JP2014239024A - 面状ライトユニット - Google Patents
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Abstract
Description
上記特許文献1から3に記載の中空式照明装置では、コリメートレンズを用いてLEDから出射される光を発光面部材と略平行となるように集光して中空導光領域に向けて出射させ、反射面部材によって上方に反射して出射しているが、発光エリアにおける明るさムラが生じ易いという不都合があった。すなわち、光源から遠いほど、中空導光領域の上方に配置された拡散シート等のシート類に対する光の入射角度が大きくなり、シート類を透過できる光が少なくなってしまう不都合があった。このため、光源から遠いほど暗くなり易いと共に光源側が明るくなり易く、効率も低下してしまっていた。
また、上記特許文献4に記載の中空式のバックライトでは、コリメートレンズではなく反射手段によって中空領域に光を出射し、HIDランプから遠い位置に拡散反射シートを設置して上方への出光量を増やしているが、それでもまだ光源のHIDランプ近傍が遠い領域よりも明るくなってしまう不都合がある。
すなわち、この面状ライトユニットでは、突条部が、光源から出射されコリメートレンズ内に入射された光の一部を内部で前方に反射する基端側の第1面と、第1面で反射した光を屈折させ光軸の方向に向けて外部に出射する先端側の第2面とを有しているので、基端から先端までの長さを短くしたレンズ形状でも、突条部が上方又は下方に向かう光を屈折させて平行光とすることができる。したがって、突条部が無い単にドーム状又はロケット状のレンズ形状に比べて基端から先端までの長さを短くでき、発光エリア外側の縁幅が狭くなって、全体の小型化を図ることができる。
すなわち、この面状ライトユニットでは、反射シートの対向する二辺側に、それぞれ光源及びコリメートレンズが配置され、コリメートレンズの光軸が、前記対向する二辺間の中央に向けて設定されているので、両側の光源によって対向する光源間方向に対する発光の指向性が等方的になると共に、コリメートレンズによって最も強度の高い中心光が前記二辺間の中央に向かうことで、中央部の輝度を向上させ偏りの少ない自然な輝度分布を得ることができる。
すなわち、この面状ライトユニットでは、反射シート上の少なくとも光源から最も遠い領域に、下側拡散シートが設置されているので、光源から最も遠い領域における反射光を拡散させ上側に向かう成分を増やすことにより輝度を向上させることができる。
すなわち、この面状ライトユニットでは、反射シートの少なくとも光源から最も遠い領域が、光を拡散して反射する拡散面とされているので、第4の発明と同様に光源から最も遠い領域における光の拡散度を高めて輝度を向上させることができる。
コリメートレンズは光源からの光をほとんど光軸方向に出射するが、コリメートされない一次屈折光や多重反射光等がコリメートレンズの上方にも出射される。すなわち、この面状ライトユニットでは、コリメートレンズの先端上方に、コリメートレンズの延在方向に光を分岐又は分散させるレンズ用異方向性拡散部材が設置されているので、光源からコリメートレンズを経て上方に放射される光によって局所的に発生する目玉状の高輝度部をレンズ用異方向性拡散部材によって分割又は分散させて目立たなくすることができる。これによって、コリメートに有効な光を無駄にすることなく、高輝度部を隠す効果を得ることができる。
すなわち、この面状ライトユニットでは、下側拡散シートが、光源から遠い領域ほど高いヘイズ値に設定されているので、光源から遠い領域ほど強く光が拡散され、より輝度均一性を向上させることができる。
すなわち、この面状ライトユニットでは、拡散面の光の拡散度が光源から遠い領域ほど高く設定されているので、下面からの反射光が光源から遠い領域ほど強く拡散され、出射面方向の成分が増加することにより、いっそう輝度均一性を向上させることができる。
すなわち、この面状ライトユニットでは、コリメートレンズが、内部に入射された光を前方へ反射する一対の後部傾斜面を有しているので、コリメートレンズの後部で上下方向に向かい、一対の後部傾斜面がない場合に上下方向に反射を繰り返す光を一対の後部傾斜面が前方に反射し、発光効率を向上させることができる。
すなわち、本発明に係る面状ライトユニットによれば、コリメートレンズが、光源から出射される光を集光してその光軸を前方斜め下方に向けて出射するので、極所的に発生する高輝度部を間接照明的な効果によって抑えることができると共に光源から遠い位置の明るさを向上させることができる。
したがって、この面状ライトユニットは、明るさムラが少ないと共に高い輝度が得られ、簡易な構成で安価な装置とすることができる。
上記シート支持部材4は、上側拡散シート5の外周部(4辺)に沿って延在していると共に中空空間となる導光空間を囲んだ四角枠状の支持部材である。このシート支持部材4は、アルミニウム板等で成形されている。
なお、シート支持部材4の中空空間側の表面は、光を無駄に消費しないように鏡面性をもつ金属等が好ましいが、光吸収の少ない白色材料で形成されていても構わない。
このコリメートレンズ8は、光源Lの並び方向に沿って延在している集光レンズである。このコリメートレンズ8は、例1及び例2として図3の(a)(b)に示すように、複数の光源Lを収納可能な断面矩形状の溝部を延在方向に沿って有していると共に、光源Lの光出射方向に突出した断面略円弧状の先端形状を有した棒状の凸レンズである。
これらのコリメートレンズ(例1,2)は、光軸Lc(図1参照)を図の下側に向けるため、上側の突条部9が下側の突条部9よりも大きい。また上下の中央にある曲面も非対称であり、その先端は中心線(光源Lをとりつけたときの光源Lの中心を通る線)よりも下側にある。つまり光源Lの中心を発し、曲面の最先端部を通る半直線が光軸Lcとなる。
これらコリメートレンズのように、レンズ付近の多重反射や屈折による光損失を考慮すると上述したようなロケット形状のレンズが好ましい。
なお、コリメートレンズ9とコリメートレンズ28との構成を組み合わせたコリメートレンズ、すなわち突条部9と後部傾斜面28bとを有したコリメートレンズを採用しても構わない。
上記反射シート3上の少なくとも光源Lから最も遠い領域には、下側拡散シート10が設置されている。すなわち、本実施形態では、光源Lが配された対向する二辺の中間部分に帯状の下側拡散シート10が設置されている。
レンズ用プリズムシート5では、複数のプリズムの稜線が光源Lの配列方向(コリメートレンズの延在方向)と直交している。各プリズムが同一形状で有るとき光が分岐するようになり、プリズム形状が複数種あるとき、さらに拡散作用が加わる。また、レンズ用プリズムシート5の代わりにレンズ用異方性拡散シートを使っても良い。異方性拡散シートには優先的に拡散する方向(拡散度が強い方向)があり、レンズ用異方性拡散シートではこの方向が光源Lの配列方向と一致する。
これらレンズ用プリズムシート12及びレンズ用反射シート11は、コリメートレンズ8に沿って帯状に延在しており、レンズ用プリズムシート12は、導光空間側に突き出した状態でレンズ用反射シート11上に配されている。
なお、本実施形態では、白色LEDのLED素子が採用されている。この白色LEDは、例えば基板上に実装されたベアチップ状態の半導体発光素子を蛍光樹脂材で封止したものである。上記半導体発光素子として、例えば青色(波長λ:470〜490nm)LED素子又は紫外光(波長λ:470nm未満)LED素子が採用され、上記蛍光樹脂材としては、シリコーン樹脂を主剤とし、例えばYAG蛍光体が添加されたものが採用される。なお、白色LEDとしては、上記以外でも種々のものが採用可能である。
なお、本実施形態では、光源Lの光軸が上側拡散シート5と平行に設定されているが、コリメートレンズ8で集光された光の光軸Lcは上側拡散シート5に対して傾斜しており、光源Lの光軸方向と、コリメートレンズ8で集光された光の光軸Lcの方向とが異なっている。
さらに、コリメートレンズ8の先端上方に、コリメートレンズ8の延在方向に光を分岐又は分散させるレンズ用プリズムシート12が設置されているので、光源Lによって局所的に発生する目玉状の高輝度部をレンズ用プリズムシート12によって分割又は分散させて目立たなくすることができる。これによって、コリメートに有効な光を無駄にすることなく、高輝度部を隠す効果を得ることができる。
このように第2実施形態の面状ライトユニットでは、下側拡散シート10A〜10Cが、光源Lから遠い領域ほど高いヘイズ値に設定されているので、光源Lから遠い領域ほど光の高い拡散度が得られ、より輝度均一性を向上させることができる。
この結果から、比較例では中心部の輝度が落ち込んでいるのに対し、本発明の実施例では、二辺間の中央部に下側拡散シートがあるため、二辺間の中央部の輝度が向上している。
また、2枚のプリズムシートを用いているが、1枚のプリズムシートを採用したライトユニットとしても構わない。さらに、拡散シートを複数枚重ねて設置しても構わない。
Claims (9)
- 内側に導光空間が形成され上部が開口した箱状のバックケースと、
前記バックケースの底面に設置された反射シートと、
前記導光空間の上方に配された上側拡散シートと、
前記反射シートの少なくとも一辺側に並んで配置された複数の光源と、
複数の前記光源の光出射面側に設置されているコリメートレンズとを備え、
前記コリメートレンズが、前記光源から出射される光を集光して光軸を前方斜め下方に向けて出射することを特徴とする面状ライトユニット。 - 請求項1に記載の面状ライトユニットにおいて、
前記コリメートレンズが、上部及び下部に前記光源の並ぶ方向に延在した突条部を有しており、
前記突条部が、前記光源から出射され前記コリメートレンズ内に入射された光の一部を内部で前方に反射する基端側の第1面と、前記第1面で反射した光を屈折させ前記光軸の方向に向けて外部に出射する先端側の第2面とを有していることを特徴とする面状ライトユニット。 - 請求項1又は2に記載の面状ライトユニットにおいて、
前記反射シートの対向する二辺側に、それぞれ前記光源及び前記コリメートレンズが配置され、
前記コリメートレンズの光軸が、前記対向する二辺間の中央に向けて設定されていることを特徴とする面状ライトユニット。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の面状ライトユニットにおいて、
前記反射シート上の少なくとも前記光源から最も遠い領域に、下側拡散シートが設置されていることを特徴とする面状ライトユニット。 - 請求項1から3のいずれか一項に記載の面状ライトユニットにおいて、
前記反射シートの少なくとも前記光源から最も遠い領域が、光を拡散して反射する拡散面とされていることを特徴とする面状ライトユニット。 - 請求項1から5のいずれか一項に記載の面状ライトユニットにおいて、
前記コリメートレンズの先端上方に、前記コリメートレンズの延在方向に光を分岐又は分散させるレンズ用異方性拡散部材が設置されていることを特徴とする面状ライトユニット。 - 請求項4に記載の面状ライトユニットにおいて、
前記下側拡散シートが、前記光源から遠い領域ほど高いヘイズ値に設定されていることを特徴とする面状ライトユニット。 - 請求項5に記載の面状ライトユニットにおいて、
前記拡散面の光の拡散度が、前記光源から遠い領域ほど高く設定されていることを特徴とする面状ライトユニット。 - 請求項1から8のいずか一項に記載の面状ライトユニットにおいて、
前記コリメートレンズが、前記光源から出射された光の入射面から前方に向けて上下に互いに間隔を広げて傾斜し内部に入射された光を前方へ反射する一対の後部傾斜面を有していることを特徴とする面状ライトユニット。
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