JP2014238367A - イベント検出システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 イベント検出を行いたくない方向(イベント不検出方向)についてイベント検出の感度を下げることができることのできるイベント検出システムを提供する。
【解決手段】 受信機2は、複数のアンテナ素子7が直線状に並びかつ所定のアンテナ中心Cを中心として対称に配置された一次元対称アレイアンテナ3と、一次元対称アレイアンテナ3により受信した信号から受信ベクトルを算出し、受信ベクトルから相関行列を算出する相関演算部4と、相関演算部4により算出された相関行列を固有値展開して、信号部分空間を張る固有ベクトルを算出する固有ベクトル演算部5と、固有ベクトル演算部5により算出された固有ベクトルの経時変化に基づいてイベント検出を行うイベント検出部6を備える。送信機1は、イベント検出を行わないイベント不検出方向に対し、受信機2を中心として対称な方向に配置される。
【選択図】 図1
【解決手段】 受信機2は、複数のアンテナ素子7が直線状に並びかつ所定のアンテナ中心Cを中心として対称に配置された一次元対称アレイアンテナ3と、一次元対称アレイアンテナ3により受信した信号から受信ベクトルを算出し、受信ベクトルから相関行列を算出する相関演算部4と、相関演算部4により算出された相関行列を固有値展開して、信号部分空間を張る固有ベクトルを算出する固有ベクトル演算部5と、固有ベクトル演算部5により算出された固有ベクトルの経時変化に基づいてイベント検出を行うイベント検出部6を備える。送信機1は、イベント検出を行わないイベント不検出方向に対し、受信機2を中心として対称な方向に配置される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、電波を利用してイベント(例えば、室内への人の侵入)を検出するイベント検出システムに関するものである。
従来から、室内への人の侵入を検知するためのシステムとして、センサやカメラを利用したシステムが用いられている。しかし、センサやカメラを利用するシステムは、比較的コストが高い。そこで、より安価なシステムとして、電波を利用して室内への人の侵入を検出する装置(イベント検出装置)を用いたものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
従来のイベント検出装置では、送信機から送信された電波を複数のアンテナで受信し、各アンテナの受信信号を相関計算して、相関結果の固有ベクトルを計算し、固有ベクトルの変化に基づいてイベント(室内への人の侵入)を検出する。
しかしながら、従来のイベント検出装置は、室内という閉空間でのイベント検出を想定したものである。このイベント検出装置では、例えば、窓のある部屋でイベントを検出することについては想定しておらず、窓の外を通過する人もイベント(室内への人の侵入)として検出(誤検出)してしまう。この場合、窓の方向は、イベント検出を行いたくない方向である。
また、従来のイベント検出装置は、室内で発生するすべてのイベントを検出するものであるが、室内においてもイベント検出を行いたくない方向が存在することもあり得る。例えば、一つの部屋に二つのドアがあり、一方のドアについては外部へ繋がっているためイベント検出が必要であるが、もう一方のドアは内部へ繋がっているためイベント検出が不要である場合などである。
しかしながら、従来のイベント検出装置では、このような「イベント検出を行いたくない方向」への対処について、何ら考慮されていない。
本発明は、上記従来の問題を解決するためになされたもので、イベント検出を行いたくない方向(イベント不検出方向)についてイベント検出の感度を下げることのできるイベント検出システムを提供することを目的とする。
本発明のイベント検出システムは、イベント検出用の信号を送信する送信機と、前記信号を受信してイベント検出を行う受信機とを備えるイベント検出システムであって、前記受信機は、複数のアンテナ素子が直線状に並びかつ所定のアンテナ中心を中心として対称に配置された一次元対称アレイアンテナと、前記一次元対称アレイアンテナにより受信した信号から受信ベクトルを算出し、前記受信ベクトルから相関行列を算出する相関演算部と、前記相関演算部により算出された前記相関行列を固有値展開して、信号部分空間を張る固有ベクトルを算出する固有ベクトル演算部と、前記固有ベクトル演算部により算出された前記固有ベクトルの経時変化に基づいてイベント検出を行うイベント検出部と、を備え、前記送信機は、前記イベント検出を行わないイベント不検出方向に対し、前記受信機を中心として対称な方向に配置された構成を有している。
この構成により、送信機から送信されたイベント検出用の信号を受信機で受信し、その信号から受信ベクトルを算出し、受信ベクトルから相関行列を算出する。そして、その相関行列を固有値展開して固有ベクトルを算出し、固有ベクトルの経時変化からイベント検出を行うことができる。さらに、この場合、イベント検出を行いたくない方向(イベント不検出方向)に対して送信機が受信機を中心にして対称な方向に配置されており、その方向(イベント不検出方向)についてイベント検出の感度を下げることができる。
また、本発明のイベント検出システムでは、前記送信機は、第1のイベント不検出方向に対し、前記受信機を中心として対称な方向に配置される第1の送信機と、前記第1のイベント不検出方向とは異なる第2のイベント不検出方向に対し、前記受信機を中心として対称な方向に配置される第2の送信機と、を含み、前記受信機は、前記第1の送信機からの信号に基づいたイベント検出が行われ、かつ、前記第2の送信機からの信号に基づいてイベント検出が行われた場合には、前記第1のイベント不検出方向および前記第2のイベント不検出方向の両方を、前記イベント発生方向として特定するイベント発生方向特定部を備えた構成を有している。
この構成により、複数の送信機(第1の送信機と第2の送信機)を用いることによって、イベント発生方向を特定することができる。すなわち、第1の送信機からの信号に基づいたイベント検出が行われ、かつ、第2の送信機からの信号に基づいてイベント検出が行われた場合には、第1のイベント不検出方向および第2のイベント不検出方向の両方を、イベント発生方向として特定することができる。
また、本発明のイベント検出システムでは、前記第1の送信機は、第1の送信タイミングで前記イベント検出用の信号を送信し、前記第2の送信機は、前記第1の送信タイミングとは異なる第2の送信タイミングで前記イベント検出用の信号を送信する構成を有している。
この構成により、複数の送信機(第1の送信機と第2の送信機)をそれぞれ異なる送信タイミングで作動させる。すなわち、第1の送信機からは、第1の送信タイミングでイベント検出用の信号を送信し、第2の送信機からは、第2の送信タイミングでイベント検出用の信号を送信する。受信機は、送信タイミングに基づいて、第1の送信機からの信号と第2の送信機からの信号を、容易に区別することができる。
また、本発明のイベント検出システムでは、前記第1の送信機は、第1の送信周波数で前記イベント検出用の信号を送信し、前記第2の送信機は、前記第1の送信周波数とは異なる第2の送信周波数で前記イベント検出用の信号を送信する構成を有している。
この構成により、複数の送信機(第1の送信機と第2の送信機)をそれぞれ異なる送信周波数で作動させる。すなわち、第1の送信機からは、第1の送信周波数でイベント検出用の信号を送信し、第2の送信機からは、第2の送信周波数でイベント検出用の信号を送信する。受信機は、送信周波数に基づいて、第1の送信機からの信号と第2の送信機からの信号を、容易に区別することができる。
また、本発明のイベント検出システムでは、前記送信機は、第1のイベント不検出方向に対し、前記受信機を中心として対称な方向にある第1の位置と、前記第1のイベント不検出方向とは異なる第2のイベント不検出方向に対し、前記受信機を中心として対称な方向にある第2の位置との間で移動可能である構成を有している。
この構成により、複数のイベント不検出方向に対応可能なイベント検出システムにおいて、イベント不検出方向が1つだけでよい場合には、イベント不検出方向と受信機との配置関係から規定される場所へと送信機を移動させることで1つの送信機で対応可能とすることができる。
また、本発明のイベント検出システムにおいて、前記受信機は、前記第1の位置の送信機からの信号に基づいたイベント検出が行われ、かつ、前記第2の位置の送信機からの信号に基づいてイベント検出が行われた場合には、前記第1のイベント不検出方向および前記第2のイベント不検出方向の両方を、前記イベント発生方向として特定するイベント発生方向特定部を備えた構成を有している。
この構成により、一つの送信機をそれぞれ異なる位置(第1の位置と第2の位置)で作動させることによって、イベント発生方向を特定することができる。すなわち、第1の位置の送信機からの信号に基づいたイベント検出が行われ、かつ、第2の位置の送信機からの信号に基づいてイベント検出が行われた場合には、第1のイベント不検出方向および第2のイベント不検出方向の両方を、イベント発生方向として特定することができる。
本発明は、電波を利用してイベント(例えば、室内への人の侵入)を検出するイベント検出システムにおいて、イベント検出を行いたくない方向(イベント不検出方向)についてイベント検出の感度を下げることができるという効果を有するイベント検出システムを提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態のイベント検出システムについて、図面を用いて説明する。本実施の形態では、室内への人の侵入を検出するシステム等に用いられるイベント検出システムの場合を例示する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態のイベント検出システムの構成を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態のイベント検出システムの説明図である。図1に示すように、イベント検出システムは、イベント検出用の信号を送信する送信機1と、その信号を受信してイベント検出を行う受信機2を備えている。
本発明の第1の実施の形態のイベント検出システムの構成を、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態のイベント検出システムの説明図である。図1に示すように、イベント検出システムは、イベント検出用の信号を送信する送信機1と、その信号を受信してイベント検出を行う受信機2を備えている。
図2は、イベント検出システムのブロック図である。図2に示すように、受信機2は、一次元対称アレイアンテナ3と相関演算部4と固有ベクトル演算部5とイベント検出部6を備えている。相関演算部4は、一次元対称アレイアンテナ3により受信した信号から受信ベクトルを算出し、受信ベクトルから相関行列を算出する。固有ベクトル演算部5は、相関演算部4により算出された相関行列を固有値展開して、信号部分空間を張る固有ベクトルを算出する。イベント検出部6は、固有ベクトル演算部5により算出された固有ベクトルの経時変化に基づいてイベント検出を行う。これらの相関演算、固有ベクトル演算、イベント検出には、公知の技術を利用することができる。
図3は、一次元対称アレイアンテナ3の説明図である。図3に示すように、一次元対称アレイアンテナ3では、複数のアンテナ素子7が直線状に並んでいる。また、複数のアンテナ素子7は、所定のアンテナ中心Cを中心として対称に配置されている。アンテナ素子7の数は、3つ以上であれば、偶数でも奇数でもよい。
図3(a)には、アンテナ素子7が4つ(偶数)の場合が例示されている。この例では、4つのアンテナ素子7が直線状に並んでいる。そして、2つのアンテナ素子7が、アンテナ中心Cから距離d1の位置に、対称に配置されている。また、他の2つのアンテナ素子7が、アンテナ中心Cから距離d2の位置に、対称に配置されている。
図3(b)には、アンテナ素子7が5つ(奇数)の場合が例示されている。この例では、5つのアンテナ素子7が直線状に並んでいる。そして、1つのアンテナ素子7がアンテナ中心に配置されている。また、2つのアンテナ素子7が、アンテナ中心Cから距離d1の位置に、対称に配置されている。また、他の2つのアンテナ素子7が、アンテナ中心Cから距離d2の位置に、対称に配置されている。
このイベント検出システムでは、図1に示すように、送信機1と受信機2は、イベント検出を行う室内に設置されている。この場合、検出すべきイベントは、室内への人(図1では、Aで示される)の侵入である。この部屋には窓Wが設けられている。一方、窓の外を通過する人(図1では、Bで示される)は、イベントとして検出したくない。
そこで、本実施の形態では、送信機1が、イベント検出を行わない方向(イベント不検出方向)に対し、受信機2を中心として対称な方向に配置されている。換言すると、受信機2から送信機1への方向と、受信機2から窓Wへの方向が、反対向きである。このような配置にすることにより、窓Wを通して室外にいる人Bまたは図示しない自動車等からの電波(反射波)の影響が、送信機1からの電波(直接波)よりも十分に小さくなり、相関演算結果に表れないようになる。その結果、窓Wの方向は、イベント検出の感度が低下することになる。
このような本発明の第1の実施の形態のイベント検出システムによれば、電波を利用してイベント(例えば、室内への人の侵入)を検出するイベント検出システムにおいて、イベント検出を行いたくない方向(イベント不検出方向)についてイベント検出の感度を下げることができる。
すなわち、本実施の形態では、送信機1から送信されたイベント検出用の信号を受信機2で受信し、その信号から受信ベクトルを算出し、受信ベクトルから相関行列を算出する。そして、その相関行列を固有値展開して固有ベクトルを算出し、固有ベクトルの経時変化からイベント検出を行うことができる。さらに、この場合、イベント検出を行いたくない方向(イベント不検出方向)に対して送信機1が受信機2を中心にして対称な方向に配置されており、その方向(イベント不検出方向)についてイベント検出の感度を下げることができる。なお、本実施の形態では室内での配置について説明したが、壁、仕切り等のない屋外においても本発明は使用可能である。
(第2の実施の形態)
次に、本発明の第2の実施の形態のイベント検出システムについて説明する。ここでは、第2の実施の形態のイベント検出システムが、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、本実施の形態の構成および動作は、第1の実施の形態と同様である。
次に、本発明の第2の実施の形態のイベント検出システムについて説明する。ここでは、第2の実施の形態のイベント検出システムが、第1の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、本実施の形態の構成および動作は、第1の実施の形態と同様である。
図4は、本実施の形態のイベント検出システムの説明図である。図4に示すように、本実施の形態では、イベント検出を行う部屋に2つの窓(第1の窓W1、第2の窓W2)が設けられている。そして、2つの窓W1、W2に対応する位置に、2つの送信機1(第1の送信機1と第2の送信機10)が設置されている。
具体的には、第1の送信機1は、第1の窓W1の方向(第1のイベント不検出方向)に対し、受信機2を中心として対称な方向に配置されており、第2の送信機10は、第2の窓W2の方向(第2のイベント不検出方向)に対し、受信機2を中心として対称な方向に配置されている。
この場合、2つの送信機(第1の送信機1と第2の送信機10)は、互いに異なる送信タイミングで作動するように構成されている。すなわち、第1の送信機1は、第1の送信タイミングでイベント検出用の信号を送信し、第2の送信機10は、第1の送信タイミングとは異なる第2の送信タイミングでイベント検出用の信号を送信する。
または、2つの送信機(第1の送信機1と第2の送信機10)は、互いに異なる送信周波数で作動する。すなわち、第1の送信機1は、第1の送信周波数でイベント検出用の信号を送信し、第2の送信機10は、第1の送信周波数とは異なる第2の送信周波数でイベント検出用の信号を送信する。
図5は、本実施の形態のイベント検出システムの説明図である。図5に示すように、受信機2は、イベント発生方向特定部8を備えている。イベント発生方向特定部8は、第1の送信機1からの信号に基づいたイベント検出が行われ、かつ、第2の送信機10からの信号に基づいてイベント検出が行われた場合には、第1のイベント不検出方向および第2のイベント不検出方向の両方を、イベント発生方向として特定する。これにより、一方の窓の外を人が通過した場合には、イベントとして検出されないが、両方の窓の外に同時に人(図4では、B、C)がいる場合には、イベントとして検出される。そして、そのイベントが発生した方向(2つの窓の方向)を特定することができる。
このような本発明の第2の実施の形態のイベント検出システムによっても、第1の実施の形態と同様の作用効果が奏される。
その上、本実施の形態では、複数の送信機(第1の送信機1と第2の送信機10)を用いることによって、イベント発生方向を特定することができる。すなわち、第1の送信機1からの信号に基づいたイベント検出が行われ、かつ、第2の送信機10からの信号に基づいてイベント検出が行われた場合には、第1のイベント不検出方向および第2のイベント不検出方向の両方を、イベント発生方向として特定することができる。
例えば、複数の送信機(第1の送信機1と第2の送信機10)をそれぞれ異なる送信タイミングで作動させる。すなわち、第1の送信機1からは、第1の送信タイミングでイベント検出用の信号を送信し、第2の送信機10からは、第2の送信タイミングでイベント検出用の信号を送信する。受信機2は、送信タイミングに基づいて、第1の送信機1からの信号と第2の送信機10からの信号を、容易に区別することができる。
あるいは、複数の送信機(第1の送信機1と第2の送信機10)をそれぞれ異なる送信周波数で作動させる。すなわち、第1の送信機1からは、第1の送信周波数でイベント検出用の信号を送信し、第2の送信機10からは、第2の送信周波数でイベント検出用の信号を送信する。受信機2は、送信周波数に基づいて、第1の送信機1からの信号と第2の送信機10からの信号を、容易に区別することができる。
(第3の実施の形態)
次に、本発明の第3の実施の形態のイベント検出システムについて説明する。ここでは、第3の実施の形態のイベント検出システムが、第1および第2の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、本実施の形態の構成および動作は、第1および第2の実施の形態と同様である。
次に、本発明の第3の実施の形態のイベント検出システムについて説明する。ここでは、第3の実施の形態のイベント検出システムが、第1および第2の実施の形態と相違する点を中心に説明する。ここで特に言及しない限り、本実施の形態の構成および動作は、第1および第2の実施の形態と同様である。
図6は、本実施の形態のイベント検出システムの説明図である。図6に示すように、本実施の形態でも、第2の実施の形態と同様、イベント検出を行う部屋に2つの窓(第1の窓W1、第2の窓W2)が設けられている。そして、2つの窓W1、W2に対応する位置(第1の位置と第2の位置)との間で、送信機1が移動可能とされている。
具体的には、第1の位置は、第1の窓W1の方向(第1のイベント不検出方向)に対し、受信機2を中心として対称な方向の位置であり、第2の位置は、第2の窓W2の方向(第2のイベント不検出方向)に対し、受信機2を中心として対称な方向の位置である。そして、送信機1は、例えば、カーテンレールなどを用いることによって、第1の位置と第2の位置の間を移動可能とされている。
このような本発明の第3の実施の形態のイベント検出システムによっても、第1および第2の実施の形態と同様の作用効果が奏される。また第1の窓W1と第2の窓W2のどちらかに防犯または防風雨の観点から雨戸またはシャッターなどを設けた場合には、雨戸またはシャッターを設けた窓に対してはイベント不検出方向を設定する必要がないので、雨戸またはシャッターを設けていない窓に対してのみイベント不検出方向を設定するように送信機1を移動させることができるので、窓の使用状況に合わせてイベント不検出方向を容易に設置することができるという効果も奏する。なお、第1の窓W1と第2の窓W2の両方に雨戸またはシャッターを設けた場合には、送信機1は移動可能な範囲のどこに配置してもよい。
その上、本実施の形態では、一つの送信機1をそれぞれ異なる位置(第1の位置と第2の位置)で作動させることによって、イベント発生方向を特定することができる。すなわち、第1の位置の送信機1からの信号に基づいたイベント検出が行われ、かつ、第2の位置の送信機1からの信号に基づいてイベント検出が行われた場合には、第1のイベント不検出方向および第2のイベント不検出方向の両方を、イベント発生方向として特定することができる。
以上、本発明の実施の形態を例示により説明したが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではなく、請求項に記載された範囲内において目的に応じて変更・変形することが可能である。
以上のように、本発明にかかるイベント検出システムは、イベント検出を行いたくない方向(イベント不検出方向)についてイベント検出の感度を下げることができるという効果を有し、室内への人の侵入を検出するシステム等として有用である。
1 送信機(第1の送信機)
2 受信機
3 一次元対称アレイアンテナ
4 相関演算部
5 固有ベクトル演算部
6 イベント検出部
7 アンテナ素子
8 イベント発生方向特定部
10 第2の送信機
2 受信機
3 一次元対称アレイアンテナ
4 相関演算部
5 固有ベクトル演算部
6 イベント検出部
7 アンテナ素子
8 イベント発生方向特定部
10 第2の送信機
Claims (6)
- イベント検出用の信号を送信する送信機と、前記信号を受信してイベント検出を行う受信機とを備えるイベント検出システムであって、
前記受信機は、
複数のアンテナ素子が直線状に並びかつ所定のアンテナ中心を中心として対称に配置された一次元対称アレイアンテナと、
前記一次元対称アレイアンテナにより受信した信号から受信ベクトルを算出し、前記受信ベクトルから相関行列を算出する相関演算部と、
前記相関演算部により算出された前記相関行列を固有値展開して、信号部分空間を張る固有ベクトルを算出する固有ベクトル演算部と、
前記固有ベクトル演算部により算出された前記固有ベクトルの経時変化に基づいてイベント検出を行うイベント検出部と、
を備え、
前記送信機は、
前記イベント検出を行わないイベント不検出方向に対し、前記受信機を中心として対称な方向に配置されたことを特徴とするイベント検出システム。 - 前記送信機は、
第1のイベント不検出方向に対し、前記受信機を中心として対称な方向に配置される第1の送信機と、
前記第1のイベント不検出方向とは異なる第2のイベント不検出方向に対し、前記受信機を中心として対称な方向に配置される第2の送信機と、
を含み、
前記受信機は、
前記第1の送信機からの信号に基づいたイベント検出が行われ、かつ、前記第2の送信機からの信号に基づいてイベント検出が行われた場合には、前記第1のイベント不検出方向および前記第2のイベント不検出方向の両方を、前記イベント発生方向として特定するイベント発生方向特定部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のイベント検出システム。 - 前記第1の送信機は、第1の送信タイミングで前記イベント検出用の信号を送信し、
前記第2の送信機は、前記第1の送信タイミングとは異なる第2の送信タイミングで前記イベント検出用の信号を送信することを特徴とする請求項2に記載のイベント検出システム。 - 前記第1の送信機は、第1の送信周波数で前記イベント検出用の信号を送信し、
前記第2の送信機は、前記第1の送信周波数とは異なる第2の送信周波数で前記イベント検出用の信号を送信することを特徴とする請求項2に記載のイベント検出システム。 - 前記送信機は、
第1のイベント不検出方向に対し、前記受信機を中心として対称な方向にある第1の位置と、前記第1のイベント不検出方向とは異なる第2のイベント不検出方向に対し、前記受信機を中心として対称な方向にある第2の位置との間で移動可能であることを特徴とする請求項1に記載のイベント検出システム。 - 前記受信機は、
前記第1の位置の送信機からの信号に基づいたイベント検出が行われ、かつ、前記第2の位置の送信機からの信号に基づいてイベント検出が行われた場合には、前記第1のイベント不検出方向および前記第2のイベント不検出方向の両方を、前記イベント発生方向として特定するイベント発生方向特定部を、さらに備えたことを特徴とする請求項5に記載のイベント検出システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013121815A JP2014238367A (ja) | 2013-06-10 | 2013-06-10 | イベント検出システム |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020056780A (ja) * | 2018-09-28 | 2020-04-09 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | レーダ装置 |
JP7446564B2 (ja) | 2019-01-29 | 2024-03-11 | Toto株式会社 | キャビネット |
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2013
- 2013-06-10 JP JP2013121815A patent/JP2014238367A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7361266B2 (ja) | 2018-09-28 | 2023-10-16 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | レーダ装置 |
JP7446564B2 (ja) | 2019-01-29 | 2024-03-11 | Toto株式会社 | キャビネット |
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