JP2014227787A - トンネル発破用防護装置 - Google Patents

トンネル発破用防護装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014227787A
JP2014227787A JP2013110421A JP2013110421A JP2014227787A JP 2014227787 A JP2014227787 A JP 2014227787A JP 2013110421 A JP2013110421 A JP 2013110421A JP 2013110421 A JP2013110421 A JP 2013110421A JP 2014227787 A JP2014227787 A JP 2014227787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag body
tunnel
air
blasting
exhaust port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013110421A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6244107B2 (ja
Inventor
小林 誠
Makoto Kobayashi
誠 小林
中村 亮
Akira Nakamura
亮 中村
晃士 荒川
Koshi Arakawa
晃士 荒川
小林 雅彦
Masahiko Kobayashi
雅彦 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Obayashi Corp
Toko Inc
Original Assignee
Obayashi Corp
Toko Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Obayashi Corp, Toko Inc filed Critical Obayashi Corp
Priority to JP2013110421A priority Critical patent/JP6244107B2/ja
Publication of JP2014227787A publication Critical patent/JP2014227787A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6244107B2 publication Critical patent/JP6244107B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】切羽側空間の気密性を確実に維持しつつ、発破時の爆風や飛石による衝撃エネルギーを十分に吸収する。【解決手段】本発明に係るトンネル発破用防護装置1を構成する防護用袋体7は、気密用袋体5及び衝撃吸収用袋体6からなり、いずれも内部に空気を充填できるようになっており、衝撃吸収用袋体6には、内部に充填された空気が排出される排気口14を気密用袋体5の配置側に設けてあり、発破時の爆風又は飛石が衝撃吸収用袋体6に作用し又は衝突したとき、それらに応答して内部の充填空気が排気口14から排出されるようになっているとともに、気密用袋体5は、排気口14の相当位置で該排気口が坑口側空間15に露出するように空気排出開口16を形成してあり、衝撃吸収用袋体6内の空気が排気口14及び空気排出開口16を介して坑口側空間15に排出されるようになっている。【選択図】 図1

Description

本発明は、トンネルを発破掘削する際に用いられるトンネル発破用防護装置に関する。
山岳トンネル工事では、地質が岩で構成されていることが多いため、発破による掘削が主として採用されるが、火薬類を爆発させたときには、二酸化炭素や窒素といった無害なガス以外に、一酸化炭素や二酸化窒素をはじめ、爆薬の種類や発破対象となる岩石の種類によっては、塩化水素、二酸化硫黄、硫化水素といったさまざまな有毒ガスが発生する。
そのため、発破によってトンネル掘削を行うにあたっては、後ガスと呼ばれるこれらの有毒ガスに対し、同時に発生する大量の粉塵とともに、適切な安全措置あるいは環境対策が施されなければならない。
一方、発破時においては爆風が空気中を伝播するとともに、発破で生じた飛石が周囲に飛散するため、これらの爆風や飛石がトンネル内の諸設備を損傷させることがないよう、かつ作業員の安全が脅かされることがないよう、適切な対策を施すことも必要不可欠となる。
このような後ガス及び粉塵対策と爆風及び飛石対策を両立可能な措置として、空気が充填された袋体を切羽手前に壁状に立設してなる防護装置が提案されている(特許文献1)。
かかる防護装置においては、トンネル内空間を切羽の手前で仕切ることにより、切羽側空間から坑口側空間への後ガスあるいは粉塵の拡散防止を図りつつ、坑口側空間に設置された換気設備や集塵設備で後ガスや粉塵の処理を行うとともに、発破に伴って生じる爆風や飛石から上述の換気設備や集塵設備を保護することが期待される。
特開2005−54364号公報
ここで、発破時の爆風は、火薬の爆発によって衝撃波として空気中に伝播し、飛石は、爆破時に切羽から飛び出した破砕片が爆薬の爆轟で発生する衝撃圧と膨張ガスによって加速され飛翔するものであって、それらが防護装置に作用しあるいは衝突したとき、防護装置には大きな衝撃力が瞬間的に作用する。
そのため、上述の防護装置には十分な耐衝撃性能あるいは衝撃吸収性能が求められる。
しかしながら、発破時の爆風や飛石による衝撃力を、防護装置を構成する袋体の強度で支持しようとすると、袋体が破損してその後の使用が不能になり、あるいは防護装置全体が転倒して後ガスや粉塵が切羽側から立坑側へと流出することが懸念される。
一方、発破時の爆風や飛石による衝撃エネルギーを、防護装置を構成する袋体の収縮によって吸収しようとすると、該袋体の収縮変形によってその外周縁部がトンネルの底面や内周面から離脱する事態を招き、いずれにしろ切羽側空間の気密性を維持することは困難となる。
ちなみに、防護装置を切羽から遠ざけた場合には、防護装置の破損や転倒は防止できるものの、後ガスや粉塵の拡散防止が不十分となって換気や集塵に時間を要し、ひいてはトンネル掘削全体の工期を長引かせる結果を招く。
本発明は、上述した事情を考慮してなされたもので、切羽側空間の気密性を確実に維持しつつ、発破時の爆風や飛石による衝撃エネルギーを十分に吸収することが可能なトンネル発破用防護装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るトンネル発破用防護装置は請求項1に記載したように、トンネルの切羽から離隔した位置であって該トンネルの底面に壁状に立設される防護用袋体を備えたトンネル発破用防護装置において、
前記防護用袋体を、内部に空気その他の気体を充填可能であって該気体が充填された状態において前記切羽の手前に拡がる空間を坑口側空間に対して気密に保持できるように構成された気密用袋体と、内部に空気その他の気体を充填可能であって前記気密用袋体と内部が非連通になるようにその切羽側に配置される衝撃吸収用袋体とで構成してなり、
前記衝撃吸収用袋体は、発破時の爆風又は飛石が該衝撃吸収用袋体に作用し又は衝突したとき、それらに応答して内部に充填された気体が該衝撃吸収用袋体に設けられた排気口から排出されるようになっているものである。
また、本発明に係るトンネル発破用防護装置は、前記衝撃吸収用袋体を前記気密用袋体に当接配置したものである。
また、本発明に係るトンネル発破用防護装置は、前記衝撃吸収用袋体を前記気密用袋体に対して着脱自在に構成したものである。
また、本発明に係るトンネル発破用防護装置は、前記排気口を前記気密用袋体が配置される側に設けるとともに該排気口が坑口側空間に露出するように前記気密用袋体を成形したものである。
また、本発明に係るトンネル発破用防護装置は、前記トンネルの底面に載置され前記防護用袋体が取り付けられる取付け架台を備えたものである。
本発明に係るトンネル発破用防護装置においては、トンネルの底面に壁状に立設される防護用袋体を、気体が充填された状態において切羽の手前に拡がる空間を坑口側空間に対して気密に保持できるように構成された気密用袋体と、該気密用袋体と内部が非連通になるようにその切羽側に配置される衝撃吸収用袋体とで構成してあるとともに、衝撃吸収用袋体は、発破時の爆風又は飛石が該衝撃吸収用袋体に作用し又は衝突したとき、それらに応答して内部に充填された気体が該衝撃吸収用袋体に設けられた排気口から排出されるようになっている。
このようにすると、爆風や飛石による衝撃力が作用したとき、衝撃吸収用袋体は、内部の充填気体が排気口から排出されながら全体が収縮するとともに、その収縮変形によって爆風や飛石の衝撃エネルギーが吸収される。
一方、気密用袋体は衝撃吸収用袋体の坑口側に配置してあるので、爆風や飛石による衝撃力は主として衝撃吸収用袋体に作用し、気密用袋体には、作用したとしてもその一部にとどまり、気密性が損なわれる懸念はない。
すなわち、本発明に係るトンネル発破用防護装置は、防護用袋体を衝撃吸収用袋体と気密用袋体という二つの袋体で構成するとともに、爆風や飛石の衝撃エネルギーについては主として衝撃吸収用袋体で吸収し、切羽側空間の気密性については専ら気密用袋体で確保するものである。
気密用袋体は、気体が充填された状態において切羽の手前に拡がる空間を坑口側空間に対して気密に保持できるように構成する必要があるが、この気密構成は、発破を行ってから該発破で生じる後ガスや粉塵が除去されるまでの間、坑口側空間にそれらが実質的に流出しない程度であれば足りるものであって、典型的には、気密用袋体の外周縁部がトンネルの内周面や底面に概ね当接するように構成されるものではあるが、該気密用袋体の外周縁部は、必ずしもトンネルの内周面や底面に全て当接されている必要はない。
例えば、送気管、吸気管その他諸設備を貫通させるための開口を、トンネルの内周面や底面に対向する側が開放された形で設ける必要があって、発破時にはその開口を塞ぐ等の手段により該開口で気密性が損なわれないようにすることができるのであれば、気密用袋体の外周縁部とトンネルの内周面又は底面との間で非当接となる箇所があってもかまわない。
衝撃吸収用袋体に設ける排気口は、充填気体が排出可能であれば足りるものであって、内部に気体を充填するための送気口であっても、例えば該送気口に連通接続されたブロアのスイッチをオフにする等の措置によって該送気口から充填気体を排出させることができるのであれば、該送気口を本発明の排気口としてもかまわない。
衝撃吸収用袋体と気密用袋体は、必ずしも当接させる必要はなく、互いに隙間を設けて配置するようにすれば、上述した役割分担が明確になって、それぞれの設計が容易になるが、衝撃吸収用袋体を気密用袋体に当接配置した構成とするならば、防護用袋体全体の厚みがコンパクトになり、取り扱いや移設が容易になるとともに、爆風や飛石による衝撃力を気密用袋体にも一部負担させることが可能となる。
衝撃吸収用袋体は、爆風や飛石による衝撃力に応答して収縮変形することにより、過剰な衝撃力が作用する事態はある程度防止されるものの、衝撃吸収機能を担う以上、一定の損傷を被ることは避けられないが、衝撃吸収用袋体を気密用袋体に対して着脱自在に構成したならば、損傷した衝撃吸収用袋体をあらたな衝撃吸収用袋体に容易に交換することが可能となり、長大トンネルであるために発破回数が多い場合であっても、各発破作業を遅延させることなく、迅速に対応することが可能となる。
衝撃吸収用袋体は、爆風の作用や飛石の衝突に応答して充填気体が排気口から排出されるとともに、それに伴って全体が収縮変形することにより、爆風や飛石の衝撃エネルギーを吸収することができる限り、どのように構成するかは任意であって、例えば衝撃吸収用袋体を気密用袋体よりも一回り小さく成形することで、外周縁部をトンネルの底面や内周面から離隔させるとともに、その外周縁部に排気口を設ける構成を採用することも可能であるが、かかる排気口を気密用袋体と対向する側に設けるとともに該排気口が坑口側空間に露出するように気密用袋体を構成したならば、爆風や飛石による衝撃力が作用したとき、衝撃吸収用袋体内の気体は、衝撃力の作用方向と同じ方向にスムーズに押し出されるため、衝撃吸収用袋体の破裂あるいは破損を未然に防止しつつ、爆風や飛石による衝撃エネルギーをスムーズに吸収することが可能となる。
上述の構成において衝撃吸収用袋体の排気口が坑口側空間に露出するように気密用袋体を構成するには、例えば気密用袋体を、複数の袋体を互いに隣接配置させてなる構成とした上、排気口から坑口側に延びる空間には袋体を配置せず、該空間を取り囲むように袋体を配置したり、排気口に相当する箇所が空いた形状となるように気密用袋体を成形したりといった構成を採用することが可能である。
本発明に係るトンネル発破用防護装置は、小規模なトンネルであれば、上述した防護用袋体単体でもかまわないが、トンネルの底面に載置され防護用袋体が取り付けられる取付け架台を備えるようにしたならば、防護用袋体を容易に立設することができるとともに、移設の際にも取付け架台とともに移動することが可能となり、大規模トンネルにも適用しやすくなる。
本実施形態に係るトンネル発破用防護装置1の分解斜視図。 トンネル発破用防護装置1を構成する防護用袋体7の図であり、(a)は縦断面図、(b)はA−A線方向から見た矢視図。 トンネル発破用防護装置1の作用を示した説明図。 気密用袋体5と衝撃吸収用袋体6とを離間配置させてなる防護用袋体の変形例を示した図。 防護用袋体の別の変形例を示した縦断面図。 防護用袋体7を取付け架台61に取り付けた様子を示した縦断面図。
以下、本発明に係るトンネル発破用防護装置の実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係るトンネル発破用防護装置を示した分解斜視図である。同図に示すように、本実施形態に係るトンネル発破用防護装置1は、トンネル2の切羽3から離隔した位置であって該トンネルの軸線に対し壁状にほぼ直交するようにトンネル2の底面4に立設される防護用袋体7を備える。
防護用袋体7は、気密用袋体5及び衝撃吸収用袋体6からなり、いずれも内部に空気を充填できるようになっているが、気密用袋体5は図2(a)に示したように、空気が充填された状態においてその外周縁部11がトンネル2の底面4及び内周面11に概ね当接されるように構成してあり、その関係上、トンネル軸線方向から見たときの形状が、トンネル2の横断面形状とほぼ一致するように構成してある。
気密用袋体5は、切羽3の手前側空間13の気密性が維持されるようにトンネル軸線方向の厚み、換言すればトンネル2の底面4及び内周面11と当接する外周縁部11の幅を適宜設定しておく。なお、衝撃吸収用袋体6についても、本実施形態では、トンネル軸線方向から見たときの形状が気密用袋体5と同じになるよう形成してある。
気密用袋体5及び衝撃吸収用袋体6は、内部に空気を充填したとき、収縮状態から上述した形状になるまで膨張展開するように構成してあるが、これらの袋体を製作するにあたっては、弾性、強度特性その他の要求性能に応じて、公知の素材から適宜選択して構成することが可能であり、例えば高い強度特性が望ましいのであれば、「ザイロン(登録商標)」の名称で東洋紡株式会社から販売されているポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾール(PBO)繊維で構成することが可能である。
衝撃吸収用袋体6は図2(a)でよくわかるように、気密用袋体5の切羽側に当接配置してあるが、気密用袋体5とは独立した別の袋体であって、内部は非連通となっている。
衝撃吸収用袋体6には、内部に充填された空気が排出される排気口14を、横2列、縦4段、計8個となるように気密用袋体5の配置側に設けてあり、発破時の爆風又は飛石が衝撃吸収用袋体6に作用し又は衝突したとき、それらに応答して内部の充填空気が排気口14から排出されるようになっている。
一方、気密用袋体5は、排気口14の相当位置で該排気口が坑口側空間15に露出するように空気排出開口16を形成してあり、図2(b)に示すように衝撃吸収用袋体6内の空気が排気口14及び空気排出開口16を介して坑口側空間15に排出されるようになっている。
なお、空気排出開口16は、気密用袋体5の外部空間として形成されるものであり、例えば気密用袋体5を構成する袋体布地のうち、互いに対向する箇所に貫通孔をそれぞれ穿孔して該貫通孔に空気排出管を挿通し、該空気排出管の各端と各貫通孔とを気密処理するようにすれば、該空気排出管の内側空間が空気排出開口16となる。
本実施形態に係るトンネル発破用防護装置1を用いて発破を行うには、図3に示すように、切羽3から所定距離だけ離間した位置にトンネル発破用防護装置1を設置し、発破に備える。
トンネル発破用防護装置1を設置するには、ブロア等を用いて気密用袋体5及び衝撃吸収用袋体6の内部空間にそれぞれ空気を充填することにより、気密用袋体5及び衝撃吸収用袋体6をそれぞれ膨張展開し、トンネル軸線方向に直交するように位置決めしつつ、トンネル2の底面4に立設する。
ここで、気密用袋体5については、その外周縁部11とトンネル2の底面4及び内周面12との当接状態が発破の前後にわたって維持されるよう、必要に応じてブロア等による空気充填を継続する。
また、衝撃吸収用袋体6については、発破時において衝撃を吸収できる程度の空気量あるいは空気圧が確保されるように構成するものとし、例えば、通常時は閉じた状態であって衝撃力載荷時は開くように構成された排気弁(図示せず)を排気口14に取り付けておく。
トンネル発破用防護装置1の設置が完了したならば、同図に示すように切羽3を発破掘削する。
このようにすると、発破に伴って爆風が衝撃吸収用袋体6に作用しあるいは該衝撃吸収用袋体に飛石が衝突したとき、衝撃吸収用袋体6は、図3に示すように内部の充填空気が排気口13及び空気排出開口16から坑口側空間15に向けて排出されながら全体が収縮するとともに、その収縮変形によって爆風や飛石の衝撃エネルギーが吸収される。
一方、気密用袋体5は、衝撃吸収用袋体6の坑口側に配置してあるので、爆風や飛石による衝撃力は主として衝撃吸収用袋体6に作用し、気密用袋体5には、作用したとしてもその一部にとどまり、外周縁部11がトンネル2の底面4や内周面12から離脱する懸念はない。
発破が完了したならば、トンネル発破用防護装置1に貫通配置された吸気管(図示せず)を介して切羽側空間13内の後ガスや粉塵を吸引するとともに該後ガスや粉塵をフィルター式集塵機等で処理した後、トンネル発破用防護装置1を撤去すればよい。
以上説明したように、本実施形態に係るトンネル発破用防護装置1によれば、防護用袋体7を衝撃吸収用袋体6と気密用袋体5という二つの袋体で構成し、爆風や飛石の衝撃エネルギーについては主として衝撃吸収用袋体6で吸収し、切羽側空間13の気密性については専ら気密用袋体5で確保するようにしたので、発破時に生じる後ガスや粉塵を切羽側空間13に閉じ込めつつ、発破時の爆風や飛石による衝撃エネルギーを吸収することが可能となり、かくして後ガスや粉塵を拡散させることなく短時間に処理することができるとともに、集塵機その他の設備が爆風や飛石で破損しさらには作業員に危害が及ぶのを未然に防止することが可能となる。
本実施形態では特に言及しなかったが、衝撃吸収用袋体6を気密用袋体5に対して着脱自在に構成したならば、損傷した衝撃吸収用袋体6をあらたな衝撃吸収用袋体に容易に交換することが可能となり、長大トンネルであるために発破回数が多い場合であっても、各発破作業を遅延させることなく、迅速に対応することが可能となる。
また、本実施形態では、気密用袋体5と衝撃吸収用袋体6とを互いに当接配置して防護用袋体7を構成するようにしたが、これらは必ずしも当接させる必要はなく、図4に示すように隙間δを設けて立設するようにしてもかまわない。
このようにすれば、気密用袋体5に衝撃力がほとんど及ばないようにすることが可能となり、上述した衝撃吸収用袋体6との役割分担はより明確となる。
なお、上記構成においては、衝撃力作用時に衝撃吸収用袋体6から排出される空気が気密用袋体5に作用することがないよう、気密用袋体5の空気排出開口を同図に示すように空気排出管41で構成するとともにその基端側を衝撃吸収用袋体6の側に延設して排気口14に接続しておく。
このようにすれば、衝撃吸収用袋体6から排出される空気は、気密用袋体5に作用することなく、排気口14及び空気排出管41を介して坑口側空間15へとスムーズに排出される。
また、本実施形態では、トンネル軸線方向から見た衝撃吸収用袋体6の形状を気密用袋体5とほぼ同様とすることで、気密用袋体5に爆風や飛石が及ばないようにしたが、場合によっては、これに代えて、図5に示すように、気密用袋体5aと該気密用袋体よりも一回り小さく形成した衝撃吸収用袋体6aとで本発明の防護用袋体を構成するようにしてもかまわない。
かかる構成においては、衝撃吸収用袋体6aの外周縁部がトンネル2の底面4や内周面12と離間するため、該外周縁部に排気口51を設けることが可能となり、気密用袋体5aには、上述した実施形態記載の空気排出開口16を設ける必要がなくなり、より簡易な構造となる。
また、本実施形態では特に言及しなかったが、図6に示すように、トンネル2の底面4に載置される取付け架台61を別途備えるようにし、該取付け架台に防護用袋体7を取り付けるようにしてもよい。
かかる構成によれば、同図に示すように防護用袋体7を取付け架台61に挟み込むように取り付けることができるため、立設が容易となるほか、移設の際にも取付け架台61とともに防護用袋体7を移動することができるので、大規模トンネルにも適用しやすくなる。
1 トンネル発破用防護装置
2 トンネル
3 切羽
4 トンネルの底面
5,5a 気密用袋体
6,6a 衝撃吸収用袋体
7 防護用袋体
11 外周縁部
12 トンネルの内周面
13 切羽側空間
14,51 排気口
15 坑口側空間
16 空気排出開口
61 取付け架台

Claims (5)

  1. トンネルの切羽から離隔した位置であって該トンネルの底面に壁状に立設される防護用袋体を備えたトンネル発破用防護装置において、
    前記防護用袋体を、内部に空気その他の気体を充填可能であって該気体が充填された状態において前記切羽の手前に拡がる空間を坑口側空間に対して気密に保持できるように構成された気密用袋体と、内部に空気その他の気体を充填可能であって前記気密用袋体と内部が非連通になるようにその切羽側に配置される衝撃吸収用袋体とで構成してなり、
    前記衝撃吸収用袋体は、発破時の爆風又は飛石が該衝撃吸収用袋体に作用し又は衝突したとき、それらに応答して内部に充填された気体が該衝撃吸収用袋体に設けられた排気口から排出されるようになっていることを特徴とするトンネル発破用防護装置。
  2. 前記衝撃吸収用袋体を前記気密用袋体に当接配置した請求項1記載のトンネル発破用防護装置。
  3. 前記衝撃吸収用袋体を前記気密用袋体に対して着脱自在に構成した請求項1記載のトンネル発破用防護装置。
  4. 前記排気口を前記気密用袋体が配置される側に設けるとともに該排気口が坑口側空間に露出するように前記気密用袋体を成形した請求項1乃至請求項3のいずれか一記載のトンネル発破用防護装置。
  5. 前記トンネルの底面に載置され前記防護用袋体が取り付けられる取付け架台を備えた請求項1乃至請求項4のいずれか一記載のトンネル発破用防護装置。
JP2013110421A 2013-05-24 2013-05-24 トンネル発破用防護装置 Active JP6244107B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013110421A JP6244107B2 (ja) 2013-05-24 2013-05-24 トンネル発破用防護装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013110421A JP6244107B2 (ja) 2013-05-24 2013-05-24 トンネル発破用防護装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014227787A true JP2014227787A (ja) 2014-12-08
JP6244107B2 JP6244107B2 (ja) 2017-12-06

Family

ID=52127898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013110421A Active JP6244107B2 (ja) 2013-05-24 2013-05-24 トンネル発破用防護装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6244107B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104596374A (zh) * 2015-01-07 2015-05-06 浙江省隧道工程公司 隧道溶洞施工的爆破工艺
JP2018016982A (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 鉄建建設株式会社 トンネルの発破音低減装置
CN108301832A (zh) * 2018-01-31 2018-07-20 大连海事大学 一种可防护飞溅的液态二氧化碳静爆装置及静爆施工方法
CN108444353A (zh) * 2018-04-19 2018-08-24 宁波交通工程建设集团有限公司 隧道开挖爆破冲击波防护装置及操作方法
CN110057260A (zh) * 2019-05-28 2019-07-26 湘潭大学 一种综合管廊施工爆破隔离装置
CN110081787A (zh) * 2019-06-05 2019-08-02 湘潭大学 一种管廊施工自动收集爆破气体设备
CN111577389A (zh) * 2020-04-15 2020-08-25 煤科集团沈阳研究院有限公司 一种远程控制煤矿治灾应急处置系统及处置方法
CN114278307A (zh) * 2021-11-02 2022-04-05 台州市市政公用工程质量安全事务中心 能够降低震损的隧道施工方法
CN114320309A (zh) * 2021-11-02 2022-04-12 台州市市政公用工程质量安全事务中心 隧道施工用防护机构
CN114320339A (zh) * 2021-12-20 2022-04-12 攀钢集团工程技术有限公司 隧洞洞口防炮损的缓冲减震装置
CN114440725A (zh) * 2022-01-25 2022-05-06 广东华晟安全职业评价有限公司 一种爆破飞石防护装置及方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109209402B (zh) * 2018-10-22 2019-08-20 中国电建集团铁路建设有限公司 一种低瓦斯盾构隧道施工方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4036024A (en) * 1974-06-12 1977-07-19 Bergwerksverband Gmbh Device for closing off a mine gallery especially for use to prevent spreading of underground explosions
JP2004324118A (ja) * 2003-04-22 2004-11-18 Sekisui Chem Co Ltd 防振用床支持脚構造
JP2005054364A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 Air Builder:Kk 発破等の防護方法およびトンネル掘削方法並びに発破等の防護装置
JP2005068950A (ja) * 2003-08-28 2005-03-17 Shimizu Corp トンネル坑内換気用集塵機及び坑内換気方法
JP2006022549A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Mcm:Kk トンネル内空気浄化装置
JP2011256609A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Ohbayashi Corp トンネル発破音消音方法およびトンネル発破音消音器
JP2012202092A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Ohbayashi Corp 切羽封じ込め装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4036024A (en) * 1974-06-12 1977-07-19 Bergwerksverband Gmbh Device for closing off a mine gallery especially for use to prevent spreading of underground explosions
JP2004324118A (ja) * 2003-04-22 2004-11-18 Sekisui Chem Co Ltd 防振用床支持脚構造
JP2005054364A (ja) * 2003-08-01 2005-03-03 Air Builder:Kk 発破等の防護方法およびトンネル掘削方法並びに発破等の防護装置
JP2005068950A (ja) * 2003-08-28 2005-03-17 Shimizu Corp トンネル坑内換気用集塵機及び坑内換気方法
JP2006022549A (ja) * 2004-07-08 2006-01-26 Mcm:Kk トンネル内空気浄化装置
JP2011256609A (ja) * 2010-06-09 2011-12-22 Ohbayashi Corp トンネル発破音消音方法およびトンネル発破音消音器
JP2012202092A (ja) * 2011-03-25 2012-10-22 Ohbayashi Corp 切羽封じ込め装置

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104596374A (zh) * 2015-01-07 2015-05-06 浙江省隧道工程公司 隧道溶洞施工的爆破工艺
JP2018016982A (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 鉄建建設株式会社 トンネルの発破音低減装置
CN108301832A (zh) * 2018-01-31 2018-07-20 大连海事大学 一种可防护飞溅的液态二氧化碳静爆装置及静爆施工方法
CN108301832B (zh) * 2018-01-31 2024-05-03 大连海事大学 一种可防护飞溅的液态二氧化碳静爆装置及静爆施工方法
CN108444353B (zh) * 2018-04-19 2023-11-28 宁波交通工程建设集团有限公司 隧道开挖爆破冲击波防护装置及操作方法
CN108444353A (zh) * 2018-04-19 2018-08-24 宁波交通工程建设集团有限公司 隧道开挖爆破冲击波防护装置及操作方法
CN110057260A (zh) * 2019-05-28 2019-07-26 湘潭大学 一种综合管廊施工爆破隔离装置
CN110081787A (zh) * 2019-06-05 2019-08-02 湘潭大学 一种管廊施工自动收集爆破气体设备
CN111577389A (zh) * 2020-04-15 2020-08-25 煤科集团沈阳研究院有限公司 一种远程控制煤矿治灾应急处置系统及处置方法
CN114320309A (zh) * 2021-11-02 2022-04-12 台州市市政公用工程质量安全事务中心 隧道施工用防护机构
CN114320309B (zh) * 2021-11-02 2024-04-02 台州市市政公用工程质量安全事务中心 隧道施工用防护机构
CN114278307A (zh) * 2021-11-02 2022-04-05 台州市市政公用工程质量安全事务中心 能够降低震损的隧道施工方法
CN114320339A (zh) * 2021-12-20 2022-04-12 攀钢集团工程技术有限公司 隧洞洞口防炮损的缓冲减震装置
CN114440725A (zh) * 2022-01-25 2022-05-06 广东华晟安全职业评价有限公司 一种爆破飞石防护装置及方法
CN114440725B (zh) * 2022-01-25 2023-12-29 崔维群 一种爆破飞石防护装置及方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6244107B2 (ja) 2017-12-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6244107B2 (ja) トンネル発破用防護装置
JP6245731B2 (ja) トンネル発破用防護装置
ES2504168T3 (es) Protección balística ligera como elementos de construcción
US8966669B2 (en) Shock wave generation, reflection and dissipation device
CL2012002324A1 (es) Metodo de mineria por hundimiento de bloques que comprende, excavar tuneles de socavado, perforar orificios de voladura de socavado a traves de los techos de tunel de socavadio y colocar y detonar cargas explosivas en esos orificios para volar rocas encima de los tuneles de socavado, excavar tuneles a nivel de extraccion a un nivel de extraccion inferior al nivel de socavado.
KR101972124B1 (ko) 터널 발파를 위한 데크차지 공법
CN205135698U (zh) 煤矿巷道移动式防岩爆安全气囊装置
JP6248420B2 (ja) トンネル用拡散防止装置
JP6378883B2 (ja) トンネル発破掘削用の飛石防護装置
KR102312036B1 (ko) 포켓장약 발파공법
CN113154977A (zh) 用于光面爆破的双向对称切缝装药结构和方法
RU2005139092A (ru) Способ подземной разработки мощных рудных тел
US9157705B1 (en) Projector for defeating buried mines
CN217738062U (zh) 一种开挖爆破冲击波防护装置
NO20070092L (no) Lopehjul for a mate sandblasningsladninger inn i et sentrifugalhjul
KR20120072730A (ko) 분산 발파장치 및 방법
KR20120033157A (ko) 사출장치 및 이를 구비한 유도탄 발사시스템
WO2019070110A1 (es) Contenedor plegable para voladuras, antiestático con capacidad para comprimirse parcialmente y sus accesorios
RU2006113714A (ru) Способ формирования воздушных промежутков в скважине с расширенной зарядной полостью и устройство для его применения
CN213953650U (zh) 一种用于保护隧道掌子面风筒的装置
KR101210583B1 (ko) 155mm 연습탄
CN213396801U (zh) 一种露天深孔爆破用炮孔堵塞间隔器
KR200293963Y1 (ko) 폭약 발파장치
KR102054158B1 (ko) 화학 및 운동에너지탄 시험용 관통 시험장
CN113153413B (zh) 一种用于煤矿风井导风硐的自动喷淋消波系统

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160423

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170331

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171027

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171113

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6244107

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250