JP2014507265A - リフトガスを分配する方法、システム、および装置 - Google Patents
リフトガスを分配する方法、システム、および装置 Download PDFInfo
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Abstract
リフトガスを分配する方法、システム、および装置を開示する。一実施の形態によれば、リフトガス分配器は、表面および下面を有し、第1直径を有している、プレート、第2直径を有している、プレートの中心区域であって、第1直径が第2直径よりも大きいものである中心区域、プレートの表面内に、ある角度で開けられた、第3直径を有している既定個数の孔であって、中心区域内に均等に分配されている、孔、および、プレートの下面に溶接された、夫々が既定の長さを有している複数の管であって、各管が各孔上に溶接されている、管、を備えている。リフトガスが管および孔を通過して反応器内に入る。
Description
本出願は、あらゆる目的のためにその全体が参照することにより本書に組み込まれる、2010年12月29日に出願された「生成蒸留物API改善のためのリフトガス分配器(LIFT GAS DISTRIBUTOR FOR IMPROVED PRODUCT DISTILLATE API)」と題する米国仮特許出願第61/428,122号の優先権と利益を主張するものである。
本発明は、一般に、粘性の原料油の迅速な熱処理に関する。より具体的には、本発明は、粘性重質原料をアップグレーディングする迅速な熱処理においてリフトガスを分配するリフトガス分配器アセンブリの改良に関する。
重質油およびビチューメンは、従来の軽質原油や中質原油の生産量の下落を補う資源であり、こういった資源からの生産量は着実に増加している。原油をパイプラインで扱う際には、希釈剤を加えてその粘度および比重をパイプラインの仕様に合わせて減少させなければ扱うことができない。あるいは、初期のアップグレーディングによって望ましい特性が得られる。しかしながら、希釈された原油またはアップグレードされた合成原油は、従来の原油とは著しく異なる。結果として、ビチューメン混合物または合成原油を、従来の流動接触分解精製装置で処理するのは容易ではない。そのため、いずれの場合でも、希釈された原料またはアップグレードされた原料を取り扱うように構成された精製装置において、さらなる処理を行わなければならない。
多くの重質炭化水素原料は、著しい量のBS&W(bottom sediment and water;泥水分)を含むものとしても特徴付けられる。こういった原料は、その腐食特性や砂および水の存在のために、パイプラインでの移送、すなわち精製に適していない。典型的には、0.5重量%未満のBS&Wを有するものとして特徴付けられる原料はパイプラインで移送可能であり、またこれより多くのBS&Wを含むものは、移送前にBS&Wの含有量を減少させるための加工または処理をある程度必要とする。この処理には、水および粒子を沈殿するよう落ち着かせるための貯蔵と、水および他の成分を飛ばすための熱処理とが含まれ得る。しかしながら、これらの操作は操業コストを増加させる。そのため当技術では、原料の移送またはさらなる処理の前に、BS&W含有量が著しく多い原料をアップグレーディングする効率的な方法が必要である。
当技術では、ビチューメン原料を直接処理するために流動接触分解(FCC)ユニットまたは他のユニットを使用するものが知られている。しかしながら、これらの処理は、原油原料内に存在する多くの化合物が接触材料自体の上に堆積することによって妨げられる。こういった原料の混入物質としては、例えば、バナジウムおよびニッケルなどの金属、(コンラドソン)残留炭素などのコークス前駆体、およびアスファルテンが挙げられる。再生器内で燃焼させて取り除かなければ、これらの材料が堆積することによって、汚染が生じ得るし、また接触材料の早期の交換が必要となり得る。これは特にFCCプロセスに採用された接触材料に言えることであり、というのもプロセスの効率的な分解および適切な温度制御には、触媒プロセスを妨げる可燃性の堆積材料または金属を、ほとんどまたは全く含まない、接触材料が必要であるためである。
リフトガスを分配する方法、システム、および装置を開示する。一実施の形態によれば、リフトガス分配器は、表面および下面を有し、第1直径を有している、プレート、第1直径より小さい第2直径を有している、プレートの中心区域で、プレートの表面内に、ある角度で開けられた、第3直径を有している既定個数の孔であって、中心区域内に均等に分配されている、孔、および、プレートの下面に溶接された、夫々が既定の長さを有している複数の管であって、各管が各孔上に溶接されている、管、を備えている。リフトガスが管および孔を通過して反応器内に入る。
本発明のシステム、方法、特徴、および利点は、以下の図面および詳細な説明を検討すると、当業者には明らかである、あるいは明らかになるであろう。この追加される全ての方法、特徴、および利点は、本説明の中に含まれ、本発明の範囲内であり、さらに添付の請求項によって保護されると意図されている。さらに本発明は、実施形態例の細部を必要とするものに限定されないことも意図されている。
本明細書の一部として含まれている添付の図面は、現在の好適な実施形態を示したものであり、上記の一般的な説明と以下の好適な実施形態の詳細な説明とともに、本発明の原理を説明しかつ教示する役割を果たす。
図は必ずしも一定の縮尺で描かれたものではなく、さらに同様の構造または機能の要素は、説明のために図面を通じて類似の参照番号で概して表されることに留意されたい。また図面は、本書で説明される種々の実施形態の説明を助けるよう単に意図されたものであることも留意されたい。図面は必ずしも、本書で開示される教示の全ての態様を示したものではなく、また請求項の範囲を限定するものではない。
リフトガスを分配する方法、システム、および装置を開示する。一実施の形態によれば、リフトガス分配器は、表面および下面を有し、第1直径を有しているプレート、第1直径がより小さい第2直径を有している、プレートの中心区域、プレートの表面内に、ある角度で開けられた、第3直径を有している既定個数の孔であって、中心区域内に均等に分配されている孔、および、プレートの下面に溶接された、夫々が既定の長さを有している複数の管であって、各管が各孔上に溶接されている管、を備えている。リフトガスは、この管および孔を通過して反応器内に入る。
本開示は、従来技術の方法および装置に関連するような不完全さを含まず、反応器内へとリフトガスを前進させかつ分配することが可能な装置すなわち分配器アセンブリと、これを使用する方法とを提供する。反応器の目的は、循環床の固体熱媒体移送反応器システム内部での熱分解反応(熱クラッキング)を介して、重質油原料をより軽質の最終生成物に転換することである。このプロセスは、原料内の混入物質のレベルをさらに低減し、それにより、重質油原料内またはビチューメン原料内に存在している成分による、分解または水素化分解において使用されるものなどの触媒接触材料の汚染が軽減される。このようなプロセスおよび/または方法、さらに関連する装置および生成物は、その全体が参照することにより本書に組み込まれる、米国特許第7,572,365号明細書、同第7,572,362号明細書、同第7,270,743号明細書、同第5,792,340号明細書、同第5,961,786号明細書、同第7,905,990号明細書、さらに係属中の米国特許出願第12/046,363号明細書および同第09/958,261号明細書に記載されている。
米国特許第5,792,340号明細書に記載されているように(その全体が参照することにより本書に組み込まれる)、現行タイプの熱分解反応器システムでは液体原料のために供給物分散システムが必要である。移送ガス(リフトガス)が、ガス分配板の下方に位置するプレナムチャンバを通じて反応器に導入される。供給物分散システムの目的は、液体供給物の液滴サイズを減少させて容積に対する表面積比を増加させることにより、液体原料に対するより効率的な熱伝達条件を得ることである。リフトガス分配板(分配プレート)の目的は、供給物と固体熱媒体との混合を助ける、気体の最適な流動様式を提供することである。
「原料」または「重質炭化水素原料」は、(これらに限定するものではないが)重質原油、重質油、(オイルサンド)ビチューメン、または精製残油(油またはアスファルト)としばしば称される、密度および粘度の高い石油系の油を一般に意味するものである。しかしながら「原料」という用語は、常圧塔底部または真空塔底部などの、原油の底部の留分をさらに含み得る。さらに、この原料は著しい量のBS&W(泥水分)を含み得、例えば限定するものではないが、BS&Wの含有量は0.5wt%超である。重質油およびビチューメンは好適な原料である。本発明の実施形態は、限定するものではないが、任意の有機材料および混合物による、プラスチック、ポリマー、炭化水素、石油、石炭、頁岩、製油原料、ビチューメン、軽質油、タールマット、微粉炭、バイオマス、バイオマススラリー、およびバイオマス液体など、他の原料の転換に適用することもできる。好適にはバイオマス原料は乾燥木材原料であって、おがくず状のものでもよいが、液相または蒸気相の供給システムを代わりに用いて、液相および蒸気相(気相)のバイオマス材料を急速熱変換システム内で効果的に処理することもできる。使用可能なバイオマス原料材料としては、限定するものではないが、硬材、軟材、樹皮、農業残渣、林業残渣、および他のバイオマス炭素質原料が挙げられる。
図1は従来技術の反応器設計を示したものである。反応器設計100は管状反応器101を含み、管状反応器101の最低地点102aから再循環ガスすなわちリフトガス102が入ってくる。再生された固体熱媒体103が若干上方の地点103aから入り、また反応器供給液体104が最高地点104aから導入される。反応器の上部から出てくるコークス化された/使用済みの固体熱媒体、生成物、および他の気体および微粒子105は、サイクロン分離器106に入り、ここで気体(生成蒸気および他の気体)と固体(固体熱媒体および微粒子)に分離される。生成蒸気および他の気体は、生成物107をさらに分離するためにプロセスの下流へと続いていく。固体流108は再加熱器系109に入り(図には描かれていないが、システム内に含まれている再加熱器系109は、通常の当業者には明らかであろう)、固体熱媒体が再生される。その後、再生された固体熱媒体103は、側面区域を通過し、反応器101に戻るよう移送される。
図2は、一実施の形態による、本システムで使用される例示的な反応器設計を示したものである。図1に描いた従来技術の反応器100に類似して、反応器設計200は、再循環ガスすなわちリフトガス202が最低地点202aから入ってくる管状反応器201を含んでいる。再生された固体熱媒体203は若干上方の地点203aから反応器201に入る。反応器供給液体204は、リフトガスの入口地点(202a)および固体熱媒体の入口地点(203a)に対して最高地点204aから導入される。反応器の上部から出てくるコークス化された/使用済みの固体熱媒体、生成物、および他の気体および微粒子205は、サイクロン分離器206に入り、ここで気体(生成蒸気および他の気体)および固体(固体熱媒体および微粒子)に分離される。生成蒸気および他の気体は、生成物207をさらに分離するためにプロセスの下流へと続いていく。固体は反応器系208に再び入り、固体熱媒体が再生され、その後再生された固体熱媒体203は側面区域から反応器に戻るよう移送される。固体熱媒体の再生と反応器への移送とに関する具体的な方法は、本開示の範囲から逸脱することなく実施形態間で変形可能であることは通常の当業者には明らかであろう。
図1に描いた従来技術の反応器設計100の性能は、特定の設備構成の有効性を示す特性により評価することができる。この特性とは、望ましい生成物およびあまり望ましくない生成物への、供給材料の分布や、最終生成物の物理的特性を示すものである。得られる生成物で望ましいものとは、熱分解プロセスで残存した炭化水素液体をいくらか含むものであり、これはこの液体を再生して最終生成物内に混合させることができる、すなわち恐らく再処理することができるためである。一方、このプロセスにより生成されたコークスおよび気体は、場所に応じて油再生のための水蒸気または電気を生成するために使用され、かつ天然ガス価格で評価される。
従来技術の設計100を使用してアサバスカビチューメン原料の処理を行ったセットアップでは、反応器の温度が525℃(典型的な運転温度)に設定され、アサバスカビチューメン全原油(whole crude)のバナジウム含有量が209ppm、アサバスカビチューメンラン(run)生成物のバナジウム含有量が88ppmであり、アサバスカビチューメン全原油のニッケル含有量が86ppm、かつアサバスカビチューメンラン生成物のニッケル含有量が24ppmであった。表1は得られた特性をまとめたものである。
表1に示した特性は、本開示を通じて、リフトガス分配プレートに重点を置いた設計比較の基準値としての役割を果たす。
図3Aは、一実施の形態による、本システムで使用される例示的な反応器構成を示したものである。反応器301は、上端301bおよび下端301aを有する鉛直の管状容器である。再利用される生成ガス(リフトガス)302は、最低地点302aで極下端301aから反応器に入るように設計されている。再生された固体熱媒体303は若干上方の地点303aから反応器301に入り、さらに最後に重質油供給物304が固体熱媒体入口303aの上方の地点304aで反応器301に入る。
リフトガスは、まずパイプから出て、下部にボウルを備えた短い円筒状構造であり管状反応器301のすぐ下に作られた、ウインドボックス305に入る。一実施の形態によれば、ウインドボックス305の円筒部は直径14インチ(35.56cm)に及び、フランジ307および308を介して直径4インチ(10.16cm)の管状反応器301の下端301aに接続されている。分配プレート306が反応器の下端301aとウインドボックス305との間に位置し、フランジ307および308によって共に保持されている。リフトガス302はウインドボックス305を出ると、分配プレート306を通過して直径4インチ(10.16cm)の反応器301内に入る。最終的に、分配プレート306の目的は、反応器301に入るリフトガス302の流れ特性を、分配プレート306の孔の様々な構成を通じて変更させることである。
図3Bは、一実施の形態による、本システムで使用される例示的な分配プレート孔構成を示している。分配プレート340の直径370はdPであり、また分配プレート340は直径380がdの中心区域360を含んでいる。中心区域360はn個の孔350を含み、各孔350の直径はDである。中心区域360は公称ビットサイズBを用いて加工され、また中心区域360の孔総面積はAである。分配プレート340は反応器構成の仕様に従って設計され、すなわちプレート340は円形であり、その直径dPはウインドボックスの直径よりも大きい(ただし、フランジのボルトの範囲内に合う程度に小さい)。プレートの中心エリア360の孔350は、反応器の直径(例えば直径4インチ(10.16cm))で定められる境界に適合する。
図4は従来技術の分配プレートを示している。分配プレート400は円形のステンレス鋼製プレートであり、その厚さは1/4インチ(0.635cm)、直径dPは18インチ(45.72cm)である。分配プレート400は、図3Bに示した分配プレートのテンプレートに基づいて加工されている。分配器400の中心区域460には、均一な1/17インチ(0.149cm)の直径Dを有してる、185個の孔(450)が設けられている。各孔450は、プレート表面に垂直(90°)に開けられ、正八角形に似た格子パターンで配置されている。孔の総面積Aが0.502in2(3.239cm2)である全185個の孔(450)は、2.58インチ(6.553cm)の直径dを有する単位円の中に集中しており、これは一実施の形態による反応器の直径4インチ(10.16cm)の境界の十分範囲内である。
多数の小さい孔が格子形式で配置されているため、分配器設計400は各孔450を通して、均一で分散した気体の流れを適度な質量流量と流速で生み出す。分配器設計400は、反応器へとリフトガスを上に導くことはない。すなわち、リフトガスが分配器の多くの孔から出るとき、方向性のある運動量は与えられず、リフトガスは分配器を出るときに減速して全ての方向に分配される。
反応器分配プレートの性能を評価する1つの方法は、分配プレート孔から離れるリフトガス流の空塔速度を判定するものである。空塔速度は、反応器内へのリフトガスの容積流量、分配プレート孔のサイズ、および孔の総数に依存する。
図4に詳述した仕様に基づくと、分配器400内の1つの孔450の断面積は以下のように計算される。
D=孔直径=(1/17in.(0.149cm))×(1ft(30.48cm)/12in.(30.48cm))=0.0049ft(0.149cm)
CA=1つの孔の断面積=π×(D/2)2
=π×(0.0049ft(0.149cm))2÷4=0.0000189ft2(0.000001756m2)
リフトガスの容積流量が分かると、185個の孔450の1つを通って出て行くリフトガスの空塔速度は以下のように計算される。
CA=1つの孔の断面積=π×(D/2)2
=π×(0.0049ft(0.149cm))2÷4=0.0000189ft2(0.000001756m2)
リフトガスの容積流量が分かると、185個の孔450の1つを通って出て行くリフトガスの空塔速度は以下のように計算される。
F=28ft3/min(0.7929m3/min)
D=孔直径=0.0049ft(0.149cm)
n=孔の数=185
VS=1つの孔から出るリフトガスの空塔速度=F÷(n×D)
=(28ft3/min(0.7929m3/min))÷(185×0.0000189ft2(0.000001756m2))÷(60s/min)=133ft/s(40.54m/s)
従って、分配器400の1つの孔から排出されるリフトガスの例示的な空塔速度は133ft/s(40.54m/s)である。1つの孔を通るリフトガスの速度の意義は、1つの孔からの気体流の持続効果である。初期速度が低い気体流では、初期速度がより速い気体流よりも気体流の運動量が速く消失することになる。運動量の損失は、流体化された固体熱媒体を運ぶリフトガスの有用性の低下と同意である。
D=孔直径=0.0049ft(0.149cm)
n=孔の数=185
VS=1つの孔から出るリフトガスの空塔速度=F÷(n×D)
=(28ft3/min(0.7929m3/min))÷(185×0.0000189ft2(0.000001756m2))÷(60s/min)=133ft/s(40.54m/s)
従って、分配器400の1つの孔から排出されるリフトガスの例示的な空塔速度は133ft/s(40.54m/s)である。1つの孔を通るリフトガスの速度の意義は、1つの孔からの気体流の持続効果である。初期速度が低い気体流では、初期速度がより速い気体流よりも気体流の運動量が速く消失することになる。運動量の損失は、流体化された固体熱媒体を運ぶリフトガスの有用性の低下と同意である。
反応器分配プレートの性能を評価する別の方法は、反応器供給物と流体化された固体熱媒体との混合を最もよく助けるような、反応器への適切なリフトガスの分配を実現する能力を評価するものである。図3Aに示したように、リフトガス302は最も低い地点302aで反応器内に放出され、続いて固体熱媒体303がより高い地点303aで、さらに最後に反応器供給物304が最も高い地点304aで放出される。リフトガスの役割は、高温の固体熱媒体がオーガ状の出口から反応器に入れられたときに、反応器供給物の放出地点へと上方に向かう、流体化された固体熱媒体の運動を助けることである。
リフトガスは、流体化された固体熱媒体の流れに2通りの影響を与える。第1に、反応器底部からのリフトガスの流れは、反応器上部との関連で、反応器底部において高圧のゾーンを作り出す。圧力差により、流体化された固体熱媒体の反応器を上る流れが促進される。第2に、分配プレートの設計により、リフトガスの流路は固体熱媒体の入口地点を横切り、かつその流路内の流体化された固体熱媒体を、反応器供給物入口地点に向けて物理的に導く。リフトガスの流路を視覚化するために、計算流体力学(CFD)のソフトウエアを使用する。
図5は、一実施の形態による、図4の分配プレートを備えた反応器内でのリフトガス流速を例示的にCFDで視覚化して示したものである。凡例に基づくと、薄いグレーは、反応器内でのリフトガスのより高速のゾーンを示している。図5に示したように、図4の分配プレート400を使用すると、反応器底部付近で4〜10m/sの間の均一な速度となり、さらに流路は2〜4m/sの間の供給物入口地点を超えて上方へと続いていく。従って、固体熱媒体の入口地点から反応器供給物の入口地点まで、固体熱媒体を反応器供給物入口(供給物混合ゾーン)に向けて上方へと運ぶ、最終的には上方へのリフトガスの流れが存在する。
CFDソフトウエアはさらに、分配プレート400により生成されたリフトガスの流動様式に基づいて、固体熱媒体粒子の流れの視覚化を可能にする。図6は、一実施の形態による、図4の分配プレートを有する例示的な反応器設計における粒子の運動を示したものである。粒子が反応器に入った後、標準的な反応器条件およびリフトガスの流れに基づいて、粒子の運動を最初の10秒間追跡する。凡例に基づくと、グレーが薄くなればなるほど、この図では粒子がより長く捕獲されていたことになる。追跡した粒子の大部分が、反応器に入るとすぐに反応器の上方へと真直ぐに移動した。残りの粒子は反応器の下方部分付近で旋回し続けている。図4の分配プレート400を使用すると、固体熱媒体の大部分は比較的真直ぐな経路で、反応器供給物入口を通過し、短滞留時間で反応器の上部に向かって上方に移動する。反応器底部は分配器400の孔450によって均一にかつ広く覆われているため、反応器底部に到達する粒子はほとんどない。
CFDによる視覚化に基づくと、分配プレート400は、流体化された固体熱媒体の反応器供給物混合ゾーンへの流れを促進する、リフトガスの流動様式を生み出すことができる。実際には、多数の小さい孔によって、リフトガスが固体熱媒体内に小さい気泡を生じさせ、これが融合してより大きい気泡となり、効率のよい供給物の接触のために、栓流様式ではなく空間を生じさせることが知られている。
図7は、本システムで使用される、改良された分配プレート700の例示的な実施形態を示している。例示的な直径(d、780)4インチ(10.16cm)の境界の範囲内において、分配器700は、プレート740の中心区域760に星型五角形パターンで配置された、11(n)個の孔750を含んでいる。各孔750はプレート表面760に垂直(90°)に開けられ、各孔750の直径(D)は均一な1/4インチ(0.635cm)の大きさである。少数の大きい孔を設けることで、分配プレート700は反応器底部において、より高速で幅の広い流路を有する気体流を生成するよう意図されている。
図7に詳述した仕様に基づくと、分配プレート700の1つの孔750の断面積は以下のように計算することができる。
D=孔直径=(1/4in.(0.635cm))×(1ft(30.48cm)/12in.(30.48cm))=0.0208ft(0.634cm)
CA=1つの孔の断面積=π×(D/2)2
=π×(0.0208ft(0.634cm))2÷4=0.000340ft2(0.00003159m2)
リフトガスの容積流量が分かると、11個の孔750の1つを通って出て行くリフトガスの空塔速度は以下のように計算することができる。
CA=1つの孔の断面積=π×(D/2)2
=π×(0.0208ft(0.634cm))2÷4=0.000340ft2(0.00003159m2)
リフトガスの容積流量が分かると、11個の孔750の1つを通って出て行くリフトガスの空塔速度は以下のように計算することができる。
F=28ft3/min(0.7929m3/min)
D=孔直径=0.0208ft(0.634cm)
n=孔の数=11
VS=1つの孔から出るリフトガスの空塔速度=F÷(n×D)
=(28ft3/min(0.7929m3/min))÷(11×0.000340ft2(0.00003159m2))÷(60s/min)=125ft/s(38.1m/s)
従って、分配器700の1つの孔750から排出されるリフトガスの例示的な空塔速度は125ft/s(38.1m/s)である。
D=孔直径=0.0208ft(0.634cm)
n=孔の数=11
VS=1つの孔から出るリフトガスの空塔速度=F÷(n×D)
=(28ft3/min(0.7929m3/min))÷(11×0.000340ft2(0.00003159m2))÷(60s/min)=125ft/s(38.1m/s)
従って、分配器700の1つの孔750から排出されるリフトガスの例示的な空塔速度は125ft/s(38.1m/s)である。
図8は、本システムで使用される、改良された分配プレート800のさらなる例示的な実施形態を示している。例示的な直径(d、880)4インチ(10.16cm)の境界の範囲内において、分配器800は、プレート840の中心区域860に星型五角形パターンで配置された、11(n)個の孔850を含んでいる。各孔850はプレート表面860に垂直(90°)に開けられ、各孔850の直径(D)は均一な1/4インチ(0.635cm)の大きさであった。分配器800の下面890(ウインドボックスへと下に向いている)には、夫々長さLが4インチ(10.16cm)のステンレス鋼製の金属ロッド(管)895が、11個の各孔850の上に溶接されている。管895は、リフトガスがその中を通って移動できるよう中空の通路を有している。すなわち、リフトガスがウインドボックス出口と反応器入口との間で移動しなければならない距離は、管895を通る4インチ(10.16cm)(L)と、分配プレート800の厚さを通る1/4インチ(0.635cm)である。
少数(n=11)の大きい孔850を用いて、分配プレート800は反応器底部において、より高速で幅の広い流路を有する気体流を生成する。分配プレート800の下面890の管895は、反応器に入る気体流を真直ぐなものとし、かつ小さいオリフィスを通過する高速の流体の分散効果を防ぐ助けとなる。これらを実行することで、分配器800は、より速くより大きく、かつ分散の少ないリフトガス流を生成する。
図8に詳述した仕様に基づくと、分配器800の1つの孔850の断面積は以下のように計算することができる。
D=孔直径=(1/4in.(0.635cm))×(1ft(30.48cm)/12in.(30.48cm))=0.0208ft(0.634cm)
CA=1つの孔の断面積=π×(D/2)2
=π×(0.0208ft(0.634cm))2÷4=0.000340ft2(0.00003159m2)
リフトガスの容積流量が分かると、11個の孔850の1つを通って出て行くリフトガスの空塔速度は以下のように計算することができる。
CA=1つの孔の断面積=π×(D/2)2
=π×(0.0208ft(0.634cm))2÷4=0.000340ft2(0.00003159m2)
リフトガスの容積流量が分かると、11個の孔850の1つを通って出て行くリフトガスの空塔速度は以下のように計算することができる。
F=28ft3/min(0.7929m3/min)
D=孔直径=0.0208ft(0.634cm)
n=孔の数=11
VS=1つの孔から出るリフトガスの空塔速度=F÷(n×D)
=(28ft3/min(0.7929m3/min))÷(11×0.000340ft2(0.00003159m2))÷(60s/min)=125ft/s(38.1m/s)
従って、分配器800の1つの孔850から排出されるリフトガスの例示的な空塔速度は125ft/s(38.1m/s)である。
D=孔直径=0.0208ft(0.634cm)
n=孔の数=11
VS=1つの孔から出るリフトガスの空塔速度=F÷(n×D)
=(28ft3/min(0.7929m3/min))÷(11×0.000340ft2(0.00003159m2))÷(60s/min)=125ft/s(38.1m/s)
従って、分配器800の1つの孔850から排出されるリフトガスの例示的な空塔速度は125ft/s(38.1m/s)である。
図9は、一実施の形態による、図8の分配プレートを備えた反応器内でのリフトガス流速を例示的にCFDで視覚化して示したものである。凡例に基づくと、薄いグレーは、反応器内でのリフトガスのより高速のゾーンを示している。図9に示したように、図8の分配プレート800により生成されたリフトガス流は、分配プレートでの排出の瞬間から供給物混合ゾーンまで高速を維持する。同時に、上方に流れたリフトガス流は、より集中する。理論的には、分配器800は高速領域内で、流体化された固体熱媒体に上方への運動をより多く与えることができ、また高速領域外では、より多くの乱流とより少ない直線流の様式を誘導する。
図10は、一実施の形態による、図8の分配プレートを有する例示的な反応器設計における粒子の運動を示したものである。粒子が反応器に入った後、標準的な反応器条件およびリフトガスの流れに基づいて、粒子の運動を最初の10秒間追跡する。凡例に基づくと、グレーが薄くなればなるほど、この図では粒子がより長く捕獲されていたことになる。固体熱媒体粒子の真直ぐな上方への移動以外に、分配器800は反応器内で非常にランダムな粒子の運動をさらに生み出した。分配器800は、固体熱媒体の一部を反応器の供給物混合ゾーンに向けて上方へと運ぶことができる集中したリフトガス流を生み出す一方、より高いより集中したリフトガス流により、より低速の領域においてより多くの乱流がさらに生成された。この乱流がランダムな運動を生じさせ、この運動が反応器に亘る固体熱媒体のカバーエリアを増加させた。ランダムな運動の効果としては、より完全な熱分解に適する、固体熱媒体の反応器内での滞留時間の増加や、反応器供給物と接触する固体熱媒体のカバー率が高くなることによる、反応器供給物が壁を被覆する可能性の低減が挙げられる。従って、分配器800の理論的な利益には、熱分解のレベルがより大きくなることと、固体粒子の堆積機会が少なくなることが含まれる。
図11は、本システムで使用される、改良された分配プレート1100のさらなる例示的な実施形態を示している。例示的な直径4インチ(10.16cm)の境界(図示なし)の範囲内において、分配プレート1100は、プレート(図示なし)の中心区域1160に均等に分配された形で配置された、16(n)個の孔1150を含んでいる。各孔1150はプレート表面1160に垂直(90°)に開けられ、各孔1150の直径(D)は均一な5/32インチ(0.397cm)の大きさである。少数の適度に大きい孔1150を用いて、分配器1100は反応器底部において、より高速で幅の広い流路の気体流を生成する。分配プレート1100の下面では、各孔1150にロッド(すなわち管)1170が孔の開口に溶接されて設けられている。各ロッドはプレート表面1160に溶接された基端1180と、先端1190とを有している。ロッド1170の直径は、基端1180から先端1190まで徐々に増加している。一例として、ロッド1170の先端1190での直径は、3/16インチ(0.476cm)である。
図11に詳述した仕様に基づくと、分配器1100内の1つの孔1150の断面積は以下のように計算することができる。
D=孔直径=(5/32in.(0.397cm))×(1ft(30.48cm)/12in.(30.48cm))=0.0130ft(0.396cm)
CA=1つの孔の断面積=π×(D/2)2
=π×(0.0130ft(0.396cm))2÷4=0.000133ft2(0.00001236m2)
リフトガスの容積流量が分かると、16個の孔1150の1つを通って出て行くリフトガスの空塔速度は以下のように計算することができる。
CA=1つの孔の断面積=π×(D/2)2
=π×(0.0130ft(0.396cm))2÷4=0.000133ft2(0.00001236m2)
リフトガスの容積流量が分かると、16個の孔1150の1つを通って出て行くリフトガスの空塔速度は以下のように計算することができる。
F=28ft3/min(0.7929m3/min)
D=孔直径=0.0130ft(0.396cm)
n=孔の数=16
VS=1つの孔から出るリフトガスの空塔速度=F÷(n×D)
=(28ft3/min(0.7929m3/min))÷(16×0.000133ft2(0.00001236m2))÷(60s/min)=219ft/s(66.75m/s)
従って、分配プレート1100の1つの孔1150から排出されるリフトガスの例示的な空塔速度は219ft/s(66.75m/s)である。
D=孔直径=0.0130ft(0.396cm)
n=孔の数=16
VS=1つの孔から出るリフトガスの空塔速度=F÷(n×D)
=(28ft3/min(0.7929m3/min))÷(16×0.000133ft2(0.00001236m2))÷(60s/min)=219ft/s(66.75m/s)
従って、分配プレート1100の1つの孔1150から排出されるリフトガスの例示的な空塔速度は219ft/s(66.75m/s)である。
図12は、本システムで使用される、改良された分配プレート1200のさらなる例示的な実施形態を示している。例示的な直径4インチ(10.16cm)の境界(図示なし)の範囲内において、分配器1200は、プレート1240の中心区域1260に均等に分配された形で配置された、187(n)個の孔1250を含んでいる。分配器1200には異なる3つのサイズの孔が開けられており、各組は異なる角度で開けられている。第1組は内側3列の孔1210であり、プレート表面1240に垂直(90°)に開けられた直径1/13インチ(0.195cm)の孔を含む。第2組は中間の3列の孔1220であり、プレート表面1240に反応器の中心から離れる方に向くよう66°の角度で開けられた、直径1/15インチ(0.169cm)の孔を含む。第3組は外側2列の孔1230であり、プレート表面1240に反応器の中心から離れる方に向くよう45°の角度で開けられた、直径1/17インチ(0.149cm)の孔を含む。多数の小さい孔を用いて、分配器1200は反応器内部でリフトガスを分散させ、かつ流れのいくらかを壁に向けて導く。
図12に詳述した仕様に基づくと、分配器1200の1つの孔1250の断面積は以下のように計算することができる。
D1=1/13インチ孔直径=(1/13in.(0.195cm))×(1ft(30.48cm)/12in.(30.48cm))=0.00641ft(0.195cm)
D2=1/15インチ孔直径=(1/15in.(0.169cm))×(1ft(30.48cm)/12in.(30.48cm))=0.00556ft(0.169cm)
D3=1/17インチ孔直径=(1/17in.(0.149cm))×(1ft(30.48cm)/12in.(30.48cm))=0.00490ft(0.149cm)
CA1=1/13インチ孔(90°)の断面積=π×(D1/2)2
=π×(0.00641ft(0.195cm))2÷4=0.0000323ft2(0.000003001m2)
CA2=1/15インチ孔(66°)の断面積
=π×(D2/2)×[(D2/sin(66°))/2]=π×(D2 2/sin(66°)/4)
=π×(0.00556ft(0.169cm))2÷sin(66°)÷4=0.0000266ft2(0.000002471m2)
CA3=1/17インチ孔(45°)の断面積
=π×(D3/2)×[(D3/sin(45°))/2]=π×(D3 2/sin(45°)/4)
=π×(0.00490ft(0.149cm))2÷sin(45°)÷4=0.0000267ft2(0.000002481m2)
リフトガスの容積流量が分かると、孔1250の1つを通って出て行くリフトガスの空塔速度は以下のように計算することができる。
D2=1/15インチ孔直径=(1/15in.(0.169cm))×(1ft(30.48cm)/12in.(30.48cm))=0.00556ft(0.169cm)
D3=1/17インチ孔直径=(1/17in.(0.149cm))×(1ft(30.48cm)/12in.(30.48cm))=0.00490ft(0.149cm)
CA1=1/13インチ孔(90°)の断面積=π×(D1/2)2
=π×(0.00641ft(0.195cm))2÷4=0.0000323ft2(0.000003001m2)
CA2=1/15インチ孔(66°)の断面積
=π×(D2/2)×[(D2/sin(66°))/2]=π×(D2 2/sin(66°)/4)
=π×(0.00556ft(0.169cm))2÷sin(66°)÷4=0.0000266ft2(0.000002471m2)
CA3=1/17インチ孔(45°)の断面積
=π×(D3/2)×[(D3/sin(45°))/2]=π×(D3 2/sin(45°)/4)
=π×(0.00490ft(0.149cm))2÷sin(45°)÷4=0.0000267ft2(0.000002481m2)
リフトガスの容積流量が分かると、孔1250の1つを通って出て行くリフトガスの空塔速度は以下のように計算することができる。
F=28ft3/min(0.7929m3/min)
CA1=1/13インチ孔(90°)の断面積=0.0000323ft2(0.000003001m2)
CA2=1/15インチ孔(66°)の断面積=0.0000266ft2(0.000002471m2)
CA3=1/17インチ孔(45°)の断面積=0.0000267ft2(0.000002481m2)
n1=1/13インチ孔の数=24
n2=1/15インチ孔の数=80
n3=1/17インチ孔の数=83
CA=分配器Vの総断面積
=(n1×CA1)+(n2×CA2)+(n3×CA3)
=(24×0.0000323ft2(0.000003001m2))+(80×0.0000266ft2(0.000002471m2))+(83×0.0000267ft2(0.000002481m2))
=0.00512ft2(0.0004757m2)
F1=F×n1×CA1÷CA
=(28ft3/min(0.7929m3/min))×24×(0.0000323ft2(0.000003001m2))÷(0.00512ft2(0.0004757m2))=4.24ft3/min(0.1201m3/min)
F2=F×n2×CA2÷CA
=(28ft3/min(0.7929m3/min))×80×(0.0000266ft2(0.000002471m2))÷(0.00512ft2(0.0004757m2))=11.6ft3/min(0.3285m3/min)
F3=F×n3×CA3÷CA
=(28ft3/min(0.7929m3/min))×83×(0.0000267ft2(0.000002481m2))÷(0.00512ft2(0.0004757m2))=12.1ft3/min(0.3426m3/min)
VS1=1/13インチ孔から出るリフトガスの空塔速度=F1÷(n1×CA1)
=(4.24ft3/min(0.1201m3/min))÷(24×0.0000323ft2(0.000003001m2))÷(60s/min)=91.2ft/s(27.8m/s)
VS2=1/15インチ孔から出るリフトガスの空塔速度=F2÷(n2×CA2)
=(11.6ft3/min(0.3285m3/min))÷(80×0.0000266ft2(0.000002471m2))÷(60s/min)=90.9ft/s(27.71m/s)
VS3=1/17インチ孔から出るリフトガスの空塔速度=F3÷(n3×CA3)
=(12.1ft3/min(0.3426m3/min))÷(83×0.0000267ft2(0.000002481m2))÷(60s/min)=91.0ft/s(27.74m/s)
従って、分配器1200の孔から排出されるリフトガスの例示的な空塔速度は、1/13インチ孔(1210)に対して91.2ft/s(27.8m/s)、1/15インチ孔(1220)に対して90.9ft/s(27.71m/s)、そして1/17インチ孔(1230)に対して91.0ft/s(27.74m/s)である。
CA1=1/13インチ孔(90°)の断面積=0.0000323ft2(0.000003001m2)
CA2=1/15インチ孔(66°)の断面積=0.0000266ft2(0.000002471m2)
CA3=1/17インチ孔(45°)の断面積=0.0000267ft2(0.000002481m2)
n1=1/13インチ孔の数=24
n2=1/15インチ孔の数=80
n3=1/17インチ孔の数=83
CA=分配器Vの総断面積
=(n1×CA1)+(n2×CA2)+(n3×CA3)
=(24×0.0000323ft2(0.000003001m2))+(80×0.0000266ft2(0.000002471m2))+(83×0.0000267ft2(0.000002481m2))
=0.00512ft2(0.0004757m2)
F1=F×n1×CA1÷CA
=(28ft3/min(0.7929m3/min))×24×(0.0000323ft2(0.000003001m2))÷(0.00512ft2(0.0004757m2))=4.24ft3/min(0.1201m3/min)
F2=F×n2×CA2÷CA
=(28ft3/min(0.7929m3/min))×80×(0.0000266ft2(0.000002471m2))÷(0.00512ft2(0.0004757m2))=11.6ft3/min(0.3285m3/min)
F3=F×n3×CA3÷CA
=(28ft3/min(0.7929m3/min))×83×(0.0000267ft2(0.000002481m2))÷(0.00512ft2(0.0004757m2))=12.1ft3/min(0.3426m3/min)
VS1=1/13インチ孔から出るリフトガスの空塔速度=F1÷(n1×CA1)
=(4.24ft3/min(0.1201m3/min))÷(24×0.0000323ft2(0.000003001m2))÷(60s/min)=91.2ft/s(27.8m/s)
VS2=1/15インチ孔から出るリフトガスの空塔速度=F2÷(n2×CA2)
=(11.6ft3/min(0.3285m3/min))÷(80×0.0000266ft2(0.000002471m2))÷(60s/min)=90.9ft/s(27.71m/s)
VS3=1/17インチ孔から出るリフトガスの空塔速度=F3÷(n3×CA3)
=(12.1ft3/min(0.3426m3/min))÷(83×0.0000267ft2(0.000002481m2))÷(60s/min)=91.0ft/s(27.74m/s)
従って、分配器1200の孔から排出されるリフトガスの例示的な空塔速度は、1/13インチ孔(1210)に対して91.2ft/s(27.8m/s)、1/15インチ孔(1220)に対して90.9ft/s(27.71m/s)、そして1/17インチ孔(1230)に対して91.0ft/s(27.74m/s)である。
反応器供給ノズルおよびリフトガス分配プレートの様々な構成を検証して、本書において説明するリフトガス分配プレートの影響を判定した。アサバスカビチューメンは、カナダ、アルバータ州フォートマクマレー(Fort McMurray, Alberta)近傍のオイルサンドから生産された、非常に重質の油である。ベルリッジ(Belridge)は、カリフォルニア州ベーカーズフィールド(Bakersfield, California)近傍で生産された重質油である。EHOS(調査用重質油サンプル;Exploratory Heavy Oil Sample)は、技術実証のために提供された試掘井からのサンプルである。EHOSサンプルは、最初の油田生産からのものであってその活動特有のものであり、また1つのサンプリング活動からのものであった。EHOSサンプルは、そのサンプル自体の単に代表的なものである。UHOS(未確認重質油サンプル;Unidentified Heavy Oil Sample)は、供給源または発生源を指定せずに受け取った、重質油処理現場からのサンプルである。UHOSは、技術実証のためのブラインドサンプルとして扱った。API比重はASTM D70に従って測定した。粘度はASTM D445に従って測定した。「C7A」は以下の表におけるC7アスファルテンを表す。C7アスファルテンはASTM D3279に従って測定した。バナジウムおよびニッケルの含有量は、誘導結合プラズマ質量分析(Inductively Coupled Plasma Mass Spectroscopy;ICP−MS)によりASTM D5185に従って測定した。沸点範囲は、高温模擬蒸留(High Temperature Simulated Distillation;HTSD)に基づいてASTM D6352に従って計算した。基準値の供給物および生成物に対する以下の表における沸点範囲は、米国特許第7,572,365号明細書に示されている蒸留カットポイントから推定した。以下の表において、「nr」は報告されなかった測定を表している。
本書においてノズルIと称する例示的な供給ノズルは、管状反応器内に水平に挿入される供給ノズルを含む、従来技術の供給ノズル設計である。この供給ノズルは、リフトガスおよび固体熱媒体の鉛直な流れ方向に対して垂直(直角すなわち90°)に位置付けられる。ベルリッジ重質油サンプル(BHOS)ランに対し同じ種類の供給ノズルと組み合わせた分配プレートを表2に示す。特定の構成の名目上のAPI比重および液体重量収率に基づいて、代表的ランを各構成に割り当てた。
重質油原料を軽質の最終生成物に転換することを反応器システムの目標として、特定の構成に対する成功の度合いを、ランおよび生成物の測定可能な特性により判定する。
主となる重要な特性は、液相で残存する原料の割合として定義される、液体重量収率である。熱分解ユニット内には生成物が、液相、気相、および固相(コークス)で存在し得る。液体重量収率は高ければ高いほど良い。液体収率は、熱分解がもたらす最大の成果である。
液体収率の次に重要な生成物特性は、生成物の密度に関係がありかつ生成物の「軽さ」の目安を与える、API比重である。APIの値が高ければ高いほど、生成物はより軽質なものとなり、すなわちより成功度の高い熱分解プロセスが達成されたことになる。
興味深い他の生成物特性は、粘度、バナジウム除去、およびニッケル除去である。粘度は生成物の「濃さ(thickness)」を評価し、この粘度が生成物の移送能力の実際の目安となる。多くの場合、粘度の低下はAPIよりも重要である。バナジウムおよびニッケルは、製油所の処理において有害な化学合成物を形成する2つの重要な金属であり、生成物内の含有量は少ないほど良い。
表3は、様々なベルリッジ重質油サンプル(BHOS)ランにおいて用いられた全原油の特性を示している。表4は、ベルリッジ重質油サンプル(BHOS)ランにおいて用いられた生成物(合成原油すなわちSCO)の特性を示している。表5は、基準値ランによる特性を様々なベルリッジ重質油サンプル(BHOS)ランによる特性と共にまとめたものである。
表5に見られるように、分配器400および800を使用した両方のランは、少なくとも1つの分野で従来技術の基準値を超えて改善を示している。従って、分配器400および800は好適な分配プレートである。
表6に示した各分配プレートで生じた特性に基づくと、分配器800が液体保持力に関して非常に成功していることが実証される。
表7に示した各構成の生成物特性に基づくと、分配器800はAPIおよびアスファルテン含有量の分野で優れた生成物特性を実証し、さらに粘度において略最良であることを実証している。
ラン特性および生成物特性の両方の評価を組み合わせると、分配器800が高い液体収率とAPIをもたらす点で優れている。高い液体収率およびAPIという成果は、プロセスや生成物の価値を直接反映しているため、本熱分解プロセスにとって2つの最も重要な特性である。従って、分配器800は、ベルリッジ重質油サンプル(BHOS)ランにとって好適な分配プレートである。
表8は、調査用重質油サンプル(EHOS)ランに対し同じ種類の供給ノズルと組み合わせた分配プレートの一覧である。特定の構成の名目上のAPI比重および液体重量収率に基づいて、代表的ランを各構成に割り当てた。
重質油原料を軽質の最終生成物に転換することを反応器システムの目標として、特定の構成に対する成功の度合いを、ランおよび生成物の測定可能な特性により判定する。表9は、基準値ランや様々な調査用重質油サンプル(EHOS)ランにおいて用いられた全原油の特性を示している。表10は、基準値ランや様々な調査用重質油サンプル(EHOS)ランにおいて用いられた生成物(合成原油)の特性を示している。表11は、基準値ランによる特性を様々な調査用重質油サンプル(EHOS)ランによる特性と共にまとめたものである。
表12は、調査用重質油サンプル(EHOS)ラン分配プレートのラン特性比較である。表13は、調査用重質油サンプル(EHOS)ラン分配プレートの生成物特性の比較である。
表12に示した各分配プレートで生じたラン特性に基づくと、分配器1100が液体保持力に関して非常に成功していることが実証される。
表13に示した各分配プレートで生じた生成物特性に基づくと、分配器1100は、より高いAPIと、より低いアスファルテン含有量をもたらした。
ラン特性および生成物特性の両方の評価を組み合わせると、分配器1100が高い液体収率とAPIをもたらす点で優れている。高い液体収率およびAPIという成果は、プロセスや生成物の価値を直接反映しているため、本熱分解プロセスにとって2つの最も重要な特性である。従って、分配器1100は、調査用重質油サンプル(EHOS)ランにとって好適な分配プレートである。
表14は、未確認重質油サンプル(UHOS)ランに対し同じ種類の供給ノズルと組み合わせたリフトガス分配プレートの一覧である。特定の構成の名目上のAPI比重および液体重量収率に基づいて、代表的ランを各構成に割り当てた。
重質油原料を軽質の最終生成物に転換することを反応器システムの目標として、特定の構成に対する成功の度合いを、ランおよび生成物の測定可能な特性により判定する。表15は、様々な未確認重質油サンプル(UHOS)ランにおいて用いられた全原油の特性を示している。表16は、様々な未確認重質油サンプル(UHOS)ランにおいて用いられた生成物の特性を示している。表17は、様々な未確認重質油サンプル(UHOS)ランによる特性をまとめたものである。
表18に示した各分配プレートで生じたラン特性に基づくと、分配器1100が最も高い液体保持力を実証している。分配器1100は好適な分配プレートである。
表19に示した各構成の生成物特性に基づくと、分配器1200はAPI、粘度、アスファルテン含有量、重質材料除去、および金属除去の分野において、全般に亘って優れた生成物特性を実証している。
ラン特性および生成物特性の両方の評価を組み合わせると、分配器1100が高い液体収率をもたらす点で優れており、一方分配器1200は、高いAPI、粘度、および重質材料および金属の除去と、低い粘度およびアスファルテン含有量をもたらす点で優れている。従って、未確認重質油サンプル(UHOS)ランにとって、分配器1100は高い液体収率を生み出すのに好適な分配プレートであり、また分配器1200は最も高品質の生成物を生み出すのに好適な分配プレートである。
様々な構成の反応器供給ノズルおよびリフトガス分配プレートを検証した。本書で参照した各供給ノズルに関する完全な議論は、あらゆる目的のためにその全体が参照することにより本書に組み込まれる、米国特許出願第XX/XXX,XXX号明細書において得ることができる。表20は、アサバスカビチューメンランにおいて使用された供給ノズルと分配プレートとの選択された組合せに番号を付してまとめたものである。特定の構成の名目上のAPI比重および液体重量収率に基づいて、代表的ランを各構成に割り当てた。
表21は、基準値ランや様々なアサバスカビチューメンラン構成において用いられた全原油の特性を示している。表22は、様々なアサバスカビチューメンラン構成において用いられた生成物(SCOすなわち合成原油)の特性を示している。表23は、様々なアサバスカビチューメンラン構成による特性をまとめたものである。
表23に示されているように、全ての5つの構成は少なくとも1つの分野で基準値を超えて改善を示している。従って、構成1、2、3、4、および5は全て好適な構成である。
表24に示した各構成のラン特性に基づくと、構成2が液体保持力に関して非常に成功していることが実証される。この収率の数値は、構成2、3、4、および5の全ての液体収率が優れていることを示唆している。構成2は、液体収率がより高いことから、他の構成よりも明らかに優れている。
表25に示した各構成の生成物特性に基づくと、構成2および3が全5つの構成で比較すると、全般に亘ってより優れた生成物特性を実証している。API、粘度低下、重質留分の除去、アスファルテン除去、および金属除去に関し、構成2および3はほとんどまたは全ての分野において最も著しい改善を示している。
液体収率および生成物特性の両方の評価を組み合わせると、構成2のみが両分野において優れた性能を実証している。従って、構成2(ノズル1300+分配器800の組合せ)がアサバスカビチューメンランにとって最も好適な構成である。
表26は、ベルリッジ重質油サンプル(BHOS)ランにおいて使用された供給ノズルと分配プレートとの組合せに番号を付してまとめたものである。特定の構成の名目上のAPI比重および液体重量収率に基づいて、代表的ランを各構成に割り当てた。
表27は、基準値ランや様々なBHOSラン構成において用いられた全原油の特性を示している。表28は、様々なBHOSラン構成において用いられた生成物(SCOすなわち合成原油)の特性を示している。表29は、様々なBHOSラン構成による特性をまとめたものである。
表30は、BHOSラン構成のラン特性比較である。表31は、BHOSラン構成の生成物特性の比較である。
表30に示した各構成のラン特性に基づくと、構成7が液体保持力に関して最も成功していることが実証される。この収率の数値は、構成7の液体収率が構成6および8よりも優れていることを示唆している。従って、ラン特性に基づくと、構成8がより好適な構成であり、それに構成6が続く。
表31に示した各構成の生成物特性に基づくと、構成7はAPIおよびアスファルテン除去の分野で優れた生成物特性を実証している。一方構成6は、粘度低下、金属除去、および重質留分除去において優れている。
ラン特性および生成物特性の両方の評価を組み合わせると、構成7のみが両分野において優れた性能を実証している。従って、構成7(ノズル700+分配器800の組合せ)がBHOSランにとって最も好適な構成である。
表32は、調査用重質油サンプル(EHOS)ランにおいて使用された供給ノズルと分配プレートとの組合せを記載して番号を付したものである。特定の構成の名目上のAPI比重および液体重量収率に基づいて、代表的ランを各構成に割り当てた。
表33は、基準値ランや様々なEHOSラン構成に用いられた全原油の特性を示している。表34は、様々なEHOSラン構成において用いられた生成物(SCOすなわち合成原油)の特性を示している。表35は、様々なEHOSラン構成による特性をまとめたものである。
表36は、EHOSラン構成のラン特性比較である。表37は、EHOSラン構成の生成物特性の比較である。
表36に示した各構成のラン特性に基づくと、構成10が液体保持力に関して最も成功していることが実証される。この収率の数値は、構成10の液体収率が構成9および11よりもはるかに優れていることを示唆している。従って、構成10は、より好適な構成である。
表37に示した各構成の生成物特性に基づくと、構成9および10の両方は全般に亘って優れた生成物特性を実証している。構成9は粘度低下、重質材料除去、および金属除去において最も良いが、構成10はAPIおよびアスファルテン除去において最も良い。構成10は、最高値ではない分野でも、依然として他の2構成に同程度に近い。
ラン特性および生成物特性の両方の評価を組み合わせると、構成10のみが両分野において優れた性能を実証している。従って、構成10(ノズル700+分配器1100の組合せ)がEHOSランにとって最も好適な構成である。
表38は、未確認重質油サンプル(UHOS)ランにおいて使用された供給ノズルと分配プレートとの組合せを記載して番号を付したものである。特定の構成の名目上のAPI比重および液体重量収率に基づいて、代表的ランを各構成に割り当てた。
表39は、基準値ランや様々なUHOSラン構成に用いられた全原油の特性を示している。表40は、様々なUHOSラン構成において用いられた生成物(SCOすなわち合成原油)の特性を示している。表41は、様々なUHOSラン構成による特性をまとめたものである。
表42は、UHOSラン構成の全原油基準ラン特性比較である。表43は、UHOSラン構成の生成物特性の比較である。
表42に示した各構成のラン特性に基づくと、構成15が液体保持力に関して非常に成功していることが実証される。従って、構成15はより好適である。
表43に示した各構成の生成物特性に基づくと、構成14が全般に亘って優れた生成物特性を実証し、これに構成15が続く。
液体収率および生成物特性の評価を組み合わせると、液体容積収率がより高いことから構成15が非常に好ましい。従って、構成15(ノズル2000+分配器400の組合せ)がUHOSランにとって最も好適な構成である。他の全ての比較において有効性が少ないと示されている分配器400の不備は、ノズル2000により提供される利点に与える影響が少なかったと思われる。すなわち、有用な分配器とノズル2000とを組み合わせたものの性能が、この特定の原油では構成15を超えると期待されるであろう。
上記の説明においては、本開示を完全に理解できるよう、単に説明のために特定の用語を明記している。しかしながら、これらの具体的な詳細は、本開示の教示を実施するために必須のものではないことは当業者には明らかであろう。
さらに、本教示のさらなる有用な実施形態を提供するために、具体的に、また明確に列挙されていないやり方で、代表例および従属する請求項の種々の特徴を組み合わせてもよい。値の範囲や要素の群を示しているものは全て、本来の開示のために、また請求される主題を制限するために、全ての可能性のある中間値または中間的要素を開示していることも明確に留意されたい。また、図面に示されている構成要素の寸法および形状は、本教示がどのように実施されるかを理解する助けとなるように描かれたものであり、その例で示されている寸法および形状に限定することを意図したものではないことも明確に留意されたい。
リフトガスを分配する方法、システム、および装置を開示してきた。本書で説明した実施形態は、説明のためのものであり、本開示の主題を限定するものであると見なされるべきではないことを理解されたい。本発明の範囲または精神から逸脱することのない、種々の改変、用途、置換え、組合せ、改良、製造方法が、当業者には明らかであろう。
201、301 反応器
202、302 リフトガス
203、303 固体熱媒体
204 反応器供給液体
207 生成物
304 重質油供給物
305 ウインドボックス
306 分配プレート
340、840 分配プレート
350、850 孔
360、860 中心区域
895 管
202、302 リフトガス
203、303 固体熱媒体
204 反応器供給液体
207 生成物
304 重質油供給物
305 ウインドボックス
306 分配プレート
340、840 分配プレート
350、850 孔
360、860 中心区域
895 管
Claims (20)
- リフトガス分配器において、
表面および下面を有し、第1直径を有している、プレート、
前記第1直径より小さい第2直径を有している、前記プレートの中心区域、
前記プレートの前記表面内に、ある角度で開けられた、第3直径を有している既定個数の孔であって、前記中心区域内に均等に分配されている、孔、および、
前記プレートの前記下面に溶接された、夫々が既定の長さを有している複数の管であって、該各管が前記各孔上に溶接されている、管、
を備え、リフトガスが前記管および前記孔を通過して反応器内に入ることを特徴とするリフトガス分配器。 - 前記孔の前記既定個数が16個であることを特徴とする請求項1記載のリフトガス分配器。
- 前記孔の前記既定個数が11個であることを特徴とする請求項1記載のリフトガス分配器。
- 前記孔が、星型五角形パターンで配列されていることを特徴とする請求項1記載のリフトガス分配器。
- 前記第3直径が1/4インチ(0.635cm)であることを特徴とする請求項1記載のリフトガス分配器。
- 前記プレートの厚さが1/4インチ(0.635cm)であることを特徴とする請求項1記載のリフトガス分配器。
- 前記各管の前記既定の長さが、4インチ(10.16cm)であることを特徴とする請求項1記載のリフトガス分配器。
- 前記各管が基端および先端を有し、前記管の直径が、前記基端から前記先端まで徐々に増加していることを特徴とする請求項1記載のリフトガス分配器。
- 前記角度が、90°、45°、および66°のうちの1つであることを特徴とする請求項1記載のリフトガス分配器。
- 前記孔が複数の角度で開けられたものであり、該各角度が、90°、45°、および66°から成る群から選択されることを特徴とする請求項1記載のリフトガス分配器。
- リフトガスを分配する方法において、
リフトガス分配器であって、
表面および下面を有し、第1直径を有している、プレート、
前記第1直径より小さい第2直径を有している、前記プレートの中心区域、
前記プレートの前記表面内に、ある角度で開けられた、第3直径を有している既定個数の孔であって、前記中心区域内に均等に分配されている、孔、および、
前記プレートの前記下面に溶接された、夫々が既定の長さを有している複数の管であって、該各管が前記各孔上に溶接されている、管、
を備えたリフトガス分配器を提供するステップ、および、
リフトガスを、ウインドボックスから前記リフトガス分配器に通して反応器内へと前進させるステップ、
を含むことを特徴とする方法。 - 前記孔の前記既定個数が16個であることを特徴とする請求項11記載の方法。
- 前記孔の前記既定個数が11個であることを特徴とする請求項11記載の方法。
- 前記孔が、星型五角形パターンで配列されていることを特徴とする請求項11記載の方法。
- 前記第3直径が1/4インチ(0.635cm)であることを特徴とする請求項11記載の方法。
- 前記プレートの厚さが1/4インチ(0.635cm)であることを特徴とする請求項11記載の方法。
- 前記各管の前記既定の長さが、4インチ(10.16cm)であることを特徴とする請求項11記載の方法。
- 前記各管が基端および先端を有し、前記管の直径が、前記基端から前記先端まで徐々に増加していることを特徴とする請求項11記載の方法。
- 前記角度が、90°、45°、および66°のうちの1つであることを特徴とする請求項11記載の方法。
- 前記孔が複数の角度で開けられたものであり、該各角度が、90°、45°、および66°から成る群から選択されることを特徴とする請求項11記載の方法。
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