JP2014512702A - 磁気ランダム・アクセス・メモリのための磁気トンネル接合およびその形成方法 - Google Patents

磁気ランダム・アクセス・メモリのための磁気トンネル接合およびその形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】磁気ランダム・アクセス・メモリのための磁気トンネル接合およびその形成方法を提供すること。
【解決手段】磁気トンネル接合(MTJ)は、可変の磁化方向を有する磁化自由層と、自由層に隣接して位置する絶縁性トンネル・バリアと、不変の磁化方向を有する磁化固定層であって、トンネル・バリアが自由層と固定層との間に位置するようにトンネル・バリアに隣接して配置され、自由層および固定層が垂直磁気異方性を有する磁化固定層と、ダスティング層、スペーサ層、および基準層を含む複合固定層、固定層と第2の固定磁性層との間に位置する合成反強磁性(SAF)スペーサを含むSAF固定層構造、ならびに自由層が双極子層とトンネル・バリアとの間に位置する双極子層のうちの1つまたは複数とを含む。
【選択図】図1

Description

本開示は、一般に磁気抵抗ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)の分野に関し、より詳細にはスピン運動量注入型(SMT)MRAMに関する。
MRAMは、情報を蓄えるためにトンネル磁気抵抗(MR)を用いる一種の固体メモリである。MRAMは、磁気トンネル接合(MTJ)と呼ばれる磁気抵抗メモリ素子を電気的に接続したアレイから構成される。各MTJは、磁化方向が可変の磁化自由層、および磁化方向が不変の磁化固定層を含む。自由層および固定層は、絶縁性の非磁性トンネル・バリアによって分離される。MTJは、自由層の磁化状態を切り替えることによって情報を蓄える。自由層の磁化方向が固定層の磁化方向と平行な場合、MTJは、低抵抗状態にある。自由層の磁化方向が固定層の磁化方向に反平行な場合、MTJは、高抵抗状態にある。MTJの抵抗の差を、論理的な「1」または「0」を示すために用いることができ、それによって、1ビットの情報を蓄えることができる。MTJのMRは、高抵抗状態と低抵抗状態間の抵抗の差を決定する。高抵抗状態と低抵抗状態間の差が比較的高いことが、MRAMにおける読み出し動作を容易にする。
スピン・トルク切り替え(STT)書き込み法によって、自由層の磁化状態を変えることができ、この方法ではMTJを形成する磁気膜の膜面に垂直な方向に書き込み電流を流す。書き込み電流は、MTJの自由層の磁化状態を変化(または反転)させるようなトンネル磁気抵抗効果を有する。STT磁化反転において、磁化反転に必要な書き込み電流は、電流密度によって決まる。書き込み電流が流れるMTJの表面の面積がより小さくなるとともに、MTJの自由層の磁化を反転させるために必要な書き込み電流がより小さくなる。したがって、書き込みが一定の電流密度で行なわれるならば、MTJのサイズがより小さくなるとともに、必要な書き込み電流がより小さくなる。
垂直異方性(PMA)を示す材料層を含むMTJは、面内磁気異方性を有するMTJと比較して、比較的低い電流密度で切り替えることができ、書き込みに必要な全電流も低減させることができる。しかし、PMA材料を使用して作られたMTJは、PMA MTJを構成する様々な材料層間で構造的および化学的な適合性がないため、比較的低いMRを有する可能性がある。比較的低いMRでは、MTJの高抵抗状態と低抵抗状態間の抵抗の差も、比較的低くなるので、結果としてSTT MRAMにおける読み出し動作が困難になる可能性がある。PMA MTJでは、固定層および自由層は、互いに平行または反平行な方向に磁化することができ、固定層は自由層に比較的強い双極子場を与える可能性がある。固定層双極子場は、自由層のループを約1000エルステッド(Oe)以上オフセットする可能性がある。自由層のHcは、固定層からのオフセット場より高い必要があり、さもなければ、MTJに情報を蓄えるために必要とされる安定した2つの抵抗状態(双安定と呼ばれる)の代わりに1つの安定した抵抗状態のみとなる。
MRAMは、個々のMTJを形成するためにパターンニングされる様々なMTJ層の磁気スタックを備える層状シートから形成される。MTJは、比較的小さな円柱の形態をとることができ、それぞれが層状の磁気スタックを備える。シート膜内には、様々な層と層との間でニール・カップリングがあり、固定層双極子場は、存在しない。双極子場は、MTJデバイスのエッジ部で発生するので、MTJがパターンニングされた後に、固定層双極子場が現れる。固定層双極子場は、MTJがより小さくなるとともに、より強くなり、MTJの両端間で不均一である。固定層双極子場は、MTJデバイスにおいて数多くの問題を引き起こし、これらの問題には、自由層のループ・オフセットの増加、およびMTJの双安定を保証するために必要とされる最小限必要な自由層のHcの増加が含まれる。最小限の自由層のHcは、デバイスの全温度動作範囲にわたって維持されなければならない。固定層双極子場は、MTJのスイッチング・モードを変化させる可能性もあり、MTJのサイズが縮小するとともに、デバイスの機能性に与える影響が増大する。
本発明は、磁気ランダム・アクセス・メモリのための磁気トンネル接合およびその形成方法を提供することである。
一態様において、磁気ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)のための磁気トンネル接合(MTJ)は、可変の磁化方向を有する磁化自由層と、自由層に隣接して位置する絶縁性トンネル・バリアと、不変の磁化方向を有する磁化固定層であって、トンネル・バリアが自由層と固定層との間に位置するようにトンネル・バリアに隣接して配置され、自由層および固定層が垂直磁気異方性を有する磁化固定層と、ダスティング層、スペーサ層、および基準層を含む複合固定層であって、スペーサ層が基準層とトンネル・バリアとの間に位置し、ダスティング層がスペーサ層とトンネル・バリアとの間に位置する複合固定層、固定層と第2の固定磁性層との間に位置する合成反強磁性(SAF)スペーサを含むSAF固定層構造であって、固定層および第2の固定磁性層がSAFスペーサを介して反平行に結合するSAF固定層構造、ならびに自由層が双極子層とトンネル・バリアとの間に位置する双極子層のうちの1つまたは複数とを含む。
別の態様において、磁気ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)のための磁気トンネル接合(MTJ)を形成する方法は、可変の磁化方向を有する磁化自由層を形成するステップと、自由層上に絶縁材料を含むトンネル・バリアを形成するステップと、トンネル・バリア上に不変の磁化方向を有する磁化固定層を形成するステップであって、自由層および固定層が垂直磁気異方性を有するステップと、ダスティング層、スペーサ層、および基準層を含む複合固定層であって、スペーサ層が基準層とトンネル・バリアとの間に位置し、ダスティング層がスペーサ層とトンネル・バリアとの間に位置する複合固定層、固定層と第2の固定磁性層との間に位置する合成反強磁性(SAF)スペーサを含むSAF固定層構造であって、固定層および第2の固定磁性層がSAFスペーサを介して反平行に結合するSAF固定層構造、ならびに自由層が双極子層とトンネル・バリアとの間に位置する双極子層のうちの1つまたは複数を形成するステップとを含む。
さらなる特徴は、本例示的な実施形態の技術によって実現される。他の実施形態が本明細書で詳細に説明され、特許請求されるものの一部と見なされる。例示的な実施形態の特徴についてよりよく理解するために説明と図面を参照されたい。
次に、いくつかの図において同様の要素が同様に番号付けされている図面を参照する。
磁気スタックの上部に複合固定層を有する磁気スタックの実施形態を示す断面図である。 磁気スタックの底部に複合固定層を有する磁気スタックの実施形態を示す断面図である。 磁気スタックの上部に複合固定層およびSAF構造を有する磁気スタックの実施形態を示す断面図である。 磁気スタックの底部に複合固定層およびSAF構造を有する磁気スタックの実施形態を示す断面図である。 磁気スタックの上部に複合固定層およびSAF構造を、ならびに磁気スタックの底部に双極子層を有する磁気スタックの実施形態を示す断面図である。 磁気スタックの底部に複合固定層およびSAF構造を、ならびに磁気スタックの上部に双極子層を有する磁気スタックの実施形態を示す断面図である。 磁気スタックの上部に複合固定層を、および磁気スタックの底部に双極子層を有する磁気スタックの実施形態を示す断面図である。 磁気スタックの底部に複合固定層を、および磁気スタックの上部に双極子層を有する磁気スタックの実施形態を示す断面図である。
STT MRAMのためのPMA磁気スタックの実施形態が提供され、例示的な実施形態が以下で詳細に論じられる。PMA磁気スタックは、複合固定層、固定層内の合成反強磁性(SAF)構造、および双極子層のうちの1つまたは複数を含むことによって、高いMR、および低減された固定層双極子場、したがってそれに応じて低減された自由層のループ・オフセットを示すMTJを形成する。複合固定層は、ダスティング層、スペーサ層、および基準層の3つの層を含む。固定層SAF構造は、SAFスペーサを介して反平行に結合する磁性材料の2つの層間に位置するSAFスペーサを含む。SAF構造における磁性材料の2つの層の磁化を、互いに反対向きに整列させ、全体的な固定層双極子場を低減させるように調節することができる。双極子層は、トンネル・バリアからは自由層の反対側に位置し、固定層双極子場を相殺するように固定層とは反対方向に磁化されうる。PMA MTJは、複合固定層、SAF構造、および双極子層のうちの1つまたは複数を任意に組み合わせて形成することができ、PMA MTJの固定層双極子場および自由層のループ・オフセットを低減させる。
はじめに図1を参照すると、複合固定層107を有するPMA磁気スタック100の断面図が示されている。複合固定層107は、ダスティング層104、スペーサ105、および基準層106を含む。MTJ100は、シード層101上に成長させた自由層102も含む。シード層101は、タンタル(Ta)、または一部の実施形態において、20%未満のMgの割合を有するタンタル・マグネシウム(TaMg)を含むことができる。シード層101の厚さは、約0.5ナノメートル(nm)以上であってもよく、一部の例示的な実施形態において、約1nm〜約3nmであってもよい。自由層102は、様々な組成を有するコバルト−鉄−ホウ素(CoFeB)を含むことができ、様々な実施形態において、Coの組成は、90%未満であってもよく、Feは、約10%〜約100%(純粋なFe)であってもよい。自由層102は、CoFeB|FeまたはFe|CoFeBを含むこともできる。自由層102の厚さは、自由層102の組成に応じて、約0.6nm〜約2nmであってもよい。トンネル・バリア103は、自由層102上に位置し、酸化マグネシウム(MgO)などの絶縁材料を含む。MgOトンネル・バリア103は、自然酸化、ラジカル酸化、または高周波(RF)スパッタリングによって形成することができる。
図1に示される実施形態において、複合固定層107は、トンネル・バリア103の上部に位置する。ダスティング層104および基準層106は、スペーサ105を介して磁気的に結合し、PMAを有する。ダスティング層104は、様々な実施形態において、純粋なCoFeB、CoFe、Fe、またはFe|CoFeB、CoFe|CoFeB、CoFeB|FeもしくはCoFeB|CoFeの二重層であってもよい。ダスティング層104の厚さは、約0.5nm〜約2nmであってもよい。スペーサ105は、様々な実施形態において、非磁性材料、例えば、クロム(Cr)、ルテニウム(Ru)、窒化チタン(TiN)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、またはMgOなどの酸化物を含む。スペーサ105の厚さは、一部の実施形態においては約0.1nm〜約1nmでもよく、または他の実施形態においては1nmより厚くてもよく、スペーサ105の厚さにより、ダスティング層104および基準層106がスペーサ105を介して互いに磁気的に結合できるようにしなければならない。あるいは、一部の実施形態では、スペーサ層105は、2つの非磁性層(この非磁性層は、Cr、Ru、TiN、Ti、V、Ta、TaN、Al、Mg、またはMgOなどの酸化物を含むことができる)によって挟まれた比較的薄い中心の磁性層(この磁性層は、CoFeB、Fe、またはCoFeを含むことができる)を備えた3層構造を有することができる。3層のスペーサ105に対しては、中心の磁性層の厚さは、約0.1nm〜約0.5nmであってもよい。様々な実施形態において、基準層106は、コバルト−白金(Co|Pt)またはコバルト−パラジウム(Co|Pd)を、多層でまたは混合物として含むことができる。ダスティング層、スペーサ、および基準層を含む複合固定層を備えることができるMTJのさらなる実施形態が、図2〜8に示され、複合固定層204、307、406、507、606、707、および804は、図1の複合固定層107に関して上で列記した材料、構造、および厚さのいずれをも含むことができる。
図2は、複合固定層204が底部に位置するPMA磁気スタック200の実施形態を示す。複合固定層204は、ダスティング層203、スペーサ202、および基準層201を含む。磁気スタック200は、トンネル・バリア205および自由層206をさらに含む。トンネル・バリア205は、MgOなどの絶縁材料を含む。MgOトンネル・バリア205は、自然酸化、ラジカル酸化、またはRFスパッタリングによって形成することができる。自由層206は、様々な組成を有するCoFeBを含んでもよく、様々な実施形態において、Coの組成は、90%未満であってもよく、Feは、約10%〜約100%(純粋なFe)であってもよい。自由層206は、CoFeB|FeまたはFe|CoFeBを含むこともできる。
図3および4のPMA磁気スタック300および400に示されるように、複合固定層を、SAF固定層構造内に組み込むことができる。磁気モーメントが互いに反対向きに整列するように、SAF構造におけるSAFスペーサの両側に位置する磁性材料の磁気モーメントおよび磁気異方性を調節することによって、低減された固定層双極子場および中心に位置する(またはゼロ・オフセットの)自由層ループを得ることができる。図3において、ダスティング層304、スペーサ305および基準層306を含む複合固定層307は、SAFスペーサ308を介して上部基準層309と反平行に結合している。上部基準層309は、コバルト−ニッケル(Co|Ni)、Co|PdまたはCo|Ptを、多層でまたは混合物として含むことができる。SAFスペーサ308は、Ruを含むことができ、一部の実施形態において、約8オングストローム〜約10オングストロームの厚さであってもよい。MTJ300は、シード層301、自由層302、およびトンネル・バリア303をさらに含む。シード層301は、Ta、または一部の実施形態において、20%未満のMgの割合を有するTaMgを含むことができる。シード層301の厚さは、約0.5nm以上であってもよく、一部の例示的な実施形態において、約1nm〜約3nmであってもよい。自由層302は、様々な組成を有するCoFeBを含むことができ、様々な実施形態において、Coの組成は、90%未満であってもよく、Feは、約10%〜約100%(純粋なFe)であってもよい。自由層302は、CoFeB|FeまたはFe|CoFeBを含むこともできる。自由層302の厚さは、自由層の組成に応じて、約0.6nm〜約2nmであってもよい。トンネル・バリア303は、自由層302上に位置し、MgOなどの絶縁材料を含む。MgOトンネル・バリア303は、自然酸化、ラジカル酸化、または高周波(RF)スパッタリングによって形成することができる。複合固定層307は、一部の実施形態において、図1の複合固定層107に関して上で列記した材料、構造、および厚さのいずれをも含むことができる。固定層SAF構造を有するMTJの他の実施形態において、複合固定層307は、ダスティング層304およびスペーサ305を省いた適切な磁性材料を含む単純な固定層によって置き換えることができる。
図4において、PMA磁気スタック400は、SAFスペーサ402を介して、底部基準層401と反平行に結合するダスティング層405、スペーサ404、および基準層403を有する複合固定層406を含む。底部基準層401は、Co|Ni、Co|Pd、またはCo|Ptを、多層でまたは混合物として含むことができる。SAFスペーサ402は、Ruを含むことができ、一部の実施形態において、約8オングストローム〜約10オングストロームの厚さであってもよい。PMA磁気スタック400は、トンネル・バリア407および自由層408をさらに含む。トンネル・バリア407は、MgOなどの絶縁材料を含む。MgOトンネル・バリア407は、自然酸化、ラジカル酸化、またはRFスパッタリングによって形成することができる。自由層408は、様々な組成を有するCoFeBを含むことができ、様々な実施形態において、Coの組成は、90%未満であってもよく、Feは、約10%〜約100%(純粋なFe)であってもよい。自由層408は、CoFeB|FeまたはFe|CoFeBを含むこともできる。複合固定層406は、一部の実施形態において、図1の複合固定層107に関して上で列記した材料、構造、および厚さのいずれをも含むことができる。固定層SAF構造を有するPMA磁気スタックの他の実施形態において、複合固定層406は、ダスティング層405およびスペーサ404を省いた適切な磁性材料を含む単純な固定層によって置き換えることができる。
図3および4に示される固定層SAF構造を有するPMA磁気スタック300および400の実施形態において、上部基準層309/底部基準層401は、複合固定層307/406よりも、自由層302/408からさらに離れているので、上部基準層309/底部基準層401の磁気モーメントは、複合固定層307/406からの双極子場を相殺するために、複合固定層307/406の磁気モーメントよりも大きくなければならない。基準層306/403および上部基準層309/底部基準層401の両方が多層を含む場合、上部基準層309/底部基準層401は、基準層306/403よりも多くの層の繰り返しを含まなければならず、したがってより厚くなければならない。上部基準層309/底部基準層401をより厚くすると、追加層の繰り返しが自由層302/408からさらに離れるので、追加層の繰り返しの相殺効果がより弱くなる。多層スタックがより厚くなることで、磁気スタック作製中の堆積時間が長くなり、材料費用がより高くなる可能性もある。したがって、上部基準層309/底部基準層401と同一方向に、および基準層306/403と反対方向に磁化されている双極子層を、固定層SAF構造に加えてPMA磁気スタックに組み込み、それにより複合固定層307/406からの双極子場を相殺するために必要な上部基準層309/底部基準層401の厚さを低減させるようにすることができる。複合固定層、固定層SAF構造、および双極子層を含む磁気スタックが、図5および6に示されている。あるいは、図7および8に関して以下で示されるように、双極子層を、固定層SAF構造を省いたPMA磁気スタックに組み込むことができ、この双極子層が、固定層と反対方向に磁化されうる。
図5のPMA磁気スタック500は、SAFスペーサ508を介して、上部基準層509と反平行に結合する複合固定層507を有する固定層SAF構造を含む。上部基準層509は、Co|Ni、Co|Pd、またはCo|Ptを、多層でまたは混合物として含むことができる。SAFスペーサ508は、Ruを含むことができ、一部の実施形態において、約8オングストローム〜約10オングストロームの厚さであってもよい。双極子層510は、一部の実施形態において、コバルト・クロミウム白金(CoCrPt)、Co|Ni、Co|Pd、またはCo|Ptの多層を含むことができる。双極子層510の磁気モーメントを増加させ、厚さを低減させるために、一部の実施形態において、比較的大きな飽和モーメントを有するCoFeBダスティング層(図示せず)を、双極子層510の一部として、CoCrPt、Co|Ni、Co|Pd、またはCo|Ptの多層の上部に直接成長させることができる。双極子層510は、固定層双極子場を相殺し、自由層502のループ・オフセットを低減させるために、上部基準層509と同一方向に、および基準層506と反対方向に磁化されている。自由層502と双極子層510との間に位置するシード層501は、双極子層510と自由層502との間の磁気分離を行う。シード層501は、Ta、または一部の実施形態において、20%未満のMgの割合を有するTaMgを含むことができる。シード層501の厚さは、0.5nm以上であってもよく、一部の例示的な実施形態において、約1nm〜約3nmであってもよい。自由層502は、様々な組成を有するCoFeBを含むことができ、様々な実施形態において、Coの組成は、90%未満であってもよく、Feは、約10%〜約100%(純粋なFe)であってもよい。自由層502は、CoFeB|FeまたはFe|CoFeBを含むこともできる。自由層502の厚さは、自由層の組成に応じて、約0.6nm〜約2nmであってもよい。トンネル・バリア503は、自由層502上に位置し、MgOなどの絶縁材料を含む。MgOトンネル・バリア503は、自然酸化、ラジカル酸化、またはRFスパッタリングによって形成することができる。ダスティング層504、スペーサ505、および基準層506を含む複合固定層507は、一部の実施形態において、図1の複合固定層107に関して上で列記した材料、構造、および厚さのいずれをも含むことができる。固定層SAF構造および双極子層を有するPMA磁気スタックの他の実施形態において、複合固定層507は、ダスティング層504およびスペーサ505を省いた適切な磁性材料を含む単純な固定層であってもよい。
図6において、PMA磁気スタック600は、SAFスペーサ602を介して、底部基準層601と反平行に結合する複合固定層606を含む固定層SAF構造を含む。底部基準層601は、Co|Ni、Co|Pd、またはCo|Ptを、多層でまたは混合物として含むことができる。SAFスペーサ602は、Ruを含むことができ、一部の実施形態において、約8オングストローム〜約10オングストロームの厚さであってもよい。双極子層609は、一部の実施形態において、CoCrPt、Co|Ni、Co|Pd、またはCo|Ptの多層を含むことができる。双極子層609の磁気モーメントを増加させ、厚さを低減させるために、一部の実施形態において、比較的大きな飽和モーメントを有するCoFeBダスティング層(図示せず)を、双極子層609の一部として、CoCrPt、Co|Ni、Co|Pd、またはCo|Ptの多層の底部に直接成長させることができる。双極子層609は、固定層双極子場を相殺し、自由層608のループ・オフセットを低減させるために、底部基準層601と同一方向に、および基準層603と反対方向に磁化されている。自由層608と双極子層609との間に位置するキャップ層610は、双極子層609と自由層608との間の磁気分離を行う。トンネル・バリア607は、MgOなどの絶縁材料を含む。MgOトンネル・バリア607は、自然酸化、ラジカル酸化、またはRFスパッタリングによって形成することができる。自由層608は、様々な組成を有するCoFeBを含むことができ、様々な実施形態において、Coの組成は、90%未満であってもよく、Feは、約10%〜約100%(純粋なFe)であってもよい。自由層608は、CoFeB|FeまたはFe|CoFeBを含むこともできる。ダスティング層605、スペーサ604、および基準層603を有する複合固定層606は、一部の実施形態において、図1の複合固定層107に関して上で列記した材料、構造、および厚さのいずれをも含むことができる。固定層SAF構造および双極子層を有するPMA磁気スタックの他の実施形態において、複合固定層606は、ダスティング層605およびスペーサ604を省いた適切な磁性材料を含む単純な固定層であってもよい。
図5および6における上部基準層509/底部基準層601、ならびに双極子層510および609によって生成される双極子場は、共に、基準層506/603によって生成される双極子場を補償する。複合固定層507/606のHcが、上部基準層509/底部基準層601および双極子層510/609の両方のHcより大きいかまたは小さい限り、3つの層の磁化を自由層502/608のオフセット場を低減させるように調節することができる。
図7および8において示されるように、固定層と反対方向に磁化されている双極子層は、固定層双極子場を相殺し、固定層SAF構造が存在しない場合に自由層の磁化ループを中心に位置させるためにも使用されうる。図7において、PMA磁気スタック700は、複合固定層707および双極子層708を含む。双極子層708は、一部の実施形態において、CoCrPt、Co|Ni、Co|Pd、またはCo|Ptの多層を含むことができる。双極子層708の磁気モーメントを増加させ、厚さを低減させるために、一部の実施形態において、比較的大きな飽和モーメントを有するCoFeBダスティング層(図示せず)を、双極子層708の一部として、CoCrPt、Co|Ni、Co|Pd、またはCo|Ptの多層の上部に直接成長させることができる。自由層702と双極子層708との間に位置するシード層701は、双極子層708と自由層702との間の磁気分離を行う。シード層701は、Ta、または一部の実施形態において、20%未満のMgの割合を有するTaMgを含むことができる。シード層701の厚さは、0.5nm以上であってもよく、一部の例示的な実施形態において、約1nm〜約3nmであってもよい。自由層702は、様々な組成を有するCoFeBを含むことができ、様々な実施形態において、Coの組成は、90%未満であってもよく、Feは、約10%〜約100%(純粋なFe)であってもよい。自由層702は、CoFeB|FeまたはFe|CoFeBを含むこともできる。自由層702の厚さは、自由層の組成に応じて、約0.6nm〜約2nmであってもよい。トンネル・バリア703は、自由層702上に位置し、MgOなどの絶縁材料を含む。MgOトンネル・バリア703は、自然酸化、ラジカル酸化、またはRFスパッタリングによって形成することができる。ダスティング層704、スペーサ705、および基準層706を有する複合固定層707は、一部の実施形態において、図1の複合固定層107に関して上で列記した材料、構造、および厚さのいずれをも含むことができる。双極子層を有するPMA磁気スタックの他の実施形態において、複合固定層707は、ダスティング層704およびスペーサ705を省いた適切な磁性材料を含む単純な固定層であってもよい。
図8において、PMA磁気スタック800は、複合固定層804および双極子層807を含む。双極子層807は、一部の実施形態において、CoCrPt、Co|Ni、Co|Pd、またはCo|Ptの多層を含むことができる。双極子層807の磁気モーメントを増加させ、厚さを低減させるために、一部の実施形態において、比較的大きな飽和モーメントを有するCoFeBダスティング層(図示せず)を、双極子層807の一部として、CoCrPt、Co|Ni、Co|Pd、またはCo|Ptの多層の底部に直接成長させることができる。自由層806と双極子層807との間に位置するキャップ層808は、双極子層807と自由層806との間の磁気分離を行う。トンネル・バリア805は、MgOなどの絶縁材料を含む。MgOトンネル・バリア805は、自然酸化、ラジカル酸化、または高周波(RF)スパッタリングによって形成することができる。自由層806は、様々な組成を有するCoFeBを含むことができ、様々な実施形態において、Coの組成は、90%未満であってもよく、Feは、10%〜約100%(純粋なFe)であってもよい。自由層806は、CoFeB|FeまたはFe|CoFeBを含むこともできる。ダスティング層803、スペーサ802、および基準層801を有する複合固定層804は、一部の実施形態において、図1の複合固定層107に関して上で列記した材料、構造、および厚さのいずれをも含むことができる。双極子層を有するPMA磁気スタックの他の実施形態において、複合固定層804は、ダスティング層803およびスペーサ802を省いた適切な磁性材料を含む単純な固定層であってもよい。
図7および8のPMA磁気スタック700および800において、双極子層708/807および基準層706/801は、それらの双極子場が互いに相殺するように、反対方向に磁化されている。双極子層708/807のHcおよび基準層706/801のHcは、等しくなくてもよい。図5および6のSAF/双極子PMAの磁気スタック500および600と比較して、広いリセット場の窓を実現することができる。しかし、図5および6のSAF/双極子PMAの磁気スタック500および600と比較して、図7および8のPMA磁気スタック700および800では、比較的厚い双極子層708/807が必要である。
例示的な実施形態の技術的な効果および利点は、比較的高い磁気抵抗、比較的低い固定層双極子場および自由層オフセット・ループを有する、MTJのためのPMA磁気スタックを含む。
本明細書で使用される術語は、特定の実施形態のみについて説明するためのものであり、本発明を限定することは意図されていない。本明細書で使用されるように、単数形の冠詞「a」、「an」および定冠詞「the」は、文脈において明確にそうでないと示さない限り、複数形を同様に含むことが意図されている。「含む」または「含んでいる」あるいはその両方の用語は、本明細書において使用される場合、述べられた特徴、整数、ステップ、動作、要素、または構成要素あるいはそれら全ての存在を規定するが、1つもしくは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、構成要素、またはそれらのグループあるいはそれら全ての存在もしくは追加が排除されないことをさらに理解されるであろう。
下記の特許請求の範囲における対応する構造、材料、行為、およびすべての手段またはステップの均等物、さらに機能素子は、具体的に特許請求されているように他の特許請求される要素との組み合わせにおいて機能を遂行するための、任意の構造、材料、または行為を含むことが意図されている。本発明の記載は、例示および説明の目的のために提示されたが、網羅的であること、または開示された形態の発明に限定されることは意図されていない。多くの変更形態および変形形態が、本発明の範囲および趣旨から逸脱せずに、当業者には明らかであろう。実施形態は、本発明の原理および実際的な用途について最善の説明をするように、かつ考えられる特定の使用に適する様々な変更形態を有する様々な実施形態に対して本発明を当業者が理解することができるように、選ばれ、説明された。

Claims (25)

  1. 磁気ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)のための磁気トンネル接合(MTJ)であって、
    可変の磁化方向を有する磁化自由層と、
    前記自由層に隣接して位置する絶縁性トンネル・バリアと、
    不変の磁化方向を有する磁化固定層であって、前記トンネル・バリアが前記自由層と前記固定層との間に位置するように前記トンネル・バリアに隣接して配置され、前記自由層および前記固定層が垂直磁気異方性を有する磁化固定層と、
    ダスティング層、スペーサ層、および基準層を含む複合固定層であって、前記スペーサ層が前記基準層と前記トンネル・バリアとの間に位置し、前記ダスティング層が前記スペーサ層と前記トンネル・バリアとの間に位置する複合固定層、
    前記固定層と第2の固定磁性層との間に位置する合成反強磁性(SAF)スペーサを含むSAF固定層構造であって、前記固定層および前記第2の固定磁性層が前記SAFスペーサを介して反平行に結合するSAF固定層構造、ならびに
    前記自由層が双極子層と前記トンネル・バリアとの間に位置する双極子層
    のうちの1つまたは複数とを備える、磁気トンネル接合。
  2. 前記自由層がコバルト−鉄−ホウ素(CoFeB)、純鉄(Fe)、CoFeB|Fe、およびFe|CoFeBのうちの1つを含む、請求項1に記載のMTJ。
  3. 前記自由層直下のシード層であって、タンタル(Ta)またはタンタル・マグネシウム(TaMg)のうちの1つを含み、約0.5ナノメートル(nm)〜約3nmの厚さを有するシード層をさらに含む、請求項1に記載のMTJ。
  4. 前記トンネル・バリアが酸化マグネシウム(MgO)を含む、請求項1に記載のMTJ。
  5. 前記複合固定層の前記ダスティング層が、CoFeB、CoFe、Fe、Fe|CoFeBの二重層、CoFe|CoFeBの二重層、CoFeB|Feの二重層、およびCoFeB|CoFeの二重層のうちの1つを含む、請求項1に記載のMTJ。
  6. 前記複合固定層の前記ダスティング層が、約0.5nm〜約2nmの厚さを有する、請求項1に記載のMTJ。
  7. 前記複合固定層の前記スペーサ層が、非磁性材料を含む、請求項1に記載のMTJ。
  8. 前記複合固定層の前記スペーサ層が、クロム(Cr)、ルテニウム(Ru)、窒化チタン(TiN)、チタン(Ti)、バナジウム(V)、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、およびMgOのうちの1つを含む、請求項1に記載のMTJ。
  9. 前記複合固定層の前記スペーサ層が、2つの非磁性スペーサ層間に配置された中心の磁性スペーサ層を含む3層構造を含む、請求項1に記載のMTJ。
  10. 前記中心の磁性スペーサ層がCoFeB、Fe、およびCoFeのうちの1つを含む、請求項9に記載のMTJ。
  11. 前記中心の磁性層が、約0.1nm〜約0.5nmの厚さを有する、請求項9に記載のMTJ。
  12. 前記固定層が、コバルト−白金(Co|Pt)およびコバルト−パラジウム(Co|Pd)のうちの1つを含む、請求項1に記載のMTJ。
  13. 前記SAFスペーサがルテニウムを含み、前記第2の固定磁性層がコバルト−ニッケル(Co|Ni)、Co|Pd、およびCo|Ptのうちの1つを含む、請求項1に記載のMTJ。
  14. 前記双極子層がコバルト・クロム白金(CoCrPt)、Co|Ni、Co|Pd、およびCo|Ptの多層のうちの1つを含む、請求項1に記載のMTJ。
  15. 前記双極子層がCoFeB層をさらに含む、請求項14に記載のMTJ。
  16. 前記固定層が前記SAF構造における前記第2の固定磁性層の磁化方向と反対方向に磁化されている、請求項1に記載のMTJ。
  17. 前記MTJが前記双極子層および前記SAF構造の両方を含み、前記双極子層および前記SAF構造の前記第2の固定磁性層が同一方向に磁化され、前記固定層が前記双極子層および前記第2の固定磁性層の前記磁化方向と反対方向に磁化されている、請求項1に記載のMTJ。
  18. 前記双極子層が前記固定層の磁化方向と反対方向に磁化されている、請求項1に記載のMTJ。
  19. 磁気ランダム・アクセス・メモリ(MRAM)のための磁気トンネル接合(MTJ)を形成する方法であって、
    可変の磁化方向を有する磁化自由層を形成するステップと、
    前記自由層上に絶縁材料を含むトンネル・バリアを形成するステップと、
    前記トンネル・バリア上に不変の磁化方向を有する磁化固定層を形成するステップであって、前記自由層および前記固定層が垂直磁気異方性を有するステップと、
    ダスティング層、スペーサ層、および基準層を含む複合固定層であって、前記スペーサ層が前記基準層と前記トンネル・バリアとの間に位置し、前記ダスティング層が前記スペーサ層と前記トンネル・バリアとの間に位置する複合固定層、
    前記固定層と第2の固定磁性層との間に位置する合成反強磁性(SAF)スペーサを含むSAF固定層構造であって、前記固定層および前記第2の固定磁性層が前記SAFスペーサを介して反平行に結合するSAF固定層構造、ならびに
    前記自由層が双極子層と前記トンネル・バリアとの間に位置する双極子層
    のうちの1つまたは複数を形成するステップとを含む、方法。
  20. 前記自由層を形成するステップがタンタル(Ta)またはタンタル・マグネシウム(TaMg)のうちの1つを含むシード層上に前記自由層を成長させるステップを含み、前記シード層が約0.5ナノメートル(nm)〜約3nmの厚さを有する、請求項19に記載の方法。
  21. 前記トンネル・バリアが、酸化マグネシウム(MgO)を含み、自然酸化、ラジカル酸化、および高周波(RF)スパッタリングのうちの1つによって形成される、請求項19に記載の方法。
  22. 前記固定層が前記SAF構造における前記第2の固定磁性層の磁化方向と反対方向に磁化されている、請求項19に記載の方法。
  23. 前記MTJが前記双極子層および前記SAF構造の両方を含み、前記双極子層および前記SAF構造の前記第2の固定磁性層が同一方向に磁化され、前記固定層が前記双極子層および前記第2の固定磁性層の前記磁化方向と反対方向に磁化されている、請求項19に記載の方法。
  24. 前記双極子層が前記固定層の磁化方向と反対方向に磁化されている、請求項19に記載の方法。
  25. 前記自由層がコバルト−鉄−ホウ素(CoFeB)、純鉄(Fe)、CoFeB|Fe、およびFe|CoFeBのうちの1つを含み、前記固定層がコバルト−白金(Co|Pt)およびコバルト−パラジウム(Co|Pd)のうちの1つを含む、請求項19に記載の方法。
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