JP2014231380A - 簡易結束機 - Google Patents

簡易結束機 Download PDF

Info

Publication number
JP2014231380A
JP2014231380A JP2013113598A JP2013113598A JP2014231380A JP 2014231380 A JP2014231380 A JP 2014231380A JP 2013113598 A JP2013113598 A JP 2013113598A JP 2013113598 A JP2013113598 A JP 2013113598A JP 2014231380 A JP2014231380 A JP 2014231380A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape
binding machine
bound
simple binding
link
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013113598A
Other languages
English (en)
Inventor
明嗣 松下
Akitsugu Matsushita
明嗣 松下
和彦 柳澤
Kazuhiko Yanagisawa
和彦 柳澤
川上 崇
Takashi Kawakami
川上  崇
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TRANS TRADE KK
Nichiban Co Ltd
Original Assignee
TRANS TRADE KK
Nichiban Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TRANS TRADE KK, Nichiban Co Ltd filed Critical TRANS TRADE KK
Priority to JP2013113598A priority Critical patent/JP2014231380A/ja
Publication of JP2014231380A publication Critical patent/JP2014231380A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Basic Packing Technique (AREA)

Abstract

【課題】片手でレバーを握り込むことによって被結束物の結束、結束した粘着テープの切断及び被結束物の排出を行うことができるようにすること。
【解決手段】先端側が開閉可能な上部本体10及び下部本体20と、下部本体に枢着された操作レバー30と、操作レバーの揺動に伴って被結束物を保持して基端側から先端側に移動可能な押出し部材40と、を具備し、下部本体は、粘着テープのテープケース60を保持するテープ保持部23と、被結束物が収容可能な凹所を有して押出し部材の移動路21に臨設される回転自在なテープ供給部材24と、粘着テープの先端部をテープ供給部材に押圧するテープ先端押え部材26と、テープ供給部材に粘着テープを押圧するテープ上部押え部材27と、移動路に向かって突出する切断刃28と、を具備し、上部本体は、テープ供給部材の粘着テープに被結束物を圧接すると共に凹所内に収容するテープ保持部材80を具備する。
【選択図】 図1

Description

この発明は簡易結束機に関するもので、更に詳細には、例えばプラスチック製袋体の袋口や複数の棒状製品等の被結束物の粘着テープによる結束や、例えば電気・電子機器の配線コード等の被結束物のマーキング用粘着テープによる結束に加え、農業・園芸用の結束機としても利用できる簡易結束機に関するものである。
従来、例えばプラスチック製袋体の袋口や複数の棒状製品等の被結束物を粘着テープで結束する結束機として、支持板に設けられた被結束物の挿通路と、テープ巻付体から引き出した粘着テープを挿通路に案内する引き出し通路と、挿通路を移動する被結束物に放射状の係合突起が当接して回転される回転係合部材と、係合突起先端が当接摺動して粘着テープが貼着係止される止着部材と、止着部材を係合突起先端に向けて付勢する圧接用付勢手段と、挿通路内を移動する被結束物に押し回されてカッター刃が止着部材直下の挿通路内で粘着テープを切断するテープ切断レバーと、とを備える卓上タイプの結束機が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、フレームに取り付けられた係合軸に遊嵌状態に係合されて係合軸の回りに振れ回り自在なリング駒の外周面に巻き掛けて粘着テープを案内し、リング駒によって案内された粘着テープの先端側部分をリング駒の外周面に対して径方向に接離可能なテープ係止機構に引き渡して係止し、被結束物をリング駒の外周面に略接する経路に沿って移動し、被結束物の移動によってテープ係止機構から引き戻された粘着テープの先端側部分とリング駒から繰り出される粘着テープの後端側部分とを被結束物に巻き付け、被結束物に巻き付けた粘着テープの先端側部分と後端側部分との端部同士を互いに係合させた後、リング駒から繰り出された粘着テープを切断刃で切断する結束装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、一端に粘着テープの切断部を保持する保持部材とテープ装着部とを有し、他端に回動基部を形成した握り部と、一端に袋口の受け部を備え、他端を握り部の回動基部に軸着した押えアームと、一端に押えアームの受け部と対向する受け部を備え、他端を握り部の回動基部に軸着して、握り部と押えアームとの間に設けた中間アームとからなり、握り部にはテープ装着部に圧着ローラを軸着し、該圧着ローラ側にばね付勢されると共に中間アームに設けた受け部の移動方向と交叉する方向に移動する可動型の圧着部材をテープ装着部の圧着ローラ配置位置に対向する位置に配置し、保持部材には切断刃を立設し、押えアーム及び中間アームにより袋口を挟持し、テープ卷回に必要な回動動作を片手で握持するだけで行えるようにしたハンディタイプの結束機が知られている(例えば、特許文献3参照)。この特許文献3に記載のものは、袋口にテープを卷回(結束)した後、押えアームと中間アームを逆方向へ回動して挟持を解除して、結束された袋口を切断刃の保持部材側に移動して結束した粘着テープの先端部と後端部を切断刃で切断している。
また、メインハンドルの中間にクリンチャアームの基部を軸支し、クリンチャアームの中間部には操作リンクの中間部を回動自在に軸着し、この軸着部の一方を握り部とし、他方の先端に形成したフック部をメインハンドルに設けた係合部に係合させ、握り部とメインハンドルとを握り締め、解放してクリンチャアームを開閉操作することによりクリンチャアームの先端のヘッド部とメインハンドルの前端のヘッド受け部とを当接、離間可能とし、開放時にヘッド受け部とヘッド部との間に張られた結束テープ内に外から被結束物を入れ込んだ後、クリンチャアームを閉じ、さらにヘッド受け部からステープルを打ち出してヘッド部で折り曲げて結束テープを綴じることにより被結束物を結束する園芸用結束機が知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開2005−15112号公報(特許請求の範囲、図1〜図4) 特開2001−301716号公報(特許請求の範囲、図1〜図5) 実公昭61−22808号公報(実用新案登録請求の範囲、第1図,第2図) 特開2007−54000号公報(図3〜図6)
しかしながら、特許文献1,2,3に記載のものは、いずれも結束機(装置)外にある被結束物を装置内に取り込みながら、結束動作と結束した粘着テープの先端側と後端側を切断して結束を完了させる構造である。そのため、結束後に結束機(装置)内から被結束物を手作業で引き抜く必要があり、片手で簡便に結束することができない問題があった。
また、例えば、電気機械産業の分野において、電気・電子機器等の配線コードの両端に異なる色のテープを巻き付ける(いわゆるマーキング)が行われている。通常、この種の装置の配線コードは多数に渡り手作業で行うのは大変であった。そこで、特許文献1,2,3に記載の結束機等の従来の結束機を用いて結束することが行われているが、特許文献1及び3の場合は、その構造上、巻きズレが生じうまく巻きつけることができず、特許文献2の場合は非常に大掛かりな装置のため、実用的ではなかった。また、特許文献4に記載の園芸用結束機においては、結束機構を担う部品にかかる負荷が大きいこと、また、ある程度装置の強度を持たせる必要があることから、装置全体として金属部品の占める割合が高くなり、装置全体の重量が重くなる傾向があった。また、従来の袋口結束機でぶどうの蔓等と支柱を結束すると、その後装置を引き抜くことができないという不都合が生じる場合がある。また、特許文献2のような従来の結束機では緩く結束する用途に向くが、蘭の栽培などしっかりとした結束を必要とする用途には向かないという問題がある。
また、現状において、片手で簡便に袋口や複数の棒状製品等の被結束物を結束できる結束機が望まれる一方、配線コードを装置から取り外すことなく簡便に結束できるハンディタイプの結束機が望まれているし、より軽量で、しっかりと結束することが可能な園芸用結束機も望まれていた。
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、被結束物を移動させずに、片手でレバーを握り込むことによって、被結束物の結束動作と結束した粘着テープの切断動作と結束された被結束物の排出動作を連続して行うことができる簡易結束機を提供する。
前記課題を達成するために、この発明の簡易結束機は、基端側が枢着されて先端側が開閉可能な上部本体及び下部本体と、前記下部本体に一端が枢着されて基端側に延在する揺動可能な操作レバーと、先端部に被結束物の保持部を有して前記下部本体の基端側から先端側に前記被結束物を移動可能な押出し部材と、前記上部本体と操作レバーと押出し部材に連接されて前記操作レバーの揺動に伴って前記押出し部材を移動する移動機構と、を具備し、 前記下部本体は、リールに片面が粘着面の粘着テープを巻装したテープケースを保持するテープ保持部と、周方向に所定間隔の前記被結束物が収容可能な凹所を有して前記押出し部材の移動路に臨設されて前記テープケースから繰り出された粘着テープを供給する回転自在なテープ供給部材と、前記テープ供給部材の移動路先端側に弾接して前記粘着テープの先端部を前記テープ供給部材に押圧するテープ先端押え部材と、前記上部本体と下部本体の先端側が閉じた際に、前記テープ供給部材に前記粘着テープを押圧するテープ上部押え部材と、前記テープ先端押え部材と前記テープ供給部材との間に位置して前記移動路に向かって出没可能に突出する切断刃と、前記押出し部材を基端側から先端側に移動可能に支持する直状ガイド部と、を具備し、 前記上部本体は、前記テープ供給部材によって供給された前記粘着テープに、前記押出し部材によって移動する前記被結束物を弾性力の付勢によって圧接すると共に前記凹所内に収容するテープ保持部材と、を具備してなり、 前記操作レバーの操作によって前記移動路を移動する前記押出し部材に保持された被結束物に前記粘着テープを卷回して結束し、結束した粘着テープの先端側と後端側を前記切断刃で切断した後、被結束物を先端側外方に取り出し可能に形成してなる、ことを特徴とする(請求項1)。この場合、前記押出し部材の保持部の表面に滑り止め部材を貼着するのが好ましい(請求項2)。
また、この発明において、前記移動機構は、前記上部本体の基端部に一端が枢着された第1のリンクと、前記操作レバーの自由端部に一端が枢着された第2のリンクと、前記下部本体に設けられた直状ガイド部に摺動自在な軸ピンによって一端が枢着された第3のリンクを具備し、前記第1のリンクの他端側中間部と前記第2のリンクの他端部を第1の枢支ピンによって枢着し、前記第1のリンクの先端部と前記第3のリンクの先端部を第2の枢支ピンによって枢着するのが好ましい(請求項3)。
このように構成することにより、上部本体と下部本体の先端部を開放した状態で、テープ保持部に保持されたテープケースから繰り出された粘着テープをテープ供給部材に掛け渡し、その先端部をテープ先端押え部材によってテープ供給部材に押圧した後、テープ上部押え部材によってテープ供給部材に粘着テープを押圧した状態で、操作レバーの操作によって移動路を移動する押出し部材に保持された被結束物に粘着テープを卷回して結束し、結束した粘着テープの先端側と後端側を切断刃で切断した後、被結束物を先端側外方に取り出すことができる。この場合、押出し部材の保持部の表面に滑り止め部材を貼着することによって、保持部に保持される被結束物の回転を抑制して粘着テープの卷回を確実にすることができる(請求項2)。
また、操作レバーの操作に伴って押出し部材を移動する移動機構を、上部本体の基端部に一端が枢着された第1のリンクと、操作レバーの自由端部に一端が枢着された第2のリンクと、下部本体に設けられた直状ガイド部に摺動自在な軸ピンによって一端が枢着された第3のリンクとで構成し、第1のリンクの他端側中間部と第2のリンクの他端部を第1の枢支ピンによって枢着し、第1のリンクの先端部と第3のリンクの先端部を第2の枢支ピンによって枢着することにより、操作レバーの操作によって押出し部材を容易にかつ確実に移動することができる(請求項3)。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の簡易結束機において、前記下部本体における前記テープ供給部材の下方側に、上下方向に揺動可能なベルクランク状の作動リンクを枢着し、該作動リンクの先端側端部に、前記テープ先端押え部材を前記テープ供給部材に対して接離方向に起倒可能に取り付け、前記作動リンクと前記下部本体との対向部位に、前記作動リンクの先端側を前記テープ供給部材側に弾性力を付勢するばね部材を介設し、前記下部本体の基端側に、上下方向に揺動可能なベルクランク状の駆動リンクを枢着し、該駆動リンクの一端部と前記作動リンクの基端側端部とを枢支ピンによって枢着し、該駆動リンクの基端側端部を前記上部本体の下面に垂設された係合突起と係合可能に形成してなることを特徴とする。
このように構成することにより、操作レバーの操作によって上部本体と下部本体の先端部が閉じると同時に、上部本体の下面に垂設された係合突起が駆動リンクの基端部側と係合して駆動リンクを揺動すなわち駆動リンクの先端部を上部本体側に移動し、駆動リンクの揺動(回動)により作動リンクの基端部が上方側(上部本体側)に移動すると共に、作動リンクの先端部が下方側(上部本体から離れる側)へ移動して、テープ先端押え部材をテープ供給部材から離間する方向へ移動して、テープ先端押え部材を移動路から退避することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の簡易結束機において、前記下部本体の先端側に一端が枢着された揺動アームの他端部に前記切断刃の保持部を取り付けると共に、該保持部の側方に突設されたガイドピンを前記下部本体の側壁に設けられた円弧状ガイド溝に摺動自在に嵌挿し、かつ、前記ガイドピンを前記押出し部材と一体の側板に設けられた基端側に向かって上り勾配の傾斜面と該傾斜面の上端に連なる水平面とを有するガイド溝に係合可能に形成してなることを特徴とする。
このように構成することにより、押出し部材が先端側に移動する際に、押出し部材と一体の側板に設けられたガイド溝と、揺動アームの切断刃の保持部に突設されたガイドピンとが係合し、押出し部材の先端側への移動に伴ってガイドピンがガイド溝の傾斜面に沿って上昇すると共に切断刃が移動路に向かって移動して、被結束物を結束した粘着テープの先端部と後端部を切断することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の簡易結束機において、 前記押出し部材に該押出し部材の移動方向に延在するラックを設け、前記下部本体に前記ラックと噛合する駆動ギアを設けると共に、該駆動ギアと同軸上に伝達ギアを設け、該伝達ギアと前記テープ供給部材の回転軸に装着された従動ギアを噛合してなる、ことを特徴とする。
このように構成することにより、押出し部材の移動に伴って押出し部材に設けられたラックと駆動ギアが噛合して駆動ギアが回動すると同時に、駆動ギアと同軸上の伝達ギアが回動し、伝達ギアと噛合するテープ供給部材の回転軸に装着された従動ギアが回動することで、テープ供給部材が先端側に回動して、凹所内に収容された粘着テープが付いた被結束物を移動し、粘着テープを確実にテープケースから繰り出すことができる。
請求項7に記載の発明は、請求項1ないし6のいずれかに記載の簡易結束機において、 前記テープ供給部材の回転軸に装着されるテープ供給部材の回転方向と逆方向に突出する爪部を有する爪車と、該爪車の爪部に弾性力の付勢により係脱可能に係合する係止部材とを有する逆転防止機構を具備してなる、ことを特徴とする。
このように構成することにより、テープ供給部材の逆回転を防止することができるので、テープ供給部材の正回転に伴う被結束物の結束動作に支障を来すのを防止することができる。
請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の簡易結束機において、 前記上部本体の先端部に、被結束物を結束した前記粘着テープの上面に接触する回転自在なテープガイドを具備してなる、ことを特徴とする。
このように構成することにより、被結束物を結束した粘着テープの上面にテープガイドが接触しつつ回転することで、被結束物を結束した粘着テープの結束部を確実にして結束された被結束物を結束機の外部に取り出すことができる。
請求項9に記載の発明は、請求項1ないし8のいずれかに記載の簡易結束機において、前記上部本体の基端側上面に環状の上部指掛け部を設け、前記操作レバーの下面に先端側に向かって凹状円弧状の下部指掛け部を設けてなる、ことを特徴とする。
このように構成することにより、上部本体の基端側上面に設けられた環状の上部指掛け部に親指を掛け、操作レバーの下面に先端側に向かって設けられた凹状円弧状の下部指掛け部に人差し指又は中指等を掛けることができるので、片手による握持を確実にすることができると共に、操作レバーの操作を容易にすることができる。
請求項10に記載の発明は、請求項1ないし9のいずれかに記載の簡易結束機において、 前記下部本体における前記移動路の基端側に、該移動路に対して直交状に着脱可能に突設される被結束物の載置板と、被結束物の端部が当接可能な当接壁部を有する位置決め部材とを具備し、前記載置板には長手方向に所定間隔をおいて互いに平行な目盛りが刻設され、前記位置決め部材は前記載置板に摺動可能に装着されると共に、前記目盛りに合わせて係止可能に形成される、ことを特徴とする。
このように構成することにより、必要に応じて当接壁部を有する位置決め部材を摺動可能に装着した載置板を取り付け、複数の被結束物の先端を揃えることができると共に、先端からの所定の距離を結束することができる。
請求項11に記載の発明は、請求項1に記載の簡易結束機において、前記テープ保持部は、前記下部本体の側壁部の下部に開口して設けられ、前記テープケースの外側面に突設された凸部が摺動及び嵌挿可能な保持溝と、前記下部本体の側壁部に前記保持溝側に対して進退可能に取り付けられ、前記テープケースの外側面に突設された係止突起に係脱可能に係止する保持部材と、を具備することを特徴とする。
このように構成することにより、テープケースをテープ保持部に着脱可能に取り付けることができる。
また、請求項12に記載の発明は、請求項1又は11に記載の簡易結束機において、前記テープケースは、粘着テープを巻装する前記リールを回転自在に収容するテープ収容部と、該テープ収容部の一側に連なり外部に開口するテープ取り出し部とを有するケース本体と、前記テープ取り出し部に回転自在に枢支されて前記リールから繰り出された粘着テープの先端部を前記開口側へ誘導するガイドローラと、該ガイドローラを介在して前記テープ収容部とテープ取り出し部を塞ぐ蓋体と、前記テープ取り出し部の外側面に、粘着テープの繰り出し方向に摺動自在に装着され、先端部に粘着テープの取り出し口を有するテープガイド部材と、を具備してなり、前記テープケースが前記下部本体の前記テープ保持部に保持された際に、前記テープガイド部材が下方に摺動して粘着テープの先端部を前記テープ供給部材側に露出する、ことを特徴とする。
このように構成することにより、テープ保持部に保持されたテープケースのテープガイド部材を下方に移動することで、リールに卷回された粘着テープの先端部をテープ供給部材側に露出することができ、テープ供給部材への粘着テープの先端部の供給を容易にすることができる。
前記のように構成されるこの発明に係る簡易結束機によれば、被結束物を移動させずに、片手でレバーを握り込むことによって被結束物の結束動作と結束した粘着テープの切断動作を連続して行い、被結束物を容易に排出することができる。
本発明に係る簡易結束機の一例を示す斜視図である。 前記簡易結束機の分解斜視図である。 前記簡易結束機の断面図である。 前記簡易結束機の作動部を示す断面図である。 前記簡易結束機の不使用時の状態を示す右側面図である。 前記簡易結束機の不使用時の状態を示す左側面図である。 この発明におけるテープケースを示す斜視図(a)、一部断面で示す斜視図(b)及び結束機へのセット時の状態を示す斜視図(c)である。 前記テープケースをテープ保持部にセットする前の状態を示す概略側面図である。 前記テープケースをテープ保持部にセットした状態を示す概略側面図である。 この発明におけるテープ供給部材の回動機構を示す概略平面図(a)及びその要部を示す概略側面図(b)である。 この発明におけるテープ供給部材の逆転防止機構を示す斜視図(a)及びその要部を示す概略側面図(b)である。 被結束物の結束前の状態を示す断面図である。 被結束物の結束前の状態を示す要部斜視図である。 被結束物の結束状態を示す断面図である。 被結束物を結束したテープの切断状態を示す断面図である。 被結束物の取り出し状態を示す断面図である。 この発明における切断刃の動作を示す概略側面図である。 本発明に係る簡易結束機の別の実施形態を示す斜視図である。 前記簡易結束機の使用形態の要部を示す斜視図である。
以下、この発明に係る簡易結束機(以下に結束機という)について、添付図面を参照して詳細に説明する。
この発明に係る結束機は、図1ないし図6に示すように、基端側が枢支ピン1aによって枢着されて先端側が開閉可能な上部本体10及び下部本体20と、下部本体20に枢支ピン1bによって一端が枢着されて基端側に延在する揺動可能な操作レバー30と、先端部に被結束物の保持部41を有して下部本体20の基端側から先端側に被結束物を移動可能な押出し部材40と、上部本体10と操作レバー30と押出し部材40に連接されて操作レバー30の揺動に伴って押出し部材40を移動する移動機構50と、を具備する。
この場合、上部本体10は、下方が開口する基端側直状部10aと、基端側直状部10aの先端部に連なる下方が開口する先端側直状部10bとで構成されている。この場合、基端側直状部10aは環状の上部指掛け部11を立設した平坦状上面10cを有し、先端側直状部10bは、平坦状上面10dの基端側に基端側直状部10aの平坦状上面10cに連なる第1の傾斜面10eを有し、平坦状上面10dの先端側に先端に向かって下り勾配の第2の傾斜面10fを有している。
下部本体20は、板状の基端側直状基部20aと、この基端側直状基部20aの先端部の下部から先端側に延在する上方及び下方の一部が開口する先端側直状部20bと、を有する左右一対の下部半体20cにて構成されている。この場合、先端側直状部20bの上方開口が押出し部材40の移動路21を形成している。また、両下部半体20cの基端側直状基部20aの対向する側面部には、基端側直状基部20aの長手方向に沿う溝が形成されており、この溝によって押出し部材40を基端側から先端側に移動可能に支持する直状ガイド部22が形成されている。なお、下部本体20の先端側直状部20bの基端側に枢支ピン1bによって一端が枢着される操作レバー30の下面には、先端側に向かって凹状円弧状の下部指掛け部31が設けられている。
なお、先端側直状部20bの両側壁20dの外側面には、被結束物Aを押出し部材40の保持部41にセットする載置部100が設けられている。この載置部100は、側壁20dとの間に隙間をおいて取り付けられる矩形状の支持板101と、支持板101の中間部に起立する起立片102の上端から外方に直交状に屈曲する中空矩形状の載置台103とで構成されている。
また、下部本体20は、リールRに片面が粘着面の粘着テープTを巻装したテープケース60を保持するテープ保持部23と、周方向に所定間隔の被結束物が収容可能な凹所24aを有して押出し部材40の移動路21に臨設されてテープケース60から繰り出された粘着テープTを供給する回転自在なテープ供給部材24と、テープ供給部材24の逆転防止機構25と、テープ供給部材24の移動路先端側に弾接して粘着テープTの先端部Taをテープ供給部材24に押圧するテープ先端押え部材26と、上部本体10と下部本体20の先端側が閉じた際に、テープ供給部材24に粘着テープTを押圧するテープ上部押え部材27と、テープ先端押え部材26とテープ供給部材24との間に位置して移動路21に向かって出没可能に突出する切断刃28と、を具備している。
この場合、テープ保持部23は、下部本体20の先端側直状部20bの基端側下部に設けられており、先端側直状部20bの基端側下部に垂下される一対の保持脚23aと、この保持脚23aに設けられる下方が開口する保持溝23bと、先端側直状部20bの側壁20dに設けられた窓孔23c内に摺動可能に嵌挿されて、保持溝23bに保持されたテープケース60を着脱可能に係止する保持部材23dを具備する。
テープケース60は、図7に示すように、粘着テープTを巻装するリールRを回転自在に収容するテープ収容部61と、テープ収容部61の一側に連なり外部に開口するテープ取り出し部62とを有するケース本体63と、テープ取り出し部62に回転自在に枢支されてリールRから繰り出された粘着テープTの先端部を開口側へ誘導する2個のガイドローラ64a,64bと、ガイドローラ64a,64bを介在してテープ収容部61とテープ取り出し部62を塞ぐ蓋体65と、テープ取り出し部62の外側面に、粘着テープTの繰り出し方向に摺動自在に装着され、先端部に粘着テープTの取り出し口66aを有するテープガイド部材66と、を具備している。
また、蓋体65の外側面には、前記テープ保持部23を構成する一対の保持脚23aに設けられる下方が開口する保持溝23b内に摺動自在に嵌挿される一対の突部である装着用リブ67と、両保持脚23aの上端連結部23eの下面に当接可能な水平係止リブ68と、保持溝23bに保持されたテープケース60を着脱可能に係止する保持部材23dと係脱可能に係合する係止突起69が突設されている。
テープケース60をテープ保持部23に保持する場合は、図7A及び図7Bに示すように、テープ保持部23の保持溝23bにテープケース60の外側面に設けられた装着用リブ67を合わせて、装着用リブ67を保持溝23b内に嵌挿し、水平係止リブ68を両保持脚23aの上端連結部23eの下面に当接する。この状態で、保持部材23dを保持溝側に移動させて係止突起69の下面に係止させることで、テープケース60をテープ保持部23に保持することができる。
また、テープケース60をテープ保持部23から取り外す場合は、保持部材23dを保持溝側から離れる方向に移動して係止突起69の係止状態を解いた後、テープケース60を下方に引き出してテープケース60をテープ保持部23から取り外すことができる。
テープ供給部材24は、下部本体20の先端側直状部20bの側壁20dに横設される回転軸24bに回転自在に装着されており、周方向に所定間隔をおいて設けられる凹所24aは、それぞれ先端部が先端側への回転(正転)方向と反対方向に向かって屈曲する羽根24cによって拡開開口状に形成されている(図8,図9参照)。なお、羽根24cの先端部には粘着テープTを案内する凹溝24dが形成されている。
前記テープ供給部材24の逆転防止機構25は、図9に示すように、テープ供給部材24の回転軸24bに装着されるテープ供給部材24の回転方向と逆方向に突出する爪部25aを有する爪車25bと、爪車25bの爪部25aに弾性力の付勢により係脱可能に係合する係止部材25cとで構成されている。この場合、係止部材25cは、下部本体20の先端側直状部20bの側壁20dに枢支ピン25dによって一端が枢着され、他端部に爪車25bの爪部25aに係脱可能に係合する係止部25eが設けられている。また、枢支ピン25dには一端が該枢支ピン25dに係止し、他端が下部本体側に係止する捩りコイルばね25fが巻装されており、捩りコイルばね25fの弾性力の付勢によって係止部材25cの係止部25eが常時爪車25bに弾接するようになっている。
また、下部本体20におけるテープ供給部材24の下方側には、上下方向に揺動可能なベルクランク状の作動リンク70が枢支ピン71aによって枢着されており、該作動リンク70の先端側に位置する第1の腕部70aの端部に、テープ先端押え部材26が取り付けられている。この場合、テープ先端押え部材26は円弧状に形成されており、作動リンク70の上下方向の揺動に伴ってテープ供給部材24に対して接離方向に起倒可能に形成されている。
なおここで、上下方向とは、下部本体20の垂直方向に上部本体10を位置した場合の方向の他に、上部本体10と下部本体20が垂直方向でない場合の上部本体10に対する方向を含むものである。以後に記載の上下方向においても同様である。
作動リンク70の基端側に位置する第2の腕部70bの中間部に設けられたばね係止部72aと、このばね係止部72aと対向する下部本体20の先端側直状部20bにおける作動リンク70の揺動中心より先端側に設けられたばね係止部72bとに引っ張りばね73の端部が係止された状態で介設されており、引っ張りばね73の弾性力の付勢によって作動リンク70の第1の腕部70aが常時上方に揺動(回動)し、第1の腕部70aに取り付けられたテープ先端押え部材26がテープ供給部材24の移動路先端側に弾接されるようになっている。
また、図4に示すように、作動リンク70の第2の腕部70bの先端部は、下部本体20の基端側に枢支ピン75aによって枢着される上下方向に揺動可能なベルクランク状の駆動リンク74の一端部すなわち先端側に位置する第1の腕部74aの先端部と枢支ピン75bによって摺動可能に枢着されている。この場合、駆動リンク74の第1の腕部74aの先端部には、枢支ピン75bに対して摺動可能な長孔76が設けられている。また、駆動リンク74の基端側の第2の腕部74bの端部は上方に向かって屈曲されており、上部本体10の下面に垂設された係合突起77と係合可能に形成されている。
テープ上部押え部材27は、先端側が下方に向かって円弧状に屈曲された円弧状押え部27aを有し、基端側端部が下部本体20の基端側直状部20aの先端側上部に立設されたブラケット部27bに枢支ピン27cによって枢着されている。また、テープ上部押え部材27の基端側の下部に設けられたばね係止部27dと下部本体20の先端側直状部20bの上部との間に引っ張りばね27eが介設されており、この引っ張りばね27eの弾性力の付勢によってテープ上部押え部材27の先端側が常時下方に回動するようになっている。また、テープ上部押え部材27の中間部は、上部本体10の先端側直状部10bに一端が枢支ピン27fによって摺動及び揺動可能に枢着されたガイドリンク27gの先端部と枢支ピン27hによって枢着されている。この場合、ガイドリンク27gの一端部には、枢支ピン27fに対して摺動可能な長孔27iが設けられている。
前記切断刃28は三角状の刃先を有しており、下部本体20の先端側に枢支ピン29aによって一端が枢着された揺動アーム29bの他端部に取り付けられた保持部29cによって保持されている。また、保持部29cの一側方にはガイドピン29dが突設されている。この場合、揺動アーム29bを枢着する枢支ピン29aには、一端が枢支ピン29aに係止され、他端が下部本体20側に係止される捩りコイルばね29eが巻装されており、この捩りコイルばね29eの弾性力の付勢によって揺動アーム29bが常時下方側に回動するようになっている。これにより、切断刃28は移動路21から退避した位置に待機する。
また、ガイドピン29dは、図15に示すように、下部本体20の先端側直状部20bの側壁に設けられた円弧状ガイド溝20eに摺動自在に嵌挿され、かつ、押出し部材40と一体の側板42に設けられた基端側に向かって上り勾配の傾斜面43bと該傾斜面43bの上端に連なる水平面43cとを有するガイド溝43に係合可能に形成されている。なお、ガイド溝43は傾斜面43bの先端側に誘導水平面43aを有している。
このように構成することにより、押出し部材40が先端側に移動すると、まずガイドピン29dが捩りコイルばね29eの弾性力の付勢によって誘導水平面43aに接触(弾接)する。更に押出し部材40が移動するとガイドピン29dが傾斜面43bに弾接して上昇し、傾斜面43bの上端に連なる水平面43cに弾接して上昇が停止する。このガイドピン29dの移動に追従して揺動アーム29bの先端部に設けられた保持部29cに取り付けられた切断刃28が上方に回動して、移動路21に突出する。
前記上部本体10は、テープ供給部材24によって供給された粘着テープTに、押出し部材40によって移動する被結束物を弾性力の付勢によって圧接すると共にテープ供給部材24の凹所24a内に収容するテープ保持部材80を具備している。また、上部本体10の先端部に、被結束物を結束した粘着テープTの上面に接触する回転自在なテープガイド90が設けられている。
テープ保持部材80は、図3に示すように、先端側が下方に向かって円弧状に屈曲された円弧状保持部80aと、円弧状保持部80aの先端部に垂設されるテープ押え部80bとを有し、基端側端部が上部本体10の先端側直状部10bの基端側下部に垂下されたブラケット部81に枢支ピン82によって枢着されている。また、テープ保持部材80の先端側の上部に設けられたばね受け凹所83と上部本体10の先端側直状部10bの上部下面との間に圧縮ばね84が介設されており、この圧縮ばね84の弾性力の付勢によってテープ保持部材80の先端側が常時下方に回動するようになっている。また、テープ保持部材80の先端部には係止突起85が突設されており、この係止突起85がテープ保持部材80より先端側に設けられるテープガイド90の回転筒91に係止可能に形成されている。
このように構成されるテープ保持部材80は、図1,図3,図4及び図10に示すように、上部本体10と下部本体20を開放した状態では、圧縮ばね84の弾発力の付勢によって係止突起85がテープガイド90の回転筒91に係止された状態に維持されている。そして、図5,図6,図12ないし図14に示すように、上部本体10と下部本体20を閉じた状態では、テープ押え部80bが押出し部材40によって移動する被結束物Aと粘着テープTを圧縮ばね84の弾性力の付勢によって圧接すると共にテープ供給部材24の凹所24a内にそれらを収容する。
テープガイド90は、図2及び図4に示すように、上部本体10の先端側直状部10bの先端側側壁に横設される回転軸92に回転自在に嵌装される回転筒91と、この回転筒91の軸方向の両端に装着される一対の羽根車93とを具備している。この場合、回転筒91の長さは粘着テープTの幅より若干長く形成されており、羽根車93を形成する複数(図面では3個の場合を示す)の放射状突起94の間隔が被結束物Aの断面幅より大きく被結束物Aを結束して粘着テープTの上面が回転筒91に接触可能に形成されている。
前記押出し部材40は、図2に示すように、互いに平行な一対の直状基部40aと、各直状基部40aの先端部に設けられて被結束物Aを保持する略円弧状の保持部41と、各直状基部40aの先端側の側方に垂設される側板42とを具備している。直状基部40aの基端側端部には、直状ガイド部22を形成する溝に摺動自在に嵌挿される軸ピン44を回転自在に嵌挿する透孔45が設けられている。また、保持部41の被結束物Aを保持する表面には、例えば合成ゴム製の滑り止め部材46が貼着されている。このように、保持部41の表面に滑り止め部材46を貼着することにより、被結束物Aの回転を抑制して粘着テープTの卷回を確実にすることができる。特に、粘着テープTが自背面剥離の重いテープを使用した場合においても被結束物Aの回転を抑制して被結束物Aにテープを卷回することができる。
また、押出し部材40の一方の直状基部40aに垂設される側板42には、前述した誘導水平面43aと、基端側に向かって上り勾配の傾斜面43bと、該傾斜面43bの上端に連なる水平面43cとを有するガイド溝43が設けられている。
一方、押出し部材40の他方の直状基部40aに垂設される側板42には、押出し部材40の移動方向に延在するラック95が設けられている。このラック95は下部本体20の先端側直状部20bの側壁20dに設けられた回転軸96に回転自在に装着された駆動ギア97と噛合されている。図8に示すように、駆動ギア97を装着した回転軸96には伝達ギア98が装着されており、この伝達ギア98とテープ供給部材24の回転軸24bに装着された従動ギア99とが噛合している。この場合、駆動ギア97と伝達ギア98と従動ギア99の直径は、駆動ギア97>従動ギア99>伝達ギア98の関係になっている。この場合、ラック95と駆動ギア97の噛合のタイミングは、押出し部材40によって被結束物Aがテープ供給部材24の凹所24aに位置したときに行われるように設定されている。
このように構成することにより、押出し部材40が先端側に移動してラック95が駆動ギア97に噛合すると、駆動ギア97は図8(b)において反時計方向に回転し、駆動ギア97の回転に伴って伝達ギア98も反時計方向に回転する。すると、伝達ギア98に噛合する従動ギア99が時計方向に回転すると共に、テープ供給部材24が時計方向に回転する。テープ供給部材24が時計方向に回転することにより、押出し部材40によって移動される被結束物(図示せず)がテープ供給部材24の凹所24a内に確実に収容される。
次に、移動機構50について説明する。移動機構50は、上部本体10の基端部に一端が枢支ピン51aによって枢着された第1のリンク51と、操作レバー30の自由端部に一端が枢支ピン52aによって枢着された第2のリンク52と、下部本体20に設けられた直状ガイド部22を構成する溝に摺動自在な軸ピン44によって一端が枢着された第3のリンク53と、を具備し、第1のリンク51の他端側中間部と第2のリンク52の他端部を第1の枢支ピン54aによって枢着し、第1のリンク51の先端部と第3のリンク53の先端部を第2の枢支ピン54bによって枢着してなる。なお、第1のリンク51を枢着する枢支ピン51aには一端が枢支ピン51aに係止され他端が下部本体20の基端側直状部20aに係止される捩りコイルばね55が巻装されており、この捩りコイルばね55の弾性力の付勢により第1のリンク51の先端側(自由端側)が下部本体20の基端側直状部20aから離れる方向に維持されている。
このように構成することにより、上部本体10と下部本体20の先端側を開いた状態で、上部本体10の基端側直状部10aと操作レバー30を握って操作レバー30を上部本体10の基端側直状部10aに近接させることによって移動機構50が作動して押出し部材40を先端側へ移動することができる。また、操作レバー30の握りによる移動を解除すると、枢支ピン51aに巻装された捩りコイルばね55の弾性力の付勢により押出し部材40は基端側へ復帰する。
次に、前記のように構成される簡易結束機を用いて被結束物を結束する動作について、図10ないし図15を参照して説明する。
まず、予めテープケース60をテープ保持部23にセットする。テープケース60をセットするには、図7A及び図7Bに示すように、テープ保持部23の保持溝23bにテープケース60の外側面に設けられた装着用リブ67を合わせて、装着用リブ67を保持溝23b内に嵌挿し、水平係止リブ68を両保持脚23aの上端連結部23eの下面に当接する。この状態で、保持部材23dを保持溝側に移動させて係止突起69の下面に係止させることで、テープケース60をテープ保持部23に保持する。その後、テープガイド部材66を下方に摺動させて、粘着テープTの先端部を露出させる。
次に、図5及び図6に示す閉じた状態から上部本体10を開放して粘着テープTをセットすると共に、被結束物Aをセットする。この場合、上部本体10の開放動作に伴って係合突起77が駆動リンク74との係合を解き、駆動リンク74に枢着された作動リンク70が引っ張りコイルばね73の弾性力の付勢によって回動する。作動リンク70の回動によって作動リンク70に取り付けられたテープ先端押え部材26がテープ供給部材24の先端側部に弾接するので、引っ張りコイルばね73の弾性力に抗してテープ先端押え部材26をテープ供給部材24から離して、テープケース60から露出するテープ先端部Taをテープ供給部材24に掛け渡した後、引っ張りコイルばね73の弾性力の付勢によってテープ先端押え部材26をテープ供給部材24に弾接して粘着面を上面にした粘着テープTの先端部Taを挟持する(図10及び図11参照)。この状態で、押出し部材40の保持部41に被結束物Aを保持する。
次に、上部指掛け部11に親指を掛け、下部指掛け部31に人差し指又は中指を掛けて上部本体10の基端側直状部10aと操作レバー30を握り込むと、上部本体10が閉じてテープ上部押え部材27の円弧状押え部27aがテープ供給部材24に掛け渡されている粘着テープTの上面を押えると同時に、押出し部材40が先端側に移動して、保持部41に保持された被結束物Aを粘着テープTと共にテープ供給部材24の凹所24a内に収容して結束前の被結束物Aに粘着テープTを押し付ける(図12参照)。このとき、上部本体10の先端側直状部10bに取り付けられているテープ保持部材80の円弧状保持部80aが圧縮ばね84の弾性力の付勢によりテープ供給部材24に弾接される。
更に、操作レバー30を握り込むと、押出し部材40が先端側に移動して被結束物Aが移動することによって粘着テープTが供給される。押出し部材40がある時点に達すると、図8に示すように、押出し部材40の側板42に設けられたラック95が下部本体20の先端側直状部20bの側壁20dに設けられた回転軸96に装着された駆動ギア97に噛合して駆動ギア97を回動(回転)し、駆動ギア97と同軸上に装着された伝達ギア98を介してテープ供給部材24の回転軸24bに装着された従動ギア99を回動(回転)すると共にテープ供給部材24を先端側に回動(回転)して、被結束物Aを確実に先端側に移動する。このとき、被結束物Aに粘着テープTが付いた状態で被結束物Aが先端側へ移動するので、これに伴ってテープ供給部材24が回転して粘着テープTが供給される。
一方、押出し部材40の移動に伴って切断刃28を保持する揺動アーム29bに突設されたガイドピン29dが、図15に示すように、押出し部材40の側板42に設けられたガイド溝43の誘導水平面43a、傾斜面43b、水平面43cの順に接触しつつ側壁20dに設けられた円弧状ガイド溝20eに沿って上昇する。これにより揺動アーム29bの自由端部に取り付けられた切断刃28の先端が移動路21内に突出して、被結束物Aを結束した粘着テープTの先端部Taと該先端部Taに接着する部分を切断する(図13参照)。
更に、押出し部材40を先端側に移動して結束された被結束物Aを外部に排出して結束作業を完了する。
被結束物Aの結束が完了した後、操作レバー30の握りを解除すると、移動機構50の第1のリンク51の枢支ピン51aに巻装された捩りコイルばね55の弾性力の付勢によって押出し部材40が基端側に移動し、これに伴って揺動アーム29bに突設されたガイドピン29dが水平面43c、傾斜面43b、誘導水平面43aの順に接触しつつ円弧状ガイド溝20eに沿って下降し、切断刃28が移動路21から後退する(図14参照)。
図16及び図17は、この発明に係る結束機の第2実施形態を示す斜視図である。第2実施形態は、例えば複数の被結束物Aの先端を揃えると共に、結束を先端から所定の位置で行えるようにした場合である。
すなわち、第2実施形態の結束機は、下部本体20における移動路21の基端側に、移動路21に対して直交状に着脱可能に突設される被結束物Aの載置板200と、被結束物Aの端部が当接可能な当接壁部201を有する位置決め部材202とを具備し、載置板200は長手方向に所定間隔をおいて互いに平行な目盛り203が刻設され、位置決め部材202は載置板200に摺動可能に装着されると共に、目盛り203に合わせて係止可能に形成されている。
この場合、載置板200の端部は、下部本体20の側壁20dに設けられた載置部100に形成された中空矩形状の載置台103に形成された矩形穴104内に着脱可能に嵌挿されている。これにより、載置板200を着脱可能に取り付けることができる。また、位置決め部材202は、載置板200に摺動自在に嵌装される矩形筒状の基部204の摺動方向の一端に当接壁部201を立設した略L字状に形成されている。なお、矩形筒状の基部204の内面すなわち載置板200との摺動面に、目盛り203に弾性力の付勢によって係合するばね部材(図示せず)が設けられている。
なお、第2実施形態において、その他の部分は前述の第1実施形態と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明は省略する。
前記のように構成される第2実施形態の結束機によれば、必要に応じて当接壁部201を有する位置決め部材202を摺動可能に装着した載置板200を取り付けることで、複数の被結束物Aの先端を揃えることができると共に、先端からの所定の距離を結束することができる。
この発明の簡易結束機によれば、被結束物Aを移動させずに、片手で操作レバー30を握り込むことによって、被結束物Aの結束動作と結束した粘着テープTの切断動作と結束された被結束物Aの排出動作を連続して行うことができる。したがって、例えばプラスチック製袋体の袋口や複数の棒状製品等の被結束物の粘着テープによる結束以外に、例えば電気・電子機器の配線の方向を明確にするために、配線コードの両端に異なる色のテープを巻き付ける場合においても、配線コードを装置から取り外すことなく簡便に結束することができる。なお、異なる種類のマーキング用粘着テープで結束(マーキング)を行う場合は、異なる種類の粘着テープを収容したテープケース60を交換して使用するか、あるいは、異なる種類の粘着テープを収容したテープケース60をテープ保持部23に保持した複数の結束機を用意して選択して使用する。
また、この発明の簡易結束機によれば、例えばぶどうの蔓等と支柱を結束する場合においても、結束後に結束機を引き抜く必要がないので、園芸用の結束機として使用することができる。
10 上部本体
11 上部指掛け部
20 下部本体
21 移動路
22 直状ガイド部
23 テープ保持部
23a 保持脚
23b 保持溝
23d 保持部材
24 テープ供給部材
24a 凹所
24b 回転軸
25 逆転防止機構
25a 爪部
25b 爪車
25c 係止部材
25d 枢支ピン
25f 捩りコイルばね
26 テープ先端押え部材
27 テープ上部押え部材
28 切断刃
29a 枢支ピン
29b 揺動アーム
29d ガイドピン
29e 捩りコイルばね
30 操作レバー
31 下部指掛け部
40 押出し部材
41 保持部
42 側板
43 ガイド溝
43b 傾斜面
43c 水平面
44 軸ピン
46 滑り止め部材
50 移動機構
51 第1のリンク
52 第2のリンク
53 第3のリンク
54a 第1の枢支ピン
54b 第2の枢支ピン
60 テープケース
61 テープ収容部
62 テープ取り出し部
63 ケース本体
64a,64b ガイドローラ
65 蓋体
66 テープガイド部材
67 装着用リブ
69 係止突起
70 作動リンク
73 引っ張りばね
74 駆動リンク
77 係合突起
80 テープ保持部材
84 圧縮ばね
90 テープガイド
95 ラック
96 回転軸
97 駆動ギア
98 伝達ギア
99 従動ギア
200 載置板
201 当接壁
202 位置決め部材
203 目盛り

Claims (12)

  1. 基端側が枢着されて先端側が開閉可能な上部本体及び下部本体と、前記下部本体に一端が枢着されて基端側に延在する揺動可能な操作レバーと、先端部に被結束物の保持部を有して前記下部本体の基端側から先端側に前記被結束物を移動可能な押出し部材と、前記上部本体と操作レバーと押出し部材に連接されて前記操作レバーの揺動に伴って前記押出し部材を移動する移動機構と、を具備し、
    前記下部本体は、リールに片面が粘着面の粘着テープを巻装したテープケースを保持するテープ保持部と、周方向に所定間隔の前記被結束物が収容可能な凹所を有して前記押出し部材の移動路に臨設されて前記テープケースから繰り出された粘着テープを供給する回転自在なテープ供給部材と、前記テープ供給部材の移動路先端側に弾接して前記粘着テープの先端部を前記テープ供給部材に押圧するテープ先端押え部材と、前記上部本体と下部本体の先端側が閉じた際に、前記テープ供給部材に前記粘着テープを押圧するテープ上部押え部材と、前記テープ先端押え部材と前記テープ供給部材との間に位置して前記移動路に向かって出没可能に突出する切断刃と、前記押出し部材を基端側から先端側に移動可能に支持する直状ガイド部と、を具備し、
    前記上部本体は、前記テープ供給部材によって供給された前記粘着テープに、前記押出し部材によって移動する前記被結束物を弾性力の付勢によって圧接すると共に前記凹所内に収容するテープ保持部材を具備してなり、
    前記操作レバーの操作によって前記移動路を移動する前記押出し部材に保持された被結束物に前記粘着テープを卷回して結束し、結束した粘着テープの先端側と後端側を前記切断刃で切断した後、被結束物を先端側外方に取り出し可能に形成してなる、ことを特徴とする簡易結束機。
  2. 請求項1記載の簡易結束機において、
    前記押出し部材の保持部の表面に滑り止め部材を貼着してなることを特徴とする簡易結束機。
  3. 請求項1又は2に記載の簡易結束機において、
    前記移動機構は、前記上部本体の基端部に一端が枢着された第1のリンクと、前記操作レバーの自由端部に一端が枢着された第2のリンクと、前記下部本体に設けられた直状ガイド部に摺動自在な軸ピンによって一端が枢着された第3のリンクを具備し、前記第1のリンクの他端側中間部と前記第2のリンクの他端部を第1の枢支ピンによって枢着し、前記第1のリンクの先端部と前記第3のリンクの先端部を第2の枢支ピンによって枢着してなる、ことを特徴とする簡易結束機。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の簡易結束機において、
    前記下部本体における前記テープ供給部材の下方側に、上下方向に揺動可能なベルクランク状の作動リンクを枢着し、該作動リンクの先端側端部に、前記テープ先端押え部材を前記テープ供給部材に対して接離方向に起倒可能に取り付け、前記作動リンクと前記下部本体との対向部位に、前記作動リンクの先端側を前記テープ供給部材側に弾性力を付勢するばね部材を介設し、前記下部本体の基端側に、上下方向に揺動可能なベルクランク状の駆動リンクを枢着し、該駆動リンクの一端部と前記作動リンクの基端側端部とを枢支ピンによって枢着し、該駆動リンクの基端側端部を前記上部本体の下面に垂設された係合突起と係合可能に形成してなる、ことを特徴とする簡易結束機。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の簡易結束機において、
    前記下部本体の先端側に一端が枢着された揺動アームの他端部に前記切断刃の保持部を取り付けると共に、該保持部の側方に突設されたガイドピンを前記下部本体の側壁に設けられた円弧状ガイド溝に摺動自在に嵌挿し、かつ、前記ガイドピンを前記押出し部材と一体の側板に設けられた基端側に向かって上り勾配の傾斜面と該傾斜面の上端に連なる水平面とを有するガイド溝に係合可能に形成してなる、ことを特徴とする簡易結束機。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の簡易結束機において、
    前記押出し部材に該押出し部材の移動方向に延在するラックを設け、前記下部本体に前記ラックと噛合する駆動ギアを設けると共に、該駆動ギアと同軸上に伝達ギアを設け、該伝達ギアと前記テープ供給部材の回転軸に装着された従動ギアを噛合してなる、ことを特徴とする簡易結束機。
  7. 請求項1ないし6のいずれかに記載の簡易結束機において、
    前記テープ供給部材の回転軸に装着されるテープ供給部材の回転方向と逆方向に突出する爪部を有する爪車と、該爪車の爪部に弾性力の付勢により係脱可能に係合する係止部材とを有する逆転防止機構を具備してなる、ことを特徴とする簡易結束機。
  8. 請求項1ないし7のいずれかに記載の簡易結束機において、
    前記上部本体の先端部に、被結束物を結束した前記粘着テープの上面に接触する回転自在なテープガイドを具備してなる、ことを特徴とする簡易結束機。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の簡易結束機において、
    前記上部本体の基端側上面に環状の上部指掛け部を設け、前記操作レバーの下面に先端側に向かって凹状円弧状の下部指掛け部を設けてなる、ことを特徴とする簡易結束機。
  10. 請求項1ないし9のいずれかに記載の簡易結束機において、
    前記下部本体における前記移動路の基端側に、該移動路に対して直交状に着脱可能に突設される被結束物の載置板と、被結束物の端部が当接可能な当接壁部を有する位置決め部材とを具備し、前記載置板には長手方向に所定間隔をおいて互いに平行な目盛りが刻設され、前記位置決め部材は前記載置板に摺動可能に装着されると共に、前記目盛りに合わせて係止可能に形成される、ことを特徴とする簡易結束機。
  11. 請求項1に記載の簡易結束機において、
    前記テープ保持部は、前記下部本体の側壁部の下部に開口して設けられ、前記テープケースの外側面に突設された凸部が摺動及び嵌挿可能な保持溝と、前記下部本体の側壁部に前記保持溝側に対して進退可能に取り付けられ、前記テープケースの外側面に突設された係止突起に係脱可能に係止する保持部材と、を具備することを特徴とする簡易結束機。
  12. 請求項1又は11に記載の簡易結束機において、
    前記テープケースは、粘着テープを巻装する前記リールを回転自在に収容するテープ収容部と、該テープ収容部の一側に連なり外部に開口するテープ取り出し部とを有するケース本体と、前記テープ取り出し部に回転自在に枢支されて前記リールから繰り出された粘着テープの先端部を前記開口側へ誘導するガイドローラと、該ガイドローラを介在して前記テープ収容部とテープ取り出し部を塞ぐ蓋体と、前記テープ取り出し部の外側面に、粘着テープの繰り出し方向に摺動自在に装着され、先端部に粘着テープの取り出し口を有するテープガイド部材と、を具備してなり、前記テープケースが前記下部本体の前記テープ保持部に保持された際に、前記テープガイド部材が下方に摺動して粘着テープの先端部を前記テープ供給部材側に露出する、ことを特徴とする簡易結束機。
JP2013113598A 2013-05-30 2013-05-30 簡易結束機 Pending JP2014231380A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013113598A JP2014231380A (ja) 2013-05-30 2013-05-30 簡易結束機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013113598A JP2014231380A (ja) 2013-05-30 2013-05-30 簡易結束機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014231380A true JP2014231380A (ja) 2014-12-11

Family

ID=52125034

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013113598A Pending JP2014231380A (ja) 2013-05-30 2013-05-30 簡易結束機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014231380A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018024475A (ja) * 2016-07-28 2018-02-15 ホリアキ株式会社 バッグシーラー
CN110525712A (zh) * 2019-08-22 2019-12-03 罗香香 一种卡片打捆装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018024475A (ja) * 2016-07-28 2018-02-15 ホリアキ株式会社 バッグシーラー
CN110525712A (zh) * 2019-08-22 2019-12-03 罗香香 一种卡片打捆装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN107517772B (zh) 园艺用捆扎机
EP1744981B1 (en) Adhesive tape dispenser
US7121499B2 (en) Powered tape dispenser
JP2017221149A (ja) 園芸用結束機
JPS6071463A (ja) マスキングテ−プ貼付器
JP2014231380A (ja) 簡易結束機
JP2007037956A (ja) カッターナイフ
JP7341802B2 (ja) テープカッター
KR100853867B1 (ko) 단부 접이식 테이프 절단기
WO2017014240A1 (ja) 巻回ラップフィルム用内装部材および同部材を備えたラップフィルム製品
KR20010085462A (ko) 결속장치
US4043363A (en) Binding device for bundling openings of bags or the like
KR101427297B1 (ko) 포장용 랩 홀더
KR101135991B1 (ko) 테이프 원터치 커팅기
US8932052B2 (en) Delivery systems for orthodontic chains
US3250209A (en) Apparatus for wrapping a binding material about articles
JP4957918B2 (ja) 園芸用結束機
JP2015074553A (ja) テープ切断具
KR100835542B1 (ko) 롤형 접착 테이프 케이스의 테이프 밴딩 절단장치
JP6707988B2 (ja) 綴じ機
JP3203681U (ja) 巻回ラップフィルム用内装部材およびラップフィルム製品
CN217617467U (zh) 一种电子产品用线束切断装置
GB2588274A (en) Dispenser
KR200487645Y1 (ko) 테이프 커팅기
KR101924626B1 (ko) 랩 커팅장치