JP2014238501A - 表示装置の製造方法および製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】液晶モジュールの表示面前面に保護板を有する表示装置の製造装置およびその製造方法において、透明粘着シート保護フィルムの剥離不良を検出および抑制して気泡の無い表示装置を得る製造装置および製造方法を提供する。
【解決手段】この発明に係る表示装置の製造方法は、表示パネルの表示面側にパネル保護板を設けた表示装置の製造方法であって、表示パネルの表示面側又はパネル保護板の表示パネル側のどちらか一方に、貼り付け面とは異なる面に保護フィルムを有する透明粘着シートを貼り付ける貼り付け工程と、保護フィルムを剥がす剥離工程と、保護フィルムを剥がす場合の剥離抵抗を検出する検出工程と、保護フィルムが剥がされた後に前記表示パネルと前記パネル保護板とを張り合わせる張り合わせ工程とを備え、検出工程における剥離抵抗を示す値に基づいて、剥離工程における剥離条件を変更するものである。
【選択図】図1

Description

この発明は、液晶ディスプレイ等の表示装置の製造方法および製造装置に関するものである。
携帯端末、車載機器、または、映像表示機器などで用いられる表示装置では、表示モジュールである液晶表示モジュールなどに使用される表示パネルの表示面前面にタッチパネルや透明の保護板を配置した構造をとることがある。表示面とタッチパネルあるいは保護板との間に空隙が存在すると光の散乱が生じてコントラストや輝度が低下して視認性に影響するため、空隙を透明樹脂で埋める方法が知られている。
また、その方法として、液晶表示パネルと保護板のどちらか一方あるいはその両方に透明粘着シートを貼り合わせた後に、液晶表示パネルと保護板を貼り合わせる方法で、その貼合わせ工程において、貼り合わせ面の一端からローラーで押付け力を加えながら自動的に貼り合わせることにより気泡が発生しないようにしたものがある。(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−53503号公報(1頁3〜17行、図1)
しかしながら、従来の製造方法においては、液晶表示パネルまたは保護板と透明粘着シートを貼り合わせる工程、透明粘着シートを介して液晶表示パネルと保護板を貼り合わせる工程においては、ある程度気泡を巻き込まずに貼り合わせを行うことが出来るが、通常、透明粘着シートは保護フィルムで覆われているため、貼り合わせを行う直前に保護フィルムを剥がす必要がある。
この保護フィルム剥離工程では、剥がす速度または温度等の条件設定が困難であり、条件によっては、スジ状の段差が生じ、その後の貼合せ工程で気泡が発生する源となる。
このような保護フィルム剥離工程でのスジ状の段差による気泡の発生については、特許文献1に係る製造方法の発明では記載も示唆もなされておらず、保護フィルム剥離工程において発生するスジ状段差が原因となる気泡の検出および抑制については、何ら明示されていない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、透明粘着シートから保護フィルムを剥がす際に、剥離不良を検出および抑制して気泡の無い液晶表示パネルを製造する製造装置および製造方法を提供するものである。
この発明に係る表示装置の製造方法は、表示パネルの表示面側にパネル保護板を設けた表示装置の製造方法であって、表示パネルの表示面側又はパネル保護板の表示パネル側のどちらか一方の貼り付け面とは異なる面に保護フィルムを有する透明粘着シートを貼り付ける貼り付け工程と、保護フィルムを剥がす剥離工程と、保護フィルムを剥がす場合の剥離抵抗を検出する検出工程と、保護フィルムが剥がされた後に前記表示パネルと前記パネル保護板とを張り合わせる張り合わせ工程とを備え、検出工程における剥離抵抗を示す値に基づいて、剥離工程の剥離条件を変更するものである。
この発明によれば、気泡の原因となる表示装置の製造工程における透明粘着シート保護フィルムの剥離工程で発生するスジ状段差を貼り合わせ前に検出し剥離条件にフィードバックすることで、剥離不良を抑制し、表示パネルとパネル保護板との貼り合わせ工程の気泡不良による廃棄損失を低減することができる。
この発明の実施の形態1による表示装置の製造装置について模式的に示した図である。 この発明の実施の形態1による表示装置の製造装置についてのパネル保護板ステージ側の断面図である。 この発明の実施の形態1による剥離抵抗と剥離距離との関係を示すグラフ(スジ状の段差を生じない場合の一例)である。 この発明の実施の形態1による剥離抵抗と剥離距離との関係を示すグラフ(スジ状の段差を生じる場合の一例)である。 この発明の実施の形態2による表示装置の製造装置について模式的に示した図である。 この発明の実施の形態3による表示装置の製造装置についてのパネル保護板ステージ側の断面図である。 この発明の実施の形態4による表示装置の製造装置について模式的に示した図である。 この発明の実施の形態4による表示装置の製造装置についてのパネル保護板ステージ側の断面図である。
実施の形態1.
次に、図面を用いて、この発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
図1は、この発明の実施の形態1による表示装置の製造装置について模式的に示した図である。図において、パネル保護板5を設置するパネル保護板ステージ1と液晶表示パネル6を設置する液晶表示パネルステージ2とは、それぞれのステージの長手方向中央付近に設けられた回転軸を有する回転アーム3により回転自在に接続されている。パネル保護板ステージ1は、パネル保護板5を液晶表示パネル6に貼り付けるための透明粘着シート7の粘着材の乾燥またはゴミの付着防止等のためにあらかじめ設けられていた保護フィルム8を剥がすためのフィルム剥離アーム4を備える。パネル保護板5及び液晶表示パネル6は、パネル保護板ステージ1及び液晶表示パネルステージ2に固定用治具9を用いてそれぞれ固定される。
なお、ここでは、パネル保護板5を液晶表示パネル6に貼り付ける場合について説明しているが、特に液晶表示パネルに限られるものものではなく、プラズマディスプレイ用の表示パネル、または、ELディスプレイ(electroluminescence display)用の表示パネル等であっても構わない。また、ここでは、液晶表示パネルにパネル保護板を貼り付ける場合について説明しているが、液晶用のドライバー部分、バックライト部分等を備えた液晶表示モジュールであっても構わない。
次に、表示パネルの表示面側にパネル保護板を設けた表示装置の製造方法について説明する。まず、パネル保護板の位置決め工程では、パネル保護板ステージ1上に透明のパネル保護板5を液晶表示パネル6との張り合わせ面を上にして固定用治具9で挟み込み、位置決めおよび位置ずれ防止措置が講じられ固定する。液晶表示パネルの位置決め工程では、液晶表示パネルステージ2上に液晶表示パネル6を表示面が上になるようにして固定用治具9で挟み込み、位置決めおよび位置ずれ防止措置が講じられ固定する。
次に、表示パネルの表示面側又はパネル保護板の前記表示パネル側のどちらか一方の貼り付け面とは異なる面に保護フィルムを有する透明粘着シートを貼り付ける貼り付け工程では、両面に保護フィルム8を有する透明粘着シート7から片面の保護フィルム8のみを剥がして、例えば、ここではパネル保護板5に貼り付ける。なお、透明粘着シート7から片面の保護フィルム8のみを剥がす作業は、特にパネル保護板ステージ1上で行う必要はなく、別の場所で剥がしても構わない。ただし、保護フィルム8を剥がすとゴミ等が付着しやすくなるため、パネル保護板5に貼り付ける直前にゴミ等が少ない環境で行うことが望ましい。
なお、パネル保護板5に貼り付ける作業については、透明粘着シート7は柔軟性を有すること及び片面には保護フィルムが残っていることなどを考慮すれが、端からローラーなどで押さえつけながら貼り付けることで間単に貼り付けることが可能である。
また、貼り付け工程前に片面の保護フィルム8のみを剥がす事前剥離工程では、透明粘着シート7は固定されてはおらず、比較的自由に変形可能であるため、この工程での保護フィルム剥離によるスジ状段差の発生は、特に考慮する必要はない。
次に、貼り付け工程後に残った保護フィルムを剥がす剥離工程では、片面がパネル保護板5に貼り付けられた透明粘着シート7の保護フィルム8の一端をフィルム剥離アーム4で把持し、透明粘着シート7から剥がす。なお、剥離工程の一部若しくは全部の期間で並行して検出工程が実施され、この検出工程では、保護フィルムを剥がす場合の剥離抵抗を検出する。
次に、保護フィルムが剥がされた後に表示パネルとパネル保護板とを張り合わせる張り合わせ工程では、回転アーム3の回転軸を中心に曲げ、パネル保護板ステージ1を液晶表示パネルステージ2の上方まで移動させ、透明粘着シート7を介してパネル保護板5と液晶表示パネル6を貼り合せる。このとき液晶表示パネル6の貼り合せ面には、ある程度の細かな段差が存在するが、このような細かい段差については、透明粘着シート7に塗布された粘着材が段差を充填するよう作用し段差を埋めるが、さらに、これらの段差形状に追従して変形しやすくするため、パネル保護板ステージ1および液晶表示パネルステージ2を加温することにより、粘着材の粘度を下げ、段差を埋めやすくする場合もある。以上の工程を経て、液晶表示パネル6の表示面前面に透明のパネル保護板5を配置した構造を持つ表示装置が製造される。
図2は、この発明の実施の形態1による表示装置の製造装置についてのパネル保護板ステージ側の断面図である。フィルム剥離アーム4は、フィルム掴み具41で保護フィルム8を掴んで保持し、フィルム剥離アーム4を移動させ、フィルム掴み具41の摘み位置と保護フィルム8の剥離開始位置との距離を変えることで透明粘着シート7から保護フィルム8を剥がす。フィルム剥離アーム4は、剥離抵抗検出器42を備え、保護フィルム8の剥離に対する抵抗力を計測する。例えば、フィルム剥離アーム4が図2の左から右に移動することで保護フィルム8を剥がすとき、剥離抵抗検出器42は、フィルム剥離アーム4に負荷される剥離抵抗の曲げ応力を検知する。
また、例えば、フィルム剥離アーム4が図2の上方に移動することで保護フィルム8を剥がすとき、剥離抵抗検出器42は、フィルム剥離アーム4に負荷される引張応力を検知する。なお、フィルム剥離アーム4が保護フィルム8を保持する方法は、図2に示す掴み具41で掴む以外に、真空吸着する方法や粘着材で保持する方法などが考えられる。なお、ここでは説明を簡単にするためにフィルム剥離アーム4を一箇所設けた構成としているが、例えば、2、3箇所から同時に剥離する構成、または、時間差を設けて剥離する構成をとることができる。
図3は、この発明の実施の形態1による剥離抵抗と剥離距離との関係を示すグラフ(スジ状の段差を生じない場合の一例)である。図では、幅15cm、長さ20cm、及び、厚み350μmでアクリル系樹脂からなる透明粘着シート7上にあるペット樹脂からなる保護フィルム8を、60℃環境下において上方に500mm/分の速度で引張って剥離した場合に剥離抵抗検出器42に負荷される引張り方向の剥離抵抗と剥離距離の関係を示した。図において、剥離開始から剥離抵抗は増加し、50N程度でピークを迎えた後に10N程度に低下し、その後は剥離完了まで10N程度を維持している。剥離抵抗がこのように剥離抵抗のピークが一つであるような挙動を示す場合には、透明粘着シート7上にはスジ状の段差は発生せず、その後のパネル保護板5と液晶表示パネル6との貼り合わせ工程において気泡が発生する可能性は低いため、貼り合わせ工程を行う。
図4は、この発明の実施の形態1による剥離抵抗と剥離距離との関係を示すグラフ(スジ状の段差を生じる場合の一例)である。上記と同じ透明粘着シート7から同じ保護フィルム8を、65℃環境下において上方に500mm/分の速度で引張って剥離した場合に剥離抵抗検出器42に負荷される引張り方向の剥離抵抗と剥離距離の関係を示した。
図において、剥離開始から剥離抵抗は増加し、65N程度でピークを迎えて17N程度に低下した直後に再度増加し、50N付近でピークを迎えて17N程度に低下した直後に再度増加して60N付近でピークを迎えて、また、17N程度に低下している。剥離抵抗が剥離抵抗のピークが複数生じるような挙動を示す場合には、2つめ以降の剥離抵抗のピークを示す箇所でスジ状の段差が生じる可能性が高い。このような場合には、その後のパネル保護板5と液晶表示パネル6との貼り合わせ工程において気泡が発生する可能性が高いため、貼り合わせ工程を行わず、リメイク等再処理工程に移行する。
なお、ここでは説明を簡単にするためにフィルム剥離アーム4を短辺側に一箇所設けた構成としているが、例えば、短辺側に両方、全ての辺部に4箇所等複数個設ける構成とし、それぞれを同時に剥離する構成、または、時間差を設けて剥離する構成としても良い。また、これらの剥離タイミングを剥離抵抗検出器42からのデータに基づいて最適な値に制御しても良い。
剥離抵抗は、透明粘着シートの弾性率、厚み、保護フィルムとの密着性、剥離速度、または、環境温度等に依存して変化するため、初期テストにおいて、スジ状段差の発生状況を把握し、スジ状段差が発生した場合は、剥離速度または環境温度等を調整することで剥離不良を抑制する。実験結果では、剥離速度または環境温度等を低減することで保護フィルム剥離不良を低減できる傾向にある。
また、剥離抵抗と剥離距離との関係を監視しながら作業を行い、剥離抵抗のピークが複数生じるような挙動を示す場合には、剥離速度または環境温度等を低減する方向にフィードバックをかけることで、スジ状段差の発生頻度を下げることができる。
また、あらかじめ保護フィルム8の剥離抵抗の剥離速度依存性と温度依存性を測定しておき、メモリー等にデータを保存することで、製造条件に応じて保護フィルム8の剥離条件をデータに基づき設定するようにしても良い。ただし、特にパネル保護板ステージ1、及び、液晶表示パネルステージ2を加温して貼り合わせ工程を行う場合には、透明粘着シート7と保護フィルム8との界面の温度を高精度に制御することは難しく、温度の時間変動や場所によるむらが生じやすい。同じ温度設定でも保護フィルム8の剥離不良が散発的に生じる可能性があるため、このような条件では、上記の通り剥離抵抗を検出しながらフィードバックをかける形で製造することが望ましい。さらに、剥離抵抗検出器42で検出される剥離抵抗のバラツキを考慮して、2つめのピークは最初の剥離抵抗ピークの50%を超える場合に限るという下限条件を付加してもよい。
なお、透明粘着シート7を液晶表示パネル6に貼り付けて、保護フィルム8の剥離工程、パネル保護板5と液晶表示パネル6の貼り合わせ工程を実施する場合も考えられる。この場合も上記と同様に剥離抵抗の検出を行う。ただし、剥離不良が発生した場合、パネル保護板に比べて、リメイクに注意が必要で、また、廃棄した場合には損失が大きくなるため、あらかじめ透明粘着シート7を貼るのは、パネル保護板とするほうが良い。
以上説明したように、この発明の実施の形態1に係る製造装置では、保護フィルム剥離不良を検出し、気泡発生要因を貼り合わせ工程前に検知することで、気泡不良による表示装置廃棄損失を防ぐことが出来る。また、剥離の条件を調整することで、気泡不良発生率を低減することができる。
実施の形態2.
上記実施の形態1では、保護フィルム8の短辺の一端をフィルム剥離アーム4で掴んで保持し、透明粘着シート7から保護フィルム8を剥がしていたが、保護フィルム8の四角のいずれかの角部を保持し、透明粘着シート7の対角方向に水平移動あるいは上方に移動させることで保護フィルム8を剥がすようにしても良い。図5は、この発明の実施の形態2による表示装置の製造装置について模式的に示した図である。図において、上記実施の形態1で示した番号が付された部分については、上記実施の形態1で記載した事項と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図では、フィルム剥離アーム4のフィルム掴み具41で保護フィルム8の角部を挟んで保持し、透明粘着シート7の対角方向に水平移動するあるいは上方に移動することで剥がす。このとき、透明粘着シート7と保護フィルム8との剥離境界部の幅は一定では無く、剥離距離によって変動する。そのため、剥離抵抗は剥離境界部の幅に応じて補正した値を用いる必要がある。例えば、剥離抵抗力を剥離距離から計算される剥離境界部幅で割った値を検出することが考えられる。以上のような方法を取ることにより、剥離開始時点において、少ない力で保護フィルム8を剥がし始めることができると共に、剥離境界部幅が変動するような剥離方法においても、剥離不良を検出することができる。
なお、ここでは説明を簡単にするためにフィルム剥離アーム4を一箇所設けた構成としているが、例えば、対角上に2箇所、全ての角部に4箇所等複数個設ける構成とし、それぞれを同時に剥離する構成、または、時間差を設けて剥離する構成としても良い。また、これらの剥離タイミングを剥離抵抗検出器42からのデータに基づいて最適な値に制御しても良い。
実施の形態3.
上記実施の形態1では、保護フィルム8の短辺の一端をフィルム剥離アーム4で掴んで保持し、透明粘着シート7から保護フィルム8を剥がしていたが、保護フィルム8の四辺の一端から円筒形のローラーを用いて巻き取るようにして保護フィルム8を剥がすようにしても良い。図6は、この発明の実施の形態3による表示装置の製造装置について模式的に示した図である。図において、上記実施の形態1で示した番号が付された部分については、上記実施の形態1で記載した事項と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図において、フィルム剥離アーム4に代えてフィルム剥離ローラー10を備える。フィルム剥離ローラー10は、例えば、保護フィルム8の四辺の一端を切り込みに入れる等により保持して、時計回りに回転するとともに右方向に移動することで保護フィルム8を巻き取る。このとき、剥離抵抗は、反時計回りのトルクとして検出される。剥離不良については、実施の形態1と同様に最初のピーク後に再度剥離抵抗が増加し、2つ目以降のピークを迎えた場合に剥離不良と判定する。
なお、フィルム剥離ローラー10にヒーター等を具備し、剥離抵抗値に応じてフィルム剥離ローラー10の表面温度を変更しながら巻き取ることにより、スジ状段差の発生をより抑えられる保護フィルムの剥離方法を提供することができる。
実施の形態4.
上記実施の形態1で示した構成に追加して、透明粘着シートの保護フィルム及び粘着材の温度調整機構をさらに設け、保護フィルム剥離不良を抑制するような構成としても良い。図7及び図8は、この発明の実施の形態4による表示装置の製造装置について模式的に示した図である。図において、上記実施の形態1で示した番号が付された部分については、上記実施の形態1で記載した事項と同様であるため、ここでは説明を省略する。
図において、上記実施の形態1と同様にフィルム剥離アーム4により保護フィルム8の一端を保持し、保護フィルム8を透明粘着シート7から剥がす。その際に、保護フィルム8と透明粘着シート7の剥離境界部の温度を剥離温度調節器11を用いて加温あるいは冷却する。加温と冷却は、それぞれ剥離温度調節器11から保護フィルム8と透明粘着シート7の剥離境界部に温度調節された温風あるいは冷風を吹きつけることにより行う。剥離不良を検出した場合、剥離温度調節器11の制御機構にフィードバックすることで吹きつける温風あるいは冷風の調節温度を変更する。このような構成とすることで、保護フィルム8と透明粘着シート7の剥離境界部に温度調節をすばやくかつ正確に行うことが可能となり、スジ状段差の発生をより抑えられる保護フィルムの剥離方法を提供することができる。
この実施の形態における保護フィルム剥離工程において、一例として、剥離抵抗が2つめのピークを迎えて剥離不良となる前に剥離条件を変更して剥離不良を抑制する方法が考えられる。図4において、剥離開始から剥離抵抗は増加し、65N程度でピークを迎えて17N程度に低下した直後に再度増加し、50N付近でピークを迎えて17N程度に低下した直後に再度増加して60N付近でピークを迎えて、また、17N程度に低下している。剥離抵抗が剥離抵抗のピークが複数生じるような挙動を示す場合には、2つめ以降の剥離抵抗のピークを示す箇所でスジ状の段差が生じる可能性が高い。
この場合に、例えば、剥離抵抗が最初に65N程度でピークを迎えて17N程度に低下した後、再度剥離抵抗が上昇して20Nを超えたときに剥離抵抗検出器42の検出結果に基づいて、剥離温度調節器11を制御し、60℃以下の空気を保護フィルム8と透明粘着シート7の剥離境界部に吹きつける。又は/及び、剥離速度を500mm/分から100mm/分に下げる。剥離抵抗が再度20N以下に低下したら剥離温度調節器11からの空気の吹きつけを停止、又は/及び、剥離速度を500mm/分に戻す。そして、再度剥離抵抗が上昇して20Nを超えた場合には、剥離温度調節器11を制御し、60℃以下の空気を保護フィルム8と透明粘着シート7の剥離境界部に吹きつけ、又は/及び、剥離速度を500mm/分から100mm/分にする制御を開始する。このような方法を用いることで、透明粘着シート7にスジ状の段差が生じる前に剥離条件を調節して剥離不良を抑制し、気泡不良による表示装置廃棄損失を防ぐことが出来る。
なお、剥離条件を変更する上限剥離抵抗、および、剥離条件をもとに戻す下限剥離抵抗は別々に設定してよく、絶対値ではなく最初の剥離抵抗ピークの30%などと割合で設定しても良い。また、あらかじめ保護シート8の剥離抵抗の剥離速度依存性と温度依存性を測定しておいて、剥離条件を変更する上限剥離抵抗、及び/又は、剥離条件をもとに戻す下限剥離抵抗などの変更する剥離条件を設定しても良い。
1 パネル保護板ステージ、2 液晶表示パネルステージ、3 回転アーム、4 剥離アーム、5 パネル保護板、6 液晶表示パネル、7 透明粘着シート、8 保護フィルム、9 固定用治具、10 フィルム剥離ローラー、11 剥離温度調節器、41 フィルム掴み具、42 剥離抵抗検出器

Claims (9)

  1. 表示パネルの表示面側にパネル保護板を設けた表示装置の製造方法であって、
    前記表示パネルの表示面側又は前記パネル保護板の前記表示パネル側のどちらか一方の貼り付け面とは異なる面に保護フィルムを有する透明粘着シートを貼り付ける貼り付け工程と、
    前記保護フィルムを剥がす剥離工程と、
    前記保護フィルムを剥がす場合の剥離抵抗を検出する検出工程と、
    前記保護フィルムを剥がした後に前記表示パネルと前記パネル保護板とを張り合わせる張り合わせ工程とを備え、
    前記検出工程における検出結果に基づいて、前記剥離工程の剥離条件を変更する表示装置の製造方法。
  2. 前記剥離条件は剥離速度に係る条件であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置の製造方法。
  3. 前記剥離条件は剥離温度に係る条件であることを特徴とする請求項1又は請求項2のいずれかに記載の表示装置の製造方法。
  4. 表示パネルの表示面側にパネル保護板を設けた表示装置の製造方法であって、
    前記表示パネルの表示面側又は前記パネル保護板の前記表示パネル側のどちらか一方の貼り付け面とは異なる面に保護フィルムを有する透明粘着シートを貼り付ける貼り付け工程と、
    前記保護フィルムを剥がす剥離工程と、
    前記保護フィルムを剥がす場合の剥離抵抗を検出する検出工程と、
    前記保護フィルムが剥がされた後に前記表示パネルと前記パネル保護板とを張り合わせる張り合わせ工程とを備え、
    前記検出工程における検出結果に基づいて、前記張り合わせ工程への移行を判定する表示装置の製造方法。
  5. 表示パネルの表示面側にパネル保護板を設けた表示装置の製造装置であって、
    前記表示パネルの表示面側又は前記パネル保護板の前記表示パネル側のどちらか一方に、貼り付け面とは異なる面に保護フィルムを有する透明粘着シートを貼り付ける貼り付け部と、
    前記保護フィルムを剥がす剥離部と、
    前記保護フィルムを剥がす場合の剥離抵抗を検出する検出部と、
    前記保護フィルムが剥がされた後に前記表示パネルと前記パネル保護板とを張り合わせる張り合わせ部とを備え、
    前記検出部での検出結果に基づいて、前記剥離部の剥離条件を変更する表示装置の製造装置。
  6. 前記剥離条件は剥離速度に係る条件であることを特徴とする請求項5に記載の表示装置の製造装置。
  7. 前記剥離条件は剥離温度に係る条件であることを特徴とする請求項5又は請求項6のいずれかに記載の表示装置の製造装置。
  8. 前記剥離部がローラー形状を有することを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか一項に記載の表示装置の製造装置。
  9. 前記剥離部を複数有することを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれか一項に記載の表示装置の製造装置。
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