JP2014236538A - 半田劣化検出装置及び半田劣化検出方法 - Google Patents

半田劣化検出装置及び半田劣化検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】環境温度を考慮することなくIGBTに接合された半田の劣化を検出する。
【解決手段】本発明の半田劣化検出装置7は、IGBTの出力電流を検出する電流検出部21と、出力電流の絶対値が増加しているか否かを判定する電流増加判定部23と、出力電流の絶対値が増加していると判定された場合に、出力電流がIGBTの電流−電圧特性において温度による影響を受けないクロスポイントの電流値であるか否かを判定するクロスポイント判定部25と、出力電流がクロスポイントの電流値である場合にIGBTの印加電圧を検出する電圧検出部27と、検出された電圧が所定の閾値より大きいか否かを判定してIGBTに接合された半田の劣化を検出する半田劣化検出部29とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、IGBTに接合された半田の劣化を検出する半田劣化検出装置及びその方法に関する。
従来では、電力用半導体素子の劣化の進行を事前に把握するための劣化診断方法として、特許文献1が開示されている。
この特許文献1で開示された電力用半導体素子の劣化診断方法では、IGBT素子の初期状態として電流Icを流したときのコレクタ・エミッタ間の電圧Vce1を測定し、一定時間経過後に再度コレクタ・エミッタ間の電圧Vce2を測定する。そして、これらの電圧Vce1とVce2との間の差異を求め、この差異が予め定められた基準値に到達していた場合にはIGBT素子の劣化が進行したと判断していた。
特開2002−5989号公報
しかしながら、上述した従来の劣化診断方法では、コレクタ・エミッタ間の電圧Vceに温度依存性があるので、環境温度を考慮して劣化の診断をしなければならないという問題点があった。すなわち、IGBT素子を接合する半田にクラックが進行したとしても温度依存性によるVceの変化に対してクラックによるVceの変動幅は小さい。例えば、Icが50AでVceが初期状態で2Vである場合に、半田のクラックによるVceの変動幅は10mV程度(0.5%程度)しかない。したがって、温度によるドリフト等の環境温度による影響を考慮した上で、クラック等の劣化によるVceのわずかな変動を検出することは困難であった。
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、環境温度を考慮しなくてもIGBTに接合された半田の劣化を検出することのできる半田劣化検出装置及びその方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、IGBTに接合された半田の劣化を検出する半田劣化検出装置であって、前記IGBTから出力される出力電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出手段で検出された出力電流の絶対値が増加しているか否かを判定する電流増加判定手段と、前記電流増加判定手段によって前記出力電流の絶対値が増加していると判定された場合に、前記出力電流が、前記IGBTの電流−電圧特性において温度による影響を受けないクロスポイントの電流値であるか否かを判定するクロスポイント判定手段と、前記クロスポイント判定手段により前記出力電流がクロスポイントの電流値であると判定された場合に、前記IGBTに印加される電圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段によって検出された電圧が、所定の閾値より大きいか否かを判定して前記IGBTに接合された半田の劣化を検出する半田劣化検出手段とを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明であって、前記IGBTはインバータに設置されたスイッチング素子であり、前記インバータは、前記出力電流がクロスポイントとなるタイミングで前記IGBTをオフするオフ時間を削除して前記IGBTをオンするオン時間を延長し、削除したオフ時間の長さだけ他のオフ時間を延長することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、IGBTに接合された半田の劣化を検出する半田劣化検出方法であって、前記IGBTから出力される出力電流を検出する電流検出ステップと、前記電流検出ステップで検出された出力電流の絶対値が増加しているか否かを判定する電流増加判定ステップと、前記電流増加判定ステップによって前記出力電流の絶対値が増加していると判定された場合に、前記出力電流が、前記IGBTの電流−電圧特性において温度による影響を受けないクロスポイントの電流値であるか否かを判定するクロスポイント判定ステップと、前記クロスポイント判定ステップにより前記出力電流がクロスポイントの電流値であると判定された場合に、前記IGBTに印加される電圧を検出する電圧検出ステップと、前記電圧検出ステップによって検出された電圧が、所定の閾値より大きいか否かを判定して前記IGBTに接合された半田の劣化を検出する半田劣化検出ステップとを含むことを特徴とする。
本発明では、IGBTの出力電流がIGBTの電流−電圧特性において温度による影響を受けないクロスポイントの電流値である場合に、IGBTに接合された半田の劣化を判定する。これにより、環境温度を考慮する必要がなくなり、IGBTに接合された半田の劣化を正確に検出することができる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る半田劣化検出装置を備えたインバータの構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る半田劣化検出装置を備えたインバータの出力波形を説明するための図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る半田劣化検出装置を備えたインバータを構成するIGBTの接続構造を説明するための断面図である。 図4は、本発明の第1実施形態に係る半田劣化検出装置を備えたインバータを構成するIGBTの回路構成を説明するための図である。 図5は、本発明の第1実施形態に係る半田劣化検出装置による半田劣化検出処理の処理手順を示すフローチャートである。 図6は、本発明の第1実施形態に係る半田劣化検出装置を備えたインバータの出力波形を説明するための図である。 図7は、IGBTの電流−電圧特性を説明するための図である。 図8は、本発明の第1実施形態に係る半田劣化検出装置を備えたインバータの三相の出力電流を説明するための図である。 図9は、本発明の第1実施形態に係る半田劣化検出装置によるクロスポイントの判定方法を説明するための図である。 図10は、本発明の第2実施形態に係る半田劣化検出装置を備えたインバータによるIGBTのオン時間の延長方法を説明するための図である。
以下、本発明を適用した第1及び第2実施形態について図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
[半田劣化検出装置を備えたインバータの構成]
図1は、本実施形態に係る半田劣化検出装置を備えたインバータの構成を示すブロック図である。図1に示すように、インバータ1は、PWM制御部3と、パワーモジュール5と、半田劣化検出装置7とを備えている。
インバータ1は、電源から供給された直流電力を3相の交流電力に変換してモータ9に供給しており、具体的には図2に示すような出力電圧と出力電流を供給している。このときモータ9に供給されるUVW各相の電流は、電流センサ11によって測定される。
PWM制御部3は、パワーモジュール5を駆動するためのPWM信号として図2に示すスイッチング信号SW1、SW2を出力し、パワーモジュール5を構成するIGBT13のオン、オフを制御する。
パワーモジュール5は、スイッチング素子であるIGBT13を備え、PWM制御部3からのPWM信号によってIGBT13が制御されて3相交流をモータ9へ出力する。また、各IGBT13にはそれぞれ電圧センサ15が設置され、この電圧センサ15によってIGBT13に印加されるコレクタ・エミッタ間の電圧Vceを測定する。
半田劣化検出装置7は、パワーモジュール5を構成するIGBT13に接合された半田の劣化を検出するための装置である。ここで、IGBT13は、図3に示すようにセラミック基板51上の基板パターン53の上にチップ下半田55によって接合されている。さらに、IGBT13の上にはチップ上半田57によってビームリード(あるいはワイヤ)59が接合されている。半田劣化検出装置7は、基板パターン53とビームリード59との間のコレクタ・エミッタ間の電圧Vceを検出することによって半田の劣化を検出するので、チップ下半田55とチップ上半田57の両方またはいずれか一方の劣化を検出することができる。
また、半田劣化検出装置7は、電流検出部21と、電流増加判定部23と、クロスポイント判定部25と、電圧検出部27と、半田劣化検出部29とを備えている。
電流検出部21は、IGBT13から出力される出力電流を検出する。本実施形態では電流センサ11で測定された電流値を取得することによって、IGBT13から出力される出力電流、すなわち図4に示すコレクタ電流Icを検出する。
電流増加判定部23は、電流検出部21で検出されたコレクタ電流Icの絶対値が増加しているか否かを判定する。具体的には、PWM制御部3からPWM信号を取得してコレクタ電流Icの絶対値が増加しているか否かを判定する。また、電流検出部21で検出された電流値を取得し、その絶対値を求めて微分等を算出することによって絶対値の増減を監視してもよい。
クロスポイント判定部25は、電流増加判定部23によってコレクタ電流Icの絶対値が増加していると判定された場合に、コレクタ電流Icがクロスポイントの電流値Icxであるか否かを判定する。このクロスポイントの電流値Icxは、IGBT13の電流−電圧特性において温度による影響を受けない電流値である。
電圧検出部27は、クロスポイント判定部25によってコレクタ電流Icがクロスポイントの電流値Icxであると判定された場合に、IGBT13に印加される電圧、すなわち図4に示すコレクタ・エミッタ間の電圧Vceを検出する。この電圧Vceは、各IGBT13に設置されている電圧センサ15で測定された電圧を取得することによって、検出することができる。
半田劣化検出部29は、電圧検出部27によって検出されたコレクタ・エミッタ間の電圧Vceが、所定の閾値より大きいか否かを判定することによってIGBT13に接合された半田の劣化を検出する。
尚、半田劣化検出装置7は、マイクロコンピュータ、マイクロプロセッサ、CPUを含む汎用の電子回路と周辺機器から構成されている。そして、特定のプログラムを実行することにより、電流検出部21、電流増加判定部23、クロスポイント判定部25、電圧検出部27及び半田劣化検出部29として動作する。
[半田劣化検出処理の手順]
次に、本実施形態に係る半田劣化検出装置7による半田劣化検出処理の手順を図5のフローチャートを参照して説明する。
図5に示すように、ステップS10において電流検出部21がIGBT13から出力される出力電流を検出する。本実施形態では、インバータ1から出力されるUVW各相の電流値を電流センサ11で測定し、この電流値を電流検出部21が取得することによって出力電流、すなわち図4に示すコレクタ電流Icを検出する。
次に、ステップS20において、電流増加判定部23がステップS10で検出されたコレクタ電流Icの絶対値が増加しているか否かを判定する。電流増加判定部23は、PWM制御部3からPWM信号を取得してコレクタ電流Icの絶対値が増加しているか否かを判定する。例えば、図6に示すようにコレクタ電流Icの絶対値が増加するのは、図6(a)に示す区間A、Cであり、コレクタ電流Icの絶対値が減少するのは図6(a)に示す区間B、Dである。したがって、電流増加判定部23は、PWM信号からコレクタ電流Icが図6(a)のどの区間にあるかを判定することによって、コレクタ電流Icの絶対値が増加しているか否かを判定する。また、電流増加判定部23は、コレクタ電流Icの電流値を電流検出部21から取得し、その絶対値を求めて微分等を算出することによって絶対値の増減をモニタしてもよい。
そして、コレクタ電流Icの絶対値が増加していない場合にはステップS10に戻って出力電流の検出を行い、コレクタ電流Icの絶対値が増加している場合にはステップS30に進む。
このようにコレクタ電流Icの絶対値が増加しているか否かを判定する理由は、コレクタ電流Icの絶対値が増加しているときのほうが、電流値が安定するためである。
図6に示すように、IGBTの出力電流は、IGBTがオンのときに増加してオフのときに減少するので、全体ではノコギリ刃状の正弦波となる。この波形において、出力電流の絶対値が増加する図6(a)の区間A、Cでは、図6(b)の拡大図に示すようにIGBTがオンしている時間が長く、オフしている時間が短くなっている。逆に、出力電流の絶対値が減少する図6(a)の区間B、Dでは、図6(c)の拡大図に示すようにIGBTがオンしている時間が短く、オフしている時間が長くなっている。
図6(b)に示すようにIGBTのオンしている時間が長いと、オンしている時間の短い図6(c)の場合と比較して電流が安定する。そこで、出力電流の絶対値が増加する区間を検出し、この区間において以下に示す半田の劣化を検出する処理を行えば、より正確に半田の劣化を検出することが可能となる。
また、IGBT13にコレクタ電流Icが実際に流れるのは、IGBT13がオンしているときなので、出力電流の測定はIGBT13がオンしているときに行う必要がある。したがって、IGBTのオンしている時間が長いほうが、容易に出力電流の測定を行うことができる。
次に、ステップS30では、ステップS10で検出されたコレクタ電流Icが、IGBT13の電流−電圧特性において温度による影響を受けないクロスポイントの電流値Icxであるか否かを、クロスポイント判定部25が判定する。
IGBTの電流−電圧特性では、図7に示すように低温時(例えば25℃)の電流−電圧特性Lと高温時(例えば75℃)の電流−電圧特性Hが交差するクロスポイントXが存在する。このクロスポイントXでは、電流値Icxと電圧値Vcexはそれぞれ温度に関係なく同じ値となる。したがって、IGBTの出力電流Icがクロスポイントの電流値Icxとなったときに、IGBTに印加される電圧Vceを検出すれば、電圧Vceからドリフト等の温度による影響を排除することができる。これにより、IGBTに印加される電圧Vceの微小な上昇を検出することが可能となり、半田の劣化を正確に検出することができる。
そこで、クロスポイント判定部25では、予めIGBTのクロスポイントの電流値Icxを記憶しておき、コレクタ電流Icがクロスポイントの電流値Icxになったか否かを判定する。そして、コレクタ電流Icがクロスポイントの電流値Icxでない場合にはステップS10に戻って再び出力電流の検出を行い、コレクタ電流Icがクロスポイントの電流値Icxである場合にはステップS40に進む。例えば、図6(b)に示すように、出力電流IcがIcxであり、尚且つ出力電流Icの絶対値が増加しているポイントPでステップS40に進む。
また、UVWの3相では、図8に示すようにU相の出力電流81がIcxとなるポイントP1と、V相の出力電流82がIcxとなるポイントP2と、W相の出力電流83がIcxとなるポイントP3において半田の劣化を判定することになる。
さらに、クロスポイントの判定では、コレクタ電流Icがクロスポイントの電流値Icxとなるのは非常に短時間であるために、クロスポイントXの前後の複数点で測定を行い、コレクタ電流Icがクロスポイントの電流値Icxであるか否かを推定してもよい。
例えば、図9に示すように、クロスポイントの電流値Icxの前後の点Icx1とIcx2で測定を行い、Vcex1とVcex2の測定結果を取得したら、これらの測定結果を示す点X1、X2を求めて直線で近似することによってクロスポイントXを推定してもよい。
また、これら複数点での測定結果を蓄積しておき、平均を算出するなどの方法によって補正を行うことも可能である。これによりクロスポイントXの推定精度を向上させることができる。
次に、ステップS40において、電圧検出部27は、IGBT13に印加される電圧であるコレクタ・エミッタ間の電圧Vceを検出する。この電圧Vceは、各IGBT13に設置されている電圧センサ15で測定された電圧を取得することによって検出すればよい。
次に、ステップS50において、半田劣化検出部29は、ステップS40で検出されたコレクタ・エミッタ間の電圧Vceと所定の劣化判定閾値とを比較し、電圧Vceが劣化判定閾値より大きいか否かを判定する。そして、電圧Vceが劣化判定閾値以下である場合にはステップS10に戻って再び出力電流の検出を行い、電圧Vceが劣化判定閾値より大きい場合にはステップS60に進む。
次に、ステップS60では、半田劣化検出部29が半田の劣化を検出し、半田の劣化を警告するための警報を出力する。例えば、本実施形態に係る半田劣化検出装置7が車両に搭載されている場合には、運転者に対して警告ランプを点灯させたり、ディスプレイに警告メッセージを表示させるために車載システムに警報を出力する。
こうして半田の劣化を検出して警報が出力されると、本実施形態に係る半田劣化検出処理を終了する。
以上詳細に説明したように、本実施形態に係る半田劣化検出装置7では、IGBTの出力電流がIGBTの電流−電圧特性において温度による影響を受けないクロスポイントの電流値である場合にIGBTに接合された半田の劣化を判定する。これにより、環境温度を考慮する必要がなくなり、IGBTを接合する半田の劣化を正確に検出することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係る半田劣化検出装置について図面を参照して説明する。ただし、本実施形態の構成は、第1実施形態と同一なので詳細な説明は省略する。
本実施形態では、IGBTの出力電流がクロスポイントとなるタイミングでIGBTをオフするオフ時間を削除してIGBTをオンするオン時間を延長し、削除したオフ時間の長さだけその他のオフ時間を延長するようにしたことを特徴としている。
具体的に説明すると、IGBTの出力電流はIGBTがオンしているときに上昇し、オフしているときに下降するので、通常は図10(a)に示すようにオン時間N1、N2、N3とオフ時間F1、F2が交互になって上下動する波形となっている。
しかし、本実施形態では、図10(b)に示すように、クロスポイントとなるタイミングでオフ時間F1を削除することによってオン時間をN1+N2となるように延長する。そして、削除したオフ時間F1を、その後のオフ時間F2と合わせてF1+F2となるように延長する。これによりIGBTのオン時間を長くできるので、出力電流が安定した状態で半田の劣化を検出することができる。また、削除したオフ時間の長さだけその他のオフ時間を延長するので、デューティー比を一定に保つことができる。
このようなIGBTのオン時間とオフ時間の制御は、インバータ1のPWM制御部3によって行うことができる。PWM制御部3は、予めIGBTのクロスポイントの電流値Icxを記憶しておき、電流センサ11からインバータ1の出力電流を取得してクロスポイントの電流値Icxになったか否かを判定する。そして、インバータ1の出力電流がクロスポイントの電流値Icxになるときに、上述したようにIGBTのオン時間を延長する。
以上、詳細に説明したように、本実施形態に係る半田劣化検出装置7では、出力電流がクロスポイントとなるタイミングでIGBTをオフするオフ時間を削除してIGBTをオンするオン時間を延長する。これにより、IGBTのオン時間が長くなるので、出力電流が安定した状態で半田の劣化を検出することができる。また、削除したオフ時間の長さだけその他のオフ時間を延長するので、デューティー比を一定に保つことができる。
なお、上述の実施形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施形態以外の形態であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計などに応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
1 インバータ
3 PWM制御部
5 パワーモジュール
7 半田劣化検出装置
9 モータ
11 電流センサ
13 IGBT
15 電圧センサ
21 電流検出部
23 電流増加判定部
25 クロスポイント判定部
27 電圧検出部
29 半田劣化検出部
51 セラミック基板
53 基板パターン
55 チップ下半田
57 チップ上半田
59 ビームリード

Claims (3)

  1. IGBTに接合された半田の劣化を検出する半田劣化検出装置であって、
    前記IGBTから出力される出力電流を検出する電流検出手段と、
    前記電流検出手段で検出された出力電流の絶対値が増加しているか否かを判定する電流増加判定手段と、
    前記電流増加判定手段によって前記出力電流の絶対値が増加していると判定された場合に、前記出力電流が、前記IGBTの電流−電圧特性において温度による影響を受けないクロスポイントの電流値であるか否かを判定するクロスポイント判定手段と、
    前記クロスポイント判定手段により前記出力電流がクロスポイントの電流値であると判定された場合に、前記IGBTに印加される電圧を検出する電圧検出手段と、
    前記電圧検出手段によって検出された電圧が、所定の閾値より大きいか否かを判定して前記IGBTに接合された半田の劣化を検出する半田劣化検出手段と
    を備えたことを特徴とする半田劣化検出装置。
  2. 前記IGBTはインバータに設置されたスイッチング素子であり、
    前記インバータは、前記出力電流がクロスポイントとなるタイミングで前記IGBTをオフするオフ時間を削除して前記IGBTをオンするオン時間を延長し、削除したオフ時間の長さだけ他のオフ時間を延長することを特徴とする請求項1に記載の半田劣化検出装置。
  3. IGBTに接合された半田の劣化を検出する半田劣化検出方法であって、
    前記IGBTから出力される出力電流を検出する電流検出ステップと、
    前記電流検出ステップで検出された出力電流の絶対値が増加しているか否かを判定する電流増加判定ステップと、
    前記電流増加判定ステップによって前記出力電流の絶対値が増加していると判定された場合に、前記出力電流が、前記IGBTの電流−電圧特性において温度による影響を受けないクロスポイントの電流値であるか否かを判定するクロスポイント判定ステップと、
    前記クロスポイント判定ステップにより前記出力電流がクロスポイントの電流値であると判定された場合に、前記IGBTに印加される電圧を検出する電圧検出ステップと、
    前記電圧検出ステップによって検出された電圧が、所定の閾値より大きいか否かを判定して前記IGBTに接合された半田の劣化を検出する半田劣化検出ステップと
    を含むことを特徴とする半田劣化検出方法。
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