JP2014226332A - 履物 - Google Patents
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Abstract
【課題】履物を非常時に迅速に着脱できるようにする。
【解決手段】足口部7の周縁の紐体10とヒールプル15(引き上げ部)の根本は、ほぼ同じ線上、ほぼ同じ延長線上、または同じ環状線上にあり、しかも紐体10は弾性的に収縮し、ヒールプル15は弾性が無いので、履物1のかかと部分を足のかかとに引き上げるとき、足口部7は弾性的に広がって、履物1が足に容易にすっぽりと装着されるし、ヒールプル15は弾性が無いので、ヒールプル15を引き上げる力が弾性収縮で減少せず、ヒールプル15を引き上げる力は弱まらず、非常時に迅速に履いて対応しやすい。この紐体10とヒールプル15とは連結されず、分離されて別体であるので、ヒールプル15を引き上げる力が、紐体10まで分散してしまうことがなくなるし、紐体10の弾性収縮に吸収されてしまうこともなくなる。
【選択図】図1
【解決手段】足口部7の周縁の紐体10とヒールプル15(引き上げ部)の根本は、ほぼ同じ線上、ほぼ同じ延長線上、または同じ環状線上にあり、しかも紐体10は弾性的に収縮し、ヒールプル15は弾性が無いので、履物1のかかと部分を足のかかとに引き上げるとき、足口部7は弾性的に広がって、履物1が足に容易にすっぽりと装着されるし、ヒールプル15は弾性が無いので、ヒールプル15を引き上げる力が弾性収縮で減少せず、ヒールプル15を引き上げる力は弱まらず、非常時に迅速に履いて対応しやすい。この紐体10とヒールプル15とは連結されず、分離されて別体であるので、ヒールプル15を引き上げる力が、紐体10まで分散してしまうことがなくなるし、紐体10の弾性収縮に吸収されてしまうこともなくなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、履物に関し、非常時に足を護ることができ、非常時につまずくことの無い安全な履物に関する。
このような履物は、平時も非常時も兼用して使えれば、用意する履物の数が少なくて済み効率的である。例えば、スリッパは、かかと部分が無いため、平時に履いたり脱いだりするのには、簡単で便利である。しかし非常時には足から脱げてしまって非常に不便となる。
本発明は、上述した課題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、平時には足に対して容易に着脱でき、非常時には足から脱げにくく、しかも足を護って、つまづきなどを防止することにある。
このため、本発明の履物は、 突起物の貫通を防止するとともに、弾性及び可撓性を有し、全体として弾性的に湾曲可能な足の裏に当接する足底部と、 足の甲及び足のかかとを覆う足覆い部と、 この足覆い部の上に形成された足が挿通する足口部と、 この足口部に沿って環状に配置され、締めて当該足口部を狭め、緩めて当該足口部を広げる弾性的に収縮する紐体と、 上記足口部のかかと付近であって、上記紐体のかかと付近の位置に設けられた、当該紐体とは分離された、履物のかかと部分を引き上げる弾性を有さない引き上げ部とを備えた。
これにより、足口部の周縁の紐体と引き上げ部は、ほぼ同じ線上、延長線上、または同じ環状線上にあり、紐体は弾性的に収縮し、引き上げ部は弾性が無いので、履物のかかと部分を足のかかとに引き上げるとき、足口部は弾性的に広がって、履物が足に容易にすっぽりと装着されるし、引き上げ部は弾性が無いので、引き上げ部を引き上げる力が弾性収縮で減少せず、引き上げ部を引き上げる力は弱まらず、非常時に対応しやすい。
また、平時には足首を締める紐体を緩めて、足への着脱を容易にし、非常時にはこの紐体を締めて足から容易に脱げないようにでき、しかも、この紐体の露出部及び引き上げ部を収納できれば、この紐体または引き上げ部を誤って踏んでつまづくことも無くなる。
1…履物、2…足底部、
3…底板、4…摩擦布、
5…防臭布、6…足覆い部、
7…足口部、8…挿通部、
9…露出穴、10…紐体、
11…連結具、12…締緩具、
13…紐露出部、14、17…紐収納部、
15…ヒールプル(引き上げ部)、
16、18…ヒール収納部(引き上げ収納部)。
3…底板、4…摩擦布、
5…防臭布、6…足覆い部、
7…足口部、8…挿通部、
9…露出穴、10…紐体、
11…連結具、12…締緩具、
13…紐露出部、14、17…紐収納部、
15…ヒールプル(引き上げ部)、
16、18…ヒール収納部(引き上げ収納部)。
(1)履物1の構造
図1、図2及び図3は履物1の外観を示す。図4は履物1の断面を示す。足の裏に当接する、足底部2の中には、底板3が内蔵されている。この底板3は、足の裏の形の板状をしており、厚さは数ミリメートルまたは数乃至十数ミリメートルである。この底板3は繊維製または樹脂製若しくはこれらの複合物で、例えば、アミラド繊維とポリエステル繊維を積層させたものである。
図1、図2及び図3は履物1の外観を示す。図4は履物1の断面を示す。足の裏に当接する、足底部2の中には、底板3が内蔵されている。この底板3は、足の裏の形の板状をしており、厚さは数ミリメートルまたは数乃至十数ミリメートルである。この底板3は繊維製または樹脂製若しくはこれらの複合物で、例えば、アミラド繊維とポリエステル繊維を積層させたものである。
この底板3は、釘、画鋲、ガラス破片などの突起物/危険物は貫通せず、災害時に踏み抜くことが無い。この底板3は、弾性及び可撓性を有し、全体として弾性的に湾曲し、底板3のかかと部に対して、底板3のつま先部が、90度乃至270度、または135度乃至225度、若しくは150度乃至210度、湾曲するまで湾曲可能である。
ここで、180度の湾曲では、底板3のかかと部に対して、底板3のつま先部が、同じ方向を向く。さらに、180度を超える湾曲では、底板3のかかと部に対して、底板3のつま先部が、同じ方向を越えて、底板3が巻回状態になる。
この底板3の下には、摩擦布4が重ねられ、底板3の上には、防臭布5が重ねられ、これら摩擦布4及び防臭布5は、底板3より若干大きく、底板3を挟んで、互いに周縁で縫合されている。摩擦布4は摩擦係数が大きいので、履物1の足底部の足と反対側には、摩擦係数の大きい素材が、足底部のほぼ全体にわたって配置されることとなり、濡れた床でも滑らない。
また、摩擦布4と防臭布5との周縁で縫合されているので、底板3が、摩擦布4及び防臭布5からずれない。上記防臭布5は、殺菌、抗菌、防臭、消臭、防汚の効果があるので、臭いを防ぎ、汚れにくい。
これら摩擦布4及び防臭布5の周縁には、さらに、布製の足覆い部6の下縁も合わせて縫合されている。この足覆い部6は、足の甲、足の側面、足のかかとを覆う周回状の形状をなしており、内側に、上記防臭布5と同じ布が用いられ、外側に、防汚布が用いられ、これらが積層されている。防汚布は、汚れが付着しにくく、汚れが付着しても、洗濯によって容易に洗浄できる。
この足覆い部6の上部は長円状に開口していて、足口部7が形成されている。この足口部7を通じて足が挿通して、履物1を足に対して履いたり脱いだりできる。この足口部7に沿って、上記足覆い部6の内側の防臭布と外側の防汚布が縫合されている。
この足口部7のやや下付近も、足口部7に平行に、内側の防臭布と外側の防汚布とが縫合されている。これにより、足口部7に沿って、トンネル状の環状の挿通部8が形成される。この環状の挿通部8の足の甲の中央に当たる付近には、露出穴9が開けられている。
この露出穴9は環状の金具(はとめ)によってほつれないように保護されている。上記挿通部8内に一本の紐体10が挿通されており、この紐体10はゴム等の素材からなり、弾性的に伸縮可能となっている。この紐体10の両端は、上記露出穴9から履物1の外に導出され、この導出部分は紐露出部13となっており、連結具11で互いに分離されないように連結されている。
この紐露出部13の連結具11付近の二本の紐体10は、締緩具12を挿通しており、この締緩具12を紐体10に沿ってスライドさせ、連結具11から遠ざけ露出穴9に近づけると、紐体10の紐露出部13の露出穴9からの引き出し量が増えて、紐露出部13が増え、足口部7が絞められて狭められ、履物1が足から脱げにくくなり、履物1が足に強く着けられる。
締緩具12を、連結具11に近づけ露出穴9から遠ざけると、紐体10の弾性力によって紐体10の紐露出部13が露出穴9から挿通部8に引き戻されて、紐露出部13が減り、足口部7が緩められて広げられ、履物1が脱げやすくなり、履物1足に緩やかに着けられる。
上記足覆い部6の足の甲の中央付近には、ほぼ半円状の布からなる紐収納部14の周縁が、足覆い部6の表面に縫合されている。この紐収納部14の足口部7側であって、半円の直径に当たる部分は縫合されておらず、開口していて、紐収納部14はポケット状になっている。
この紐収納部14内には、上記紐露出部13が、連結具11及び締緩具12とともに収納されたり引き出されたりできるようになっている。これにより、履物1の外に露出した紐露出部13を収納して、早歩きまたは駆け足をしても、紐体10の紐露出部13がふら付いたり、不用意に紐露出部13を踏んで、履物1が脱げたり転倒してしまうことがない。
上記紐収納部14の上面/表面は、光を反射する反射性、乱反射性、蛍光性または蓄光性の反射性素材からなっている、または設けられている。これにより、夜間でも歩行または走っていることが遠くから視認でき、事故防止につながる。また、上記紐体10全体または紐露出部13も、光を反射する反射性、乱反射性、蛍光性または蓄光性の反射性素材からなっている。
紐収納部14及び紐露出部13または紐体10のこのような構成によって、この反射性素材によって紐露出部13の位置が夜間でもわかり易くなり、夜間でも締緩具12を調整して、足口部7の緊縮状態を調整できる。この反射性素材は、発光ダイオードなどの発光性であってもよい。この場合、この発光の電源は、靴底に内蔵された圧力で起電力を発生させる圧電素子となる。
上記足口部7のかかと付近であって、上記紐体10及び挿通部8のかかと付近の位置には、ヒールプル15(引き上げ部)の下端が縫合されている。このヒールプル15は、可撓性はあるが、弾性はほとんどない。履物1を履くとき、このヒールプル15をつまんで引き上げると、かかと部分が足のかかとに引き上げられ、容易に履物1を履くことができる。
このヒールプル15の下の、足覆い部6の表面には、ほぼ方形状のヒール収納部16(引き上げ収納部)の周縁が縫合されている。このヒール収納部16の下縁と左右縁は、足覆い部6に縫合されており、上縁のみ縫合されず、上方に開口していて、ポケット状になっている。
このヒール収納部16内には、上記ヒールプル15が収納されたり引き出されたりできるようになっている。これにより、ヒールプル15を収納して、早歩きまたは駆け足をしても、ヒールプル15がふらついたり、不用意にヒールプル15を踏んで、履物1が脱げたり転倒してしまうことがない。
ヒール収納部16の表面は、光を反射する反射性、乱反射性、蛍光性または蓄光性の反射性素材からなっている、または設けられている。これにより、夜間でも歩行または走っていることが遠くから視認でき、事故防止につながる。また、上記ヒールプル15も、光を反射する反射性、乱反射性、蛍光性または蓄光性の反射性素材からなっている。
ヒールプル15及びヒール収納部16のこのような構成によって、この反射性素材によってヒールプル15の位置が夜間でもわかり易くなり、夜間でもヒールプル15を操作して、履物1の履き心地を調整できる。この反射性素材は、発光ダイオードなどの発光性であってもよい。この場合、この発光の電源は、靴底に内蔵された圧力で起電力を発生させる圧電素子となる。
(2)履物1の効果
足口部7の周縁の紐体10とヒールプル15(引き上げ部)の根本は、ほぼ同じ線上、ほぼ同じ延長線上、または同じ環状線上にあり、しかも紐体10は弾性的に収縮し、ヒールプル15は弾性が無いので、履物1のかかと部分を足のかかとに引き上げるとき、足口部7は弾性的に広がって、履物1が足に容易にすっぽりと装着されるし、ヒールプル15は弾性が無いので、ヒールプル15を引き上げる力が弾性収縮で減少せず、ヒールプル15を引き上げる力は弱まらず、非常時に迅速に履いて対応しやすい。
足口部7の周縁の紐体10とヒールプル15(引き上げ部)の根本は、ほぼ同じ線上、ほぼ同じ延長線上、または同じ環状線上にあり、しかも紐体10は弾性的に収縮し、ヒールプル15は弾性が無いので、履物1のかかと部分を足のかかとに引き上げるとき、足口部7は弾性的に広がって、履物1が足に容易にすっぽりと装着されるし、ヒールプル15は弾性が無いので、ヒールプル15を引き上げる力が弾性収縮で減少せず、ヒールプル15を引き上げる力は弱まらず、非常時に迅速に履いて対応しやすい。
この紐体10とヒールプル15とは連結されず、分離されて別体であるので、ヒールプル15を引き上げる力が、紐体10まで分散してしまうことがなくなるし、紐体10の弾性収縮に吸収されてしまうこともなくなる。
上記足底部2の湾曲は、かかと部に対してつま先部が90度乃至270度、または135度乃至225度、若しくは150度乃至210度、湾曲するまで湾曲可能なので、ヒールプル15を引き上げるとき、足底部2が良く変形して、非常時に迅速に履くことができる。このとき、足口部7に沿った紐体10も、弾性的によく変形して、非常時に迅速に履くことができる。
また、履物1を脱ぐときも、上述のように、紐体10のある足口部7及び足底部2が良く変形するので、弾性的によく変形して、非常時に迅速に脱ぐことができる。足底部2の下面は摩擦布4となっているので、非常時でも滑りにくい。
上記足底部2の湾曲は、かかと部に対してつま先部が90度乃至270度、または135度乃至225度、若しくは150度乃至210度、湾曲するまで湾曲可能なので、履物1を小さく曲げて収納できる。また、足底部2を外側にして、内に非常用品(救急用品など)を収納して、履物1を巻きつけることもでき、危険物の踏み抜きを防止する底板3によって、この非常用品を護ることもできる。
履物1の左右を重ねるとき、底板3側で重ねれば、摩擦布4どうしが当接しあって、左右の履物1がずれにくくなり、非常時、例えば地震などの大きな揺れの中でも、履物1が破損しにくくなり、紛失も少なくなる。
上記紐露出部13は、履物1のかかと側ではなく、足の甲側にあり、紐露出部13が履物1の外の地面等に垂れ下がることがなく、他の人の足で誤って踏まれたり、自分の他方の足で誤って踏まれることがなくなるし、履物1のかかと部分を足のかかとに引き上げるとき、ヒールプル15と間違えて紐露出部13を引き上げてしまうこともなくなる。以上の効果は、下記の第二実施例でも同様に達成される。
(3)第二実施例
図5及び図6は、第二実施例の履物1の紐露出部13付近及びヒールプル15付近を示す。本実施例では、紐収納部17及びヒール収納部18の裏面に雄面ファスナーが接合され、これら紐収納部17及びヒール収納部18が当接する足覆い部6側には雌面ファスナーが接合され、紐収納部17及びヒール収納部18の一縁のみが足覆い部6に縫合されて開閉可能となっている。
図5及び図6は、第二実施例の履物1の紐露出部13付近及びヒールプル15付近を示す。本実施例では、紐収納部17及びヒール収納部18の裏面に雄面ファスナーが接合され、これら紐収納部17及びヒール収納部18が当接する足覆い部6側には雌面ファスナーが接合され、紐収納部17及びヒール収納部18の一縁のみが足覆い部6に縫合されて開閉可能となっている。
紐露出部13付近、またはヒールプル15を収納するときには、紐収納部17またはヒール収納部18を開いて、紐露出部13またはヒールプル15を挟むようにして、紐収納部17またはヒール収納部18の裏面の雄面ファスナーを足覆い部6の雌面ファスナーに係合させる。
これにより、紐露出部13またはヒールプル15が振らつかず、紐露出部13またはヒールプル15を誤って踏んだり引っ掛かったりすることがなくなる。
また、履物1のかかとを引き上げるときには、ヒール収納部18を開いてヒールプル15を取り出し、引っ張り上げる。また、足口部7を広げたり狭めたりするときには、紐収納部17を開いて紐露出部13を取り出し、紐体10を緊縮したり弛緩させたりする。
なお、この場合、紐体10の先端と紐収納部14とが合体していてもよく、また、ヒールプル15の先端とヒール収納部16とが合体していてもよい。この場合、連結具11または締緩具12の裏面に上記雄面ファスナーが設けられてもよいし、ヒールプル15の裏面に上記雄面ファスナーが設けられてもよい。
上述の各実施例において、当該実施例で記載されていないことは、他の実施例の記載されている内容が参照及び引用される。本願明細書及び特許請求の範囲においては、上記複数の実施例にわたって、各部または一部を入れ替えた実施例も、上記各実施例として記載されているものである。
(4)他の実施の形態
本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、履物1の紐体10は挿通部8の全体ではなく、一部のみ挿通されていてもよい。この場合、紐体10の両端は、挿通部8内で足覆い部6に連結固定される。挿通部8は、トンネル状のほか、網状、ズボンの腰のバンドを通すループ状、一部途切れているなど何でもよい。
本発明は上記各実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、履物1の紐体10は挿通部8の全体ではなく、一部のみ挿通されていてもよい。この場合、紐体10の両端は、挿通部8内で足覆い部6に連結固定される。挿通部8は、トンネル状のほか、網状、ズボンの腰のバンドを通すループ状、一部途切れているなど何でもよい。
紐体10は、足覆い部6の外、内、中、どこに設けられてもよい。紐体10は、帯状、パイプ状、糸状、フィラメント状などでもよいし、複数本でもよい。締緩具12は、紐体10の締め具合を調整して固定できれば、どのようなものでもよい。
ヒールプル15は、手でつかむリボン状のほか、指先を掛けるリング状、方形状、幅広状、かかとに沿って湾曲した曲面形状、紐状、帯状、パイプ状、糸状、フィラメント状などでもよいし、複数でもよい。ヒールプル15の根本、ヒール収納部16、18は、かかとの中央から左右または上下にずれていてもよい。露出穴9、紐露出部13、紐収納部14、17は、足の甲の中央から左右または前後にずれていてもよい。
紐収納部14、17は、紐露出部13が振らつかないように、収納したり固定できたりできれば、どのような構造、形状、機構であってもよい。ヒール収納部16、18は、ヒールプル15が振らつかないように、収納したり固定できたりできれば、どのような構造、形状、機構であってもよい。
底板3は、平坦な板状のほか、凹凸のある板状、段差のある形状、網状、スリット状など、どのような形状でもよく、つま先側、かかと側、足裏の右側または左側、中央の一部が省略されたり、厚さが異なったりしてもよいし、無くてもよい。
足底部2、底板3、摩擦布4、防臭布5、足覆い部6、紐収納部14、17、ヒール収納部16、18は網状でもよいし、通気性が大きくてもいし、足覆い部6の一部は省略されて、サンダル状、ツッカケ状、かかとのあるスリッパ状などであってもよいし、足覆い部6が延出されて、ブーツ状、アミアゲ靴状、バスケットシューズ状でもよいし、履物1に靴ひもが装着されていてもよい。
紐収納部14、17及びヒール収納部16、18の大きさ、形状は、任意であり、上記よりもっと大きくても、もっと小さくてもよいし、形状は、円形、楕円形、平行四辺形、菱形、多角形、三角形、台形、星形、曲線形状、十字形のほか、立体形状でもよい。
履物1、足覆い部6、足底部2、底板3、摩擦布4、防臭布5、挿通部8の断面構造は二層であったが、三層以上でもよいし、単層構造でもよいし、網状でもよい。底板3は無くてもよい。紐収納部14、17、ヒール収納部16、18の断面構造は単層であったが、二層以上でもよい。
上記反射性、乱反射性、蛍光性または蓄光性の反射性素材は、紐収納部14、17またはヒール収納部16、18の表面のほか、紐収納部14、17の周縁、ヒール収納部16、18の周縁、足覆い部6の側面またはつま先、足底部2など、履物1の表面のいずれの箇所に設けられてもよい。
足底部2、底板3、摩擦布4、履物1、防臭布5、足覆い部6、足口部7、挿通部8、露出穴9、紐体10、連結具11、締緩具12、紐露出部13、紐収納部14、17、ヒールプル15、ヒール収納部16、18の一部または全部、紐体10、紐露出部13、紐収納部14、17、ヒールプル15、ヒール収納部16、18の反射性、乱反射性、蛍光性または蓄光性の反射性素材の一部又は全部は省略されてもよいし、その数が増えても減ってもよいし、その形状は任意に変更可能であり、均等の他の物に置き換えられてもよいし、これらの2つまたは3つ以上が合体または一体化されて兼用されてもよいし、材質は繊維製、軟質樹脂製のほか、硬質樹脂製、金属製、木製、紙製、ゴム製、表面に化粧紙が接着されたもの、竹製、樹脂製、ガラス製、綿製、布製、糸製、繊維製、ゴム製、紙製、セラミック製、カーボン製、ウレタン製、これらの合成物製/混合物製/多層積層物製でもよいし、他のものがさらに付加・積層・混合されてもよい。
(5)他の発明の効果
[1]突起物の貫通を防止するとともに、弾性及び可撓性を有し、全体として弾性的に湾曲可能な足の裏に当接する足底部と、 足の甲及び足のかかとを覆う足覆い部と、 この足覆い部の上に形成された足が挿通する足口部と、 この足口部に沿って環状に配置され、締めて当該足口部を狭め、緩めて当該足口部を広げる弾性的に収縮する紐体と、 上記足口部のかかと付近であって、上記紐体のかかと付近の位置に設けられ、当該紐体とは分離された、履物のかかと部分を引き上げる弾性を有さない引き上げ部とを備えたことを特徴とする履物。
[1]突起物の貫通を防止するとともに、弾性及び可撓性を有し、全体として弾性的に湾曲可能な足の裏に当接する足底部と、 足の甲及び足のかかとを覆う足覆い部と、 この足覆い部の上に形成された足が挿通する足口部と、 この足口部に沿って環状に配置され、締めて当該足口部を狭め、緩めて当該足口部を広げる弾性的に収縮する紐体と、 上記足口部のかかと付近であって、上記紐体のかかと付近の位置に設けられ、当該紐体とは分離された、履物のかかと部分を引き上げる弾性を有さない引き上げ部とを備えたことを特徴とする履物。
[2]上記紐露出部を収納する、上記足覆い部に設けられた紐収納部をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の履物。 これにより、紐露出部がふらつかず、紐露出部を誤って踏んだり引っ掛かけたりすることがなくなる。
[3]上記足覆い部のかかと付近には、上記引き上げ部を収納する引き上げ収納部が、上記紐露出部とは分離されて形成されていることを特徴とする請求項2記載の履物。 これにより、引き上げ部がふらつかず、紐露出部を誤って踏んだり引っ掛かけたりすることがなくなる。また、紐収納部と引き上げ収納部とは、分離されているので、かかと引き上げと足口部の緊縮を誤って同時行ってしまうことがなくなり、足口部を緩めたい、かかと引き上げをスムーズに行うことができる。
[4]上記紐収納部の表面には、光を反射する反射性、乱反射性、蛍光性または蓄光性の反射性素材が設けられていることを特徴とする請求項2記載の履物。 これにより、停電時や夜間でも、紐露出部を容易に視認できて足口部を締めたり緩めたりできる。
[5]上記引き上げ収納部の表面には、光を反射する反射性、乱反射性、蛍光性または蓄光性の反射性素材が設けられていることを特徴とする請求項3記載の履物。 これにより、停電時や夜間でも、引き上げ部を容易に視認できて足口部を締めたり緩めたりできる。
[6]上記足底部の湾曲は、かかと部に対してつま先部が135度乃至225度、湾曲するまで湾曲可能であり、 この足底部の足と反対側には、摩擦係数の大きい素材が、足底部のほぼ全体にわたって配置されていることを特徴とする請求項4または5記載の履物。 これにより、履物がよく撓んで履物の着脱が容易となり、この着脱のときでも、滑ってしまうことがなくなる。
足口部7の周縁の紐体10とヒールプル15(引き上げ部)の根本は、ほぼ同じ線上、ほぼ同じ延長線上、または同じ環状線上にあり、しかも紐体10は弾性的に収縮し、ヒールプル15は弾性が無いので、履物1のかかと部分を足のかかとに引き上げるとき、足口部7は弾性的に広がって、履物1が足に容易にすっぽりと装着されるし、ヒールプル15は弾性が無いので、ヒールプル15を引き上げる力が弾性収縮で減少せず、ヒールプル15を引き上げる力は弱まらず、非常時に迅速に履いて対応しやすい。
この紐体10とヒールプル15とは連結されず、分離されて別体であるので、ヒールプル15を引き上げる力が、紐体10まで分散してしまうことがなくなるし、紐体10の弾性収縮に吸収されてしまうこともなくなる。これにより、履物を非常時に迅速に着脱できるようになる。
Claims (6)
- 突起物の貫通を防止するとともに、弾性及び可撓性を有し、全体として弾性的に湾曲可能な足の裏に当接する足底部と、
足の甲及び足のかかとを覆う足覆い部と、
この足覆い部の上に形成された足が挿通する足口部と、
この足口部に沿って環状に配置され、締めて当該足口部を狭め、緩めて当該足口部を広げる弾性的に収縮する紐体と、
上記足口部のかかと付近であって、上記紐体のかかと付近の位置に設けられ、当該紐体とは分離された、履物のかかと部分を引き上げる弾性を有さない引き上げ部とを備えたことを特徴とする履物。 - 上記紐露出部を収納する、上記足覆い部に設けられた紐収納部をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載の履物。
- 上記足覆い部のかかと付近には、上記引き上げ部を収納する引き上げ収納部が、上記紐露出部とは分離されて形成されていることを特徴とする請求項2記載の履物。
- 上記紐収納部の表面には、光を反射する反射性、乱反射性、蛍光性または蓄光性の反射性素材が設けられていることを特徴とする請求項2記載の履物。
- 上記引き上げ収納部の表面には、光を反射する反射性、乱反射性、蛍光性または蓄光性の反射性素材が設けられていることを特徴とする請求項3記載の履物。
- 上記足底部の湾曲は、かかと部に対してつま先部が135度乃至225度、湾曲するまで湾曲可能であり、 この足底部の足と反対側には、摩擦係数の大きい素材が、足底部のほぼ全体にわたって配置されていることを特徴とする請求項4または5記載の履物。
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JP2013108423A JP2014226332A (ja) | 2013-05-22 | 2013-05-22 | 履物 |
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Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
US11758981B2 (en) | 2020-02-21 | 2023-09-19 | Nike, Inc. | Tensioning system for article of footwear |
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- 2013-05-22 JP JP2013108423A patent/JP2014226332A/ja active Pending
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