JP2014237186A - 熱交換器の組立装置及び組立方法 - Google Patents

熱交換器の組立装置及び組立方法 Download PDF

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彰浩 菊池
啓和 八重沢
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啓和 八重沢
和宏 浅野
Kazuhiro Asano
和宏 浅野
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Abstract

【課題】チューブの間隔にズレが生じることを防止する熱交換器の組立装置を提供する。【解決手段】均し板(54)が、複数のチューブ(11)が積層方向に移動することを許容して複数のチューブ(11)をテーブル(51)との間で挟持しながら、クランプ部(55)が複数のチューブ(11)を積層方向に圧縮し、クランプ部(55)の可動部(552)が、複数のチューブ(11)が積層方向に移動することを規制すると共に、均し板(54)が、圧縮された複数のチューブ(11)が積層方向に移動することを規制して圧縮された複数のチューブ(11)をテーブル(51)との間で挟持しながら、複数のチューブ(11)の筒方向の端部に一組のタンク(23、24)を嵌装する。【選択図】図3

Description

この発明は、媒体の熱交換を行う熱交換器の組立装置及び方法に関する。
媒体が流通するチューブと、フィンとを交互に積層し、チューブの両エンド側にタンクを接続して構成される熱交換器コアが自動車を初めとして広く用いられている。このような熱交換器コアは、基台の上にチューブとフィンとを交互に積層して並べ、これを積層方向に圧縮し、チューブ間隔が所定の間隔となった状態で、タンクを圧入するという行程で組立てられる(特許文献1参照)。
熱交換器コアの組立てにおいて、積層方向への圧縮時にチューブとフィンとがテーブルから浮き上がることを防止するためにチューブとフィンとを押圧する上面ガイドプレートを備えるものも知られている(特許文献2参照)。
実開平02−35630公報 特開昭61−25734号公報
従来技術のように、積層方向への圧縮時に押圧する構成のものは、押圧力によっては、チューブのピッチが等間隔に圧縮されない場合がある。この状態では、チューブがタンクに圧入しづらくなるばかりか、チューブやアウターフィンが変形して熱交換器コアが規定のピッチ間隔を維持できなくなるという問題があった。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、熱交換器の組立時にチューブの間隔にズレが生じることを防止できる熱交換器の組立装置を提供することを目的とする。
本発明のある態様によると、積層された複数のチューブと、複数のチューブの筒方向の端部に備えられる一組のタンクと、を備える熱交換器の組立装置であって、複数のチューブを載置するテーブルと、複数のチューブを積層方向に圧縮するクランプ部と、クランプ部により複数のチューブを積層方向に圧縮するときに、複数のチューブをテーブルとの間で挟持する均し板と、を備える。この均し板が、複数のチューブが積層方向に移動することを許容して複数のチューブをテーブルとの間で挟持しながら、クランプ部が複数のチューブを積層方向に圧縮する。また、クランプ部の可動部が、複数のチューブが積層方向に移動することを規制すると共に、均し板が、この複数のチューブが積層方向に移動することを規制して圧縮された複数のチューブをテーブルとの間で挟持しながら、複数のチューブの筒方向の端部に一組のタンクを嵌装することを特徴とする。
上記態様によれば、チューブを圧縮するときは積層方向に移動を許容しながら均し板によってテーブルの間で挟持し、タンクを取付けるときはチューブが積層方向に移動することを規制するように均し板に挟持するように構成した。このように構成することで、圧縮時にはチューブが所定の間隔となるように圧縮でき、タンク取付け時にはチューブの移動を規制して確実にチューブをタンクに嵌装することができる。これにより、チューブの位置がズレることが防止され、タンクへの嵌装時にもチューブが変形することが抑制され、熱交換器コアの組立時の歩留まりを向上することができる。
本発明の実施形態の熱交換器コアの構成を示す説明図である。 本発明の実施形態の熱交換器コアの組立方法を示す説明図である。 本発明の第1実施形態の熱交換器組立装置の構成及びその動作を示す説明図である。 本発明の第1実施形態の熱交換器組立装置の構成及びその動作を示す説明図である。 本発明の第1実施形態の熱交換器組立装置の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の均し板の構成を示す説明図である。 本発明の第2実施形態の熱交換器組立装置の動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の熱交換器コア10の構成を示す説明図である。
熱交換器コア10は、内部を流通する媒体と周辺の空気との間で熱交換を行うものである。熱交換器コア10は、例えば内燃機関の冷却水が流通するラジエタ、吸気が流通するチャージエアクーラー、エアコンや冷却装置の冷媒が流通するコンデンサ等に用いられる。
熱交換器コア10は、内部を媒体が流通する筒状の複数のチューブ11と、チューブ11よりも表面積を拡大して媒体と空気との間で熱交換を行わせるアウターフィン12とが交互に積層されて構成される。
チューブ11の筒方向両端部には、タンク13、14がそれぞれ固定される。各チューブ11とタンク13、14とは、互いに媒体が流通するように連通している。
タンク13には媒体入口15が、タンク14には媒体出口16が、それぞれ備えられている。媒体入口15から供給された媒体は、タンク13に貯留されると共にタンク13から各チューブ11へと流通する。各チューブ11を流通した媒体はタンク14に貯留される。タンク14の媒体は、媒体出口16から排出される。
この熱交換器コア10を構成する各部位は、例えばアルミニウムにより構成される。また、各部位の表面にはろう付けのためのクラッド層が施されている。
次に、このように構成された熱交換器コア10の組立方法を説明する。
図2は、本発明の実施形態の熱交換器コア10の組立方法を示す説明図である。
熱交換器コア10は、チューブ11とアウターフィン12とが交互に所定の数だけ積層されて構成される。
まず、チューブ11とアウターフィン12とを交互に所定の数だけ積層して準備する(図2(A)参照)。そして、後述する熱交換器組立装置50において、これらチューブ11とアウターフィン12とを積層方向に圧縮する(図2(B)参照)。このとき、アウターフィン12の一部が潰れ、隣接するチューブ11に密着する。なお、以降は、チューブ11とアウターフィン12とが交互に所定の数だけ積層した構成を、「積層体18」と呼ぶ。
チューブ11及びアウターフィン12からなる積層体18は、後述する熱交換器組立装置50により、積層方向に所定のサイズとなるまで圧縮される。この所定のサイズは、隣り合うチューブ11とチューブ11との間隔が、タンク13、14の構成部品となるタンクプレート23、24に形成されたチューブ挿入孔23a、24aの間隔と略一致するサイズである(図2(C)参照)。なお、隣り合うチューブ11とチューブ11との間隔を、「チューブピッチ」と呼ぶ。
積層体18のチューブピッチが所定の間隔となるまで圧縮された後、チューブ11の開口側両端部に、タンクプレート23、24を圧入する。これにより、チューブ11、アウターフィン12、タンクプレート23、24がそれぞれ一体となる(図2(D)参照)。
この後、タンクプレート23、24にそれぞれタンクの構成部品等を接合し、熱処理によりチューブ11、アウターフィン12、タンクプレート23、24の表面に予め施されたクラッド層を溶融させて、各部位が互いにろう付けされる。これにより熱交換器コア10が完成する。
次に、本発明の第1実施形態の熱交換器組立装置50について説明する。図3及び図4は、熱交換器組立装置50の構成及びその動作を示す説明図である。
図3(A)を参照すると、熱交換器組立装置50は、テーブル51、搬送部52、圧縮部53を備える。
テーブル51は、熱交換器コア10の部品となるチューブ11とアウターフィン12とからなる積層体18が載置される平板状の部位である。
搬送部52は、テーブル51に載置された積層体18をテーブル51に載置したまま圧縮部53側へと搬送する機構である。搬送部52は、例えば、モータや油圧シリンダ等のアクチュエータから構成される。
圧縮部53は、テーブル51に載置された積層体18を積層方向に圧縮する部位である。圧縮部53は、均し板54とクランプ部55とを備える。
クランプ部55は、固定部551と可動部552とを有する。テーブル51上に載置された積層体18は、図3(C)に示すように、搬送部52により搬送され、積層方向の一端で固定部551に当接する。このとき可動部552は待避している。その後、図4(A)及び(B)に示すように、可動部552が積層体18の積層方向の他端から固定部551へと向かって移動する。これにより、積層体18が積層方向に圧縮される。
均し板54は、アクチュエータ540を有する。アクチュエータ540は図示しない熱交換器組立装置本体に固定され、均し板54をテーブル51に対して昇降させる。図4(A)及び(B)に示すように、クランプ部55により積層体18を圧縮するときに、アクチュエータ540の動作により均し板54を積層体18の上方側からテーブル51側へと向かって下降させ、積層体18をテーブル51との間で挟持する。均し板54が積層体18を押圧することにより、圧縮時に積層体18のチューブ11やアウターフィン12がテーブル51から浮き上がることを防止して、チューブ11とアウターフィン12との位置関係がズレることを防止する。均し板54は、例えば鉄等の硬質な金属により構成される。
このようにして圧縮され、チューブピッチが所定の間隔となるまで縮小された積層体18に、タンクプレート23、24を嵌装する(図2(C)、(D)参照)。積層体18のそれぞれのチューブ11に対して、タンクプレート23、24それぞれのチューブ挿入孔23a、24aを嵌合させて、タンクプレート23、24を圧入する。
この後、タンクプレート23、24にそれぞれ図示しないタンクの構成部品を接合し、熱処理によりチューブ11、アウターフィン12、タンクプレート23、24の表面に予め施されたクラッド層を溶融させて、各部位が互いにろう付けされる。これにより熱交換器コア10が完成する。
このような熱交換器コア10の組立方法において、従来、次のような問題点があった。
圧縮部53では、チューブ11及びアウターフィン12がテーブル51から浮き上がることを防止するために、均し板54により積層体18を押圧している。
均し板54により上方から押圧された状態でクランプ部55により積層体18を圧縮すると、均し板54の押圧力によっては、均し板54と積層体18との間に摩擦が発生し、チューブ11とアウターフィン12との移動量にズレが生じて、チューブピッチが均一な間隔とならない場合がある。
チューブピッチが均一でない場合は、各チューブ11とタンクプレート23、24のチューブ挿入孔23a、24aとにズレが生じる。このズレにかかわらずタンクプレート23、24を挿入しようとすると、チューブ11が変形し、変形したチューブ11に追従してアウターフィン12が変形する可能性があり、チューブ11やアウターフィン12が規定ピッチでの間隔を維持できないという問題が従来あった。
本発明の第1の実施形態は、この問題に対して、次のような構成により、タンクプレート23、24をチューブ11に挿入するときにチューブ11やアウターフィン12の変形を防止した。
図5は、本発明の第1実施形態の熱交換器組立装置50の動作を示すフローチャートである。
図3、図4及び図5を参照して、本発明の第1実施形態の熱交換器コア10の組立工程を説明する。
まず、ステップS10において、テーブル51にチューブ11とアウターフィン12とをそれぞれ所定の個数並べた積層体18を載置する(図3(A)参照)。
次に、ステップS20において、搬送部52が、テーブル51に載置された積層体18を、クランプ部55の固定部551に当接するまで搬送する。なお、積層体18を搬送するときは、クランプ部55の可動部552は待避している(図3(B)、(C)参照)。
次に、ステップS30において、圧縮部53が仮圧縮行程を行う。
仮圧縮行程では、アクチュエータ540により均し板54をテーブル51へと向かって下降させ、積層体18を厚さ方向に押圧する。この状態で、クランプ部55が積層体18を積層方向に圧縮する(図4(A)参照)。
仮圧縮行程における均し板54の押圧力は、後述する本圧縮行程における押圧力よりも小さくする。具体的には、クランプ部55が積層体18を圧縮するときに、チューブ11又はアウターフィン12が積層方向に移動することを許容し、かつ、積層体18がテーブル51から浮き上がることを防止できるような押圧力を設定する。
なお、押圧力を設定するのではなく、アクチュエータ540が、均し板54のテーブル51に対するストローク量によって押圧力を制御してもよい。例えば、テーブル51と均し板54との間隔が積層体18の厚みよりも僅かに大きい間隔となるようにストローク量を設定する。このようにストローク量を設定することによっても、積層体18を圧縮するときにチューブ11又はアウターフィン12が積層方向に移動することを許容し、かつ、積層体18がテーブル51から浮き上がることを防止できる。
クランプ部55では、積層体18が積層方向の一端で固定部551に当接しており、可動部552が、積層体18の積層方向の他端から固定部551へと向かって移動することにより、積層体18が積層方向に圧縮される。
第1実施形態の仮圧縮行程において、クランプ部55による圧縮は、チューブピッチが前述の所定の間隔に対して9割程度近づいた状態となるまで圧縮を行うものとする。
次に、ステップS40において、本圧縮行程を行う。
本圧縮行程では、アクチュエータ540により均し板54が積層体18を上方側から押圧する押圧力を、仮圧縮行程よりも高める。この状態で、クランプ部55がこれらを積層方向にさらに圧縮し、チューブピッチが所定の間隔となるまで圧縮する(図4(B)参照)。
本圧縮行程における均し板54の押圧力は、チューブ11とアウターフィン12とが積層方向に僅かにしか移動しないように押圧力に設定する。すなわち、均し板54の押圧力によりチューブ11とアウターフィン12とが積層方向に移動することを規制する。
なお、押圧力を設定するのではなく、仮圧縮行程と同様に、アクチュエータ540が、均し板54のテーブル51に対するストローク量によって押圧力を制御してもよい。例えば、テーブル51と均し板54との間隔が積層体18の厚さとほぼ同じ、又は、僅かに小さい間隔となるように設定する。このようにストローク量を設定することにより、積層体18を圧縮するときに、これらが積層方向に移動することを規制する。
なお、仮圧縮行程において、チューブピッチが所定の間隔となるまで圧縮した後、本圧縮行程において、均し板54の押圧力を大きくしつつ、チューブピッチが所定の間隔を維持するようにクランプ部55の圧縮を維持するようにしてもよい。均し板54の押圧力を大きくしたときに積層体18が積層方向に拡大するので、これを押さえながらクランプ部55に圧縮を維持させるためである。
本圧縮行程の後、ステップS50において、圧縮された積層体18にタンクプレート23、24を取付ける(図4(C)参照)。
クランプ部55により圧縮されることにより、積層体18のチューブピッチが所定の間隔となるまで縮小される。このように縮小された積層体18のそれぞれのチューブ11に、タンクプレート23、24のそれぞれのチューブ挿入孔23a、24aを嵌装して、タンクプレート23、24を圧入する。このとき、クランプ部55の可動部552により積層体18が可動部552側に移動することを規制すると共に、均し板54は、本圧縮行程と同じ押圧力で積層体18を押圧したままとし、積層体18のチューブ11とアウターフィン12とでズレが発生することを防止する。
この後、タンクプレート23、24にそれぞれ図示しないタンクの構成部品を接合し、熱処理によりチューブ11、アウターフィン12、タンクプレート23、24の表面に予め施されたクラッド層を溶融させて、各部位が互いにろう付けされる。これにより熱交換器コア10が完成する。
このように、本発明の第1実施形態では、仮圧縮行程及び本圧縮行程を行うことにより、次のような効果が得られる。
チューブ11とアウターフィン12とからなる積層体18を圧縮するとき、均し板54によりテーブル51との間で積層体18を挟持することで、積層体18がテーブルから浮き上がることが防止されて、チューブ11とアウターフィン12とが積層方向や厚さ方向にズレが生じることを防止できる。
さらに、積層体18の圧縮を行う行程を仮圧縮行程と本圧縮行程とに分け、積層体18の圧縮量が大きくチューブ11とアウターフィン12とを大きく移動させる必要がある仮圧縮行程では、均し板54の押圧力を小さく設定し、チューブ11とアウターフィン12とが移動することを許容する。また積層体18の移動が少ない本圧縮行程及びタンクプレート23、24の取付け行程では、均し板54の押圧力が仮圧縮行程よりも大きくなるように設定した。
これにより、圧縮時にチューブ11とアウターフィン12とが積層方向に移動することが許容されて、チューブピッチを均一とすることができる。
また、本圧縮行程において、均し板54の押圧力を大きくしてチューブ11及びアウターフィン12の移動を規制することにより、チューブ11とアウターフィン12にズレが発生することを防止できる。さらに、各チューブ11にタンクプレート23、24を圧入するときにも、均し板54の押圧力が大きいまま維持されているので、チューブ11とアウターフィン12との移動が規制されて、タンクプレート23、24の圧入によりチューブ11が変形することが抑えられる。
なお、アクチュエータ540によって押圧力ではなくストローク量によって均し板54による押圧力を制御してもよい。このようにすることでアクチュエータ540を油圧、モータ、ソレノイド等のさまざまの構成を用いることができる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態では、均し板54の構成が第1実施形態と異なる。その他の構成は第1実施形態と同一の符号を付し、その説明は省略する。
図6は、本発明の第2実施形態の均し板54の構成を示す説明図である。図6(A)は均し板54をテーブル51の水平方向から観察した図を、図6(B)は、均し板54をテーブル51に対峙する面から観察した図をそれぞれ示す。
均し板54は、仮均し部541、本均し部542、基部543、第1アクチュエータ544及び第2アクチュエータ545を備える。
本均し部542は多数の突起部542aを備える櫛形形状を有すると共に、突起部542aの先端が平板状に加工されており、この先端がテーブル51に対峙する。仮均し部541は、テーブル51に対峙する平板に多数のスリット541aを備えた形状を有する。各スリット541aには本均し部542の突起部542aが挿通する。
基部543は、図示しない熱交換器組立装置本体に固定されると共に、第1アクチュエータ544を介して本均し部542に連結されている。本均し部542と仮均し部541とは第2アクチュエータ545を介して互いに連結されている。
第1アクチュエータ544は、基部543と本均し部542及び仮均し部541との位置関係を制御する。第2アクチュエータ545は、本均し部542と仮均し部541との位置関係を制御する。
仮均し部541のテーブル51に対峙する面、すなわち、積層体18に当接する面は、本均し部542と比較して摩擦力が小さくなるように構成されている。これに対して、本均し部542の各突起部542aのテーブル51に対向する面、すなわち、積層体18に接する面は、仮均し部541と比較して摩擦力が大きくなるように構成されている。例えば仮均し部541は研磨加工された滑り面とし、本均し部542の突起部542aの先端は粗面加工された摩擦面とする。
仮均し部541と本均し部542とは、圧縮部53において、積層体18のチューブ11及びアウターフィン12の積層方向と同方向に、交互に並ぶように配置される。なお、これに限らず、積層体18のチューブ11及びアウターフィン12の積層方向と略直角に、仮均し部541と本均し部542とが交互に並ぶように配置してもよい。
このように構成された第2実施形態における熱交換器コア10の組立工程を、図7及び図5のフローチャートを参照して説明する。
第2実施形態においても、第1実施形態の図5のフローチャートと同様に、ステップS10において、テーブル51に積層体18を載置し、ステップS20において、搬送部52が、テーブル51に載置された積層体18を圧縮部53に搬送する(図7(A)参照)。
次に、ステップS30において仮圧縮行程を行う。
仮圧縮行程では、均し板54の仮均し部541により積層体18を押圧する。
図7(B)に示すように、第1アクチュエータ544により均し板54をテーブル51へと向かって下降させる。このとき第2アクチュエータ545が伸張しており、本均し部542は仮均し部541よりも後退した位置であり、仮均し部541のみが積層体18に当接する。この状態で、クランプ部55が積層体18を積層方向に圧縮する。仮圧縮行程では、第1実施形態と同様に、クランプ部55による圧縮は、チューブピッチが前述の所定の間隔に対して9割程度近づいた状態となるまで圧縮を行うものとする。
仮均し部541の積層体18に当接する面は滑り面であり、仮均し部541と積層体18との間の摩擦力が、後述する本圧縮行程における摩擦力よりも小さくなる。このような構成により、クランプ部55が積層体18を圧縮するときに、チューブ11又はアウターフィン12が積層方向に移動することを許容して、かつ、積層体18がテーブル51から浮き上がることを防ぐように、仮均し部541が積層体18を押圧する。
次に、ステップS40において本圧縮行程を行う。
本圧縮行程では、均し板54の仮均し部541及び本均し部542により積層体18を押圧する。
図7(C)に示すように、本圧縮行程では、第1アクチュエータ544及び第2アクチュエータ545により、仮均し部541のスリット541aから本均し部542の突起部542aを進出させ、仮均し部541と本均し部542の突起部542aが同一の面となるように設定する。これにより仮均し部541及び本均し部542が、共に積層体18を押圧する。
本均し部542の突起部542aの積層体18に当接する面は摩擦面であり、本均し部542と積層体18との間の摩擦力が仮均し部541のみの摩擦力よりも大きくなる。このような構成により、本圧縮行程において、クランプ部55が積層体18を圧縮するときに、摩擦力によりチューブ11又はアウターフィン12が積層方向に移動することを規制して本均し部542が積層体18を押圧する。
これにより、チューブ11とアウターフィン12との積層方向への移動が規制される。この状態でクランプ部55がこれらを積層方向にさらに圧縮し、チューブピッチが所定の間隔となるまで圧縮する。
特に、第2実施形態では、仮均し部541及び本均し部542が、共に積層体18を押圧するが、積層体18は摩擦力の大きい本均し部542に当接する部分のみの移動が規制され、仮均し部541に当接する部分では仮圧縮行程と同様に移動が許容される。このような構成により、本圧縮を行うときも部分的にチューブ11及びアウターフィン12に移動が許容されて、圧縮による積層体18の歪みが緩和される。
本圧縮行程の後、ステップS50において、圧縮された積層体18にタンクプレート23、24を取付ける(図7(D)参照)。
タンクプレート23、24の取付け行程では、クランプ部55の可動部552により積層体18が可動部552側に移動することを規制すると共に、均し板54は、本圧縮行程と同一に仮均し部541及び本均し部542が共に積層体18を押圧する。このときの本均し板542の摩擦力により、積層体18のチューブ11とアウターフィン12とにズレが発生することが防止される。
このときも本圧縮行程と同様に、仮均し部541及び本均し部542が、共に積層体18を押圧するが、積層体18は摩擦力の大きい本均し部542に当接する部分のみの移動が規制され、仮均し部541に当接する部分では仮圧縮行程と同様に移動が許容される。このような構成により、タンクプレート23、24のチューブ挿入孔23a、24aとチューブ11とに多少のズレがあった場合にも、仮均し部541において移動が許容されて、タンクプレート23、24を取付けるときのチューブ11の歪みが緩和される。
この後、第1実施形態と同様に、タンクプレート23、24にそれぞれ図示しないタンクの構成部品を接合し、熱処理によりチューブ11、アウターフィン12、タンクプレート23、24の表面に予め施されたクラッド層を溶融させて、各部位が互いにろう付けされる。これにより熱交換器コア10が完成する。
このように、第2実施形態では、仮圧縮行程及び本圧縮行程を仮均し部541及び本均し部542により行うことにより、次のような効果が得られる。
第2実施形態では、第1実施形態と同様に、仮圧縮行程において、チューブ11とアウターフィン12とが積層方向に移動ことが妨げられず、圧縮によりチューブピッチを均一とすることができる。また本圧縮行程において、チューブ11とアウターフィン12を均一な間隔とすることができる。さらに、各チューブ11にタンクプレート23、24を圧入するときにも、均し板54の押圧力を大きくしてチューブ11及びアウターフィン12の移動を規制することにより、チューブ11が変形することが抑えられる。
さらに、第2実施形態では、第1実施形態に対して、均し板54の摩擦力が変更されることで、仮圧縮行程では、チューブ11及びアウターフィン12の移動を許容し、本圧縮行程及びタンクプレート23、24の取付け行程ではチューブ11及びアウターフィン12の移動が規制される。第2実施形態では、第1アクチュエータ544及び第2アクチュエータ545の押圧力やストローク量を制御する必要がなく、これらアクチュエータを簡易なもの、例えば油圧により予め設定されたストロークにのみ動作するものであってもよい。これにより熱交換器組立装置50を構成する部位のコスト、制御装置のコストを抑えることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一つを示したものに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
前述した第1又は第2実施形態では、均し板54は、テーブル51の鉛直上方からアクチュエータ等により昇降させるように構成したが、これに限られず、例えば圧縮部53の一部にヒンジを取付け、このヒンジを始点として斜め方向から積層体18を押圧するように構成してもよい。
また、前述した第1又は第2実施形態では、テーブル51に載置された積層体18を搬送部52が圧縮部53へと搬送するとしたが、テーブル51に載置された積層体18の付近に、均し板54やクランプ部55の構成が移動して、仮圧縮行程及び本圧縮行程を行ってもよい。
また、前述した第1又は第2実施形態では、積層体18がチューブ11とアウターフィン12とが互いに積層して構成したが、これに限られず、例えばチューブ11のみを積層して構成した熱交換器コア10の組立方法においても、同様に適用することができる。
10 熱交換器コア
11 チューブ
12 アウターフィン
13、14 タンク
15 媒体入口
16 媒体出口
18 積層体
23、24 タンクプレート
23a、24a チューブ挿入孔
50 熱交換器組立装置
51 テーブル
52 搬送部
53 圧縮部
54 均し板
55 クランプ部
540 アクチュエータ
541 仮均し部(第1の均し部)
541a スリット
542 本均し部(第2の均し部)
542a 突起部
543 基部
544 第1アクチュエータ
545 第2アクチュエータ
551 固定部
552 可動部

Claims (7)

  1. 積層された複数のチューブと、複数の前記チューブの筒方向の端部に備えられる一組のタンクと、を備える熱交換器の組立装置であって、
    複数の前記チューブを載置するテーブルと、
    固定部と可動部とを備え、前記可動部が前記固定部側に移動することで複数の前記チューブを積層方向に圧縮するクランプ部と、
    前記クランプ部により複数の前記チューブを積層方向に圧縮するときに、複数の前記チューブを前記テーブルとの間で挟持する均し板と、
    を備え、
    前記均し板が、複数の前記チューブが積層方向に移動することを許容して複数の前記チューブを前記テーブルとの間で挟持しながら、前記クランプ部が複数の前記チューブを積層方向に圧縮し、
    前記クランプ部の前記可動部が、複数の前記チューブが積層方向に移動することを規制すると共に、前記均し板が、複数の前記チューブが積層方向に移動することを規制して、前記圧縮された複数の前記チューブを前記テーブルとの間で挟持しながら、複数の前記チューブの筒方向の端部に前記一組のタンクを嵌装する
    ことを特徴とする熱交換器の組立装置。
  2. 前記均し板が、第1の押圧力で複数の前記チューブを前記テーブルに押圧しながら、前記クランプ部が複数の前記チューブを積層方向に圧縮し、
    前記均し板が、前記第1の押圧力よりも大きい第2の押圧力で複数の前記チューブを前記テーブルに押圧しながら、前記圧縮された複数の前記チューブの筒方向の端部に前記一組のタンクを嵌装する
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器の組立装置。
  3. 前記均し板は、第1の均し部と、前記チューブに対する摩擦力が前記第1の均し部よりも大きい第2の均し部と、を備え、
    前記第1の均し部が、複数の前記チューブを前記テーブルとの間で挟持しながら、前記クランプ部が複数の前記チューブを積層方向に圧縮し、
    前記第2の均し部が、複数の前記チューブを前記テーブルとの間で挟持しながら、前記圧縮された複数の前記チューブの筒方向の端部に前記一組のタンクを嵌装する
    ことを特徴とする請求項1に記載の熱交換器の組立装置。
  4. 前記均し板の複数の前記チューブに対峙する面は、前記第1の均し部と前記第2の均し部とが交互に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の熱交換器の組立装置。
  5. 前記第1の均し部と前記第2の均し部とが、複数の前記チューブを前記テーブルとの間で挟持しながら、複数の前記チューブの筒方向の端部に前記一組のタンクを嵌装することを特徴とする請求項3又は4に記載の熱交換器の組立装置。
  6. 複数の前記チューブの間にそれぞれフィンが挟持され、複数の前記チューブと複数の前記フィンとが交互に積層されることを特徴とする請求項1から5のいずれか一つに記載の熱交換器の組立装置。
  7. 積層された複数のチューブと、複数の前記チューブの筒方向の端部に備えられる一組のタンクと、を備える熱交換器の組立方法であって、
    複数の前記チューブがテーブルに載置され、均し部が、複数の前記チューブが積層方向に移動することを許容して複数の前記チューブを前記テーブルとの間で挟持しながら、複数の前記チューブを積層方向に圧縮する第1の行程と、
    前記第1の行程の後、クランプ部の可動部が、複数の前記チューブが積層方向に移動することを規制すると共に、前記均し板が、複数の前記チューブが積層方向に移動することを規制して複数の前記チューブを前記テーブルとの間で挟持しながら、複数の前記チューブの筒方向の端部に前記一組のタンクを嵌装する第2の行程と、
    を有することを特徴とする熱交換器の組立方法。
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