JP2014241582A - コモンモードノイズ抑制回路、差動信号送信装置、差動信号伝送システム及び車載電子機器 - Google Patents

コモンモードノイズ抑制回路、差動信号送信装置、差動信号伝送システム及び車載電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】高速動作を阻害することなく、コモンモードノイズを抑制する。
【解決手段】コモンモードノイズ抑制回路(11)は、第1及び第2の出力端子(38,39)を備え、差動信号を第1及び第2の出力端子(38,39)から送信する送信信号出力回路(12)のためのコモンモードノイズ抑制回路(11)であって、第1の出力端子(38)又は第2の出力端子(39)に電流を挿入し又は電流を引き抜くための電流を発生する第1及び第2の電流パルス発生回路(16,17)と、送信信号出力回路(12)の駆動制御クロックに同期して、送信される差動信号のコモンモードノイズを抑制する電流パルスを生成するように、第1及び第2の電流パルス発生回路(16,17)を制御する制御回路(15)とを備える。
【選択図】図2

Description

本開示は、例えば液晶ディスプレイなどの表示装置と画像処理LSI間の画像データ通信インターフェースなどから発生するコモンモードノイズを抑制するコモンモードノイズ抑制回路、それを備えた差動信号送信装置、当該差動信号送信装置を備えた差動信号伝送システム、並びに当該差動信号伝送システムを備えた車載電子機器に関する。
デジタル映像技術の進歩に伴い、高画質の動画がスマートフォンやタブレット機器などに代表されるモバイル機器でも視聴できるようになってきている。これらの小型で高画質な表示機器は車載機器としても採用されはじめており、ナビゲーションシステムや、映画鑑賞などのための車内エンターテイメント、また、スピードメーターや燃料計、走行距離など自動車の走行に必要な情報を表示するインスツルメントパネルにも採用されはじめている。さらにはヘッドアップディスプレイなど運転者が視線移動なしに必要な情報を得られるようにフロントガラス前方に画像を投影して見せる技術などが盛んに開発されている。
一方、このような高画質の画像表示を実現するためには、大量の画像データを表示機器に送信する必要があり、表示機器と画像処理LSIとの間のデータ通信を行うインターフェースのデータ通信帯域は増加の一途をたどっている。通信帯域の増加によりこれら表示機器と画像処理LSIの間のインターフェースが原因で発生する電磁輻射ノイズが無視できないものとなってきており、特に車載機器では安全性の観点から厳格な規格が設けられるなど、電磁輻射ノイズの抑制が重大な技術課題となっている。
通常、表示機器と画像処理LSIの間のインターフェースにはLVDS(Low Voltage Differential Swing)などに代表される小振幅の差動(ディファレンシャル)インターフェースが用いられる。広く知られているように差動対で信号を伝達することにより発生する磁界を打ち消し合い、電磁輻射の影響を軽減することができる。このように差動成分(ディファレンシャルモード)の電磁輻射はキャンセルすることは可能であるが、コモンモード(同相成分)はキャンセルされることなく電磁輻射の原因となる。コモンモード電圧は受信端で一定になるように制御されているが、送信機がデータを生成する際に行うスイッチング時に発生するスイッチングノイズなどがコモンモードに変換されてコモンモードノイズとなって現れる。これら送信機のスイッチングの頻度及びスピードが伝送帯域の増加に伴い増加しており、電磁輻射ノイズの増加の原因となっている。
従来のコモンモードノイズ抑制回路としては、スイッチングノイズを低減する目的でスイッチを構成するトランジスタの制御信号をトランジスタの極性に応じて最適化しているものがあった(例えば、特許文献1参照)。
特開2012−105135号公報
しかしながら、前記従来の構成では、トランジスタの入力信号レベルを制限するため、必要な電流を流すためにはトランジスタサイズを大きくせねばならず、結果としてトランジスタの寄生容量成分も大きくなり高速動作を阻害するという問題点があった。
本開示は、前記従来の課題を解決するもので、高速動作を阻害することなく、コモンモードノイズを抑制することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本開示のコモンモードノイズ抑制回路は、第1及び第2の出力端子を備え、差動信号を第1及び第2の出力端子から送信する送信信号出力回路のためのコモンモードノイズ抑制回路であって、第1の出力端子に電流を挿入し又は電流を引き抜くための電流を発生する第1の発生回路と、第2の出力端子に電流を挿入し又は電流を引き抜くための電流を発生する第2の発生回路と、送信信号出力回路の駆動制御クロックに同期して、送信される差動信号のコモンモードノイズを抑制する電流パルスを生成するように、第1及び第2の発生回路を制御する制御回路とを備える。
本開示のコモンモードノイズ抑制回路によれば、高速動作を阻害することなく、コモンモードノイズを抑制することができる。
本開示の実施の形態1にかかる差動信号伝送システムの構成を示すブロック図である。 図1の差動信号送信装置1のコモンモードノイズ抑制回路11及び送信信号出力回路12の構成を示す回路図である。 図2の電流パルス発生回路16の構成例を示す回路図である。 図2の電流パルス発生回路16の第1の変形例である電流パルス発生回路16Aの構成例を示す回路図である。 図2の電流パルス発生回路16の第2の変形例である電流パルス発生回路16Bの構成例を示す回路図である。 図1及び図2の制御回路15の構成を示すブロック図である。 図4の制御パルス発生回路41,42,43,44の構成を示すブロック図である。 図5Aの制御パルス発生回路41,42,43,44の動作例を示すタイミングチャートである。 図5Aの可変遅延回路48の構成を示す回路図である。 図1のテーブルメモリ18に格納されるスイッチ制御テーブルを示す図である。 図1及び図2の差動信号送信装置1の動作例を示すタイミングチャートであって、スイッチ駆動制御信号PR,NR、スイッチ駆動制御信号PL,NL、データ信号SigPY0、イネーブル信号ENPY0、コントロールデータ信号CNTPY0、及びスイッチ制御信号PY0のタイミングチャートである。 図1及び図2の差動信号送信装置1の動作例を示すタイミングチャートであって、スイッチ駆動制御信号PR,NR、スイッチ駆動制御信号PL,NL、データ信号SigPY1、イネーブル信号ENPY1、コントロールデータ信号CNTPY1、及びスイッチ制御信号PY1のタイミングチャートである。 図1及び図2の差動信号送信装置1の動作例を示すタイミングチャートであって、スイッチ駆動制御信号PR,NR、スイッチ駆動制御信号PL,NL、データ信号SigNY0、イネーブル信号ENNY0、コントロールデータ信号CNTNY0、及びスイッチ制御信号NY0のタイミングチャートである。 図1及び図2の差動信号送信装置1の動作例を示すタイミングチャートであって、スイッチ駆動制御信号PR,NR、スイッチ駆動制御信号PL,NL、データ信号SigNY1、イネーブル信号ENNY1、コントロールデータ信号CNTNY1、及びスイッチ制御信号NY1のタイミングチャートである。 本開示の実施の形態2にかかる車載表示機器61,62の使用例を示す正面図である。 図9の車載表示機器61,62と半導体集積回路63,64との接続を示すブロック図である。 図10Aの変形例であって、図9の車載表示機器61,62と半導体集積回路69との接続を示すブロック図である。 本開示の実施の形態3にかかる差動信号伝送システムのための、差動信号送信装置1Aのコモンモードノイズ抑制回路11A及び送信信号出力回路12Aの構成を示す回路図である。 図11の制御回路15Aの構成を示すブロック図である。 図11及び図12の可変遅延回路72,73,74,75,81,82,83,84の構成を示すブロック図である。
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
(実施の形態1)
図1は本開示の実施の形態1にかかる差動信号伝送システムの構成を示すブロック図である。また、図2は図1の差動信号送信装置1のコモンモードノイズ抑制回路11及び送信信号出力回路12の構成を示す回路図である。
図1において、本実施の形態にかかる差動信号伝送システムは、差動信号を送信する差動信号送信装置1と、差動信号を受信する差動信号受信装置2と、それらを接続する差動信号伝送路3とを備えて構成される。ここで、差動信号送信装置1は、コモンモードノイズ抑制回路11と、送信信号出力回路12とを備えて構成される。コモンモードノイズ抑制回路11は、2つの電流パルス発生回路16,17と、これらの動作を制御するためのスイッチ制御テーブルを格納したテーブルメモリ18を有する制御回路15とを備えて構成される。さらに、差動信号伝送システムは、送信信号出力回路12の出力端子38,39からそれぞれ出力される差動信号Y0,Y1の信号電圧を検出する電圧検出器4と、検出された2つの信号電圧に基づいて、テーブルメモリ18のスイッチ制御テーブルを作成して、固定して格納し、もしくは適応的に制御する適応化コントローラ5とをさらに備える。
まず、図2を参照して、送信信号出力回路12の構成及び動作について以下に説明する。
図2において、送信信号出力回路12は、同一の電流量の電流を流す電流源として動作する電流源トランジスタ31,32と、スイッチトランジスタ33,34,35,36と、終端抵抗37と、出力端子38,39とを備えて構成される。ここで、スイッチトランジスタ33,35は例えばPチャンネルMOSトランジスタ(以下、PMOSトランジスタという。)で構成され、スイッチトランジスタ34,36は例えばNチャンネルMOSトランジスタ(以下、NMOSトランジスタという。)で構成される。直流電源の電源電圧VDDと接地との間に、電流源トランジスタ31と、スイッチトランジスタ33,34と、電流源トランジスタ32とが直列に接続され、また、電源電圧VDDと接地との間に、電流源トランジスタ31と、スイッチトランジスタ35,36と、電流源トランジスタ32とが直列に接続される。ここで、スイッチトランジスタ33のドレインとスイッチトランジスタ34のドレインは出力端子38に接続され、スイッチトランジスタ35のドレインとスイッチトランジスタ36のドレインは出力端子39に接続される。出力端子38,39との間には終端抵抗37が接続される。
以上のように構成された送信信号出力回路12において、送信されるデータ信号である差動信号は終端抵抗37を流れる電流の向きによってデジタル2値を表現する。電流の向きはスイッチトランジスタ33〜36で制御され、例えば、スイッチトランジスタ33をオン、スイッチトランジスタ34をオフ、スイッチトランジスタ35をオフ、スイッチトランジスタ36をオンとすると、電流源トランジスタ31で生成された電流はスイッチトランジスタ33、終端抵抗37、スイッチトランジスタ36と流れ、最終的に電流源トランジスタ32に流れ込む。このとき、出力端子38に発生する信号Y0の電圧VY0は、出力端子39に発生する信号Y1の電圧VY1に比べて高くなる。この状態をデジタル値“0”に対応するとする。
反対にスイッチトランジスタ33をオフ、スイッチトランジスタ34をオン、スイッチトランジスタ35をオン、スイッチトランジスタ36をオフとすると、電流源トランジスタ31で生成された電流は、スイッチトランジスタ35、終端抵抗37、スイッチトランジスタ34を通って電流源トランジスタ32に流れ込む。この状態では先ほどとは終端抵抗37を流れる電流の向きが反転しており、電圧VY1の方が電圧VY0より高い状態となり、この状態をデジタル値“1”に対応づけることができる。このように、送信信号出力回路12では、電流源トランジスタ31及び32で生成される電流を制御するスイッチトランジスタ33,34,35,36により終端抵抗37に流れる電流の向きを切り替えることによってデジタル2値を表現し、差動信号であるデータ信号を伝送する。
次いで、図2を参照してコモンモードノイズ抑制回路11の構成及び動作について以下に説明する。
図2において、コモンモードノイズ抑制回路11は、差動信号送信装置1の出力端子39に接続される電流パルス発生回路16と、出力端子38に接続される電流パルス発生回路17と、電流パルス発生回路16及び17を制御するためのスイッチ制御テーブルを格納してなるテーブルメモリ18を有し、電流パルス発生回路16,17の動作を制御して信号Y0及びY1に発生するスイッチングノイズを打ち消す電流パルスPNY0,PNY1を発生して挿入する制御回路15とを備える。ここで、電流パルス発生回路16は、電流源トランジスタ21aと、制御回路15からのスイッチ制御信号PY1,NY1によりそれぞれ制御されるスイッチトランジスタ23a,24aと、電流源トランジスタ22aとを備えて構成され、電源電圧VDDと接地との間にこれらの素子が直列に接続される。また、電流パルス発生回路17は、電流源トランジスタ21bと、制御回路15からのスイッチ制御信号PY0,NY0によりそれぞれ制御されるスイッチトランジスタ23b,24bと、電流源トランジスタ22bとを備えて構成され、電源電圧VDDと接地との間にこれらの素子が直列に接続される。
以上のように構成されたコモンモードノイズ抑制回路11においては、例えばスイッチトランジスタ23aがオンすれば、電流パルスPNY1を発生して出力端子39に挿入することができる一方、スイッチトランジスタ24aがオンすれば、出力端子39から電流パルスPNY1を引き抜くことができる。また、例えばスイッチトランジスタ23bがオンすれば、電流パルスPNY0を発生して出力端子38に挿入することができる一方、スイッチトランジスタ24bがオンすれば、出力端子38から電流パルスPNY0を引き抜くことができる。制御回路15は、予め定められたタイミングで予め定められた期間、出力端子39及び38にそれぞれ電流を挿入し又は電流を引き抜くための電流を発生させるように、電流パルス発生回路16及び17を制御する。この予め定められたタイミング及び予め定められた期間は、後述するように、送信信号出力回路12のコモンモードノイズの測定結果に基づいて予め制御回路15に設定される。
図3Aは図2の電流パルス発生回路16の構成例を示す回路図である。図3Aにおいて、電流源トランジスタ21aはPMOSトランジスタで構成され、制御回路15からのゲートバイアス電圧VBPに基づいて流す電流値が制御される。また、電流源トランジスタ22aはNMOSトランジスタで構成され、制御回路15からのゲートバイアス電圧VBNに基づいて流す電流値が制御される。なお、図2の電流パルス発生回路17は、図3Aの電流パルス発生回路16と同様に構成される。
図3Bは図2の電流パルス発生回路16の第1の変形例である電流パルス発生回路16Aの構成例を示す回路図である。図3Bにおいて、第1の変形例にかかる電流パルス発生回路16Aは、図2の電流パルス発生回路16と比較して、電流源トランジスタ21a,22aを削除し、電流量をスイッチトランジスタ23a,24aに流れる電流で制御したことを特徴としている。なお、電流パルス発生回路17の第1の変形例は、図3Bの電流パルス発生回路16Aと同様に構成される。
図3Cは図2の電流パルス発生回路16の第2の変形例である電流パルス発生回路16Bの構成例を示す回路図である。図3Cにおいて、第2の変形例にかかる電流パルス発生回路16Bは、図3Aの電流パルス発生回路16と比較して、電流源トランジスタ21aとスイッチトランジスタ23aとの挿入位置を交互に入れ換え、電流源トランジスタ22aとスイッチトランジスタ24aとの挿入位置を交互に入れ換えたことを特徴としている。なお、電流パルス発生回路17の第2の変形例は、図3Cの電流パルス発生回路16Bと同様に構成される。
図4は図1及び図2の制御回路15の構成を示すブロック図である。図4において、制御回路15は、テーブルメモリ18を有し、制御パルス発生回路41,42,43,44の動作を制御するコントロールデータ信号CNTPY0,CNTPY1,CNTNY0,CNTNY1を発生するコントローラ40と、4個の制御パルス発生回路41、42,43,44と、2個のインバータ45,46とを備えて構成される。ここで、制御パルス発生回路41は、外部回路からの例えばビデオ信号であるデータ信号SigPY0、そのイネーブル信号ENPY0、及びコントロールデータ信号CNTPY0に基づいてスイッチ制御信号PY0を発生してインバータ45を介して図2の電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23bに出力する。また、制御パルス発生回路42は、外部回路からの例えばビデオ信号であるデータ信号SigPY1、そのイネーブル信号ENPY1、及びコントロールデータ信号CNTPY1に基づいてスイッチ制御信号PY1を発生してインバータ46を介して図2の電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23aに出力する。さらに、制御パルス発生回路43は、外部回路からの例えばビデオ信号であるデータ信号SigNY0、そのイネーブル信号ENNY0、及びコントロールデータ信号CNTNY0に基づいてスイッチ制御信号NY0を発生して図2の電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bに出力する。またさらに、制御パルス発生回路44は、外部回路からの例えばビデオ信号であるデータ信号SigNY1、そのイネーブル信号ENNY1、及びコントロールデータ信号CNTNY1に基づいてスイッチ制御信号NY1を発生して図2の電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aに出力する。
図5Aは図4の制御パルス発生回路41,42,43,44の構成を示すブロック図である。図5Aにおいて、各制御パルス発生回路41〜44は2個のアンドゲート47,49と、可変遅延回路48とを備えて構成される。ここで、制御パルス発生回路41,42,43,44は同一の構成を有する。アンドゲート47は端子ENに入力されるイネーブル信号がアクティブなときに端子Sigに入力されるデータ信号を通過させる。可変遅延回路48はアンドゲート47からのデータ信号をそのまま信号naとしてアンドゲート49に出力するとともに、当該データ信号を、端子CNTに入力されるコントロールデータ信号に基づく所定の遅延時間Td(図5B参照)だけ遅延させてかつ反転させて信号nbとしてアンドゲート49に出力する。アンドゲート49は入力される2つの信号na,nbの論理積をとってその結果の信号を端子POから出力する。
図5Bは図5Aの制御パルス発生回路41,42,43,44の動作例を示すタイミングチャートである。図5Bにおいて、端子enに入力されるイネーブル信号が“1”(Hレベル)の場合、端子Sigに入力されたデータ信号が信号naとして出力される。信号naは可変遅延回路48を通過して、端子CNTに入力されるコントロールデータ信号に基づく所定の遅延時間Td(図5B参照)だけ遅延させてかつ反転させて出力される。そして、アンドゲート49により信号naと信号nbの論理積を求めた結果、端子POには端子Sigに入力されたデータ信号の立ち上がりエッジから所定の時間tdの幅を持つパルス信号が出力される。端子enに入力されるイネーブル信号が“0”(Lレベル)の場合は信号naが“0”(Lレベル)に固定されるためパルスは発生されない。
図6は図5Aの可変遅延回路48の構成を示す回路図である。図6において、可変遅延回路48は、端子siに入力されるデータ信号を入力して遅延させる縦続接続された複数N個のバッファ51−1〜51−Nからなるバッファ回路50と、端子cntに入力されるコントロールデータ信号に基づいて、バッファ51−1〜51−Nの各出力端子から出力されるデータ信号のうちいずれかを選択してインバータ53を介して端子soから出力するセレクタ回路52とを備えて構成される。
以上のように構成された可変遅延回路48において、端子siから入力されたデータ信号は縦続接続された各バッファ51−1〜51−Nを通過するごとにバッファ1段あたりの遅延時間だけ遅延してゆく。セレクタ回路52は各バッファ51−1〜51−Nの各出力端子が接続され、端子cntに入力されるコントロールデータ信号により出力する段数を選択することにより遅延時間を可変に制御できる。セレクタ回路52で選択された信号はインバータ53で反転され出力される。前記構成により、制御パルス発生回路41〜44の端子enに入力される信号が“1”(Hレベル)の状態において端子Sigに入力されたデータ信号の立ち上がりエッジから、端子cntに入力されたコントロールデータ信号で選択された遅延時間tdの幅を持つパルスを発生できる。また、端子Sigに入力される信号の遷移のタイミングを調整することで、パルス発生のタイミングを調整することができる。
次いで、図2を参照してコモンモードノイズ抑制回路11の動作について以下に説明する。
例えば、電流源トランジスタ31から流れ出した電流がスイッチトランジスタ35、終端抵抗37、スイッチトランジスタ34及び電流源トランジスタ32の経路を流れている状態から、電流源トランジスタ31、スイッチトランジスタ33、終端抵抗37、スイッチトランジスタ36及び電流源トランジスタ32経路に切り替わるときを考える。ここで、スイッチトランジスタ33〜36のすべてが同時に切り替わるのが理想だが、実際には設計や製造のばらつきによりスイッチトランジスタの特性やスイッチトランジスタの制御信号のタイミングにばらつきが生じる。
例えば、スイッチトランジスタ34が他のスイッチトランジスタ33,35、36の切り替えよりも早いタイミングでオン状態からオフ状態に切り替わる場合を想定すると、スイッチトランジスタ34がオンからオフに切り替わるため、スイッチトランジスタ34のインピーダンスが増加し、信号Y0の電圧が上昇する。電流源トランジスタ31及び32により流れる電流は一定に保たれるため、終端抵抗37に流れる電流も変化しない。そのため信号Y1の電圧も信号Y0と同一の電圧変化量だけ上昇する。このため、信号Y0及び信号Y1の電圧がともに上昇することになり、コモンモードノイズとなる。このコモンモードノイズを抑制するためには信号Y0の電圧上昇を緩和してやればよい。具体的には、スイッチトランジスタ34が早くオフする期間だけ、電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bをオンして、瞬時的なインピーダンスの増加による電圧上昇を電流パルス発生回路17に逃がすことにより信号Y0の電圧上昇を緩和する。さらに、同様にして、スイッチトランジスタ33〜36の切り替えにより信号Y0及びY1に発生するコモンモードノイズ成分を、電流パルス発生回路16及び17によりノイズ成分を緩和する方向に電流を印加あるは引き込むことにより抑制する。以上の動作例は後述する図7のケースS3に対応する。
さらに、図7及び図8A〜図8Dを参照して、コモンモードノイズ抑制回路11の詳細動作について以下に説明する。
図7は図1のテーブルメモリ18に格納されるスイッチ制御テーブルを示す図である。また、図8Aは図1及び図2の差動信号送信装置1の動作例を示すタイミングチャートであって、スイッチ駆動制御信号PR,NR、スイッチ駆動制御信号PL,NL、データ信号SigPY0、イネーブル信号ENPY0、コントロールデータ信号CNTPY0、及びスイッチ制御信号PY0のタイミングチャートである。また、図8Bは図1及び図2の差動信号送信装置1の動作例を示すタイミングチャートであって、スイッチ駆動制御信号PR,NR、スイッチ駆動制御信号PL,NL、データ信号SigPY1、イネーブル信号ENPY1、コントロールデータ信号CNTPY1、及びスイッチ制御信号PY1のタイミングチャートである。さらに、図8Cは図1及び図2の差動信号送信装置1の動作例を示すタイミングチャートであって、スイッチ駆動制御信号PR,NR、スイッチ駆動制御信号PL,NL、信号SigNY0、イネーブル信号ENNY0、コントロールデータ信号CNTNY0、及びスイッチ制御信号NY0のタイミングチャートである。またさらに、図8Dは図1及び図2の差動信号送信装置1の動作例を示すタイミングチャートであって、スイッチ駆動制御信号PR,NR、スイッチ駆動制御信号PL,NL、信号SigNY1、イネーブル信号ENNY1、コントロールデータ信号CNTNY1、及びスイッチ制御信号NY1のタイミングチャートである。ここで、スイッチ駆動制御信号PR,NR及びスイッチ駆動制御信号PL,NLは差動信号送信装置1の駆動制御クロックに同期して発生される。
まず、図7を参照してコモンモードノイズ抑制回路11の電流パルス発生回路16,17を制御する複数のケースS1〜S14について以下に説明する。
<ケースS1>
ケースS1は送信信号出力回路12のスイッチトランジスタ33が他のスイッチトランジスタ34,35及び36よりも早く遷移する状態を表す。コモンモードノイズ抑制回路11の制御回路15は信号Y0の遷移方向に応じて、スイッチトランジスタ23a,24a,23b及び24bを制御する。
信号Y0がLレベルからHレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,34,35がオン状態、スイッチトランジスタ36がオフ状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ33がオンになるタイミングと同期して電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23a及び電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23a及び電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ34〜36の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。なお、「同期」とは、同期元の信号の遷移をきっかけに同期先の信号が遷移することを意味し、遷移タイミングが完全に一致する場合に限らず、遷移タイミングのずれがある場合も含む。
また、信号Y0がHレベルからLレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,34,35がオフ状態、スイッチトランジスタ36がオン状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ33がオフになるタイミングと同期して電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23bがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23bがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ34〜36の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
<ケースS2>
ケースS2は送信信号出力回路12のスイッチトランジスタ33が他のスイッチトランジスタ34,35及び36よりも遅く遷移する状態を表す。コモンモードノイズ抑制回路11の制御回路15は信号Y0の遷移方向に応じて、スイッチトランジスタ23a,24a,23b及び24bを制御する。
信号Y0がLレベルからHレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,34,35がオフ状態、スイッチトランジスタ36がオン状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ34〜36の遷移タイミングと同期して電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23bがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23bがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ33の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
また、信号Y0がHレベルからLレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,34,35がオン状態、スイッチトランジスタ36がオフ状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ34〜35の遷移タイミングと同期して電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23a及び電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23a及び電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ33の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
<ケースS3>
ケースS3は送信信号出力回路12のスイッチトランジスタ34が他のスイッチトランジスタ33,35及び36よりも早く遷移する状態を表す。コモンモードノイズ抑制回路11の制御回路15は信号Y0の遷移方向に応じて、スイッチトランジスタ23a,24a,23b及び24bを制御する。
信号Y0がLレベルからHレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,34,36がオフ状態、スイッチトランジスタ35がオン状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ34がオフになるタイミングと同期して電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ33、35、36の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
また、信号Y0がHレベルからLレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,34,36がオン状態、スイッチトランジスタ35がオフ状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ34がオンになるタイミングと同期して電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23b及び電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23b及び電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ33、35、36の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
<ケースS4>
ケースS4は送信信号出力回路12のスイッチトランジスタ34が他のスイッチトランジスタ33,35及び36よりも遅く遷移する状態を表す。コモンモードノイズ抑制回路11の制御回路15は信号Y0の遷移方向に応じて、スイッチトランジスタ23a,24a,23b及び24bを制御する。
信号Y0がLレベルからHレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,34,36がオン状態、スイッチトランジスタ35がオフ状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ33、35、36の遷移タイミングと同期して電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24a及び電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23bがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24a及び電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23bがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ34の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
また、信号Y0がHレベルからLレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,34,36がオフ状態、スイッチトランジスタ35がオン状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ33、35,36の遷移タイミングと同期して電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ34の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
<ケースS5>
ケースS5は送信信号出力回路12のスイッチトランジスタ35が他のスイッチトランジスタ33,34及び36よりも早く遷移する状態を表す。コモンモードノイズ抑制回路11の制御回路15は信号Y0の遷移方向に応じて、スイッチトランジスタ23a,24a,23b及び24bを制御する。
信号Y0がLレベルからHレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,35,36がオフ状態、スイッチトランジスタ34がオン状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ35がオフになるタイミングと同期して電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23aがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23aがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ33,34,36の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
また、信号Y0がHレベルからLレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,35,36がオン状態、スイッチトランジスタ34がオフ状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ35がオンになるタイミングと同期して電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23b及び電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23b及び電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ33,34,36の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
<ケースS6>
ケースS6は送信信号出力回路12のスイッチトランジスタ35が他のスイッチトランジスタ33,34及び36よりも遅く遷移する状態を表す。コモンモードノイズ抑制回路11の制御回路15は信号Y0の遷移方向に応じて、スイッチトランジスタ23a,24a,23b及び24bを制御する。
信号Y0がLレベルからHレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,35,36がオン状態、スイッチトランジスタ34がオフ状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ33,34、36の遷移タイミングと同期して電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23b及び電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23b及び電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ35の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
また、信号Y0がHレベルからLレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,35,36がオフ状態、スイッチトランジスタ34がオン状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ33、34,36の遷移タイミングと同期して電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23aがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23aがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ35の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
<ケースS7>
ケースS7は送信信号出力回路12のスイッチトランジスタ36が他のスイッチトランジスタ33,34及び35よりも早く遷移する状態を表す。コモンモードノイズ抑制回路11の制御回路15は信号Y0の遷移方向に応じて、スイッチトランジスタ23a,24a,23b及び24bを制御する。
信号Y0がLレベルからHレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ34,35,36がオン状態、スイッチトランジスタ33がオフ状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ36がオンになるタイミングと同期して電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23a及び電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23a及び電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ33〜35の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
また、信号Y0がHレベルからLレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ34,35,36がオフ状態、スイッチトランジスタ33がオン状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ36がオフになるタイミングと同期して電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ33〜35の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
<ケースS8>
ケースS8は送信信号出力回路12のスイッチトランジスタ36が他のスイッチトランジスタ33,34及び35よりも遅く遷移する状態を表す。コモンモードノイズ抑制回路11の制御回路15は信号Y0の遷移方向に応じて、スイッチトランジスタ23a,24a,23b及び24bを制御する。
信号Y0がLレベルからHレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ34,35,36がオフ状態、スイッチトランジスタ33がオン状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ33,34、35の遷移タイミングと同期して電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ36の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
また、信号Y0がHレベルからLレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ34,35,36がオン状態、スイッチトランジスタ33がオフ状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ33,34,35の遷移タイミングと同期して電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24b及び電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23aがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24b及び電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23aがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ36の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
<ケースS9>
ケースS9は送信信号出力回路12のスイッチトランジスタ33及び34が他のスイッチトランジスタ35及び36よりも早く遷移する状態を表す。コモンモードノイズ抑制回路11の制御回路15は信号Y0の遷移方向に応じて、スイッチトランジスタ23a,24a,23b及び24bを制御する。
信号Y0がLレベルからHレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,35がオン状態、スイッチトランジスタ34、36がオフ状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ33及び34が遷移するタイミングと同期して電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ35,36の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
また、信号Y0がHレベルからLレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,35がオフ状態、スイッチトランジスタ34、36がオン状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ33及び34が遷移するタイミングと同期して電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23bがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23bがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ35,36の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
<ケースS10>
ケースS10は送信信号出力回路12のスイッチトランジスタ33及び35が他のスイッチトランジスタ34及び36よりも早く遷移する状態を表す。コモンモードノイズ抑制回路11の制御回路15は信号Y0の遷移方向に応じて、スイッチトランジスタ23a,24a,23b及び24bを制御する。
信号Y0がLレベルからHレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,34がオン状態、スイッチトランジスタ35、36がオフ状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ33及び35が遷移するタイミングと同期して電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23a及び電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23a及び電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ34、36の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
また、信号Y0がHレベルからLレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,34がオフ状態、スイッチトランジスタ35、36がオン状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ33及び35が遷移するタイミングと同期して電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23b及び電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23b及び電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ34、36の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
<ケースS11>
ケースS11は送信信号出力回路12のスイッチトランジスタ33及び36が他のスイッチトランジスタ34及び35よりも早く遷移する状態を表す。コモンモードノイズ抑制回路11の制御回路15は信号Y0の遷移方向に応じて、スイッチトランジスタ23a,24a,23b及び24bを制御する。
信号Y0がLレベルからHレベルに遷移する場合は、すべてのスイッチトランジスタ33,34,35、36がオン状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ33及び36が遷移するタイミングと同期して電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23a及び電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23a及び電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ34、35の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
また、信号Y0がHレベルからLレベルに遷移する場合は、すべてのスイッチトランジスタ33,34,35、36がオフ状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ33及び36が遷移するタイミングと同期して電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23b及び電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23b及び電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ34、35の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
<ケースS12>
ケースS12は送信信号出力回路12のスイッチトランジスタ34及び35が他のスイッチトランジスタ33及び36よりも早く遷移する状態を表す。コモンモードノイズ抑制回路11の制御回路15は信号Y0の遷移方向に応じて、スイッチトランジスタ23a,24a,23b及び24bを制御する。
信号Y0がLレベルからHレベルに遷移する場合は、すべてのスイッチトランジスタ33,34,35、36がオフ状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ34及び35がオンになるタイミングと同期して電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23a及び電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23a及び電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ33、36の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
また、信号Y0がHレベルからLレベルに遷移する場合は、すべてのスイッチトランジスタ33,34,35、36がオン状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ34及び35が遷移するタイミングと同期して電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23b及び電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23b及び電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ33、36の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
<ケースS13>
ケースS13は送信信号出力回路12のスイッチトランジスタ34及び36が他のスイッチトランジスタ33及び35よりも早く遷移する状態を表す。コモンモードノイズ抑制回路11の制御回路15は信号Y0の遷移方向に応じて、スイッチトランジスタ23a,24a,23b及び24bを制御する。
信号Y0がLレベルからHレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,34がオフ状態、スイッチトランジスタ35、36がオン状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ34及び36が遷移するタイミングと同期して電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23a及び電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23a及び電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ24bがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ33,35の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
また、信号Y0がHレベルからLレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,34がオン状態、スイッチトランジスタ35、36がオフ状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ34及び36が遷移するタイミングと同期して電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23b及び電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路17のスイッチトランジスタ23b及び電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ33,35の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
<ケースS14>
ケースS14は送信信号出力回路12のスイッチトランジスタ35及び36が他のスイッチトランジスタ33及び34よりも早く遷移する状態を表す。コモンモードノイズ抑制回路11の制御回路15は信号Y0の遷移方向に応じて、スイッチトランジスタ23a,24a,23b及び24bを制御する。
信号Y0がLレベルからHレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,35がオフ状態、スイッチトランジスタ34、36がオン状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ35及び36が遷移するタイミングと同期して電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23aがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ23aがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ33,34の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
また、信号Y0がHレベルからLレベルに遷移する場合は、スイッチトランジスタ33,35がオン状態、スイッチトランジスタ34、36がオフ状態になる期間が生じ、これによりコモンモードノイズを発生させる電流変動が生じる。制御回路15は、この電流変動を打ち消す制御を行う。例えば、制御回路15は、スイッチトランジスタ35及び36が遷移するタイミングと同期して電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオンになるように制御する。また、電流パルス発生回路16のスイッチトランジスタ24aがオン状態である期間は、例えば、スイッチトランジスタ33,34の遷移タイミングに対応する期間に設定される。これにより、前記電流変動を打ち消す所定期間のパルスが所定のタイミングで発生する。
以上図7のスイッチ制御テーブルを参照して説明したように、各スイッチトランジスタ33〜36が遷移するタイミングに基づいて制御回路15が、コモンモードノイズによる電流変動を打ち消すように、各スイッチトランジスタ23a、24a、23b及び24bを制御する動作例を説明した。実際には、各スイッチトランジスタ33〜36がスイッチングした瞬間に、過渡的に逆方向にノイズが出てその後メインのノイズが発生するような場合も起こり得る。よって、各スイッチトランジスタ23a、24a、23b及び24bが遷移するタイミングは各スイッチトランジスタ33〜36が遷移するタイミングと完全に一致させるとは限らず、後述する測定に基づいて、コモンモードノイズが最小になるようにパルスのタイミング及び幅が調整される。
さらに、図8A〜図8Dを参照して、コモンモードノイズ抑制回路11の動作例について以下に説明する。なお、図8A〜図8Dにおいて、コントロールデータ信号CNTPY0,CNTPY1,CNTNY0,CNTNY1はセレクタ回路52に対して遅延時間に対応するバッファ51−1〜51−Nのうちの1つを選択するための選択信号であり、例えば4ビットパラレルのデータ信号である。
図8Aにおいて、データ信号SigPY0は、スイッチトランジスタ23bを前記所定のタイミングでオンにするようにLレベルからHレベルに遷移する。その後、発生するパルスの幅以上の期間の経過後、次のクロックタイミングまでにLレベルに戻る。イネーブル信号ENPY0は、データ信号SigPY0がLレベルからHレベルに遷移する前にHレベルとなる。コントロールデータ信号CNTPY0は、スイッチトランジスタ23bを前記所定期間オン状態にするようにセレクタ回路52を制御する。
図8Bにおいて、データ信号SigPY1は、スイッチトランジスタ23aを前記所定のタイミングでオンにするようにLレベルからHレベルに遷移する。その後、発生するパルスの幅以上の期間の経過後、次のクロックタイミングまでにLレベルに戻る。イネーブル信号ENPY1は、データ信号SigPY1がLレベルからHレベルに遷移する前にHレベルとなる。コントロールデータ信号CNTPY1は、スイッチトランジスタ23aを前記所定期間オン状態にするようにセレクタ回路52を制御する。
図8Cにおいて、信号SigNY0は、スイッチトランジスタ24bを前記所定のタイミングでオンにするようにLレベルからHレベルに遷移する。その後、発生するパルスの幅以上の期間の経過後、次のクロックタイミングまでにLレベルに戻る。イネーブル信号ENNY0は、信号SigNY0がLレベルからHレベルに遷移する前にHレベルとなる。コントロールデータ信号CNTNY0は、スイッチトランジスタ24bを前記所定期間オン状態にするようにセレクタ回路52を制御する。
図8Dにおいて、信号SigNY1は、スイッチトランジスタ24aを前記所定のタイミングでオンにするようにLレベルからHレベルに遷移する。その後、発生するパルスの幅以上の期間の経過後、次のクロックタイミングまでにLレベルに戻る。イネーブル信号ENNY1は、信号SigNY1がLレベルからHレベルに遷移する前にHレベルとなる。コントロールデータ信号CNTNY1は、スイッチトランジスタ24aを前記所定期間オン状態にするようにセレクタ回路52を制御する。
図8A〜図8Dから明らかなように、信号SigPY0,SigPY1,SigNY0,SigNY1はそれぞれ、送信信号出力回路12の各スイッチトランジスタ33,35,34,36への制御信号PL,PR,NL及びNRと同期している。すなわち、制御回路15は、送信信号出力回路12の駆動クロックと同期したタイミングで制御する。ここで、送信信号出力回路12のスイッチトランジスタ33,35,34,36の制御信号PL,PR,NL,NRに同期したデータ信号SigPY0,SigPY1,SigNY0,SigNY1の立ち上がりエッジから、コントロールデータ信号CNTPY0で選択されたパルス幅を持つスイッチ制御信号PY0、及びコントロールデータ信号CNTNY0で選択されたパルス幅を持つスイッチ制御信号NY0を生成する。電流パルス発生回路16,17の制御信号であるスイッチ制御信号PY0、PY1,NY1及びNY0の何れを発生させるか及びパルス幅については制御回路15内のテーブルメモリ18に例えば出荷前に予め格納されるが、固定して格納し、もしくは動作中において所定の周期で図1の適応化コントローラ5により適応的に制御してもよい。
さらに、スイッチ制御信号PY0、PY1,NY1及びNY0のパルス幅と、電流パルス発生回路16及び17によって電流を流す場所及び向きを決定するスイッチトランジスタ23a,23b,24a,24bの選択方法を以下に示す。例として設計段階における評価時や、製品出荷時のテストにおいて実際にコモンモードノイズを計測することにより行う方法を示す。
コモンモードノイズは、図1に示すように、送信信号出力回路12からの信号Y0及びY1の電圧を電圧検出器4により計測し、適応化コントローラ5により((信号Y0の電圧値)+(信号Y1の電圧値))/2を求めることにより計測することができる。適応化コントローラ5は、図7のスイッチ制御テーブル内の複数のケースS1〜S14と、スイッチ制御信号PY0、PY1,NY1及びNY0のパルスのタイミング及びパルス幅の組み合わせを変えながらコモンモードノイズを計測し、コモンモードノイズが最小になる組み合わせを探索することにより、パルス幅及び電流パルス発生回路16及び17によって電流を流す場所及び向きを決定する。以上の探索はいわゆる多変量探索アルゴリズムを用いることができ、当該探索方法はコモンモードノイズの最小値が求まるのであればどのような方法でもよく、総当たりであっても最急降下法などあってもよくそのアルゴリズムは問わない。また、スイッチトランジスタ23a,23b,24a,24bの選択の組み合わせもテーブルに示した組み合わせに限らず、考えられるすべての組み合わせを用いて探索を行ってもよい。
以上の選択方法では、設計段階における評価時や、製品出荷時のテストにおいて実際にコモンモードノイズを計測する場合について説明しているが、図1の電圧検出器4及び適応化コントローラ5を実際の製品に組み込んで動作中において所定の周期でテーブルメモリ18内のスイッチ制御テーブルを学習させるようにしてもよい。
例えば、制御回路15は、出力端子38,39から送信される差動信号の信号電圧に基づいて、上記複数のケースから選択される1つのケース並びにスイッチ制御信号のタイミング及び信号幅を変えながらコモンモードノイズが最小となるケース、タイミング及び信号幅を探索して、当該探索結果を設定して電流パルス発生回路16,17を制御する。ここで、制御回路15は、送信信号出力回路12の動作時においてコモンモードノイズが最小となるケース、タイミング及び信号幅を探索して、当該探索結果に基づいて電流パルス発生回路16,17を適応制御してもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、制御回路15は送信信号出力回路12がスイッチングするタイミングに同期したパルスを発生でき、同タイミングで発生するコモンモードノイズを緩和するための電流パルスを生成できる。
以上の本実施の形態において、図6の可変遅延回路48はバッファ段数により遅延量を調整する構成としたが、本開示はこれに限らず、遅延時間を調整して出力できるものであれば別の構成でもよい。
また、本実施の形態において、図2の送信信号出力回路12はLVDS回路構成を用いて説明したが、本開示はこれに限らず、差動電流駆動方式送信回路であればその形態は問わない。
また、本実施の形態において、図2のコモンモードノイズ抑制回路11は送信信号出力回路12の出力端子38および39に接続されているが、本開示はこれに限らず、コモンモードノイズ抑制回路11により電流を出し入れすることによりコモンモードノイズを緩和することができるノードであれば別のノードに接続してもよく、例えば電流源トランジスタ31とスイッチトランジスタ33および35が接続されたノード、あるいは電流源トランジスタ32とスイッチトランジスタ34および36が接続されたノードに接続される形態であってもよい。
(実施の形態2)
図9は本開示の実施の形態2にかかる車載表示機器61,62の使用例を示す正面図である。図9において、車載表示機器として代表的なものとして、自動車の運転を行う上で必要な情報(スピード、エンジン回転数、走行距離、燃料量など)を表示するインスツルメントパネル用途の車載表示機器62やカーナビゲーションシステム用途の車載表示機器61を図示している。車載表示機器62はその一部、複数部、あるいはすべてを液晶画面や有機EL画面などのデジタル表示機器で構成されている。
図10Aは図9の車載表示機器61,62と半導体集積回路63,64との接続を示すブロック図である。車載表示機器61に表示する表示用画像データは図10Aに示すように半導体集積回路63からケーブル65などを介して車載表示機器61に伝送される。送信信号出力回路12は半導体集積回路63に搭載されており、送信信号出力回路12で発生したコモンモードノイズはケーブル65などから空間に放射され他の電子機器などの誤動作を引き起こす原因になる。同様に車載表示機器62に表示する画像データは半導体集積回路64からケーブル66などを介して車載表示機器62に伝送される。送信信号出力回路12は半導体集積回路64に搭載されており、送信信号出力回路12で発生したコモンモードノイズはケーブル66などから空間に放射され他の電子機器などの誤動作を引き起こす原因になる。
本実施の形態にかかる構成によれば、実施の形態1にかかるコモンモードノイズ抑制回路11は半導体集積回路63及び64に搭載され、コモンモードノイズを抑制することにより電磁輻射ノイズを低減し、自動車の安全性を向上することができる。
図10Bは図10Aの変形例であって、図9の車載表示機器61,62と半導体集積回路69との接続を示すブロック図である。図10Bに示すように複数の表示機器に対してひとつの半導体集積回路で画像データを伝送する方式としてもよい。例えば図10Bでは車載表示機器61はケーブル67を介して半導体集積回路69に、車載表示機器62はケーブル68を介して同じく半導体集積回路69に接続されている。以上の変形例においても、実施の形態2と同様の作用効果を有する。
以上の実施の形態2においては、車載表示機器61,62と、差動信号送信装置を構成する半導体集積回路63,64と、それぞれ接続するケーブル65,66などを備えて車載用画像表示システムを構成しているが、本開示はこれに限らず、車載用に限らず、一般の自宅又はオフィスなどで用いる差動信号伝送システムを用いた画像表示システムに適用してもよい。
(実施の形態3)
図11は本開示の実施の形態3にかかる差動信号伝送システムのための、差動信号送信装置1Aのコモンモードノイズ抑制回路11A及び送信信号出力回路12Aの構成を示す回路図である。図11の送信信号出力回路12Aは、図2の送信信号出力回路12に比較して以下の点が異なる。
(1)制御信号PLの入力端子とスイッチトランジスタ33のゲートとの間に、制御回路15Aからの遅延時間を指示するコントロールデータ信号CDPLに基づいて当該遅延時間だけ制御信号PLを遅延させる可変遅延回路72を挿入したこと。
(2)制御信号PRの入力端子とスイッチトランジスタ35のゲートとの間に、制御回路15Aからの遅延時間を指示するコントロールデータ信号CDPRに基づいて当該遅延時間だけ制御信号PRを遅延させる可変遅延回路74を挿入したこと。
(3)制御信号NLの入力端子とスイッチトランジスタ36のゲートとの間に、制御回路15Aからの遅延時間を指示するコントロールデータ信号CDNLに基づいて当該遅延時間だけ制御信号NLを遅延させる可変遅延回路75を挿入したこと。
(4)制御信号NRの入力端子とスイッチトランジスタ34のゲートとの間に、制御回路15Aからの遅延時間を指示するコントロールデータ信号CDNRに基づいて当該遅延時間だけ制御信号NRを遅延させる可変遅延回路73を挿入したこと。
以上のように構成された実施の形態3によれば、可変遅延回路72の遅延時間はコントロールデータ信号CDPLで調整され、可変遅延回路73の遅延時間はコントロールデータ信号CDNRで調整され、可変遅延回路74の遅延時間はコントロールデータ信号CDPRで調整され、可変遅延回路75の遅延時間はコントロールデータ信号CDNLで調整される。
この構成によりスイッチトランジスタ33〜36の切り替えタイミングを制御するための制御信号PL,PR,NL,NRのタイミングを個別に調整することが可能となる。
図12は図11の制御回路15Aの構成を示すブロック図である。図12の制御回路15Aは、図4の制御回路15と比較して、以下の点が異なる。
(1)制御パルス発生回路41の前段に、信号SigPY0を遅延させる可変遅延回路81が追加挿入されたこと。
(2)制御パルス発生回路42の前段に、信号SigPY1を遅延させる可変遅延回路82が追加挿入されたこと。
(3)制御パルス発生回路43の前段に、信号SigNY0を遅延させる可変遅延回路83が追加挿入されたこと。
(4)制御パルス発生回路44の前段に、信号SigNY1を遅延させる可変遅延回路84が追加挿入されたこと。
ここで、可変遅延回路81の遅延時間はコントローラ40からのコントロールデータ信号CDPY0により調整され、可変遅延回路82の遅延時間はコントローラ40からのコントロールデータ信号CDPY1により調整され、可変遅延回路83の遅延時間はコントローラ40からのコントロールデータ信号CDNY0により調整され、可変遅延回路84の遅延時間はコントローラ40からのコントロールデータ信号CDNY1により調整される。これにより、スイッチ制御信号PY0,PY1,NY0,NY1の発生タイミングを個別に調整できる。
図13は図11及び図12の可変遅延回路72,73,74,75,81,82,83,84の構成を示すブロック図である。図13において、各可変遅延回路72,73,74,75,81,82,83,84は、図6の可変遅延回路48と比較してインバータ53を削除したことを特徴としている。
以上のように構成された、本実施の形態にかかるコモンモードノイズ抑制回路11によれば、スイッチトランジスタ33〜36のスイッチングタイミングと、スイッチングノイズを抑制する電流パルスを生成するスイッチ制御信号PY0,PY1,NY0,NY1の発生タイミングを個別に調整することが可能となり、より細かくコモンモードノイズを抑制する設定が可能となる。
以上説明したように、以上の実施の形態によれば、既存の差動信号送信装置の設計を大きく変更することなく、コモンモードノイズを抑制するコモンモードノイズ抑制回路11を提供することができる。また、電磁輻射ノイズを低減することで、車載電子機器に必要とされる安全性を確保した画像表示機器を提供することができる。
本実施の形態によれば、高速動作を阻害することなく、かつ、既存の差動送信装置の設計を変更することなく機能を追加することで実現するコモンモードノイズ抑制回路を提供し、電磁輻射ノイズを低減することで、車載電子機器に必要とされる安全性を確保した画像表示機器を提供することができる。
(実施の形態のまとめ)
本開示の第1の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路は、第1及び第2の出力端子を備え、差動信号を前記第1及び第2の出力端子から送信する送信信号出力回路のためのコモンモードノイズ抑制回路であって、前記第1の出力端子に電流を挿入し又は電流を引き抜くための電流を発生する第1の発生回路と、前記第2の出力端子に電流を挿入し又は電流を引き抜くための電流を発生する第2の発生回路と、前記送信信号出力回路の駆動制御クロックに同期して、前記送信される差動信号のコモンモードノイズを抑制する電流パルスを生成するように、前記第1及び第2の発生回路を制御する制御回路とを備える。
この構成によれば、制御回路は、送信信号出力回路の駆動制御クロックに同期して、送信される差動信号のコモンモードノイズを抑制する電流パルスを生成するように、第1及び第2の発生回路を制御する。すなわち、制御回路は、送信される差動信号のコモンモードノイズと逆相の電流パルスを生成するように第1及び第2の発生回路を制御する。第1及び第2の発生回路は、差動信号のコモンモードノイズと逆相の電流パルスを生成し、この電流パルスがコモンモードノイズを打ち消すので、コモンモードノイズが抑制される。
本開示の第2の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路は、第1の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路において、前記送信信号出力回路は、直流電源に接続された一端を有する第1の電流源と、接地された一端を有する第2の電流源と、前記第1の出力端子と前記第1の電流源の他端との間に接続された第1のスイッチと、前記第2の出力端子と前記第1の電流源の他端との間に接続された第2のスイッチと、前記第1の出力端子と前記第2の電流源の他端との間に接続された第3のスイッチと、前記第2の出力端子と前記第2の電流源の他端との間に接続された第4のスイッチと、前記第1の出力端子と前記第2の出力端子との間に接続された終端抵抗とを備え、前記送信信号出力回路は、当該送信信号出力回路の駆動制御クロックに同期して、前記第1、第2、第3及び第4のスイッチに対する駆動制御信号を発生し、前記第1、第2、第3及び第4のスイッチの少なくとも一部のスイッチをオン・オフすることにより差動信号を前記第1及び第2の出力端子から送信する。
本開示の第3の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路は、第2の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路において、前記制御回路は、前記第1、第2、第3及び第4のスイッチの遷移状態と、前記第1及び第2の出力端子から送信される差動信号の遷移状態に対応して前記第1及び第2の発生回路を制御する制御信号との組合せである複数のケースを含む制御テーブルを格納する記憶装置を備え、前記制御回路は、前記第1及び第2の出力端子から送信される差動信号の信号電圧に基づいて、上記複数のケースから選択される1つのケース並びに前記制御信号のタイミング及び信号幅を変えながら前記コモンモードノイズが最小となるケース、タイミング及び信号幅を探索して、当該探索結果を設定して前記第1及び第2の発生回路を制御する。
本開示の第4の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路は、第3の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路において、前記制御回路は、前記送信信号出力回路の動作時において前記コモンモードノイズが最小となるケース、タイミング及び信号幅を探索して、当該探索結果に基づいて前記第1及び第2の発生回路を適応制御する。
本開示の第5の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路は、第2〜4の態様のうちのいずれか1つにかかるコモンモードノイズ抑制回路において、前記第1及び第2の電流源はそれぞれトランジスタで構成され、前記第1、第2、第3及び第4のスイッチはそれぞれトランジスタで構成される。
本開示の第6の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路は、第1〜5の態様のうちのいずれか1つにかかるコモンモードノイズ抑制回路において、前記第1及び第2の発生回路はそれぞれ、前記第1又は第2の出力端子に接続された第3の出力端子と、前記直流電源に接続された一端を有する第3の電流源と、前記第3の電流源の他端と前記第3の出力端子との間に接続された第5のスイッチと、前記接地に接続された一端を有する第4の電流源と、前記第4の電流源の他端と前記第3の出力端子との間に接続された第6のスイッチとを備え、前記制御回路は、前記第5及び第6のスイッチを制御するためのスイッチ制御信号を発生する。
本開示の第7の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路は、第1〜5の態様のうちのいずれか1つにかかるコモンモードノイズ抑制回路において、前記第1及び第2の発生回路はそれぞれ、前記第1又は第2の出力端子に接続された第3の出力端子と、直流電源と前記第3の出力端子との間に接続された、第3の電流源および第5のスイッチで構成される直列回路と、前記接地と前記第3の出力端子との間に接続された、第4の電流源および第6のスイッチで構成される直列回路とを備え、前記制御回路は、前記第5及び第6のスイッチを制御するためのスイッチ制御信号を発生する。
本開示の第8の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路は、第6又は7の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路において、前記第3及び第4の電流源はそれぞれトランジスタで構成され、前記第5及び第6のスイッチはそれぞれトランジスタで構成される。
本開示の第9の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路は、第6又は7の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路において、前記第3の電流源と前記第5のスイッチは1つのトランジスタで構成され、前記第4の電流源と前記第6のスイッチは1つのトランジスタで構成される。
本開示の第10の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路は、第1〜9の態様のうちのいずれか1つにかかるコモンモードノイズ抑制回路において、前記制御回路は、予め定められたタイミングで予め定められた期間、前記第1の出力端子又は前記第2の出力端子にそれぞれ電流を挿入し又は電流を引き抜くための電流を発生させるように、前記第1及び第2の発生回路を制御する。
本開示の第11の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路は、第10の態様にかかるコモンモードノイズ抑制回路において、前記予め定められたタイミング及び前記予め定められた期間は、前記送信信号出力回路のコモンモードノイズの測定結果に基づいて予め前記制御回路に設定される。
本開示の第12の態様にかかる差動信号送信装置は、第1〜11の態様のうちのいずれか1つにかかるコモンモードノイズ抑制回路と、前記送信信号出力回路とを備える。
本開示の第13の態様にかかる差動信号送信装置は、第12の態様にかかる差動信号送信装置において、前記差動信号送信装置は半導体集積回路で構成される。
本開示の第14の態様にかかる差動信号送信装置は、第12又は13の態様にかかる差動信号送信装置において、前記差動信号送信装置は表示用画像データの差動信号を送信する。
本開示の第15の態様にかかる差動信号伝送システムは、第12又は13の態様にかかる差動信号送信装置と、前記差動信号送信装置からの差動信号を受信する差動信号受信装置とを備える。
本開示の第16の態様にかかる差動信号伝送システムは、第14の態様にかかる差動信号送信装置と、前記差動信号送信装置からの差動信号を受信する差動信号受信装置とを備え、前記差動信号伝送システムは画像表示システムである。
本開示の第17の態様にかかる車載電子機器は、第16の態様にかかる前記差動信号伝送システムを有する。
本開示にかかるコモンモードノイズ抑制回路は、コモンモードノイズを低減する機能を有し、例えば表示装置を有する電子機器の電磁輻射ノイズ対策として有用である。
1,1A 差動信号送信装置
2 差動信号受信装置
3 差動信号伝送路
4 電圧検出器
5 適応化コントローラ
11,11A コモンモードノイズ抑制回路
12,12A 送信信号出力回路
15,15A 制御回路
16,16A,16B,17 電流パルス発生回路
18 テーブルメモリ
21a,22a,21b,22b,31,32 電流源トランジスタ
23a,24a,23b,24b,33,34,35,36 スイッチトランジスタ
37 終端抵抗
38,39 出力端子
40 コントローラ
41,42,43,44 制御パルス発生回路
45,46,53 インバータ
47,49 アンドゲート
48,72,73,74,75,81,82,83,84 可変遅延回路
50 バッファ回路
51−1〜51−N バッファ
52 セレクタ回路
61,62 車載表示機器
63,64,69 半導体集積回路
65,66,67,68 ケーブル

Claims (17)

  1. 第1及び第2の出力端子を備え、差動信号を前記第1及び第2の出力端子から送信する送信信号出力回路のためのコモンモードノイズ抑制回路であって、
    前記第1の出力端子に電流を挿入し又は電流を引き抜くための電流を発生する第1の発生回路と、
    前記第2の出力端子に電流を挿入し又は電流を引き抜くための電流を発生する第2の発生回路と、
    前記送信信号出力回路の駆動制御クロックに同期して、前記送信される差動信号のコモンモードノイズを抑制する電流パルスを生成するように、前記第1及び第2の発生回路を制御する制御回路とを備えるコモンモードノイズ抑制回路。
  2. 前記送信信号出力回路は、
    直流電源に接続された一端を有する第1の電流源と、
    接地された一端を有する第2の電流源と、
    前記第1の出力端子と前記第1の電流源の他端との間に接続された第1のスイッチと、
    前記第2の出力端子と前記第1の電流源の他端との間に接続された第2のスイッチと、
    前記第1の出力端子と前記第2の電流源の他端との間に接続された第3のスイッチと、
    前記第2の出力端子と前記第2の電流源の他端との間に接続された第4のスイッチと、
    前記第1の出力端子と前記第2の出力端子との間に接続された終端抵抗と
    を備え、
    前記送信信号出力回路は、当該送信信号出力回路の駆動制御クロックに同期して、前記第1、第2、第3及び第4のスイッチに対する駆動制御信号を発生し、前記第1、第2、第3及び第4のスイッチの少なくとも一部のスイッチをオン・オフすることにより差動信号を前記第1及び第2の出力端子から送信する請求項1記載のコモンモードノイズ抑制回路。
  3. 前記制御回路は、前記第1、第2、第3及び第4のスイッチの遷移状態と、前記第1及び第2の出力端子から送信される差動信号の遷移状態に対応して前記第1及び第2の発生回路を制御する制御信号との組合せである複数のケースを含む制御テーブルを格納する記憶装置を備え、
    前記制御回路は、前記第1及び第2の出力端子から送信される差動信号の信号電圧に基づいて、上記複数のケースから選択される1つのケース並びに前記制御信号のタイミング及び信号幅を変えながら前記コモンモードノイズが最小となるケース、タイミング及び信号幅を探索して、当該探索結果を設定して前記第1及び第2の発生回路を制御する請求項2記載のコモンモードノイズ抑制回路。
  4. 前記制御回路は、前記送信信号出力回路の動作時において前記コモンモードノイズが最小となるケース、タイミング及び信号幅を探索して、当該探索結果に基づいて前記第1及び第2の発生回路を適応制御する請求項3記載のコモンモードノイズ抑制回路。
  5. 前記第1及び第2の電流源はそれぞれトランジスタで構成され、
    前記第1、第2、第3及び第4のスイッチはそれぞれトランジスタで構成される請求項2〜4のうちのいずれか1つに記載のコモンモードノイズ抑制回路。
  6. 前記第1及び第2の発生回路はそれぞれ、
    前記第1又は第2の出力端子に接続された第3の出力端子と、
    前記直流電源に接続された一端を有する第3の電流源と、
    前記第3の電流源の他端と前記第3の出力端子との間に接続された第5のスイッチと、
    前記接地に接続された一端を有する第4の電流源と、
    前記第4の電流源の他端と前記第3の出力端子との間に接続された第6のスイッチとを備え、
    前記制御回路は、
    前記第5及び第6のスイッチを制御するためのスイッチ制御信号を発生する請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載のコモンモードノイズ抑制回路。
  7. 前記第1及び第2の発生回路はそれぞれ、
    前記第1又は第2の出力端子に接続された第3の出力端子と、
    前記直流電源と前記第3の出力端子との間に接続された、第3の電流源および第5のスイッチで構成される直列回路と、
    前記接地と前記第3の出力端子との間に接続された、第4の電流源および第6のスイッチで構成される直列回路とを備え、
    前記制御回路は、前記第5及び第6のスイッチを制御するためのスイッチ制御信号を発生する請求項1〜5のうちのいずれか1つに記載のコモンモードノイズ抑制回路。
  8. 前記第3及び第4の電流源はそれぞれトランジスタで構成され、
    前記第5及び第6のスイッチはそれぞれトランジスタで構成される請求項6又は7記載のコモンモードノイズ抑制回路。
  9. 前記第3の電流源と前記第5のスイッチは1つのトランジスタで構成され、
    前記第4の電流源と前記第6のスイッチは1つのトランジスタで構成される請求項6又は7記載のコモンモードノイズ抑制回路。
  10. 前記制御回路は、予め定められたタイミングで予め定められた期間、前記第1の出力端子又は前記第2の出力端子にそれぞれ電流を挿入し又は電流を引き抜くための電流を発生させるように、前記第1及び第2の発生回路を制御する請求項1〜9のうちいずれか1つに記載のコモンモードノイズ抑制回路。
  11. 前記予め定められたタイミング及び前記予め定められた期間は、前記送信信号出力回路のコモンモードノイズの測定結果に基づいて予め前記制御回路に設定される、請求項10記載のコモンモードノイズ抑制回路。
  12. 請求項1〜11のうちのいずれか1つに記載のコモンモードノイズ抑制回路と、
    前記送信信号出力回路とを備える差動信号送信装置。
  13. 前記差動信号送信装置は半導体集積回路で構成される請求項12記載の差動信号送信装置。
  14. 前記差動信号送信装置は表示用画像データの差動信号を送信する請求項12又は13記載の差動信号送信装置。
  15. 請求項12又は13記載の差動信号送信装置と、
    前記差動信号送信装置からの差動信号を受信する差動信号受信装置とを備える差動信号伝送システム。
  16. 請求項14記載の差動信号送信装置と、
    前記差動信号送信装置からの差動信号を受信する差動信号受信装置とを備え、
    前記差動信号伝送システムは画像表示システムである差動信号伝送システム。
  17. 請求項16記載の前記差動信号伝送システムを有する車載電子機器。
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