JP2014237918A - シートパッド付きサイクリングウェア - Google Patents

Abstract

【課題】股部分にシートパッドを含むサイクリングウェアと、サイクリングウェア用のシートパッドを提供する。
【解決手段】サイクリングウェア１が、股部分に配置されたシートパッド２を備え、前記シートパッドは、柔らかい生地片とパディングとを備え、前記生地片は、皮膚に接触する第１層と前記第１層に対向する外側層とを少なくとも備える多層構造を有し、前記外側層は穿孔されている。
【選択図】図１

Description

本発明は、サイクリング用スポーツウェアの分野に関する。本発明は、具体的には、股部分にシートパッドを含むサイクリングウェアと、サイクリングウェア用のシートパッドに関する。

自転車のサドルと接触する身体部分のより良好な保護と快適性を求めて、サイクリングウェアにシートパッドを設けることは、既知の技法である。

シートパッドは、カバーとも称される柔らかい生地片とパディングとを備えていてもよい。パディングは通常は前記カバーに固定されているか、あまり一般的ではないがサイクリングウェアに固定された、２つ以上の成形パッドの形態をとる。カバーは、たとえば縫い付け、糊付けまたは溶接、または他の技法によりウェアに固定される。カバーは、多層構造を有してもよく、たとえば２つの生地層の間に挟まれた柔らかい発泡材料（ｅｘｐａｎｄｅｄ ｍａｔｅｒｉａｌ）の層を含む。皮膚に接触する層は一般には第１層と呼ばれる。

シートパッドを含むサイクリングウェアは、たとえば特許文献１および特許文献２に開示されている。

特許文献３は、２つの通気層で覆われた柔らかい発泡材料の穿孔層を備える、スポーツ衣料の下衣用の通気性合成布を開示している。

欧州特許出願公開第１９７２２１６号明細書 欧州特許出願公開第２４９４８７８号明細書 スイス特許第７０２２１８号明細書

本発明の目的は、激しい使用下での性能を向上させるために、サイクリングウェアのシートパッドの快適性をさらに向上させることである。具体的には、本発明は、シートパッドの多層カバーの改良に関する。

これらの目的は、ウェアの股部分に配置されたシートパッドを備えるサイクリングウェアを用いて果たされ、ここで：
シートパッドはサイクリングウェアに固定された成形された柔らかい生地片で作製されたカバーを備え、
前記カバーは、ウェアが装着されると皮膚に接触するようにウェアの内側に面している第１層と前記第１層に対向する外側層とを少なくとも備える多層構造を有し、
前記外側層が穿孔されていることを特徴とする。

好ましくは、前記カバーは、前記第１層と外側層の間に１つのまたは複数の中間層を備える。

シートパッドは、パディングを備えていてもよい。前記パディングは、カバーまたはサイクリングウェアに固定され得る（たとえば縫い付けられる）。

好ましい実施形態では、前記カバーは、第１層と外側層に挟まれている第３層を含む３層構造を有する。より好ましくは、前記第３層は柔らかい発泡材料で作製される。好ましくは前記中間層はたとえばモルトプレン（登録商標）などの合成発泡ゴムで作製される。より好ましくは、中間層も穿孔されている。

皮膚に接触する第１層は連続的であり、穿孔されていない。

穿孔された外側層は、好ましくはおよそ２〜１５ｍｍ、より好ましくは７〜８ｍｍの直径を有する、密なパターンの穴を含む。

本発明の利点には、通気性の第１層と、柔らかい中間層と、穿孔された外側層との組合せのおかげで、軽量であることと、改良された通気性が含まれる。このことは、外側層が常に連続的で非穿孔層であった確立された慣例とは異なる。

本発明の別の態様は、サイクリングウェア用シートパッドである。前記シートパッドは、前記サイクリングウェアに固定される成形された柔らかい生地片すなわちカバーを備え、前記カバーに固定されるパディングを備えていてもよい。カバーは、使用中に皮膚に接触する第１層と、前記第１層に対向する外側層とを少なくとも備える多層構造を有し、前記外側層は穿孔されている。

本明細書および添付の特許請求の範囲において、サイクリングウェアという用語は、少なくともボディスーツ、ズボンなどの股部分を有するズボン部分を含む様々な物品を包含することに注意されたい。

以下の詳しい説明は限定ではなく例示を目的とする。

本発明の一実施形態によるサイクリングウェアの図である。 図１のサイクリングウェアのシートパッドの上面図である。 カバーの多層構造を示す、図２のシートパッドの断面図である。 図２のシートパッドのカバーを形成している層のうちの１つの一実施形態の図である。

図１は、股部分にシートパッド２を含むサイクリングウェア１を示す。サイクリングウェア１は、ライクラ（登録商標）などの適切な弾性生地で作製され、本発明の様々な実施形態および使用意図、たとえば夏用、冬用、男性用、女性用などにより、ボディスーツ、ズボン、その他の様々な形を有してもよい。

シートパッド２は図２と図３によりよく例示されている。前記シートパッド２は、カバー３を形成する柔らかい生地片を含む。前記カバー３は、サイクリングウェア１の股部分の内側に固定される（たとえば縫い付けられる）。シートパッド２は、たとえば２つのパッド４を含む適切なパディングも備える。

図２は、シートパッドの典型的な形状を示し、前記パッド２は前および／または後ろの部分に凹型シェルを有してもよい。いくつかの実施形態では、特許文献２にしたがって、シートパッド２は、前側装着領域と後側装着領域に沿ってウェア１に固定されてもよく、より快適な緩い中央部分が残されている。

カバー３は多層構造を有し、この例では第１層５と、柔らかい中間層６と、外側層７の３層とが含まれる。この構造は図３に示されているが、各層の厚みは一定尺度ではないことに注意されたい。

第１層５は、使用中、通常は皮膚に接触する。外側層７は第１層５に対向し、ウェア１に面する。

図４は、外側層７として使用され得る生地片を示す。前記外側層７は、図示のとおり穿孔されており、適切な密度パターンでたとえば７〜８ｍｍの直径をもつ複数の穴８を含む。

サイクリングウェア１は、好ましくは弾性の織布または編地で作製され、シートパッド２は、好ましくは柔らかい材料で作製され、より好ましくは全方向に弾性である柔らかい材料で作製されている。

より好ましい実施形態では、第１層と外側層は部分的にはエラストマー（たとえばポリアミドＰＡおよびエラストマー）で作製され、中間層は合成発泡ゴムで作製される。

本発明は、従来技術よりも軽量で通気性が改良されたシートパッドを提供し、上記範囲を満たしている。

Claims (10)

1. ウェアの股部分に配置されたシートパッド（２）を備えるサイクリングウェア（１）であって、
   前記シートパッド（２）は、サイクリングウェア（１）に固定された、成形された柔らかい生地片で作製されたカバー（３）を備え、
   前記カバー（３）は、前記ウェアが装着されると皮膚に接触するように前記ウェアの内側に面している第１層（５）と、前記第１層に対向する外側層（７）を少なくとも備える多層構造を有し、
   前記外側層（７）が穿孔されていることを特徴とする、サイクリングウェア。
2. 前記シートパッド（２）の前記カバー（３）が、前記第１層と外側層との間に１つのまたは複数の中間層を備える、請求項１に記載のサイクリングウェア（１）。
3. 前記カバー（３）が、前記第１層（５）と前記外側層（７）とに挟まれた第３層（６）を含む３層構造を有する、請求項２に記載のサイクリングウェア。
4. 前記第３層（６）が柔らかい発泡材料で作製されている、請求項３に記載のサイクリングウェア。
5. 前記第３層（６）が穿孔されている、請求項４に記載のサイクリングウェア。
6. サイクリングウェア（１）用のシートパッド（２）であって、
   前記シートパッド（２）が、前記サイクリングウェア（１）に固定される、成形された柔らかい生地片で作製されたカバー（３）を備え、
   前記カバー（３）は、使用中皮膚に接触する第１層（５）と、前記第１層に対向する外側層（７）とを少なくとも備える多層構造を有し、
   前記外側層（７）が穿孔されていることを特徴とする、シートパッド（２）。
7. 前記カバー（３）が、前記第１層と外側層との間に１つのまたは複数の中間層を備える、請求項６に記載のシートパッド。
8. 前記カバー（３）が、前記第１層（５）と前記外側層（７）とに挟まれた第３層（６）を含む３層構造を有する、請求項７に記載のシートパッド。
9. 前記第３層（６）が柔らかい発泡材料で作製されている、請求項８に記載のシートパッド。
10. 前記第３層（６）が穿孔されている、請求項９に記載のシートパッド。