JP2014237417A - 車両用ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化を図りつつ、ABS制御が行われてもドライバに振動が伝わることが抑制できるようにする。【解決手段】M/C3に対してABSアクチュエータ4を一体化した構造としつつ、ABSアクチュエータ4をポンプやモータが備えられていない構成とする。このような構成とすることで、小型化が図れると共に、ABS制御が行われてもモータ駆動が行われないため、モータ駆動に起因する振動がブレーキペダル1に伝わってドライバに違和感を与えてしまうことを防止することができる。【選択図】図2

Description

本発明は、マスタシリンダ(以下、M/Cという)とアンチロックブレーキ(以下、ABSという)制御用のアクチュエータ(以下、ABSアクチュエータという)とが一体化された車両用ブレーキ制御装置に関するものである。
従来、特許文献1において、M/CとABSアクチュエータとを一体化させた車両用ブレーキ制御装置が提案されている。この車両用ブレーキ制御装置では、ABSアクチュエータにおける液圧回路が形成されるハウジングをM/Cと一体成形し、液圧回路中に備えられたポンプの駆動を行うモータと共にブレーキ倍力装置に固定することで一体化構成を実現している。
特開平8−2391号公報
しかしながら、ABSアクチュエータに備えられるポンプやそれを駆動するモータを有した構成とされていることから、車両用ブレーキ制御装置の体格の大型化を招いている。また、ABS制御を実行する際に、モータ駆動に起因する振動が倍力装置を介してブレーキペダルに伝わり、ドライバに伝わることで違和感を与えるという問題も発生させる。
本発明は上記点に鑑みて、小型化が図れると共に、ABS制御が行われてもドライバに振動が伝わることを抑制できる車両用ブレーキ制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1ないし9に記載の発明では、ブレーキペダル(1)の踏み込みに基づいてブレーキ液圧を発生させるシリンダ部(3b)を含むM/C(3)と、W/C(5a〜5d)に対して伝える第1および第2配管系統を有し、第1および第2配管系統それぞれに、M/CとW/Cとを接続する主管路(A、C)と、主管路中に備えられる増圧制御弁(6a〜6f)と、主管路のうち増圧制御弁とW/Cとの間に接続される減圧管路(B、D)と、減圧管路中に備えられる減圧制御弁(9a〜9f)と、増圧制御弁および減圧制御弁が接続されたハウジング(4a)と、を備え、ポンプおよびモータが備えられていないABSアクチュエータ(4)とが一体化されていることを特徴としている。
このように、M/Cに対してABSアクチュエータを一体化した構造としつつ、ABSアクチュエータをポンプやモータが備えられていない構成としている。このため、小型化が図れると共に、ABS制御が行われてもモータ駆動が行われないため、モータ駆動に起因する振動がブレーキペダルに伝わってドライバに違和感を与えてしまうことを防止することができる。
請求項10に記載の発明では、ABSアクチュエータには、主管路の一部であってW/Cに繋がる配管が接続される接続ポート(4b〜4g)が備えられ、接続ポートがシリンダ部の中心軸線よりも上方に位置していることを特徴としている。
このように、ABSアクチュエータに備えられるW/Cに繋がる接続ポートをM/Cのシリンダ部の中心軸線よりも上方に位置させることで、接続ポートを通じてのM/Cからのエア抜き性を向上させることができる。
請求項11に記載の発明では、ABSアクチュエータには、主管路の一部であってW/Cに繋がる配管が接続される接続ポート(4b〜4g)が備えられ、接続ポートの開口が臨む方向が車両の前方とは異なる方向であることを特徴としている。
このように、接続ポートの開口が臨む方向が車両の前方とは異なる方向となるようにすることで、車両衝突時におけるW/Cに接続される配管の保護を図ることが可能となる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係の一例を示すものである。
本発明の第1実施形態にかかる車両用ブレーキ制御装置が適用されるブレーキシステムの液圧回路を示す図である。 図1のブレーキシステムに適用されるM/C3とABSアクチュエータ4とを一体化した車両用ブレーキ制御装置の側面図である。 図2を左方から見たときの図である。 参考例として示したABSアクチュエータ4を備えない構成の車両用ブレーキ制御装置の側面図である。 図4を左方から見たときの図である。 本発明の第2実施形態にかかる車両用ブレーキ制御装置が適用されるブレーキシステムの液圧回路を示す図である。 図6のブレーキシステムに適用されるM/C3とABSアクチュエータ4とを一体化した車両用ブレーキ制御装置の側面図である。 参考例として示したABSアクチュエータ4を備えない構成の車両用ブレーキ制御装置の側面図である。 本発明の第3実施形態にかかる車両用ブレーキ制御装置が適用されるブレーキシステムの液圧回路を示す図である。 本発明の第4実施形態にかかる車両用ブレーキ制御装置が適用されるブレーキシステムの液圧回路を示す図である。 他の実施形態にかかるM/C3とABSアクチュエータ4とを一体化した車両用ブレーキ制御装置の側面図である。 図11を左方から見たときの図である。 図11を下方から見たときの図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態について図1〜図3を参照して説明する。本実施形態では、図1に示す液圧回路を備えたブレーキシステムに対して、図2および図3に示す車両用ブレーキ制御装置を適用した場合について説明する。
図1に示すブレーキシステムは、各車輪に対して独立してABS制御が実行可能な4輪独立制御が行えるタイプにおいて、右前輪−左後輪、左前輪−右後輪の各配管系統を備えるX配管の液圧回路を構成したものである。ここではX配管を例に挙げているが、前後配管などのブレーキシステムであってもよい。
図1に示すように、ブレーキペダル1は倍力装置2と接続されており、この倍力装置2によりブレーキ踏力等が倍力される。倍力装置2は、倍力された踏力をM/C3に伝達するプッシュロッド等を有しており、このプッシュロッドがM/C3に配設されたマスタピストンを押圧することによりM/C圧を発生させる。そして、M/C圧は、ABSアクチュエータ4を介して右前輪FR用と左後輪RL用の各W/C5a、5bへ伝達されると共に、左前輪FL用と右後輪RR用の各W/C5c、5dへ伝達される。M/C3には、マスタリザーバ3aが接続されており、M/C3のシリンダ部3b内にブレーキ液を供給したり、シリンダ部3b内の余剰ブレーキ液を貯留できるようになっている。
以下の説明では、右前輪FRおよび左後輪RLに対して制動力を発生させる第1の配管系統について主に説明するが、左前輪FLおよび右後輪RRに対して制動力を発生させる第2の配管系統についても基本的には同様である。
第1の配管系統には、M/C3と各W/C5a、5bとを接続する主管路としての管路Aが備えられている。この管路Aは2つに分岐しており、一方にはW/C5aへのブレーキ液圧の増圧を制御する増圧制御弁6aが備えられ、他方にはW/C5bへのブレーキ液圧の増圧を制御する増圧制御弁6bが備えられている。
これら増圧制御弁6a、6bは、図示しないブレーキ液圧制御用の電子制御装置(以下、ブレーキECUという)により連通・遮断状態を制御できる2位置弁として構成されている。この2位置弁が連通状態に制御されているときには、M/C圧を各W/C5a、5bに加えることができる。これら増圧制御弁6a、6bは、ABS制御が実行されていないノーマルブレーキ時に常時連通状態に制御されるノーマルオープン弁とされている。
なお、増圧制御弁6a、6bには、それぞれ安全弁7a、7bが並列に設けられており、ブレーキ踏み込みを止めてABS制御が終了したときにおいてW/C5a、5b側からブレーキ液を排除するようになっている。
また、管路Aのうちの増圧制御弁6a、6bと各W/C5a、5bとの間に減圧管路としての管路Bが接続されており、この管路Bがリザーバ8aに接続されている。そして、管路Bを通じて、管路Aのうちの増圧制御弁6a、6bとW/C5a、5bとの間のブレーキ液をリザーバ8aへ流動させることにより、W/C5a、5bにおけるブレーキ液圧を制御し、各車輪がロック傾向に至るのを防止できるように構成されている。
また、管路Bには、ブレーキECUにより連通・遮断状態を制御できる減圧制御弁9a、9bが配設されている。これらの減圧制御弁9a、9bはノーマルブレーキ時には常時遮断状態とされているが、上述したようにリザーバ8aへブレーキ液を流動させる際に適宜連通状態とされる。
一方、第2の配管系統にも第1の配管系統と同様の構成とされており、M/C3と左前輪FL用のW/C5cおよび右後輪RR用のW/C5dに接続される管路Cと、各W/C5c、5dとリザーバ8bとを接続する管路Dが備えられている。そして、各W/C5c、5dと対応して管路Cに増圧制御弁6c、6dが備えられていると共に、管路Dに減圧制御弁9c、9dが備えられることで第2の配管系統が構成されている。
なお、各制御弁6a〜6d、9a〜9dの両側などには、フィルタ10a〜10rが備えられており、制御弁6a〜6d、9a〜9d内への異物の混入が防止されている。これにより、制御弁6a〜6d、9a〜9dの弁体と弁座と間における異物の噛み込みが防止できるようになっている。
このような構造によってブレーキシステムが構成されている。そして、このようなブレーキシステムにおいて、図2に示すように倍力装置2とマスタリザーバ3aを含むM/C3およびABSアクチュエータ4を一体化することで、本実施形態にかかる車両用ブレーキ制御装置11を構成している。なお、図2および図3において、紙面左側が車両前方、紙面右側が車両後方を向いている。
倍力装置2は、エンジンのインレットマニホールド負圧等の負圧が導入される負圧室と大気が導入される大気圧室が内部に備えられた円盤形状部材とされ、倍力装置2の軸方向一端側に図示しないがブレーキペダル1が接続されている。そして、この倍力装置2における軸方向他端側、つまりブレーキペダル1が接続される端面と反対側の端面の中央位置に、M/C3が接続されている。倍力装置2とM/C3とは、M/C3のシリンダ部3bにおける倍力装置2側のフランジ形状部3cにおいて図示しないネジを締結することで固定されている。
図3に示すように、M/C3には、シリンダ部3bから上方に延設された接続ポート3dが備えられており、この接続ポート3dを通じてシリンダ部3bとマスタリザーバ3aとが接続されている。この接続ポート3dは、ブレーキペダル1の踏み込みよってシリンダ部3b内を移動させられる図示しないマスタピストンによって開閉される。具体的には、ブレーキペダル1が踏み込まれる前は接続ポート3dが開かれていてM/C3内の各室とマスタリザーバ3aとの間のブレーキ液の流動を許容し、ブレーキペダル1が踏み込まれると接続ポート3dが閉じて両者間のブレーキ液の流動を禁止する。これにより、M/C3内にブレーキペダル1の踏み込みに応じたM/C圧が発生させられるようになっている。
また、シリンダ部3bの側方から管路Aの一部が形成された接続管3eが設けられており、この接続管3eがABSアクチュエータ4に接続されることで、M/C3とABSアクチュエータ4とが固定されている。
ABSアクチュエータ4は、内部に管路A〜Dを構成する通路が形成された略長方体形状のハウジング4aを備え、図示していないが、ハウジング4aの一面に増圧制御弁6a〜6dや減圧制御弁9a〜9dが接続されることで図1に示した液圧回路を構成している。そして、ハウジング4aのうち接続管3eと反対側の一面に各W/C5a〜5dとの接続に用いられる接続ポート4b〜4eが形成されている。そして、図示していないが、各接続ポート4b〜4eにそれぞれ各W/C5a〜5dに繋がる管路A、Cの一部を構成する配管が接続されることで、図1に示したブレーキシステムが構成されている。これら接続ポート4b〜4eの形成位置や形状は、車両用ブレーキ制御装置11にABSアクチュエータ4を備えない構成とする場合において、M/C3に対してW/C5a〜5dに直接接続される接続ポートを備える場合と同じ形成位置や形状になっている。また、各接続ポート4b〜4eは、それぞれM/C3のシリンダ部3bの中心軸線よりも上方に備えられている。より詳しくは、各接続ポート4b〜4eのうちの最も上方の部分がM/C3のシリンダ部3bの中心軸線よりも上方に位置している。これにより、M/C3から接続ポート4b〜4eを通じてのエア抜き性が向上させられている。さらに、各接続ポート4b〜4eの開口が臨む方向が車両の前方とは異なる方向とされており、車両衝突時におけるW/C5a〜5dに接続される配管の保護が図られている。
次に、このような構成の車両用ブレーキ制御装置11が適用されたブレーキシステムの作動について説明する。
まず、ABS制御時ではないノーマルブレーキ時には、ブレーキペダル1の踏み込みに伴ってM/C圧が発生させられ、それが接続管3eを通じてABSアクチュエータ4内に伝えられる。このときには、増圧制御弁6a〜6dは連通状態とされており、減圧制御弁9a〜9dは遮断状態となっており、M/C圧は、図1に示した管路A、Cを通じてW/C5a〜5dに伝えられる。
そして、ABS制御時には、減圧・保持・増圧制御によって制御対象輪に対応する各種制御弁6a〜6d、9a〜9dを制御し、制御対象輪のW/C5a〜5dに掛かるブレーキ液圧を制御する。これにより、制御対象輪がロック状態に至らないようにする。例えば、制御対象輪が右前輪FRであった場合、減圧制御時には、増圧制御弁6aは遮断状態にさせられ、減圧制御弁9aが連通状態にさせられることで管路Aのうち増圧制御弁6aとW/C5aとの間からブレーキ液がリザーバ8aに排出され、W/C5aに掛かるW/C圧が減圧される。保持制御時には、増圧制御弁6aおよび減圧制御弁9aが共に遮断状態にされることでW/C5aに掛かるブレーキ液圧を保持する。増圧制御時には、減圧制御弁9aを遮断しつつ、増圧制御弁6aの連通遮断をデューティ制御したり、増圧制御弁6aをリニア弁として機能させ、指示電流の大きさに応じて増圧制御弁6aが発生させる差圧を制御する。これによって、W/C5aに掛かるブレーキ液圧を増加させる。このような作動を行うことにより、車輪がロック状態に至らないようにするABS制御を実行できる。
そして、制動終了時、つまりドライバがブレーキペダル1の踏み込みを解除すると、減圧制御時にリザーバ8a、8bに貯留されたブレーキ液が制動終了時に各減圧制御弁9a〜9dを通じてM/C3側に戻される。具体的には、ブレーキペダルの踏み込み解除を検知し、一時的に減圧弁を遮断状態から連通状態にする事でリザーバ8a、8bに貯留されたブレーキ液を管路A、Cを通じM/C3側へ戻す事ができる。他の方法として、管路B、Dから管路A、Cへのみブレーキ液を流す事ができる安全弁を付けても良い。
なお、本実施形態の構成のブレーキシステムにおいては、ABS制御が実行されると、制動終了時までリザーバ8a、8bからブレーキ液が戻されないため、制動終了時までリザーバ8a、8b内におけるブレーキ液の貯留量が増加し続けることになる。このため、ブレーキペダル1が最も深い位置まで踏み込まれたとき、つまりM/C3がフルボトミングする前に、リザーバ8a、8b内が満杯になってリザーバピストンがフルボトミングするように設計してある。このようにすることで、M/C3がフルボトミングしてもW/C圧を確実に発生させることができる。
以上説明したように、本実施形態に掛かる車両用ブレーキ制御装置11では、M/C3に対してABSアクチュエータ4を一体化した構造としつつ、ABSアクチュエータ4をポンプやモータが備えられていない構成としている。このような構成とすることで、小型化が図れると共に、ABS制御が行われてもモータ駆動が行われないため、モータ駆動に起因する振動がブレーキペダル1に伝わってドライバに違和感を与えてしまうことを防止することができる。
また、M/C3とABSアクチュエータ4とを一体化しているため、管路AのうちのM/C3とABSアクチュエータ4とを接続する部分の配管を、例えばM/C3のシリンダ部3bと一体成形により構成できる。このため、M/C3とABSアクチュエータ4とを接続するための配管を別部品で構成しなくても良くなり、部品点数の削減を図ることも可能となる。
また、本実施形態に掛かる車両用ブレーキ制御装置11では、M/C3に対して接続されたABSアクチュエータ4に各W/C5a〜5dが接続される接続ポート4b〜4eが備えられているが、接続ポート4b〜4eを一面側に配置している。そして、接続ポート4b〜4eの形成位置や形状を、車両用ブレーキ制御装置11にABSアクチュエータ4を備えない構成とする場合において、モータ及びポンプのないABSアクチュエータは小型であるため、M/C3に対してW/C5a〜5dに直接接続される接続ポートを備える場合と同じ形成位置や形状にすることができる。
例えば、車両用ブレーキ制御装置11にABSアクチュエータ4を備えない構成とする場合、図4および図5に示すように、M/C3の側面にW/C5a〜5dに直接接続される接続ポート3w〜3zを一列に並べて備える形態とされる。この接続ポート3w〜3zの形成位置および形状に合わせて、接続ポート4b〜4eを形成している。
このように、本実施形態のようなABSアクチュエータ4を備えた構成とする場合の接続ポート4b〜4eの形成位置や形状を、ABSアクチュエータ4を備えていない場合における接続ポート3w〜3zの形成位置や形状と同じにできる。これにより、接続ポート4b〜4eに接続される各W/C5a〜5dに繋がる配管構成の共通化が図れ、本実施形態の車両用ブレーキ制御装置11の為の専用の配管構成を設計しなくても済むようにできる。
なお、本実施形態では、M/C3に対してABSアクチュエータ4を一体化した構造を示した。このような構成とするには、M/C3のシリンダ部3bとABSアクチュエータ4のハウジング4aとを一部材で構成しても良いし、これらを別部品として構成しておき、ネジ締結などによって一体化した構成としても良い。シリンダ部3bとハウジング4aを別体で構成する場合、例えばシリンダ部3bと一体成形などによって形成される接続管3eとハウジング4aとの接続面にOリング等のシール部材を配置した状態でこれらを接続すれば、これらの接続部のシール性を確保できる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態について説明する。第1実施形態は、4輪独立制御を行えるタイプの車両用ブレーキ制御装置であったが、本実施形態は、配管系統毎にABS制御が実行可能な2輪独立制御が行えるタイプの車両用ブレーキ制御装置について説明する。
図6に示すように、本実施形態では、W/C5a、5bに対して共通の増圧制御弁6e、安全弁7eおよび減圧制御弁9eを用いると共に、W/C5c、5dに対して共通の増圧制御弁6f、安全弁7fおよび減圧制御弁9fを用いた構成としている。また、各制御弁6e、6f、9e、9fの両側にフィルタ10s〜10zを備えてある。
そして、図7に示すように、ABSアクチュエータ4のハウジング4aに2つの接続ポート4f、4gを備えた構成とされている。また、各接続ポート4f、4gは、それぞれM/C3のシリンダ部3bの中心軸線よりも上方に備えられている。より詳しくは、各接続ポート4f、4gのうちの最も上方の部分がM/C3のシリンダ部3bの中心軸線よりも上方に位置している。これにより、M/C3から接続ポート4f、4gを通じてのエア抜き性が向上させられている。さらに、各接続ポート4f、4gの開口が臨む方向が車両の前方とは異なる方向とされており、車両衝突時におけるW/C5a〜5dに接続される配管の保護が図られている。なお、図7において、紙面左側が車両前方、紙面右側が車両後方を向いている。また、図7では示していないが、接続ポート4fには、第1の配管系統における管路Aの一部を構成する配管が接続され、この配管が図6に示すように2つに分岐してW/C5a、5bにそれぞれ繋げられている。同様に、接続ポート4gには、第2の配管系統における管路Cの一部を構成する配管が接続され、この配管が図6に示すように2つに分岐してW/C5c、5dにそれぞれ繋げられている。
このように、車両用ブレーキ制御装置11を2輪独立制御が行えるタイプとすることもできる。このような構成の車両用ブレーキ制御装置11においても、M/C3に対してABSアクチュエータ4を一体化した構造としつつ、ABSアクチュエータ4をポンプやモータが備えられていない構成としている。このため、小型化が図れると共に、モータ駆動に起因する振動がブレーキペダル1に伝わってドライバに違和感を与えてしまうことを防止することができるなど、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、本実施形態に掛かる車両用ブレーキ制御装置11でも、接続ポート4f、4gを一面側に配置している。そして、接続ポート4f、4gの形成位置や形状を、車両用ブレーキ制御装置11にABSアクチュエータ4を備えない構成とする場合において、M/C3に対してW/C5a〜5dに直接接続される接続ポートを備える場合の形成位置や形状と同じにしている。
例えば、車両用ブレーキ制御装置11にABSアクチュエータ4を備えない構成とする場合、図8に示すように、M/C3の側面にW/C5a〜5dに繋がる配管に直接接続される接続ポート3u、3vを備える形態とされる。この接続ポート3u、3vの形成位置および形状に合わせて、接続ポート4f、4gを形成している。
このように、本実施形態のようなモータおよびポンプのないABSアクチュエータ4を備えた構成とする場合の接続ポート4f、4gの形成位置や形状を、ABSアクチュエータ4を備えていない場合における接続ポート3u、3vの形成位置や形状と同じにできる。これにより、接続ポート4f、4gに接続される各W/C5a〜5dに繋がる配管構成の共通化が図れ、本実施形態の車両用ブレーキ制御装置11の為の専用の配管構成を設計しなくて済むようにできる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態は、第1実施形態に対して、ABS制御における減圧制御時のブレーキ液の排出先を変更したものであり、その他に関しては第1実施形態と同様であるため、第1実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図9に示すように、本実施形態の車両用ブレーキ制御装置11には、第1実施形態で備えられていたリザーバ8a、8bをなくし、管路B、管路Dがマスタリザーバ3aに接続されるようにしている。そして、ABS制御における減圧制御時に、制御対象輪の減圧制御弁9a〜9dを連通状態にしてW/C5a〜5d側からブレーキ液を排出する際に、マスタリザーバ3aに排出されるようにしている。
このように、リザーバ8a、8bをなくして、マスタリザーバ3aをABS制御における減圧制御時のブレーキ液の排出先にしても良い。このような構成としても、第1実施形態と同様の効果が得られると共に、リザーバ8a、8bをなくせる分、より構成の簡素化を図ることができ、ABSアクチュエータ4の更なる小型化を図ることが可能となる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態は、第2実施形態に対して、ABS制御における減圧制御時のブレーキ液の排出先を変更したものであり、その他に関しては第2実施形態と同様であるため、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明する。
図10に示すように、本実施形態の車両用ブレーキ制御装置11も、第3実施形態と同様、第2実施形態で備えられていたリザーバ8a、8bをなくし、管路B、管路Dがマスタリザーバ3aに接続されるようにしている。そして、ABS制御における減圧制御時に、制御対象輪の減圧制御弁9e〜9fを連通状態にしてW/C5a〜5d側からブレーキ液を排出する際に、マスタリザーバ3aに排出されるようにしている。
このように、車両用ブレーキ制御装置11を2輪独立制御が行えるタイプとする場合においても、リザーバ8a、8bをなくして、マスタリザーバ3aをABS制御における減圧制御時のブレーキ液の排出先にしても良い。このような構成としても、第3実施形態と同様の効果が得られる。
(他の実施形態)
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
例えば、図11〜図13に示すように、M/C3の接続管3eは上記と同じであるがABSアクチュエータのからW/Cへの接続ポート4b〜4eの方向を変更する事で、車の配管方向・配管作業に対する要求に応えることができる。なお、図11および13において、紙面左側が車両前方、紙面右側が車両後方を向いている。
具体的には、図11〜図13に示すように、ABSアクチュエータ4からW/C5a〜5dへの接続ポート4b〜4eをM/C3の軸中心よりも上方に設けている。こうする事でM/C3内部からABSアクチュエータ4内のエアが抜けやすくなる。
又、接続ポート4b〜4eの方向を車両進行方向としない事で 車両追突時に接続ポート4b〜4eに繋がれた配管を保護できる為、事故時の制動保証能力が向上する。
また、上記実施形態では、車両用ブレーキ制御装置11に倍力装置2を備えた構造とする場合について説明したが、倍力装置2が備えられない車両(例えば小型車)もある。その場合であっても、M/C3とABSアクチュエータ4とを一体化することで、第1実施形態に示した効果を得ることができる。
1…ブレーキペダル、2…倍力装置、3a…マスタリザーバ、3b…シリンダ部、3c…フランジ形状部、3d、3u〜3z…接続ポート、3e…接続管、4…ABSアクチュエータ、4a…ハウジング、4b〜4g…接続ポート、6a〜6f…増圧制御弁、7a〜7f…安全弁、8a、8b…リザーバ、9a〜9f…減圧制御弁、11…車両用ブレーキ制御装置

Claims (11)

  1. ブレーキペダル(1)の踏み込みに基づいてブレーキ液圧を発生させるシリンダ部(3b)を含むマスタシリンダ(3)と、
    前記シリンダ部に接続されると共に、該シリンダ部内に発生させられるブレーキ液圧を車輪ごとに備えられるホイールシリンダ(5a〜5d)に対して伝える第1および第2の配管系統を有し、前記第1および第2の配管系統それぞれに、前記マスタシリンダと前記ホイールシリンダとを接続する主管路(A、C)と、前記主管路中に備えられることで前記ホイールシリンダに発生させられるブレーキ液圧の増圧を制御する増圧制御弁(6a〜6f)と、前記主管路のうち前記増圧制御弁と前記ホイールシリンダとの間に接続されて前記ホイールシリンダ側からブレーキ液を排出する経路となる減圧管路(B、D)と、前記減圧管路に備えられることで前記ホイールシリンダに発生させられるブレーキ液圧の減圧を制御する減圧制御弁(9a〜9f)と、前記主管路および前記減圧管路の一部を構成する配管が形成されていると共に前記増圧制御弁および前記減圧制御弁が接続されたハウジング(4a)と、を備え、ポンプおよびモータが備えられていないアンチロックブレーキ制御用のアクチュエータ(4)と、
    前記減圧管路から排出されるブレーキ液を貯留するリザーバ(3a、8a、8b)とを有し、
    前記マスタシリンダと前記アクチュエータとが一体化されていることを特徴とする車両用ブレーキ制御装置。
  2. 前記シリンダ部には前記主管路の一部を構成する接続管(3e)が備えられ、
    前記アクチュエータは、前記接続管に対して、シール部材を介して接続されることで、前記マスタシリンダに一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  3. 前記シリンダ部と前記ハウジングとが一部材にて構成されることで、前記アクチュエータが前記マスタシリンダに一体化されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  4. 前記減圧管路から排出されるブレーキ液を貯留するリザーバ(8a、8b)は、前記ハウジングに備えられていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ制御装置。
  5. 前記マスタシリンダには、前記シリンダ部内へのブレーキ液の供給および前記シリンダ部内の余剰ブレーキ液の貯留を行うマスタリザーバ(3a)が備えられており、
    前記減圧管路から排出されるブレーキ液を貯留するリザーバは、前記マスタリザーバであることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ制御装置。
  6. 前記主管路は前記ホイールシリンダごとに分岐しており、前記増圧制御弁および前記減圧制御弁は、前記ホイールシリンダごとに備えられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ制御装置。
  7. 前記増圧制御弁および前記減圧制御弁は、前記第1および第2の配管系統それぞれに対して1つずつ、配管系統ごとに備えられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ制御装置。
  8. 前記ブレーキペダルの踏力を倍力して前記マスタシリンダに伝達する倍力装置(2)を備え、
    一体化させた前記マスタシリンダおよび前記アクチュエータがさらに前記倍力装置に一体化されていることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ制御装置。
  9. 前記シリンダ部の一端にはフランジ部が備えられており、該フランジ部において前記シリンダ部が前記倍力装置に固定されることで、前記アクチュエータが前記マスタシリンダと共に前記倍力装置に固定されていることを特徴とする請求項8に記載の車両用ブレーキ制御装置。
  10. 前記アクチュエータには、前記主管路の一部であって前記ホイールシリンダに繋がる配管が接続される接続ポート(4b〜4g)が備えられ、
    前記接続ポートが前記シリンダ部の中心軸線よりも上方に位置していることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ制御装置。
  11. 前記アクチュエータには、前記主管路の一部であって前記ホイールシリンダに繋がる配管が接続される接続ポート(4b〜4g)が備えられ、
    前記接続ポートの開口が臨む方向が車両の前方とは異なる方向であることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の車両用ブレーキ制御装置。
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