JP2014238246A - 薪ストーブ - Google Patents

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Abstract

【課題】 二次燃焼室での加熱効率を向上させ、燃焼効率の向上を図る。【解決手段】 薪投入口20から投入された薪Wを燃焼させる一次燃焼室R1を構成する本体1と、一次燃焼室R1内に設けられ一次燃焼室R1から流入口30を通って流入する燃焼ガスを燃焼させる二次燃焼室R2を構成する二次室体10と、本体1に設けられ二次燃焼室R2からの排ガスを排気する煙突18と、二次室体10の流入口30に設けられ一次燃焼室R1から二次燃焼室R2に流入する燃焼ガスが通過する多数の小孔を有した燃焼促進板31とを備え、二次室体10を、下部壁12,両側部壁13及び上部壁14からなる筒状の周壁11を有した金属板で形成し、二次室体10の周壁11を一次燃焼室R1内に露出形成した。また、本体1の内面と二次室体10の周壁11の外面との間の空間を、薪Wを収容可能な大きさに形成した。【選択図】図2

Description

本発明は、丸太,これを縦割りした木,建物の廃木材,木製の瓦礫等の薪を燃料とすることのできる薪ストーブに係り、特に、一次燃焼室と二次燃焼室を有しこの一次燃焼室と二次燃焼室との間に燃焼促進板を備えた薪ストーブに関する。
従来、この種の薪ストーブとして、例えば、特開昭61−143608号公報(特許文献1)に掲載されたものが知られている。
図14に示すように、この薪ストーブSaは、薪を投入する開閉可能な薪投入口101を有し薪投入口101から投入された薪を燃焼させる一次燃焼室R1を構成する本体100と、一次燃焼室R1内の上側に設けられ一次燃焼室R1から流入口111を通って流入する燃焼ガスを燃焼させる二次燃焼室R2を構成する二次室体110とを備えている。本体100は、金属板で形成され、底壁102,両側壁103,天壁104,前壁105及び後壁106を備えて中空状に形成されている。二次室体110は、金属板で形成され、天壁104に対峙する下部壁112,両側壁103で形成される両側部壁113,天壁104で形成される上部壁114,後壁106で構成される後端部壁116を備えている。また、二次室体110の前側は開口して流入口111を構成しており、この流入口111には、一次燃焼室R1から二次燃焼室R2に流入する燃焼ガスが通過する多数の小孔を有した燃焼促進板120が設けられている。更に、燃焼促進板120の内側には、通気性の触媒部材121が設けられている。更にまた、本体100の天壁104には、二次燃焼室R2からの排ガスを排気する煙突122が設けられている。
また、本体100内には、外気を導入する2つの外気導入管123,124が設けられている。一方の外気導入管123は、全体がコ字状に形成されて本体100の底壁102に立設されており、底壁102に外気導入空気口123aを有し、上部の横管125に薪投入口101側に開口する複数の外気導出空気口126を備えて構成されている。他方の外気導入管124は、全体がコ字状に形成されており、二次室体R2の下部壁112の下側に沿って設けられており、後壁106に外気導入空気口124aを有し、流入口111に沿う横管127に複数の外気導出空気口124bを備えて構成されている。
そして、この薪ストーブSaにより、薪を燃焼させるときは、薪投入口101から薪を一次燃焼室R1に投入して着火する。一次燃焼室101で薪が燃焼すると、燃焼の拡大に伴って、二次室体R2の下部壁112が加熱されて二次燃焼室R2内が高温になり、燃焼ガスが二次燃焼室R2に至って更に燃焼が進み、煙突122から排気されていく。この場合、燃焼促進板120及び触媒部材121が赤熱し、燃焼ガスがこれに接触することから、燃焼が促進される。
特開昭61−143608号公報
ところで、上記従来の薪ストーブSaにあっては、二次室体R2の下部壁112が加熱されて二次燃焼室R2内を高温にしているが、下壁部112の下面からだけの加熱になるので、必ずしも、加熱効率に優れるとはいえないという問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、二次燃焼室での加熱効率を向上させ、燃焼効率の向上を図った薪ストーブを提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本発明の薪ストーブは、薪を投入する開閉可能な薪投入口を有するとともに外気を導入する空気口を有し上記薪投入口から投入された薪を燃焼させる一次燃焼室を構成する本体と、該一次燃焼室内に設けられ該一次燃焼室から流入口を通って流入する燃焼ガスを燃焼させる二次燃焼室を構成する二次室体と、上記二次燃焼室からの排ガスを排気する煙突と、上記二次室体の流入口に設けられ一次燃焼室から二次燃焼室に流入する燃焼ガスが通過する多数の小孔を有した燃焼促進板とを備えた薪ストーブにおいて、
上記二次室体を、下部壁,両側部壁及び上部壁からなる筒状の周壁を有した金属板で形成し、該二次室体の周壁のうち少なくとも下部壁及び両側部壁を上記一次燃焼室内に露出形成した構成としている。
これにより、薪を燃焼させるときは、薪投入口から薪を一次燃焼室に投入して着火する。空気口からは一次燃焼室に燃焼空気が供給されるので、一次燃焼室で薪が燃焼していき、燃焼の拡大に伴って、二次室体が加熱されて二次燃焼室内が高温になり、燃焼ガスが二次燃焼室に至って更に燃焼が進み、煙突から排気されていく。この場合、二次室体は、筒状に形成され、その周壁のうち少なくとも下部壁及び両側部壁が一次燃焼室内に露出形成されているので、下部壁のみならず両側部壁が加熱されることから、従来に比較して、二次燃焼室での加熱効率が向上させられ、燃焼効率が向上させられる。また、この場合、
燃焼促進板が赤熱し、燃焼ガスがこれに接触することから、燃焼が促進される。
そして、必要に応じ、上記二次室体の下部壁,両側部壁及び上部壁からなる周壁の全部を上記一次燃焼室内に露出形成した構成としている。これにより、上部壁も一次燃焼室に露出して加熱されることから、より一層二次燃焼室での加熱効率が向上させられ、燃焼効率が向上させられる。
この場合、必要に応じ、上記本体の内面と上記二次室体の周壁の外面との間の空間を、薪を収容可能な大きさに形成し、上記本体の薪投入口を上記二次室体より上側に設け、上記本体の空気口を上記二次室体より下側に設けたことが有効である。
これにより、薪投入口から薪を投入して、一次燃焼室を満杯にすると、薪は、二次室体の下部,両側部及び上部に収容される。薪は二次室体の下部のみならず、二次室体の両側部及び上部にも収容されるので、それだけ、薪を余分に収納しておくことができ、薪の収容率が極めて良くなる。また、本体の空気口が二次室体より下側に設けられているので、薪は主に二次室体の下部で燃焼させられ、燃焼が進むと、二次室体の両側部にある薪及び上部にある薪が徐々に両側部の空間を通過して、下がっていく。そして、薪が二次室体の両側部にまで下がったころに薪を補給する。この場合、従来のストーブでは、新しい薪を投入すると新しい薪は燃焼中の薪の上に載せられることから、一時的に、燃焼が収まるようになり、燃焼が不安定になるが、本発明の構成では、両側にある薪よりも上の方に新しい薪が入れられることになることから、二次室体より下で燃えている薪の燃焼に影響を与えることがなく、燃焼を安定させて行わせることができるようになる。更に、一次燃焼室での燃焼ガスは、二次室体の上部にも至ることから、ここにある薪が加温させられることになり、これが下降して燃焼するようになると、加温された分燃焼され易くなり、この点でも燃焼効率が向上させられる。
また、必要に応じ、上記本体を、底壁,両側壁,天壁,前壁及び後壁を備えて中空状に形成し、上記二次室体を、その軸線が上記本体の前後方向に沿うように上記一次燃焼室内に設けた構成としている。二次室体の軸方向と薪の長手方向とが平行になるように薪を一方向に整列させて積み重ねて収納できるので、薪の燃焼とともに薪を下方に移動させ易くなり、それだけ、薪の燃焼を安定化することができる。
更に、必要に応じ、上記二次室体の上部壁に、軸方向に沿う稜線を有し該稜線から両側壁部に夫々向けて傾斜する横断面山形の傾斜板を設けた構成としている。薪の燃焼とともに薪が移動する際、薪は傾斜板に振り分けられて、二次室体の側方へ導かれることになり、そのため、下方への移動がスムーズになり、この点でも、薪の燃焼を安定化することができる。
更に、必要に応じ、上記二次室体を、上記本体の前壁及び後壁間に架設した構成としている。二次室体を架設したので、強度が向上し、耐久性を向上させることができる。
更にまた、必要に応じ、上記二次室体の下部壁に流入口を形成した構成としている。流入口が下部壁に形成されるので、燃焼ガスが入り易くなり、それだけ燃焼効率が向上させられる。
また、必要に応じ、上記燃焼促進板に、炭素繊維を載置した構成としている。燃焼促進板のみならず、炭素繊維も加熱され、燃焼ガスに接することから、より一層燃焼効率が向上させられる。
更にまた、必要に応じ、上記二次室体の流入口に、上記燃焼促進板を含んで構成され上記炭素繊維を保持する容器状の炭素繊維保持部を設けた構成としている。炭素繊維は、炭素繊維保持部に入れられて保持されるので、燃焼ガスの流れによって容易に動きにくく、確実に保持されて燃焼ガスの燃焼に寄与することができる。
本発明によれば、二次室体は、筒状に形成され、その周壁のうち少なくとも下部壁及び両側部壁が一次燃焼室内に露出形成されているので、下部壁のみならず両側部壁が加熱されることから、従来に比較して、二次燃焼室での加熱効率を向上させることができ、燃焼効率を向上させることができる。また、二次室体の下部壁,両側部壁及び上部壁からなる周壁の全部を一次燃焼室内に露出形成した場合には、上部壁も一次燃焼室に露出して加熱されることから、より一層二次燃焼室での加熱効率を向上させることができ、燃焼効率を向上させることができる。
本発明の実施の形態に係る薪ストーブを示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る薪ストーブを示す断面斜視図である。 本発明の実施の形態に係る薪ストーブを示す別の断面斜視図である。 本発明の実施の形態に係る薪ストーブを使用状態で示す図3相当断面斜視図である。 本発明の実施の形態に係る薪ストーブを使用状態で示す側面断面図である。 本発明の実施の形態に係る薪ストーブの炭素繊維及び炭素繊維保持部を示す分解斜視図である。 本発明の別の実施の形態に係る薪ストーブを示す斜視図である。 本発明の別の実施の形態に係る薪ストーブを示す断面斜視図である。 本発明の別の実施の形態に係る薪ストーブを示す別の断面斜視図である。 本発明の別の実施の形態に係る薪ストーブを示すまた別の断面斜視図である。 本発明の別の実施の形態に係る薪ストーブを示す他の断面斜視図である。 本発明の別の実施の形態に係る薪ストーブを使用状態で示す図9相当断面斜視図である。 本発明の別の実施の形態に係る薪ストーブを使用状態で示す側面断面図である。 従来の薪ストーブを示し、(a)は側面断面図、(b)は平面断面図である。
以下、添付図面に基づいて本発明の実施の形態に係る薪ストーブについて詳細に説明する。
図1乃至図5に示すように、本発明の実施の形態に係る薪ストーブSは、鉄などの金属板で形成され薪Wを燃焼させる一次燃焼室R1を構成する本体1と、鉄などの金属板で形成されて一次燃焼室R1内に設けられ一次燃焼室R1からの燃焼ガスを燃焼させる二次燃焼室R2を構成する二次室体10とを備えている。
本体1は、底壁2,両側壁3,天壁4,前壁5及び後壁6を備えて中空状に形成され、内部を一次燃焼室R1としている。本体1は脚体7に支持されている。底壁2下部には、脚体7に支持された灰取出口部8が設けられている。
二次室体10は、下部壁12,両側部壁13及び上部壁14からなる筒状の周壁11を有して形成されており、その軸線P(図5)が本体1の前後方向に沿うように、一次燃焼室R1の中央部において本体1の前壁5及び後壁6間に架設されている。二次室体10を架設したので、強度が向上し、耐久性を向上させることができる。両側部壁13及び上部壁14は連続形成されて断面円弧状に形成されている。そして、二次室体10の下部壁12,両側部壁13及び上部壁14からなる周壁11の全部が一次燃焼室R1内に露出形成されている。また、本体1の内面と二次室体10の周壁11の外面との間の空間は、薪Wを収容可能な大きさに形成されている。本体1の内面と二次室体10の周壁11の外面との最短距離Lを、L≧200mm,望ましくはL≧300mmに設定している。また、400mm≧Lが望ましい。これは、薪として、例えば、間伐材を用いる場合、一般に間伐材の直径は150mm程度のものが多いので、これらが、一次燃焼室Rに収容されて上側から下側へ移動し易いようにするためである。
二次室体10の周壁11の前端部開口15は本体1の前壁5に開口している。本体1の前壁5には、前端部開口15を開閉する開閉扉16が設けられており、後述の炭素繊維を出し入れ可能にしている。また、二次燃焼室R2の周壁11の後端部開口17は本体1の後壁6に開口している。この本体1の後壁6には、二次室体10の後端部開口17に連通し、二次燃焼室R2からの排ガスを排気する煙突18が設けられている。
また、本体1の前壁5であって、二次室体10より上側には、一次燃焼室R1へ薪Wを投入する薪投入口20が設けられている。本体1の前壁5には、薪投入口20を開閉する薪投入扉21が設けられている。更に、本体1の両側壁3であって、二次室体10より下側には、夫々、外気を導入する空気口22が設けられている。両側壁3の外側には、空気を取り入れる空気管23が前後方向に沿って設けられており、空気口22は、各側壁3毎に前後方向の所定間隔で2か所設けられ、夫々、対応する空気管23に連通している。空気管23の空気入口(図示せず)には、開閉シャッタ(図示せず)が設けられており、導入される空気量を調整可能にしている。
更に、本体1の前壁5であって、二次室体10より下側には、一次燃焼室R1に連通し、薪Wを投入することができるとともに、火掻き棒により燃焼中の薪Wを撹拌可能にする調整開口24が設けられている。本体1の前壁5には、調整開口24を開閉する調整扉25が設けられている。また、調整開口24の下には、空気を取り入れることができる空気取入口26が設けられている。
更にまた、二次室体10の下部壁12であって、前端部側には、一次燃焼室R1からの燃焼ガスが流入する矩形状の流入口30が形成されている。この流入口30には、一次燃焼室R1から二次燃焼室R2に流入する燃焼ガスが通過する多数の小孔を有した燃焼促進板31が設けられている。この燃焼促進板31には、図6に示すように、不織布状に形成された炭素繊維32が載置される。炭素繊維32は燃焼促進板31の全面に付設される。二次室体10の流入口30には、燃焼促進板31を含んで構成され炭素繊維32を保持する容器状の炭素繊維保持部33が設けられている。実施の形態においては、燃焼促進板31は、下に凸の樋状に形成されており、前後の開放部が端面板34によって塞がれ、この端面板34と燃焼促進板31とで、流入口30の開口縁に対応した開口を有した容器状の炭素繊維保持部33を形成している。この炭素繊維保持部33は、端面板34に設けた外向きの突出部35を流入口30の開口縁部に係止することにより、流入口30に設けられている。
また、二次室体10内において、流入口30の後流側には、垂直面を有し燃焼ガスを整流する整流板40が設けられている。更に、二次室体10の上部壁14に、軸方向に沿う稜線を有し稜線から両側部壁13に夫々向けて傾斜する横断面山形の傾斜板41が設けられている。
従って、この実施の形態に係る薪ストーブSにより、薪Wを燃焼させるときは、薪投入口20から薪Wを一次燃焼室R1に投入する。尚、二次室体10の下部の薪Wは調整開口24から入れても良い。この場合、図4及び図5に示すように、二次室体10はその軸線Pが本体1の前後方向に沿うように一次燃焼室R1内に設けられ、本体1の内面と二次室体10の周壁11の外面との間の空間が薪Wを収容可能な大きさに形成されているので、二次室体10の軸方向と薪Wの長手方向とが平行になるように入れると、薪Wは、二次室体10の下部,両側部及び上部に、一方向に整列させられて積み重ねられ、満杯に収納される。薪Wは二次室体10の下部のみならず、二次室体10の両側部及び上部にも収容されるので、それだけ、薪Wを余分に収納しておくことができ、薪Wの収容率が極めて良くなる。
この状態で、調整開口24から、薪Wに着火すると、本体1の空気口22が二次室体10より下側に設けられているので、薪Wは主に二次室体10の下部で燃焼させられる。燃焼が進むと、二次室体10の両側部にある薪W及び上部にある薪Wが徐々に両側部の空間を通過して、下がっていく。そして、薪Wが二次室体10の両側部にまで下がったころに薪Wを補給する。この場合、従来のストーブでは、新しい薪Wを投入すると新しい薪Wは燃焼中の薪Wの上に載せられることから、一時的に、燃焼が収まるようになり、燃焼が不安定になるが、本発明の構成では、両側にある薪Wよりも上の方に新しい薪Wが入れられることになることから、二次室体10より下で燃えている薪Wの燃焼に影響を与えることがなく、燃焼を安定させて行わせることができるようになる。更に、一次燃焼室R1での燃焼ガスは、二次室体10の上部にも至ることから、ここにある薪Wが加温させられることになり、これが下降して燃焼するようになると、加温された分燃焼され易くなり、この点でも燃焼効率が向上させられる。
また、この場合、二次室体10の軸方向と薪Wの長手方向とが平行になるように薪Wを一方向に整列させて積み重ねて収納できるので、薪Wの燃焼とともに薪Wを下方に移動させ易くなり、それだけ、薪Wの燃焼を安定化することができる。更に、二次室体10の上部壁14に、稜線から両側部壁13に夫々向けて傾斜する横断面山形の傾斜板41が設けられているので、薪Wの燃焼とともに薪Wが移動する際、薪Wは傾斜板41に振り分けられて、二次室体10の側方へ導かれることになり、そのため、下方への移動がスムーズになり、この点でも、薪Wの燃焼を安定化することができる。
そして、燃焼の拡大に伴って、二次室体10が加熱されて二次燃焼室R2内が高温になり、燃焼ガスが流入口30を通って二次燃焼室R2に至って更に燃焼が進み、煙突18から排気されていく。二次室体10は、筒状に形成され、下部壁12,両側部壁13及び上部壁14からなる周壁11の全部が一次燃焼室R1内に露出形成されているので、二次燃焼室R2での加熱効率が向上させられ、従来に比較して、二次燃焼室R2での加熱効率が向上させられ、燃焼効率が向上させられる。また、この場合、二次室体10の下部壁12に流入口30を形成したので、燃焼ガスが入り易くなり、それだけ燃焼効率が向上させられる。
更に、燃焼促進板31が赤熱し、これのみならず、炭素繊維32も加熱され、燃焼ガスがこれらに接触することから、燃焼が促進され、より一層燃焼効率が向上させられる。この場合、炭素繊維32は、炭素繊維保持部33に入れられて保持されるので、燃焼ガスの流れによって容易に動きにくく、確実に保持されて燃焼ガスの燃焼に寄与することができる。
図7乃至図13には、別の実施の形態に係る薪ストーブSを示している。これは、鉄などの金属板で形成され薪Wを燃焼させる一次燃焼室R1を構成する本体1と、鉄などの金属板で形成されて一次燃焼室R1内に設けられ一次燃焼室R1からの燃焼ガスを燃焼させる二次燃焼室R2を構成する二次室体10とを備えている。
本体1は、底壁2,両側壁3,天壁4,前壁5及び後壁6を備えて中空状に形成され、内部を一次燃焼室R1としている。本体1は脚体7に支持されている。底壁2下部には、脚体7に支持された灰取出口部8が設けられている。
二次室体10は、下部壁12,両側部壁13及び上部壁14からなる筒状の周壁11を有して形成されており、その軸線P(図13)が本体1の前後方向に沿うように、一次燃焼室R1の上部に設けられている。上部壁14は本体1の天壁4の一部を用いて形成されている。二次室体10の周壁11の前端部19は閉塞されている。また、二次燃焼室R2の周壁11の後端部開口17は本体1の天壁4に開口している。この本体1の天壁4には、二次室体10の後端部開口17に連通し、二次燃焼室R2からの排ガスを排気する煙突18が設けられている。
また、本体1の前壁5には、一次燃焼室R1へ薪Wを投入する薪投入口20が設けられている。本体1の前壁5には、薪投入口20を開閉する薪投入扉21が設けられている。更に、本体1の両側壁3であって、二次室体10より下側には、夫々、外気を導入する空気口22が設けられている。図10に示すように、両側壁3には、前側下部から空気を取り入れる空気管23が設けられており、空気口22は、各側壁3毎に前後方向の所定間隔で2か所設けられ、夫々、対応する空気管23に連通している。また、図11に示すように、後壁6及び両側壁3の上側に、後壁6の下側から空気を取り入れ、両側壁3の前側に空気を排気するダクト50が設けられている。50aは空気取入口、50bは空気吹出口である。このダクト50により、周囲の空気の加温効率が向上させられる。
また、二次室体10の下部壁12であって、前端部側には、一次燃焼室R1からの燃焼ガスが流入する矩形状の流入口30が形成されている。この流入口30には、一次燃焼室R1から二次燃焼室R2に流入する燃焼ガスが通過する多数の小孔を有した燃焼促進板31が設けられている。この燃焼促進板31には、不織布状に形成された炭素繊維32が載置される。炭素繊維32は燃焼促進板31の全面に付設される。二次室体10の流入口30には、燃焼促進板31を含んで構成され炭素繊維32を保持する容器状の炭素繊維保持部33が設けられている。実施の形態においては、燃焼促進板31の周囲には、枠体51が立設されており、この枠体51と燃焼促進板31とで、盆状の容器状の炭素繊維保持部33を形成している。
従って、この実施の形態に係る薪ストーブSにより、薪Wを燃焼させるときは、薪投入口20から薪Wを一次燃焼室R1に投入する。この状態で、薪Wに着火すると、本体1の空気口22が二次室体10より下側に設けられているので、薪Wは二次室体10の下部で燃焼させられる。そして、燃焼の拡大に伴って、二次室体10が加熱されて二次燃焼室R2内が高温になり、燃焼ガスが流入口30を通って二次燃焼室R2に至って更に燃焼が進み、煙突18から排気されていく。二次室体10は、筒状に形成され、下部壁12及び両側部壁13が一次燃焼室R1内に露出形成されているので、二次燃焼室R2での加熱効率が向上させられ、従来に比較して、二次燃焼室R2での加熱効率が向上させられ、燃焼効率が向上させられる。また、この場合、二次室体10の下部壁12に流入口30を形成したので、燃焼ガスが入り易くなり、それだけ燃焼効率が向上させられる。
更に、燃焼促進板31が赤熱し、これのみならず、炭素繊維32も加熱され、燃焼ガスがこれらに接触することから、燃焼が促進され、より一層燃焼効率が向上させられる。この場合、炭素繊維32は、炭素繊維保持部33に入れられて保持されるので、燃焼ガスの流れによって容易に動きにくく、確実に保持されて燃焼ガスの燃焼に寄与することができる。
尚、上記実施の形態において、一次燃焼室R1や二次燃焼室R2の大きさは、上記に限定されるものではなく、適宜変更して差し支えない。
S 薪ストーブ
W 薪
R1 一次燃焼室
R2 二次燃焼室
1 本体
2 底壁
3 側壁
4 天壁
5 前壁
6 後壁
7 脚体
8 灰取出口部
10 二次室体
11 周壁
12 下部壁
13 側部壁
14 上部壁
15 前端部開口
16 開閉扉
17 後端部開口
18 煙突
20 薪投入口
21 薪投入扉
22 空気口
23 空気管
24 調整開口
25 調整扉
26 空気取入口
30 流入口
31 燃焼促進板
32 炭素繊維
33 炭素繊維保持部
40 整流板
41 傾斜板
50 ダクト

Claims (9)

  1. 薪を投入する開閉可能な薪投入口を有するとともに外気を導入する空気口を有し上記薪投入口から投入された薪を燃焼させる一次燃焼室を構成する本体と、該一次燃焼室内に設けられ該一次燃焼室から流入口を通って流入する燃焼ガスを燃焼させる二次燃焼室を構成する二次室体と、上記二次燃焼室からの排ガスを排気する煙突と、上記二次室体の流入口に設けられ一次燃焼室から二次燃焼室に流入する燃焼ガスが通過する多数の小孔を有した燃焼促進板とを備えた薪ストーブにおいて、
    上記二次室体を、下部壁,両側部壁及び上部壁からなる筒状の周壁を有した金属板で形成し、該二次室体の周壁のうち少なくとも下部壁及び両側部壁を上記一次燃焼室内に露出形成したことを特徴とする薪ストーブ。
  2. 上記二次室体の下部壁,両側部壁及び上部壁からなる周壁の全部を上記一次燃焼室内に露出形成したことを特徴とする請求項1記載の薪ストーブ。
  3. 上記本体の内面と上記二次室体の周壁の外面との間の空間を、薪を収容可能な大きさに形成し、上記本体の薪投入口を上記二次室体より上側に設け、上記本体の空気口を上記二次室体より下側に設けたことを特徴とする請求項2記載の薪ストーブ。
  4. 上記本体を、底壁,両側壁,天壁,前壁及び後壁を備えて中空状に形成し、上記二次室体を、その軸線が上記本体の前後方向に沿うように上記一次燃焼室内に設けたことを特徴とする請求項3記載の薪ストーブ。
  5. 上記二次室体の上部壁に、軸方向に沿う稜線を有し該稜線から両側部壁に夫々向けて傾斜する横断面山形の傾斜板を設けたことを特徴とする請求項4記載の薪ストーブ。
  6. 上記二次室体を、上記本体の前壁及び後壁間に架設したことを特徴とする請求項4または5記載の薪ストーブ。
  7. 上記二次室体の下部壁に流入口を形成したことを特徴とする請求項1乃至6何れかに記載の薪ストーブ。
  8. 上記燃焼促進板に、炭素繊維を載置したことを特徴とする請求項7記載の薪ストーブ。
  9. 上記二次室体の流入口に、上記燃焼促進板を含んで構成され上記炭素繊維を保持する容器状の炭素繊維保持部を設けたことを特徴とする請求項8記載の薪ストーブ。
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