JP2014231125A - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】防食リングを流体管に取付けた状態で、防食リングの防食部における流体管の内周面よりも内側に一定以上張り出し不具合を起こす余剰部分を、切残しを生じさせることなく正確に切削または切断して除去することができる加工装置を提供すること。【解決手段】切断された流体管2の管端部に取付けられる防食リング3における管端面側を被覆する正面被覆部8の管内径側に張り出した余剰部分3aを切削または切断可能な加工装置1であって、切断された流体管1の管端部の内周の接線に対して所定の傾斜角度を保持したまま、正面被覆部8の管内径側に張り出した余剰部分3aを周方向に連続的に切削または切断する加工刃13と、加工刃13による所定の傾斜角度を保持した連続的切削または切断時に、切断された流体管1の管端部または防食リング3の外周部7に当接される第1ガイド部12aと、を備えている。【選択図】図5

Description

本発明は、防食リングの防食部を切削または切断する加工装置に関する。
従来、流体管は配管工事などの使用時において、使用される流体管の長さを調節するために切断処理されて利用される。そのため配管の長期の使用により切断された管端面に腐食が生じることになる。そのため流体管は、切断された後に流体管の端部外周面に、その端部外周面部分を外嵌する取付部と流体管の管端面に亘り当接する防食部とを備える防食リングが取付けられ、管端面の防食処理が行われるのが一般的である。
しかし、防食対象となる流体管の内径及び外径寸法には、類似規格であっても許容寸法差が存在するため、例えば対象となる流体管の内径寸法が大径である場合等においては、防食部の内径側端部が流体管内側に突出してしまい、流体管内を通過する流体の流体圧や洗管ピグ等を用いた洗管や管内点検等に用いる器具の当接等により防食リングが管端面から離脱してしまう虞があった。そこで、流体管の端部に防食キャップを被せた後に、防錆キャップ(防食リング)における防食部に相当する粘着材並びにフランジ部の流体管の内周面よりも内側にはみ出した余剰部分を切断手段を用いて切除する場合がある(例えば、特許文献1第3図参照)。
特開2001−173881号公報(第3頁、第3図)
しかしながら、特許文献1に示される防錆キャップにおいて余剰部分の切除をカッター等を用い行っていたため、防錆キャップにおける粘着材並びにフランジ部を流体管の内径寸法に正確に合わせようとすると、流体管内面に傷をつけることとなる。そのためカッターの傾斜角度に十分注意を払って流体管内面に傷をつけないように切断を実施したとしても、人の手作業のためにカッターの角度が逐次変化してしまい、カッターの刃先における防錆キャップの余剰部分に対する切込み進入角度が一定せず、余剰部分の切残しが生じ、切断後の切断面が歪な形状になってしまう慮があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、防食リングを流体管に取付けた状態で、防食リングの防食部における流体管の内周面よりも内側に一定以上張り出し不具合を起こす余剰部分を、切残しを生じさせることなく正確に切削または切断して除去することができる加工装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の加工装置は、
切断された流体管の管端部に取付けられる防食リングにおける管端面側を被覆する正面被覆部の管内径側に張り出した余剰部分を切削または切断可能な加工装置であって、
前記切断された流体管の管端部の内周の接線に対して所定の傾斜角度を保持したまま、前記正面被覆部の管内径側に張り出した余剰部分を周方向に連続的に切削または切断する加工刃と、
前記加工刃による前記所定の傾斜角度を保持した連続的切削または切断時に、前記切断された流体管の管端部の外周部または前記防食リングの外周部に当接される第1ガイド部と、を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、加工刃による連続的切削または切断時に、第1ガイド部が前記切断された流体管の管端部の外周部または前記防食リングの外周部に当接されるため、加工刃による前記所定の傾斜角度が一定に保たれることになり、防食リングの余剰部分に対する切込み進入角度が一定し、防食リングの正面被覆部における余剰部分を正確に切削または切断して除去することができる。
前記第1ガイド部は、前記加工刃による前記所定の傾斜角度を保持した連続的切削または切断時に、管壁を挟んだ前記加工刃の進行方向前方側の前記正面被覆部の外周部に当接されることを特徴としている。
この特徴によれば、加工刃の刃先と第1ガイド部とによって防食リングおよび流体管の管壁を挟むようにして、加工刃の所定の傾斜角度が維持されるため、防食リングの余剰部分に対する切込み進入角度を一定に保持しやすい。
前記第1ガイド部は、前記加工刃との距離を調整できる調整手段を備えていることを特徴としている。
この特徴によれば、第1ガイド部と加工刃との距離を調整手段により調整することにより、それぞれ径が異なる防食リングに対し、それぞれの余剰部分への加工刃の切込み進入角度を一定にすることができる。
前記第1ガイド部は、凸曲面形状に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、第1ガイド部は、凸曲面形状に形成されていることから、加工装置を流体管の管端部または防食リングの外周部に対してスムーズに移動させることができる。
前記第1ガイド部は、回動自在なローラ部材により構成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、正面被覆部に対してローラ部材が当接するため、加工装置をスムーズに移動させることができる。
前記加工刃による前記所定の傾斜角度を保持した連続的切削または切断時に、前記防食リングの前記正面被覆部に当接される第2ガイド部をさらに備えることを特徴としている。
この特徴によれば、第1ガイド部が流体管の管端部または前記防食リングの外周部に当接されるとともに、それと3次元的に方向の異なる第2ガイド部が前記正面被覆部に当接されるため、加工刃による前記所定の傾斜角度を保持した連続的切削または切断時に加工刃の刃先と管端部内周面との距離が一定に保たれることになり、防食リングの正面被覆部における余剰部分を正確に切削または切断して除去することができる。
前記加工刃の先端には、該加工刃を挟むように先端部材が設けられており、前記加工刃による前記所定の傾斜角度を保持した連続的切削または切断時に、前記先端部材の側面が前記流体管の内周面に当接されることを特徴としている。
この特徴によれば、先端部材が、加工刃の切削または切断時の所定の傾斜に伴って傾斜するため加工刃を確実にガイドできるばかりか、加工刃の先端が先端部材により被覆されるため流体管の内周面を傷付ける虞を回避できる。
実施例1における加工装置の側面図、及び流体管を示す側断面図である。 加工装置を示す分解斜視図である。 余剰部分の突出量を計測した状態を示す側断面図である。 防食リングに対して加工装置を取付けた状態を示す斜視図である。 (a)は、加工刃を流体管の管端部の内周の接線に対して流体管の管軸方向側に角度α分立てた状態で余剰部分の厚さ分切り込んだ状態を示す背面断面図であり、(b)は、刃先部を流体管の管端部の内周の接線に対して所定角度β分傾斜した傾斜角度に調整した状態を示す背面断面図である。 実施例1における余剰部分を所定距離切断した状態を示す背面断面図である。 (a)は、余剰部分を時計回りに切断する様子を示す正面図であり、(b)は、余剰部分を反時計回りに切断する様子を示す正面図である。 第1ガイド部材の変形例を示す斜視図である。 (a)は、実施例2における加工装置を示す側面図であり、(b)は、同じく平面図であり、(c)は、同じく正面図である。 実施例2における加工装置により余剰部分を所定距離切断した状態を示す背面断面図である。
本発明に係る加工装置を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る加工装置につき、図1から図8を参照して説明する。以下、図1の画面左側を流体管の正面側として説明する。
図1に示すように、本実施例の流体管2は、例えば、地中に埋設される上水道用のダクタイル鋳鉄製であり、断面視略円形状に形成され、内周面2bが粉体塗装あるいはモルタル層で被覆されている。尚、本発明に係る流体管は、その他鋳鉄、鋼等の金属製であってもよい。更に尚、流体管の内周面はモルタル層に限らず、例えばエポキシ樹脂等により被覆されてもよく、若しくは適宜の材料を粉体塗装により流体管の内周面に被覆してもよい。また、本実施例では流体管内の流体は上水であるが、流体管の内部を流れる流体は必ずしも上水に限らず、例えば工業用水や農業用水、下水等の他、ガスやガスと液体との気液混合体であっても構わない。
図1に示されるように、防食リング3は、流体管2の管端面2aを全周に亘って貼着される防食粘着層4と、防食粘着層4を管端面2aに押圧する第1樹脂体5と、流体管2の外周に外嵌する取付部7及び該取付部7の端部より内径方向に延出し管端面2aを被覆する被覆部を有する第2樹脂体6と、を備えている。
第2樹脂体6は、ポリプロピレン等の弾性を有する合成樹脂材により正面視環状をなすように形成されており、その被覆部にエラストマー等により形成された第1樹脂体5が二色成型されている。また、被覆部の外径側端部には、正面側に向けて突出される突条8aを備えている。
また、第1樹脂体5の内径は、その内径側端部が自然状態において正面被覆部8の内径方向端部より突出して、同規格の流体管における金属部のいずれの内径よりも小径若しくは同径となるように設計されているため、同規格内で許容される公差の範囲内で内径の異なる種々の流体管に対して共通して取付けて防食を行うことができるようになっている。
図1に示される符号1は、このような防食リング3を前記防食粘着層4を用いて流体管2に取付けを完了した状態で、流体管2の内周面2bよりも内側にはみ出した第1樹脂体5及び被覆部の少なくとも一方からなる正面被覆部8の余剰部分3aを、切断することができる加工装置を示している。なお、余剰部分3aとは、流体管2の内周面2bよりも一定以上内側に張出した部分であって、洗管ピグ等の通過の際に不具合を生じる部分をいう。
加工装置1は、図1及び図2に示されるように、加工装置1の基部材であるカバー部材10と、当て板部材11と、案内部材12と、加工刃13と、ハンドル14,15,16と、蓋部材23と、を備えている。
図2に示されるように、カバー部材10は、加工刃13が嵌合される溝部10aが切り欠かれて形成されている。カバー部材10の両側面には、溝部10aに嵌合された加工刃13を固定する連結ボルト20,20,…を螺入可能な連結孔10b,10b,…が、片面に離間して2箇所ずつ設けられているとともに(片面のみ図示)、ハンドル14,15を螺挿可能なハンドル受け部10d,10d(片方のみ図示)がそれぞれ設けられている。さらに、カバー部材10の両側面には、前記溝部10aに連通する窓部10h,10hが形成されている。また、カバー部材10の底面には、ネジ孔10c,10cが長手方向に離間して計4箇所設けられている。また、カバー部材10の上面には、ハンドル16を螺挿可能なハンドル受け部10d(図示略)が設けられている。
加工刃13は、刃先部13aが略円弧状に形成されており、分割された基部材18,18’により挟まれた状態でボルト21により基部材18,18’同士が締め付けつけられてユニット化されている。
加工刃13は、基部材18,18’に固定された状態で溝部10aに嵌合され、更に基部材18,18’の側面にそれぞれ設けられたボルト孔18b,18b,…に連結孔10b,10b,…を介して連結ボルト20,20,…が螺入されることでカバー部材10に固定される。
当て板部材11は、平面視でカバー部材10と略同一形状をなしており、複数のネジ孔11c,11c,…が形成されている。当て板部材11は、ネジ孔11c,11c,…と、カバー部材10の底面に設けられたネジ孔10c,10c,…とにネジ9,9,…を螺入することで、前記カバー部材10の溝部10aの開口部分を塞ぐように着脱可能に固定されるようになっている。
当て板部材11の前方側には、長手方向に沿って形成される長穴11bが設けられており、前記加工刃13の刃先部13aが長穴11bを介して外側に突出するようになっている。また、当て板部材11におけるカバー部材10側の面には、加工刃13の一部が嵌合される溝部11dが形成されており、溝部11dの深さ分、刃先部13aが外側に突出する長さをかせぐことができる。
また、後に詳述するが、当て板部材11における底面11aは、前記防食リングの余剰部分の切除時に正面被覆部8に当接される第2ガイド部として機能するようになっている(図3参照)。
案内部材12は、平行に並列された半円形状の棒状部12b,12b’に架設部12cが架設された略H字形状となっている。この棒状部12b,12b’の凸曲面が、それぞれ外側を向くようになっており、当該各棒状部12b,12b’の凸曲面12a,12a’は、前記防食リング3の余剰部分の切除時に防食リング3の取付部7に当接される第1ガイド部として機能するようになっている(図3,4参照)。
この案内部材12は、棒状部12b,12b’の各端部12d,12d’がカバー部材10の短手方向を挟み込むように配置され、それぞれに設けられたネジ孔12e,12e’にボルト22,22を螺入させ、当該ボルト22,22の先端部をカバー部材10の短手方向側面に押し付けることで、着脱可能に取付けられる。上記したような固定方法であるため、案内部材12は、ボルト22,22を緩めることでカバー部材10の長手方向において位置調整できるようになっている。
ハンドル14,15,16は、取付け端部にそれぞれネジ部14a,15a,16aが設けられており、各ネジ部14a,15a,16aが前記ハンドル受け部10d,10d,10dにそれぞれ螺入されることでカバー部材10に固定される。
蓋部材23は、当て板部材11の長穴11bを介して外側に突出した刃先部13aを被覆するように断面視略コ字形状に設けられ、平面視において当て板部材11と略同一形状に形成されている。この蓋部材23は、前記カバー部材10の窓部10h,10hに係止される爪部材24,24(片方のみ図示)を備え、当該爪部材24,24によりカバー部材10に着脱可能に取付けられる。
また、蓋部材23は、防食リング3の余剰部分の突出量を計測する計測部材25を長手方向の前方に有しており、この計測部材25は、蓋部材23から前方に延びる延設部25aと、延設部25aの前方側の上端部から所定長さ突出する突起状の計測部25bと、からなる。
上記のように構成された加工装置1は、当て板部材11の長手方向と加工刃13の長手方向とが、同一方向を向いているとともに、棒状部12b,12b’が当て板部材11の長手方向と直交方向を向くようになっており、加工刃13を中心とした両側が対称の形状と成っている。
続いて、加工装置1により防食リング3の内径側余剰部分3aを切除する方法を図3から図7を用いて説明する。切除工程の前に先ず、図3に示されるように、防食リング3の余剰部分3aに対して、内径側から計測部材25の計測部25bを合わせ、防食リング3の余剰部分3aを切断するか否かを決定する。このとき、計測部25bが突出する所定の長さよりも防食リング3の余剰部分3aが長い場合には、防食リング3の余剰部分3aの切除工程を行う。
防食リング3の余剰部分3aを切除することが決定したら、実際に切除工程に移行する前に、正面視略C字形状に形成された保護部材19を、防食リング3が装着された流体管2の管端部近傍の内周面2bに内嵌させる(図3参照)。この保護部材19は、金属製の薄板により形成され、自らの弾性復帰力により流体管2の内周面2bに内嵌するようになっているが、例えば、硬質の合成樹脂等により形成されていてもよい。これによれば、流体管2の内周面2bが保護部材19により保護され、加工装置1による防食リング3の内径側余剰部分3aを切除時において刃先部13aが流体管2の内周面2bを傷つけることを防止できる。
切除工程としては、図4及び図5(a)に示されるように、先ず、当て板部材11の底面11aを正面被覆部8の突条8aに当接させ、流体管2の管端部の内周の接線に対して刃先部13aを流体管2の管軸方向側に角度α分立てた状態で防食リング3の余剰部分3aの厚さ分切り込む。このとき、前記加工刃13の刃先部13aを当接させることで切り込む工程の完了としてもよい。
続いて、図4及び図5(b)に示されるように、刃先部13aが余剰部分3aの底部とする深さまで切り込まれた時点で、棒状部凸曲面12aを、防食リング3の取付部7の外周面に当接させ、刃先部13aが、流体管2の管端部の内周の接線に対して所定角度β分傾斜した傾斜角度となるように調整する。
このように、棒状部凸曲面12aが、防食リング3の取付部7の外周面で構成される流体管2の管端部の内外周形状部に当接されるため、所定の傾斜角度が一定に保たれることになり、加工刃13による所定の傾斜角度を保持した連続的切削または切断時に、防食リング3の余剰部分3aに対して一定の切込み進入角度に保たれることとなる。すなわち、加工刃13が同じ深さで前記余剰部分3aを連続的に切削及び切断することが可能となっている。尚、加工刃13による防食リング3の余剰部分3aの切削及び切断は、必ずしも周方向に連続的に行うものに限らず、断続的に行うものであってもよい。
さらに、棒状部凸曲面12aが、防食リング3の取付部7の外周面に当接されるとともに、それと3次元的に方向の異なる当て板部材11の底面11aが正面被覆部8における突条8aに当接されるため、加工刃13による所定の傾斜角度を保持した状態で、流体管2の周方向に連続的切削または切断時に、加工刃13の刃先部13aと管端部内周面2bとの距離が一定に保たれることになる。尚、流体管2の管端部とは、流体管の管端面(切断面)及び防食リング3の装着部分を少なくとも含む、当該管端面(切断面)の近傍部分をいう。
尚、棒状部凸曲面12aを有する案内部材12は、前述したようにボルト22,22を緩めることでカバー部材10の長手方向において位置調整できるようになっており、流体管2及び防食リング3の外径および内径、更に防食リング3において切除する余剰部分3aの厚み等に応じて適宜位置を変えることで加工刃13との距離を調整し、前記加工刃13における防食リング3の内周面の接線に対して同一の傾斜角度となるように設定した上で切除工程を開始できるようになっている。
図6に示されるように、加工装置1を背面視で反時計回りに所定距離移動させて、前記余剰部分3aを周方向に連続的に切断する。このとき、前述したように、棒状部凸曲面12aが防食リング3の取付部7の外周面に当接して加工刃13による防食リング3の余剰部分3aの切削及び切断角度が維持された状態、かつ当て板部材11の底面11aが正面被覆部8の突条8aに当接して、加工刃13が流体管内周面2bと略平行に保たれた状態で、連続的に切削または切断されるため、防食リング3の余剰部分3aを正確に切削または切断して除去することができる。
また、余剰部分3aの切削または切断時において、刃先部13aが流体管内周面2bに内嵌された保護部材19の内周面19aに当接するとともに、棒状部凸曲面12aが刃先部13aよりも加工装置1の進行方向前方側の取付部7に当接している。そのため、刃先部13aと棒状部凸曲面12aとによって防食リング3および流体管2を挟むようにして、加工装置1が防食リング3の内周面の接線に対して所定の傾斜角度が維持されるため、防食リング3の余剰部分3aに対する切込み進入角度を一定に保持しやすい。
また、棒状部凸曲面12aは、余剰部分3aの切削または切断時において、刃先部13aよりも加工装置1の進行方向前方側の取付部7に当接するため、棒状部凸曲面12aと刃先部13aとが、流体管2の管壁を挟んで周方向にずれ、当て板部材11の底面11aの長手方向が流体管2の管軸と直交せずに所定角度で傾くようになっている。これによれば、当て板部材11の底面11aと正面被覆部8との当接領域を周方向に長く確保することができるため、当て板部材11の底面11aが正面被覆部8の突条8a上で安定しやすくなり、加工刃13の刃先部13aと流体管2の内周面2bとの距離を一定に保ち易い。
また、棒状部凸曲面12aは凸曲面形状であることから、加工装置1を移動させる際に、取付部7の外周面に対して棒状部凸曲面12aが線接触するため、取付部7の外周面と棒状部凸曲面12aとの接触抵抗が低く、スムーズに加工装置1を移動させて余剰部分3aの切削または切断を行うことができる。
更に、前述したように加工装置1は、加工刃13を中心とした両側が対称の形状と成っているため、図7(a)に示されるように、防食リング3の下端部から防食リング3の余剰部分3aを正面視で時計回りに連続的に半分切断した後、図5(b)に示されるように、加工装置1の向きを変え、防食リング3の下端部から防食リング3の残りの余剰部分3aを反時計回りに連続的に切断することができる。尚、上記のように2回に分けて防食リング3の余剰部分3aを切断することに限らず、時計回り若しくは反時計回りの一方向のみで連続的に1回で切断してもよいし、3回以上の複数回に分けて切断してもよい。
また、本実施例において切除工程は、先ず、加工刃13を流体管2の管軸方向側に角度α分立てた状態で防食リング3の余剰部分3aの底部とする深さまで切込み、その後、加工刃13における防食リング3の内周面の接線に対する傾斜角度を、所定角度β分傾斜した傾斜角度に変え、加工装置1を防食リング3から離さずに一度に余剰部分3aを切除できる態様で説明しているが、この限りではなく、1周目は棒状部凸曲面12aと加工刃13との距離を広くすることで、加工刃13の切込み角度を浅くし、2周目以降は棒状部凸曲面12aと加工刃13との距離を漸次狭くして加工刃13の切込み角度を深くするようにして、余剰部分3aを複数周に分けて徐々に切除するようにしてもよい。
また、加工刃13を、基部材18,18’から取り替えることが可能であるため、刃先部13aに不具合が生じた場合には、加工刃13を取り替えるのみで済み、コストを抑えることができる。尚、棒状部凸曲面12a,12a’または当て板部材11の底面11aに不具合が生じた際には、同様に、当て板部材11または案内部材12のみを交換することができる。
尚、本実施例では、防食リング3の正面被覆部8には突条8aが設けられているため、当て板部材11の底面11aが突条8aに当接していたが、防食リングの種類によっては突条8aが設けられていないものも存在し、その場合、当て板部材11の底面11aは正面被覆部8の正面に当接させることになる。また、例えば、当て板部材11の底面11a側に突条8aを避けて正面被覆部8にのみ当接する凸部を設けるようにしてもよい。
尚、第1ガイド部の変形例として、図8に示されるように、例えば、案内部材121に回転自在に設けられたローラ部材121aがある。このローラ部材121aは、回転軸121cにより案内部材121に設けられた凹部121b内に軸支されている。これにより、ローラ部材121aが前述した防食リング3の取付部7に当接するため加工装置1’をスムーズに移動させることができる。
次に、実施例2に係る加工装置につき、図9及び図10を参照して説明する。尚、前記実施例と同一構成で重複する構成の説明を省略する。
図9に示されるように、加工装置100は、刃先部13aの先端を両側から挟むように先端部材191が固着されており、この先端部材191の側面191a,191a’は、凸曲面形状となっている。
図10に示されるように、加工装置100を背面視で反時計回りに所定距離移動させて、前記余剰部分3aを周方向に連続的に切断する際には、前記実施例と同様に、棒状部凸曲面12aを取付部7に当接させ、当て板部材11の底面11aを前述した正面被覆部8の突条8aに当接させるとともに、先端部材191の側面191aを流体管2の内周面2bに当接させる。これにより、刃先部13aが、管端部内周面2bから先端部材191の厚さ分常に離間されるため、前述したような保護部材19を用いなくとも管端部内周面2bが加工刃13によりを傷つけられることがない。
このように、加工刃13の先端に加工刃13を挟むように設けられた先端部材191の側面121a,121a’が構成されていることで、先端部材191が、加工刃13の切削または切断時の所定の傾斜に伴って傾斜するため加工刃13を確実にガイドできるばかりか、加工刃13の先端が先端部材191により被覆されるため流体管2の内周面2bを傷付ける虞を回避できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、第2ガイド部が正面被覆部に当接する態様について説明したが、これに限られず、例えば、第2ガイド部は、正面被覆部から離間していてもよい。
1 加工装置
2 流体管
2b 内周面
3 防食リング
3a 余剰部分
7 取付部
8 正面被覆部
8a 突条
10 カバー部材
11 当て板部材
11a 底面(第2ガイド部)
12 案内部材
12a,12a’ 棒状部凸曲面(第1ガイド部)
13 加工刃
13a 刃先部
14,15,16 ハンドル
19 保護部材
23 蓋部材
25 計測部材
100 加工装置
121 案内部材
121a ローラ部材(第1ガイド部)
191 先端部材

Claims (7)

  1. 切断された流体管の管端部に取付けられる防食リングにおける管端面側を被覆する正面被覆部の管内径側に張り出した余剰部分を切削または切断可能な加工装置であって、
    前記切断された流体管の管端部の内周の接線に対して所定の傾斜角度を保持したまま、前記正面被覆部の管内径側に張り出した余剰部分を周方向に連続的に切削または切断する加工刃と、
    前記加工刃による前記所定の傾斜角度を保持した連続的切削または切断時に、前記切断された流体管の管端部の外周部または前記防食リングの外周部に当接される第1ガイド部と、を備えていることを特徴とする加工装置。
  2. 前記第1ガイド部は、前記加工刃による前記所定の傾斜角度を保持した連続的切削または切断時に、管壁を挟んだ前記加工刃の進行方向前方側の前記正面被覆部の外周部に当接されることを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記第1ガイド部は、前記加工刃との距離を調整できる調整手段を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の加工装置。
  4. 前記第1ガイド部は、凸曲面形状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の加工装置。
  5. 前記第1ガイド部は、回動自在なローラ部材により構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の加工装置。
  6. 前記加工刃による前記所定の傾斜角度を保持した連続的切削または切断時に、前記防食リングの前記正面被覆部に当接される第2ガイド部をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の加工装置。
  7. 前記加工刃の先端には、該加工刃を挟むように先端部材が設けられており、前記加工刃による前記所定の傾斜角度を保持した連続的切削または切断時に、前記先端部材の側面が前記流体管の内周面に当接されることを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の加工装置。
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