JP2014234293A - メモプリンタ - Google Patents

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唯孝 若旅
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Abstract

【課題】ロール状に巻回した用紙から付箋紙などの印刷物を作成する。
【解決手段】ロール状に巻回した用紙Pに情報を印刷する印刷手段30と、印刷済みの用紙Pと対向した位置に設置された転写ローラ55を有し、転写ローラ55を介して粘着剤を印刷済みの用紙Pに転写するための粘着剤転写具50と、転写ローラ55と対向する位置に回転自在に設けられ且つ転写ローラ55に対して接離自在に設けられたプラテンローラ75と、プラテンローラ75の転写ローラ55への接離動作に追従するように移動し、プラテンローラ75上の用紙の幅方向における転写ローラ55が接離する部位を除いた部位に常時圧接しながら印刷済みの用紙Pを下流側に搬送する用紙搬送部材62と、印刷済みの用紙Pを所望の長さに切断する切断手段40と、を備えたメモプリンタ1を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ロール状に巻回した用紙にメモなどの情報を印刷手段により印刷した後に、印刷済みの用紙に剥離可能な粘着剤を粘着剤転写具の転写ローラにより転写し且つ粘着剤を転写した用紙を切断手段により所望の長さに切断して、付箋紙などの印刷物を作成できるメモプリンタに関する。
一般的に、メモプリンタは、小型軽量で消費電力が小さく、メモとして残しておきたい情報などを印刷して、付箋紙などの形態で印刷物を作成するのに適している。
この種のメモプリンタの一例として、ロール状に巻回した記録紙上にメモなどの情報を印刷した後に、印刷済みの記録紙に粘着剤を転写し且つ粘着剤を転写した記録紙を所望の長さに切断して、付箋紙などの印刷物を作成できるプリンタがある(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたプリンタは、ここでの図示を省略するが、プリンタ本体部内に、ロール状に巻回した記録紙を装填するロール紙装填部と、このロール紙装填部よりも下流側でロール状の記録紙にメモなどの情報を印刷する記録ヘッド(サーマルヘッド)と、この記録ヘッドに記録紙を介して接するプラテンローラと、印刷済みの記録紙を所望の長さに切断するオートカッターとを備えている。
また、オートカッターよりも下流側に粘着剤転写部と、この粘着剤転写部と対向した押圧機構とを備えている。
ここで、上記した粘着剤転写部は、供給ドラムと巻取ドラムとの間に粘着剤テープが巻回されている。また、供給ドラムと巻取ドラムとの間には、粘着剤テープのベースフィルムに接するように転写ローラが一つの回転軸の中央部位に取り付けられていると共に、一つの回転軸上で転写ローラを挟んだ両端側に記録紙を搬送するための一対の繰り出しローラが取り付けられている。
この際、上記した一つの回転軸は、回転駆動源の歯車列と電磁クラッチを介して連結されているので、電磁クラッチをON/OFF制御することで、歯車列の回転を一つの回転軸に伝達したり、又は、伝達しないようになっている。
一方、押圧機構は、平板状の加圧プラテン(押圧部材)がプランジャを介して粘着剤転写部の転写ローラに接離自在になっている。
上記のように構成したプリンタでは、記録ヘッドとプラテンローラとの間でロール状の記録紙を挟持搬送しながらメモなどの情報を印刷した後に、加圧プラテンを印刷済みの記録紙及び粘着剤テープを介して転写ローラ側に押圧して、この記録紙に粘着剤テープの粘着剤を転写すると共に、加圧プラテンと一対の繰り出しローラとで印刷済みの記録紙をニップしながらこの記録紙を下流側に向けて搬送し、更に、粘着剤を転写した記録紙をオートカッターにより所望の長さに切断することで、付箋紙などの印刷物を作成できることが記載されている。
特開2011−235595号公報
ところで、特許文献1に開示されたプリンタでは、印刷済みの記録紙に粘着剤テープの粘着剤を転写するのを中止するときには、加圧プラテンを転写ローラから離間させるが、この際に転写ローラの両端側に同軸的に設けた一対の繰り出しローラも同時に離間するので、粘着剤を転写した記録紙はニップされなくなるために、上流側で切断された記録紙を下流側に搬送することができなくなってしまう致命的な欠点がある。
また、粘着剤転写部は、前述したように転写ローラと一対の繰り出しローラとが一つの回転軸上に取り付けられて、この一つの回転軸が電磁クラッチを介して回転駆動源の歯車列に連結されているので、粘着剤テープを交換するときには一つの回転軸を分解しなければならないために、粘着剤テープの交換作業が困難で熟練を要するなどの問題がある。
更に、印刷済みの記録紙に粘着剤テープの粘着剤を転写させない場合に、加圧プラテンを転写ローラから離間させると共に、粘着剤テープを巻き取らないように電磁クラッチを非接触状態に切り換えて転写ローラ及び一対の繰り出しローラの回転を停止させねばならないので、粘着剤転写部は高価な電磁クラッチが必要であり、且つ、転写ローラ及び一対の繰り出しローラの回転伝達機構が大型化するなどの問題もある。
そこで、ロール状に巻回した用紙にメモなどの情報を印刷した後に、印刷済みの用紙に剥離可能な粘着剤(糊)を転写し且つ粘着剤を転写した用紙を所望の長さに切断して付箋紙などの印刷物を作成する際に、印刷済みの用紙を所望の長さに切断しても、切断した用紙を下流側に向けて確実に搬送することができ、更に、粘着剤転写具(テープ糊カセット)に高価な電磁クラッチなどを用いることなく、構造が簡単な粘着剤転写具(テープ糊カセット)を用いて印刷済みの用紙に粘着剤(糊)を転写して付箋紙などの印刷物を容易に作成でき、且つ、使用済みの粘着剤転写具(テープ糊カセット)を着脱自在に交換できるメモプリンタを提供することを目的とする。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、請求項1記載の発明は、ロール状に巻回した用紙を装填するロール紙装填部を有する筐体と、
前記ロール紙装填部に装填された前記用紙を搬送方向の下流側に向かって搬送しながら該用紙に情報を印刷する印刷手段と、
前記印刷手段よりも搬送方向の下流側で印刷済みの用紙と対向した位置に設置された転写ローラを有し、該転写ローラを介して粘着剤を前記印刷済みの用紙に転写するための粘着剤転写具と、
前記転写ローラと対向する位置に回転自在に設けられ、且つ、前記転写ローラに対して接離自在に設けられたプラテンローラと、
前記プラテンローラの前記転写ローラへの接離動作に追従するように移動し、前記プラテンローラ上の前記用紙の幅方向における前記転写ローラが接離する部位を除いた部位に常時圧接しながら前記印刷済みの用紙を下流側に搬送する用紙搬送部材と、
前記印刷済みの用紙を所望の長さに切断する切断手段と、を備え、
前記プラテンローラと、該プラテンローラの前記転写ローラへの接離動作に追従する用紙搬送部材との協働により、前記印刷済みの用紙を前記転写ローラに接触させる第1の用紙経路と、前記印刷済みの用紙を前記転写ローラから離間させる第2の用紙経路とに切り替えることを特徴とするメモプリンタである。
また、請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載のメモプリンタにおいて、
前記筐体の外面上に前記粘着剤転写具を露出させた状態で着脱自在に設置する粘着剤転写具着脱手段を備えたことを特徴とするメモプリンタである。
請求項1記載のメモプリンタによると、ロール状に巻回した用紙にメモなどの情報を印刷手段により印刷した後に、印刷済みの用紙に剥離可能な粘着剤を粘着剤転写具の転写ローラにより転写し且つ粘着剤を転写した用紙を切断手段により所望の長さに切断して付箋紙などの印刷物を作成する際に、とくに、プラテンローラの転写ローラへの接離動作に追従する用紙搬送部材をプラテンローラ上の用紙の幅方向における転写ローラが接離する部位を除いた部位に常時圧接させているので、印刷済みの用紙に粘着剤を転写するときは勿論のこと、粘着剤を転写しない場合でも用紙を下流側に確実に搬送することができ、更に、粘着剤転写済みの用紙又は粘着剤を転写しない印刷済みの用紙を所望の長さに切断した後も下流側に搬送することができる。
この際、特許文献1記載におけるような印刷済みの記録紙に粘着剤テープの粘着剤を転写させない場合に、粘着剤テープを巻き取らないように電磁クラッチを非接触状態に切り換えて転写ローラ及び一対の繰り出しローラの回転を停止させる必要がないので、メモプリンタを小型化でき、且つ、使用勝手の良いメモプリンタを安価に提供できる。
更に、プラテンローラと、このプラテンローラの転写ローラへの接離動作に追従する用紙搬送部材との協働により、印刷済みの用紙を転写ローラに接触させる第1の用紙経路と、印刷済みの用紙を転写ローラから離間させる第2の用紙経路とに切り替えることができるので、これにより、用紙に粘着剤を転写する必要がなく、用紙が第2の用紙経路に沿って搬送される場合に、用紙に粘着剤が付着することを確実に防止できる。
また、請求項2記載のメモプリンタによると、筐体の外面上に粘着剤転写具を露出させ状態で着脱自在に設置する粘着剤転写具着脱手段を備えたために、使用済みの粘着剤転写具を容易に交換することができる。
本発明に係るメモプリンタを概念的に示した概念図であり、(a)はロール状の用紙に糊(粘着剤)を転写する場合を示し、(b)はロール状の用紙に糊(粘着剤)を転写しない場合を示した図である。 本発明に係るメモプリンタにおいて、用紙への印刷時を示した図である。 本発明に係るメモプリンタにおいて、用紙への粘着剤転写時を示した図であり、(a)は用紙に糊を連続転写した状態を示し、(b)は用紙に糊を不連続転写した状態を示した図である。 本発明に係る実施例のメモプリンタの外観形状を斜視的に示した外観斜視図である。 (a)は図4に示した筐体を取り除いた状態で全体構成を斜視的に示し、(b)は(a)に示した下フレーム、上フレーム、後方フレームを取り除いた状態で全体構成を斜視的に示した斜視構成図である。 (a),(b)はテープ糊カセット(粘着剤転写具)の筐体への着脱手段を説明するための斜視図,縦断面図である。 図5に示した用紙搬送手段を説明するための斜視図であり、(a)は用紙に糊を転写するときの用紙搬送手段の状態を示し、(b)は用紙に糊を転写しないときの用紙搬送手段の状態を示した図である。 図5に示した粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段を説明するための斜視図である。 図5に示した粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段を分解して示した分解斜視図である。 粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段の動作を説明するために模式的に示した動作図であり、(a)は用紙に糊を転写するときの状態を示し、(b)は用紙に糊を転写しないときの状態を示した図である。 粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段の動作を説明するために斜視的に示した動作図であり、(a)は用紙に糊を転写するときの状態を示し、(b)は用紙に糊を転写しないときの状態を示した図である。
以下に本発明に係るメモプリンタの一実施例について、図1〜図11を参照して詳細に説明する。
本発明に係るメモプリンタは、小型軽量で消費電力が小さく、且つ、メモなどの印刷情報を入力するためのパソコンと接続可能になっている。
そして、上記した本発明に係るメモプリンタを用いて、ロール状に巻回した用紙にメモなどの情報を印刷手段により印刷した後に、印刷済みの用紙に剥離可能な粘着剤(糊)を粘着剤転写具(テープ糊カセット)の転写ローラにより転写し且つ粘着剤を転写した用紙を切断手段により所望の長さに切断して、付箋紙などの印刷物を作成できるように構成されている。
ここで、本発明に係る実施例のメモプリンタを説明する前に、本発明に係るメモプリンタについて図1(a),(b)を用いて概念的に先に説明する。
図1(a)は本発明に係るメモプリンタを用いてロール状の用紙に糊(粘着剤)を転写する場合を示し、(b)はロール状の用紙に糊(粘着剤)を転写しない場合を示している。
図1(a),(b)に示す如く、本発明に係るメモプリンタ1では、ロール状に巻回した未印刷の用紙Pが筐体10内に形成した不図示のロール紙装填部に回転自在に装填されている。また、ロール紙装填部よりも用紙搬送方向の下流には、用紙Pにメモなどの情報を印刷する印刷手段30と、印刷済みの用紙Pを所望の長さに切断する切断手段40とがこの順に設置されている。
上記した印刷手段30は、ロール状の用紙Pとして感熱紙を適用した場合に、用紙Pの搬送方向と直交する用紙幅方向に沿って長尺に形成されたサーマルヘッド31と、第1モータ32に連結された不図示の第1減速ギア列を介して時計方向に回転すると共に用紙Pの幅方向に沿って長尺に形成された印刷用プラテンローラ(以下、第1プラテンローラと記す)33とからなる。
そして、ロール紙装填部に装填された未印刷の感熱紙Pをサーマルヘッド31と第1プラテンローラ33との間で挟持しながらメモなどの情報を感熱印刷して用紙搬送方向の下流側に向かって搬送している。
この際、サーマルヘッド31は第1プラテンローラ33に対して不図示の接離手段を介して接離自在になっており、このサーマルヘッド31を第1プラテンローラ33から離間させたときに使用済みの用紙Pの交換が可能になっている。
尚、印刷手段30は、ロール状の用紙Pとして普通紙を適用した場合に、サーマルヘッド31に代えて不図示のインクジェットヘッドなどを用いて印刷することも可能である。
また、上記した切断手段40は、印刷手段30と後述する粘着剤転写具(テープ糊カセット)50との間に設置されており、第2モータ41に連結された不図示の第2減速ギア列を介して移動する可動カッター42と、この可動カッター42と対向して固定設置された固定カッター43とからなる。
そして、一対のカッター42,43により後述する糊転写済みの用紙P又は糊を転写しない印刷済みの用紙Pを所望の長さに切断している。この際、用紙Pの切断は、用紙Pに印刷した後、又は、印刷済みの用紙Pに糊を転写するときと同じタイミング、又は、用紙Pに糊を転写した後のタイミングのいずれかに設定されている。
また、切断手段40よりも用紙搬送方向の下流側には、印刷済みの用紙Pに粘着剤(糊)を転写するための転写ローラ55を有する粘着剤転写具(テープ糊カセット)50と、後述する粘着剤転写用プラテンローラ(以下、第2プラテンローラと記す)75の転写ローラ55への接離動作に追従して移動し且つ用紙Pを介して第2プラテンローラ75を押圧しながらこの第2プラテンローラ75と協働して用紙Pを筐体10の外に排出するように搬送する用紙搬送部材62を有する用紙搬送手段60とが設置されている。
上記した粘着剤転写具50は、筐体10外面上に露出した状態で着脱自在に設置されている。
ここでは、粘着剤転写具50としてテープ糊カセットが適用されている。この粘着剤転写具(以下、テープ糊カセットと記す)50は、略透明なカセットケース51の幅寸法が用紙Pの幅寸法に対して例えば1/5程度に幅狭く形成され、且つ、カセットケース51の長さが長く形成されており、用紙Pの幅方向の一方の端部側(例えば右端部側)に設置されている。
そして、カセットケース51内に回転自在に設けた一対のリール52,53にテープ糊54が巻回されていると共に、一対のリール52,53間に弾性を有する転写ローラ55がテープ糊54を巻き付けながらこのカセットケース51の長手方向の先端部51aに回転自在に設けられており、且つ、転写ローラ55の一部がカセットケース51の先端部51aから外部に僅かに露出して印刷手段30よりも搬送方向の下流側で印刷済みの用紙Pと対向してこの用紙Pに接触可能に設置されている。
この際、テープ糊54はベースフィルムの一方の面に、接着能力が比較的弱く何回も剥離できる弱粘着性を有する糊(図示せず)が付着されて、この一方の面側が用紙Pと対向する面であり、糊が付着されていないベースフィルムの他方の面側が転写ローラ55に巻き付いている。
また、カセットケース51内の一対のリール52,53は、一方が供給リール52であり、他方が巻取リール53である。
この際、供給リール52と一体に回転する大径ギア(又は不図示の大径プーリー)52aと、巻取リール53と同軸上で不図示の摩擦板を介して回転する小径ギア(又は不図示の小径プーリー)53aとを噛合(又は不図示のベルト伝達)させることで、転写ローラ55に巻き付いたテープ糊54を用紙Pに押し当てながら用紙Pの搬送動作に伴って、供給リール52から送り出されたテープ糊54が転写ローラ55を経由して巻取リール53に自動的に巻き取られるようになっている。
従って、テープ糊カセット50にリール回転用の駆動源や電磁クラッチを用いる必要がないので、テープ糊カセット50の構造が簡単になり、且つ、消耗品として安価に提供できる。
尚更に、粘着剤は、テープ糊54に限定されることなく、剥離性を有する糊であれば良いものである。
また、上記した用紙搬送手段60は、用紙搬送部材62が用紙Pの幅方向に沿って転写ローラ55よりも図示手前側に設置されている。
ここでは、用紙搬送部材62として用紙搬送ローラが適用されている。この用紙搬送部材(以下、用紙搬送ローラと記す)62は不図示のスライド部材及びバネを介して第2プラテンローラ75上の用紙Pの幅方向における転写ローラ55が接離する部位を除いた部位を常時圧接しているので、回転駆動される第2プラテンローラ75と用紙搬送ローラ62との間で用紙Pを挟持しながらこの用紙Pを下流側に向かって搬送可能になっている。
尚、用紙搬送部材62として平板状プラテン(図示せず)を用い、この平板状プラテン(図示せず)を不図示のスライド部材及びバネ(図示せず)を介して第2プラテンローラ7を常時圧接することで用紙Pを搬送することも可能であるが、平板状プラテン(図示せず)を用いた場合には用紙搬送ローラ62を用いた場合よりも第2プラテンローラ75の回転負荷が大きくなる。
また、筐体10内には、テープ糊カセット50及び用紙搬送手段60に対向して粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70が設置されている。
上記した粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70では、長尺な揺動アーム71の一端側を軸支した支点軸72を揺動支点とし、且つ、一端側と反対の他端側に第3モータ73に連結された不図示の第3減速ギア列を介して第2プラテンローラ(粘着剤転写用プラテンローラ)75が回転自在に取り付けられている。
この際、上記した第2プラテンローラ75は、用紙Pの幅方向に沿って長尺に形成されており、且つ、用紙Pを挟んでテープ糊カセット50の転写ローラ55と用紙搬送ローラ62とに対向している。
また、揺動アーム71は、偏心部材駆動部80により揺動可能になっている。この偏心部材駆動部80では、第4モータ81に連結された不図示の第4減速ギア列を介して回転軸83と一体に回転する偏心カム84が揺動アーム71に当接している。そして、揺動アーム71は、偏心カム84の回転と用紙搬送手段の押圧とにより支点軸72を中心にして時計方向又は反時計方向に揺動自在に支持されている。
尚、粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70において、揺動アーム71を揺動させる機構として回転自在な偏心カム84を用いたが、偏心カム84に代えて後述の実施例で説明する偏心ピンや、不図示の電磁ソレノイドなどを用いても良い。
上記のように構成した本発明に係るメモプリンタ1の動作において、図1(a)に示す如く、ロール状の用紙Pに糊(粘着剤)を転写する場合に、まず、ロール状の用紙Pを印刷手段30内のサーマルヘッド31と、時計方向に回転している第1プラテンローラ33とで挟持搬送しながらサーマルヘッド31によりメモなどの情報を図2に示したように用紙Pの表面Paに印刷する。
そして、印刷済みの用紙Pがテープ糊カセット50の転写ローラ55に到達した後に、粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70内で偏心部材駆動部80の偏心カム84を回転させて、この偏心カム84の大径部84aが揺動アーム71に当接したら回転を止めると、揺動アーム71が一端側の支点軸72を中心にして時計方向に揺動する。
これに伴って、揺動アーム71の他端側に取り付けた第2プラテンローラ75が反時計方向に回転しながら用紙P及びテープ糊54を挟んだ状態でテープ糊カセット50の転写ローラ55を押圧するので、図3(a)に示したように用紙Pの裏面Pbにテープ糊54の糊が連続して転写され、且つ、用紙Pは切断手段40により所望の長さLに切断されて、付箋紙などの印刷物が作成される。
この際、用紙搬送手段60の用紙搬送ローラ62は不図示のバネの付勢力により第2プラテンローラ75を常時圧接しているので、糊転写済みの用紙(付箋紙)Pは両ローラ62,75により糊を転写する場合の用紙経路PK1に沿って筐体10の外に確実に排出されると共に、糊転写済みの用紙Pを所望の長さLに切断した後もこの用紙Pを下流側に向かって搬送できる。
一方、図1(b)に示す如く、ロール状の用紙Pに糊(粘着剤)を転写しない場合にも、印刷手段30によりロール状の用紙Pにメモなどの情報を印刷する。
そして、印刷済みの用紙Pがテープ糊カセット50の転写ローラ55を通過する前に、粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70内で偏心部材駆動部80の偏心カム84を図1(a)の状態から180°回転させて、この偏心カム84の小径部84bが揺動アーム71に当接したら回転を止めると、揺動アーム71が一端側の支点軸72を中心にして反時計方向に揺動する。
これに伴って、揺動アーム71の他端側に取り付けた第2プラテンローラ75が反時計方向に回転しながら用紙P及びテープ糊54を介してテープ糊カセット50の転写ローラ55から離間するので、用紙Pも転写ローラ55から離間する。
この際、用紙搬送手段60の用紙搬送ローラ62は不図示のバネの付勢力により転写ローラ55から離間した第2プラテンローラ75に追従して移動し、この第2プラテンローラ75を常時圧接しているので、糊を転写しない場合でも印刷済みの用紙Pは両ローラ62,75により糊を転写しない場合の用紙経路PK2に沿って筐体10の外に確実に排出されると共に、糊を転写しない用紙Pを所望の長さLに切断した後もこの用紙Pを下流側に向かって搬送できる。
従って、第2プラテンローラ75の転写ローラ55への接離動作に追従して第2プラテンローラ75側に圧接する用紙搬送ローラ62は、印刷済みの用紙Pを転写ローラ55に接触させる第1の用紙経路(糊を転写する場合の用紙経路)PK1と、印刷済みの用紙Pを転写ローラ55から離間させる第2の用紙経路(糊を転写しない場合の用紙経路)PK2とに用紙経路を切り替える機能を有すると共に、第2プラテンローラ75と協働して用紙Pを搬送する機能を備えていることになる。
これにより、用紙Pに糊を転写する必要がなく、用紙Pが第2の用紙経路に沿って搬送される場合に、用紙Pに糊が付着することを確実に防止できる。
尚、図3(b)に示したように、用紙Pの裏面Pbにテープ糊54の糊を不連続転写して付箋紙などの印刷物を作成する場合には、図1(a)に示した状態と、図1(b)に示した状態とをそれぞれタイミングを計りながら交互に切り替えれば良いものである。
図4は本発明に係る実施例のメモプリンタの外観形状を斜視的に示している。また、図5(a)は図4に示した筐体を取り除いた状態で全体構成を斜視的に示し、(b)は(a)に示した下フレーム,上フレーム,後方フレームを取り除いた状態で全体構成を斜視的に示している。
尚、本発明に係る実施例のメモプリンタにおいて、先に図1(a),(b)を用いて概念的に説明した本発明に係るメモプリンタと同一構成部材に対して同一符号を付して以下説明する。
図4に示す如く、本発明に係る実施例のメモプリンタ1は、小型軽量で消費電力が小さく、且つ、メモなどの印刷情報を入力するためのパソコンPCと接続可能になっている。
尚、本発明に係る実施例のメモプリンタ1において、用紙Pの搬送方向の上流側を前方側と呼称し、且つ、用紙Pの搬送方向の下流側を後方側と呼称すると共に、用紙Pを前方側から見たときに用紙幅方向に対して左右を設定して以下説明する。
また、上記したメモプリンタ1の外観を形成する筐体10は、底枠11と、底枠11の前方上方部位に開閉自在に取り付けられた前蓋12と、底枠11の後方部位に開閉自在に取り付けられた後蓋13とを突き合わせて小型な箱状に形成されている。
この際、前蓋12と後蓋13とが前後方向の略中間部位で突き合わされており、前蓋12の天面12aと後蓋13aの天面13aとを突き合せたときに、前蓋12の天面12aに用紙Pを排出する用紙排出口12a1が用紙排出方向と直交する用紙幅方向に沿って開口されている。
そして、使用済みのロール状の用紙Pを交換する場合や、メモプリンタ1のサービス時に前蓋12及び/又は後蓋13を開蓋できるようになっている。
また、前蓋12の天面12a上に露出してテープ糊カセット(粘着剤転写具)50が用紙Pの幅方向の右端部側にこの用紙Pと対向して着脱自在に設置されているので、使用済みのテープ糊カセット50の交換が容易になっているが、このテープ糊カセット50の筐体10の外面への着脱手段については後で詳述する。
また、図5(a)に示す如く、筐体10(図4)を取り外してメモプリンタ1内の構成部材について説明すると、基台となるフレームは、下フレーム21と、下フレーム21上の前方に開閉自在に支持された上フレーム22と、下フレーム21の後方に連接された後方フレーム23とで構成されている。
そして、下フレーム21の前方側には、ロール状に巻回した未印刷の用紙Pを装填するために凹状に窪んだロール紙装填部21aが設けられている。
また、下フレーム21のうちで用紙幅方向の左右に一対の上面21b(左側のみ図示)が形成されており、これら左右一対の上面21bから上方に向かって突出させた左右一対の突出片21b1(左側のみ図示)に上フレーム22がロール状の用紙Pを覆うように開閉自在に取り付けられている。そして、上フレーム22を開いたときに、使用済みの用紙Pを交換することが可能になっている。
また、下フレーム21に形成したロール紙装填部21aよりも用紙搬送方向の下流には、印刷手段30(図1)と切断手段40(図1)とを一体的にユニット化した印刷/切断ユニット30/40が用紙Pの幅方向に沿って取り付けられている。
この際、図5(b)中において、符番32は印刷手段30内の第1プラテンローラ33(図1)を回転駆動するための第1モータであり、符番41は切断手段40内の可動カッター42(図1)を駆動するための第2モータであり、更に、符番FKは印刷/切断ユニット30/40用のフレキシブル基板である。
また、上記した上フレーム22の上面22a上には、用紙搬送手段60がテープ糊カセット50の設置位置とは重ならないように図示手前側で上面22a上の幅方向中央部位に取り付けられているが、この用紙搬送手段60については後で詳述する。
そして、図5(a)に示した下フレーム21,上フレーム22,後方フレーム23を取り除くと、図5(b)に示した如く、ロール状の用紙Pが露出した状態になる。
更に、図5(a)に示す如く、下フレーム21の後方に連接した後方フレーム23には、第2プラテンローラ(粘着剤転写用プラテンローラ)75を揺動自在に支持する粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70が取り付けられている。
この際、後方フレーム23は、用紙幅方向の左右側に設けた左右一対の側板部23a,23bと、左右一対の側板部23a,23bの各上方部位を連結する連結部23cとからなり、左右一対の側板部23a,23b間に粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70の揺動アーム71の一端側が支点軸72を介して揺動自在に支持され、且つ、揺動アーム71の他端側に第2プラテンローラ75が用紙Pを挟んでテープ糊カセット50及び用紙搬送手段60と対向して軸支されているが、この粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70については後で詳述する。
更に、メモプリンタ1を全体的に制御する制御部90が、筐体10(図1,図4)内の適宜な場所に設置されている。
ここで、上記した実施例1のメモプリンタ1内のうちで構成部材50,60,70について順に説明する。
まず、図6(a),(b)を用いてテープ糊カセット(粘着剤転写具)50の筐体10(図4)への着脱手段について説明する。図6(a)はテープ糊カセットを斜視的に示し、(b)はテープ糊カセットを筐体の一部を構成する前蓋の天面上に装着した状態を一部断面して示している。
図6(a),(b)に示す如く、テープ糊カセット(粘着剤転写具)50は、略透明なカセットケース51の長手方向の先端部51aからテープ糊54(図1)を巻き付けた転写ローラ55の一部が用紙P側に向かって僅かに露出していると共に、カセットケース51の長手方向の後端部51b側は円弧状に形成されている。
また、カセットケース51の底面51dには、この底面51dよりも下方に向かって筐体嵌込み部51eがこのケース51の長さよりも短いが長手方向に沿って長尺に形成されている。
また、カセットケース51の筐体嵌込み部51eの先端には、押圧部51e1が底面51dよりも一段低く、このケース51の先端部51a側に向かって突出形成されている。
一方、筐体10(図1)側には、略L字状の押圧レバー56が引張バネ57により一端側に形成した軸孔56aを中心にして反時計方向に付勢されながら回動自在に軸支されており、この押圧レバー56の他端側に突出させたボス部56bが筐体嵌込み部51eの先端に形成した押圧部51e1に接離自在になっている。
また、カセットケース51の筐体嵌込み部51eの後端には、位置決め用凸部51e2がこのケース51の後端部51b側に向かって突出形成されている。
一方、図6(b)に示す如く、筐体10の前方側に開閉自在に設けた前蓋12の天面12aの幅方向の右端側には、長方形状の長孔12a2がカセットケース51の長手方向に沿って穿設されており、且つ、この長孔12a2の長手方向の長さはカセットケース51の筐体嵌込み部51eの長手方向の長さよりも僅かに長く設定されている。
また、前蓋12の天面12aに形成した長孔12a2内の後端に連接して位置決め用凹部12a3が凹状に形成されている。
そして、カセットケース51の筐体嵌込み部51eを前蓋12の天面12aに形成した長孔12a2内に斜めに傾けながら嵌め込んで、筐体嵌込み部51eの先端に形成した押圧部51e1を押圧レバー56でこのケース51の後端部51b側に向かって押し込むと、カセットケース51の筐体嵌込み部51eの後端に形成した位置決め用凸部51e2が前蓋12の天面12aの長孔12a2内の後端に形成した位置決め用凹部12a3に突き当たるので、テープ糊カセット50が前蓋12の天面12a上に確実に位置決めして搭載される。
このとき、カセットケース51の筐体嵌込み部51eと、前蓋12の天面12aの長孔12a2との間にはこのケース51の先端側に向かって僅かな隙間Sが形成されるので、テープ糊カセット50を前蓋12の天面12a上に露出した状態で容易に着脱することができる。
従って、筐体10の外面上に露出した状態でテープ糊カセット50を着脱自在に設置するテープ糊カセット着脱手段(粘着剤転写具着脱手段)は、カセットケース51の底面51dに形成した筐体嵌込み部51eと、筐体10の一部を構成する前蓋12の天面12aに形成した長孔12a2と、バネ付勢された押圧レバー56とからなる。
次に、図7(a),(b)を用いて用紙搬送手段について説明する。図7(a)は用紙に糊を転写するときの用紙搬送手段の状態を示し、(b)は用紙に糊を転写しないときの用紙搬送手段の状態を示している。
図7(a),(b)に示す如く、用紙搬送手段60は、先に図5(a)を用いて説明したように、筐体10(図4)内の下フレーム21(図4)に開閉自在に支持した上フレーム22の上面22a上に取り付けられている。
この用紙搬送手段60では、上フレーム22のうちで用紙搬送方向の上流側に位置する前面22bと、後述する粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70内の第2プラテンローラ(粘着剤転写用プラテンローラ)75と対向し且つ用紙搬送方向の下流側に位置する後面22cとの間にスライド部材61が上フレーム22の上面22aの幅方向中央部位の左右に形成した左右一対のスライド用ガイド片22a1に案内されながらスライド自在に設けられている。
また、スライド部材61のうちで上フレーム22の後面22c側に位置する後端部61bに用紙搬送ローラ(用紙搬送部材)62が用紙P(図示せず)の幅方向に沿って回転自在に取り付けられている。
また、スライド部材61のうちで上フレーム22の前面22b側に位置する前端部61aと、上フレーム22の上面22aの後方部位(図示せず)との間に引張バネ63が取り付けられているので、スライド部材61は引張バネ63の付勢力により上フレーム22の後面22c側に向かって移動するために、スライド部材61の後端部61bに取り付けた用紙搬送ローラ62は第2プラテンローラ75を常時圧接できるようになっている。
また、上フレーム22の後面22c側には、用紙Pの排出をガイドする複数の用紙搬送用ガイド片22a2がテープ糊カセット50及び用紙搬送ローラ62を挟んで上方の用紙排出方向に向かって突出形成されている。
上記のように構成した用紙搬送手段60の動作を説明すると、図7(a)に示す如く、用紙P(図示せず)に糊を転写するときには、後述するように、粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70内の第2プラテンローラ75が上フレーム22の後面22cに接近した位置まで揺動し、且つ、テープ糊カセット50の転写ローラ55(図1,図6)を押圧するので、テープ糊カセット50内のテープ糊54(図1)の糊を用紙に転写する。
この時に、スライド部材61の後端部61bに取り付けた用紙搬送ローラ62は引張バネ63の付勢力により用紙を介して第2プラテンローラ75を押圧しているので、用紙搬送ローラ62と第2プラテンローラ75とで用紙を下流側に向けて搬送できる。
一方、図7(b)に示す如く、用紙P(図示せず)に糊を転写しないときには、第2プラテンローラ75が上フレーム22の後面22cから離間するように揺動し、且つ、テープ糊カセット50の転写ローラ55(図1,図6)からも離間する。
この時に、スライド部材61の後端部61bに取り付けた用紙搬送ローラ62は引張バネ63の付勢力により離間した第2プラテンローラ75に追従するように移動し、用紙を介して第2プラテンローラ75を押圧しているので、用紙に糊を転写しないときでも用紙搬送ローラ62と第2プラテンローラ75とで用紙を下流側に向けて搬送できる。
尚、上フレーム22の上面22aにスライド自在に設けた用紙搬送ローラ62は、上フレーム22を開いたときに第2プラテンローラ75から離間するので、使用済みの用紙Pを交換することができる。
次に、図8〜図11を用いて粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70について説明する。
図8は粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段を斜視的に示している。図9は粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段を分解して示している。図10(a),(b)は粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段の動作を模式的に示している。図11(a),(b)は粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段の動作を斜視的に示している。
図8及び図9に示した粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70において、揺動アーム71は、用紙Pの幅方向に幅広く且つ上下方向に長尺に形成された枠状のアーム本体枠71Hと、このアーム本体枠71Hの用紙幅方向の左右に形成した一対の側面71Ha,71Hbのうちで高さ方向の中間部位に左右対称にそれぞれ外側に向かって突出させた状態で固着させた左右一対の軸71Jと、後述する左右各組の第1,第2押圧アーム76,77及び偏心部材駆動部80をアーム本体枠71Hに組立てた後にアーム本体枠71Hの左右一対の側面71Ha,71Hbの各下方前方部位に枠組みされた状態で支点軸72を介して後方フレーム23{図5(a)}に形成した左右一対の側板部23a,23b{図5(a)}に揺動自在に軸着されるアーム支持枠71Sとで一体構造に構成されている。
この際、アーム本体枠71Hの左右一対の側面71Ha,71Hb間の下方部位に下方連結部71Hcが連結形成され、且つ、左右一対の側面71Ha,71Hb間の上方部位に上方連結部71Hdが連結形成され、更に、下方連結部71Hcと上方連結部71Hdとの間には矩形状の開口孔71Heが形成されている。
また、揺動アーム71は、アーム本体枠71Hの左右一対の側面71Ha,71Hbの上方に形成した上方連結部71Hdの内側に、第3モータ73に連結された第3減速ギア列74を介して第2プラテンローラ(粘着剤転写用プラテンローラ)75が回転自在に支持されている。
また、揺動アーム71は、アーム本体枠71Hの左右一対の側面71Ha,71Hbの各中間部位に固着させた左右一対の軸71Jに、第1,第2押圧アーム76,77を1組としてこの組がそれぞれ回動自在に軸支されている。
この際、左右一対の軸71Jに軸支した各組の第1,第2押圧アーム76,77は、各軸71Jに嵌め込んだ後にアーム本体枠71Hの左右一対の側面71Ha,71Hbの各下方前方部位に枠組みされるアーム支持枠71Sにより左右一対の軸71Jからの抜け止めが図られている。
また、図9に示す如く、上記した左右の第1押圧アーム76は、略L字状に形成されており、この上端に後方フレーム23{図5(a)}の内面23dに接離する円弧状突出部76aが形成され、且つ、この円弧状突出部76aの下方に一段凹んで係合用凹部76bが形成されていると共に、上端と軸孔76cを挟んだ前方端に圧縮バネ78の一端を掛止するバネ掛止部76dが形成されている。
一方、上記した左右の第2押圧アーム77は、上下方向に沿って略直線板状に形成されており、この上端に第1押圧アーム76の係合用凹部76bに係合する係合部77aが形成されていると共に、上端と軸孔77bを挟んだ下端側に長孔77cと、圧縮バネ78の他端を掛止するバネ掛止部77dとが形成されている。
また、揺動アーム71は、アーム本体枠71Hの下方に形成した下方連結部71Hcの内側に、偏心部材駆動部80が取り付けられている。
上記した偏心部材駆動部80では、アーム本体枠71Hの下方連結部71Hcの内側に、第4モータ81に連結された第4減速ギア列82を介して回転する回転軸83がアーム本体枠71Hの幅方向に沿って取り付けられている。
また、回転軸83の左右に固着した円板85に偏心ピン86が回転軸83と平行に左右端側に向かってそれぞれ取り付けられていると共に、右側の円板85に接して半円板状遮蔽板87が回転軸83に固着されている。
そして、回転軸83と一体に回転する左右の偏心ピン86を前記した左右の第2押圧アーム77の各長孔77c内に嵌合させているので、左右の偏心ピン86の回転に伴って左右の第2押圧アーム77と左右の第1押圧アーム76とが左右の圧縮バネ78を介して後述の動作で説明するように連動して回動できるようになっている。
更に、回転軸83に固着した半円板状遮蔽板87と対向して光透過型センサ88が設置されており、この半円板状遮蔽板87と光透過型センサ88とにより偏心ピン86の回転位置(前方位置,後方位置)を検出している。
上記のように構成した粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段70の動作を説明すると、図10(a)及び図11(a)に示す如く、用紙Pに糊を転写するときには、偏心部材駆動部80内の第4モータ81を介して回転軸83を回転させて、この回転軸83に固着させた左右の円板85に取り付けた左右の偏心ピン86が前方位置に至って半円板状遮蔽板87が後方側に向いたら回転軸83の回転を止める。
このとき、第2押圧アーム77は、この下端側の長孔77c内に嵌合した偏心ピン86の前方位置により軸71Jを中心にして反時計方向に回動し、且つ、第2押圧アーム77の反時計方向に回動により第1,第2押圧アーム76,77間に掛止させた圧縮バネ78が伸びるので、第1押圧アーム76も第2押圧アーム77に追従して軸71Jを中心にして反時計方向に回動し、第1押圧アーム76の上端に形成した円弧状突出部76aが後方フレーム23の内面23dに当接する。
そして、第1押圧アーム76の円弧状突出部76aが後方フレーム23の内面23dで押されると、この反力により第1,第2押圧アーム76,77を軸支している軸71Jが前方側に移動するために揺動アーム71が支点軸72を中心にして時計方向に揺動し、これにより揺動アーム71に取り付けた第2プラテンローラ75が用紙P及びテープ糊54(図1)を介して転写ローラ55を押圧するので、用紙Pにテープ糊54の糊が転写されると共に、第2プラテンローラ75に追従する用紙搬送ローラ62と第2プラテンローラ75とで用紙Pが第1の用紙経路(糊を転写する場合の用紙経路)PK1に沿って下流側に搬送される。
一方、図10(b)及び図11(b)に示す如く、用紙Pに糊を転写しないときには、偏心部材駆動部80内の第4モータ81を介して回転軸83を図10(a)及び図11(a)の状態から180°回転させて、この回転軸83に固着させた左右の円板85に取り付けた左右の偏心ピン86が後方位置に至って半円板状遮蔽板87が前方側に向いたら回転軸83の回転を止める。
このとき、第2押圧アーム77は、この下端側の長孔77c内に嵌合した偏心ピン86の後方位置により軸71Jを中心にして上記とは逆に時計方向に回動し、且つ、第2押圧アーム77の時計方向に回動により第1,第2押圧アーム76,77間に掛止させた圧縮バネ78が縮むので、第1押圧アーム76も第2押圧アーム77に追従して軸71Jを中心にして時計方向に回動し、第1押圧アーム76の上端に形成した円弧状突出部76aが後方フレーム23の内面23dから離間する。
そして、第1押圧アーム76が後方フレーム23の内面23dから離間すると、揺動アーム71が支点軸72を中心にして反時計方向に揺動し、これにより揺動アーム71に取り付けた第2プラテンローラ75は転写ローラ55から離間するので、用紙Pにテープ糊54(図1)の糊を転写することができないが、第2プラテンローラ75に追従する用紙搬送ローラ62と第2プラテンローラ75とで用紙Pが第2の用紙経路(糊を転写しない場合の用紙経路)PK2に沿って下流側に搬送される。
従って、先に図1(a),(b)を用いて説明したと同様に、第2プラテンローラ75の転写ローラ55への接離動作により印刷済みの用紙Pへの糊の転写制御ができると共に、第2プラテンローラ75の転写ローラ55への接離動作に追従する用紙搬送ローラ62と第2プラテンローラ75とにより糊転写済みの用紙P又は糊を転写しない印刷済みの用紙Pを下流側に向けて確実に搬送できる。
以上詳述したように本発明に係るメモプリンタ1によると、ロール状に巻回した用紙Pにメモなどの情報を印刷手段30により印刷した後に、印刷済みの用紙Pに剥離可能な粘着剤(糊)を粘着剤転写具50の転写ローラ55により転写し且つ粘着剤を転写した用紙Pを切断手段40により所望の長さに切断して付箋紙などの印刷物を作成する際に、とくに、第2プラテンローラ(粘着剤転写用プラテンローラ)75の転写ローラ55への接離動作に追従する用紙搬送ローラ(用紙搬送部材)62を第2プラテンローラ75上の用紙Pの幅方向における転写ローラ55が接離する部位を除いた部位に常時圧接させているので、印刷済みの用紙Pに粘着剤を転写するときは勿論のこと、粘着剤を転写しない場合でも用紙Pを下流側に確実に搬送することができ、更に、粘着剤転写済みの用紙又は粘着剤を転写しない印刷済みの用紙を所望の長さに切断した後も下流側に搬送することができる。
更に、特許文献1記載におけるような印刷済みの記録紙に粘着剤テープの粘着剤を転写させない場合に、粘着剤テープを巻き取らないように電磁クラッチを非接触状態に切り換えて転写ローラ及び一対の繰り出しローラの回転を停止させる必要がないので、メモプリンタ1を小型化でき、且つ、使用勝手の良いメモプリンタ1を安価に提供できる。
1…メモプリンタ、
10…筐体、11…底枠、12…前蓋、12a…天面、12a1…用紙排出口、
12a2…長孔、12a3…位置決め用凹部、13…後蓋、13a…天面、
21…下フレーム、21a…ロール紙装填部、21b…上面、
22…上フレーム、22a…上面、22a1…スライド用ガイド片、
22a2…用紙搬送用ガイド片、22b…前面、22c…後面、
23…後方フレーム、23d…内面、
30…印刷手段、31…サーマルヘッド、32…第1モータ、
33…印刷用プラテンローラ(第1プラテンローラ)、
40…切断手段、41…第2モータ、42…可動カッター、43…固定カッター、
30/40…印刷/切断ユニット、
50…粘着剤転写具(テープ糊カセット)、
51…カセットケース、51a…先端部、51b…後端部、51c…丸孔、
51d…底面、51e…筐体嵌込み部、51e1…押圧部、
51e2…位置決め用凸部、
52…供給リール、53…巻取リール、
54…テープ糊、55…転写ローラ、56…押圧レバー、57…引張バネ、
60…用紙搬送手段、61…スライド部材、62…用紙搬送部材(用紙搬送ローラ)、
63…引張バネ、
70…粘着剤転写用プラテンローラ揺動押圧手段、
71…揺動アーム、71H…アーム本体枠、71J…軸、71S…アーム支持枠、
72…支点軸、73…第3モータ、74…第3減速ギア列、
75…粘着剤転写用プラテンローラ(第2プラテンローラ)、
76…第1押圧アーム、76a…円弧状突出部、76b…係合用凹部、
77…第2押圧アーム、77a…係合部、78…圧縮バネ、
80…偏心部材駆動部、
81…第4モータ、82…第4減速ギア列、83…回転軸、
84…偏心カム、84a…大径部、84b…小径部、
85…円板、86…偏心ピン、87…半円板状遮蔽板、88…光透過型センサ、
90…制御部、
P…用紙、Pa…表面、Pb…裏面、
PK1…第1の用紙経路(糊を転写する場合の用紙経路)、
PK2…第2の用紙経路(糊を転写しない場合の用紙経路)。

Claims (2)

  1. ロール状に巻回した用紙を装填するロール紙装填部を有する筐体と、
    前記ロール紙装填部に装填された前記用紙を搬送方向の下流側に向かって搬送しながら該用紙に情報を印刷する印刷手段と、
    前記印刷手段よりも搬送方向の下流側で印刷済みの用紙と対向した位置に設置された転写ローラを有し、該転写ローラを介して粘着剤を前記印刷済みの用紙に転写するための粘着剤転写具と、
    前記転写ローラと対向する位置に回転自在に設けられ、且つ、前記転写ローラに対して接離自在に設けられたプラテンローラと、
    前記プラテンローラの前記転写ローラへの接離動作に追従するように移動し、前記プラテンローラ上の前記用紙の幅方向における前記転写ローラが接離する部位を除いた部位に常時圧接しながら前記印刷済みの用紙を下流側に搬送する用紙搬送部材と、
    前記印刷済みの用紙を所望の長さに切断する切断手段と、を備え、
    前記プラテンローラと、該プラテンローラの前記転写ローラへの接離動作に追従する用紙搬送部材との協働により、前記印刷済みの用紙を前記転写ローラに接触させる第1の用紙経路と、前記印刷済みの用紙を前記転写ローラから離間させる第2の用紙経路とに切り替えることを特徴とするメモプリンタ。
  2. 前記筐体の外面上に前記粘着剤転写具を露出させた状態で着脱自在に設置する粘着剤転写具着脱手段を備えたことを特徴とする請求項1記載のメモプリンタ。
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