JP2014226593A - ハンマー揺動式一軸回転破砕機 - Google Patents
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Abstract
【課題】生木等の難被破砕材を支障なく破砕可能なハンマー揺動式一軸回転破砕機を提供する。【解決手段】破砕ロータを構成する並列配置された各ハンマーホルダー120、122に複数のハンマー150、151をホルダーの回転方向に一定の角度をおいて回転可能に取付け、ロータの回転によりハンマー150、151を揺動又は揺動させその打撃により生木等を破砕するハンマー式一軸回転破砕機であって、ハンマーホルダー120、122の回転面内にハンマーの揺動域132、133を形成し、そこに支持軸141、143、145、147にてハンマーを揺動域内で回転可能に取り付けるとともに、隣接するホルダーにはハンマーをホルダー回転方向に一定角度異ならせて取付け、ハンマー破砕域を回転軸方向に間断なく形成可能とし、ロータの回転軸11に直交して生木等の長手方向に送られる被破砕物を切り残しなく破砕する。【選択図】図4
Description
本発明は生木、瓦礫等の破砕が困難な被破砕材の処理に適するハンマー揺動式一軸回転破砕機に関する。
ハンマー揺動式一軸回転破砕機としては、 被破砕物が投入される投入口を有するケーシングを備え、このケーシング内には被破砕物を破砕するための破砕ロータが回転可能に収納される。この破砕ロータは複数のホルダーを中心回転軸を通して並列配置し、各ホルダーに回転方向に一定の角度をおいて複数のハンマーを取り付け、ロータの回転に伴ってハンマーを揺動させることによりハンマーの打撃作用によりケーシングに取り付けた固定刃と共働して各種被破砕物を破砕するものが提案されている(特許文献1及び2)。
木質系廃棄物としては図1に示されるように、かさばる木質系廃材のリサイクルが行われる。すなわち、原料となる家屋解体材、流木・伐根、丸太、枝条は、ハンマー式一軸回転破砕機で破砕され、ロータリースクリーンで、オガ粉とチップに選別され、各種用途に用いられる。すなわち、かかる工程は図2に示すように、供給コンベアAと、投入ユニットBと、破砕機本体Cと、コンベア付き磁選機Dと、ロータリースクリーンEとからなり、各種被破砕材である材木等の原料をコンベアAで供給し、その長手方向に搬送し、ケーシング内で上部ピンチローラと下部送りローラとで構成される投入ユニットBで破砕ロータCに直交して材木等の原料を供給して破砕し、下方に落下する破砕チップをコンベアで送りながら磁選機Dでチップ中に含まれる金属分を除去し、ロータリースクリーンEで選別し、破砕不十分なものは再度破砕にかけるようにして燃料に適当な破砕物としている。ところで、生木など間伐材の場合、単なる打撃では破砕作用が十分でないため、ハンマーの先端に刃物を設け、被破砕材の長手方向に切り込みながら破砕する必要がある場合がある。そこで、従来のハンマー式破砕機のハンマーの回転方向端にこの種刃物を付設して破砕することが提案されるが、刃付きハンマーに取り替えただけでは破砕作業中に生木等破砕に支障を来し、破砕機の停止・故障につながるという問題を招来した。その原因を探求するに、従来のハンマー式破砕機のほとんどは、ハンマーホルダーが回転軸方向に並列配置され、その周縁にハンマーを回転可能に取り付けるにあたり、ホルダーの側面にハンマーを揺動自在に取り付けるのが一般的で(特許文献1及び2参照)、ハンマー先端で打撃する破砕域は回転軸方向に連続して隣接せず、少なくともホルダーの幅だけの間隙が形成される。したがって、生木などの材質に粘りがある場合、このハンマーの間隙だけの切り残しが生じて、破砕されないため、これが全体の破砕に支障をきたし、破砕機の停止・故障につながることを見出した。したがって、本発明は生木などの破砕が困難な被破砕物であっても支障なく、破砕作業が行えるハンマー揺動式一軸回転破砕機を提供することを目的とする。
本発明は、生木などの破砕に支障が生ずる原因はロータの回転軸方向のハンマー破砕域が連続せず、間隙が形成され、切り残しが発生することにあることに着目し、ハンマー揺動式破砕機のハンマー破砕域を回転軸方向に間断なく形成することにより上記課題を解決しようとするものである。したがって、本発明は、破砕ロータを構成する並列配置された各ハンマーホルダーに複数のハンマーをホルダーの回転方向に一定の角度をおいて回転自在に取付け、ロータの回転によりハンマーを揺動させてその打撃によりロータの回転軸に直交して送り込まれる生木等を破砕するハンマー揺動式一軸回転破砕機において、
ハンマーホルダーの回転面内に360°/ハンマー数の角度だけホルダーの回転方向に異ならせてハンマーの揺動域を形成し、その揺動域に支持軸にてハンマーを揺動自在に取付けるとともに、隣接する一方のホルダーのハンマー揺動域は隣接する他方のホルダーのハンマー揺動域間に位置するように互違いに取付けられ、ハンマーの揺動により形成される破砕域をロータ回転軸方向に間断なく形成することを特徴とするハンマー揺動式一軸回転破砕機を提供するものである。
ハンマーホルダーの回転面内に360°/ハンマー数の角度だけホルダーの回転方向に異ならせてハンマーの揺動域を形成し、その揺動域に支持軸にてハンマーを揺動自在に取付けるとともに、隣接する一方のホルダーのハンマー揺動域は隣接する他方のホルダーのハンマー揺動域間に位置するように互違いに取付けられ、ハンマーの揺動により形成される破砕域をロータ回転軸方向に間断なく形成することを特徴とするハンマー揺動式一軸回転破砕機を提供するものである。
本発明によれば、ロータの回転に伴ってホルダーに取り付けられたハンマーは図13(a)に示すように、ロータの回転遠心力を受けて、常態では放射状にハンマーを突出させ、周回する。ハンマーはホルダーに揺動可能に取り付けられているから周回させる際に、被破砕物に当たると反対方向に揺動し、再びロータの回転により遠心力により常態に戻る。ハンマーはホルダーの回転面内にその揺動域を形成するため、ロータの回転軸方向にハンマーの破砕域が間断なく連続して形成され、ハンマーの破砕域間に切り残しが生じないので、破砕機内での被破砕物の詰まりが生じず、破砕機の停止・故障が生じにくい。
また、本発明においては、ロータの回転軸に直交して生木等はその長手方向が送られるので、ハンマーはロータの回転に伴って周回するとともに揺動して斧破砕のように被破砕材を打撃し、これを繰り返す。すると、回転方向刃先先端が摩耗する(図13(b)参照)ので、摩耗すると、支持軸からハンマーを外し、反転して使用する(図13(c)参照)。図13(d)から(f)はその要部を拡大して示す。そのため、ハンマーは図12に示すように、揺動方向両端には硬化肉盛された刃先を設けるのが反転再使用のために好ましく、ハンマーはホルダー回転方向が片べりしても、ハンマーの刃先を反転させて長期間使用できる。
本発明においては、ホルダーへのハンマーの取り付けはホルダーの回転面内にハンマーの揺動域を形成し、その揺動域に支持軸にてそこでハンマーを揺動可能となるように取付けることが肝要であり、第1の実施態様ではハンマーホルダーを円盤状となし、各ホルダーにはその周縁に回転方向に360°/ハンマー数の角度を異ならせてハンマーが揺動する揺動域を周縁に切り欠き形成する一方、回転軸方向に隣接する一方のホルダーはそのハンマー揺動域が他方の隣接するホルダーのハンマー揺動域間に位置するようにホルダーの回転方向に角度をズラせて隣接させ、該ハンマー揺動域を貫通し、隣接するホルダーで支持される支持軸にてハンマーが前記揺動域で揺動可能に支持される。他方、第2の実施態様ではハンマーホルダーが回転軸を中心にして回転方向に360°/ハンマー数の角度を異ならせて二方向、三方向又は十字方向に放射状に延びる複数のアームを有し、隣接するアームとの間にハンマーが揺動する揺動域を形成する一方、回転軸方向に隣接する一方のホルダーはそのアームが他方の隣接するホルダーのアームとの間に位置するようにホルダーの回転方向に角度をズラせて隣接させ、前記アーム間のハンマー揺動域を貫通し、隣接するホルダーで支持される支持軸にてハンマーが前記揺動域で揺動可能に支持される。上記第1の態様においては、ハンマーの支持軸以外にホルダーをその周縁域で貫通する補強支持軸を設けることができるので、ロータ全体の強度を高めることができる。
前記破砕ロータは通常1個でよいが、被破砕物の供給方向に複数配列し、前後の破砕ロータのハンマー破砕域をロータ回転軸方向にズラせてロータの回転軸方向に間断なく形成するようにしてもよい。
図3は本発明の回転自在型ハンマー式一軸回転破砕機を取り付けた状態を示し、右手の投入ベルトコンベアAに連接した取り付けユニットBに続くケーシングC1内に破砕機本体Cを内装している。
投入ベルトコンベアAはベルトA1を駆動ローラA2で駆動し、従動ローラA3でベルト張力を調整しつつ衝撃吸収ゴムリング付きキャリアローラA4でベルトA1の12m/分の走行を支持している。
投入コンベアベルトAに連接される投入ユニットBはベルト端に接続してクリックローラB1と4本のローラコンベアB2とが下面に設けられる一方、上面にフレームに支持され、支点を介して開閉されるピンチローラB3が設けられる。ここで、クリックローラB1はおよそ600rpmで駆動され、およそ30rpm(約12m/分)で駆動されるローラコンベアB2への原料の送り出しを行っている。他方、ピンチローラB3はおよそ11rpm(約12m/分)で駆動され、投入される原料の下方への押圧を行って原料の詰まりを防止している。詰まりが発生すると送りローラの駆動を停止し、逆転させて排出し、再度前方に送って破砕作業を行う。
投入ユニットBに連続して破砕機本体CのケーシングC1が設けられ、その中央に本発明の一軸回転破砕機が設けられ、図示しない電動機でおよそ1100rpmで破砕ロータ10を回転させるようになっている。入口上部には散水ノズルC2が、入口正面には内張りブレードC4と固定刃C5を付設されたメンテ開閉蓋C3が設けられ、破砕ロータ10の下方にはスクリーンC6が調整ボルトC7を介してロータとの間隙を調整し、必要に応じて左上方に開放できるようになっている。
投入ベルトコンベアAはベルトA1を駆動ローラA2で駆動し、従動ローラA3でベルト張力を調整しつつ衝撃吸収ゴムリング付きキャリアローラA4でベルトA1の12m/分の走行を支持している。
投入コンベアベルトAに連接される投入ユニットBはベルト端に接続してクリックローラB1と4本のローラコンベアB2とが下面に設けられる一方、上面にフレームに支持され、支点を介して開閉されるピンチローラB3が設けられる。ここで、クリックローラB1はおよそ600rpmで駆動され、およそ30rpm(約12m/分)で駆動されるローラコンベアB2への原料の送り出しを行っている。他方、ピンチローラB3はおよそ11rpm(約12m/分)で駆動され、投入される原料の下方への押圧を行って原料の詰まりを防止している。詰まりが発生すると送りローラの駆動を停止し、逆転させて排出し、再度前方に送って破砕作業を行う。
投入ユニットBに連続して破砕機本体CのケーシングC1が設けられ、その中央に本発明の一軸回転破砕機が設けられ、図示しない電動機でおよそ1100rpmで破砕ロータ10を回転させるようになっている。入口上部には散水ノズルC2が、入口正面には内張りブレードC4と固定刃C5を付設されたメンテ開閉蓋C3が設けられ、破砕ロータ10の下方にはスクリーンC6が調整ボルトC7を介してロータとの間隙を調整し、必要に応じて左上方に開放できるようになっている。
第1実施形態は図4、図5、図8および図9に示す。上記ハンマー式一軸破砕機において、ハンマーホルダーの回転面内にハンマーの揺動域を形成し、その揺動域に支持軸にてハンマーを回転可能に取付けるにあたり、ハンマーホルダーを円盤状となし、その周縁に回転方向に360°/ハンマー数の角度を異ならせてハンマーが揺動する揺動域を周縁に切り欠き形成する一方、該隣接する一方のホルダーは隣接する他方のホルダーの切り欠き揺動域間に切り欠き揺動域が位置するように角度をズラせて配置され、該揺動域を貫通し、隣接するホルダーで支持される支持軸にてハンマーが前記切り欠き揺動域で回転可能に支持され、ハンマーの回転により形成される破砕域をロータ回転軸方向に間断なく形成する。
具体的には、本発明の第1実施形態の破砕ロータは、図4の正面図(a)と、その両端面を示す側面図(b)、(c)と、そのAーA線断面図(d)と、そのB−B線断面図(e)で示される。図5は本発明の第1実施形態の破砕ロータの組立説明図で、(a)および(b)は組立時および完成時の斜視図である。(c)はその端部と第1枚目のホルダーとの間の、AーA線矢視図、(d)はその第1枚目と第2枚目の間のB−B線矢視図である。
破砕ロータ10は回転軸11を介して両端のホルダー120、120と複数の中間ホルダー121〜126・・・を回転軸11の長手方向に並列配置してなる。両端のホルダーを除いて、各中間ホルダー121〜126・・・には上下2個のハンマーの揺動域131、131及び132、132、・・・を切り欠き形成する。すなわち、図4(d)のAーA線断面図、図4(e)のB−B線断面図で示すとともに、図5(c)のAーA線矢視図及び図5(d)のB−B線矢視図に示すように、隣接するホルダー121,122には同様に上下2個のハンマー揺動域131,131と132,132をそれぞれ形成し、隣接するホルダーのハンマー揺動域131と132とを回転方向に90度異ならせて配置する。ここではn枚の複数のホルダー120、121、122・・・12nが回転軸11の長手方向に並列配置され、ロータの回転軸11に平行して周縁に8本の支持軸141〜148を45度の回転方向をズラせて貫通させている。したがって、支持軸141〜148の内の2本は奇数列のホルダーでは一つ置きに、切り欠き揺動域を貫通し、そこで回転させるハンマーを支持し、その支持軸を隣接するホルダーで保持する。他方、残る6本はホルダーの周縁を回転軸方向に貫通し、ホルダーを固定する。偶数列のホルダーにおいても90度回転方向にズラせて奇数列と同様の配列となっている。したがって、ハンマーはホルダーの一つ置きに90度回転方向にズラせて切り欠き揺動域に揺動可能に支持され、隣接するホルダーの巾方向間隙で揺動自在となっている。図8及び図9を見るとこの状態が詳細に示されている。図8(a)は本発明の第1実施形態の破砕ロータの回転軸線でホルダーを縦方向に切断した一部切断正面図で、図9に示す(A)から(C)の各ホルダーの回転軸方向の配列を示し、図8(b)はロータ周囲の展開図で、ロータ周囲の支持軸(1)から(8)とそれに回転可能に支持されるハンマーの回転軸方向の配列状態を示す。破砕ロータの両端面(ア)及び(メ)のホルダー円板は図9(A)に示されるように、切り欠きのない円板120にハンマー150とハンマー151とが90度の角度で配置されているのがわかる。図9(B)は図8(a)、(b)の回転軸奇数列のホルダー円板(イ)、(エ)、(カ)、(ク)、(コ)、(チ)、(テ)、(ナ)、(ヌ)、(ノ)、(ヒ)、(ヘ)、(マ)、(ム)の側面図で、図9(C)は図8(a),(b)の破砕ロータの偶数列(ウ)、(オ)、(キ)、(ケ)、(タ)、(ツ)、(ト)、(二)、(ネ)、(ハ)、(フ)、(ホ)、(ミ)のホルダー円板の側面図である。両端のホルダー120とそれに隣接するホルダー121および12nとはカラー160を介して隣接させ、中間ホルダー間にはカラー161、162・・・を介して隣接させる。両端ホルダー120、120は回転軸11に対し、固定ナット11aで固定され、支持軸141〜148の(1)〜(8)は両端がナットで固定される。よって、図9(B)の奇数列と図9(C)の偶数列の各ハンマー円板は互違いに90度回転方向にズレ、回転軸方向に複数並列して配置されるのがわかる。そのため、ハンマーの刃先が形成する回転軸方向に隣接する破砕域はホルダーの回転面内にハンマーの揺動域が形成されるので、ホルダー巾に関係なく破砕ロータの回転軸方向に連続している。図8(b)の第1実施形態の破砕ロータ10の展開図は、図9のハンマー(1)、(3),(5)、(7)の回転軸方向に破砕域を形成するハンマー151、152・・・・15nの回転軸方向の配列を示し、これから、ハンマーの破砕域は回転軸方向に間断なく連続して形成されることがわかる。
具体的には、本発明の第1実施形態の破砕ロータは、図4の正面図(a)と、その両端面を示す側面図(b)、(c)と、そのAーA線断面図(d)と、そのB−B線断面図(e)で示される。図5は本発明の第1実施形態の破砕ロータの組立説明図で、(a)および(b)は組立時および完成時の斜視図である。(c)はその端部と第1枚目のホルダーとの間の、AーA線矢視図、(d)はその第1枚目と第2枚目の間のB−B線矢視図である。
破砕ロータ10は回転軸11を介して両端のホルダー120、120と複数の中間ホルダー121〜126・・・を回転軸11の長手方向に並列配置してなる。両端のホルダーを除いて、各中間ホルダー121〜126・・・には上下2個のハンマーの揺動域131、131及び132、132、・・・を切り欠き形成する。すなわち、図4(d)のAーA線断面図、図4(e)のB−B線断面図で示すとともに、図5(c)のAーA線矢視図及び図5(d)のB−B線矢視図に示すように、隣接するホルダー121,122には同様に上下2個のハンマー揺動域131,131と132,132をそれぞれ形成し、隣接するホルダーのハンマー揺動域131と132とを回転方向に90度異ならせて配置する。ここではn枚の複数のホルダー120、121、122・・・12nが回転軸11の長手方向に並列配置され、ロータの回転軸11に平行して周縁に8本の支持軸141〜148を45度の回転方向をズラせて貫通させている。したがって、支持軸141〜148の内の2本は奇数列のホルダーでは一つ置きに、切り欠き揺動域を貫通し、そこで回転させるハンマーを支持し、その支持軸を隣接するホルダーで保持する。他方、残る6本はホルダーの周縁を回転軸方向に貫通し、ホルダーを固定する。偶数列のホルダーにおいても90度回転方向にズラせて奇数列と同様の配列となっている。したがって、ハンマーはホルダーの一つ置きに90度回転方向にズラせて切り欠き揺動域に揺動可能に支持され、隣接するホルダーの巾方向間隙で揺動自在となっている。図8及び図9を見るとこの状態が詳細に示されている。図8(a)は本発明の第1実施形態の破砕ロータの回転軸線でホルダーを縦方向に切断した一部切断正面図で、図9に示す(A)から(C)の各ホルダーの回転軸方向の配列を示し、図8(b)はロータ周囲の展開図で、ロータ周囲の支持軸(1)から(8)とそれに回転可能に支持されるハンマーの回転軸方向の配列状態を示す。破砕ロータの両端面(ア)及び(メ)のホルダー円板は図9(A)に示されるように、切り欠きのない円板120にハンマー150とハンマー151とが90度の角度で配置されているのがわかる。図9(B)は図8(a)、(b)の回転軸奇数列のホルダー円板(イ)、(エ)、(カ)、(ク)、(コ)、(チ)、(テ)、(ナ)、(ヌ)、(ノ)、(ヒ)、(ヘ)、(マ)、(ム)の側面図で、図9(C)は図8(a),(b)の破砕ロータの偶数列(ウ)、(オ)、(キ)、(ケ)、(タ)、(ツ)、(ト)、(二)、(ネ)、(ハ)、(フ)、(ホ)、(ミ)のホルダー円板の側面図である。両端のホルダー120とそれに隣接するホルダー121および12nとはカラー160を介して隣接させ、中間ホルダー間にはカラー161、162・・・を介して隣接させる。両端ホルダー120、120は回転軸11に対し、固定ナット11aで固定され、支持軸141〜148の(1)〜(8)は両端がナットで固定される。よって、図9(B)の奇数列と図9(C)の偶数列の各ハンマー円板は互違いに90度回転方向にズレ、回転軸方向に複数並列して配置されるのがわかる。そのため、ハンマーの刃先が形成する回転軸方向に隣接する破砕域はホルダーの回転面内にハンマーの揺動域が形成されるので、ホルダー巾に関係なく破砕ロータの回転軸方向に連続している。図8(b)の第1実施形態の破砕ロータ10の展開図は、図9のハンマー(1)、(3),(5)、(7)の回転軸方向に破砕域を形成するハンマー151、152・・・・15nの回転軸方向の配列を示し、これから、ハンマーの破砕域は回転軸方向に間断なく連続して形成されることがわかる。
ハンマーは上記支持軸に回転可能に支持されるので、ロータの回転によりロータの回転に伴って周回するとともに揺動して斧破砕のように被破砕材を打撃し、これを繰り返す。すると、回転方向刃先先端が摩耗する(図13(b)参照)ので、摩耗すると、支持軸からハンマーを外し、反転して使用する(図13(c)参照)。図13(d)から(f)はその要部を拡大して示す。そのため、ハンマーは図12に示すように、ハンマーは一対の円弧をなす側面15a,15aで末広がりになった一対の回転方向端に刃先15b,15bを有し、正転逆転のいずれにも対応し、刃先は硬化肉盛され、耐久性を持たせてあり、支持軸14にてカラー15cを介してホルダーに回転可能に取り付けられる。
第2実施態様は、図6、図7、図10、図11に示す。破砕ロータ20を構成する回転軸21に沿って並列配置された各ハンマーホルダーに複数のハンマーをホルダーの回転方向に一定の角度をおいて回転可能に取付けるにあたり、各ハンマーホルダーは回転軸21から放射状に延びる複数のアームをその回転面内に360°/ハンマー数の角度を異ならせて設ける。具体的には、本発明の第2実施形態の破砕ロータは、図6正面図(a)と、その両端面を示す側面図(b)、(c)と、そのAーA線断面図(d)、そのB−B線断面図(e)で示される。図7は本発明の第2実施形態の破砕ロータの組立説明図で、(a)および(b)は組立時および完成時の斜視図を示す。(c)は、一対の三方アームホルダーの一方221に対し他方のアームホルダー222をハンマー取り付け面を同方向にして組立てるホルダー対の組立を示し、(c)に対し示し、回転軸に対し(c)のホルダー対を奇数列に、そして偶数列には60度ズラせた状態で順に並列させて組立て、破砕ロータを構成している。
すなわち、破砕ロータ20は回転軸21を介して両端のホルダー220、220と複数の中間ホルダー221〜226・・・を回転軸21の長手方向に並列配置してなり、両端のホルダーを除いて、一対の隣接する中間ホルダー221〜22nは周囲にアーム間に3個のハンマーの揺動域を形成する。図6(a)は第2の実施形態の正面図で,(b)、(c)は両端の円板ホルダー220、220の側面図を示し、回転軸21に両端の円板ホルダー220、220は円板固定ナット21aで固定されるとともに6本の支持軸241〜246の端部をナットどめして回転ロータ20を形成している。
すなわち、破砕ロータ20は回転軸21を介して両端のホルダー220、220と複数の中間ホルダー221〜226・・・を回転軸21の長手方向に並列配置してなり、両端のホルダーを除いて、一対の隣接する中間ホルダー221〜22nは周囲にアーム間に3個のハンマーの揺動域を形成する。図6(a)は第2の実施形態の正面図で,(b)、(c)は両端の円板ホルダー220、220の側面図を示し、回転軸21に両端の円板ホルダー220、220は円板固定ナット21aで固定されるとともに6本の支持軸241〜246の端部をナットどめして回転ロータ20を形成している。
中間の隣接するホルダーは図6(a)に示すように、回転軸21に両端円板ホルダー220を固定ナット21aで固定し、図7(a)に示すように順次組み立てられ、完成時には図7(b)のようになる。すなわち、図6(d)、図7(c)に示されるように120度の角度を異ならせて三方に延びるアーム221、221、221のホルダー及びアーム222、222、222のホルダーの一対を用い、その各先端にハンマー241、241、241および242,242、242を回転自在に取り付けるとともに、隣接するホルダーの一方のアーム221、221、221を他方のホルダーのアーム222, 222、222間に位置するようにホルダーの回転方向に60度ズラせて取り付けると、一方のホルダーのアーム221、221、221の先端のハンマー251、251、251は、他方のホルダーのアーム222, 222、222間の揺動域232、232、232に位置することになる。図6(e)は他の隣接するホルダー対の一方223を示し、120度の角度を異ならせて三方に延びるアーム223、223、223が回転方向に60度ずれて隣接している。このホルダー対の組立構造は図7(c)のホルダー対221と222の場合と同様であるので説明を省略する。
したがって、回転軸21に沿って並列配置された各ハンマーホルダー221、222、223、224・・・は複数の各ハンマー241,242、243、244・・をホルダーの回転方向に一定の角度をおいて回転可能に取付けるにあたり、ホルダーの回転面内にハンマーの揺動域を形成し、各ホルダーに取り付けられるハンマーを互違いに回転軸に沿って並列配置するので、ハンマーの先端破砕域は回転軸に沿って間断なく連続することになる。
したがって、回転軸21に沿って並列配置された各ハンマーホルダー221、222、223、224・・・は複数の各ハンマー241,242、243、244・・をホルダーの回転方向に一定の角度をおいて回転可能に取付けるにあたり、ホルダーの回転面内にハンマーの揺動域を形成し、各ホルダーに取り付けられるハンマーを互違いに回転軸に沿って並列配置するので、ハンマーの先端破砕域は回転軸に沿って間断なく連続することになる。
具体的には、図10および図11に示される。第2の実施態様の破砕ロータ20は回転軸21を介して複数のホルダー221〜22nを並列配置してなり、両端のホルダー220を除いて、各ホルダー221〜22nに三方のハンマーの揺動域231、232、233・・23nを形成する。すなわち、隣接するホルダー221,222には同様に三方に3個のハンマー揺動域231,231、231と232,232、232をそれぞれ形成し、隣接する揺動域231と232とを回転方向に60度異ならせて配置する。ここでは上15枚のホルダー、下14枚のホルダーが並列配置され、ロータの回転軸21に平行して周縁に6本の支持軸24を60度の回転方向をズラせて貫通させている。6本の支持軸241〜246の半分はホルダー221、223、225と一つ置きに切り欠き揺動域231、233、235を貫通し、そこで回転させるハンマー251、253・・・を支持し、支持軸241、243、245を隣接するホルダーで保持する。したがって、ハンマーはホルダーの一つ置きに60度回転方向にズラせて切り欠き揺動域に回転可能に支持され、隣接するホルダーの巾方向間隙で回転自在となっている。したがって、ハンマーの刃先が形成する回転軸方向に隣接する破砕域はホルダーの回転面内にハンマーの揺動域が形成されるので、ホルダー巾に関係なく連続する。図10及び図11を見ると、ハンマーの破砕域が連続しているのがわかる。図10(a)は本発明の第2実施形態の破砕ロータの回転軸線でホルダーを縦方向に切断した一部切断正面図、(ア)から(ユ)はホルダーの回転軸方向の配列を示し、図10(b)はロータ周囲の展開図で、ロータ周囲の支持軸(1)から(6)とそれに回転可能に支持されるハンマーの回転軸方向の配列状態を示す。他方、図11(A)は破砕ロータの両端面(ア)及び(ユ)のホルダー円板の側面図で、図10(a)(b)の(ア)及び(ユ)の両端位置に配置される。図11(B)は両端を除いて、回転軸奇数列のホルダー円板(イ)、(エ)、(カ)、(ク)、(コ)、(チ)、(テ)、(ナ)、(ヌ)、(ノ)、(ヒ)、(ヘ)、(マ)、(ム)、(モ)の側面図で、図11(C)は破砕ロータの偶数列(ウ)、(オ)、(キ)、(ケ)、(タ)、(ツ)、(ト)、(ニ)、(ネ)、(ハ)、(フ)、(ホ)、(ミ)、(メ)、(ヤ)のホルダー円板の側面図である。図11(B)の奇数列と図11(C)の偶数列の各ハンマー円板は互違いに60度回転方向にズレ、図10(a),(b)に示すように、回転軸方向に複数並列して配置される。そのため、ハンマーの刃先が形成する回転軸方向に隣接する破砕域はホルダーの回転面内にハンマーの揺動域が形成されるので、ホルダー巾に関係なく破砕ロータの回転軸方向に連続している。図10(b)の第2実施形態の破砕ロータ20の展開図は、図7のハンマー(1)〜(6)の回転軸方向に破砕域を形成するハンマー251、252・・・・の回転軸方向の配列を示し、これから、ハンマーの破砕域は回転軸方向に間断なく連続して形成されることがわかる。
本発明を具体的に第1実施態様及び第2実施態様の実施例に基づいて具体的に説明したが、本発明はハンマーホルダーの回転面内にハンマーの揺動域を形成することを要旨とするものであり、かかる要旨を逸脱することなく当業者であれば、種々設計変更可能である。すなわち、ホルダーに取り付けられるハンマーの数は種々変更可能である。しかしながら、上記要旨を逸脱する事なく、実施するためには、隣接するホルダーにおいてハンマーの揺動域が互違いになるように配置することが肝要である。隣接するホルダーに取り付けられるハンマー同士の回転が干渉されないようにするためである。
10、20 ロータ
11、21 回転軸
120・・・・12n,220・・・22n ハンマーホルダー
131・・・、231・・・ハンマー揺動域
141・・・、241・・・ 支持軸
150・・・、250・・・ ハンマー
11、21 回転軸
120・・・・12n,220・・・22n ハンマーホルダー
131・・・、231・・・ハンマー揺動域
141・・・、241・・・ 支持軸
150・・・、250・・・ ハンマー
Claims (4)
- 破砕ロータを構成する回転軸方向に並列配置された各ハンマーホルダーに複数のハンマーをホルダーの回転方向に一定の角度をおいて揺動可能に取付け、ロータの回転によりハンマーを回転自在に揺動させてその打撃によりロータの回転軸に直交して送り込まれる生木等を破砕するハンマー揺動式一軸回転破砕機において、
ハンマーホルダーの回転面内に360°/ハンマー数の角度だけホルダーの回転方向に異ならせてハンマーの揺動域を形成し、そのハンマー揺動域に支持軸にてハンマーを回転自在に取付けるとともに、隣接する一方のホルダーのハンマー揺動域及びハンマーは隣接する他方のホルダーのハンマー揺動域間に位置するように互違いに配置され、ハンマーのホルダー回転方向への揺動により形成される打撃破砕域をロータ回転軸方向に間断なく形成することを特徴とする破砕機。
- ハンマーホルダーが円盤状をなし、各ホルダーにはその周縁に回転方向に360°/ハンマー数の角度を異ならせてハンマーが揺動する揺動域を周縁に切り欠き形成する一方、回転軸方向に隣接する一方のホルダーはその揺動域が隣接する他方のホルダーの揺動域間に位置するようにホルダーの回転方向に角度をズラせて隣接させ、該揺動域を貫通し、隣接するホルダーで支持される支持軸にてハンマーが前記揺動域で回転自在に支持される、請求項1記載のハンマー揺動式一軸回転破砕機。
- ハンマーホルダーが回転軸を中心にして回転方向に360°/ハンマー数の角度を異ならせて二方向、三方向又は十字方向に放射状に延びる複数のアームを有し、隣接するアームとの間にハンマーが揺動する揺動域を形成する一方、回転軸方向に隣接する一方のホルダーはそのアームが隣接する他方のホルダーのアームとの間に位置するようにホルダーの回転方向に角度をズラせて隣接させ、前記アーム間の揺動域を貫通し、隣接するホルダーで支持される支持軸にてハンマーが前記揺動域で回転自在に支持される、請求項1記載のハンマー揺動式一軸回転破砕機。
- 前記破砕ロータの回転軸に対し回転方向が直交するハンマーが被破砕材を打撃する回転方向端に硬化肉盛された刃先を有する、請求項1記載のハンマー揺動式一軸回転破砕機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013107248A JP2014226593A (ja) | 2013-05-21 | 2013-05-21 | ハンマー揺動式一軸回転破砕機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013107248A JP2014226593A (ja) | 2013-05-21 | 2013-05-21 | ハンマー揺動式一軸回転破砕機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014226593A true JP2014226593A (ja) | 2014-12-08 |
Family
ID=52126930
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013107248A Pending JP2014226593A (ja) | 2013-05-21 | 2013-05-21 | ハンマー揺動式一軸回転破砕機 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014226593A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111701685A (zh) * | 2020-06-18 | 2020-09-25 | 广州优品工程有限公司 | 一种建筑垃圾处理用木材破碎机机构 |
-
2013
- 2013-05-21 JP JP2013107248A patent/JP2014226593A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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