JP2014234952A - 銅精製炉の排煙設備 - Google Patents
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Abstract
Description
精製炉においては、還元剤として炭化水素などを装入するために、排気ガスには一酸化炭素や二酸化炭素などが含まれる。そのため、排気ガスは漏洩しないように回収し処理する必要がある。
第2発明の銅精製炉の排煙設備は、第1発明において、前記排煙道は、前記炉体の中心軸よりも上部に偏心して設けられていることを特徴とする。
第3発明の銅精製炉の排煙設備は、第1または第2発明において、前記排煙道は、前記開口部から前記ダストチャンバーの内部に挿入されており、その開口端が前記吸引口の近傍に配置されていることを特徴とする。
第4発明の銅精製炉の排煙設備は、第1、第2または第3発明において、前記ダストチャンバーには冷却手段が設けられていることを特徴とする。
第2発明によれば、排煙道が炉体の上部に偏心して設けられているので、炉体内の液面を高くできることから、炉体の容量を多くすることができ、銅精製炉の処理能力を高くできる。
第3発明によれば、排煙道の開口端がダストチャンバーの吸引口に近いので、排気ガスの吸引効率が向上する。そのため、より確実に排気ガスの漏洩を防止できる。
第4発明によれば、冷却手段が設けられているので、排煙道の開口端がダストチャンバーの内部に配置されることによる側壁の温度上昇を抑えて、ダストチャンバーを保護できる。また、ダストチャンバーを冷却することにより、ダストチャンバーの変形を抑制でき、シール性を長く維持できる。さらに、排気ガスの温度が低下することに伴いガスの体積が減少することから、ガス吸引効率が向上し、粗塵沈降性も向上する。
まず、銅精製炉の構成について説明する。
図2に示すように、銅精製炉1は、水平に設置された細長い略円筒形の炉体10を備えている。炉体10には、装入口11、出湯口12、および羽口13が設けられている。また、炉体10の一端にはバーナー口14が設けられており、他端には排煙口15が設けられている。バーナー口14にはバーナー16が取り付けられている。
まず、炉体10を装入口11が上部となる姿勢とし、装入口11から粗銅を挿入する。つぎに、バーナー16で炉体10内の粗銅を加熱しつつ、羽口13から天然ガスなどを吹き込んで精製処理を行う。この際、排煙口15からは炉体10内で生じた排気ガスが排出される。精製処理が完了した後に炉体10を徐々に傾転することで出湯口12から粗銅を出湯する。
つぎに、本発明の第1実施形態に係る排煙設備2を説明する。
図2に示すように、炉体10の排煙口15には筒状の排煙道20が接続されている。排煙道20は炉体10の回転軸(中心軸)と略同軸となるように水平に設けられている。また、排煙道20は炉体10に固定されており、炉体10とともに傾転する。
同図に示すように、排煙道20には、その外周にフランジ状のシール円盤21が設けられている。一方、ダストチャンバー30の炉体10に対向する側壁には円形の開口部34が形成されている。開口部34には、ダストチャンバー30の外側に円筒形のシールカバー35が接続されている。シールカバー35は中心軸方向(図1における左右方向)の寸法が短い円筒形であり、長尺の板材を環状に曲げて形成されたものである。
図3に示すように、排煙道20は炉体10の回転軸から偏心して設けられてもよい。排煙道20が偏心していても、シール円盤21の中心Oとシールカバー35の中心Oがともに炉体10の回転軸上に位置していれば、ダストチャンバー30に対して炉体10が自由に傾転可能であり、炉体10の熱膨張も許容できる。本実施形態のように、排煙道20を炉体10の上部に偏心して設けることにより、排煙口15を炉体10の上部に配置でき炉体10内の液面を高くできることから、炉体10の容量を多くすることができる。その結果、銅精製炉1の処理能力を高くできる。
図4に示すように、シール円盤21は、排煙道20の先端外周に設けられてもよい。特許請求の範囲に記載の「外周」には、排煙道20の外周の中間部分に限られず、先端部分も含まれる概念である。
実施例1は比較例1に比べて、一酸化炭素および二酸化炭素の濃度が低く、排気ガスの温度が低いことが分かる。これより、本実施形態に係る排煙設備は、排気ガスの漏洩を防止できることが確認された。
2 排煙設備
10 炉体
20 排煙道
21 シール円盤
30 ダストチャンバー
31 水冷ジャケット
32 吸引口
33 煙道
34 開口部
35 シールカバー
40 吸引手段
Claims (4)
- 略円筒形であり中心軸周りに傾転可能な炉体を備える銅精製炉の排煙設備であって、
前記炉体の一端に設けられた筒状の排煙道と、
前記排煙道を介して前記炉体内で生じた排気ガスが流入するダストチャンバーと、
前記ダストチャンバーに形成された吸引口から排気ガスを吸引する吸引手段と、を備え、
前記排煙道には、その外周にフランジ状のシール円盤が設けられており、
前記ダストチャンバーの前記炉体に対向する側壁には開口部が形成されており、
前記開口部には円筒形のシールカバーが接続されており、
前記シール円盤は、前記シールカバーに挿入され、該シールカバーの内周面と該シール円盤の外周面との間に所定の隙間を有するように配置されている
ことを特徴とする銅精製炉の排煙設備。 - 前記排煙道は、前記炉体の中心軸よりも上部に偏心して設けられている
ことを特徴とする請求項1記載の銅精製炉の排煙設備。 - 前記排煙道は、前記開口部から前記ダストチャンバーの内部に挿入されており、その開口端が前記吸引口の近傍に配置されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の銅精製炉の排煙設備。 - 前記ダストチャンバーには冷却手段が設けられている
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の銅精製炉の排煙設備。
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JP2013117186A JP6135306B2 (ja) | 2013-06-03 | 2013-06-03 | 銅精製炉の排煙設備 |
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Citations (3)
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JPS4998705A (ja) * | 1973-01-09 | 1974-09-18 | ||
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- 2013-06-03 JP JP2013117186A patent/JP6135306B2/ja active Active
Patent Citations (3)
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JPS4998705A (ja) * | 1973-01-09 | 1974-09-18 | ||
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