JP2014233997A - 制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両の室内温度を実測するセンサによらずに、現在の室内温度を知得する。【解決手段】エアコンディショナのエバポレータまたはその近傍の温度を検出し、検出したエバポレータ温度が上限値以上となったときに冷媒圧縮用のコンプレッサを稼働させ、エバポレータ温度が下限値以下となったときに同コンプレッサを停止させるとともに、コンプレッサの稼働時間TONと停止時間TOFFとのうち少なくとも一方の長さに基づいて、現在の室内の温度を推測する。稼働時間TONが長いほど、停止時間TOFFが短いほど、または両者の比TON/TOFFが大きいほど、現在の室内温度は高いと考えられる。【選択図】図4

Description

本発明は、エアコンディショナが搭載された車両に実装される制御装置に関し、特に、現在の室内温度を実測するセンサを持たないシステムの制御装置に関する。
車両の室内の温度調節のために働くエアコンディショナは、機関から駆動力の伝達を受けて回転するコンプレッサにより冷媒を圧縮し、その圧縮した冷媒をコンデンサにおいて放熱させ液化した後、エバポレータに導いて気化させ、室内の空気と熱交換するものである。
機関とコンプレッサとの間には、両者を断接するマグネットクラッチが介在している。エバポレータの近傍には、エバポレータの温度を計測するためのセンサ(サーミスタ)が設けられている。通常は、エバポレータ温度が上限値(例えば、3℃)以上となったときに、マグネットクラッチを締結してコンプレッサの稼働を開始する。そして、エバポレータ温度が下限値(例えば、1℃)以下となったときに、マグネットクラッチを開放してコンプレッサの稼働を停止する(下記特許文献を参照)。
マニュアル式のエアコンディショナシステムでは、現在の室内温度を参照したフィードバック制御を行わない。それ故、マニュアル式のエアコンディショナを搭載した車両には、室内温度を計測するためのセンサが設置されない。だが、エアコンディショナの制御以外の目的でも、現在の室内温度を知得したいという要望がある。例えば、窓ガラスの曇りは、室内温度と外気温度との差によって生ずる。窓の曇りやすさの程度を推し量るには、外気温度とともに室内温度を知る必要がある。
特開2011−235815号公報
本発明は、車両の室内温度を実測するセンサによらずに現在の室内温度を知得することを所期の目的とする。
上述した課題を解決するべく、本発明では、ブロワが吐出する空気をエバポレータに当てた上で室内に送風するエアコンディショナが搭載された車両に実装される制御装置であって、エバポレータまたはその近傍の温度を検出し、検出したエバポレータ温度が上限値以上となったときに冷媒圧縮用のコンプレッサを稼働させ、エバポレータ温度が下限値以下となったときに同コンプレッサを停止させるとともに、コンプレッサの稼働時間と停止時間とのうち少なくとも一方の長さに基づいて室内の温度を推測する制御装置を構成した。
空気の湿度が高まる雨中では、空気の比熱容量が大きくなる。即ち、ブロワが吐出する一定流量の空気からエバポレータが受け取る熱量が増大する。よって、室内温度が同じであったとしても、空気が乾燥している場合と湿っている場合とでは、後者の方がエバポレータの温度上昇が速くなり、コンプレッサの停止時間が短く、コンプレッサの稼働時間が長くなる。つまり、コンプレッサの停止時間や稼働時間が同等であるならば、湿った空気の方が乾燥した空気よりも低温ということになる。そこで、窓を払拭するワイパが作動している場合には、そうでない場合と比較して、同じコンプレッサの稼働時間または停止時間に対して室内温度をより低く見積もることが好ましい。
本制御装置は、例えば、窓に付設した電熱線に通電することで当該窓の曇りを取り除くデフォッガ(または、デフロスタ)を制御するものであり、電熱線への通電時間と非通電時間との比を、推測した室内温度と外気温度との差分に応じて変更する。
本発明によれば、車両の室内温度を実測するセンサによらずに現在の室内温度を知得することが可能となる。
本発明の一実施形態における内燃機関の構成を示す図。 同実施形態におけるエアコンディショナの構成を示す図。 同実施形態におけるマグネットクラッチ及びファンモータ、デフォッガへの通電回路及び制御装置を示す回路図。 同実施形態の制御装置がエアコンディショナのコンプレッサについて実行する制御の内容を示すタイミング図。 同実施形態の制御装置がデフォッガについて実行する制御の内容を示すタイミング図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。図1に、本実施形態における車両用内燃機関の概要を示す。内燃機関は、例えば火花点火式の4ストロークガソリンエンジンであり、複数の気筒1(図1には、そのうち一つを図示している)を具備している。各気筒1の吸気ポート近傍には、燃料を噴射するインジェクタ11を設けている。また、各気筒1の燃焼室の天井部に、点火プラグ12を取り付けてある。点火プラグ12は、点火コイルにて発生した誘導電圧の印加を受けて、中心電極と接地電極との間で火花放電を惹起するものである。点火コイルは、半導体スイッチング素子であるイグナイタとともに、コイルケースに一体的に内蔵される。
吸気を供給するための吸気通路3は、外部から空気を取り入れて各気筒1の吸気ポートへと導く。吸気通路3上には、エアクリーナ31、電子スロットルバルブ32、サージタンク33、吸気マニホルド34を、上流からこの順序に配置している。
排気を排出するための排気通路4は、気筒1内で燃料を燃焼させた結果発生した排気を各気筒1の排気ポートから外部へと導く。この排気通路4上には、排気マニホルド42及び排気浄化用の三元触媒41を配置している。
図2に、車両の室内の空調を行うエアコンディショナ5の構成を示す。エアコンディショナ5は、冷媒を圧縮するコンプレッサ51と、圧縮された冷媒を放熱させて液化させるコンデンサ52と、コンデンサ52を強制的に空冷するためのコンデンサファン53と、液化しなかった気体の冷媒を液化した冷媒から分離するレシーバ54と、液化した冷媒を噴出させるエキスパンションバルブ55と、噴出して気化した冷媒を受け入れ室内の空気と熱交換させるエバポレータ56と、高温化した内燃機関の冷却水を受け入れ室内の空気と熱交換させるヒータコア59と、室内の空気を吸引しエバポレータ56に向けて吐出してその空気を再び室内に送り込むブロワファン57と、ブロワファン57から吐出されエバポレータ56を通り抜けた空気をどの程度ヒータコア59に吹き当てるかを調節するエアミックスダンパ50とを要素とする。コンプレッサ51、コンデンサ52、レシーバ54、エキスパンションバルブ55及びエバポレータ56は、ループする冷媒流路により接続してある。
コンプレッサ51は、内燃機関のクランクシャフトから駆動力の伝達を受けて回転する。クランクシャフトとコンプレッサ51との間には、両者の接続を断接切換可能なマグネットクラッチ58が介在する。
コンデンサ52は、車両のエンジンルームにおける走行風が当たる部位に配置しており、コンデンサファン53を回転させているか否かにかかわらず、車両の走行中にエンジンルームに吹き込む走行風により冷却される。コンデンサ52の背後には、内燃機関の冷却水を放熱させるラジエータ7が控えている。ラジエータ7もまた、走行風により冷却される。
コンデンサファン53は、ラジエータ7を強制的に空冷するためのラジエータファンを兼ねている。コンデンサファン53は、ラジエータ7の背後に位置しており、前方から空気を吸引して後方に吐出することで、コンデンサ52及びラジエータ7をともに冷却する。
ブロワファン57から吐出された空気は、エバポレータ56を通過する際に、冷媒から冷熱を得(冷媒に熱を奪われ)て低温化する。同時に、当該空気に含まれていた水蒸気が凝縮してエバポレータ56に付着し、湿度が低下する。エバポレータ56は、夏期に室内の温度を低下させる冷房のためだけでなく、冬季に室内の湿度を低下させて車両の窓ガラスの曇りを低減する役割をも担う。
本実施形態のエアコンディショナ5は、マニュアル式のものである。マニュアル式のカーエアコンシステムでは、現在の室内温度を参照したフィードバック制御を実施しない。それ故、本実施形態の車両には、室内温度を実測するためのセンサが設置されていない。
エアミックスダンパ50は、エバポレータ56を通過した空気のうち、ヒータコア59を通過して室内に向かう空気の量と、ヒータコア59を迂回して室内に向かう空気の量との割合を調節する。このエアミックスダンパ50により、室内に吹き出す風の温度を調整することが可能である。
車両の窓、特にリアウィンドウには、デフォッガ(デフロスタ)8を敷設してある。デフォッガ8は、電熱線に通電することで当該電熱線ひいては窓ガラスを熱し、窓の曇りを取り除くものである。
並びに、車両の窓、特にフロントウィンドウやリアウィンドウには、これを払拭するためのワイパ(図示せず)を装備している。
図3に、マグネットクラッチ58、コンデンサファン53を駆動するファンモータ531、ブロワファン57を駆動するファンモータ571、及びデフォッガ8に通電する電気回路6を示す。電源となるのは、車載のバッテリ61、及び/または、内燃機関のクランクシャフトから駆動力の伝達を受けて回転し発電するオルタネータ62である。
回路6上のリレースイッチ63がONになると、マグネットクラッチ58に通電されてこれが締結し、コンプレッサ51が回転して冷媒を圧縮する作動状態となる。リレースイッチ64がONになると、ファンモータ531に通電されてコンデンサファン53が回転する作動状態となる。リレースイッチ65がONになると、ファンモータ571に通電されてブロワファン57が回転する作動状態となる。並びに、リレースイッチ66がONになると、デフォッガ8を構成する電熱線に通電されて電熱線が加熱される作動状態となる。因みに、リレー63、64、65、66は、パワートランジスタやMOSFET等の半導体スイッチング素子に置き換えられてもよい。
本実施形態の制御装置たるECU(Electronic Control Unit)0は、プロセッサ、メモリ、入力インタフェース、出力インタフェース等を有したマイクロコンピュータシステムである。
入力インタフェースには、車両の実車速を検出する車速センサから出力される車速信号a、クランクシャフトの回転角度及びエンジン回転数を検出するエンジン回転センサから出力されるクランク角信号b、アクセルペダルの踏込量またはスロットルバルブ32の開度をアクセル開度(いわば、要求負荷)として検出するセンサから出力されるアクセル開度信号c、吸気通路3(特に、サージタンク33)内の吸気温及び吸気圧を検出する温度・圧力センサから出力される吸気温・吸気圧信号d、内燃機関の冷却水温を検出する水温センサから出力される冷却水温信号e、エアコンディショナ5のエバポレータ56またはその下流部位の温度を検出する温度センサから出力されるエバポレータ温信号f、外気の温度を検出する温度センサから出力される外気温信号g、デフォッガ8を作動させる意思を有した搭乗者がその旨を指令する目的で操作するスイッチから出力される操作信号p、ワイパを作動させる意思を有した搭乗者がその旨を指令する目的で操作するスイッチから出力される操作信号q等が入力される。
出力インタフェースからは、点火プラグ12のイグナイタに対して点火信号i、インジェクタ11に対して燃料噴射信号j、スロットルバルブ32に対して開度操作信号k、リレースイッチ63に対してON(通電)信号l、リレースイッチ64に対してON信号m、リレースイッチ65に対してON信号n、リレースイッチ66に対してON信号o等を出力する。
ECU0のプロセッサは、予めメモリに格納されているプログラムを解釈、実行し、運転パラメータを演算して内燃機関の運転を制御する。ECU0は、内燃機関の運転制御に必要な各種情報a、b、c、d、e、f、g、p、qを入力インタフェースを介して取得し、エンジン回転数を知得するとともに気筒1に充填される吸気量を推算する。そして、それらエンジン回転数及び吸気量等に基づき、要求される燃料噴射量、燃料噴射タイミング(一度の燃焼に対する燃料噴射の回数を含む)、燃料噴射圧、点火タイミングといった各種運転パラメータを決定する。運転パラメータの決定手法自体は、既知のものを採用することが可能である。ECU0は、各種制御信号i、j、k、l、m、n、oを出力インタフェースを介して印加する。
エアコンディショナ5を作動させるにあたり、ECU0は、リレースイッチ65をONにしてブロワファン57を回転させる。加えて、リレースイッチ63をONにしてマグネットクラッチ58を締結し、コンプレッサ51を稼働して冷媒を循環させる。さらに、必要に応じて、リレースイッチ64をONにしてコンデンサファン53を回転させる。コンデンサファン53は、コンデンサ52における冷媒の冷却を強化する。
ECU0は、エアコンディショナ5の運転中、エバポレータ56の温度信号fに基づいて、コンプレッサ51の稼働と停止とを交互に切り換える。即ち、コンプレッサ51が駆動されている状態で、エバポレータ56の温度が下限値(例えば、1℃)よりも低下したならば、マグネットクラッチ58を開放してコンプレッサ51を停止させる。
コンプレッサ51が停止している状態で、エバポレータ56の温度が上限値(例えば、3℃。この上限値は、前記下限値よりも高い)まで上昇したならば、マグネットクラッチ58を再び締結してコンプレッサ51を駆動する。これにより、図4に示すように、エアコンディショナ5の運転中、コンプレッサ51は断続的に稼働されることとなる。このような稼働と停止との切り換えは、冷媒の冷熱によってエバポレータ56に付着する結露(凝縮水)の凍結(フロスト)を抑止する意図でもある。
しかして、本実施形態のECU0は、断続的に稼働/停止が切り替わるコンプレッサ51の稼働時間TON及び/または停止時間TOFFの長さに基づいて、現在の室内の温度を推測する。
コンプレッサ51の稼働時間TONは、室内温度が高いほど長く、室内温度が低いほど短くなる。逆に、コンプレッサ51の停止時間TOFFは、室内温度が高いほど短く、室内温度が低いほど長くなる。従って、稼働時間TONが長いほど、停止時間TOFFが短いほど、または、稼働時間と停止時間との比TON/TOFFが大きいほど、現在の室内温度を高く推定する。
なお、空気の湿度が高まる雨中は、空気の比熱容量が大きくなる。即ち、ブロワファン57が吐出する一定流量の空気からエバポレータ56が受け取る熱量が増大する。よって、室内温度が同じであったとしても、空気が乾燥している場合と湿っている場合とでは、後者の方がエバポレータ56の温度上昇が速くなり、コンプレッサ51の稼働時間TONは長くなり、停止時間TOFFは短くなる。つまり、稼働時間TONや停止時間TOFFが同等であるならば、湿った空気の方が乾燥した空気よりも低温ということになる。
そこで、窓を払拭するワイパが作動している場合には、そうでない場合と比較して、同じコンプレッサ51の稼働時間TON及び/または停止時間TOFFに対して、現在の室内温度をより低く見積もることとする。ワイパが作動している事実は、現在雨中にあることを示唆する。現在ワイパが作動しているか否かは、ワイパを作動させるために搭乗者が操作するスイッチの出力信号qを参照して知得することができる。
さらに、本実施形態のECU0は、デフォッガ8を作動させるにあたり、その電熱線に通電する時間EONの長さを、コンプレッサ51の稼働時間TON及び/または停止時間TOFFの長さに基づいて推測した室内温度と、外気温センサ(または、吸気温センサ)を介して実測した外気温度との差分に応じて変更する。
ECU0は、デフォッガ8を作動させるために搭乗者が操作するスイッチの出力信号pを参照し、デフォッガ8を作動させるか否かを判断する。操作信号pにより、デフォッガ8を作動させるべき旨の搭乗者の意思が示されているならば、デフォッガ8の電熱線への通電を行う。さもなくば、デフォッガ8の電熱線への通電を行わない。
デフォッガ8を作動させて窓の曇りを取る際、ECU0は常に電熱線に通電し続けるわけではない。図5に示すように、本実施形態のECU0は、電熱線への通電と停止とを交互に切り換える。電熱線に通電する時間EONが長いほど、通電しない時間EOFFが短いほど、または、通電時間と非通電時間との比EON/EOFFが大きいほど、電熱線の温度は上昇し、電熱線が消費する電力が大きくなる。
車体の窓は、現在の室内温度と外気温度との差が大きいほど曇りやすい。即ち、空気に含まれている水蒸気が凝縮した凝縮水が窓に付着しやすい。逆に、現在の室内温度と外気温度との差が小さいほど、窓は曇りにくい。そこで、ECU0は、推測した室内温度と実測の外気温度との差分(の絶対値)を求め、その差分が大きいほど通電時間と非通電時間との比EON/EOFFを大きくする。
これにより、窓が比較的曇りやすい状況ではデフォッガ8の電熱線を大いに加熱して十分に窓の曇りを取ることができ、窓が比較的曇りにくい状況ではデフォッガ8の電熱線に与える電力を低減することができる。デフォッガ8その他の電装系に供給される電力は、内燃機関のクランクシャフトから駆動力の供給を受けて回転する発電機(図示せず)により発電されている。つまり、電熱線に与える電力を削減することは、内燃機関の燃料消費を抑制し、燃費性能を実効的に向上させることにつながる。
本実施形態では、ブロワ57が吐出する空気をエバポレータ56に当てた上で室内に送風するエアコンディショナ5が搭載された車両に実装される制御装置0であって、エバポレータ56またはその近傍の温度を検出し、検出したエバポレータ温度が上限値以上となったときに冷媒圧縮用のコンプレッサ51を稼働させ、エバポレータ温度が下限値以下となったときに同コンプレッサ51を停止させるとともに、コンプレッサ51の稼働時間TONと停止時間TOFFとのうち少なくとも一方の長さに基づいて室内の温度を推測する制御装置0を構成した。
本実施形態によれば、車両の室内温度を実測するセンサによらずに現在の室内温度を知得することができる。室温センサを設置せずに済むことから、コストの低廉化に寄与し得る。
窓を払拭するワイパが作動している場合には、そうでない場合と比較して、同じコンプレッサ51の稼働時間TONまたは停止時間TOFFに対して室内温度をより低く見積もるようにしているため、晴天か雨天かによって変化する空気の比熱容量の影響を加味してより精確に室内温度を推測することが可能となる。
本制御装置0は、窓に付設した電熱線に通電することで当該窓の曇りを取り除くデフォッガ8を制御するに際し、電熱線への通電時間と非通電時間との比EON/EOFFを、推測した室内温度と外気温度との差分に応じて変更するものであるため、窓が比較的曇りやすい状況では電熱線を大いに加熱して十分に窓の曇りを取ることができ、窓が比較的曇りにくい状況では電熱線に与える電力を削減して省エネルギを図ることができる。
なお、本発明は以上に詳述した実施形態に限られるものではない。例えば、現在の車両の室内温度の推定において、ブロワ57がエバポレータ56に向けて吐出する空気の流量を考慮に入れてもよい。
一般に、室内空気の温度はエバポレータ温度よりも高いことから、ブロワ57の吐出風量が多いほど、エバポレータ56の温度上昇が速くなる。即ち、コンプレッサ51の稼働時間TONが長く、停止時間TOFFが短くなる。従って、ブロワ57の吐出風量が多い場合には、吐出風量が少ない場合と比較して、同じコンプレッサ51の稼働時間TON及び/または停止時間TOFFに対して、現在の室内温度をより低く見積もることが好ましい。
ブロワ57の吐出風量は、エアフローメータ等を用いて直接計測してもよく、ファンモータ571の回転数から推測してもよい。あるいは、ファンモータ571に印加している電流及び/または電圧の大きさから推測してもよい。
その他各部の具体的構成は、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
本発明は、例えば、車両の窓に敷設されたデフォッガ等の制御に利用できる。
0…制御装置(ECU)
5…エアコンディショナ
51…コンプレッサ
56…エバポレータ
57…ブロワ
8…デフォッガ
ON…電熱線への通電時間
OFF…電熱線への非通電時間
ON…コンプレッサの作動時間
OFF…コンプレッサの停止時間

Claims (3)

  1. ブロワが吐出する空気をエバポレータに当てた上で室内に送風するエアコンディショナが搭載された車両に実装される制御装置であって、
    エバポレータまたはその近傍の温度を検出し、検出したエバポレータ温度が上限値以上となったときに冷媒圧縮用のコンプレッサを稼働させ、エバポレータ温度が下限値以下となったときに同コンプレッサを停止させるとともに、
    コンプレッサの稼働時間と停止時間とのうち少なくとも一方の長さに基づいて室内の温度を推測する制御装置。
  2. 窓を払拭するワイパが作動している場合には、そうでない場合と比較して、同じコンプレッサの稼働時間または停止時間に対して室内温度をより低く見積もる請求項1記載の制御装置。
  3. 窓に付設した電熱線に通電することで当該窓の曇りを取り除くデフォッガを制御するものであり、
    電熱線への通電時間と非通電時間との比を、推測した室内温度と外気温度との差分に応じて変更する請求項1または2記載の制御装置。
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