JP2014237387A - 車両用外装ビームおよびその組立方法 - Google Patents

車両用外装ビームおよびその組立方法 Download PDF

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Abstract

【課題】大がかりな装置を必要とせず、車両の車台に対して容易に組み付けることができる車両用外装ビームを提供する。
【解決手段】中空の押出形材により形成されたビーム本体と、このビーム本体の取付板部から外方へねじ部が突出するように取り付けられたフランジボルトとを備え、
車両の車台に取り付けられる車両用外装ビームであって、前記フランジボルトには、前記ねじ部が略垂直に立設され側面から突出する複数の係合突起を有するフランジ部が設けられ、前記ビーム本体には、前記フランジボルトの前記ねじ部を挿通させる貫通孔と、この貫通孔を挟み略直線状に延びるように前記裏面から突出する一対の略平行な係止凸条部とが設けられ、前記フランジボルトは、前記貫通孔に挿通された状態で前記ビーム本体の各前記係止凸条部間に前記フランジ部の前記係合突起が係合されることにより、前記ビーム本体に対して取り付けられている。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両に設置されるバンパ等の車両用外装ビームおよびその組立方法に関する。
一般的に、車高の高いトラック等の車両には、車高の低い乗用車等が衝突した際に車体下方に潜り込むのを防止するために、車体下部に車両用外装ビーム(バンパ)が設けられている。バンパは、スチールやアルミニウム合金等によって角筒状に形成され、ボルト等によって車体に締結される。
例えば特許文献1には、フレーム部材に形成された挿通孔に、ナットのフランジが埋め込まれた構造が開示されている。特許文献2には、中空のアルミニウム合金押出形材(バンパ)に対して、ピアスナットが中空内部から打ち込まれて固定された構造が開示されている。これらの構造においては、ナットが固定されたフレーム部材またはバンパを、ボルト等を用いて車体側のステーに締結することができる。
ピアスナットは、かしめダイスで裏面を支持した金属板にパンチでナットを打ち込み、ナット自体で金属板を打ち抜くと同時に打ち抜いた穴の周縁をかしめることにより、金属板に固着されるナットである。このピアスナットにおいては、かしめ力が小さいと金属板から脱落することがあり、ボルト締結作業が良好に行えない場合がある。そのため、ピアスナットを設置するには、ナット自体で打ち抜くことができ、かつ、かしめ力に耐えうる強度の厚みを持った金属板を用いる必要がある。
また、特許文献3および特許文献4には、自動車のバンパーステーにおいて、スタッドボルトがクリップを用いて固定される構造が開示されている。これらの構造においては、スタッドボルトが固定されたバンパーステーに対して、ナットを用いてバンパを締結することができる。
特開2007−269118号公報 特開2008−223877号公報 特開2012−87848号公報 特開2012−87895号公報
特許文献1,2に記載された構造を用いた場合、自動車のバンパを車両の車台に組み付ける際には、バンパ側に固定された複数のナットを、車台側に形成された貫通孔に一致させ、その状態でボルト締め作業を行わなければならない。この場合、長大なバンパを支えながら複数組のナットとボルトとを締結する作業は困難である。また、バンパが中空部材で形成されている場合、ピアスナットを打ち込む工具のためのアクセスホールを表面に形成する必要があるため、外観や衝突時の潜り込み防止機能を損ねるおそれがある。さらに、ピアスホールを打ち込むためには大がかりな専用型を用いて大きな荷重を加える必要があるため、加工装置の大型化や加工コストの増大が問題となる。
特許文献3,4に記載された構造を用いた場合、各ボルトがバンパーステーに固定されているため、締結作業においてはバンパ側からナットを回転させなければならない。中空部材で形成されたバンパの内部でナットを回転させるためには、バンパーステーに当接する面と反対側の外面に工具のアクセスホールを形成する必要があり、外観や衝突時の潜り込み防止機能を損ねるおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、大がかりな装置を必要とせずに組立てが可能であり、車両の車台に対して容易に組み付けることができる車両用外装ビームを提供することを目的とする。
本発明は、中空の押出形材により形成されたビーム本体と、このビーム本体の取付板部から外方へねじ部が突出するように取り付けられたフランジボルトとを備え、車両の車台に取り付けられる車両用外装ビームであって、前記フランジボルトには、前記ねじ部が略垂直に立設され前記ビーム本体の前記取付板部の裏面に当接する当接面と、この当接面の外縁に接続する側面と、前記側面から突出する複数の係合突起とを有するフランジ部が設けられ、前記ビーム本体には、前記フランジボルトの前記ねじ部を挿通させるとともに前記フランジ部を挿通させないように前記取付板部を貫通する貫通孔と、この貫通孔を挟む両側に前記ビーム本体の長手方向に沿って略直線状に延びるように前記裏面から突出する一対の略平行な係止凸条部とが設けられ、前記フランジボルトは、前記貫通孔に挿通された状態で前記ビーム本体の各前記係止凸条部間に前記フランジ部の前記係合突起が係合されることにより、前記ビーム本体に対して取り付けられている。
この車両用外装ビームによれば、ビーム本体からねじ部が突出しているので、車両の車台に設けられたステーのボルト取付穴にねじ部を挿通させることにより、容易にビーム本体をステーに対して仮保持させることができる。また、ビーム本体の取付板部を貫通する貫通穴にフランジボルトのねじ部を挿通させて、係止凸条部を係合突起によって弾性変形させながらフランジボルトを引き抜くあるいは押し込むだけで、ビーム本体側の係止凸条部とフランジボルト側の係合突起とを係合させることができるので、ビーム本体に対してフランジボルトを容易に取り付けることができる。
この車両用外装ビームにおいて、前記フランジボルトの前記フランジ部の側面は、略平行に延びる少なくとも一対の係合面を含むことが好ましい。この場合、フランジボルトのフランジ部の係合面とこのフランジ部を係合させる係止凸条部とがそれぞれ略平行に設けられていることにより、係止凸条部間に係合されたフランジ部の回転が押さえられる。このため、取付状態のフランジボルトの回転が防止されるので、外装ビームをステーに組み付ける際にフランジボルトが回転しないように押さえる必要がなく、ナットを回転させるだけで容易に締結作業を行うことができる。
また、この車両用外装ビームにおいて、前記ビーム本体の一対の前記係止凸条部は、前記裏面から突出した各先端部の対向間隔が各基端部の対向間隔よりも狭くなるように形成され、前記ボルトの前記フランジ部は、前記係合突起を含む最大幅が、前記係止凸条部の各前記先端部の前記対向間隔よりも大きく、各前記基端部の前記対向間隔よりも小さく形成されていることが好ましい。
この場合、ビーム本体の係止凸条部の形状が単純であるので、ビーム本体の製造が容易である。また、係止凸条部に対して、ボルトのフランジ部の係合面および係合突起がわずかな隙間を有するように各部の形状や寸法を設定することにより、ビーム本体に対して遊びのある状態でボルトが取り付けられる。これにより、ビーム本体の貫通穴の形成位置や、車台側のステーの取付位置、ステーの取付穴の形成位置等にずれがあっても、ボルトの位置をずらしながらステーの取付穴にねじ部を挿通させることができる。
本発明に係る車両用外装ビームの組立方法は、車両の車台に取り付けられる車両用外装ビームの組立方法であって、中空の押出形材により形成されたビーム本体において、長手方向に沿う取付板部を貫通する貫通孔と、前記貫通孔を挟む両側に前記長手方向に沿って略直線状に延びるように前記取付板部の裏面から突出する一対の略平行な係止凸条部とを設けておき、ねじ部が略垂直に立設された当接面と、この当接面の外縁に接続する側面と、この側面から突出する複数の係合突起とを有するフランジ部が設けられたフランジボルトを、前記ねじ部を前記ビーム本体の内部から外方へ向けて突出させるように前記貫通孔に挿通させ、前記取付板部から外方に突出させた前記ねじ部を把持し、前記フランジ部の前記当接面が前記取付板部の前記裏面に当接するまで、把持した前記ねじ部を牽引してさらに外方に引き出し、前記ビーム本体の前記係止凸条部間に前記フランジ部の前記係合突起を係合させて、前記フランジボルトを前記ビーム本体に取り付ける。
この組立方法によれば、フランジボルトのねじ部をビーム本体の内側から貫通孔に挿通させ、フランジ部が取付板部の裏面に当接するまでねじ部をビーム本体の外方に引き出すことにより、ビーム本体の取付板部から外方へねじ部が突出するようにフランジボルトが取り付けられた車両用外装ビームを組み立てることができる。
また、この組立方法において、前記取付板部から外方に突出させた前記ねじ部を牽引する際に、前記ねじ部に牽引用ナットを螺合させて、この牽引用ナットを把持して牽引することができる。この場合、ねじ部に対して牽引用ナットを一時的に螺合させることにより、牽引用ナットを容易に把持し、確実に牽引することができる。
本発明によれば、車両の車台に対して容易に組み付けることができ、また大がかりな装置を必要とせずに組立て可能な車両用外装ビームを提供できる。
本発明の車両用外装ビームを示す斜視図である。 図1に示す車両用外装ビームを構成するフランジボルトを示す斜視図である。 図1のI−I線に沿う断面矢視図である。 図1に示す車両用外装ビームの要部を示す拡大断面図である。 図1に示す車両用外装ビームを構成するビーム本体とフランジボルトとの取付構造を示す拡大断面図である。
以下、本発明に係る金属多孔質体の製造方法の実施形態について説明する。図1に示すように本発明の車両用外装ビーム(以下「外装ビーム」)10は、中空の押出形材により形成されたビーム本体20と、このビーム本体20の取付板部21から外方へねじ部31が突出するように設けられたフランジボルト30とを備え、車両の車台に取り付けられる。また、ビーム本体20の両端には、ポリプロピレン等の合成樹脂により形成されたエンドキャップ11が取り付けられている。
図2に示すように、フランジボルト30は、外装ビーム10の取付板部21から外方へ突出するねじ部31と、ねじ部31が立設されたフランジ部36とを備える。フランジ部36は、ねじ部31が略垂直に立設されビーム本体20の取付板部21の裏面21aに当接する当接面32と、この当接面32の外縁に接続する側面34と、側面34から突出する複数の係合突起35とを有する。
フランジ部36の側面34は、少なくとも一対の略平行平面状の係合面33を含んでいる。本実施形態では、フランジ部36が略正方形に形成されており、側面34の4面は2対の略平行平面状の係合面33となっている。すなわち、本実施形態のフランジボルト30のフランジ部36は、2対の平行平面状の係合面33を備え、各係合面33からそれぞれ2つの係合突起35が突出するように形成されている。係合突起35は、係合面33からの突出高さが当接面32側で低くなるように傾斜した角錐状に形成されている。
ビーム本体20は、アルミニウム合金の押出成形等によって、取り付けられる車両の幅寸法と同程度の長さの角筒状に形成されている。図3に示すように、ビーム本体20には、フランジボルト30のねじ部31を挿通させるとともにフランジ部36を挿通させないように取付板部21を貫通する貫通孔22と、この貫通孔22を挟む両側にビーム本体20の長手方向に沿って略直線状に延びるように取付板部21の裏面21aから突出する一対の略平行な係止凸条部23とが設けられている。本実施形態では、ビーム本体20は並列して延びる2つの角筒部を連ねるように形成されており、各角筒にそれぞれ2カ所の貫通孔22と一対の係止凸条部23とが設けられている(図1および図3参照)。
この外装ビーム10において、フランジボルト30は、図4に示すように、ねじ部31が貫通孔22に挿通された状態でビーム本体20の各係止凸条部23間にフランジ部36の各係合突起35が係合されることにより、ビーム本体20に対して取り付けられている。この取付状態において外装ビーム10の貫通孔22内に位置するフランジボルト30のねじ部31の基端部31aは、ねじ部31よりもやや小さい外径を有している。
ビーム本体20において、貫通孔22を挟む一対の係止凸条部23は、図5に示すように、取付板部21の裏面21aから突出した各先端部23aの対向間隔w1が各基端部23bの対向間隔w2よりも狭くなるように形成されている。この係止凸条部23に対して、フランジボルト30のフランジ部36は、係合突起35を含む最大幅w3が、係止凸条部23の各先端部23aの対向間隔w1よりも大きく、各基端部23bの対向間隔w2よりも小さく形成されている。また、フランジ部36の係合面33の幅w4は、係止凸条部23の各先端部23aの対向間隔w1よりも小さい。
これにより、フランジボルト30のフランジ部36は、ビーム本体20の係止凸条部23に対して若干の緩みを持った状態で係合されている。このため、フランジボルト30は、係止凸条部23とフランジ部36との寸法差および貫通孔22とねじ部31との寸法差の範囲で貫通孔22および係止凸条部23に対する位置を取付板部21(裏面21a)に沿って調整可能であるとともに、係止凸条部23と係合突起35との係合により脱落が防止された状態となっている。
ビーム本体20に対してフランジボルト30を取り付ける際には、フランジボルト30のフランジ部36側を治具等に保持させてビーム本体20の角筒状内部に導入し、ねじ部31を裏面21a側から外方へ突出させるように取付板部21の貫通孔22に挿通させる(図3上部参照)。そして、フランジボルト30のねじ部31を貫通孔22を通じてビーム本体20の外部に引き出し、フランジ部36の当接面32を取付板部21の裏面21aに当接させる(図3下部参照)。
取付板部21から外方に突出させたねじ部31をビーム本体20の外方に引き出す際には、取付板部21から外方に突出させたねじ部31を把持し、把持したねじ部31を牽引する。このとき、ねじ部31の先端に設けたチャック部37を治具等で把持して牽引したり、ねじ部31に一時的に螺合させた牽引用ナット12(図3参照)を治具等で牽引したりする方法を採用できる。
ここで、ビーム本体20とフランジボルト30とを組み立てる方法の一例を説明する。ビーム本体20には、長手方向に沿う取付板部21を貫通する貫通孔22と、貫通孔22を挟む両側に長手方向に沿って略直線状に延びるように取付板部21の裏面21aから突出する一対の略平行な係止凸条部23とが設けてられている。また、フランジボルト30には、ねじ部31が略垂直に立設された当接面32と、この当接面32の外縁に接続する側面34と、この側面34から突出する複数の係合突起35とを有するフランジ部36が設けられている。
まず、ねじ部31をビーム本体20の内部から外方へ向けて突出させるように貫通孔22に挿通させ、取付板部21から外方に突出させたねじ部31に牽引用ナット12を螺合させることにより、ビーム本体20の貫通孔22にフランジボルト30を保持させる。この状態では、牽引用ナット12がねじ部31に螺合しているので、フランジボルト30がビーム本体20から脱落することはない。
次いで、この牽引用ナット12を把持し、フランジ部36の当接面32が取付板部21の裏面21aに当接するまで、把持した牽引用ナット12を牽引してさらに外方に引き出す。これにより、ビーム本体20の係止凸条部23間に、フランジ部36の係合突起35を係合させ、フランジボルト30をビーム本体20に固定することができる。この状態では、フランジ部36の係合突起35とビーム本体20の係止凸条部23とが係合しているので、牽引用ナット12をねじ部31から取り外しても、フランジボルト30がビーム本体20から脱落することはない。
フランジボルト30を牽引してねじ部31をビーム本体20の外方へ引き出すとき、図5に2点鎖線で示すように、フランジ部36の側面34から突出する係合突起35が、取付板部21の裏面21aにて対をなす係止凸条部23を弾性変形させて先端部23a間を押し広げながら、係止凸条部23間に入り込む。係止凸条部23およびフランジ部36の形状および寸法は、この係止凸条部23の変形が素材(アルミニウム合金)の弾性変形の範囲内となるように設定されている。そして、係合突起35の最大幅w3部分が係止凸条部23の先端部23aを越えると、弾性変形していた係止凸条部23が戻り間隔が狭まることにより係合突起35が係合され、フランジボルト30がビーム本体20に取り付けられる。
このように、本発明の外装ビーム10は、ビーム本体20とフランジボルト30とを簡易な治具などにより手作業で組み付けることができる。したがって、大がかりなプレス機や金型などが不要である。さらに、ビーム本体20からねじ部31が突出しているので、このねじ部31を車両の車台側に形成された貫通孔に挿入することにより、外装ビーム10を車台に仮保持させることができる。したがって、外装ビーム10を車台に対して容易に組み付けることが可能である。また、この外装ビーム10は、フランジボルト30がビーム本体20に対して回転せず、ビーム本体20から脱落しないので、車台への取付作業が容易である。さらに、この外装ビーム10は、素材の弾性変形の範囲内でビーム本体20を変形させるだけでフランジボルト30が装着されるので、ビーム本体20の母材の損傷が少ない。
例えばピアスナット方式によってナットがビーム本体に固定される場合には、アルミニウム合金形材からなるビーム本体に大きな圧力が加えられ、変形や負担が生じるおそれがある。一方、本願発明によれば、大きな圧力を加えることなくビーム本体に対してフランジボルトを固定できるので、ビーム本体への変形や負担を最小限に食い止めることができる。したがって、一般的に応力腐食割れを起こしやすいとされる6000系合金や7000系合金などのアルミニウム高力系合金を、安全に使用できる。
また、一般的に、押出形材において応力腐食割れが発生する場合は、応力の発生状況にもよるが、押出方向に沿って延びる亀裂が発生しやすいことがある。しかしながら、本願発明によれば、仮に悪条件が重なりビーム本体に応力腐食割れが発生した場合であっても、外装ビームが車台に取り付けられた状態であれば、係止凸条部の先端は強度要件に無関係な位置に設けられているため、より安全性に優れる。
なお、本発明は前記実施形態の構成のものに限定されるものではなく、細部構成においては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、フランジボルトのフランジ部に形成された係合突起の形状は、円錐形などでもよい。係合突起の形成数は、係止凸条部に対して確実にフランジ部を係合させられればよく、1つの係合面に1〜3カ所程度が好ましい。
フランジボルトにおいて、ねじ部の軸線方向に沿う係合突起の形成長さは、フランジ部の板厚以下であればよい。係合突起の形成長さが板厚よりも短い場合には、係止凸条部の先端部によってフランジ部の係合面を押圧することも可能である。一方、係合突起が板厚と略同等の長さに形成される場合には、フランジ部の厚さ全体が係止凸条部の中に入り込むように保持される。さらに、フランジボルトのフランジ部自体の形状も、係止凸条部間に係合可能であればよく、正方形板に限らず、円板や、略平行に延びる少なくとも一対の係合面を有する六角形などの多角形板であってもよい。
また、フランジボルトは、フランジ部とねじ部とが一体に形成されていてもよいが、例えば、係合突起が設けられたフランジ部を有するプレート部材と、ねじ部を有するボルト部材とを接合して形成することもできる。
10 車両用外装ビーム
11 エンドキャップ
12 牽引用ナット
20 ビーム本体
21 取付板部
21a 裏面
22 貫通孔
23 係止凸条部
23a 先端部
23b 基端部
30 フランジボルト
31 ねじ部
31a 基端部
32 当接面
33 係合面
34 側面
35 係合突起
36 フランジ部
37 チャック部
w1 係止凸条部の先端部の対向間隔
w2 係止凸条部の基端部の対向間隔
w3 係合突起を含むフランジ部の最大幅
w4 フランジ部の係合面の幅

Claims (5)

  1. 中空の押出形材により形成されたビーム本体と、このビーム本体の取付板部から外方へねじ部が突出するように取り付けられたフランジボルトとを備え、車両の車台に取り付けられる車両用外装ビームであって、
    前記フランジボルトには、前記ねじ部が略垂直に立設され前記ビーム本体の前記取付板部の裏面に当接する当接面と、この当接面の外縁に接続する側面と、前記側面から突出する複数の係合突起とを有するフランジ部が設けられ、
    前記ビーム本体には、前記フランジボルトの前記ねじ部を挿通させるとともに前記フランジ部を挿通させないように前記取付板部を貫通する貫通孔と、この貫通孔を挟む両側に前記ビーム本体の長手方向に沿って略直線状に延びるように前記裏面から突出する一対の略平行な係止凸条部とが設けられ、
    前記フランジボルトは、前記貫通孔に挿通された状態で前記ビーム本体の各前記係止凸条部間に前記フランジ部の前記係合突起が係合されることにより、前記ビーム本体に対して取り付けられている
    ことを特徴とする車両用外装ビーム。
  2. 前記フランジボルトの前記フランジ部の側面は、略平行に延びる少なくとも一対の係合面を含むことを特徴とする請求項1に記載の車両用外装ビーム。
  3. 前記ビーム本体の一対の前記係止凸条部は、前記裏面から突出した各先端部の対向間隔が各基端部の対向間隔よりも狭くなるように形成され、
    前記フランジボルトの前記フランジ部は、前記係合突起を含む最大幅が、前記係止凸条部の各前記先端部の前記対向間隔よりも大きく、各前記基端部の前記対向間隔よりも小さく形成されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両用外装ビーム。
  4. 車両の車台に取り付けられる車両用外装ビームの組立方法であって、
    中空の押出形材により形成されたビーム本体において、長手方向に沿う取付板部を貫通する貫通孔と、前記貫通孔を挟む両側に前記長手方向に沿って略直線状に延びるように前記取付板部の裏面から突出する一対の略平行な係止凸条部とを設けておき、
    ねじ部が略垂直に立設された当接面と、この当接面の外縁に接続する側面と、この側面から突出する複数の係合突起とを有するフランジ部が設けられたフランジボルトを、前記ねじ部を前記ビーム本体の内部から外方へ向けて突出させるように前記貫通孔に挿通させ、
    前記取付板部から外方に突出させた前記ねじ部を把持し、
    前記フランジ部の前記当接面が前記取付板部の前記裏面に当接するまで、把持した前記ねじ部を牽引してさらに外方に引き出し、前記ビーム本体の前記係止凸条部間に前記フランジ部の前記係合突起を係合させて、前記フランジボルトを前記ビーム本体に取り付ける
    ことを特徴とする車両用外装ビームの組立方法。
  5. 前記取付板部から外方に突出させた前記ねじ部を牽引する際に、前記ねじ部に牽引用ナットを螺合させて、この牽引用ナットを把持して牽引することを特徴とする請求項4に記載の車両用外装ビームの組立方法。
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