JP2014232036A - 検査装置及び検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】設備コストを低減することができる検査装置及び検査方法を提供すること。
【解決手段】本発明にかかる検査装置1は、照明部13と、反射板12と、撮像部112と、画像処理部113と、を備える。照明部13は、検査対象物の第1の面に光を照射する。反射板12は、検査対象物の第1の面とは反対側の第2の面側に配置され、照明部13からの光を検査対象物の第2の面に向かって反射させる。撮像部112は、検査対象物の第1の面を撮像する。画像処理部113は、撮像部112が撮像した撮像画像に含まれる明部及び暗部に基づいて、検査対象物に存在する異物を検出する。また、画像処理部113は、暗部を異物として検出する第1の検出モードと、明部を異物として検出する第2の検出モードと、を切り替え可能である。
【選択図】図1
【解決手段】本発明にかかる検査装置1は、照明部13と、反射板12と、撮像部112と、画像処理部113と、を備える。照明部13は、検査対象物の第1の面に光を照射する。反射板12は、検査対象物の第1の面とは反対側の第2の面側に配置され、照明部13からの光を検査対象物の第2の面に向かって反射させる。撮像部112は、検査対象物の第1の面を撮像する。画像処理部113は、撮像部112が撮像した撮像画像に含まれる明部及び暗部に基づいて、検査対象物に存在する異物を検出する。また、画像処理部113は、暗部を異物として検出する第1の検出モードと、明部を異物として検出する第2の検出モードと、を切り替え可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は検査装置及び検査方法に関する。
検査対象物に存在する異物や欠陥を検査する種々の方法が提案されている。例えば、特許文献1には、検査対象物(プリント配線基板)の背面から散乱光を照射して、検査対象物を透過した光をカメラで撮像することにより、気泡や打痕等の影響を受けずに、検査対象物に存在する異物を検出する方法が開示されている。
しかしながら、特許文献1に記載の検査方法は、検査対象物が光を透過する(透明な)部材である必要がある。このため、光が透過しない(不透明な)検査対象物を検査する場合には、異なる構成の検査装置が別途必要となる。したがって、透明の検査対象物と不透明の検査対象物の両方を検査したい場合、それぞれ専用の検査装置を用意しなければならず、設備コストが増加してしまうという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、設備コストを低減することができる検査装置及び検査方法を提供することを目的としている。
本発明の一態様にかかる検査装置は、検査対象物の第1の面に光を照射する照明手段と、前記検査対象物の前記第1の面とは反対側の第2の面側に配置され、前記照明手段からの前記光を前記検査対象物の前記第2の面に向かって反射させる反射部材と、前記検査対象物の前記第1の面を撮像する撮像手段と、前記撮像手段が撮像した撮像画像に含まれる明部及び暗部に基づいて、前記検査対象物に存在する異物を検出する検出手段と、を備え、前記検出手段は、前記暗部を前記異物として検出する第1の検出モードと、前記明部を前記異物として検出する第2の検出モードと、を切り替え可能であるものである。これにより、検査対象物が透明である場合でも、不透明である場合でも、検出手段の判定条件を変更するだけでよく、検査装置の他の構成は同一のものを使用できる。その結果、性状の異なる検査対象物を同一の検査装置で検査することができ、設備コストを低減することができる。
また、前記検出手段は、前記検査対象物が光を透過する透明部材である場合、前記第1の検出モードを用いて前記異物を検出し、前記検査対象物が光を透過しない不透明部材である場合、前記第2の検出モードを用いて異物を検出してもよい。
また、前記反射部材は、前記照明手段からの前記光を拡散反射させる拡散反射部材を用いて形成されてもよい。これにより、検査対象物の裏面から拡散光が照射されるため、検査対象物の凹凸や気泡等の検査不要の状態を異物として誤検出することを抑制できる。
また、前記反射部材は、乳白色またはマット調の樹脂で形成された薄板であってもよい。これにより、装置スペースを削減でき、装置の設置位置の自由度を向上させることができる。
また、前記照明手段は、前記第1の面に平行光を照射してもよい。これにより、検査対象物と照明手段との距離に拘わらず、安定した光強度で検査対象物に光を照射することができる。
本発明の一態様にかかる検査方法は、検査対象物の第1の面に光を照射するステップと、前記検査対象物の前記第1の面とは反対側の第2の面側において、前記検査対象物に照射された前記光を前記検査対象物の前記第2の面に向かって反射させるステップと、前記検査対象物の前記第1の面を撮像するステップと、撮像した撮像画像に含まれる明部及び暗部に基づいて、前記検査対象物に存在する異物を検出するステップと、を備え、前記異物を検出するステップは、前記暗部を前記異物として検出する第1の検出モードと、前記明部を前記異物として検出する第2の検出モードと、を切り替え可能であるものである。これにより、検査対象物が透明である場合でも、不透明である場合でも、検出手段の判定条件を変更するだけでよく、検査装置の他の構成は同一のものを使用できる。その結果、性状の異なる検査対象物を同一の検査装置で検査することができ、設備コストを低減することができる。
本発明により、設備コストを低減することができる検査装置及び検査方法を提供することができる。
実施の形態
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる検査装置1の外観図である。検査装置1は、カメラ11と、反射板12と、照明部13と、を備える。本実施の形態においては、検査装置1は、燃料電池に用いられる電解質膜を検査対象物として検査する。具体的には、検査装置1は、電解質膜に存在する異物(ゴミやホコリ等)を検出する。また、燃料電池の製造工程では、透明の電解質膜に不透明の電極触媒を塗工する前と後において異物検査をする必要がある。そのため、検査装置1は、光を透過する透明の電解質膜上の異物及び光を透過しない不透明の電極触媒上の異物を検査する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態にかかる検査装置1の外観図である。検査装置1は、カメラ11と、反射板12と、照明部13と、を備える。本実施の形態においては、検査装置1は、燃料電池に用いられる電解質膜を検査対象物として検査する。具体的には、検査装置1は、電解質膜に存在する異物(ゴミやホコリ等)を検出する。また、燃料電池の製造工程では、透明の電解質膜に不透明の電極触媒を塗工する前と後において異物検査をする必要がある。そのため、検査装置1は、光を透過する透明の電解質膜上の異物及び光を透過しない不透明の電極触媒上の異物を検査する。
<検査装置1の構成>
図1に示すように、カメラ11と反射板12と間に、検査対象物が位置する。より具体的には、カメラ11の光軸L上に、電解質膜90及び反射板12が位置する。カメラ11は、固定台14に固定されており、電解質膜90に合焦している。このとき、電解質膜90は、ローラ81、82に巻きつけられている。カメラ11は、ラインセンサカメラであり、ローラ81、82が回転することにより搬送される電解質膜90の表面(カメラ11側の面、第1の面)を連続的に撮像(走査)する。
図1に示すように、カメラ11と反射板12と間に、検査対象物が位置する。より具体的には、カメラ11の光軸L上に、電解質膜90及び反射板12が位置する。カメラ11は、固定台14に固定されており、電解質膜90に合焦している。このとき、電解質膜90は、ローラ81、82に巻きつけられている。カメラ11は、ラインセンサカメラであり、ローラ81、82が回転することにより搬送される電解質膜90の表面(カメラ11側の面、第1の面)を連続的に撮像(走査)する。
ここで、図2及び図3に、電解質膜90の断面拡大図を示す。図2は、電極触媒92の塗工前の状態である。図3は、電極触媒92の塗工後の状態である。電解質膜90は、例えば、数十μmの厚さの透明な薄膜である。電解質膜90の表面と反対側の面である裏面(反射板12側の面、第2の面)には、電解質膜90を支持及び保護するための透明な保護シート91が貼り付けられている。また、図3に示すように、電極触媒92の塗工後においては、電解質膜90の表面に電極触媒92の層が形成される。
反射板12(反射部材)は、電解質膜90の裏面側に設けられている。反射板12は、電解質膜90に近接して設けられている。電解質膜90から反射板12までの距離は、電解質膜90からカメラ11までの距離よりも短く、例えば10mm程度である。反射板12は、照明部13が出射する光を電解質膜90に反射させる。反射板12は、照明部13からの光を拡散反射させる拡散反射部材を用いて形成される。これにより、反射板12により反射した光は、拡散光となる。例えば、反射板12は、乳白色やマット調の薄板や白い白紙等が用いられる。
照明部13は、レンズ111よりも電解質膜90側に設けられている。照明部13は、ラインセンサのラインに沿ったライン状の光を出射する。照明部13は、電解質膜90の表面に光を照射する。本実施の形態においては、照明部13から出射される光は略平行光である。もちろん、照明部13から出射される光は平行光に限られないが、反射光の光量確保の観点から、電解質膜90の膜面で結像する光であることが好ましい。なお、照明部13から出射される光が平行光である場合には、照明部13と電解質膜90との距離に拘わらず光強度が一定のため、照明部13と電解質膜90との距離は、任意の距離でよい。つまり、照明部13から出射される光が平行光である場合、照明部13と電解質膜90との距離に拘わらず、照明部13は、安定した光強度で電解質膜90を照射することができる。一方、照明部13から出射される光が膜面で結像する光の場合、照明部13と電解質膜90との距離は、焦点距離であることが好ましい。
ここで、照明部13から出射された光の経路について図2及び図3を参照して具体的に説明する。図2に示すように、電極触媒92の塗工前においては、検査対象物である電解質膜90は光を透過させる。このため、照明部13から出射された平行光は、電解質膜90及び保護シート91を透過し、反射板12に到達する。反射板12に反射して拡散光となった光は、再度電解質膜90及び保護シート91を透過し、カメラ11に到達する。一方、図3に示すように、電極触媒92の塗工後においては、検査対象物である電極触媒92は光を透過させない。このため、照明部13から出射された平行光は、電極触媒92に反射して、カメラ11に到達する。
次に、カメラ11の詳細な構成について説明する。図4は、本実施の形態にかかるカメラ11のブロック図である。カメラ11は、レンズ111と、撮像部112と、画像処理部113と、を備える。
レンズ111は、例えば、ズームレンズやフォーカスレンズ等の複数のレンズを含み、光を撮像部112へ導く。撮像部112は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等のイメージセンサである。本実施の形態においては、撮像部112は、ラインセンサである。撮像部112は、撮像処理により、電解質膜90を透過した透過光または電極触媒92に反射した反射光を撮像し、電解質膜90(電極触媒92)の表面の撮像画像を生成する。
画像処理部113(検出手段)は、撮像部112により生成された撮像画像に基づいて、電解質膜90(電極触媒92)上の異物を検出する。具体的には、画像処理部113は、所定の閾値を用いて撮像画像を二値化する。例えば、画像処理部113は、撮像画像の各画素に対して、画素の輝度が所定の閾値以上である場合、当該画素を白(明部)に変換し、画素の輝度が所定の閾値未満の場合、当該画素を黒(暗部)に変換する処理を行う。そして、画像処理部113は、二値化した撮像画像の明部及び暗部に基づいて、異物を検出する。なお、撮像画像の二値化処理については、公知の技術を用いることができる。例えば、輝度値を256段階とすると、画像処理部113は、画素の輝度値が128以上の場合、当該画素を明部とし、画素の輝度値が128未満の場合、当該画素を暗部とする。
ここで、図5及び図6を参照して、画像処理部113の異物の検出処理について詳細に説明する。図5は、電極触媒92の塗工前における検出処理を説明するための図である。図6は、電極触媒92の塗工後における検出処理を説明するための図である。
まず、図5を参照して、電極触媒92の塗工前における異物の検出処理について説明する。上述したように、電極触媒92の塗工前においては、照明部13からの平行光は、検査対象物である電解質膜90を透過し、反射板12によって反射し、拡散光となって電解質膜90の裏面(保護シート91側)から電解質膜90に入射する。そして、撮像部112は、電解質膜90を透過した光を撮像し、撮像画像を生成する。
このとき、電解質膜90の表面(カメラ11側の面)に異物93が存在する場合、電解質膜90を透過する拡散光の一部は、異物93に遮断され、カメラ11に到達しない。そのため、撮像部112により生成された撮像画像においては、異物93が存在する位置に影が生じる。そして、画像処理部113が撮像画像を所定の閾値を用いて二値化すると、撮像画像において、異物93が無い領域は白(明部)になり、異物93が存在する領域は黒(暗部)になる。したがって、画像処理部113は、二値化処理後の撮像画像に暗部が存在する場合、電解質膜90の表面に異物93が存在することを検出できる。
撮像部112により生成された二値化処理後の撮像画像の模式図を図7に示す。図7に示すように、撮像画像は全体的に明部83となっているが、暗部84が一部存在する。上記のように、暗部84は電解質膜90上に存在する異物の影であるため、画像処理部113は、暗部84に異物が存在すると判定する。つまり、画像処理部113は、撮像画像の暗部を異物として検出する第1の検出モードを実行する。
なお、保護シート91を電解質膜90に貼り付ける際に、保護シート91の裏面に凹凸が形成されてしまったり、保護シート91と電解質膜90との間に気泡が入り込んだりしてしまうことがある。これらの凹凸や気泡は、電解質膜90の品質に影響を与えるものではないため、検出する必要は無い。しかし、電解質膜90の裏面から凹凸や気泡に平行光が当たると、凹凸や気泡において光学レンズのような光の屈折が生じ、凹凸や気泡が撮像画像に影(暗部)となって現れてしまう。そのため、検査装置1は凹凸や気泡を異物として誤検出してしまう。
これに対して、本実施の形態にかかる検査装置1は、反射板12を用いて電解質膜90に拡散光を透過させている。このため、凹凸や気泡により屈折した光(拡散光)が目立たない。つまり、検出不要な(異物ではない)保護シート91の凹凸や気泡において光の屈折が生じたとしても、凹凸や気泡により屈折した光が撮像画像に影(暗部)となって現れることを抑制でき、異物の誤検出を防止できる。
次に、図6を参照して、電極触媒92の塗工後における異物の検出処理について説明する。上述したように、電極触媒92の塗工後においては、照明部13からの平行光は、検査対象物である電解質膜90を透過しない。平行光の一部は、黒色の電極触媒92の表面で吸収され、残った光は反射してカメラ11に到達する。撮像部112は、電極触媒92に反射した光を撮像し、撮像画像を生成する。
このとき、電極触媒92の表面(カメラ11側の面)に異物93が存在する場合、電極触媒92に照射された平行光は、異物93に当たり吸収されることなく拡散反射する。つまり、異物93に反射した光は、拡散光となってカメラ11に到達する。そのため、撮像部112により生成された撮像画像においては、異物93が存在する位置が明るくなる。一方、異物93が存在しない領域においては、電極触媒92に到達した平行光は、一部が黒色の電極触媒92に吸収され、反射光の光量は減少する。そのため、撮像部112により生成された撮像画像においては、異物93が存在しない領域は暗くなる。
そして、画像処理部113が撮像画像を所定の閾値を用いて二値化すると、撮像画像において、異物が無い領域は黒(暗部)になり、異物が存在する領域は白(明部)になる。したがって、画像処理部113は、二値化処理後の撮像画像に明部が存在する場合、電極触媒92の表面に異物が存在することを検出できる。
撮像部112により生成された二値化処理後の撮像画像の模式図を図8に示す。図8に示すように、撮像画像は全体的に暗部85となっているが、明部86が一部存在する。上記のように、明部86は電極触媒92上に存在する異物により拡散反射した拡散光である。このため、画像処理部113は、明部86に異物が存在すると判定する。つまり、画像処理部113は、撮像画像の明部を異物として検出する第2の検出モードを実行する。このように、画像処理部113は、第1の検出モードと第2の検出モードを有しており、検査対象物の光透過性の有無に合わせて、第1の検出モードと第2の検出モードとを切り替えることができる。なお、検出モードの切り替えは、検査装置1の操作者によって行われてもよいし、二値化処理後の平均輝度等に応じて自動で行われてもよい。
<検査装置1の動作>
続いて、本実施の形態にかかる検査装置1の動作について図9のフローチャートを参照して説明する。まず、電極触媒92の塗工前の電解質膜90が検査対象物として検査装置1にセットされる(ステップS101)。ここで、検査装置1の操作者は、画像処理部113の判定処理の条件を設定する。具体的には、操作者は、二値化処理後の画像に暗部が存在する場合に画像処理部113が当該暗部を異物として検出するように設定する(第1の検出モード)。
続いて、本実施の形態にかかる検査装置1の動作について図9のフローチャートを参照して説明する。まず、電極触媒92の塗工前の電解質膜90が検査対象物として検査装置1にセットされる(ステップS101)。ここで、検査装置1の操作者は、画像処理部113の判定処理の条件を設定する。具体的には、操作者は、二値化処理後の画像に暗部が存在する場合に画像処理部113が当該暗部を異物として検出するように設定する(第1の検出モード)。
次に、検査装置1は、照明部13を用いて、電解質膜90の表面に光を照射する(ステップS102)。電解質膜90に照射された光は電解質膜90を透過する。
検査装置1は、反射板12を用いて、電解質膜90を透過した光を電解質膜90の裏面へ反射する(ステップS103)。これにより、拡散光が電解質膜90の裏面から電解質膜90に入射する。
そして、撮像部112は、電解質膜90を透過して、電解質膜90の表面から出射した光を撮像する(ステップS104)。撮像部112は、電解質膜90の表面の撮像画像を生成し、画像処理部113に出力する。
画像処理部113は、所定の閾値を用いて、取得した撮像画像に対して二値化処理を行う。そして、画像処理部113は、二値化後の撮像画像に基づいて、異物を検出する(ステップS105)。具体的には、画像処理部113は、第1の検出モードに設定されているため、二値化後の撮像画像に暗部が存在する場合、異物が存在すると判定する。以上の動作により、電極触媒92の塗工前の電解質膜90の検査が終了する。その後、電解質膜90に電極触媒92が塗工され、電解質膜90の表面に電極触媒92の層が形成される。
次に、電極触媒92の塗工後の電解質膜90が検査対象物として検査装置1にセットされる(ステップS106)。ここで、検査装置1の操作者は、画像処理部113の判定処理の条件を変更する。具体的には、操作者は、二値化処理後の画像に明部が存在する場合に画像処理部113が当該明部を異物として検出するように設定する(第2の検出モード)。
検査装置1は、照明部13を用いて、電極触媒92の表面に光を照射する(ステップS107)。照射された光は、電極触媒92に反射する。
そして、撮像部112は、電極触媒92に反射した光を撮像する(ステップS108)。撮像部112は、電極触媒92の表面の撮像画像を生成し、画像処理部113に出力する。
画像処理部113は、所定の閾値を用いて、取得した撮像画像に対して二値化処理を行う。そして、画像処理部113は、二値化後の撮像画像に基づいて、異物を検出する(ステップS109)。具体的には、画像処理部113は、第2の検出モードに設定されているため、二値化後の撮像画像に明部が存在する場合、異物が存在すると判定する。以上の動作により、電極触媒92の塗工後の電解質膜90の検査が終了する。
以上のように、本実施の形態にかかる検査装置1の構成によれば、照明部13が、検査対象物である電解質膜90の表面に光を照射する。また、反射板12が、電解質膜90を透過した光を拡散光として反射させる。そして、画像処理部113が、撮像部112により生成された画像の明部及び暗部に基づいて、異物を検出する。さらに、画像処理部113は、異物の検出モードとして、第1の検出モードと第2の検出モードとを切り替え可能である。このため、検査対象物が透明である場合でも、不透明である場合でも、画像処理部113の検出モードを変更するだけでよく、検査装置1の他の構成は同一のものを使用できる。つまり、画像処理部113のソフト(検出条件)のみを切り替えれば、ハード(反射板12、照明部13、レンズ111、撮像部112等)の変更は不要である。その結果、光透過性の異なる検査対象物(電解質膜90)を同一の検査装置1で検査することができ、設備コストを低減することができる。
<比較例>
ここで、本発明にかかる比較例について説明する。比較例にかかる検査装置の構成例を図10及び図11に示す。図10に示す検査装置は、電極触媒92の塗工前の電解質膜90を検査するための装置である。図11に示す検査装置は、電極触媒92の塗工後の電解質膜90を検査するための装置である。
ここで、本発明にかかる比較例について説明する。比較例にかかる検査装置の構成例を図10及び図11に示す。図10に示す検査装置は、電極触媒92の塗工前の電解質膜90を検査するための装置である。図11に示す検査装置は、電極触媒92の塗工後の電解質膜90を検査するための装置である。
図10に示す検査装置は、カメラ11と、照明部13と、を有する。カメラ11は、電解質膜90の表面側に配置され、電解質膜90の表面を撮像する。一方、照明部13は、電解質膜90の裏面側に配置される。つまり、照明部13は、電解質膜90を介して、カメラ11と反対側に配置される。照明部13は、電解質膜90の裏面に光を照射する。カメラ11は、照明部13から出射され、電解質膜90を透過した光を撮像する。そして、カメラ11は、撮像画像に含まれる暗部を異物として検出する。
しかし、図10に示す検査装置は、照明部13が電解質膜90の裏面側に配置されている。このため、電極触媒92の塗工後においては、照明部13から出射した光は、電極触媒92に遮られてしまい、カメラ11に届かない。その結果、電極触媒92に混入した異物を検出することができない。
一方、図11に示す検査装置は、カメラ11と、照明部13と、を有するが、照明部13は、電解質膜90の表面側(カメラ11側)に配置されている。つまり、電解質膜90の裏面側には、照明部13が設けられていない。これは、電極触媒92の塗工後においては、裏面側から光を照射しても電極触媒92によって遮られ、カメラ11に光が到達しないからである。このため、照明部13は電極触媒92の表面に光を照射し、カメラ11は、電極触媒92の表面に反射した光を撮像する。そして、カメラ11は、撮像画像に含まれる明部を異物として検出する。
しかし、図11に示す検査装置は、照明部13が電解質膜90の表面側に配置され、電解質膜90の裏面側には何も存在していない。このため、電極触媒92の塗工前においては、照明部13から出射した光は、電解質膜90を透過した後、反射してカメラ11に戻ってくることはない。その結果、電解質膜90に混入した異物を検出することができない。
このように、比較例にかかる検査装置の構成によれば、光を透過する検査対象物及び光を透過しない検査対象物の両方を検査する場合、検査対象物の透過性の有無に対応した2種類の検査装置が必要となる。そのため、設備コストや装置スペースが増大してしまう。
これに対して、本実施の形態にかかる検査装置の構成によれば、上記の通り、検査対象物が光を透過する場合であっても、光を透過しない場合であっても、同一の装置で検査対象物に存在する異物を検査することができる。このため、設備コストを低減することができる。また、電解質膜90の裏面側に配置する部品は、照明部13よりも小型(薄型)の反射板12である。そのため、ローラとローラの限られたスペースに反射板12を配置可能であり、反射板12を電解質膜90に近接して配置できる。したがって、装置スペースを削減することができる。また、装置の設置位置の自由度を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更及び組み合わせをすることが可能である。例えば、上述の実施の形態においては、検査対象物として電解質膜90を用いていたが、これに限られるものではない。本発明は、任意の加工等により光の透過性が変化する検査対象物に適用することができる。例えば、本発明は、ウインドシールドガラスやヘッドライト等の透明樹脂部品のシーラ塗布前後の検査にも適用できる。
1 検査装置
11 カメラ
12 反射板
13 照明部
81、82 ローラ
90 電解質膜
91 保護シート
92 電極触媒
93 異物
111 レンズ
112 撮像部
113 画像処理部
11 カメラ
12 反射板
13 照明部
81、82 ローラ
90 電解質膜
91 保護シート
92 電極触媒
93 異物
111 レンズ
112 撮像部
113 画像処理部
Claims (6)
- 検査対象物の第1の面に光を照射する照明手段と、
前記検査対象物の前記第1の面とは反対側の第2の面側に配置され、前記照明手段からの前記光を前記検査対象物の前記第2の面に向かって反射させる反射部材と、
前記検査対象物の前記第1の面を撮像する撮像手段と、
前記撮像手段が撮像した撮像画像に含まれる明部及び暗部に基づいて、前記検査対象物に存在する異物を検出する検出手段と、を備え、
前記検出手段は、前記暗部を前記異物として検出する第1の検出モードと、前記明部を前記異物として検出する第2の検出モードと、を切り替え可能である検査装置。 - 前記検出手段は、前記検査対象物が光を透過する透明部材である場合、前記第1の検出モードを用いて前記異物を検出し、前記検査対象物が光を透過しない不透明部材である場合、前記第2の検出モードを用いて異物を検出する請求項1に記載の検査装置。
- 前記反射部材は、前記照明手段からの前記光を拡散反射させる拡散反射部材を用いて形成される請求項1または2に記載の検査装置。
- 前記反射部材は、乳白色またはマット調の樹脂で形成された薄板である請求項3に記載の検査装置。
- 前記照明手段は、前記第1の面に平行光を照射する請求項1〜4のいずれか一項に記載の検査装置。
- 検査対象物の第1の面に光を照射するステップと、
前記検査対象物の前記第1の面とは反対側の第2の面側において、前記検査対象物に照射された前記光を前記検査対象物の前記第2の面に向かって反射させるステップと、
前記検査対象物の前記第1の面を撮像するステップと、
撮像した撮像画像に含まれる明部及び暗部に基づいて、前記検査対象物に存在する異物を検出するステップと、を備え、
前記異物を検出するステップは、前記暗部を前記異物として検出する第1の検出モードと、前記明部を前記異物として検出する第2の検出モードと、を切り替え可能である検査方法。
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