JP2014233662A - 篩装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 メンテナンスの作業性ひいては装置としての性能、稼働率の向上を図ることができる篩装置を提供すること。
【解決手段】 篩動作可能に設置された振動トレイと、上記振動トレイに上下方向に複数段にわたって設置された複数のスクリーン機構と、を具備した篩装置において、上記複数のスクリーン機構を開閉自在に構成した篩装置であり、これにより、上記振動トレイの底部側のメンテナンスをも行いやすくし、篩装置の性能、稼働率の向上を図ることができるようにしたもの。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば、所望の大きさのチップを得るための篩装置に係り、特に、スクリーン機構を上下方向に複数段に備えたものであって、全てのスクリーン機構を開閉自在に構成し、それによって、メンテナンスの作業性ひいては装置としての性能、稼働率の向上を図ることができるように工夫したものに関する。
図30、図31を参照して二種類の従来型の篩装置の構成を説明する。
まず、図30に示す篩装置301の構成から説明する。まず、振動台303があり、この振動台303上には振動トレイ305が傾斜された状態で(図30中右上から左下に向かった下り勾配)設置・固定されている。この振動トレイ305の、幅方向(図30中左上から右下に向かう方向)両側には、右側壁307と左側壁309が設置されており(被篩対象物の排出側からみた左右)、背面側(図30中右上側)には外側背面壁311と内側背面壁313が設置されている。また、これら外側背面壁311と内側背面壁313の間には、投入側傾斜面315が設置されている。また、振動トレイ305には底壁317が設置されている。
また、上記振動トレイ305の前端側(図30中左下側)の図30中上側には、上記右側壁307と上記左側壁309との間に、上段排出側傾斜面319が設置されている。また、上記上段排出側傾斜面319の図30中下側には、上記右側壁307と上記左側壁309との間に、下段排出側傾斜面321が設置されている。
また、上記振動トレイ305の後端側(図30中右上側)には、上記右側壁307と上記左側壁309と上記投入側傾斜面315と上記外側背面壁311によって、投入部323が構成されている。
また、上記振動トレイ305の前端側(図30中左下側)には、上記右側壁307と上記左側壁309と上記上段排出側傾斜面319によって、上段排出部325が構成されている。また、上記振動トレイ305の前端側(図30中左下側)には、上記右側壁307と上記左側壁309と上記下段排出側傾斜面321によって、下段排出部327が構成されている。
また、上記振動トレイ305には上下2段にわたって篩用のスクリーン機構が設置されている。まず、上記振動トレイ305の図30中上側には上段スクリーン機構329が設置されていて、この上段スクリーン機構329は、2個の上段スクリーン331、331から構成されている。上記2個の上段スクリーン331、331は、被篩対象物の搬送方向(図30中矢印aで示す方向)に沿ってヒンジ332、332、332(図30中片側のヒンジ332、332、332のみを示している)を介して開閉自在に構成されている。
上記上段スクリーン331、331を閉じた状態では、上記上段スクリーン331、331と上記投入側傾斜面315と上記上段排出側傾斜面319が、連続して配置されるようになっている。
なお、図30は上記2個の上段スクリーン331、331を開いた状態を示している。
上記上段スクリーン機構329の下側には下段スクリーン機構333が設置されている。この下段スクリーン機構333も、2個の下段スクリーン335、335から構成されている。この下段スクリーン335、335と上記下段排出側傾斜面321は、連続して配置されている。
ただし、この2個の下段スクリーン335、335が開閉されることはない。
また、上記振動トレイ305には上段スクリーン機構用支持体337が設置されている。この上段スクリーン機構用支持体337は格子状に構成されていて、上記2個の上段スクリーン331、331を下方から支持するように構成されている。
又、上記下段スクリーン機構333はその下方に設置された図示しない格子状の下段スクリーン機構用支持体上に設置・固定されている。
又、上記上段スクリーン機構329と上記下段スクリーン機構333との間には空間339が設けられている。
また、上記下段スクリーン機構333と上記底壁317との間には図示しない空間が設けられており、この空間の後端側(図30中右上側)は上記内側背面壁313によって閉塞されており、上記空間の幅方向(図30中左上から右下に向かう方向)両側は上記右側壁307と上記左側壁309とによって閉塞されており、上記空間の前端側(図30中左下側)は前面壁341によって閉塞されている。また、上記底壁317の前端側(図30中左下側)の一部は開口部(図示せず)となっており、この開口部に図示しない筒状のダストシュートが設置されている。
上記振動トレイ305は上記振動台303を介して図示しない駆動機構により、前後方向(図30中右上から左下に向かう方向)に往復動するとともに回転運動するように構成されている。
上記構成において、例えば、予め破砕処理が施された図示しない被篩対象物は、上記振動トレイ305の上方(図30中右上)から投入部323上に投入される。上記振動トレイ305は傾斜した状態で上記振動台303に設置されていて、上記振動トレイ305が前後方向(図30中左下から右上に向かう方向)に往復動するとともに回転運動をする際に、上記被篩対象物は上段スクリーン機構329上に移動され、上記上段スクリーン331、331、及び、下段スクリーン335、335によって、二段階にわたって篩分けられる。
まず、上記上段スクリーン331、331を通過しない被篩対象物は、上段排出部325より排出される。この上記上段排出部325より排出された被篩対象物は、必要に応じて、再び破砕処理を施されてから、上記投入部323から再投入される。
上記上段スクリーン331、331を通過し、上記下段スクリーン335、335を通過しない被篩対象物は、下段排出部327から排出される。篩装置301の場合には、上記下段排出部327から排出された被篩対象物を回収し、原材料や商品として利用するようにしている。
上記下段スクリーン335、335を通過した被篩対象物は、上記下段スクリーン機構333の下側の図示しない空間内に落下し、底壁317に設けられたダストシュートから上記振動トレイ305外へと排出される。
次に、図31に示す篩装置401の構成を説明する。この篩装置401も、前述した篩装置301と略同様の構成であるが、上段スクリーン機構403が、4個の上段スクリーン405、405、405、405から構成されている。又、これら4個の上段スクリーン405、405、405、405の開閉方向が上記篩装置301の上段スクリーン331、331の開閉方向とは異なっている。すなわち、上記4個の上段スクリーン405、405、405、405は、被篩対象物の搬送方向(図31中矢印a′で示す方向)に直交する左右方向に開閉自在に構成されている。
尚、その他の構成は前記篩装置301の構成と同じであり、図中同一部分には同一符号を付して示しその説明は省略する。
また、従来の篩装置としては、特許文献1に示すようなものも知られている。
実用新案登録第3134469号公報
上記従来の構成によると、次のような問題があった。
すなわち、篩装置301においては上段スクリーン331、331を開閉することができ、篩装置401においては上段スクリーン405、405、405、405を開閉することができるが、下段スクリーン335、335については開閉することができない。そのため、上記下段スクリーン335、335の下側の空間内の清掃作業が非常に面倒であるという問題があった。
この点に関して詳しく説明する。
すでに説明したように、被篩対象物は、まず、上段スクリーン331、331(上段スクリーン405、405、405、405)によって篩われて、上段スクリーン331、331(上段スクリーン405、405、405、405)を通過しないものはそのまま排出され、上段スクリーン331、331(上段スクリーン405、405、405、405)を通過したものは下段スクリーン335、335上に落下する。次に、この下段スクリーン335、335によって篩われて、下段スクリーン335、335を通過しないものはそのまま排出され、下段スクリーン335、335を通過したものは振動トレイ305の底壁317上に落下する。
上記下段スクリーン335、335を通過して上記振動トレイ305の底壁317上に落下したものは、本来、上記振動トレイ305の振動によって排出されることになるが、例えば、含水率が高いものや粘着性の高いものは排出されることなく、上記下段スクリーン335、335と振動トレイ305の底壁317との間の空間内に残留・堆積されてしまう。
従来、これら残留・堆積したものについては、図示しない治具等を使用して掻き出していたが、その作業は極めて面倒であった。その為、篩装置301、401の効率、稼働率が大幅に低下してしまうという問題があった。
本発明は、このような点に基づいてなされたもので、その目的とするところは、メンテナンスの作業性ひいては装置としての性能、稼働率の向上を図ることができる篩装置を提供することにある。
上記課題を解決するべく本願の請求項1による篩装置は、振動台と、上記振動台に篩動作可能に設置された振動トレイと、上記振動トレイにあって上下方向に複数段にわたって設置された複数のスクリーン機構と、を具備した篩装置において、上記複数段全てのスクリーン機構を開閉自在に構成したことを特徴とするものである。
又、請求項2による篩装置は、請求項1記載の篩装置において、上記複数段のスクリーン機構は、上記振動トレイに開閉自在に設置された上段スクリーン機構と、上記振動トレイであって上記上段スクリーン機構の下に開閉自在に設置された下段スクリーン機構と、から構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項3による篩装置は、請求項2記載の篩装置において、上記上段スクリーン機構は複数の上段スクリーンから構成されていて、上記複数の上段スクリーンは被篩対象物の搬送方向に直交する方向に開閉自在に設置されていることを特徴とするものである。
又、請求項4による篩装置は、請求項3記載の篩装置において、上記下段スクリーン機構は複数の下段スクリーンから構成されていて、上記複数の下段スクリーンは被篩対象物の搬送方向に直交する方向に開閉自在に設置されていることを特徴とするものである。
又、請求項5による篩装置は、請求項4記載の篩装置において、上記上段スクリーン機構は上段用支持体を備えていて、上記複数の上段スクリーンは閉成時にはこの上段用支持体により支持されており、上記下段スクリーン用機構の複数の下段スクリーンは開閉時上記上段用支持体と干渉しないように構成されていることを特徴とするものである。
又、請求項6による篩装置は、請求項5記載の篩装置において、請求項5記載の篩装置において、上記上段スクリーンと上記上段スクリーン機構用支持体との間の隙間は蓋体によって閉塞されており、上記下段スクリーンと上記下段スクリーン機構用支持体との間の隙間は蓋体によって閉塞されていることを特徴とするものである。
又、請求項7による篩装置は、請求項6記載の篩装置において、上記複数の上段スクリーン及び上記複数の下段スクリーンの開成状態を保持する手段が設けられていることを特徴とするものである。
以上述べたように、本願の請求項1による篩装置によると、振動台と、上記振動台に篩動作可能に設置された振動トレイと、上記振動トレイにあって上下方向に複数段にわたって設置された複数のスクリーン機構と、を具備した篩装置において、上記複数段全てのスクリーン機構を開閉自在に構成したので、メンテナンスが行いやすいものとなっている。また、上記篩装置のメンテナンスが行いやすいことにより、上記篩装置の性能や稼働率を向上させることができる。
又、請求項2による篩装置によると、請求項1記載の篩装置において、上記複数段のスクリーン機構を、上記振動トレイに開閉自在に設置された上段スクリーン機構と、上記振動トレイであって上記上段スクリーン機構の下に開閉自在に設置された下段スクリーン機構と、から構成したので、上記下段スクリーンの下側についてもメンテナンスを行いやすくすることができる。
又、請求項3による篩装置によると、請求項2記載の篩装置において、上記上段スクリーン機構を複数の上段スクリーンから構成し、上記複数の上段スクリーンを被篩対象物の搬送方向に直交する方向に開閉自在に設置したので、上記上段スクリーンを開いた際、上記上段スクリーンの下側の部分におけるメンテナンス作業を上記篩装置の搬送方向側から行いやすく、メンテナンス性を高めることができる。
又、請求項4による篩装置は、請求項3記載の篩装置において、上記下段スクリーン機構を複数の下段スクリーンから構成し、上記複数の下段スクリーンを被篩対象物の搬送方向に直交する方向に開閉自在に設置したので、上記下段スクリーンを開いた際、上記下段スクリーンの下側の部分におけるメンテナンス作業を上記篩装置の搬送方向側から行いやすく、更にメンテナンス性を高めることができる。
又、請求項5による篩装置によると、請求項4記載の篩装置において、上記上段スクリーン機構は上段用支持体を備えていて、上記複数の上段スクリーンは閉成時にはこの上段用支持体により支持されており、上記下段スクリーン用機構の複数の下段スクリーンは開閉時上記上段用支持体と干渉しないように構成したので、上記上段スクリーンだけでなく、上記下段スクリーンの開閉も確実に行うことができる。
又、請求項6による篩装置によると、請求項5記載の篩装置において、上記上段スクリーンと上記上段スクリーン機構用支持体との間の隙間は蓋体によって閉塞されており、上記下段スクリーンと上記下段スクリーン機構用支持体との間の隙間は蓋体によって閉塞されている構成にしたので、上記上段スクリーンや上記下段スクリーンを上記蓋体によって確実に閉じることができ、これにより、篩作業を確実に行うことができる。
又、請求項7による篩装置によると、請求項6記載の篩装置において、上記複数の上段スクリーン及び上記複数の下段スクリーンの開成状態を保持する手段が設けられている構成にしたので、更にメンテナンス作業を行いやすくすることができる。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施の形態による篩装置を示す右側面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施の形態による篩装置の振動トレイとスクリーン機構を示す平面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施の形態による篩装置を示す正面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図2におけるIV−IV断面図であり、一部の上段スクリーンと下段スクリーンを開いた状態として仮想線で示し、その他は閉じた状態としたものである。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図4におけるV−V断面図であり、上段スクリーンと下段スクリーンを開いた状態として仮想線で示したものである。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施の形態による篩装置の振動トレイの一部と上段スクリーン及び下段スクリーンのスクリーン部材を除去した斜視図であり、スクリーン機構を閉じた状態を示すものである。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施の形態による篩装置の振動トレイの一部と上段スクリーン及び下段スクリーンのスクリーン部材を除去した斜視図であり、スクリーン機構を開いた状態を示すものである。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図6のVIII拡大図であり、スクリーン部材を取り付けた状態を示している。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、本実施の形態による篩装置の振動トレイから上段スクリーン機構を除去した状態の平面図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図5におけるX部の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図5におけるXI部の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図5におけるXII部の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図4におけるXIII部の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図4におけるXIV部の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図4におけるXV部の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図5におけるXVI部の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図5におけるXVII部の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図5におけるXVIII部の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図4におけるXIX部の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図4におけるXX部の拡大図である。 本発明の第1の実施の形態を示す図で、図4におけるXXI部の拡大図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、本実施の形態による篩装置の平面図であり、その一部を拡大したものである。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図22におけるXXIII−XXIII断面図であり、一部の構成要素を省略したものである。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図23におけるXXIV−XXIV断面図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、本実施の形態による篩装置の蓋固定機構を示す拡大図であり、図24(a)は蓋固定機構をロックした状態を示す図、図24(b)は蓋固定機構のロックを解除した状態を示す図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図24におけるXXVI部の拡大図である。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、図23におけるXXVII断面図である。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、本実施の形態による篩装置の、上段スクリーン機構及び下段スクリーン機構を開いた状態での平面図であり、その一部を拡大して示すものである。 本発明の第3の実施の形態を示す図で、図28のXXIX−XXIX断面図である。 従来例を説明するための図で、従来の篩装置を示す斜視図である。 従来例を説明するための図で、別の従来の篩装置を示す斜視図である。
以下、図1乃至図21を参照して、本発明の第1の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本実施の形態による篩装置1は、設置面3上に設置された基台5と、この基台5に取り付けられた駆動部7と、上記基台5に所定の範囲で振動可能に設置された振動台9と、該振動台9に設置・固定された振動トレイ11と、該振動トレイ11に設置された上段スクリーン機構13及び下段スクリーン機構15とから構成される。
上記基台5は次のような構成になっている。まず、上記設置面3には、4本の柱材17、17、17、17が立設されている。上記立設されている4本の柱材17、17、17、17からは、対角線上に梁材19、19、19、19がそれぞれ張り出されており、これら4個の梁材19、19、19、19の中心部にはブラケット21が取り付けられている。また、上記4本の柱材17、17、17、17には、それぞれ2個ずつのブラケット23、23が取り付けられている。また、隣接する柱材17、17のブラケット23、23間には、板体25が取り付けられている。また、上記柱材17、17、17、17間には、遮蔽板27が取り付けられている。すでに説明した4個の梁材19、19、19、19、及び、ブラケット21等は、これら遮蔽板27によって覆われることになる。
次に、駆動部7の構成を説明する。まず、モータ29があり、このモータ29は、既に説明した遮蔽板27に設置・固定されている。また、前記ブラケット21には、クランクシャフト31が設置・固定されている。上記モータ29の回転軸にはモータ側プーリ33が固着されている。一方、上記クランクシャフト31の入力軸35にはクランクシャフト側プーリ37が固着されている。これらモータ側プーリ33及びクランクシャフト側プーリ37にはベルト39が巻回されている。また、上記クランクシャフト31にはフライホイール41が取り付けられている。
そして、上記モータ29が回転することにより、モータ側プーリ33、ベルト39、クランクシャフト側プーリ37を介して、上記クランクシャフト31が回転されることになる。
次に、振動台9及びその近傍の構成を説明する。
まず、既に説明した4本の柱材17、17、17、17の略直上位置には、支柱43、43、43、43が設置されている。上記各支柱43、43、43、43には、それぞれに2つの補強材45、45が取り付けられていて、隣接する支柱43、43の補強材45、45間には、梁材47、47、47、47がそれぞれ取り付けられている。
これら梁材47、47、47、47間には基板49が取り付けられている。そして、既に説明したクランクシャフト31の出力軸51は、この基板49に連結されている。
上記4本の柱材17、17、17、17と上記4本の支柱43、43、43、43の間には、ローラ盤53、53、53、53がそれぞれ設置されている。これらローラ盤53、53、53、53は、次のような構成になっている。
まず、上記柱材17側には下部受け皿55が取り付けられていて、この下部受け皿55には図示しない凹部が形成されている。一方、上記支柱43側には上部受け皿57が取り付けられていて、この上部受け皿57には図示しない凹部が形成されている。これら下部受け皿55の凹部と上部受け皿57の凹部の間には、図示しない鋼球が内装されている。
上記振動台9は、これら4個のローラ盤53、53、53、53を介して、上記基台5に対して所定の範囲内で振動することになる。すなわち、既に説明したように、上記モータ29が回転することにより、モータ側プーリ33、ベルト39、クランクシャフト側プーリ37を介して、上記クランクシャフト31が回転されることになり、このクランクシャフト31の回転により、上記振動台9が前後方向に往復動すると共に回転することになる。
次に、振動トレイ11の構成を説明する。
振動トレイ11は、図1に示すように、設置面3に対して傾斜した状態で、上記振動台9の支柱43、43、43、43に固着されている。
上記振動トレイ11は、図2、図3に示すように、幅方向(図2中上下方向)両側に、右側壁59と左側壁61を備えており(被篩対象物の排出側からみた左右)、図4に示すように、背面側(図4中右側)には外側背面壁63と内側背面壁65を備えている。また、図5に示すように、上記右側壁59の図5中上側部分は屈曲され、返し67が形成されている。同様に、上記左側壁61の図5中上側部分も屈曲され、返し69が形成されている。また、図4に示すように、上記外側背面壁63の図4中上側部分も屈曲され、返し71が形成されている。
また、上記外側背面壁63と上記内側背面壁65の間には、投入側傾斜面73が設置されている。
また、図1に示すように、上記振動トレイ11の前端側(図1中左側)の図1中上側には、上記右側壁59と上記左側壁61との間に、上段排出側傾斜面75が設置されている。また、上記上段排出側傾斜面75の図1中下側には、上記右側壁59と上記左側壁61との間に、下段排出側傾斜面77が設置されている。
また、図3、図4に示すように、上記振動トレイ11の後端側(図4中右側)には、上記右側壁59と上記左側壁61と外側背面壁63と上記投入側傾斜面73によって、投入部79が構成されている。
また、図1に示すように、上記振動トレイ11の前端側(図1中左側)には、上記右側壁59と上記左側壁61と上記上段排出側傾斜面75によって、上段排出部81が構成されている。また、上記振動トレイ11の前端側(図1中左側)には、上記右側壁59と上記左側壁61と上記下段排出側傾斜面77によって、下段排出部83が構成されている。
図4に示すように、上記振動トレイ11の底部には底壁85が設置されている。この底壁85は、例えば、図5に示すように、上記振動トレイ11の幅方向(図5中左右方向)中央に設置された梁材87と、その幅方向(図5中左右方向)両側に設置された右側底壁89と左側底壁91とから構成されている。また、上記底壁85の幅方向両側(図4中紙面垂直方向両側)には、既に説明した右側壁59と左側壁61が設置されている。また、上記底壁85の後方側(図4中右側)にも既に説明した内側背面壁65が設置されており、前方側(図4中左側)には前側壁93が設置されている。
また、図1に示すように、上記底壁85の前方側(図1中左側)には排出孔95が形成されている。この排出孔95の外部側(図1中下側)にはダストシュート97が設置されている。このダストシュート97の内部には、上記排出孔95を介して上記振動トレイ11の内部と外部を連通させる排出路99が設けられている。
また、上記振動トレイ11には、既に説明したように、上下2段にわたって篩用のスクリーン機構が設置されている。まず、上記振動トレイ11の上側(図4中上側)には上段スクリーン機構13が設置されていて、上記振動トレイ11の下側(図4中下側)には下段スクリーン機構15が設置されている。
上記上段スクリーン機構13は、図2に示すように、複数(本実施の形態の場合は、右側と左側にそれぞれ3個ずつ、合計6個)の上段スクリーン101から構成されている。上記上段スクリーン101は、図5、図6、及び、図7に示すように、被篩対象物の搬送方向(図7中矢印bで示す方向)に直交する方向に開閉自在に構成されている。
上記上段スクリーン101を全て閉じた状態では、上記上段スクリーン101と上記投入側傾斜面73と上段排出側傾斜面75が連続して配置されるようになっている。
また、上記上段スクリーン101を開いた状態で固定するために、図1に示すように、振動トレイ11の幅方向両側(図1中紙面垂直方向両側)に支柱103、103(図1中仮想線で示す)がそれぞれ設置される場合がある。この支柱103、103と上記上段スクリーン101との間に図示しないワイヤが張設され、これにより上記上段スクリーン101が開いた状態で固定される。
上記上段スクリーン101には、図8に示すように、まず、枠体105があり、この枠体105は、略四角形状に組み合わされた4つの枠材107、107、107、107と、上記4つの枠材107、107、107、107の内側に設置された梁材109、109、109、109、109とによって格子状に構成されている。そして、この枠体105の上側(図8中上側)に金網状のスクリーン部材111が設置されている。
また、例えば、図5、図6、図7、図8に示すように、振動トレイ11の図5中左側に設置された上記上段スクリーン101は、図5中左側の枠材107と左側壁61との間に設置された2つのヒンジ113、113によって、左側壁61に開閉可能に取り付けられている。上記ヒンジ113は、図8、図11、図12に示すように、相互に回転可能に連結された板体113a、113bを備えていて、これら板体113a、113bが2組のボルト・ナット締結具113c、113cによって上記枠材107と左側壁61に取付・固定されている。また、図5及び図11に示すように、上記振動トレイ11の図5中右側に設置された上記上段スクリーン101は、図5中右側の枠材107と右側壁59との間に設置された2つのヒンジ113、113によって、右側壁59に開閉可能に取り付けられている。ヒンジ113の構成は上記した構成と同じである。
また、振動トレイ11の図5中左側に設置された上記上段スクリーン101の図5中右側の枠材107には、図8、図10に示すように、係合板115、115が取り付けられている。これら係合板115、115には三角形の切欠部117が形成されている。また、上記振動トレイ11の図5中右側に設置された上記上段スクリーン101の図5中左側の枠材107にも、図10に示すように、係合板115、115が取り付けられている。これら係合板115、115にも三角形の切欠部117が形成されている。
また、図4、図5に示すように、上記上段スクリーン機構13の下側には、上段スクリーン機構用支持体119が設置されている。この上段スクリーン機構用支持体119は、図9に示すように、上記振動トレイ11の幅方向(図9中上下方向)中央に、長さ方向(図9中左右方向)に沿って設置されたI型鋼121と、右側壁59に長さ方向(図9中左右方向)に沿って設置された等辺山型鋼(アングル材)123と、左側壁61に長さ方向(図9中左右方向)に沿って設置された等辺山型鋼(アングル材)125と、上記I型鋼121と上記等辺山型鋼(アングル材)123又は上記等辺山型鋼(アングル材)125との間に設置された複数(本実施の形態の場合は、I型鋼121の幅方向(図9中上下方向)両側に2本ずつ)の溝型鋼(チャンネル材)127、127、127、127と、上記I型鋼121の両端に上記振動トレイ11の幅方向(図9中上下方向)に沿って設置された山型鋼(アングル材)129、131とから構成されている。図4に示すように、上記溝型鋼(チャンネル材)127は、上記I型鋼121を長さ方向(図4中左右方向)に3分割する位置にそれぞれ設置されている。また、上記山型鋼(アングル材)129、131は、上記等辺山型鋼(等辺山型鋼(アングル材)123から上記等辺山型鋼(アングル材)125まで延長されている。
例えば、図9に示すように、上記I型鋼121の幅方向(図9中上下方向)両側には、複数(本実施の形態の場合は、片側6個ずつ、合計12個)の短い等辺山型鋼(アングル材)133が取り付けられている。本実施の形態の場合は、1つの上記上段スクリーン101につき、2個の等辺山型鋼(アングル材)133が対応する。この等辺山型鋼(アングル材)133は、図8に示すように、頂点を上に向けた状態で取り付けられている。また、上記上段スクリーン101の係合板115の切欠部117は上記等辺山型鋼(アングル材)133の形状に対応した形状となっており、上記上段スクリーン101が閉じられた際には、上記係合板115の切欠部117が上記等辺山型鋼(アングル材)133に係合されるようになっている。
また、図4、図13に示すように、上記溝型鋼(チャンネル材)127、127は、開口部を排出側(図4中左側)に向けて設置されている。また、図4、図14に示すように、投入側(図4中右側)の山型鋼(アングル材)129は、その長辺を図4、図14中上下方向に指向させ、且つ、その短辺を排出側(図4、図14中左側)に向けて設置されている。また、図4、図15に示すように、排出側(図4、図15中左側)の山型鋼(アングル材)131は、その長辺を図4、図15中上下方向に指向させ、且つ、その短辺を投入側(図4、図15中右側)に向けて設置されている。また、図4、図13に示すように、上記溝型鋼(チャンネル材)127の高さ方向(図4、図13中上下方向)中央部の幅方向(図4、図13中左右方向)右側には短いフラットバ135が固着されており、幅方向(図4、図13中左右方向)左側には長いフラットバ137が固着されている。例えば、図9に示すように、上記フラットバ135が上記溝型鋼(チャンネル材)127から幅方向(図9中左右方向)右側に所定量突出されていて、上記フラットバ137も、上記溝型鋼(チャンネル材)127から幅方向(図9中左右方向)左側に上記フラットバ135と同じ所定量だけ突出されている。
上記フラットバ135、137は、本実施の形態の場合は、1つの上記溝型鋼(チャンネル材)127につき、3個ずつ設置されている。
また、図4、図14に示すように、上記山型鋼(アングル材)129の高さ方向(図4、図14中上下方向)中央付近にはフラットバ139が固着されている。また、図4、図15に示すように、上記山型鋼(アングル材)131の高さ方向(図4、図15中上下方向)中央付近にはフラットバ141が固着されている。例えば、図9に示すように、投入側(図9中右側)の山型鋼(アングル材)129に固着されたフラットバ139は、上記山型鋼(アングル材)129から幅方向(図9中左右方向)左側に、上記フラットバ135と同じ所定量だけ突出されている。また、排出側(図9中左側)の山型鋼(アングル材)131に固着されたフラットバ141は、上記山型鋼(アングル材)131から幅方向(図9中左右方向)右側に、上記フラットバ135と同じ所定量だけ突出されている。
上記フラットバ139は、本実施の形態の場合は、上記山型鋼(アングル材)129に6個設置されている。また、上記フラットバ141は、本実施の形態の場合は、上記山型鋼(アングル材)131に6個設置されている。
そして、上記上段スクリーン101が閉じられた際は、例えば、図8に示すように、上記上段スクリーン101の係合板115の切欠部117が上記上段スクリーン機構用支持体119の等辺山型鋼(アングル材)133に係合する。また、図11、図12に示すように、上記上段スクリーン101の右側壁59側又は左側壁61側の端部が、上記上段スクリーン機構用支持体119の等辺山型鋼(アングル材)123又は125に設置され、上記等辺山型鋼(アングル材)123又は125に形成された貫通孔142(図9に示す)を貫通し上記等辺山型鋼(アングル材)123又は125の裏側(図11又は図12中下側)に固着されたナット143に螺合されるボルト145によって固定される。
また、図13、図14、図15に示すように、上記上段スクリーン101の図4中左右両端が、上記上段スクリーン機構用支持体119の上記フラットバ135、137、又は、135、139、又は、137、141に設置される。
なお、図11は、右側壁59側に設置された上段スクリーン101について図示したものである。
ところで、上記6個の上段スクリーン101を閉じた際には、図10に示すように、上記上段スクリーン101とI型鋼121との間に隙間147、147が発生してしまう。また、図13に示すように、上記上段スクリーン101と溝型鋼(チャンネル材)127、127との間にも、隙間149、149が発生してしまう。また、図14、図15に示すように、上記上段スクリーン101と山型鋼(アングル材)129又は131との間にも隙間151、151が発生してしまう。
これに対しては、本実施の形態では、蓋により、それらの隙間を閉じるようにしている。以下、詳細に説明する。
まず、上記隙間147、147を閉じるための構成から説明する。図10に示すように、I型鋼121を挟んで、その両側に形成された隙間147、147を閉じるように、略長方形状の板状部材からなる蓋153が設置されている。上記蓋153は、幅方向両端を上段スクリーン101、101に重合させた状態で設置されている。また、この蓋153は、I型鋼121に形成された図示しない雌ネジ部にボルト155を螺合させることによって固定される。本実施の形態の場合には、図8に示すように、上記蓋153は、1個の上段スクリーン101に対応した長さに設定されており、長さ方向4箇所において上記ボルト155により固定されている。また、図2に示すように、蓋153は3個設置されている。
次に、上記上段スクリーン101と溝型鋼(チャンネル材)127、127との間に発生する隙間149、149を閉じるための構成を説明する。図13に示すように、上記溝型鋼(チャンネル材)127の両側に発生する上記隙間149、149を閉じるように、上記溝型鋼(チャンネル材)127の上には蓋157が設置されている。この蓋157は、その両端を上記上段スクリーン101、101に重合させた状態で設置されている。上記溝型鋼(チャンネル材)127の内側面には図示しないナットが固着されているとともに、該ナット位置に貫通孔が穿孔されている。上記蓋157は、図8に示すように、長さ方向3箇所において、ボルト159を上記貫通孔に貫通させて、上記ナットに螺合させることにより固定されている。
また、図14、図15に示すように、上記上段スクリーン101と山型鋼(アングル材)129又は131との間に発生する隙間151についても、上記蓋153、157とほぼ同様の構成をなす蓋161により閉じる構成になっている。
すなわち、図14、図15に示すように、上記上段スクリーン101と上記山型鋼(アングル材)129との間や、上記上段スクリーン101と上記山型鋼(アングル材)131との間に発生する上記隙間151を閉じるように、上記上段スクリーン101と上記山型鋼(アングル材)129又は131の上には蓋161が設置されている。この蓋161は、その両端を上記上段スクリーン101と上記山型鋼(アングル材)129又は131に重合させた状態で設置されている。上記山型鋼(アングル材)129又は131の内側面には図示しないナットが固着されているとともに、該ナット位置に貫通孔が穿孔されている。上記蓋161は、長さ方向3箇所において、図2に示すように、ボルト162を上記貫通孔に貫通させて、上記ナットに螺合させることにより固定されている。
次に、下段スクリーン機構15の構成を説明する。
上記下段スクリーン機構15も、図6、図7に示すように、複数(本実施の形態の場合は、右側と左側にそれぞれ3個ずつ、合計6個)の下段スクリーン163から構成されている。上記下段スクリーン163も、図5、図6、及び、図7に示すように、被篩対象物の搬送方向(図7中矢印bで示す方向)に直交する方向に開閉自在に構成されている。
上記下段スクリーン163の大きさは、図5、図7に示すように、上記下段スクリーン163を開いた場合に、上記下段スクリーン163が上記上段スクリーン機構用支持体119に干渉しないように設定されている。
上記下段スクリーン163を全て閉じた状態では、上記下段スクリーン163と下段排出側傾斜面77が連続して配置されるようになっている。
また、必要に応じて、既に述べた支柱103と上記下段スクリーン163との間に図示しないワイヤが張設され、これにより上記下段スクリーン163が開いた状態で固定される。
上記下段スクリーン163も、図7に示すように、まず、枠体165があり、この枠体165は、略四角形状に組み合わされた4つの枠材167、167、167、167と、上記4つの枠材167、167、167、167の内側に設置された梁材169、169、169、169、169とによって格子状に構成されている。そして、図4に示すように、この枠体165の上側(図4中上側)にスクリーン部材171が設置されている。
また、図5に示すように、振動トレイ11の図5中左側に設置された上記下段スクリーン163は、図5中左側の枠材167と左側壁61との間に設置された2つのヒンジ173、173によって、左側壁61に開閉可能に取り付けられている。また、上記振動トレイ11の図5中右側に設置された上記下段スクリーン163は、図5中右側の枠材167と右側壁59との間に設置された2つのヒンジ173、173によって、右側壁59に開閉可能に取り付けられている。
なお、上記ヒンジ173は前記ヒンジ113と同様に、図17に示すように、相互に回転可能に連結された板体173a、173bを備えていて、これら板体173a、173bが2組のボルト・ナット締結具173c、173cによって上記枠材167と左側壁59に取付・固定されている構成をなすものである。
また、振動トレイ11の図5中左側に設置された上記下段スクリーン163の図5中右側の枠材167には、係合板175、175が取り付けられている。これらの係合板175には図示しない三角形の切欠部が形成されている。また、上記振動トレイ11の図5中右側に設置された上記下段スクリーン163の図5中左側の枠材167にも係合板175、175が取り付けられている。これら係合板175にも図示しない三角形の切欠部が形成されている。
また、図4、図5に示すように、上記下段スクリーン機構15の下側には、下段スクリーン機構用支持体177が設置されている。この下段スクリーン機構用支持体177は、例えば、図5に示すように、上記振動トレイ11の幅方向(図5中左右方向)中央に、長さ方向(図5中紙面垂直方向)に沿って設置されたI型鋼179と、右側壁面51に長さ(図5中紙面垂直方向)方向に沿って設置された等辺山型鋼(アングル材)181と、左側壁面53に長さ方向(図5中紙面垂直方向)に沿って設置された等辺山型鋼(アングル材)183と、上記I型鋼179と上記等辺山型鋼(アングル材)181又は上記等辺山型鋼(アングル材)183との間に設置された複数(本実施の形態の場合は、I型鋼179の幅方向(図4中紙面垂直方向)両側に2本ずつ)の溝型鋼(チャンネル材)185、185、185、185と、上記I型鋼179の両端に上記振動トレイ11の幅方向(図4中紙面垂直方向)に沿って設置された山型鋼(アングル材)187、189とから構成されている。図4に示すように、上記溝型鋼(チャンネル材)185は、上記I型鋼179を長さ方向(図4中左右方向)に3分割する位置にそれぞれ設置されている。また、上記山型鋼(アングル材)187、189は、上記等辺山型鋼(等辺山型鋼(アングル材)181から上記等辺山型鋼(アングル材)183まで延長されている。
図5、図16に示すように、上記I型鋼179の幅方向(図5中左右方向)両側には、複数(本実施の形態の場合は、片側6個ずつ、合計12個)の短い等辺山型鋼(アングル材)191が取り付けられている。本実施の形態の場合は、1つの上記下段スクリーン163につき、2個の等辺山型鋼(アングル材)191が対応する。この等辺山型鋼(アングル材)191は、前述した上段スクリーン機構用支持体119の等辺山型鋼(アングル材)133と同様、頂点を上に向けた状態で取り付けられている。また、上記下段スクリーン163の係合板175の切欠部は上記等辺山型鋼(アングル材)191の形状に対応した形状となっており、上記下段スクリーン163が閉じられた際には、上記係合板175の図示しない切欠部が上記等辺山型鋼(アングル材)191に係合されるようになっている。
また、図4、図19に示すように、上記溝型鋼(チャンネル材)185、185は開口部を図4中下側に向けて設置されている。また、投入側(図4中右側)の山型鋼(アングル材)187は、その長辺を図4、図20中上下方向に指向させ、且つ、その短辺を排出側(図4、図20中左側)に向けて設置されている。また、排出側(図4中左側)の山型鋼(アングル材)189は、その長辺を図4、図21中上下方向に指向させ、且つ、その短辺を投入側(図4、図21中右側)に向けて設置されている。上記溝型鋼(チャンネル材)185の下側(図4、図19中下側)にはフラットバ193が固着されており、このフラットバ193の幅方向(図4、図19中左右方向)両端側は上記溝型鋼(チャンネル材)185の幅方向(図4、図19中左右方向)両端から所定量だけ突出されている。
上記フラットバ193は、1つの上記溝型鋼(チャンネル材)185につき、3個ずつ設置されている。
また、図4、図20に示すように、上記山型鋼(アングル材)187の高さ方向(図4、図20中上下方向)中央付近にはフラットバ195が固着され、上記山型鋼(アングル材)189の高さ方向(図4、図20中上下方向)中央付近にはフラットバ197が固着されている。図4、図20に示すように、投入側(図9中右側)の山型鋼(アングル材)187に固着されたフラットバ195の図4、図20中左側の端部側は、上記山型鋼(アングル材)187の幅方向(図4、図20中左右方向)左側に所定量だけ突出されている。また、排出側(図9中左側)の山型鋼(アングル材)189に固着されたフラットバ197の図4、図21中右側の端部側は、上記山型鋼(アングル材)189の幅方向(図4、図21中左右方向)右側に所定量だけ突出されている。
なお、すでに述べたように、下段スクリーン163の大きさは、上記下段スクリーン163を開いた場合に、上記下段スクリーン163が上記上段スクリーン機構用支持体119に干渉しないように設定されており、上記下段スクリーン163は上段スクリーン101よりも小さいものとなっている。ここで、上記溝型鋼(チャンネル材)185の図4、図19中左右方向の大きさを、既に述べた上段スクリーン機構用支持体119の溝型鋼(チャンネル材)127と同じ大きさにしてしまうと、後述する上記溝型鋼(チャンネル材)185と下段スクリーン163との間の隙間が大きくなってしまう。そのため、上記溝型鋼(チャンネル材)185の図4、図19中左右方向の大きさは、既に述べた上段スクリーン機構用支持体119の溝型鋼(チャンネル材)127の図4、図13中左右方向の大きさよりも大きく設定されており、これにより、既に述べた上記溝型鋼(チャンネル材)127と上段スクリーン101との間の隙間149と後述する上記溝型鋼(チャンネル材)185と下段スクリーン163との間の隙間の大きさは同程度となっている。
また、上記山型鋼(アングル材)187、189の短辺を、上記上段スクリーン機構用支持体119のアングル材129、131の短辺と同じ大きさにしてしまうと、後述する上記溝型鋼(チャンネル材)186又は189と下段スクリーン163との間の隙間が大きくなってしまう。そのため、上記山型鋼(アングル材)187、189の短辺は、既に述べた上段スクリーン機構用支持体119の山型鋼(アングル材)129、131の短辺よりも大きく設定されており、これによって、既に述べた上記溝型鋼(チャンネル材)127又は山型鋼(アングル材)131と上段スクリーン101との間の隙間151と後述する上記溝型鋼(チャンネル材)187又は189と下段スクリーン163との間の隙間の大きさは同程度となっている。
上記フラットバ195は、本実施の形態の場合は、1つの上記山型鋼(アングル材)187につき、3個ずつ設置されている。また、上記フラットバ197は、本実施の形態の場合は、1つの上記山型鋼(アングル材)189につき、3個ずつ設置されている。
そして、上記下段スクリーン163が閉じられた際は、例えば、図16に示すように、上記下段スクリーン163の係合板175の切欠部が上記下段スクリーン機構用支持体177の等辺山型鋼(アングル材)191に係合する。また、図17、図18に示すように、上記下段スクリーン163の右側壁59側又は左側壁61側の端部が、上記下段スクリーン機構用支持体177の等辺山型鋼(アングル材)181又は183に設置され、上記等辺山型鋼(アングル材)181又は183に形成された貫通孔を貫通し上記等辺山型鋼(アングル材)181又は183の裏側(図17又は図18中下側)に固着されたナット198aに螺合されるボルト198bによって固定される。また、図19、図20、図21に示すように、上記下段スクリーン163の図4中左右方向両端が上記下段スクリーン機構用支持体177の上記フラットバ193、193、又は、193、195、又は、193、197に当接される。
ところで、上記6個の下段スクリーン163を閉じた際には、図16に示すように、上記下段スクリーン163とI型鋼179との間に隙間199、199が発生してしまう。また、図19に示すように、上記下段スクリーン163と溝型鋼(チャンネル材)185、185との間にも、隙間201、201が発生してしまう。また、図20、図21に示すように、上記下段スクリーン163と山型鋼(アングル材)187又は189との間にも隙間203、203が発生してしまう。
これに対しては、本実施の形態では、蓋によりそれらの隙間を閉じるように構成している。以下、詳細に説明する。
まず、上記下段スクリーン163とI型鋼179との間の隙間199、199を閉じるための構成から説明する。図16に示すように、I型鋼179を挟んで、その両側に形成された隙間199、199を閉じるように、略長方形状の板状部材からなる蓋205が設置されている。上記蓋205は、幅方向両端を下段スクリーン163、163に重合させた状態で設置されている。また、この蓋205は、I型鋼179に形成された図示しない雌ネジ部にボルト207を螺合させることによって固定される。本実施の形態の場合には、上記蓋205は、1個の下段スクリーン163に対応した長さに設定されており、長さ方向4箇所において上記ボルト207により固定されている。また、蓋205は3個設置されている。
次に、上記下段スクリーン163と溝型鋼(チャンネル材)185、185との間に発生する隙間を閉じるための構成を説明する。まず、図19に示すように、上記溝型鋼(チャンネル材)185の両側に発生する上記隙間201、201を閉じるように、上記溝型鋼(チャンネル材)185の上には蓋209が設置されている。この蓋209は、その幅方向(図19中左右方向)両端を上記下段スクリーン163、163に重合させた状態で設置されている。上記溝型鋼(チャンネル材)185の内側面には図示しないナットが固着されているとともに、該ナット位置に図示しない貫通孔が穿孔されている。上記蓋209は、長さ方向3箇所において、ボルト210を上記貫通孔を貫通させて、上記ナットに螺合させることにより固定されている。
また、上記下段スクリーン163と山型鋼(アングル材)187又は189との間に発生する隙間203、203についても、上記蓋209とほぼ同様の構成をなす蓋211により閉じる構成になっている。
すなわち、図20、図21に示すように、上記下段スクリーン163と上記山型鋼(アングル材)187との間や、上記下段スクリーン163と上記山型鋼(アングル材)189との間に発生する上記隙間203を閉じるように、上記下段スクリーン77と上記山型鋼(アングル材)187又は189の上には蓋211が設置されている。この蓋211は、その両端を上記下段スクリーン163と上記山型鋼(アングル材)187又は189に重合させた状態で設置されている。上記山型鋼(アングル材)187又は189の内側面には図示しないナットが固着されているとともに、該ナット位置に貫通孔が穿孔されている。上記蓋211は、長さ方向3箇所において、ボルト212を上記貫通孔を貫通させて、上記ナットに螺合させることにより固定されている。
また、上段スクリーン機構13と下段スクリーン機構15の振動トレイ11に対する傾斜角度は異なっている。すなわち、図4に示すように、上記下段スクリーン機構15は上記振動トレイ11の底壁85に対して平行に設置されているが、上記上段スクリーン機構75は上記底壁85に対して傾斜しており、上記振動トレイ11の排出側(図4中左側)における上記上段スクリーン機構13と上記下段スクリーン機構15との間の間隔よりも、上記振動トレイ11の投入側(図4中右側)における上記上段スクリーン機構13と上記下段スクリーン機構15との間の間隔の方が狭くなっている。そのため、上記振動トレイ11を振動台9を介して基台5に設置すると、上記上段スクリーン機構13の傾斜は上記下段スクリーン機構15の傾斜に比べて緩やかなものとなる。
次に、本実施の形態による篩装置1の作用について説明する。
まず、上記篩装置1の動作について説明する。
モータ29を駆動させると、このモータ29の図示しない出力軸の回転が、モータ側プーリ33、ベルト39、クランクシャフト側プーリ37を介して、クランクシャフト31に伝達される。
上記クランクシャフト31の回転により、振動台9ひいては振動トレイ11が前後方向(図1中左右方向)に往復動されるとともに、図1の紙面に垂直な面と平行に回転運動される。(振動トレイ11のこのような動作を以下、篩動作という。)
そして、上記振動トレイ11が篩動作される際に、投入部79から、予め破砕処理された被篩対象物が投入されると、上記被篩対象物は上記投入部79の投入側傾斜面73に沿って排出側(図1中左側)へと移動される。
上記被篩対象物が排出側(図1中左側)へ移動されると、上記被篩対象物は、まず、上記上段スクリーン機構13の上段スクリーン101上に投入される。そして、上記被篩対象物のうち、上記上段スクリーン101のスクリーン部材111の目より小さいものは上記上段スクリーン101の下へと落下される。それ以外のものは上記上段スクリーン101上を排出側(図1中左側)へと移動され、上段排出部81から排出側(図1中左側)へと排出される。
本実施の形態では、この上段排出部81から排出された被篩対象物を回収し、必要に応じて、再び破砕処理を行った後、再度、投入部79から投入し、処理を行う。
上記上段スクリーン101の下に落下された被篩対象物は、下段スクリーン163上に投入される。そして、上記下段スクリーン163上に投入された被篩対象物のうち、上記下段スクリーン163のスクリーン部材171の目より小さなものは上記下段スクリーン163の下へと落下される。それ以外のものは、上記下段スクリーン163上を排出側(図1中左側)へと移動され、下段排出部83から排出側(図1中左側)へと排出される。
本実施の形態では、この下段排出部83から排出された被篩対象物を回収して、製品として扱う。
上記下段スクリーン163の下へと落下された被篩対象物は、上記振動トレイ11の底壁85上に載置される。原則として、これら被篩対象物は上記底壁85上を排出側(図1中左側)へと移動していき、ダストシュート97から排出される。
しかし、上記被篩対象物が、例えば、含水率が高いものや粘着性の高いものであると、上記振動トレイ11内の上記下段スクリーン163の下側の空間内において、固着・堆積され、篩装置1による処理が阻害されることになる。
本実施の形態の場合には、上段スクリーン機構13や下段スクリーン機構15を開閉自在に構成しているので、上記固着・堆積された被篩対象物を確実に除去することができる。
なお、この点については、次に詳しく説明する。
次に、上段スクリーン機構13や下段スクリーン機構15の開閉について説明する。
上記上段スクリーン機構13の各上段スクリーン101は、ヒンジ113、113によって、被篩対象物の搬送方向(図7中矢印bで示す方向)に直交する方向に開閉動作される。また、下段スクリーン機構15の各下段スクリーン163も、ヒンジ173、173によって、被篩対象物の搬送方向(図7中矢印bで示す方向)に直交する方向に開閉動作される。
例えば、下段スクリーン163と振動トレイ11の底壁85の間に、固着・堆積された被篩対象物を除去する場合には、図7に示すように、上段スクリーン機構13の各上段スクリーン101を開くとともに、下段スクリーン機構15の各下段スクリーン163を開く。その状態で、例えば、作業員が振動トレイ11上にのって、図示しない治具等を使用して上記固着・堆積された被篩対象物を除去する。
所定の除去作業が完了した後、上記下段スクリーン機構15の各下段スクリーン163を閉じるとともに、上記上段スクリーン機構13の各上段スクリーン101を閉じる。
その他に、例えば、上段スクリーン機構13と下段スクリーン機構15との間に、固着・堆積された被篩対象物が存在する場合には、上段スクリーン機構13の各上段スクリーン101のみを開いて、所定の除去作業を行う。
なお、上段スクリーン機構13の各上段スクリーン101、下段スクリーン機構15の各下段スクリーン163を、部分的に開閉する場合もある。例えば、下段スクリーン機構15の排出側(図7中左下側)と振動トレイ11の底壁85との間のみに被篩対象物が顕著に固着・堆積している場合には、上段スクリーン機構13の排出側(図7中左下側)の上段スクリーン101のみを開き、同時に、下段スクリーン機構15の排出側(図7中左下側)の下段スクリーン163のみを開けばよい。
次に、本実施の形態による篩装置1の効果について説明する。
まず、上段スクリーン機構13の各上段スクリーン101を開閉自在に構成したことはもとより、下段スクリーン機構15の各下段スクリーン163についても、開閉自在に構成しているので、必要なメンテナンスを容易且つ確実に行うことができる。
特に、下段スクリーン機構15の各下段スクリーン163と振動トレイ11の底壁85との間に固着・堆積される被篩対象物の除去が大きな課題になっていたが、上記したように、下段スクリーン機構15の各下段スクリーン163についても、開閉自在に構成したことにより、そのような除去作業にも対処できるようになった。
その結果、篩装置1の性能、稼働率の向上を図ることができる。
また、本実施の形態の場合には、上段スクリーン機構13を複数(本実施の形態の場合は6個)の上段スクリーン101に分割して構成し、同様に、下段スクリーン機構15についても、複数(本実施の形態の場合は6個)の下段スクリーン163に分割して構成したので、分割された上段スクリーン101、下段スクリーン163単位で開閉することができ、開閉動作が容易なものとなる。
また、必要な場所だけ部分的に開閉することもできる。
また、下段スクリーン機構15の各下段スクリーン163の外形寸法は、上段スクリーン機構用支持体119と干渉しないように設定されているので、下段スクリーン機構15の各下段スクリーン163の開閉を容易且つ確実に行うことができる。
また、上段スクリーン機構13の各上段スクリーン101を閉じた場合には、上段スクリーン101とI型鋼121との間や、上段スクリーン101と溝型鋼(チャンネル材)127及び山型鋼(アングル材)129、131との間に隙間147、149、151が形成されるが、これらの隙間147、149、151は蓋153、157、161により確実に閉塞される構成になっているので、上段スクリーン機構13による篩機能が損なわれることはない。
また、上記蓋153、157、161により、上記各上段スクリーン101が確実に閉じた状態で固定されることになり、これによって、篩動作中に不用意に上記各上段スクリーン101が開いてしまうことが防止され、上記上段スクリーン機構13の機能を確実に担保することができる。
同様に、下段スクリーン機構15の各下段スクリーン163を閉じた場合には、下段スクリーン163とI型鋼179との間や、下段スクリーン163と溝型鋼(チャンネル材)185、187、189との間に隙間199、201、203が形成されるが、これらの隙間199、201、203は蓋205、209、211により確実に閉塞される構成になっているので、下段スクリーン機構15による篩機能が損なわれることはない。
また、上記蓋205、209、211により、上記各下段スクリーン163が確実に閉じた状態で固定されることになり、これによって、篩動作中に不用意に上記各下段スクリーン163が開いてしまうことが防止され、上記下段スクリーン機構15の機能を確実に担保することができる。
また、本実施の形態の場合には、上段スクリーン機構13を構成する上段スクリーン101を被篩対象物の搬送方向に直交する方向に開閉自在に構成し、同じく、下段スクリーン機構15についても、下段スクリーン163を被篩対象物の搬送方向に直交する方向に開閉自在に構成しているので、上段スクリーン101及び下段スクリーン163を開いた状態で、被篩対象物の搬送方向前後端にメンテナンス用の大きな開口を提供することができ、それによって、メンテナンスの作業性の向上を図ることができる。
また、本実施の形態の場合には、振動トレイ11の左右両側に、それぞれ2本ずつの支柱103、103、103、103を選択的に設置できる。そのため、上記上段スクリーン101及び下段スクリーン163を開いた場合に、上記支柱103、103、103、103とこれら上段スクリーン101及び下段スクリーン163との間に図示しないワイヤを張設することにより、上記上段スクリーン101及び下段スクリーン163を開いた状態で保持することができるので、それによっても、メンテナンスの作業性の向上を図ることができる。
次に、図22〜図27を参照して本願発明の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態による篩装置501は、前述した第1の実施の形態による篩装置1とほぼ同様の構成であるが、以下の構成が異なっている。
なお、前述した第1の実施の形態による篩装置1と同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
まず、上段スクリーン機構13の上段スクリーン101とI型鋼121との隙間147、147を塞ぐための蓋153の着脱の構成が異なっている。図22〜図25に示すように、蓋153には複数(本実施の形態の場合は3つ)の略四角形を成す貫通孔503が形成されている。また、上記蓋153の表側(図22中紙面垂直方向手前側)であって個々の上記貫通孔503が形成された部分には、略コの字型の板材505が固定されている。この板材505は上記貫通孔503の周囲を囲むように、上記蓋153に固定されている。
また、上記I型鋼121の図25中上側には、ボルト507がその頭部を上記I型鋼121側(図25中下側)に向けた状態で固定されている。そして、このボルト507の軸部を貫通して、固定部材509が回転可能に設置されている。また、上記ボルト507の軸部の先端側(図25中上端側)にはナット511が螺合されており、このナット511と上記固定部材509との間にはワッシャ513が介挿されている。
上記固定部材509を回転させ、図24(a)に示すような状態にすると、上記蓋153を固定することができる。また、上記固定部材509を回転させて図24(b)に示すような状態にすると、上記固定部材509による上記蓋153の固定が解除され、上記蓋153を除去することができる。
また、上記ナット511を回転させて上記固定部材509を図25中下側に付勢することにより上記固定部材509を固定することができ、上記ナット511を回転させて図25中上側に移動させることにより上記固定部材509の付勢・固定を解除することができる。
また、前述した第1の実施の形態による篩装置1においては、チャンネル材127と上段スクリーン101、101との間の隙間149、149は蓋157、157によって閉塞されており、アングル材129と上段スクリーン101との間の隙間151は蓋161によって閉塞されており、アングル材131と上段スクリーン101との間の隙間151も蓋161によって閉塞されている。この実施の形態の場合には、それらの蓋体157、161とは異なる構成の蓋体が使用されている。
すなわち、本実施の形態では、図27に示すように、上記隙間149、149は、それぞれ、塞ぎ部材515、515によって閉塞されている。また、上記隙間151、151も、上記塞ぎ部材515と同様の図示しない塞ぎ部材によって閉塞されている。
上記塞ぎ部材515は、例えば、ゴム製であり、図27中紙面垂直方向に延長された帯状の形状を成している。上記チャンネル材127の図27中右側においては、上記チャンネル材127の図27中右側の面と上記上段スクリーン101との間に上記塞ぎ部材515が介挿されている。一方、上記チャンネル材127の図27中左側においては、フラットバ137上に立設・固定されるとともに図27中紙面垂直方向に延長された板材517が設置されており、上記塞ぎ部材515は、この板材517と上記上段スクリーン101との間に介挿されている。
また、アングル材129、131についても、上記板材517と同様の図示しない板材が設置されており、上記上段スクリーン101とこの図示しない板材との間に、図示しない塞ぎ部材が介挿されている。
また、左側壁61側(図22中左側)の上段スクリーン101の左側壁61側(図22中左側)の枠材107には、図示しない2つの貫通孔が形成されている。
また、図22に示すように、左側壁61側(図22中左側)の上段スクリーン101、101間の左側壁61側(図22中左側)には、押え部材521が設置されている。この押え部材521には図示しない貫通孔が穿孔されており、上記押え部材521はこの貫通孔を貫通しチャンネル材127に螺合されるボルト523によって回転可能に設置されている。また、上記押え部材521は、上記ボルト523を回転させて上記ボルト523の頭部を図22中紙面垂直方向奥側に移動させることにより押圧・固定され、上記ボルト523を回転させて上記ボルト523の頭部を図22中紙面垂直方向手前側に移動させることにより押圧・固定を解除されるようになっている。
既に説明した塞ぎ部材515、515は、その両端を、上記押え部材521と蓋153によって押圧・固定されている。また、上記押え部材521は、上記上段スクリーン101、101の左側壁61側(図22中左側)の端部も押圧・固定している。
上記ボルト523を回転させて上記押え部材521の押圧・固定を解除し、上記押え部材521を図22中水平になるように回転させることにより、上記塞ぎ部材515、515や上記上段スクリーン101、101の上記押え部材521による押圧・固定が解除される。また、上記押え部材521を図22中上下方向になるように回転させた後、上記ボルト523を回転させて上記押え部材521を押圧・固定することにより、上記塞ぎ部材515、515や上記上段スクリーン101、101の上記押え部材521による押圧・固定が成される。
また、右側壁59側(図22中右側)の上段スクリーン101、101間の右側壁59側(図22中右側)にも、同様に、図示しない押え部材が設置されており、この押え部材がチャンネル材127に螺合される図示しないボルトによって固定されている。また、図示しない塞ぎ部材は、その両端を、この押え部材と蓋153によって押圧・固定されている。また、上記図示しない押え部材は、上記上段スクリーン101、101の右側壁59側(図22中右側)の端部も押圧・固定している。
また、篩装置501の排出側の上段スクリーン101とアングル材131の間や、投入側の上段スクリーン101とアングル材129との間にも、同様に、図示しない押え部材が設置され、上記上段スクリーン101、101や図示しない塞ぎ部材の端部が押圧・固定される。
次に、本実施の形態による篩装置501の作用について説明する。
本実施の形態による篩装置1も、前述した第1の篩装置1と略同様の作用を奏する。
しかし、上段スクリーン機構13を閉じて固定する際は、次のような作業を行う。
まず、上記上段スクリーン機構13を閉じる。
次に、隙間149、149を塞ぎ部材515によって閉塞し、隙間151、151も図示しない塞ぎ部材によって閉塞する。
次に、左側壁61側(図22中左側)の上段スクリーン101、101間の押え部材521を図22中上下方向になるように回転させた後、ボルト523を回転させて上記押え部材521を固定し、左側壁61側(図22中左側)の上段スクリーン101、101や上記塞ぎ部材515の左側壁61側(図22中左側)の端部を押圧・固定する。
また、右側壁59側(図22中右側)の上段スクリーン101、101間の右側壁59側(図22中右側)においても同様にして、図示しない押え部材によって上記上段スクリーン101、101や上記塞ぎ部材515の右側壁59側(図22中右側)端部を押圧・固定する。
また、篩装置501の排出側の上段スクリーン101とアングル材131の間や、投入側の上段スクリーン101とアングル材129との間においても、同様に、図示しない押え部材により、上記上段スクリーン101、101や図示しない塞ぎ部材の端部を押圧・固定する。
次に、隙間147、147を塞ぐために蓋153を設置し、固定部材509を回転させ、図24(a)に示すような状態として、上記蓋153を固定する。
また、上段スクリーン機構13を開く際は、次のような作業を行う。
まず、ボルト523を回転させて押え部材521や図示しない押え部材の押圧・固定を解除し、上記押え部材521や図示しない押え部材を回転させて上記上段スクリーン101や塞ぎ部材515等の端部の押圧・固定を解除する。
次に、固定部材509を回転させ、図24(b)に示すような状態として、上記蓋153を除去する。
次に、塞ぎ部材515等を除去し、上段スクリーン機構13を開く。
次に、本実施の形態による効果について説明する。
本実施の形態の場合も、前述した第1の実施の形態とほぼ同様の効果を奏する。
さらに、上段スクリーン機構13の閉じた状態での固定とその解除が容易なものとなっている。
すなわち、蓋153は、固定部材509を回転させることにより、固定操作とその解除操作を行うことができるため、着脱が容易である。
また、前述した第1の実施の形態における蓋161、161の代わりに塞ぎ部材515を使用し、それを回転可能に設置されるとともに、ボルト523によって固定とその解除が可能な押え部材521によって押さえるような構成にしているので、それによっても、構成の簡略化、開閉作業の容易化を図ることができる。
次に、図28及び図29を参照して本願発明の第3の実施の形態について説明する。
本実施の形態による篩装置601は、前述した第1の実施の形態による篩装置1とほぼ同様の構成であるが、以下に示すように、上段スクリーン機構13及び下段スクリーン機構15の開成状態を保持する構成が異なっている。
なお、前述した第1の実施の形態による篩装置1と同一部分には同一符号を付して示しその説明を省略する。
図28及び図29には、上記篩装置601の上段スクリーン機構13及び下段スクリーン機構15が開かれた状態で保持されている様子が示されている。
まず、上記上段スクリーン機構13の開成状態を保持する構成について説明する。
図28や図29に示すように、上記上段スクリーン機構13の個々の上段スクリーン101は、固定部材603を介して左側壁61又は右側壁59に対して固定されることで、開かれた状態が保持される。なお、図28及び図29には、上記篩装置601の左側壁61側の一部のみが示されている。
上記固定部材603は、基部605と、この基部605に固着されたフック607とから構成されている。上記基部605は、図29に示すような断面形状を成している。また、上記フック607は先端側(図28中右側)が鉤状に屈曲されている。そして、上記基部605が上記左側壁61又は上記右側壁59の上端に係合されるとともに、上記フック607の先端(図28中右側)が上記上段スクリーン101の投入側の枠材107に係合される。これにより、上記上段スクリーン101は、上記固定部材603を介して上記左側壁61又は上記右側壁59に対して固定され、開いた状態を保持される。
上記上段スクリーン101の開成・固定作業は、次のようにして行う。
最初に、最も排出側(図28中下側)の上段スクリーン101の開成・固定作業から行う。
まず、固定部材603の基部605を、上記左側壁61又は上記右側壁59の上端(図29中上側)の大よそ所定の位置(固定対象となる上段スクリーン101のやや投入側(図28中上側))に被冠させるように係合させる。上記固定部材603の基部605を上記左側壁61又は上記右側壁59の上端(図29中上側)に係合させるには、まず、上記固定部材603を立てた状態(フック607の先端側を図29中上側にした状態)で基部605側を篩装置601側(左側壁61に取り付ける固定部材603の場合は図29中右側、右側壁59に取り付ける固定部材603の場合は図29中左側、)に向け、上記基部605の図29中下側の屈曲部を上記左側壁61の返し69又は上記右側壁59の返し67の端部に係合させ、上記固定部材603を篩装置601の幅方向内側(左側壁61側の固定部材603の場合は図29中右側、右側壁59側の固定部材603の場合は図29中左側)に回転させる。
次に、上記上段スクリーン101を開き、垂直に立てた状態から更に幅方向外側(左側壁61側の上段スクリーン101の場合は図29中左側、右側壁59側の上段スクリーン101の場合は図29中右側)まで回動させる。
次に、フック607の屈曲された部分よりも基端側(図28中左側)が上記上段スクリーン101の投入側(図28中上側)の端部に当接するまで、上記固定部材603を上記左側壁61又は上記右側壁59の上端(図29中上側)に沿ってスライドさせる。
次に、上記上段スクリーン101を幅方向内側(左側壁61側の上段スクリーン101の場合は図29中右側、右側壁59側の上段スクリーン101の場合は図29中左側)に回動させ、上記フック607を上記上段スクリーン101の投入側の枠材107に係合させる。これにより、最も排出側(図28中下側)の上段スクリーン101の開成状態での固定が完了する。
次に、同様にして、真ん中の上段スクリーン101の開成・固定作業を行うとともに、最も投入側の上段スクリーン101の開成・固定を行う。
このようにして、排出側(図28中下側)から投入側(図28中上側)に向かって、順に、左右3個ずつ合計6個の上段スクリーン101の開成・固定作業を行っていく。
また、開成・固定された上段スクリーン101の固定解除・閉成作業は次のようにして行う。
最初に、最も投入側(図28中上側)の上段スクリーン101の固定解除・閉成作業から行う。
まず、上記上段スクリーン101を垂直に立てた状態から更に幅方向外側(左側壁61側の上段スクリーン101の場合は図29中左側、右側壁59側の上段スクリーン101の場合は図29中右側)に回動させ、上記上段スクリーン101と固定部材603のフック607との係合を解除する。
次に、上記固定部材603を、上記左側壁61又は上記右側壁59の上端側(図29中上側)に沿って投入側(図28中上側)に若干スライドさせる。
次に、上記固定部材603を篩装置601の幅方向外側(左側壁61側の固定部材603の場合は図29中左側、右側壁59側の固定部材603の場合は図29中右側)に回転させて、上記固定部材603の基部605と上記左側壁61又は上記右側壁59の上端側(図29中上側)との係合を解除し、上記固定部材603を取り外す。
次に、上記上段スクリーン101を幅方向内側(左側壁61側の上段スクリーン101の場合は図29中右側、右側壁59側の上段スクリーン101の場合は図29中左側)に回動させ、上記上段スクリーン101を閉じる。
次に、同様にして、真ん中の上段スクリーン101の固定解除・閉成作業、最も排出側(図28中下側)の上段スクリーン101の固定解除・閉成作業を行う。
このようにして、投入側(図28中上側)から排出側(図28中下側)に向かって、順に、左右3個ずつ合計6個の上段スクリーン101の固定解除・閉成作業を行っていく。
なお、最も排出側(図28中下側)の上段スクリーン101から開成・固定作業を行い、最も投入側(図28中上側)の上段スクリーン101から固定解除・閉成作業から行う理由は、既に開いた状態の2つの上段スクリーン101の間においては、固定部材603を左側壁61又は右側壁59の上端側(図29中上側)に係合させた際の移動可能な範囲が小さい上に、上記上段スクリーン101間の隙間は作業者が手を入れて上記上段スクリーン101を回動させる作業を行うには狭く、上記上段スクリーン101に対するフック607の係合とその解除の作業が困難だからである。
以上が、上記上段スクリーン機構13の開成状態を保持する構成についての説明である。
次に、上記下段スクリーン機構15の開成状態を保持する構成について説明する。
図28及び図29に示すように、上記下段スクリーン機構15の個々の下段スクリーン163は、吊り下げ部材609を介して、その図29中上端側が上記上段スクリーン101に対して吊り下げられることで開成状態が保持される。上記吊り下げ部材609は、カラビナ611と紐状体613とから構成されている。
なお、上記紐状体613としては、ワイヤのような金属製のもの、ロープのような非金属製のもの、など、様々なものが考えられる。
上記カラビナ611は、図29に示すように、略長円形の環状を成している。また、上記カラビナ611は、一か所が切断されていて、短片側が弾性変形可能な構成になっている。そして、その切断された箇所から、後述する上段スクリーン101の係合部材615を差し込むことにより、上記短片が内側に弾性変形して開き、それによって、カラビナ611が上段スクリーン101の係合部材615に係合することになる。
また、上記紐状体613はその両端側がループ状になっていて、上記紐状体613の一端側(図29中左端側)は、上記カラビナ611によって貫通されている。これにより、上記カラビナ611と上記紐状体613とが一体とされ、吊り下げ部材609が構成される。
また、図28や図29に示すように、個々の上記上段スクリーン101の図29中上側の枠材107の投入側(図28中上側)には、すでに述べたように、略U字型の係合部材615が設置されている。この係合部材615は、そのU字型の開口部側(図28中左側)が上記枠材107によって閉塞されている。
また、図28や図29に示すように、個々の上記下段スクリーン163の図29中上側の枠材167の投入側(図28中上側)には、係合部材617が設置されている。この係合部材617はその先端側(図29中右端側)が反上段スクリーン101側(図29中右側)に突出されている。
上記下段スクリーン163の開成・固定作業は、次のようにして行う。
まず、前述したように、上段スクリーン機構13の開成状態を保持する。
次に、上記下段スクリーン163を幅方向外側(左側壁61側の下段スクリーン163の場合は図29中左側、右側壁59側の下段スクリーン163の場合は図29中右側)に回動させ、上記下段スクリーン163を開く。
次に、上記吊り下げ部材609のカラビナ611を上記上段スクリーン101の係合部材615に係合させるとともに、上記吊り下げ部材609の紐状体613の他端側(図29中右端側)を上記下段スクリーン163の係合部材617に係合させる。
これにより、上記下段スクリーン163は、上記吊り下げ部材609を介して上記上段スクリーン101から吊り下げられた状態となり、開成状態が保持される。
このような作業を、左右3個ずつ合計6個の下段スクリーン163について行う。また、各下段スクリーン163は直上の上段スクリーン101から吊り下げられることになる。
また、上記下段スクリーン163の固定解除・閉成作業は、次のようにして行う。
まず、上記吊り下げ部材609のカラビナ611と上記上段スクリーン101の係合部材615との係合を解除するとともに、上記吊り下げ部材609の紐状体613の他端側(図29中右端側)と上記下段スクリーン163の係合部材617との係合を解除する。
次に、上記下段スクリーン163を幅方向内側(左側壁61側の下段スクリーン163の場合は図29中右側、右側壁59側の下段スクリーン163の場合は図29中左側)に回動させ、上記下段スクリーン163を閉じる。
このような作業を、左右3個ずつ合計6個の下段スクリーン163について行う。
以上が、上記下段スクリーン機構15の開成状態を保持する構成についての説明である。
本実施の形態による篩装置601も、前述した第1の実施の形態による篩装置1と同様の作用・効果を奏する。
また、上段スクリーン101は固定部材603によって開いた状態で保持され、下段スクリーン163は吊り下げ部材609によって開いた状態で保持される。そして、上記固定部材603は、基部605が左側壁61又は右側壁59の上端側に係合させ、フック607の先端側を上記上段スクリーン101の投入側の枠材107に係合させることで設置され、上記吊り下げ部材609は、カラビナ611を上記上段スクリーン101の係合部材615に係合させ、紐状体613の他端側(図29中右端側)を上記下段スクリーン163の係合部材617に係合させることで設置される。
このように、本実施の形態の場合は、第1の実施の形態のように支柱103と図示しないワイヤとを用いた場合に比べて、上記固定部材603や吊り下げ部材609の設置作業を容易なものとすることができる。
なお、本発明は、前述の第1〜第3の実施の形態に限定されない。
例えば、前述した第1〜第3の実施の形態においては、篩装置1には、上段スクリーン機構13と下段スクリーン機構15の上下2段に設置されたスクリーン機構が備えられていたが、3段以上のスクリーン機構を上下方向にわたって設置することも考えられる。
また、上段スクリーン101や下段スクリーン163の個数には、様々な場合が考えられる。
また、第2の実施の形態における上段スクリーン機構13の上段スクリーン101を固定するための構成を、下段スクリーン機構15に適用することも考えられる。
また、上記上段スクリーン機構13と上記下段スクリーン機構15の傾斜角度には様々な場合が考えられる。また、上記上段スクリーン機構13と上記下段スクリーン機構15の傾斜角度が揃っている場合も考えられる。
また、上記上段スクリーン101や上記下段スクリーン163が篩対象物の搬送方向に沿って開閉するように構成される場合も考えられる。
また、振動トレイやスクリーン機構が傾斜されていない場合も考えられる。
また、振動トレイの振動には様々な場合が考えられる。例えば、被篩対象物の搬送方向のみに往復動させる場合や、鉛直方向に動かす場合や、これらの動きを組み合わせた場合等が考えられる。
また、前記第3の実施の形態において、吊り下げ部材609として紐状体613を用いたが、この紐状体613の代わりに、例えば、金属製の棒状体、鎖、等を用いることも考えられる。
その他、本願発明は、図示した構成に限定されず、様々な変形が考えられる。
本発明は、例えば、所望の大きさのチップを得るための篩装置に係り、特に、スクリーン機構を上下方向に複数段に備えたものであって、全てのスクリーン機構を開閉自在に構成し、それによって、メンテナンスの作業性ひいては装置としての性能、稼働率の向上を図ることができるように工夫したものに関し、例えば、破砕された建材の処理を行う篩装置に好適である。
1 篩装置
11 振動トレイ
13 上段スクリーン機構
15 下段スクリーン機構
101 上段スクリーン
103 支柱
119 上段スクリーン機構用支持体
147 隙間
149 隙間
151 隙間
153 蓋
157 蓋
161 蓋
163 下段スクリーン
177 下段スクリーン機構用支持体
199 隙間
201 隙間
203 隙間
205 蓋
209 蓋
211 蓋
501 篩装置
601 篩装置
603 固定部材
609 吊り下げ部材

Claims (7)

  1. 篩動作可能に設置された振動トレイと、
    上記振動トレイに上下方向に複数段にわたって設置された複数のスクリーン機構と、を具備した篩装置において、
    上記複数のスクリーン機構を開閉自在に構成したことを特徴とする篩装置。
  2. 請求項1記載の篩装置において、
    上記複数のスクリーン機構は、上記振動トレイに開閉自在に設置された上段スクリーン機構と、上記振動トレイの上記上段スクリーン機構の下に開閉自在に設置された下段スクリーン機構と、から構成されていることを特徴とする篩装置。
  3. 請求項2記載の篩装置において、
    上記上段スクリーン機構は複数の上段スクリーンから構成されていて、上記複数の上段スクリーンは被篩対象物の搬送方向に直交する方向に開閉自在に設置されていることを特徴とする篩装置。
  4. 請求項3記載の篩装置において、
    上記下段スクリーン機構は複数の下段スクリーンから構成されていて、上記複数の下段スクリーンは被篩対象物の搬送方向に直交する方向に開閉自在に設置されていることを特徴とする篩装置。
  5. 請求項4記載の篩装置において、
    上記上段スクリーン機構は上段スクリーン機構用支持体を備えていて、上記複数の上段スクリーンは閉成時にはこの上段スクリーン機構用支持体により支持されており、上記下段スクリーン機構の複数の下段スクリーンは開閉時上記上段スクリーン機構用支持体と干渉しないように構成されていることを特徴とする篩装置。
  6. 請求項5記載の篩装置において、
    上記上段スクリーンと上記上段スクリーン機構用支持体との間の隙間は蓋体によって閉塞されており、上記下段スクリーンと上記下段スクリーン機構用支持体との間の隙間は蓋体によって閉塞されていることを特徴とする篩装置。
  7. 請求項6記載の篩装置において、
    上記複数の上段スクリーン及び上記複数の下段スクリーンの開成状態を保持する手段が設けられていることを特徴とする篩装置。
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