JP2014241272A - リレー駆動回路を用いた産業車両 - Google Patents
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Abstract
【課題】低耐圧のリレーを使用可能なリレー駆動回路を提供する。
【解決手段】リレー8は、制御コイルL1と、電池6から負荷4に至る電源ラインLPの経路上に設けられたリレー接点9を有する。駆動トランジスタQ1は、電源ラインLPと接地ラインLNの間に、制御コイルL1と直列に設けられる。インピーダンス回路20は、電源ラインLPと接地ラインLNの間に、制御コイルL1および駆動トランジスタQ1と直列に設けられ、その両端間の電位差が電池6の電圧VBATに応じて調節可能に構成される。
【選択図】図3
【解決手段】リレー8は、制御コイルL1と、電池6から負荷4に至る電源ラインLPの経路上に設けられたリレー接点9を有する。駆動トランジスタQ1は、電源ラインLPと接地ラインLNの間に、制御コイルL1と直列に設けられる。インピーダンス回路20は、電源ラインLPと接地ラインLNの間に、制御コイルL1および駆動トランジスタQ1と直列に設けられ、その両端間の電位差が電池6の電圧VBATに応じて調節可能に構成される。
【選択図】図3
Description
本発明は、リレー駆動回路に関する。
産業機器や産業車両は、電力源である電池と、モータなどの負荷に電力を供給する電力変換装置(インバータ)を備える。電池とインバータの間には電磁リレー(単にリレーともいう)が設けられ、無負荷時にはリレーをオフすることにより、電源経路が遮断可能となっている。
リレーは、接点と、接点を機械的、物理的に変位させるための電磁石を備える。メーク接点(a接点)のリレーは、電磁石のコイルに駆動電流を流すことにより、導通状態となる。特許文献1〜5には、関連技術が開示されている。
たとえば特許文献1のリレー駆動回路は、リレーの制御コイルと直列に駆動用のトランジスタを設け、トランジスタを駆動することにより、制御コイルに電流を流し、リレー接点をオンする。この技術では、リレーコイル部の発熱を抑制するために、制御コイルの両端間のコイル電圧を検出し、コイル電圧が一定となるようにトランジスタをPWM駆動する。
図1は、本発明者が検討したフォークリフトの電気系統を示す回路図である。フォークリフト1は、電池6、負荷4、リレー8およびリレー駆動回路3rを備える。電池6は、電池電圧VBATを電源ライン(DCバス)LP、LNに供給する。リレー8は、電池6と負荷4の間に設けられる。負荷4は、電池電圧VBATを所定レベルに安定化させるDC/DCコンバータなどを含む。
リレー8は、電磁石を構成する制御コイルL1と、電磁石が発生する磁界によって導通、遮断が切りかえられるリレー接点9と、ダイオードD1と、を有する。リレー駆動回路3rは、制御コイルL1に流れる駆動電流IDRVを制御することにより、リレー接点9の導通、遮断を切りかえる。
リレー駆動回路3rは、駆動トランジスタQ1およびドライバ回路10を備える。駆動トランジスタQ1は、2本の電源ラインLP、LNの間に、制御コイルL1と直列に設けられる。具体的には駆動トランジスタQ1は、NチャンネルMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)あるいはNPN型バイポーラトランジスタであり、ソース(エミッタ)が接地され、ドレイン(コレクタ)が制御コイルL1の一端と接続される。制御コイルL1の他端は、電源ラインLPを介して電池6と接続される。
ドライバ回路10は、駆動トランジスタQ1のゲート電圧を制御し、駆動トランジスタQ1に流れる駆動電流IDRVを制御する。
フォークリフトをはじめとする産業車両には、鉛蓄電池が使用される。鉛蓄電池の電池電圧VBATは不安定であり、25〜75Vと非常に大きな範囲で変動しうる。したがってフォークリフト1の電気系統は、この電圧変動を考慮して部品選定および回路設計をする必要がある。
すなわち、汎用品として市販されるリレーを、電圧範囲25〜75Vで動作させると、寿命および信頼性の低下の要因となる。一方、75Vもの高電圧で動作可能なリレーは、市販品あるいは汎用品では選択肢が少なく、サイズおよびコストの面で不利である。
本発明は係る状況に鑑みてなされたものであり、そのある態様の例示的な目的のひとつは、低耐圧のリレーを使用可能なリレー駆動回路の提供にある。
本発明のある態様は、産業車両に関する。産業車両は、電池と、負荷と、制御コイルおよび電池から負荷に至る電源ラインの経路上に設けられたリレー接点を有するリレーと、リレーを制御するリレー駆動回路と、を備える。リレー駆動回路は、電源ラインと接地ラインの間に、制御コイルと直列に設けられた駆動トランジスタと、駆動トランジスタの導通状態を制御するドライバ回路と、電源ラインと接地ラインの間に、制御コイルおよび駆動トランジスタと直列に設けられ、その両端間の電位差が電池の電圧に応じて調節可能に構成されたインピーダンス回路と、を備える。
この態様によると、電池電圧が変動した際に、その変動に応じてインピーダンス回路の両端間の電圧が変化するため、リレーの制御コイルに印加される電圧の変動幅を小さくすることができ、低耐圧の安価なリレーを採用することが可能となる。加えて、インピーダンス回路により、リレー駆動回路に流れる電流が制限されるため、消費電力も低減できる。
インピーダンス回路は、電池の電圧に応じて抵抗値が変化する可変抵抗を含んでもよい。
インピーダンス回路は、駆動トランジスタと連動してオン、オフ状態が切りかえ可能な電流源を含んでもよい。
本発明の別の態様もまた、産業車両である。この産業車両は、電池と、電池の電圧を降圧して所定レベルに安定化された電源電圧を生成する電源回路を含む負荷と、制御コイルおよび電池から負荷に至る電源ラインの経路上に設けられたリレー接点を有するリレーと、リレーを制御するリレー駆動回路と、を備える。リレー駆動回路は、制御コイルと直列に設けられた駆動トランジスタと、駆動トランジスタの導通状態を制御するドライバ回路と、を備え、制御コイルおよび駆動トランジスタの両端間には、産業車両の起動時において、電池の電圧が供給され、産業車両の起動後において、電源電圧が供給されるよう構成される。
この態様によると、電源回路が動作する前の起動時においては、電池電圧を電源としてリレー駆動回路を動作させ、電源回路が起動した後は、電源回路により生成される電源電圧を電源としてリレー駆動回路を動作させることができる。これにより、制御コイルには、起動時を除いて安定化された電圧が印加されるため、低耐圧の安価なリレーを採用することが可能となる。
リレー駆動回路は、制御コイルおよび駆動トランジスタの両端間に接続されたクランプ回路をさらに備えてもよい。
これにより、起動時において、制御コイルおよび駆動トランジスタの両端間に、過電圧が印加されるのを抑制することができる。
これにより、起動時において、制御コイルおよび駆動トランジスタの両端間に、過電圧が印加されるのを抑制することができる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、低耐圧のリレーを使用することができる。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに図面を参照しながら説明する。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、実施の形態は、発明を限定するものではなく例示であって、実施の形態に記述されるすべての特徴やその組み合わせは、必ずしも発明の本質的なものであるとは限らない。
本明細書において、「部材Aが、部材Bと接続された状態」とは、部材Aと部材Bが物理的に直接的に接続される場合のほか、部材Aと部材Bが、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
同様に、「部材Cが、部材Aと部材Bの間に設けられた状態」とは、部材Aと部材C、あるいは部材Bと部材Cが直接的に接続される場合のほか、それらの電気的な接続状態に実質的な影響を及ぼさない、あるいはそれらの結合により奏される機能や効果を損なわせない、その他の部材を介して間接的に接続される場合も含む。
本実施の形態に係るリレー駆動回路は、たとえばフォークリフト、クレーン車、ショベルカーなどの産業車両に搭載される。本実施の形態では、フォークリフトを例に説明する。
図2(a)、(b)は、フォークリフトの構成を示す図である。図2(a)に示すように、フォークリフト1は、本体60、フォーク62、昇降体(リフト)64、マスト66、車輪68を備える。マスト66は本体60の前方に設けられる。昇降体64は、油圧アクチュエータ(図2(a)に不図示)などの動力源によって駆動され、マスト66に沿って昇降する。昇降体64には、荷物を支持するためのフォーク62が取り付けられている。
図2(b)は、フォークリフト1の電気系統の構成を示す図である。フォークリフト1は、2系統のモータM1、M2を備える。第1モータM1は、車輪68を回転させるための走行用モータであり、第2モータM2は、昇降体64を昇降させる油圧アクチュエータを制御するための荷役用モータである。電力変換装置2_1、2_2はそれぞれ、電池6から直流電圧を受け、それを3相交流信号に変換し、対応するモータM1、M2へと供給する。電池6、電力変換装置2_1、2_2、モータM1、M2は、本体60に固定される。電力変換装置2_1、2_2は、別個のモジュールであってもよいし、単一のモジュールとして構成されてもよい。
以下、フォークリフト1の電気系統について、いくつかの実施の形態にもとづいて説明する。
図3は、第1の実施の形態に係るフォークリフト1の電気系統の回路図である。フォークリフト1の電気系統は、電池6、負荷4、リレー8、リレー駆動回路3、を備える。
電池6は、たとえば鉛蓄電池であり、25〜75Vの範囲で変動する電池電圧VBATを生成し、一対の電源ラインLP、LN(以下、電源ラインおよび接地ラインとも称する)の間に印加する。
リレー8は、リレー接点9、制御コイルL1、ダイオードD1を含む。リレー接点9は、制御コイルL1が発生する磁界に応じて、オン状態とオフ状態が切りかえられる。リレー接点9は、電池6から負荷4に至る電源ラインLPの経路上に設けられ、リレー接点9がオンのとき電池電圧VBATが負荷4に供給され、リレー接点9がオフのとき電池電圧VBATの供給が遮断される。
リレー駆動回路3は、制御コイルL1に流れる電流を制御することにより、リレー8の状態を制御する。リレー駆動回路3は、駆動トランジスタQ1、ドライバ回路10、インピーダンス回路20を備える。駆動トランジスタQ1は、電源ラインLPと接地ラインLNの間に、制御コイルL1と直列に設けられる。ドライバ回路10は、図示しないマイコンから、リレー8のオン、オフを指示する制御信号S1を受け、制御信号S1に応じて駆動トランジスタQ1のゲート電圧を生成し、その導通状態を制御する。駆動トランジスタQ1がオンすると、制御コイルL1に駆動電流IDRVが流れ、リレー接点9がオン状態となり、駆動トランジスタQ1がオフすると駆動電流IDRVがゼロとなり、リレー接点9はオフ状態となる。
インピーダンス回路20は、電源ラインLPと接地ラインLNの間に、制御コイルL1および駆動トランジスタQ1と直列に設けられる。インピーダンス回路20は、その両端間の電位差(電圧降下)Vxが電池電圧VBATに応じて調節可能に構成される。インピーダンス回路20の電圧降下Vxは、電池電圧VBATが高いほど大きい。
たとえば負荷4は、電源回路7、電力変換装置2_1、2_2、およびモータM1、M2を含む。電力変換装置2_1、2_2のパワーモジュールには、電池6から電力が直接供給される。電源回路7は、リレー8を経由した電池電圧VBATを受け、それを安定化させ、電力変換装置2_1、2_2の駆動回路へと供給する。
図4は、第1の実施の形態に係るリレー駆動回路3の構成例を示す回路図である。図4のリレー駆動回路3において、インピーダンス回路20は、可変抵抗22と、電池電圧VBATに応じて可変抵抗22の抵抗値を制御する制御部24と、を含む。
可変抵抗22の抵抗値は、複数の値から選択可能であり、あるいはその抵抗値は電池電圧VBATに応じて連続的に設定可能となっている。図4では、可変抵抗22の抵抗値は2値で切りかえられる。可変抵抗22は、たとえば抵抗R1、R2およびスイッチQ2を含む。抵抗R2およびスイッチQ2は、抵抗R1と並列に設けられる。スイッチQ2がオフのとき可変抵抗22の抵抗値はR1であり、スイッチQ2がオンのとき可変抵抗22の抵抗値は、R1//R2となる。//は、並列な2つの抵抗の合成抵抗を示す演算子である。
制御部24は、電池電圧VBATに応じて、スイッチQ2のオン、オフを切りかえる。具体的には制御部24は、電池電圧VBATが所定のしきい値電圧VTHより高いとき、スイッチQ2をオフし、可変抵抗22の抵抗値を大きい値RHとし、電池電圧VBATがしきい値電圧VTHより低いとき、スイッチQ2をオンし、可変抵抗22の抵抗値を小さい値RLとする。なお可変抵抗22の構成は特に限定されない。
たとえばスイッチQ2はPチャンネルMOSFETであり、そのゲートとソース間には、プルアップ用の抵抗R3が挿入され、スイッチQ2はノーマリオフとなっている。制御部24がローレベル電圧を出力するときスイッチQ2はオンとなる。
制御部24は、抵抗R4、R5、R6、ツェナーダイオードD2、コンパレータ26を含む。抵抗R4およびツェナーダイオードD2は、所定電圧を生成する定電圧源であり、所定電圧はツェナー電圧Vzに相当する。抵抗R5、R6は、電池電圧VBATを分圧する。コンパレータ26は、ツェナー電圧Vzと分圧された電池電圧VBAT’を比較し、比較結果に応じてスイッチQ2のゲート電圧を制御する。この構成においてしきい値電圧VTHは、(R5+R6)/R6×Vzで与えられる。
以上がフォークリフト1の構成である。続いてその動作を説明する。図5は、フォークリフト1の動作波形図である。図5には、制御信号S1、電池電圧VBAT、リレー8の制御コイルL1に印加される電圧Vy、可変抵抗22の抵抗値Rが示される。電池6の電池電圧VBATは、時々刻々と変動する。時刻t1〜t2の間、制御信号S1がアサート(ハイレベル)され、駆動トランジスタQ1がオンする。
インピーダンス回路20の抵抗値Rは、VBAT>VTHのとき大きい値RH、VBAT<VTHのとき小さい値RLをとる。したがって、インピーダンス回路20に流れる駆動電流IDRVを一定と仮定すると、VBAT>VTHの区間におけるインピーダンス回路20の電圧降下Vxは、VBAT<VTHの区間における電圧降下Vxよりも大きな値となる。
制御コイルL1に印加される電圧Vyは、VBAT−Vxで与えられるから、電池電圧VBATが高いときには、インピーダンス回路20の抵抗値Rを高めて、電圧降下Vxを大きくすることにより、制御コイルL1に印加される電圧Vyの変動を抑制することができる。
制御コイルL1に印加される電圧Vyが抑制されることにより、リレー8に要求される耐圧を下げることができ、リレー8を、低コストで種類が豊富な汎用品の中から選定することが可能となり、設計の自由度を高めることができる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、インピーダンス回路20として可変抵抗を利用する場合を説明した。これに対して、第2の実施の形態では、インピーダンス回路20として、電流源を利用する構成を説明する。
第1の実施の形態では、インピーダンス回路20として可変抵抗を利用する場合を説明した。これに対して、第2の実施の形態では、インピーダンス回路20として、電流源を利用する構成を説明する。
図6は、第2の実施の形態に係るリレー駆動回路3aの構成例を示す回路図である。このリレー駆動回路3aにおいて、インピーダンス回路20aは、電流源を含む。インピーダンス回路(電流源)20aは、駆動トランジスタQ1と連動してオン、オフ状態が切りかえ可能に構成される。具体的には電流源20aは、制御信号S1がアサートされる期間、電流源20aはオン状態(イネーブル)となり、定電流Icを生成し、制御信号S1がネゲートされる期間、オフ状態(ディスイネーブル)となり、定電流Icの生成を停止する。
電流源20aは、たとえばトランジスタQ3とコントローラ28を含む。コントローラ28は、ディスイネーブル状態においてトランジスタQ3のゲートソース間電圧をゼロとし、定電流Icを遮断する。またコントローラ28は、イネーブル状態において、トランジスタQ3のゲート電圧を制御することにより、トランジスタQ3に流れる電流Icをその目標値IREFに安定化させる。コントローラ28の構成は特に限定されず公知の回路を用いればよい。たとえばコントローラ28は、トランジスタQ3に流れる電流Icを示すフィードバック信号SFBと、その目標値の誤差を増幅する誤差増幅器を含み、誤差増幅器の出力信号を、トランジスタQ3のゲートに与える構成であってもよい。
以上が第2の実施の形態に係るリレー駆動回路3aの構成である。続いてその動作を説明する。制御信号S1がアサートされると、駆動トランジスタQ1がオンするとともに、電流源20aがイネーブル状態となり、定電流Icが生成される。つまり、駆動トランジスタQ1に流れる駆動電流IDRVが、電流源20aによって定電流Icに安定化される。
電流源20aの電圧降下Vx、言い換えればトランジスタQ3の電圧降下は、定電流Icが目標値IREFに近づくように調節される。すなわち、電池電圧VBATが高くなると、それに追従して、電流源20aの電圧降下Vxが大きくなる。これにより、第1の実施の形態と同様に、電池電圧VBATが高くなっても、制御コイルL1に印加される電圧Vyを抑制することができる。
(第3の実施の形態)
図7は、第3の実施の形態に係るフォークリフト1bの電気系統の回路図である。
負荷4は、リレー8を介して供給される電池電圧VBATを降圧し、所定レベルに安定化された電源電圧VDDを生成する電源回路7bを含む。電源回路7aは、インバータ2_1、2_2に対して供給すべき直流電圧VDCを生成する。なお、直流電圧VDCと電源電圧VDDが同じ電圧レベルである場合、電源回路7bと電源回路7aは単一の電源回路を共有して構成してもよい。
図7は、第3の実施の形態に係るフォークリフト1bの電気系統の回路図である。
負荷4は、リレー8を介して供給される電池電圧VBATを降圧し、所定レベルに安定化された電源電圧VDDを生成する電源回路7bを含む。電源回路7aは、インバータ2_1、2_2に対して供給すべき直流電圧VDCを生成する。なお、直流電圧VDCと電源電圧VDDが同じ電圧レベルである場合、電源回路7bと電源回路7aは単一の電源回路を共有して構成してもよい。
フォークリフト1bにおいて、制御コイルL1および駆動トランジスタQ1の両端間、言い換えれば、制御コイルL1の一端E1と接地ラインLNの間には、産業車両の起動時において、電池電圧VBATが供給され、産業車両の起動後において、電源回路7bにより生成された電源電圧VDDが供給される。
具体的には、電源ラインLPと制御コイルL1の一端E1の間には、抵抗R7およびダイオードD3が設けられる。電源回路7bが動作する前の起動時においては、抵抗R7、ダイオードD3を介して、制御コイルL1の一端E1に、電池電圧VBATが供給される。また、制御コイルL1の一端E1は電源回路7bの出力ラインLDCが接続される。起動後においては、この出力ラインLDCを介して、制御コイルL1の一端E1に電源電圧VDDが供給される。
制御コイルL1および駆動トランジスタQ1の両端間には、クランプ回路30が接続される。クランプ回路30は、端子E1と接地ラインLNの間の電圧が、所定の上限電圧を超えないように、端子E1の電位をクランプする。クランプ回路30は、たとえば抵抗R8およびツェナーダイオードD4を含んでもよい。
以上がフォークリフト1bの構成である。続いてその動作を説明する。
フォークリフト1bの電源が投入されると、所定の起動シーケンスが実行される。このとき制御コイルL1の端子E1には、電池電圧VBATが供給されている。
制御信号S1がアサートされると、駆動トランジスタQ1がオンとなり、リレー8が導通し、負荷4に電池電圧VBATが供給される。電池電圧VBATが電源回路7bに供給されると、電源電圧VDDが生成され、リレー8の端子E1の電位が、電池電圧VBATに依存しない所定レベルに安定化される。
制御信号S1がアサートされると、駆動トランジスタQ1がオンとなり、リレー8が導通し、負荷4に電池電圧VBATが供給される。電池電圧VBATが電源回路7bに供給されると、電源電圧VDDが生成され、リレー8の端子E1の電位が、電池電圧VBATに依存しない所定レベルに安定化される。
以上がフォークリフト1bの動作である。
このフォークリフト1bによれば、電源回路7bが動作する前の起動時においては、電池電圧VBATを電源としてリレー駆動回路3bを動作させ、電源回路7bが起動した後は、電源回路7bにより生成される電源電圧VDDを電源としてリレー駆動回路3bを動作させることができる。これにより、制御コイルL1には、起動時を除いて安定化された電圧VDDが印加されるため、低耐圧の安価なリレーを採用することが可能となる。
このフォークリフト1bによれば、電源回路7bが動作する前の起動時においては、電池電圧VBATを電源としてリレー駆動回路3bを動作させ、電源回路7bが起動した後は、電源回路7bにより生成される電源電圧VDDを電源としてリレー駆動回路3bを動作させることができる。これにより、制御コイルL1には、起動時を除いて安定化された電圧VDDが印加されるため、低耐圧の安価なリレーを採用することが可能となる。
また、クランプ回路30を設けることにより、電源回路7bが動作する前の起動時において、制御コイルL1および駆動トランジスタQ1の両端間に、過電圧が印加されるのを抑制することができる。
以上、本発明を実施例にもとづいて説明した。本発明は上記実施形態に限定されず、種々の設計変更が可能であり、様々な変形例が可能であること、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。以下、こうした変形例を説明する。
(第1の変形例)
図3、図4、図6において、インピーダンス回路20、リレー8、駆動トランジスタQ1の順序は特に限定されず、任意に入れ替えてもよい。
図3、図4、図6において、インピーダンス回路20、リレー8、駆動トランジスタQ1の順序は特に限定されず、任意に入れ替えてもよい。
(第2の変形例)
また図4のように、インピーダンス回路20を可変抵抗22で構成する場合、可変抵抗22を、その抵抗値が無限大(オープン)となるように構成してもよい。
また図4のように、インピーダンス回路20を可変抵抗22で構成する場合、可変抵抗22を、その抵抗値が無限大(オープン)となるように構成してもよい。
(第3の変形例)
図6に示すようにインピーダンス回路20を電流源20aで構成する場合、電流源20aのトランジスタQ3を、駆動トランジスタQ1と共有してもよい。つまり駆動トランジスタQ1を省略してもよい。
図6に示すようにインピーダンス回路20を電流源20aで構成する場合、電流源20aのトランジスタQ3を、駆動トランジスタQ1と共有してもよい。つまり駆動トランジスタQ1を省略してもよい。
(第4の変形例)
実施の形態では、リレー駆動回路3の用途としてフォークリフトを説明したが、本発明はそれに限定されない。フォークリフト以外の産業車両においても、鉛蓄電池のように不安定な電池とともに、リレーが使用される場合があり、こうした用途にも本発明は適用可能である。
実施の形態では、リレー駆動回路3の用途としてフォークリフトを説明したが、本発明はそれに限定されない。フォークリフト以外の産業車両においても、鉛蓄電池のように不安定な電池とともに、リレーが使用される場合があり、こうした用途にも本発明は適用可能である。
1…フォークリフト、4…負荷、6…電池、8…リレー、9…リレー接点、L1…制御コイル、D1…ダイオード、3…リレー駆動回路、7…電源回路、Q1…駆動トランジスタ、10…ドライバ回路、20…インピーダンス回路、22…可変抵抗、20a…電流源、24…制御部、26…コンパレータ、Q2…スイッチ、Q3…トランジスタ、28…コントローラ、30…クランプ回路。
Claims (5)
- 電池と、
負荷と、
制御コイルおよび前記電池から前記負荷に至る電源ラインの経路上に設けられたリレー接点を有するリレーと、
前記リレーを制御するリレー駆動回路と、
を備える産業車両であって、
前記リレー駆動回路は、
前記電源ラインと接地ラインの間に、前記制御コイルと直列に設けられた駆動トランジスタと、
前記駆動トランジスタの導通状態を制御するドライバ回路と、
前記電源ラインと接地ラインの間に、前記制御コイルおよび前記駆動トランジスタと直列に設けられ、その両端間の電位差が前記電池の電圧に応じて調節可能に構成されたインピーダンス回路と、
を備えることを特徴とする産業車両。 - 前記インピーダンス回路は、前記電池の電圧に応じて抵抗値が変化する可変抵抗を含むことを特徴とする請求項1に記載の産業車両。
- 前記インピーダンス回路は、前記駆動トランジスタと連動してオン、オフ状態が切りかえ可能であり、オン状態において定電流を生成する電流源を含むことを特徴とする請求項1に記載の産業車両。
- 電池と、
前記電池の電圧を降圧し、所定レベルに安定化された電源電圧を生成する電源回路を含む負荷と、
制御コイルおよび前記電池から前記負荷に至る電源ラインの経路上に設けられたリレー接点を有するリレーと、
前記リレーを制御するリレー駆動回路と、
を備える産業車両であって、
前記リレー駆動回路は、
前記制御コイルと直列に設けられた駆動トランジスタと、
前記駆動トランジスタの導通状態を制御するドライバ回路と、
を備え、前記制御コイルおよび前記駆動トランジスタの両端間には、前記産業車両の起動時において、前記電池の電圧が供給され、前記産業車両の起動後において、前記電源電圧が供給されるよう構成されることを特徴とする産業車両。 - 前記制御コイルおよび前記駆動トランジスタの両端間に設けられたクランプ回路をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の産業車両。
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KR20180010063A (ko) * | 2016-07-20 | 2018-01-30 | 엘지이노텍 주식회사 | 차량용 릴레이 구동 장치 및 이를 포함하는 전기 자동차의 충전 장치 |
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