JP2014234141A - 樹脂成形品 - Google Patents

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信彦 戸高
Nobuhiko Todaka
信彦 戸高
誠 福西
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Abstract

【課題】突起の形状及び配置間隔を調整することで光の反射及び傷の目立ち跡の問題を同時に解消することができる樹脂成形品を提供する。【解決手段】インストルメントパネル1の表面2に形成された凹凸模様3には、その部位に応じて、反射・傷防止突起部4、柄見栄え向上突起部5及び窓写り防止突起部6の3つの突起部が形成されている。反射・傷防止突起部4は、配置間隔cが、230μm<配置間隔<330μmで、かつ、直径aが、510μmから配置間隔cを減じた値よりも小さいことにより、光の反射及び傷の目立ち跡を同時に防止することができる。【選択図】図1

Description

本発明は、シボ加工が施された樹脂成形品に関する。
一般的に、自動車の内装部品において、スピードメータ等の計器、オーディオ、エアコン、デフロスター等の操作盤を配置するインストルメントパネル等の樹脂成形品は、質感、見栄え等の品質を向上させるのために、表面に凹凸模様をつけるシボ加工等の表面加工が施されている。
例えば、特許文献1には、ロール・エンボス加工又はフラット・エンボス加工によって模様状紋をインストルメントパネルの表面に形成し、更に、模様状紋の凸部面に突状を形成することで、見栄えがよく、また、インストルメントパネルの表面に入射した光を乱反射させ、模様状紋をフロントガラスに映りにくくし、運転に支障が生じないようにしたインストルメントパネルが開示されている。
特開2010−18238号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたインストルメントパネルでは、次のような問題がある。インストルメントパネルの模様状紋の凸部面に形成する突状の形状及び配置間隔によっては、光を反射させ易く、傷が付き易く、また、傷が目立ち易くなる場合がある。更に、突状が等しい間隔で整列していると、運転者の目視位置によっては、筋見え、すなわち、突状と突状との間に線が見えて模様状紋の質感を損なう虞がある。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、突起の形状及び配置間隔を調整することにより、光の反射及び傷の目立ち跡の問題を同時に解消することができる樹脂成形品を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の樹脂成形品に係る発明は、表面に凹凸模様が形成された樹脂成形品において、
前記表面には、複数の突起からなる突起部が形成され、複数の前記突起は、配置間隔が、230μm<配置間隔<330μmで、かつ、直径が、510μmから前記配置間隔を減じた値よりも小さいことを特徴とする

また、請求項2の樹脂成形品に係る発明は、前記突起の高さは、25μm≦高さ≦45μmであることを特徴とする。
また、請求項3の樹脂成形品に係る発明は、前記突起部は、整列された前記突起を一列おきに縦方向に移動させ、かつ、一行おきに横方向に移動させて配置していることを特徴とする。
また、請求項4の樹脂成形品に係る発明は、インストルメントパネルであることを特徴とする。
本願発明によれば、突起の形状及び配置間隔を調整することで光の反射及び傷の目立ち跡の問題を同時に解消することができる樹脂成形品を提供することができる。
本発明の一実施形態に係るインストルメントパネルの表面の一部を拡大して示す断面図である。 図1のインストルメントパネルの表面に形成された突起の平面図である。 図2の突起の配置パターンを示す図である。 インストルメントパネルの表面の筋見え状態を示す図である。 四角状の突起の正方形配置パターンを示す図である。 四角状の突起の他の配置パターンを示す図である。 突起の寸法及び配置間隔による反射性能及びスクラッチ傷の評価を示す図表である。 突起の直径と配置間隔との関係を示すグラフ図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係るインストルメントパネル1(樹脂成形品)は、表面に凹凸模様をつけるシボ加工が施されたものである。図1に示すように、インストルメントパネル1の表面2には、凹凸模様3(柄)が形成され、更に、この凹凸模様3には、その部位に応じて、反射・傷防止突起部4、柄見栄え向上突起部5及び窓写り防止突起部6の3つの突起部が形成されている。
これらの凹凸模様3、反射・傷防止突起部4、柄見栄え向上突起部5及び窓写り防止突起部6は、例えば、金型の表面を腐食して凹凸加工するエッチング工法によって形成することができる。
反射・傷防止突起部4、柄見栄え向上突起部5及び窓写り防止突起部6は、それぞれ、複数の突起7,8及び9からなり、これらの突起7,8及び9は、平面視が円形で、縦断面形状が鈍形凸状、すなわち、滑らかな曲線による輪郭を有する凸形状であり、それぞれ、寸法及び配置間隔が異なっている。なお、突起7,8及び9の形状は、これに限らず、例えば、図5及び図6に示すように、平面視が四角状の突起12としてもよい。円形以外の突起の直径は、突起において表面側に位置する底部の平面形状に外接する円の直径とする。
図1のA部に示すように、反射・傷防止突起部4は、インストルメントパネル1の表面2の光の反射を防止すると共に、傷が付きにくく、また、付いた傷跡を目立ちにくくして、質感を高めるためのものであり、例えば、インストルメントパネル1の凹凸模様3の山部10(凸部)に設けられる。
反射・傷防止突起部4の突起7は、直径a=150μm〜250μm程度、高さb=25μm〜45μm程度であり、隣接する突起7,7の中心間の配置間隔c=230μm〜330μm程度、又は、配置密度(単位面積当たりの突起7の個数)が平均9〜18個/mmとなるように配置する。これにより、インストルメントパネル1の表面2に垂直に入射する光を散乱させ、インストルメントパネル1の表面2に近い角度で入射する光を遮断して、光の反射を防止することができる。また、表面2に損傷を与える衝撃が加わった場合、突起6が崩れることにより、意匠面を形成する凸形状を保護して傷跡を目立たなくすることができる。
これに対して、突起7の直径aが設定範囲より大きい場合、又は、突起7の高さbが設定範囲より低い場合、突起7の頂部が平面に近い形状になるため、光を反射し易くなる。突起7の直径aが設定範囲より小さい場合、又は、突起7の高さbが設定範囲より高い場合、衝撃により突起7が過度に崩れやすくなり、傷が付き易く、目立ち易くなる。突起7の配置間隔cが設定範囲より広い、すなわち、突起7の配置密度が低い場合、衝撃により突起7が過度に崩れやすくなり、傷が付き易く、目立ち易くなり、突起7の配置間隔cが設定範囲より狭い、すなわち、突起7の配置密度が高い場合、衝撃により崩れる突起7の数が増えるため、傷が付き易く、また、目立ち易くなり、平面に近い形状を有した突起7の頂部が多くなり光を反射しやすくなる。
図1のB部に示すように、柄見栄え向上突起部5は、突起8による光の乱反射により、意匠面の凹凸の影を補う陰影を発生させて、表面全体の光の反射が少ない状態でも柄が良好に見えるようにするものであり、例えば、インストルメントパネル1の表面2の柄を目立たせたい部位に形成される。
柄見栄え向上突起部5では、直径d=200μm〜300μm程度、高さe≧10μm、隣接する突起8,8の中心間の配置間隔f=200μm〜330μm程度、又は、配置密度(単位面積当たりの突起8の個数)が平均9〜25個/mmとする。これにより、光の乱反射により、インストルメントパネル1の表面2に形成された凹凸模様3の山部10の影を補う陰影を発生させることができ、光の反射が低い状態でも凹凸模様3の見栄えが向上する。
これに対して、柄見栄え向上突起部5の突起8の直径dが設定範囲より大きい場合、目視距離によって突起8が見え、柄の質感を低下させる。直径dが設定範囲より小さい場合、陰影が十分でなく、低い光の反射では、柄が埋もれるので、柄の質感が低下する。突起8の高さeが設定範囲より低い場合、陰影が十分でなく、低い光の反射では、柄が埋もれるので柄の質感が低下する。突起8の配置間隔fが設定範囲より広い、すなわち、突起8の配置密度が低い場合、及び、突起8の配置間隔fが設定範囲より狭い、すなわち、突起8の配置密度が高い場合、陰影が十分でなく、柄の質感が低下する。
図1のC部に示すように、窓写り防止突起部6は、光の反射により、柄がフロントウインドウ等の窓に写るのを防止するためのものであり、例えば、インストルメントパネル1の上面部等に設けられる。窓写り防止突起部6では、突起9は、高さh≦15μm、配置密度(単位面積当たりの突起9の個数)が2500個/mmとする。この突起9の高さh及び配置密度を設定範囲にすることで、インストルメントパネル1の表面2に形成された凹凸模様3をフロントガラス等への写りを防止し、更に、凹凸模様3の質感を向上させることができる。
これに対して、突起9の高さhが設定範囲より高い、又は、突起9の配置密度が高い場合、突起9が衝撃により過度に崩れやすくなり、傷が付き付き易く、また、目立ち易くなる。
図4を参照して、上述の突起7,8及び9を配置する場合、これらを等間隔に整列すると、見る角度によって、整列した突起間に線がみえる筋見え(図4の破線D参照)が生じ、質感上、問題となる。この筋見えの問題を解消するために、図3(b)、図3(c)及び図3(d)に示すように、突起7,8及び9の配置を変更して設ける。具体的には、図2に示すように、突起7,8及び9を正方形に配置されたパターン(図2(a)参照)から、突起7,8及び9の配置間隔を1列おきに縦方向(図2(b)の矢印m参照)へ20〜40%移動させ、更に、突起7,8及び9を縦方向に移動させた後、突起7,8及び9の配置間隔を1行おきに横方向(図2(b)の矢印n参照)へ20〜50%移動させ、配置間隔を変更している。これにより、図4に示す筋見えの問題を解消することができる。この配列は、図3(b)中に破線で示すように、最小4点の雛形を複写することにより、容易に作成することができる。なお、図6に示す平面視が四角状の突起12の場合も、同様に配置間隔を変更することにより、筋見えの問題を解消することができる。
次に、インストルメントパネル1の表面2に形成された反射・傷防止突起部4の反射防止性能及びスクラッチ傷に対するの評価試験について、図7及び図8を参照して説明する。反射防止性能については、インストルメントパネル1の上面について、60°グロス、85°グロスで反射輝度を評価し、スクラッチ傷については、目視によりスクラッチ傷の目立ち難さを評価した。なお、図7に示す評価記号は、「○」が良、「×」が不良とする。
インストルメントパネル1の表面2は、ロックウェルR硬度が約60のポリプロピレンを主成分とする樹脂を用いて成形し、図3(b),図3(c)又は図3(d)に示すいずれかの配置パターンで配置し、No.1〜9の9つのサンプルを用いて試験を行った。
これらのサンプルの各寸法は、図7に示すとおりであり、これらの数値は、各サンプルの複数の突起7の平均を示している。
その結果、図7に示すように、反射防止性能の評価については、サンプル3,5,6,7及び8が「○」(良)、サンプル1,2,4及び9が「×」(不良)という結果を得た。スクラッチ傷の評価については、サンプル1,3,6,7及び8が「○」、サンプル2,4,5及び9が「×」という結果を得た。これにより、反射防止性能及びスクラッチ傷の両方の評価が「○」(良)を満たすのは、サンプル3,6,7及び8となる。
ここで、サンプル3,6,7及び8の配置間隔cは、平均280μmとなっているが、配置間隔cのばらつきに対して許容できる範囲を考慮すると、配置間隔cは、230μm<配置間隔<330μm(図8の破線参照)であることが望ましい。また、図8を参照して、配置間隔c=230μm〜330μmの範囲内において、直径aは、サンプル2,4及び9の評価に基づく直線Lが示す値より小さい(図8において直線Lの左方)ことが望ましく、直径aは、配置間隔cに関係し、配置間隔cが230μmのとき、最大の280μmとなり、よって、直径aの範囲は、上記配置間隔cと最大直径aとの和である510μmから配置間隔cを減じた値よりも小さくすることが望ましい。
1…インストルメントパネル(樹脂成形品)、2…表面、3…凹凸模様、4…反射・傷防止突起部、7…突起、a…直径、c…配置間隔

Claims (4)

  1. 表面に凹凸模様が形成された樹脂成形品において、
    前記表面には、複数の突起からなる突起部が形成され、複数の前記突起は、配置間隔が、230μm<配置間隔<330μmで、かつ、直径が、510μmから前記配置間隔を減じた値よりも小さいことを特徴とする樹脂成形品。
  2. 前記突起の高さは、25μm≦高さ≦45μmであることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形品。
  3. 前記突起部は、整列された前記突起を一列おきに縦方向に移動させ、かつ、一行おきに横方向に移動させて配置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の樹脂成形品。
  4. インストルメントパネルであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の樹脂成形品。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015085884A (ja) * 2013-11-01 2015-05-07 豊田合成株式会社 樹脂成形品
JP2017030719A (ja) * 2015-07-29 2017-02-09 大日本印刷株式会社 車両用内装材および車両用内装材用フィルム

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