JP2014235139A - 送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】パルスをアップコンバートして送信信号に用いるとともに、送信信号及び受信信号を周波数変換するミキサ及び送受信するアンテナを送信用と受信用とで共用化した送受信装置を提供する。
【解決手段】送受信装置100は、発振器101、変調信号生成部102、送受信共用ミキサ110、送受信共用アンテナ120、ベースバンド受信アンプ131、及び受信処理部132を備えており、これに加えて分配器141、142と高周波送信アンプ143及び高周波受信アンプ144を備えている。送受信共用ミキサ110と送受信共用アンテナ120との間を、分配器141、142を用いて2つの伝送線路に分けることにより、一方の伝送線路に送信信号を増幅するための高周波送信アンプ143を設けることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、高周波信号の送受信に用いられる送受信装置に関するものである。
車載用のレーダ装置等では、高周波の送信信号を生成して送信アンテナから放射し、該送信信号が障害物等の検知対象物で反射された反射波を受信アンテナで受信して処理することにより、対象物までの距離や相対速度等の情報を検知している。このようなレーダ装置では、変調用のベースバンド信号を所定周波数の高周波信号でアップコンバートして送信信号を生成するとともに、受信した高周波の受信信号を送信信号の生成に用いた高周波信号でベースバンドにダウンコンバートしており、ダウンコンバートされたベースバンド受信信号を処理して距離等の情報を検知している。
従来のレーダ装置の送受信部は、ベースバンド信号と高周波信号とを混合して高周波の送信信号を生成する送信用のミキサと、受信信号を高周波信号でベースバンド受信信号にダウンコンバートする受信用のミキサ、の2つのミキサを備えている。また、送信信号を放射するための送信アンテナと、反射波を受信するための受信アンテナ、の2つのアンテナを備えている。ミキサ及びアンテナを送信用と受信用に別々に備えるため、部品点数が増えてレーダ装置が大型化し、また高コストになるといった問題があった。
そこで、ミキサやアンテナを送信用と受信用で共用できるようにするための技術開発が進められている。例えば、特許文献1には、図8に示すような連続波を送信信号に用いるレーダ装置の構成が開示されている。図8(a)に示す送受信部の構成では、アンテナ904が送信用と受信用に共用されており、ミキサ905は受信のみに用いられている。アンテナ904を送信用と受信用に共用するために、サーキュレータ903が用いられている。
図8(b)に示す送受信部の構成では、方向性結合器911を用いることでサーキュレータを不要としている。方向性結合器911は、発振器901から出力される高周波信号をアンテナ904とミキサ905に出力するとともに、アンテナ904からの受信信号をミキサ905に出力している。
図8(c)に示す送受信部の構成では、アンテナ904に加えてミキサ921も送信用と受信用に共用されている。ミキサ921には、混合する高周波信号を共通の端子から入力する不平衡ミキサが用いられており、発振器901からの高周波信号の一部がアンテナ904に出力される構成となっている。
一方、パルス信号を送信信号に用いるレーダ装置が、特許文献2、3に開示されている。特許文献2に示される送受信部は、図9に示すように、ミキサ931、932がそれぞれ送信側と受信側に別々に設けられており、アンテナ933が送信と受信で共用する送受信共用アンテナとなっている。パルス発生器935から出力されるパルスがミキサ931でアップコンバートされて送信信号が出力される。アンテナ933は、高周波用のスイッチ934により送信用と受信用に切り替えて用いられる。
さらに、特許文献3に示される送受信部は、図10に示すように、アンテナ941が送受信共用となっており、ミキサ942は受信用のみが設けられている。送信信号は、発振器943からの高周波信号をRFスイッチ944で間欠的に通過させることでパルス状に生成される。RFスイッチ944の開閉を制御するスイッチング制御信号に含まれるノイズの影響を低減するために、送信信号の出力が安定するまでの期間中間周波信号を遮断するIFスイッチ945が設けられている。
特開平9−257909号公報 特開2007−101390号公報 特許第4883922号公報
しかしながら、上記従来の送受信装置では、以下のような問題があった。特許文献1のレーダ装置では、送受信部の構成でアンテナのみが送受信で共用化されている。これに加えて、図8(a)に示す構成では、高周波用のサーキュレータを使用しているため、コストがかかるといった問題もある。図8(b)に示す構成では、受信信号をミキサに出力するのに方向性結合器を用いているため、受信信号の損失が大きくなるといった問題がある。図8(c)に示す構成でも、ミキサのLO信号をRFポートに過結合させる構成とするために、ミキサ内での損失が増大し、S/N比が劣化する問題がある。
また、特許文献2のレーダ装置では、送受信部の構成でアンテナのみが送受信で共用化されているが、ミキサは送信用と受信用で別々に備える必要がある。さらに特許文献3のレーダ装置では、アンテナとミキサをそれぞれ1つずつ備える構成となっているが、送信信号の送信中及び送信直後の一定期間は、受信信号を処理することができないといった問題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、送信信号及び受信信号を周波数変換するミキサ及び送受信するアンテナを送信用と受信用とで共用化しつつ、送信信号による受信信号への影響を軽減した送受信装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の送受信装置の第1の態様は、高周波信号を出力する発振器と、変調信号を出力する変調信号生成部と、前記変調信号を前記高周波信号でアップコンバートして送信信号を出力するためのミキサと、前記送信信号を空間に放射するためのアンテナと、前記送信信号が対象物で反射された反射波を受信して受信信号を出力するためのアンテナと、前記受信信号を前記高周波信号でダウンコンバートしてベースバンド受信信号を出力するためのミキサと、前記ベースバンド受信信号を処理する受信処理部と、を備え、前記変調信号をアップコンバートするためのミキサ及び前記受信信号をダウンコンバートするためのミキサは1つのミキサを共用した送受信共用ミキサで、かつ、前記送信信号を放射するためのアンテナ及び前記反射波を受信するためのアンテナは1つのアンテナを共用した送受信共用アンテナであり、前記送受信共用ミキサは、LO端子に前記発振器が接続され、RF端子に前記送受信共用アンテナが接続され、IF端子には前記変調信号生成部と前記受信処理部とが分岐部を介して接続されていることを特徴とする。
本発明の送受信装置の他の態様は、前記送受信共用ミキサのRF端子と前記送受信共用アンテナとの間に2つの分配器が配置されて該2つの分配器の間が2つの伝送線路に分岐され、前記2つの伝送線路の一方に送信用アンプが接続され他方に受信用アンプが接続されていることを特徴とする。
本発明の送受信装置の他の態様は、前記変調信号生成部は、前記変調信号としてパルスを出力することを特徴とする。
本発明の送受信装置の他の態様は、前記送受信共用ミキサのIF端子と前記分岐部との間に遅延回路が接続されていることを特徴とする。
本発明の送受信装置の他の態様は、前記送受信共用ミキサのRF端子と前記送受信共用アンテナとの間のいずれかに遅延回路が接続されていることを特徴とする。
本発明の送受信装置の他の態様は、前記分岐部は、分配器で形成されていることを特徴とする。
本発明の送受信装置の他の態様は、前記分岐部は、サーキュレータまたは方向性結合器で形成されていることを特徴とする。
本発明の送受信装置の他の態様は、前記前記分岐部は、スイッチで形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、送信信号及び受信信号を周波数変換するミキサ及び送受信するアンテナを送信用と受信用とで共用化しつつ、送信信号による受信信号への影響を軽減した送受信装置を提供することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係る送受信装置の構成を示すブロック図である。 ミキサ及びアンテナを送受信で共用可能に構成した送受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る送受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2実施形態に係る送受信装置の遅延回路の設置可能な位置を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係る送受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明の別の実施形態に係る送受信装置の構成を示すブロック図である。 本発明のさらに別の実施形態に係る送受信装置の構成を示すブロック図である。 従来のレーダ装置の送受信部の構成を示すブロック図である。 従来の別のレーダ装置の送受信部の構成を示すブロック図である。 従来のさらに別のレーダ装置の送受信部の構成を示すブロック図である。
本発明の好ましい実施の形態における送受信装置について、図面を参照して詳細に説明する。ここでは、送受信装置の例として、対象物の検知等に用いられるセンサ装置の要部を例示する。なお、同一機能を有する各構成部については、図示及び説明簡略化のため、同一符号を付して示す。
ミキサ及びアンテナを送受信で共用するように構成した送受信装置10のブロック図を図2に示す。送受信装置10は、発振器101、変調信号生成部102、送受信共用ミキサ110、送受信共用アンテナ120、ベースバンド受信アンプ131、及び受信処理部132を備えている。送受信装置10は、送信信号としてパルス信号、あるいはFMCW信号のような連続波を用いることができる。送信信号としてパルス信号を用いるときは、変調信号生成部102から変調信号として所定のパルスを出力し、FMCW信号を用いるときは、周波数変調用の信号を出力する。
発振器101は所定周波数の高周波信号を送受信共用ミキサ110のLO端子に出力している。送信信号を生成するときは、変調信号生成部102から変調信号が出力されて送受信共用ミキサ110のIF端子に入力される。これにより、送受信共用ミキサ110では、変調信号生成部102から入力した変調信号が発振器101から入力した高周波信号でアップコンバートされ、これが送信信号として送受信共用ミキサ110のRF端子から出力される。送受信共用ミキサ110から出力された送信信号は、送受信共用アンテナ120から空間に放射される。
送受信共用アンテナ120から放射された送信信号が対象物で反射され、この反射波が送受信共用アンテナ120で受信されると、受信信号が送受信共用ミキサ110のRF端子に入力される。送受信共用ミキサ110では、RF端子から入力された受信信号がLO端子から入力される高周波信号でダウンコンバートされ、IF端子からベースバンド受信信号が出力される。IF端子から出力されたベースバンド受信信号は、分岐部103で分岐されてベースバンド受信アンプ131で増幅された後、受信処理部132に入力されて対象物検知の処理が行われる。分岐部103は、MSL(マイクロストリップライン)で形成することができるが、所定の分配器を用いてもよい。
上記のように構成された送受信装置10では、送受信共用ミキサ110及び送受信共用アンテナ120が送信用と受信用とに共用されることから、部品点数を減らして低コスト化を図ることができる。また、送受信装置10の基板サイズを小さくすることができ、小型化を図ることができる。
しかし、送受信装置10の構成では、送受信共用ミキサ110から出力される送信信号を増幅するための送信アンプを設けることができない。送信信号を送受信共用アンテナ120から放射する前に送信アンプで増幅する必要があるが、そのためには送受信共用ミキサ110のRF端子と送受信共用アンテナ120との間に送信アンプを設ける必要がある。ところが、送受信共用ミキサ110のRF端子と送受信共用アンテナ120との間の伝送線路は、送受信共用アンテナ120で受信した受信信号を送受信共用ミキサ110に伝送するのにも用いられる。そのため、その間に送信アンプを設けると、受信信号を送受信共用アンテナ120側から送受信共用ミキサ110側に伝送することができなくなってしまう。
上記のように、図2に示す送受信装置10の構成では、送受信共用ミキサ110のRF端子と送受信共用アンテナ120との間に送信アンプを設けることができない。その結果、送信信号をパワーが低いまま送受信共用アンテナ120から放射させることになり、送信距離を伸ばすことができないという問題が残る。
また、送受信装置10の構成では、送信信号を生成するために変調信号生成部102から変調信号が出力されると、これが送受信共用ミキサ110に入力されるだけでなく、分岐部103で分岐された変調信号の一部が受信処理部132にも入力されることになる。受信処理部132では、入力された変調信号に対しても受信信号と同様の処理を行うが、これは対象物検知の処理にとって不要なデータ(ノイズ)となる。そのため、変調信号生成部102から変調信号が出力されている期間は、受信信号を処理することができない。特に、近距離に存在する対象物の検知では、送信信号が放射されてから反射波を受信するまでの時間が極めて短いことから、受信処理部132における処理に変調信号による影響が残っている可能性があり、その場合には対象物検知の処理を適切に行うことができなくなる。
そこで、本発明の実施形態においては、これらの問題点を解決した送受信装置を提供する。
(第1実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る送受信装置を、図1を用いて以下に説明する。図1は、本実施形態の送受信装置100の構成を示すブロック図である。本実施形態の送受信装置100は、上記の送受信装置10の構成に加えて、送信信号を増幅するための送信アンプを設けることが可能な構成となっている。
送受信装置100は、送受信装置10と同様に、発振器101、変調信号生成部102、送受信共用ミキサ110、送受信共用アンテナ120、ベースバンド受信アンプ131、及び受信処理部132を備えており、これに加えて分配器141、142と高周波送信アンプ143及び高周波受信アンプ144を備えている。分配器141、142には、例えばウィルキンソン型分配合成器を用いることができ、あるいはサーキュレータを用いてもよい。サーキュレータを用いたときは、信号のパワーをほとんどロスさせることなく所定の伝送線路側に信号を伝送させることができる。
本実施形態の送受信装置100では、送受信共用ミキサ110と送受信共用アンテナ120との間を、分配器141、142を用いて2つの伝送線路に分けている。これにより、一方の伝送線路に送信信号を増幅するための高周波送信アンプ143を設けることができ、一方の伝送線路を送信信号用の伝送線路とすることができる。同様に、他方の伝送線路を受信信号用の伝送線路とすることができ、他方の伝送線路に受信信号を増幅するための高周波受信アンプ144を設けることができる。
上記のように構成された本実施形態の送受信装置100では、送受信共用ミキサ110及び送受信共用アンテナ120を送信用と受信用とに共用して低コスト化や小型化を図ることができるのに加えて、送信信号を増幅して送受信共用アンテナ120から放射させることができ、送信距離を伸ばすことができる。また、送受信装置が対象物の検知等に用いられるセンサ装置の要部である場合には、対象物の検知距離を伸ばすことができる。
(第2実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る送受信装置を、図3を用いて以下に説明する。図3は、本実施形態の送受信装置200の構成を示すブロック図である。本実施形態の送受信装置200は、第1実施形態の送受信装置100の構成に加えて、遅延回路201を備えている。
上記説明の送受信装置10及び送受信装置100はともに、変調信号生成部102から出力される変調信号が受信処理部132にも入力されるため、対象物検知の処理が行えない期間が生じ、近距離の対象物の検知が行えないといった課題を有している。
そこで、本実施形態の送受信装置200では、遅延回路201を適切な位置に配置することで、近距離の対象物の検知が可能となるような構成としている。近距離の対象物の検知が可能となるためには、変調信号生成部102からの変調信号の出力が終了してから、受信信号が受信処理部132に入力されるまでの時間(以下では、送受信タイミング差という)を長くする必要がある。
送受信タイミング差を長くする第1の手段として、分岐部103と送受信共用ミキサ110との間に遅延回路201(遅延回路201−1とする)を設ける。これにより、変調信号生成部102から出力された変調信号は、受信処理部132には直ちに入力されるが、送受信共用ミキサ110には所定時間だけ遅れて入力される。その結果、送信信号が生成されて送受信共用アンテナ120から放射されるタイミングも所定時間だけ遅延する。
また、送受信共用アンテナ120で反射波が受信され送受信共用ミキサ110でダウンコンバートされたベースバンド受信信号は、遅延回路201−1で再び所定時間だけ遅延されて受信処理部132に入力される。
上記のように、遅延回路201−1を設けることで、受信処理部132に変調信号が入力されてからベースバンド受信信号が入力されるまでの期間が、遅延回路201−1による所定の遅延時間の2倍だけ長くなる。その結果、変調信号が変調信号生成部102から出力された直後の対象物検知が行えない期間がなくなるか短くなり、近距離の対象物の検知が可能となる。
遅延回路201を設置する位置は、上記の分岐部103と送受信共用ミキサ110との間に限定されず、送受信共用ミキサ110と送受信共用アンテナ120との間に設けることも可能である。遅延回路201の設置可能な位置を、図4を用いて説明する。図4は、遅延回路201の設置可能な位置を破線で示した送受信装置200のブロック図である。
分配器141と高周波送信アンプ143との間に遅延回路201(201−2)が配置されると、送受信共用ミキサ110から出力された送信信号が遅延回路201−2で遅延されて送受信共用アンテナ120に入力されることになる。同様に、高周波送信アンプ143と分配器142との間に遅延回路201(201−3)を配置することも可能であるが、送信信号が遅延回路201−3で劣化する可能性があり、より好ましくは分配器141と高周波送信アンプ143との間に遅延回路201−2を配置するのがよい。
分配器141と高周波受信アンプ144との間に遅延回路201(201−4)を配置することも可能である。この場合には、送受信共用アンテナ120で受信され高周波受信アンプ144で増幅された受信信号が、遅延回路201−4で遅延されることになる。同様に、高周波受信アンプ144と分配器142との間に遅延回路201(201−5)を配置することも可能であるが、送受信共用アンテナ120で受信されたパワーの低い受信信号が遅延回路201−5で劣化する可能性があり、より好ましくは分配器141と高周波受信アンプ144との間に遅延回路201−4を配置するのがよい。
遅延回路201を設置するさらに別の位置として、送受信共用ミキサ110と分配器141との間に遅延回路201(201−6)を配置することも可能である。この場合には送信信号と受信信号の両方を遅延させることができ、遅延回路201−1を配置した場合と同様に、遅延回路201−6による所定の遅延時間の2倍だけ遅延させることができる。同様に、分配器142と送受信共用アンテナ120との間に遅延回路201(201−7)を配置することも可能であるが、送信信号及び受信信号を劣化させる可能性があり、より好ましくは送受信共用ミキサ110と分配器141との間に遅延回路201−6を配置するのがよい。
遅延回路201−1〜7は、いずれか1つを配置してもよく、あるいは2以上を組み合わせて配置してもよい。何れの遅延回路201が配置されても、受信処理部132に変調信号が入力されてからベースバンド受信信号が入力されるまでの期間を長くすることが可能となり、より近距離の対象物を検知することが可能となる。なお、遅延回路201による遅延時間は事前に知ることができることから、対象物の検知を行うときは、遅延回路201による遅延時間を補正して対象物までの距離を求めることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3の実施形態に係る送受信装置を、図5を用いて以下に説明する。図5は、本実施形態の送受信装置300の構成を示すブロック図である。本実施形態の送受信装置300は、第1実施形態の送受信装置100の分岐部103に代えて、サーキュレータ301を備えている。サーキュレータ301を用いることで、変調信号生成部102から出力される変調信号は送受信共用ミキサ110のみに伝送され、受信処理部132には伝送されなくなる。また、送受信共用ミキサ110から出力されるベースバンド受信信号は、受信処理部132のみに伝送される。
上記のように、サーキュレータ301を用いることで、受信処理部132は、不要な変調信号の処理を行うことはなくなり、送受信共用ミキサ110からサーキュレータ301を経由して入力されたベースバンド受信信号を直ちに処理することが可能となる。
また、変調信号は通常、送受信共用ミキサ110から出力されるベースバンド受信信号よりもレベルが高いことから、変調信号が分岐部103から受信処理部132側に伝送されてベースバンド受信アンプ131に入力されると、入力レンジを超えてベースバンド受信アンプ131が破損してしまうおそれがある。分岐部103に代えてサーキュレータ301を用いることで、レベルの高い変調信号がベースバンド受信アンプ131に入力されるのを防止することができ、ベースバンド受信アンプ131が破損するような事態を回避することができる。
本発明の送受信装置の別の実施形態として、送受信装置300のサーキュレータ301に代えて、方向性結合器を用いることができる。あるいは、図6に示すようなスイッチを用いることも可能である。図6(a)に示す送受信装置400では、分岐部103とベースバンド受信アンプ131との間にスイッチ401を設けている。変調信号生成部102から変調信号を出力するときはスイッチ401をオフにし、それ以外のときはオンにする。これにより、変調信号が受信処理部132に入力されないようにすることができる。
また、図6(b)に示す送受信装置410では、分岐部103に代えてスイッチ411を設けている。スイッチ411は、変調信号生成部102から変調信号が出力されるときは、送受信共用ミキサ110と変調信号生成部102とを接続する側に切り替えられ、それ以外のときは、送受信共用ミキサ110と受信処理部132とを接続する側に切り替えられる。これにより、変調信号が受信処理部132に入力されないようにすることができる。
上記説明の各実施形態では、送信時と受信時に1つのミキサを共用して用いる場合を例に説明した。しかし、受信用ミキサとしてIQミキサを用いるときは、2つのミキサのIF端子を用いることになる。受信用ミキサにIQミキサを用いる本発明の送受信装置のさらに別の実施形態を図7に示す。本実施形態の送受信装置500は、送受信共用ミキサ110に加えて、さらに受信用ミキサ510を備えており、受信用ミキサ510にもベースバンド受信アンプ531及び受信処理部532が接続されている。受信信号は、分配器141から90°ハイブリッド移相器550に入力され、ハイブリッド移相器550から出力されるI信号及びQ信号が、2つのミキサ110と510のいずれかにそれぞれ入力される。図10では、I信号を送受信共用ミキサ110に入力し、Q信号を受信用ミキサ510に入力しているが、それぞれの入力を逆にしてもよい。本実施形態のようにミキサを2つ有するときは、2つのミキサのいずれか一方を送信用にも共用する送受信共用ミキサとすればよい。本発明の送受信装置では、受信用ミキサの個数によらず、送信用ミキサを受信用ミキサのいずれか1つで共用させることが可能となる。
なお、本実施の形態における記述は、本発明に係る送受信装置の一例を示すものであり、これに限定されるものではない。本実施の形態における送受信装置の細部構成及び詳細な動作などに関しては、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
10、100、200,300、400、410、500 送受信装置
101 発振器
102 変調信号生成部
103 分岐部
110 送受信共用ミキサ
120 送受信共用アンテナ
131、531 ベースバンド受信アンプ
132、532 受信処理部
141、142 分配器
143 高周波送信アンプ
144 高周波受信アンプ
201 遅延回路
301 サーキュレータ
401、411 スイッチ
510 受信用ミキサ
550 90°ハイブリッド移相器

Claims (8)

  1. 高周波信号を出力する発振器と、
    変調信号を出力する変調信号生成部と、
    前記変調信号を前記高周波信号でアップコンバートして送信信号を出力するためのミキサと、
    前記送信信号を空間に放射するためのアンテナと、
    前記送信信号が対象物で反射された反射波を受信して受信信号を出力するためのアンテナと、
    前記受信信号を前記高周波信号でダウンコンバートしてベースバンド受信信号を出力するためのミキサと、
    前記ベースバンド受信信号を処理する受信処理部と、を備え、
    前記変調信号をアップコンバートするためのミキサ及び前記受信信号をダウンコンバートするためのミキサは1つのミキサを共用した送受信共用ミキサで、かつ、
    前記送信信号を放射するためのアンテナ及び前記反射波を受信するためのアンテナは1つのアンテナを共用した送受信共用アンテナであり、
    前記送受信共用ミキサは、LO端子に前記発振器が接続され、RF端子に前記送受信共用アンテナが接続され、IF端子には前記変調信号生成部と前記受信処理部とが分岐部を介して接続されている
    ことを特徴とする送受信装置。
  2. 前記送受信共用ミキサのRF端子と前記送受信共用アンテナとの間に2つの分配器が配置されて該2つの分配器の間が2つの伝送線路に分岐され、
    前記2つの伝送線路の一方に送信用アンプが接続され他方に受信用アンプが接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の送受信装置。
  3. 前記変調信号生成部は、前記変調信号としてパルスを出力する
    ことを特徴とする請求項2に記載の送受信装置。
  4. 前記送受信共用ミキサのIF端子と前記分岐部との間に遅延回路が接続されている
    ことを特徴とする請求項3に記載の送受信装置。
  5. 前記送受信共用ミキサのRF端子と前記送受信共用アンテナとの間のいずれかに遅延回路が接続されている
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の送受信装置。
  6. 前記分岐部は、分配器で形成されている
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の送受信装置。
  7. 前記分岐部は、サーキュレータまたは方向性結合器で形成されている
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の送受信装置。
  8. 前記前記分岐部は、スイッチで形成されている
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の送受信装置。

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