JP2014236936A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
遊技球(P)が流下する遊技領域(20a)が前面に設けられた遊技盤(20)を備えた遊技機において、
前記遊技領域(20a)に開口する第1の入賞口(39)への遊技球(P)の入球が可能または容易となる開放状態と第1の入賞口(39)への遊技球の入球が不能または困難になる閉成状態との間で開閉する第1の開閉部材(88)を有する第1の入賞装置(38)と、
前記遊技領域(20a)に開口する第2の入賞口(41)への遊技球(P)の入球が可能または容易となる開放状態と第2の入賞口(41)への遊技球(P)の入球が不能または困難になる閉成状態との間で開閉する第2の開閉部材(114)を有し、前記第1の入賞口(39)への遊技球(P)の入賞を契機とする所定の開放条件の成立により該第2の開閉部材(114)を開くよう構成された第2の入賞装置(40)と、
前記遊技領域(20a)に突出して上下方向に連通する通過口(140)が設けられ、該通過口(140)を通過する遊技球(P)の検出が前記第1の開閉部材(88)の開放判定の契機とされる球通過ゲート(44)とを備え、
前記球通過ゲート(44)は、前記第2の入賞口(41)の上側でかつ該第2の入賞口(41)における左右方向の開口範囲内に前記通過口(140)が位置するように配置され、該通過口(140)を通過した遊技球(P)が第2の開閉部材(114)が開放状態にある第2の入賞口(41)に入賞可能に構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、球通過ゲートが、遊技球の検出して第1の入賞装置の開閉部材の開放判定の契機を得るという本来の機能と、第2の入賞装置の入賞口の上側で遊技球を導くガイドとしての機能とを有している。これにより、遊技釘等などの遊技領域で遊技球を案内する遊技部品に代えて、第2の入賞装置の入賞口の上側に球通過ゲートを配設することが可能となり、第2の入賞装置と球通過ゲートとを遊技領域における狭い範囲に配置することができる。
少なくとも一方の側部ガイド(145)は、上方から下方へ向かうにつれて左右幅が広くなるように外側面が斜めに形成され、前記側部ガイド(145)における斜めに形成された外側面で案内した遊技球(P)が前記第2の入賞口(41)に入賞可能に構成されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、球通過ゲートにおける側部ガイドの外側面で案内された遊技球が第2の入賞口に入賞可能であるから、第2の入賞口の上側に球通過ゲートを配設することにより不利益は生じない。
外側面が斜めに形成された前記側部ガイド(145)の下部に、前記ゲート取着部(141)の後側からネジ止めして、該側部ガイド(145)がゲート取着部(141)に固定されることを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、球通過ゲートは、側部ゲートの幅広な部分でネジ止めしているから、しっかりと固定することができる。
前記ゲート取着部(141)は、前記入賞装置取着部(110)より左右方向の幅が狭く形成され、
前記遊技盤(20)における前記入賞装置取着部(110)の上側で前記ゲート取着部(141)の横側の領域には、前記第2の入賞口(41)の上方でかつ前記球通過ゲート(44)から遊技球(P)の通過を許容する間隔をあけて遊技釘(28A)が植設されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、第2の入賞口の上側に遊技釘を配置することができ、当該遊技釘により球通過ゲートの横側を流下する遊技球を第2の入賞口へ向けて案内可能である。
図1に示すように、実施例に係るパチンコ機10は、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置19(図2参照)が着脱可能に配設されている。また、中枠12の前面側には、遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板(図示せず)で前後に開口する窓部13aを覆うよう構成された前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球P(図3および図4参照)を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前枠13の下部位置に、パチンコ球Pを貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。なお、実施例では、図柄表示装置19として、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式やドットマトリックス式等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の図柄表示装置19を採用し得る。また、上球受け皿14は、前枠13と別体に形成してもよい。
図2および図7に示すように、前記遊技盤20は、所定板厚の略矩形状に形成された木材板の表面に、各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート(図示せず)等を貼付けて装飾した板部材であって、該遊技盤20の表面(盤面)に配設された案内レール24,25,26により、パチンコ球Pが流下可能な遊技領域20aが画成されている。また、遊技盤20の裏面には、図柄表示装置19を着脱可能に保持する設置部材32(図8参照)が配設されている。
図5に示すように、前記設置部材32は、前記遊技盤20の外郭形状と略整合する大きさおよび形状に形成された略矩形状の背面板32aと、該背面板32aの外周縁部から前方に突出する画壁部32bとから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部32bの開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材32とがネジにより固定される。そして、設置部材32において遊技盤20との間に画成される空間に、可動演出装置や各種装飾部材や入賞球通路ユニット50(図8参照)等が設置されて、設置部材32をベースとする1つのユニットとして扱い得るようになっている。また、設置部材32の背面板32aには、枠状装飾体34の表示窓口34aを前後に整列する位置に、略矩形状の開口部(図示せず)が前後に開口するよう開設されると共に、該背面板32aの裏側に図柄表示装置19が着脱自在に取り付けられて、該開口部を介して図柄表示装置19の表示面が遊技盤20の前側に臨むようになっている。
図2に示すように、前記遊技盤20に配設される枠状装飾体34は、遊技盤20に開設された第1装着口27aに沿って延在する環状に形成された薄板状の固定板部34bと、該固定板部34bの開口内周に沿って設けられて、遊技盤20より前方へ突出する庇状部34cとを備え、遊技盤20に固定板部34bが前側からネジ止めされている。ここで、庇状部34cは、枠状装飾体34(固定板部34b)の左側縁の中間位置から上縁および右下縁に亘って連続して延在するよう設けられており、図柄表示装置19の前面側を横切ってパチンコ球Pが流下(落下)するのを規制している。庇状部34cは、最上部位置から左右方向に下方傾斜するよう形成されて、遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球Pが庇状部34c上で滞ることなく枠状装飾体34の左側方または右側方へ誘導されるよう形成されている。以下の説明では、庇状部34cについて、枠状装飾体34の最上部から左側縁に沿って下方傾斜するよう延在する部分を左傾斜庇部分と指称し、該枠状装飾体34の最上部から右側縁に沿って下方傾斜するよう延在する部分を右傾斜庇部分と指称して便宜上区別することもある。
実施例のパチンコ機10では、第2始動入賞装置38の第2始動入賞口39を開放する開放条件および該第2始動入賞口39を閉鎖する閉鎖条件は、遊技状態に応じて設定されている。すなわち、遊技状態が前記確率変動状態および時間短縮状態の場合には、遊技状態が通常状態の場合に比べて、第2始動入賞装置38の第2始動入賞口39が開放され易くなるよう前記開放条件や閉鎖条件が設定されて、第2始動入賞口39への入賞確率を高くするよう構成されている。具体的には、実施例では、遊技状態が前記確率変動状態および時間短縮状態の場合には、遊技状態が通常状態の場合に比べて、前記始動口開放抽選の結果が確定するまでの時間が短くなるよう設定されると共に、第2始動入賞口39の1回の開放毎の開放時間を長く設定することで、確率変動状態および時間短縮状態における第2始動入賞口39への入賞確率を高くしている。例えば、遊技状態が通常状態の場合には、始動口開放抽選の結果が確定するまでの時間が略30秒で、かつ第2始動入賞口39の開放時間が0.1秒/1回に設定されるのに対し、遊技状態が確率変動状態および時間短縮状態の場合には、始動口開放抽選の結果が確定するまでの時間が略2秒で、かつ第2始動入賞口39の開放時間が2秒/1回に設定されている。
図2に示すように、第2始動入賞装置38は、遊技盤20の下側左右方向中央部に配設された第1始動入賞装置36の右側に配設され、第2始動入賞装置38の第2始動入賞口39は、表示窓口34aの下側において遊技盤20の左右方向中央部で上方に開口する第1始動入賞口37の右下側に、前後方向に開口するように設けられている。図10〜図15に示すように、第2始動入賞装置38は、遊技盤20の前面に取り付けられる平板状の始動取着部(取着部)51と、該始動取着部51に形成されて前後に開口し、パチンコ球Pが入賞可能な第2始動入賞口(入賞口)39と、当該始動取着部51の後側に配設され、第2始動入賞口39に入賞したパチンコ球Pが移動する収容空間70aが内部画成された始動装置本体(本体部)70と、該始動装置本体70に配設され、遊技領域20aを流下するパチンコ球Pを第2始動入賞口39へ案内する開放状態(入賞許容位置)および第2始動入賞口39へパチンコ球Pが入賞不能な閉成状態(入賞規制位置)に変位可能な開閉部材88と、当該始動装置本体70に配設された始動ソレノイド(駆動手段)108と、開閉部材88と始動ソレノイド108とを接続する第2始動作動手段(作動手段)95とを基本的に備えている。ここで、第2始動入賞装置38は、前述した開放条件の成立に伴って開閉部材88が入賞許容位置に移動し、前述した閉鎖条件の成立に伴って開閉部材88が入賞規制位置に移動するよう始動ソレノイド108が駆動制御される。すなわち、始動ソレノイド108の駆動に伴って作動された始動作動手段95が開閉部材88を入賞許容位置および入賞規制位置に移動させることで、第2球流下経路22を流下するパチンコ球Pの第2始動入賞口39への入賞を制限するよう構成されている。
前記第2始動入賞装置38は、第2装着口37bに始動装置本体70を前側から挿入すると共に、始動取着部51における第2装着口37bの開口外側に延在する部分を遊技盤20の前面に当接させて当該部分をネジ止めすることで、始動装置本体70が遊技盤20の後方へ突出した状態で取り付けられる(図7参照)。図14および図15に示すように、始動取着部51には、第2始動入賞口39の下方位置に、開閉部材挿通口53が前後に開口するよう形成されて、始動ソレノイド108の駆動に伴って入賞規制位置から入賞許容位置に移動した開閉部材88が、該開閉部材挿通口53を介して始動取着部51の前方へ突出するよう構成されている(図13(b)参照)。すなわち、入賞許容位置に移動した開閉部材88は、第2球流下経路22を流下するパチンコ球Pを受け止め得るようになっている(図4参照)。また、第2始動入賞口39と開閉部材挿通口53とは、上下に連通するよう形成されており、開閉部材88上に受け止められたパチンコ球Pが、第2始動入賞口39へ誘導されるよう構成されている。なお、開閉部材挿通口53は、第2始動入賞口39の左右開口幅より幅広に設定されており、開閉部材88に形成されたガイド突部91,91(図14,図15参照)が始動取着部51に干渉するのを防止している。
図12、図13および図17に示すように、前記始動取着部51の前面には、第2球流下経路22を流下するパチンコ球Pを第2始動入賞口39へ誘導するガイド手段60が設けられている。ガイド手段60は、第2始動入賞口39を挟む左右両側に設けられて始動取着部51の前面から前方へ突出する一対のガイド部61,62から構成される。各ガイド部61,62は、その上面に、対向する他方のガイド部61,62に向けて下方傾斜する傾斜面63が形成されると共に、第2始動入賞口39を挟んで他方のガイド部61,62に対向する側面が上下方向に延在するガイド面64となっている。一対のガイド部61,62におけるガイド面64,64間には、パチンコ球Pが上下方向に通過可能な球流下路60aが画成されており、実施例の球流下路60aは、パチンコ球1個ずつの通過を許容する左右幅で形成されている。すなわち、入賞許容位置に移動した際に球流下路60aに重なるように開閉部材88が臨んで、該球流下路60aを通過するパチンコ球Pを第2始動入賞口39へ案内すると共に(図4,図12(b)および図13(b))、入賞規制位置に移動した際に球流下路60aから開閉部材88が退避すると共に第2始動入賞口39を閉成して入賞を阻止するよう構成されている(図3,図12(a)および図13(a))。第2始動入賞口39の左側に位置する左ガイド部61(すなわち第2球流下経路22の下流側に位置するガイド部)は、該第2始動入賞口39の右側に位置する右ガイド部62よりも上方へ突出するよう構成されている。これにより、第2球流下経路22を流下するパチンコ球Pが左ガイド部61のガイド面64に接触し易くなり、球流下路60aへパチンコ球Pが誘導されるようになっている。
図12に示すように、左右のガイド部61,62の前端には、板状の飾りカバー部65が始動取着部51と略平行となる姿勢で取り付けられている。飾りカバー部65は、始動取着部51の前面からパチンコ球Pを通過可能な間隔をあけて配設されており、実施例では始動取着部51との間にパチンコ球1個ずつの通過を許容する間隔をあけて配設された飾りカバー部65により前記球流下路60aの前側が区画されている。また、飾りカバー部65は、第2始動入賞口39および発光飾り部56の前側を覆うと共に、左右のガイド部61,62の傾斜面63よりも上方へ延出するように配設されている(図10および図13参照)。ここで、飾りカバー部65は、第2始動入賞口39の前側および発光飾り部56における始動発光手段67で照明される発光領域の前側を少なくとも覆うように形成されると共に、少なくとも該発光領域の前側部分が光を透過可能に形成されて、始動発光手段67からの光の照射により該発光領域の前側部分が照明可能に構成されている。実施例の飾りカバー部65は、透明な板材に不透明な装飾線により所要デザインの装飾が施されており、発光飾り部56の前側に重なる部分(光拡散部分)65aに光拡散処理が施されて後側が視認困難に形成される一方、第2始動入賞口39の前側に重なる部分(透明部分)65bが透明のままで形成されて当該透明部分65bを介して前側から第2始動入賞口39を視認可能になっている。
図14および図15に示すように、前記第2始動入賞装置38の始動装置本体70は、前後に開口する前側ケース体71と、該前側ケース体71の後方に設けられ、前後および下方に開口する後側ケース体76とから構成されている。前側ケース体71および後側ケース体76は、何れも透明な樹脂成形品であり、実施例の始動装置本体70は、全体して光を透過可能に構成されている。そして、両ケース体71,76を組み付けることで前記収容空間70aが内部画成されて、開閉部材88および始動作動手段95が収容空間70a内に収容される。前側ケース体71は、始動取着部51に形成した第2始動入賞口39の開口形状に整合する開口形状で前後に開口し、該第2始動入賞口39に入賞したパチンコ球Pが通過する本体球通路72と、該本体球通路72の下部に形成されて始動取着部91に形成した開閉部材挿通口53の開口形状に整合する開口形状で前後に開口して、開閉部材88を前後移動可能に案内するガイド溝部73とを備えている。ここで、本体球通路72とガイド溝部73は相互に連通するよう形成されている。すなわち、前側ケース体71は、第2始動入賞口39および開閉部材挿通口53の開口形状に整合する開口形状で前後に開口する筒状に形成されている。また、図14に示すように、前側ケース体71の内底面71aには、後方へ下方傾斜する案内片71bが上方へ突出するよう形成されており、該案内片71bの傾斜に沿ってパチンコ球Pを後方へ案内するようになっている。すなわち、実施例では、前側ケース体71の内底面71aおよび案内片71bが、開閉部材88の球通過開口88aを介して流下したパチンコ球Pを受けると共に、開放状態から閉成状態へ向けて移動する開閉部材88に重なる領域でパチンコ球Pを位置させる本体球通路72の底部として機能する。
図16に示すように、前記開閉部材88は、前後方向に長尺な平板状に形成され、光を透過不能に構成されている。開閉部材88には、左右の側端部に、側方へ突出するガイド突部91,91が形成されている。開閉部材88は、始動装置本体70(前側ケース体71)に形成された左右のガイド溝部73,73に、対応するガイド突部91,91を摺動可能に挿入すると共に、該始動装置本体70(後側ケース体76)に形成されたガイド凹部82に該開閉部材88の後端部を摺動可能に挿入している。開閉部材88は、始動装置本体70のガイド溝部73およびガイド凹部82に摺動可能に支持され、収容空間70a内を前後移動し得るよう構成されている。なお、開閉部材88は、収容空間70aの下部に配置されている。
図16に示すように、前記始動作動手段135は、始動ソレノイド108のプランジャ108aに接続される第1作動部材96と、該第1作動部材96に接続すると共に開閉部材88に接続する第2作動部材100とから構成されている。第1作動部材96には、プランジャ108aが係合する係合溝97aが基部97に形成されて、始動ソレノイド108の通電・非通電の切り替えに伴ってプランジャ108aと一体的に第1作動部材96が前後移動するよう構成されている。また、第1作動部材96には、基部97の前面側に左右方向に開口する連繋孔98aが上下方向に延在するよう形成された連繋部98が形成されて、該連繋部98の連繋孔98aに第2作動部材100の連繋軸101が上下方向に摺動可能に挿通されている。なお、実施例の連繋部98は、連繋孔98aが上方開口するU字状に形成されて、該連繋孔98aの上方開口を介して連繋軸101が挿入されている。
図16に示すように、前記第2作動部材100は、第1作動部材96に連繋接続される連繋軸101と、該連繋軸101の左右両端部に設けられて開閉部材88に連繋接続されると共に始動装置本体70に揺動可能に支持された揺動アーム102,102と、始動装置本体70に形成された規制ガイド部85(規制溝部85a)に係脱可能に係合する係合突部106とを備えている。そして、始動ソレノイド108の非駆動時に、第2作動部材100の係合突部106が規制ガイド部85に係合して該第2作動部材100の揺動動作を規制し、始動ソレノイド108の駆動時に、第2作動部材100の揺動動作を許容するよう係合突部106および規制ガイド部85の係合状態が解除されるよう構成されて、始動ソレノイド108の駆動以外の手段によって開閉部材88が入賞許容位置および入賞規制位置に移動するのを防止している。連繋軸101は、第1作動部材96の連繋部98に形成された連繋孔98aに挿入されて、該第1作動部材96と一体的に連繋軸101が前後移動されることで揺動アーム102(第2作動部材100)を揺動するよう構成されている。また、連繋軸101には、連繋孔138aに挿入した状態で連繋部98の左右側端部に当接する環状突部が左右に離間して形成されており、両環状突部が連繋部98に当接することで、連繋部98と連繋軸101とが位置決めされるようになっている。
図13に示すように、始動装置本体70には、本体球通路72に向けて光を照射し得る始動発光手段(発光手段)67が配設されている。始動発光手段67は、発光体としてのLED68が実装された基板69からなり、前側ケース体71における上板の上側に、LEDを下側へ向けた姿勢で基板69が取り付けられている。そして、始動発光手段67は、LED68から下方へ向けて光を照射し得るようになっている。前述したように、始動装置本体70は、前側ケース体71が透明に形成されて、前側ケース体71における上板の上側に配設された始動発光手段67の光照射方向前側(下側)の部分となる上板および下板が光を透過可能に構成されている。すなわち、始動発光手段67は、LED68から照射した光により本体球通路72における第2始動入賞口39を介して前側から視認可能な内側領域を照明し得ると共に、本体球通路72(前側ケース体71)を透過する光により始動取着部51における本体球通路72(前側ケース体71)の下側に延在する発光飾り部56を照明可能に構成されている。ここで、始動装置本体70の下側で発光飾り部56の後側には、光を反射し得る反射面を備えた反射部86が、始動発光手段67の光照射方向前側に配置され(図13参照)、反射部86は、始動発光手段67から下方へ照射された光を反射面で前方へ向けて反射するよう構成されている。そして、第2始動入賞装置38は、始動発光手段67により照明される発光飾り部56を透過した光によって、該発光飾り部56の前側に重なる飾りカバー部65も照明可能になっている。ここで、第2始動入賞装置38は、飾りカバー部65の透明部分65bを介して第2始動入賞口39を前側から視認可能になっており、開閉部材88が入賞規制位置にある状態では、第2始動入賞口39と球誘導片90との隙間から始動発光手段57からの光の照射による発光が視認でき、開閉部材88が入賞許容位置にある状態では、第2始動入賞口39より始動発光手段57からの光の照射による発光が視認できるようになっている。
図11に示すように、第2始動入賞装置38は、始動取着部51の後面から後方へ突出する支持片58により始動装置本体70の左横側に支持され、始動装置本体70に配設された電気部品である始動ソレノイド108に接続する配線および電気部品である始動発光手段67に接続する配線Hをまとめて保持する配線保持部59を備えている。配線保持部59は、上下に連通すると共に後方に開放した凹溝形状に形成され、後方開口を画成する左右の側壁後縁に該後方開口内側に向けて突出する配線保持片59aが互い違いに設けられている。
配線保持部59には、始動ソレノイド108の上部に接続した配線Hが上から下に挿通されると共に、始動装置本体70の上部に配設された始動発光手段67の基板69に接続した配線Hが上から下に挿通され、配線Hを上下方向に延在するように保持するようになっている。配線保持部59は、第2始動入賞装置38を遊技盤20に取り付けた際に、第2装着口27bに挿入されて遊技盤20の後側に配置される。そして、図5に示すように、遊技盤20と設置部材32とを組み付けた際に、設置部材32に設置された入賞球通路ユニット50の第1ユニット発光手段156と第2ユニット発光手段158との間に設けられた収容段部154に収容される。このように、配線保持部59は、設置部材32に配設された設置部品である第1ユニット発光手段156と第2ユニット発光手段158との間に位置付けられ、該配線保持部59で保持した配線Hを遊技盤20の下側から取り出し得るようになっている。
図2に示すように、前記特別入賞装置40は、遊技盤20の右下側に配設された第2始動入賞装置38の右上側に配設され、特別入賞装置40の特別入賞口41は、表示窓口34aの下側において遊技盤20の左右方向中央部より右側に偏倚した位置に開口する第2始動入賞口39の右上側に、前後方向に開口するように設けられている。図18〜図23に示すように、特別入賞装置40は、前方に開放してパチンコ球Pが通過可能な横長矩形状の特別入賞口41を備えた特別取着部(入賞装置取着部)110の後側に配設された特別装置本体(本体部)112と、該特別装置本体112に設けられ、特別入賞口41を開閉する開閉扉(第2の開閉部材)114と、特別装置本体112に設けられ、特別ソレノイド(駆動手段)116により作動されて開閉扉114を開閉動作させる連繋部材(作動手段)118とから基本的に構成されている。
図22および図23に示すように、前記特別取着部110は、板状に形成されており、前後方向に貫通する特別入賞口41が設けられている。特別入賞口41は、左右方向に幅広に形成され、前後幅がパチンコ球1個ずつの通過を許容する寸法で設定されると共に、左右幅が複数個のパチンコ球Pを並べることでできる寸法で設定されている。そして、特別入賞装置40は、第2装着口27bに特別装置本体112を前側から挿入すると共に、特別取着部110における第2装着口27bの開口外側に延在する部分を遊技盤20の前面に当接させて当該部分をネジ止めすることで、特別装置本体112が遊技盤20の後方へ突出した状態で取り付けられる(図7参照)。
図22および図23に示すように、前記特別装置本体112は、特別ソレノイド116や特別入賞センサ(球検出手段)ST等が取付けられる下ケース120と、該下ケース120に対して上側から組付けられる上ケース122とから構成され、該上ケース122に設けた上下方向に開口する通孔を介して下ケース120の固定ボス121にネジ止めすることで、下ケース120および上ケース122が組み付けられる。特別装置本体112には、上ケース122および下ケース120を組み付けた際に、前方に開放する入賞空間124が画成され(図24参照)、入賞空間124の前方開口部を、特別取着部110の特別入賞口41に後側から整合させた状態で特別取着部110および特別装置本体112が組み付けられている(図20参照)。入賞空間124は、特別入賞口41に合わせて前方開口部の前後および左右幅が設定され、特別入賞口41から入賞したパチンコ球Pを複数受け入れ可能に構成されている。実施例の下ケース120および上ケース122は、透明な樹脂成形品であり、特別装置本体112は光を透過可能に構成されている。入賞空間124の奥側には、該入賞空間124の前方開口部に対向する部位に、該入賞空間124に入賞したパチンコ球Pの通過を許容する球通過口130が設けられている。なお、球通過口130は、パチンコ球1個ずつの通過を許容する開口寸法で前後方向に開口し、入賞空間124の右側に偏倚した位置に配置されている(図21および図24参照)。
図21および図22に示すように、前記下ケース120は、入賞空間124の底をなす底板125と、この底板125の左後側に設けられ、特別ソレノイド116が設置される部材設置部126と、底板125の後側に前方および下方に開口するトンネル状に形成され、入賞空間124の奥側に連通する通路画成部127と、入賞空間124と通路画成部127との間に設けられ、特別入賞センサSTを保持するセンサ保持部128とを備えている。下ケース120には、底板125を挟む左右側部と、部材設置部126および通路画成部127の間との夫々に、上方へ突出する固定ボス121が設けられている。
図22および図24に示すように、前記上ケース122は、入賞空間124の天井を構成する天井板の下面から下方へ突出するように形成され、入賞空間124の周面を構成する縦壁129を備えている。縦壁129は、上ケース122の前縁左側部(特別入賞口41の左側縁に対応する側)から入賞空間124における前方開口部の開口内側(右側)へ向かうにつれて後側に傾斜するように延在する傾斜縦壁部129aと、入賞空間124の奥側を画成し、左右方向に延在する後面縦壁部129bと、上ケース122の前縁右側部(特別入賞口41の右側縁に対応する側)から後側へ延在する側面縦壁部129cとから構成される(図21参照)。縦壁129は、傾斜縦壁部129aの後端部が後面縦壁部129bの左端部に連なり、後面縦壁部129bの右端部が側面縦壁部129cの後端部に連なっている。実施例の側面縦壁部129cは、上ケース122の前縁右側部から入賞空間124における前方開口部の開口内側(左側)へ向かうにつれて後側に傾斜するように延在しており、前後方向の仮想直線との間でなす傾斜角度が、側面縦壁部129cよりも傾斜縦壁部129aのほうが大きくなっている。
図25(b)に示すように、前記下ケース120の左側部に設けられた部材設置部126には、バネ部材116bが巻装されたプランジャ116aを前方へ延出させた状態で特別ソレノイド116が設置されている。プランジャ116aには、下ケース120に設けられた支持受部120aに左右方向の軸周りに回転可能に支持され、該プランジャ116aの前後移動に伴って上下方向に揺動する連繋部材118が連結されている。連繋部材118には、プランジャ116aに連結する本体部分から前方へ延出する揺動アーム119が一体形成されており、該揺動アーム119の先端部が開閉扉114の連繋受部115に連繋するよう構成される。連繋部材118は、本体部分の前部が前記左空間部112bに収容配置され、特別ソレノイド116によるプランジャ116aの前後移動に伴う揺動に際して、左空間部112bにかかる領域が大小するように該本体部分が姿勢変位される。すなわち、左空間部112bは、連繋部材118の一部を収容するだけでなく、連繋部材118の姿勢変位を許容するスペースとしても用いられている。また、連繋部材118は、本体部分の左側部から前方へ突出する揺動アーム119が左空間部112bを通って前後方向に延在し、傾斜縦壁部129aの前端部と左側の外横壁112aとの間に、揺動アーム119の略U字状に形成された先端部が臨んでいる。なお、連繋部材118は、特別ソレノイド116が非励磁状態では、揺動アーム119の先端部を下方に指向させた姿勢となり、特別ソレノイド116が励磁状態では、揺動アーム119の先端部を上方に指向させた姿勢となる。
図18に示すように、前記開閉扉114は、特別入賞口41の開口形状に略合致する横長矩形板状に形成されている。開閉扉114の左側下端部および右側下端部には、前記支持部132の支持孔に整合する位置に、軸孔114aが側方へ開放するよう設けられている。そして、開閉扉114を両支持部132,132の間に臨ませて、支持孔および軸孔114aに支軸ピン133を挿入することで、開閉扉114が特別装置本体112に回動自在に支持される。また、開閉扉114の裏面(特別入賞口41を閉鎖した状態で入賞空間124に臨む面)における左側下端部には、前記連繋部材118側に開放したU字状の連繋受部115が形成されており、該連繋受部115に連繋部材118の揺動アーム119の先端部が連繋している。そして、連繋部材118が揺動することで、連繋受部115が揺動アーム119により上下に変位して、開閉扉114が支軸ピン133を中心として回動するよう構成されている。
図2に示すように、特別入賞装置40の上側には、パチンコ球Pが通過可能なゲート通過口(通過口)140を遊技領域20aに臨ませて球通過ゲート44が配設され、ゲート通過口140を通過するパチンコ球Pをゲート球検出手段45により検出するようになっている。球通過ゲート44は、特別入賞口(第2の入賞口)41の上側で、かつ特別入賞口41における左右方向の開口範囲内に前記ゲート通過口140が配置され、該ゲート通過口140を通過したパチンコ球Pが開閉扉114が開放状態にある特別入賞口41に入賞可能に構成されている。実施例では、ゲート通過口140が特別入賞口41における左右方向開口範囲の中央部で、特別入賞口41の直上に配置されている。球通過ゲート44は、特別入賞口41に近接して配置されており、ゲート通過口140の直下から特別入賞口41に至るまでの間に、遊技釘28や風車などのパチンコ球Pの流下方向に変化を与える遊技部品が設けられていない。ここで、ゲート通過口140は、上下方向に貫通形成されると共に、パチンコ球1個ずつの通過を許容する大きさに設定されている。
図22および図23に示すように、ゲート取着部141は、前後に貫通するように形成され、ゲートセンサSGを挿通可能なセンサ挿通口142と、該ゲート取着部141の後面から後方へ突出すると共に、センサ挿通口142を上下に挟んで対向するよう形成された一対のセンサ保持片143,143とを備えている。センサ挿通口142は、ゲートセンサSGの外形に合わせて矩形状に形成され、センサ挿通口142の開口上縁に沿って延在するように上側のセンサ保持片143が設けられると共に、センサ挿通口142の開口下縁に沿って延在するように下側のセンサ保持片143が設けられる。ゲート取着部141は、センサ挿通口142に挿入して該ゲート取着部141の後側に突出するゲートセンサSGの後部を上下のセンサ保持片143,143で挟持し、該ゲートセンサSGの検出開口SGaが開設された前部を該ゲート取着部141の前側に臨ませた状態で保持するようになっている。ゲート取着部141は、遊技盤20に開設された第2装着口27bに、上下のセンサ保持片143,143およびゲートセンサSGの後部を挿入し、遊技盤20の前面に重なる部位をネジ止めすることで、該第2装着口27bを覆うように遊技盤20に設置される。
図18に示すように、前記ゲート飾り部144は、ゲート取着部141の前側に遊技領域20aに突出するように設けられ、センサ挿通口142の前側に配置されている。ゲート飾り部144は、センサ挿通口142を左右に挟んで離間配置され、ゲート取着部141の前面から前方に突出する一対の側部ガイド145,145と、両側部ガイド145,145の前端部間を繋ぐ前部飾り146とから、上下に開口するゲート通過口140を画成する略門型に形成されている(図22および図23参照)。ゲート飾り部144は、センサ挿通口142からゲート取着部141の前側に突出するゲートセンサSGの前部を左右の側部ガイド145,145および前部飾り146で位置決めし、ゲートセンサSGの検出開口SGaをゲート通過口140に整合させた状態で保持するよう構成されている。側部ガイド145は、上方から下方へ向かうにつれて左右幅が広くなるように外側面が斜めに形成されている。ゲート飾り部144は、左右幅(一対の側部ガイド145,145の外側面間の寸法)が、特別入賞口41の左右幅より狭く設定されると共に、その左右方向の位置が該特別入賞口41の左右の開口範囲内になるように配置されている。ゲート飾り部144における左外側面下端から直下へ延ばした延長線と特別入賞口41の開口左縁とは、パチンコ球1個以上離間するよう配置され、左側の側部ガイド145の外側面で案内したパチンコ球Pが特別入賞口41に入賞可能に構成されている。同様に、ゲート飾り部144における右外側面下端から直下へ延ばした延長線と特別入賞口41の開口右縁とは、パチンコ球1個以上離間するよう配置され、右側の側部ガイド145の外側面で案内したパチンコ球Pが特別入賞口41に入賞可能に構成されている。ゲート飾り部144は、外側面を斜めにすることで上部と比べて幅広に形成された側部ガイド145の下部に、ゲート取着部141の後側からネジ止めすることで、ゲート取着部144に設置されている(図23参照)。
図8に示すように、前記入賞球通路ユニット50は、第1始動入賞装置36から排出されたパチンコ球Pが流下する第1始動入賞球通路46と、第2始動入賞装置38から排出されたパチンコ球Pが流下する第2始動入賞球通路47と、特別入賞装置40から排出されたパチンコ球Pが流下する特別入賞球通路48と、特別入賞装置40における特別取着部110に設けられた普通入賞口43に入賞したパチンコ球Pが流下する普通入賞球通路49とを備えている。ここで、普通入賞球通路49は、特別入賞球通路48の途中に合流するよう形成されている。入賞球通路ユニット50は、設置部材32における開口部の下側に配置して背面板32aの前面に取り付けられている。遊技盤20と設置部材32とを組み付け状態では、第1始動入賞装置36の第1始動入賞口37に第1始動入賞球通路46の導入口46aが連通するようになっている。また、遊技盤20と設置部材32とを組み付けた状態では、第2始動入賞装置38における遊技盤20の後側に突出する始動装置本体70に下方に開口するように設けられた球導出口79に、第2始動入賞球通路47の球導入口47aが連通するようになっている。更に、遊技盤20と設置部材32とを組み付けた際では、特別入賞装置40における遊技盤20の後側に突出する特別装置本体112に下方に開口するように設けられた球導出口113に、特別入賞球通路48の球導入口48aが連通すると共に、特別取着部110に一体形成された普通入賞口43に、普通入賞球通路49の球導入口49aが連通するようになっている。
図3および図4に示すように、第2始動入賞球通路47は、設置部材32に設置される入賞球通路ユニット50に上下方向に延在するように設けられ、遊技盤20と設置部材32とを組み付けた際に、第2始動入賞装置38の始動装置本体70の下方に開口する球導出口79に、球導入口47aが連通するよう構成されている。第2始動入賞装置38は、第2始動入賞口39に入賞したパチンコ球Pを、始動装置本体70の本体球通路72で前から後側に案内して、本体球通路72の後部で開口する球導出口79から排出し、第2始動入賞球通路47は、球導出口79から流下するパチンコ球Pを球導入口47aから受け入れて、球導入口47aから下方に直線的に延びる流路を介して下方に開口する排出端から排出するようになっている。第2始動入賞球通路47は、ユニットベース150の板面により該第2始動入賞球通路47の後面をなす後通路壁部160が構成されると共に、ユニットベース150の板面から前方に延出する一対の横通路壁部161,161により左右の側面が構成されている(図27参照)。ユニットベース150には、後通路壁部160および左右に対向配置された一対の横通路壁部161,161により前方および上下に開放する凹溝が画成されており、該凹溝の上方開口が収容凹部150aの底面を切り欠いている。また、第2始動入賞球通路47は、ユニットベース150の両横通路壁部161,161の前縁に当接するユニットカバー151の板面により該第2始動入賞球通路47の前面をなす前通路壁部162が構成されている。
次に、実施例に係るパチンコ機10の作用について説明する。第2始動入賞装置38は、始動装置本体70の上部に配設された始動発光手段67から下方に照射する光により、始動装置本体70の上面を構成する透明な上板を介して本体球通路72を照明することができる。第2始動入賞装置38は、第2始動入賞口39の前側に飾りカバー部65で覆われているが、前記始動発光手段67により本体球通路72に伴って明るくなる第2始動入賞口39を、飾りカバー部65と始動取着部51との上側の隙間や該飾りカバー部65の透明部分65bを介して前側から視認することができる。そして、開閉部材88が入賞許容位置に移動した状態では、始動発光手段67によって照明された本体球通路72の内側を視認可能となり、開放した第2始動入賞口39や第2始動入賞口39から入賞するパチンコ球Pの動きが判り易く、第2始動入賞装置38に遊技者の注意を惹き付けることができる。また、第2始動入賞装置38は、始動発光手段67から照射した光が、開閉部材88の球通過開口88aおよび始動装置本体70の下面を構成する透明な下板を透過して、発光飾り部56の後側に設けられた反射部86により反射された光により第2始動入賞口39の下方に設けられた発光飾り部56を照明することができる。更に、発光飾り部56が照明されることで、発光飾り部56の前側を覆う飾りカバー部65の光拡散部分65aが発光される。第2始動入賞装置38は、始動発光手段67の光照射方向前側にある始動装置本体70が光を透過可能に構成されているから、始動装置本体70の内側に設けられた本体球通路72だけでなく、始動発光手段67から照射した光によって第2始動入賞口39の周辺部に配置された発光飾り部56および飾りカバー部65を発光させることができる。このように、第2始動入賞装置38は、本体球通路72、発光飾り部56および飾りカバー部65といった、異なる部分を発光させることができるから、発光による高い装飾性や演出効果を得られる。そして、第2始動入賞装置38は、本体球通路72の内側を照明する1つの始動発光手段67によって、第2始動入賞口39の周辺部の発光飾り部56および飾りカバー部65を照明可能な構成であるので、発光飾り部56または飾りカバー部65を照明するための別の発光手段を設置する必要はなく、当該別の発光手段を設置するために始動装置本体70が大型化するような不具合を回避することができる。
なお、本発明に係る遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能で、例えば以下のものを採用可能である。
(1)実施例の第2始動入賞装置は、閉成状態において開閉部材により第2始動入賞口への入賞が阻止される構成であるが、閉成状態において入賞口へパチンコ球が入賞することが可能であるが開放状態にあるときよりも入賞口へのパチンコ球の入賞が困難になる入賞装置であってもよい。
(2)閉成状態の開閉部材のみで入賞口への入賞を阻む構成に限定されず、開閉部材が閉成状態になることで、入賞口の周辺に配置された遊技釘などの遊技部品との位置関係で入賞口へのパチンコ球の入賞が阻止または困難になる構成であってもよい。
(3)入賞装置に配設される発光手段の光照射方向は、実施例の方向に限られず、例えば下から上であっても、横向きなどその他の方向であってもよい。また、始動発光手段の光照射方向前側に発光飾り部を配置し、始動発光手段から照射した光が、始動入賞本体を挟んで反対側に位置する発光飾り部に直接入射する構成であってもよい。
(4)実施例の開閉部材は、光を透過しないように構成したが、始動発光手段から照射した光を透過するように構成してもよい。この場合は、始動発光手段から照射した光が球通過開口を通過するときと比べて、開閉部材を透過することで、光を弱めたり、光を拡散したり、発光色を変えたりするなど、光の態様が変化する構成であればよい。
(5)実施例では、始動発光手段から照射した光を反射部により発光飾り部側に反射する構成を例示したが、発光飾り部から後方へ延出して始動発光手段の光照射方向前側に延在する周壁部を導光部として構成し、始動発光手段から照射した光が周壁部に入射した際に該周壁部を通して発光飾り部を発光させる構成であっても、その他の構成であってもよい。
(6)球通過ゲートは、一対の側部ガイドのうちの一方の側部ガイドの外側面だけを傾斜形状に形成する構成であってもよい。
(7)入賞装置から流下するパチンコ球を受け入れる球導入口に設けられる規制片は、該球導入口の開口前縁に設ける構成に限定されず、球導入口の開口後縁または開口側縁であってもよい。
(8)遊技盤は、ベニヤ板等の木製であっても、透明または不透明の合成樹脂製であってもよい。
(9)遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
20a 遊技領域
27b 第2装着口(装着口)
28A 案内遊技釘(遊技釘)
38 第2始動入賞装置(第1の入賞装置)
39 第2始動入賞口(第1の入賞口)
40 特別入賞装置(第2の入賞装置)
41 特別入賞口(第2の入賞口)
44 球通過ゲート
88 開閉部材(第1の開閉部材)
110 特別取着部(入賞装置取着部)
114 開閉扉(第2の開閉部材)
140 ゲート通過口(通過口)
145 側部ガイド
141 ゲート取着部
P パチンコ球(遊技球)
SG ゲートセンサ(球検出手段)
SGa 検出開口
Claims (4)
- 遊技球が流下する遊技領域が前面に設けられた遊技盤を備えた遊技機において、
前記遊技領域に開口する第1の入賞口への遊技球の入球が可能または容易となる開放状態と第1の入賞口への遊技球の入球が不能または困難になる閉成状態との間で開閉する第1の開閉部材を有する第1の入賞装置と、
前記遊技領域に開口する第2の入賞口への遊技球の入球が可能または容易となる開放状態と第2の入賞口への遊技球の入球が不能または困難になる閉成状態との間で開閉する第2の開閉部材を有し、前記第1の入賞口への遊技球の入賞を契機とする所定の開放条件の成立により該第2の開閉部材を開くよう構成された第2の入賞装置と、
前記遊技領域に突出して上下方向に連通する通過口が設けられ、該通過口を通過する遊技球の検出が前記第1の開閉部材の開放判定の契機とされる球通過ゲートとを備え、
前記球通過ゲートは、前記第2の入賞口の上側でかつ該第2の入賞口における左右方向の開口範囲内に前記通過口が位置するように配置され、該通過口を通過した遊技球が第2の開閉部材が開放状態にある第2の入賞口に入賞可能に構成された
ことを特徴とする遊技機。 - 前記球通過ゲートは、前記遊技領域に突出すると共に左右に離間配置されて、間に前記通過口を画成する一対の側部ガイドと、通過する遊技球を検出する検出開口を通過口に整合させて一対の側部ガイドの間に設置される球検出手段とを備え、
少なくとも一方の側部ガイドは、上方から下方へ向かうにつれて左右幅が広くなるように外側面が斜めに形成され、前記側部ガイドにおける斜めに形成された外側面で案内した遊技球が前記第2の入賞口に入賞可能に構成された請求項1記載の遊技機。 - 前記球通過ゲートは、前記遊技盤に貫通形成された装着口を覆うように該遊技盤の前面に取り付けられるゲート取着部の前面に前記側部ガイドが設置され、
外側面が斜めに形成された前記側部ガイドの下部に、前記ゲート取着部の後側からネジ止めして、該側部ガイドがゲート取着部に固定される請求項2記載の遊技機。 - 前記球通過ゲートは、前記遊技盤に貫通形成された装着口を覆うように該遊技盤の前面に取り付けられるゲート取着部を介して遊技盤に設置されると共に、前記第2の入賞装置は、前記装着口を覆うように該遊技盤の前面に取り付けられる入賞装置取着部を介して遊技盤に設置され、
前記ゲート取着部は、前記入賞装置取着部より左右方向の幅が狭く形成され、
前記遊技盤における前記入賞装置取着部の上側で前記ゲート取着部の横側の領域には、前記第2の入賞口の上方でかつ前記球通過ゲートから遊技球の通過を許容する間隔をあけて遊技釘が植設された請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。
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