JP2014516948A - う蝕を検出するための放射線造影剤の使用 - Google Patents

う蝕を検出するための放射線造影剤の使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、歯組織をイメージングする方法を提供する。さらに詳しくは、本発明は、増強された放射線画像を提供する局所用口腔内組成物を投与することにより、う蝕をイメージングする方法に関する。

Description

本発明は、口腔組織または歯組織をイメージングする新しい方法に関する。さらに詳しくは、本発明は、増強された放射線画像を提供する局所用口腔内組成物を投与することにより、う蝕をイメージングし、歯周病を診断またはモニタリングし、そして歯根管治療の前に歯根管の3次元形状を評価する方法に関する。
種々の原因により引き起こされるう蝕は、早期に発見されれば容易に治療可能な一般的な疾患である。検出されず治療されないと、う蝕は歯の外部エナメル層から象牙質および髄質へと進行し、組織先端の炎症に至り、抜歯が必要にさえなる。虫歯を検出するための標準的方法は、目視検査かまたは歯科X線の使用による。
目視検査とX線イメージングの両方法とも、特に歯が互いに接触する領域(歯間領域)およびその周りの、臼歯間の、空洞のあるう蝕と空洞の無いう蝕病変とを区別することができない。これらの方法はまた、う蝕と、歯の咀嚼面(咬合面)に特徴的な穴や裂け目の形状とを、正確に区別することができない。空洞の無い病変は進行せず、複合材料または金属の充填などの介入を必要としない場合があるため、空洞のある病変と空洞の無い病変との差は臨床的に重要である。従って当該分野には、特に目視検査が不可能である歯間の、う蝕の増強された画像を得る方法に対するニーズがある。
本発明は、対象の根管治療の前に、う蝕をイメージングし、歯周病を診断またはモニタリングし、および歯根管の3次元形状を評価する方法であって、(a)造影剤と医薬的に許容し得る担体とを含む局所用口腔内組成物を、対象の1または複数の歯に投与する工程と、(b)その1または複数の歯の放射線イメージングを行う工程と、を含む方法を提供する。ある態様において、造影剤は、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化マグネシウム、ヨウ化カルシウム、ジアトリゾエートメグルミン、ジアトリゾエートナトリウム、およびこれらの組み合わせを含む群から選択することができる。ある態様において、ヨウ素化合物は、ヨウ化ナトリウムおよびヨウ化カリウムからなる群から選択される。さらに、医薬的に許容し得る担体は一般に、蒸留水、脱イオン水、精製水、およびこれらの組合せを含んでよい。造影剤はまた、実質的に純粋な粉末として投与してもよい。
本方法はまた、約0.5モル〜約9モル、約2モル〜約8モル、約4モル〜約7モル、および約5.5モル〜約6.5モルの濃度範囲のヨウ素化合物を有する組成物の投与を含む。ある態様においてヨウ素化合物は、局所用口腔内組成物中に約6モルの濃度で存在する。
本方法は、滴下、浸漬、挿入、すすぎ、噴霧、空気ブラスト、ブラッシング、スワブ、またはこれらの組み合わせによる、1または複数の歯への局所用口腔内組成物の投与を含んでよい。さらに、局所用口腔内組成物は、溶液、懸濁液、分散液、エマルジョン、固体、ペースト、泡、およびゲルを含む剤型で投与することができる。局所用口腔内組成物はさらに、結合剤、香味剤、および着色剤などの追加成分を含んでもよい。
別の形態において本発明は、ヒトの根管治療の前に、う蝕をイメージングし、歯周病を診断またはモニタリングし、および歯根管の3次元形状を評価する方法であって、(a)ヨウ化ナトリウムと蒸留水とを含む局所用口腔内組成物を、対象の1または複数の歯に投与する工程と、(b)その1または複数の歯の放射線イメージングを行う工程と、を含む方法であって、ここで、ヨウ化ナトリウムは、約0.5〜約9モルの範囲の濃度を含むことを特徴とする方法を提供する。さらにヨウ化ナトリウムは、局所用口腔内組成物中に、約2モル〜約8モル、約4モル〜約7モル、約5.5モル〜約6.5モルの範囲、および約6モルの濃度で、存在してもよい。
さらに別の形態において本発明は、ヒトの根管治療の前に、う蝕をイメージングし、歯周病を診断またはモニタリングし、および歯根管の3次元形状を評価する方法であって、硫酸バリウムの局所用口腔内組成物を対象の1または複数の歯に投与する工程と、その1または複数の歯の放射線画像を作成する工程と、を含む方法であって、硫酸バリウムは、約80%w/w〜約100%w/wの範囲の濃度を含むことを特徴とする方法を提供する。
さらに別の形態において本発明は、ヒトの根管治療の前に、う蝕をイメージングし、歯周病を診断またはモニタリングし、および歯根管の3次元形状を評価する方法であって、ジアトリゾエートメグルミンとジアトリゾエートナトリウムとの組合せを含む局所用口腔内組成物を、対象の1または複数の歯に投与する工程と、その1または複数の歯の放射線画像を作成する工程とを、含む方法を提供する。
さらに別の形態において本発明は、(a)ヨウ素化合物と、(b)医薬的に許容し得る担体とを含む、放射線造影画像を増強するための局所用口腔内組成物を提供する。一般にヨウ素化合物は、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化マグネシウム、ヨウ化カルシウム、ジアトリゾエートメグルミン、ジアトリゾエートナトリウム、およびこれらの組み合わせを含んでよい。ある態様において、ヨウ素化合物は、ヨウ化ナトリウムおよびヨウ化カリウムからなる群から選択される。さらに、医薬的に許容し得る担体は、蒸留水、脱イオン水、精製水、およびこれらの組合せを含んでよい。
ヨウ素化合物は、局所用口腔内組成物中に、約0.5〜約9モル、約2モル〜約8モル、約4モル〜約7モル、および約5.5モル〜約6.5モルの範囲の濃度で存在してもよい。ある態様において、ヨウ素化合物は、局所用口腔内組成物中に約6モルの濃度で存在してもよい。
さらに、局所用口腔内組成物は、滴下、浸漬、挿入、すすぎ、噴霧、空気ブラスト、ブラッシング、スワブ、またはこれらの組み合わせにより、1または複数の歯に投与されてよい。さらに、局所用口腔内組成物は、溶液、懸濁液、分散液、エマルジョン、固体、ペースト、泡、およびゲルを含む剤型を含んでよい。局所用口腔内組成物はさらに、結合剤、香味剤、および着色剤などの追加成分を含んでもよい。
さらなる形態において本発明は、ヨウ化ナトリウムが、約0.5〜約9モルの範囲の濃度を含む、ヨウ化ナトリウムと蒸留水とを含む局所用口腔内組成物を提供する。さらにヨウ化ナトリウムは、局所用口腔内組成物中に、約2モル〜約8モル、約4モル〜約7モル、および約5.5モル〜約6.5モルの範囲、および約6モルの濃度で存在してもよい。
別の形態において本発明は、放射線画像を増強するためのキットであって、(a)ヨウ素化合物と医薬的に許容し得る担体とを含む局所用口腔内組成物と、注射器、容器、噴霧器、ブラシ、スワブ、トレイ、およびこれらの組合せからなる群から選択される少なくとも一つの適用付属品とを含む、キットを提供する。
本発明の他の形態と特徴は、以下で詳述される。
図1は、ヨウ化ナトリウムの適用無しでイメージングした歯と比較した、9Mヨウ化ナトリウム組成物の吸収と以後のイメージングを示す。特に図1は、9Mのヨウ化ナトリウム溶液を局所投与された歯が、この溶液の適用前の同じ歯の画像中には存在しなかった、う蝕の増強された放射線画像を20秒後と16分後に与えたことを示す。
図2は、異なる歯と、ヨウ化ナトリウムの適用前および適用後の、9Mヨウ化ナトリウム組成物の吸収と以後のイメージングを示す。特に図2は、9Mのヨウ化ナトリウム溶液を局所投与された歯が、このヨウ化物溶液による処理前の同じ歯の画像中には存在しなかった、う蝕の増強された放射線画像を2分後に与えたことを示す。図2はまた、この局所的9Mヨウ化ナトリウム溶液が健全な歯の表面のイメージングに影響を与えないことを示し、これは、空洞のある表面の画像のみが、ヨウ化ナトリウム溶液の投与により増強されることを示す。
図3は、ヨウ化ナトリウムの適用無しでイメージングした同じ歯と比較した、9Mヨウ化ナトリウム組成物の吸収と以後のイメージングを示す。特に図3は、9Mヨウ化ナトリウム溶液を局所投与された歯が、ヨウ化物溶液による処理前の同じ歯の画像中には存在しなかった、う蝕病変(空洞)の増強された放射線画像を3分後に与えたことを示す。図3はまた、この局所的9Mヨウ化ナトリウム溶液が、治療的介入を必要としない空洞のない病変の表面のイメージングに影響を与えないことを示し、これは、空洞のある表面の画像のみが、ヨウ化ナトリウム溶液の投与により増強されることを示す。
図4は、イメージング溶液の適用無し(A)でイメージングした同じ歯と比較した、9Mヨウ化ナトリウム組成物(B)、イオパミドール(iopamidol)の76%溶液(C)、および硫酸バリウムの溶液(0.5mlの蒸留水中1グラム)(D)の、吸収と以後のイメージングを示す。
図5は、50〜200ミクロンの深さの浅い空洞を示す画像である。放射線写真は、硫酸バリウム(96%w/w)を適用した15秒後に撮られた。空洞は、矢印で印をつけてある。
本発明は、治療的介入が必要となり得る空洞のあるう蝕病変と、それ以上悪化することの無い治療的介入が必要とならないであろう空洞の無いう蝕病変とを、区別することができる増強された画像を提供する、う蝕をイメージングするための効率的な方法を提供する。本発明の方法は、目視検査のためにアクセスできない歯と、一般に従来の方法では充分にイメージングできない歯との間のスペース中に存在するう蝕をイメージングするのに、および、歯の咀嚼表面の上または下に存在するう蝕であって、う蝕を特定し、このう蝕を歯の染色や穴や裂け目の汚れや形状から区別することを一般に困難にする、穴や裂け目の複雑な構造と特徴とするう蝕を、イメージングするのに、特に有効である。
本発明の方法は一般に、空洞のあるう蝕を空洞の無いう蝕から区別するのに有用であり、従って医師は、対象の口腔の健康をより詳細にモニタリングすることができ、う蝕の治療オプションについて情報に基づいた決断ができるようになる。本発明のイメージング法は、1または複数のう蝕病変の存在が疑われるという決定の前に、または後に行うことができる。ある態様において本発明の方法は、対象の1または複数の歯における、空洞のあるう蝕の有無を決定するための診断手段として使用される。本発明の他の態様において、本発明の方法は一般に、空洞のある病変の進行または退行をモニタリングするための、および空洞のある病変まで進行しているかどうかを決定するために空洞の無い病変をモニタリングするための、モニタリング手段として使用される。
本発明はまた、歯周病を診断またはモニタリングするための効率的な方法、および根管治療の前に歯根管の3次元形状の評価のための効率的な方法を提供する。
特に本発明は、う蝕をイメージングする方法、歯周病を診断またはモニタリングする方法、および対象の根管治療の前に歯根管の3次元形状を評価する方法であって、(a)造影剤を含む局所用口腔内組成物を、対象の1または複数の歯に投与する工程と、(b)その1または複数の歯の放射線画像を作成する工程と、を含む方法を提供する。
I.局所用口腔内組成物
本明細書において用語「局所用口腔内」は、組成物が一般に、イメージングすべき歯または歯の部位に直接適用される投与経路を説明するために使用される。本発明の局所用口腔内組成物は一般に、対象により飲み込まれたり摂取されたりすることは無く、局所投与は一般に、組成物の顕著な全身性吸収を引き起こさない。ある態様において、組成物は対象により偶然摂取されることがあるが、組成物は一般に、有害作用を引き起こさない少量で投与される。
局所用口腔内組成物は造影剤を含む。ある態様において、本発明の造影剤はヨウ素化合物であってもよい。本発明の組成物に取り込まれるヨウ化化合物は、イオン性または非イオン性化合物であってもよい。ある態様において、ヨウ化物化合物は、ヨウ素のアルカリ金属塩であってもよい。イオン性ヨウ素化合物は、特に限定されないが、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化マグネシウム、ジアトリゾエート、メトリゾエート、イオキサグレート、およびヨウ化カルシウムを含んでよい。ある態様において、ヨウ化物塩は、ヨウ化ナトリウムおよびヨウ化カリウムからなる群から選択される。
他の態様において、本発明のヨウ化化合物は、非イオン性のヨウ素化合物であってもよい。好適な非限定例は、イオパミドール、イオトロラン、イオヘキソール、イオキシラン、イオプロミド、イオタラム酸メグルミン、イオジキサノール、ジアトリゾエートメグルミン、ジアトリゾエートナトリウム、またはこれらの組み合わせを含んでよい。ある態様において、非イオン性のヨウ素化合物はイオパミドールである。他の態様において、非イオン性ヨウ素化合物は、ジアトリゾエートメグルミンとジアトリゾエートナトリウムの組み合わせである。
ある態様において、本発明の局所用口腔内造影組成物は、ヨウ素以外の造影剤を含んでもよい。造影剤の非限定例は、硫酸バリウムなどのバリウム塩、水酸化カルシウム、硫酸カルシウム、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム、または塩化カルシウムなどのカルシウム塩、炭酸亜鉛または酸化亜鉛のような亜鉛塩、金、ジアトリゾエートメグルミン、およびジアトリゾエートナトリウム溶液を含んでよい。ある態様において、本発明の局所用口腔内造影組成物は、造影剤として水酸化カルシウムを含んでもよい。他の態様において、本発明の局所用口腔内造影組成物は、造影剤として酸化亜鉛を含んでもよい。さらに別の態様において、本発明の局所用口腔内造影組成物は、造影剤として金を含んでもよい。ある好適な実施態様において、本発明の局所用口腔内造影組成物は、造影剤として硫酸バリウムを含んでもよい。
局所用口腔内組成物は、種々の組成物成分の溶解性を考慮して、十分に強化されたイメージングを提供するために必要な造影剤の任意の濃度を含むことができる。一般に、造影剤がヨウ素化合物である場合、ヨウ素化合物の濃度は、約0.1モル濃度(M)〜約10モルの範囲でもよい。ある態様において組成物は、約0.5モル〜約9モルの範囲のヨウ素化合物濃度を有する。他の態様において組成物は、約2モル〜約8モルの範囲のヨウ素化合物濃度を有する。さらに別の態様において組成物は、約4モル〜約7モルの範囲のヨウ素化合物濃度を有する。さらなる態様において組成物は約5.5モル〜約6.5モルの範囲のヨウ素化合物濃度を有する。さらなる態様においてヨウ素化合物は、約6モルの濃度で局所用口腔内組成物中に存在する。
造影剤が、ジアトリゾエートメグルミンおよびジアトリゾエートナトリウムの組み合わせである場合、局所用口腔内組成物中のヨウ素の濃度は、約100mg/ml〜約600mg/mlであってもよい。ある態様において、局所用口腔内組成物中のヨウ素の濃度は、約100、200、300、400、500、または600mg/mlであってよい。他の実施態様において、局所用口腔内組成物中のヨウ素の濃度は、約310、320、330、340、350、360、370、380、390、または約400mg/mlであってよい。例示的な態様において、局所用口腔内組成物中のヨウ素の濃度は、約367mg/mlであってよい。ジアトリゾエートメグルミンとジアトリゾエートナトリウムの組み合わせを含む製剤の非限定例は、Bracco Diagnostics Inc.により提供されるGastrografin(R)、およびCovidienにより提供されるMD-Gastroview(R)を含むことができる。
造影剤が硫酸バリウムなどのバリウム化合物である場合、局所用口腔内組成物中のバリウム化合物の濃度は、約40%w/w〜約65%w/wであってもよい。ある態様において、局所用口腔内組成物中のバリウム化合物は、約40、41、42、43、44、45、46、47、48、49、50、51、52、53、54、55、56、57、58、59、60、61、62、63、64、または65%重量/wでもよい。他の態様において、局所用口腔内組成物中のバリウム化合物は、約65%w/w〜約120%w/wでもよい。例えば、局所用口腔内組成物中のバリウム化合物は、約65、66、67、68、69、70、71、72、73、74、75、76、77、78、79、80、81、82、83、84、85、86、87、88、89、90、91、92、93、94、95、96、97、98、99、100、101、102、103、104、105、106、107、108、109、110、111、112、113、114、115、116、117、118、119、または120%w/wでもよい。例示的な態様において、局所用口腔内組成物中のバリウム化合物は、約96%の濃度で存在する。例示的な態様において、バリウム化合物は水に懸濁される。別の例示的な実施形態において、局所用口腔内組成物中のバリウム化合物は、実質的に純粋な粉末として投与してもよい。例えば、実質的に純粋なバリウム化合物粉末は、好ましくはある試料中の全材料の少なくとも約98重量%、さらに好ましくは少なくとも約99重量%のバリウム化合物を含む。ある態様において、実質的に純粋な粉末中のバリウム化合物は、ある試料中の全材料の約98.1、98.2、98.3、98.4、98.5、98.6、98.7、98.8、98.9、99、99.1、99.2、99.3、99.4、99.5、99.6、99.7、99.8、99.9、または約100%のバリウム化合物でもよい。他の態様において、実質的に純粋な粉末中のバリウム化合物、ある試料中の全材料体中の、約99、99.1、99.2、99.3、99.4、99.5、99.6、99.7、99.8、99.9、99.99、99.999、または約100重量%のバリウム化合物であってもよい。
本発明の方法は、1または複数の歯を洗浄することをさらに含んでよい。1または複数の歯を洗浄する適切な方法は、局所用口腔内組成物が、1または複数の歯の穴や裂け目からの障害を越えて通過し、存在する任意の空洞を充填することを可能にするように、1または複数の歯の穴や裂け目から破片や他の障害物を除去することを可能にするであろう。歯の洗浄方法は、当技術分野で知られており、歯洗浄剤の使用を含むことができる。歯洗浄剤の非限定例は、硫酸バリウム、炭酸水素ナトリウム、酸化アルミニウム、および粒子状生物活性ガラスを含んでよい。ある態様において、歯は炭酸水素ナトリウムを用いて洗浄される。別の形態において、歯は酸化アルミニウムを用いて洗浄される。さらに別の態様において、歯は硫酸バリウムを用いて洗浄される。例示的態様では、歯は、歯洗浄用粒子状生物活性ガラスを用いて洗浄される。本明細書で使用される用語「生物活性ガラス」は、歯から破片を洗浄する加圧空気と一緒に使用される酸化シリコン(SiO2)を含む組成物を記載する。生物活性ガラスは、50μm未満の平均粒子サイズを有する粒子として調製することができる。歯洗浄用粒状生物活性ガラスを用いて歯を洗浄する方法は、当業者に公知であり、例えば、US6365132、US6190643、US6244871、US6086374、およびWO1996010985(これらは、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる)に見いだされる。
ある態様において、この1または複数の歯は、造影剤を含む局所用口腔内造影組成物の投与と一緒に洗浄される。本明細書において用語「と一緒に」は、1または複数の歯が、造影剤を含む組成物の投与前、と同時、または後に洗浄されることを示す。ある態様において、1または複数の歯は、造影剤を含む局所用口腔内組成物の投与前に洗浄される。他の態様において、1または複数の歯は、造影剤を含む局所用口腔内組成物の投与後に洗浄される。さらに別の態様において、造影剤は、造影剤と歯洗浄剤とを含む混合物中の歯洗浄剤と同時に投与される。例示態様において、洗浄剤は生物活性ガラスであり、造影剤は、造影剤と粒子状生物活性ガラスとを含む混合物中の歯洗浄用粒状生物活性ガラスと同時に投与される。態様のいくつかの代替例では、造影剤は、歯洗浄用粒子状生体活性ガラスを用いて調製される。粒子状の生体活性ガラスを調製する方法は当業者に公知であり、例えば、US6365132、US6190643、US6244871、US6086374、およびWO1996010985(これらは、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる)に見出すことができる。
局所用口腔内組成物の医薬的に許容し得る担体は一般に、イメージングを必要とする診断領域の表面に造影剤を送達することができる任意の担体として定義される。典型的な担体は、溶媒または水などの溶媒様溶液、アルコール類(例えばメチルアルコール、エチルアルコール、n−およびイソ−プロピル)やケトン類(例えばアセトン)を含む有機溶媒、およびこれらの組み合わせを含んでよい。水担体の適切な例は、特に限定されないが、脱イオン水、蒸留水、および精製水を含む。
適切な有機溶媒は、特に限定されないが、例えばメタノール、エタノール、イソプロパノール、n−プロパノール、イソブタノール、n−ブタノール、s−ブタノール、t−ブタノール、ギ酸、酢酸等のアルカンと置換アルカン溶媒(シクロアルカンを含む)、芳香族炭化水素、エステル、エーテル、ケトン、これらの組み合わせなどがを含む。使用することができる具体的な有機溶媒は、例えば、アセトニトリル、ベンゼン、酢酸ブチル、t−ブチルメチルエーテル、t−ブチルメチルケトン、クロロベンゼン、クロロホルム、クロロメタン、シクロヘキサン、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジエチルエーテル、酢酸エチル、ジエチレングリコール、フルオロベンゼン、ヘプタン、ヘキサン、イソブチルメチルケトン、酢酸イソプロピル、メチルエチルケトン、メチルテトラヒドロフラン、酢酸ペンチル、n−プロピルアセテート、トルエン、アセトニトリル、ジエトキシメタン、N、N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)、N、N−ジメチルプロピオンアミド、1,3−ジメチル−3,4,5,6−テトラヒドロ−2(1H)−ピリミジノン(DMPU)、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(DMI)、1,2−ジメトキシエタン(DME)、ジメトキシメタン、ビス(2−メトキシエチル)エーテル、N、N−ジメチルアセトアミド(DMAC)、1,4−ジオキサン、N−メチル−2−ピロリジノン(NMP)、酢酸エチル、ギ酸エチル、エチルメチルケトン、ホルムアミド、ヘキサクロロアセトン、ヘキサメチルホスホラミド、酢酸メチル、N−メチルアセトアミド、N−メチルホルムアミド、塩化メチレン、ニトロベンゼン、ニトロメタン、プロピオニトリル、スルホラン、テトラメチル尿素、テトラヒドロフラン(THF)、2−メチルテトラヒドロフラン、トリクロロメタン、およびこれらの組み合わせを含む。
さらに、当業者により理解されるように、本発明の局所用口腔内組成物は、種々の適切な不活性の、生理学的に許容し得る賦形剤および希釈剤を含んでよい。適切な不活性賦形剤は、特に限定されないが、界面活性剤、浸透促進剤、増粘剤、緩衝剤、噴射剤、結合剤、充填剤、潤滑剤、希釈剤、風味改質剤、甘味剤、着色剤、および味マスキング剤を含んでよい。当業者により理解されるように、局所製剤は、様々な量の前述の追加の薬剤のいずれかの組合せを含んでよい。
ある態様において、局所用口腔内組成物は、任意に1種または複数の表面活性剤(また、乳化剤とも呼ばれる)を含んでよい。乳化剤および界面活性剤は、一般にエマルションとして配合される組成物に関する本発明のこれらの態様を調製するのに使用される。水中油型エマルジョンまたは油中水型エマルジョンのいずれを配合してもよい。適切な界面活性剤および乳化剤の例は、以下を含む:非イオン性エトキシル化および非エトキシル化界面活性剤、アビエチン酸、アーモンド油PEG、蜜ろう、ブチルグルコシドカプレート、C18〜C36酸グリコールエステル、C9〜C15アルキルホスフェート、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリドPEG−4エステル、セテアレス−7、セチルアルコール、セチルホスフェート、トウモロコシ油PEGエステル、DEA−セチルホスフェート、デキストリンラウレート、ジラウレス−7クエン酸、ジミリスチルホスフェート、グリセレス−17ココエート、グリセリルモノエルケート、グリセリルラウレート、硬化ヒマシ油PEGエステル、イソステアレス−11カルボン酸、レシチン、リゾレシチン、ノノキシノール9、オクチルドデセス−20、パームグリセリド、PEGジイソステアレート、PEGステアラミン、ポロキサミン、ポリグリセリル、カリウムリノレート、PPG、ラフィノースミリステート、ナトリウムカプロイラクチレート、カプリル酸ナトリウム、ナトリウムココエート、イソステアリン酸ナトリウム、ナトリウムトコフェロールリン酸、ステアレス、TEA−C12〜C13パレス−3硫酸、トリ−C12〜C15パレス6リン酸、およびトリデセス。
本発明の他の態様において、局所用口腔内組成物は、適用領域にわたって吸収を増加させるために、任意に1種または複数の浸透促進剤を含んでよい。浸透増強剤の例は、ジメチルスルホキシド(DMSO)、尿素および置換尿素化合物を含む。他の適当な浸透促進剤の例は、2−メチルプロパン−2−オール、プロパン−2−オール、エチル−2−ヒドロキシプロパノエート、ヘキサン−2,5−ジオール、ポリオキシエチレン(2)エチルエーテル、ジ(2−ヒドロキシプロピル)エーテル、、ペンタン−2,4−ジオール、アセトン、ポリオキシエチレン(2)メチルエーテル、2−ヒドロキシプロピオン酸、2−ヒドロキシオクタン酸、プロパン−1−オール、1,4−ジオキサン、テトラヒドロフラン、ブタン−1,4−ジオール、プロピレングリコールジペラルゴネート、ポリオキシプロピレン15ステアリルエーテル、オクチルアルコール、オレイルアルコールのポリオキシエチレンエステル、オレイルアルコール、ラウリルアルコール、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジカプリル、アジピン酸ジ−イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジオクチル、スベリン酸ジブチル、ジオクチルアゼレート、セバシン酸ジベンジル、フタル酸ジブチル、ジブチルアゼレート、ミリスチン酸エチル、アゼライン酸ジメチル、ミリスチン酸ブチル、コハク酸ジブチル、フタル酸ジデシル、オレイン酸デシル、カプロン酸エチル、サリチル酸エチル、パルミチン酸イソプロピル、ラウリン酸エチル、ペラルゴン酸2−エチル−ヘキシル、イソステアリン酸イソプロピル、ラウリン酸ブチル、安息香酸ベンジル、安息香酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、カプリン酸エチル、カプリル酸エチル、ステアリン酸ブチル、サリチル酸ベンジル、2−ヒドロキシプロパン酸、2−ヒドロキシオクタン酸、ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルアセトアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、2−ピロリドン、1−メチル−2−ピロリドン、5−メチル−2−ピロリドン、1,5−ジメチル−2−ピロリドン、1−エチル−2−ピロリドン、ホスフィンオキシド類、糖エステル、テトラヒドロフルフラールアルコール、尿素、ジエチル−m−トルアミド、1−ドデシルアザシクロヘプタン−2−オン、オメガ3脂肪酸および魚油、およびこれらの組み合わせを含む。
ある用途において、局所用口腔内組成物を増粘することが望ましい場合がある。増粘剤または粘度上昇剤の適切な例は、アクリルアミドコポリマー、アガロース、アミロペクチン、ベントナイト、アルギン酸カルシウム、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボマー、カルボキシメチルキチン、セルロースガム、デキストリン、ゼラチン、水素化牛脂、ヒドロキシルエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルデンプン、アルギン酸マグネシウム、メチルセルロース、微結晶性セルロース、ペクチン、種々のPEG、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポリビニルアルコール、種々のPPG、アクリル酸ナトリウムコポリマー、ナトリウムカラギーナン、キサンタンガム、および酵母ベータグルカンを含んでよい。
他の態様において、局所用口腔内組成物は、1または複数の緩衝剤を含むことができる。本発明の文脈において、全ての慣用の緩衝剤が適しており、リン酸緩衝液、炭酸塩緩衝液、酢酸緩衝液、ギ酸緩衝液、クエン酸緩衝液、トリス緩衝液、トリス−(ヒドロキシメチル)−アミノメタン、グリシルグリシン緩衝液、グリシン緩衝液、リン酸ナトリウム緩衝液、リン酸水素ナトリウム緩衝液、リン酸二水素ナトリウム緩衝液、リン酸カリウム緩衝液、リン酸水素カリウム緩衝液、リン酸二水素カリウム緩衝液、もしくはピロリン酸緩衝液、またはこれらの混合物がある。適切な例はまた、炭酸ナトリウム緩衝液、炭酸カリウム緩衝液、炭酸水素ナトリウム緩衝液、または炭酸水素カリウム緩衝液、およびこれらの組み合わせを含む。
対象の1または複数の歯に適用される噴霧液として調製される局所用口腔内組成物について、組成物は一般に、1または複数の噴射剤を含むことができる。好適な噴射剤は、プロパン、ブタン、イソブタン、ジメチルエーテル、二酸化炭素、亜酸化窒素、およびこれらの組み合わせを含むことができる。
さらに別の態様において、局所用口腔内組成物は、1または複数の結合剤を含むことができる。様々な態様の製剤に適した結合剤の非限定例は、デンプン、アルファ化デンプン、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、エチルセルロース、ポリアクリルアミド、ポリビニルオキソアゾリドン、ポリビニルアルコール、C12〜C18脂肪酸アルコール、ポリエチレングリコール、ポリオール、糖類、オリゴ糖、ポリペプチド、オリゴペプチド、およびこれらの組み合わせを含む。ポリペプチドは、約100〜約300,000ダルトンの範囲のアミノ酸の任意の配列であってもよい。
さらに別の態様において、局所用口腔内組成物は1または複数の充填剤を含んでもよい。充填剤の適切な例は、特に限定されないが、炭水化物、無機化合物、およびポリビニルピロリドンを含む。充填剤の他の非限定例は、二塩基性硫酸カルシウム、三塩基性硫酸カルシウム、デンプン、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、微結晶性セルロース、第二リン酸カルシウム、第三リン酸カルシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、ケイ酸カルシウム、タルク、変性デンプン、乳酸、ショ糖、マンニトール、およびソルビトールを含む。
さらなる態様において、局所用口腔内組成物は1または複数の潤滑剤を取り込むことができる。潤滑剤の非限定例は、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、水素化植物油、ステロテックス、モノステアリン酸ポリオキシエチレン、タルク、ポリエチレングリコール、安息香酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸マグネシウムおよび軽質鉱油を含む。
さらに別の態様において、局所用口腔内組成物は1または複数の希釈剤を取り込むことができる。使用に適した希釈剤は、特に限定されないが、医薬的に許容し得る糖類、例えばショ糖、ブドウ糖、乳酸、微結晶性セルロース、果糖、キシリトール、ソルビトール;多価アルコール類;デンプン;予め製造された直接圧縮希釈剤;および前述のいずれかの混合物を含む。
さらなる態様において、局所用口腔内組成物は1または複数の風味改質剤を組み込むことができる。適切な風味改質剤は、特に限定されないが、合成香味油および香味芳香族および/または天然油、植物、葉、花、果実、およびこれらの組み合わせからの抽出物を含む。風味改質剤の他の非限定例は、シナモン油、ウィンターグリーン油、ペパーミント油、クローバー油、干し草油、アニス油、ユーカリ、バニラ、柑橘類油、例えばレモン油、オレンジ油、グレープ油およびグレープフルーツ油、果実例えばリンゴ、モモ、ナシ、イチゴ、ラズベリー、サクランボ、プラム、パイナップル、アプリコットのエッセンスを含む。
さらなる態様において、局所用口腔内組成物は組成物の嗜好性を高めるための1または複数の甘味剤を含んでもよい。甘味剤の非限定例は、グルコース(コーンシロップ)、ブドウ糖、転化糖、果糖、およびこれらの混合物(担体として使用されないとき)、サッカリンおよびその様々な塩例えばナトリウム塩;アスパルテームのようなジペプチド甘味剤;ジヒドロカルコン化合物、グリチルリチン;ステビア(ステビオサイド);ショ糖のクロロ誘導体、例えばスクラロース;糖アルコール、例えばソルビトール、マンニトール、 シリトール、水素化デンプン加水分解物および合成甘味剤である3,6−ジヒドロ−6−メチル−1,2,3−オキサチアジン−4−オン−2,2−ジオキシド、特にカリウム塩(アセスルファム−K)、およびそのナトリウムおよびカルシウム塩を含んでよい。
他の態様において、局所用口腔内組成物は1または複数の着色剤を取り込むことができる。適切な着色剤は、特に限定されないが、食品、薬物および化粧品着色剤(FD&C)、薬物および化粧品着色剤(D&C)、あるいは外部薬物および化粧品着色剤(Ext.D&C)を含む。これらのカラーまたは染料は、これらの対応するレーキおよびいくつかの天然および誘導された着色剤と一緒に、様々な態様における使用に好適であり得る。
さらに別の態様において、本発明の局所用口腔内組成物は、1または複数の味マスキング剤を含んでもよい。味マスキング剤の適切な例は、特に限定されないが、ヒドロキシプロピルエーテル(HPC)、例えばKlucel(登録商標)、Nisswo HPCおよびPrimaFlo Hp22;低置換度ヒドロキシプロピルエーテル(L−HPC);セルロースヒドロキシプロピルメチルエーテル(HPMC)、例えばSeppifilm-LC、Pharmacoat(登録商標)、Metolose SR、Opadry YS、PrimaFlo、MP3295A、Benecel MO824、およびBenecel MP843;メチルセルロースポリマー、例えばMethocel(登録商標)およびMetolose(登録商標);エチルセルロース(EC),およびこれらの混合物、E461、Ethocel(登録商標)、Aqualon(登録商標)-EC、Surelease;ポリビニルアルコール(PVA)、例えばOpadry AMB;ヒドロキシエチルセルロース、例えばNatrosol(登録商標);カルボキシメチルセルロースおよびカルボキシメチルセルロース(CMC)の塩、例えばAqualon(登録商標)-CMC;ポリビニルアルコールおよびポリエチレングリコールコポリマー、例えばKollicoat IR(登録商標);モノグリセリド(Myverol)、トリグリセリド(KLX)、ポリエチレングリコール、改質食品デンプン、アクリルポリマー、およびアクリルポリマーとセルロースエーテルとの混合物、例えばEudragit(登録商標)EPO、Eudragit(登録商標)RD100、およびEudragit(登録商標)E100;セルロースアセテートフタレート;セピフィルム、例えばHPMCとステアリン酸との混合物、シクロデキストリン、およびこれらの材料の混合物を含む。他の態様において、意図される追加の味マスキング剤は、米国特許第4,851、226号、5,075,114号、および5,876,759号(これらの各々は、参照することによりその全体が本明細書に組み込まれる)に記載されたものである。
当業者は、本発明の局所用口腔内組成物が、イメージングすべき領域に組成物を充分に接触させることができる任意の剤型で、投与され得ることを理解するであろう。例えば、局所用口腔内組成物を取り込む剤型の適切な例は、特に限定されないが、粉末、溶液、懸濁液、オイル、クリーム、液体、軟膏、ゲル、ローション、噴霧液、ペースト、フォーム、口内洗浄液、歯磨き剤、およびフィルムを含んでよい。選択された剤型に無関係に、局所用口腔内組成物は、対象者の健康に有害であってはならず、従って危険で有毒な成分が組成物から外に移動できてはならない。さらに、局所用口腔内組成物を取り込んだ剤型は一般に、周囲条件での分解に耐えることができなければならない。周囲条件は、例えば、約900〜約1100mbarの圧力、約−10°で約60℃の温度、および約10〜約100%の範囲の相対湿度を含むことができる。
本発明の局所用口腔内組成物および剤型は、医師による使用のために予め作られたキットに取り込むことができる。キットは、(1)本明細書に記載の任意の剤型に取り込まれる、本明細書に記載の局所用口腔内組成物、および(2)適用付属品を含んでよい。適用付属品は、容器、注射器、噴霧器、ブラシ、スワブ、トレイ、またはこれらの組み合わせでもよい。適用付属品は、任意の適切なサイズであってもよい。キットは、複数の適用付属品または複数の種類の適用付属品(すなわち、注射器およびブラシ)を含んでもよい。キットはまた、キットを用いるための指示書を含んでよい。
さらに、本発明のキットは、1コンパートメントシステムまたは多コンパートメントシステムとして提供することができる。1コンパートメントシステムでは、組成物の全成分が、医師による使用のために適切な適用付属品にパッキングされて、単一剤型で含まれる。あるいは、多区画システムでは、局所用口腔内組成物の様々な成分は、別々の容器に保存されて、投与前に単一の適用付属品に一緒にされてもよい。他の態様において、別々の容器に保存された局所用口腔内組成物の種々の成分は、単一の適用付属品にまとめる必要はなく、代わりに1または複数の別々の容器を介して同時に適用してもよい。
II.局所用口腔内組成物の適用方法
上記したように、ある形態において本発明は、対象のう蝕をイメージングする方法であって、(a)造影剤と医薬的に許容し得る担体とを含む局所用口腔内組成物を、対象の1または複数の歯に投与する工程と、(b)その1または複数の歯の放射線画像を作成する工程と、を含む方法を提供する。一般に本発明の方法は、歯のイメージングの必要な任意の対象に対して使用することができる。対象は、ヒトまたはヒトではない動物を含んでよい。
典型的には局所用口腔内組成物は、対象の歯の表面に適用される。局所用口腔内組成物を1または複数の歯に投与する方法は、滴下、浸漬、挿入、すすぎ、噴霧、空気ブラスト、ブラッシング、スワブ、またはこれらの組み合わせなどの投与手段を含んでよい。ある態様において、歯は、局所用口腔内組成物を投与する前に乾燥されてもよい。歯を乾燥させる方法は当該分野で公知であり、空気または噴射剤を、歯の表面にこれらが乾燥するまでブラスティングすることを含んでよい。
ある態様において、本発明のう蝕をイメージングする方法は一般に、う蝕への組成物の吸収を可能にするのに充分な時間、局所用口腔内組成物を投与し適用することを含む。図1〜3に記載のように一般に、局所用口腔内組成物が口腔組織または歯組織中に蓄積するのに、最小の時間が必要である。典型的には、局所用口腔内組成物が蓄積し増強された放射線画像を与えるのに必要な時間は、約1秒〜約30分の範囲である。本発明の方法の有効な性質の1つは、急速な蓄積時間であり、従って組成物の投与とイメージングの間の大きな遅延がないことである。局所用口腔内組成物を適切な時間適用した後、過剰の組成物は一般に、空洞の不要なノイズまたは間違った示唆を避けるために除去される。例えば、過剰の組成物を除去するために歯を拭いてもよい。
さらに本発明の方法は、イメージングすべき組織内の充分なカバレッジおよび蓄積を可能にするのに十分な量で、局所用口腔内組成物を投与することを含んでもよい。当業者は、口腔表面に適用される局所用口腔内組成物の量および体積は、組成物が取り込まれる投与形態に依存することを理解するであろう。例えば、1または複数の歯に適用される局所用口腔内溶液の量は、1つ以上の歯に適用される局所用口腔内泡状物またはペーストの量とは異なるであろう。
本明細書に記載された方法の以後の放射線イメージング工程は、放射線への曝露を介して放射線画像を生成することをいい、当該分野で公知の任意の放射線イメージング処理を含むことができる。本発明で使用することができる放射線イメージング法の適切な例は、特に限定されないが、歯科用パノラマ断層撮影法を含む、コンピュータ断層撮影、および口腔内および口腔外X線イメージングを含む。
本明細書で使用されるの「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」、「少なくとも1つの」および「1または複数の」は互換的に使用される。用語「含む」または「含有する」およびその変形は、これらの用語が明細書および特許請求の範囲中に現れる場合、限定的意味を有さない。また本明細書において、端点による数の範囲の列挙は、その範囲内に含まれるすべての数値を含む。
上記化合物、生成物および方法において、本発明の範囲から逸脱することなく、種々の変更がなされ得るため、上記の説明および以下の実施例に含まれるすべての事項は、例示的であると解釈されるべきであり、限定的な意味で解釈すべきではない。
以下の例は、本発明の種々の形態を示す。
実施例1
対照と比較した局所用口腔内組成物の吸収
本発明の方法に従って、ヨウ化ナトリウムおよび蒸留水を含む局所用口腔内組成物の投与前と後の、特定されたう蝕のイメージングを比較して、X線イメージングを使用する放射線造影イメージング解析を行なった。具体的には、局所用口腔内組成物を投与することなく、特定されたう蝕を有する歯のX線イメージングを行なった。この画像は、患者のう蝕を検出するための典型的なX線画像の能力を測定するための対照として使用した。次に同じ歯に、ヨウ化ナトリウムと蒸留水とを含む組成物(この組成物は、9モルのヨウ化ナトリウム濃度を有する)を投与した。歯への組成物の投与後に、投与後の20秒と投与後16分に、X線画像を得た。さらに、組成物の投与後14日目に歯のX線画像を撮り、組成物がう蝕病変内に存在し続けたかどうかを調べた。得られた画像は図1に見出される。
図1に示されるように、9Mヨウ化ナトリウム溶液の局所投与後の歯の画像は、歯の左側に見られる画像の白く不透明な部分により証明されるように、20秒後と16分後に、う蝕の増強された画像を与えた。対照画像は、う蝕病変の存在を検出することはできたが、これが空洞があるかまたは空洞が無いかは区別できなかった。すなわち図1の実験結果は、本発明の方法と組成物が、典型的なX線処理によっては捕捉されないであろう、歯のう蝕の増強された画像を与えることを示す。さらに図1に示すように、14日後に、局所用口腔内組成物は、改変されたX線画像を有した。投与後20秒と16分に見られる、中央の白いエナメル質領域は、空洞に対応するエナメル質の中央の暗い領域と象牙質中の拡散した白い領域を有した。この変化は、組成物が最終的に空洞から象牙質に吸収され、対照のX線画像では見られない病変の真の程度を明らかにしていることを示唆する。
実施例2
空洞のある表面と健全で健康な表面との吸収とイメージングの比較
空洞のある表面(う蝕)と健康で健全な表面とを区別するための、局所用口腔内組成物および方法の能力を試験するために、実験を行なった。具体的には、歯の一方の側の特定された空洞のある表面を有し、反対側に健全な表面を有する歯のX線イメージングを、局所用口腔内組成物を投与することなく、行なった。この画像は、局所用口腔内組成物が、健全な表面より空洞のある表面に選択的に吸収される能力を調べるための対照として使用された。次に、同じ歯に、ヨウ化ナトリウムと蒸留水とを含む組成物(この組成物は9モルのヨウ化ナトリウム濃度を有する)を投与した。歯への組成物の投与後に、投与の2分後に、X線画像が得られた。結果は、図2に示される。
図2に示されるように、局所用口腔内組成物を投与しない場合の対照画像は、う蝕病変を検出したが、これが空洞のある病変かまたは空洞の無い病変かを区別できなかった。対照は、歯の左側に健全な表面があり、う蝕病変が歯の右側にあることを、正しく同定した。しかし、局所用口腔内組成物を投与した歯から得られた画像は、歯の側面の白い半透明の部分により証明されるように、投与2分後に、う蝕病変を空洞のある表面として同定することができた。重要なことは、白い半透明の部分の欠如により証明されるように、組成物は歯の左側の健康で健全な表面に吸収されなかったことである。従って図2の画像は、健全で健康な表面ではなく、空洞のある表面での組成物の選択的吸収を示し、治療的介入を必要とする空洞のある表面と、治療的介入を必要としない健全で健康な表面とを医師が区別することを可能にする。
実施例3
空洞のある病変と空洞のない病変との吸収とイメージングの比較
治療が必要な空洞のある表面(空洞)と治療が必要無い空洞の無い表面とを区別する、局所用口腔内組成物と方法の能力を試験するために、実験を行なった。具体的には、歯の右側に特定された空洞のある表面を有し、反対側に空洞の無い表面を有する歯の放射線イメージングを、局所用口腔内組成物を投与することなく、行なった。この画像は、空洞の無い病変より、空洞のある病変に選択的に吸収される局所用口腔内組成物の能力を調べるための対照として、使用された。次に、同じ歯に、ヨウ化ナトリウムと蒸留水とを含む組成物(この組成物は9モルのヨウ化ナトリウム濃度を有する)を投与した。歯への組成物の投与後に、投与の3分後にX線画像が得た。結果は、図32に示される。
図3に示されるように、局所用口腔内組成物を投与しない場合の対照画像は、右側の大きなう蝕病変を大きな暗いX線透過性の病変として、左側の空洞の無い病変をかすかな暗いX線透過性の病変として検出した。しかし、放射線写真的に、空洞のある病変と空洞の無い病変は、医師が、歯の左側の空洞の無い病変と歯の右側の空洞のある病変とを区別することを可能にするユニークな特性を有していなかった。局所用口腔内組成物の投与3分後の歯の画像は、画像中に見られる白色プラークによって証明されるように、歯の右側の空洞のある表面の存在を示す。しかし画像は、歯の左側の空洞の無い病変の、増強された放射線造影剤を提供していない。従って、図3中の画像は、空洞の無い病変ではなく、空洞のある病変の局所用口腔内組成物の選択的吸収を示し、治療的介入を必要とする空洞のある表面と、治療的介入を必要としない空洞の無い表面とを、医師が区別することを可能にする。
実施例4
う蝕造影剤としての非イオン性ヨウ素化合物
う蝕の増強された放射線画像を与える、ヨウ化物を含むイオン性および非イオン性の局所用口腔内組成物の能力を比較するために、実験を行なった。ヨウ化ナトリウム(イオン性造影剤)の9M溶液とイオパミドール(非イオン性造影剤)の76%溶液を投与した。同じ歯の空洞に同じ条件下で各化合物を適用し、上記したように歯を放射線写真で解析した。各化合物の適用と試験後、歯から造影剤を洗い流し、歯を放射線写真で試験して、造影剤が残っていないことを確認した。ヨウ素化合物のイオン性群と非イオン性群の両方とも、放射線造影剤の増強を与え、歯の空洞を証明した(図4)。
実施例5
う蝕造影剤としてのバリウム化合物
う蝕の増強放射線画像を与えるバリウム化合物の能力を試験するために、実験を行なった。0.5mlの蒸留水中に1グラムの硫酸バリウムを含む硫酸バリウム溶液を投与した。化合物を適用し、歯を解析し、実施例4に示したように、他の造影剤と、および対照処理した歯と比較した。各化合物の適用と試験後、歯から造影剤を洗い流し、歯を放射線写真で試験して、造影剤が残っていないことを確認した。硫酸バリウム化合物は、放射線造影剤の増強を与え、歯の空洞を証明した(図4)。
実施例6
う蝕造影剤としてのバリウム化合物
う蝕の増強された放射線画像を与える、金、イオタラム酸メグルミン、水酸化カルシウム、および酸化亜鉛を含む溶液の能力を試験するために、実験を行なった。化合物を適用し、歯を分析し、実施例4と5に示したように、他の造影剤と、および対照処理した歯と比較した。

Claims (64)

  1. 対象におけるう蝕をイメージングする方法であって、
    (a)造影剤を含む局所用口腔内組成物を、対象の1または複数の歯に投与する工程、および
    (b)該1または複数の歯の放射線画像を作成する工程であって、該放射線画像が、空洞のあるう蝕と空洞の無いう蝕との区別を可能にする、工程
    を含む、方法。
  2. 前記造影剤は、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化マグネシウム、ヨウ化カルシウム、ジアトリゾエートメグルミン、ジアトリゾエートナトリウム、およびこれらの組み合わせを含む群から選択されるヨウ素化合物である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記ヨウ素化合物は、ヨウ化ナトリウムおよびヨウ化カリウムからなる群から選択される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記造影剤は硫酸バリウムである、請求項1に記載の方法。
  5. 前記硫酸バリウムは、約45%w/w〜約60%w/wの濃度で存在する、請求項4に記載の方法。
  6. 前記硫酸バリウムは、約80%w/w〜約100%w/wの濃度で存在する、請求項4に記載の方法。
  7. 前記硫酸バリウムは、約96%w/wの濃度で存在する、請求項4に記載の方法。
  8. 前記硫酸バリウムは、実質的に純粋な粉末として投与される、請求項4に記載の方法。
  9. 前記口腔内組成物は医薬的に許容し得る担体を含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記ヨウ素化合物は局所用口腔内組成物中に、約0.5モル〜約9モルの範囲の濃度で存在する、請求項2に記載の方法。
  11. 前記ヨウ素化合物は局所用口腔内組成物中に、約2モル〜約8モルの範囲の濃度で存在する、請求項2に記載の方法。
  12. 前記ヨウ素化合物は局所用口腔内組成物中に、約4モル〜約7モルの範囲の濃度で存在する、請求項2に記載の方法。
  13. 前記ヨウ素化合物は局所用口腔内組成物中に、約5.5モル〜約6.5モルの範囲の濃度で存在する、請求項2に記載の方法。
  14. 前記ヨウ素化合物は局所用口腔内組成物中に、約6モルの濃度で存在する、請求項2に記載の方法。
  15. 前記対象はヒトである、請求項1に記載の方法。
  16. 前記局所用口腔内組成物を投与する工程は、滴下、浸漬、挿入、すすぎ、噴霧、空気ブラスト、ブラッシング、スワブ、またはこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の方法。
  17. 前記局所用口腔内組成物は、溶液、懸濁液、オイル、クリーム、液体、軟膏、ゲル、ローション、噴霧液、ペースト、フォーム、口内洗浄液、歯磨き剤、フィルム、粉末、およびこれらの組合せを含む剤型である、請求項1に記載の方法。
  18. 前記組成物は、界面活性剤、浸透促進剤、増粘剤、緩衝剤、噴射剤、結合剤、充填剤、潤滑剤、希釈剤、風味改質剤、甘味剤、着色剤、および味マスキング剤をさらに含む、請求項1に記載の方法。
  19. 前記方法は、1または複数の歯を、局所用口腔内造影組成物の投与と一緒に洗浄することをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  20. 歯は生物活性ガラスを用いて洗浄される、請求項19に記載の方法。
  21. 前記口腔内組成物は、造影剤と粒子状生物活性ガラスとを含む混合物中の歯洗浄用粒子状生物活性ガラスと同時に投与される、請求項19に記載の方法。
  22. 前記口腔内組成物は歯洗浄用粒子状生体活性ガラスを用いて調製される、請求項19に記載の方法。
  23. ヒトにおけるう蝕をイメージングする方法であって、
    (a)ヨウ化ナトリウムと蒸留水とを含む局所用口腔内組成物を、対象の1または複数の歯に投与する工程、および
    (b)該1または複数の歯の放射線画像を作成する工程であって、ヨウ化ナトリウムは、約0.5モル〜約9モルの範囲の濃度を含む、工程、
    を含む、方法。
  24. 前記ヨウ化ナトリウムは局所用口腔内組成物中に、約2モル〜約8モルの範囲の濃度で存在する、請求項23に記載の方法。
  25. 前記ヨウ化ナトリウムは局所用口腔内組成物中に、約4モル〜約7モルの範囲の濃度で存在する、請求項23に記載の方法。
  26. 前記ヨウ化ナトリウムは局所用口腔内組成物中に、約5.5モル〜約6.5モルの範囲の濃度で存在する、請求項23に記載の方法。
  27. 前記ヨウ化ナトリウムは局所用口腔内組成物中に、約6モルの濃度で存在する、請求項23に記載の方法。
  28. ヒトにおけるう蝕をイメージングする方法であって、
    (a)硫酸バリウムを含む局所用口腔内組成物を、対象の1または複数の歯に投与する工程、および
    (b)該1または複数の歯の放射線画像を作成する工程を含む、方法。
  29. 前記方法は、口腔内組成物と一緒に1または複数の歯を洗浄することをさらに含む、請求項28に記載の方法。
  30. 歯は生物活性ガラスを用いて洗浄される、請求項29に記載の方法。
  31. 前記口腔内組成物は、造影剤と粒子状生物活性ガラスとを含む混合物中の歯洗浄用粒子状生物活性ガラスと同時に投与される、請求項29に記載の方法。
  32. 前記口腔内組成物は歯洗浄用粒子状生体活性ガラスを用いて調製される、請求項29に記載の方法。
  33. 前記硫酸バリウムは、約80%w/w〜約100%w/wの濃度で存在する、請求項28に記載の方法。
  34. 前記硫酸バリウムは、約96%w/wの濃度で存在する、請求項28に記載の方法。
  35. 前記硫酸バリウムは、実質的に純粋な粉末として投与される、請求項28に記載の方法。
  36. ヒトのう蝕をイメージングする方法であって、
    (a)ジアトリゾエートメグルミンとジアトリゾエートナトリウムの組み合わせを含む局所用口腔内組成物を、対象の1または複数の歯に投与する工程、および
    (b)1または複数の歯の放射線画像を作成する工程、
    を含む、方法。
  37. 前記方法は、口腔内組成物の投与と一緒に、その1または複数の歯を洗浄することをさらに含む、請求項36に記載の方法。
  38. 歯は、生物活性ガラスを用いて洗浄される、請求項37に記載の方法。
  39. 前記口腔内組成物は、造影剤と粒子状生物活性ガラスとを含む混合物中の歯洗浄用粒子状生物活性ガラスと同時に投与される、請求項37に記載の方法。
  40. 前記口腔内組成物は、歯洗浄用粒状生物活性ガラスを用いて調製される、請求項37に記載の方法。
  41. 前記局所用口腔内組成物中のヨウ素の濃度は、約100mg/ml〜約600mg/mlである、請求項36に記載の方法。
  42. 前記局所用口腔内組成物中のヨウ素の濃度は、約300mg/ml〜約400mg/mlである、請求項36に記載の方法。
  43. 放射線造影画像を増強するための局所用口腔内組成物であって、
    (a)ヨウ素化合物または硫酸バリウム、及び
    (b)医薬的に許容し得る担体を含む、組成物。
  44. 前記造影剤は、ヨウ化ナトリウム、ヨウ化カリウム、ヨウ化マグネシウム、ヨウ化カルシウム、ジアトリゾエートメグルミン、ジアトリゾエートナトリウム、およびこれらの組み合わせを含む群から選択されるヨウ素化合物である、請求項43に記載の組成物。
  45. 前記ヨウ素化合物は、ヨウ化ナトリウムおよびヨウ化カリウムからなる群から選択される、請求項43に記載の組成物。
  46. 前記医薬的に許容し得る担体は、蒸留水、脱イオン水、または精製水を含む、請求項43に記載の組成物。
  47. 前記ヨウ素化合物は局所用口腔内組成物中に、約0.5モル〜約9モルの範囲の濃度で存在する、請求項43に記載の組成物。
  48. 前記ヨウ素化合物は局所用口腔内組成物中に、約2モル〜約8モルの範囲の濃度で存在する、請求項43に記載の組成物。
  49. 前記ヨウ素化合物は局所用口腔内組成物中に、約4モル〜約7モルの範囲の濃度で存在する、請求項43に記載の組成物。
  50. 前記ヨウ素化合物は局所用口腔内組成物中に、約5.5モル〜約6.5モルの範囲の濃度で存在する、請求項43に記載の組成物。
  51. 前記ヨウ素化合物は局所用口腔内組成物中に、約6モルの濃度で存在する、請求項43に記載の組成物。
  52. 前記局所用口腔内組成物は、溶液、懸濁液、オイル、クリーム、液体、軟膏、ゲル、ローション、噴霧液、ペースト、フォーム、粉末、口内洗浄液、歯磨き剤、フィルム、およびこれらの組合せを含む剤型である、請求項43に記載の組成物。
  53. 前記硫酸バリウムは、約80%w/w〜約100%w/wの濃度で存在する、請求項43に記載の方法。
  54. 前記硫酸バリウムは、約96%w/wの濃度で存在する、請求項43に記載の方法。
  55. 前記硫酸バリウムは、実質的に純粋な粉末として投与される、請求項43に記載の方法。
  56. 前記組成物は、界面活性剤、浸透促進剤、増粘剤、緩衝剤、噴射剤、結合剤、充填剤、潤滑剤、希釈剤、風味改質剤、甘味剤、着色剤、および味マスキング剤をさらに含む、請求項43に記載の組成物。
  57. 放射線造影剤画像を増強するための局所用口腔内組成物であって、
    (a)ヨウ化ナトリウムまたは硫酸バリウム、および
    (b)蒸留水を含み、
    前記ヨウ化ナトリウムが、組成物中に約0.5モル〜約9モルの範囲の濃度で存在するか、または硫酸バリウムが、組成物中に約45%w/w〜約60%w/wの範囲の濃度で存在することを特徴とする、組成物。
  58. 前記ヨウ素化合物は局所用口腔内組成物中に、約2モル〜約8モルの範囲の濃度で存在する、請求項57に記載の組成物。
  59. 前記ヨウ素化合物は局所用口腔内組成物中に、約4モル〜約7モルの範囲の濃度で存在する、請求項57に記載の組成物。
  60. 前記ヨウ素化合物は局所用口腔内組成物中に、約5.5モル〜約6.5モルの範囲の濃度で存在する、請求項57に記載の組成物。
  61. 前記ヨウ素化合物は局所用口腔内組成物中に、約6モルの濃度で存在する、請求項57に記載の組成物。
  62. 界面活性剤、浸透促進剤、増粘剤、緩衝剤、噴射剤、結合剤、充填剤、潤滑剤、希釈剤、風味改質剤、甘味剤、着色剤、および味マスキング剤をさらに含む、請求項57に記載の組成物。
  63. 前記局所用口腔内組成物は、溶液、懸濁液、オイル、クリーム、液体、軟膏、ゲル、ローション、噴霧液、ペースト、フォーム、口内洗浄液、歯磨き剤、フィルム、およびこれらの組合せを含む剤型である、請求項57に記載の組成物。
  64. (a)請求項43に記載の局所用口腔内組成物と、
    (b)注射器、容器、噴霧器、ブラシ、スワブ、トレイ、またはこれらの組み合わせからなる群から選択される、少なくとも1種の適用付属品、とを含むキット。
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