JP2014241338A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】三次元積層した半導体チップを簡便な装置構成で効率よく冷却しうる半導体装置を提供する。
【解決手段】第1の半導体チップと、第1の半導体チップ上に設けられ、内部の密閉空間に冷媒が収容されたベーパチャンバチップと、ベーパチャンバチップの第1の領域上に設けられた第2の半導体チップと、ベーパチャンバチップの第1の領域を囲う第2の領域上に熱的に接続された冷却部材とを有し、ベーパチャンバチップの表面に、第2の領域を分断する溝が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の半導体チップを積み重ねて実装した半導体装置に関する。
半導体ICチップやパッケージ、車載用パワー半導体等の電子部品や電子機器等では、動作時に発生する熱を効率的に取り除き、高い信頼性のもとに継続的に動作する機能を搭載することが求められている。例えば、サーバやPCには非常に多くの熱を発生するCPU(Central Processing Unit)が使用されているため、そこから発生する熱を効率よく取り除くとともに、筐体内部や設置場所の温度環境を適正に維持することが求められている。また、装置の小型化・高速化の進展に伴い、電流密度が増加しひいては発熱量も多くなっており、熱を効率的に取り除くことがますます求められている。
特に、複数の半導体チップを積み重ねて実装した三次元実装半導体装置では、表面に設けたヒートシンク等の放熱装置によって積層内の総ての半導体チップを冷却することは困難である。このため、如何にして内部の半導体チップから効率的に熱を取り除くかが重要となっている。
このような背景から、三次元実装半導体装置の各半導体チップを効率よく冷却するための候補技術として、マイクロチャネルを用いた冷却技術が提案されている。この技術は、三次元実装半導体装置に複数のマイクロチャネルを設け、このマイクロチャネルに冷却用の液体を流すことにより、各半導体チップを冷却する方法である。半導体チップとマイクロチャネルチップを交互に三次元積層することによって、各半導体チップを効率よく冷却することが可能になる。
特表2012−520575号公報
しかしながら、マイクロチャネルを用いた冷却方法は、マイクロチャネルで発生する圧力損失が非常に大きく、その圧力損失を補うことが可能な外部ポンプや継手等の周辺部品が必要であった。このため、より簡便な装置構成で効率よく冷却しうる半導体装置の冷却方法が待望されていた。
本発明の目的は、三次元積層した半導体チップを簡便な装置構成で効率よく冷却しうる半導体装置を提供することにある。
実施形態の一観点によれば、第1の半導体チップと、前記第1の半導体チップ上に設けられ、内部の密閉空間に冷媒が収容されたベーパチャンバチップと、前記ベーパチャンバチップの第1の領域上に設けられた第2の半導体チップと、前記ベーパチャンバチップの、前記第1の領域を囲う第2の領域上に熱的に接続された冷却部材とを有し、前記ベーパチャンバチップの表面に、前記第2の領域を分断する溝が設けられている半導体装置が提供される。
また、実施形態の他の観点によれば、内部に空洞が形成された基板を形成する工程と、第1の領域と、前記第1の領域を囲う第2の領域とを有する前記基板の表面に、前記第2の領域を分断する溝を形成する工程とを有するベーパチャンバチップの製造方法が提供される。
開示の半導体装置によれば、簡便な装置構成で三次元積層構造の半導体装置を容易に冷却することができる。また、ベーパチャンバチップに溝を形成することで、ベーパチャンバチップに印加される不均一な圧力を吸収することができる。これにより、接合部の信頼性低下やベーパチャンバチップの破損を抑制することができ、半導体装置の信頼性を向上することができる。
図1は、第1実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。 図2は、第1実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップの構造を示す平面図である。 図3は、第1実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップの構造を示す概略断面図である。 図4は、第1実施形態による半導体装置の効果を説明する図である。 図5は、第1実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップの製造方法を示す工程断面図(その1)である。 図6は、第1実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップの製造方法を示す工程断面図(その2)である。 図7は、第1実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップの製造方法を示す工程断面図(その3)である。 図8は、第1実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップの製造方法を示す工程断面図(その4)である。 図9は、第1実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップの製造方法を示す工程断面図(その5)である。 図10は、第1実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップの製造方法を示す工程断面図(その6)である。 図11は、第1実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップの製造方法を示す工程断面図(その7)である。 図12は、第2実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。 図13は、第3実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。 図14は、第3実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップの構造を示す平面図である。 図15は、第4実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。
[第1実施形態]
第1実施形態による半導体装置及びその製造方法について図1乃至図11を用いて説明する。
図1は、本実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。図2は、本実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップの構造を示す平面図である。図3は、本実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップの構造を示す概略断面図である。図4は、本実施形態による半導体装置の効果を説明する図である。図5乃至図11は、ベーパチャンバチップの製造方法を示す工程断面図である。
はじめに、本実施形態による半導体装置の構造について図1及び図2を用いて説明する。
本実施形態による半導体装置10は、図1に示すように、回路基板12と、半導体チップ14と、ベーパチャンバチップ26と、半導体チップ44と、放熱部材54とを有している。
半導体チップ14は、シリコン基板16上に形成された所定の回路素子(図示せず)と、これに接続された配線層18と、配線層18に接続されたスルーシリコンビア(TSV)20とを有している。半導体チップ14は、はんだバンプ等の接続電極22を介して回路基板12上にフェイスアップ実装されている。回路基板12と半導体チップ14との間には、アンダーフィル剤24が充填されている。
なお、図1では、図面の簡略化のため、総てのTSV20に接続された一つの配線層18を有するように描いているが、配線層18内には、各々のTSV20に接続された所定のパターンの配線が形成されている。また、配線層18は、多層配線層であってもよい。後述する配線層48,64,80等についても同様である。
ベーパチャンバチップとは、ヒートスプレッダとして機能する平板状薄型ヒートパイプの機能を備えたチップである。本実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップ26は、ヒートパイプとしての機能に加え、インターポーザとしての機能をも備えたものである。
ベーパチャンバチップ26は、内部に空洞30が形成された基板28と、TSV32とを有している。空洞30は減圧状態の密閉空間とされ、空洞30内には水やエタノール等の冷媒(図示せず)が収容されている。また、空洞30の内壁には、ウィック34が設けられている。ウィック34とは、微細な溝状の構造体であり、表面張力による毛管作用によって冷媒を環流させるためのものである。ベーパチャンバチップ26は、はんだバンプ等の接続電極40を介して半導体チップ14上に実装されている。半導体チップ14とベーパチャンバチップ26との間には、アンダーフィル剤42が充填されている。
なお、図1では空洞30が複数に分断されているように描かれているが、空洞30は、半導体チップ44の搭載されている中央部から冷却部材54に接合されている周辺部に渡って連続して形成されている。図1において空洞30を分断するように描かれている構造体(TSV20部分を含む)は、柱状の構造体であり、空洞30を分断するものではない。TSV20部分以外のこの柱状の構造体は、ベーパチャンバチップ26の強度を保持するためのものである。
また、ウィック34は、液相の冷媒を保持する機能や気相の冷媒の凝集を促進する機能を有するものであるが、ウィック34がなくてもこれらを実現できる場合には、必ずしも形成する必要はない。また、空洞30の一方の面側にのみウィック34を形成するようにしてもよい。
半導体チップ44は、シリコン基板46上に形成された所定の回路素子(図示せず)と、これに接続された配線層48とを有している。半導体チップ44は、はんだバンプ等の接続電極50を介してベーパチャンバチップ26上にフェイスダウン実装されている。半導体チップ44は、ベーパチャンバチップ26よりもサイズが小さく、ベーパチャンバチップ26の中央部分に配置されている。ベーパチャンバチップ26と半導体チップ44との間には、アンダーフィル剤52が充填されている。
放熱部材54は、半導体チップ14、ベーパチャンバチップ26及び半導体チップ44の積層体を覆うように配置され、スティフナ56によって回路基板12に固定されている。放熱部材54の内面は、半導体チップ14、ベーパチャンバチップ26及び半導体チップ44の積層体の形状に嵌合する窪みを有しており、半導体チップ44及びベーパチャンバチップ26に接合できるようになっている。放熱部材54は、サーマルインターフェイスマテリアル(TIM)58を介して半導体チップ44及びベーパチャンバチップ26に接合されている。ベーパチャンバチップ26の放熱部材54に接合されている部分が、ベーパチャンバチップ26の冷却部となる。
このように、本実施形態による半導体装置は、半導体チップ14,44が積層された三次元積層構造において、半導体チップ14と半導体チップ44との間に、TSV32を有するベーパチャンバチップ26を挟み込んだものである。
ベーパチャンバチップ26は、半導体チップ44のサイズよりも大きくなっており、周辺部に放熱部材54が接合されている。半導体チップ14,44が動作すると、それらの熱によってベーパチャンバチップ26の空洞30内に収容された作動流体(冷媒)が蒸発し、その際に半導体チップ14,44から潜熱を奪う。蒸気となった作動流体は、放熱部材54に接合された温度の低い外周部へ向かって動き、外周部で凝縮されて液体に戻り、内部のウィック34に吸収されながら発熱部まで戻っていく。この動作の繰り返しによって、半導体チップ14,44のホットスポットの熱を拡散することができる。
ここで、ベーパチャンバチップ26には、図2及び図3に示すように、基板28を貫通する溝36が形成されており、溝36内には、必ずしも必要ではないが、樹脂層38が形成されている。
溝36は、ベーパチャンバチップ26に加わる不均一な応力を緩和するためのものであり、半導体チップ44が搭載される領域を囲う冷却部の領域を分断するように、配置される。より好ましくは、半導体チップ44が搭載される領域の一辺に接する冷却部が、半導体チップ44が搭載される領域の他の一辺に接する冷却部から分離されるように、配置される。なお、本願明細書では、半導体チップ44が搭載される領域を第1の領域と、第1の領域を囲う冷却部の領域を第2の領域と呼ぶこともある。
ベーパチャンバチップ26内の空洞30は、半導体チップ44が搭載される領域と周辺の冷却領域との間を作動流体が環流することによって半導体チップ14,44を冷却できるように、半導体チップ44が搭載される中心部から周辺の冷却部に渡って連続して形成される。一方、基板28を貫通する溝36の形成部分には空洞30を配置できないため、基板28を貫通して設けられる溝36は、このような作動流体の環流を阻害しないように設けられる。
かかる観点から、本実施形態による半導体装置では、半導体チップ44が搭載される領域の角部とベーパチャンバチップ26の角部とを結ぶ線上に、溝36を配置している。
溝36内に充填する樹脂層38は、特に限定されるものではないが、例えば、パリレン、ポリイミド、フォトレジスト、BCB(ベンゾシクロブテン)等を適用することができる。
本実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップ26において溝36を設けているのは、以下のような理由である。
本実施形態による半導体装置は、例えば図3に示すように、放熱部材54上に水冷コールドプレート60等の冷却手段が接合され、上方から圧力を印加した状態で実装される。このとき、ベーパチャンバチップ26は、中心部が半導体チップ44により加圧され、冷却部が放熱部材54により加圧される。また、半導体チップ44の周辺部には、ベーパチャンバチップ26が加圧されない領域が存在する。このため、ベーパチャンバチップ26の上面には不均一な圧力が印加されることとなる。また、放熱部材54の作製精度の影響等によって、サンプル毎において、或いは、ベーパチャンバチップ26の場所によって、印加される圧力に差異が生じることがある。この結果、ベーパチャンバチップ26に不均一な変形が生じ、TSVや接続電極に加わる応力の変動が大きくなり、接合部の信頼性が低下する。そして、最悪の場合には、ベーパチャンバチップ26が破損する虞もある。
この点、本実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップ26では、半導体チップ44が搭載される領域の一辺に接する冷却部が、半導体チップ44が搭載される領域の他の一辺に接する他の冷却部から分離されるように、溝36が設けられている。これにより、印加される不均一な圧力をベーパチャンバチップ26によって吸収することができ、接合部の信頼性低下やベーパチャンバチップ26の破損を抑制することができる。また、溝36内に樹脂層38を充填することにより、応力緩和構造を維持しつつベーパチャンバチップ26の機械的強度を高めることができ、ベーパチャンバチップ26の破損を更に抑制することができる。
次に、ベーパチャンバチップ26の製造方法について、図5乃至図11を用いて説明する。
まず、ベーパチャンバチップ26の元となるシリコン基板100,200を用意する。ベーパチャンバチップ26は、この2枚のシリコン基板100,200を加工して貼り合わせることにより形成される。シリコン基板100,200には、個片化していないシリコンウェーハを用いてもよい。シリコン基板100,200のうち少なくとも1枚は、その両面にパターンを形成してエッチングを施すため、両面ミラータイプのシリコン基板が望ましい。
シリコン基板100,200は、不純物をドープすることにより導電性を付与されたものでもよい。添加する不純物としては、ボロン(B)やガリウム(Ga)等のp型不純物や、燐(P)、砒素(As)、アンチモン(Sb)等のn型不純物が挙げられる。
シリコン基板100,200の厚さは、元のシリコン基板100,200の厚さをそのまま最終形態に用いる場合は、出来上がりのベーパチャンバチップ26の厚さを考慮したうえで決定することができる。
或いは、製造過程の研磨処理によって基板を薄くすることを想定し、出来上がりのベーパチャンバチップ26の厚さから想定されるよりも厚いシリコン基板100,200を用いてもよい。特に、ウィック34だけを形成する基板(後述の製造方法の場合、シリコン基板200)に関しては、そのまま最終形態に用いる場合には、例えば数十μm厚程度の基板を使用する必要があり、非常に扱いにくいことが想定される。そのため、この基板については、数百μm厚の基板に対してウィック34の加工を行った後、研磨処理を行い薄膜化することが望ましい。
完成されたベーパチャンバチップ26の厚さは、伝達遅延に影響がない貫通配線長を考慮すると、例えば50μm〜200μm程度が想定される。
なお、ベーパチャンバチップ26は、半導体チップ14,44の熱膨張係数に近い熱膨張係数を有する材料により形成されていることが望ましい。半導体チップ14,44を形成する材料の熱膨張係数とベーパチャンバチップ26を形成する材料の熱膨張係数とが異なると、半導体チップ14,44を駆動した際の熱によって半導体チップ14,44とベーパチャンバチップ26との間の接続信頼性を低下する虞があるからである。かかる観点から、ベーパチャンバチップ26を形成する材料は、半導体チップ14,44の熱膨張係数に近い材料であることが望ましい。このような材料は、典型的にはシリコンであるが、必ずしもシリコンである必要はない。
次いで、シリコン基板100上に、例えばプラズマCVD法により、例えば膜厚1μm〜2μm程度のシリコン酸化膜102を形成する。
次いで、シリコン酸化膜102上に、フォトリソグラフィにより、空洞30となる凹部108を形成する領域を露出し、他の領域を覆うフォトレジスト膜104を形成する(図5(a))。フォトレジスト材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、AZエレクトロニック・マテリアルズ社製の「AZP4620」を適用することができる。
次いで、フォトレジスト膜104をマスクとして、例えば希釈フッ酸によりシリコン酸化膜102をエッチングし、空洞30となる凹部108を形成する領域上のシリコン酸化膜102を除去する。なお、シリコン基板100裏面のシリコン酸化膜102が除去されないように、シリコン基板100の裏面側にもフォトレジスト膜104を形成しておいてもよい。
次いで、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜104を除去する(図5(b))。
次いで、フォトリソグラフィにより、最終的に空洞30の内壁部分となる領域にウィック34のパターンを有するフォトレジスト膜106を形成する(図6(a))。フォトレジスト材料としては、特に限定されるものではないが、例えば、AZエレクトロニック・マテリアルズ社製の「AZP4620」を適用することができる。
次いで、DRIE(Deep Reactive Ion Etching)法により、フォトレジスト膜106及びシリコン酸化膜102をマスクとしてシリコン基板100をドライエッチングする。これにより、最終的に空洞30の内壁部分となる領域に、例えば深さ20μmのウィック34を形成する(図6(b))。シリコン基板100のエッチングに、例えばSFガスを用いて行うエッチングと例えばCガスを用いて行う側壁保護とを交互に実行するボッシュ(Bosch)プロセスを採用することで、異方性の高いエッチング処理を行うことができる。
次いで、例えばアッシングにより、フォトレジスト膜106を除去する(図7(a))。
次いで、DRIE法により、シリコン酸化膜102をマスクとしてシリコン基板100を更にドライエッチングする。これにより、シリコン基板100の表面を均一に、例えば50μm掘り下げ、底部にウィック34が形成された凹部108を形成する(図7(b))。
なお、基板28を貫通する溝36を形成する本実施形態のベーパチャンバチップ26では、溝36の形成領域には凹部108を配置しないようにする。
次いで、例えば希釈フッ酸を用いたウェットエッチングによりシリコン酸化膜102を除去する(図8(a))。
また、シリコン基板200に対しても、図5(a)乃至図8(a)の工程と同様にして、最終的に空洞30の内壁部分となる領域に、例えば深さ20μmのウィック34を形成する(図8(b))。なお、シリコン基板200にも、シリコン基板100と同様に、凹部を形成するようにしてもよい。
また、本願明細書では説明を省略するが、どちらか一方のシリコン基板100,200には、ベーパチャンバチップ26の完成後に空洞30内に作動流体を導入するための貫通孔を形成しておく。この貫通孔は、シリコン基板100又はシリコン基板200を貫き、空洞30に達するものである。なお、ベーパチャンバチップ内への作動流体の導入方法やこれに付随した技術については、同一出願人による特願2013−104824号明細書に詳述されている。
次いで、ウィック34が形成された面が向き合うようにシリコン基板100とシリコン基板100とを位置合わせを行いながら貼り合わせる。これにより、シリコン基板100とシリコン基板100との間には、上面及び底面にウィック34が形成された空洞30が形成される(図9(a))。
シリコン基板100,200の貼り合わせには、例えばシリコン同士の直接接合を用いることができる。シリコン同士の直接接合は、1100℃程度の高温処理による接合や、プラズマ処理による活性化接合等を用いることができる。
次いで、貼り合わせたシリコン基板100,200の一方の面側、例えばシリコン基板200上に、フォトリソグラフィにより、TSV32の形成領域を露出し、他の領域を覆うフォトレジスト膜110を形成する。
次いで、DRIE法により、フォトレジスト膜110をマスクとしてシリコン基板200,100をエッチングし、シリコン基板100,200に、ビアホール112を形成する(図9(b))。
次いで、熱酸化を行い、ビアホール112の内壁に、TSV32の分離用のシリコン酸化膜114を形成する。
次いで、MOCVD法及びめっき法により、シリコン基板200上及びビアホール112内に、Cu膜116を形成する。
次いで、CMP法により、シリコン基板200側から研磨を行い、シリコン基板200表面のシリコン酸化膜114及びCu膜116を除去するとともに、シリコン基板200の表面からウィック34までの厚さを調整する。これにより、ビアホール112内には、Cu膜116よりなるTSV32が形成される(図10(a))。シリコン基板200の表面からウィック34までの厚さは、例えば100μmとする。
次いで、貼り合わせたシリコン基板100,200の他方の面側、例えばシリコン基板100上に、フォトリソグラフィにより、溝36の形成領域を露出し、他の領域を覆うフォトレジスト膜118を形成する。
次いで、DRIE法により、フォトレジスト膜118をマスクとしてシリコン基板100,200をエッチングし、シリコン基板200,100に、溝36を形成する(図10(b))。なお、溝36の形成時には、例えば、熱剥離シート(例えば、日東電工社製「リバアルファ 3195M」を用い、例えば厚さ525μmのサポート基板(図示せず)に貼り合わせる。
次いで、サポート基板から剥離した後、シリコン基板100側の面上に、樹脂材料、例えばパリレンを蒸着し、例えば膜厚10μmのパリレン膜120を形成する。これにより、溝36内は、パリレン膜120よりなる樹脂層38により埋め込まれる(図11(a))。パリレン膜120の蒸着には、例えば、スペシャルティ・コーティング・システムズ社製の「LABOCOTER PDS2010」を用いることができる。また、原料ダイマーとしては、「パリレン−C」を用いることができる。
なお、樹脂層38は、必ずしもパリレンである必要はなく、適宜変更が可能である。
次いで、CMP法により、シリコン基板100側の面から研磨を行い、シリコン基板100上のパリレン膜120を除去するとともに、チップ厚、シリコン基板100側の面からウィック34までの厚さを調整する。シリコン基板100の表面からウィック34までの厚さは、例えば20μmとする。これにより、チップ厚(ベーパチャンバチップ26の出来上がりの厚み)は、例えば120μmとなる。
この後、必要に応じて、シリコン基板100の表面上及び/又はシリコン基板200の表面上に、TSV32に接続された配線層を形成するようにしてもよい(第4実施形態を参照)。
こうして、本実施形態による半導体装置に使用されるベーパチャンバチップ26を完成する(図11(b))。
このように、本実施形態によれば、半導体チップをベーパチャンバチップを介して積層するので、簡便な装置構成で三次元積層構造の半導体装置を容易に冷却することができる。また、半導体チップが搭載される領域の一辺に接する冷却部が、半導体チップが搭載される領域の他の一辺に接する冷却部から分離されるように、ベーパチャンバチップに溝を形成するので、印加される不均一な圧力をベーパチャンバチップによって吸収することができ、接合部の信頼性低下やベーパチャンバチップの破損を抑制することができる。これにより、半導体装置の信頼性を向上することができる。
[第2実施形態]
第2実施形態による半導体装置及びその製造方法について図12を用いて説明する。図1乃至図11に示す第1実施形態による半導体装置及びその製造方法と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し又は簡潔にする。
図12は、本実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。
本実施形態による半導体装置は、ベーパチャンバチップ26が異なるほかは、第1実施形態による半導体装置と同様である。本実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップ26が第1実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップ26と異なる点は、溝36が基板28を貫通していない点である。
第1実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップ26のように基板28を貫通するように溝36を形成した場合、応力緩和効果は大きいが、その反面、機械的強度が劣る。本実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップ26のように、基板28を貫通しない溝36を設けることで、第1実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップ26と比較して、より機械的強度を高めることができる。溝36内に樹脂層38を充填すれば、更に機械的強度を高めることができる。
なお、図12の例では、基板28の両面側に溝36を形成しているが、一方の面側だけに溝36を形成してもよい。溝36を設けるのは、半導体チップ44側の表面でもよいし、半導体チップ14側の表面でもよい。
本実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップ26は、第1実施形態による半導体装置の製造方法において、溝36の形成工程と樹脂層38の埋め込み工程を、基板28の両面に対して行うことにより、製造することができる。
このように、本実施形態によれば、半導体チップをベーパチャンバチップを介して積層するので、簡便な装置構成で三次元積層構造の半導体装置を容易に冷却することができる。また、半導体チップが搭載される領域の一辺に接する冷却部が、半導体チップが搭載される領域の他の一辺に接する冷却部から分離されるように、ベーパチャンバチップに溝を形成するので、印加される不均一な圧力をベーパチャンバチップによって吸収することができ、接合部の信頼性低下やベーパチャンバチップの破損を抑制することができる。これにより、半導体装置の信頼性を向上することができる。
[第3実施形態]
第3実施形態による半導体装置及びその製造方法について図13及び図14を用いて説明する。図1乃至図12に示す第1及び第2実施形態による半導体装置及びその製造方法と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し又は簡潔にする。
図13は、本実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。図14は、本実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップの構造を示す平面図である。
本実施形態による半導体装置は、ベーパチャンバチップ26が異なるほかは、第1及び第2実施形態による半導体装置と同様である。本実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップ26が第1及び第2実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップ26と異なる点は、溝36が空洞30に達しない深さである点である。
第1実施形態のベーパチャンバチップ26のように基板28を貫通する溝36や、第2実施形態のベーパチャンバチップ26のように空洞30に達する程度の深さの溝36を形成する場合、空洞30内での作動流体の流れを阻害しないように溝36を配置する必要がある。このため、例えば図2に示した場合のように、半導体チップ44が搭載される領域の角部とベーパチャンバチップ26の角部とを結ぶ線上に溝36を配置するなどの工夫が必要である。
これに対し、本実施形態のように、溝36を空洞30に達しない深さとすれば、溝36の配置に伴って空洞30のレイアウトを変更する必要はなく、また、応力緩和構造を最適化するように溝36を配置することも可能となる。
図14は、本実施形態によるベーパチャンバチップ26において適用可能な溝36のレイアウトの一例を示す平面図である。図14の例では、半導体チップ44の搭載される領域の4辺に沿って4本の溝36を設けたものである。このようにすることで、半導体チップ44の搭載される領域と、この領域の各辺に接する4つの冷却部とを、溝36で分離することができ、ベーパチャンバチップ26に加わる応力を効果的に緩和することができる。第1及び第2実施形態の場合と同様、溝36内に樹脂層38を充填してもよい。
なお、図13の例では基板28の半導体チップ44側の表面だけに溝36を形成しているが、図12の場合と同様、基板28の両面に溝36を形成してもよい。また、半導体チップ14側の表面だけに溝36を形成してもよい。
本実施形態による半導体装置のベーパチャンバチップ26は、第1実施形態による半導体装置の製造方法において、空洞30に達しない程度の深さの溝36を形成することにより、製造することができる。
このように、本実施形態によれば、半導体チップをベーパチャンバチップを介して積層するので、簡便な装置構成で三次元積層構造の半導体装置を容易に冷却することができる。また、半導体チップが搭載される領域の一辺に接する冷却部が、半導体チップが搭載される領域の他の一辺に接する冷却部から分離されるように、ベーパチャンバチップに溝を形成するので、印加される不均一な圧力をベーパチャンバチップによって吸収することができ、接合部の信頼性低下やベーパチャンバチップの破損を抑制することができる。これにより、半導体装置の信頼性を向上することができる。
[第4施形態]
第4実施形態による半導体装置及びその製造方法について図15を用いて説明する。図1乃至図14に示す第1乃至第3実施形態による半導体装置及びその製造方法と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し又は簡潔にする。
図15は、本実施形態による半導体装置の構造を示す概略断面図である。
第1乃至第3実施形態では、2つの半導体チップ14,44を積層した三次元積層構造を示したが、積層する半導体チップの枚数は、必要に応じて適宜増加することができる。本実施形態では、一例として、3つの半導体チップ60,14,44を積層した場合について説明する。4つ以上の半導体チップを積層する場合にも、本実施形態の場合と同様、各半導体チップ間にベーパチャンバチップを配置すればよい。
本実施形態による半導体装置10は、図15に示すように、回路基板12と、半導体チップ60と、ベーパチャンバチップ72と、半導体チップ14と、ベーパチャンバチップ26と、半導体チップ44と、放熱部材54とを有する三次元実装半導体装置である。
半導体チップ60は、シリコン基板62上に形成された所定の回路素子(図示せず)と、これに接続された配線層64と、配線層64に接続されたTSV66とを有している。半導体チップ60は、はんだバンプ等の接続電極68を介して回路基板12上にフェイスアップ実装されている。回路基板12と半導体チップ60との間には、アンダーフィル剤70が充填されている。
ベーパチャンバチップ72は、内部に空洞76が形成された基板74と、TSV78と、TSV78に接続された配線層80と、応力緩和構造としての溝82とを有している。空洞76の内部は減圧状態とされ、空洞76内には水やエタノール等の冷媒(図示せず)が収容されている。また、空洞76の内壁には、ウィック84が設けられている。ベーパチャンバチップ72は、はんだバンプ等の接続電極86を介して半導体チップ60上に実装されている。半導体チップ60とベーパチャンバチップ72との間には、アンダーフィル剤88が充填されている。
半導体チップ14は、シリコン基板16上に形成された所定の回路素子(図示せず)と、これに接続された配線層18と、配線層18に接続されたTSV20とを有している。半導体チップ14は、はんだバンプ等の接続電極22を介して回路基板12上にフェイスアップ実装されている。半導体チップ14は、ベーパチャンバチップ72よりもサイズが小さく、ベーパチャンバチップ72の中央部分に配置されている。ベーパチャンバチップ72と半導体チップ14との間には、アンダーフィル剤24が充填されている。
ベーパチャンバチップ26は、内部に空洞30が形成された基板28と、TSV32と、応力緩和構造としての溝36とを有している。空洞30の内部は減圧状態とされ、空洞30内には水やエタノール等の冷媒(図示せず)が収容されている。また、空洞30の内壁には、ウィック34が設けられている。ベーパチャンバチップ26は、はんだバンプ等の接続電極40を介して半導体チップ14上に実装されている。半導体チップ14とベーパチャンバチップ26との間には、アンダーフィル剤42が充填されている。
半導体チップ44は、シリコン基板46上に形成された所定の回路素子(図示せず)と、これに接続された配線層48とを有している。半導体チップ44は、はんだバンプ等の接続電極50を介してベーパチャンバチップ26上にフェイスダウン実装されている。半導体チップ44は、ベーパチャンバチップ26よりもサイズが小さく、ベーパチャンバチップ26の中央部分に配置されている。ベーパチャンバチップ26と半導体チップ44との間には、アンダーフィル剤52が充填されている。
放熱部材54は、半導体チップ60、ベーパチャンバチップ72、半導体チップ14、ベーパチャンバチップ26及び半導体チップ44を覆うように配置され、スティフナ56によって回路基板12に固定されている。放熱部材54の内面は、半導体チップ60、ベーパチャンバチップ72、半導体チップ14、ベーパチャンバチップ26及び半導体チップ44の積層体の形状に嵌合する窪みを有している。これにより、放熱部材54は、半導体チップ44及びベーパチャンバチップ26、72に、TIM58を介して接合されている。ベーパチャンバチップ26,72の放熱部材54に接合されている部分が、ベーパチャンバチップ26,72の冷却部となる。
このように、本実施形態による半導体装置は、半導体チップ60,14,44が積層された三次元積層構造において、半導体チップ60,14間及び半導体チップ14,44間に、ベーパチャンバチップ72,26をそれぞれ挟み込んだものである。
ベーパチャンバチップ72は、半導体チップ14のサイズよりも大きくなっており、冷却部である周辺部に放熱部材54が接合されている。また、ベーパチャンバチップ26は、半導体チップ44のサイズよりも大きくなっており、冷却部である周辺部に放熱部材54が接合されている。
半導体チップ60,14,44が動作すると、それらの熱によってベーパチャンバチップ72,26の空洞76,30内に収容された作動流体(冷媒)が蒸発し、その際に半導体チップ60,14,44から潜熱を奪う。蒸気となった作動流体は、放熱部材54に接合された温度の低い外周部へ向かって動き、外周部で凝縮されて液体に戻り、内部のウィック84,34に吸収されながら発熱部まで戻っていく。この動作の繰り返しによって、半導体チップ60,14,44のホットスポットの熱を拡散することができる。
ここで、ベーパチャンバチップ72には、図15に示すように、基板74を貫通する溝82が形成されている。この溝82は、図2に示すベーパチャンバチップ26と同様に、半導体チップ14が搭載される領域の角部とベーパチャンバチップ72の角部とを結ぶ線上に配置されている。また、ベーパチャンバチップ26には、基板28を貫通する溝36が形成されている。この溝36は、第1実施形態の場合と同様に、半導体チップ14が搭載される領域の角部とベーパチャンバチップ72の角部とを結ぶ線上に配置されている。
これにより、放熱部材54側からベーパチャンバチップ26,72に対して不均一な応力が加わった場合にも、溝36,82により形成される構造により、この応力を緩和することができる。これによりチップ間の接続信頼性を向上し、チップの破損を防止することができる。
このように、本実施形態によれば、半導体チップをベーパチャンバチップを介して積層するので、簡便な装置構成で三次元積層構造の半導体装置を容易に冷却することができる。また、半導体チップが搭載される領域の一辺に接する冷却部が、半導体チップが搭載される領域の他の一辺に接する冷却部から分離されるように、ベーパチャンバチップに溝を形成するので、印加される不均一な圧力をベーパチャンバチップによって吸収することができ、接合部の信頼性低下やベーパチャンバチップの破損を抑制することができる。これにより、半導体装置の信頼性を向上することができる。
[変形実施形態]
上記実施形態に限らず種々の変形が可能である。
例えば、上記実施形態の半導体装置では、チップの積層体の機械的強度を高めるために、下層に配置された半導体チップほどサイズを大きくしているが、半導体チップのサイズは、必要に応じて適宜変更が可能である。例えば、総ての半導体チップを同じ大きさとしてもよい。この場合でも、ベーパチャンバチップは冷却部材と接合された冷却部を確保するために下層ほど大きいサイズにする必要があるため、ベーパチャンバチップの周辺部は浮いた状態となり、機械的強度が低下する懸念がある。そのような場合、ベーパチャンバチップの周辺部下に、ダミーチップを配置するようにしてもよい。
また、上記第4実施形態では、第1実施形態のベーパチャンバチップを介して3つの半導体チップを積層した三次元積層構造を有する半導体装置を示したが、第2又は第3実施形態のベーパチャンバチップを用いて半導体装置を構成してもよい。また、一つの半導体装置に複数のベーパチャンバチップを用いる場合、これらベーパチャンバチップの構造は、必ずしも同じである必要はない。
また、第1又は第2実施形態に記載した溝と、第3実施形態の記載した溝とを、1つのベーパチャンバチップに形成してもよい。例えば、半導体チップの搭載領域を囲う四角形形状の領域に第3実施形態に記載した溝を設け、半導体チップの搭載領域の角部とベーパチャンバチップの角部とを結ぶ線上に第1又は第2実施形態に記載した溝を設けるようにしてもよい。
また、上記実施形態に記載した構造、構成材料、製造条件等は、一例を示したものにすぎず、当業者の技術常識等に応じて適宜修正や変更が可能である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 第1の半導体チップと、
前記第1の半導体チップ上に設けられ、内部の密閉空間に冷媒が収容されたベーパチャンバチップと、
前記ベーパチャンバチップの第1の領域上に設けられた第2の半導体チップと、
前記ベーパチャンバチップの、前記第1の領域を囲う第2の領域上に熱的に接続された冷却部材とを有し、
前記ベーパチャンバチップの表面に、前記第2の領域を分断する溝が設けられている
ことを特徴とする半導体装置。
(付記2) 付記1記載の半導体装置において、
前記溝は、前記第2の領域を、前記第1の領域の各辺に接する領域毎に分断するように設けられている
ことを特徴とする半導体装置。
(付記3) 付記1又は2記載の半導体装置において、
前記溝は、前記ベーパチャンバチップの前記第1の半導体チップ側の前記表面又は前記第2の半導体チップ側の前記表面に形成されている
ことを特徴とする半導体装置。
(付記4) 付記1又は2記載の半導体装置において、
前記溝は、前記ベーパチャンバチップの前記第1の半導体チップ側の前記表面及び前記第2の半導体チップ側の前記表面に形成されている
ことを特徴とする半導体装置。
(付記5) 付記1又は2記載の半導体装置において、
前記溝は、前記ベーパチャンバチップを貫通している
ことを特徴とする半導体装置。
(付記6) 付記1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置において、
前記溝内に充填された樹脂層を更に有する
ことを特徴とする半導体装置。
(付記7) 付記1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置において、
前記ベーパチャンバチップは、前記第1の半導体チップと前記第2の半導体チップとを電気的に接続する貫通電極を有する
ことを特徴とする半導体装置。
(付記8) 内部に空洞が形成された基板を形成する工程と、
第1の領域と、前記第1の領域を囲う第2の領域とを有する前記基板の表面に、前記第2の領域を分断する溝を形成する工程と
を有することを特徴とするベーパチャンバチップの製造方法。
(付記9) 付記8記載のベーパチャンバチップの製造方法において、
前記溝内に樹脂材料を充填する工程を更に有する
ことを特徴とするベーパチャンバチップの製造方法。
(付記10) 付記8又は9記載のベーパチャンバチップの製造方法において、
前記溝を形成する工程では、前記基板の一方の表面に前記溝を形成する
ことを特徴とするベーパチャンバチップの製造方法。
(付記11) 付記8又は9記載のベーパチャンバチップの製造方法において、
前記溝を形成する工程では、前記基板の両表面に前記溝を形成する
ことを特徴とするベーパチャンバチップの製造方法。
(付記12) 付記8記載のベーパチャンバチップの製造方法において、
前記溝を形成する工程では、前記基板を貫通する前記溝を形成する
ことを特徴とするベーパチャンバチップの製造方法。
10…半導体装置
12…回路基板
14,44,60…半導体チップ
16,46,62…シリコン基板
18,48,64,80…配線層
20,32,66,78…TSV
22,40,50,68,86…接続電極
24,42,52,70,88…アンダーフィル剤
26,72…ベーパチャンバチップ
28,74…基板
30,76…空洞
34,84…ウィック
36,82…溝
38…樹脂層
54…冷却部材
56…スティフナ
58…TIM
100,200…シリコン基板
102,114…シリコン酸化膜
104,106,110,118…フォトレジスト膜
108…凹部
112…ビアホール
116…Cu膜
120…パリレン膜

Claims (7)

  1. 第1の半導体チップと、
    前記第1の半導体チップ上に設けられ、内部の密閉空間に冷媒が収容されたベーパチャンバチップと、
    前記ベーパチャンバチップの第1の領域上に設けられた第2の半導体チップと、
    前記ベーパチャンバチップの、前記第1の領域を囲う第2の領域上に熱的に接続された冷却部材とを有し、
    前記ベーパチャンバチップの表面に、前記第2の領域を分断する溝が設けられている
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記溝は、前記第2の領域を、前記第1の領域の各辺に接する領域毎に分断するように設けられている
    ことを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1又は2記載の半導体装置において、
    前記溝は、前記ベーパチャンバチップの前記第1の半導体チップ側の前記表面又は前記第2の半導体チップ側の前記表面に形成されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1又は2記載の半導体装置において、
    前記溝は、前記ベーパチャンバチップを貫通している
    ことを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の半導体装置において、
    前記溝内に充填された樹脂層を更に有する
    ことを特徴とする半導体装置。
  6. 内部に空洞が形成された基板を形成する工程と、
    第1の領域と、前記第1の領域を囲う第2の領域とを有する前記基板の表面に、前記第2の領域を分断する溝を形成する工程と
    を有することを特徴とするベーパチャンバチップの製造方法。
  7. 請求項6記載のベーパチャンバチップの製造方法において、
    前記溝内に樹脂材料を充填する工程を更に有する
    ことを特徴とするベーパチャンバチップの製造方法。
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