JP2014232809A - ウェーハ欠陥補正方法、及び半導体製造装置 - Google Patents

ウェーハ欠陥補正方法、及び半導体製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 半導体リソグラフィプロセスで生じるレジストパターンの欠陥を通常のプロセスフローの中で簡便に修正する。【解決手段】 ウェーハ欠陥補正方法は、設計データに基づいてウェーハ上に形成されたレジストパターンの欠陥を検出し、前記検出結果に基づいて、前記欠陥が検出された箇所を含む一定の領域をデータ抽出領域として決定し、前記データ抽出領域に対応する領域の前記設計データを露光用の補正データとして取得し、前記欠陥検出後に、前記ウェーハの全面に第2レジストを塗布し、前記補正データを用いて前記第2レジストを露光、現像することによって前記レジストパターンを補正する。【選択図】図3

Description

本発明は、半導体リソグラフィ工程におけるウェーハ欠陥補正方法と、半導体製造装置に関する。
半導体製造プロセスでは、一般にリソグラフィ技術を用いてウェーハ上に回路パターンを形成している。半導体デバイスの微細化の要請によりパターンの微細化が進み、レジストパターンの欠陥を減らすことは、どのようなリソグラフィ手法においても重要な課題となっている。
リソグラフィ手法のうち、ナノインプリントリソグラフィ(NIL)と呼ばれるリソグラフィでは、モールドと呼ばれる原版を直接レジストに接触させるため、レジストパターン中の欠陥数を減らすことが困難である。
図1に、典型的なナノインプリントのレジストパターン形成方法を示す。図1(A)のように、基板101上に光硬化性のレジスト102を塗布し、図1(B)で表面にパターンが形成されたモールド103をレジスト102に押し付ける。図1(C)で、モールド103を介して紫外光をレジスト102に照射する。図1(D)で、レジスト102の硬化後にモールド103を引き離す。その結果、図1(E)のように、基板101上にレジストパターン105が形成される。
ナノインプリントではなく、遮光パターンが形成されたフォトマスクを用いる投影露光方法では、マスク上の複数のチップ領域のうち欠陥のあるチップ領域をマスキングブレードで覆った状態で通常より少ない光量で多重露光することによって、欠陥がウェーハ上に転写されないようにする方法が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。この文献では、多重露光の後にウェーハ上でショート不良に至らない程度のパターン変形をFIB(Focused Ion Beam)等のエネルギービームで修正する。
特開2002−184669号公報
モールド103を用いたナノインプリントリソグラフィでは、モールド103の表面に形成されたパターンが直接レジストに押し付けられ、転写される。この場合、次のような問題が生じる。一つの問題は、図2(A)に示すようにモールド103のパターンの隙間Aにレジスト102が入らないという問題である。また、図2(B)に示すように、モールド103を引き離す際に、硬化したレジスト105のパターンの一部Bが欠けることがある。いずれの場合も、基板101上の最終的なレジストパターン105に欠損Cが生じる。
また、ArFリソグラフィ、KrFリソグラフィといった短波長のレーザ光によるフォトリソグラフィでも、微細化に起因して同様のパターン欠損が生じ得る。
そこで、半導体リソグラフィプロセスで生じるレジストパターンの欠陥を通常のプロセスフローの中で簡便に修正する手法を提供する。
ひとつの態様では、ウェーハ欠陥補正方法は、
設計データに基づいてウェーハ上に形成されたレジストパターンの欠陥を検出し、
前記検出結果に基づいて、前記欠陥が検出された箇所を含む一定の領域をデータ抽出領域として決定し、
前記データ抽出領域に対応する領域の前記設計データを露光用の補正データとして取得し、
前記欠陥検出後に、前記ウェーハの全面に第2レジストを塗布し、
前記補正データを用いて前記第2レジストを露光、現像することによって前記レジストパターンを補正する
ことを特徴とする。
半導体リソグラフィで生じるレジストパターンの欠陥を通常のプロセスフローの中で簡便に修正することができる。
ナノインプリントリソグラフィの原理を示す図である。 ナノインプリントリソグラフィで生じるパターン欠陥を示す図である。 実施形態のウェーハ欠陥補正方法のフローチャートである。 第1実施形態のウェーハ欠陥補正方法を示す図である。 第1実施形態の欠陥補正方法を示す図であり、図4(D)に引き続く工程を示す図である。 第1実施形態の欠陥修正方法を示す図であり、図5(D)に引き続く工程を示す図である。 第1実施形態の欠陥修正方法を示す図であり、図6(C)に続く工程を示す図である。 第2実施形態の欠陥修正方法を示す図である。 第2実施形態の欠陥修正方法を示す図であり、図8(E)に引き続く工程を示す図である。 第2実施形態の欠陥修正方法を示す図であり、図9(C)に引き続く工程を示す図である。 実施形態で用いられる半導体製造装置の概略構成図である。
実施形態では、フォトレジストのパターニングで生じたレジスト欠陥を、通常の欠陥検査で欠陥検出を行った後、検出された欠陥箇所およびその周辺領域の設計データを第2レジスト露光用のデータとして用いる。第2レジスト露光では、レジストパターンの欠陥検査後にウェーハ全面に第2レジスト(たとえばEBレジスト)を塗布し、第2レジストを露光ビームで直接描画をしてレジストパターンの欠陥を修正する。第2レジストの露光は、電子線(EB)露光、紫外線LD露光、FIB露光など、直接描画に適した任意の光線を用いることができる。
図3は、実施形態のウェーハ欠陥補正方法がフローチャートである。まず、ウェーハ上に塗布された第1レジストのパターニングを行う(S101)。第1レジストのパターニングは、モールドを用いたナノインプリントリソグラフィにより行ってもよいし、透過型もしくは反射型等のフォトマスク(レチクル)を介した露光および現像により行ってもよい。
ウェーハ上に形成された第1レジストのパターンを欠陥検査して、欠陥箇所を検出する(S103)。欠陥検査は任意の手法で行う。たとえば、第1レジストのパターンが形成されたウェーハ上に特定の光を照射し、回折光の強度変化に基づいて欠陥を検出する光学式の検査方法を用いる。あるいは、電子線を用いた走査型電子顕微鏡(SEM)方式の検査や、参照光との干渉によるホログラム像に基づく検出など、任意の手法を用いることができる。
次に、欠陥が検出された箇所から、ウェーハ上の補正領域に対応するデータ抽出領域を決定する(S105)。欠陥の検出箇所を含む一定領域を補正用のデータ抽出領域とすることで、後述するように、欠陥箇所の正確な座標値や大きさ、範囲等を取得しなくてもレジストパターンの欠陥を補正することができる。したがって、高価だがスループットの低い高性能の欠陥検出装置を用いる必要はない。
次に、決定されたデータ抽出領域に対応する設計データを取得する。抽出した設計データを欠陥補正用の露光データ(たとえばEB露光データ)として用いる(S107)。
次に、ウェーハ上に第2レジスト、たとえば、EB露光用レジストを塗布し、EB露光データを用いて描画する(S109)。これにより、最初のパターニングにおける欠陥を、同じ露光プロセス内で簡便に修正することができる。
欠陥が検出された箇所の周辺領域全体をEB描画するので、欠陥箇所だけを修正する場合と比較して、装置の精度誤差に起因する修正パターンのずれなどの問題を回避することができる。また、欠陥の位置と形状を正確に捉える必要がないので、スループットの低い高価な欠陥検査装置を用いる必要がない。通常の光学方式の欠陥検査装置を用いて欠陥検出できるため、スループットの点でも有利である。
以下で、具体的な実施形態を説明する。
<第1実施形態>
図4〜図7は、第1実施形態のウェーハ欠陥補正方法を示す図である。第1実施形態では、ウェーハ欠陥補正方法をナノインプリントリソグラフィ(NIL)により生じたレジストパターンの欠陥修正に適用する。
図4(A)に示すように、形成すべき回路パターンの設計データ31を取得する。この設計データ31は、モールド作製に用いられるとともに、矢印(1)で示すように、図5(D)の補正用の露光データの生成にも用いられる。
図4(B)で、NIL用のモールド10を作製する。モールド10には、設計された回路パターンに対応する転写用パターン11が形成されている。モールド10は、たとえば石英基板(Si基板)上にSOG(Spin On Glass)を塗布して焼成し、設計データ31に基づいてSOGを電子線で露光、現像して、そのまま原版金型として用いる。あるいは、石英基板上に塗布したレジストを描画してレジストパターンを形成し、パターン形成されたレジストをマスクとして石英基板をドライエッチングして原版金型としてもよい。
図4(C)で、ウェーハ21上に加工対象となる下地層22を形成し、下地層22上にNILレジスト23を塗布する。
図4(D)で、NILレジスト23上にモールド10を押し付け、モールド10の上方から紫外線を照射してNILレジスト23を硬化させる。NILレジスト23に対するモールド10の押し付けは、モールド10をウェーハ21に対して相対的に移動できればよいので、モールド10を下降させる構成でもウェーハ21を上昇させる構成でも、どちらでもよい。モールド10に形成されたパターン自体が非常に微細であり、モールド10のパターンの内部にNILレジスト23が完全に侵入しないときがある。この場合、NILレジスト23にプリント欠陥Aが発生する。
図5(A)で、モールド10を剥離してレジストパターン25を得る。レジストパターン25には、プリント欠陥Aに起因するパターン欠陥27が生じる。あるいは、モールド10の剥離時に、図2(B)のような剥離欠陥が生じる可能性もある。いずれにしても、レジストパターン25に欠陥が生じ得る。
図5(B)で、レジストパターン25の形成後にウェーハ21の欠陥検査を行う。欠陥検査により、パターン欠陥27が存在する箇所を欠陥認識箇所41として検出する。欠陥認識箇所41の大きさや精度は、使用する欠陥検査装置によって異なる。光学式の検査装置では欠陥認識箇所41の範囲は比較的大きくなり、電子線を使用する検査装置では欠陥そのものをある程度認識することが可能である。
図5(C)で、欠陥検査で検出された欠陥認識箇所41を中心に、設計データを抽出するデータ抽出領域42を決定する。データ抽出領域42の大きさは、欠陥認識箇所41の大きさ情報から決めてもよい。データ抽出領域42の範囲は、ウェーハ欠陥検査装置のステージ位置と露光装置のステージ位置の誤差や、欠陥検査装置の精度等によるばらつきもあるが、通常は数十nmスクエア〜数μmスクエアの範囲である。この例では、データ抽出領域42には、欠陥27が検出されたレジストパターン25aと、レジストパターン25aに隣接する複数のレジストパターン25bが含まれていてもよい。この際、ウェーハ欠陥検査装置の位置情報データを利用し、チップ内すなわち設計データ内での該当データ抽出領域42の位置情報(コーナの座標等)を決定することで、設計データとデータ抽出領域42は共通の座標系で取り扱うことができる。
図5(D)で、図5(C)で定めたデータ抽出領域42に対応する範囲の設計データを抽出して、EB露光データ35に変換する。ここで、EB露光データ35の作成方法として、データ抽出領域42と設計データ31の間で論理処理(AND処理)を行い、両者にかかるデータ部分を抽出し、そのデータを所定の変換プログラムによりEB露光データ35に変換してもよい。設計データを抽出する際に、図5(C)で定めたデータ抽出領域42を、その後のプロセスに適合するように微小な範囲で変更してもよい。たとえば、データ抽出領域42の境界が既存のレジストパターン25上に位置しないように、設計データの無い部分を境界とするように再定義する。これにより、余剰のEB露光データの発生を防止して、より精度の高い補正パターンを得ることができる。
次に、図6(A)で、レジストパターン25が形成されたウェーハ21の全面に、ネガタイプのEBレジスト28を塗布する。
図6(B)で、EB露光データ35を用いて、EBレジスト28上にEB描画を行う。これにより、EBレジスト28上の必要な箇所36だけがEB露光される。EB露光される箇所36は、データ抽出領域42内に含まれるレジストパターン25に対応する箇所である。第2レジストとしてのEBレジスト28の塗布膜厚は、NILによりあらかじめ形成されているレジストパターン25の高さ、その後のエッチングによる膜厚の減少等を考慮して最適値を求める。一般的には、NILで形成されたレジストパターン25の高さの1〜2倍程度の塗布膜厚である。
図6(C)で、EBレジスト28を現像する。ナノインプリントリソグラフィでは、図4(D)のパターン転写時にUVキュア(熱サイクル方式で硬化する場合は熱架橋)を行っている。したがって、その後にEBレジスト28の塗布やアルカリ現像を行っても、先に形成されたレジストパターン25に影響しない。この現像工程で、パターン欠陥27が検出されたレジストパターン25aの上に、EBレジストパターン39aが形成され、隣接するレジストパターン25bの上に、EBレジストパターン39bが形成される。パターン欠陥27のない部分は二重にパターニングされることになるが、正常なレジストパターン25bが存在する箇所ではEBレジスト28の塗布膜厚も比較的薄くなっており、トータルのレジスト膜厚では、パターン欠陥27がある箇所と無い箇所とで大きな差は生じない。
図7(A)で、アッシングにより不要なNILレジスト23を除去する。ナノインプリントリソグラフィでは、モールド10の押し付けによってレジストパターン25を形成するため、レジストパターン25にとって本来は必要のない部分にもNILレジスト23が残っている。そこで、不必要なNILレジスト23を除去するためにアッシングを行う。アッシング後、レジストパターン25と、抽出領域内41のレジストパターン25a、25b上に位置するEBレジスト39a、39bを合わせて、レジストマスク26として用いる。
図7(B)で、レジストマスク26を用いて、下地層22のエッチングを行う。このエッチングにより、レジストマスク26の厚さも若干低減する。第2レジスト28を用いたことにより生じるレジストマスク26の膜厚差は、下地層22のエッチング工程に影響しない。なお、図7(A)のアッシング工程と、図7(B)の下地層22のエッチングは、エッチング装置の構成によっては、1つのステップで行うことも可能である。
最後に、図7(C)でレジストマスク26を除去して、下地層22のパターン29が完成する。
<第2実施形態>
第1実施形態では、ウェーハ欠陥補正方法をNILに適用した。第2実施形態では、ウェーハ欠陥補正方法を、ArFリソグラフィやKrFリソグラフィなどの短波長フォトリソグラフィにおける欠陥修正に適用する。ArFレジストやKrFレジストのように、NILレジストと同種のレジストを用いる場合は、UVキュアや熱架橋で硬化させることによって、第1実施形態と同様の手法を用いることができる。
図8(A)で、形成すべき回路パターンの設計データ31を取得する。
図8(B)で、ArFリソグラフィにより、ウェーハ21上の下地層22上にレジストパターン55を形成する。具体的には、下地層22の全面にArFレジストを塗布し、ArF光源からの光を、レチクル(不図示)を介してウェーハ21上に照射し現像することで、レジストパターン55を形成することができる。このとき、レチクル上のパターン自体に存在する欠陥や、露光時の微細なばらつき、変動により、レジストパターン55にパターン欠陥57が生じ得る。
図8(C)で、レジストパターン55の形成後にウェーハ21の欠陥検査を行う。欠陥検査により、パターン欠陥57の存在する箇所が欠陥認識箇所51として検出される。欠陥認識箇所51の大きさや精度は、使用する欠陥検査装置によって異なる。光学式の検査装置では欠陥認識箇所51の範囲は比較的大きくなり、電子線を使用する検査装置では欠陥そのものをある程度認識することが可能である。
図8(D)で、欠陥検査で検出された欠陥認識箇所51を中心に、設計データを抽出するデータ抽出領域52を決定する。データ抽出領域52の大きさは、欠陥認識箇所51の大きさ情報から決めてもよい。データ抽出領域52の範囲は、ウェーハ欠陥検査装置のステージ位置と露光装置のステージ位置の誤差や、欠陥検査装置の精度等によってばらつくが、通常は数十nmスクエア〜数μmスクエアの範囲である。データ抽出領域52には、欠陥57が検出されたレジストパターン55aと、レジストパターン55aに隣接する複数のレジストパターン55bが含まれていてもよい。
図8(E)で、図8(D)で定めたデータ抽出領域52に対応する範囲の設計データを抽出し、EB露光データ35に変換する。設計データを抽出する際に、図8(D)で定めたデータ抽出領域52をその後のプロセスに適合するように微小な範囲で変更してもよい。
たとえば、データ抽出領域52の境界がレジストパターン55上に位置しないように、設計データが無い部分を境界とするように再定義する。これにより、余剰のEB露光データの発生を防止して、より精度の良い補正パターンを得ることができる。
次に、図9(A)で、レジストパターン55をキュアする。レジストパターン55のキュアは、UV光やEBの照射により行なってもよいし、熱キュアでもよい。また、両者を併用するキュアでもよい。後続のプロセスで用いるレジスト溶媒や現像液による変形、溶解を防止できる方法であれば、任意のキュア方法を用いることができる。
図9(B)で、レジストパターン55が形成されたウェーハ21の全面に、ネガタイプのEBレジスト28を塗布する。
図9(C)で、EB露光データ35を用いて、EBレジスト28上にEB描画を行う。これにより、EBレジスト28上の必要な箇所36がEB露光される。EB露光される箇所36は、抽出領域52内に含まれるレジストパターン55上に位置する。第2レジストとしてのEBレジスト28の塗布膜厚は、ArFリソグラフィにより形成されたArFレジストパターン55の高さ、その後のエッチングによる膜厚の減少等を考慮して最適値を求める。一般的には、ArFリソグラフィで形成されたArFレジストパターン55の高さの1〜2倍程度の塗布膜厚である。
図10(A)で、EBレジスト28を現像する。現像により、EB露光された箇所36だけにEBレジスト79が残る。具体的には、パターン欠陥57を有するレジストパターン55a上に、EBレジストパターン79aが形成され、抽出領域52内の隣接レジストパターン55b上に、EBレジストパターン79bが形成される。パターン欠陥57のない部分は二重にパターニングされることになるが、正常なレジストパターン55bが存在する箇所ではEBレジスト28の塗布膜厚も比較的薄くなっており、トータルのレジスト膜厚では、パターン欠陥57がある箇所と無い箇所とで大きな差は生じない。レジストパターン55と、EBレジストパターン79a、79bを合わせてレジストマスク56とする。
図10(B)で、レジストマスク56を用いて下地層22のエッチングを行う。第2レジスト28を用いたことにより生じるレジストマスク56の膜厚差は、下地層22のエッチング工程に影響しない。
最後に、図10(C)でレジストマスク56を除去して、下地層22のパターン29が完成する。
<装置構成>
図11は、第1実施形態および第2実施形態の方法を実施する半導体製造装置60の概略構成図である。半導体製造装置60は、ウェーハ検査装置61と、制御部63と、露光装置65を含む。ウェーハ検査装置61は、レジストパターンが形成されたウェーハの欠陥検査を行い、検出結果を欠陥検査データ62として出力する。ウェーハ検査装置61は必ずしも半導体製造装置60の構成要素でなくてもよい。外部の検査装置でウェーハ上のレジストパターンの欠陥を検出して欠陥検査データ62を取得してもよい。ウェーハ上のレジストパターンは、ナノインプリントリソグラフィにより形成されたパターンであってもよいし、短波長レーザを用いたフォトリソグラフィにより形成されたパターンであってもよい。欠陥検査後のウェーハは露光装置65に設置される。
制御部63は、欠陥検査データ62と設計データ31を入力とする。制御部63の補正領域抽出部66は、欠陥検査データ62から欠陥認識箇所を特定し、欠陥認識箇所を含む所定のデータ抽出領域を決定し、設計データ31からデータ抽出領域に対応する領域の設計データを抽出する。EB露光データ生成部57は、抽出した設計データをEB露光データに変換して補正データ35として出力する。
補正データ35は、露光装置65に供給される。露光装置65はEB露光部65aと、現像部65bと塗布部65cを含む。ウェーハ欠陥検査後のウェーハは、露光装置65の塗布部65cで、全面にEBレジストが塗布される。EBレジストが塗布されたウェーハに対して、補正データ35に基づくEB露光が行われる。これにより、EBレジスト上の一定領域内にだけ回路パターンが露光される。この露光により、先のウェーハ欠陥検査で検出されたパターンの欠陥が補正される。
半導体製造装置60では、ウェーハ検査装置61の精度に依存せずに、レジストパターンに生じた欠陥を補正することができる。なお、露光装置65は必ずしもEB露光装置である必要はなく、FIB露光装置や、紫外線レーザ露光装置など、直接描画に適した任意の露光装置を用いることができる。
上述した方法および装置を用いることで、ウェーハ中の欠陥数を所望のレベル以下に低減することができる。従来は欠陥数が多くて研究、開発の用途にしか使えなかったリソグラフィ手法でも、半導体デバイスの量産に適用することが可能になる。
以下の説明に対し、以下の付記を提示する。
(付記1)
設計データに基づいてウェーハ上に形成されたレジストパターンの欠陥を検出し、
前記検出結果に基づいて、前記欠陥が検出された箇所を含む一定の領域をデータ抽出領域として決定し、
前記データ抽出領域に対応する領域の前記設計データを露光用の補正データとして取得し、
前記欠陥検出後に、前記ウェーハの全面に第2レジストを塗布し、
前記補正データを用いて前記第2レジストを露光、現像することによって前記レジストパターンを補正する
ことを特徴とするウェーハ欠陥補正方法。
(付記2)
前記データ抽出領域は、当該データ抽出領域の境界線が前記レジストパターンの存在しない箇所に位置するように抽出されることを特徴とする付記1に記載のウェーハ欠陥補正方法。
(付記3)
前記データ抽出領域は、前記欠陥が検出された第1パターン要素と、前記第1パターン要素に隣接する複数の第2パターン要素を含むことを特徴とする付記1に記載のウェーハ欠陥補正方法。
(付記4)
前記第2レジストの露光、現像により、前記第1パターン要素上と前記第2パターン要素上に前記第2レジストが積層されて、レジストマスクの一部となることを特徴とする付記3に記載のウェーハ欠陥補正方法。
(付記5)
前記レジストパターンは、ナノインプリントリソグラフィにより形成されていることを特徴とする付記1に記載のウェーハ欠陥補正方法。
(付記6)
前記レジストパターンは、ArFフォトリソグラフィまたはKrFフォトリソグラフィにより形成されていることを特徴とする付記1に記載のウェーハ欠陥補正方法。
(付記7)
前記第2レジストは、ネガ型レジストであることを特徴とする付記1に記載のウェーハ欠陥方法。
(付記8)
設計データに基づいてウェーハ上に形成されたレジストパターンの欠陥検査結果を入力とし、前記欠陥検査結果に基づいて、パターン欠陥が検出された箇所を含む一定のデータ抽出領域を決定する補正領域抽出部と、
前記設計データから、前記データ抽出領域に対応する領域のデータを取得して露光用の補正データを生成する補正データ生成部と、
前記欠陥検査後の前記ウェーハ上に第2レジストを塗布する塗布装置と、
前記補正データに基づいて前記第2レジストを露光、現像する露光現像装置と、
を含む半導体製造装置。
(付記9)
前記補正領域抽出部は、前記データ抽出領域の境界線が前記レジストパターンの存在しない箇所に位置するように、前記データ抽出領域を決定することを特徴とする付記8に記載の半導体製造装置。
(付記10)
前記補正領域抽出部は、前記検出された欠陥を含む第1パターン要素と、前記第1パターン要素に隣接する複数の第2パターン要素を含む領域を、前記データ抽出領域として決定することを特徴とする付記8に記載の半導体製造装置。
(付記11)
前記露光装置は、前記第2レジストを露光、現像することにより、前記第1パターン要素上と前記第2パターン要素上に前記第2レジストが積層されたレジストマスクを形成することを特徴とする付記10に記載の半導体製造装置。
10 NIL用のモールド
21 ウェーハ
22 下地
25、55 レジストパターン
28 第2レジスト
26、56 レジストマスク
27、57 パターン欠陥
31 設計データ
35 EB露光データ(補正データ)
41、51 欠陥認識箇所
42、52 データ抽出領域
60 半導体製造装置
61 ウェーハ検査装置
63 制御部
65 露光装置
65a EB露光部
65b 現像部
65c 塗布部
66 補正領域抽出部
67 EB露光データ(補正データ)生成部

Claims (8)

  1. 設計データに基づいてウェーハ上に形成されたレジストパターンの欠陥を検出し、
    前記検出結果に基づいて、前記欠陥が検出された箇所を含む一定の領域をデータ抽出領域として決定し、
    前記データ抽出領域に対応する領域の前記設計データを露光用の補正データとして取得し、
    前記欠陥検出後に、前記ウェーハの全面に第2レジストを塗布し、
    前記補正データを用いて前記第2レジストを露光、現像することによって前記レジストパターンを補正する
    ことを特徴とするウェーハ欠陥補正方法。
  2. 前記データ抽出領域は、当該データ抽出領域の境界線が前記レジストパターンの存在しない箇所に位置するように抽出されることを特徴とする請求項1に記載のウェーハ欠陥補正方法。
  3. 前記データ抽出領域は、前記欠陥が検出された第1パターン要素と、前記第1パターン要素に隣接する複数の第2パターン要素を含むことを特徴とする請求項1に記載のウェーハ欠陥補正方法。
  4. 前記第2レジストの露光、現像により、前記第1パターン要素上と前記第2パターン要素上に前記第2レジストが積層されて、レジストマスクの一部となることを特徴とする請求項3に記載のウェーハ欠陥補正方法。
  5. 設計データに基づいてウェーハ上に形成されたレジストパターンの欠陥検査結果を入力とし、前記欠陥検査結果に基づいて、パターン欠陥が検出された箇所を含む一定のデータ抽出領域を決定する補正領域抽出部と、
    前記設計データから、前記データ抽出領域に対応する領域のデータを取得して露光用の補正データを生成する補正データ生成部と、
    前記欠陥検査後の前記ウェーハ上に第2レジストを塗布する塗布装置と、
    前記補正データに基づいて前記第2レジストを露光、現像する露光現像装置と、
    を含む半導体製造装置。
  6. 前記補正領域抽出部は、前記データ抽出領域の境界線が前記レジストパターンの存在しない箇所に位置するように、前記データ抽出領域を決定することを特徴とする請求項5に記載の半導体製造装置。
  7. 前記補正領域抽出部は、前記検出された欠陥を含む第1パターン要素と、前記第1パターン要素に隣接する複数の第2パターン要素を含む領域を、前記データ抽出領域として決定することを特徴とする請求項5に記載の半導体製造装置。
  8. 前記露光装置は、前記第2レジストを露光、現像することにより、前記第1パターン要素上と前記第2パターン要素上に前記第2レジストが積層されたレジストマスクを形成することを特徴とする請求項7に記載の半導体製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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