JP2014507356A - ホース展開装置 - Google Patents

Abstract

ホース展開装置１は、収縮形態において互いに固定し合ってホース１０、１００を受け入れる空間を確保するサイド４、４００を有するベース３、３００を含む。サイド４、４００は、拡張形態では外側に互いに離れるように外側に延びてホース１０、１００が動ける空間を提供する。締結手段は、ホース注入バルブ及びホース排水ノズル２７を前記装置に固定する。ストラップ手段は、前記収縮形態においてホースを前記ベースに固定する。水圧が前記注入バルブにかけられると、前記ホースが拡大して前記ストラップ手段に前記ホースを前記ベースから解放させるようにする。
【選択図】図１

Description

本発明は、ホース展開装置、特に、レイフラット・エクスパンディング・ホースを直線状に或いはコイル状に、迅速にかつ確実に展開する装置に関する。

世界中でホースは異なる場所間で液体を運ぶために使用される。例えば、産業ホースは、通常、各種機械間や加工プラント内で使用される。また、ホースは、スイミングプールや庭の周囲でも使用され、消防士達やその他火を消す救急隊員達によっても使用される。

消防士及び救急隊員は、しばしば、火が消される現場へ彼らのホースを運ぶ。消火ホースは乾いている間は非常に扱いやすい。水がホース内部に入るやいなや、そのホースは拡大し、その結果得られる水流を操作したり導いたりすることが困難により骨が折れるものとなり、時間を費やすようになる。有効であるには、ホースは水を最適な流率で流れるようにしなければならない。この目的を達成するために、ホースは正しく配備されるまで水で加圧されるべきではない。閉ざされた空間、即ち、避難階段やテラススタイルの中庭で、正確にホースを展開するために消防士はかなりの時間を費す。余計な時間は、消火及び人の救助に顕著な遅れを引き起こす。

通常、３つの要素が消火ホースの正確な展開に役立つ。まず、速くて正確な展開が求められるため、ホース準備、或いはどのようにホースが折り畳まれるかは非常に重要である。消防士は連結をさける必要があり、ホースを展開するために、通常少なくとも最小１５メートルの直線空間が必要である。二番目に、ホースを通る水の特性を生じさせるので、ホース展開、或いはホースの機能性が重要である。最後に、ホース配備、或いはホースが用意される環境が重要である。ホースは表面に沿ってまっすぐに配備され、組織される必要があるからである。これは、夜、或いは濃い煙の中で消火活動を行う場合、車のタイヤのようなささいな物がホースがほどけるのを妨げるので、特に達成が難しい。また、消防士、或いはその他の救急隊員は、正確なホース展開を挑戦しがいのあるものにする保護具をしばしば身につけている。

ホース配備が要求される全てのイベントに共通して、満たされなければならない２つの標準的なニーズがある。１つは、加圧給水設備から、２つ目の標準ホース配備に連結可能な地点である火の入口地点まで、或いはその付近までホースを“伸張させる”ことが必要である。ホースは、部屋、コンパートメント、或いは、火災に関係するエリアへ展開されるために用意される。ホースを保存し、展開し、また、加圧給水設備から火や事件の入口地点或いはその付近まで“伸張する”或いは“配備する”装置が必要とされている。

上記問題点を解決するために、消防車からは遠すぎる地点の消火栓までホースを運ぶために、ハイライズ用、或いはリモートアクセス用キットを使用する消防士達がいる。しかしながら、ハイライズ用、或いはリモートアクセス用キットは、単に、必要な道具を保持するのに十分大きいだけの典型的なバックパックであり、ホースの正確な展開の観点からは消防士を補助しない。ホースを広げる際に、１５メートルの直線空間が必要である。高層ビルの階段吹き抜けで消火栓からホースを展開する際、ホースは１５メートル先まで階段を転がり落ちる必要がある。このことは、ホースが水で加圧されると消防士が移動するのに顕著な重さが追加される。

特許文献１では、消火ホースを巻く装置及び方法が示されている。しかしながら、この装置はホースを固定された大きな金属構造物の周りにコイル状に巻く。それは、パック、バッグ或いはその他の簡単な携帯可能な装置の中ではない。その構造も重く、かなりの保管スペースを要し、更に、消火ホースを展開或いは非展開するのに手作業がまだ要求される。

米国特許第６，２６７，３１９号明細書

従って、消火ホース等を閉ざされた空間内であっても簡単にかつ迅速に用意、展開、及び配備できるように、消防士やその他の救急隊員を助ける装置が必要とされている。特に、ホースに存在する水のスピードは増加させつつ、かつ、消防士やその他の救急隊員の物理的動作は減少させ、よじれやもつれを生じさせることなく確実にホースを展開するための装置が必要とされている。

そこで、本発明は、従来技術の上記問題点の１つ以上を実質的に解決する、或いは少なくとも改善すること、或いは、少なくとも、有効な代替物を提供すること、を目的とする。

以下に最初に開示されるホース展開装置は、ベースと、締結手段と、ストラップ手段とを備え、
前記ベースは、収縮形態において、互いに固定し合ってホースを受け入れる空間を確保し、拡張形態では、外側に互いに離れるように外側に延びてホースが動ける空間を提供するサイドを有し、
前記締結手段は、ホース注入バルブ及びホース排水ノズルを前記装置に固定し、
前記ストラップ手段は、前記収縮形態において前記ホースを前記ベースに固定し、
水圧が前記ホース注入バルブにかけられると、前記ホースが拡大して前記ストラップ手段に前記ホースを前記ベースから解放させ、前記サイドを互いに離れさせて前記ホースをユーザによって使用されるためのコイル状形態に展開する。

好ましくは、前記コイル状形態は２平方メートル以内の面積である。
好ましくは、前記ホースは、ユーザが前記ホースを前記装置から持ち出すまでに、コイル状形態に前記装置から展開される。
好ましくは、前記ストラップ手段を解放するための前記ホース注入バルブ内の圧力は、４００キロパスカルより大きい。

更に、以下に開示するホースを展開する方法は、
上述したホース展開装置を使用場所へ運ぶステップと、
前記ホース展開装置を敷設するステップと、
水源を前記水注入バルブに装着するステップと、
前記ホースが拡大するように前記ホースに圧力をかけ、圧力をかけられた前記ホースが、前記ストラップ手段に前記ホースを前記ホースから解放させ、前記サイドを互いに離して前記ホースをコイル状形態に展開するステップと、
ユーザによって、前記ホース排水ノズルが消火すべき火に向けられ、前記ホースをまっすぐにするステップと、
を含む。

以下に最初に開示されるホース展開装置は、ベースと、締結手段と、ストラップ手段と、前記締結手段及びストラップ手段に接続された固定ストラップとを含み、
前記ベースは、収縮形態において、互いに固定し合ってホースを受け入れる空間を確保し、拡張形態では、互いに離れて外側に延び、前記ホースが動ける空間を提供するサイドを有し、
前記締結手段は、ホース注入バルブ及びホース排水ノズルを前記装置に固定し、
前記ストラップ手段は、前記収縮形態において前記ホースを前記ベースに固定し、
ユーザによって前記固定ストラップが操作されると、前記ホースバルブは前記装置から解放され、前記ホースは展開可能な状態になる。

好ましくは、前記収縮形態の前記装置は、前記装置と同じ大きさ、或いはそれより大きないずれの場所でも展開可能である。
好ましくは、前記ホースはもつれを回避するために、直線形態で展開されるように適用される。
好ましくは、ストラップ手段は前記サイドを互い固定する。
好ましくは、前記装置は、前記装置をユーザに装着するための手段を含む。
好ましくは、前記収縮形態における前記サイドは、互いに重なり合っている。
好ましくは、前記ストラップ手段は、面ファスナーを含む。

上述の装置と前記装置によって展開されるホースとの組み合わせである。
以下に更に開示されるホースを展開する方法は、
ホース展開装置を使用場所に運ぶステップと、
前記ホース展開装置を敷設するステップと、
前記ホース展開装置における注入／排水バルブ固定ストラップを開けるステップと、
収容されたホースの前記注入／排水バルブを離すステップと、
ホースを前記ホース展開装置から手動で離して前記ホースを展開するステップと、を含む。

単に一例として、添付図面を参照しつつ、本発明の好ましい形態を説明する。

ユーザによって運ばれる準備がされた収縮形態にある第１形態のホース展開装置を示す図。 使用される準備がされた図１のホース展開装置を示す図。 図２の装置を示す図。 図２の装置を示す図。 図２の装置を示す図。 図２の装置を示す図。 道具保管ポケット、及びオープン状態のレリース構造と共に、図２の装置を示す図。 道具保管ポケット、及び固定されたホース注入バルブ付きレリース構造と共に、図２の装置を示す図。 道具保管ポケット、及びユーザによる運搬の用意がされた固定状態のレリース構造と共に、図２の装置を示す図 ユーザによる運搬の用意がされた収縮形態における第２形態のホース展開装置を示す図。 ホースがホース展開装置から出る際のそのホースのテール部の積み込み状況を明示している図１０のホース展開装置を示す図。 カバーされていないホーステール部で閉じられた図１１の装置を示す図。 閉められた図１２の装置を示す図。 ホース展開装置内で、薄片状、或いは、平たく折り畳まれたホースと共に、図１１の装置を示す図。 ゲーテッド・ブリーチング部品と共に完全な図１１の装置を示す図。 ホーステール収容フラップ部と共に図１１の装置を示す図。 展開形態における第３形態のホース展開装置の外面図。 図１７のホース展開装置の内面の状態を示す図。 収縮形態において図１７のホース展開装置の外面上に設けられたハウジングを示す図。 開状態の図１９のハウジングを示す図。 特定の開状態における図１９のハウジングを示す図。 図２０に示されているハウジング内部に設けられた絶縁手段を示す図。 装置の画面上に設けられたくさび状ポケットを示す図。 くさび状ポケット内に保持されるくさびと、オープン状態のくさび状ポケットを示す図。 図１７の装置のトップフラップ部を示す図。 図１７の装置の内面上に設けられたポケットを示す図。 図１７の装置のハンドルと、ユーザによる運搬の用意がされた収縮形態における第１形態のホース展開装置を示す図。 図１７の装置のショルダーストラップのクリップ手段。 図１７の装置の更なる外面図。 開状態における２つのポケットと共に図１７の装置の更なる外面図。 図３０の１つのポケットが開状態で示される更なる外面図。 開状態の図３０の両ポケットを示す図。 図１７の装置の外面上に設けられたショルダーストラップを示す図。 図３３のショルダーストラップにおける鞘ポケットに収められるホース固定手段の部分と共に、ホース固定手段を示す図。 図３４のホース固定手段を示す図。 ショルダーストラップの鞘ポケットは除かれて、ループにクリップ止めされたホース固定手段のクリップと共に、図３４のホース固定手段を示す図。 図３６のホース固定手段を示す図。 ループからはずされているクリップと共に、図３７のホース固定手段を示す図。 展開形態における第４形態のホース展開装置の内面を示す図。 図３９の装置のフラップ部分を示す図。 後退状態の図４０のフラップ部分を示す図。 収縮形態における図３９の装置の閉じられたレリースフラップ部を示す図。 オープン状態の図４２のレリースフラップ部を示す図。 図３９の装置の外面に固定されるカップリングホルダを示す図。 圧縮形態における図４４のカップリングホルダを示す図。 図４５のカップリングホルダを示す図。 拡張形態における図４４のカップリングホルダを示す図。 開状態で置かれたフラップ部と共に、図４７のカップリングホルダを示す図。 ユーザによる運搬の用意がされた、収縮形態における第５形態のホース展開装置を示す図。 使用される用意がされた図４９のホース展開装置を示す図。 一部が収縮形態にある図４９の装置を示す図。 ホースの一部がコイル状形態で保持され、他の部分は薄片状形態で保持される図４９の装置を示す図。 図４９の装置の一部拡大図。 図５０の装置を示す図。 図５４の装置の一部を示す図。

図１〜図９を参照して、第１形態に係るホース展開装置１を説明する。ホース展開装置１は、サイド４を持つベース３を含んでいる。各サイド４は互いを固定して、収縮形態（図１及び図２参照）におけるホース１０を収納するための空間を確保する。拡大形態において各サイド４（図３〜図６参照）は、互いに離れて外側に伸び、それを通ってホースが移動できる開口部６を提供する。図２に最も良く示されているように、ストラップ手段１２は、収縮形態において、ホース１０をベース３に固定する。注入バルブ（不図示）に水圧がかけられると、ホース１０は、ストラップ手段１２にホース１０をベース３から解放させつつ拡張する。ホース１０は、（図４〜図６に最も良く示されているように）各サイド４を互いに引き離し、ホース１０をユーザに使用されるためのコイル巻き形態（図６参照）に展開する。装置１は、圧力を利用せずに、ユーザの手作業によって展開され、展開された後に加圧されることも可能である。

図６に最もよく示されているように、装置１は、例えば２平方メートルの狭いエリア内にホース１０をコイル巻き形態で展開することができる。これは、特に、階段吹き抜け等において有利である。装置１は更に、利用されるまで各サイド４を互いに固定するための追加ストラップ手段１５を含んでいる。好ましい形としては、ベース３はファブリックパネル、各サイド４もベース３から延びるファブリックパネルである。圧力下でのホース拡張は、サイド４をばらばらにして離れさせるので、ストラップ手段１５も解放する。装置１は、装置１がユーザによって運ばれるように、或いは、例えばバックパックのようにユーザに取付けられるように、更に、ハンドル、ストラップのような手段２０も含んでいる。

好ましい形としては、ストラップ手段１２、１５を開くために注入バルブにて要求される圧力は、４００ｋＰａより大きくすべきである。その圧力は、装置１のサイズや用途に応じて変わり得る。好ましい形としては、収縮形態における各サイド４は互いに重なり合っている。ストラップ手段１２、１５には、面ファスナーやプレス・スタッズ等が含まれる。装置はまた、排水ノズル２７を装置１にて維持する（図１に最も良く示されているように）ために、ストラップや締結手段２５も含むことも可能である。装置１はまた、発光性の帯２８等を含むことも可能であり、トップカバー３０が設けられてもよい。

ホース展開装置１によってホース１０を展開する方法を以下に説明する。収縮形態から拡張形態にホース１０を展開するには複数の段階がある。その段階には、好ましくは、ホース展開装置１を階段吹き抜け等の利用場所に運搬することが含まれる。また、装置１を敷設すること、排水ノズル２７を配備すること、トップフラップ部３０（図２参照）を開けること、が含まれる。１つの形態として、水源が水注入バルブ（不図示）に取付けられ、ホース１０が加圧される（図３参照）。ホース１０が加圧されるので、ホース１０は拡張してストラップ材１２、１５を引き離し、ホース１０を解放する。ホース１０は各サイド４を互いに引き離し（図４参照）、ホース１０をコイル巻き形態に展開する（図６参照）。そして、ユーザは排水ノズル２７を消火すべき火に向けつつ、使用場所まで運ぶ。或いは、装置１は、加圧による展開ではなく、ベース３から離れるユーザの手作業により展開されることも可能である。

従って、以下、確実に、迅速に、有効に、そして、現在の方法や消火手順よりも少ない動きでホース１０を展開する装置１を示す。即ち、装置１は、広がらず、よじれない簡単なプラグ・アンド・プレイ装置１である。また、水が詰まる、或いはよじれるようなシャープな角もない。装置１は高い場所に吊り上げられてもよいし、或いは、いずれの場所に運ばれてもよい。装置１は、階段吹き抜け等のように狭い場所でも配置可能であり、背中或いは手で簡単に運ぶことができる。そして、消防士やその他救急隊員がどのような消火活動を行うかを考える際に、より戦略的なオプションを提供する。装置１は２平方メートル内で展開されることだけを必要とするので、玄関ホール、屋根、バルコニー、階段吹き抜け等でも展開可能である。装置１は好ましくは、ナイロン、コットン等で製造されることが望ましい。但し、耐火素材は含んでいるべきである。好ましい形としては、装置１は、ホース１０を収容するために互いに折り重ねられた多数のファブリックパネルで作られ、そのパネルはストラップ１２、１５によって使用されるまで互いに固定されている。

図７〜図９を参照すると、装置１は、ホース注入バルブ（不図示）及び排水ノズル２７を安全に収納する構造を有している。このハウジング３３は専用のものであり、面ファスナー７０で装置１に固定されている。ハウジング３３（図８に例示）は、ホース注入バルブの周囲に配置される。ハウジング３３はその両サイド３４にループファスナーを有する。固定ストラップ３４はフックファスナー付きストラップからなっている。固定ストラップ３４は、ボトムフラップ部３５に永久的に取付けられている。ボトムフラップ部３５が閉じられるにつれ、固定ストラップ３４は、ハウジング３３の両サイドに係合する。トップフラップ部３１は、ハウジング３２の上部で閉じられる。トップフラップ部３１は、装置１のサイド４（図２参照）に固定されている。ハウジング３３は、まずストラップ３７（図９参照）が引かれ、そして固定ストラップ３６（図７参照）が引かれることにより、開けられる。

装置１は、セカンドホース１０を含み、このセカンドホース１０を水源から火まで確実に展開する能力も有し、それゆえ、積み込まれるホースライン、及び、現場でコイル状になるセカンドホース１０を許可する。これは、ユーザに、火の影響するエリアにより簡単に移動する能力を与えている。

図１０〜図１６を参照すると、第２形態のホース展開装置１が示されている。このホース展開装置１は、サイド４００を備えるベース３００を含んでいる。各サイド４００は、収縮形態（図１０及び図１１参照）において互いに固定し合ってホース１００を受け入れる空間を確保する。注入／排水バルブ固定ストラップ１２０がはずされると、ホース１００は自由に装置１から出ることができる。装置１は直線状の狭いエリア内でホース１００を展開することができる。このことは、廊下や上下階段等において、特に有利である。装置１は追加ストラップ手段１５０を更に含み、使用されるまでサイド４００を互いに固定する。好ましい形では、ベース３００はファブリックパネルであり、各サイド４００もベース３００から離れて延びるファブリックパネルである。装置１は、装置１がユーザによって運ばれるように、或いはバックパックのようにユーザに装着されるように、更に、ハンドル、ストラップ等のような手段２００を含んでいる。

好ましい形では、ホース１００を装置１から送り出すのに必要な力は、オペレータがなるべく速く要求されたエリアをカバーするのを助けるために、最小にするべきである。好ましい形では、収縮形態のサイド４００は互いに重なり合っている。ストラップ手段７００、１２０、１５０は面ファスナー、プレス・スタッズ等を含む。装置１は、オプションのブリーチング部品等を保持するために、ストラップ或いは締結手段２５０を含むことも可能である。装置１は蛍光性ストラップ２８０等も含み、トップカバー３００及びボトムカバー３００が提供されてもよい。

以下においても、ホース展開装置１によってホース１００を展開する方法について説明する。ホース１００を展開するための複数のステップは、収縮形態から拡張直線形態への処理の際に見ることができる。好ましい形におけるステップには、階段吹き抜け等の使用場所へホース展開装置１を運ぶステップが含まれる。また、装置１を敷設すること、及び、注入／排水バルブホーステール固定フラップ部３００（図１２参照）を含むカバー３０を開けることも含まれる。オペレータが最初の展開エリアから移動するにつれ、ホースは正しい態様で自動的に展開され、ユーザが装置１から離れて移動するにつれ移動した表面上に配備される。そして、ユーザは、ノズル、或いは代替道具（例えば、ゲーテッドワイ）３５０等を、ホース１００の残りの注入／排水バルブに連結する。

続いて、確実に、迅速に、有効に、かつ、現在の方法や消火手順より少ない操作でホース１００を展開するホース展開装置１を以下に示す。装置１は、巻かれているものを広げることももつれを除くことも必要としない簡単なプラグ・アンド・プレイ装置１である。水が詰まる、あるいはよじれるようなシャープな角もない。装置１は、高い地点に引き上げられること、或いはユーザによっていずれの場所にも運ばれることが可能である。装置１は階段吹き抜けのような狭いエリアでも展開されることが可能であり、背中にしょって或いは手にもって簡単に運ぶことができ、そして、消防士その他救急隊員に、どのように消火するかを考える際により戦略的なオプションを提供することができる。装置１は、また、玄関ホール、屋根、バルコニー、階段吹き抜け等で展開されることが可能である。装置１は、好ましくは、ナイロン、コットン等で製造されていることが望ましいが、これらは耐火素材を含むべきである。好ましい形では、装置１は、ホース１０を収容するために互いに折り重ねられた多くのファブリックパネルで作成されている。パネルは、使用されるまでステップＳ７００、Ｓ１２０、Ｓ１５０によって互いに固定される。装置１は、更にホーステールフラップ部３１０（図１６参照）を有している。このフラップ部３１０はホース１００を収容し、自然環境からホース１００を保護する。フラップ部３１０はホース１００が展開される時に除かれる。装置１は通常は肩にかけられたスーツケースのように運ばれる。トップフラップ部は解除され、ベースは展開できるようになる。装置１は“供給ライン”のように大きなホースも保管することができる。

装置１は、建物、地下の中、或いは視界の悪い環境での作業中に、消防士及び／又はホース１０、１００を配置するために追跡装置（不図示）を備えてもよい。また、装置１は、聴覚的或いは視覚的警報装置２８、２８０も備えてもよい。これは、赤外線画像内、或いはラジオ信号内に位置させることができる本人確認できるものを含み得る。装置１は、また、様々な利用のために、耐久性のある、防水の、或いは異なるタイプの素材をベース４、４０上で含み得る。閃光を発するストロボ、或いは同様の装置も含まれてもよい。

また、装置１は、ホーススパナ、グロースティック等に限らず、しかし、これらを含む付属装置を保管できるように、様々な素材で作られた様々なポケット（不図示）を備えることも可能である。また、装置１は、カラビナクリップで離すことができ、ストラップを固定する専用ホースに切り替え可能なバックストラップ（不図示）も含み得る。これはホース１００の一端を他端のループに通すことによりなされ、“ラークスヘッド”結びに締められる。ストラップのフリーな端は、非常階段やバルコニー等に結ばれ、或いはクリップ止めされることが可能である。ホース１００が装置１から出る際に、継続して同じ箇所がこすれる。強化されたパッチや素材等（例えば、レザーやプラスチック）を含むことが可能である。

図１７〜図３８を参照すると、第三形態のホース展開装置８０１が示されている。ホース展開装置８０１は、収縮形態の時には互いに固定して不図示のホースを受け入れる空間を確保するサイド８０４を備えるベース８０３を含んでいる。ホースは通常、装置８０１によりコイル状形態で保持され、上述した第１形態と同様の方法により展開される。

各サイド８０４は互いに外側に離れるように延び、ホースをベース８０３から離させる展開形態８０６を提供する。不図示のストラップ手段は、収縮形態においてホースをベース８０３に固定する。

装置８０１は、装置８０１がユーザによって運ばれるように、或いはバックパックのようにユーザに装着されるように、更に、ハンドル、ストラップ等の手段８２０含んでいる。

装置８０１は、カップリング及びノズル（不図示）を安全に収容する構造を有している。ハウジング８３３は装置８０１に専用のものであり、面ファスナー８７０で装置８０１に固定されている。ハウジング８３３はホース注入口の周囲に位置させる。ハウジング８３３は各サイド８３１にループファスナーを有する。固定ストラップ８３４はフックファスナー付きストラップで構成される。固定ストラップ８３４はボトムフラップ部８３５に永久的に取付けられている。ボトムフラップ部８３５が閉じられている時は、固定ストラップ８３４はハウジング８３３の各サイドと係合している。各フック・ループファスナーを引き離すために固定ストラップ８３４を引っ張ることにより、ハウジング８３３は開けられる。

装置８０１はくさび８１３（図２３及び図２４参照）を保管するくさび状ポケット８１１を含んでいる。装置８０１は、更に、例えば、操作説明書を保持するポケット８１６を含んでいる。絶縁手段８１７（図２２参照）は、その使用によりカップリングをノズルから絶縁／離し、ハウジング８３３内でノズルを保護するために設けられている。

装置は、図２８〜図３５に示すように、クリップ８２１を介してループ８１９に固定されるショルダーストラップ８１８を含む。ホース固定手段８２２は、図３６〜図３８に示されているが、ショルダーストラップ８１８における鞘ポケット８２３に収められる。ホース固定手段８２２はクリップ８２６付きストラップ８２４とループ８２７とで構成される。クリップ８２６、本形態ではＤクリップとループ８２７は、例えば、ホースを手すりから吊り下げる際にホースの一部をそのレールに固定するために使用され得る。

第４形態のホース展開装置９０１は図３９〜図４３に示される。装置９０１は上述した第２形態と同様の方法で動作する。装置９０１は、ユーザが装置９０１をある距離だけ運ぶ際に、その装置９０１からホースの一部をユーザに引っ張らせることにより、展開される薄片状のホースを収容する。そのホースを展開するために、レリースフラップ部９１０は、図４２に示されるクローズ状態から図４３に示されるオープン状態に移動させられる。

装置９０１は、特に、対向サイドを含んでいる。その１つは、参照符号９０４で示され、図４１に示された後退状態と図４０に示された延長状態との間で伸長可能である。そのような伸長可能なサイドを備えることにより、装置９０１の容積を大きくすることができる。

図４４〜図４８は、装置９０１の外面に固定されるカップリングホルダ９５０を示している。カップリングホルダ９５０は示されているような形状を有し、ホースカップリングを装置９０１に固定するために適用される。カップリングホルダ９５０は、カッブリングがその中で固定される際に、図４４〜図４６に示される圧縮形態から、図４７及び図４８に示される拡張形態に折り重ねされる。拡張形態において、カップリングホルダ９５０は、フラップ部９５４で閉じられるポケット９５２を提供する。

図４９〜図５５は第５形態のホース展開装置１０００を示す。この装置は、ベース１００３、ベースから延びるサイド１００４、サイド１００４に固定されたカバー１００５、そして、ベースから延びるクロージャ１００７を備えている。ベース１００３とサイド１００４は、ホースの一部が使用時に、好ましくはコイル状形態で保持される保持エリアを確保する。カバー１００５はホース保持手段１００８を含む。本形態の保持手段は、２つの対向ポケット列１０１０で構成される。各列は、多くのポケットを有している。使用中に、ホースの一部が、ポケット列間で薄片状形態で保持される。これを図５２に示す。

図５１に示すように、クロージャ１００７は、面ファスナー方式１０１１でカバー１００５に固定される。図５３は、カバー１００５が面ファスナー方式でサイド１００４に固定された状態を示す。

装置１０００は、その大きさが、消火栓に設けられたコンテナ内で保管可能なように、コンパクトであることが好ましい。

特定の例に関して本発明を説明したが、本発明は、当業者により多くの他の態様にて具現化可能である。

Claims (14)

1. ベースと、締結手段と、ストラップ手段とを備えるホース展開装置であって、
   前記ベースは、収縮形態において、互いに固定し合ってホースを受け入れる空間を確保し、拡張形態では、外側に互いに離れるように外側に延びてホースが動ける空間を提供するサイドを有し、
   前記締結手段は、ホース注入バルブ及びホース排水ノズルを前記装置に固定し、
   前記ストラップ手段は、前記収縮形態において前記ホースを前記ベースに固定し、
   水圧が前記ホース注入バルブにかけられると、前記ホースが拡大して前記ストラップ手段に前記ホースを前記ベースから解放させ、前記サイドを互いに離れさせて前記ホースをユーザによって使用されるためのコイル状形態に展開する、ホース展開装置。
   
2. 前記コイル状形態は２平方メートル以内の面積である、請求項１に記載のホース展開装置。
   
3. 前記ホースは、ユーザが前記ホースを前記装置から持ち出すまでに、コイル状形態に前記装置から展開される、請求項１に記載のホース展開装置。
   
4. 前記ストラップ手段を解放するための前記ホース注入バルブ内の圧力は、４００キロパスカルより大きい、請求項１に記載のホース展開装置。
   
5. 請求項１に記載のホース展開装置を使用場所へ運ぶステップと、
   前記ホース展開装置を敷設するステップと、
   水源を前記水注入バルブに装着するステップと、
   前記ホースが拡大するように前記ホースに圧力をかけ、圧力をかけられた前記ホースが、前記ストラップ手段に前記ホースを前記ホースから解放させ、前記サイドを互いに離して前記ホースをコイル状形態に展開するステップと、
   ユーザによって、前記ホース排水ノズルが消火すべき火に向けられ、前記ホースをまっすぐにするステップと、
   を含むホース展開方法。
6. ベースと、締結手段と、ストラップ手段と、前記締結手段及びストラップ手段に接続された固定ストラップとを含むホース展開装置であって、
   前記ベースは、収縮形態において、互いに固定し合ってホースを受け入れる空間を確保し、拡張形態では、互いに離れて外側に延び、前記ホースが動ける空間を提供するサイドを有し、
   前記締結手段は、ホース注入バルブ及びホース排水ノズルを前記装置に固定し、
   前記ストラップ手段は、前記収縮形態において前記ホースを前記ベースに固定し、
   ユーザによって前記固定ストラップが操作されると、前記ホースバルブは前記装置から解放され、前記ホースは展開可能な状態になる、ホース展開装置。
   
7. 前記収縮形態の前記装置は、前記装置と同じ大きさ、或いはそれより大きないずれの場所でも展開可能である、請求項１又は６に記載のホース展開装置。
   
8. 前記ホースはもつれを回避するために、直線形態で展開されるように適用される、請求項１又は請求項６に記載のホース展開装置。
   
9. ストラップ手段は前記サイドを互い固定する、請求項１又は請求項６に記載のホース展開装置。
   
10. 前記装置は、前記装置をユーザに装着するための手段を含む、請求項１又は請求項６に記載のホース展開装置。
    
11. 前記収縮形態における前記サイドは、互いに重なり合っている、請求項１又は請求項６に記載のホース展開装置。
    
12. 前記ストラップ手段は、面ファスナーを含む、請求項９に記載のホース展開装置。
    
13. 請求項１又は請求項６に記載の装置と前記装置によって展開されるホースとの組み合わせである、請求項１に記載のホース展開装置。
    
14. 請求項６に記載のホース展開装置を使用場所に運ぶステップと、
    前記ホース展開装置を敷設するステップと、
    前記ホース展開装置における注入／排水バルブ固定ストラップを開けるステップと、
    収容されたホースの前記注入／排水バルブを離すステップと、
    ホースを前記ホース展開装置から手動で離して前記ホースを展開するステップと、を含むホース展開方法。

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