JP2014230608A - 安全針組立体 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用後の部品点数及び外形寸法の増加を抑えることができる安全針組立体を提供する。
【解決手段】安全針組立体1は、外針11と、基体12と、内針13と、可動体14とを備えている。外針11の基端部は、基体12に固定されている。内針13は、先端部に鋭利な針先を有し、外針11に挿通されている。内針13の基端部は、可動体14に固定されており、可動体14は、突出位置から収容位置に相対変位可能に基体12に設けられている。基体12は、立板32,32と規制板35とを有しており、立板32,32は、収容位置に相対変位させると可動体14が基体12から外れないように可動体14の相対変位を規制し、規制板35は、収容位置に相対変位させると前記可動体が前記突出位置に戻らないように前記可動体の相対変位を規制するようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、皮下まで穿刺してそこに留置する安全針組立体に関する。
血管に薬液を投与する方法の1つとして、ポートを用いる方法が知られている。この方法では、予め皮下にポートが埋め込まれており、埋め込んだポートがカテーテルを介して血管に繋がっている。そして、投与者は、埋め込まれたポートに安全針組立体を穿刺することによって薬液を投与する。このような安全針組立体の1つとして、例えば特許文献1の安全針装置が知られている。
特許文献1の安全針装置では、注入器本体と安全針挿入器とが分かれており、注入器本体の先鋭カニューレに安全針挿入器の先鋭カニューレを挿入するようになっている。挿入することで安全針挿入器の先鋭カニューレの先端が注入器本体の先鋭カニューレ突出し、この状態で注入器本体の先鋭カニューレがポートに穿刺される。穿刺後、安全針挿入器の先鋭カニューレの先端が注入器本体から完全に抜かれて安全針挿入器のベースに収容されるまで安全針挿入器のレバーが持ち上げられ、持ち上げられた後に安全針挿入器が注入器本体から外される。
特許第5008678号明細書
特許文献1に記載の安全針装置は、安全針装置をポートに穿刺した後、安全針挿入器を注入器本体から外すようになっている。そのため、使用後の廃棄物の部品点数が増加し、医療廃棄物の容量が多くなる。また、安全針挿入器を注入器本体から外すべく安全針挿入器の先鋭カニューレの先端を注入器本体から完全に抜く必要がある。そうすると、レバーを高く持ち上げなければならず、廃棄時の安全針挿入器の嵩が高くなり、医療廃棄物の容量が多くなる。
そこで本発明は、使用後の部品点数及び外形寸法の増加を抑えることができる安全針組立体を提供することを目的としている。
本発明の安全針組立体は、中空円筒状に形成されるとともに先端が非鋭利に形成され、皮下あるいはポート内部に挿入される外針と、前記外針の基端部が固定されている基体と、先端部に鋭利な針先を有し、前記外針に挿通されている内針と、前記内針の基端部が固定され、前記内針の針先が前記外針から突出している突出位置から前記内針の針先を前記外針内に収容する収容位置に相対変位可能に前記基体に設けられている可動体とを備え、前記基体は、第1ストッパ部及び第2ストッパ部を有しており、前記第1ストッパ部は、前記収容位置に相対変位させると前記可動体が前記基体から外れないように前記可動体を規制するようになっており、前記第2ストッパ部は、前記収容位置に相対変位させると前記可動体が前記突出位置に戻らないように前記可動体の相対変位を規制するようになってものである。
本発明に従えば、使用後に可動体を収容位置に相対変位させることで内針の針先を外針内に収容して保護することができる。また、収容位置まで相対変位させると、可動体が基体から外れないように第1ストッパ部によって可動体の相対変位が規制される。それ故、使用後に可動体が基体から外れて部品点数が増加することを抑えることができる。更に、使用後に内針を外針から抜く必要がないので、可動体の相対変位量を抑えることができる。これにより、使用後において、内針の針先を保護しつつ安全針組立体の外形寸法の増加を抑えることができる。
本発明によれば、使用後の部品点数及び外形寸法の増加を抑えることができる。
本発明の実施形態に係る安全針組立体を示す側面図である。 図1の安全針組立体を切断線II−IIで切断してみた断面図である。 図2の安全針組立体を切断線III−IIIで切断してみた断面図である。 図2の安全針組立体の可動体を引き上げた状態を示す断面図である。 図3の安全針組立体の可動体を引き上げた状態を示す断面図である。 図3の安全組立体を切断線VI−VIで切断して見た断面図である。
以下、本発明に係る実施形態の安全針組立体1について上述する図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明で用いる方向の概念は、説明する上で便宜上使用するものであって、発明の構成の向き等をその方向に限定するものではない。また、以下に説明する安全針組立体1は、本発明の一実施形態に過ぎない。従って、本発明は実施の形態に限定されず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で追加、削除、変更が可能である。
[皮下埋め込みポート]
図1に示すように、安全針組立体1は、例えば皮下埋め込みポート(以下、「ポート」という)2と共に使用される。皮下埋め込みポート2は、有底筒状の容器本体3を有しており、容器本体3の開口部3bは、シリコーンゴム等の弾性材料から成るセプタム4によって塞がれている。また、容器本体3には、内部空間3aと連通するカテーテル5が設けられている。
このように構成されるポート2は、投与者の皮膚6の下に埋め込まれており、カテーテル5が非投与者の血管に繋がれている。安全針組立体1は、その先端部に針先を有しており、この針先が投与者の皮膚及びポート2のセプタム4に穿刺されて容器本体3の内部空間3aまで入れられる。安全針組立体1から内部空間3aに液体(例えば、薬液)を導かれると、その液体がカテーテル5を介して血管に投与される。以下では、安全針組立体1の構成について図2及び図3も参照しながら詳しく説明する。
[安全針組立体]
安全針組立体1は、外針11と、基体12と、内針13と、可動体14とを備えている。外針11は、金属材料から成る細長い円筒状の部材である。外針11は、先端側がテーパ状に形成されており、基端部分が基体12に固定されている。基体12は、合成樹脂から成る円板状の部材であり、載置部21と取付部22とを有している。載置部21及び取付部22は、共に円板状になっており、それらの軸線が外針11の軸線L1と一致するように上下に重ねて設けられている。
載置部21及び取付部22には、各々の軸線に沿って貫通孔21a,22aが形成されている。載置部21の貫通孔21aは、取付部22の貫通孔22aより大径に形成されており、外針11の基端部が取付部22の貫通孔22aに嵌挿され、その中間部分が載置部21の貫通孔21aを上下方向に貫通している。
また、取付部22の上面には、その軸線に沿って突起部22bが形成されている。突起部22bは、左右両側が平行に切り欠かれた大略円筒形状に形成されており、突起部22b内には、円柱状の止血ゴム23が嵌まり込んでいる。止血ゴム23は、貫通孔22aを塞いでおり、外針11の内孔を流れる薬液が貫通孔22aから突起部22bに漏れ出ることを防いでいる。そして、外針11には、薬液を流すことができる内針13が挿通されている。
内針13は、先端部に鋭利な針先を有し且つ先端が塞がれている大略有底円筒状の細長いムク針である。内針13の外径は、外針11の内径と略一致しており、内針13の針先は、外針11の先端から突出量αだけ突き出ている。また、内針13は、先端側部分の周面に内針側開口部13aを有しており、内針13の内孔が内針側開口部13aを介して外針11内に繋がっている。また、外針11の周面にも内針13の内針側開口部13aに対応する位置に外針側開口部11aが形成されており、外針側開口部11aによって外針11内が外方と繋がっている。これら2つの開口部11a,13aは、後方から見て互いに重なるように配置されており、内針13の内孔に導かれる薬液は、2つの開口部11a,13aを通って外針11の外方へと流れるようになっている。このように薬液を流すことができる内針13は、止血ゴム23を貫通しており、止血ゴム23から突出している内針13の基端側部分は、可動体14に嵌挿されている。
可動体14は、大略直方体状に形成されており、一対の把持板部14a,14bと一対の端板部14c,14dと天井部14eとによって構成されている。一対の把持板部14a,14bは、前後方向に延在しており、左右方向に間隔をあけて対向している。一対の把持板部14a,14bの両端部分は、一対の端板部14c、14dによって繋がっており、一対の端板部14c,14dと共に平面視で左右方向に細長い大略矩形状の枠体14fを構成している。このように構成されている枠体14fの上部には、その上部開口を塞ぐように天井部14eが被せられており、これによって下側が開口する中空の可動体14が構成されている。
天井部14e上面は、側面視で上側に突出するようにアーチ状に形成されており、その上部に後方に突出するチューブ結合部24が形成されている。チューブ結合部24は、前後方向に延在する挿通孔24aを有しており、挿通孔24aには、チューブ25が嵌挿されている。チューブ25の基端部分には、図示しないコネクタが設けられており、コネクタはシリンジポンプや注射器等のセットに繋がっている。セットの薬液をコネクタに送ることで薬液がチューブ25を介して挿通孔24aに導かれる。
また、天井部14e内には、左右方向中央を前後方向に横切る板状の通路形成部14gが設けられている。通路形成部14gの前後方向中間部分には、そこから下方に垂下する係合板33が設けられており、通路形成部14gの内部には連通路26及び挿通孔27が形成されている。連通路26は、挿通孔24aに繋がっており、第1通路部26aと第2通路部26bとを有している。第1通路部26aは、挿通孔24aから前方へと延び、その先端部分が第2通路部26bと繋がっている。第2通路部26bは、上下方向に延在しており、その下端が挿通孔27に繋がっている。挿通孔27は、第2通路部26bより大径に形成されており、係合板33まで達し更に係合板33を貫通している。挿通孔27には、シールされた状態で内針13が嵌挿されて固定されおり、挿通孔24aに導かれた薬液は、連通路26を介して挿通孔27にある内針13の内孔に導かれるようになっている。また、内針13内の薬液は、内針13の内針側開口部13a及び外針11の外針側開口部11aを介して皮下埋め込みポート2の内部空間3aに送られるようになっている。
このように構成されている可動体14は、一対の把持板部14a,14bの下面に可動側係合部28を夫々有している。可動側係合部28は、下方に突き出るように一対の把持板部14a,14bの下面に一体的に設けられている。また、基体12の取付部22には、一対の可動側係合部28の各々に対応する位置に係合溝29が形成されており、可動側係合部28は、対応する係合溝29に差し込めるようになっている。また、可動側係合部28には、係合孔28aが形成されており、取付部22には、基体側係合部30が形成されている。係合孔28aは、可動側係合部28を左右方向に貫通しており、基体側係合部30は、この係合溝29に向かって突出している。このようにして形成される基体側係合部30は、可動側係合部28が係合溝29に差し込まれた状態で係合孔28aに入り込んで可動側係合部28と係合するようになっており、係合させることで可動体14を取付部22に固定できるようになっている。
また、一対の把持板部14a,14bには、可動側係合部28が設けられている部分より前後外側に一対の切り欠き15,15が形成されている(図1参照)。一対の切り欠き15,15は、上方に延在しており、それらの間に把持部分16を形成している。係合解除部である把持部分16は、把持部分16を外側から把持して内側に押す(解除操作)ことで内側に弾性変形するようになっており、弾性変形させることで可動側係合部28が基体側係合部30から外せる(係合を解除できる)ようになっている(図4及び5参照)。
このように係合を解除することで可動体14は、基体12に対して上下方向に相対変位することができ、突出位置から収容位置まで可動体14を基体12から離すように引き上げることができる。そして、可動体14を収容位置まで引き上げると、内針13の針先が外針11に収容されて内針13の針先を保護される。これにより、安全針組立体1を廃棄する際に内針13の針先が利用者に穿刺してしまうことを防ぐことができる。また、可動体14を収容位置まで引き上げると、内針側開口部13aは、外針11内に収まって後方から見て外針側開口部11aから露出しないようになっている(図5参照)。これにより、使用後に内針13内に残っていた薬液が外針側開口部11aを介して漏れ出ることを防ぐことができる。また基体12は、引き上げられる可動体14が基体12から外れないようにするためにストッパ31を有している。
図2及び3に示すように、ストッパ31は、一対の立板32,32を有している。立板32は、取付部22に立設されており、突起部22bの左右両側に互いに対向するように且つ2つの係合溝29に沿って配置されている。一対の立板32は、取付部22から係合板33まで延在しており、係合板33の下端部が一対の立板32の間に位置するように配置されている。係合板33は、その下端部に係合片33aを有しており、係合片33aは各立板32に形成されている窓34へ張り出している。窓34は、側面視で大略矩形状になっており、上下方向の寸法βが係合片33aの高さγ及び内針13の突出量αの総和より長くなっている。これにより可動体14を収容位置まで引き上げることができるようになっている。他方、可動体14を収容位置より高く引き上げようとすると、窓34に張り出た係合片33aが立板32の規制部32a(窓34の縁)に当たってそれ以上引き上げられないようになっている。つまり、第1ストッパ部である一対の立板32,32がストッパの役割を果たし、所定量以上に可動体14の引き上げられることを規制して可動体14が基体12から外れないようになっている(図4参照)。
また、図6に示すように、ストッパ31は一対の規制板35,36を有している。第2ストッパ部である規制板35,36は、一対の立板32,32の各々に一体的に夫々設けられている。規制板35,36は、その基端部が各立板32の内面に夫々固定されており、前記内面から左及び右方向に夫々延在する片持ち梁のように構成されている。規制板35,36は、前記内面から離れるにつれて前後方向外側に向かうように傾斜しており、規制板35,36の先端側部分が基端側部分に対して前後方向外側に夫々位置している。このように形成されている規制板35,36は、先端側部分を前後方向内側に押して弾性変形させることができるようになっている。
また、可動体14の通路形成部14gには、規制板35,36に対応する位置に突起板37,38が形成されている。突起板37,38は、通路形成部14gの下面から垂下しており、突起板37,38の下端部分は、可動体14が突出位置に位置する状態で規制板35,36を前後方向内側に夫々押し退けて規制板35,36の前後方向外側に配置されている。それ故、突起板37,38の下端部分は規制板35,36によってガイドされている。
また、規制板35,36は、図5に示すように可動体14を突出位置から収容位置まで引き上げて突起板37,38を持ち上げることにより弾性復帰して規制位置に戻るようになっている(図6の二点鎖線参照)。規制位置に戻った規制板35,36は、突起板37,38の下方に位置し、可動体14を収容位置から突出位置に戻そうとする際に突起板37,38に当たるようになっている。これにより、規制板35,36によって収容位置から突出位置へ戻る方向への可動体14の相対変位が規制されている。このように相対変位を規制することで、外針11内に一度収容された内針13の針先が再度突出してしまうことを防ぐことができる。
[安全針組立体の使用態様]
以下では、安全針組立体1の使用態様について説明する。安全針組立体1では、図2及び3に示すように使用前において可動体14が突出位置に位置しており、投与者はポート2が埋め込まれている部位に針先を穿刺してセプタム4を貫通させる。安全針組立体1では、内針13がムク針で構成されており、内針13の針先が塞がっている。そのため、針先をセプタム4に貫通させる際にセプタム4が削られることがなく、コアリングを防ぐことができる。針先がセプタム4を貫通した後も、安全針組立体1は、ポート2が埋め込まれている部位に基体12の載置部21が当たって載置されるまで押し込まれる。ここまで押し込まれると、図1に示すように針先が容器本体3の内部空間3aに達し、内針13の内孔が外針11及び内針13の開口部11a,13aを介して内部空間3aと繋がる。そうすると、図示しないセットからチューブ25に薬液が供給される。供給される薬液は、可動体14内を通って内針13内に導かれる。更に、薬液は、外針11及び内針13の開口部11a,13aを介して内部空間3aに導かれ、カテーテル5を介して非投与者の血管に投与される。
このようにして薬液等を投与することができる安全針組立体1は、穿刺された部位に長時間、例えば数時間〜1週間載置され、その後にポート2から抜いて廃棄される。安全針組立体1では、安全針組立体1をポート2から抜く前に、内針13の針先を外針11内に収めて保護すべく、突出位置にある可動体14を収容位置まで引き上げる。具体的に説明すると、まず可動側係合部28を基体側係合部30から外すべく、可動体14の左右両側にある把持部分16を外側から把持して内側に押す。可動側係合部28が基体側係合部30から外れたことを確認した後、図4及び5のように可動体14を収容位置まで引き上げる。収容位置まで可動体14が引き上げられることで突起板37,38が上側に退避し、規制板35,36が規制位置まで弾性復帰する。これにより、可動体14の相対変位を規制して可動体14が突出位置に戻らないようにすることができ、外針11内に収容して保護した針先が再び外針11から露出することを防ぐことができる。
このようにして可動体14を収容位置まで引き上げた後、安全針組立体1は、ポート2から引き抜かれ、医療廃棄物として廃棄される。安全針組立体1は、係合板33の係合片33aが窓34に張り出しているため可動体14が立板32から外れないようになっている。それ故、可動体14と基体12とが分離することを防ぐことができ、廃棄時の部品点数が増加することを防ぐことができる。
また、安全針組立体1は、可動体14の引上げ量を抑えることで、安全針組立体1の外形寸法の増加を抑えることができる。引上げ量は、1mm〜5mmの範囲であることが好ましく、本実施形態の安全針組立体1では、β―(γ+α)が1mm〜5mmの範囲に設定されている。このため、少なくとも突出量αだけ可動体14を引き上げるだけで針先を外針11内に収めることができるとともに、針先を保護しつつ引き上げた後の安全針組立体1の外形寸法の増加を抑えることができ、医療廃棄物の容量を抑えることを実現している。
[その他の実施形態]
本実施形態の安全針組立体1では、ポート2と共に使用する場合について説明したが、必ずしもポート2と共に使用する必要はない。例えば安全針組立体1の針先を血管に直接穿刺すべく安全針組立体1を単体で使用してもよく、その使用形態は上述する実施形態に限定されない。
また、本実施形態の安全針組立体1では、外針11が金属材料によって構成されているが必ずしも金属材料に限定されない。外針11は、例えば合成樹脂によって構成されてもよく、その材料は問わない。なお、ポート2に穿刺することで外針11がセプタム4に締め付けられるので、外針が曲がったり捲れたりしないようにするべく外針11は金属材料で構成することが好ましい。また、外針11及び内針13の開口部11a,13aは、必ずしも一致している必要はなく、後方から見て上下方向又は周方向にずれて配置されていてもよい。また、各開口部11a,13aの寸法も必ずしも一致させる必要はない。また、上記実施例において、外針側開口部11a及び内針側開口部13aは各針11,13の側面に形成されているが、通常針の如く各針11,13の先端部に形成されていてもよい。
また、本実施形態の安全針組立体1では、可動体14を上方にスライドさせることによって内針13の針先を外針11内に収容させるように構成されているが、基体に揺動可能に取り付けられたレバーの先端部に内針13を取付けて、レバーの先端部を引き上げることで内針13の針先を外針11内に収容するような構成であってもよい。
基体12、内針13、及び可動体14についても同様である。また、安全針組立体1は、必ずしも全ての構成を備えている必要はなく、機能に応じて構成を省くことが可能である。
更に、本実施形態の安全針組立体1では、可動体14が基体12から外れないように可動体14の相対変位を規制するストッパ(立板32の規制部32a)と、可動体14が収容位置へ戻らないように可動体の相対変位を規制するストッパ(規制板35,36)が別体として構成されている。しかし、2つのストッパは必ずしも別々に構成されている必要はなく、1つのストッパによって可動体14が基体12から外れず且つ可動体14が収容位置へ戻らないように可動体14の相対変位を規制するようにしてもよい。例えば、可動体14が収容位置に移動すると係合片33aが嵌るような孔又は溝をストッパとすることによって、1つのストッパで可動体14が基体12から外れず且つ可動体14が収容位置へ戻らないように可動体14の相対変位を規制することができる。なお、可動体14を立板32の規制部32aに対して少々移動できるように構成してもよい。
[本発明に関する他応用実施形態]
上記実施例では、皮下に埋め込まれたポート2に穿刺する形態の安全針組立体1を詳述したが、本発明は血管に穿刺するのに用いられる留置針(例えば、特許第3134920号に記載されているような留置針)に適用してもよい。即ち、留置針は、非鋭利に形成された先端を有する外針と、鋭利に形成された先端を有する内針とを備えており、皮膚に対し斜めに針が挿入され、薬液投与終了後に内針を外針に対し相対変位させると、内針先端が外針内部に収容される。また、留置針は、内針を収容位置に変位させると、内針が外針に対し係合されて内針先端が外針内部に収容される状態を保持される。このように留置針を構成する場合、係合機構及び係合解除機構としては、可動体に形成される孔又は溝若しくは係合片と、基体に設けられた係合片若しくは孔又は溝とによって係合及び係合解除ができる構成であることが好ましい。また、外針が固定されている基体に翼が形成されている形態であってもよい。
第1実施形態の安全針組立体1では、可動体14と基体12は分離不可能に構成されている。しかしながら、分離不可能に構成されずとも、収容位置で一時的にでも保持できるようであれば、廃棄物の部品点数を少なくさせるという効果を奏する。つまり、収容位置において所定箇所(例えば、把持部分16)に所定値以上の負荷を加えると可動体14と基体12が分離できる仕様であってもよく、また可動体14と基体12を分離可能にするストッパ解除機構が設けられた仕様としてもよい。
第1実施形態の安全針組立体1では、可動体14を収容位置に移動させた後に突出位置に戻らないように構成されている。しかしながら、可動体14を収容位置で一時的にでも保持できるようであれば、廃棄の際に使用者が誤って穿刺してしまう事態を防ぐことができる。従って、収容状態において所定箇所(例えば、把持部分16)に所定値以上の負荷を加えると突出位置に戻る仕様、或いは、可動体14を収容位置から突出位置に戻せるようにする解除機構が設けられた仕様としてもよい。
また、第1実施形態の安全針組立体1では、各針11,13の側面に設けられた外針側開口部11a及び内針側開口部13aは、内針13の針先が外針11から突出した状態において、安全針組立体1外と内針13内とが連通する位置に形成されている。しかし、収容位置において安全針組立体1外と内針13内とが連通する位置に、外針側開口部11a及び内針側開口部13aを形成してもよい。このような位置に形成すると、可動体14を収容位置に移動させたときに薬液投与可能状態となる。
また、外針側開口部11a及び内針側開口部13aは、突出位置及び収容位置のいずれかの位置で内針側開口部13aが外針11内面により封止される仕様としてもよい。当該仕様であれば、薬液投与可能な状態と薬液投与不可能な状態とを安全針組立体1のみで、且つ容易に切り換えることが可能となる。
第1実施形態の安全針組立体1では、一対の立板32,32(第1ストッパ部)と一対の規制板35,36(第2ストッパ部)とで、収容位置における可動体14の基体に対する相対移動可能距離を略ゼロにしている。しかしながら、一対の立板32,32は、可動体14が基体12から外れないように可動体14を規制しさえすればよく、また一対の規制板35,36は、可動体14が突出位置に戻らないように可動体14を規制しさえすればよい。それ故、収容位置における可動体14の基体12に対する相対移動可能距離は略ゼロである必要はない。
1 安全針組立体
11 外針
11a 外針側開口部
12 基体
13 内針
13a 内針側開口部
14 可動体
28 可動側係合部
30 基体側係合部
31 ストッパ

Claims (4)

  1. 中空円筒状に形成されるとともに先端が非鋭利に形成され、皮下あるいはポート内部に挿入される外針と、
    前記外針の基端部が固定されている基体と、
    先端部に鋭利な針先を有し、前記外針に挿通されている内針と、
    前記内針の基端部が固定され、前記内針の針先が前記外針から突出している突出位置から前記内針の針先を前記外針内に収容する収容位置に相対変位可能に前記基体に設けられている可動体とを備え、
    前記基体は、第1ストッパ部及び第2ストッパ部を有しており、
    前記第1ストッパ部は、可動体が前記収容位置に相対変位させると、前記可動体が前記基体から外れないように前記可動体を規制するようになっており、
    前記第2ストッパ部は、前記収容位置に相対変位させると前記可動体が前記突出位置に戻らないように前記可動体を規制するようになっている、安全針組立体。
  2. 前記内針は、前記先端が塞がれている有底筒状の針であり、
    前記内針の側面には、内針側開口部が形成され、
    前記外針の側面には、前記可動体が突出位置に位置する状態で前記内針側開口部に連通する外針側開口部が形成されている、請求項1に記載の安全針組立体。
  3. 前記基体は、基体側係合部を有し、
    前記可動体は、可動側係合部と係合解除部とを有し、
    前記基体側係合部及び前記可動側係合部は、前記可動体が前記突出位置に位置する状態で係合して前記可動体を相対変位させないようになっており、
    前記係合解除部は、解除操作を行うことで前記基体側係合部と前記基体側係合部との係合状態を解除するようになっている、請求項1又は2に記載の安全針組立体。
  4. 前記係合解除部は、把持可能に構成され、把持して内側に押すことで弾性変形するようになっており、
    前記解除操作は、前記係合解除部を把持して内側に押して弾性変形させることである、請求項3に記載の安全針組立体。
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