JP2014237755A - 吐出型容器用組成物 - Google Patents

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一良 船橋
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厚 岩澤
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Kenji Asamura
健二 浅村
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Abstract

【課題】吐出型容器に油性の組成物を充填して使用する場合の、プラスチック製吐出関連部材での可動ないし摺動部分の潤滑性低下を防止する技術の提供。【解決手段】油性成分のみからなる油性組成物あるいは油性成分を含有する乳化型組成物中に、0.01〜10質量%のシリコーン油を含有せしめてなる吐出型容器用組成物並びに、当該組成物を吐出型容器中に充填してなる吐出型製剤。【選択図】なし

Description

本発明は、吐出型容器用組成物に関し、さらに詳しくは、ポンプ式ディスペンサ容器、トリガー式ディスペンサ容器、エアゾール容器等(以下、「吐出型容器」という)に充填した際に、吐出型容器のプラスチックで構成される可動ないし摺動部分(吐出機構関連部材)の潤滑性を低下せしめることがなく、スムーズに吐出が行える吐出型容器用組成物およびこれを吐出型容器に充填した吐出型製剤に関する。
従来より、化粧品、医薬品、家庭用品等の分野では、容器中に充填されている収容物(中味)を取り出す方法として、液体のままもしくは収容物をミストのような細かい粒子とすることができる容器に充填し、使用時に人力あるいは容器内の気体成分の圧力によって、所望の箇所に噴霧する方法が行われている。
例えば、ポンプ式ディスペンサ容器では、使用者が容器の頭部に付いているポンプのボタンを押下げることで、頭部の側面に設けられた吐出孔を通じて容器から中味が吐出できるようになっているミストタイプやドロップタイプのポンプ式ディスペンサ容器や、吐出孔の近くに設けられたトリガーを握る(引く)ことによって中味を吐出させるトリガー式ディスペンサ容器を最近よく見かけるようになってきている。また、容器中に、LPGのような液化ガスを充填し、この力で中味を噴霧させるエアゾール容器も利用されている。そして、この種の容器は、使用時に容器を持って傾けたり、振って中味を出す面倒がないのでユーザーフレンドリーな容器であるということができる。
これらの吐出型容器は、いずれも中味を噴霧、吐出するには、容器の吐出機構に関連する部材(以下、「吐出関連部材)という)を動かす必要がある。そして、ポンプ式ディスペンサ容器や、トリガー式ディスペンサ容器では、ボタンの押し下げ1ストロークでの吐出量や、トリガー1ストロークの吐出量は略一定であるため、所望量を得るためはこのボタンやトリガーの復帰を待って複数回の押下操作を繰り返すことが必要になるため、上記の部材も複数回動くこととなる。
ところが、ポンプボタンの押下げ時やトリガーを握るときに引っ掛かり等が生じ、多大な力を必要とすることがあると、その容器の使い勝手が悪くなり、これが原因で使用者(顧客)はその製品を購入しなくなるということにも繋がる。
そこで、従来から、吐出関連部材での摺動性を上げる工夫がなされており、例えばポンプ式のものでは押下されるボタンに伴って、押し下げられる吐出機構の一部をなすプランジャ等の摺動部に、その滑りを良くし、使用者に負担をかけない様にするためにシリコーン油などの潤滑剤が塗布されている(特許文献1〜3)。
このような潤滑剤の使用は、内容物が水性のものであれば、あまり問題とはならないが、油性である場合は問題となることがある。すなわち、現在の吐出型容器では、摺動部分あるいは可動部分等の吐出関連部材がプラスチックで構成されることが多く、ここに潤滑剤が塗布されている。しかし、内容物が油性である場合は、容器内に収納されたこれら組成物が、例えば、シリンダとピストンの摺接部分に塗布されているシリコーン油などの潤滑剤を徐々に洗い落とし、摺接部分での潤滑性を低下させることで、ピストンの摺動性が悪くなり、ノズルを押したときの動きが重くなったり、ノズルが所定位置まで上昇しなくなったりして、ポンピングによる内容液の吐出操作がスムーズに行えなくなる場合がある。この問題が甚だしい場合には動かなくなる場合もあり、この解決が求められている。
また、資源の節約やゴミの減量により環境負荷を低減させるという社会的要請から、上記のようなポンプ式ディスペンサ容器を使用した商品については、最初から収納されている内容液を使い切った後に、簡単な軟質容器等に詰められて別売されているリフィル用の組成物液を消費者が購入し、これを空になったポンプ式ディスペンサ容器内に充填し、継続して使用するような場合が増えている。そして、油性の組成物を詰め替えて使用する場合には、同じポンプ式ディスペンサ容器が長期間にわたって使用されることになるので、上記した問題は、より深刻となり、その解消が強く求められている。
特開2000−160179号公報 特開2005−14947号公報 実開平7−3744号公報
本発明は、上記のような吐出型容器に油性の組成物を充填して使用する場合の、プラスチック製吐出関連部材での可動ないし摺動部分の潤滑性低下を防止する技術の提供をその課題とするものである。
本発明者らは、ポンプ式ディスペンサ容器等の吐出型容器について、当該容器の吐出関連部材自体の仕様を特に変更することなく、長期間にわたって使用しても、充填した油系組成物の吐出操作をスムーズに行うことができる手段について、幅広く検討を行った。
そしてその結果、容器側の工夫でなく、容器に充填される油性の組成物中に特定のシリコーン油を配合させるという手段により、常にプラスチックで構成される吐出型容器の可動ないし摺動部の潤滑性が保たれ、長期間にわたっても安定して作動させることができることを見出し、本発明に至った。
すなわち本発明は、油性成分のみからなる油性組成物あるいは油性成分を含有する乳化型組成物中に、0.01〜10質量%のシリコーン油を含有せしめてなる吐出型容器用組成物である。
また本発明は、吐出型容器中に、上記吐出型容器用組成物を充填してなる吐出型製剤である。
本発明の吐出型容器用組成物は、プラスチック製吐出関連部材の潤滑剤成分ともなり得るシリコーン油を含有するものであり、このシリコーン油が、例えば、ポンプ式ディスペンサなどの押圧時に内容物の流れに伴い吐出関連部材の摺動部に均一に接触するので、摺動部の接触面に潤滑剤をコーティングするなどの特別な処理を行わなくても、長期間にわたってスムーズに作動させることができる。
そしてその結果、吐出型容器の作動性を向上させることができると共に、その商品性を高めることが可能となる。
本発明の吐出型容器用組成物は、油性成分のみからなる油性組成物あるいは油性成分を含有する乳化型組成物(以下、「油系組成物」という)中に、プラスチック製吐出関連部材の潤滑剤成分ともなり得るシリコーン油を、0.01〜10質量%含有せしめたものである。
本発明の吐出型容器用組成物(以下、「本発明組成物」という)の基剤となる油系組成物とは、主な配合成分として油分を含有する組成物を意味し、例えば、油性成分のみで構成される組成物や、油性成分とある程度の水性成分も含有するエマルションを意味する。このうち、基剤として好ましく使用できるエマルションとしては、油性成分が連続相であるものが挙げられ、油中水型エマルション(W/Oエマルション)、油中水中油型エマルション(O/W/O型エマルション)等を挙げることができる。
また、本発明組成物に含有させるシリコーン油としては、従来よりプラスチック部材上の潤滑成分として公知のシリコーン油であれば特に限定されることはないが、その例としては、ヘキサメチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ジメチルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、3,3−ジフェニルヘキサメチルポリシロキサン、ポリオキシエチレンメチルポリシロキサン共重合体、ポリ(オキシエチレン−オキシプロピレン)メチルポリシロキサン共重合体、ラウリルメチコンコポリオール等を挙げることができる。
更に、別のシリコーン油の例としては、アミノメチルアミノプロピルシロキサンジメチルシロキサン共重合体等を挙げることができ、さらに別のシリコーン油の例としては、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタメチルペンタビニルシクロペンタシロキサン、オクタフェニルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタメチルペンタフェニルシクロペンタシロキサン等を挙げることができる。
上記各シリコーン油のうち、好ましいものとしてはジメチルポリシロキサン、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、1,3,5,7−テトラメチルテトラビニルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタメチルペンタビニルシクロペンタシロキサン、オクタフェニルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7,9−ペンタメチルペンタフェニルシクロペンタシロキサン等を挙げることができ、特に好ましいものとしては、ジメチルポリシロキサンを挙げることができる。このジメチルポリシロキサンは、その分子量が1,000〜100,000のものを使用できるが、より好ましくは3,000〜70,000のものであり、さらに好ましくは5,000〜50,000のものである。また、重合度でいうなら、重合度が10〜1000のものが使用でき、より好ましくは30〜800のものであり、さらに好ましくは100〜500のものである。
上記シリコーン油は、上記のように本発明組成物中、0.01〜10質量%(以下、単に「%」で示す)配合することができるが、より好ましくは、0.1〜5%であり、特に好ましくは、0.5〜3%である。シリコーン油の配合量が0.01%以下では、プラスチック製吐出関連部材に対する潤滑性の付与が不十分であり、また10%を超えて配合する場合は、経済的でないばかりでなく、シリコーン油の性質が前に出すぎてしまい、油系組成物の商品性を下げてしまう場合があり、好ましくない。
本発明組成物は、油系組成物に上記シリコーン油を添加し、これを均一に分散させることにより調製される。本発明組成物においては、油系組成物とシリコーン油とが均一に分散されている必要があるが、単に添加し、撹拌、混合するだけで均一分散されない場合、例えば、油系組成物中に水や水溶性溶剤などの成分が多く含まれるような場合には、溶剤、界面活性剤、可溶化剤等を用いて均一に分散する必要がある。
本発明組成物の調製に当たり使用される溶剤としては、特に限定はなく、従来公知の溶媒を用いることができる。具体的には、ヘキサン、パラフィン等の炭化水素系化合物;メタノール、エタノール、デカノール等のアルキルアルコール類;アリルアルコール等のアルケニルアルコール類;ベンジルアルコール等の芳香族環含有アルコール類;オイゲノール等のフェノール類;クロロホルム等のハロゲン化炭化水素化合物;ジエチルエーテル等のエーテル化合物;アセトン等のケトン系化合物;酢酸、オレイン酸等の脂肪族化合物;酢酸エステル等のエステル化合物、エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール系化合物;2−フェノキシエタノール、3−メチル−3−メトキシ−1−ブタノール等のグリコールエーテル系化合物;リノール油等の植物油等が挙げられこれらの1種若しくは2種以上を混合して用いることができる。溶媒に混合するに際して、必要により後記の界面活性剤を用いることもできる。
本発明組成物の調製に当たり使用される界面活性剤のうち、アニオン系界面活性剤としては、例えば、高級脂肪酸石けん、石けん用素地、金属石けん、N−アシル−L−グルタミン酸トリエタノールアミン、N−アシル−L−グルタミン酸ナトリウム、アルキル硫酸ナトリウム、アルキルスルホン酸ナトリウムやアルケニルスルホン酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルリン酸、ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム(N−ココイル−N−メチルタウリンナトリウム)、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウロイルサルコシンナトリウム、ラウロイルメチル β−アラニンナトリウム液、ラウロイルメチルタウリンナトリウム等が挙げられ、これらの1種若しくは2種以上を混合して用いることができる。
また、カチオン系界面活性剤としては、エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム、塩化アルキルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、ポリヘキサメチレンビグアナイト塩酸塩等が挙げられ、それらの1種又は2種以上を混合して用いることができる。
更に、ノニオン系界面活性剤としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、第3級アミンオキサイド等が挙げられる。このうち、ポリオキシエチレンアルキルエーテルはポリオキシエチレン鎖が3から18好ましくは7から12であり、アルキル鎖は直鎖または分岐のどちらでも良く、アルキル鎖長は8〜22好ましくは12〜14である。また、前記脂肪酸アルカノールアミドは、椰子油脂肪酸、ステアリン酸、ラウリン酸、のモノエタノールアミド、ジエタノールアミド等が挙げられ、第3級アミンオキサイドとしては、ラウリルジメチルアミンオキサイド、椰子油脂肪酸ジメチルアミンオキサイド等が挙げられる。
更にまた、両性界面活性剤としては、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン液、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン等が挙げられ、それらの1又は2種以上を混合して用いることができる。
これら界面活性剤は、陰イオン系界面活性剤、陽イオン系界面活性剤、両性界面活性剤、非イオン系界面活性剤等の1種またはそれらの2種以上を混合して用いることができる。
本発明組成物中には、基剤である油系組成物の各種の用途に応じた有効成分が配合される。配合される有効成分としては、たとえば、香料、防虫・殺虫剤、消臭剤、保湿剤、有害酸化物除去剤など、従来公知のものを挙げることができる。
このうち、香料としては、麝香、霊猫香、竜延香等の動物性香料や、アビエス油、アクジョン油、アルモンド油、アンゲリカルート油、ページル油、ベルガモット油、パーチ油、ボアバローズ油、カヤブチ油、ガナンガ油、カプシカム油、キャラウェー油、カルダモン油、カシア油、セロリー油、シナモン油、シトロネラ油、コニャック油、コリアンダー油、クミン油、樟脳油、ジル油、エストゴラン油、ユーカリ油、フェンネル油、ガーリック油、ジンジャー油、グレープフルーツ油、ホップ油、レモン油、レモングラス油、ナツメグ油、マンダリン油、ハッカ油、オレンジ油、セージ油、スターアニス油、テレピン油等の植物性香料を挙げることができる。また、香料として、合成香料又は抽出香料等の人工香料を用いることもでき、例えば、ピネン、リモネン等の炭化水素系香料;リナロール、ゲラニオール、シトロネロール、メントール、ボルネオール、ベンジルアルコール、アニスアルコール、β−フェネチルアルコール等のアルコール系香料;アネトール、オイゲノール等のフェノール系香料;n−ブチルアルデヒド、イソブチルアルデヒド、ヘキシルアルデヒド、シトラール、シトロネラール、ベンズアルデヒド、シンナミックアルデヒド等のアルデヒド系香料;カルボン、メントン、樟脳、アセトフェノン、イオノン等のケトン系香料;γ−ブチルラクトン、クマリン、シネオール等のラクトン系香料、オクチルアセテート、ベンジルアセテート、シンナミルアセテート、プロピオン酸ブチル、安息香酸メチル等のエステル系香料等が挙げられる。さらに、上記香料の2種以上を混合した調合香料も使用することができる。
また、防虫・殺虫剤としては、従来より公知のパラジクロロベンゼン、ナフタリン、樟脳、ピレスロイド系化合物等を挙げることができる。このうち、ピレスロイド系化合物としてはアレスリン、エンペントリン、トランスフルスリン、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル−3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシメチルベンジル−3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メトキシベンジル−3−(1−プロペニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート、2,3,5,6−テトラフルオロ−4−メチルベンジル−3−(2,2−ジクロロビニル)−2,2−ジメチルシクロプロパンカルボキシラート等が挙げられ、これらの1種または2種以上を混合して用いることができる。
更に、消臭剤としては、緑茶、柿、竹、ツバキ、バラ、キク、マツ、スギ、オオバコ、サトウキビ、モウチクソウなどの植物抽出物や、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ラウリルメタクリレート、ステアリルメタクリレート、ピルビン酸エチル、ピルビン酸エステル、マレイン酸ジメチル、ベタインなどの消臭成分などが挙げられる。
更にまた、保湿剤としてはワセリン、スクワラン、スクワレン、ヒアルロン酸、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ソルビット、尿素、グリセリン、ジグリセリン及びコンドロイチン等があげられる。
また更に、有害酸化物除去剤としては、テルピネン−4−オール、シトロネラール、ボルニルアセテート、カジネン、サビネン、α−テルピネオール、δ−3−カレン、テルピノレン、γ−テルピネン、1,4−シネオール、1,8−シネオール、α−テルピネン、ミルセン、オシメン、アロオシメン、β−フェランドレンなどの共役二重結合を有するテルペン化合物や、ヒノキ科植物、ツバキ科植物、イチョウ科植物、イネ科植物、しそ科植物、ヒノキ科ヒノキ属、ヒノキ科スギ属、マツ科モミ属、フトモモ科ユーカリ属、コウヤマキ科コウヤマキ属及びヒノキ科アスナロ属の樹木の精油等が挙げられ、これらの1種または2種以上を混合して用いることができる。
以上のようにして調製される本発明組成物は、基剤である油系組成物と同じ用途で使用することができる。具体的には、吐出型容器内に充填され、家庭用品、車用品などのほか医薬品、医薬部外品、化粧品、工業用品などの製剤として、特に限定なく利用できる。
このうち、家庭用品の例としては、芳香剤、消臭剤、防虫剤、空気清浄剤、忌避剤、洗浄剤、カビ取り剤、衣類用洗剤、台所用洗剤、液体せっけん、人体用洗浄剤、シャンプー、リンスなどを挙げることができる。
また、車用品の例としては、車用芳香剤、車用消臭剤、車用空気清浄剤、洗車用洗剤、油膜とり、ガラス洗浄剤、撥水剤、シート用消臭スプレーなどを挙げることができる。
更に、医薬品としては、たとえば消炎鎮痛剤、点鼻薬、傷薬、水虫薬などがあり、医薬部外品としては、染毛剤、口内清涼剤、腋臭防止剤、制汗剤、育毛剤、パーマネントウェーブ剤、浴用剤、薬用化粧品、薬用歯磨剤、忌避剤、殺虫剤などが挙げられる。
更にまた、化粧品としては、ヘアクリーム、ヘアスプレー、ヘアフォーム、ヘアトニック、染毛料などの頭髪用化粧品や、アフターシェーブローション、一般化粧水、オーデコロン、乳液、日焼け(止め)ローションなどの化粧水、クレンジングクリーム、シェービングクリーム、コールドクリーム、ハンドクリームなどのクリーム類、ベビーオイルなどの化粧用油、パック用化粧品などの皮膚用化粧品が挙げられる。
また更に、工業用品およびその他の製品としては、グリーススプレー、シリコーンスプレーなどの潤滑剤などが挙げられる。
以上説明した本発明の組成物は、種々のタイプの吐出型容器、すなわちポンプ式ディスペンサ容器を始め、トリガー式ディスペンサ容器、エアゾール容器に充填し、使用することができる。
次に実施例を挙げ、本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれら実施例に何ら制約されるものではない。
実 施 例 1
ポンプ式芳香剤:
リモネン20%、イソパラフィン系溶剤(商品名 アイソパーL)79%およびジメチルポリシロキサン(分子量約25,000、重合度約100:商品名TFS450−1000:モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン社製)1%を混合し、均一に分散させて芳香剤組成物(本発明組成物1)を調製した。この組成物を、市販のポンプ式ディスペンサ容器(吐出関連部材は、ポリプロピレン製)に充填し、スプレータイプのポンプ式芳香剤(本発明製剤1)を調製した。
このポンプ式芳香剤について、10回プッシュして噴霧し、次いで6時間放置した。これを1サイクルとし、5サイクル繰り返して、計50回プッシュを行った。各サイクル毎に、下記の基準でスプレー状態を確認した。なお、比較製剤1としては、ジメチルポリシロキサンを配合しない以外は、本発明組成物1と同じ組成物を、本発明製剤1と同じ容器に充填したものを用いた。
[ 判定基準 ]
評 価 状 況
○……楽にプッシュできる
△……プッシュできるが力を要する
×……プッシュできないか、プッシュした後ボタンが戻らない
[ 結 果 ]
Figure 2014237755
この結果より、本発明製剤1は、使用性の低下が認められないが、油系組成物中にジメチルポリシロキサンを配合しなかった比較製剤1では、4サイクル以後では摺動性の低下が認められ、使用性が大きく低下した。
実 施 例 2
有害酸化物除去剤:
下記処方の有害酸化物除去組成物を、市販のドロップタイプのポンプ式ディスペンサ容器に充填し、有害酸化物除去剤を調製した。
このものは、油系組成物を含有するにもかかわらず、摺動性の低下は認められなかった。
処方1
トドマツ抽出物(国際公開WO2010/098439号の実施例1で得たもの
) 50%
イソパラフィン(商品名 アイソパーL) 49%
ジメチルポリシロキサン(商品名SH200 50CS東レダウコーニング株式会社製) 1%
実 施 例 3
芳香消臭スプレー:
下記処方の芳香消臭スプレー組成物を、市販のエアゾール容器に充填し、芳香消臭スプレーを調製した。
このものは、長期間の使用においても摺動性の低下は認められなかった。
処方2
香料(ラベンダー香料) 0.1%
エタノール 20%
ジメチルポリシロキサン(商品名 SH200 10000CS東レダウコーニング株式会
社製) 0.1%
LPG 79.8%
実 施 例 4
殺虫スプレー:
下記処方の殺虫スプレー組成物を、市販のエアゾール容器に充填し、殺虫スプレーを調製した。
このものは、長期間の使用においても摺動性の低下は認められなかった。
処方3
フェノトリン 0.33%
ポリオキシエチレン(5)オレイルエーテル 2%
水 6.66%
白灯油 31%
メチルフェニルポリシロキサン(商品名SH550 東レダウコーニング株式会社
製) 0.01%
LPG 60%
実 施 例 5
油性クレンジング:
下記処方の油性クレンジング組成物を、市販のドロップタイプのポンプ式ディスペンサ容器に充填し、油性クレンジングを調製した。
このものは、油系組成物を含有するにもかかわらず、摺動性の低下は認められなかった。
処方4
流動パラフィン 40%
オリーブ油 20%
テトラオレイン酸POE(30)ソルビトール 10%
セスキオレイン酸ソルビタン 5%
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 20%
PEG-12 ジメチルシロキサン(ポリエーテル変性シリコーン)(商品名SH3771東レ ダウコーニング株式会社製) 5%
実 施 例 6
洗 浄 剤:
下記処方の洗浄剤組成物を、市販のスプレータイプのトリガー式ディスペンサ容器に充填し、洗浄剤を調製した。
このものは、油系組成物を含有するにもかかわらず、摺動性の低下は認められなかった。
処方5
リモネン 99%
ジメチルポリシロキサン(商品名SH1000 東レダウコーニング株式会社製) 1%
本発明によれば、吐出型容器に油系組成物を充填した場合であっても、プラスチック製の吐出関連部材間での潤滑性能を低下させることなく、スムーズな内容物の吐出が維持でき、使用性が高いものである。
従って、本発明は、油系組成物を使用する、家庭用品、車用品、医薬品、医薬部外品、化粧品、工業用品などの製剤に、特に限定なく利用できるものである。

Claims (4)

  1. 油性成分のみからなる油性組成物あるいは油性成分を含有する乳化型組成物中に、0.01〜10質量%のシリコーン油を含有せしめてなる吐出型容器用組成物。
  2. シリコーン油がジメチルポリシロキサンである請求項第1項記載の吐出型容器用組成物。
  3. 前記ジメチルポリシロキサンの分子量が1,000〜100,000である請求項第1項記載の吐出型容器用組成物。
  4. 吐出型容器中に、請求項第1項ないし第3項の何れかの項記載の吐出型容器用組成物を充填してなる吐出型製剤。

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