JP2014236839A - 美容装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者に対してより迅速に温熱刺激を付与することができるとともに、より心地よい物理刺激を付与することができる美容装置を提供すること。
【解決手段】美容装置100は、外郭を構成する本体ハウジング110と、本体ハウジング110の一端側に設けられた軸部40,70と、軸部40,70に回転自在に軸支された回転施術部50,80と、を備えている。また、軸部40,70は、加熱部43,73に接触して設けられて当該加熱部43,73で発生した熱を伝える第1の伝熱部47,74,75を備えている。第1の伝熱部47,74,74は、基部47d,74dと延長部47e,74eとを備えている。さらに、延長部47e,74eは、屈曲部47f,74fを備えており、屈曲部47f,74fの外周面47g,74gと回転施術部50,80の内壁面54d,82aとが摺動可能に接触する構成とした。
【選択図】図5

Description

本発明は、使用者の肌に物理刺激と温熱刺激とを付与する美容装置に関するものである。
従来、美容装置として、一対の回転施術部としてのローラが、ハウジングの一端側に突設されるとともに回転自在に支持されており、前記ローラを使用者の肌に接触させるとともに転動させることで、使用者の肌に物理刺激を付与するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、上記一対のローラの回転軸のなす角が鈍角となるように設けられており、この一対のローラを使用者の肌に当てて押し引きを繰り返すことにより、毛穴の汚れが除去できるようになっている。
また、回転施術部としての筒状のローラをハウジングの一端側に設けるとともに、このローラ内に加熱部を内装、固定することで、使用者の肌に温熱刺激を付与し、使用者に対して温熱効果による血行の促進を図れるようにしたものも知られている(例えば、特許文献2参照)。
この特許文献2では、上記加熱部をヒータで構成したものや、上記過熱部をジェルや水等の液体状の蓄熱材や保熱材で構成して封入シートに封入したものを例示している。
上記加熱部をヒータで構成したものにあっては、ローラとヒータとが非接触となっている。そして、ヒータで発生した熱がローラとの間の空気層を介してローラの内壁に伝熱することで、ローラを加熱するようにしている。
一方、上記加熱部をジェルや水等の液体状の蓄熱材や保熱材で構成して封入シートに封入したものにあっては、上記封入シートの長手方向の外周面と、対向するローラの内周面とが摺動接触するように構成されている。そして、上記蓄熱材や保熱材の熱が封入シートを介してローラの内周面に伝熱することで、ローラを加熱するようにしている。
また、上記特許文献2の技術を特許文献1に組み込むことで、ハウジングの一端側に突設された一対のローラを、ヒータや、蓄熱材または保熱材を封入したシートにより加熱することが可能な美容装置を得ることができ、使用者に対して物理刺激および温熱刺激を付与することが可能となる。
特開2009−142509号公報 特開2012−120553号公報
しかしながら、加熱部をヒータにより構成した場合は、ヒータで発生した熱は、ローラとの間の空気層を介してローラの内壁に伝熱するために、ローラが加熱されるまでに時間を有してしまい、使用開始後より直ちに使用者に対して温熱刺激を付与することが困難になるという課題を有していた。
一方、加熱部を蓄熱材または保熱材を封入したシートにより構成した場合は、封入シートの長手方向の外周面と、対向するローラの内周面との接触面積が大きくなることから、ローラの回転抵抗が増加して、ローラの回転性が悪くなってしまい、使用者に対して心地よい物理刺激を付与することが困難になる可能性があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、使用者に対してより迅速に温熱刺激を付与することができるとともに、より心地よい物理刺激を付与することができる美容装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の美容装置は、外郭を構成する本体ハウジングと、前記本体ハウジングの一端側に設けられた軸部と、前記軸部に回転自在に軸支された回転施術部と、を備える美容装置において、前記軸部は、加熱部と、前記加熱部に接触して設けられて当該加熱部で発生した熱を伝える第1の伝熱部と、を備えており、前記第1の伝熱部は、前記加熱部に接触する基部と、前記基部から延長された延長部と、を備えており、前記延長部は、前記基部に対して屈曲した屈曲部を備えており、前記屈曲部の外周面と当該外周面に対向する前記回転施術部の内壁面とが、摺動可能に接触するように構成されたものである。
これによって、回転施術部と摺動接触するのは、第1の伝熱部の延長部のうち屈曲部の外周面のみとなることから、回転施術部の回転性が妨げられてしまうのを抑制しつつ、上記加熱部で発生した熱を、対向する回転施術部の内壁面の比較的広い範囲に伝達することができ、回転施術部をより効率的に加温することができる。
本発明の美容装置を用いることで、使用者に対してより迅速に温熱刺激を付与することができるとともに、より心地よい物理刺激を付与することができる。
本発明の実施の形態1における美容装置の斜視図である。 本発明の実施の形態1における美容装置の本体把持部を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図である。 本発明の実施の形態1における美容装置の本体把持部の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1における美容装置の第1のヘッド部を示す図であって、(a)は正面図、(b)は底面図である。 本発明の実施の形態1における美容装置の第1のヘッド部を示す図であって、(a)は側面図、(b)は図5(a)のA−A断面図である。 本発明の実施の形態1における美容装置の第1のヘッド部の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1における美容装置の第2のヘッド部を示す図であって、(a)は正面図、(b)は図7(a)のB−B断面図である。 本発明の実施の形態1における美容装置の第2のヘッド部の分解斜視図である。 本発明の実施の形態1における美容装置の充電状態の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における美容装置の充電状態の一例を示す平面図である。 図10のC−C断面図である。 本発明の実施の形態1における美容装置の充電台を示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における美容装置の充電台の分解斜視図である。
第1の発明は、外郭を構成する本体ハウジングと、前記本体ハウジングの一端側に設けられた軸部と、前記軸部に回転自在に軸支された回転施術部と、を備える美容装置において、前記軸部は、加熱部と、前記加熱部に接触して設けられて当該加熱部で発生した熱を伝える第1の伝熱部と、を備えており、前記第1の伝熱部は、前記加熱部に接触する基部と、前記基部から延長された延長部と、を備えており、前記延長部は、前記基部に対して屈曲した屈曲部を備えており、前記屈曲部の外周面と当該外周面に対向する前記回転施術部の内壁面とが、摺動可能に接触するように構成されたものである。
これによって、回転施術部と摺動接触するのは、第1の伝熱部の延長部のうち屈曲部の外周面のみとなることから、回転施術部の回転性が妨げられてしまうのを抑制しつつ、上記加熱部で発生した熱を、対向する回転施術部の内壁面の比較的広い範囲に伝達することができ、回転施術部をより効率的に加温することができる。
よって、使用者に対してより迅速に温熱刺激を付与することができるとともに、より心地よい物理刺激を付与することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の前記屈曲部の外周面と、前記外周面に対向する前記回転施術部の内壁面とが、前記回転施術部の回転軸方向に対して傾斜するように形成されており、前記軸部には、前記回転施術部を付勢する第1の付勢部が設けられているものである。
これによって、前記屈曲部の外周面と前記回転施術部の内壁面との摺動のための隙間を小さくすることができ、より一層効率的に回転施術部を加温することができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の前記回転施術部には、前記第1の付勢部による前記回転施術部の移動を規制する規制部が設けられているものである。
これによって、前記屈曲部の外周面と前記回転施術部の内壁面との接触圧が大きくなりすぎてしまうのが抑制されるため、回転施術部の回転性が妨げられてしまうのをより確実に抑制しつつ、効率的に加温することができる。
第4の発明は、特に、第1から3のうちいずれか1つの発明の前記軸部には、前記加熱部を前記第1の伝熱部の基部側に付勢する第2の付勢部が設けられているものである。
これによって、加熱部と第1の伝熱部との接触がより確実となって、より安定した熱伝達が行われるようになるため、回転施術部の回転性が妨げられてしまうのを抑制しつつ、回転施術部の広範囲をより迅速に加熱することができるようになる。その結果、血行の促進をより一層促すことができるようになる。
第5の発明は、特に、第1から4のうちいずれか1つの発明の前記回転施術部は、前記延長部の外周面と対向する前記回転施術部の内壁面に、前記内壁面よりも熱伝導率の高い材料で形成された第2の伝熱部を備えており、前記第2の伝熱部の内壁面が前記延長部の外周面と摺動可能に接触するように構成されたものである。
これによって、回転施術部への熱伝達がより効率的に行われるとともに、回転施術部の外周面に熱がより均一に伝達されるようになるため、さらに効率的に加温することができるようになる。
第6の発明は、特に、第5の発明の前記第2の伝熱部の前記回転施術部の内壁面と接触する部分に空間部が形成されているものである。
これによって、第2の伝熱部の体積を減らすことができるとともに、熱容量を下げることができるため、1カ所に熱が対流してしまうのが抑制されて、回転施術部全体への熱伝達をより迅速に行うことができるようになる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
また、以下では、美容装置の着脱ボタンが形成されている側を前方、本体把持部の第1のヘッド部や第2のヘッド部が着脱される側を上方として説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における美容装置の斜視図、図2は、本発明の実施の形態1における美容装置の本体把持部を示す図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、図3は、本発明の実施の形態1における美容装置の本体把持部の分解斜視図である。
また、図4は、本発明の実施の形態1における美容装置の第1のヘッド部を示す図であって、(a)は正面図、(b)は底面図、図5は、本発明の実施の形態1における美容装置の第1のヘッド部を示す図であって、(a)は側面図、(b)は図5(a)のA−A断面図、図6は、本発明の実施の形態1における美容装置の第1のヘッド部の分解斜視図である。
また、図7は、本発明の実施の形態1における美容装置の第2のヘッド部を示す図であって、(a)は正面図、(b)は図7(a)のB−B断面図、図8は、本発明の実施の形態1における美容装置の第2のヘッド部の分解斜視図である。
そして、図9は、本発明の実施の形態1における美容装置の充電状態の一例を示す斜視図、図10は、本発明の実施の形態1における美容装置の充電状態の一例を示す平面図、図11は、図10のC−C断面図である。
さらに、図12は、本発明の実施の形態1における美容装置の充電台を示す斜視図、図13は、本発明の実施の形態1における美容装置の充電台の分解斜視図である。
本実施の形態1にかかる美容装置100は、図1に示すように、手で把持する本体把持部10と、本体把持部10の上端に着脱可能に支持される第1のヘッド部30および第2のヘッド部60を備えている。
第1のヘッド部30および第2のヘッド部60は、用途に応じていずれかのヘッド部を選択的に本体把持部10の上端に取り付けることができるようになっている。
第1のヘッド部30の一端側(図1の上側)には一対の第1の軸部40,40が設けられており、第1の軸部40,40には、第1のローラ(回転施術部)50,50がそれぞれ回転自在に軸支されている。
一方、第2のヘッド部60の一端側(図1の上側)には第2の軸部70が設けられており、第2の軸部70には、第2のローラ(回転施術部)80が回転自在に軸支されている。
そして、第1のヘッド部30を本体把持部10の上端に取り付けた状態で、第1のローラ(回転施術部)50,50を使用者の肌に接触させるとともに転動させることで、使用者の肌に物理刺激を付与することができるようになっている。
具体的には、一対の第1のローラ(回転施術部)50,50を使用者の肌に当てて押し引きを繰り返すことで、一対の第1のローラ(回転施術部)50,50によって肌が挟まれたり引き延ばされたりして、毛穴の汚れの除去等を行えるようになっている。
なお、第2のヘッド部60を本体把持部10の上端に取り付けた状態で、第2のローラ(回転施術部)80を使用者の肌に接触させるとともに転動させることによっても、使用者の肌に物理刺激を付与することができる。
さらに、本実施の形態1では、第1の軸部40,40には、ヒータ(加熱部)43,43がそれぞれ設けられており、第2の軸部70にはヒータ(加熱部)73が設けられている。そのため、美容装置100の使用時に、後述するスイッチ部21を操作してヒータ(加熱部)43,43やヒータ(加熱部)73を駆動させた場合には、使用者の肌に物理刺激とともに温熱刺激を付与することができるようになっている。
本体把持部10は、図2および図3に示すように、本体把持部10の外郭をなす把持部側ケーシング11を備えており、この把持部側ケーシング11には、ヒータ(加熱部)43,43やヒータ(加熱部)73の駆動(給電)をオン・オフさせるスイッチ部21が形成されている。
そして、把持部側ケーシング11の上部には、本体把持部10に取り付けられた第1のヘッド部30や第2のヘッド部60を取り外すための着脱ボタン27が設けられている。
また、美容装置100の正面視(美容装置100を着脱ボタン27が形成されている側から見た状態)で、把持部側ケーシング11の両端には、突起11aが突設されている。この突起11aは、後述する充電台90に美容装置100を載置する際に、美容装置100を充電台90に回動自在に軸支するためのものである。
把持部側ケーシング11は、複数の分割体を継ぎ合わせて構成されており、背面側に凸となるように湾曲した形状をしている。複数の分割体は、ネジ29を用いたり、分割体同士を嵌合させたりすることで継ぎ合わせることができる。そして、把持部側ケーシング11の内部には空洞が形成されており、この空洞内に、各種電気部品が収容されている。
本実施の形態1では、図2および図3に示すように、前側ケーシング12と後側ケーシング13とを継ぎ合わせることで上下に開口した筒状体が形成されるようになっており、この筒状体の上側の開口を端子カバー14で覆うとともに、下側の開口をパネル15で覆うことで中空の把持部側ケーシング11を形成している。そして、把持部側ケーシング11の空間内に蓄電池16等を収容している。
蓄電池16は、電池端子17,17に当接するように基台18に取り付けられており、電池端子17,17は充電制御用回路19に電気的に接続されている。この充電制御用回路19には、ジャック(電源接続部)20が取り付けられており、ジャック(電源接続部)20に充電台90に設けられたプラグ(電源供給用接続部)91を嵌め込むことで蓄電池16が給電されるようになっている。
スイッチ部21は、充電制御用回路19に電気的に接続されるスイッチ回路22と、スイッチ回路22を保持した状態で把持部側ケーシング11に保持されるスイッチ基台23と、スイッチ基台23を通りスイッチ回路22に設けたスイッチを開閉するためのスイッチボタン24とを備えている。スイッチボタン24は、スイッチカバー25とパネル15とによって抜け止めがなされた状態で、外部に露出するように形成されている。
そして、外部に露出したスイッチボタン24を押圧することで、スイッチ回路22に設けられたスイッチが開閉されて、ヒータ(加熱部)43,43やヒータ(加熱部)73の駆動(給電)のオン・オフが切り換えられるようになっている。
なお、ヒータ(加熱部)43,43やヒータ(加熱部)73への給電は、複数の給電端子26によって行われている。給電端子26は、基台18にはめ込まれ、充電制御用回路19に接続されるとともに、基台18に複数のネジ29で固定される端子カバー14に抜け止めされた状態で取り付けられている。
着脱ボタン27は、着脱バネ28によって前側ケーシング12側に付勢された状態で、外部に露出するように形成されている。本実施の形態1では、着脱ボタン27は、前側ケーシング12よりも前方に突出するように形成されている。
この着脱ボタン27には、第1のヘッド部30に形成されたフック部(係合部)35bや第2のヘッド部60に形成されたフック部(係合部)65bと係合するフック部(係合部)27aが設けられている。そして、着脱ボタン27を押圧することで、両者の係合が解除されて、第1のヘッド部30や第2のヘッド部60を本体把持部10から取り外すことができるようになっている。
なお、本実施の形態1では、端子カバー14には、挿通孔14aが形成されており、第1のヘッド部30に形成された突部(嵌合部)35aや第2のヘッド部60に形成された突部(嵌合部)65aを挿通孔14aに嵌合させた状態で、フック部同士を係合させることで、第1のヘッド部30や第2のヘッド部60を本体把持部10に装着させるようにしている。
第1のヘッド部30は、第1のヘッド部側ケーシング31を備えており、第1のヘッド部側ケーシング31の一端側(図1の上側)に、一対の第1の軸部40,40がそれぞれ設けられている。そして、第1の軸部40,40には、第1のローラ(回転施術部)50,50がそれぞれ回転自在に軸支されている。
第1のヘッド部側ケーシング31は、複数の分割体を継ぎ合わせて構成されており、これら複数の分割体は、ネジ39を用いたり、分割体同士を嵌合させたりすることで継ぎ合わせることができる。
本実施の形態1では、図6に示すように、前側ケーシング32と後側ケーシング33とを継ぎ合わせることで上下に開口した筒状体が形成されるようになっており、この筒状体の上側の開口を上側ケーシング34で覆うとともに、下側の開口をケースカバー35で覆うことで第1のヘッド部側ケーシング31を形成している。
また、第1のヘッド部30の本体把持部10側には、抜け止め板36とケースカバー35との間で固定される端子37が設けられており、端子37と給電端子26が結合されることによって、ヒータ(加熱部)43,43への給電ができるようになっている。なお、端子37とヒータ(加熱部)43,43とは、リード線38によって電気的に接続されている(図5(b)参照)。
そして、ケースカバー35には、端子カバー14の挿通孔14aに嵌合する突部(嵌合部)35aが設けられるとともに、着脱ボタン27のフック部(係合部)27aと係合するフック部(係合部)35bが設けられている。
一対の第1の軸部40,40は、上側ケーシング34に形成された穴34a,34aを通る根元部側回転軸41,41と、根元部側回転軸41,41にそれぞれ連結される先端側回転軸42,42と、を備えている。
根元部側回転軸41,41は、穴34a,34aを通る筒状部41a,41aと、穴34a,34aの周縁部に当接して抜け止めがなされるフランジ部41b,41bと、を備えており、上側ケーシング34とローラ止め44とでフランジ部41b,41bを挟持することで、根元部側回転軸41,41が上側ケーシング34に取り付けられている。
ローラ止め44は、略山型をしており、頂部が本体把持部10の延在方向上方を向いた状態で上側ケーシング34にネジ39により取り付けられている。そして、頂部両側の斜面部分をフランジ部41b,41bに当接させている。
したがって、根元部側回転軸41,41の軸方向(第1の軸部40,40の軸方向)は、それぞれ、本体把持部10の延在方向に対して傾斜するとともに、両根元部側回転軸41,41は、それぞれの軸方向が所定の角度(0°より大きく180°より小さい角度)を有するように上側ケーシング34に配置されることとなる。
そして、根元部側回転軸41,41にそれぞれ連結される先端側回転軸42,42には、バネ(第1の付勢部)45,45を内装したバネ受け46,46が、フック46a,46aによって第1の軸部40,40の軸方向に移動自在に取り付けられている。
また、先端側回転軸42,42の先端には、ヒータ(加熱部)43,43が取り付けられており、このヒータ(加熱部)43,43を覆うように金属で形成された伝熱板(第1の伝熱部)47,47が設けられている。
そして、この伝熱板(第1の伝熱部)47,47の第1の軸部40,40の軸方向先端側には押え板48,48が設けられており、伝熱板(第1の伝熱部)47,47は、押え板48,48を通るネジ49,49によって、先端側回転軸42,42にネジ締め固定されている。
伝熱板(第1の伝熱部)47,47は、天壁部47a,47aと周壁部47b,47bとで、根元部側が開口する中空の容器状に形成されている。
また、ヒータ(加熱部)43,43は、天壁部47a,47aの根元部側の面に接触する本体部43a,43aと、リード線38,38が接続されるリード部43b,43bと、を備えている。そして、ヒータ(加熱部)43,43の本体部43a,43aは、先端側回転軸42,42内に設けられたバネ(第2の付勢部)42a,42aによって、伝熱板(第1の伝熱部)47,47の天壁部47a,47a側に向けて付勢されている。
なお、ヒータ(加熱部)43,43は、セラミックヒータでもよいし、線ヒータでもよい。
第1のローラ(回転施術部)50,50は、樹脂製のローラケース51,51を備えており、ローラケース51,51は、根元側ローラケース52,52および根元側ローラケース52,52に連結される樹脂製の先端側ローラケース53,53と、を備えている。
根元側ローラケース52,52は、第1の軸部40,40にそれぞれ挿通させることで上側ケーシング34に取り付けられており、かかる状態で、第1の軸部40,40を覆うようにして、先端側ローラケース53,53を根元側ローラケース52,52に連結することで、ローラケース51,51、すなわち、第1のローラ(回転施術部)50,50が、第1の軸部40,40に回転自在に取り付けられている。
また、先端側ローラケース53,53内の先端側頂部近傍には、根元側に向けて突出するローラ軸(規制部)53a,53aが設けられており、このローラ軸(規制部)53a,53aを押え板48,48に当接させることで、ローラケース51,51の軸方向根元側への移動を規制している。
さらに、先端側ローラケース53,53内には、円筒形状の放熱板(第2の伝熱部)54,54が圧入固定されている。したがって、ローラケース51,51を肌に当てたときには、放熱板(第2の伝熱部)54,54も、ローラケース51,51に追従して一体に転動することとなる。
この放熱板(第2の伝熱部)54,54は、ローラケース51,51よりも熱伝導の高い材質で形成するのが望ましい。例えば、ローラケース51,51を樹脂で形成した場合、アルミニウム等の熱伝導率の高い材質を用いて放熱板(第2の伝熱部)54,54を形成するのが望ましい。こうすれば、ヒータ(加熱部)43,43からローラケース51,51への熱伝達をより迅速に行うことができる。
また、放熱板(第2の伝熱部)54,54の外周(ローラケース51,51の内壁面51a,51a側)54c,54cには、径方向に突出するリブ54a,54aが設けられており、リブ54a,54aの先端がローラケース51,51の内壁面51a,51aに圧接されている。
すなわち、放熱板(第2の伝熱部)54,54のローラケース51,51の内壁面(回転施術部の内壁面)51a,51aと接触する部分に、空間部54b,54bが形成されるようにしている。こうすることで、放熱板(第2の伝熱部)54,54の体積を減らすことができるとともに、熱容量を下げることができるため、ヒータ(加熱部)43,43からローラケース51,51への熱伝達をより迅速に行うことができる。
かかる構成の第1のヘッド部30を本体把持部10に装着した場合、美容装置100は、外郭を構成する本体ハウジング110と、本体ハウジング110の上側(一端側)に設けられた第1の軸部(軸部)40,40と、第1の軸部(軸部)40,40に回転自在に軸支された第1のローラ(回転施術部)50,50と、を備えることとなる。
すなわち、本体ハウジング110は、把持部側ケーシング11と第1のヘッド部側ケーシング31とで構成されることとなる。
一方、第2のヘッド部60は、第2のヘッド部側ケーシング61を備えており、第2のヘッド部側ケーシング61の一端側(図1の上側)に、第2の軸部70がそれぞれ設けられている。そして、第2の軸部70には、第2のローラ(回転施術部)80がそれぞれ回転自在に軸支されている。
第2のヘッド部側ケーシング61は、複数の分割体を継ぎ合わせて構成されており、これら複数の分割体は、ネジ69を用いたり、分割体同士を嵌合させたりすることで継ぎ合わせることができる。
本実施の形態1では、図8に示すように、前側ケーシング62と後側ケーシング63とを継ぎ合わせることで上下に開口した筒状体が形成されるようになっており、この筒状体の上側の開口を第2の軸部70で覆うとともに、下側の開口をケースカバー65で覆うことで第2のヘッド部側ケーシング61を形成している。
また、第2のヘッド部60の本体把持部10側には、抜け止め板66とケースカバー65との間で固定される端子67が設けられており、端子67と給電端子26が結合されることによって、ヒータ(加熱部)73への給電ができるようになっている。なお、端子67とヒータ(加熱部)73とは、図示せぬリード線によって電気的に接続されている。
そして、ケースカバー65には、端子カバー14の挿通孔14aに嵌合する突部(嵌合部)65aが設けられるとともに、着脱ボタン27のフック部(係合部)27aと係合するフック部(係合部)65bが設けられている。
第2の軸部70は、前側ケーシング62と後側ケーシング63とを継ぎ合わせることで形成される筒状体の上側の開口を覆う一対のフレーム71,72を備えている。
そして、一対のフレーム71,72に円筒状の伝熱板74が挟持されている。
また、伝熱板(第1の伝熱部)74の内側には、ヒータ(加熱部)73が取り付けられており、このヒータ(加熱部)73は、金属で形成された板バネ75,75に挟み込まれるようにして保持されている。
また、ヒータ(加熱部)73は、板バネ75,75を介して、伝熱板74の内側の面に接触する本体部73aと、リード線が接続されるリード部73bと、を備えている。なお、ヒータ(加熱部)73は、セラミックヒータでもよいし、線ヒータでもよい。
第2のローラ(回転施術部)80は、樹脂製のローラケース81を備えており、このローラケース81は、筒状、かつ、周方向に波状となるように形成されている。
さらに、ローラケース81内には、ローラケース81と対応した形状の放熱板(第2の伝熱部)82が圧入固定されている。したがって、ローラケース81を肌に当てたときには、放熱板(第2の伝熱部)82も、ローラケース81に追従して一体に転動することとなる。
この放熱板(第2の伝熱部)82も、ローラケース81よりも熱伝導の高い材質で形成するのが望ましい。例えば、ローラケース81を樹脂で形成した場合、アルミニウム等の熱伝導率の高い材質を用いて放熱板(第2の伝熱部)82を形成するのが望ましい。こうすれば、ヒータ(加熱部)73からローラケース81への熱伝達をより迅速に行うことができる。
また、ローラケース81の軸方向一端側には、放熱板(第2の伝熱部)82のローラケース81からの抜けを抑制する抜け止め部材83が圧入保持されている。
かかる構成の第2のヘッド部60を本体把持部10に装着した場合、美容装置100は、外郭を構成する本体ハウジング110と、本体ハウジング110の上側(一端側)に設けられた第2の軸部(軸部)70と、第2の軸部(軸部)70に回転自在に軸支された第2のローラ(回転施術部)80と、を備えることとなる。
すなわち、本体ハウジング110は、把持部側ケーシング11と第2のヘッド部側ケーシング61とで構成されることとなる。
上述したように、美容装置100は、把持部側ケーシング11に形成されたジャック(電源接続部)20に、充電台90に設けられるプラグ(電源供給用接続部)91を嵌め込むことで蓄電池16が給電されるようになっている。
充電台90は、図12および図13に示すように、充電台カバー92と底蓋93とプラグキャップ94とで構成されており、充電台カバー92と底蓋93とがネジ95で固定されている。
プラグ(電源供給用接続部)91は、家庭用電源などの外部電源からの電源を蓄電池16に供給するものであり、ジャック20に接続される端子部91aと、端子部91aが突出する絶縁性の本体部91bと、を有している。
充電台カバー92は、表面に美容装置100を載置するものであり、充電台カバー92の上部の幅方向両端には、把持部側ケーシング11の両端に突設された突起11a,11aが挿入されて軸支される凹部92a,92aが設けられている。
そして、充電台カバー92には、底蓋93の突起部93aを挿入する挿入穴92bが形成されている。
底蓋93の突起部93aは、中央部に端子部91aを挿入する挿入孔93bが形成されており、底蓋93の裏側から端子部91aを挿入孔93bに挿入した状態で、本体部91bを挿入孔93bの周縁部93cに当接させるようになっている。
また、プラグキャップ94は底蓋93に着脱自在に取り付けられており、本体部91bの背面91cを載置する載置面94aが形成されている。そして、プラグ91を充電台90に装着した際には、本体部91bが周縁部93cと載置面94aとで挟持された状態で、端子部91aが充電台90から突出するように固定される。
こうして、プラグ91の充電台90からの位置ずれが抑制されるようにしている。なお、このプラグ91は、充電台90から取り外すことも可能である。
充電台90を用いた蓄電池16への充電は、以下のようにして行われる。
まず、把持部側ケーシング11の両端に突設された突起11a,11aを凹部92a,92aに挿入して軸支する。そして、美容装置100を凹部92a,92aを支点として回動させることで、プラグ91の端子部91aがジャック20に嵌合されるようにする。こうして、蓄電池16への充電が行われる。なお、図9等に示す符号11bは、充電状況を示すランプである。
このように、プラグ91の端子部91aを直接ジャック20に嵌合させて充電を行うようにすることで、例えば、携帯電話の充電器のように、電源供給用接続部を充電台に設けられた電源接続部に接続し、充電台に設けられた電源接続部に美容装置100のジャック(電源接続部)20を接続することで充電を行う場合に比べて、充電時の接続の信頼性をより高めることができ、より確実に充電を行うことができるようになる。
なお、美容装置100の充電が完了している場合等には、プラグ91を充電台90から外し、充電台90を美容装置100の置き台として用いることも可能である。また、充電台90から取り外したプラグ91を直接ジャック20に嵌め込むことで、美容装置100を充電台90に取付けることなく、充電することも可能である。
なお、本実施の形態1では、電源供給用接続部としてプラグを、電源接続部としてジャックを例示したが、コネクタ、コンセントプラグ、USBコネクタ等による接続も可能である。
ここで、本実施の形態1では、第1のヘッド部30の伝熱板(第1の伝熱部)47,47が、ヒータ(加熱部)43,43に接触する基部47d,47dと、基部47d,47dから延長された延長部47e,47eと、を備え、延長部47e,47eは、基部47d,47dに対して屈曲した屈曲部47f,47fを備えるようにした。
また、延長部47e,47eの先端側と対向する第1のローラ(回転施術部)50,50の内壁面(ローラケース51,51の内壁面51a,51a)には、内壁面よりも熱伝導率の高い材料で形成された放熱板(第2の伝熱部)54,54を備えるようにした。
そして、放熱板(第2の伝熱部)54,54の内壁面54d,54dが屈曲部47f,47fの外周面47g,47gと摺動可能に接触するように構成した。
このとき、放熱板(第2の伝熱部)54,54のローラケース51,51の内壁面(回転施術部の内壁面)51a,51aと接触する部分に、空間部54b,54bが形成されるようにしている。
なお、放熱板(第2の伝熱部)54,54を設けない場合、屈曲部47f,47fの外周面47g,47gと当該外周面47g,47gに対向する第1のローラ(回転施術部)50,50の内壁面(ローラケース51,51の内壁面51a,51a)とが、摺動可能に接触するように構成すればよい。
本実施の形態1における第1のヘッド部30では、基部47d,47dは、天壁部47a,47aのヒータ(加熱部)43,43に接触する部分であり、延長部47e,47eは、天壁部47a,47aの基部47d,47d以外の部位および周壁部47b,47bである。また、屈曲部47f,47fは、周壁部47b,47bである。
また、屈曲部47f,47fの径方向の外周面47g,47gと対向する放熱板(第2の伝熱部)54,54の内壁面54d,54dとが、第1の軸部40,40に対して傾斜するように形成されている。具体的には、第1の軸部40,40の根元側に向かうにつれて中心軸から離れる方向となるように傾斜している。
そして、ローラケース51,51を本体ハウジング110側に付勢するバネ(第1の付勢部)45,45を設けている。すなわち、ローラケース51,51が、内壁面54d,54dが外周面47g,47gに接触する方向に付勢されるように、バネ(第1の付勢部)45,45を設けている。
したがって、内壁面54d,54dと外周面47g,47gとが本実施の形態1とは逆方向に傾斜している場合には、ローラケース51,51が第1の軸部40,40の先端側に付勢されるようにバネ(第1の付勢部)45,45を設ければよい。
また、ローラケース51,51の先端側の内壁には、バネ(第1の付勢部)45,45によるローラケース51,51の本体ハウジング110側への移動を規制するローラ軸(規制部)53a,53aを設けている。
このローラ軸(規制部)53a,53aも、内壁面54d,54dと外周面47g,47gとが本実施の形態1とは逆方向に傾斜している場合には、ローラケース51,51が第1の軸部40,40の先端側に移動してしまうのを規制するように設ければよい。
また、ヒータ(加熱部)43,43の本体部43a,43aは、先端側回転軸42,42内に設けられたバネ(第2の付勢部)42a,42aによって、伝熱板(第1の伝熱部)47,47の天壁部47a,47a側に向けて付勢されている。
一方、第2のヘッド部60においては、第1の伝熱部としての伝熱板74および板バネ75,75が、ヒータ(加熱部)73に接触する基部74d,74dと、基部74d,74dから延長された延長部74e,74eと、を備え、延長部74e,74eは、基部74d,74dに対して屈曲した屈曲部74f,74fを備えるようにした。
また、延長部74e,74eの先端側と対向する第2のローラ(回転施術部)80の内壁面(ローラケース81の内壁面81a)には、内壁面よりも熱伝導率の高い材料で形成された放熱板(第2の伝熱部)82を備えるようにした。
そして、放熱板(第2の伝熱部)82の内壁面82aが屈曲部74f,74fの外周面74g,74gと摺動可能に接触するように構成した。
なお、放熱板(第2の伝熱部)82を設けない場合、屈曲部74f,74fの外周面74g,74gと当該外周面74g,74gに対向する第2のローラ(回転施術部)80の内壁面(ローラケース81の内壁面81a)とが、摺動可能に接触するように構成すればよい。
本実施の形態1における第2のヘッド部60では、基部74d,74dは、板バネ75,75のヒータ(加熱部)73に接触する基部75a,75aであり、延長部74e,74eは、板バネ75,75の自由片75b,75bおよび伝熱板74である。
また、屈曲部74f,74fも、板バネ75,75の自由片75b,75bおよび伝熱板74である。このように、第2のヘッド部60では、延長部全体を屈曲させた屈曲部を有するもの(延長部が屈曲部を兼ねるもの)である。
以上のように構成された美容装置について、以下その動作、作用を第1のヘッド部30を装着した美容装置100に基づいて説明する。なお、第2のヘッド部60を装着した美容装置100にあっても、基本的な動作、作用はほぼ同様のものとなる。
まず、蓄電池16に充電された状態でスイッチ部21を押すと、給電端子26、端子37およびリード線38を介してヒータ(加熱部)43,43に給電され、ヒータ(加熱部)43,43が加熱され始める。そして、加熱されたヒータ(加熱部)43,43の熱は、バネ(第2の付勢部)42a,42aによって押圧されている伝熱板(第1の伝熱部)47,47に伝達される。
このとき、伝熱板(第1の伝熱部)47,47は径方向に延長されており、ローラケース51,51の内壁に沿うように屈曲し、放熱板(第2の伝熱部)54,54の内壁面54d,54dに接触している。そのため、ヒータ(加熱部)43,43の熱は、屈曲部47f,47fを介して放熱板(第2の伝熱部)54,54までより迅速に伝達される。
ここで、伝熱板(第1の伝熱部)47,47は、ヒータ(加熱部)43,43とともに、第1の軸部40,40に固定されているため、ローラケース51,51に圧入固定された放熱板(第2の伝熱部)54,54は、伝熱板(第1の伝熱部)47,47の屈曲部47f,47fと摺動しながら、屈曲部47f,47fから熱が伝達される。
そして、放熱板(第2の伝熱部)54,54に伝達された熱は、放熱板(第2の伝熱部)54,54からローラケース51,51に伝達される。
こうして、美容装置100を用いることで、使用者の肌に物理刺激と温熱刺激とを付与することができるようになる。
以上説明したように、本実施の形態1においては、美容装置100は、外郭を構成する本体ハウジング110と、本体ハウジング110の一端側に設けられた軸部(第1の軸部40や第2の軸部70)と、軸部に回転自在に軸支された回転施術部(第1のローラ50や第2のローラ80)と、を備えている。
また、軸部は、加熱部(ヒータ43やヒータ73)と、加熱部に接触して設けられて当該加熱部で発生した熱を伝える第1の伝熱部(伝熱板47や伝熱板74および板バネ75)と、を備えている。
この第1の伝熱部は、加熱部に接触する基部(基部47dや基部74d)と、基部から延長された延長部(延長部47eや延長部74e)と、を備えており、延長部は、基部に対して屈曲した屈曲部(屈曲部47fや屈曲部74f)を備えている。
さらに、本実施の形態1では、回転施術部が、延長部(延長部47eや延長部74e)の外周面と対向する回転施術部の内壁面(内壁面51aや内壁面81a)に、内壁面よりも熱伝導率の高い材料で形成された第2の伝熱部(放熱板54や放熱板82)を備えている。
そして、屈曲部(屈曲部47fや屈曲部74f)の外周面(外周面47gや外周面74g)と当該外周面に対向する第2の伝熱部の内壁面(内壁面54dや内壁面82a)とが、摺動可能に接触する構成とした。
これによって、回転施術部と摺動接触するのは、第1の伝熱部の延長部のうち屈曲部の外周面のみとなることから、回転施術部の回転性が妨げられてしまうのを抑制しつつ、加熱部で発生した熱を、対向する回転施術部の内壁面の比較的広い範囲に伝達することができ、回転施術部をより効率的に加温することができる。
よって、使用者に対してより迅速に温熱刺激を付与することができるとともに、より心地よい物理刺激を付与することができる。
さらに、回転施術部が、比較的熱伝導率の高い材料で形成された第2の伝熱部(放熱板54や放熱板82)を備えているため、回転施術部への熱伝達がより効率的に行われるとともに、回転施術部の外周面に熱がより均一に伝達されるようになって、さらに効率的に加温することができるようになる。
また、本実施の形態1では、第2の伝熱部(放熱板54)の回転施術部(第1のローラ50)の内壁面(ローラケース51の内壁面51a)と接触する部分に空間部54bが形成されている。
これによって、第2の伝熱部の体積を減らすことができるとともに、熱容量を下げることができるため、1カ所に熱が対流してしまうのが抑制されて、回転施術部全体への熱伝達をより迅速に行うことができるようになる。
また、本実施の形態1では、屈曲部47fの外周面47gと、外周面47gに対向する回転施術部(第1のローラ50)の内壁面(放熱板54の内壁面54d)とが、回転施術部の回転軸方向に対して傾斜するように形成されており、軸部(第1の軸部40)には、回転施術部(第1のローラ50)を付勢する第1の付勢部(バネ45)が設けられている。
これによって、屈曲部の外周面と回転施術部の内壁面との摺動のための隙間を小さくすることができ、より一層効率的に回転施術部を加温することができる。
また、本実施の形態1では、回転施術部(第1のローラ50)に、第1の付勢部(バネ45)による回転施術部(第1のローラ50)の移動を規制する規制部(ローラ軸53a)を設けている。
これによって、屈曲部の外周面と回転施術部の内壁面との接触圧が大きくなりすぎてしまうのが抑制されるため、回転施術部の回転性が妨げられてしまうのをより確実に抑制しつつ、効率的に加温することができる。
また、本実施の形態1では、軸部(第1の軸部40)に、加熱部(ヒータ43)を第1の伝熱部の基部(基部47d)側に付勢する第2の付勢部(バネ42a)を設けている。
これによって、加熱部と第1の伝熱部との接触がより確実となって、より安定した熱伝達が行われるようになるため、回転施術部の回転性が妨げられてしまうのを抑制しつつ、回転施術部の広範囲をより迅速に加熱することができるようになる。その結果、血行の促進をより一層促すことができるようになる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施の形態には限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態では、用途に応じて複数種類(2種類)のヘッド部のうちから1つのヘッド部を選択的に本体把持部に取り付けられるようにした美容装置を例示したが、着脱させない美容装置(ヘッド部が本体把持部に一体に設けられている美容装置)とすることも可能である。
また、本体把持部やヘッド部、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
以上のように、本発明にかかる美容装置は、回転性を妨げずにローラ内部に配置されたヒータからのより迅速な熱伝達が可能となるので、例えば椅子式のマッサージ装置等の用途にも適用できる。
40 第1の軸部(軸部)
42a バネ(第2の付勢部)
43 ヒータ(加熱部)
45 バネ(第1の付勢部)
47 伝熱板(第1の伝熱部)
47d 基部
47e 延長部
47f 屈曲部
47g 外周面
50 第1のローラ(回転施術部)
51a 内壁面
53a ローラ軸(規制部)
54 放熱板(第2の伝熱部)
54b 空間部
54d 内壁面
70 第2の軸部(軸部)
73 ヒータ(加熱部)
74 伝熱板(第1の伝熱部)
74d 基部
74e 延長部
74f 屈曲部
74g 外周面
75 板バネ(第1の伝熱部)
80 第2のローラ(回転施術部)
82 放熱板(第2の伝熱部)
82a 内壁面
100 美容装置
110 本体ハウジング

Claims (6)

  1. 外郭を構成する本体ハウジングと、前記本体ハウジングの一端側に設けられた軸部と、前記軸部に回転自在に軸支された回転施術部と、を備える美容装置において、
    前記軸部は、加熱部と、前記加熱部に接触して設けられて当該加熱部で発生した熱を伝える第1の伝熱部と、を備えており、
    前記第1の伝熱部は、前記加熱部に接触する基部と、前記基部から延長された延長部と、を備えており、
    前記延長部は、前記基部に対して屈曲した屈曲部を備えており、
    前記屈曲部の外周面と当該外周面に対向する前記回転施術部の内壁面とが、摺動可能に接触するように構成されていることを特徴とする美容装置。
  2. 前記屈曲部の外周面と、前記外周面に対向する前記回転施術部の内壁面とが、前記回転施術部の回転軸方向に対して傾斜するように形成されており、
    前記軸部には、前記回転施術部を付勢する第1の付勢部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の美容装置。
  3. 前記回転施術部には、前記第1の付勢部による前記回転施術部の移動を規制する規制部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の美容装置。
  4. 前記軸部には、前記加熱部を前記第1の伝熱部の基部側に付勢する第2の付勢部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の美容装置。
  5. 前記回転施術部は、前記延長部の外周面と対向する前記回転施術部の内壁面に、前記内壁面よりも熱伝導率の高い材料で形成された第2の伝熱部を備えており、
    前記第2の伝熱部の内壁面が前記延長部の外周面と摺動可能に接触するように構成されていることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の美容装置。
  6. 前記第2の伝熱部の前記回転施術部の内壁面と接触する部分に空間部が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の美容装置。
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