JP2014233664A - 洗浄選別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転ドラム内で洗浄された廃棄物及び土砂等が、種類ごとに選別されて各排出口から自動的に取り出しができる洗浄選別装置を提供する。
【解決手段】投入口5から軽質廃棄物と重質廃棄物との混合した廃棄物が投入されると、開口部3Bから回転ドラム3内に入った廃棄物は、回転ドラム3の回転に伴って第1搬送ブレードにより、回転ドラム3の長手方向における中心方向に送り込まれると共に、第2搬送ブレードにより洗浄液中で攪拌されると共に、ノズルからの圧縮空気の噴出により、さらにほぐされて攪拌されて洗浄される。そして、洗浄液で十分に洗浄された廃棄物の内、軽質廃棄物は、洗浄液に浮くため水中ポンプ9により作られる第一水槽2から第二水槽7に向かう水流により、開口部3Bから第一排出籠13方向に流されて、第一排出籠13すくいとられて第一排出籠13に貯まる。
【選択図】図2

Description

本発明は、洗浄選別装置に関し、詳細には、廃棄物を洗浄して付着した付着物を除去する洗浄選別装置に関する。
従来、廃棄物中に混在する、紙、繊維、プラスチック類、ビニール類等の可燃物を主体とする軽質廃棄物とそれ以外の重質廃棄物(例えば、コンクリート、比較的大きな木片、金属類、硝子ビン等)は、人手による選別や風力選別機等で選別されていた。そして、選別後の軽質廃棄物は、土や砂等が付着して焼却処分も困難なために、最終処分場に埋められることが多かった。しかしながら、近年、最終処分場が不足し、選別後の軽質廃棄物を焼却処分をしたいという要望が高まってきた。この場合には、軽質廃棄物に付着物が多いと、焼却できないため、軽質廃棄物を洗浄する必要がある。この問題を解決する為に、本願の発明者は洗浄選別装置の発明を出願し特許を受けている(特許文献1参照)。この洗浄選別装置では、案内部材上に落下した廃棄物が送込用圧縮空気噴出手段から圧縮空気により回転ドラム内に送り込まれ、攪拌用圧縮空気噴出手段からの圧縮空気と回転ドラムの搬送ブレードにより、廃棄物が洗浄液中で攪拌されて洗浄される。そして、洗浄された廃棄物は、回転ドラムの上端部の開口から排出される。従って、廃棄物は、攪拌用圧縮空気噴出手段からの圧縮空気と回転ドラムの回転による搬送ブレードの攪拌という2つの要素により洗浄液中でしっかり洗浄されるようになっている。
特許第3970271号公報
しかし、特許文献1に記載の洗浄選別装置では、回転ドラム内で洗浄された廃棄物や取り除かれた土砂が種類ごとに選別されて自動的に排出ができないという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、回転ドラム内で洗浄された廃棄物及び土砂等が、種類ごとに選別されて各排出口から自動的に排出できる洗浄選別装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の洗浄選別装置は、 廃棄物を洗浄するための洗浄液が貯溜された第一水槽と、下端部の開口を前記第一水槽の前記洗浄液中に入れ、上端部の開口を前記第一水槽外に出して、前記第一水槽に回転可能に傾斜配置された円筒形の回転ドラムと、当該回転ドラムを前記円筒形の軸線を中心として回転駆動するドラム回転駆動手段と、前記下端部の前記開口に前記廃棄物を前記回転ドラムの外部から案内する案内部材と、前記回転ドラム内に設けられ、前記回転ドラムの回転により、前記下端部の前記開口から当該回転ドラム内に入った廃棄物を前記上端部の開口から排出するように搬送する搬送ブレードと、前記回転ドラムの前記下端部の前記開口内に圧縮空気を噴出する圧縮空気噴出手段とを備え、前記回転ドラムの円筒面の前記第一水槽の前記洗浄液に浸かる部分には開口部が形成されず、前記第一水槽外の前記回転ドラムの上端部側の円筒面には、前記洗浄液を通過させて前記廃棄物の水切りを行うと共に、砂を通過させて回収するための第一の大きさの網目を有する第一金網から構成された水切部が形成され、前記回転ドラムの前記下端部の前記開口に対向して、前記下端部の前記開口から流れ出た可燃物を水切りして外部に搬出する第一搬出手段が設けられていることを特徴とする。
この構成の洗浄選別装置では、前記回転ドラムの前記下端部の前記開口から流れ出た可燃物を第一搬出手段により回収して水切りをして外部に搬出することができる。
請求項2に記載の洗浄選別装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記回転ドラムの前記下端部の前記開口から流れ出した泥の混じった洗浄液を外部の第一沈殿槽に搬出する第二搬出手段を備えたことを特徴とする。
この構成の洗浄選別装置では、請求項1に記載の発明の効果に加え、第二搬出手段により、回転ドラムの下端部の開口から流れ出した泥水になっている洗浄液を外部の第一沈殿槽に搬出することができる。従って、第一沈殿槽により泥水になっている洗浄液から粘性土を沈殿して分離することができる。
請求項3に記載の洗浄選別装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記第一水槽の洗浄液が流入する第二水槽と、当該第二水槽内の洗浄液の上澄み液をくみ上げ前記回転ドラムの上端部の開口へ供給するポンプとを備えたことを特徴とする。
この構成の洗浄選別装置では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、第二水槽の洗浄液の上澄み液がポンプによりくみ上げられるので、第一水槽から第二水槽に洗浄液が流れる水流ができる。当該水流により回転ドラムの下端部の開口から水に浮く軽質廃棄物が水流にのって排出される。また、ポンプによりくみ上げられた洗浄液の上澄み液は、回転ドラムの上端部の開口から回転ドラム内のすすぎ水として供給されるので、回転ドラム内にも水流ができ軽質廃棄物が回転ドラムの下端部の開口から排出される。
請求項4に記載の洗浄選別装置は、請求項1から3のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記水切部の下方には、前記第一金網の網目より小さい第二の大きさの網目を有し、且つ、一定方向に傾斜した第二金網と、前記第二金網の下方に設けられ、前記水切部の前記第一金網及び前記第二金網を通過した洗浄液を受ける第三水槽と、前記第二金網の傾斜方向の下端部には前記第一金網の網目を通過し、前記第二金網の網目を通過しなかった砂を外部に搬出する第三搬出手段が設けられていることを特徴とする。
この構成の洗浄選別装置では、請求項1から3のいずれかに記載の発明の効果に加え、水切部の第一金網を通過し、第二金網を通過しなかった砂を、第二金網により一定方向に案内することができる。また、第一金網及び第二金網を通過した洗浄液及び砂は第三水槽に集めることができる。従って、洗浄液から第一金網の網目より小さく第二金網の網目より大きい砂を分離して集めることができる。
請求項5に記載の洗浄選別装置は、請求項1から4のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記第三水槽に接続され洗浄液を排出する第一洗浄液排出路と、前記第一洗浄液排出路の前記第三水槽への接続部と反対側の端部に接続され、前記第二金網の網目を通過した砂や土を沈殿する第一沈殿槽とを備えたことを特徴とする。
この構成の洗浄選別装置では、請求項1から4のいずれかに記載の発明の効果に加え、第一沈殿槽により第三水槽に流入した洗浄液から第二金網の網目を通過した砂や土を沈殿させることができる。従って、第三水槽に流入した洗浄液から砂や土を除去することができる。
請求項6に記載の洗浄選別装置は、請求項1から5のいずれかに記載の発明の構成に加え、前記第二搬出手段が搬出する泥水から土を沈殿する粘性土を沈殿する第二沈殿槽を備えたことを特徴とする。
この構成の洗浄選別装置では、請求項1から5のいずれかに記載の発明の効果に加え、第一沈殿槽により第三水槽に流入した洗浄液から第二金網の網目を通過した砂や土を沈殿させることができる。従って、第三水槽に流入した洗浄液から砂や土を除去することができる。
洗浄選別装置1の正面図である。 洗浄選別装置1の平面図である。 洗浄選別装置1の左側面図である。 回転ドラム3の縦断面図である。 図1における洗浄選別装置1のA−A線における矢視方向の断面図である。 洗浄選別装置1の右側面図である。 カップ式コンベア70の斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態である洗浄選別装置1について、図面を参照して説明する。洗浄選別装置1は、廃棄物中に混在する、紙、繊維、廃プラスチック類、ビニール類等の可燃物を主体とする軽質廃棄物と、それ以外の重質廃棄物(例えば、コンクリート、石、比較的大きな木片、金属類、硝子ビン、土、砂等)とを分離し、さらに、軽質廃棄物及び重質廃棄物を洗浄液(例えば、水等)で洗浄して、粘性土、土、砂を分離して排出する。また、洗浄液は沈殿槽で土等が沈殿されて除去されて再利用される。以下、「重質廃棄物」を「瓦礫」ともいう。
以下、図1乃至図7を参照して、洗浄選別装置1の構造の詳細を説明する。まず、図1及び図2を参照して、洗浄選別装置1の全体構成を説明する。この洗浄選別装置1では、軽質廃棄物及び重質廃棄物が投入されて、圧縮空気と回転ドラム3の回転により軽質廃棄物が洗浄液により洗浄されて回転ドラム3の下端部の開口部3Bから排出され、重質廃棄物が洗浄液により洗浄されて、回転ドラム3内の第1搬送ブレード3G及び第2搬送ブレード3Hに案内されて、回転ドラム3の上端部の開口部3Aから排出される。洗浄選別装置1は、上部が開放された略直方体形状の第一水槽2に、上端部及び下端部に開口を備えた円筒から成る回転ドラム3が回転可能に斜めに設置されている。尚、洗浄選別装置1の大きさの一例としては、第一水槽2及び第二水槽7を合わせた大きさが、長さ5.5m、幅2.65m、高さ1.5mであり、回転ドラム3は、口径1m、長さ5.3mである。尚、洗浄選別装置1の大きさは、この大きさに限られず、各種の大きさに変更可能である。
次に、図1乃至図3を参照して、第一水槽2の構造の詳細について説明する。図1乃至図3に示すように、第一水槽2は、鋼板と鉄のフレームから構成され、上部が開放された平面視、逆L字形状の水槽である。第一水槽2は、回転ドラム3が載置される回転ドラム載置部2Aと、後述する第一排出籠13が配置される第一排出籠配置部2Bと、後述するカップ式コンベア70が配置されるカップ式コンベア配置部2Cとを備えている。回転ドラム載置部2Aと第一排出籠配置部2Bとが直線上に配置され、カップ式コンベア配置部2Cが後述する第二沈殿槽21側に突出するように配置されている。回転ドラム載置部2A、第一排出籠配置部2B、カップ式コンベア配置部2Cの間には、隔壁は設けられていない。
また、回転ドラム3の下端部の開口部3Bの上方、且つ、第一水槽2の上方には、廃棄物を回転ドラム3の下端部の開口部3Bに案内する案内部材6が配置される投入口5が設けられている。投入口5は、ホッパ状になっており、底面を構成する案内部材6が開口部3Bに向けて傾斜している。また、案内部材6の下方には、第一水槽2の底面から立設し、開口部3Bの下半分の塞ぐ封止板10が設けられ、開口部3B下半分から廃棄物が流出するのを防止している。尚、封止板10は、開口部3Bに、洗浄液を潤滑剤として当接しているのみであり、接続はされていない。従って、回転ドラム3の回転には、影響を与えない。また、回転ドラム3の下端部の開口部3B内には、廃棄物を回転ドラム3の内部に吹き込むための圧縮空気を噴出するノズル32と、回転ドラム3の下端部の開口部3Bから、第一排出籠13に向けて軽質廃棄物を流す水流を作るための圧縮空気を噴出するノズル31と、回転ドラム3の洗浄液を攪拌するための圧縮空気を噴出するノズル30とが設けられている。また、投入口5に向けて、ベルトコンベア90が設けられ、ベルトコンベア90には、廃棄物をベルトコンベア90にの供給するホッパ91が設けられている。ノズル30〜32は、図示外のエアコンプレッサに耐圧ホースで接続されている。このノズル32が「圧縮空気噴出手段」の一例である。
また、案内部材6と封止板10との間には、水平に平面視長方形の鋼板である平板14が設けられている。平板14の先端部(図1では左端部)は、回転ドラム3の開口部3Bに挿入され、平板14の後端部(図1では右端部)は、第一排出籠13に向けて延設されている。従って、回転ドラム3の開口部3Bの上半分から洗浄液の後述する水流に乗って流れ出た軽質廃棄物や泥水は、平板14に案内されて第一排出籠13に向けて流れ出る。
図2に示すように、第一水槽2の回転ドラム載置部2Aの背面側(図2では、上側)には、第一水槽2と平行に、鋼板と鉄のフレームから構成され、上部が開放された略直方体の水槽である第二水槽7が設けられている。第二水槽7には、第一水槽2と平行に、側壁7F及び側壁7Gが設けられ、側壁7F及び側壁7Gと直交する方向に側壁7D及び側壁7Eが設けられている。側壁7Gは、第一水槽2の回転ドラム載置部2Aと第二水槽7との仕切り壁になっている。第二水槽7は、前半部7Aと後半部7Bとが仕切り板7Cにより仕切られている。仕切り板7Cの中央部には、網が設けられた開口部が形成されており、前半部7Aと後半部7Bとの間で洗浄液が移動可能になっている。また、前半部7Aとカップ式コンベア配置部2Cとの間の側壁7Dにも網が設けられた開口部が形成されており、洗浄液が移動可能になっている。
また、第二水槽7には、「ポンプ」の一例である水中ポンプ9が設けられている。水中ポンプ9にパイプ9Aの一端部が接続され、パイプ9Aの先端部9Cは回転ドラム3の上端部の開口部3Aから洗浄水を回転ドラム3内に供給するようになっている。また、パイプ9Aは先端部9Cの手前で枝分かれし、後述する回転ドラム3の水切部3Cの外側から洗浄水を水切部3Cにかけて網を洗浄する放水部9B及び放水部9Dとなっている。放水部9B及び放水部9Dは、パイプの側面に多数の孔を開けた散水パイプとなっている。尚、第二水槽7の上には、人が歩けるように図示外のグレーチング板が設けられている。また、第二水槽7の背面側の上端部には手すり11が設けられている。さらに、第二水槽7の背面側には、第二水槽7上のグレーチング板に上がるための階段12が設けられている。また、第二水槽7の背面側には、滑り止めが設けられた縞鋼板35が図示外のフレームにより支えられている。また、第二水槽7上の左側には、滑り止めが設けられた縞鋼板36が図示外のフレームにより支えられている。また、第二水槽7には、「ポンプ」の一例である水中ポンプ8も設けられている。水中ポンプ8にパイプ8Aの一端部が接続されている。パイプ8Aは、側面に孔が多数形成された散水パイプになっており、投入口5及び第一排出籠13に洗浄液をかけるようになっている。
また、図1に示すように、投入口5の右側には、回転ドラム3内で洗浄され、開口部3Bから流れ出た軽質廃棄物を収集する正面視逆L字型の金網から構成された第一排出籠13が設けられている。第一排出籠13が「第一搬出手段」に相当する。第一排出籠13は、第一水槽2の右側壁2Dの上端部に設けられた軸部13Aにより回動可能に軸支され、図示外のエアアクチュエータにより、軸部13Aを中心に回動して、図2に示す可燃物排出口箱100に、集めた軽質廃棄物を排出するようになっている。
また、図1及び図2に示すように、第一水槽2の前面側には、洗浄水が循環して粘性土等が沈殿する第一沈殿槽15A,15B,15Cが設けられている。第一沈殿槽15Aと第一沈殿槽15Bとはパイプ16で接続され、第一沈殿槽15Bと第一沈殿槽15Cとはパイプ17で接続され、第一沈殿槽15Cと第一水槽2とは、パイプ18で接続されている。また、第二水槽7の背面側には、洗浄水が循環して粘性土等が沈殿する第二沈殿槽21が設けられている。第二沈殿槽21と第一水槽2とは、パイプ18で接続されている。
次に、図1乃至図5を参照して、回転ドラム3の構造の詳細について説明する。図1乃至図5に示すように、回転ドラム3は、十分な強度及び剛性のある鋼鉄製の円筒のドラムから構成される。回転ドラム3の上端部の開口部3A近傍の部分は、十分な強度及び剛性のある金網からなる水切部3Cとなっており、この水切部3Cが洗浄された廃棄物の洗浄液の水切りをする「水切部」を構成する。また、この水切部3Cの近傍の下端部の開口部3B側の位置に、水切部3Cから出た洗浄液が回転ドラム3の側面に沿って下端部方向に垂れないようにするための水切りリング3Jが回転ドラム3の外周に沿って設けられている。水切部3Cから出た洗浄液が回転ドラム3の側面に伝わってもこの水切りリング3Jにより止められて、後述する洗浄液受金網60上に落下する。さらに、水切りリング3Jよりも下端部の開口部3B寄りの位置に、スプロケット3Fが回転ドラム3の外周に沿って固着され、そのスプロケット3F近傍の下端部の開口部3B寄りの位置に円筒レール3Dが固着されている。また、回転ドラム3の中央より下端部の開口部3B寄りの位置には、円筒レール3Eが固着されている。
図3に示すように、スプロケット3Fには、チェーン52が噛合する。チェーン52は、第一水槽2の外側面の補強部材76上に固定されたモータ50のスプロケット51に噛合して、回転ドラム3が時計回り方向(矢印A方向)に回転駆動されるようになっている。このモータ50がドラム回転駆動手段に相当する。また、円筒レール3Dは、上記の補強部材76上に固定された補助ローラ53,54により回動可能に保持されている。また、図1に示すように、円筒レール3Eは、第一水槽2の回転ドラム載置部2Aに設けられた下部台座80に保持された補助ローラ55により回動可能に保持されている。尚、補助ローラ53,54,71には、回転ドラム3がずれるのを防止するフランジ(図示外)が各々設けられている。さらに、図示外のずれ止めローラにより円筒レール3D,3Eは、幅方向に挟まれている。従って、回転ドラム3が自身の回転により、位置がずれることはない。
さらに、図4に示すように、回転ドラム3内には、下端部の開口部3Bから入った廃棄物を上端部の開口部3Aから排出するための第1搬送ブレード3G及び第2搬送ブレード3Hが設けられている。下端部側の第1搬送ブレード3Gは、複数の螺旋状のブレードから構成され、回転ドラム3の回転により下端部の開口部3Bから廃棄物を回転ドラム3の内部に送り込むようになっている。また、第2搬送ブレード3Hは、第1搬送ブレード3Gよりも間隔が広い複数の螺旋状のブレードから構成され、回転ドラム3内で廃棄物を洗浄液中で攪拌する役目と、攪拌されて洗浄された廃棄物を上端部の開口部3A方向へ送り出す役目を有している。尚、回転ドラム3は、図3に示す上端部側から見て、時計回り(矢印A方向)に回転駆動される。
次に、図1及び図2を参照して、ベルトコンベア90により搬送されてくる軽質廃棄物及び重質廃棄物を回転ドラム3の下端部の開口部3Bに案内する投入口5の構造の詳細について説明する。投入口5は、左右の壁と底面の案内部材6とから構成されるホッパ形状になっている。左右の壁と底面の案内部材6は、強度のある鉄板から構成され、案内部材6は、回転ドラム3の下端部の開口部3Bに向けて傾斜して配置されている。尚、その傾斜角は、2段階になっており、落下して来る廃棄物を受ける部分の傾斜が急になっており、途中で、緩やかな傾斜角となって回転ドラム3の下端部の開口部3Bに対向する下端部を少し、当該開口部3B内に挿入している。尚、この案内部材6は、必ずしも鉄板に限られず、鉄板に多数の孔を空けた物等でもよい。
次に、図2及び図3を参照して、回転ドラム3の上端部の開口部3Aに設けられた洗浄液吹出手段としてのパイプ9A及びその周辺部材について説明する。図2及び図3に示すように、パイプ9Aの先端部は、回転ドラム3の上端部の開口部3A近傍に、当該回転ドラム3の上端部の開口部3Aに接触しないように枠部材にて保持されている。また、このパイプ9Aに洗浄液を供給する水中ポンプ9が第二水槽7に設けられており、第二水槽7の上澄み液をパイプ9Aに供給するようになっている。このパイプ9Aの先端は、回転ドラム3の開口部3A内に向けられており、回転ドラム3内で洗浄された廃棄物は、最後にすすぎとしての洗浄水が吹き付けられることになる。
また、図1及び図3に示すように、回転ドラム3の上端部の開口部3Aの直下には、水切部3Cの第一金網から落下する洗浄液に含まれる砂を受ける洗浄液受金網60が設けられている。洗浄液受金網60は、水切部3Cの第一金網の網目より小さい第二の大きさの網目を有し、且つ、右斜め下方に傾斜している。また、洗浄液受金網60の下方には、水切部3Cの第一金網及び洗浄液受金網60を通過した洗浄液を受ける第三水槽19が設けられている。また、洗浄液受金網60の傾斜方向の下端部には、第三水槽19内の洗浄液受金網60の下端部に案内された砂を第三水槽19の外に搬出する第三搬出手段としてのオーガ61が設けられている。オーガ61は、モータ62により駆動され、オーガ61の下部には、樋63が設けられている。オーガ61の先には、ベルトコンベア64が回転ドラムの長手方向と直交する方向に延設されている。オーガ61から排出される砂は、当該
ベルトコンベア64により運搬される。尚、第三水槽19で受けられた洗浄液は、パイプ20により第一沈殿槽15Aに流入する。第一沈殿槽15A,15B,15Cでは、第三水槽19から流入した洗浄液中の土や微細な砂が沈殿されて、浄化された洗浄液がパイプ18により第一水槽2に還流されるようになっている。
次に、図1、図2、図6及び図7を参照して、「第二搬出手段」の一例としてのカップ式コンベア70について説明する。カップ式コンベア70は、所定幅の平板状の循環するベルト71に、当該ベルト71の延設方向にカップ72が所定間隔で複数設けられている。カップ72は、上方が開口し、ベルト71の延設方向と直交方向に延設された形状となっている。このカップ式コンベア70は、第一排出籠13の背面側の第二水槽7内に設けられ、第一水槽2から第二水槽7に流れ込んだ粘性土を含んだ泥水をカップ72でくみ出し、第二沈殿槽21に搬送する。尚、カップ式コンベア70には、図7に示すように、左右一対のノズル73,73が設けられ、ノズル73,73から噴射される洗浄液によりカップ72内にこびりついた粘性土を洗い流すようになっている。尚、ノズル73,73は、図示外のポンプに接続されている。図2に示すように、第二沈殿槽21では、洗浄液から粘性土を沈殿させて、浄化された洗浄液がパイプ22により第一水槽2に還流されるようになっている。
次に、図1及び図2を参照して、排出案内板110及び振動式金網111について、説明する。回転ドラム3の上端部の開口部3Aの下方には、開口部3Aから排出されるコンクリート、石、比較的大きな木片等の重質廃棄物を排出方向に案内する排出案内板110が設けられている。排出案内板110は、一例として、所定厚みの鉄板と当該鉄板を支える枠から構成されている。また、排出案内板110の下方には、振動式金網111が設けられ、排出案内板110が取り去られた場合には、振動式金網111によりコンクリート、石、比較的大きな木片等の重質廃棄物を振るいながら排出方向に案内できるようになっている。振動式金網111は、所定の網目の金網と、当該金網を支える枠と、金網の下面に設けられた振動モータから構成されている。その構造は、本願の発明者の特許第3515778号(特開2004−275861)「選別装置」と同様となっている。
次に、上記の構成を有する洗浄選別装置1の動作の詳細について説明する。まず、ホッパ91に図示外のパワーシャベル等で軽質廃棄物と重質廃棄物が混合した廃棄物を投下する。ホッパ91からはベルトコンベア90で、投入口5に廃棄物が運搬され投入される。廃棄物は、案内部材6上を落下して、回転ドラム3の開口部3B内に入り、ノズル32からの圧縮空気の噴出により回転ドラム3内に吹き込まれ、洗浄液(一例として水)に浸かる。このときに、回転ドラム3は、すでに図3に示す矢印A方向に回動されるている。開口部3Bから回転ドラム3内に入った廃棄物は、回転ドラム3の回転に伴って第1搬送ブレード3Gにより、回転ドラム3の長手方向における中心方向に送り込まれると共に、第2搬送ブレード3Hにより洗浄液中で攪拌されると共に、ノズル30からの圧縮空気の噴出により、さらにほぐされて攪拌されて洗浄される。そして、洗浄液で十分に洗浄された廃棄物の内、軽質廃棄物は、洗浄液に浮くため水中ポンプ9の洗浄液の吸い込み及びノズル31から噴出する圧縮空気により作られる第一水槽2から第二水槽7に向かう水流により、開口部3Bから第一排出籠13方向に流されて、第一排出籠13すくいとられて第一排出籠13に貯まる。使用者の図示外の操作ボタンの押下により、第一排出籠13は、図示外のエアアクチュエータにより、軸部13Aを中心に回動して、図2に示す可燃物排出口箱100に、すくい集めた軽質廃棄物を排出する。
回転ドラム3内で洗浄された重質廃棄物は、回転ドラム3の回転に伴って第2搬送ブレード3Hにより、開口部3A方向に送られて、パイプ9Aの先端部から洗浄液を吹きかけられて、再度洗浄される(すすぎが行われる)。そして、廃棄物は水切部3Cの部分で水切りされ、その後、開口部3Aから排出案内板110に案内されて外部に落下する。
尚、第一水槽2及び第二水槽7内の洗浄液は、粘性土等が混ざった状態となるが、粘性土等が混ざった洗浄液はカップ式コンベア70により第二沈殿槽21に運ばれ、第二沈殿槽21では、洗浄液から粘性土を沈殿させて、浄化された洗浄液がパイプ22により第一水槽2に還流されるようになっている。従って、粘性土は、第二沈殿槽21に貯まるので、定期的に第二沈殿槽21からシャベルカー等で排出される。
また、回転ドラム3内で重質廃棄物や軽質廃棄物から洗浄された砂は、洗浄液と共に、回転ドラム3の回転に伴って第2搬送ブレード3Hにより、開口部3A方向に送られて、水切部3Cの金網の網目から流れ出る。洗浄液受金網60の網目は、水切部3Cの金網の網目より小さいので、水切部3Cの金網の網目より小さく、洗浄液受金網60の網目より大きい砂は、洗浄液受金網60に沿ってオーガ61方向に流れ、オーガ61により、ベルトコンベア64上に排出される。洗浄液受金網60の網目より小さい砂は、洗浄液と共に、洗浄液受金網60を通り、第三水槽19に流れ込み、第三水槽19から第一沈殿槽15A,15B,15Cと流れて、各第一沈殿槽15A,15B,15Cで洗浄液受金網60の網目より小さい砂が沈殿される。第一沈殿槽15A,15B,15Cに沈殿した砂は、定期的に第一沈殿槽15A,15B,15Cからシャベルカー等で排出される。第一沈殿槽15A,15B,15Cで砂や土が沈殿されてきれいになった洗浄液は、パイプ18により第一水槽2に還流される。
以上説明したように、本実施の形態の洗浄選別装置1によれば、廃棄物中に混在する、紙、繊維、廃プラスチック類、ビニール類等の可燃物を主体とする軽質廃棄物と、それ以外の重質廃棄物(例えば、コンクリート、石、比較的大きな木片、金属類、硝子ビン、土、砂等)とを分離できる。さらに、軽質廃棄物及び重質廃棄物を洗浄液(例えば、水等)で洗浄して、粘性土、土、砂を分離して排出できる。また、洗浄液は沈殿槽で粘性土及び小さい砂等が沈殿されて除去されて再利用される。また、土中に埋められていたビニール、プラスチック、紙等の可燃物を主体とする軽質廃棄物等でも洗浄液で洗浄して、土や砂等を十分に除去して、焼却処分できるようにきれいにできる。また、洗浄液は、沈殿槽で、土や砂を沈殿して循環利用するので、洗浄水の排出による環境汚染も防止できる。
尚、本発明は、上記実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。例えば、洗浄液は、水に限られず、洗剤等を混ぜた物でもよい。さらに、本実施の形態では、第一沈殿槽15A,15B,15Cを3つ設けたが、必ずしも3つに限られない。また、ノズル73,73からは、水道水を噴射するようにしてもよい。
1 洗浄選別装置
2 第一水槽
2A 回転ドラム載置部
2B 第一排出籠配置部
2C カップ式コンベア配置部
3 回転ドラム
3A 開口部
3B 開口部
3C 水切部
4 回転ドラム載置部
5 投入部
6 案内部材
7 第二水槽
9 水中ポンプ
9A パイプ
9B 放水部
9C 先端部
9D 放水部
10 隔壁
11 隔壁
13 第一排出籠
15A,15B,15C 第一沈殿槽
19 第三水槽
21 第二沈殿槽
30 ノズル
31 ノズル
32 ノズル
60 洗浄液受金網
61 オーガ
62 モータ
63 樋
64 ベルトコンベア
70 カップ式コンベア
90 ベルトコンベア
100 可燃物排出口箱
110 排出案内板
111 振動式金網
本発明は、洗浄選別装置に関し、詳細には、廃棄物を洗浄して付着した付着物を除去する洗浄選別装置に関する。
従来、廃棄物中に混在する、紙、繊維、プラスチック類、ビニール類等の可燃物を主体とする軽質廃棄物とそれ以外の重質廃棄物(例えば、コンクリート、比較的大きな木片、金属類、硝子ビン等)は、人手による選別や風力選別機等で選別されていた。そして、選別後の軽質廃棄物は、土や砂等が付着して焼却処分も困難なために、最終処分場に埋められることが多かった。しかしながら、近年、最終処分場が不足し、選別後の軽質廃棄物を焼却処分をしたいという要望が高まってきた。この場合には、軽質廃棄物に付着物が多いと、焼却できないため、軽質廃棄物を洗浄する必要がある。この問題を解決する為に、本願の発明者は洗浄選別装置の発明を出願し特許を受けている(特許文献1参照)。この洗浄選別装置では、案内部材上に落下した廃棄物が送込用圧縮空気噴出手段から圧縮空気により回転ドラム内に送り込まれ、攪拌用圧縮空気噴出手段からの圧縮空気と回転ドラムの搬送ブレードにより、廃棄物が洗浄液中で攪拌されて洗浄される。そして、洗浄された廃棄物は、回転ドラムの上端部の開口から排出される。従って、廃棄物は、攪拌用圧縮空気噴出手段からの圧縮空気と回転ドラムの回転による搬送ブレードの攪拌という2つの要素により洗浄液中でしっかり洗浄されるようになっている。
特許第3970271号公報
しかし、特許文献1に記載の洗浄選別装置では、回転ドラム内で洗浄された廃棄物や取り除かれた土砂が種類ごとに選別されて自動的に排出ができないという問題点があった。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであり、回転ドラム内で洗浄された廃棄物及び土砂等が、種類ごとに選別されて各排出口から自動的に排出できる洗浄選別装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の洗浄選別装置は、 廃棄物を洗浄するための洗浄液が貯溜された第一水槽と、下端部の開口を前記第一水槽の前記洗浄液中に入れ、上端部の開口を前記第一水槽外に出して、前記第一水槽に回転可能に傾斜配置された円筒形の回転ドラムと、当該回転ドラムを前記円筒形の軸線を中心として回転駆動するドラム回転駆動手段と、前記下端部の前記開口に前記廃棄物を前記回転ドラムの外部から案内する案内部材と、前記回転ドラム内に設けられ、前記回転ドラムの回転により、前記下端部の前記開口から当該回転ドラム内に入った廃棄物を前記上端部の開口から排出するように搬送する搬送ブレードと、前記回転ドラムの前記下端部の前記開口内に圧縮空気を噴出する圧縮空気噴出手段とを備え、前記回転ドラムの円筒面の前記第一水槽の前記洗浄液に浸かる部分には開口部が形成されず、前記第一水槽外の前記回転ドラムの上端部側の円筒面には、前記洗浄液を通過させて前記廃棄物の水切りを行うと共に、砂を通過させて回収するための第一の大きさの網目を有する第一金網から構成された水切部が形成され、前記回転ドラムの前記下端部の前記開口に対向して、前記下端部の前記開口から流れ出た可燃物を水切りして外部に搬出する第一搬出手段が設けられ、前記水切部の下方には、前記第一金網の網目より小さい第二の大きさの網目を有し、且つ、一定方向に傾斜した第二金網と、前記第二金網の下方に設けられ、前記水切部の前記第一金網及び前記第二金網を通過した洗浄液を受ける第三水槽と、前記第二金網の傾斜方向の下端部には前記第一金網の網目を通過し、前記第二金網の網目を通過しなかった砂を外部に搬出する第三搬出手段が設けられていることを特徴とする。
この構成の洗浄選別装置では、前記回転ドラムの前記下端部の前記開口から流れ出た可燃物を第一搬出手段により回収して水切りをして外部に搬出することができる。また、水切部の第一金網を通過し、第二金網を通過しなかった砂を、第二金網により一定方向に案内することができる。また、第一金網及び第二金網を通過した洗浄液及び砂は第三水槽に集めることができる。従って、洗浄液から第一金網の網目より小さく第二金網の網目より大きい砂を分離して集めることができる。
請求項2に記載の洗浄選別装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記回転ドラムの前記下端部の前記開口から流れ出した泥の混じった洗浄液を外部の第沈殿槽に搬出する第二搬出手段を備えたことを特徴とする。
この構成の洗浄選別装置では、請求項1に記載の発明の効果に加え、第二搬出手段により、回転ドラムの下端部の開口から流れ出した泥水になっている洗浄液を外部の第沈殿槽に搬出することができる。従って、第沈殿槽により泥水になっている洗浄液から粘性土を沈殿して分離することができる。
請求項3に記載の洗浄選別装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記第一水槽の洗浄液が流入する第二水槽と、当該第二水槽内の洗浄液の上澄み液をくみ上げ前記回転ドラムの上端部の開口へ供給するポンプとを備えたことを特徴とする。
この構成の洗浄選別装置では、請求項1又は2に記載の発明の効果に加え、第二水槽の洗浄液の上澄み液がポンプによりくみ上げられるので、第一水槽から第二水槽に洗浄液が流れる水流ができる。当該水流により回転ドラムの下端部の開口から水に浮く軽質廃棄物が水流にのって排出される。また、ポンプによりくみ上げられた洗浄液の上澄み液は、回転ドラムの上端部の開口から回転ドラム内のすすぎ水として供給されるので、回転ドラム内にも水流ができ軽質廃棄物が回転ドラムの下端部の開口から排出される。
請求項に記載の洗浄選別装置は、請求項1からのいずれかに記載の発明の構成に加え、前記第三水槽に接続され洗浄液を排出するパイプと、前記パイプの前記第三水槽への接続部と反対側の端部に接続され、前記第二金網の網目を通過した砂や土を沈殿する第一沈殿槽とを備えたことを特徴とする。
この構成の洗浄選別装置では、請求項1からのいずれかに記載の発明の効果に加え、第一沈殿槽により第三水槽に流入した洗浄液から第二金網の網目を通過した砂や土を沈殿させることができる。従って、第三水槽に流入した洗浄液から砂や土を除去することができる。
請求項に記載の洗浄選別装置は、請求項に記載の発明の構成に加え、前記第二搬出手段が搬出する泥水から粘性土を沈殿する第二沈殿槽を備えたことを特徴とする。
この構成の洗浄選別装置では、請求項に記載の発明の効果に加え、第沈殿槽により第二搬出手段が搬出する泥水から粘性土を沈殿させることができる。従って、第三水槽に流入した洗浄液から砂や土を除去することができる。
洗浄選別装置1の正面図である。 洗浄選別装置1の平面図である。 洗浄選別装置1の左側面図である。 回転ドラム3の縦断面図である。 図1における洗浄選別装置1のA−A線における矢視方向の断面図である。 洗浄選別装置1の右側面図である。 カップ式コンベア70の斜視図である。
以下、本発明の一実施の形態である洗浄選別装置1について、図面を参照して説明する。洗浄選別装置1は、廃棄物中に混在する、紙、繊維、廃プラスチック類、ビニール類等の可燃物を主体とする軽質廃棄物と、それ以外の重質廃棄物(例えば、コンクリート、石、比較的大きな木片、金属類、硝子ビン、土、砂等)とを分離し、さらに、軽質廃棄物及び重質廃棄物を洗浄液(例えば、水等)で洗浄して、粘性土、土、砂を分離して排出する。また、洗浄液は沈殿槽で土等が沈殿されて除去されて再利用される。以下、「重質廃棄物」を「瓦礫」ともいう。
以下、図1乃至図7を参照して、洗浄選別装置1の構造の詳細を説明する。まず、図1及び図2を参照して、洗浄選別装置1の全体構成を説明する。この洗浄選別装置1では、軽質廃棄物及び重質廃棄物が投入されて、圧縮空気と回転ドラム3の回転により軽質廃棄物が洗浄液により洗浄されて回転ドラム3の下端部の開口部3Bから排出され、重質廃棄物が洗浄液により洗浄されて、回転ドラム3内の第1搬送ブレード3G及び第2搬送ブレード3Hに案内されて、回転ドラム3の上端部の開口部3Aから排出される。洗浄選別装置1は、上部が開放された略直方体形状の第一水槽2に、上端部及び下端部に開口を備えた円筒から成る回転ドラム3が回転可能に斜めに設置されている。尚、洗浄選別装置1の大きさの一例としては、第一水槽2及び第二水槽7を合わせた大きさが、長さ5.5m、幅2.65m、高さ1.5mであり、回転ドラム3は、口径1m、長さ5.3mである。尚、洗浄選別装置1の大きさは、この大きさに限られず、各種の大きさに変更可能である。
次に、図1乃至図3を参照して、第一水槽2の構造の詳細について説明する。図1乃至図3に示すように、第一水槽2は、鋼板と鉄のフレームから構成され、上部が開放された平面視、逆L字形状の水槽である。第一水槽2は、回転ドラム3が載置される回転ドラム載置部2Aと、後述する第一排出籠13が配置される第一排出籠配置部2Bと、後述するカップ式コンベア70が配置されるカップ式コンベア配置部2Cとを備えている。回転ドラム載置部2Aと第一排出籠配置部2Bとが直線上に配置され、カップ式コンベア配置部2Cが後述する第二沈殿槽21側に突出するように配置されている。回転ドラム載置部2A、第一排出籠配置部2B、カップ式コンベア配置部2Cの間には、隔壁は設けられていない。
また、回転ドラム3の下端部の開口部3Bの上方、且つ、第一水槽2の上方には、廃棄物を回転ドラム3の下端部の開口部3Bに案内する案内部材6が配置される投入口5が設けられている。投入口5は、ホッパ状になっており、底面を構成する案内部材6が開口部3Bに向けて傾斜している。また、案内部材6の下方には、第一水槽2の底面から立設し、開口部3Bの下半分の塞ぐ封止板10が設けられ、開口部3B下半分から廃棄物が流出するのを防止している。尚、封止板10は、開口部3Bに、洗浄液を潤滑剤として当接しているのみであり、接続はされていない。従って、回転ドラム3の回転には、影響を与えない。また、回転ドラム3の下端部の開口部3B内には、廃棄物を回転ドラム3の内部に吹き込むための圧縮空気を噴出するノズル32と、回転ドラム3の下端部の開口部3Bから、第一排出籠13に向けて軽質廃棄物を流す水流を作るための圧縮空気を噴出するノズル31と、回転ドラム3の洗浄液を攪拌するための圧縮空気を噴出するノズル30とが設けられている。また、投入口5に向けて、ベルトコンベア90が設けられ、ベルトコンベア90には、廃棄物をベルトコンベア90にの供給するホッパ91が設けられている。ノズル30〜32は、図示外のエアコンプレッサに耐圧ホースで接続されている。このノズル32が「圧縮空気噴出手段」の一例である。
また、案内部材6と封止板10との間には、水平に平面視長方形の鋼板である平板14が設けられている。平板14の先端部(図1では左端部)は、回転ドラム3の開口部3Bに挿入され、平板14の後端部(図1では右端部)は、第一排出籠13に向けて延設されている。従って、回転ドラム3の開口部3Bの上半分から洗浄液の後述する水流に乗って流れ出た軽質廃棄物や泥水は、平板14に案内されて第一排出籠13に向けて流れ出る。
図2に示すように、第一水槽2の回転ドラム載置部2Aの背面側(図2では、上側)には、第一水槽2と平行に、鋼板と鉄のフレームから構成され、上部が開放された略直方体の水槽である第二水槽7が設けられている。第二水槽7には、第一水槽2と平行に、側壁7F及び側壁7Gが設けられ、側壁7F及び側壁7Gと直交する方向に側壁7D及び側壁7Eが設けられている。側壁7Gは、第一水槽2の回転ドラム載置部2Aと第二水槽7との仕切り壁になっている。第二水槽7は、前半部7Aと後半部7Bとが仕切り板7Cにより仕切られている。仕切り板7Cの中央部には、網が設けられた開口部が形成されており、前半部7Aと後半部7Bとの間で洗浄液が移動可能になっている。また、前半部7Aとカップ式コンベア配置部2Cとの間の側壁7Dにも網が設けられた開口部が形成されており、洗浄液が移動可能になっている。
また、第二水槽7には、「ポンプ」の一例である水中ポンプ9が設けられている。水中ポンプ9にパイプ9Aの一端部が接続され、パイプ9Aの先端部9Cは回転ドラム3の上端部の開口部3Aから洗浄水を回転ドラム3内に供給するようになっている。また、パイプ9Aは先端部9Cの手前で枝分かれし、後述する回転ドラム3の水切部3Cの外側から洗浄水を水切部3Cにかけて網を洗浄する放水部9B及び放水部9Dとなっている。放水部9B及び放水部9Dは、パイプの側面に多数の孔を開けた散水パイプとなっている。尚、第二水槽7の上には、人が歩けるように図示外のグレーチング板が設けられている。また、第二水槽7の背面側の上端部には手すり11が設けられている。さらに、第二水槽7の背面側には、第二水槽7上のグレーチング板に上がるための階段12が設けられている。また、第二水槽7の背面側には、滑り止めが設けられた縞鋼板35が図示外のフレームにより支えられている。また、第二水槽7上の左側には、滑り止めが設けられた縞鋼板36が図示外のフレームにより支えられている。また、第二水槽7には、「ポンプ」の一例である水中ポンプ8も設けられている。水中ポンプ8にパイプ8Aの一端部が接続されている。パイプ8Aは、側面に孔が多数形成された散水パイプになっており、投入口5及び第一排出籠13に洗浄液をかけるようになっている。
また、図1に示すように、投入口5の右側には、回転ドラム3内で洗浄され、開口部3Bから流れ出た軽質廃棄物を収集する正面視逆L字型の金網から構成された第一排出籠13が設けられている。第一排出籠13が「第一搬出手段」に相当する。第一排出籠13は、第一水槽2の右側壁2Dの上端部に設けられた軸部13Aにより回動可能に軸支され、図示外のエアアクチュエータにより、軸部13Aを中心に回動して、図2に示す可燃物排出口箱100に、集めた軽質廃棄物を排出するようになっている。
また、図1及び図2に示すように、第一水槽2の前面側には、洗浄水が循環して粘性土等が沈殿する第一沈殿槽15A,15B,15Cが設けられている。第一沈殿槽15Aと第一沈殿槽15Bとはパイプ16で接続され、第一沈殿槽15Bと第一沈殿槽15Cとはパイプ17で接続され、第一沈殿槽15Cと第一水槽2とは、パイプ18で接続されている。また、第二水槽7の背面側には、洗浄水が循環して粘性土等が沈殿する第二沈殿槽21が設けられている。第二沈殿槽21と第一水槽2とは、パイプ18で接続されている。
次に、図1乃至図5を参照して、回転ドラム3の構造の詳細について説明する。図1乃至図5に示すように、回転ドラム3は、十分な強度及び剛性のある鋼鉄製の円筒のドラムから構成される。回転ドラム3の上端部の開口部3A近傍の部分は、十分な強度及び剛性のある金網からなる水切部3Cとなっており、この水切部3Cが洗浄された廃棄物の洗浄液の水切りをする「水切部」を構成する。また、この水切部3Cの近傍の下端部の開口部3B側の位置に、水切部3Cから出た洗浄液が回転ドラム3の側面に沿って下端部方向に垂れないようにするための水切りリング3Jが回転ドラム3の外周に沿って設けられている。水切部3Cから出た洗浄液が回転ドラム3の側面に伝わってもこの水切りリング3Jにより止められて、後述する洗浄液受金網60上に落下する。さらに、水切りリング3Jよりも下端部の開口部3B寄りの位置に、スプロケット3Fが回転ドラム3の外周に沿って固着され、そのスプロケット3F近傍の下端部の開口部3B寄りの位置に円筒レール3Dが固着されている。また、回転ドラム3の中央より下端部の開口部3B寄りの位置には、円筒レール3Eが固着されている。
図3に示すように、スプロケット3Fには、チェーン52が噛合する。チェーン52は、第一水槽2の外側面の補強部材76上に固定されたモータ50のスプロケット51に噛合して、回転ドラム3が時計回り方向(矢印A方向)に回転駆動されるようになっている。このモータ50がドラム回転駆動手段に相当する。また、円筒レール3Dは、上記の補強部材76上に固定された補助ローラ53,54により回動可能に保持されている。また、図1に示すように、円筒レール3Eは、第一水槽2の回転ドラム載置部2Aに設けられた下部台座80に保持された補助ローラ55により回動可能に保持されている。尚、補助ローラ53,54,71には、回転ドラム3がずれるのを防止するフランジ(図示外)が各々設けられている。さらに、図示外のずれ止めローラにより円筒レール3D,3Eは、幅方向に挟まれている。従って、回転ドラム3が自身の回転により、位置がずれることはない。
さらに、図4に示すように、回転ドラム3内には、下端部の開口部3Bから入った廃棄物を上端部の開口部3Aから排出するための第1搬送ブレード3G及び第2搬送ブレード3Hが設けられている。下端部側の第1搬送ブレード3Gは、複数の螺旋状のブレードから構成され、回転ドラム3の回転により下端部の開口部3Bから廃棄物を回転ドラム3の内部に送り込むようになっている。また、第2搬送ブレード3Hは、第1搬送ブレード3Gよりも間隔が広い複数の螺旋状のブレードから構成され、回転ドラム3内で廃棄物を洗浄液中で攪拌する役目と、攪拌されて洗浄された廃棄物を上端部の開口部3A方向へ送り出す役目を有している。尚、回転ドラム3は、図3に示す上端部側から見て、時計回り(矢印A方向)に回転駆動される。
次に、図1及び図2を参照して、ベルトコンベア90により搬送されてくる軽質廃棄物及び重質廃棄物を回転ドラム3の下端部の開口部3Bに案内する投入口5の構造の詳細について説明する。投入口5は、左右の壁と底面の案内部材6とから構成されるホッパ形状になっている。左右の壁と底面の案内部材6は、強度のある鉄板から構成され、案内部材6は、回転ドラム3の下端部の開口部3Bに向けて傾斜して配置されている。尚、その傾斜角は、2段階になっており、落下して来る廃棄物を受ける部分の傾斜が急になっており、途中で、緩やかな傾斜角となって回転ドラム3の下端部の開口部3Bに対向する下端部を少し、当該開口部3B内に挿入している。尚、この案内部材6は、必ずしも鉄板に限られず、鉄板に多数の孔を空けた物等でもよい。
次に、図2及び図3を参照して、回転ドラム3の上端部の開口部3Aに設けられた洗浄液吹出手段としてのパイプ9A及びその周辺部材について説明する。図2及び図3に示すように、パイプ9Aの先端部は、回転ドラム3の上端部の開口部3A近傍に、当該回転ドラム3の上端部の開口部3Aに接触しないように枠部材にて保持されている。また、このパイプ9Aに洗浄液を供給する水中ポンプ9が第二水槽7に設けられており、第二水槽7の上澄み液をパイプ9Aに供給するようになっている。このパイプ9Aの先端は、回転ドラム3の開口部3A内に向けられており、回転ドラム3内で洗浄された廃棄物は、最後にすすぎとしての洗浄水が吹き付けられることになる。
また、図1及び図3に示すように、回転ドラム3の上端部の開口部3Aの直下には、水切部3Cの第一金網から落下する洗浄液に含まれる砂を受ける洗浄液受金網60が設けられている。洗浄液受金網60は、水切部3Cの第一金網の網目より小さい第二の大きさの網目を有し、且つ、右斜め下方に傾斜している。また、洗浄液受金網60の下方には、水切部3Cの第一金網及び洗浄液受金網60を通過した洗浄液を受ける第三水槽19が設けられている。また、洗浄液受金網60の傾斜方向の下端部には、第三水槽19内の洗浄液受金網60の下端部に案内された砂を第三水槽19の外に搬出する第三搬出手段としてのオーガ61が設けられている。オーガ61は、モータ62により駆動され、オーガ61の下部には、樋63が設けられている。オーガ61の先には、ベルトコンベア64が回転ドラムの長手方向と直交する方向に延設されている。オーガ61から排出される砂は、当該
ベルトコンベア64により運搬される。尚、第三水槽19で受けられた洗浄液は、パイプ20により第一沈殿槽15Aに流入する。第一沈殿槽15A,15B,15Cでは、第三水槽19から流入した洗浄液中の土や微細な砂が沈殿されて、浄化された洗浄液がパイプ18により第一水槽2に還流されるようになっている。
次に、図1、図2、図6及び図7を参照して、「第二搬出手段」の一例としてのカップ式コンベア70について説明する。カップ式コンベア70は、所定幅の平板状の循環するベルト71に、当該ベルト71の延設方向にカップ72が所定間隔で複数設けられている。カップ72は、上方が開口し、ベルト71の延設方向と直交方向に延設された形状となっている。このカップ式コンベア70は、第一排出籠13の背面側の第二水槽7内に設けられ、第一水槽2から第二水槽7に流れ込んだ粘性土を含んだ泥水をカップ72でくみ出し、第二沈殿槽21に搬送する。尚、カップ式コンベア70には、図7に示すように、左右一対のノズル73,73が設けられ、ノズル73,73から噴射される洗浄液によりカップ72内にこびりついた粘性土を洗い流すようになっている。尚、ノズル73,73は、図示外のポンプに接続されている。図2に示すように、第二沈殿槽21では、洗浄液から粘性土を沈殿させて、浄化された洗浄液がパイプ22により第一水槽2に還流されるようになっている。
次に、図1及び図2を参照して、排出案内板110及び振動式金網111について、説明する。回転ドラム3の上端部の開口部3Aの下方には、開口部3Aから排出されるコンクリート、石、比較的大きな木片等の重質廃棄物を排出方向に案内する排出案内板110が設けられている。排出案内板110は、一例として、所定厚みの鉄板と当該鉄板を支える枠から構成されている。また、排出案内板110の下方には、振動式金網111が設けられ、排出案内板110が取り去られた場合には、振動式金網111によりコンクリート、石、比較的大きな木片等の重質廃棄物を振るいながら排出方向に案内できるようになっている。振動式金網111は、所定の網目の金網と、当該金網を支える枠と、金網の下面に設けられた振動モータから構成されている。その構造は、本願の発明者の特許第3515778号(特開2004−275861)「選別装置」と同様となっている。
次に、上記の構成を有する洗浄選別装置1の動作の詳細について説明する。まず、ホッパ91に図示外のパワーシャベル等で軽質廃棄物と重質廃棄物が混合した廃棄物を投下する。ホッパ91からはベルトコンベア90で、投入口5に廃棄物が運搬され投入される。廃棄物は、案内部材6上を落下して、回転ドラム3の開口部3B内に入り、ノズル32からの圧縮空気の噴出により回転ドラム3内に吹き込まれ、洗浄液(一例として水)に浸かる。このときに、回転ドラム3は、すでに図3に示す矢印A方向に回動されるている。開口部3Bから回転ドラム3内に入った廃棄物は、回転ドラム3の回転に伴って第1搬送ブレード3Gにより、回転ドラム3の長手方向における中心方向に送り込まれると共に、第2搬送ブレード3Hにより洗浄液中で攪拌されると共に、ノズル30からの圧縮空気の噴出により、さらにほぐされて攪拌されて洗浄される。そして、洗浄液で十分に洗浄された廃棄物の内、軽質廃棄物は、洗浄液に浮くため水中ポンプ9の洗浄液の吸い込み及びノズル31から噴出する圧縮空気により作られる第一水槽2から第二水槽7に向かう水流により、開口部3Bから第一排出籠13方向に流されて、第一排出籠13すくいとられて第一排出籠13に貯まる。使用者の図示外の操作ボタンの押下により、第一排出籠13は、図示外のエアアクチュエータにより、軸部13Aを中心に回動して、図2に示す可燃物排出口箱100に、すくい集めた軽質廃棄物を排出する。
回転ドラム3内で洗浄された重質廃棄物は、回転ドラム3の回転に伴って第2搬送ブレード3Hにより、開口部3A方向に送られて、パイプ9Aの先端部から洗浄液を吹きかけられて、再度洗浄される(すすぎが行われる)。そして、廃棄物は水切部3Cの部分で水切りされ、その後、開口部3Aから排出案内板110に案内されて外部に落下する。
尚、第一水槽2及び第二水槽7内の洗浄液は、粘性土等が混ざった状態となるが、粘性土等が混ざった洗浄液はカップ式コンベア70により第二沈殿槽21に運ばれ、第二沈殿槽21では、洗浄液から粘性土を沈殿させて、浄化された洗浄液がパイプ22により第一水槽2に還流されるようになっている。従って、粘性土は、第二沈殿槽21に貯まるので、定期的に第二沈殿槽21からシャベルカー等で排出される。
また、回転ドラム3内で重質廃棄物や軽質廃棄物から洗浄された砂は、洗浄液と共に、回転ドラム3の回転に伴って第2搬送ブレード3Hにより、開口部3A方向に送られて、水切部3Cの金網の網目から流れ出る。洗浄液受金網60の網目は、水切部3Cの金網の網目より小さいので、水切部3Cの金網の網目より小さく、洗浄液受金網60の網目より大きい砂は、洗浄液受金網60に沿ってオーガ61方向に流れ、オーガ61により、ベルトコンベア64上に排出される。洗浄液受金網60の網目より小さい砂は、洗浄液と共に、洗浄液受金網60を通り、第三水槽19に流れ込み、第三水槽19から第一沈殿槽15A,15B,15Cと流れて、各第一沈殿槽15A,15B,15Cで洗浄液受金網60の網目より小さい砂が沈殿される。第一沈殿槽15A,15B,15Cに沈殿した砂は、定期的に第一沈殿槽15A,15B,15Cからシャベルカー等で排出される。第一沈殿槽15A,15B,15Cで砂や土が沈殿されてきれいになった洗浄液は、パイプ18により第一水槽2に還流される。
以上説明したように、本実施の形態の洗浄選別装置1によれば、廃棄物中に混在する、紙、繊維、廃プラスチック類、ビニール類等の可燃物を主体とする軽質廃棄物と、それ以外の重質廃棄物(例えば、コンクリート、石、比較的大きな木片、金属類、硝子ビン、土、砂等)とを分離できる。さらに、軽質廃棄物及び重質廃棄物を洗浄液(例えば、水等)で洗浄して、粘性土、土、砂を分離して排出できる。また、洗浄液は沈殿槽で粘性土及び小さい砂等が沈殿されて除去されて再利用される。また、土中に埋められていたビニール、プラスチック、紙等の可燃物を主体とする軽質廃棄物等でも洗浄液で洗浄して、土や砂等を十分に除去して、焼却処分できるようにきれいにできる。また、洗浄液は、沈殿槽で、土や砂を沈殿して循環利用するので、洗浄水の排出による環境汚染も防止できる。
尚、本発明は、上記実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。例えば、洗浄液は、水に限られず、洗剤等を混ぜた物でもよい。さらに、本実施の形態では、第一沈殿槽15A,15B,15Cを3つ設けたが、必ずしも3つに限られない。また、ノズル73,73からは、水道水を噴射するようにしてもよい。
1 洗浄選別装置
2 第一水槽
2A 回転ドラム載置部
2B 第一排出籠配置部
2C カップ式コンベア配置部
3 回転ドラム
3A 開口部
3B 開口部
3C 水切部
4 回転ドラム載置部
5 投入部
6 案内部材
7 第二水槽
9 水中ポンプ
9A パイプ
9B 放水部
9C 先端部
9D 放水部
10 隔壁
11 隔壁
13 第一排出籠
15A,15B,15C 第一沈殿槽
19 第三水槽
21 第二沈殿槽
30 ノズル
31 ノズル
32 ノズル
60 洗浄液受金網
61 オーガ
62 モータ
63 樋
64 ベルトコンベア
70 カップ式コンベア
90 ベルトコンベア
100 可燃物排出口箱
110 排出案内板
111 振動式金網

Claims (6)

  1. 廃棄物を洗浄するための洗浄液が貯溜された第一水槽と、
    下端部の開口を前記第一水槽の前記洗浄液中に入れ、上端部の開口を前記第一水槽外に出して、前記第一水槽に回転可能に傾斜配置された円筒形の回転ドラムと、
    当該回転ドラムを前記円筒形の軸線を中心として回転駆動するドラム回転駆動手段と、
    前記下端部の前記開口に前記廃棄物を前記回転ドラムの外部から案内する案内部材と、
    前記回転ドラム内に設けられ、前記回転ドラムの回転により、前記下端部の前記開口から当該回転ドラム内に入った廃棄物を前記上端部の開口から排出するように搬送する搬送ブレードと、
    前記回転ドラムの前記下端部の前記開口内に圧縮空気を噴出する圧縮空気噴出手段とを備え、
    前記回転ドラムの円筒面の前記第一水槽の前記洗浄液に浸かる部分には開口部が形成されず、前記第一水槽外の前記回転ドラムの上端部側の円筒面には、前記洗浄液を通過させて前記廃棄物の水切りを行うと共に、砂を通過させて回収するための第一の大きさの網目を有する第一金網から構成された水切部が形成され、
    前記回転ドラムの前記下端部の前記開口に対向して、前記下端部の前記開口から流れ出た可燃物を水切りして外部に搬出する第一搬出手段が設けられていることを特徴とする洗浄選別装置。
  2. 前記回転ドラムの前記下端部の前記開口から流れ出した泥の混じった洗浄液を外部の第一沈殿槽に搬出する第二搬出手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の洗浄選別装置。
  3. 前記第一水槽の洗浄液が流入する第二水槽と、
    当該第二水槽内の洗浄液の上澄み液をくみ上げ前記回転ドラムの上端部の開口へ供給するポンプとを備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の洗浄選別装置。
  4. 前記水切部の下方には、前記第一金網の網目より小さい第二の大きさの網目を有し、且つ、一定方向に傾斜した第二金網と、
    前記第二金網の下方に設けられ、前記水切部の前記第一金網及び前記第二金網を通過した洗浄液を受ける第三水槽と、
    前記第二金網の傾斜方向の下端部には前記第一金網の網目を通過し、前記第二金網の網目を通過しなかった砂を外部に搬出する第三搬出手段が設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の洗浄選別装置。
  5. 前記第三水槽に接続され洗浄液を排出する第一洗浄液排出路と、
    前記第一洗浄液排出路の前記第三水槽への接続部と反対側の端部に接続され、前記第二金網の網目を通過した砂や土を沈殿する第一沈殿槽と
    を備えたことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の洗浄選別装置。
  6. 前記第二搬出手段が搬出する泥水から土を沈殿する粘性土を沈殿する第二沈殿槽を備えたことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の洗浄選別装置。
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