JP3970271B2 - 洗浄装置 - Google Patents

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Description

本発明は、洗浄装置に関し、詳細には、廃棄物を洗浄して付着した付着物を除去する洗浄装置に関する。
従来、廃棄物中に混在する、紙、繊維、プラスチック類、ビニール類等の可燃物を主体とする軽質廃棄物とそれ以外の重質廃棄物(例えば、コンクリート、比較的大きな木片、金属類、硝子ビン等)は、人手による選別や風力選別機等で選別されていた。そして、選別後の軽質廃棄物は、土や砂等が付着して焼却処分も困難なために、最終処分場に埋められることが多かった。しかしながら、近年、最終処分場が不足し、選別後の軽質廃棄物を焼却処分をしたいという要望が高まってきた。この場合には、軽質廃棄物に付着物が多いと、焼却できないため、軽質廃棄物を洗浄する必要がある。例えば、洗浄装置の一例としては、洗浄用槽に螺旋状の回転羽根を設けて、回転羽根の回転により、廃棄物を移動して洗浄する洗浄装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2004−50075号公報
しかしながら、上述のような洗浄装置では、廃棄物の洗浄能力が十分でなく、廃棄物を焼却できる程度までにきれいに洗浄することができないという問題点があった。また、上述の洗浄装置では、洗浄液を排出してしまうため、環境汚染を防止するために洗浄液の処理が必要になるという問題点があった。
本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、その第1の目的としては、廃棄物の洗浄能力が高い洗浄装置を提供することを目的とし、第2の目的としては、洗浄液を繰り返し利用することができる洗浄装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の洗浄装置は、廃棄物を洗浄するための洗浄液が貯溜された水槽と、下端部の開口を前記水槽の洗浄液中に入れ、上端部の開口を前記水槽外に出して、前記水槽に回転可能に傾斜配置された円筒形の回転ドラムと、当該回転ドラムを回転駆動するドラム回転駆動手段と当該回転ドラム内に設けられ、下端部の開口から当該回転ドラム内に入った廃棄物を上端部の開口から排出するように搬送する搬送ブレードと、少なくとも土又は砂が通過する開口部を複数有し、下端部を前記回転ドラムの下端部の開口に対向させて、廃棄物を前記回転ドラム内に案内する傾斜した案内部材と、前記案内部材の近傍に設けられ、前記案内部材により前記回転ドラム内に案内される廃棄物に対して前記回転ドラム内方向に圧縮空気を噴出する送込用圧縮空気噴出手段と、前記回転ドラムの下部側内で洗浄液に浸かった廃棄物を攪拌するための圧縮空気を噴出する攪拌用圧縮空気噴出手段とを備え、前記回転ドラムの円筒面の前記水槽の洗浄液に浸かる部分には開口部が形成されず、前記水槽外の前記回転ドラムの上端部側の円筒面には、洗浄液を通過させて、廃棄物の水切りを行うための複数の開口部を備えた水切部が形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の洗浄装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記回転ドラムの水切部の直下に、当該水切部から落下する洗浄液を受ける洗浄液受樋が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の洗浄装置は、請求項に記載の発明の構成に加え、前記洗浄液受樋の近傍には、当該洗浄液受樋が受けた洗浄液中の土や砂を沈殿する樋部沈殿槽が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の洗浄装置は、請求項に記載の発明の構成に加え、前記水槽には、廃棄物から分離された土や砂を沈殿する複数の沈殿槽から成る水槽部沈殿槽が設けられ、当該水槽部沈殿槽の各沈殿槽の間は、サイフォン効果を生じるサイフォンパイプで接続されていることを特徴とする。
請求項5に記載の洗浄装置は、請求項に記載の発明の構成に加え、前記樋部沈殿槽で土や砂が沈殿された後の洗浄液を前記水槽部沈殿槽に戻すパイプを備えている。
請求項6に記載の洗浄装置は、請求項に記載の発明の構成に加え、前記回転ドラムの上端部近傍には、当該回転ドラムの上端部の開口から回転ドラム内に洗浄液を吹き出す洗浄液吹出手段が設けられていることを特徴とする。
請求項7に記載の洗浄装置は、請求項6に記載の発明の構成に加え、前記洗浄液吹出手段に前記水槽部沈殿槽で土や砂が沈殿された後の洗浄液を送るポンプを備えている。
請求項8に記載の洗浄装置は、請求項1乃至7の何れかに記載の発明の構成に加え、前記回転ドラムの外周面には、前記ドラム回転駆動手段の駆動力を伝達するチェーンが噛合するスプロケットが設けられ、当該スプロケットと前記水切部との間に、洗浄液が回転ドラムの外側面に沿って伝わることを防止する水切りリングが前記外周面に沿って設けられている。
請求項1に記載の洗浄装置では、案内部材上に落下した廃棄物が送込用圧縮空気噴出手段から圧縮空気により回転ドラム内に送り込まれ、攪拌用圧縮空気噴出手段からの圧縮空気と回転ドラムの搬送ブレードにより、廃棄物が洗浄液中で攪拌されて洗浄される。そして、洗浄された廃棄物は、回転ドラムの上端部の開口から排出される。従って、廃棄物は、攪拌用圧縮空気噴出手段からの圧縮空気と回転ドラムの回転による搬送ブレードの攪拌という2つの要素により洗浄液中でしっかり洗浄される。また、回転ドラムの上端部側の円筒面の水切部により、廃棄物の水切りを十分に行うことができる。
また、請求項2に記載の洗浄装置では、請求項1に記載の発明の効果に加え、回転ドラムの上端部の水切部から落下する洗浄液は、洗浄液受樋により受けることができる。
また、請求項3に記載の洗浄装置では、請求項に記載の発明の効果に加え、洗浄液受樋により受けられた洗浄液は、樋部沈殿槽で土や砂を沈殿することができる。
また、請求項4に記載の洗浄装置では、請求項に記載の発明の効果に加え、サイフォンパイプで接続されている水槽部沈殿槽で、土や砂を沈殿させるので、洗浄液をきれいにして、再利用できる。
また、請求項5に記載の洗浄装置では、請求項記載の発明の効果に加え、樋部沈殿槽で洗浄液中の土や砂を沈殿して、パイプにより水槽部沈殿槽に戻すことができ、洗浄液を循環して再利用できる。
また、請求項6に記載の洗浄装置では、請求項に記載の発明の効果に加え、洗浄液吹出手段により、回転ドラムの上端部の開口から回転ドラム内に洗浄液を吹き出すので、回転ドラム内で洗浄された廃棄物をさらにきれいに洗浄できる。
また、請求項7に記載の洗浄装置では、請求項6に記載の発明の効果に加え、水槽部沈殿槽で土や砂が沈殿された後の洗浄液が洗浄液吹出手段にポンプで送られて噴出するので、洗浄液を再利用して、廃棄物をさらに洗浄することができる。
また、請求項8に記載の洗浄装置では、請求項1乃至7の何れかに記載の発明の効果に加え、水切りリングにより、洗浄液が回転ドラムの外側面に沿って伝わることを防止することができる。
以下、本発明の一実施の形態である洗浄装置1について、図面を参照して説明する。尚、洗浄装置1は、廃棄物中に混在する、紙、繊維、廃プラスチック類、ビニール類等の可燃物を主体とする軽質廃棄物とそれ以外の重質廃棄物(例えば、コンクリート、石、比較的大きな木片、金属類、硝子ビン、土、砂等)とを風力で選別する風力選別機の下流側に設置され、当該風力選別機により選別された軽質廃棄物を洗浄して、当該軽質廃棄物に付着している土や砂等を洗浄液(一例として、水)で洗浄して、焼却できる程度にきれいにするものである。以下、「軽質廃棄物」を単に「廃棄物」とも言う。
以下、図1乃至図6を参照して、洗浄装置1の構造の詳細を説明する。ここで、図1は、洗浄装置1の正面図であり、図2は、洗浄装置1の平面図であり、図3は、洗浄装置1の左側面図であり、図4は、洗浄装置1の右側面図であり、図5は、図2における洗浄装置1のA−線における断面図であり、図6は、回転ドラム3の縦断面図である。
まず、図1及び図2を参照して、洗浄装置1の全体構成を説明する。この洗浄装置1は、紙、繊維、廃プラスチック類、ビニール類等の可燃物を主体とする軽質廃棄物が投入されて、圧縮空気と回転ドラム3の回転により軽質廃棄物が洗浄液により洗浄されるものである。洗浄装置1は、上部が開放された略直方体形状の水槽2に、上端部及び下端部に開口を備えた円筒から成る回転ドラム3が回転可能に斜めに設置されている。尚、洗浄装置1の大きさの一例としては、水槽2が長さ5.5m、幅2.65m、高さ1.5mであり、回転ドラム3は、口径1m、長さ5.3mである。尚、洗浄装置1の大きさは、この大きさに限られず、各種の大きさに変更可能である。
次に、図1乃至図5を参照して、水槽2の構造の詳細について説明する。図1乃至図5に示すように、水槽2は、鋼板と鉄のフレームから構成され、上部が開放された略直方体の水槽であり、内部には、回転ドラム3が載置される回転ドラム載置部4と、廃棄物を回転ドラム3の下端部の開口3Bに案内する案内部材6が配置される投入部5と、投入部5の回りの洗浄液を貯める投入部水槽7と、第1沈殿槽8と、第2沈殿槽9とが設けられている。投入部水槽7と第1沈殿槽8との間は、隔壁10により区切られ、また、第1沈殿槽8と第2沈殿槽9との間は、隔壁11により区切られ、回転ドラム載置部4と第1沈殿槽8との間は、隔壁20により区切られ、回転ドラム載置部4と第2沈殿槽9との間は、隔壁21により区切られている。尚、投入部水槽7は、後述するグレーチング27Aの下部のみならず、投入部5全体が一体となった水槽である。また、図5に示すように、回転ドラム載置部4と投入部水槽7との間には、金網22が設けられ、洗浄は、当該金網22を介して、回転ドラム載置部4と投入部水槽7との間で移動可能である。また、第1沈殿槽8及び第2沈殿槽9が、水槽部沈殿槽に相当する。
さらに、隔壁10には、投入部水槽7と第1沈殿槽8とを繋ぐサイフォン効果のある逆U字型のサイフォンパイプ15が設けられ、サイフォンパイプ15の上部には手動操作により開閉できる開閉バルブ16が設けられ、隔壁11にも、第1沈殿層8と第2沈殿槽9とを繋ぐサイフォン効果のある逆U字型のサイフォンパイプ17が設けられ、サイフォンパイプ17の上部には手動操作により開閉できる開閉バルブ18が設けられている。従って、開閉バルブ16及び18が開放されると、投入部水槽7と第1沈殿層8と第2沈殿槽9との間で洗浄が移動可能となり、サイフォンパイプ15,17の下端部より下には、土や砂が沈殿するが、サイフォンパイプ15,17の下端部より上の上澄みの洗浄液は投入部水槽7から第1沈殿層8へ、第1沈殿層8から第2沈殿槽9へと移動して、第2沈殿槽9が最もきれいな状態の洗浄液となる。尚、水槽2には、図1に示すLのレベルまで洗浄液が満たされている。一例としては、水槽2の上端部(手すり等を除く)から10cm下まで洗浄液が満たされる。
また、図1及び図4に示すように、水槽2の投入部水槽7の外壁部の下部には、手動にて開閉可能な水抜きバルブ23が設けられ、また、図1及び図3に示すように、水槽2の第2沈殿槽9の外壁部の下部にも、手動にて開閉可能な水抜きバルブ24が設けられており、通常は、洗浄液は循環して使用されているが、必要に応じて、洗浄液を水槽2から抜くことも可能となっている。尚、第1沈殿槽8の底部にも図示外の排水口と当該排水口を塞ぐ栓を設けて、第1沈殿槽8内の洗浄液を必要に応じて抜けるようにしている。
また、投入部水槽7の一部の上面、第1沈殿槽8及び第2沈殿槽9の上面には、多数の開口部を備えた蓋である鉄製のグレーチング27A,27B,27Cが各々着脱可能に嵌め込まれている。また、第2沈殿槽9の外側面の上部には、鋼板製の足場28が水平に延設され、足場28には、梯子29が設けられている。従って、梯子29から足場28上に上がり、足場28からグレーチング27C,27B,27A上に移動して、第2沈殿槽9、第1沈殿槽8、投入部水槽7の上面に行くことができるようになっている。尚、投入部水槽7、第1沈殿槽8、第2沈殿槽9及び回転ドラム載置部4の周囲には、手すりパイプ25と、手すりチェイン26が設けられている。手すりチェイン26は必要に応じて取り外し可能となっている。
次に、図1乃至図6を参照して、回転ドラム3の構造の詳細について説明する。図1乃至図6に示すように、回転ドラム3は、十分な強度及び剛性のある鋼鉄製の円筒のドラムであり、上端部の開口3A近傍の部分は、十分な強度及び剛性のある金網3Cとなっており、この金網3Cが洗浄された廃棄物の洗浄液を切る水切部を構成する。また、この金網3Cの近傍の下端部の開口3B寄りの位置に、金網3Cから出た洗浄液が回転ドラム3の側面に沿って下端部方向に垂れないようにするための水切りリング3Jが回転ドラム3の外周に沿って設けられている。金網3Cから出た洗浄液が回転ドラム3の側面に伝わってもこの水切りリング3Jにより止められて、後述する洗浄液受樋60上に落下する。さらに、水切りリング3Jよりも下端部の開口3B寄りの位置に、スプロケット3Fが回転ドラム3の外周に沿って固着され、そのスプロケット3F近傍の下端部の開口3B寄りの位置に円筒レール3Dが固着されている。また、回転ドラム3の中央より下端部の開口3B寄りの位置には、円筒レール3Eが固着されている。
図3に示すように、スプロケット3Fには、チェーン52が噛合し、チェーン52は、水槽2の外側面の補強部材76上に固定されたモータ50のスプロケット51に噛合して、回転ドラム3が時計回り方向(矢印A方向)に回転駆動されるようになっている。このモータ50がドラム回転駆動手段に相当する。また、円筒レール3Dは、上記の補強部材76上に固定された補助ローラ53,54により回動可能に保持されている。また、図5に示すように、円筒レール3Eは、水槽2の回転ドラム載置部4に設けられた下部台座70に保持された補助ローラ71,72と、上部台座73に設けられた補助ローラ74とにより回動可能に保持されている。尚、補助ローラ53,54,71,72には、回転ドラム3がずれるのを防止するフランジ(図示外)が各々設けられている。さらに、図示外のずれ止めローラにより円筒レール3D,3Eは、幅方向に挟まれている。従って、回転ドラム3が自身の回転により、位置がずれることはない。
さらに、図6に示すように、回転ドラム3内には、下端部の開口3Bから入った廃棄物を上端部の開口3Aから排出するための第1搬送ブレード3G及び第2搬送ブレード3Hが設けられている。下端部側の第1搬送ブレード3Gは、複数の螺旋状のブレードから構成され、回転ドラム3の回転により下端部の開口3Bから廃棄物を回転ドラム3の内部に送り込むようになっている。また、第2搬送ブレード3Hは、第1搬送ブレード3Gよりも間隔が広い複数の螺旋状のブレードから構成され、回転ドラム3内で廃棄物を洗浄液中で攪拌する役目と、攪拌されて洗浄された廃棄物を上端部の開口3A方向へ送り出す役目を有している。尚、回転ドラム3は、図3に示す上端部側から見て、時計回り(矢印A方向)に回転駆動される。
次に、図1及び図2を参照して、落下してくる廃棄物を回転ドラム3の下端部の開口3Bに案内する案内部材6の構造の詳細について説明する。案内部材6は、一例として、20mm〜30mmの網目の十分な強度及び剛性を有する鉄製の金網から構成され、水槽2の投入部5の上端部から回転ドラム3の下端部の開口3Bに向けて、傾斜して配置されている。尚、その傾斜角は、2段階になっており、落下して来る廃棄物を受ける部分の傾斜が急になっており、途中で、緩やかな傾斜角となって回転ドラム3の下端部の開口3Bに対向する下端部を少し、当該開口3B内に挿入している。尚、この案内部材6は、必ずしも金網に限られず、鉄板に多数の孔を空けた物等でもよい。また、この案内部材6は、図示外の機構により下端部を回点軸として、持ち上げ可能となっており、水槽2の内部に沈殿した土や砂等の沈殿物を除去する場合には、案内部材6の上端部を持ち上げて、小型のパワーシャベル等で土や砂等の沈殿物を除去することができる。さらに、案内部材6の左右端部には、案内部材6上の廃棄物が回転ドラム3の下端部の開口3Bに向けて移動して、外部に逃げないように、ガイド板(図示外)が立設されている。このガイド板は、金網でも、ゴム板等でもよい。
また、案内部材6の裏面側には、案内部材6上を転り落ちる廃棄物に対して、圧縮空気を案内部材6の裏面側から吹き付けて、当該廃棄物を回転ドラム3の下端部の開口3B方向に送り込むための送込用圧縮空気噴出手段としてのエアノズル13が設けられている。このエアノズル13は、図示外のコンプレッサーに耐圧ホースで接続されている。また、案内部材6の下端部には、回転ドラム3内で、回転ドラム3の回転に伴って攪拌される廃棄物を圧縮空気の噴出によりさらに攪拌して、廃棄物の洗浄効果を高めるための攪拌用圧縮空気噴出手段としてのエアノズル14が設けられている。このエアノズル14も図示外のコンプレッサーに耐圧ホースで接続されている。このエアノズル14からの圧縮空気の吹き出し方向は、回転ドラム3と平行に回転ドラム3の内部方向である。
次に、図2及び図3を参照して、回転ドラム3の上端部の開口3Aに設けられた洗浄液吹出手段としての洗浄液ノズル40及びその周辺部材について説明する。図2及び図3に示すように、この洗浄液ノズル40は、回転ドラム3の上端部の開口3A近傍に、当該回転ドラム3の上端部の開口3Aに接触しないようにアーム41にて保持されており、アーム41の基部は、水槽2の外壁の上端部に固定されている。また、この洗浄液ノズル40に洗浄液を供給するポンプ43が水槽2の外壁の補強部材76上に固定されており、第2沈殿槽9の上澄み液をホース42を介して洗浄液ノズル40に供給するようになっている。この洗浄液ノズル40の先端は、回転ドラム3の開口3A内に向けられており、回転ドラム3内で洗浄された廃棄物は、最後にすすぎとしての洗浄が吹き付けられることになる。
また、図1及び図3に示すように、回転ドラム3の上端部の開口3Aの直下には、水切部としての金網3から落下する洗浄液を受ける洗浄液受樋60が設けられ、当該洗浄液受樋60で受けられた洗浄液は、当該洗浄液受樋60近傍の水槽2の外壁の補強部材76に固定された樋部沈殿槽61に流入するようになっている。この樋部沈殿槽61では、洗浄液受樋60から流入した洗浄液中の土や砂が沈殿されて、浄化された洗浄液がパイプ62により第2沈殿槽9に還流されるようになっている。
次に、上記の構成を有する洗浄装置1の動作の詳細について説明する。まず、図示外の風力選別機から投入される可燃物を主体とする軽質廃棄物は、金網から成る案内部材6上を落下して、水槽2の投入部5の洗浄液(一例として水)に浸かる。このときに、当該廃棄物に付着している土や砂が案内部材6の網目から落下する。そして、案内部材6の裏面側のエアノズル13から噴射される圧縮空気により、廃棄物は回転ドラム3の下端部の開口3B方向に送り込まれる。開口3Bから回転ドラム3内に入った廃棄物は、回転ドラム3の回転に伴って第1搬送ブレード3Gにより、回転ドラム3の長手方向における中心方向に送り込まれると共に、第2搬送ブレード3Hにより洗浄液中で攪拌されると共に、エアノズル14からの圧縮空気の噴出により、さらにほぐされて攪拌されて洗浄される。そして、洗浄液で十分に洗浄された廃棄物は、回転ドラム3の回転に伴って第2搬送ブレード3Hにより、開口3A方向に送られて、洗浄液ノズル40から洗浄液を吹きかけられて、再度洗浄される(すすぎが行われる)。そして、廃棄物は金網3Cの部分で水切りされ、その後、開口3Aから外部に落下する。
尚、水槽2内の洗浄液は、土や砂が混ざった状態となるが、投入部水槽7からサイフォンパイプ15により上澄み液が第1沈殿槽8に送られ、さらに、第1沈殿槽8からサイフォンパイプ17により上澄み液が第2沈殿槽9に送られるので、第2沈殿槽9の洗浄液が最もきれいになっている。また、サイフォン効果を止める場合には、開閉バルブ16,18を閉めればよい。尚、通常時は、開閉バルブ16,18は開放されている。
以上説明したように、本実施の形態の洗浄装置1によれば、土中に埋められていたビニール、プラスチック、紙等の可燃物を主体とする廃棄物等でも洗浄液で洗浄して、土や砂等を十分に除去して、焼却処分できるようにきれいにできる。また、洗浄液は、沈殿槽で、土や砂を沈殿して循環利用するので、洗浄の排出による環境汚染も防止できる。
尚、本発明は、上記実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。例えば、洗浄液は、水に限られず、洗剤等を混ぜた物でもよい。さらに、本実施の形態では、水槽部沈殿槽として、第1沈殿槽8及び第2沈殿槽9の2つを設けたが、必ずしも2つに限られない。さらに、本実施の形態では、案内部材6は、単なる金網であったが、これを振動モータ等により振動する金網にしてもよい。また、エアノズル13は、案内部材6の裏面側に設けたが、案内部材6の表面側に設けてもよい。さらに、案内部材6の表面側に洗浄を廃棄物に吹きつける洗浄吹きつけ手段としての洗浄ノズルを設けてもよい。また、本発明は、土や砂が付着した廃棄物の洗浄のみならず、各種の粉等が付着した廃棄物も洗浄できる。
洗浄装置1の正面図である。 洗浄装置1の平面図である。 洗浄装置1の左側面図である。 洗浄装置1の右側面図である。 図2における洗浄装置1のA−線における断面図である。 回転ドラム3の縦断面図である。
符号の説明
1 洗浄装置
2 水槽
3 回転ドラム
3A 開口
3B 開口
3C 金網
3D 円筒レール
3E 円筒レール
3F スプロケット
3G 第1搬送ブレード
3H 第2搬送ブレード
3J 水切りリング
4 回転ドラム載置部
5 投入部
6 案内部材
7 投入部水槽
8 第1沈殿層
9 第2沈殿槽
10 隔壁
11 隔壁
13 エアノズル
14 エアノズル
15 サイフォンパイプ
16 開閉バルブ
17 サイフォンパイプ
18 開閉バルブ
20 隔壁
21 隔壁
22 金網
23 水抜きバルブ
24 水抜きバルブ
25 手すりパイプ
26 手すりチェイン
27A グレーチング
27B グレーチング
27C グレーチング
28 足場
29 梯子
40 洗浄液ノズル
41 アーム
43 ポンプ
50 モータ
51 スプロケット
52 チェーン
53 補助ローラ
60 洗浄液受樋
61 樋部沈殿槽
62 パイプ

Claims (8)

  1. 廃棄物を洗浄するための洗浄液が貯溜された水槽と、
    下端部の開口を前記水槽の洗浄液中に入れ、上端部の開口を前記水槽外に出して、前記水槽に回転可能に傾斜配置された円筒形の回転ドラムと、
    当該回転ドラムを回転駆動するドラム回転駆動手段と、
    当該回転ドラム内に設けられ、下端部の開口から当該回転ドラム内に入った廃棄物を上端部の開口から排出するように搬送する搬送ブレードと、
    少なくとも土又は砂が通過する開口部を複数有し、下端部を前記回転ドラムの下端部の開口に対向させて、廃棄物を前記回転ドラム内に案内する傾斜した案内部材と、
    前記案内部材の近傍に設けられ、前記案内部材により前記回転ドラム内に案内される廃棄物に対して前記回転ドラム内方向に圧縮空気を噴出する送込用圧縮空気噴出手段と、
    前記回転ドラムの下部側内で洗浄液に浸かった廃棄物を攪拌するための圧縮空気を噴出する攪拌用圧縮空気噴出手段と
    を備え
    前記回転ドラムの円筒面の前記水槽の洗浄液に浸かる部分には開口部が形成されず、前記水槽外の前記回転ドラムの上端部側の円筒面には、洗浄液を通過させて、廃棄物の水切りを行うための複数の開口部を備えた水切部が形成されていることを特徴とする洗浄装置。
  2. 前記回転ドラムの水切部の直下に、当該水切部から落下する洗浄液を受ける洗浄液受樋が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の洗浄装置。
  3. 前記洗浄液受樋の近傍には、当該洗浄液受樋が受けた洗浄液中の土や砂を沈殿する樋部沈殿槽が設けられていることを特徴とする請求項に記載の洗浄装置。
  4. 前記水槽には、廃棄物から分離された土や砂を沈殿する複数の沈殿槽から成る水槽部沈殿槽が設けられ、当該水槽部沈殿槽の各沈殿槽の間は、サイフォン効果を生じるサイフォンパイプで接続されていることを特徴とする請求項に記載の洗浄装置。
  5. 前記樋部沈殿槽で土や砂が沈殿された後の洗浄液を前記水槽部沈殿槽に戻すパイプを備えたことを特徴とする請求項に記載の洗浄装置。
  6. 前記回転ドラムの上端部近傍には、当該回転ドラムの上端部の開口から回転ドラム内に洗浄液を吹き出す洗浄液吹出手段が設けられていることを特徴とする請求項に記載の洗浄装置。
  7. 前記洗浄液吹出手段に前記水槽部沈殿槽で土や砂が沈殿された後の洗浄液を送るポンプを備えたことを特徴とする請求項6に記載の洗浄装置。
  8. 前記回転ドラムの外周面には、前記ドラム回転駆動手段の駆動力を伝達するチェーンが噛合するスプロケットが設けられ、当該スプロケットと前記水切部との間に、洗浄液が回転ドラムの外側面に沿って伝わることを防止する水切りリングが前記外周面に沿って設けられていることを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の洗浄装置。
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