JP2014511940A5 - - Google Patents

Claims (20)

1. 酸素含有有機供給原料を水素化熱分解する方法であって、
   （ａ）前記酸素含有有機供給原料、ならびに水素を含んでなる流動ガスを流動層水素化熱分解反応器へ導入する工程であって、該流動層水素化熱分解反応器は、水素化熱分解条件下において、前記酸素含有有機供給原料の熱分解および水素化熱分解から蒸気を生成するに十分な触媒を含む固体粒子の流動層からなる工程、および
   （ｂ）生成された前記蒸気から、実質的に完全に脱酸素化された炭化水素種を含み、かつ、約４質量％未満の酸素を含有する生成物流を回収する工程、を含んでなり、
   前記固体粒子の流動層が、反応器の径の２倍より大きい深さを有し、かつ、遮蔽部、障害部、絞り部およびこれらの組み合わせからなる群から選ばれた横方向のインサートであって、前記流動層水素化熱分解反応器の内部でスラッギングが生じないように、反応器の径の約１〜約２倍の間隔で分離された前記流動層水素化熱分解反応器に沿った垂直方向の位置に取り付けられたインサートを含んでなることを特徴とする、方法。
2. 前記触媒の平均粒子サイズが、前記バイオマスの平均粒子サイズよりも大きい、請求項１に記載の方法。
3. 前記流動層水素化熱分解反応器から排出される同伴された固体を、前記流動ガスおよび生成である前記蒸気の混合物から分離する工程をさらに含む、請求項１に記載の方法。
4. 前記工程（ｂ）において、生成された前記蒸気の濃縮によって前記生成流を回収する、請求項１に記載の方法。
5. 前記工程（ｂ）において、水素化熱分解と水素化転換プロセスの組み合わせにおいて、水素化転換触媒を用いた更なる水素添加につづいて、前記生成蒸気の実質的に完全に脱酸素化された炭化水素種を回収する、請求項１に記載の方法。
6. 実質的に完全に脱酸素化された前記炭化水素種が、ガソリン、灯油、およびディーゼル燃料のうちの少なくとも１つの大気圧沸点と一致する炭化水素種を含む、請求項１に記載の方法。
7. 前記水素化熱分解条件が、約２００ｐｓｉｇから６００ｐｓｉｇの水素分圧を含む、請求項１に記載の方法。
8. 前記水素化熱分解条件が、さらに摂氏約３４３度（華氏６５０度）から摂氏約５９３度（華氏１１００度）の温度を含む、請求項７に記載の方法。
9. 前記水素化熱分解条件が、気泡流動層の状態を維持するに十分な前記流動ガスの空塔速度を含む、請求項１に記載の方法。
10. 前記酸素含有有機供給原料が、リグノセルロース系バイオマスを含む、請求項１に記載の方法。
11. 前記酸素含有有機供給原料が、酸素含有ポリマーの固体粒子を含む、請求項１に記載の方法。
12. 前記酸素含有有機供給原料が、完全にまたは部分的に脱水された高脂質藻類を含む、請求項１に記載の方法。
13. 前記酸素含有有機供給原料が、動物由来の廃棄有機物質を含む、請求項１に記載の方法。
14. 前記酸素含有有機供給原料が、前記流動層水素化熱分解反応器において水素化熱分解を起こす酸素含有有機液体を含む、請求項１に記載の方法。
15. 前記反応器の径の２倍を超える距離にわたって前記反応器の長さ方向に伸びる単一の開けた経路が形成されないように、前記横方向のインサートの位置が調整される、請求項１に記載の方法。
16. 前記流動層水素化熱分解反応器の内部の中心に前記横方向のインサートが導入された装置を用いることによって、前記流動層におけるスラッギングが防止される、請求項１に記載の方法。
17. 前記横方向のインサートは、その表面上に前記固体粒子が留まることを防止するために、丸み付け、突起付け、および傾斜付けのうちの少なくとも１つが行われる、請求項１に記載の方法。
18. 前記横方向のインサートの上側表面は、その表面上に前記固体物質が留まることを防止するために、多孔性であり、前記生成蒸気の通過を許容するように構成される、請求項１に記載の方法。
19. 前記横方向のインサートの上側表面は、高耐摩耗性焼結ガラスセラミック材料からなる、請求項１に記載の方法。
20. 前記横方向のインサートの表面は、触媒活性であり、水素加熱分解反応を促進する、請求項１に記載の方法。