JP2014237264A - 木質繊維板の製造方法 - Google Patents

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内藤 茂樹
Shigeki Naito
茂樹 内藤
一哲 梅岡
Kazuaki Umeoka
一哲 梅岡
武史 池村
Takeshi Ikemura
武史 池村
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Abstract

【課題】吸水による膨潤が抑制された木質繊維板を低コストで製造可能な木質繊維板の製造方法を提供すること。
【解決手段】以下の工程、(1)木質繊維材と樹脂とを含む繊維マット1を熱圧成形して、圧縮された木質成形体2を得る工程、(2)前記木質成形体2に水分を供給し、前記木質成形体2の圧縮を解放する工程、(3)前記工程(2)の後、前記木質成形体2を乾燥させて木質繊維板3を得る工程を含む木質繊維板3の製造方法とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、木質繊維板の製造方法に関する。
従来より、住宅などの室内の壁材として、透湿性を有する木質繊維板が用いられている。木質繊維板の製造方法としては、例えば特許文献1に記載されているように、木質繊維材(植物繊維)の集合体からなる繊維マットに樹脂(接着剤)を供給し、熱圧成形して木質繊維板を得る方法が知られている。
特開2003-291118
しかしながら、特許文献1のような従来の製造方法で製造された木質繊維板は、水分を吸収すると木質繊維材のスプリングバックが生じ、木質繊維板が厚さ方向に膨潤してしまうことが懸念されていた。
そして、このような木質繊維板の膨潤を抑制するためには、例えば、木質繊維板に耐水性を向上させるためのワックスなどを添加することも考えられるが、この場合には、コストアップが避けられないという問題がある。
本発明は、以上のとおりの事情に鑑みてなされたものであり、吸水による膨潤が抑制された木質繊維板を低コストで製造可能な木質繊維板の製造方法を提供することを課題としている。
上記の課題を解決するために、本発明の木質繊維板の製造方法は、以下の工程、(1)木質繊維材と樹脂とを含む繊維マットを熱圧成形して、圧縮された木質成形体を得る工程、(2)前記木質成形体に水分を供給し、前記木質成形体の圧縮を解放する工程、(3)前記工程(2)の後、前記木質成形体を乾燥させて木質繊維板を得る工程、を含むことを特徴としている。
この木質繊維板の製造方法では、前記工程(2)において、前記木質成形体の含水量が繊維飽和点以上の含水量となるように水分を供給することが好ましい。
この木質繊維板の製造方法では、前記工程(3)において、前記木質成形体の一方の面側から空気を吸引して、他方の面側から前記木質成形体に空気を透過させることがより好ましい。
この木質繊維板の製造方法では、前記工程(3)において、前記木質成形体に乾燥空気を供給して透過させることがより好ましい。
本発明の木質繊維板の製造方法によれば、吸水による膨潤が抑制された木質繊維板を低コストで製造することができる。
本発明の木質繊維板の製造方法の一実施形態を例示した概要図である。
本発明の木質繊維板の製造方法は、以下の工程を含んでいる。
(1)木質繊維材と樹脂とを含む繊維マットを熱圧成形して、圧縮された木質成形体を得る工程。
(2)前記木質成形体に水分を供給し、前記木質成形体の圧縮を解放する工程。
(3)前記工程(2)の後、前記木質成形体を乾燥させて木質繊維板を得る工程。
以下、図1とともに、本発明の木質繊維板の製造方法の一実施形態について各工程ごとに具体的に説明する。図1は、本発明の木質繊維板の製造方法の一実施形態を例示した概要図である。
工程(1)では、木質繊維材と樹脂とを含む繊維マット1を熱圧成形して、圧縮された木質成形体を得る。
繊維マット1に含まれる木質繊維材としては、例えば、ケナフ、ジュートなどの麻類の靭皮繊維などを例示することができる。なかでも、麻類の靭皮繊維は、結晶性で強度の高いセルロースを多く含有し、繊維としての強度が高いため好ましい。麻類の靭皮繊維は、例えば、レッティングと呼ばれる浸水処理および物理的な解繊処理により、麻類の植物から長繊維を得ることができる。これらの木質繊維材は、例えば、長さ10〜200mm、直径100μm以下の長繊維であることが好ましく、長繊維を使用することで、長繊維同士を良く絡み合わせることにより繊維マット1の形状保持性を高めることができる。また、木質繊維材は、水中に浸漬して接着成分を除去する前処理が行われたものであってもよい。木質繊維材は、公知の解繊シリンダーなどによって解繊されたもので繊維マット1を構成することができる。
繊維マット1に含まれる樹脂は、液状または粉末状の樹脂を適宜使用することができる。樹脂は、例えば、熱硬化性を有するものとして、酢酸ビニル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、ユリア樹脂、メラミン樹脂、フェノール樹脂などを例示することができる。
繊維マット1中の樹脂の量は、製造しようとする木質繊維板3の強度、厚み、密度などを考慮して適宜設定することができる。
繊維マット1の形成方法は特に限定されない。具体的には、液状の樹脂を使用する場合には、例えば、木質繊維材を解繊シリンダーなどで解繊し、この解繊された木質繊維材を用いて繊維よりなるマットを形成する。そして、このマットに液状の樹脂を供給して繊維マット1を形成する方法などを例示することができる。また、粉末状の樹脂を使用する場合には、例えば、木質繊維材の上に粉末状の樹脂を積層して積層体を形成し、この積層体を解繊シリンダーなどで解繊して木質繊維材と樹脂とを混合する。そして、この混合物を積み重ねることで繊維マット1を形成する方法などを例示することができる。
そして、このような繊維マット1を熱圧成形して硬化させ、圧縮された木質成形体2を得る。繊維マット1のプレス方法としては、バッチ式の平板プレスや連続プレスなどを採用することができるが、特に限定はされない。また、熱圧成形の際の温度や時間や圧力は、樹脂の種類や製造する木質繊維板3の厚み、後述する木質成形体2の反発などを考慮して適宜に設定することができる。
工程(2)では、木質成形体2に水分を供給し、木質成形体2の圧縮を解放する。
工程(1)の熱圧成形により、木質繊維材が強制的に圧縮された状態で木質成形体2が硬化しているため、木質成形体2には反発力が蓄積されている。
そして、この木質成形体2に水分を供給することで、木質繊維材のスプリングバックが生じて木質成形体2が厚さ方向に反発するため、圧縮が解放され、木質成形体2は厚さ方向に復帰する。
木質成形体2の反発力は、木質繊維材の種類や圧縮の程度(熱圧成形時のプレス圧力や時間など)などによって異なるため、製造する木質繊維板3の厚さを考慮して、工程(1)における圧縮の程度(熱圧成形時のプレス圧力や時間など)などを調整することが望ましい。
また、木質成形体2への水分の供給方法は特に限定されず、例えば図1に例示したように、公知の散水手段Fによって木質成形体2の上方から水を散水する方法などが例示される。
木質成形体2に供給する水分量は、木質成形体2の含水量が繊維飽和点以上の含水量となるように設定することが好ましい。ここで、繊維飽和点とは、細胞内腔などに自由水が全く存在しないで、細胞壁が結合水で完全に飽和した状態、あるいはそのときの含水率をいう。そして、木質繊維材の繊維飽和点の含水率はおよそ30%であることから、木質成形体2の含水量がおよそ30%以上となるように木質成形体2に水分を供給することが好ましい。木質成形体2の含水量を繊維飽和点以上(およそ30%以上)とすることで、確実に木質繊維材のスプリングバックを生じさせることができ、より安定的に木質成形体2の圧縮を解放することができる。
工程(3)では、前記工程(2)の後、木質成形体2を乾燥させて木質繊維板3を得る。
木質成形体2を乾燥させる方法は特に限定されない。具体的には、例えば、雨がかからない屋内に木質成形体2を放置して乾燥させる方法を例示することができる。また別の方法としては、例えば、木質成形体2の一方の面側に公知の吸引手段Sを配設し、この吸引手段Sによって空気を吸引して、他方の面側から木質成形体2に空気を透過させる方法を例示することができる。また、別の方法としては、例えば、木質成形体2の上方に、ファンなどを備えた気流供給手段Kを配設し、この気流供給手段Kから木質成形体2に乾燥空気を供給して下方側に透過させる方法を例示することができる。また、吸引手段Sと気流供給手段Kを併設して、気流供給手段Kからの乾燥空気を吸引手段Sで吸引して木質成形体2に空気を透過させることもできる。このような方法は、工程(2)において吸水した木質成形体2を効率的に乾燥させることができるため好ましい。
本発明の木質繊維板3の製造方法は、工程(2)において、木質成形体2に水分を供給して木質成形体2の圧縮を解放し、工程(3)において、木質成形体2を乾燥させて木質繊維板3を得る。このため、製造された木質繊維板3は、木質繊維材のスプリングバックによって圧縮が解放されており、木質繊維板3が吸水した場合にも、木質繊維板3の厚さ方向の膨潤を確実に抑制することができる。したがって、木質繊維板3に耐水性を向上させるためのワックスなど添加する必要もなく、製造コストを低く抑えることができる。
本発明の木質繊維板の製造方法は、以上の実施形態に限定されるものではない。例えば、繊維マットには、珪藻土、シリカゲル、活性炭、ゼオライト、活性白土などの調湿材料が含まれていてもよい。また、繊維マットを熱圧成形する前に、必要に応じて、繊維マットを予備圧締(プリプレス)することができる。さらに、本発明の木質繊維板の製造方法は、木質繊維板の表面に、必要に応じて、所望の着色、模様などを施した化粧シートや突き板を貼着する工程や、木質繊維板の表面に所望の塗料を塗装する工程などを含むことができる。
1 繊維マット
2 木質成形体
3 木質繊維板

Claims (4)

  1. 以下の工程、
    (1)木質繊維材と樹脂とを含む繊維マットを熱圧成形して、圧縮された木質成形体を得る工程、
    (2)前記木質成形体に水分を供給し、前記木質成形体の圧縮を解放する工程、
    (3)前記工程(2)の後、前記木質成形体を乾燥させて木質繊維板を得る工程、
    を含むことを特徴とする木質繊維板の製造方法。
  2. 前記工程(2)において、前記木質成形体の含水量が繊維飽和点以上の含水量となるように水分を供給することを特徴とする請求項1に記載の木質繊維板の製造方法。
  3. 前記工程(3)において、前記木質成形体の一方の面側から空気を吸引して、他方の面側から前記木質成形体に空気を透過させることを特徴とする請求項1または2に記載の木質繊維板の製造方法。
  4. 前記工程(3)において、前記木質成形体に乾燥空気を供給して透過させることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の木質繊維板の製造方法。





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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63290705A (ja) * 1987-05-25 1988-11-28 Noda Plywood Mfg Co Ltd 乾式法による木質繊維板の凹凸模様形成方法
JPH0852711A (ja) * 1994-08-12 1996-02-27 Matsushita Electric Works Ltd 中密度繊維板の製造方法とこの中密度繊維板を用いた床材
JPH11268013A (ja) * 1998-03-18 1999-10-05 Daiken Trade & Ind Co Ltd 低比重繊維板の製造方法

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