JP2014230170A - 撮像装置、顕微鏡システム及び撮像方法 - Google Patents

撮像装置、顕微鏡システム及び撮像方法 Download PDF

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Abstract

【課題】被写体の広範囲が写った広域画像と、該広域画像の一部が拡大された拡大画像とが同時に表示されるマルチ表示をリアルタイムに実行可能であり、且つ必要とされる処理能力(帯域)の大幅な増加を抑制することができる撮像装置等を提供する。
【解決手段】物体が載置されるステージ10と、複数の画素が配置された画素領域を有し、ステージ10に載置された物体を撮像する撮像素子13と、該撮像素子13の画素領域のうちの一部の領域を設定して領域設定情報を出力する領域設定部15と、ステージ10と撮像素子13との相対位置を変更する駆動部11と、ステージ10と撮像素子13との少なくとも一方の駆動状態を検出する駆動検出部12と、上記駆動状態及び上記領域設定情報に基づいて、撮像素子13における読み出し動作を制御する読み出し制御部14とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被写体を撮像する撮像装置、該撮像装置を備えた顕微鏡システム及び撮像方法に関する。
従来、生体の病理検査や工業製品の傷検査等の幅広い分野において顕微鏡が活用されている。近年では、顕微鏡にCCDやCMOS等の撮像素子を設け、撮像素子から出力された撮像信号を用いて被写体の拡大像をモニタに表示する撮像装置或いは顕微鏡システムが広く普及している。
このような顕微鏡システムには、被写体の拡大像を微細表現するために高解像な画像を生成できることが要求されると共に、蛍光観察を行う際には高感度も要求される。ここで、画像の解像度を高めるためには、撮像素子の画素サイズを微細化する必要があるが、これは同時に感度の低下につながる。このため、旧来は、高解像度と高感度を両立させるために、2M程度の撮像素子が実用されていた。
しかしながら、最近では、裏面照射型撮像素子やマイクロ分光素子等の高感度化技術により、画素サイズを微細化しても感度を維持できるようになり、顕微鏡システムにおいても、従来の数倍といった画素数の撮像素子が使用されるようになってきた。画素数の多い撮像素子を顕微鏡システムに適用すると、被写体像の微細表現はもとより、例えば、解像度の異なる複数の画像を同時に表示するといった多様な表示方法も可能になってくる。このような複数画像の同時表示機能は、マルチ表示とも呼ばれる。
解像度の異なる2つの画像をマルチ表示する例として、被写体の広い範囲(広域)が写った広域画像と、該広域画像の一部の領域を拡大した拡大画像とを同時に表示する表示方法がある。具体例として、撮像素子の画素数が12M、モニタのドット数が2Mである場合、上記2画面表示は次のようにして行われる。まず、12Mの画素領域から常時、全画素読み出しを行うことにより、広域且つ高精細な画像情報が得られる。この12M画素の画像情報を1/6に間引き、2Mドットで表示することにより、解像度は低下するが撮像した領域全体が写った広域画像を得ることができる。また、それと同時に、12Mの画素領域の一部である0.5Mの画素から読み出した画像情報をそのまま0.5Mドットで表示することにより、広域画像の一部の領域の高精細な(即ち、解像度の劣化のない)画像を得ることができる。この一部領域の画像は、上記広域画像と比べて6倍に拡大した画像となる。
このようなマルチ表示を行うことにより、ユーザにとっては次のようなメリットがある。一般に、顕微鏡観察は、比較的倍率が低い(例えば4倍)対物レンズを用いて撮像して得た広視野の画像から所望の観察部位を探索し、所望の観察部位が見つかった時点で倍率が相対的に高い(例えば10倍)対物レンズに交換し、該観察部位が拡大された高解像度の画像を観察するという順序で行われる。しかしながら、広域画像と一部領域の拡大画像とを同時に表示するマルチ表示によれば、広域画像からの所望の観察部位の探索と、該観察部位の拡大画像の観察とを、対物レンズの交換等を含む複数の手順を経ることなく、連続的且つ容易に行うことができる。
画像のマルチ表示に関連する技術として、特許文献1には、撮像する画像とその一部分を拡大した画像とを同時に表示部に表示するデジタルカメラが開示されている。
特許文献2には、撮像部が持つ分解能に対して低分解能のモニタが設けられた撮像装置において、第1の表示エリア及び第2の表示エリアを有するモニタに対し、第1の表示エリアに全体画像を表示させ、第2の表示エリアに撮像部から出力される画像データの一部をそのまま表示させ、第1の表示エリアに第2の表示エリアの領域を示す教示マークを表示させる拡大観察装置が開示されている。
特許文献3には、モニタ手段に試料の観察像を表示させ、このモニタ手段に表示された観察像の所望の領域を指定し、指定された観察像の指定領域をモニタ手段のほぼ全画面に表示するのに必要な対物倍率及び/又は試料移動ステージの位置を演算し、演算されたデータに基づいて、対物倍率に対応する対物レンズが観察光路に挿入され、かつ指定領域が観察視野のほぼ中央に位置するように、変倍機構及び試料移動ステージを駆動する顕微鏡変倍装置が開示されている。
特許文献4には、広域画像表示領域に表示される広域画像上で指定した領域を、拡大画像として拡大画像表示領域に表示すると共に、広域画像において拡大画像と対応する領域を、広域画像表示領域において枠状で表示する拡大画像観察装置が開示されている。
特開2000−78445号公報 特開2008−11344号公報 特許第2925647号公報 特許第4936867号公報
ところで、モニタに表示された画像上でユーザが所望の観察部位をスムーズに探索できるようにするためには、データ量の多い動画をリアルタイムに処理することができる能力が撮像装置に要求される。これは、一部領域の拡大画像に要求される解像度を実現するために、撮像素子の全画素から常時、リアルタイムに高速読み出しを行い、それによって得られた同一フレームの画像情報から複数の画像(広域画像及び一部領域の拡大画像)を生成しなければならないからである。
上述したマルチ表示を行う場合、撮像素子及びその後段に設けられる処理回路に必要とされる処理能力(帯域)は、概ね以下のとおりとなる。なお、フレームレートを60fps、各画素のビット数を12ビットとする。まず、電荷の読み出しに必要な処理能力は、(12M画素)×(60fps)×(12ビット)=8640Mbpsとなる。また、12M画素の画像情報から2Mドットの広域画像を生成するのに必要な処理能力も同様に、(12M画素)×(60fps)×(12ビット)=8640Mbpsとなる。さらに、0.5M画素の画像情報から0.5Mドットの拡大画像を生成するのに必要な処理能力は、(0.5M画素)×(60fps)×(12ビット)=360Mbpsとなる。従って、これらの処理を同時に扱うために必要な処理能力は、トータルで17640Mbpsとなる。
なお、上述したスペックの撮像装置及びモニタにおいて広域画像を単一表示するだけであれば、必要とされる処理能力は次のとおりとなる。まず、12M画素のうちの2M画素から間引き読み出し又は加算読み出しするのに必要な処理能力は(2M画素)×(60fps)×(12ビット)=1440Mbpsとなる。また、2M画素の画像情報から2Mドットの広域画像を生成するのに必要な処理能力も同様に、(2M画素)×(60fps)×(12ビット)=1440Mbpsとなる。従って、これらの処理を同時に扱うために必要な処理能力は、トータルで2880Mbpsとなる。即ち、上述したマルチ表示を行う場合、広域画像を単一表示する場合と比べて、6倍以上の処理能力が必要となる。
このように、リアルタイムにマルチ表示を行う場合、処理回路に入力されるデータ量及び処理回路から出力されるデータ量は、共に増大する。ここで、一般に、装置の処理能力を向上させるためには、回路の並列化による規模の増加や処理周波数の高速化により対応することができるが、その結果、コストの増加や消費電力の増加を招いてしまう。しかしながら、撮像装置において、マルチ表示機能のためだけにコストや消費電力が増加することは好ましくない。
このような問題点に関し、特許文献1及び2においては、リアルタイムなマルチ表示に起因するデータ量の増加への対策について言及されていない。
また、特許文献3及び4においては、TVカメラ又は撮像部から画像データを制御装置又はコンピュータに取り込んで処理した上で表示部に表示しており、リアルタイムに画像表示を行うものではない。従って、リアルタイムなマルチ表示に起因するデータ量増加の問題は生じない。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、被写体の広範囲が写った広域画像と該広域画像の一部を拡大した拡大画像とを同時に表示するマルチ表示をリアルタイムに実行する際に、必要とされる処理能力の増加を招くことのない撮像装置、顕微鏡システム及び撮像方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る撮像装置は、物体が載置されるステージと、複数の画素が配置された画素領域を有し、前記ステージに載置された物体を撮像して撮像信号を出力する撮像素子と、前記画素領域のうちの一部の領域を設定して、該一部の領域に関する情報を出力する領域設定部と、前記ステージと前記撮像素子との少なくとも一方を駆動することにより、前記ステージと前記撮像素子との相対位置を変更する駆動部と、前記駆動部による前記ステージと前記撮像素子との少なくとも一方の駆動状態を検出する駆動検出部と、前記駆動状態及び前記一部の領域に関する情報に基づき、前記撮像素子における読み出し動作を制御する読み出し制御部と、を備えることを特徴とする。
上記撮像装置において、前記駆動検出部は、前記駆動状態として、前記ステージと前記撮像素子との少なくとも一方が移動している状態であるか又は静止している状態であるかを検出し、前記読み出し制御部は、前記駆動状態が移動している状態である場合、前記撮像素子に、前記画素領域に対する間引き読み出し又は加算読み出しを逐次実行させる第1の制御を行い、前記駆動状態が静止している状態である場合、前記撮像素子に、前記一部の領域に対する全画素読み出しを逐次実行させる第2の制御を行う、ことを特徴とする。
上記撮像装置は、前記撮像素子から出力された撮像信号を記憶する記憶部と、前記撮像素子から出力された撮像信号に基づく画像信号を生成する表示処理部と、をさらに備え、前記記憶部は、前記第1の制御の下で出力された前記撮像信号を逐次記憶し、前記表示処理部は、前記駆動状態が移動している状態である場合、前記第1の制御の下で出力された撮像信号に基づき、前記画素領域に対応する第1の画像の画像信号を逐次生成し、前記駆動状態が静止している状態である場合、前記駆動部が静止する直前に前記記憶部に記憶された撮像信号に基づく前記第1の画像に、前記第2の制御の下で出力された撮像信号に基づく前記一部の領域に対応する第2の画像を重畳した画像の画像信号を逐次生成する、ことを特徴とする。
上記撮像装置は、前記第2の画像が表示される領域を囲む領域枠を設定する領域枠設定部をさらに備え、前記表示処理部は、前記駆動状態が移動している状態である場合、前記第1の画像に前記領域枠を重畳した画像の画像信号を逐次生成し、前記駆動状態が静止している状態である場合、前記第1の画像に、前記第2の画像及び前記領域枠を重畳した画像の画像信号を逐次生成する、ことを特徴とする。
上記撮像装置において、前記駆動検出部は、前記ステージと前記撮像素子との相対的な移動速度を検出する速度検出部を備え、前記読み出し制御部は、前記移動速度に応じて、前記撮像素子における読み出し画素数と読み出しフレームレートと画素ビット数とのうちの少なくとも一つを制御する、ことを特徴とする。
本発明に係る顕微鏡システムは、上記撮像装置と、前記ステージに載置された被写体からの観察光を前記画素領域に導く光学系と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る撮像方法は、物体が載置されるステージと、複数の画素が配置された画素領域を有し、前記ステージに載置された物体を撮像して撮像信号を出力する撮像素子とを備える撮像装置が実行する撮像方法において、前記画素領域のうちの一部の領域を設定して、該一部の領域に関する情報を出力する領域設定ステップと、前記ステージと前記撮像素子との少なくとも一方を駆動することにより、前記ステージと前記撮像素子との相対位置を変更する駆動ステップと、前記駆動ステップにおける前記ステージと前記撮像素子との少なくとも一方の駆動状態を検出する駆動検出ステップと、前記駆動状態及び前記一部の領域に関する情報に基づき、前記撮像素子における読み出し動作を制御する読み出し制御ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、被写体が載置されるステージと撮像素子との少なくとも一方の駆動状態と一部の領域に関する情報とに基づいて撮像素子における読み出し動作を制御するので、撮像素子から出力される撮像信号の帯域を駆動状態及び設定された一部の領域に応じて抑制することができる。従って、撮像装置において必要とされる処理能力を増加させることなく、広域画像及び該広域画像の一部の拡大画像のマルチ表示をリアルタイムに実行することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示す撮像装置のステージの移動中における撮像素子の読み出し画素を説明する模式図である。 図3は、図1に示す撮像装置のステージの静止中における撮像素子の読み出し画素を説明する模式図である。 図4は、図1に示す撮像素子における読み出しシーケンスを示すタイミングチャートである。 図5は、本発明の実施の形態2に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 図6は、図5に示す撮像装置の動作を示すフローチャートである。 図7は、図5に示す撮像装置のステージの移動中における撮像素子の読み出し動作を説明する模式図である。 図8は、図5に示す撮像装置のステージの静止中における撮像素子の読み出し動作を説明する模式図である。 図9は、図5に示す表示部に表示される広域画像の一例を示す模式図である。 図10は、図5に示す表示部に表示される重畳画像の一例を示す模式図である。 図11は、図5に示す撮像装置における読み出しシーケンスを示すタイミングチャートである。 図12は、本発明の実施の形態3に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 図13は、図12に示す撮像装置の動作を示すフローチャートである。 図14は、図12に示す撮像装置のステージの移動中における撮像素子の読み出し画素を説明する模式図である。 図15は、図12に示す撮像装置のステージの静止中における撮像素子の読み出し画素を説明する模式図である。 図16は、図12に示す表示部に表示される広域画像の一例を示す模式図である。 図17は、図12に示す表示部に表示される重畳画像の一例を示す模式図である。 図18は、本発明の実施の形態4に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。 図19は、図18に示す撮像装置の動作を示すフローチャートである。 図20は、図18に示すステージの移動速度に応じた読み出し動作の制御を説明するためのグラフである。 図21は、本発明の実施の形態4の変形例1におけるステージの移動速度に応じた読み出し動作の制御を説明するためのグラフである。 図22は、本発明の実施の形態5に係る顕微鏡システムの構成例を示す模式図である。
以下、本発明に係る撮像装置、顕微鏡システム及び撮像方法の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、これらの実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、各図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態1に係る撮像装置1は、被写体の広い範囲が写った画像(以下、広域画像という)と、該広域画像の一部の領域が拡大された画像(以下、一部領域画像という)との同時表示(マルチ表示)が可能な撮像装置であり、被写体である物体が載置されるステージ10と、該ステージ10を被写体の載置面と直交する面内で移動させる駆動部11と、該駆動部11によるステージ10の駆動状態を検出する駆動検出部12と、複数の画素からなる画素領域を備え、ステージ10に載置された被写体を撮像して撮像信号を出力する撮像素子13と、撮像素子13における読み出し動作を制御する読み出し制御部14と、撮像素子13における読み出し動作の対象とする画素の領域(以下、読み出し領域という)を設定する領域設定部15とを備える。また、撮像装置1は、ステージ10の移動動作をユーザが操作するための操作部16をさらに備えても良い。
ステージ10は、被写体の載置面が例えば水平面と平行になるように設置されている。駆動部11は、例えば、モータ及び該モータの動作を制御する制御回路を有し、電気的制御によりステージ10を水平面内で走査する。なお、駆動部11は、ステージ10を予め定められた経路で走査しても良いし、後述する操作部16から入力されるステージ移動指示信号に従い、ユーザ所望の経路で走査しても良い。
駆動検出部12は、例えば、駆動部11が備えるモータの回転量を検出するエンコーダによって構成され、ステージ10の駆動状態、即ち、ステージ10が移動している状態(移動中)であるか静止している状態(静止中)であるかを検出する。
なお、実施の形態1においては、撮像素子13の位置を固定し、ステージ10を移動させることにより、両者の相対的な位置を変化させているが、反対に、ステージ10の位置を固定し、撮像素子13を移動させることとしても良い。この場合、駆動検出部12は、撮像素子13の駆動状態を検出する。或いは、ステージ10及び撮像素子13の双方を相対的に移動させても良く、この場合、駆動検出部12は、両者の相対的な駆動状態を検出する。
撮像素子13は、CCDやCMOS等のイメージセンサを備え、複数の画素が配置された所定サイズの画素領域を有している。撮像素子13は、ステージ10に載置された被写体からの観察光、即ち、被写体により反射された光又は被写体を透過した光を上記画素領域において受光し、各画素において光電変換を行って、観察光の強度に応じた量の電荷を蓄積する。撮像素子13は、各画素に蓄積した電荷を所定のタイミングで読み出し、蓄積した電荷量に対応する大きさの電圧信号を増幅し、さらにA/D変換処理を施した上で撮像信号として出力する。
なお、撮像素子13は必ずしもA/D変換機能を有している必要はない。撮像素子13がA/D変換機能を有しない場合には、撮像素子13の後段に別途、A/D変換部を含む信号処理部を設け、該信号処理部において撮像素子13から出力されたアナログの撮像信号をデジタルの撮像信号に変換する。
また、撮像素子13がCCDを備える場合において、画素領域内の一部の画素の撮像信号を撮像素子13から出力するとき、実際には、画素領域内の全画素から電荷の読み出しを行った上で所定の信号処理を行うことにより、当該一部の画素に対応する撮像信号のみを出力する。本出願においては、このように、一旦、全画素からの電荷の読み出しを行う場合であっても、特定の画素に対応する撮像信号のみを出力する場合には、その画素から読み出しを行ったものとする。
また、以下においては、説明を簡単にするために撮像素子13は白黒撮像素子とするが、Bayer配列等の所定の色配列を有するカラー撮像素子においても、所定の読み出し動作を行うことにより、本願発明を適用することができる。
読み出し制御部14は、駆動検出部12により検出されたステージ10の駆動状態や、後述する領域設定部15から入力される領域設定情報に従って、撮像素子13における各画素からの電荷の読み出し動作を制御する。より詳細には、読み出し制御部14は、ステージ10が移動中であるとき、画素領域全体に対して間引き読み出し又は加算読み出しを実行するように撮像素子13を制御する。一方、ステージ10が静止中であるとき、領域設定部15により設定された一部の領域に対して全画素読み出しを実行するように撮像素子13を制御する。
領域設定部15は、例えば、マウスやタッチパネルのように、画像が表示される画面に対してユーザが所望の領域を選択可能な入力手段を備え、該入力手段に対する操作に応じた領域設定情報を出力する。この領域設定情報は、一部領域画像の生成対象となる広域画像上の座標情報を含んでいる。一部領域画像の生成対象とする広域画像上の領域のサイズは予め規定されており、ユーザは、上記入力手段を操作することにより、該領域の位置を変化させることができる。また、上記入力手段に対して何らユーザ操作がなされない場合、領域設定部15は、予め定められた座標情報(例えば、広域画像の中央部の座標情報)を領域設定情報として出力する。
操作部16は、例えば調整ツマミ、各種スイッチ、各種ボタン、キーボード等の入力デバイスや、マウスやタッチパネル等のポインティングデバイス等によって構成される入力手段であり、実施の形態1においては、ユーザがステージ10を所望の経路で走査したいときに用いられる。操作部16は、該操作部16に対するユーザの操作に応じた信号を、ステージ移動指示信号として駆動部11に出力する。
次に、図2〜図4を参照しながら、撮像素子13における読み出し動作の制御について説明する。図2は、ステージ10の移動中における撮像素子13の読み出し動作を説明する模式図である。図3は、ステージ10の静止中における撮像素子13の読み出し動作を説明する模式図である。図4は、撮像素子13の1ラインにおける読み出しシーケンスを示すタイミングチャートである。以下においては、説明を簡単にするために、図2及び図3に示すように、撮像素子13の画素領域13aが(16ライン)×(16列)=256個の画素Pからなるものとする。なお、図4においては、読み出しが行われない画素ライン(時間T2〜T3、T4〜T6、T8〜T9、T10〜T11に対応)に関する図示を省略している。また、図4においては、1ライン期間の長さをΔTとしている。
駆動検出部12がステージ10の駆動状態(図4(a)参照)を検出した結果、ステージ10が移動中である場合(例えば時間T1〜T5)、読み出し制御部14は撮像素子13に、画素領域13aの全体に対する間引き読み出し又は加算読み出しを実行させる。例えば、図2は、画素領域13aを構成する画素Pのうち、4列ごと(1、5、9、13列目)、4ラインごと(1、5、9、13ライン目)に画素Pparから読み出しを行う間引き読み出しを示している(図4(b)参照)。図4(b)においては、読み出しを行う画素Pparを(n,m)で示している。ここで、符号nはライン番号を示し、符号mは列番号を示す。なお、図4においては、1フレーム期間の途中(9ライン目)から記載を開始している。
具体的には、撮像素子13は、9ライン目(時間T1〜T2参照)の読み出しを行い、続く10〜12ライン目(時間T2〜T3参照)の読み出しは行わずに待機し、その後、13ライン目(時間T3〜T4参照)の読み出しを行い、続く14〜16ライン目(時間T4〜)の読み出しは行わずに待機する。このように、ステージ10が移動している間、撮像素子13は、1ラインの読み出し及び3ラインの読み出し待機を繰り返す。このような読み出し動作の下で撮像素子13から出力された撮像信号に所定の処理を施すことで、画素領域13aの全体領域に対応する被写体の画像、即ち広域画像が得られる。
一方、駆動検出部12がステージ10の駆動状態(図4(a)参照)を検出した結果、ステージ10が静止中である場合(例えば時間T5〜T9)、読み出し制御部14は、領域設定部15から出力される領域設定情報に従い、広域画像上で選択された領域に対応する画素領域13a内の一部の領域を読み出し領域として設定し、撮像素子13に、該読み出し領域に対する全画素読み出しを実行させる。例えば、図3は、画素領域13a内に設定された読み出し領域R内の全画素Pfulから読み出しを行う場合を示している。
具体的には、駆動状態が移動中から静止中に変化した後、撮像素子13は、1〜7ライン目(時間T5〜T6参照)の読み出しは行わずに待機し、その後、8ライン目(時間T6〜T7参照)及び9ライン目(時間T7〜T8参照)の読み出しを行い、続く10〜16ライン目(時間T8〜)の読み出しは行わずに待機する。このように、ステージ10が静止している間、撮像素子13は、8ライン目及び9ライン目のみの読み出しを繰り返す。このような読み出し動作の下で撮像素子13から出力された撮像信号に所定の処理を施すことにより、読み出し領域Rに対応する被写体の高精細な画像、即ち、一部領域画像が得られる。
その後、ステージ10の駆動状態が静止中から移動中に変化すると(時間T9〜)、撮像素子13は、1ライン目(時間T9〜T10参照)の読み出しを行い、続く2〜4ライン目(時間T10〜T11参照)の読み出しは行わずに待機し、その後、5ライン目(時間T11〜T12参照)の読み出しを行い、続く6〜8ライン目(時間T12〜参照)の読み出しは行わずに待機する。このように、ステージ10が移動すると、撮像素子13は再び、1ラインの読み出し及び3ラインの読み出し待機を繰り返す。
ここで、領域設定部15に何らユーザ操作がなされず、領域設定部15から領域設定情報が出力されない場合、読み出し制御部14は、予め定められた領域(例えば、画素領域13aの中央部)を読み出し領域Rとして設定しても良い。
また、1フレーム期間中に、ステージ10の駆動状態が移動中から静止中、又は静止中から移動中に遷移した場合、読み出し制御部14は、当該フレーム期間の終了を待って撮像素子13における読み出し動作を切り替える。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図5は、本発明の実施の形態2に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。図5に示すように、実施の形態2に係る撮像装置2は、図1に示す撮像装置1に対し、撮像素子13から出力された撮像信号に所定の処理を施すことにより画像データを生成する画像処理部20と、記憶部22と、画像処理部20から出力された画像を表示する表示部23とをさらに備える。これらの各部は、バス24を介して撮像素子13及び領域設定部15と接続されている。なお、画像処理部20、記憶部22、及び表示部23以外の撮像装置2の各部の構成は、実施の形態1と同様である。
画像処理部20は、撮像素子13から出力された撮像信号にデモザイキング、ホワイトバランス処理、色変換、濃度変換(ガンマ変換等)、平滑化(ノイズ除去等)、鮮鋭化(エッジ強調等)等の画像処理を施すことにより、画像データを生成する。また、画像処理部20は、生成した画像データに対し、色空間データへの変換、表示部23の表示領域に応じたデータサイズの変換、表示のための画素数の調整等の処理を行うことにより画像信号を生成する表示処理部21を有する。
記憶部22は、例えばDRAMといった更新記録可能な半導体メモリ等の記憶素子によって構成され、撮像素子13から出力された撮像信号を逐次記憶すると共に、画像処理部20により画像処理が施された画像データを記憶する。
表示部23は、例えばLCD、ELディスプレイ又はCRTディスプレイ等によって構成され、表示処理部21から出力された画像信号に基づいて画像を表示する。
次に、撮像装置2の動作について説明する。図6は、撮像装置2の動作を示すフローチャートである。図7は、ステージ10の移動中における撮像素子13の読み出し画素を説明する模式図である。図8は、ステージ10の静止中における撮像素子13の読み出し画素を説明する模式図である。以下においては、説明を簡単にするために、図7及び図8に示すように、撮像素子13の画素領域13aが(16ライン)×(16列)=256個の画素Pからなるものとする。
まず、ステップS10において、駆動検出部12は、ステージ10の駆動状態を検出する。続くステップS11において、読み出し制御部14は、ステージ10の駆動状態が移動中であるか又は静止中であるかを判定する。
ステージ10が移動中である場合(ステップS11:Yes)、読み出し制御部14は撮像素子13に対し、広域画像を生成するための画素の読み出し領域を設定する(ステップS12)。広域画像の場合、画素領域13aの全体が読み出し領域として設定される。
ステップS13において、撮像素子13は、読み出し制御部14により設定された読み出し領域に対し、所定の密度で間引き読み出し又は加算読み出しを逐次実行する。例えば図7は、4画素ごとに読み出す動作を4ラインごとに行う間引き読み出しを示している。それに応じて、撮像素子13から、各画素Pparに蓄積された電荷量に応じた大きさの電圧信号が、A/D変換された上で撮像信号として出力される。
ステップS14において、撮像素子13から出力された広域画像の撮像信号は記憶部22の所定の記憶領域に記憶される。この際、当該所定の記憶領域に別の広域画像の撮像信号が記憶されていた場合、記憶部22は、今回取得した撮像信号を上書き記憶する。
ステップS15において、画像処理部20は、撮像素子13から出力されて記憶部22に記憶された撮像信号を読み出し、該撮像信号に対してデモザイキングやホワイトバランス処理等の所定の画像処理を施すことにより、広域画像の画像データを生成する。
ステップS16において、表示処理部21は、広域画像の画像データに対し、色空間データへの変換、リサイズ等の所定の処理を施すことにより、広域画像の画像信号を生成する。例えば図7の場合、複数の画素Pparから逐次読み出される撮像信号に基づいて、広域画像m1を表す画像信号が逐次生成される。
ステップS17において、表示処理部21は、ステップS16において生成した画像信号を出力して、表示部23に広域画像を表示させる。これより、リアルタイムに変化する広域画像m1が表示部23に表示される。
続くステップS18において、撮像装置2は、観察動作を終了するか否かを判定する。ここで、例えば撮像装置2の電源がオフされた等の場合、観察動作を終了すると判定される。観察動作を終了する場合(ステップS18:Yes)、撮像装置2の動作は終了する。一方、観察動作を終了しない場合(ステップS18:No)、撮像装置2の動作はステップS11に戻る。
一方、ステップS11において、ステージ10が静止した場合(ステップS11:No)、読み出し制御部14は撮像素子13に対し、広域画像を生成するための読み出し動作を停止させる(ステップS20)。
ステップS21において、画像処理部20は、記憶部22に直前に記憶された撮像信号を読み出し、該撮像信号に対してデモザイキングやホワイトバランス処理等の所定の画像処理を施すことにより、広域画像の画像データを生成する。
ステップS22において、読み出し制御部14は、領域設定部15から領域設定情報を取得する。
ステップS23において、読み出し制御部14は撮像素子13に対し、一部領域画像を生成するための画素の読み出し領域を設定する。読み出し領域は、領域設定部15から取得した領域設定情報に基づき、広域画像上に表示される一部領域画像の位置座標に対応する画素領域13a上の領域が設定される。図8は、画素領域13aの中央部の4つの画素が読み出し領域Rとして設定された状態を示している。
ステップS24において、撮像素子13は、読み出し制御部14により設定された読み出し領域に対し、全画素読み出しを逐次実行する。例えば図8の場合、読み出し領域R内の全4つの画素Pfulから読み出しが行われる。それにより、撮像素子13から、各画素Pfulに蓄積された電荷量に応じた大きさの電圧信号が、A/D変換された上で撮像信号として出力される。
ステップS25において、画像処理部20は、撮像素子13から出力された撮像信号に対してホワイトバランス処理やデモザイキング等の画像処理を施すことにより、一部領域画像の画像データを生成する。
ステップS26において、表示処理部21は、ステップS21において生成された広域画像の画像データと、ステップS25において生成された一部領域画像の画像データとを用いて、広域画像に一部領域画像を重畳した重畳画像の画像信号を生成する。例えば図8の場合、ステージ10が停止する直前に画素Pparから読み出された撮像信号に基づく広域画像m1’に対し、読み出し領域R内の画素Pfulから逐次読み出される撮像信号に基づく一部領域画像m2を重畳した重畳画像m3の画像信号が逐次生成される。
ステップS27において、表示処理部21は、ステップS26において生成した画像信号を表示部23に出力し、重畳画像を表示させる。これより、静止画である広域画像m1’に対してリアルタイムに変化する一部領域画像m2が重畳された重畳画像m3が表示部23に表示される。
ステップS28において、駆動検出部12は、ステージ10の駆動状態を検出し、ステージ10が移動を再開したか否かを判定する。移動を再開した場合(ステップS28:Yes)、撮像装置2の動作は、ステップS11に戻る。
一方、移動を再開しない場合(ステップS28:No)、撮像装置2は、観察動作を終了するか否かを判定する(ステップS29)。ここで、例えば撮像装置2の電源がオフされた等の場合、観察動作を終了すると判定される。観察動作を終了する場合(ステップS29:Yes)、撮像装置2の動作は終了する。
一方、観察動作を終了しない場合(ステップS29:No)、撮像装置2の動作はステップS22に戻る。この際、表示部23に表示された重畳画像m3に対し、ユーザが、例えば一部領域画像m2にタッチして画面上で移動させる、或いは、一部領域画像m2が表示された部分を画面上でグリップして移動させるといった操作を行うことにより、領域設定部15は、一部領域画像m2の移動先の位置座標を領域設定情報として読み出し制御部14に出力する。この場合、読み出し制御部14は、新たな領域設定情報に従って、読み出し領域R(図8の破線参照)を再設定する。
図9は、ステップS17において表示部23に表示される広域画像の一例を示す模式図であり、図10は、ステップS27において表示部23に表示される重畳画像の一例を示す模式図である。図9に示すように、ステージ10の移動中には、全画素読み出しを行う場合と比べて解像度は低いが、被写体の広い範囲が写った広域画像M1が表示部23に表示される。この広域画像M1はリアルタイムに生成されるため、ステージ10の移動に応じて変化する。従って、ユーザは、ステージ10の移動に伴って変化する広域画像M1を観察することにより、より詳しく観察したい領域を探索することができる。
一方、図10に示すように、ステージ10の静止中には、ステージ10が静止する直前に撮像素子13から出力された撮像信号に基づく広域画像M1’の静止画に対し、該広域画像M1’の一部の領域を拡大した一部領域画像M2が重畳されて表示される。広域画像M1’及び一部領域画像M2を含む重畳画像M3内で、一部領域画像M2はリアルタイムに変化すると共に、領域設定部15から出力される領域設定情報に応じて、一部領域画像M2の表示位置(即ち、広域画像M1’内で拡大される位置)もリアルタイムに変化する。従って、ユーザは、静止画像として表示された広域画像M1’の範囲内で、拡大して観察したい領域(一部領域画像M2)を随時移動させながら詳しく観察を行うことができる。また、広域画像M1から重畳画像M3への切り替えはシームレスに行われるので、ユーザは、広域画像M1において探索した所望の領域を見失うことなく、該領域の拡大画像(一部領域画像M2)における観察にスムーズに移行することができる。
次に、撮像装置2の動作中に撮像素子13から出力される撮像信号の帯域について説明する。図11は、撮像装置2における読み出しシーケンスを示すタイミングチャートである。なお、以下に例示する帯域の値は、図7及び図8に示すように、画素領域13aが(16ライン)×(16列)=256画素からなる場合における値である。
ステージ10の移動中(図11(a)の時間F1〜F3)、撮像素子13においては、広域画像生成のために、画素領域13a全体に対する間引き読み出し(又は加算読み出し)が行われ、撮像素子13から出力された撮像信号が記憶部22に逐次記憶される。各フレーム期間において撮像素子13から読み出されて記憶部22に記憶された撮像信号は(図11(b)参照)、次のフレーム期間の間に記憶部22から読み出され、画像処理部20(表示処理部21)により所定の処理を受け、広域画像として表示部23に出力されて表示される(図11(c)、(d)参照)。
撮像素子13における読み出しを、例えば図7に示すように、1ラインあたり1、5、9、13列目の4画素、1フレームあたり1、5、9、13ライン目の4ラインに対して行う場合、読み出し画素数は16画素となる。従って、フレームレートを60fps、各画素のビット数を12ビットとすると、撮像素子13から出力される撮像信号の帯域は、16×60×12=11520bpsとなる(図11(e)参照)。
ステージ10の駆動状態が移動中から静止中に切り替わると(時間F3)、撮像素子13においては次のフレームから、一部領域画像生成のために、フレームごとに設定される読み出し領域に対する全画素読み出しが行われ、撮像信号が出力される。このとき、記憶部22には、静止中に切り替わる直前(時間F2〜F3)に読み出された撮像信号が記憶され続けている。この場合、記憶部22に記憶された撮像信号に基づいて、広域画像の静止画像が生成される。
撮像素子13における読み出しを、例えば図8に示すように、1フレームあたり4画素とすると、撮像素子13から出力される撮像信号の帯域は、4×60×12=2880bpsとなる(図11(e)参照)。このとき、一部領域画像が重畳される広域画像は記憶部22から読み出される静止画であるため、撮像素子からの信号帯域が増加することはない。
これに対し、広域画像及び一部領域画像のマルチ表示を行う際に、従来のように、広域画像についてもリアルタイムに更新する場合、画素領域13aの全画素(16×16=256画素)から読み出しを行う必要がある。この場合、撮像素子13から出力される撮像信号の帯域は、256×60×12=184320bpsと、非常に大きな値となる。言い換えると、本実施の形態1及び2によれば、撮像信号の入力に関し最大で従来の1/16程度の処理能力があれば、広域画像及び一部領域画像のマルチ表示が可能となる。
なお、図11においては、広域画像を生成する際と一部領域画像を生成する際とで、各画素における電荷の蓄積時間を均一(例えば1/60秒)に設定しているが、互いに異ならせても良い。例えば、図11に示す期間ta、tbのように、画素の読み出しが行われない期間を省略することにより、各画像を生成する際のフレームレートを高くすることも可能である。なお、フレームレートを変更する際には、電荷の蓄積開始タイミング等の初期設定をし直す必要がある。
以上説明したように、本発明の実施の形態1及び2によれば、ステージ10の駆動状態に応じて撮像素子13における読み出し動作を制御するので、撮像素子13から出力される撮像信号の帯域を適宜抑制することができる。このため、広域画像及び一部領域画像のリアルタイムなマルチ表示を、従来よりも少ない処理能力で実行することができる。従って、装置の規模や消費電力の増加を招くことなく、このようなマルチ表示機能を有する撮像装置を構成することが可能となる。
また、本発明の実施の形態1及び2によれば、広域画像から重畳画像への切り替えをシームレスに行うことができる。即ち、拡大画像の表示に際して、例えば対物レンズの切り替えといった作業が不要となる。従って、ユーザは、広域画像において探索した所望の領域を、スムーズに拡大して表示させ、連続して観察を行うことができる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
図12は、本発明の実施の形態3に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。図12に示すように、実施の形態3に係る撮像装置3は、図5に示す撮像装置2に対し、画像処理部20の代わりに画像処理部30を備える。画像処理部30以外の撮像装置3の各部の構成及び動作は、実施の形態2と同様である。
画像処理部30は、表示処理部31及び領域枠設定部32を備える。このうち、表示処理部31の動作は、実施の形態2における表示処理部21(図5参照)と同様である。
領域枠設定部32は、領域設定部15から出力される領域設定情報に基づき、一部領域画像が表示される領域を囲む枠(領域枠)の座標を設定する。
次に、撮像装置3の動作を説明する。図13は、撮像装置3の動作を示すフローチャートである。図14は、ステージ10の移動中における撮像素子13の読み出し画素を説明する模式図である。図15は、ステージ10の静止中における撮像素子13の読み出し画素を説明する模式図である。なお、本実施の形態3においても、説明を簡単にするために、図14及び図15に示すように、撮像素子13の画素領域13aが(16ライン)×(16列)=256個の画素Pからなるものとする。
図13に示すステップS10及びS11は、実施の形態2と同様である(図6参照)。
ステップS11において、ステージ10が移動中の場合(ステップS11:Yes)、領域枠設定部32は、領域設定部15から出力された領域設定情報を取得する(ステップS31)。
続くステップS32において、領域枠設定部32は、取得した領域設定情報に従って、表示部23において一部領域画像が表示される領域を囲む領域枠の画像データを生成する。
続くステップS12〜S15の動作は、実施の形態2と同様である。
ステップS15に続くステップS33において、表示処理部31は、広域画像の画像データに対し、色空間データへの変換、リサイズ等の所定の処理を施すと共に、ステップS32において生成した領域枠の画像データを用いて、広域画像に領域枠を重畳した画像の画像信号を生成する。例えば図14の場合、複数の画素Pparから逐次読み出される撮像信号に基づく広域画像m1に領域枠b1を重畳した画像の画像信号が逐次生成される。
続くステップS17〜S25は、実施の形態2と同様である。
ステップS25に続くステップS34において、表示処理部31は、ステップS21において生成された広域画像の画像データと、ステップS25において生成された一部領域画像の画像データと、ステップS32において生成された領域枠の画像データとを用いて、広域画像に一部領域画像及び該一部領域画像を囲む領域枠を重畳した重畳画像の画像信号を生成する。例えば図15の場合、ステージ10が停止する直前に画素Pparから読み出された撮像信号に基づく広域画像m1’に、読み出し領域R内の画素Pfulから逐次読み出される撮像信号に基づく一部領域画像m2と、一部領域画像m2を囲む領域枠b2とを重畳した画像の画像信号が逐次生成される。
続くステップS27〜S29の動作は、実施の形態2と同様である。
図16は、ステップS17において表示部23に表示される広域画像の一例を示す模式図であり、図17は、ステップS27において表示部23に表示される重畳画像の一例を示す模式図である。図16に示すように、ステージ10の移動中には、リアルタイムに表示される広域画像M1に対して領域枠B1が表示される。従って、ユーザは、一部領域画像として拡大表示される領域を明確に認識することができ、拡大して観察したい所望の領域を容易に選択することができる。
また、図17に示すように、ステージ10の静止中には、広域画像M1’に一部領域画像M2を重畳した画像に対し、一部領域画像M2を囲む領域枠B2がさらに重畳されて表示される。従って、ユーザは、一部領域画像M2として拡大表示された領域を明確に識別できると共に、該領域を移動させる操作を容易に行うことができる。
なお、上記実施の形態3においては、ステージ10の静止中に、広域画像M1’に一部領域画像M2及び領域枠B2を重畳した重畳画像を表示部23に表示することとしたが、広域画像M1’と一部領域画像M2とを、表示部23の画面の異なる領域に配置しても良い。例えば、広域画像M1’と一部領域画像M2とを並べて配置し、広域画像M1’上に領域枠B2を重畳して表示すれば、ユーザは、表示中の一部領域画像M2が広域画像M1’上のどの領域を拡大したものであるかを容易に認識することができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。
図18は、本発明の実施の形態4に係る撮像装置の構成を示すブロック図である。図18に示すように、実施の形態4に係る撮像装置4は、図12に示す撮像装置3に対し、駆動検出部12及び読み出し制御部14の代わりに、駆動検出部40及び読み出し制御部42をそれぞれ備える。駆動検出部40及び読み出し制御部42以外の撮像装置4の各部の構成及び動作は、実施の形態3と同様である。
駆動検出部40は、加速度センサ等によって構成される速度検出部41を備え、ステージ10の駆動状態として、撮像素子13に対するステージ10の移動速度(単位時間あたりの移動量)を検出する。
なお、本実施の形態4においては、撮像素子13の位置を固定し、ステージ10を移動させているため、速度検出部41はステージ10の速度を検出するが、ステージ10の位置を固定し、撮像素子13を移動させる場合には、撮像素子13の移動速度を検出する。
読み出し制御部42は、ステージ10の移動速度に応じて、一部領域画像を生成する際の撮像信号の読み出し画素数と、読み出しフレームレートと、画素ビット数との少なくとも1つを設定する。
次に、撮像装置4の動作を説明する。図19は、撮像装置4の動作を示すフローチャートである。また、図20は、ステージ10の移動速度に応じた読み出し動作の制御を説明するためのグラフである。
まず、ステップS40において、駆動検出部40は、ステージ10の駆動状態として、ステージ10の移動速度を検出する。
続くステップS41において、駆動検出部40は、ステージ10の移動速度が所定の速度αよりも大きいか否かを判定する。ステージ10の移動速度が速度αよりも大きい場合(ステップS41:Yes)、撮像装置4の動作はステップS31に移行する。この後のステップS31〜S18の動作は、実施の形態3と同様である(図13参照)。
一方、ステージ10の移動速度が速度α以下である場合(ステップS41:No)、撮像装置4の動作はステップS20に移行する。この後のステップS20〜S23の動作は、実施の形態3と同様である(図13参照)。
ステップS23に続くステップS42において、読み出し制御部42は、ステージ10の移動速度に応じて、一部領域画像を生成するための読み出し画素数と、読み出しフレームレートと、画素ビット数との少なくとも1つを設定する。
以下、ステージ10の移動速度に応じた読み出し画素数の設定方法を、図20を参照しながら、次の(i)〜(iii)の場合に分けて説明する。
(i)ステージ10の速度がゼロ以上且つ第1の速度Sl未満である場合、読み出し制御部42は、ステージ10が静止している状態であると判断する。この場合、読み出し制御部42は、領域設定部15により設定された読み出し領域R(図15参照)から読み出し得る最大の画素数Pmaxを読み出し画素数として設定する。即ち、読み出し領域Rに対する全画素読み出しを設定される。なお、読み出し領域Rの外部の画素からの読み出しは行わない。
(ii)ステージ10の速度が第1の速度Slよりも速く且つ第2の速度Sh(Sh>Sl)以下である場合、読み出し制御部42は、ステージ10がゆっくりと移動していると判断する。この場合、読み出し制御部42は、読み出し領域Rのうち、上記(i)の場合よりも少ない画素数Pmidを読み出し画素数として設定する。即ち、読み出し領域Rに対する所定の密度での間引き読み出し又は加算読み出しを設定する。また、この場合、読み出し制御部42は、読み出し領域Rの外部の画素についても、読み出し領域R内と同じ密度で間引き読み出し又は加算読み出しを行うものと設定する。
(iii)ステージ10の速度が第2の速度Shよりも速い場合、読み出し制御部42は、ステージ10が速く移動していると判断する。この場合、読み出し制御部42は、読み出し領域Rのうち、上記(ii)の場合よりもさらに少ない画素数Pminを読み出し画素数として設定する。即ち、読み出し領域Rに対する上記(ii)よりも低い密度での間引き読み出し又は加算読み出しを設定する。また、この場合、読み出し制御部42は、読み出し領域Rの外部の画素についても、読み出し領域R内と同じ密度で間引き読み出し又は加算読み出しを行うものと設定する。
続くステップS43において、撮像素子13は、ステップS42における設定内容に従って読み出しを行う。
ステップS44において、画像処理部30は、撮像素子13から出力された撮像信号にA/D変換等の信号処理を施して生成したデータに対し、さらにデモザイキングやホワイトバランス処理等の所定の画像処理を施すことにより、画像データを生成する。この際、ステップS42において、上記(i)の読み出し制御が行われた場合には、一部領域画像の画像データのみが生成される。一方、上記(ii)又は(iii)の読み出し制御が行われた場合には、一部領域画像に加えて、広域画像の画像データも生成される。
ステップS45において、表示処理部31は、ステップS44において生成された画像データに対し、色空間データへの変換、リサイズ等の所定の処理を施すことにより、重畳画像の画像信号を生成する。この際、ステップS42において上記(i)の読み出し制御が行われた場合、表示制御部31は、ステップS21において生成された広域画像の画像データを用い、広域画像の静止画に対してリアルタイムに変化する一部領域画像を重畳した重畳画像の画像信号を生成する。
また、ステップS42において上記(ii)の読み出し制御が行われた場合、表示制御部31は、ステップS44において生成された広域画像及び一部領域画像の画像データを用い、リアルタイムに変化する広域画像に対してリアルタイムに変化する一部領域画像を重畳した重畳画像の画像信号を生成する。この際、広域画像よりも一部領域画像の方が高解像となるように、表示処理が行われる。
さらに、ステップS42において上記(iii)の読み出し制御が行われた場合、表示制御部31は、ステップS44において生成された広域画像及び一部領域画像の画像データを用い、リアルタイムに変化する広域画像に対してリアルタイムに変化する一部領域画像を重畳した重畳画像の画像信号を生成する。この際、広域画像と一部領域画像とが同程度の解像度となるように表示処理が行われる。要するに、一部領域画像は表示されないことになる。
ステップS27〜S29の動作は、実施の形態3と同様である。
以上説明したように、実施の形態4によれば、ステージ10の移動速度に応じて撮像素子13における読み出し動作を段階的に制御するので、撮像信号の帯域を抑制しつつ、ステージ10が移動を開始する際や停止する際に、表示部23における一部領域画像の表示状態と非表示状態とを自然に遷移させることができる。
なお、図20においては、読み出し画素数を段階的に設定したが、ステージ10の移動速度に応じて読み出し画素数を傾斜的に(シームレスに)変化させても良い。
また、ステージ10に応じて読み出しフレームレートや画素ビット数を変化させる場合には、ステージ10の速度が遅いほど読み出しフレームレートを速く、若しくは画素ビット数を大きくし、ステージ10の速度が速いほど読み出しフレームレートを遅く、若しくは画素ビット数を小さく設定すると良い。また、読み出し画素数と読み出しフレームレートと画素ビット数とを適宜組み合わせて、ステージ10の速度に応じた設定を行っても良い。
(変形例1)
次に、本発明の実施の形態4の変形例1について説明する。
ステージ10の移動速度に応じて読み出し画素数、読み出しフレームレート又は画素ビット数を変化させる場合、広域画像及び一部領域画像を生成する際に撮像素子13から出力される撮像信号の帯域の和が、予め設定された帯域になるように読み出し画素数、読み出しフレームレート又は画素ビット数の設定を行っても良い。
例えば、図21に示すように、読み出し領域Rから読み出される一部領域画像用の撮像信号と読み出し領域Rの外部から読み出される広域画像用の撮像信号の帯域の和の上限値を予め設定し、ステージ10の速度が速くなるほど(S1<S2<S3)、一部領域画像用の撮像信号に割り当てられる帯域を減少させ、広域画像用の撮像信号に割り当てられる帯域を増加させるように設定を行っても良い。
(変形例2)
次に、本発明の実施の形態4の変形例2について説明する。
ステージ10の移動速度に応じた読み出し動作の制御は、広域画像の生成及び表示(図19のステップS12〜S17参照)に適用しても良い。
例えば、ステージ10の移動速度が速い場合、読み出しフレームレートを高く設定すると共に、間引き読み出し又は加算読み出しを行う際の密度を低く設定して広域画像の解像度を低くする。それにより、広域画像の表示におけるリアルタイム性を維持しつつ、撮像素子13から出力される撮像信号の帯域を抑制することができる。
一方、ステージ10の移動速度が遅い場合、間引き読み出し又は加算読み出しを行う際の密度を高く設定して広域画像の解像度を高くすると共に、読み出しフレームレートを低く設定する。それにより、広域画像の画質を維持しつつ、撮像素子13から出力される撮像信号の帯域を抑制することができる。
読み出しフレームレートを変更する場合には電荷の蓄積開始タイミング等の初期設定をし直す必要があるため、読み出しフレームレートを変更する際の設定は、広域画像の読み出し領域の設定(図19のステップS12参照)の後、広域画像の読み出し(同ステップS13参照)の前のタイミングで行うと良い。従って、広域画像の読み出しを行っている際に、フレーム期間の途中でステージ10の移動速度が変化した場合には、当該フレーム期間においては設定済みの読み出しフレームレートにて読み出しを行い、次のフレーム期間から、ステージ10の移動速度の変化に応じて変更した読み出しフレームレートにて読み出しを行う。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について説明する。
図22は、本発明の実施の形態5に係る顕微鏡システムの構成例を示す模式図であり、実施の形態1〜4に係る撮像装置を顕微鏡システムに適用した例を示している。図22に示すように、実施の形態5に係る顕微鏡システム5は、ステージ10と、該ステージ10を駆動する駆動部11と、ステージ10の駆動状態を検出する駆動検出部12と、ステージ10に対応して設けられた対物レンズ50と、対物レンズ50を介して入射する被写体からの観察光を受光する撮像素子13と、該撮像素子13における読み出し動作を制御する読み出し制御部14とを備える。このうち、撮像素子13及び読み出し制御部14は、ヘッド部51の内部に格納されている。
また、顕微鏡システム5は、撮像素子13から出力される撮像信号を処理することにより画像を生成して表示するコンピュータ52を備える。コンピュータ52は、領域設定部15、画像処理部20又は30、記憶部22及び表示部23を備え、所定の制御プログラムに従って動作する。また、コンピュータ52は、記憶部22に加えて、更新記録可能なフラッシュメモリ等のROMやRAMといった各種ICメモリ、内蔵若しくはデータ通信端子で接続されたハードディスク、又は、CD−ROM等の情報記録媒体及びその読取装置等によって構成され、顕微鏡システム5の動作を制御する制御プログラムや、該制御プログラムの実行中に用いられる各種パラメータや、画像データ等を記憶する記憶部を備えても良い。
本発明の実施の形態1〜4に係る撮像装置1〜4は、上述したような顕微鏡システムの他にも、例えば、基板検査装置や、液晶検査装置や、配送システムにおいて個々の荷物に附されたラベルを自動検出するラベル検出装置のように、広域画像とその一部領域を拡大した画像とをリアルタイムに同時表示することが望まれる様々な装置やシステムに適用することができる。
本発明は、上述した各実施の形態1〜5並びに変形例そのままに限定されるものではなく、各実施の形態1〜5並びに変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成することができる。例えば、実施の形態1〜5並びに変形例に示される全構成要素からいくつかの構成要素を除外して形成しても良い。或いは、異なる実施の形態に示した構成要素を適宜組み合わせて形成しても良い。
1〜4 撮像装置
5 顕微鏡システム
10 ステージ
11 駆動部
12 駆動検出部
13 撮像素子
13a 画素領域
14、42 読み出し制御部
15 領域設定部
16 操作部
20 画像処理部
21 表示処理部
22 記憶部
23 表示部
24 バス
30 画像処理部
31 表示処理部
32 領域枠設定部
40 駆動検出部
41 速度検出部
50 対物レンズ
51 ヘッド部
52 コンピュータ

Claims (7)

  1. 物体が載置されるステージと、
    複数の画素が配置された画素領域を有し、前記ステージに載置された物体を撮像して撮像信号を出力する撮像素子と、
    前記画素領域のうちの一部の領域を設定して、該一部の領域に関する情報を出力する領域設定部と、
    前記ステージと前記撮像素子との少なくとも一方を駆動することにより、前記ステージと前記撮像素子との相対位置を変更する駆動部と、
    前記駆動部による前記ステージと前記撮像素子との少なくとも一方の駆動状態を検出する駆動検出部と、
    前記駆動状態及び前記一部の領域に関する情報に基づき、前記撮像素子における読み出し動作を制御する読み出し制御部と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記駆動検出部は、前記駆動状態として、前記ステージと前記撮像素子との少なくとも一方が移動している状態であるか又は静止している状態であるかを検出し、
    前記読み出し制御部は、
    前記駆動状態が移動している状態である場合、前記撮像素子に、前記画素領域に対する間引き読み出し又は加算読み出しを逐次実行させる第1の制御を行い、
    前記駆動状態が静止している状態である場合、前記撮像素子に、前記一部の領域に対する全画素読み出しを逐次実行させる第2の制御を行う、
    ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像素子から出力された撮像信号を記憶する記憶部と、
    前記撮像素子から出力された撮像信号に基づく画像信号を生成する表示処理部と、
    をさらに備え、
    前記記憶部は、前記第1の制御の下で出力された前記撮像信号を逐次記憶し、
    前記表示処理部は、
    前記駆動状態が移動している状態である場合、前記第1の制御の下で出力された撮像信号に基づき、前記画素領域に対応する第1の画像の画像信号を逐次生成し、
    前記駆動状態が静止している状態である場合、前記駆動部が静止する直前に前記記憶部に記憶された撮像信号に基づく前記第1の画像に、前記第2の制御の下で出力された撮像信号に基づく前記一部の領域に対応する第2の画像を重畳した画像の画像信号を逐次生成する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記第2の画像が表示される領域を囲む領域枠を設定する領域枠設定部をさらに備え、
    前記表示処理部は、
    前記駆動状態が移動している状態である場合、前記第1の画像に前記領域枠を重畳した画像の画像信号を逐次生成し、
    前記駆動状態が静止している状態である場合、前記第1の画像に、前記第2の画像及び前記領域枠を重畳した画像の画像信号を逐次生成する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記駆動検出部は、前記ステージと前記撮像素子との相対的な移動速度を検出する速度検出部を備え、
    前記読み出し制御部は、前記移動速度に応じて、前記撮像素子における読み出し画素数と読み出しフレームレートと画素ビット数とのうちの少なくとも一つを制御する、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の撮像装置と、
    前記ステージに載置された被写体からの観察光を前記画素領域に導く光学系と、
    を備えることを特徴とする顕微鏡システム。
  7. 物体が載置されるステージと、複数の画素が配置された画素領域を有し、前記ステージに載置された物体を撮像して撮像信号を出力する撮像素子とを備える撮像装置が実行する撮像方法において、
    前記画素領域のうちの一部の領域を設定して、該一部の領域に関する情報を出力する領域設定ステップと、
    前記ステージと前記撮像素子との少なくとも一方を駆動することにより、前記ステージと前記撮像素子との相対位置を変更する駆動ステップと、
    前記駆動ステップにおける前記ステージと前記撮像素子との少なくとも一方の駆動状態を検出する駆動検出ステップと、
    前記駆動状態及び前記一部の領域に関する情報に基づき、前記撮像素子における読み出し動作を制御する読み出し制御ステップと、
    を含むことを特徴とする撮像方法。
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