JP2014232616A - 色素増感太陽電池モジュール、植物育成ハウス及び建築物 - Google Patents

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Abstract

【課題】円筒型色素増感太陽電池において変換効率をさらに高くすることができるモジュール構造を提供する。
【解決手段】色素を付着させた光電極と、対極と、電解質層とを円筒形の透明管内に設けた円筒型色素増感太陽電池セル1が、互いに離間した状態で横に並べて複数設けられ、一つのフレーム2で保持されている。セル1の外径をφ、セル1の離間距離をgとしたとき、0.3≦g/φ≦2である。各セル1は、両端部でソケット21により着脱自在に保持されている。
【選択図】図4

Description

この出願の発明は、色素増感太陽電池に関するものである。
色素増感太陽電池は、半導体表面に付着させた色素を太陽光によって励起し、励起によって放出された電子を半導体に注入することで発電させる太陽電池である。色素増感太陽電池は、結晶系太陽電池や薄膜系太陽電池のように真空プロセスを利用しないため製造コストの大幅な削減が可能であり、また運搬や取り扱いも容易なことから設置コストを非常に安価にできる。他方、変換効率の低さが欠点とされているが、特許文献1〜3に開示されているように、全体を円筒形にすることにより変換効率を高める提案もされており、次世代の太陽電池の一つとして実用化が期待されている。
図9は、従来の円筒型色素増感太陽電池の断面構造を示した概略図である。図9に示すように、円筒型色素増感太陽電池は、円筒形の透明管14内に、集電極15、光電極11、電解質層13、対極12を設けた断面構造を有する。透明管14内の最も外側に集電極15が位置し、その内側に光電極11が設けられ、中央に設けられた対電極12と光電極11との間に電解質層13が介在する構造となっている。尚、集電極15や光電極11は円筒形、対極12は円柱形であり、いずれも透明管14と同軸である。
集電極15には、ITOのような透明導電体が使用される。光電極11は、作用極ともいうべきものであり、半導体に色素を付着させたもので形成される。電解質層15としては、ゲル状又は液状のもの(電解液)が使用される。
透明管14に入射した光は集電極15を透過して、光電極11上の色素を励起し、励起により放出された電子を半導体が受け取る。電子を失った色素は電解質層13から電子を奪って還元され、電解質層13に発生した正孔は対極12で電子を受け取る。集電極15は光電極11から電荷を集め、集電極15と対極12との間で起電力が生じる。尚、集電極15が光電極11と電解質層13との間に設けられる場合もあり、この場合には集電極15は透明な材質ではない場合もある。
特許4840540号公報 特開2003−77550号公報 特開2007−12545号公報 特許48772426号公報
図10は、円筒型色素増感太陽電池の長所について示した概略図であり、パネル型(平板型)色素増感太陽電池と円筒型色素増感太陽電池について太陽光の受光状況を対比して示した図である。図10(1−1)(1−2)には太陽光が真上から入射する場合が示され、(2−1)(2−2)には太陽光が斜め上から入射する場合が示されている。
周知のように、パネル型の場合、垂直入射(図10(1−1))の場合に比べ斜め入射(図10(1−2))の場合には変換効率が低下する。一方、円筒型の場合には、360度どこから入射しても基本的同様の発電性能が発揮されるので、斜め入射(図10(2−2))の場合にも垂直入射(図10(2−1))の場合と同等の変換効率が得られる。従って、同じ占有スペースに太陽電池が配置された場合に、一日のトータルの発電量で見ると、円筒型の方が変換効率が高くなる。
図11は、円筒型色素増感太陽電池の優位性を確認したシミュレーション実験の結果を示した図である。この実験では、パネル型の色素増感太陽電池と円筒型の色素増感太陽電池を製作した。パネル型と円筒型とで長さは同じとし、パネルの幅と円筒の直径とは同じものとした。光電極その他の基本的構造は同様とした。
図11の縦軸は単位時間当たりの発電量(相対値)、横軸は時刻である。尚、この実験では、太陽光の強度としては日本の春分の日であってAM(エアマス)1.5の場合を想定し、日の出から日の入りまでの単位時間当たりの発電量をソーラーシミュレータにより1時間毎にシミュレートした。図11に示すように、円筒型の場合、パネル型に比べて全体的に発電量が多く、特に太陽高度が低い朝と夕方の時刻での特に発電量が多くなる。
このように、円筒型色素増感太陽電池では、パネル型に比べて太陽光の入射角度特性において優れている。垂直入射に比べて斜め入射の場合に変換効率が低下する点は、結晶系や薄膜系のパネル型太陽電池一般に言えることである。従って、入射角度特性に優れた円筒型色素増感太陽電池は、入射角度が様々に変わる1日の(又は1年の)トータルの発電効率という点では、結晶系や薄膜系のパネル型太陽電池に匹敵する可能性がある。
しかしながら、発明者の研究によると、モジュール全体の変換効率という点では、円筒型色素増感太陽電池のポテンシャルを十分に活かされていない。モジュール全体として検討すると、円筒型色素増感太陽電池は変換効率をさらに高める余地を残している。
この出願の発明は、上記の点を考慮して為されたものであり、円筒型色素増感太陽電池において変換効率をさらに高くすることができるモジュール構造を提供するものである。
上記課題を解決するため、本願の請求項1記載の発明は、色素を付着させた光電極と、対極と、光電極と対極との間に介在された電解質層とを円筒形の透明管内に設けた円筒型色素増感太陽電池セルを備えた色素増感太陽電池モジュールであって、
円筒型色素増感太陽電池セルは、複数横に並べて配置されており、
複数の円筒型色素増感太陽電池セルを互いに離間した位置において保持するフレームを備えているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項2記載の発明は、前記請求項1の構成において、前記複数の円筒型色素増感太陽電池セルは、一つのフレームによって保持されているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項3記載の発明は、前記請求項1又は2の構成において、前記各円筒型色素増感太陽電池の外径をφ、前記各円筒型色素増感太陽電池の離間距離をgとしたとき、0.3≦g/φ≦2であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項4記載の発明は、前記請求項1、2又は3の構成において、前記フレームは、各色素増感太陽電池セルを長さ方向の両端部で着脱自在に保持するソケットを備えているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項5記載の発明は、前記請求項1乃至4いずれかの構成において、前記複数の円筒型色素増感太陽電池セルは同じ長さのものであり、前記フレームは方形の枠状であるという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項6記載の発明は、屋根又は外壁の全部又は一部が採光部となっている植物育成ハウスであって、採光部が背後に位置する状態で請求項1乃至5いずれかに記載の色素増感太陽電池モジュールが屋根又は外壁に取り付けられており、色素増感太陽電池モジュールが備える前記円筒型色素増感太陽電池セルで発生した電力を内部の植物の育成に利用する育成モジュールが設けられているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項7記載の発明は、前記請求項6の構成において、前記屋根又は外壁に取り付けられた前記色素増感太陽電池モジュールは、各色素増感太陽電池セルの長手方向が正面視で鉛直方向に向いているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項8記載の発明は、前記請求項6又は7の構成において、内部に長日用光源が設けられており、前記育成モジュールは、前記色素増感太陽電池モジュールで発生した電力を蓄える蓄電部と、蓄電部で蓄えられている電力を長日用光源に日の出前及び又は日没後に供給して長日用光源を点灯させる制御部とを備えているという構成を有する。
また、上記課題を解決するため、請求項9記載の発明は、太陽光に晒される屋根又は壁面を有する建築物であって、当該屋根又は壁面には、円筒型色素増感太陽電池セルが複数離間して横に並べて取り付けられており、各円筒型色素増感太陽電離セルは、正面視で長手方向が鉛直方向に向いているという構成を有する。
以下に説明する通り、本願の請求項1記載の発明によれば、複数の円筒型色素増感太陽電池セルが離間した状態で横に並べて設けられているので、変換効率が高くなる。また、各円筒型色素増感太陽電池セルの間を太陽光が通過することができるので、内部への採光が必要な建築物の屋根や壁に好適に配置することができる。その上、背後に散乱光が存在する場合、背後からの散乱光の入射によっても発電がされるので、さらに変換効率が高くなる。
また、請求項2記載の発明によれば、上記効果に加え、複数の円筒型色素増感太陽電池セルが一つのフレームで保持されているので、モジュールの運搬や設置がより容易になる。
また、請求項4記載の発明によれば、上記効果に加え、フレームは、各色素増感太陽電池セルを長さ方向の両端部で着脱自在に保持するソケットを備えているので、メンテナンスの作業が容易になったり、メンテナンスのコストが安価になったりする効果が得られる。
また、請求項5記載の発明によれば、上記効果に加え、各円筒型色素増感太陽電池セルは同じ長さのものであり、フレームは方形の枠状であるので、方形の空きスペースに対して無駄無く設置できるモジュールとなる。
また、請求項6記載の発明によれば、育成モジュールで使用される電力を色素増感太陽電池モジュールが発電した電力で賄えるので電気代が節約できる。その上、色素増感太陽電池モジュールは各色素増感太陽電池セルが離間していて太陽光が通過できるので、離間間隔を適宜設定することで十分な量の太陽光を内部の植物に供給することができる。
また、請求項7記載の発明によれば、上記効果に加え、各色素増感太陽電池セルの長手方向が正面視で鉛直方向に向いているので、汚れが付着したりゴミが溜まったりすることが少なく、この点で好適となる。
また、請求項8記載の発明によれば、上記効果に加え、育成モジュールが長日調整を行うので、長日植物の育成の際に好適なものとなる。
また、請求項9記載の発明によれば、複数の円筒型色素増感太陽電池セルが離間した状態で横に並べて設けられているので、変換効率が高くなる。また、各円筒型色素増感太陽電離セルは、正面視で長手方向が鉛直方向に向いているので、汚れやゴミは溜まりにくく、汚れやゴミによる変換効率の低下は発生しにくい。
実施形態の色素増感太陽電池モジュールの斜視概略図である。 実施形態の色素増感太陽電池モジュールが備える円筒型色素増感太陽電池セルの断面概略図であり、(1)は長手方向に垂直な面での断面概略図、(2)は長手方向に沿った面での断面概略図である。 実施形態の色素増感太陽電池モジュールにおける円筒型色素増感太陽電池セルの保持構造について示した断面概略図である。 実施形態の色素増感太陽電池モジュールの断面概略図であり、円筒型色素増感太陽電池セルの長手方向に垂直な方向での断面概略図である。 実施形態の色素増感太陽電池モジュールの長所について示した概略図である。 実施形態の色素増感太陽電池モジュールの設置例を示した断面概略図である。 実施形態の植物育成ハウスの正面概略図である。 実施形態の植物育成ハウスが備える育成モジュールの概略構成を示す図である。 従来の円筒型色素増感太陽電池の断面構造を示した概略図である。 円筒型色素増感太陽電池の長所について示した概略図であり、パネル型(平板型)色素増感太陽電池と円筒型色素増感太陽電池について太陽光の受光状況を対比して示した図である。 円筒型色素増感太陽電池の優位性を確認したシミュレーション実験の結果を示した図である。
次に、本願発明を実施するための形態(実施形態)について説明する。
図1は、実施形態の色素増感太陽電池モジュールの斜視概略図である。図1に示す色素増感太陽電池モジュールは、複数の円筒型色素増感太陽電池1を備えている。以下、モジュールと区別するため、円筒型色素増感太陽電池1を円筒型色素増感太陽電池セル又は単に円筒型セルと呼ぶ。
図1に示すように、複数の円筒型セル1は、横に並べて配置されている。この実施形態では、各円筒型セル1は、長手方向(円筒の軸方向)が互いに平行になるように配置されている。
複数の円筒型セル1は、一つのフレーム2によって保持されている。フレーム2は、図1に示すように方形の枠状である。方形の一辺の方向は、各円筒型セル1の長手方向に一致している。
図2は、実施形態の色素増感太陽電池モジュールが備える円筒型色素増感太陽電池セルの断面概略図であり、(1)は長手方向に垂直な面での断面概略図、(2)は長手方向に沿った面での断面概略図である。図2に示すように、円筒型セル1は、色素を有する光電極11と、対極12と、光電極11と対極12との間に介在された電解質層13とを円筒形の透明管14内に設けた構造を有している。また、透明管14の内部であって光電極11の外側には、集電極15が設けられている。
透明管14は、この実施形態では石英ガラス製であるが、硼珪酸ガラス、ソーダガラス等の材料が用いられることもある。
光電極11は、半導体に色素を付着させたものである。半導体は、n型であることが好ましく、酸化チタンや酸化スズ等の金属酸化物や硫化亜鉛のような金属硫化物が使用される。色素は、可視域から赤外域の光を吸収するものであれば特に制限なく使用することができ、有機色素や金属錯体が使用される。例えば、メロシアン、キノシアニン、クリプトシアニンなどのシアニン系色素や、銅、ルテニウム、オスミウム、鉄又は亜鉛などの錯体が使用される。
電解質層13は、この実施形態で液相のものであり、ヨウ素系や臭素系のものが使用される。尚、電解質層13は、少なくとも光電極11と対極12との間に充填される量が透明管14内に封入される。
対極12は、導電材料で形成されるが、電解質層13の材料に対する耐蝕性が高いことが好ましく、例えばチタンや白金が用いられる。この実施形態では、対極12は円筒状となっている。図2(1)に示すように、各部材は透明管14に対して同軸となっており、中央から対極12、光電極11、集電極15の順となっている。集電極15としては、従来と同様、ITOのような透明導電体が使用されている。尚、理論的には、光電極11のみで電荷の取り出しができれば集電極15が設けられないこともあり得る。
尚、集電極15は、透明管14に対して湿式コーティングその他の方法により透明導電膜を作成することで形成される。光電極11は、色素を付着させた半導体微粒子を堆積させたり、又は焼結したりすることで形成され、多孔質の構造であることが好ましい。この他、各部の形成方法や製造方法については、特許文献1〜4を参照することができる。
また、図2(2)に示すように、透明管14の両端は封止されており封止部141となっている。封止は、液相である電解質層13の漏出を防止する他、透明管14内に水や空気(酸素)といった有害な物質が侵入しないようにするものである。封止は、透明管14の両端を加熱して軟化させた状態で圧力を加えて潰す(圧潰する)ことで行われる。詳細は特許文献1に開示されているので、省略する。
尚、封止は、リード16を挿通させた状態で行われ、封止部141はリード16が貫通した状態で気密及び液密な状態となっている。リード16は、この実施形態では棒状であるが、ワイヤー状のものや、二つの棒状又はワイヤー状の導体を金属箔でつないだものが採用されることもある(特許文献1参照)。
両端のリード16は、透明管14内で作られた電気を取り出すためのものであり、図2(2)に示すように、導線161により一方は対極12に接続され、他方は集電極15に接続されている。尚、図示は省略されているが、一方のリード16は、ロッド部により対極12に接続されており、透明管14内での対極12の保持に兼用されている。
図3は、実施形態の色素増感太陽電池モジュールにおける円筒型色素増感太陽電池セル1の保持構造について示した断面概略図である。図1に示すように、フレーム2は、方形の枠状であり、対向する二辺で円筒型セル1の両端を保持している。図3には、フレーム2に一辺における保持構造が示されているが、対向する辺でも同様である。
図3に示すように、フレーム2の一辺は、開口を下側に向けた略コ状の断面形状を有している。フレーム2の下側には、ソケット21が設けられている。ソケット21は、ソケット台座26によりフレーム2に固定されている。
ソケット21は、ほぼ円筒状の部材であり、軸方向がフレーム1の他の一辺の方向に向いた姿勢でソケット台座26により保持されている。ソケット21の一方の側の端部は、内径が少し小さくなっており、この部分に円筒型セル1の端部が差し込まれて保持される。説明の都合上、ソケット21において円筒型セル1が位置する側を内部側、これとは反対側を外部側とする。
図3に示すように、ソケット21は、円筒型セル1を保持した端部の内面にパッキン22を有している。パッキン22の内径は、色素増感太陽電池セル1の透明管14の端部の外径より少し大きい。このため、図3に示すように透明管14の端部が差し込まれると、パッキン22が少し圧縮され、これにより気密且つ液密の状態となる。尚、パッキン22に代えて又はパッキン22に加えて、Oリングが設けられることもある。
ソケット21の外部側には、保持された円筒型セル1の導通のためのコネクタ端子23が設けられている。リード16の先端部は細い棒状となっており、封止部141から露出して伸びている。コネクタ端子23は、このリード16の先端部が差し込まれる部材となっている。即ち、コネクタ端子23は、狭い凹部を形成するように折り曲げられた部材となっている。リード16の先端部は、この凹部の開口を押し広げるようにして差し込まれる。
また、図3に示すように、コネクタ端子23は、板バネ部24を有している。即ち、コネクタ端子23は、リード16の先端が差し込まれた屈曲部を下端に有し、屈曲部から上方に延びる板状の部位が板バネ部24となっている。板バネ部24の上部は、絶縁材27を介してソケット台座26に固定されている。尚、板バネ部24の上端には導線25が接続されており、導線25は、モジュールから電力を取り出すための不図示の出力端子に接続されている。
上述した円筒型セル1の保持構造において、円筒型セル1は着脱自在となっている。円筒型セル1を装着する場合、一方のソケット21に対して内部側から円筒型セル1の一方の端部をソケット21に差し込み、一方のリード16の先端部を一方のコネクタ端子23に差し込む。そして、一方のコネクタ端子23を円筒型セル1で少し押しながら、円筒型セル1の他方の端部を他方のソケット(図3中不図示)に差し込む。その後、一方のコネクタ端子23の板バネ部24の弾性によって円筒型セル1を他方のコネクタ端子に向けて移動させ、他方のリード16の先端部を他方のコネクタ端子に差し込む。これにより、装着が完了する。
一対のコネクタ端子23の自由状態の離間間隔は、円筒型セル1の全長(両側のリード16の先端間の長さ)よりも少し狭くなっており、装着が完了すると、各コネクタ端子23は板バネ部24の弾性によりリード16の先端に押し付けられた状態となり、導通が確保される。
円筒型セル1の取り外しは、装着とは逆の手順であり、コネクタ端子23の板バネ部24の弾性に抗しながら円筒型セル1全体をどちらか一方の側に少し移動させ、他方の側の端部をソケット21から引き抜く。この際、他方の側のリード16の先端はコネクタ端子23から外れる。そして、他方の側の端部を少し下に下げてセル1全体を斜めの姿勢にしながら一方の側の端部をコネクタから引き抜く。この際、一方の側のコネクタ端子23からリード16の先端が外れる。
図4は、実施形態の色素増感太陽電池モジュールの断面概略図であり、円筒型色素増感太陽電池セルの長手方向に垂直な方向での断面概略図である。図1及び図4に示すように、実施形態の色素増感太陽電池モジュールは、複数の円筒型セル1が横に並べて設けられているものの、各円筒型セル1は接触しておらず、透明管14の間にスペースが存在している。この点は、円筒型色素増感太陽電池の特性をより活かし、変換効率をより高める工夫となっている。この点について、図5を参照して説明する。図5は、実施形態の色素増感太陽電池モジュールの長所について示した概略図である。
図5では、比較のため、複数の円筒型セル1を横に並べて接触させて配置した場合が示されている。図5中の(1−1)及び(2−1)は、太陽光が真上から入射する場合、又は各円筒型セル1を正面視で長手方向が鉛直となるように配置した状態で太陽光が南中にある場合を示している。また、図5中の(2−1)及び(2−2)は、太陽光が各円筒型セル1に斜めに入射する場合を示しており、各円筒型セル1を正面視で長手方向が水平になるように配置した場合や、正面視で長手方向が鉛直になるように配置した状態で太陽が南中以外の位置にある場合が想定されている。
太陽光が真上から入射する場合(又は垂直配置で太陽が南中位置の場合)は、図5(1−1)に示す接触配置の場合も、図5(2−1)に示す離間配置の場合も、各円筒型セル1に入射して発電に利用される太陽光の量は実質的に変わらない。しかしながら、太陽光が斜めに入射する場合、図5(1−2)に示すように、接触配置では、隣接する円筒型セル1に太陽光が一部遮蔽される。一方、離間配置では隣接するセル1による遮蔽は無いか又は非常に少ない。このため、発電に利用される太陽光の量は、離間配置の場合には接触配置に比べて多くなる。図5では、太陽光の入射量を等間隔に配置した矢印で模式的に示されている。一例として、一つの円筒型セル1の直径の領域内に矢印5本分の太陽光が入射するとすると、図5(1−2)に示す接触配置で斜め入射の場合、二つの円筒型セル1に入射する太陽光の量は、遮蔽のため矢印7本分となる。一方、離間配置の場合、この例では矢印9本分の太陽光が二つの円筒型セル1に入射する。
図5の(1−1)や(2−1)の状態は特別な場合で、殆どの場合、太陽光は円筒型セル1に斜めに入射する。従って、離間配置を採用する実施形態の構造は、殆どの場合で高い変換効率を実現できる優れた構造となっている。この場合の変換効率は、接触配置と離間配置とを比べた場合の変換効率であり、一つの円筒型セル当たりの変換効率である。尚、図10と図5(2−2)を対比すると解るように、一定の領域当たりで比較した場合、パネル型色素増感太陽電池セル1と、離間配置の円筒型色素増感太陽電池セル1では、入射する太陽光の量はほぼ変わらないものの、セル1内の光電極11に対して垂直又は垂直に近い角度で入射する光の量が多いので、変換効率が高くなる。
上述した離間配置の構造において、各円筒型セル1の離間距離(図4中にgで示す)は、占有スペースと変換効率との関係から重要である。離間距離gが限度以上に狭くなると、隣りのセル1によって遮蔽される太陽光が多くなり、変換効率の向上の効果が十分に得られなくなる。離間距離gが限度以上に広くしてもそれ以上は変換効率向上の効果は得られず、モジュールの占有スペースが大きくなるのみとなる。離間距離gは、円筒型セル1の外径をφとすると、0.3φ≦g≦2φとすることが好ましく、φ≦g≦1.5φとするとより好ましい。
このように各円筒型セル1を離間配置した構造は、別の観点でも変換効率の向上に寄与している。この点について、以下に説明する。
実施形態のように複数の円筒型セル1を離間配置した構造は、各円筒型セル1の間の隙間を通して太陽光が通過できることを意味する。この構造は、太陽電池モジュールを配置した場合でもモジュールによって完全には遮光されないことを意味し、この点は、現在普及しているパネル型太陽電池モジュールと顕著に相違する。
部分的ではあるが光が通過できる特徴を活かすことを考慮すると、実施形態の色素増感太陽電池モジュールは、採光の必要のある屋根や壁面に設置すると好適ということになる。例えば、ビニールハウスや温室のような植物育成ハウスの屋根や壁面、オフィスビルや住居における採光用の開口(窓)等である。
図6は、このような設置例について概略的に示した図である。この設置例において、建築物は、屋根又は壁に採光部3を有する。採光部3は、光透過性のシートや光透過板、窓ガラス等である。実施形態の色素増感太陽電池モジュール10は、採光部3が後に位置する状態で屋根又は壁に取り付けられている。即ち、フレーム2を固定具31によって屋根又は壁に固定することで取り付けられている。
図6に示すように、屋内への採光部3が背後に位置する状態で実施形態の色素増感太陽電池モジュール10が配置された場合、太陽光の一部L1は各円筒型セル1の間のスペースを通過し、採光部3を透過して屋内に達する。この光は、屋内で散乱し、一部が採光部3を再び透過して戻ってくる。そして、この戻ってきた散乱光L2は各円筒型セル1の背面に入射し、発電に利用され得る。特に、色素増感太陽電池は弱い光でも発電できることで知られており、実施形態のモジュールはこの点でも色素増感太陽電池の特性を活かしたものであると言える。尚、各円筒型セル1の離間距離gは、採光をより多くする観点から、上述した限度以上の値とされることもあり得る。
図5(1−1)及び(1−2)に示すように、各セル1を接触させて配置した場合、モジュールによって太陽光は実質的にすべてが遮蔽されるので、上記のような背面から入射する光による発電作用は実質的に得られない。即ち、実施形態の色素増感太陽電池モジュールは、各円筒型セル1を離間配置することで採光の必要のある建築物の屋根や壁面への設置を可能にするとともに、屋内から戻ってくる散乱光をも利用可能にすることでさらに変換効率を高める意義を有している。
尚、各円筒型セル1がソケット21により保持されて着脱自在になっている点は、メンテナンス性を向上させるものとなっている。即ち、いずれかの円筒型セル1が劣化、故障その他の不具合により交換が必要になった場合、その円筒型セル1のみを取り外して交換することができ、モジュール全体を交換する必要がない。このため、メンテナンスの作業が容易で、交換に要するコストも安価となる。
また、各円筒型セル1が一つのフレーム2で保持されている点は、モジュールの運搬や設置をより容易にする意義を有する。即ち、フレーム2を保持することで各円筒型セル1を一体に移動させたり運搬したりすることができる。そして、フレーム2を所定箇所に固定することで、各円筒型セル1の所定箇所への設置も完了する。このため、運搬や設置が容易である。この点は、色素増感太陽電池の優位性をさらに際立たせることになる。尚、「一つのフレーム」とは、複数の円筒形セル1が一体に移動させた運搬したりすることができる点で一つということであり、一つのフレーム2が複数の部材を連結することで形成されている場合を排除するものではない。
尚、この実施形態では、各円筒型セル1はすべて同じ長さであり、フレーム2は方形の枠状となっている。この点は、建築物の屋根や壁面におけるスペースを無駄無く使用できる意義を有する。即ち、切妻型の屋根のように、太陽電池モジュールを設置するスペースとして方形の空きスペースが確保されることが多い。このため、方形のフレーム2で各円筒型セル1を一体保持した実施形態のモジュールは、空きスペースを無駄無く使用し、より大きな領域を太陽光発電のスペースとして利用することができる。
次に、植物育成ハウスの発明の実施形態について説明する。
図7は、実施形態の植物育成ハウスの正面概略図である。実施形態の植物育成ハウスは、ビニールハウスや温室のように内部で植物を育成する建築物である。周知のように、このような植物育成ハウスは屋根及び壁の全部が採光部となっている。採光部は、ビニールシートであったり、ガラス又はアクリル等でできた光透過板であったりするそして、実施形態の植物育成ハウスでは、採光部4が背後に位置する状態で、色素増感太陽電池モジュール10が設置されている。
色素増感太陽電池モジュール10は、前述した実施形態に係るものであり、複数の円筒型セル1を備えており、各円筒型セル1が離間した状態で横に並べて配置された構造のものである。従って、屋根や壁の採光部4は色素増感太陽電池モジュール10で覆われているものの、各円筒型セル1の間のスペースを通って太陽光が屋内に入射し得る。
実施形態の植物育成ハウスは、色素増感太陽電池モジュール10が発生させた電力を内部の植物の育成に利用する育成モジュール5を備えている。この実施形態では、育成モジュール5は、長日調整を行うものとなっている。長日調整とは、ハウス内に設けられた長日用光源を日の出前後又は日没前後に点灯させて人工的に日照時間を長くする調整を意味する。
育成モジュール5について、図7及び図8を使用して説明する。図8は、実施形態の植物育成ハウスが備える育成モジュール5の概略構成を示す図である。
実施形態の植物育成ハウスは、内部に長日用光源6を備えている。長日用光源6としては、白色LEDが使用されている。図7に示すように、育成モジュール5は、色素増感太陽電池モジュール10が発生させた電力を蓄える蓄電部51と、長日用光源6に供給する電圧を調整する電圧調整器52と、蓄電部51について蓄電・放電を切り替える切替器53と、電圧調整器52や切替器53を制御する制御部54等から構成されている。
この実施形態では、長日用光源6はLEDであるので、電圧調整器52としてはDC/DC変換器が使用されている。電圧調整器52は、蓄電部51からの出力電圧を長日用光源6に適した直流電圧に調整する。
制御部54は、昼間は、各色素増感太陽電池セル1と蓄電部51とを導通させて蓄電する一方、長日用光源6に対しては蓄電部51を遮断する。そして、夜間には、色素増感太陽電池セル1と蓄電部51とを遮断する一方、夜間の一部の時間帯で蓄電部51を長日用光源6に導通させ、長日用光源6を点灯させる。一部の時間帯とは、日の出前及び又は日没後の時間帯であり、行うべき長日調整に従って予め設定された時間帯である。場合によっては、日の出後の日照の弱い時間帯及び又は日没前の日照の弱い時間帯において長日用光源6を点灯させる場合もあり得る。制御部54には、長日用光源6を点灯させるべき時間帯が予め設定又は記憶された設定回路又は記憶部が設けられており、設定又は記憶に従って制御部54は切替器53を制御するようになっている。
尚、蓄電部51としては、リチウムイオン電池のような二次電池や電気二重層等のスーパーキャパシタンス、又はそれらの蓄電手段を組み合わせたもの等が使用される。
また、各色素増感太陽電池セル1の電気的な接続については、直列接続として電力を取り出す場合が多いが、並列接続とする場合もあり得る。
このような植物育成ハウスによれば、育成する植物に応じて長日調整をする際、太陽電池で作った電力を用いるので、電気代が節約できる。この際、円筒型色素増感太陽電池を使用しているので、パネル型を用いる場合に比べて変換効率が高く、長日調整が効率良く行える。そして、各円筒型色素増感太陽電池セル1が離間して配置されているので、屋根及び又は壁に配置しつつも採光が可能であり、背後から入射する散乱光も利用できるのでさらに変換効率が高くなる。
単に太陽光発電を利用するだけであれば、パネル型のモジュールを植物育成ハウスの近くの空き地に設置することも考えられる。しかしながら、このようにすると太陽電池モジュールのためだけにスペースを要していることになるので、敷地に余裕がないと実現できない。実施形態の植物育成ハウスは、屋根や壁に色素増感太陽電池モジュール10を設置しているので、敷地に余裕がない場合にも実現可能である。植物育成ハウスの屋根や壁は、採光の観点から太陽電池のような遮蔽物を置くことは通常考えられないが、実施形態の植物育成ハウスは、離間配置の円筒型色素増感太陽電池モジュールを採用することで、常識的な考えに反して植物育成ハウスの屋根や壁への太陽電池モジュールの設置を可能にしている。
尚、上記各実施形態において、建築物の屋根や外壁に色素増感太陽電池モジュール10を設置する場合、各円筒型セル1の向きについて二つの配置があり得る。一つは、各円筒型セル1の長手方向が正面視で鉛直方向を向いた配置であり、他の一つは水平方向を向いた配置である。どちらの配置でも隣りの円筒型セル1による遮蔽を防止して変換効率を向上させる効果は同様であるが、鉛直方向を向いた配置の方が汚れ防止の観点で好ましい。即ち、水平配置では、各円筒型セル1の上面に汚れが付着したりゴミが溜まったりし易い。汚れやゴミは太陽光を遮蔽し、その分では変換効率が低下する。鉛直配置の場合、汚れやゴミは溜まりにくい。仮に汚れが付いたとしても、雨水によって流され易い。従って、汚れやゴミによる太陽光遮蔽の問題は水平配置に比べて小さい。図6や図7では、色素増感太陽電池モジュール10は側面視となっているが、鉛直配置の例となっている。
また、各実施形態において、「円筒」の語は広く解釈されるものであり、幾何学的に厳密な意味における円筒のみならず、断面楕円形のものも「円筒」の概念に含まれるものとする。尚、断面楕円形の色素増感太陽電池セル1が使用される場合、離間距離gの上限、下限については、各円筒型セルを並べた方向における各円筒型セルの幅をφとし、前述した関係式を適用すれば良い。
また、各実施形態において、複数の円筒型セル1は横に並べて配置されているが、これは、各円筒型セル1の長手方向が平行である場合には限られない。長手方向が僅かな角度を成して交差する場合も、「横に並べて」と言い得る。
1 円筒型色素増感太陽電池セル
10 色素増感太陽電池モジュール
11 光電極
12 対極
13 電解質層
14 透明管
141 封止部
15 集電極
16 リード
2 フレーム
21 ソケット
22 パッキン
23 コネクタ端子
24 板バネ部
3 採光部
4 採光部
5 育成モジュール
51 蓄電部
52 電圧調整器
53 切替器
54 制御部
6 長日用光源

Claims (9)

  1. 色素を付着させた光電極と、対極と、光電極と対極との間に介在された電解質層とを円筒形の透明管内に設けた円筒型色素増感太陽電池セルを備えた色素増感太陽電池モジュールであって、
    円筒型色素増感太陽電池セルは、複数横に並べて配置されており、
    複数の円筒型色素増感太陽電池セルを互いに離間した位置において保持するフレームを備えていることを特徴とする色素増感太陽電池モジュール。
  2. 前記複数の円筒型色素増感太陽電池セルは、一つのフレームによって保持されていることを特徴とする請求項1記載の色素増感太陽電池モジュール。
  3. 前記各円筒型色素増感太陽電池の外径をφ、前記各円筒型色素増感太陽電池の離間距離をgとしたとき、0.3≦g/φ≦2であることを特徴とする請求項1又は2記載の色素増感太陽電池モジュール。
  4. 前記フレームは、各色素増感太陽電池セルを長さ方向の両端部で着脱自在に保持するソケットを備えていることを特徴とする請求項1、2又は3記載の色素増感太陽電池モジュール。
  5. 前記各円筒型色素増感太陽電池セルは同じ長さのものであり、前記フレームは方形の枠状であることを特徴とする請求項1乃至4いずれかに記載の色素増感太陽電池モジュール。
  6. 屋根又は外壁の全部又は一部が採光部となっている植物育成ハウスであって、採光部が背後に位置する状態で請求項1乃至5いずれかに記載の色素増感太陽電池モジュールが屋根又は外壁に取り付けられており、色素増感太陽電池モジュールが備える前記円筒型色素増感太陽電池セルで発生した電力を内部の植物の育成に利用する育成モジュールが設けられていることを特徴とする植物育成ハウス。
  7. 前記屋根又は外壁に取り付けられた前記色素増感太陽電池モジュールは、各色素増感太陽電池セルの長手方向が正面視で鉛直方向に向いていることを特徴とする請求項6記載の植物育成ハウス。
  8. 内部に長日用光源が設けられており、前記育成モジュールは、前記色素増感太陽電池モジュールで発生した電力を蓄える蓄電部と、蓄電部で蓄えられている電力を長日用光源に日の出前及び又は日没後に供給して長日用光源を点灯させる制御部とを備えていることを特徴とする請求項6又は7記載の植物育成ハウス。
  9. 太陽光に晒される屋根又は壁面を有する建築物であって、当該屋根又は壁面には、円筒型色素増感太陽電池セルが複数離間して横に並べて取り付けられており、各円筒型色素増感太陽電離セルは、正面視で長手方向が鉛直方向に向いていることを特徴とする建築物。
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