JP2014226943A - タイヤ位置判定システム - Google Patents

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正則 小杉
Masanori Kosugi
正則 小杉
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Abstract

【課題】少ない重力サンプリングでタイヤ位置を判定することができるタイヤ位置判定システムを提供する。【解決手段】タイヤ空気圧検出器は、判定タイミングt1,t2の各々において、重力分力g2,g4を計測してTPMS受信機に送信する。TPMS受信機は、t1でg2を受信したとき、各車軸回転数検出センサから車軸回転数C1〜C4を読み出す。TPMS受信機は、t2でg4を受信したとき、t1時と車速が一定であること、つまり重力分力Grの出力波形の振幅が同じであることを前提に、g4を受信し、車軸回転数C1〜C4を読み出す。TPMS受信機は、g2から重力分力波形の第1位相θ1を逆算し、g4から重力分力波形の第2位相θ2を逆算し、この位相差から車軸回転数変化量Cvaを算出する。TPMS受信機は、t1時の車軸回転数C1〜C4にCvaを加算した値と、t2時の車軸回転数C1〜C4とを比較し、タイヤ位置を判定する。【選択図】図4

Description

本発明は、各タイヤの空気圧を監視するのに必要となる各タイヤの位置を判定するタイヤ位置判定システムに関する。
従来、タイヤ空気圧を検出して無線送信するタイヤ空気圧検出器を各タイヤに取り付けておき、タイヤ空気圧検出器から送信されたタイヤ空気圧信号を車体の受信機で受信して、各タイヤの空気圧を監視する直接式のタイヤ空気圧監視システムが周知である。この種のタイヤ空気圧監視システムの場合、低圧タイヤがどの位置のタイヤであるのかを通知するためにタイヤ位置を把握しておきたいニーズがあるが、タイヤは位置交換されたり、新規タイヤに取り替えられたりするので、タイヤ位置を定期的に確認するオートロケーション機能を搭載することが検討されている。オートロケーション機能としては、例えば各タイヤハウスにイニシエータ(トリガ器)を取り付けておき、イニシエータから送信される電波によってタイヤ空気圧検出器に選択的に電波送信させることにより、タイヤの位置を判定する方法が周知である(特許文献1,2等参照)。
特開2006−062516号公報 特開2012−126341号公報
しかし、イニシエータを使用したオートロケーション機能は、各タイヤハウスにイニシエータを配設する必要となる。よって、イニシエータを使用したオートロケーション機能においては、部品点数増加や部品コスト増加等の問題が懸念されていた。
そこで、本出願人は、イニシエータを使用せず、車軸の回転数情報とタイヤ空気圧検出器の重力情報とを用いてタイヤ位置を判定する技術を考案している。この方法は、例えば、先(1回目)のタイミングにおいて車軸の回転数情報とタイヤ空気圧検出器の重力情報とを取得し、後(2回目)のタイミングにおいても同様に車軸の回転数情報とタイヤ空気圧検出器の重力情報を取得し、これらを用いてタイヤ位置を判定する技術である。
この方法の場合、例えばタイヤ空気圧検出器から頻繁に重力情報を送信する方式をとってしまうと、その分だけ重力分力のサンプリング回数が増えるので、タイヤ空気圧検出器の電力消費ペースが早くなり、早期に電池切れに至ってしまう問題がある。よって、少ない重力サンプリングでタイヤ位置を判定できる技術の開発ニーズがあった。
本発明の目的は、少ない重力サンプリングでタイヤ位置を判定することができるタイヤ位置判定システムを提供することにある。
前記問題点を解決するタイヤ位置判定システムは、各タイヤに取り付けられたタイヤ空気圧検出器からタイヤ空気圧信号を送信し、当該タイヤ空気圧信号を車体の受信機において受信して前記タイヤの空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムの1機能であり、前記タイヤ空気圧検出器から送信される電波を基に前記タイヤの位置を判定する構成において、前記タイヤ空気圧検出器は、重力分力検出部で重力分力を検出する動作に伴う電波の送信を、規定時間の間隔をおいて複数回行う電波送信部と、前記受信機は、車速一定により重力分力の波形の振幅の平均値が先の電波受信時と後の電波受信時とで同じであることを前提に、先の電波受信時に各車軸の車軸回転数検出部から入力した車軸回転数と、後の電波受信時に前記各車軸の前記車軸回転数検出部から入力した車軸回転数とを用い、タイヤ位置を判定する位置判定部を備えた。
本構成によれば、タイヤ空気圧検出器は、ある電波送信のタイミングにおいて、重力分力検出部で重力分力を検出する動作に伴う電波送信を実行する。受信機は、この電波をタイヤ空気圧検出器から受信すると、電波受信時における各車軸の車軸回転数を読み込む。タイヤ空気圧検出器は、先の電波送信から規定時間経過後、電波送信を再度実行する。受信機は、後の電波受信時、車速一定により先の電波受信時と後の電波受信時とで重力分力の波形の振幅が同じであることを前提に、先の電波受信時に読み込んだ車軸回転数と、後の電波受信時に車軸回転数検出部から読み込んだ車軸回転数とを用い、タイヤ位置を判定する。このため、タイヤ空気圧検出器において重力分力を測定して受信機に送信する動作は、規定時間という充分に時間が離れたタイミングでのみ実行すればよいこととなる。これにより、タイヤ空気圧検出器に課す重力サンプリングが少なく済む。よって、少ない重力サンプリングでタイヤ位置を判定することが可能となる。
前記タイヤ位置判定システムにおいて、前記規定時間は、少なくとも車両においてカーブを伴う走行が発生し得る時間に設定されていることが好ましい。この構成によれば、後の電波受信時、タイヤに内外輪差が発生し易い状況となるので、タイヤ位置の判定を早期に完了するのに有利となる。
前記タイヤ位置判定システムにおいて、前記電波送信部は、前記重力分力検出部によって検出された重力分力を送信し、該送信から前記規定時間が経過した後、同様に重力分力を検出して送信し、前記位置判定部は、各々の前記重力分力を受信する度、車速一定を前提に、各車軸の車軸回転数検出部から車軸回転数を読み出し、車速一定により重力分力の波形の振幅の平均値が先の電波受信時と後の電波受信時とで同じであることを前提に、先の電波受信時の重力分力から求まる第1特性値と後の電波受信時の重力分力から求まる第2特性値との差から、後の受信のときにとるべき車軸回転数の変化量を算出し、当該変化量を基にタイヤ位置を判定することが好ましい。この構成によれば、タイヤ空気圧検出器は、ある電波送信のタイミングにおいて、重力分力検出部によって検出された重力分力を送信する。受信機は、この重力分力を受信すると、重力分力受信時における各車軸の車軸回転数を読み込む。タイヤ空気圧検出器は、先の重力分力送信から規定時間経過後、同様に重力分力を送信する。受信機は、車速一定により先の重力分力受信時と後の重力分力受信時とで重力分力の波形の振幅が同じであることを前提に、後の重力分力受信時における各車軸回転数を読み込む。受信機は、先に受信した重力分力から第1特性値を求め、後に受信した重力分力から第2特性値を求め、これらの差を求める。受信機は、算出した差から後の重力分力受信時にとるべき車軸変化量を算出し、先の重力分力受信時の車軸回転数に車軸変化量を反映させた値が、後の重力分力受信時にどの車軸でとるのかを確認することにより、タイヤ位置を判定する。この場合、タイヤ空気圧検出器において行うべき重力分力の計測回数が、できるだけ少なく済むので、タイヤ空気圧検出器で消費される電力を小さく抑えるのに有利となる。
前記タイヤ位置判定システムにおいて、前記電波送信部は、前記重力分力の計測時、重力サンプリング周期において重力分力を連続して複数回計測することにより、当該重力分力が単調増加又は単調減少の何れであるのかを検出し、前記位置判定部は、前記単調増加又は単調減少の検出結果も利用して、タイヤ位置を判定することが好ましい。この構成によれば、第1特性値及び第2特性値が例えば正弦波等の出力変化をとる値として得られる場合、1つの重力分力に対し、1周期では2つの位相が求まるが、重力分力が単調増加又は単調減少の何れなのかを確認することにより、これら位相を区別することが可能となる。よって、タイヤ位置を精度よく判定することが可能となる。
前記タイヤ位置判定システムにおいて、前記電波送信部は、重力サンプリング周期で重力分力を複数測定し、当該重力分力の極を検出したときに電波を送信し、前記規定時間が経過した後、同様の送信を再度行い、前記位置判定部は、先の電波受信時に各車軸の車軸回転数検出部から入力した車軸回転数と、後の電波受信時に各車軸の車軸回転数検出部から入力した車軸回転数とを比較することにより、タイヤ位置を判定することが好ましい。この構成によれば、先の電波受信時の車軸回転数と後の電波受信時の車軸回転数とを単に比較するという簡素な処理により、タイヤ位置を判定することが可能となる。
本発明によれば、タイヤ位置判定システムにおいて、少ない重力サンプリングでタイヤ位置を判定することができる。
第1実施形態のタイヤ位置判定システムの構成図。 タイヤ空気圧検出器で検出する重力分力の概念図。 タイヤ位置の判定方法の前提となる考え方の概要を示す重力分力波形図。 タイヤ位置判定の方法の概要を示す重力分力波形図。 第2実施形態のタイヤ位置の判定方式を説明するための重力分力の波形図。
(第1実施形態)
以下、タイヤ位置判定システムの第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
[タイヤ空気圧監視システムの概要]
図1に示すように、車両1には、各タイヤ2(2a〜2d)のタイヤ空気圧等を監視するタイヤ空気圧監視システム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)3が設けられている。本例のタイヤ空気圧監視システム3は、各タイヤ2a〜2dにタイヤ空気圧検出器4(4a〜4d:タイヤバルブとも言う)を設け、これらタイヤ空気圧検出器4a〜4dで検出されたタイヤ空気圧信号Stpを車体5に無線送信することにより、車体5において各タイヤ2a〜2dの空気圧を監視する直接式である。
タイヤ空気圧検出器4a〜4dには、タイヤ空気圧検出器4a〜4dの動作を制御するコントローラ6が設けられている。コントローラ6のメモリ7には、各タイヤ2a〜2dの固有のIDとしてタイヤID(バルブIDとも言う)が書き込み保存されている。タイヤ空気圧検出器4a〜4dには、タイヤ空気圧を検出する圧力センサ8と、タイヤ温度を検出する温度センサ9と、タイヤ2に発生する加速度(回転)を検出する加速度センサ10とが設けられ、これらがコントローラ6に接続されている。コントローラ6には、UHF(Ultra High Frequency)帯の電波を送信可能な送信アンテナ11が接続されている。なお、加速度センサ10が重力分力検出部の一例である。
車体5には、タイヤ空気圧検出器4a〜4dから送信されたタイヤ空気圧信号Stpを受信してタイヤ空気圧を監視する受信機(以降、TPMS受信機と記す)12が設けられている。TPMS受信機12には、TPMS受信機12の動作を制御するタイヤ空気圧監視ECU(Electronic Control Unit)13と、UHF電波を受信可能な受信アンテナ14とが設けられている。タイヤ空気圧監視ECU13のメモリ15には、各タイヤ2a〜2dのタイヤIDがタイヤ位置(右前、左前、右後、左後)を対応付けて書き込み保存されている。TPMS受信機12には、例えば車内インストルメントパネル等に設置された表示部16が接続されている。
タイヤ空気圧検出器4は、タイヤ2が回転状態に入ったことを加速度センサ10からの検出信号を基に確認したとき、又は所定時間間隔をおいて定期又は不定期に、タイヤ空気圧信号Stpを車体5に送信する。タイヤ空気圧検出器4は、例えば1回/60秒の間隔でタイヤ空気圧信号Stpを送信する。タイヤ2が回転状態に入ったか否かは、タイヤ空気圧検出器4に発生する加速度(重力)が変化したか否かを確認することにより判定する。また、タイヤ2が回転しないと判断した場合であっても、回転時と同じ、又はそれ以上の間隔によってタイヤ空気圧信号Stpを送信する。
TPMS受信機12は、タイヤ空気圧検出器4a〜4dから送信されたタイヤ空気圧信号Stpを受信アンテナ14で受信すると、タイヤ空気圧信号Stp内のタイヤIDを照合し、ID照合が成立すれば、同じタイヤ空気圧信号Stp内の圧力データを確認する。TPMS受信機12は、圧力値が低圧閾値以下であれば、この低圧タイヤを、タイヤ位置を対応付けて表示部16に表示する。TPMS受信機12は、このタイヤ空気圧の判定を、受信するタイヤ空気圧信号Stpごとに行って、各タイヤ2a〜2dの空気圧を監視する。
[タイヤ位置判定システム(オートロケーション機能)の概要]
図1に示すように、タイヤ空気圧監視システム3には、各タイヤ2a〜2dが前後左右のどの位置に取り付けられたタイヤなのかを判定するタイヤ位置判定システム17が設けられている。本例の場合、タイヤ空気圧監視ECU13には、タイヤ2a〜2dの各車軸18(18a〜18d)に取り付けられた車軸回転数検出センサ19(19a〜19d)から取得する車軸回転数情報と、タイヤ空気圧検出器4a〜4dの各加速度センサ10において検出される重力情報とを用いて、タイヤ2a〜2dの前後左右の取付位置を判定するオートロケーション機能部20が設けられている。オートロケーション機能部20は、タイヤ2a〜2dの位置判定(オートロケーション判定)を所定サイクルにより定期的に実行する。なお、車軸回転数検出センサ19が車軸回転数検出部の一例である。
車軸回転数検出センサ19a〜19dは、例えばABS(Anti lock Brake System)センサが使用される。例えば、車軸回転数検出センサ19a〜19dは、車軸18a〜18dに取り付けられた複数(例えば48個)の歯を、車体5側のセンシング部で検出することにより、矩形波状のパルス信号SplをTPMS受信機12に出力する。車軸回転数検出センサ19a〜19dは、パルス信号Splの立ち上がりエッジ及び立ち下がりエッジの両方が検出対象であれば、タイヤ1回転当たり、「96パルス」出力する。
図2に示すように、加速度センサ10は、タイヤ空気圧検出器4にかかる重力として、重力Gに対する車軸方向(タイヤ半径方向)の重力分力Grを検出する。重力分力Grは、タイヤ2の回転軌跡においてタイヤ空気圧検出器4が極(紙面の「12時又は6時の位置」のピーク)に位置するとき、「−1G」又は「+1G」をとる。重力分力Grは、タイヤ2の回転軌跡においてタイヤ空気圧検出器4が紙面の「3時」及び「9時」に位置するとき、「0G」をとる。
図3に、タイヤ位置の判定方法について、前提となる考え方の概要を図示する。周知のように、車両1はカーブ走行等したときに内外輪差が発生するので、タイヤ2a〜2dは4輪それぞれが独立して回転可能である。このため、カーブ走行の前後においては、内外輪差の発生により、前後左右の各タイヤ2a〜2dの回転位置(回転量)は変化する。ところで、例えばタイヤ空気圧検出器4があるピーク位置をとったとき(第1判定タイミングta)から、1回転後の次のピーク位置となる(第2判定タイミングtb)までの間にとる車軸回転数は、タイヤ1回転分相当の車軸回転数Cnと同じになるはずである。よって、タイヤIDのピーク−ピークを受信したとき、どの車軸において車軸回転数Cnが1回転分の値をとるのかを確認すれば、各タイヤ2a〜2dの位置を判定できるはずである。
しかし、タイヤ空気圧検出器4がピーク位置のときに電波送信を行う方式の場合、タイヤ空気圧検出器4がピークに位置する度に電波を毎回送信しなくてはならず、これはタイヤ空気圧検出器4の電源電力を過度に消費してしまう問題に繋がる。この方式は、内外輪差が発生して初めてタイヤ位置を特定できる方式であるので、例えば暫く直進する走行のときは、直進走行の間、タイヤ位置を特定できずに極めて多数の電波を出し続けることになり、無駄な電力消費が顕著になる。そこで、ピークで電波を送信するのではなく、充分に間隔が長い周期、例えばタイヤ空気圧信号Stpの送信周期である1回/60秒の送信間隔でタイヤ位置を特定したいニーズがある。
図4に、タイヤ位置の判定方法の概要を図示する。重力分力Grの出力変化は、タイヤ1回転を1周期とする繰り返しの波形(例えばsin波形:周期−180度〜+180度)をとる。まず、前提として、ある電波送信タイミングである第1判定タイミングt1付近の区間(以降、第1区間E1と記す)と、規定時間Tr後の電波送信タイミングである第2判定タイミングt2付近の区間(以降、第2区間E2と記す)とでは、重力分力Grの平均値が同じであるとする。これは、第1区間E1及び第2区間E2において車両1が一定速度走行となることと同義である。なお、ここで言う一定速度走行とは、第1区間E1〜第2区間E2において速度が継続して一定であることに限らず、少なくとも第1区間E1と第2区間E2とで速度が一定であればよい。
第1区間E1と第2区間E2とは、時間が充分に離れていることとし、例えば電波送信の周期が1回/60秒であれば、規定時間Trは60秒となる。第1区間E1内の第1判定タイミングt1のとき、このタイミングで測定した重力分力g2の情報をタイヤ空気圧検出器4からTPMS受信機12に通知し、このときの各車軸18a〜18dの車軸回転数Cn(n=1〜4)を保持する。同様に、第2区間E2内の第2判定タイミングt2のとき、このタイミングで測定した重力分力g4の情報をTPMS受信機12に通知する。
ところで、第1区間E1及び第2区間E2で車速が一定であれば、重力分力Grの振幅の平均値(即ち、重力分力Grのボトム値とピーク値との間の範囲)は、これら2区間において同一である。このため、第1判定タイミングt1時に測定されたg2と、第2判定タイミングt2時に測定されたg4との差から、第2判定タイミングt2のときに発生すべき車軸回転数変化量Cvaを算出することが可能である。よって、第1判定タイミングt1のときに取得した各車軸回転数C1〜C2のうち、車軸回転数変化量Cvaを加えた加算値が、どの車軸18a〜18dの車軸回転数(実車軸回転数)C1〜C4と一致するのかを確認すれば、受信したタイヤIDがどのタイヤ位置から送信されたIDなのかを判定することができるはずである。本例は、この原理を用いることにより、タイヤ2a〜2dの前後左右位置を特定する。
図1に示すように、コントローラ6には、定期(例えば1回/60秒)の電波送信のタイミングにおいて加速度センサ10から重力分力Grのデータを取得する重力分力取得部21と、取得した重力分力GrのデータをTPMS受信機12に通知するための位置判定電波Slcを送信する送信実行部22とが設けられている。重力分力取得部21は、第1区間E1及び第2区間E2の各々において、重力分力Grを重力サンプリング周期に従い連続して計2回測定する。これは、重力分力Grが単調増加又は単調減少の何れをとるのかを判定するためである。送信実行部22は、この2回の重力サンプリングが済むと、2回目の計測後のタイミングにおいて第1位置判定電波Slc1及び第2位置判定電波Slc2を各々送信する。位置判定電波Slc1,Slc2は、2回目計測時の重力分力データ、単調増加/減少を通知する情報、タイヤID等を含む信号である。なお、重力分力取得部21及び送信実行部22が電波送信部の一例であり、位置判定電波Slcがタイヤ位置判定のための電波の一例である。
オートロケーション機能部20には、各車軸回転数検出センサ19a〜19dから車軸回転数Cnを読み出す車軸回転数読出部23と、例えばメータECU等から入力する車速情報を基に車両1の走行速度を判定する走行速度判定部24とが設けられている。オートロケーション機能部20には、一定走行により判定タイミングt1,t2の間で重力分力の平均が一定であることを前提に、同じタイヤIDにおいて第2判定タイミングt2時に発生すべき車軸回転数変化量Cvaを算出する車軸回転数変化量算出部25が設けられている。オートロケーション機能部20には、第1判定タイミングt1のときに入力した車軸回転数Cnと車軸回転数変化量Cvaとを基に、各タイヤ2a〜2dの位置を判定するタイヤ位置判定部26が設けられている。なお、車軸回転数読出部23、走行速度判定部24、車軸回転数変化量算出部25及びタイヤ位置判定部26が位置判定部の一例である。
次に、図4を用いて、タイヤ位置判定システム17の動作を説明する。
図4に示すように、重力分力取得部21は、定期(1回/60秒)の電波送信に基づく第1区間E1に入ったとき、重力サンプリング周期に従って重力分力Grを連続して2回計測する。本例の場合、例えば重力分力g1,g2(>g1)を計測し、重力分力g1,g2が単調増加をとるとする。送信実行部22は、第1区間E1において2回目の重力サンプリングが済むと、その終了タイミングにおいて第1位置判定電波Slc1を送信する。第1位置判定電波Slc1は、例えば重力分力g2のデータ、重力分力の変化が単調増加であることの通知、及びタイヤIDが含まれた信号である。
走行速度判定部24は、例えばメータECU等から入力する車速情報を基に、車両1が一定速度走行か否かを判定する。走行速度判定部24は、車両1が一定速度走行であると判定すると、オートロケーション機能の動作を許可する。よって、TPMS受信機12は、オートロケーション機能の動作が許可されていれば、第1位置判定電波Slc1を受信することが可能である。
TPMS受信機12が第1位置判定電波Slc1を受信したとき、車軸回転数読出部23は、第1判定タイミングt1において、各車軸回転数検出センサ19a〜19dがとる車軸回転数C1〜C4を読み出す。本例の場合、車軸回転数Cnが「0〜95」の値をとるとするならば、例えば右前の車軸回転数C1が「51」、左前の車軸回転数C2が「21」、右後の車軸回転数C3が「69」、左後の車軸回転数C4が「2」であったとする。車軸回転数変化量算出部25は、読み出された車軸回転数C1〜C4をメモリ15に保持する。
車軸回転数変化量算出部25は、受信した第1位置判定電波Slc1を基に、第1判定タイミングt1時の重力分力Grの位相θ(以降、第1位相θ1と記す)を逆算する。ところで、タイヤ2が1回転するとき、重力分力g2は2回出現するので、重力分力g2が重力分力Grのsin波において、「−90度〜+90度」の範囲、又は「−180度〜−90度,+90度〜+180度」の範囲の何れのときの値なのかを確認する必要がある。これは、重力分力変化が単調増加又は単調減少の何れとなっているのかを確認することにより判定する。ここでは、重力分力変化が単調増加であるので、重力分力g2は「−90度〜+90度」の1値であると判定される。なお、第1位相θが第1特性値の一例である。
車軸回転数変化量算出部25は、入力する車速情報を基に、現在の車速に応じた重力分力Grの振幅、つまり重力分力Grが取り得るボトム値及びピーク値を算出する。これは、タイヤ2に発生する遠心力は車速から一義的に決まるはずであるので、現在の車速を基に重力分力Grの振幅(振幅の平均値)を算出する。なお、ここでは、ボトム値をg0とし、ピーク値をg4とする。車軸回転数変化量算出部25は、タイヤ空気圧検出器4から取得した重力分力g2と、ボトム−ピークのg0〜g4から分かる振幅の値とを基に、第1位相θ1を逆算する。本例の場合、重力分力g2は「−90度〜+90度」の範囲をとり、かつg0〜g4の中間値をとるので、第1位相θ1は「0度」と逆算される。車軸回転数変化量算出部25は、逆算した第1位相θ1をメモリ15に記憶する。
第1区間E1及び第2区間E2の間は時間が充分に長いので、カーブ走行などされる可能性が高く、第2区間E2に至るまでにタイヤ2に内外輪差が発生している可能性が高い。重力分力取得部21は、第1区間E1以降の次の電波送信タイミングである第2区間E2に入ったとき、重力サンプリング周期に従って重力分力Grを連続して2回計測する。本例の場合、例えば重力分力g3,g4(>g3)を計測し、重力分力g3,g4が単調増加をとるとする。送信実行部22は、第2区間E2において2回目の重力サンプリングが済むと、その終了タイミングにおいて第2位置判定電波Slc2を送信する。第2位置判定電波Slc2は、例えば重力分力g4のデータ、重力分力の変化が単調増加であることの通知、及びタイヤIDが含まれた信号である。
走行速度判定部24は、第1区間E1のときと同じ一定速度をとっている状態のとき、オートロケーション機能の動作を許可する。よって、タイヤ空気圧検出器4から第2位置判定電波Slc2が送信されたとき、第2区間E2の走行速度が第1区間E1のときと同じ値となっていれば、TPMS受信機12は第2位置判定電波Slc2を受け付ける。
TPMS受信機12が第2位置判定電波Slc2を受信したとき、車軸回転数読出部23は、第2判定タイミングt2において、各車軸回転数検出センサ19a〜19dがとる車軸回転数C1〜C4を読み出す。本例の場合、例えば右前の車軸回転数C1が「75」、左前の車軸回転数C2が「36」、右後の車軸回転数C3が「75」、左後の車軸回転数C4が「8」であったとする。
車軸回転数変化量算出部25は、受信した第2位置判定電波Slc2を基に、第2判定タイミングt2時の重力分力Grの位相θ(以降、第2位相θ2と記す)を逆算する。まず、車軸回転数変化量算出部25は、第2位置判定電波Slc2において単調増加又は単調減少のいずれが通知されているのかを確認することにより、「−90度〜+90度」の範囲、又は「−180度〜−90度,+90度〜+180度」の範囲の何れのときの値なのかを確認する。ここでは、重力分力変化が単調増加であるので、重力分力g4は「−90度〜+90度」の1値であると判定される。なお、第2位相θ2が第2特性値の一例である。
車軸回転数変化量算出部25は、タイヤ空気圧検出器4から取得した重力分力g4と、ボトム−ピークのg0〜g4から分かる振幅の値とを基に、第2位相θ2を逆算する。本例の場合、重力分力g2は「−90度〜+90度」の範囲をとり、かつ最大値(ピーク値)をとるので、第2位相θ2は「90度」と逆算される。
車軸回転数変化量算出部25は、第1位相θ1と第2位相θ2との位相差を算出し、第2判定タイミングt2時に発生しなくてはならない車軸回転数変化量Cvaを算出する。例えば、第1位相θ1が「0度」で、第2位相θ2が「90度」であれば、90度の位相進みが発生したことになるので、車軸1回転当たり「96パルス」出力する場合、その1/4の「24パルス」の変化が発生するはずである。つまり、車軸回転数変化量算出部25は、この「24パルス」を車軸回転数変化量Cvaとして算出する。
タイヤ位置判定部26は、第1判定タイミングt1のときに取得した各車軸回転数C1〜C4に車軸回転数変化量Cvaを加算し、その加算値が第2判定タイミングt2時の車軸回転数(実車軸回転数)C1〜C4と一致するのかを確認することにより、タイヤ位置を特定する。第2判定タイミングt2のときの車軸回転数C1〜C4は右前「75」、左前「36」、右後「75」、左後「8」であるので、右前が「24」の増加となり、車軸回転数Cnが一致する。よって、受信したタイヤIDを右前タイヤ2aのIDと判定する。
タイヤ位置判定部26は、同様の手順によって、左前タイヤ2b、右後タイヤ2c及び左後タイヤ2dの各タイヤIDも特定する。タイヤ位置判定部26は、全てのタイヤ位置の特定が完了すると、それをメモリ15に記憶する。以上により、タイヤ2a〜2dのオートロケーションが完了する。このオートロケーション機能は、例えば所定サイクルで繰り返し実行される。
本実施形態の構成によれば、以下に記載の効果を得ることができる。
(1)タイヤ空気圧検出器4は、定期の電波送信の1タイミングである第1判定タイミングt1と、次の送信タイミングである第2判定タイミングt2とのそれぞれにおいて、重力分力Gr(例えばg2,g4)を測定してTPMS受信機12に送信する。TPMS受信機12は、判定タイミングt1,t2において車速が一定であること、つまり重力分力Grの出力波形の振幅が同じとなることを前提に、重力分力g2から逆算した重力分力Grの第1位相θ1と、重力分力g4から逆算した重力分力Grの第2位相θ2との間の位相差から、第2判定タイミングt2のとき発生しなければならない車軸回転数変化量Cvaを算出する。そして、TPMS受信機12は、第1判定タイミングt1のときの車軸回転数C1〜C4に車軸回転数変化量Cvaを加算した値が、第2判定タイミングt2時のどの車軸回転数C1〜C4と一致するのかを確認することにより、タイヤ位置を判定する。このため、タイヤ空気圧検出器4において重力分力Grを測定してTPMS受信機12に送信する動作は、規定時間Tr(=60s)という充分に時間が離れたタイミングでのみ実行すればよいこととなる。これにより、タイヤ位置判定時にタイヤ空気圧検出器4に課す重力サンプリングが少なく済む。よって、少ない重力サンプリングでタイヤ位置を判定することができる。
(2)各々のタイヤ2a〜2dが独立して位置判定されるので、例えばタイヤ1回転時に全てのタイヤ2a〜2dが電波送信しなくてもタイヤ位置を特定することができる。よって、タイヤ位置を早期に完了するのに有利である。
(3)規定時間Trは、車両1においてカーブ走行が発生すると想定される時間長に設定されている。よって、第2判定タイミングt2時、タイヤ2に内外輪差が発生している状況となり易いので、タイヤ位置を早期に完了するのに有利となる。
(4)タイヤ位置判定は、第1判定タイミングt1時に計測される重力分力Grの第1位相θ1と、第2判定タイミングt2時に計測される重力分力Grの第2位相θ2との位相差から、第2判定タイミングt2時に発生しなければならない車軸回転数変化量Cvaを求めて、タイヤ位置を判定する方式である。この場合、タイヤ空気圧検出器4において行うべき重力分力の計測回数ができるだけ少なく済むので、タイヤ空気圧検出器4で消費される電力を小さく抑えるのに有利となる。
(5)第1判定タイミングt1付近である第1区間E1と、第2判定タイミングt2付近である第2区間E2との各々において、重力サンプリング周期に従って重力分力Grを連続して2回計測し、重力分力Grの変化が単調増加又は単調減少の何れなのかを検出する。そして、重力分力Grの変化が単調増加又は単調減少の何れなのかという確認結果も用いて、タイヤ位置を判定する。このため、重力分力Grの波形を例えばsin波として見た場合、1つの重力分力Grに対し、1周期では2つの位相が求まってしまうが、重力分力Grが単調増加又は単調減少の何れなのかを確認することにより、これら位相を区別することができる。よって、タイヤ位置を精度よく判定することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態を図5に従って説明する。第2実施形態は第1実施形態のタイヤ位置の判定方法の変更例であり、基本的な構成は同じである。よって、第1実施形態と同一部分には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分についてのみ詳述する。
図5に示すように、重力分力取得部21は、第1区間E1及び第2区間E2の各々において、重力分力Grが変動する1周期よりも充分に短い重力サンプリング周期で、重力分力Grを連続して複数回測定する。このときの計測回数は、重力分力Grの半周期が充分収まる回数に設定されている。これは、重力分力Grの半周期の間に重力分力Grのピークを存在させるためである。送信実行部22は、第1区間E1及び第2区間E2の各々において、重力分力Grのピークを検出するタイミングで第1位置判定電波Slc1及び第2位置判定電波Slc2を、TPMS受信機12に各々送信する。第1位置判定電波Slc1及び第2位置判定電波Slc2は、少なくともタイヤIDを含む信号である。
TPMS受信機12が第1位置判定電波Slc1及び第2位置判定電波Slc2を受信したとき、車軸回転数読出部23は、各車軸回転数検出センサ19a〜19dの車軸回転数C1〜C4を各々読み出す。タイヤ位置判定部26は、第1位置判定電波Slc1を受信したときの各車軸回転数C1〜4と、第2位置判定電波Slc2を受信したときの各車軸回転数C1〜C4とを比較することにより、受信したタイヤIDのタイヤ位置を判定する。ちなみに、本例のオートロケーション機能部20は、第1実施形態の構成において車軸回転数変化量算出部25を省略した構成となる。
さて、時刻が第1区間E1に入ったとき、重力分力取得部21は、重力分力Grの1周期よりも充分に短い重力サンプリング周期で重力分力Grを連続して複数回計測する。送信実行部22は、第1区間E1において重力分力Grのピークを検出すると、第1位置判定電波Slc1を送信する。なお、ここでは、タイヤ2が高速で回転していることを想定しているので、重力分力Grが実際にピークをとった地点から少し遅れて第1位置判定電波Slc1が送信される。第1位置判定電波Slc1は、少なくともタイヤIDを含んだ信号であればよく、計測した重力分力のデータを必要としない。
TPMS受信機12が第1位置判定電波Slc1を受信すると、車軸回転数読出部23は、各車軸回転数検出センサ19a〜19dの車軸回転数C1〜C4を読み出して、メモリ15に保持する。本例の場合、例えば右前の車軸回転数C1が「51」、左前の車軸回転数C2が「21」、右後の車軸回転数C3が「69」、左後の車軸回転数C4が「2」であったとする。
時刻が第2区間E2に入ったとき、重力分力取得部21は、第1区間E1のときと同様に、短い重力サンプリング周期で重力分力Grを連続して複数回計測する。送信実行部22は、第2区間E2において重力分力Grのピークを検出すると、第2位置判定電波Slc2を送信する。なお、ここでも、タイヤ2が高速で回転していることを想定しているので、重力分力Grが実際にピークをとった地点から少し遅れて第2位置判定電波Slc2が送信される。第2位置判定電波Slc2も、少なくともタイヤIDを含んだ信号であればよく、計測した重力分力のデータを必要としない。
TPMS受信機12が第1位置判定電波Slc1を受信すると、車軸回転数読出部23は、各車軸回転数検出センサ19a〜19dの車軸回転数C1〜C4を読み出して、メモリ15に保持する。本例の場合、例えば右前の車軸回転数C1が「51」、左前の車軸回転数C2が「12」、右後の車軸回転数C3が「51」、左後の車軸回転数C4が「80」であったとする。
タイヤ位置判定部26は、第1区間E1においてピークを受信したときの各車軸回転数C1〜C4と、第2区間E2においてピークを受信したときの各車軸回転数C1〜C4とを比較することにより、タイヤ2a〜2dの位置を判定する。このとき、タイヤ位置判定部26は、ピーク−ピークの間で車軸回転数Cnが同一となったタイヤ位置に、受信したタイヤIDを紐付けする。ここでは、右前タイヤ2aの車軸回転数C1が「51」で同一であるので、受信したタイヤIDを右前タイヤ2aと判定する。そして、同様に、他のタイヤ2b〜2dのタイヤ位置も判定する。
本実施形態の構成によれば、第1実施形態に記載の(1)〜(3)に加え、以下の効果を得ることができる。
(6)第1判定タイミングt1において重力分力Grのピークが検出されたときの車軸回転数C1〜C4を読み出し、第2判定タイミングt2において重力分力Grのピークが検出されたときの車軸回転数C1〜C4を読み出し、これらを比較することによりタイヤ位置を判定する。よって、第1判定タイミングt1時の車軸回転数C1〜C4と、第2判定タイミングt2時の車軸回転数C1〜C4とを単に比較するという簡素な処理により、タイヤ位置を判定することができる。
なお、実施形態はこれまでに述べた構成に限らず、以下の態様に変更してもよい。
・各実施形態において、タイヤ空気圧検出器4における空気圧監視時の電波送信の周期とタイヤ位置判定時の電波送信の周期は、同じであることに限定されず、異なっていてもよい。
・各実施形態において、タイヤ位置判定(オートロケーション)は、走行時に毎回実行されることに限らず、前回値を継続使用してもよい。
・各実施形態において、例えば第2判定タイミングt2でタイヤ位置を判定できなかったとき、次の判定タイミングでリトライすることも可能である。
・各実施形態において、タイヤ空気圧検出器4において重力分力Grの変化から車速を判断し、一定速度となっているときのみ、タイヤ位置判定のための電波を送信させてもよい。即ち、走行速度判定部24は、TPMS受信機12側に設けられることに限らず、タイヤ空気圧検出器4側に設けられてもよいこととする。
・各実施形態において、タイヤ空気圧を監視しながらタイヤ位置を判定することも可能である。即ち、空気圧監視モードとオートロケーションモードとが区分けされる必要はない。
・各実施形態において、重力分力Grを検出するセンサは、種々のセンサが採用可能である。
・各実施形態において、測定する重力分力Grは、車軸方向に対して直交する成分の分力でもよい。
・第1実施形態において、タイヤ位置判定時にタイヤ空気圧検出器4から送信する電波は、位置判定専用の電波に限らず、例えば重力分力データを有するタイヤ空気圧信号Stpなど、種々の信号に変更可能である。
・第1実施形態において、第1位相θ1は、第1判定タイミングt1時に計算されることに限らず、例えば第2判定タイミングt2のときに、第2位相θ2とともに計算されてもよい。
・第1実施形態において、第1区間E1及び第2区間E2において、重力分力Grの測定回数を1回のみとしてもよい。
・第1実施形態において、第1特性値及び第2特性値は、重力分力Grの位相θに限らず、例えば重力分力Grの振幅に対する測定重力分力の割合など、他の特性値に変更可能である。
・第2実施形態において、タイヤ位置判定時にタイヤ空気圧検出器4から送信される電波は、例えば単にタイヤIDのみを有する信号でもよい。
・第2実施形態において、ピークは、「12時」の位置(ピーク値)に限らず、例えば「6時」の位置(ボトム値)としてもよい。
・第2実施形態において、極は、重力分力のピークに限らず、重力分力Grの変化において、タイヤ空気圧検出器4の位置を特定できる特徴的な値であればよい。
1…車両、2(2a〜2d)…タイヤ、3…タイヤ空気圧監視システム、4(4a〜4d)…タイヤ空気圧検出器、5…車体、10…重力分力検出部としての加速度センサ、12…受信機(TPMS受信機)、17…タイヤ位置判定システム、18(18a〜18d)…車軸、19(19a〜19d)…車軸回転数検出部としての車軸回転数検出センサ、21…電波送信部を構成する重力分力取得部、22…電波送信部を構成する送信実行部、23…位置判定部を構成する車軸回転数読出部、25…位置判定部を構成する車軸回転数変化量算出部、26…位置判定部を構成するタイヤ位置判定部、Stp…タイヤ空気圧信号、Slc(Slc1,Slc2)タイヤ位置判定のための電波、Tr…規定時間、Gr(g0〜g4)…重力分力、Cn(C1〜C4)…車軸回転数、θ1…第1特性値としての第1位相、θ2…第2特性値としての第2位相、Cva…車軸回転数の変化量(車軸回転数変化量)。

Claims (5)

  1. 各タイヤに取り付けられたタイヤ空気圧検出器からタイヤ空気圧信号を送信し、当該タイヤ空気圧信号を車体の受信機において受信して前記タイヤの空気圧を監視するタイヤ空気圧監視システムの1機能であり、前記タイヤ空気圧検出器から送信される電波を基に前記タイヤの位置を判定するタイヤ位置判定システムにおいて、
    前記タイヤ空気圧検出器は、
    重力分力検出部で重力分力を検出する動作に伴う電波の送信を、規定時間の間隔をおいて複数回行う電波送信部と、
    前記受信機は、
    車速一定により重力分力の波形の振幅の平均値が先の電波受信時と後の電波受信時とで同じであることを前提に、先の電波受信時に各車軸の車軸回転数検出部から入力した車軸回転数と、後の電波受信時に前記各車軸の前記車軸回転数検出部から入力した車軸回転数とを用い、タイヤ位置を判定する位置判定部を備えた
    ことを特徴とするタイヤ位置判定システム。
  2. 前記規定時間は、少なくとも車両においてカーブを伴う走行が発生し得る時間に設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のタイヤ位置判定システム。
  3. 前記電波送信部は、前記重力分力検出部によって検出された重力分力を送信し、該送信から前記規定時間が経過した後、同様に重力分力を検出して送信し、
    前記位置判定部は、各々の前記重力分力を受信する度、車速一定を前提に、各車軸の車軸回転数検出部から車軸回転数を読み出し、車速一定により重力分力の波形の振幅の平均値が先の電波受信時と後の電波受信時とで同じであることを前提に、先の電波受信時の重力分力から求まる第1特性値と後の電波受信時の重力分力から求まる第2特性値との差から、後の受信のときにとるべき車軸回転数の変化量を算出し、当該変化量を基にタイヤ位置を判定する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のタイヤ位置判定システム。
  4. 前記電波送信部は、前記重力分力の計測時、重力サンプリング周期において重力分力を連続して複数回計測することにより、当該重力分力が単調増加又は単調減少の何れであるのかを検出し、
    前記位置判定部は、前記単調増加又は単調減少の検出結果も利用して、タイヤ位置を判定する
    ことを特徴とする請求項3に記載のタイヤ位置判定システム。
  5. 前記電波送信部は、重力サンプリング周期で重力分力を複数測定し、当該重力分力の極を検出したときに電波を送信し、前記規定時間が経過した後、同様の送信を再度行い、
    前記位置判定部は、先の電波受信時に各車軸の車軸回転数検出部から入力した車軸回転数と、後の電波受信時に各車軸の車軸回転数検出部から入力した車軸回転数とを比較することにより、タイヤ位置を判定する
    ことを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のタイヤ位置判定システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108973541A (zh) * 2018-06-01 2018-12-11 上海汽车集团股份有限公司 利用胎压监测传感器定位整车轮胎位置的方法

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