JP2014226952A - 設備補修用部材、設備検査用部材及びそれらを用いた液体接触面補修方法、液体接触面検査方法 - Google Patents

設備補修用部材、設備検査用部材及びそれらを用いた液体接触面補修方法、液体接触面検査方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 液体中の設備補修用部材とこの設備補修用部材を用いた液体接触面補修方法を提供する。【解決手段】作用面2を有する基部3と、基部3の作用面側の周縁であって、当該基部3の作用面側に突出して形成されると共に、当該作用面側に気泡を保持する気泡保持部4と、基部3の作用面側であって、気泡保持部4で囲われた領域内に設けられた機能突起部5とを備え、機能突起部5は気泡保持部4の突出高さよりも低い突出高さを有すると共に、機能突起部5の突端部6に設備補修用材料を保持することを特徴とする。【選択図】図1

Description

本発明は、液体と接触した壁面や管璧等での補修や検査を行うのに適する設備補修用部材や設備検査用部材に関し、特に当該液体と接触して特性が劣化する材料を用いる場合でも補修や検査を行うのに適する材質を保持できる設備補修用部材や設備検査用部材に関する。
さらに、本発明は、当該設備補修用部材や設備検査用部材を用いた液体接触面補修方法や液体接触面検査方法に関し、特に原子炉圧力容器の内側表面部や核燃料棒の保管プールのように作業員が直接作業するのが極めて困難な極限環境に置かれた機械設備の液体接触面補修方法や液体接触面検査方法に関する。
本発明者は、液体と接触した壁面や管璧等での補修や検査を行うのに適する部材として、接着構造体や水中移動装置を提案している(特許文献1及び非特許文献1参照)。このような接着構造体は、比較的単純な機能しか有していないため、量産して低コスト化が可能であり、機械設備の保守作業や監視作業に適している。
他方で、特に原子炉圧力容器の内側表面部や核燃料棒の保管プールのように、作業員が直接作業するのが極めて困難な極限環境に置かれた機械設備の補修作業や検査作業の需要が拡大している。しかし、原子炉内部では放射能のレベルが高いため、知能性ロボットのようなμプロセッサを用いた機器では誤動作して、実用に耐えることが出来ない。また、遠隔操作する場合でも、原子炉内部に装入した機器は放射能で汚染されているため、放射能レベルが低下するまで人の居住する環境からは隔離して長期間保管する必要が生ずる。
特開2011−246076号公報
Naoe Hosoda and Stanislav N.Gorb , "Underwater locomotion in a terrestrial beetle:combination of surface de-wetting and capillary forces", Proceedings of the Royal Society B, 4236-4242, 2012, published online
ところで、例えば原子炉圧力容器に、特許文献1の接着構造体を利用する場合に、水流速度に緩急があったり滞留時間が長くなる場合には、気泡の保持が適切に行えない場合が発生して、所期の効果が得られなくなるという課題があった。また、液体と接触した壁面や管璧等での補修や検査を行う場合に、接着構造体を壁面や配管面に沿って水中で移動させるには、表面の凸凹に対応すると共に所期の補修や検査の機能を発揮できる構造が必要である。
本発明は上記課題を解決するもので、第1の目的は、水と接触すると特性が劣化する接着剤のような材料を用いる場合でも、補修を行うのに適する材質を保持できる設備補修用部材や、検査を行うのに適する材質を保持できる設備検査用部材を提供することである。
第2の目的は、給排水設備のような液体供給設備や液体貯蔵設備に用いて好適な、液体接触面補修方法や液体接触面検査方法を提供することである。
第3の目的は、第1の目的と共に、下記の第4の目的を達成するのに適切な設備補修用部材や設備検査用部材を提供することである。
第4の目的は、原子炉圧力容器の内側表面部や核燃料棒の保管プールのように作業員が直接作業するのが極めて困難な極限環境に置かれた機械設備に用いて好適な、液体接触面補修方法や液体接触面検査方法を提供することである。
上記第1の目的を達成するため、本発明の設備補修用部材は、例えば図1、図4〜図7に示すように、作用面2を有する基部3と、基部3の作用面側の周縁であって、当該基部3の作用面側に突出して形成されると共に、当該作用面側に気泡を保持する気泡保持部4と、基部3の作用面側であって、気泡保持部4で囲われた領域内に設けられた機能突起部5とを備え、機能突起部5は気泡保持部4の突出高さよりも低い突出高さを有すると共に、機能突起部5の突端部に設備補修用材料を保持することを特徴とする。
本発明の設備補修用部材において、好ましくは、気泡保持部4は、基部3の作用面2側の周縁に離散的に配置された剛性支持部7を有するとよい。
本発明の設備補修用部材において、さらに、好ましくは、例えば図1に示すように、気泡保持部4は、機能突起部5よりも低い高さの剛性支持部7と、設備補修用材料を付着させる対象面と接触する接触部9と、剛性支持部7と接触部9とを連結する屈曲部8と、接触部9、屈曲部8、又は接触部9と屈曲部8の作用面側に位置する気泡ピン止め部を有するとよい。
本発明の設備補修用部材において、好ましくは、例えば図5、図6に示すように、剛性支持部7は、機能突起部5の突端部に設備補修用材料を保持する状態での高さと、大略同一の高さ又は僅かに低い高さであると共に、気泡保持部4で気泡を保持した状態で、機能突起部5の突端部に保持された設備補修用材料が流体側に露出しないように構成されるとよい。
本発明の設備補修用部材において、好ましくは、例えば図14に示すように、気泡保持部4は、基部3の作用面2側の周縁に壁状に連続的に配置された剛性支持部を有するとよい。
本発明の設備補修用部材において、好ましくは、剛性支持部7は、気泡保持部4で気泡を保持した状態で、気泡が弾性変形する場合に当該弾性変形を逃がす開口部を有するとよい。
本発明の設備補修用部材において、好ましくは、気泡ピン止め部は、設備補修用部材が挿入される液体に対して接触角が大きい材料からなるとよい。
上記第2の目的を達成するため、本発明の液体接触面補修方法は、例えば図2に示すように、補修対象場所の表面を疎水性材料で被覆するステップ(S100)と、上記の設備補修用部材の所定箇所に、所定量の設備補修用材料と気泡を保持させるステップ(S102)と、補修対象場所を流れる流体の上流側に設備補修用部材が供給されるステップ(S104)と、補修対象場所に設備補修用部材が付着するステップ(S106)と、疎水性材料による濡れによって気泡保持部4の保持する気泡が広がって、機能突起部5の突端部6に保持された設備補修用材料が補修対象場所に接触して装着するステップ(S108)と、を有するとよい。
本発明の液体接触面補修方法において、好ましくは、さらに、補修対象場所に付着した設備補修用部材が、当該場所から離脱するステップ(S110)を有するとよい。
上記第1の目的を達成するため、本発明の設備検査用部材は、例えば図1、図4〜図7に示すように、作用面2を有する基部3と、基部3の作用面側の周縁であって、当該基部3の作用面側に突出して形成されると共に、当該作用面側に気泡を保持する気泡保持部4と、基部3の作用面側であって、気泡保持部4で囲われた領域内に設けられた機能突起部5とを備え、機能突起部5は気泡保持部4の突出高さよりも低い突出高さを有すると共に、機能突起部5の突端部に検査用素子を保持することを特徴とする。
上記第2の目的を達成するため、本発明の液体接触面検査方法は、例えば図8に示すように、検査対象場所の表面を疎水性材料で被覆するステップ(S200)と、上記の設備検査用部材の所定箇所に検査用素子と気泡を保持させるステップ(S202)と、検査対象場所を流れる流体の上流側に設備検査用部材が供給されるステップ(S204)と、検査対象場所に設備検査用部材が付着するステップ(S206)と、検査用素子が検査対象場所に装着するステップ(S208)と、を有することを特徴とする。
上記第3の目的を達成するため、本発明の設備補修用部材は、例えば図9、図12、図13に示すように、上記の設備補修用部材であって、さらに磁性材料よりなり、補修対象場所に対する磁性着脱を行うように構成された磁性脱着部を有することを特徴とする。
上記第4の目的を達成するため、本発明の液体接触面補修方法は、例えば図10に示すように、強磁場を発生する補修部磁性材が補修対象場所の裏面に装着されるステップ(S300)と、上記の設備補修用部材の所定箇所に、所定量の設備補修用材料と気泡を保持させるステップ(S302)と、補修対象場所を流れる流体の上流側に設備補修用部材が供給されるステップ(S304)と、補修対象場所に設備補修用部材が付着するステップ(S306)と、設備補修用材料が補修対象場所に装着するステップ(S308)と、を有することを特徴とする。
本発明の液体接触面補修方法において、好ましくは、例えば図11に示すように、設備補修用材料が補修対象場所に装着するステップは、さらに補修部磁性材の発生する磁力を増加させて、機能突起部5の突端部に保持された設備補修用材料が補修対象場所に装着するステップ(S308)を有するとよい。
本発明の液体接触面補修方法において、好ましくは、例えば図11に示すように、さらに、補修部磁性材の発生する磁力を消滅又は減少させて、補修対象場所に付着した設備補修用部材が当該場所から離脱するステップ(S310)を有するとよい。
上記第3の目的を達成するため、本発明の設備検査用部材は、上記の設備検査用部材であって、さらに磁性材料よりなり、補修対象場所に対する磁性着脱を行うように構成された磁性脱着部を有することを特徴とする。
上記第4の目的を達成するため、本発明の液体接触面検査方法は、例えば図16に示すように、強磁場を発生する検査部磁性材が検査対象場所の裏面に装着されるステップ(S400)と、上記の設備検査用部材の所定箇所に検査用素子と気泡を保持させるステップ(S402)と、検査対象場所を流れる流体の上流側に設備検査用部材が供給されるステップ(S404)と、検査対象場所に設備検査用部材が付着するステップ(S406)と、検査用素子が検査対象場所に装着するステップ(S408)と、を有することを特徴とする。
本発明の設備補修用部材によれば、水と接触すると特性が劣化する接着剤のような材料を用いる場合でも、当該材料が気泡に保護されて補修対象場所まで運搬できる。また、本発明の設備検査用部材によれば、水と接触すると特性が劣化する接着剤のような材料を検査用素子と管壁との接着に用いる場合でも、当該接着剤が気泡に保護されて補修対象場所まで運搬できる。
本発明の設備補修用部材を用いた液体接触面補修方法や設備検査用部材を用いた液体接触面検査方法によれば、疎水性材料と気泡の相互作用によって設備補修材料や検査用素子を目的とする場所まで運搬して壁面に装着するので、予め補修場所や検査場所が定まっている場合に好適であり、給排水設備のような液体供給設備や液体貯蔵設備に用いて好適である。
また、本発明の設備補修用部材を用いた液体接触面補修方法や設備検査用部材を用いた液体接触面検査方法によれば、磁性材料を用いて設備補修材料や検査用素子を目的とする場所まで運搬して壁面に装着するので、後発的な事由によって補修場所や検査場所が定まっても対処でき、原子炉圧力容器の内側表面部や核燃料棒の保管プールのように作業員が直接作業するのが極めて困難な極限環境に置かれた機械設備に用いて好適である。
本発明の第1の実施形態に係る設備補修用部材を説明する構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る液体接触面補修方法を説明する流れ図である。 図1の実施形態に係る設備補修用部材を用いて、設備補修用材料を補修対象場所の表面に接着させる手法を説明する構成図である。 本発明の第1の実施形態の変形実施例に係る設備補修用部材を説明する構成図である。 本発明の第1の実施形態の変形実施例に係る設備補修用部材を説明する構成図である。 本発明の第1の実施形態の変形実施例に係る設備補修用部材を説明する構成図である。 本発明の第1の実施形態の変形実施例に係る設備補修用部材を説明する構成図である。 本発明の第1の実施形態に係る液体接触面検査方法を説明する流れ図である。 本発明の第2の実施形態に係る磁性材料を用いた設備補修用部材を説明する構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る液体接触面補修方法を説明する流れ図である。 図9の実施形態に係る設備補修用部材を用いて、設備補修用材料を補修対象場所の表面に接着させる手法を説明する構成図である。 本発明の第2の実施形態の変形実施例に係る磁性材料を用いた設備補修用部材を説明する構成図である。 本発明の第2の実施形態の変形実施例に係る磁性材料を用いた設備補修用部材を説明する構成図である。 本発明の第2の実施形態の変形実施例に係る磁性材料を用いた設備補修用部材を説明する構成図である。 図14の変形実施例に係る設備補修用部材を用いて、設備補修用材料を補修対象場所の表面に接着させる手法を説明する構成図である。 本発明の第2の実施形態に係る液体接触面検査方法を説明する流れ図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、説明の便宜上、本発明の設備補修用部材を例に説明し、設備検査用部材に関しては設備補修用部材の説明を適宜に読み替えると共に、設備検査用部材に特有の構成に関しては明示的に言及することとする。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る設備補修用部材を説明する構成図で、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A線に沿う正面方向の断面、(C)は機能性接触部の詳細を示している。
図1に示すように、設備補修用部材1は、作用面2、基部3、気泡保持部4、機能突起部5、機能性接触部6より構成されている。作用面2は、設備補修用部材1の外側面のうち、設備補修用を発揮する面である。基部3は、設備補修用部材1の本体をなす部材で、作用面2を一面に有するが、2以上の作用面を有してもよい。気泡保持部4は、基部3の作用面側の周縁であって、当該基部3の作用面側に突出して形成されると共に、当該作用面側に気泡を保持する。
機能突起部5は、基部3の作用面側であって、気泡保持部4で囲われた領域内に設けられたもので、機能突起部5は気泡保持部4の突出高さよりも低い突出高さを有する。機能性接触部6は、機能突起部5の突端部に設備補修用材料を保持する部位で、設備補修が必要な液体供給設備や液体貯蔵設備の管壁や壁面に接触して、設備補修用材料を用いて補修を行う部位である。機能性接触部6は、設備補修用材料を保持しやすいような形状を有することが望ましく、また当該平坦面の形状は隣接する機能性接触部6や気泡保持部4と干渉しないように定める。当該平坦面の形状は、典型的には、機能性接触部6や気泡保持部4との間隔を基準に、その間隔の2割から8割程度の直径または外辺長となるように定める。
基部3と気泡保持部4は、設備補修用部材1が潜る液体5に対して接触角の大きい材料からなる。液体5が水や海水の場合には、設備補修用部材1の材料は撥水性が高い樹脂を使用することができる。撥水性が高い材料の水5に対する接触角は大凡90°以上である。このような撥水性が高い樹脂としては、シリコーン樹脂、フッ素樹脂又は疎水性ポリマーを用いることができる。
気泡保持部4は、例えば剛性支持部7、屈曲部8、接触部9、気泡ピン止め部を有する。剛性支持部7は、基部3の作用面2側の周縁に離散的に配置される突起状のもので、1本の直径は例えば600μm程度であり、各剛性支持部7は先端部へ行くにつれて直径が次第に小さくなるように形成されている。剛性支持部7の1本の基部3上面からの高さ、即ち突起の長さは2.5mm程度である。剛性支持部7は、機能突起部5よりも低い高さとなっている。接触部9は、設備補修用材料を付着させる対象面と接触するもので、ここでは剛性支持部7に対して大略直角の方向に伸びている。接触部9は、基部3の外側に向かって広がる形状をしているため、対向する接触部9の伸びる方向は正反対になっている。屈曲部8は、剛性支持部7と接触部9とを連結するもので、剛性支持部7と接触部9の軸方向の姿勢差を吸収している。気泡ピン止め部は、接触部9、屈曲部8、又は接触部9と屈曲部8の作用面側に位置するもので、気泡保持部4の保持する気泡の端部をピン止めしている。
ピン止めとは、気泡保持部4の保持する気泡の大きさが変化しても、気泡の端部が接触部9、屈曲部8、又は接触部9と屈曲部8の作用面側に位置して実質的にその軸方向に動かないことをいう。
気泡保持部4の突起数は、基部3に対して、後述する空気等の気体からなる泡、つまり気泡が十分に保持できる空間が確保されるように定め、好適には3本から16本の間であるが、16本を超えても差し支えない。基部3は、円板状をしている。機能突起部5は、大略5x5の格子点上に設けられているが、基部3が円板状である関係で、5x5の格子点の四隅となる4点が省略されており、機能突起部5は21本設けられている。従って、機能性接触部6も機能突起部5と同数の21本となっている。
また、設備補修用部材1の比重は、気泡保持部4に気泡を含んだ状態で補修対象となる設備に用いられている流体内で、浮かんだり沈んだりすることなく、流水中で流れるように定める。典型的に用いられるプラスチックでは、ポリエチレン樹脂が比重0.91から0.92、ポリプロピレン樹脂が0.90から0.91、ポリスチレン樹脂が1.04から1.09程度である。
このように構成された設備補修用部材を用いた液体接触面補修方法を説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る液体接触面補修方法を説明する流れ図である。図3は、本発明の第1の実施形態に係る設備補修用部材を用いて、設備補修用材料を補修対象場所の表面に接着させる手法を説明する構成図で、(A)は設備補修用部材が管路内を流れている状態、(B)は設備補修用部材が管壁の補修対象場所の表面に付着した状態、(C)は装着されて設備補修用材料が管壁の補修対象場所の表面に接着した状態を示している。
図3において、管12の内側には、流体として水10が流れている。水の流れ方向を矢印13で示している。管壁の補修対象場所の表面には、疎水性材料で被覆された疎水性部11が設けられている。また、設備補修用部材1の気泡保持部4には、所定量の設備補修用材料と気泡が保持されている。
本発明の液体接触面補修方法では、前提条件として、補修対象場所の表面を疎水性材料で被覆する(S100)。また、設備補修用部材1の気泡保持部4に、所定量の設備補修用材料と気泡を保持させる(S102)。この所定量は、設備補修用部材1が管路内を運搬可能な設備補修用材料の量を基準に定め、気泡によって保護される程度の量とするのがよいが、管壁の補修に必要な分量は確保できることが望ましい。
次に、補修対象場所を流れる流体の上流側に設備補修用部材1を供給する(S104)。すると、図3(A)に示すように、設備補修用部材1が管路内を流れる。そして、設備補修用部材1が補修対象場所に近づくと、図3(B)に示すように、補修対象場所の表面を被覆する疎水性材料が気泡に対して有効に作用して、設備補修用部材1は、その保持する気泡と補修対象場所の疎水性材料との相互作用により付着する(S106)。そして、疎水性材料による濡れによって気泡保持部4の保持する気泡が広がって、図3(C)に示すように、機能突起部5の突端部6に保持された設備補修用材料が補修対象場所に接触して装着する(S108)。なお、気泡と補修対象場所の疎水性材料との相互作用に関しては、特許文献1の段落0021で説明されているように、閉空間に存在する気泡の表面張力とラプラス力、及び気泡を引っ張った時の体積変化による内圧の変化ΔPにより生じている。
そして、設備補修用部材1が運搬してきた設備補修用材料が補修対象場所を被覆すると、補修対象場所に付着した設備補修用部材が当該場所から離脱する(S110)ことで、管路が設備補修用部材1によって閉塞することが防止される。設備補修用材料が補修対象場所を被覆する状態では、流水の作用によって設備補修用材料と設備補修用部材1の機能性接触部6との接着力が低下して、流水の力によって設備補修用部材1が補修対象場所から離脱して、下流側に流れる。
(第1の実施形態の変形実施例)
図4から図7は、本発明の第1の実施形態の変形実施例に係る設備補修用部材を説明する構成図で、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A線に沿う正面方向の断面を示している。
図4の変形実施例では、基部3は、正方形板状をしている。図1の実施例と同様に、気泡保持部4の各突起は、剛性支持部7、屈曲部8、接触部9、気泡ピン止め部を有する。気泡保持部4の突起は、基部3の四隅と、その四隅の各中間点に設けられている関係で、8本となっている。機能突起部5は、大略5x5の格子点上に設けられており、25本設けられている。従って、機能性接触部6も機能突起部5と同数の25本となっている。
図5の変形実施例では、基部3は、円板状をしている。気泡保持部4の突起は、剛性支持部7と気泡ピン止め部を有し、屈曲部8と接触部9は設けられていない直立状のものである。気泡ピン止め部は、剛性支持部7の先端部付近が該当している。気泡保持部4の突起は、基部3の円周上に等間隔で8本設けられている。機能突起部5は、図1の実施例と同様に、大略5x5の格子点上に設けられているが、基部3が円板状である関係で、5x5の格子点の四隅となる4点が省略されており、機能突起部5は21本設けられている。従って、機能性接触部6も機能突起部5と同数の21本となっている。
図6の変形実施例では、基部3は、正方形板状をしている。図5の変形実施例と同様に、気泡保持部4の各突起は、剛性支持部7と気泡ピン止め部を有する直立状のものである。気泡保持部4の突起は、基部3の四隅と、その四隅の各中間点に設けられている関係で、8本となっている。機能突起部5は、大略5x5の格子点上に設けられており、25本設けられている。従って、機能性接触部6も機能突起部5と同数の25本となっている。
図7の変形実施例では、基部3は、正方形板状をしている。図1の実施例と同様に、気泡保持部4の各突起は、剛性支持部7、屈曲部8、接触部9、気泡ピン止め部を有する。気泡保持部4の突起は、基部3の四隅と、その四隅の各中間点に設けられている関係で、8本となっているが、その屈曲方向は剥がし易さ考慮して一方向を向いている。機能突起部5は、気泡保持部4の突起との干渉を避けるため、3x5の格子点上に設けられており、15本設けられている。従って、機能性接触部6も機能突起部5と同数の15本となっている。機能突起部5の占有領域を少なくすることで、気泡保持部4の保持できる気泡の容量が大きくなる。
(設備検査用部材)
続いて、本発明の設備検査用部材の第1の実施形態を説明する。この第1の実施形態は、上述した設備補修用部材の第1の実施形態に対応している。設備検査用部材では、管壁や壁面の状態を検査するための検査用素子が搭載されており、例えば画像センサ、超音波センサ、振動センサ、流速センサ、表面粗さセンサなどが検査用素子として搭載される。これらの検査用素子は、単体で必要な検出信号を送信できるセンサでも良く、また二体型として管壁に装着された検出部の動きを管壁の外側から検知する形式の機器でも良い。管壁内部では給電が困難であるため、検査用素子は受動型のRF素子機能を持つものが好ましく、この場合には検査用素子に対して管壁が外部の送受信機から電波を検査用素子に送って、検査用素子の検知する管壁内部の状態を検知する。
検査用素子は、その形状が所定量の設備補修用材料と同程度の場合は、図1、図4〜図7に示す設備補修用部材の機能性接触部6に搭載される。他方、検査用素子の形状が設備補修用材料よりも大きく気泡保持部4の保持する気泡よりも小さい場合は、図1、図4〜図7に示す設備補修用部材の機能突起部5と機能性接触部6の存在する部位に搭載される。
このように構成された設備検査用部材を用いた液体接触面検査方法を説明する。図8は、本発明の第1の実施形態に係る液体接触面検査方法を説明する流れ図である。本発明の液体接触面検査方法では、前提条件として、まず、検査対象場所の表面を疎水性材料で被覆する(S200)。次に、設備検査用部材の所定箇所に検査用素子と気泡を保持させる(S202)。
続いて、検査対象場所を流れる流体の上流側に設備検査用部材が供給される(S204)。すると、図3(A)に示すように、設備検査用部材が管路内を流れる。そして、設備検査用部材が検査対象場所に近づくと、図3(B)に示すように、検査対象場所の表面を被覆する疎水性材料が気泡に対して有効に作用して、設備検査用部材は、その保持する気泡と検査対象場所の疎水性材料との相互作用により付着する(S206)。そして、疎水性材料による濡れによって気泡保持部4の保持する気泡が広がって、図3(C)に示すように、機能突起部5の突端部6に保持された検査用素子が検査対象場所に接触して装着する(S208)。
そして、設備検査用部材が運搬してきた検査用素子が検査対象場所に接着すると、検査対象場所に付着した設備検査用部材が当該場所から離脱する(S210)。検査用素子の接着力が強いため、設備検査用部材は流水中を流れ去るが、検査用素子は管壁に接着した状態を維持する。
(第2の実施形態)
図9は、本発明の第2の実施形態に係る磁性材料を用いた設備補修用部材を説明する構成図で、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A線に沿う正面方向の断面を示している。なお、図9において、前述した図1、図4〜図7に示す構成要素と同一のものは同一符号を付して、説明を省略する。
第2の実施形態では、図4に示す実施例の設備補修用部材1を基本形としているが、さらに磁性脱着部を有する。磁性脱着部は、磁性材料よりなり、補修対象場所に対する磁性着脱を行うように構成されたものである。図9の実施形態では、磁性脱着部として機能性接触部6に磁性体を埋め込んである。磁性体は、例えば強磁性材料であればよく、例えば鉄、コバルト、ニッケルのような強磁性材料を用いる。
図10は、本発明の第2の実施形態に係る液体接触面補修方法を説明する流れ図である。図11は、本発明の第2の実施形態に係る設備補修用部材を用いて、設備補修用材料を補修対象場所の表面に接着させる手法を説明する構成図で、(A)は設備補修用部材が管路内を流れている状態、(B)は設備補修用部材が管壁の補修対象場所の表面に付着した状態、(C)は管壁のクラックに補修用材料が充填される状態、(D)は充填された補修用材料が固化する状態、(E)は設備補修用部材が管壁のクラックから離脱した状態を示している。
図11において、前述した図3に示す構成要素と同一のものは同一符号を付して、説明を省略する。管12の内壁には、クラック(欠陥部)16が存在している。そこで、磁石15が当該クラック16の存在する管12の外壁に装着される。磁石15は、設備補修用部材を付着させる段階では一枚であるが、設備補修用部材の補修用材料を充填する状態では2枚に増される。
本発明の液体接触面補修方法では、前提条件として、図11(A)に示すように、強磁場を発生する補修部磁性材としての磁石15が補修対象場所の裏面に装着される(S300)。このとき、磁石15は一枚として、設備補修用部材が管壁に付着する程度の磁力を発生させる。また、設備補修用部材の気泡保持部4に所定量の設備補修用材料と気泡を保持させる(S302)。
次に、補修対象場所を流れる流体の上流側に設備補修用部材を供給する(S304)。すると、図11(A)に示すように、設備補修用部材が管路内を流れる。そして、設備補修用部材が補修対象場所に近づくと、図11(B)に示すように、補修対象場所の近傍に設けられた磁石15が機能性接触部6の磁性脱着部に対して有効に作用して、補修対象場所に設備補修用部材が付着する(S306)。
次に、磁石15を2枚に増して、磁力を増大させる(S308)。すると、図11(C)に示すように、機能突起部5の突端部に保持された設備補修用材料が補修対象場所に装着され、作用面が管壁と接触する。この場合には、設備補修用部材が直接管壁12と接触し、水を除け、設備補修用部材としての補修液によりクラック16を埋める。このようにして、設備補修用材料が補修対象場所に装着する(S308)。
次に、図11(D)に示すように、磁石15を一枚又は全部剥がして、補修部磁性材の発生する磁力を消滅又は減少させる(S310)。すると、設備補修用部材の作用面が管壁から離なれ、補修液が固化する。最後に、図11(E)に示すように、補修液が固化したら磁石15を管壁12から外す。そして、補修対象場所に付着した設備補修用部材が、当該場所から離脱する(S310)。
(第2の実施形態の変形実施例)
図12から図14は、本発明の第2の実施形態の変形実施例に係る設備補修用部材を説明する構成図で、(A)は平面図、(B)は(A)のA−A線に沿う正面方向の断面を示している。
図12の変形実施例では、図4に示す実施例の設備補修用部材1を基本形としているが、さらに機能突起部5に埋め込まれた磁性脱着部を有する。機能突起部5は、機能性接触部6と比較して形状を大きくとれるので、磁性脱着部の磁性を高める必要がある場合に好適である。ここでは、機能突起部5となる25本のうち、四隅とその中間点の合計9本を磁性脱着部と兼用させている。なお、磁性脱着部となる機能突起部5に関しては、機能性接触部6を設けても良く、また設けなくても良い。
図13の変形実施例では、図4に示す実施例の設備補修用部材1を基本形としているが、さらに基部3に埋め込まれた磁性脱着部を有する。基部3は、機能性接触部6や機能性接触部5と比較して形状を大きくとれるので、磁性脱着部の磁性をさらに高める必要がある場合に好適である。なお、基部3の磁性脱着部は、基部3に平板状の強磁性材料よりなる板材を装着するものでもよい。
図14の変形実施例では、気泡保持部4は、基部3の作用面2側の周縁に壁状に連続的に配置された剛性支持部を有する。この実施例において、剛性支持部は、気泡保持部4で気泡を保持した状態で、気泡が弾性変形する場合に当該弾性変形を逃がす開口部を設けてあると良い。剛性支持部は、基部3の作用面2側の周縁に壁状に連続的に配置されているので、この壁状に囲われた領域に機能性接触部5や機能性接触部6が位置することになる。
そこで、この実施例の設備補修用部材1では、より大形状の設備補修用部材18を運搬できる。この場合、運搬された大形状の設備補修用部材18は水滴で管壁の欠陥部16の表面に貼付することができる。
図15は、図14の変形実施例に係る設備補修用部材を用いて、設備補修用材料を補修対象場所の表面に接着させる手法を説明する構成図で、(A)は設備補修用部材が管路内を流れている状態、(B)は設備補修用部材が管壁の補修対象場所の表面に付着した状態、(C)は設備補修用部材が管壁のクラックから離脱した状態を示している。例えば、図11に示す手順で、管壁のクラックを設備補修用部材としての補修液で充填した後の仕上げ工程に用いて好適である。
次に、図14の設備補修用部材を用いて、本発明の液体接触面補修方法を行う手順を、図11と図15を参照して説明する。
本発明の液体接触面補修方法では、前提条件として、図15(A)に示すように、強磁場を発生する補修部磁性材としての磁石15が補修対象場所の裏面に装着される(S300)。また、設備補修用部材の気泡保持部4に大形状の設備補修用部材18と気泡を保持させる(S302)。
次に、補修対象場所を流れる流体の上流側に設備補修用部材を供給する(S304)。すると、図15(A)に示すように、設備補修用部材が管路内を流れる。そして、設備補修用部材が補修対象場所に近づくと、図15(B)に示すように、補修対象場所の近傍に設けられた磁石15が設備補修用部材の磁性脱着部に対して有効に作用して、補修対象場所に設備補修用部材が付着する(S306)。すると、大形状の設備補修用部材18は、水滴で管壁の欠陥部16の表面に貼付される。
次に、図15(C)に示すように、磁石15を剥がして、補修部磁性材の発生する磁力を消滅又は減少させる(S310)。すると、設備補修用部材が当該場所から離脱し(S310)、流水中を流れ去る。このとき、大形状の設備補修用部材18は、管壁の欠陥部16の表面に貼付された状態を維持するので、仕上げ工程に用いることができる。
(設備検査用部材)
続いて、本発明の設備検査用部材の第2の実施形態を説明する。この第2の実施形態は、上述した設備補修用部材の第2の実施形態に対応している。即ち、磁性材料を用いた設備検査用部材であって、流水中で検査用素子を運搬するためのものである。
設備検査用部材の検査用素子は、その形状が所定量の設備補修用材料と同程度の場合は、図9、図12〜図14に示す設備補修用部材の機能性接触部6に搭載される。他方、検査用素子の形状が設備補修用材料よりも大きく気泡保持部4の保持する気泡よりも小さい場合は、図9、図12〜図14に示す設備補修用部材の機能突起部5と機能性接触部6の存在する部位に搭載される。
このように構成された設備検査用部材を用いた液体接触面検査方法を説明する。図16は、本発明の第2の実施形態に係る液体接触面検査方法を説明する流れ図である。本発明の液体接触面検査方法では、前提条件として、図11(A)、図15(A)に示すように、まず、強磁場を発生する検査部磁性材としての磁石15が検査対象場所の裏面に装着される(S400)。次に、設備検査用部材の所定箇所に検査用素子と気泡を保持させる(S402)。
続いて、検査対象場所を流れる流体の上流側に設備検査用部材が供給される(S404)。すると、図11(A)、図15(A)に示すように、設備補修用部材が管路内を流れる。そして、設備補修用部材が補修対象場所に近づくと、図11(B)、図15(B)に示すように、補修対象場所の近傍に設けられた磁石15が設備補修用部材の磁性脱着部に対して有効に作用して、検査対象場所に設備検査用部材が付着する(S406)。そして、検査用素子が検査対象場所に装着する(S408)。
この場合、磁力を増大させて検査用素子の装着を行う場合には、磁石15を2枚に増して、磁力を増大させる。すると、図11(C)に示すように、機能突起部5の突端部に保持された検査用素子が検査対象場所に装着され、作用面が管12の内壁面と接触する。この場合には、設備検査用部材が直接管12の内壁面と接触し、水を除けて検査用素子が管壁に接着されて、検査用素子によりクラック16による検査対象信号を検出できる状態となる。このようにして、検査用素子が検査対象場所に装着される(S408)。
次に、図11(D)に示すように、磁石15を一枚又は全部剥がして、検査部磁性材の発生する磁力を消滅又は減少させる。すると、設備検査用部材の作用面が管壁から離れると共に、検査用素子の接着剤が固化する。最後に、図11(E)に示すように、検査用素子の接着剤が固化したら磁石15を管壁12から外す。そして、検査対象場所に付着した設備検査用部材が、当該場所から離脱する(S410)
次に、検査用素子18が水滴で管壁の欠陥部16の表面に貼付されて、検査用素子の装着を行う(S408)場合には、検査用素子18は水滴で管壁の欠陥部16の表面に貼付される。次に、図15(C)に示すように、磁石15を剥がして、補修部磁性材の発生する磁力を消滅又は減少させる(S410)。すると、設備補修用部材が当該場所から離脱し(S410)、流水中を流れ去る。
なお、上記の本発明の実施の形態においては、本発明の設備補修用部材や設備検査用部材として、樹脂製のものを例に説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、水中を移動して管壁や壁面に吸着できる比重を有するものであれば、磁性金属粉や磁性金属繊維強化した樹脂も使用できるし、また多孔質の磁性材料を樹脂で充填したものでもよい。
本発明の設備補修用部材、設備検査用部材によれば、水と接触すると特性が劣化する接着剤のような材料を検査用素子と管壁との接着に用いる場合でも、当該材料が気泡に保護されて補修対象場所まで運搬でき、給排水設備のような液体供給設備や液体貯蔵設備や、予め補修場所や検査場所が定まる場合に用いて好適である。
また、本発明の設備補修用部材を用いた液体接触面補修方法や設備検査用部材を用いた液体接触面検査方法は、磁性材料を用いて設備補修材料や検査用素子を目的とする場所まで運搬して壁面に装着するので、原子炉圧力容器の内側表面部や核燃料棒の保管プールのように作業員が直接作業するのが極めて困難な極限環境に置かれた機械設備や、後発的な事由によって補修場所や検査場所が定まる場合に用いて好適である。
1:設備補修用部材、設備検査用部材
2:作用面
3:基部
4:気泡保持部
5:機能突起部
6:機能性接触部(突起部)
10:流水
12:管
15:磁石
16:クラック(欠陥部)
18:大形状の設備補修用部材

Claims (17)

  1. 作用面を有する基部と、
    前記基部の前記作用面側の周縁であって、当該基部の作用面側に突出して形成されると共に、当該作用面側に気泡を保持する気泡保持部と、
    前記基部の前記作用面側であって、前記気泡保持部で囲われた領域内に設けられた機能突起部と、
    を備え、前記機能突起部は前記気泡保持部の突出高さよりも低い突出高さを有すると共に、前記機能突起部の突端部に設備補修用材料を保持することを特徴とする、設備補修用部材。
  2. 前記気泡保持部は、前記基部の前記作用面側の周縁に離散的に配置された剛性支持部を有することを特徴とする請求項1に記載の設備補修用部材。
  3. 前記気泡保持部は、
    前記機能突起部よりも低い高さの剛性支持部と、
    前記設備補修用材料を付着させる対象面と接触する接触部と、
    当該剛性支持部と当該接触部とを連結する屈曲部と、
    前記接触部、前記屈曲部、又は前記接触部と前記屈曲部の前記作用面側に位置する気泡ピン止め部、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の設備補修用部材。
  4. 前記剛性支持部は、前記機能突起部の突端部に設備補修用材料を保持する状態での高さと大略同一の高さ又は僅かに低い高さであると共に、
    前記気泡保持部で気泡を保持した状態で、前記機能突起部の突端部に保持された設備補修用材料が流体側に露出しないように構成されたことを特徴とする、請求項1又は2に記載の設備補修用部材。
  5. 前記気泡保持部は、前記基部の前記作用面側の周縁に壁状に連続的に配置された剛性支持部を有することを特徴とする請求項1に記載の設備補修用部材。
  6. 前記剛性支持部は、前記気泡保持部で気泡を保持した状態で、前記気泡が弾性変形する場合に当該弾性変形を逃がす開口部を有することを特徴とする、請求項5に記載の設備補修用部材。
  7. 前記気泡ピン止め部は、前記設備補修用部材が挿入される液体に対して接触角が大きい材料からなることを特徴とする、請求項3に記載の設備補修用部材。
  8. 補修対象場所の表面を疎水性材料で被覆するステップと、
    請求項1乃至7に記載の設備補修用部材の所定箇所に、所定量の設備補修用材料と気泡を保持させるステップと、
    前記補修対象場所を流れる流体の上流側に前記設備補修用部材が供給されるステップと、
    前記補修対象場所に前記設備補修用部材が付着するステップと、
    前記機能突起部の突端部に保持された設備補修用材料が前記補修対象場所に接触して装着するステップと、
    を有することを特徴とする液体接触面補修方法。
  9. さらに、前記補修対象場所に付着した前記設備補修用部材が、当該場所から離脱するステップを有することを特徴とする、請求項8に記載の液体接触面補修方法。
  10. 作用面を有する基部と、
    前記基部の前記作用面側の周縁であって、当該基部の作用面側に突出して形成されると共に、当該作用面側に気泡を保持する気泡保持部と、
    前記基部の前記作用面側であって、前記気泡保持部で囲われた領域内に設けられた機能突起部と、
    を備え、前記機能突起部は前記気泡保持部の突出高さよりも低い突出高さを有すると共に、前記機能突起部の突端部に検査用素子を保持することを特徴とする、設備検査用部材。
  11. 検査対象場所の表面を疎水性材料で被覆するステップと、
    請求項10に記載の設備検査用部材の所定箇所に、検査用素子と気泡を保持させるステップと、
    前記検査対象場所を流れる流体の上流側に前記設備検査用部材が供給されるステップと、
    前記検査対象場所に前記設備検査用部材が付着するステップと、
    前記検査用素子が前記検査対象場所に装着するステップと、
    を有することを特徴とする液体接触面検査方法。
  12. 請求項1乃至7に記載の設備補修用部材であって、
    さらに磁性材料よりなり、補修対象場所に対する磁性着脱を行うように構成された磁性脱着部を有することを特徴とする設備補修用部材。
  13. 強磁場を発生する補修部磁性材が補修対象場所の裏面に装着されるステップと、
    請求項12に記載の設備補修用部材の所定箇所に、所定量の設備補修用材料と気泡を保持させるステップと、
    前記補修対象場所を流れる流体の上流側に前記設備補修用部材が供給されるステップと、
    前記補修対象場所に前記設備補修用部材が付着するステップと、
    前記設備補修用材料が前記補修対象場所に装着するステップと、
    を有することを特徴とする液体接触面補修方法。
  14. 前記設備補修用材料が前記補修対象場所に装着するステップは、さらに補修部磁性材の発生する磁力を増加させて、前記機能突起部の突端部に保持された設備補修用材料が前記補修対象場所に接触して装着するステップを有することを特徴とする請求項13に記載の液体接触面補修方法。
  15. さらに、補修部磁性材の発生する磁力を消滅又は減少させて、前記補修対象場所に付着した前記設備補修用部材が、当該場所から離脱するステップを有することを特徴とする、請求項13又は14に記載の液体接触面補修方法。
  16. 請求項10に記載の設備検査用部材であって、
    さらに磁性材料よりなり、補修対象場所に対する磁性着脱を行うように構成された磁性脱着部を有することを特徴とする設備検査用部材。
  17. 強磁場を発生する検査部磁性材が検査対象場所の裏面に装着されるステップと、
    請求項16に記載の設備検査用部材の所定箇所に、検査用素子と気泡を保持させるステップと、
    前記検査対象場所を流れる流体の上流側に前記設備検査用部材が供給されるステップと、
    前記検査対象場所に前記設備検査用部材が付着するステップと、
    前記検査用素子が前記検査対象場所に装着するステップと、
    を有することを特徴とする液体接触面検査方法。
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