JP2014517014A - 殺寄生虫組み合わせ剤 - Google Patents

殺寄生虫組み合わせ剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2014517014A
JP2014517014A JP2014514886A JP2014514886A JP2014517014A JP 2014517014 A JP2014517014 A JP 2014517014A JP 2014514886 A JP2014514886 A JP 2014514886A JP 2014514886 A JP2014514886 A JP 2014514886A JP 2014517014 A JP2014517014 A JP 2014517014A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
deltamethrin
indoxacarb
combination
ticks
dcjw
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014514886A
Other languages
English (en)
Inventor
フロシユライ−シゴニヤルト,アニー
ゲリーノ,フランク
ラピード,ブルーノ
Original Assignee
インターベット インターナショナル ベー. フェー.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by インターベット インターナショナル ベー. フェー. filed Critical インターベット インターナショナル ベー. フェー.
Publication of JP2014517014A publication Critical patent/JP2014517014A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N25/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators, characterised by their forms, or by their non-active ingredients or by their methods of application, e.g. seed treatment or sequential application; Substances for reducing the noxious effect of the active ingredients to organisms other than pests
    • A01N25/34Shaped forms, e.g. sheets, not provided for in any other sub-group of this main group
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N53/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing cyclopropane carboxylic acids or derivatives thereof
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N43/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds
    • A01N43/72Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms
    • A01N43/88Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing heterocyclic compounds having rings with nitrogen atoms and oxygen or sulfur atoms as ring hetero atoms six-membered rings with three ring hetero atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01NPRESERVATION OF BODIES OF HUMANS OR ANIMALS OR PLANTS OR PARTS THEREOF; BIOCIDES, e.g. AS DISINFECTANTS, AS PESTICIDES OR AS HERBICIDES; PEST REPELLANTS OR ATTRACTANTS; PLANT GROWTH REGULATORS
    • A01N47/00Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom not being member of a ring and having no bond to a carbon or hydrogen atom, e.g. derivatives of carbonic acid
    • A01N47/08Biocides, pest repellants or attractants, or plant growth regulators containing organic compounds containing a carbon atom not being member of a ring and having no bond to a carbon or hydrogen atom, e.g. derivatives of carbonic acid the carbon atom having one or more single bonds to nitrogen atoms
    • A01N47/28Ureas or thioureas containing the groups >N—CO—N< or >N—CS—N<
    • A01N47/38Ureas or thioureas containing the groups >N—CO—N< or >N—CS—N< containing the group >N—CO—N< where at least one nitrogen atom is part of a heterocyclic ring; Thio analogues thereof

Landscapes

  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Dentistry (AREA)
  • Plant Pathology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Pest Control & Pesticides (AREA)
  • Agronomy & Crop Science (AREA)
  • Wood Science & Technology (AREA)
  • Zoology (AREA)
  • Environmental Sciences (AREA)
  • Toxicology (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Catching Or Destruction (AREA)

Abstract

本発明は、インドキサカルブおよびデルタメトリンの組み合わせを含む抗寄生虫組成物ならびに動物に対する寄生虫昆虫侵入およびダニ侵入を防除する方法でのそれらの使用に関するものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、寄生性の昆虫およびダニ類の防除のための動物薬組成物に関するものである。
デルタメトリン((S)−α−シアノ−3−フェノキシベンジル−(1R,3R)−3−(2,2−ジブロモビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシレート)CAS番号52918−63−5は、公知の農業用および動物用殺虫剤および殺ダニ剤であり、例えば動物薬製品ブトックス(Butox)(登録商標)、およびスカリボール(Scalibor)(登録商標)(Merck Animal Health)で市販されている。
インドキサカルブは公知の農業用殺虫剤である。米国特許第5,462,938号には、家庭、葉および土壌に生息する農業および非農業有害生物に対する効力を有するオキサジアジニルカルボキシアニリド化合物に関係する新規な殺節足動物の組成物および方法が開示されている。そこに開示されている化合物である(S)−7−クロロ−2,5−ジヒドロ−2−[[メトキシカルボニル)[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アミノ]カルボニル]インデノ[1,2−e][1,3,4]オキサジアジン−4a(3H)−カルボン酸メチル;一般名:インドキサカルブ、またはDPX−KN128は「リスク軽減」農薬としてEPAによって登録されており、インドキサカルブはそれの米国EPA PCコード067710によって識別することができ、またはCAS番号173584−44−6、インドキサカルブ自体はノミ類などの寄生性昆虫に対する優れた活性を有しているが、マダニ類などの寄生性ダニに対してはより限定された活性を有する。インドキサカルブは、アクチビル(Activyl)(登録商標)(Merck Animal Health)として局所処理用の動物薬製品として市販されている。
米国特許第5,462,938号
驚くべきことに、インドキサカルブおよびデルタメトリンの組み合わせが、向上した殺ダニ活性を生じること、ならびにノミ類などの寄生性昆虫に対する優れた活性を継続的に維持することが認められている。
前記によれば、本発明は、動物に対する寄生性ダニ類の防除のための製品の製造におけるインドキサカルブおよびデルタメトリンの組み合わせの使用を包含する。
従って、本発明は、相乗的に有効な量でインドキサカルブおよびデルタメトリンを活性化合物として含む殺寄生虫組み合わせ剤を提供する。
さらに、本発明は、特には、特にイヌに対して局所投与した場合に、動物に対する寄生性ダニ類の防除のために特に、恒温動物に対する寄生性の昆虫およびダニ類と戦うためのそのような組み合わせの使用に関するものである。
1実施形態において、並行投与のための2種類の別個の製剤に、インドキサカルブおよびデルタメトリンが含まれる。
1実施形態において、インドキサカルブおよびデルタメトリンが2種類の別個の製剤に含まれ、デルタメトリンを含む製剤はデルタメトリンを含浸させた首輪の形態である。
別の実施形態において、インドキサカルブおよびデルタメトリンが、共通の(単一の)製剤に含まれている。
1実施形態において、デルタメトリンおよびインドキサカルブが、両方の活性剤を含浸させた首輪の形態で共通の(単一の)製剤に含まれる。
1実施形態において、インドキサカルブのデルタメトリンに対する重量比は、1〜10から10〜1である。
他の実施形態において、インドキサカルブとデルタメトリンの間の重量比は、約1〜1000から約1000〜1、約1〜500から約500〜1、約1〜300から約300〜1、約1〜100から約100〜1、約1〜50から50〜1または約1〜25から25〜1、約1〜10から10〜1、約1〜5から5〜1、約1〜3から約3〜1、約1〜2.5から2.5〜1または約1〜1であることができる。
1実施形態において本発明は、上記組み合わせ剤および医薬として許容される担体を含む殺寄生虫性組成物に関するものである。
別の実施形態において本発明は、単一の組成物もしくは別個の中組成物中のインドキサカルブおよびデルタメトリンならびに動物に対する寄生性の昆虫およびダニの侵入の防除のための説明書を含む、動物における昆虫および/またはダニ類の寄生虫感染症の治療で有用なキットに関するものである。
さらに本発明は、処置を必要とする動物に有効な量の上記組み合わせを動物に対して投与することを含む、寄生虫による侵入に対して動物を保護する方法に関するものである。
さらに本発明は、処置を必要とする動物に有効な量の上記組み合わせを動物に対して投与することを含む寄生虫の侵入を受けた動物の処置方法であって、特には、インドキサカルブおよびデルタメトリンを共通の製剤で一緒に同時に、または同時もしくは連続して別個の製剤で投与する方法に関するものである。
下記において、本発明についてさらに詳細に説明する。
動物健康上の用途
本発明は、インドキサカルブおよびデルタメトリンの殺寄生虫組み合わせ剤を包含する。これら有効成分の組み合わせが、マダニ類およびダニ類などのダニ類に対する活性(防除)およびマダニ類およびノミ類に対する長期活性(防除)の開始を大幅に促進する相乗効果を生じることが認められている。インドキサカルブ単独ではマダニ類およびダニ類などのダニ類に対して限られた活性を有し、デルタメトリン単独ではノミ類などの寄生性昆虫に対して限定的かつ短い期間を有することから、これは予想外である。驚くべきことに、デルタメトリンと組み合わせたインドキサカルブが、これら寄生虫に対する殺虫活性を大幅に促進することが認められていることから、それは優れた防除を提供する。さらに、ノミ類などの寄生性昆虫に対する当該組み合わせの使用において、インドキサカルブ活性は、デルタメトリンによって陰性の影響を受けていない。
上記に記載のように、本発明は、インドキサカルブおよびデルタメトリンの組み合わせならびにノミ類などの寄生性昆虫に対するインドキサカルブの活性に対する有害効果を生じることなく向上した殺ダニ活性を提供する上で有効な濃度でのインドキサカルブおよびデルタメトリンの組み合わせを含む組成物の使用に関するものである。インドキサカルブおよびデルタメトリンのいずれもナトリウムチャンネル遮断剤および/または調節剤系殺虫剤であるが、それらが昆虫のナトリウムチャンネルを変える方法は異なっている。
インドキサカルブについての系統的化学名は、(S)−メチル7−クロロ−2,5−ジヒドロ−2−[[(メトキシカルボニル)[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アミノ]カルボニル]インデノ[1,2−e][1,3,4]オキサジアジン−4a(3H)−カルボキシレートである。インドキサカルブは、ナトリウムチャンネル上のある部位への結合ならびに神経機能障害、摂食停止、麻痺および死亡を生じる神経細胞へのナトリウムイオン流の遮断によって殺す。インドキサカルブは前駆殺虫剤であり、それは最初に代謝されて毒性となるべきものである。農薬活性エナンチオマーDPX−KN128は、主として摂取後に昆虫の腸内およびその付近の酵素によって急速に分解されて、さらにより殺虫活性の高い代謝物であるIN−JT333となり、それは文献においてDCJWまたは(7−クロロ−2,5−ジヒドロ−2−[[[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]アミノ]カルボニル]インデノ−[1,2−e][1,3,4]オキサジアジン−4a(3H)−カルボン酸メチル)とも称される。その変換を完了させる上で、エステラーゼまたはアミダーゼが必要である。IN−JT333はナトリウムチャンネル遮断においてインドキサカルブより有効であることで、親化合物より高い毒性となる。
デルタメトリンなどのII型ピレスロイド類は、ナトリウムチャンネル活性化ゲートのゲーティング効果を遅延させるα−シアノ基を有する。これによってナトリウムに対する神経の長期浸透性が生じ、感覚器官、感覚神経および筋肉における一連の反復神経シグナルが生じる。
驚くべきことに、インドキサカルブおよびデルタメトリンの組み合わせによって、寄生性昆虫、例えばノミ類に対するインドキサカルブの活性を維持しながら、向上した殺ダニ活性が得られる。当該二種類の化合物を最初に投与して、デルタメトリン単独より早いダニ類殺害を生じさせ、次に再度、デルタメトリン単独の効果が低下し始める有効処置期間終了後に再度投与すると、前記向上した活性は最も顕著である。
本発明の組成物は、シラミ、ハエ類およびノミ類、マダニ類およびダニ類および他の感受性昆虫の前提防除(premise control)として、動物での寄生性ダニ類および寄生性昆虫、特にマダニ類、ダニ類およびシラミ、ハエ類およびノミ類の防除にも特に好適である。
「動物」という用語は、ヒトなどの全ての恒温動物を含むものである。
本明細書において「防除」または「防除する」という用語は、好ましくは少なくとも80%が数日以内に、そして好ましくは投与から2日以内に死亡する程度まで昆虫およびダニ類を殺すことで、昆虫およびダニ類を無害化することを意味する。その好ましい実施形態では、処理標的に昆虫および/またはダニ類を寄生させる。本発明の実施において、当該組成物をいずれか簡便な方法で投与することができる。
本明細書で使用される「戦う」という用語は、動物またはそれの直接の環境にすでに存在する昆虫およびダニ類を防除し、ならびにそのような寄生虫による動物の実質的侵入を防止することを意味する。「実質的」侵入とは、宿主動物が侵入の症状を示すものである。
インドキサカルブおよびデルタメトリンを別個の製剤で個別に投与する場合、それらは並行して投与される。「並行」とは、有効成分を同時点で、すなわち同時に投与できることを意味する。
インドキサカルブおよびデルタメトリンは、順次、すなわち相次いで投与しても良く、すなわち、宿主生命において、それらがいくら遅くとも一定の期間にわたり一緒に存在するようにして、所望の効果を生じるようにすることができる。
組み合わせという用語は、一緒にまたは別個であるが並行して、2種類の有効成分を投与する使用法を意味する。
1実施形態では、有効成分を同時に投与する。1実施形態では、インドキサカルブおよびデルタメトリンの組み合わせが、単一の製剤に両方の化合物を含む単一製剤として提供される。
本発明による組成物を形成するためには、有効成分を本当の混合物として製剤中に存在させることができるが、それらは別個の製剤で個別に投与することもでき、宿主生命の体表または体内にある時にのみ混合物を形成するようにしても良い。
活性化合物の投与は、直接または好適な製剤の形態で行う。
本発明の好ましい実施形態において、本発明の組み合わせを含む組成物を皮膚投与/局所投与する。
このための代表的組成物には、ポアオン、スポットオン、液浸、噴霧、ムース、シャンプー、粉末製剤、ゲル、ヒドロゲル、ローション、液剤、クリーム、軟膏、ダスト粉、包帯、泡剤、フィルム、皮膚貼付剤、首輪、耳標、メダリオン、絆創膏などがある。耳に組成物を直接投与することで、耳ダニ類を防除することができる。インドキサカルブを含む有用な局所組成物は、米国特許公開20100099668に開示されている。Merck Animal Healthによって販売されている局所製剤(ACTIVYL(登録商標))は購入することができる。
別の好ましい実施形態では、局所投与は、首輪、メダリオン、耳標、身体部分で固定するためのバンド、ならびに接着性の帯片およびホイルなどの化合物を含む成形品の形態で行う。
そのような一つの実施形態は、別個の組成物中にまたは同一組成物中で一緒にデルタメトリンおよびインドキサカルブの徐放を提供するポリマー製の首輪、耳標および他の固体組成物を利用する。他のポリマーを用いることができるが、好ましい組成物は多くの場合、比較的高レベルの溶媒和可塑剤と組み合わせたポリ塩化ビニル(PVC)または他のビニルポリマーを含む。使用される可塑剤の量は多くの場合、乾燥および流動性混合物をなおも維持しながら可能な最大量である。別個に、有効成分を、米国特許第5,437,869号に記載のように、リン酸トリフェニル(TPP)などの固体有効成分担体と混合する。
注意すべきものは、塩化ビニル、酢酸ビニル、アクリレートなどのビニルモノマーのポリマーおよびコポリマーである。そのようなポリマーは米国特許第3,318,769号および3,852,416号に記載されており、本発明での使用に好適である。そのような本発明のポリマー有害生物防除システムで使用される溶媒和可塑剤は多くの場合、ポリマー有害生物防除システムで従来用いられる液体可塑剤である。これらには、フタル酸ジオクチルなどのフタル酸エステル類、アジピン酸ジオクチルなどのアジピン酸エステルなどがある。デルタメトリンおよび/またはインドキサカルブのリン酸フェニルに対する至適比率は、活性剤の放出速度を測定することで通常の実験によって容易に求められる。
注意すべきものは、デルタメトリンおよび/またはインドキサカルブおよびリン酸トリフェニルが組成物に少なくとも1:1で組み込まれた組成物、またはデルタメトリンの濃度の少なくとも2倍もしくは数倍のモル濃度で組み込まれており、ポリマー基材がビニルポリマーもしくはコポリマーである組成物である。
4%デルタメトリン単独を含む首輪などの1例が、Merck Animal Healthによって商標名SCALIBOR(登録商標)下に販売されている。
製剤の1例を以下に示してある。
Figure 2014517014
本発明の1実施形態において、有効成分を別個の製剤としてまたは一緒に同時投与した時に、相乗的結果が得られる。
本発明による組成物はさらに、医薬としてまたは動物薬として許容される担体を含む。動物薬として許容される担体内に含まれていても良い成分もしくは化合物の例には、溶媒、結晶化阻害薬、抗酸化剤、補助剤、共溶媒、着色剤、界面活性剤、オイル類、光安定剤、粘着付与剤、懸濁剤、推進剤、増量剤および香味促進剤もしくはマスク剤などがある。そのような担体は、液体、固体または半固体であることができる。当該組成物は従来のように、「Gennaro、Remington: The Science and Practice of Pharmacy」(20版、2000)(参照によって本明細書に組み込まれる)に記載のような当業界で公知の生理的に許容される製剤賦形剤をさらに含む。そのような成分、担体および賦形剤はいずれも、使用される量で実質的に医薬としてもしくは動物薬として純粋かつ無毒性でなければならず、有効成分と適合性でなければならない。
「寄生性の昆虫およびダニ」という用語は、一般に動物に侵入もしくは感染する昆虫およびダニ害虫などの外寄生生物を指す。そのような外寄生生物の例には、シラミ、ノミ類、蚊類、ダニ類、マダニ類、咬みつきもしくは迷惑ハエ類の卵、幼虫、蛹、若虫および成体段階などがある。特に重要なものは、双翅目(蚊科など)、ノミ類およびマダニ類の成体段階である。
その組み合わせは、寄生性昆虫、特にはノミ目(ノミ類)およびコナダニ(マダニ類およびダニ類)に対して特に有効である。スナバエ類および蚊類などの咬みつき害虫が想到される。驚くべきことに、当該組み合わせは、イヌのマダニ類、特にはクリイロコイタマダニに特に有効であることが認められている。インドキサカルブがマダニ類およびダニ類などのダニ類に対してほとんど活性を持たないことから、その結果は予想外であるが、デルタメトリンとそれとの組み合わせによって、これら寄生虫に対してかなり高い活性が得られる。さらに、ノミ類などの寄生性昆虫に対するインドキサカルブの顕著な活性は低下しない。
本発明による組成物はさらに、組み合わせの製造や効力を妨害しない忌避剤および昆虫成長調節剤(例えば、ピリプロキシフェン、メトプレン)などの他の有効成分をさらに含むことができる。
別の実施形態において、本発明は、動物への寄生性の昆虫およびダニの侵入の防除のための動物薬の製造におけるインドキサカルブおよびデルタメトリンの組み合わせの使用に関するものである。1実施形態において、当該組み合わせは、相乗量のインドキサカルブおよびデルタメトリンを含む。
予防的または治療的に有効量の上記で定義の組み合わせの施用または投与によって、寄生性昆虫またはダニ類の侵入からの動物の保護を得ることができる。
本発明の組み合わせは、それぞれ次の目および種の寄生性昆虫およびダニ類:ノミ類(ノミ目)、例えばネコノミ(Ctenocephalides felis)、イヌノミ(Ctenocephalides canis)、ケオプスネズミノミ(Xenopsylla cheopis)、ヒトノミ(Pulex irritans)、スナノミ(Tunga penetrans)、およびヨーロッパネズミノミ(Nosopsyllus fasciatus)、ハエ類、蚊類(双翅目)、例えばネッタイシマカ(Aedes aegypti)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)、キンイロヤブカ(Aedes vexans)、メキシコミバエ(Anastrepha ludens)、ハマダラカ(Anopheles maculipennis)、アノフェレス・クルシアンス(Anopheles crucians)、アノフェレス・アルビマナス(Anopheles albimanus)、ガンビアハマダラカ(Anopheles gambiae)、アノフェレス・フリーボルニ(Anopheles freeborni)、アノフェレス・ロイコスフィラス(Anopheles leucosphyrus)、コガタハマダラカ(Anopheles minimus)、アノフェレス・クアドリマキュラータス(Anopheles quadrimaculatus)、ホホアカクロバエ(Calliphora vicina)、クリソミア・ベッジアナ(Chrysomya bezziana)、クリソミア・ホミニボラキス(Chrysomya hominivorax)、クリソミア・マセラリア(Chrysomya macellaria)、クリソプス・ディスカリス(Chrysops discalis)、クリソプス・シラセア(Chrysops silacea)、クリソプス・アトランティクス(Chrysops atlanticus)、コクリオミイア・ホミニボラックス(Cochliomyia hominivorax)、コルジルオビア・アントロポファガ(Cordylobia anthropophaga)、クリコイデス・フレンス(Culicoides furens)、クレックス・ピピエンス(Culex pipiens)、クレックス・ニゲリパルプス(Culex nigripalpus)、ネッタイイエカ(Culex quinquefasciatus)、クレックス・タルサリス(Culex tarsalis)、クリセタ・イノルナタ(Culiseta inornata)、クリセタ・メラヌラ(Culiseta melanura)、ヒトヒフバエ(Dermatobia hominis)、ヒメイエバエ(Fannia canicularis)、ガステロフィルス・インテスチナリス(Gasterophilus intestinalis)、グロッシナ・モルシタンス(Glossina morsitans)、グロシナ・パルパリス(Glossina palpalis)、グロシナ・ファスシペス(Glossina fuscipes)、グロシナ・タキノイデス(Glossina tachinoides)、ノサシバエ(Haematobia irritans)、ハプロジプロシス・エクエストリス(Haplodiplosis equestris)、ヒッペラテス(Hippelates)種、ヒポデルマ・リネアタ(Hypoderma lineata)、レプトコノプス・トレンス(Leptoconops torrens)、ルシリア・カプリナ(Lucilia caprina)、ヒツジキンバエ(Lucilia cuprina)、ヒロズキンバエ(Lucilia sericata)、リコリア・ペクトラリス(Lycoria pectoralis)、マンソニア(Mansonia)種、イエバエ(Musca domestica)、オオイエバエ(Muscina stabulans)、ヒツジバエ(Oestrus ovis)、フレボトームス・アルゲンチペス(Phlebotomus argentipes)、ソロフォラ・コロンビアエ(Psorophora columbiae)、ソロフォラ・ディスコロール(Psorophora discolor)、プロシムリウム・ミクスタム(Prosimulium mixtum)、サルコファガ・ヘモロイダリス(Sarcophaga haemorrhoidalis)、サルコファガ(Sarcophaga)種、シムリウム・ウィッタツム(Simulium vittatum)、サシバエ(Stomoxys calcitrans)、タバヌス・ボビヌス(Tabanus bovinus)、タバヌス・アトラタス(Tabanus atratus)、タバヌス・リネオラ(Tabanus lineola)、およびタバヌス・シミリス(Tabanus similis)、シラミ(シラミ目)、例えばアタマジラミ(Pediculus humanus capitis)、コロモジラミ(Pediculus humanus corporis)、ケジラミ(Pthirus pubis)、ウシジラミ(Haematopinus eurysternus)、ブタジラミ(Haematopinus suis)、ウシホソジラミ(Linognathus vituli)、ウシハジラミ(Bovicola bovis)、ニワトリハジラミ(Menopon gallinae)、ニワトリオオハジラミ(Menacanthus stramineus)およびケブカウシジラミ(Solenopotes capillatus);マダニ類および寄生性ダニ類(パラシチホルメス(Parasitiformes)):マダニ類(マダニ科)、例えばイキソデス・リシヌス(Ixodes ricinus)、イキソデス・スカプラリス(Ixodes scapularis)、イキソデス・ホロシクラス(Ixodes holocyclus)、西部クロアシマダニ(Ixodes pacificus)、リピセファルス・サングイネウス(Rhiphicephalus sanguineus)、デルマセントル・アンデルソニ(Dermacentor andersoni)、アメリカイヌカクダニ(Dermacentor variabilis)、アンブリオンマ・アメリカヌム(Amblyomma americanum)、アンブリオンマ・マクラタム(Ambryomma maculatum)、オルニトドルス・ヘルムシ(Ornithodorus hermsi)、オルニトドルス・ツリカタ(Ornithodorus turicata)、ならびに寄生ダニ(中気門亜目)、例えば、イエダニ(Ornithonyssus bacoti)およびワクモ(Dermanyssus gallinae)、ケダニ亜目(Actinedida)(前気門亜目)およびコナダニ亜目(Acaridida)(無気門亜目)、例えば、アカラピス(Acarapis)種、チェイレティエラ(Cheyletiella)種、オルニトチェイレティラ(Ornithocheyletia)種、ミオビア(Myobia)種、ソレルガテス(Psorergates)種、ニキビダニ(Demodex)種、ツツガムシ(Trombicula)種、リストロホラス(Listrophorus)種、コナダニ(Acarus)種、ケナガコナダニ(Tyrophagus)種、ゴミコナダニ(Caloglyphus)種、ハイポデクテス(Hypodectes)種、プテロリクス(Pterolichus)種、キュウセンヒゼンダニ(Psoroptes)種、ショクヒヒゼンダニ(Chorioptes)種、ミミヒゼンダニ(Otodectes)種、ヒゼンダニ(Sarcoptes)種、ショウセンコウヒゼンダニ(Notoedres)種、トリヒゼンダニ(Knemidocoptes)種、サイトジテス(Cytodites)種、およびラミノシオプテス(Laminosioptes)種、虫(異翅目(Heteropterida)):トコジラミ(Cimex lectularius)、ネッタイトコジラミ(Cimex hemipterus)、レジュヴァイアス・セニリス(Reduvius senilis)、サシガメ(Triatoma)種、ロドニウス(Rhodnius)種、パンストロンギルス(Panstrongylus)種およびアリラス・クリタツス(Arilus critatus)、シラミ亜目(Anoplurida)、例えば、ケモノジラミ(Haematopinus)種、ケモノホソジラミ(Linognathus)種、ヒトジラミ(Pediculus)種、ケジラミ(Phtirus)種およびソレノポテス(Solenopotes)種、食毛目(Mallophagida)(アルンブリセリナ(Arnblycerina)亜目およびイスクノセリナ(Ischnocerina)亜目)、例えば、トリメノポン(Trimenopon)種、メノポン(Menopon)種、トリノトン(Trinoton)種、ボビコラ(Bovicola)種、ウェルニッキエラ(Werneckiella)種、レピケントロン(Lepikentron)種、ハジラミ(Trichodectes)種、およびフェリコラ種(Felicola)と戦う上で特に有用である。
その投与は、継続的であるか季節的であることができ、予防的および治療的の両方で行うことができる。
本発明はまた、動物での寄生虫と戦うための殺寄生虫的に有効量のインドキサカルブおよびデルタメトリンならびに許容される担体を含む組成物に関するものでもある。
本発明はまた、寄生虫による侵入および感染に対して動物を治療、防除、予防および保護する方法であって、殺寄生虫的に有効量の本発明の組み合わせまたはそれを含む組成物を、その動物に投与または施用することを含む方法も提供する。
本発明はまた、殺寄生虫的に有効量の本発明の組み合わせまたはそれを含む組成物を含む、寄生虫による侵入および感染に対して動物を治療、防除、予防および保護するための組成物の製造方法をも提供する。
本発明はまた、宿主動物に対する病原的結果を有する寄生虫病の治療および予防を意図した治療目摘記を有するそのような使用に関するものでもある。
インドキサカルブとのデルタメトリンの間の重量比は、約1〜1000から約1000〜1、約1〜500から約500〜1、約1〜300から約300〜1、約1〜100から約100〜1、約1〜50から50〜1または約1〜25から25〜1、約1〜10から10〜1、約1〜5から5〜1、約1〜3から約3〜1、約1〜2.5から2.5〜1または約1〜1であることができる。
本発明の別の態様は、動物における昆虫および/またはダニ類の寄生虫感染症の治療で有用なキットであって、動物での寄生性昆虫およびダニの侵入の防除のための単一の組成物もしくは別個の組成物でのインドキサカルブおよびデルタメトリンならびに説明書を含むキットである。
概して、本発明による組成物は、昆虫もしくはダニ害虫侵入を有する全ての種類の動物に投与することができる。製剤を投与を受ける者は、家畜動物、例えばヒツジ、ウシ、ブタ、ヤギまたは家禽;実験室試験動物、例えばモルモット、ラットもしくはマウス;またはコンパニオン・アニマル、例えばイヌ、ネコ、ウサギ、フェレットもしくはウマであることができる。本発明による組成物は、コンパニオン・アニマル、例えばイヌ、ネコもしくはフェレットでの使用に特に好適である。
ゴキブリ防除
実施例で説明するように、インドキサカルブおよびデルタメトリンは、ゴキブリ神経細胞に投与した時に相乗効果を示す。
本発明の好ましい実施形態は、ゴキブリ防除が必要であるか必要であると予想される場所、例えば害虫が侵入した構造、害虫侵入が予想される構造、またはこれらの構造に隣接する場所にインドキサカルブおよびデルタメトリンからなる農薬上有効量の組成物を投与することでゴキブリを防除する方法である。
本発明の別の実施形態は、ゴキブリ防除が必要であるか必要であると予想される場所に相乗的に有効量のインドキサカルブおよび相乗的に有効量のデルタメトリンを一緒にまたは順次、いずれかの順序で投与することを含むゴキブリの防除方法であって、インドキサカルブおよびデルタメトリンの投与重量比が約1〜1000から約1000〜1、約1〜500から約500〜1、約1〜300から約300〜1、約1〜100から約100〜1、約1〜50から50〜1または約1〜25から25〜1、約1〜10から10〜1、約1〜5から5〜1、約1〜3から約3〜1、約1〜2.5から2.5〜1または約1〜1であることができる防除方法である。
本発明の方法は、ワモンゴキブリおよびチャバネゴキブリなど(これらに限定されるものではない)のゴキブリ類の防除において特に有用である。
インドキサカルブおよびデルタメトリンの組み合わせの相乗的に有効量は、気象条件、土壌条件、施用形態、施用のタイミングなどに応じて変動し得る。
この本発明の方法は、多くの形態で農薬有効成分(ai)を用いることができ、多くの場合、最も簡便には、使用直前に液体形態で調製される。そのような組成物の調製の一つの方法は、他の添加剤を含むかそれを含まない市販の形態での有効成分を、使用者が多量の水中で一緒に混和する「タンク混合」と称される。
使用直前のタンク混合に加えて、本発明の組成物は、使用前に水その他の希釈剤で希釈するより濃縮された一次組成物に製剤することができる。施用前に水系媒体中に分配されるか分配することができるそのような農薬製剤の例も、本発明の範囲に包含されるものであり、例えば、比較的粒径が大きい粒剤(例えば、8/16または4/8USメッシュ)、マイクロエマルション、フロアブル剤、乳剤、水和剤、水溶性もしくは水分散性粒剤、粉末ダスト剤、カプセル懸濁液、乳化性粒剤、水系乳濁液、液剤またはこれらの組み合わせであり、それらはゴキブリおよび/またはクモの防除が望まれる区画への所望の施用形態に応じて用いられる。これらの製剤は、2種類の農薬を合計で0.1重量%、0.2重量%もしくは0.5重量%という少量から95重量%以上という多量まで含むことができる。そのような組成物は、有効成分に加えて界面活性剤を含むことができ、そのような組成物の例を下記で挙げる。
当該農薬組成物は、水混和性溶媒に溶かした農薬を含み、分散剤を加えた分散性溶液の形態であることができる。あるいは、それは、分散剤と組み合わせた微粉砕粉末の形態で農薬を含むことができ、水と十分に混和して、ペーストもしくはクリームを得ることができ、それは所望に応じて、水中油型の乳濁液に加えて、水/油乳濁液中の2種類の農薬の分散剤を得ることができる。
あるいは、前記農薬組成物は、水その他の分散剤中で容易に分散可能な水溶性もしくは水分散性粒剤の形態であることができる。水溶性もしくは水分散性粒剤は通常、担体の吸収性に応じて約5%から80%の農薬を含むように調製され、通常は分散を促進するために湿展剤、分散剤もしくは乳化剤も含み、保存剤を含むことができる。水溶性もしくは水分散性粒剤に代表的な担体には、フラー土、自然粘土、シリカ、および他の非常に吸収性が高く容易に湿る無機希釈剤などがある。例えば、有用な水溶性もしくは水分散性粒剤製剤は、26.71部の農薬、30.90部の硫酸アンモニウム、30.89部の陸成粘土、10.00部の分散剤としてのリグノ硫酸ナトリウム、1.00部の湿展剤としてのコハク酸ナトリウムジオクチルおよび0.50部の保存剤としてのクエン酸を含む。混合物を粉砕し、水で希釈してペーストを形成し、そのペーストの押出および乾燥を行って造粒する。
使用可能な他の選択肢は、タルク、自然粘土、珪藻土などの微粉砕固体、クルミ殻および綿実粉などの粉末;ならびに農薬用の分散剤および担体として作用する他の有機および無機固体と農薬の自由流動性混合物であるダスト剤である。これらの微粉砕固体は、約50ミクロン未満の平均粒径を有する。本発明で有用な代表的なダスト製剤は、1.0部未満の農薬化合物および99.0部のタルクを含むものである。
水その他の分散剤中に容易に分散する微粉砕粒子の形態での水和剤も本発明の農薬組成物に有用な製剤である。水和剤は最終的に、乾燥ダスト剤として、または水その他の液体中の乳濁液として、有害生物防除が必要な場所に施用される。水和剤用の代表的な担体には、フラー土、カオリン粘土、シリカ、および他の高度に吸収性で容易に湿る無機希釈剤などがある。水和剤は、担体の吸収性に応じて約5%から80%の農薬を含むように調製され、通常は分散を促進するために少量の湿展剤、分散剤もしくは乳化剤も含む。例えば、有用な水和剤製剤は、80.0部の農薬化合物、17.9部のパルメット(Palmetto)粘土、ならびに湿展剤としての1.0部のリグノ硫酸ナトリウムおよび0.3部のスルホン化脂肪族ポリエステルを含む。追加の湿展剤および/またはオイルをタンクミックスに加えることで、標的場所での分散を促進することが非常に多い。
本発明の実施で用いられる農薬組成物に有用な他の製剤は、水その他の分散剤中に分散可能な均質液体組成物である乳剤(EC)であり、完全に農薬化合物および液体もしくは固体乳化剤からなることができ、またはキシレン、高沸点芳香族ナフサ、イソホロンまたは他の非揮発性有機溶媒などの液体担体も含むことができる。農薬用途の場合、これらの濃厚剤を水その他の液体担体に分散させ、処理すべき区画に噴霧剤として施用する。農薬化合物の重量パーセントは、組成物を施用する方法に応じて変動し得るものであるが、組成物全体の0.5%から95%の農薬化合物を含む。
フロアブル製剤も用いることができる。農薬化合物を液体担体、通常は水中に懸濁させること以外は、これらはECと同様である。ECなどのフロアブル剤は少量の界面活性剤を含むことができ、代表的には組成物全体の0.5重量%から95重量%、代表的には10重量%から50重量%の範囲で農薬化合物を含む。例えば、有用なフロアブル製剤は、22.0部の農薬化合物、2.6部のエトキシル化/プロポキシル化ブロックコポリマー界面活性剤、0.4部のリン酸エステル系界面活性剤、0.8部の増粘剤、6.0部の凍結防止剤、0.1の消泡剤、0.05部の抗細菌剤および44.0部の蒸留水を含む。農薬使用の場合、フロアブル剤は、水その他の液体媒体で希釈することができ、通常は処理区画に噴霧剤として施用される。
他の有用な製剤には、水、トウモロコシ油、灯油、プロピレングリコールその他の好適な溶媒などの比較的非揮発性の溶媒中の農薬化合物の懸濁液などがある。
これら農薬組成物のさらに別の有用な製剤には、アセトン、アルキル化ナフタレン類、キシレンその他の溶媒などの所望の濃度で完全に可溶性である溶媒中の農薬の単純な溶液などがある。農薬を低沸点分散剤溶媒担体の揮発性の結果として微粉砕型で分散させた加圧噴霧剤、代表的にはエアロゾルも使用可能である。
本発明の農薬組成物に有用な別の製剤は、米国特許第5,437,869号に記載の、または餌中の徐放製剤である。
環境によっては、2種類の製剤を組み合わせることが望ましい場合があり、例えば一方の農薬化合物は乳剤として使用され、第2の農薬化合物はこの乳剤中に粉剤として分散される。
従来の方法による所望の場所への直接施用のための組成物中の活性農薬(単独の活性成分として使用する場合)の濃度は、好ましくは組成物の0.001重量%から10重量%、特別には0.005重量%から5重量%の範囲内であるが、40%以下を含むより濃厚な組成物が望ましい場合がある。
本発明の組成物で用いることができる代表的な湿展剤、分散剤または乳化剤には、スルホン酸および硫酸アルキルおよびアルキルアリールならびにそれらのナトリウム塩;アルキルアリールポリエーテルアルコール類;硫酸化高級アルコール類;ポリエチレンオキサイド類;スルホン化動物オイルおよび植物オイル;スルホン化石油;多価アルコール類の脂肪酸エステルおよびそのようなエステルのエチレンオキサイド付加生成物;および長鎖メルカプタンおよびエチレンオキサイドの付加生成物などがあるが、それらに限定されるものではない。多くの他の種類の有用な界面活性剤は市販されている。使用される場合、界面活性剤は通常、組成物の1重量%から15重量%を構成する。
下記の実施例によって本発明をさらに説明するが、本発明はそれらに原手宇されるものではなく、これら実施例において、別段の断りがない限り、全ての部およびパーセントは重量基準である。
実施例1
本試験の目的は、6ヶ月の期間にわたるイヌに対して皮膚投与されるインドキサカルブおよびデルタメトリンの併用での相対的なノミおよびマダニ防除を確認することにあった。この組み合わせを、インドキサカルブ単独およびデルタメトリン単独と比較した。
SCALIBOR(登録商標)首輪を、製品パンフレットにある説明に従ってイヌに装着した。インドキサカルブの局所製剤を、下記の用量表に従って群3および4のイヌに投与した。
表1
Figure 2014517014
4%デルタメトリン含浸首輪(SCALIBOR(登録商標)、Merck Animal Health)を用いて、高い持続的効力で6ヶ月までにわたりスナバエ類(サシチョウバエ種)、蚊類(イエカ類)およびマダニ類の咬みつきからイヌを保護する。ノミ類に対する首輪の直接効力は不十分であることが知られている。この試験は、イヌに対するネコノミ(Ctenocephalides felis)ノミ類およびクリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus)マダニ類の長期防除のための製剤「AC」として米国特許公開20100099668に記載のインドキサカルブスポットオン(Merck Animal HealthによってACTIVYL(商標名)として販売)および4%デルタメトリン含浸首輪の同時使用の効力および安全性を評価するよう設計したものである。
当該試験は、それぞれイヌ8頭の四群で実施した。
・群1:陰性対照。
・群2:第0日に、Scalibor(登録商標)首輪をイヌに装着した。
・群3:第0日、30日、60日、90日、120日、150日および180日に、インドキサカルブの局所製剤をイヌに投与した(6ヶ月にわたり月1回)。
・群4:第0日に、イヌにScalibor(登録商標)首輪(4%デルタメトリン)を装着し、第0日、30日、60日、90日、120日、150日および180日にインドキサカルブの局所製剤で処理した(6ヶ月にわたり月1回)。
処理(第0日)の2日前、次に試験を通じて各種日数で、イヌにノミ100匹およびマダニ50匹を実験的に付けた。
表2:試験手順
Figure 2014517014
製品効果を計算する方法
下記式に従って各評価日に、各処理群についてマダニ類およびノミ類に対する効力を計算した。記録されたマダニおよびノミのカウントが小さく、ゼロでもあったことから、マダニおよびノミのカウントが正規分布に従わない可能性があることが予想された。従って、主要効力計算を算術平均ではなく幾何平均に基づくものとすることを決定した。それらの計算は、マダニまたはノミ(カウント+1)データの幾何平均に基づいた。次に、その結果から1を引いて、各処理群の幾何平均に意味のある値を得た。しかしながら、算術平均に基づく効力計算も報告した。
マダニ類に対する効力パーセントを下記のように計算した。
効力(%)=100×(Gm−Gm)/Gm
式中、
Gm=特定の時間点での対照群(群1)におけるイヌでの生存マダニ類(カテゴリー1−3)の幾何平均または算術平均数。
Gm=特定時間点での処理群(群2、3および4)におけるイヌでの生存マダニ類(カテゴリー1−3;直接+2日効力)および死亡した付着充血マダニ類(カテゴリー6;残り>+2日効力)の幾何平均または算術平均数。
ノミ類に対する効力パーセントを下記のように計算した。
効力(%)=100×(m−m)/m
式中、
=対照群(群1)での生存ノミの幾何平均
=処理群(群2、3および4)での生存ノミの幾何平均。
各種評価日についてのマダニおよびノミのカウントに関する記述統計(平均、最小値、最大値、標準偏差、CV%、幾何平均および中央値)を計算し、表作成した。
結果
マダニのカウント
5試験群における各種評価日での算術平均および幾何平均マダニカウントを表3にまとめてある。陰性対照群について記録された算術平均マダニカウントは、20.9から30.6の範囲であり、全ての評価日で活発なマダニによる攻撃があることを示している。
効力データ:クリイロコイタマダニ(R sanguineus)
クリイロコイタマダニ(Rhipicephalus sanguineus )マダニ類に対する実験的動物薬製品で処理した群についての算術平均および幾何平均に基づく効力値(%)を、表3および図1にまとめてある。
幾何平均に基づく効力を一次とみなした。直接効力(+2日)>90%を、群4のみについて記録した(93.3%)。90%を超える持続効力(+16日以降)を、+184日まで群2(Scalibor(登録商標)首輪)および群4(Scalibor(登録商標)首輪およびインドキサカルブ)について記録した。しかしながら、群3(インドキサカルブ)については、クリイロコイタマダニ(R. sanguineus)マダニ類に対する直接および持続的な有効性は記録されなかった。
ノミのカウント
5試験群における各種評価日についての算術および幾何平均ノミカウントが表5にある。陰性対照群について記録された算術平均ノミカウントは43.3から80.3の範囲であり、大半の算術平均カウントは>ノミ50匹であった。
効力データ:ネコノミ(C. felis)
(ネコノミ(Ctenocephalides felis))ノミ類に対する実験的動物薬製品で処理した群についての算術平均および幾何平均に基づく効力値(%)を表6にまとめてある。
幾何平均に基づく効力を一次と見なした。群3(インドキサカルブ)および群4(Scalibor(登録商標)首輪およびインドキサカルブ)について、直接効力(+2日)>95%を記録した。+177日まで、群3(インドキサカルブ)および群4(Scalibor(登録商標)首輪およびインドキサカルブ)について、持続的効力(+9日以降)>95%を記録した。+65日を除き、+177日まで、群2(Scalibor(登録商標)首輪)についてネコノミ(C. felis)ノミ類に対する<95%効力を記録した。
結論
インドキサカルブおよびデルタメトリンの組み合わせによって、デルタメトリン単独の場合と比較してマダニ類の殺虫が早くなった。その組み合わせにより、2日後までのマダニの死亡率は93.3%であり、デルタメトリン単独では76.9%であった。
イヌに対する1回使い切りのScalibor(登録商標)首輪処理と組み合わせた月1回のインドキサカルブのスポットオン処理によって、存在するマダニ(クリイロコイタマダニ(R. sanguineus))およびノミ(ネコノミ(C. felis))侵入に対する直接有効性93.3%および96.4%がそれぞれ得られた。
インドキサカルブのスポットオンおよびScalibor(登録商標)首輪の組み合わせ処理によっても、マダニ類(クリイロコイタマダニ(R. sanguineus))およびノミ類(ネコノミ(C. felis))に対する持続的有効性期間6ヶ月が得られた。しかしながら、併用投与しない上記の処理は、マダニ(Scalibor(登録商標)首輪)またはノミ(インドキサカルブ)のみに有効であり、両方に有効ではなかった。
処理に関係する副作用は認められなかった。
表3:マダニのカウント
Figure 2014517014
表4:マダニ効力
Figure 2014517014
表5:ノミのカウント
Figure 2014517014
表6:ノミ効力
Figure 2014517014
実施例2
電気生理学試験
本試験の目的は、昆虫ニューロン標本に対するDCJW(IN−JT333)、インドキサカルブの生理活性化代謝物、およびデルタメトリンの合わせた曝露の電気生理的効果を調べることにあった。
DCJWおよびデルタメトリンの両方がナトリウムチャンネル遮断薬および/または調節剤型殺虫剤であるが、それらが昆虫ナトリウムチャンネルを変える形態が異なる。薬理的相加性、相乗性または相互作用に関して、昆虫ニューロン標本に対するこの組み合わせの効果を調べるために本試験を実施した。
昆虫において、親化合物インドキサカルブは加水分解酵素によって急速に生理活性化されて、N−脱カルボメトキシル化代謝物DCJW(IN−JT333)を生じ、それは鱗翅目(たばこスズメガ(Manduca sexta))幼虫運動神経標本におけるナトリウム依存性活動電位を遮断し、電圧依存性内向きナトリウム電流の用量依存性阻害を誘発することが知られている(Wing et al., (1998), Arch. Insect Biochem. Physiol., 37, 91−103;Lapied et. al., 2001; Zhao et al., (2005), NeuroToxicology 26, 455−465)。
関連する加水分解酵素がこのイン・ビトロ系に存在しないことから、本試験ではDCJWを用いる。
材料および方法
試験品目
DCJWは、E. I. du Pont de Nemours and Company, Wilmington Delawareによって提供された。
デルタメトリンは、Intervet Productions S.A., Rue de Lyons, 27460, Igoville, Franceによって提供された。
いずれの製品も環境温度で保存した。
12時間の明:12時間の暗の光周期で29℃に維持したストックコロニーから取った成体雄ゴキブリ(ワモンゴキブリ(Periplaneta Americana))の腹部終神経節の背側正中線から単離された背側不対正中(DUM)神経細胞体(Grolleau and Lapied (2000), J. Exp. Biol., 203, 1633−1648)で実験を行った。
細胞単離
成体雄ゴキブリを、解剖皿上に背側を上にして固定した。背側クチクラ、腸およびいくつかの背側縦走筋を切除して、腹側神経索へのアクセスができるようにした。単対物双眼顕微鏡下に注意深く切開した腹部神経索およびそれの腹部終神経節(TAG)を、通常の生理食塩水に入れた。酵素的消化およびTAGの正中部の物理的分離を用いて無菌条件下に成体DUM神経細胞体の単離を行った(Lapied et al. (1989), J. Exp. Biol., 144, 535−549)。
免疫−組織化学マッピングおよび電気生理学的記録と組み合わせたコバルト充填技術に基づいて、調べたTAG DUMニューロンのほとんどが、比較的均一な細胞群を形成した(Lapied et al.1989;Sinakevitch et al. (1996), J. Comp. Neurol., 367, 147−163)。
神経節を切除し、1.5mg/mLコラゲナーゼ(I型、Worthington, Lakewood, NJ)を補充したゴキブリ生理食塩水中で29℃にて35分間インキュベートした。酵素を十分に洗浄した後、先端熱加工パスツール・ピペットによって優しく繰り返し吸引することで、神経節を物理的に分離した。次に、単離したDUM神経細胞体を29℃で24時間維持してから、実験を行う。これらの条件下に、DUM神経細胞体は、神経突起伸長を示さなかった。
試験計画
単離された神経細胞体を、電気生理学試験に用いた。各試験について、単一の細胞体をDCJW(10−7M)単独でまたはデルタメトリン(10−5M)との組み合わせで処理した。合計数6種類の異なる単離細胞体(6連)を各実験に用いた。
デルタメトリンおよびDCJW(IN−JT333)、原液(それぞれ100mMおよび10mM)を、ジメチルスルホキシド(DMSO、Sigma Chemical, France)中で調製した。最終希釈液は、最大0.1%DMSOを含んでいた。これらの溶媒濃度は、DUMニューロンの電気的活動に対する効果を持たないことが認められた。
ゴキブリ食塩水中で調製したデルタメトリンおよびDCJWを、短期培養に維持された単離細胞体上に重力潅注システムによって別個に投与した。
既報のように(Lapied et al. 2001)、DUMニューロンで発現される電圧依存性ナトリウムチャンネルは、用量依存的にDCJWに対して感受性である。これらの結果によれば、第1の実験を行って、ピーク内向きナトリウム電流の50%阻害を生じる濃度に非常に近い濃度10−7MでのDCJW単独の効果の時間経過を調べた。
ピーク内向きナトリウム電流の50%阻害を生じる濃度として、10−5Mでデルタメトリンを投与した(Pelhate and Sattelle (1982), J. Insect Physiol., 28, 889−903)。
実験手順
電気生理学的記録
実験は、室温で行った(20℃)。
全細胞記録設定でのパッチクランプ技術(電圧固定条件)を用いて、電圧依存性内向きナトリウム電流を記録した。
パッチピペットを、PP−83電極抜取器(Narishige, Tokyo, Japan)を取り付けたホウケイ酸ガラスキャピラリー管(GC150T−10;Harvard Apparatus, Edenbridge, UK)から抜き取った。ピペットは、0.9から1.1Mの範囲の抵抗を有する(電圧固定モード)。常にピペットと潅流溶液との間の液間電位差を補正してから、ギガオームシール>2GΩを形成した。
Axopatch 200A増幅器(Axon Instruments, Foster City, CA, USA)でシグナルを記録した。プログラマブル刺激装置(SMP310;Biologic, Claix, France)または125kHz labmaster DMAデータ獲得システム(TL−1;Axon Instruments)に接続されたソフトウェア制御pClamp8.0.3を搭載したIBMコンピュータによって、段階摘記電圧パルスを発生させた。
電圧固定実験の場合、ナトリウム電流を記録するのに使用されるプロトコールについては、既に別途報告されている(Lapied et al. (1990), J. Exp. Biol., 151, 387−403)。補償後にパッチクランプ増幅器設定から各実験について直列抵抗値を得て、1.5から3MWで変動した。
細胞を−90mVの保持電位で電圧固定し、30ms脱分極試験パルス(別段の断りがある場合を除く)を保持電位から、周波数0.1Hzで印加して(サンプリング周波数30kHz)、内向きナトリウム電流を記録した。電気生理学的シグナルを、後のオフライン解析のためのコンピュータのハードディスクに記憶させた。
結果評価および統計解析
パッチクランプ技術を用いて、自発的電気活動の各種相に関与する全てのイオンチャンネルの特性決定を行うことが可能である。それらの相当する生理機能については明らかにされており(Grolleau and Lapied, 2000)、それによって、所定の膜標的に対する特定の殺虫剤の作用機序を確認することができる。
各時間点について、相対ナトリウム電流振幅を、平均+平均の標準誤差(SEM)として表す(表2)。調べる殺虫剤の効果を推算するには、定常状態記録条件に相当する20分での電流振幅のみを考慮する。
電流振幅で認められる阻害効果を、阻害パーセントに変換した(100%は対照電流振幅に相当する。)。
統計解析に関しては、データの正規分布(またはガウス分布)をp<0.05の有意性でのコルモゴルフ・スミルノフ検定(Chakravarti, Laha, and Roy(1967). Handbook of Methods of Applied Statistics)およびRソフトウェア(Rバージョン2.9.0ソフトウェア)を用いて検定した。検定統計量Dが表から得られた臨界値Dα(n)より大きい場合は(Dα(n=6)=0.521;およびn=8:Dα(n=8)=0.457)、正規分布に関する仮説は拒絶されるべきものとした。
データの度数分布がガウス分布であった場合、ステュデントt検定を用いなければならなかった(パラメトリック統計法)。正規分布に関する仮説が拒絶された場合は、マンホイットニー検定検定を用いなければならなかった(ノンパラメトリック統計法)。
デルタメトリンおよびDCJWの同時投与に加えて、5分間にわたるデルタメトリン(10−5M)による細胞体の前処理後に、DUMニューロンに対する混合物DCJW(10−7M)およびデルタメトリン(10−5M)の効果を評価した。
結果
電圧依存性ナトリウム電流に対するDCJW単独およびデルタメトリンとの同時投与の効果
経時的実験を行って、単独で、デルタメトリン10−5Mと組み合わせて調べたDCJW(10−7M)による内向きナトリウム電流振幅の低下を測定した。
10−7M DCJWの外部投与後のナトリウム電流振幅は、処置20分後に59.3%(SEM8.2%)であった。
従って、電流振幅の阻害パーセントは40.7%であった。
ナトリウム電流振幅についてのDCJWとデルタメトリンとの間の可能な相互作用を調べるため、DCJWおよびデルタメトリンの混合物を調べた。
20分で測定した混合物の阻害効果は、DCJW単独投与で認められた阻害より大きかった。その組み合わせの内向きナトリウム電流振幅は20.0%±8.4%であった。従って、阻害パーセントは80.0%であった。
全ての値が、コルモゴロフ・スミルノフの正規性検定を合格した。従って、調べたDCJW単独と混合物の間の電流阻害の差を、ステュデントの対応のないt検定によって比較した(表4)。その差は統計的に有意であった(p<0.05)。
デルタメトリンによる前処理後の電圧依存性ナトリウム電流に対するDCJWの効果
デルタメトリン(10−5M)による5分間の前処理後に、経時的実験を繰り返した。DCJW(10−7M)およびデルタメトリン(10−5M)の混合物によっても、ナトリウム電流振幅の有意な低下を生じた。これらの条件下での相対ナトリウム電流平均およびSEMは、11.1%+5.7%であった。
阻害効果は、前処理せずに得た値と非常に類似してした。すなわち前処理しない場合の80.0%に対して88.9%であった。
前処理値は、コルモゴロフ・スミルノフの正規性検定を合格しなかった。従って、DCJW単独とデルタメトリン前処理と組み合わせたDCJWとの間の電流阻害を、マンホイットニー検定を用いて比較した。その差は統計的に有意であった(p<0.05)。
結論
上記で示した結果には、デルタメトリンをDCJWと併用投与した場合に、DCJWで認められるDUMニューロンナトリウム電流振幅の低下がかなり強まることを示している(相乗効果)。
DCJWおよびデルタメトリンの両方が、特に昆虫の内向きナトリウム電流の電気生理学的特性に影響する。しかしながら、標的内で影響を受ける部位(すなわち、ナトリウムチャンネル)が類似していないことから、これら2種類の殺虫剤の作用機序は非常に異なっている。
DCJWは、ピラゾリン系殺虫剤であるインドキサカルブの生理活性化された代謝物である。ピラゾリン系殺虫剤は、偽性麻痺を特徴とする昆虫における代表的な急性神経毒性症状を生じる。この神経毒性効果は、そのような殺虫剤による毒作用を受ける昆虫の神経系における自発活動が全くないことに関連する。神経作用が全くないことは、DCJWが電圧依存性ナトリウムチャンネルを遮断することを示しており、それは活動電位の開始および伝達に関与する。
デルタメトリンは、キクの除虫菊抽出物中に存在する天然ピレトリン類の合成構造誘導体を含むピレスロイド殺虫剤である。デルタメトリンは、ピレスロイドII型分子である。これらピレスロイド類は、活動電位の抑制を伴う膜脱分極を引き起こす。電圧固定条件下に、II型ピレスロイド類は、ナトリウムチャンネルの非活性化を阻害する。
理論に拘束されるものではないが、DCJW単独投与と比較したDCJWおよびデルタメトリンの混合物の存在下に認められる電位は、細胞内シグナル伝達経路の関与によるナトリウムチャンネルの生物物理的特性を調節することを示唆している。
さらに、これら殺虫剤を同時に投与する場合、デルタメトリンとDCJWとの間の相乗的相互作用が直接認められる。この効果は、DUM神経細胞体を試験対象のデルタメトリン単独で前処理した場合に得られた効果と非常に類似している。これによって、前処理を行って相乗効果を得ることが必要ないことが確認された。対照的に、そのような前処理は、ピレスロイド類と抗コリンエステラーゼ性化合物との間の相乗効果を得る上で必要である。
実施例3
さらなる電気生理学的試験
本試験の目的は、ゴキブリ(ワモンゴキブリ(Periplaneta Americana))ニューロン標本に対する、インドキサカルブのN−脱カルボメトキシル化代謝物、DCJW(IN−JT333)およびデルタメトリンの組み合わせ曝露の電気生理学的効果のさらなる特性決定を行うことにあった。
特に、これらの実験は、パッチクランプ技術を用いて、ニューロン電圧依存性ナトリウムチャンネルに対するDCJWの最も有効な阻害効果を生じさせる上でのデルタメトリンとインドキサカルブの間の至適比率を求めることを目的とするものであった。
試験の第2の部分は、デルタメトリンとメタフルミゾン(DCJWの作用機序と非常に類似した作用機序を有すると予想されるセミカルバゾン系殺虫剤である)との間の可能な相互作用を調べることであった。これらの結果を、混合物デルタメトリン−DCJWで得られた結果と比較した。
デルタメトリンの濃度上昇(10−7M、3.10−7M、6.10−7M、10−6M、3.10−6Mおよび10−5M)と組み合わせて、DCJW(10−7M)をこのモデルで調べた。
第2段階で、DCJWの濃度上昇(10−10M、10−9M、3.10−9M、10−8M)と組み合わせて、デルタメトリン(3.10.6M)を調べた。
最後に、濃度上昇させたメタフルミゾン(10−10M、10−9M、10−8M、10−7M、10−8Mおよび10−5M)を、単独でまたはデルタメトリンと組み合わせて調べた。
材料および方法
試験項目
実施例2に記載のようにDCJWおよびデルタメトリンを入手した。
メタフルミゾン:(EZ)−2012−(4−シアノフェニル)−1−(a,a,a−トリフルオロ−m−トリル)エチリデン(tolypethylidene)]−4−(トリフルオロメトキシ)カルバニロヒドラジドは試薬用であった。
細胞単離
実施例2に記載の方法に従って細胞単離を行った。
試験計画
6から9種類の異なる単離神経細胞体(試験数)について、各電気生理学的試験を行った。
各試験について、下記の表7に記載のように、殺虫剤単独または2種類の化合物の同時組み合わせに細胞体を曝露した。
表7:試験計画
Figure 2014517014
デルタメトリン、メタフルミゾンE/ZおよびDCJWの原液(100mMおよび10mM)をジメチルスルホキシド(DMSO、Sigma Chemical, France)に溶かし、メタフルミゾンE/Zのように実施例2に記載の方法に従って希釈した。
実験手順
電気生理学的記録
実施例2に記載の方法に従って、電気生理学的記録を行った。
結果評価および統計解析
実施例2に示したように、パッチクランプ技術によって、自発電気活性の各種相に関与する全てのイオンチャンネルの特性決定が可能である。それらの相当する生理機能を明瞭に確認し、それによって、所定の膜標的に対する特定の殺虫剤の作用機序を調べることが容易となる。
既報のように(Lapied et. al. (2001), Brit. J. Pharmacol., 132, 587−595;Lavialle−Defaix et al., 2010)、DUMニューロンで発現される電圧依存性ナトリウムチャンネルは、用量依存的にDCJWに対して感受性である。これらの結果に基づいて、第1の実験を行って、ピーク内向きナトリウム電流の50%阻害を生じる濃度に非常に近い濃度10−7MでのDCJW単独の効果の経時的経過を調べた。
実施例2の場合のように、各時間点について、相対ナトリウム電流振幅を、平均+平均の標準誤差(SEM)として表した。調べる殺虫剤の効果を推算するには、定常状態記録条件に相当する20分での電流振幅のみを考慮する。
ナトリウム電流振幅で認められる阻害効果を、阻害パーセントに変換した(100%は対照電流振幅に相当する。)。
統計解析に関しては、データの正規分布(またはガウス分布)をp<0.05の有意性でのコルモゴルフ・スミルノフ検定(Chakravart et al., 1967)およびRソフトウェア(Rバージョン2.9.0ソフトウェア)を用いて検定した。検定統計量Dが表から得られた臨界値Dα(n)より大きい場合は(例えば、Dα(n=6)=0.521)、正規分布に関する仮説は拒絶されるべきものとした。
データのガウス分布については、一元配置ANOVAを用いなければならなかった(パラメトリック統計法)。正規分布に関する仮説が拒絶された場合は、マンホイットニー検定検定を用いなければならなかった(ノンパラメトリック統計法)。
結果
DCJW効果の最大強化を得るのに必要なデルタメトリンの最小濃度の測定
10−7MのDCJWと10−7M、3.10−7M、6.10−7M、10−6M、3.10−6Mおよび10−5Mのデルタメトリンとの同時投与後の対照電流(100%)から測定された残留ナトリウム電流振幅のパーセントは、20分の処理後に、それぞれ54.2±4.0、51.9±7.6、40.3±7.6、29.8±7.4、23.3±6.7および20.0±8.4%であった。片対数用量応答曲線を図2に示す。従って、電流振幅の阻害の相当する真のパーセントは、45.8、48.2、59.7、70.3、76.7および80.0%であった。全ての値が、コルモゴルフ・スミルノフ正規性検定を合格した。
デルタメトリン効果の最大強化を得るのに必要なDCJWの最小濃度の測定
3.10−6Mのデルタメトリンならびに10−10、10−9、3.10−9、10−8および10−7のDCJWの同時投与後の対照(100%)から測定した残留ナトリウム電流振幅のパーセントは、処理20分後でそれぞれ56.4±6.1、56.3±3.4、38.4±5.9、25.4±4.7および23.3±6.7%であった。片対数用量応答曲線を図3に示してある。
従って、電流振幅の阻害の相当する真のパーセントは、43.6、43.9、61.6、74.6および76.7%であった。全ての値が、コルモゴルフ・スミルノフ正規性検定を合格した。
DCJW単独、デルタメトリン単独および最も有効な比率のDCJW/デルタメトリン混合物による処理から20分後に記録されたナトリウム電流振幅の阻害のパーセントの比較
DCJW/デルタメトリンの最も有効な比率は、DCJW10−8M/デルタメトリン3.10−6Mであると測定された。
単独で調べたDCJW(10−7M)、デルタメトリン(10−5M)と混合物(デルタメトリン3.10−6M、DCJW10−8M)の間の電流阻害の差をANOVAによって比較した。1/10のDCJWおよび1/3のデルタメトリンを含むこの混合物は、いずれかの薬剤単独より有意に有効であった。そうして、実施例2で認められた相乗的結果が確認された。
デルタメトリンとメタフルミゾンE/Zの間の可能な相互作用の特性決定
各種濃度でのメタフルミゾンE/Zの浴投与を、単離したDUMニューロンに行い、ナトリウム電流振幅の低下を生じた。各種濃度で認められた電流振幅における低下は統計的に有意ではなかったことから、その効果は用量依存的ではなかった。
次に、本発明者らは、最も有効な濃度のデルタメトリン(3.10−6M)と組み合わせたメタフルミゾンE/Z(10−8Mおよび10−7M)の効果を調べた。調べたいずれの濃度でも、統計的有意差は認められなかった。
結論
これらの結果を総合すると、デルタメトリンをDCJWと組み合わせた場合に、ナトリウム電流振幅に対して統計的に相乗的な効果があったことが示された。
DCJW(10−7Mで使用)の効果を強く高める上で必要な最小デルタメトリン濃度は、3.10−6Mであると測定された。すなわち、その最小デルタメトリン濃度を用いた場合(すなわち、3.10−6M)、DCJWの最大効果は、デルタメトリンの非存在下と比較して、1/10より低い濃度について得られた。理論に拘束されるものではないが、認められた片対数用量−応答曲線は、DCJW効力を上昇させるナトリウムチャンネルに対するデルタメトリンの陽性アロステリック効果を示唆している。
メタフルミゾンE/Z単独およびデルタメトリンと組み合わせたものの効果を調べるように、並行実験を計画した。メタフルミゾンおよびDCJWの類似の作用機序を考慮して驚くべきものである統計的に有意な効果を、本発明者らは認めなかった。

Claims (20)

  1. 相乗的に有効な量で活性化合物としてインドキサカルブおよびデルタメトリンを含む殺寄生虫組み合わせ剤。
  2. インドキサカルブ/デルタメトリンの比が1〜10から10〜1である請求項1に記載の殺寄生虫組み合わせ剤。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の組み合わせならびに医薬として許容される担体を含む殺寄生虫性組成物。
  4. 処置を必要とする動物に対して、有効量の請求項1に記載の組み合わせを投与することを含む、動物に対する寄生性の昆虫およびダニ類と戦う方法。
  5. 前記動物が寄生性の昆虫およびダニ類による侵入を受けている請求項4に記載の方法。
  6. 前記動物の侵入が予防される請求項4に記載の方法。
  7. インドキサカルブおよびデルタメトリンを共通の製剤中で同時に一緒に、または別個の製剤で並行して投与する請求項4に記載の方法。
  8. 前記インドキサカルブおよびデルタメトリンを共通の製剤で投与する請求項
    7に記載の方法。
  9. 前記動物がイヌである請求項4に記載の方法。
  10. 前記共通の製剤が首輪である請求項8または9に記載の方法。
  11. 前記インドキサカルブおよびデルタメトリンが2種類の別個の製剤中に含まれ、前記デルタメトリン含有製剤が、デルタメトリンを含浸させた首輪の形態のものである請求項4または9に記載の方法。
  12. 単一の組成物でまたは一緒に包装された別個の組成物でのインドキサカルブおよびデルタメトリンならびに動物への寄生性の昆虫およびダニ侵入の防除に関する説明書を含む、動物における昆虫および/またはダニ類と戦う上で有用なキット。
  13. 動物に対する寄生性の昆虫およびダニ類との戦いにおける請求項1の組み合わせの使用。
  14. 動物に対する寄生性ダニ類の防除のための製造物を製造するための請求項13に記載の使用。
  15. インドキサカルブおよびデルタメトリンが、並行投与のための2種類の別個の製剤中に含まれている請求項13または14に記載の使用。
  16. インドキサカルブおよびデルタメトリンが共通の製剤中に含まれる請求項13ないし15のうちのいずれか1項に記載の使用。
  17. 前記共通の製剤が首輪である請求項16に記載の使用。
  18. インドキサカルブ/デルタメトリンの比が1〜10から10〜1である請求項13ないし17のうちのいずれか1項に記載の使用。
  19. 前記組み合わせを局所投与する請求項12ないし16のうちのいずれか1項に記載の使用。
  20. 前記組み合わせをイヌに投与する請求項12ないし19のうちのいずれか1項に記載の使用。
JP2014514886A 2011-06-08 2012-06-08 殺寄生虫組み合わせ剤 Pending JP2014517014A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201161494608P 2011-06-08 2011-06-08
US61/494,608 2011-06-08
PCT/US2012/041580 WO2012170836A1 (en) 2011-06-08 2012-06-08 Parasiticidal combination comprising indoxacarb and deltamethrin

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014517014A true JP2014517014A (ja) 2014-07-17

Family

ID=46319903

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014514886A Pending JP2014517014A (ja) 2011-06-08 2012-06-08 殺寄生虫組み合わせ剤

Country Status (11)

Country Link
US (1) US20140170199A1 (ja)
EP (1) EP2717687A1 (ja)
JP (1) JP2014517014A (ja)
CN (1) CN103648276B (ja)
AU (1) AU2012267613B2 (ja)
BR (1) BR112013031562A2 (ja)
CA (1) CA2837977A1 (ja)
MX (1) MX2013014418A (ja)
RU (1) RU2013158642A (ja)
WO (1) WO2012170836A1 (ja)
ZA (1) ZA201309047B (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013000572A1 (de) * 2011-06-30 2013-01-03 2LUTION GmbH Mittel zur bekämpfung von parasiten an tieren
CN105794831B (zh) * 2014-12-30 2018-12-18 江苏龙灯化学有限公司 一种杀虫组合物及其用途
US12010989B2 (en) 2019-11-07 2024-06-18 S. C. Johnson & Son, Inc. Roach gel formulations
CN112433014B (zh) * 2020-12-08 2022-04-01 中国农业科学院茶叶研究所 一种基于超高效液相色谱串联质谱法测定茶叶和茶汤中茚虫威7种降解产物的方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02502821A (ja) * 1987-03-30 1990-09-06 エヌシー・ディベロップメント・インク 化学的配合物
JPH05194102A (ja) * 1991-10-24 1993-08-03 Roussel Uclaf 害虫防除用系
JP2002517416A (ja) * 1998-06-10 2002-06-18 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 殺節足動物性カルボキサニリド類
WO2009141109A2 (de) * 2008-05-21 2009-11-26 Bayer Cropscience Ag Insektizide formulierungen mit verbesserter langzeitwirkung auf oberflächen
JP2010502619A (ja) * 2006-09-01 2010-01-28 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー インドキサカルブを含む局所投与製剤
JP2012516291A (ja) * 2009-01-29 2012-07-19 バイエル・アニマル・ヘルス・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 高負荷量の殺虫性防除デバイス

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3318769A (en) 1963-05-31 1967-05-09 Shell Oil Co Resin compositions comprising organo-phosphorus pesticides
US3852416A (en) 1971-05-27 1974-12-03 L Grubb Tick and flea collar of solid solution plasticized vinylic resin-carbamate insecticide
GB8822936D0 (en) * 1988-09-30 1988-11-09 Nc Dev Inc Pesticidal control
US5462938A (en) 1990-12-21 1995-10-31 Annus; Gary D. Arthropodicidal oxadiazinyl, thiadiazinyl and triazinyl carboxanilides
BR0015844A (pt) * 1999-11-25 2006-06-06 Dct Aps tela ou tecido impregnado para extermìnio e/ou repelência de insetos ou carrapatos, composição para impregnação de tecidos ou telas e processo para impregnação de um tecido ou tela

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02502821A (ja) * 1987-03-30 1990-09-06 エヌシー・ディベロップメント・インク 化学的配合物
JPH05194102A (ja) * 1991-10-24 1993-08-03 Roussel Uclaf 害虫防除用系
JP2002517416A (ja) * 1998-06-10 2002-06-18 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 殺節足動物性カルボキサニリド類
JP2010502619A (ja) * 2006-09-01 2010-01-28 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー インドキサカルブを含む局所投与製剤
WO2009141109A2 (de) * 2008-05-21 2009-11-26 Bayer Cropscience Ag Insektizide formulierungen mit verbesserter langzeitwirkung auf oberflächen
JP2012516291A (ja) * 2009-01-29 2012-07-19 バイエル・アニマル・ヘルス・ゲゼルシャフト・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング 高負荷量の殺虫性防除デバイス

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
JPN5014007663; RAPHAEL N'GUESSAN: 'EVALUATION OF INDOXACARB, AN OXADIAZINE INSECTICIDE FOR THE CONTROL 以下備考' JOURNAL OF MEDICAL ENTOMOLOGY VOL.44,NO.2, 20070301, PP.270-276 *

Also Published As

Publication number Publication date
CN103648276A (zh) 2014-03-19
BR112013031562A2 (pt) 2017-06-13
AU2012267613B2 (en) 2016-06-02
CN103648276B (zh) 2016-10-05
MX2013014418A (es) 2014-01-20
RU2013158642A (ru) 2015-07-20
EP2717687A1 (en) 2014-04-16
ZA201309047B (en) 2014-08-27
CA2837977A1 (en) 2012-12-13
US20140170199A1 (en) 2014-06-19
WO2012170836A1 (en) 2012-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU2020239823B2 (en) Method for controlling non-crop pests
AU2004294712B2 (en) The use of N-arylhydrazine derivatives for combating non-crop pests
BRPI0716915B1 (pt) mistura pesticida, composição pesticida, métodos para controlar fungos nocivos fitopatogênicos, para controlar insetos, aracnídeos ou nematódeos, para proteger plantas e para proteger semente, processo para a preparação de uma composição, e uso de uma mistura
DE69612088T2 (de) Zusammensetzung zur bekämpfung von parasiten
Oi et al. Speed of efficacy and delayed toxicity characteristics of fast-acting fire ant (Hymenoptera: Formicidae) baits
JP2014517014A (ja) 殺寄生虫組み合わせ剤
AU2012267613A1 (en) Parasiticidal combination comprising indoxacarb and deltamethrin
US11591309B2 (en) Manufacturing method for and insecticidal compositions comprising thiocyclam hydrochloride
MXPA02008691A (es) Composiciones pesticidas y su uso como agentes de proteccion.
CN116035014A (zh) 一种含灭蝇胺的农药组合物
CN112568224B (zh) 一种含溴虫氟苯双酰胺与丁醚脲的杀虫组合物
US20230165256A1 (en) Methods and uses of a mixture comprising alpha-cypermethrin and dinotefuran for combating or controlling mosquitoes
WO2024089310A1 (es) Iminoazúcares y aminociclitol glucósidos biodegradables inhibidores de alfa-glucosidasa con actividad sinérgica insecticida, acaricida o ambas
Singh et al. Chemotherapeutics for control and treatment of ectoparasites in companion animals
CN116391716A (zh) 一种含flupyroxystrobin的杀虫组合物
WO2010048891A1 (zh) 通过双甲脒和联苯菊酯联用来防治恒温动物的外寄生虫的方法
US20070117868A1 (en) Use of n-arylhydrazine derivatives for combating non-crop pests
US20150157013A1 (en) Ectoparasiticidal formulations

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150331

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150603

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160517

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160812

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170214