JP2014515952A - 挿入具 - Google Patents
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Abstract
歯科用インプラントと協働する挿入具であって、この歯科用インプラントは、少なくとも1つの回転防止面を有し、この挿入具は長軸に沿って伸びており、その先端に弾性スリーブを備え、この弾性スリーブは、少なくとも1つのトルク伝達面を備え、休止する第1の位置と応力が作用する第2の位置との間で調整可能であって、ここで少なくとも1つのトルク伝達面の位置は、第1と第2の位置で相違しており、挿入具は、第1と第2の位置の間でこれを調整するために、選択的にスリーブと係合するように構成されている作動手段をさらに備え、この挿入具は、使用時に、第1から第2の位置にスリーブを調整することによって、少なくとも1つの回転防止面と少なくとも1つのトルク伝達面との間で、より良好な接触が可能であるように構成されている。
Description
本発明は、患者の骨に歯科用インプラントを挿入するための挿入具に関する。
歯科用インプラントは、個々の歯を交換したり、あるいは、より複雑な構造を固定したりするために使用されており、通常、数個又は全ての歯を交換する。多くの歯科用インプラントは、まず、インプラント本体の外部のネジを使用して、患者の骨に固定される。これにより、インプラントには、骨に結合される過程で、基本的な安定性がもたらされる。
一般的に、挿入具(又は搬送部品)は、インプラントを、準備されたインプラント箇所にネジ止めするために使用される。この挿入具は、インプラントにトルクを伝達できるように、インプラントと係合しなければならない。
多くのインプラントシステムでは、トルク伝達の殆どは、インプラントと挿入具との間の幾何的な嵌合により行われる。
このようなシステムでは、インプラントは内部又は外部のどちらかに回転防止手段を備える。これは、例えば多角形である、非環状の横断面を有し、これにより、インプラントの長軸周りに所定角度で多数の側面が設けられる。これらの側面をここでは回転防止面という。
インプラントと協働する挿入具は、その先端に、インプラントの回転防止面に適合する、少なくとも1つの(トルク伝達面として言及される)面を有する相補的な回転防止手段を備える。挿入具をインプラントの回転防止手段内に挿入又は挿通すると、これらの面は、トルクをインプラントに伝達できる非回転で整列する。挿入具の基端は、例えば、ラチェット、歯科用ハンドピースのような駆動装置に直接的に又は間接的に接続するように形成されるか、又は、手動回転できるように形成されている。一般に、挿入具は、駆動装置に直接接続する場合に挿入具といわれる一方、仲介接続部品がある場合には、直接トルクを伝達するためのインプラントとの接触に関連する挿入具は「搬送部品」といわれる。本発明は、両タイプの構成に関する。従って、ここで使用される「挿入具」という用語は、使用時に、インプラントと直接接触してトルクを伝達するように設計された全ての装置を含むことを意図している。
インプラントの回転防止手段は、インプラント本体の凹部内に形成されてもよいし、インプラントから突出したボスによって形成されてもよい。インプラントの回転防止手段が凹部又はボスによって形成される場合、インプラントの先端はそれぞれボルト又は凹部によって形成される。それぞれの場合には、挿入具の先端はトルクを伝達するために、接触の際、インプラントの回転防止面と整列するように、構成及び寸法を決定されたトルク伝達面を備える。
多くのシステムでは、インプラント及び挿入具の回転防止手段の横断面形状は一致している。例えば、挿入具の先端は、インプラント孔と協働する四角形の横断面を有し、インプラント孔は同一の四角形の横断面を備える。他のインプラントシステムは、例えば六角形又は八角形である回転防止手段を備える。
また、両要素の回転防止手段が、協働する回転防止面及びトルク伝達面を備える場合、インプラントと挿入具の横断面形状が一致しないものも公知である。例えば、六角形の挿入具は、トルク伝達態様として、三角形のインプラント孔に挿入できる。これは、六角形の側面のうち、3つがその孔の側面に揃うためである。従って、インプラントと挿入具の回転防止手段の横断面の全体外形は異なっていてもよいが、各回転防止手段は、使用時に、少なくとも1つのトルク伝達面が回転防止面と揃う拡張動作に合わせて、もう一方に適合するように設計されている。
いずれのシステムにおいても、インプラントと挿入具を正確に嵌合するような寸法公差は可能ではない。例えば、挿入具の回転防止手段が、ボルトで形成されている場合には、これらの要素が互いに嵌合可能なように、このボルトはインプラントの凹部の直径よりも僅かに小さく作られていなければならない。これに代えて、インプラントがボスを備える場合には、挿入具の凹部内に適合する大きさでなければならない。従って、実際上、この2つの部品間には、常に少量の遊隙がある。この結果、挿入具はインプラント内で(もしくは周りで)僅かに回転できるため、回転防止面とトルク伝達面との間での完全な面と面の接触の代わりに、辺と面の接触が起こる。
これにより、付与される力が小さな領域に集中し、インプラント及び挿入具、双方の局所的な変形に繋がることがある。
結果として挿入具は、インプラント内又はインプラント上で詰まることがあり、分離が困難となる。さらに、インプラントの回転防止手段は、しばしば後に、インプラントに対して、支台(abutment)又は補綴具(prosthesis)を回転方向に固定するために使用するので、インプラントの回転防止手段の変形は、インプラントと支台との間の回転方向の遊隙を増加することに繋がりうる。
従って、本発明の少なくとも好ましい実施形態の目的は、回転防止手段の変形リスクを抑制する挿入具を提供することであり、さらに詳しくは、インプラントとの接続において、挿入具の詰まりを低減する挿入具を提供することである。
一態様によれば、本発明は歯科用インプラントと協働する挿入具を提供し、インプラントは、少なくとも1つの回転防止面を有し、挿入具は長軸に沿って伸びており、その先端に弾性スリーブを備え、スリーブは、休止する第1の位置と応力が作用する第2の位置との間で調整可能であり、少なくとも1つのトルク伝達面の配置が第1と第2の位置で相違し、挿入具は、第1と第2の位置との間でこれを調整するために、前記スリーブに選択的に係合するように構成された作動手段をさらに備え、挿入具は、使用時に、第1から第2の位置にスリーブを調整することで、少なくとも1つの回転防止面と少なくとも1つのトルク伝達面との間で、より良好な接触が可能であるように構成されている。
従って、本発明によれば、挿入具は、長軸に対するトルク伝達面の配置が、弾性スリーブの拡張、圧縮、伸長などにより変化するようになっている。この変化は、挿入具の作動手段によって引き起こされ、スリーブを第1から第2の位置に弾性変形させるために、選択的にスリーブに圧力を付与することができる。トルク伝達面の配置は、第2の位置にある場合、第1の位置にある場合と比べて、使用時に、インプラントの回転防止面と、より密着することになる。従ってトルクは、トルク伝達面と回転防止面との間のこの改善された係合によりインプラントに伝達される。作動している力を除去すると、弾性スリーブは、結果的に元の第1の位置に戻る。
このようにして、挿入具は、スリーブがその第1の位置にある間は、インプラントと同一直線上に位置することができる。従ってこれにより、インプラントに挿入具を簡単に接続できる。一旦挿入具がこの位置をとると、作動手段はスリーブを第2の位置に移動調整するために使用してもよい。このようにして、力を伝達するための部品間の嵌合が改善される。
このようにして、寸法公差があるにもかかわらず、適切な面接触が、トルク伝達面と回転防止面との間で達成される。さらに、トルク伝達面がどのような歪みを発生させた場合であっても、除去する前にスリーブがその第1の位置に戻るため、挿入具が詰まることはない。このようにして、回転防止面とトルク伝達面との間の堅固な係合を解放し、挿入具の除去を容易にする。
ここでは、「弾性」という用語は、物体の歪みや変形の後、もとの形状に自動的に戻る特性として使用されている。言い換えれば、本発明のスリーブは弾性を有する。これにより、スリーブは、圧縮、拡張、又は作動手段によって付与されるような外力によるその他の変形が可能である。しかしながら、一旦外力が除去されると、スリーブは自動的にその元の形状に復帰する。
第1から第2の位置へのスリーブの圧縮、拡張、その他の変形により、トルク伝達面の配置は変化する。ほとんどの実施形態では、この変化は、長軸に対して少なくとも1つのトルク伝達面の位置が半径方向に変化することを含んでいる。しかしながらいくつかの実施形態では、この変化は、これに代えて又は加えて、角度方向の変化又はトルク伝達面の長さ(即ち、空間の広がり)の変化を含んでもよい。
本発明の挿入具は、内部又は外部のいずれか一方に回転防止面を有するインプラントと共に使用するように設計されている。挿入具が外部に回転防止面を有するインプラントと共に使用するように設計されている場合、スリーブはこれらの面の周りに適合するように形成されており、作動手段によって第2の位置へ圧縮される。従って、このような実施形態では、少なくとも1つのトルク伝達面がスリーブの内面に配置される。外部のインプラントの回転防止面は、ほとんどの場合、インプラントの冠状端から伸びるボスの形状をしている。一般に、このボスは、多角形の横断面を有しており、回転防止面が平坦で、外方に向かう面である。従ってこのような例では、挿入具のスリーブは、インプラントのボスを覆い、収容できる、止まり穴又は貫通孔を備えていてもよい。キャビティの内壁は、回転防止手段と接触する少なくとも1つの平坦なトルク伝達面、好ましくは、多数のトルク伝達面を備える。休止する第1の位置では、スリーブは、インプラントのボスと係合しないか、又は単に緩く係合する。しかしながら、作動手段が動作するときには、スリーブは圧縮されてボスの周囲を締め付け、嵌合状態を改善し、好ましくは、これと共に摩擦嵌合及び/又は形状嵌合を形成する。一旦作動手段が係合を解かれると、弾性スリーブは自動的に休止する第1の位置に戻り、従ってインプラントのボスを解放する。
しかしながら、今日の商業上利用できるインプラントの大多数は、内部に孔を備えており、回転防止手段がこの孔内に配置されている。この種のインプラントと共に使用するように設計された本発明の挿入具は、インプラント孔に接触して拡張(展開)できるように、その外面上に少なくとも1つのトルク伝達面を有するスリーブを備える。
従って、スリーブは、作動手段を受け入れるための内方のキャビティと、少なくとも1つのトルク伝達面を有する外面とを備えることが好ましい。ここで、スリーブは、休止する第1の位置と拡張した第2の位置との間で拡張可能であって、第2の位置におけるトルク伝達面の配置は、使用時に、少なくとも1つのインプラントの回転防止面と、より良好な接触が可能であるように構成されている。
このようにして、スリーブの外面は、第1から第2の位置に拡張できる。これにより、挿入具は、インプラントの回転防止面と選択的に堅固に係合可能である。第1の位置では、挿入具をインプラント孔から挿入及び除去できる。従って、回転防止面が損傷するのを回避し、回転防止面で詰まることを防止する。インプラントを回転させようとする場合、作動手段は、スリーブを拡張した第2の位置へ移動させるために使用される。従ってスリーブは、インプラントにトルクを伝達するために、回転防止面と堅固に係合する。インプラントの挿入後、作動手段は、スリーブからの係合を解放され、これによりスリーブが第1の位置に戻ることができ、インプラントから容易に挿入具を除去できる。スリーブのキャビティは、止まり穴又は貫通孔によって形成されていてもよい。
全ての実施形態において、第1から第2の位置へのスリーブの調整は、作動手段の動作によって引き起こされる。
これは、2つの方法の内の1つで達成されるのが好ましい。最初に、作動手段は、軸方向に動作するように構成されてもよい。このような実施形態では、スリーブは、第1から第2の位置の間で、挿入具の長軸に沿って、作動手段が相対的に移動することにより、調整される。作動手段は、直接、軸方向に動作するように配置されるのが好ましい。即ち、作動手段は、スライド等、挿入具の長軸に沿う相対的な並進運動により動作する。これにより、作動手段は片手で素早く簡単に操作できる。
一実施形態では、作動手段は、スリーブの内方のキャビティに挿入するためのプラグ又はストッパーを備える。プラグの直径は、スリーブが休止位置のときの内径よりも僅かに大きくなるように選択され、前記キャビティへのプラグの挿入により、スリーブは外側へ拡張し、トルク伝達面の半径方向の位置が変化する。
反対に、挿入具が、外側のインプラントの回転防止手段と共に使用されるように設計されている場合には、作動手段は中空のカラーを備えていてもよい。カラーの内径は、スリーブが休止位置のときの外径よりも僅かに小さい。このようにして、スリーブを覆うカラーの配置により、スリーブは内側へ圧迫される。これにより、トルク伝達面の半径方向の位置は、先の実施形態と反対方向に変化する。
作動手段が軸方向に移動駆動するとき、スリーブは、作動手段から分離して、インプラントと同一直線上に位置することが必要である。これは、プランジャの形で作動手段を提供することによって達成されてもよい。これにより、プランジャの押下時、スリーブに対して軸方向にストッパーが整列される。このようにして、スリーブは、プランジャを押下する前に、インプラントの回転防止手段に挿入され、又は覆って配置されてもよい。これに代えて、スリーブと挿入具の作動手段とは自律的に相互に接続可能な要素であってもよく、エンドユーザには分離して供給されてもよい。挿入具の作動手段は独立して手術に用いられてもよいが、スリーブはインプラントと共に供給されてもよく、パッケージ内にインプラントを保持するのを補助してもよい。作動手段は何度も使用する部品であってもよいが、スリーブは衛生上の理由から一度だけ使用する。このようにして、1つの作動手段は、多くのスリーブと共に、使用してもよい。このような実施形態では、スリーブは、まず、インプラントの回転防止手段に挿入するか、又は、挿通してもよい。作動手段は、通常、上述のように、その先端にカラー又はストッパーを備えた長尺体形状をしており、それからスリーブ内に押し込まれるか、又はスリーブを圧迫し、スリーブを第2のトルク伝達位置へ変形させる。挿入具の使用後、作動手段は、第1の位置へスリーブが戻るように、スリーブとの係合から解放される。ここで、この第1の位置では、その後にスリーブをインプラントから除去できる。
これに代えて、作動手段は、回転動作するように設計してもよい。本実施形態では、作動手段は、第1から第2の位置にスリーブを調整するために、スリーブに対して相対的に回転する。このようにして、作動手段とスリーブは、スリーブが第1の位置にある間、同軸上に配置してもよい。そして、作動手段(又はスリーブ)が回転され、スリーブを変形させ、インプラントと挿入具との間の係合を改善してトルクを伝達させる。この構成では、スリーブと作動手段との間の付加的な整列ステップを要しないので、挿入具の動作は簡単になる。いくつかの実施形態では、スリーブ又は作動手段は回転し、挿入具がトルクを伝達する回転を行う前の位置で固定できる。例えば、作動手段は、バヨネットタイプの固定用カラーを備えてもよい。しかしながら、好ましい実施形態によれば、挿入具は、従来技術の装置と同様に、単にインプラントに接続され、回転する。第2の位置へのスリーブの運動は、挿入具が回転すると自動的に起こる。これにより、ヒューマンエラー、即ち作動手段を作動させることを忘れるという、挿入具の不正確な使用を防止できる。いくつかの実施形態では、スリーブが第1の位置にある間、インプラントにトルクを伝達することは可能であるが、本発明の優位性は確認されないだろう。これは、第1に、回転防止面とトルク伝達面の接触が最適化されておらず、従って高い応力集中が発生するためである。第2に、トルク伝達の後、スリーブがすでにその休止位置にあるため、面の係合を解除できないからである。挿入具が回転すると、自動的に発生する回転動作により、挿入具を使用する間、スリーブが常に第2の位置へ移動することが保証される。
従って、挿入具は、挿入具がトルクを伝達する回転を行う際に、スリーブの第2位置への移動が自動的に行われるように配置されているのが好ましい。
スリーブの第2位置への自動的な移動は、スリーブ又は作動手段のいずれか一方を挿入具の従動手段に回転して接続することによって達成できる。この結果、従動手段の回転により、スリーブ又は作動手段のいずれか一方が回転する。従動手段は、挿入具の一部であり、使用時、挿入具を回転するために、トルクはこの挿入具の一部を介して伝達される。言い換えれば、従動手段は、駆動装置に、直接的に又は間接的に接続する形状である。例えば、従動手段は、手動回転用のハンドル、歯科用ハンドピースもしくは他のモータ駆動される装置との接続用ラッチ、又は、例えばラチェットもしくはネジ回しのように、駆動装置に接続する非環状外形を有する部分であってもよい。スリーブと作動手段のうち一方のみが、従動手段に回転して接続されると、従動手段の回転により、スリーブをその第1と第2の位置との間で調整できるように、スリーブと作動手段との間の相対的な回転が可能である。スリーブ又は作動手段のいずれか一方が従動手段に回転して接続されると、従動手段の回転により、常に回転して接続された要素が回転する。従って、スリーブと作動手段との間の相対的な回転が、挿入具をトルク伝達に使用する間、自動的に起こることが保証される。
従動手段は、接着、成形、又は、永久的もしくは一時的な接合方法のいくつかの他の形によって、スリーブ又は作動手段のどちらかに回転して接続できる。しかしながら、スリーブ又は作動手段のいずれか一方は、従動手段と一体成形されるのが好ましい。「一体成形」は、スリーブ又は作動手段が従動手段と1つの部品に成形されることを意味する。
上述のように、作動手段が回転動作するとき、スリーブが第1と第2の位置のいずれに位置する場合であっても、作動手段はスリーブと同軸上に位置することができる。言い換えれば、作動手段とスリーブとの間の相対的な角度変位は、スリーブの位置を決定し、相対的な軸変位を決定しない。
作動手段は、第1から第2の位置にスリーブを移動させるために必要な相対的な回転が、360度以下であるように構成されるのが好ましい。さらに好ましくは90度以下である。特に好ましい実施形態では、その第1から第2の位置にスリーブを移動させるために、スリーブと作動手段との間で必要な相対的な回転は、10度以下である。
1つの好ましい実施形態では、作動手段はカムシャフトを備え、前記カムシャフトは、非環状の横断面を有する。カムシャフトは、中空又は中実であってもよく、スリーブの周囲を囲んでいるか、又はスリーブ内に収容されているかのどちらであってもよい。スリーブに対するカムシャフトの回転で、少なくともスリーブの断面を外側へ拡張又は内側へ圧迫する。このようにして、スリーブには、トルク伝達のためのインプラントとのより良好な係合がもたらされる。一旦、カムシャフト上の駆動力が除去されると、スリーブの弾性特性によって、スリーブは、その休止位置に戻る。従って、回転防止面との堅固な係合を解放し、従って挿入具を容易に除去できる。
この好ましい実施形態によれば、スリーブと作動手段は、同軸上に位置すれば、操作をより簡単にしつつ、インプラントに挿入しインプラントから取り外すことができる。しかしながら、必要であれば、使用後にスリーブを交換し、各インプラントに対して新しいスリーブを使用できる。さらに必要であれば、スリーブは作動手段から分離して供給してもよく、使用前に、作動手段はインプラント内又はインプラントを覆って、スリーブと同軸上に配置しなければならない。同軸上に配置されれば、作動手段はスリーブに対して相対的に回転し、スリーブを第1から第2の位置に移動させる。使用後、スリーブが第1の位置に復帰すれば、作動手段及びスリーブは、一緒に又は分離して、インプラントから取り外してもよい。
全実施形態において、挿入具は、使用時に、スリーブを第1から第2の位置に調整することで、少なくとも1つのトルク伝達面と少なくとも1つの回転防止面との間で、圧入及び/又は形状嵌合可能であるように構成されるのが好ましい。このようにして、第2の位置においては、挿入具とインプラントの回転防止手段との間の全回転方向の間隙は、全ての実際上の目的のために排除される。従って、使用時にトルクを伝達する間、少なくとも1つのトルク伝達面と少なくとも1つの回転防止面とが全面接触する。いくつかのインプラントの設計においては、インプラントは、時計回りにトルクを伝達する間、挿入具が接触する回転防止面の1セットを備えていてもよいし、反時計回りにトルクを伝達する間、接触する回転防止面の別のセットを備えていてもよい。他のインプラント/挿入具の組み合わせにおいて、上述のように、全てのトルク伝達面が、使用の間、回転防止面と整列するわけではない(例えば、六角形挿入具と三角形インプラント孔)。これらの場合、この好ましい実施形態によって本来要求されることは、トルク伝達を意図したそれらのトルク伝達面とそれらの回転防止面との間で、即ち、「使用時の」それらの面の間で全面接触させることだけである。いくつかの実施形態では、使用時に、第1から第2の位置にスリーブを調整することで、スリーブの内面又は外面のどちらかを、圧入又は/及び形状嵌合で、完全にインプラントと接触させることが可能である。好ましくは、外面はインプラントと、圧入又は/及び形状嵌合する。
1つの実施形態では、スリーブは、例えばシリコンのようなエラストマー材料によって形成される。従って、スリーブの調整は、単に材料の弾性特性によって可能である。しかしながら、スリーブは、例えばステンレス鋼、チタン、又はチタン合金のような、金属又は合金によって形成されるのが好ましい。例えば、TAN(Ti-6Al-7Nb)又はTAV(Ti-6Al-4V)である。代替的には、セラミック材料が使用されてもよい。
特に、スリーブが非エラストマー材料からなる場合、長手方向に少なくとも1つのスリットを備えることが好ましい。このようなスリーブを使用することによって、堅固なトルク伝達面を有しつつ、半径方向にはスリーブが柔軟であることが可能である。
多数のスリットを設けて多数のアームを形成するようにしてもよい。各アームの外面又は内面は、一以上のトルク伝達面を備えてもよい。これらのアームは、スリットの幅に依存して、第1の位置のときにお互い接触しているか、又は間隙によって分離されているかのどちらかである。
これに代えて、単一のスリットを設けて分割リングの形状でスリーブを形成するようにしてもよい。このようなスリーブは、少なくとも1つのトルク伝達面を形成する外面又は内面を備える。
少なくとも1つのスリット及びトルク伝達面に加えて、スリーブは、作動手段又はインプラントの回転防止手段によって補完されていない少なくとも1つの厚みが減少した部分をさらに備えるのが好ましい。言い換えれば、厚みが減少した部分は、スリーブが、作動手段又はインプラントの回転防止手段の内もしくは周囲に適合可能であるために必要なものではない。このような部分は、スリーブの柔軟性を向上させるよりはむしろ、スリーブに対して、インプラントの回転防止面とのより良好な接触をもたらすことが可能である。このような部分は、作動手段が回転動作する挿入具において、最も有益である。厚みが減少した部分は、例えばスリーブ面の窪み又は溝のように、少なくとも1つの凹部よって形成されていてもよい。
また、少なくとも1つの凹部は、少なくとも1つのトルク伝達面を備えるスリーブの表面に形成されるのが好ましい。言い換えれば、スリーブが一以上のトルク伝達面をその外面に有するとき、少なくとも1つの凹部はまた外面に配置される。反対に、トルク伝達面がスリーブの内面に形成されると、少なくとも1つの凹部は、また内面に設けられるのが好ましい。凹部それ自身は、使用時に、トルク伝達面を形成しないが、代わりに、ヒンジ又はピボット点のように作用して、トルク伝達面の運動を増大することが可能である。またもちろん、厚みが減少した部分は、内面と外面の両方の整列した凹部で形成することが可能である。少なくとも1つの厚みが減少した部分は、スリットと正反対に配置されるのが好ましい。
1つの特に好ましい実施形態では、スリーブは、長手方向に伸びる単一のスリットと、多数のトルク伝達面を有する外面を備える。またスリーブは、スリットと正反対の位置に厚みが減少した部分を備えてもよい。カムシャフトは、スリーブ内に収容されるように寸法が決定され、半径方向に伸びる隆起部を備える。シャフトがスリーブ内に挿入されると、この隆起部は長手方向のスリット内に収容される。このようにして、隆起部の側面はスリットの壁に近接する。カムシャフトが回転すると、隆起部の一側面はスリーブの壁を押圧し、この壁を外へ移動させる。いくつかの実施形態では、スリーブがインプラントの回転防止面と密着することによって、カムシャフトともに回転するのは防止されている。従って、一旦挿入具がインプラント孔又は他の類似形状の装置に挿入されると、スリーブは単に第2の位置へと移動する。しかしながら他の実施形態では、作動手段は、スリーブのスリットに近接する一側面に対して、ストップをさらに備えていてもよい。スリーブは、例えば接着によって、永久的にストップに付着していてもよい。ストップはカムシャフトの一部を形成せず、従って、使用時に、カムシャフトはストップに対して回転し、スリーブのスリットと反対側を押圧して、スリーブを拡張し、即ちスリーブの外面を外側へ拡張し、インプラントとの良好なトルク伝達接触を行う。このような実施形態では、トルク伝達面の角度の向きは、第1と第2の位置との間でもまた異なってもよい。カムシャフトは、スリーブの相補的な溝に収容され、半径方向に伸びる一以上の突出部をさらに備えるのが好ましい。このような突出部は、作動手段が回転している間、スリーブに外側への力を働かせることができる部分をさらに備える。
これに代わる実施形態では、カムシャフトは、例えば三角形、四角形、又は星形の多角形の形状の横段面を有していてもよい。そしてスリーブのキャビティは適合する横断面を有する。従って、カムシャフトがスリーブに対して回転するとき、多角形のカムシャフトの頂点はスリーブのキャビティの側面を押圧し、スリーブを外側へ拡張する。このような実施形態では、スリーブは再度単一のスリットを備えてもよいし、又はこれに代えて、多数のスリットを備えてもよい。従って、スリーブは、カムシャフトを完全に閉じることを必要とせず、スリーブの内面によって画定されるキャビティの断面は連続的でない。これに代えて、少なくともスリーブがエラストマー材料である実施形態では、スリットを備えなくてもよい。また上述のように、スリーブは一以上の厚みが減少した部分を備えていてもよい。
また、類似の構成は、インプラントの外部の回転防止手段と協働するように設計される挿入具に採用されてもよい。ここで、中空のカムシャフトはスリーブを覆っている。カムシャフトの内面とスリーブの外面は、適合する多角形の横断面を有している。カムシャフトが回転すると、カムシャフトはスリーブの頂点を押圧し、インプラントと密着して係合するようにスリーブを圧迫する。
スリーブのトルク伝達面は、インプラントとのトルク伝達接触が可能であるように設計されている。本質的には、スリーブのトルク伝達面は、第2の位置のときに、あらゆる公知のインプラントの回転防止手段とのトルク伝達接触を行うように設計されている。従って、トルク伝達面の正確な形状は、使用する際に挿入具を用いることを意図しているインプラントの回転防止手段の形状によって決定される。
その最も簡単なものでは、スリーブのトルク伝達面は円錐状又は円筒状の滑らかな面であってもよい。このようなスリーブは、第2の位置のとき、インプラント孔の類似形状の断面との摩擦接触が可能である。しかしながら、スリーブは、ともに非環状である多数のトルク伝達面を備えるのが好ましい。これらの面は曲面であってもよいが、トルク伝達面は平面であるのが好ましく、例えば、四角形、六角形、八角形などのような多角形を形成してもよい。これに代えて、スリーブのトルク伝達面は、インプラントの相補的な突出部又は溝と係合する、溝又は突出部によって形成されてもよい。
本実施形態によれば、挿入具の全てのトルク伝達面はスリーブに配置される。このようにして、これらの面は、作動手段の選択的動作を介して、インプラントとの密着及び乖離が可能である。従って、良好なトルク伝達と、容易な切断の両方が可能である。
いくつかの実施形態では、スリーブは追加の要素を備えてもよいし、又は、挿入具の長さの全部もしくは大部分に沿って伸びるように設計されてもよいが、好ましくは、スリーブが最先端から半分だけに配置され、最も好ましくは、挿入具の最先端から4分の1だけに配置される。これによって、スリーブのコストは最小限に維持される。最も好ましくは、挿入具がインプラントに揃えられるとき、スリーブは、インプラントのほとんどの冠状点を超えて伸びないように寸法を決定される。
いくつかの場合には、挿入具がインプラント孔に配置され、部分的にインプラント孔に挿入された後に、挿入具はインプラントに単に接続されてもよい。しかしながら、多くのシステムでは、挿入具は、インプラントをそのパッケージからインプラント設置箇所に運ぶために使用される。このようなシステムでは、インプラントが汚染され、及び/又は、インプラントが損傷し、患者に吸引されるリスクがある、インプラントの落下を防止するために、インプラントを運ぶ間に挿入具に堅く固定するのは非常に重要である。
挿入具は軸方向に移動する作動手段を備えるとき、作動手段は、トルクを伝達するより前に、その第2の位置へスリーブを移動させるように動作してもよい。いくつかの実施形態では、これにより2つの要素間で軸の堅固な係合がもたらされる。従って、これにより、挿入具は安全にインプラントをインプラント設置箇所まで運ぶことができる。
しかしながら他の実施形態では、特に作動手段が挿入具の回転により自動的に作動するときには、さらに軸方向に固定するのが好ましい。従って、挿入具はその軸方向にインプラントを固定する手段をさらに備えるのが好ましい。これは、例えば、インプラントの内部孔に対して締結するクランプネジのように、どんな公知の手段であってもよい。好ましくは、挿入具は、インプラントとのスナップ接続を形成するための軸方向の弾性保持手段を備える。
スナップ接続は、保持手段とインプラントとの間の相対的な軸方向の動きに対して、弾性保持手段を変位させ、次に解放することで達成される。弾性要素のこの解放によって、「スナップ止め」又は「クリック止め」が得られ、軸方向に保持される。このように、スナップ接続による軸方向の保持は、休止位置(又は近い位置)にあるとき弾性保持手段によって得られ、この手段が変位すると、解放される。従って、この弾性保持手段は、インプラントへの接続を維持するために付勢されている。インプラントと別の要素との間でのスナップ接続の使用は、例えば欧州特許出願公開第1749501号明細書及び米国特許出願公開第2013/409699号明細書といった先行技術において公知である。
これに代えて、弾性保持手段は、インプラントに圧入接続又は摩擦接続するように設計してもよい。このような実施形態では、弾性保持手段は、インプラントと接触している間、その休止位置から変位する。従って、弾性保持手段が休止位置に復帰するように、インプラントに対して付勢力を付与する。スナップ接続に対して、インプラントに接続されている間、保持手段が、その休止位置に(又は近い位置に)復帰することが可能であるようなインプラントと保持手段との間の相補的な形状は存在しない。
軸方向の保持手段は、挿入具の長軸周りに所定角度で配置された弾性突出部を備えるのが好ましい。1つの実施形態では、挿入具の全周に伸びる単一の突出部が形成されている。別の実施形態では、多数の突出部が弾性フィンガを形成する。一以上の突出部は、インプラント孔内又はインプラント外面に形成されるアンダーカットに係合するように形成してもよい。これに代えて、一以上の突出部がインプラント孔又はインプラント外面に圧入するように設計してもよい。特に好ましい実施形態では、一以上の突出部はスリーブのトルク伝達面の頂点、即ち先端に配置される。一以上の突出部は、インプラントとスナップ止め又は圧入係合するために必要であるが、長手方向に及び/又は半径方向に伸びてもよい。
インプラントにスナップ止め又は圧入接続する弾性保持手段によって、軸方向の変位に対して安全になる。スナップ接続は、挿入具がインプラントに正確に接続されたときに、ユーザに対して、物理的なフィードバックをさらに与える。弾性保持手段は、スリーブ、作動手段、又は挿入具の他の部分に形成してもよい。好ましい実施形態では、弾性保持手段は、挿入具の軸方向の保持が、スリーブが第1から第2の位置の間で移動することによる影響を受けないことを保証するために、スリーブ以外の挿入具の一部によって形成される。特に好ましい実施形態では、弾性の軸方向の保持手段は作動手段に設けられる。
上記のように、いくつかの実施形態では、作動手段をスリーブのキャビティ内に挿入する際、作動手段によってスリーブは拡張する。このような実施形態では、作動手段は、スリーブのキャビティよりも大きな直径を有するストッパーを備えていてもよい。このストッパーは、その先端に拡大した脚部を備えるのが好ましい。スリーブのキャビティはこの脚部を収容するための座部を備えていてもよい。拡大した脚部及び相補的な座部の使用は、一旦、作動手段がスリーブ内に完全に挿入され、スリーブが第2の位置に達すると、ユーザに物理的なフィードバックをもたらす。
作動手段がカムシャフトによって形成される実施形態では、このシャフトはまた、その先端にスリーブキャビティよりも広い直径を有する脚部を備えてもよい。この脚部は、キャビティ内には位置せず、しかし代わりに、スリーブが休止できる接合面を提供する。従って、作動手段から意図せずスリーブが抜けること防止する。いくつかの実施形態では、弾性フィンガは、インプラントに対するスナップ止め又は圧入接続を行えるように、この脚部に配置されてもよい。
上で論じたように、トルクをインプラントに伝達できるように、挿入具は、その基端に向かって、挿入具にトルクを供給するための従動手段を備える。この従動手段は、手動回転用のハンドル、歯科用ハンドピースもしくは他のモータ駆動される装置への接続用のラッチ、又は、例えば、ラチェットのような駆動装置への接続用の非環状の外形を有する部分であってもよい。非環状の外形は、例えば、八角形のように、形状が多角形であってもよいし、又は、駆動装置と係合するための溝及び/又は突出部を備えてもよい。挿入具が、相対的な回転を介して動作するように設計されているとき、従動手段は、その回転により、スリーブ又は作動手段のいずれか一方が回転するように、作動手段又はスリーブのいずれか一方と回転して接続されるのが好ましく、このいずれか一方と一体成形されるのはさらに好ましい。このようにして、トルクを伝達するために挿入具を使用すると、スリーブは自動的に第2の位置へ移動する。従って、上で論じたより好ましい実施形態では、カムシャフトは、回転して従動手段と接続されるか、又は従動手段と一体成形されてもよい。これに代えて、これらの実施形態において、スリーブが従動手段と回転して接続されるか、又は従動手段と一体成形されてもよい。また、いくつかの軸方向に動作する実施形態では、挿入具の部品点数を減少させ、従って生産を簡単化するために、スリーブ又は作動手段が従動手段と一体成形されるのが好ましい。
他の側面から見ると、本発明は、歯科用インプラントと挿入具の組み合わせを提供する。歯科用インプラントは少なくとも1つの回転防止面を備え、挿入具は長軸に沿って伸び、その先端に弾性スリーブを備える。スリーブは少なくとも1つのトルク伝達面を備え、休止する第1の位置と応力が作用する第2の位置の間で調整可能である。ここで、少なくとも1つのトルク伝達面は、第1と第2の位置で異なっており、挿入具は、第1と第2の位置の間でこれを調整するために、スリーブと選択的に係合するように構成されている作動手段をさらに備え、使用時には、第1から第2の位置にスリーブを調整することにより、少なくとも1つの回転防止面と少なくとも1つのトルク伝達面との間で、より良好な接触が可能である。
挿入具は、上で論じた一以上の好ましい特徴を有するのが好ましい。特に、挿入具の弾性スリーブのみがインプラントの回転防止面と接触するのが好ましい。トルク伝達面と回転防止面はそれぞれ、八角形であることが好ましい。このことは、スリーブ及び/又はインプラントの回転防止手段の完全な横断面は異なる形状をしていてもよいが、トルク伝達面と回転防止面がそれぞれ配置される平面は八角形を形成することを意味する。他の好ましい実施形態では、これらの面は溝及び突出部上にそれぞれ形成されていてもよい。即ち、もしトルク伝達面が溝によって形成された場合は、回転防止面は突出部によって形成され、その逆もまた同様である。第2の位置では、形状嵌め及び/又は圧入は、少なくとも1つのトルク伝達面と少なくとも1つの回転防止面との間で形成されるのが好ましい。挿入具は、作動手段が動作するより前に、回転防止面とトルク伝達面が整列している間に、スリーブがその第1の位置で休止するように構成されるのが好ましい。言い換えれば、トルク伝達面と回転防止面は、スリーブが第1の位置にある間、お互いに僅かに接触していてもよいが、回転防止手段に対する半径方向の力は、スリーブから付与されていない。このことは、望むときに、挿入具をインプラントから容易に外すことができることを保証している。
本発明の好ましい実施形態を、添付図を参照して、例としてのみ、これから説明する。
図1Aは、本発明の挿入具10の斜視図である。挿入具10は長軸5に沿って伸びている。その基端では、挿入具はハンドル1の形で従動手段を備える。この従動手段は、挿入具1にトルクを伝達するために、ラチェットに接続されてもよいし、又は手動で回転可能であってもよい。ハンドル1にある多数の長手方向の溝11はラチェットと相互作用し、又、この溝があることにより、ユーザにとってグリップ性の良い表面となる。他の実施形態では、基端は、歯科用ハンドピース又は他のモータ駆動される装置に接続するためのラッチ又は非環状部を備えてもよい。ハンドル1は、長軸5に沿って伸びている挿入具10の主要部15と一体化している。その先端で、挿入具1はトルク伝達手段2を備える。本実施形態では、トルク伝達手段は、カムシャフト4の外側に取り付けられている弾性スリーブ3の形で、このシャフトは挿入具10の主要部15と一体化されている。従って、本実施形態では、カムシャフト4とハンドル1は一体成形されている。スリーブ3の外面は多数のトルク伝達面を備え、本実施形態においては、溝8によって形成されている。スリーブ3は中空で、その長手方向に沿って伸びるスリット6をさらに備える。カムシャフト4は、図1Bで最も明瞭に確認できるように、スリーブ3の中空内に係合し、スリット6内に収容される隆起部7を備える。
図2A及びBは挿入具10の動作を示している。図2Aは、第1の位置において、スリーブ3と共にインプラント20の内部キャビティに挿入されている挿入具10の先端を示している。インプラント孔は、回転防止面を形成する突出部28を備える。スリーブ3の溝8は、インプラント孔に挿入具10を挿入する際に、突出部28が溝8内に収容されるように、これらの突出部28と相補的に形成されている。溝8と突出部28の相補的な特徴にも拘わらず、スリーブ3は、突出部28と溝8の間に小さな間隙を有するように、寸法が決定されている。このため、挿入具10をスムーズ且つ容易にインプラント20に挿入することができる。
図2Aでは、スリーブ3は第1の休止位置にある。ここで、カムシャフト4の隆起部7はスリット6に収容されており、スリットに力を働かせていない。半径方向の力は、スリーブ3からインプラント孔に対して働いていない。
インプラントにトルクを伝達しようとする場合、ハンドル1を回転させると、カムシャフト4が回転し、スリット6の片側に対して隆起部7が当接する。スリーブ3は、弾性特性により拡張し、突出部28の回転防止面に溝8のトルク伝達面を押圧して密着し、これら2つの面間でトルクが伝達される。これは模式的に図2Bで示されている。その他の方向の回転もまた可能であり、このときトルクは反時計回りの方向でインプラント20に伝達される。この場合には、トルクを伝達する接触は、溝8と突出部28の異なる部分間で起こる。詳しくは、前記接触はそれぞれの反対側の面で起こる。本実施形態は、異なるトルク伝達面及び回転防止面が回転方向に依存して使用されるシステムの例である。
スリーブ3を拡張することにより、トルク伝達面と回転防止面との間での良好な面と面の接触が形成される。このため、良好な力の分配とトルクの伝達が達成される。
トルク力が除去されると、図2Aで示されているように、スリーブ3は元の位置、即ち応力を受けていない位置に復帰する。インプラントの突出部28との密着は解放され、挿入具10は、詰まることなく容易にインプラント20から除去できる。
図3Aは、本発明の他の実施形態を示す。この挿入具30は、図1及び2に示されているものと非常に類似している。挿入具30の主要部35は、基端にハンドル31を備え、先端にカムシャフト34を備える。弾性スリーブ33は、カムシャフト34の外部に取り付けられ、長手方向のスリット36を備える。このスリット36の内部に収容されているのは、カムシャフト34の隆起部37である。挿入具30は、スリーブ33の外面が、この場合では八角形であるが、多角形を形成する多数の平面38を備える点で、第1実施形態の挿入具10とは相違している。
挿入具30は、内部に回転防止面を有するインプラントと協働するように設計され、八角形又は四角形に形成されている。スリーブ33の平面38は、カムシャフト34を回転させることにより、インプラントと良好なトルク伝達接触を得ることができ、スリット36の片側に力を付与し、スリーブ33を第2の位置に拡張する。挿入具30は、八角形の横断面を備える回転防止手段を有するインプラントと共に使用される場合、平面38のそれぞれでは、インプラントとのトルクを伝達する接触が行われる。反対に、インプラントの回転防止手段が四角形の横断面を有する場合、平面38のうち、4つのみが第2の位置でインプラントにトルクを伝達する。
カムシャフトに関して多くの他の形態が可能である。2つの他の変形が図7及び8に示されている。これらの図の両方は、図3AのA−A線に沿った、これに代わる横断面図を示している。
図7では、カムシャフト74は四角形の横断面を備える。スリーブ73の内面は、カムシャフト74が密接してスリーブ73内に収容されるように、この横断面に適合している。スリーブ73はスリット76を備えるため、スリーブ72の内面は不連続である。スリーブ73の外面は、八角形を形成する多数の平面78を備える。スリット76の正反対には陥凹部72がある。これにより、作動手段又はインプラント回転防止手段のどちらかに相補的に合わない、スリーブ73の厚みが減少した部分を形成する。この部分は、スリーブ73の柔軟性を増加するように作用する。図7はその第1の休止位置のスリーブ73を示す。カムシャフト74が回転すると、四角形の頂点はスリーブ73の内側へ押圧され、スリーブは外側へ拡張され、インプラントの回転防止手段と平面78でトルクを伝達する接触を行う。カムシャフト74のトルクが除去されると、スリーブ73は自動的にその休止位置に戻る。従って、インプラントにかかる半径方向の力を除去し、挿入具を簡単に除去できる。
図8はさらにこれに代わる横断面を示している。ここでは、カムシャフト84は、弾性スリーブ83のスリット86内に収容されている隆起部87を備える。しかしながらこれに加えて、カムシャフト84は突出部88を備え、突出部88は隆起部87よりも小さく半径方向に伸びており、スリーブ83の内面で対応する溝89内に収容されている。カムシャフト84がスリーブに対して回転すると、隆起部87はスリット86の一側面を押圧し、突出部88は同様に溝89の側面を押圧する。これにより、スリーブ83は外側へ拡張し、インプラントの回転防止面との接触を改善する。改めて、図7のように、スリーブ83は柔軟性を増加するために、厚みが減少した部分を備える。しかしながら図8では、整列した陥凹部82は、この部分を形成するために、スリーブ83の内部と外部の両方に配置される。
上記実施形態は、回転動作する作動手段の例を提供している。全ての場合において、カムシャフト4,34,74,84及びスリーブ3,33,73,83は、軸方向に整列されたままであり、スリーブ3,33,73,83を、その第1から第2の位置に拡張することは、相対的な回転を介して達成される。装置はこれら2つの要素間で相対的な軸の移動なく動作するので、これらを共に軸方向に固定することは容易である。例えば、カムシャフト4,34,74,84は、その先端で、スリーブ3,33,73,83の内径より大きな直径を有する先端部9,39を備える。この先端部は、スリーブ3,33,73,83が休止できる肩部を提供し、スリーブが挿入具10,30の端から落下するのを防止する。この先端部9,39は、軸方向に挿入具を固定するために、インプラントとのスナップ接続又は圧入接続を形成する弾性フィンガ(図示していない)を備えてもよい。
また、本発明の挿入具は軸方向に動作する作動手段を有することも可能である。図4から5はそのような挿入具の例を示している。
挿入具40は長軸5に沿って伸びており、スリーブ43の形で、その先端にトルク伝達手段42を備える。スリーブ43はアーム46を形成する多数の長手方向のスリットを備える。アーム46の外面は、図4から確認できるように、合わせて八角形を形成する多数の平面上のトルク伝達面48を形成する。
スリーブ43は中空であり、挿入具40の中空の主要部45と一体化している。主要部45は、その基端で、挿入具40にトルクを付与するために、トルクレンチ及び歯科用ハンドピースなどによって係合可能な八角形の断面41の形状をした従動手段を備える。プランジャ44の形状の作動手段は、挿入具40の基端から突出していることが確認できる。このプランジャは、図5A及びBで最も良く確認できるように、中空の主要部45内に収容されている。プランジャ44は、その先端で、円錐状のストッパー47を備える。この位置では、挿入具40を容易にインプラント孔に挿入できる。実際、アーム46は、挿入を助けるべく、僅かに内側へ曲がっている。
インプラントにトルクを伝達しようとする場合には、ストッパー47が移動してスリーブ43と軸が一致するように、プランジャ44は押下される。図5A及び5Bで確認できるように、アーム46の内面は、半径方向内側に、スリーブ43の先端に向かってテーパ状になっている。円錐状のストッパー47はスリーブ43に押圧されるが、円錐状のストッパーはアーム46を外側へ、第2の位置に移動させる。これにより、アームの外面はインプラントの回転防止手段と密着する。この位置にある間、挿入具40は、インプラントにトルクを伝達するために使用できる。さらに、アーム46とインプラントとの間の摩擦嵌合は、これら2つの構成要素を共に軸方向に固定し、インプラントを設置箇所へと安全に運ぶことが可能である。
挿入具40を除去しようとする場合、ストッパー47が、アーム46と軸を一致させないように、プランジャ44を単に引き抜き、それらは第1の位置に戻ることが可能である。これにより、アーム46とインプラントとの間の密着は解放され、従って、挿入具40を引き抜くのは容易である。
従って、本実施形態によれば、第1から第2の位置への調整は、トルクを伝達するために行われる回転動作から分離して達成される。
図6A及び6Bは、図4から5に示される挿入具と同様の他の実施形態の略横断面図である。ここで、ストッパー67は略星形の横断面を有し、一連の山58及び谷57を備える。アーム66の内面は谷57内に適合するように形成されている。しかしながら、外面は図4及び5の挿入具40と同様の平面のトルク伝達面68を形成する。
図6Aは、第1のトルク伝達位置でない、インプラント200の孔内に配置されている、挿入具60を示している。本実施形態によれば、ストッパーをスリーブとのアラインメントの内又は外へ移動することは可能であるかもしれないが、ストッパー67は、常にスリーブ63と軸を揃えることができるので、より正確にカムシャフトとして説明できる。スリーブ63の内部キャビティからストッパー67を除去することにより、アーム66が内側へ柔軟性を持ち、従って、インプラント内への挿入具60の挿入を助ける。第1の位置では、平面68はインプラント200の回転防止面280と接触していない。
スリーブ63を第2の位置に移動させるために、それらが軸方向にアラインメントされている間は、ストッパー67とスリーブ63の間で相対的な回転が起こる。従って、トルクはスリーブ又はストッパーのどちらかに付与される。これにより、図6Bに示されるように、アーム66はストッパー67の谷57から出て、それらは半径方向外側へ押圧される。このようにして、平面68はインプラント200の回転防止面280とのトルクを伝達する接触に向けて押圧される。
上述の実施形態は、例示の目的のみのためであり、当業者は多くの代替構成を特許請求の範囲内に含むことが可能であることを理解するであろう。さらに詳しくは、スリーブはインプラントのボスを囲むように構成されていてもよい。このような実施形態では、作動手段は、少なくとも第2の位置において中空であり、スリーブを囲んでいる。上に示されたものと同様の態様で、そのような挿入具は軸上の変位を介して動作できる。そこでは中空の作動手段はスリーブを囲み圧迫する。又は、回転を介して動作でき、そこでは作動手段の内面は、回転時にスリーブを圧迫するカム面を形成する。
さらに、トルク伝達手段は、トルクを伝達できるようにインプラントの回転防止面を補足すればどんな形状であっても良い。これらの表面は、平面であってもよく、又は曲面であっても良い。そしてこれらの表面は多角形又は変則的な形状を形成していてもよい。
本明細書内で使用される場合には、従来の歯科専門用語に従って、「頂端(apical)」とは骨に向かう方向を示し、「冠状(coronal)」とは歯に向かう方向を示す。それゆえに、構成要素の頂端は、使用時に、顎の骨に向かう方向の端であって、冠状端は口腔に向かう方向の端である。
別段の記載がない限り、ここで説明した好ましい特徴の各々は、ここで説明されている他の好ましい特徴のいずれか及び全てと組み合わせて使用することができる。
任意の請求項に記載された技術的特徴が参照符号により参照されている場合には、それらの参照符号は、請求項の理解を助けるという単一の目的のために含まれている。即ち、そのような参照符号は、そのような参照符号によって例示された各要素の範囲の効果を何一つ限定するものではない。
1,31 ハンドル
2,42 トルク伝達手段
3,33,43,63,73,83 スリーブ
4,34,74,84 カムシャフト
5,35 長軸
6,36,76,86 スリット
7,37,87 隆起部
8,11,89 溝
9,39 先端部
10,30,40 挿入具
15,45 主要部
20,200 インプラント
28,88 突出部
38,48,68,78 トルク伝達面
44 プランジャ
46,66 アーム
47,67 ストッパー
57 谷
58 山
72,82 陥凹部
280 回転防止面
2,42 トルク伝達手段
3,33,43,63,73,83 スリーブ
4,34,74,84 カムシャフト
5,35 長軸
6,36,76,86 スリット
7,37,87 隆起部
8,11,89 溝
9,39 先端部
10,30,40 挿入具
15,45 主要部
20,200 インプラント
28,88 突出部
38,48,68,78 トルク伝達面
44 プランジャ
46,66 アーム
47,67 ストッパー
57 谷
58 山
72,82 陥凹部
280 回転防止面
Claims (18)
- 少なくとも1つの回転防止面を備えた歯科用インプラント(20)と協働する挿入具(10,40)であって、
前記挿入具は長軸(5)に沿って伸び、その先端に弾性スリーブ(3,43)を備え、
前記スリーブは少なくとも1つのトルク伝達面を備え、前記スリーブは休止する第1の位置と応力が作用する第2の位置との間で調整可能であり、前記少なくとも1つのトルク伝達面の位置は、第1と第2の位置で相違しており、前記挿入具は、第1と第2の位置との間で前記スリーブを調整するために前記スリーブと選択的に係合するように構成されている作動手段をさらに備え、前記挿入具は、使用時に、第1から第2の位置に前記スリーブを調整することで、前記少なくとも1つの回転防止面と前記少なくとも1つのトルク伝達面との間で、より良好な接触が可能であるように構成されている、挿入具(10,40)。 - 前記作動手段は、前記挿入具の長軸(5)に沿った前記作動手段の相対的な並進運動により、前記スリーブ(3,43)が第1と第2の位置の間で調整されるように、直接軸方向に動作する構成をしている、請求項1に記載の挿入具(10,40)。
- 前記作動手段は回転駆動するように配置され、前記作動手段が前記スリーブと同軸上に位置する間、前記作動手段の相対的な回転運動により、前記スリーブ(3,43)が第1から第2の位置に調整される、請求項1に記載の挿入具(10,40)。
- 前記挿入具は、トルクを伝達するように回転されると、第2位置への前記スリーブの運動が自動的に行われるように構成されている、請求項3に記載の挿入具(10,40)。
- 前記挿入具にトルクを付与するための従動手段をさらに備え、前記従動手段が回転すると前記スリーブ又は前記作動手段のいずれか一方が回転するように、前記スリーブ(3,43)又は前記作動手段が、前記従動手段に回転して接続され、好ましくは前記従動手段に一体成形されている、請求項4に記載の挿入具(10,40)。
- 前記作動手段はカムシャフト(4)を備え、前記カムシャフトは非環状の横断面を有する、請求項3、4、又は5に記載の挿入具(10)。
- 前記スリーブ(3,43)は、前記作動手段を保持するキャビティと、前記少なくとも1つのトルク伝達面を有する外面とを備え、前記スリーブは、第1の位置と第2の位置との間で拡張可能である、前記請求項のいずれか1項に記載の挿入具(10,40)。
- 前記作動手段は、前記スリーブ(43)のキャビティ内方に挿入するストッパー(47)を備え、前記ストッパーの直径は前記スリーブが休止位置にあるときの内径よりも大きく、前記キャビティへ前記ストッパーを挿入することにより、前記スリーブが第2の位置に向かって外方に拡張する、請求項2に従属する請求項7に記載の挿入具(40)。
- 前記作動手段は、その先端に前記ストッパー(47)を有するプランジャ(44)を備え、前記ストッパーは、前記プランジャを押下したときに、前記スリーブ(43)と軸方向に整列する、請求項8に記載の挿入具(40)。
- 前記カムシャフト(74)は多角形状の横断面を有し、前記スリーブ(73)のキャビティは略同一断面を有し、前記カムシャフトが前記スリーブに対して相対的に回転すると、前記カムシャフトの頂点が前記スリーブのキャビティの側面を押圧することにより、前記スリーブが外側へ拡張する、請求項6に従属する請求項7に記載の挿入具(10)。
- 前記スリーブ(3,43)は、長手方向に少なくとも1つのスリット(6)を備える、前記請求項のいずれか1項に記載の挿入具(10,40)。
- 前記スリーブ(3)は、多数のアーム(46)を形成する多数のスリットを備える、請求項11に記載の挿入具(40)。
- スリーブ(3)は、長手方向に伸びる1本のスリット(6)と、多数のトルク伝達面を有する外面とを備え、前記カムシャフト(4)は前記スリーブ内に収容できるサイズであり、前記カムシャフトは半径方向に伸びる隆起部(7)を備え、前記シャフトが前記スリーブに挿入されると、長手方向のスリット内に収容される、請求項6に記載の挿入具(10)。
- スリーブ(3,43)は、多数の平坦なトルク伝達面を備える、前記請求項のいずれか1項に記載の挿入具(10,40)。
- 前記インプラントに対してスナップ嵌め接続又は圧入接続を形成する、軸方向に弾性変形する保持手段をさらに備える、前記請求項のいずれか1項に記載の挿入具(10,40)。
- スリーブ(3,43)は金属又は合金によって形成される、前記請求項のいずれか1項に記載の挿入具(10,40)。
- 歯科用インプラント(20)と挿入具(10,40)の組み合わせであって、
前記歯科用インプラントは少なくとも1つの回転防止面を備え、
前記挿入具は、長軸(5)に沿って伸びており、その先端に弾性スリーブ(3,43)を備え、前記スリーブは少なくとも1つのトルク伝達面を備え、前記スリーブは休止する第1の位置と応力が作用する第2の位置との間で調整可能であり、前記少なくとも1つのトルク伝達面の配置は、第1と第2の位置で相違し、
前記挿入具は、第1と第2の位置との間で前記スリーブを調整するために、前記スリーブと選択的に係合するように構成されている作動手段をさらに備え、使用時には、第1から第2の位置に前記スリーブを調整した結果、少なくとも1つの前記回転防止面と少なくとも1つの前記トルク伝達面が良好に接触する、歯科用インプラント(20)と挿入具(10,40)の組み合わせ。 - 請求項1から16のいずれか1項に記載の挿入具(10,40)を備える、請求項17に記載の組み合わせ。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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