第1の発明は、自動販売機本体の前面に設けられたドアの開閉状態を検知するドア状態
検知手段と、操作することにより自動販売機の各種設定、設定変更、各種テストを実施することができる設定手段(例えば、リモコン)と、前記設定手段がどの操作モードで使用されているかを検知する操作モード検知手段と、操作モード毎の操作有効時間を記憶する操作有効時間記憶手段と、タイマー手段と、演算制御部とを備えた自動販売機の制御装置である。
ここで、前記演算制御部は、前記ドア状態検知手段が前記ドア開状態を検知している時に前記設定手段が操作されたことを検知すると、前記設定手段の操作を有効とすると共に前記操作モード検知手段により前記設定手段がどの操作モードで使用されているかを検知し、前記ドア状態検知手段により前記ドアが開状態から閉状態に変わったことを検知した場合は、前記タイマー手段が停止状態であれば計時動作をスタートさせ、前記タイマー手段が計時動作状態であれば計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせるのである。
そして、前記演算制御部は、前記ドア閉状態での前記タイマー手段の計測した時間が前記操作有効時間記憶手段から読み出した前記操作モードに対応する操作有効時間に達した後は、前記ドア閉状態での前記設定手段の操作を無効とするのである。
また、前記演算制御部は、前記ドア閉状態での前記タイマー手段の計測した時間が前記操作有効時間記憶手段から読み出した前記操作モードに対応する操作有効時間に達する前に前記ドア閉状態で前記設定手段が操作されたことを検知すると、前記設定手段の今回の操作を有効とすると共に前記操作モード検知手段により前記設定手段がどの操作モードで使用されているかを検知し且つ前記タイマー手段の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせるのである。
上記構成により、自動販売機のドアが閉められてから、(ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、再びドアを開く操作をしない限り、ドア閉状態での設定手段(リモコン)の操作が無効になる。
したがって、悪者は、自動販売機のドアが閉められてから、(ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、再びドアを開く操作をしない限り、ドア閉状態で設定手段(リモコン)を操作しても、設定手段(リモコン)の操作が無効になるので、価格設定やフリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定を変更することができず、そのため、ドア閉状態で設定手段(リモコン)を操作して自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることができない。
そして、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、通常作業で、最後にドアを閉める直前に行う設定手段(リモコン)の操作(操作モード)が決まっていれば、その最後にドアを閉める直前に行う設定手段(リモコン)の操作の操作モードに対応する操作有効時間を、比較的短くしておくことにより、悪者が、設定手段(リモコン)を不正操作できる時間を短くすることができる。
または、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、操作有効時間が比較的短い設定手段の操作(操作モード)を、最後にドアを閉める直前に行うようにすることにより、悪者が、設定手段(リモコン)を不正操作できる時間を短くすることができる。
そして、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、作業を終えても、最後にドアを閉めてから、(ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過するまでは、自動販売機を監視可能な場所から離れないようにすれば、ドア閉状態で設定手段(リモコン)を操作して自動販売機内の商品を抜き取る
等の盗難やイタズラをすることを、より確実に防止できる。
上記構成においては、自動販売機のドアが閉められてから、(ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、再びドアを開く操作をしない限り、ドア閉状態での設定手段(リモコン)の操作が(操作者が誰であっても)無効になり、また、ドアが閉められた後で設定手段(リモコン)での最後の有効な操作が行われてから、(ドアを閉めた後の設定手段(リモコン)の最後の有効な操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、再びドアを開く操作をしない限り、ドア閉状態での設定手段(リモコン)の操作が(操作者が誰であっても)無効になる。
しかしながら、操作モード毎の操作有効時間を、通常の作業手順や、通常の作業手順における前回の操作から今回の操作までの間隔を考慮して、予め適切に設定しておけば、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、設定手段(リモコン)の次の操作を有効にするために、ドアを開け閉めする手間、操作有効時間を長めに設定し直す手間、操作有効時間の開始時間をリセットするための操作を行う手間などが増えることを防ぐことができ、作業効率の悪化を抑制できる。
したがって、第1の発明の自動販売機の制御装置は、自動販売機の管理者(またはサービスマン)の設定手段(リモコン)の操作の作業効率を悪化させることなく、悪者の設定手段(リモコン)の不正操作による盗難やイタズラを防止することができる。
第2の発明は、自動販売機本体の前面に設けられたドアの開閉状態を検知するドア状態検知手段と、操作することにより自動販売機の各種設定、設定変更、各種テストを実施することができる設定手段(例えば、リモコン)と、前記設定手段がどの操作モードで使用されているかを検知する操作モード検知手段と、操作モード毎の操作有効時間を記憶する操作有効時間記憶手段と、タイマー手段と、演算制御部とを備えた自動販売機の制御装置である。
ここで、前記演算制御部は、前記ドア状態検知手段が前記ドア開状態を検知している時に前記設定手段が操作されたことを検知すると、前記設定手段の操作を有効とすると共に前記操作モード検知手段により前記設定手段がどの操作モードで使用されているかを検知し且つ前記タイマー手段が停止状態であれば計時動作をスタートさせ、前記タイマー手段が計時動作状態であれば計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせるのである。
そして、前記演算制御部は、前記ドア開状態での前記タイマー手段の計測する時間が所定時間に達した後で前記ドア状態検知手段により前記ドアが開状態から閉状態に変わったことを検知した場合は、前記ドア閉状態での前記設定手段の操作を無効とするのである。
また、前記演算制御部は、前記ドア開状態での前記タイマー手段の計測する時間が所定時間に達する前に前記ドア状態検知手段により前記ドアが開状態から閉状態に変わったことを検知した場合は、前記タイマー手段の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせ、前記ドア閉状態での前記タイマー手段の計測した時間が前記操作有効時間記憶手段から読み出した前記操作モードに対応する操作有効時間に達した後は、前記ドア閉状態での前記設定手段の操作を無効とするのである。
また、前記演算制御部は、前記ドア閉状態での前記タイマー手段の計測した時間が前記操作有効時間記憶手段から読み出した前記操作モードに対応する操作有効時間に達する前に前記ドア閉状態で前記設定手段が操作されたことを検知すると、前記設定手段の今回の
操作を有効とすると共に前記操作モード検知手段により前記設定手段がどの操作モードで使用されているかを検知し且つ前記タイマー手段の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせるのである。
上記構成により、ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作から所定時間を経過した後に自動販売機のドアが閉められた場合は、再びドアを開く操作をしない限り、ドア閉状態での設定手段(リモコン)の操作が無効になる。
したがって、悪者は、ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作から所定時間を経過した後に自動販売機のドアが閉められていた場合は、再びドアを開く操作をしない限り、ドア閉状態で設定手段(リモコン)を操作しても、設定手段(リモコン)の操作が無効になるので、価格設定やフリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定を変更することができず、そのため、ドア閉状態で設定手段(リモコン)を操作して自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることができない。
言い換えると、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、作業の最後の設定手段(リモコン)を操作してから所定時間を経過した後に自動販売機のドアを閉めるようにすれば、ドア閉状態で設定手段(リモコン)を操作して自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることを、より確実に防止できる。
また、ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアが閉められていた場合であっても、自動販売機のドアが閉められてから、(ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、再びドアを開く操作をしない限り、ドア閉状態での設定手段(リモコン)の操作が無効になる。
したがって、悪者は、ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアが閉められてから、(ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、再びドアを開く操作をしない限り、ドア閉状態で設定手段(リモコン)を操作しても、設定手段(リモコン)の操作が無効になるので、価格設定やフリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定を変更することができず、そのため、ドア閉状態で設定手段(リモコン)を操作して自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることができない。
そして、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、通常作業で、最後にドアを閉める直前に行う設定手段(リモコン)の操作(操作モード)が決まっていれば、その最後にドアを閉める直前に行う設定手段(リモコン)の操作の操作モードに対応する操作有効時間を、比較的短くしておくことにより、ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアを閉めた場合における、悪者が、設定手段(リモコン)を不正操作できる時間を短くすることができる。
または、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、操作有効時間が比較的短い設定手段の操作(操作モード)を、最後にドアを閉める直前に行うようにすることにより、ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアを閉めた場合における、悪者が、設定手段(リモコン)を不正操作できる時間を短くすることができる。
そして、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアを閉めて作業を終えても、作業を終えるドア閉操作から、(ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作の
)操作モードに対応する操作有効時間を経過するまでは、自動販売機を監視可能な場所から離れないようにすれば、ドア閉状態で設定手段(リモコン)を操作して自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることを、より確実に防止できる。
上記構成では、ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作から所定時間を経過した後に自動販売機のドアが閉められた場合は、再びドアを開く操作をしない限り、ドア閉状態での設定手段(リモコン)の操作が(操作者が誰であっても)無効になる。
しかしながら、この所定時間を、予め適切に設定しておけば、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、設定手段(リモコン)の次の操作を有効にするために、ドア開状態で設定手段(リモコン)を操作して所定時間の開始時間をリセットする手間などが増えることを防ぐことができ、作業効率の悪化を抑制できる。
また、上記構成では、ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアが閉められた場合は、ドアが閉められてから、(ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、ドア閉状態での設定手段(リモコン)の操作が(操作者が誰であっても)無効になり、また、ドアが閉められた後で設定手段(リモコン)での最後の有効な操作が行われてから、(ドアを閉めた後の設定手段(リモコン)の最後の有効な操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、ドア閉状態での設定手段(リモコン)の操作が(操作者が誰であっても)無効になる。
しかしながら、操作モード毎の操作有効時間を、通常の作業手順や、通常の作業手順における前回の操作から今回の操作までの間隔を考慮して、予め適切に設定しておけば、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、設定手段(リモコン)の次の操作を有効にするために、ドアを開け閉めする手間、操作有効時間を長めに設定し直す手間、操作有効時間の開始時間をリセットするための操作を行う手間などが増えることを防ぐことができ、作業効率の悪化を抑制できる。
したがって、第2の発明の自動販売機の制御装置は、ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作から所定時間を経過した後に自動販売機のドアが閉められた場合は、再びドアを開く操作をしない限り、ドア閉状態での設定手段(リモコン)の操作が無効になるように構成したので、第1の発明よりも自動販売機の管理者(またはサービスマン)の設定手段(リモコン)の操作の作業効率を若干悪化させる可能性があるが、第1の発明よりも悪者の設定手段(リモコン)の不正操作による盗難やイタズラを防止する効果を高めることができる。
第3の発明は、特に第2の発明における前記所定時間を前記操作モードに応じて変えたことを特徴とするものであり、操作モード毎に所定時間を、通常の作業手順や、通常の作業手順における前回の操作から今回の操作までの間隔を考慮して、予め適切に設定しておけば、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、設定手段(リモコン)の次の操作を有効にするために、ドア開状態で設定手段(リモコン)を操作して所定時間の開始時間をリセットする手間などが増えることを防ぐことができ、作業効率の悪化を抑制できる。
第4の発明は、特に第1から第3のいずれかの発明に加えて、前記自動販売機本体または前記ドアから所定範囲内に人がいることを検知する人検知手段を備え、前記演算制御部は、前記人検知手段が、前記自動販売機本体または前記ドアから所定範囲内に人がいることを、前記ドアが閉状態になった直後から連続して検知している間は、前記設定手段の操作を有効とするものである。
上記構成により、人検知手段が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知している間は、ドアが閉められてから、(ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後であっても、設定手段の操作が有効になるので、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、設定手段(リモコン)の次の操作を有効にするために、ドアを開け閉めする手間、操作有効時間を長めに設定し直す手間、操作有効時間の開始時間をリセットするための操作を行う手間などが増えることを防ぐことができ、第1から第3のいずれかの発明よりも、自動販売機の管理者(またはサービスマン)の作業効率の悪化を抑制できる。
なお、人検知手段が人を検知可能な範囲が、自動販売機の管理者(またはサービスマン)の作業範囲を考慮した適切な範囲であれば(適切な範囲にしておけば)、人検知手段が、ドアが閉状態になった直後から自動販売機の管理者(またはサービスマン)ではない人を検知してしまったことを原因として、悪者に設定手段(リモコン)の不正操作による盗難やイタズラをさせてしまうことを防止できる。
以下、本発明による自動販売機の制御装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この、実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1による自動販売機の制御装置の機能ブロック図である。
図2は、同実施の形態の自動販売機の制御装置の動作を示すフローチャートである。
図1に示すように、本実施の形態の自動販売機の制御装置は、自動販売機本体の前面に設けられたドアの開閉状態を検知するドア状態検知手段1と、操作することにより自動販売機の各種設定、設定変更、各種テストを実施することができる設定手段としてのリモコン2と、リモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知する操作モード検知手段3と、操作モード毎の操作有効時間を記憶する操作有効時間記憶手段4と、タイマー手段5と、演算制御部6aとを備えている。
本実施の形態における自動販売機は、缶、PETボトル等の容器に入った飲料を販売する一般の飲料自動販売機と同様に、前面を開口した商品収納室に商品を収納する商品収納コラムを多数配設した自動販売機本体と、この自動販売機本体の前面開口部を開閉可能に自動販売機本体の前面にヒンジを回動軸として開閉自在に取り付けられたドアを有している。
そして、ドアの前面には、目視確認し易い箇所に複数の商品見本が並べられた商品展示室、商品見本に対応して配設された商品選択ボタン、比較的右寄りに硬貨投入口と紙幣投入口及び電子マネー用リーダーライター、商品展示室の下方に広告用窓と商品取出口が設けられている。
また、ドアの裏面には、操作することにより自動販売機の各種設定、設定変更、各種テストを実施することができる有線のリモコン2が取り外し可能に取り付けられている。
そして、本実施の形態の自動販売機においても、自動販売機の初期設定をする時や旧商品から新商品に販売する商品を替える時には、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が商品選択ボタンを押すことで、商品収納コラムから払い出した商品が、その商品見本と対応するように、リモコン2を操作して設定作業を行う。
商品選択ボタンと商品収納コラムとの対応関係を設定する作業は、通常、所定のリモコン2の操作を行って、フリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定として、金銭を投入せずに、商品選択ボタンを押して、その商品選択ボタンに対応する商品収納コラムから商品を払い出されているかを確認する。
この作業は、まずドアを開けた状態で、リモコン2を、ドアの裏面から取り外すとともにドアの下部に形成された商品取出口などを通して外部に取り出し、この後、自動販売機のドアを閉じて、商品が商品取出口に払出可能な状態とし、リモコン2から所定の操作を行う。
なお、本実施の形態の自動販売機においても、リモコン2から別の所定の操作を行って、各商品の販売価格を変更したり、ホット商品やコールド商品を収納する商品収納室の冷温設定を変更したり、商品収納室に設けられる商品収納コラムの設定を変更したりすることもできる。
本実施の形態における演算制御部6aは、ドア状態検知手段1がドア開状態を検知している時にリモコン2が操作されたことを検知すると、リモコン2の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し、ドア状態検知手段1によりドアが開状態から閉状態に変わったことを検知した場合は、タイマー手段5が停止状態であれば計時動作をスタートさせ、タイマー手段5が計時動作状態であれば計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。
そして、演算制御部6aは、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した操作モードに対応する操作有効時間に達した後は、ドア閉状態でのリモコン2の操作を無効とする。
また、本実施の形態における演算制御部6aは、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に達する前にドア閉状態でリモコン2が操作されたことを検知すると、リモコン2の今回の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し且つタイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。
以上のように構成された本実施の形態の自動販売機の制御装置について、以下その動作を図2のフローチャートを参照しながら説明する。
自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、リモコン2を用いて自動販売機の各種設定、設定変更、各種テストを実施する場合は、自動販売機のドアのシリンダー錠を開錠した後、ドアを開いて、ドアの裏面に取り付けられた有線のリモコン2をドアから取り外して、リモコン2の複数のキーを、作業に応じた所定の手順で操作する。
ドアが開いている状態で、リモコン2の操作を開始するためのリモコン2の所定のキーを操作すると、図2のSTEP1をYes側に分岐して次のSTEP2に進み、演算制御部6aは、リモコン2のキー操作を有効とすると共に、操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知する。
商品選択操作をした商品選択ボタンに対応する商品収納コラムから正常に商品が払い出されるかテスト(確認)する場合は、ドアの下部に形成された商品取出口などを通してリモコン2を外部に取り出した後で、自動販売機のドアを閉じて、商品が商品取出口に払出可能な状態とし、フリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定となるようにリモコ
ン2から所定の操作を行う。
なお、自動販売機のドアを閉めるのは、リモコン2の操作を開始するためのリモコン2の所定のキーを操作した後、または、別の作業でリモコン2のキー操作をした後とする。
演算制御部6aは、ドア状態検知手段1によりドアが開状態から閉状態に変わったことを検知すると、図2のSTEP3をYes側に分岐して次のSTEP4に進み、タイマー手段5の計時動作をスタートさせる。この時、先に別の作業を行っていてタイマー手段5が計時動作状態であれば計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。そして図2のSTEP5に進む。
そして、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に達する前にドア閉状態でリモコン2が操作された場合は、図2のSTEP5からSTEP6に進んだ後に、STEP6をYes側に分岐して次のSTEP7をYes側に分岐して次のSTEP8に進む。
図2のSTEP8に進んだ場合は、演算制御部6aは、リモコン2の今回の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し且つタイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。そして、図2のSTEP5に戻る。
図2のSTEP8からSTEP5に戻った後で、ドア閉状態でのタイマー手段5の新たに計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に達する前にドア閉状態で再びリモコン2が操作された場合も同様に、図2のSTEP5からSTEP6に進んだ後に、STEP6をYes側に分岐して次のSTEP7をYes側に分岐して次のSTEP8に進み、演算制御部6aは、リモコン2の今回の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し且つタイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。
また、ドア閉状態でリモコン2が操作されない間は、図2のSTEP5をYes側に分岐して次のSTEP6をNo側に分岐してSTEP5に戻るループを繰り返す。
また、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後で、ドア閉状態でリモコン2が操作された場合は、図2のSTEP5からSTEP6に進んだ後に、STEP6をYes側に分岐して次のSTEP7をNo側に分岐して次のSTEP9に進むことになり、リモコン2の操作が無効になる。そして図2のSTEP5に戻る。
STEP9に進んで、リモコン2の操作が無効になってしまった場合、または、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、ドアを開けた状態で、リモコン2の所定のキーを操作する必要がある(例えば、リモコン2の所定のキーを操作しなければ操作モードに対応する操作有効時間が0分になる)ように構成することが望ましい。
なお、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時
間に対して余裕がある場合で、タイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせたい場合は、ドアを開けてから閉めるまでの間にリモコン2を操作しなくても構わない。この場合は、図2のSTEP5をNo側に分岐して次のSTEP1に戻った後に、STEP2を経由することなくSTEP3をYes側に分岐して次のSTEP4に進む。
そして、ドアが閉じた状態で外部に出したリモコン2を操作する作業が済めば、ドアを再び開けて、リモコン2をドアの裏側に戻し、ドアを開けた状態でのリモコン2を操作する作業も済んでいれば、リモコン2をドアの裏面の所定の取付位置に戻して、ドアを閉め、ドアのシリンダー錠を施錠する。
その後、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後で、悪者が、ドアの一部(例えば、商品展示室の下方に設けられた広告用窓)を破壊して、ドア状態検知手段1がドア開を検知しないようにリモコン2を不正に外部に取り出し、ドア閉状態でリモコン2を操作した場合は、図2のSTEP5からSTEP6に進んだ後に、STEP6をYes側に分岐して次のSTEP7をNo側に分岐して次のSTEP9に進み、リモコン2の操作が無効になるので、不正に外部に取り出したリモコン2の操作により、自動販売機内の商品を抜き取られる盗難や、自動販売機の商品の販売価格等の設定条件が変更されるイタズラを防止できる。
また、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しなければ操作モードに対応する操作有効時間が0分になるように構成していれば、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後では、悪者が、リモコン2を不正に外部に取り出し、ドア閉状態でリモコン2を操作する前に、ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態をつくれたとしても、そのドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態でリモコン2の所定のキーを操作することができなければ、操作モードに対応する操作有効時間が0分になる。
そのため、この場合は、ドア状態検知手段1がドアの開状態から閉状態への変化を検知するようにドアを開け閉めしてタイマー手段5の計時動作を再スタートさせることができても、図2のSTEP5からSTEP6に進んだ後に、STEP6をYes側に分岐して次のSTEP7をNo側に分岐して次のSTEP9に進み、リモコン2の操作が無効になるので、不正に外部に取り出したリモコン2の操作により、自動販売機内の商品を抜き取られる盗難や、自動販売機の商品の販売価格等の設定条件が変更されるイタズラを防止できる。
以上説明したように本実施の形態の自動販売機の制御装置は、自動販売機のドアが閉められてから、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が無効になってしまう。
したがって、悪者は、自動販売機のドアが閉められてから、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、
再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しておかない限り)、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作しても、リモコン2(設定手段)の操作が無効になるので、価格設定やフリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定を変更することができず、そのため、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作して自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることができない。
そして、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、通常作業で、最後にドアを閉める直前に行うリモコン2(設定手段)の操作(操作モード)が決まっていれば、その最後にドアを閉める直前に行うリモコン2(設定手段)の操作の操作モードに対応する操作有効時間を、比較的短くしておくことにより、悪者が、リモコン2(設定手段)を不正操作できる時間を短くすることができる。
または、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、操作有効時間が比較的短い設定手段の操作(操作モード)を、最後にドアを閉める直前に行うようにすることにより、悪者が、リモコン2(設定手段)を不正操作できる時間を短くすることができる。
そして、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、作業を終えても、最後にドアを閉めてから、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過するまでは、自動販売機を監視可能な場所から離れないようにすれば、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作して自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることを、より確実に防止できる。
また、本実施の形態の自動販売機の制御装置は、自動販売機のドアが閉められてから、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が(操作者が誰であっても)無効になり、また、ドアが閉められた後でリモコン2(設定手段)での最後の有効な操作が行われてから、(ドアを閉めた後のリモコン2(設定手段)の最後の有効な操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が(操作者が誰であっても)無効になる。
しかしながら、操作モード毎の操作有効時間を、通常の作業手順や、通常の作業手順における前回の操作から今回の操作までの間隔を考慮して、予め適切に設定しておけば、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、リモコン2(設定手段)の次の操作を有効にするために、ドアを開け閉めする手間(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作する手間)、操作有効時間を長めに設定し直す手間、操作有効時間の開始時間をリセットするための操作を行う手間などが増えることを防ぐことができ、作業効率の悪化を抑制できる。
したがって、本実施の形態の自動販売機の制御装置は、自動販売機の管理者(またはサービスマン)のリモコン2(設定手段)の操作の作業効率を悪化させることなく、悪者のリモコン2(設定手段)の不正操作による盗難やイタズラを防止することができる。
(実施の形態2)
図3は、本発明の実施の形態2による自動販売機の制御装置の機能ブロック図である。
図4は、同実施の形態の自動販売機の制御装置の動作を示すフローチャートである。
図3に示すように、本実施の形態の自動販売機の制御装置は、自動販売機本体の前面に設けられたドアの開閉状態を検知するドア状態検知手段1と、操作することにより自動販売機の各種設定、設定変更、各種テストを実施することができる設定手段としてのリモコン2と、リモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知する操作モード検知手段3と、操作モード毎の操作有効時間を記憶する操作有効時間記憶手段4と、タイマー手段5と、演算制御部6bとを備えている。
本実施の形態は、実施の形態1における演算制御部6aを演算制御部6bに替えたものであり、演算制御部6b以外の構成は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態における自動販売機は、缶、PETボトル等の容器に入った飲料を販売する一般の飲料自動販売機と同様に、前面を開口した商品収納室に商品を収納する商品収納コラムを多数配設した自動販売機本体と、この自動販売機本体の前面開口部を開閉可能に自動販売機本体の前面にヒンジを回動軸として開閉自在に取り付けられたドアを有している。
そして、ドアの前面には、目視確認し易い箇所に複数の商品見本が並べられた商品展示室、商品見本に対応して配設された商品選択ボタン、比較的右寄りに硬貨投入口と紙幣投入口及び電子マネー用リーダーライター、商品展示室の下方に広告用窓と商品取出口が設けられている。
また、ドアの裏面には、操作することにより自動販売機の各種設定、設定変更、各種テストを実施することができる有線のリモコン2が取り外し可能に取り付けられている。
そして、本実施の形態の自動販売機においても、自動販売機の初期設定をする時や旧商品から新商品に販売する商品を替える時には、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が商品選択ボタンを押すことで、商品収納コラムから払い出した商品が、その商品見本と対応するように、リモコン2を操作して設定作業を行う。
商品選択ボタンと商品収納コラムとの対応関係を設定する作業は、通常、所定のリモコン2の操作を行って、フリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定として、金銭を投入せずに、商品選択ボタンを押して、その商品選択ボタンに対応する商品収納コラムから商品を払い出されているかを確認する。
この作業は、まずドアを開けた状態で、リモコン2を、ドアの裏面から取り外すとともにドアの下部に形成された商品取出口などを通して外部に取り出し、この後、自動販売機のドアを閉じて、商品が商品取出口に払出可能な状態とし、リモコン2から所定の操作を行う。
なお、本実施の形態の自動販売機においても、リモコン2から別の所定の操作を行って、各商品の販売価格を変更したり、ホット商品やコールド商品を収納する商品収納室の冷温設定を変更したり、商品収納室に設けられる商品収納コラムの設定を変更したりすることもできる。
本実施の形態における演算制御部6bは、ドア状態検知手段1がドア開状態を検知している時にリモコン2が操作されたことを検知すると、リモコン2の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し且つタイマー手段5が停止状態であれば計時動作をスタートさせ、タイマー手段5が計時
動作状態であれば計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。
そして、本実施の形態における演算制御部6bは、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達した後でドア状態検知手段1によりドアが開状態から閉状態に変わったことを検知した場合は、ドア閉状態でのリモコン2の操作を無効とする。
また、本実施の形態における演算制御部6bは、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドア状態検知手段1によりドアが開状態から閉状態に変わったことを検知した場合は、タイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせ、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に達した後は、ドア閉状態でのリモコン2の操作を無効とする。
また、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に達する前にドア閉状態でリモコン2が操作されたことを検知すると、リモコン2の今回の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し且つタイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。
以上のように構成された本実施の形態の自動販売機の制御装置について、以下その動作を図4のフローチャートを参照しながら説明する。
自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、リモコン2を用いて自動販売機の各種設定、設定変更、各種テストを実施する場合は、自動販売機のドアのシリンダー錠を開錠した後、ドアを開いて、ドアの裏面に取り付けられた有線のリモコン2をドアから取り外して、リモコン2の複数のキーを、作業に応じた所定の手順で操作する。
ドアが開いている状態で、リモコン2の操作を開始するためのリモコン2の所定のキーを操作すると、図4のSTEP1をYes側に分岐して次のSTEP2に進み、演算制御部6bは、リモコン2のキー操作を有効とすると共に、操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し、タイマー手段5の計時動作をスタートさせる。この時、先に別の作業を行っていてタイマー手段5が計時動作状態であれば計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。そして図4のSTEP3に進む。
商品選択操作をした商品選択ボタンに対応する商品収納コラムから正常に商品が払い出されるかテスト(確認)する場合は、ドアの下部に形成された商品取出口などを通してリモコン2を外部に取り出した後で、自動販売機のドアを閉じて、商品が商品取出口に払出可能な状態とし、フリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定となるようにリモコン2から所定の操作を行う。
なお、自動販売機のドアを閉めるのは、リモコン2の操作を開始するためのリモコン2の所定のキーを操作した後、または、別の作業でリモコン2のキー操作をした後とする。
ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドアを閉めた場合は、演算制御部6bが、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドア状態検知手段1によりドアが開状態から閉状態に変わったことを検知して、図4のSTEP3をYes側に分岐後にSTEP4をYes側に分岐して、タイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせ(図4のSTEP5)、図4
のSTEP6に進む。
そして(STEP6に進んだ後で)、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に達する前にドア閉状態でリモコン2が操作された場合は、図4のSTEP6からSTEP7に進んだ後に、図4のSTEP7をYes側に分岐して次のSTEP8をYes側に分岐して次のSTEP9に進む。
図4のSTEP9に進んだ場合は、演算制御部6bは、リモコン2の今回の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し且つタイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。そして、図4のSTEP6に戻る。
図4のSTEP9からSTEP6に戻った後で、ドア閉状態でのタイマー手段5の新たに計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に達する前にドア閉状態で再びリモコン2が操作された場合も同様に、図4のSTEP6からSTEP7に進んだ後に、STEP7をYes側に分岐して次のSTEP8をYes側に分岐して次のSTEP9に進み、演算制御部6bは、リモコン2の今回の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し且つタイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。
また、ドア閉状態でリモコン2が操作されない間は、図4のSTEP6をYes側に分岐して次のSTEP7をNo側に分岐してSTEP6に戻るループを繰り返す。
また、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後で、ドア閉状態でリモコン2が操作された場合は、図4のSTEP6からSTEP7に進んだ後に、STEP7をYes側に分岐して次のSTEP8をNo側に分岐して次のSTEP10に進むことになり、リモコン2の操作が無効になる。そして図4のSTEP6に戻る。
STEP10に進んで、リモコン2の操作が無効になってしまった場合、または、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、ドアを開けた状態で、リモコン2の所定のキーを操作する必要がある(例えば、リモコン2の所定のキーを操作しなければ操作モードに対応する操作有効時間が0分になる)ように構成することが望ましい。
なお、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に対して余裕がある場合で、タイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせたい場合は、ドアを開けてから閉めるまでの間にリモコン2を操作しなくても構わない。この場合は、図4のSTEP6をNo側に分岐して次のSTEP1に戻った後に、STEP2を経由することなくSTEP3をYes側に分岐して次のSTEP4に進む。
本実施の形態では、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達した後でドア状態検知手段1によりドアが開状態から閉状態に変わったことを検知した場合(図4のSTEP3をYes側に分岐後にSTEP4をNo側に分岐する場合)は、ドア閉
状態でリモコン2を操作しても、図4のSTEP11をYes側に分岐後にSTEP12をYes側に分岐してSTEP13に進み、ドア閉状態でのリモコン2の操作は無効になる。
この場合、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達した後でドアを閉めた(図4のSTEP4をNo側に分岐した)ことにより、ドア閉状態でのリモコン2の操作が無効になった後で、ドア閉状態でのリモコン2の操作を有効にするには、ドアを開いて(図4のSTEP11をNo側に分岐させて)、ドアが開いている状態で、リモコン2の所定のキーを操作して(図4のSTEP1をYes側に分岐させて次のSTEP2で)、タイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせてから、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドアを閉める(図4のSTEP3とSTEP4をYes側に分岐させる)必要がある。
そして、ドアが閉じた状態で外部に出したリモコン2を操作する作業が済めば、ドアを再び開けて、リモコン2をドアの裏側に戻し、ドアを開けた状態でのリモコン2を操作する作業も済んでいれば、リモコン2をドアの裏面の所定の取付位置に戻して、ドアを閉め、ドアのシリンダー錠を施錠する。
自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、ドアを閉める前のリモコン2の最後の有効な操作から所定時間を経過した後に自動販売機のドアを閉めた場合は、図4のSTEP4をNo側に分岐するため、悪者が、ドアの一部(例えば、商品展示室の下方に設けられた広告用窓)を破壊して、リモコン2を不正に外部に取り出し、ドア閉状態でリモコン2を操作した場合でも、ドアを開いて(図4のSTEP11をNo側に分岐させて)、ドアが開いている状態で、リモコン2の所定のキーを操作して(図4のSTEP1をYes側に分岐させて次のSTEP2で)、タイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせてから、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドアを閉めない限り、ドア閉状態でのリモコン2の操作が無効になるので、不正に外部に取り出したリモコン2の操作により、自動販売機内の商品を抜き取られる盗難や、自動販売機の商品の販売価格等の設定条件が変更されるイタズラを防止できる。
また、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、ドアを閉める前のリモコン2の最後の有効な操作から所定時間以内に自動販売機のドアを閉めた場合であっても、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後で、悪者が、ドアの一部(例えば、商品展示室の下方に設けられた広告用窓)を破壊して、ドア状態検知手段1がドア開を検知しないようにリモコン2を不正に外部に取り出し、ドア閉状態でリモコン2を操作した場合は、図4のSTEP6からSTEP7に進んだ後に、STEP7をYes側に分岐して次のSTEP8をNo側に分岐して次のSTEP10に進み、リモコン2の操作が無効になるので、不正に外部に取り出したリモコン2の操作により、自動販売機内の商品を抜き取られる盗難や、自動販売機の商品の販売価格等の設定条件が変更されるイタズラを防止できる。
また、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しなければ操作モードに対応する操作有効時間が0分になるように構成していれば、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後では、悪者が、リモコン2を不正に外部に取り出し、ドア閉状態でリモコン2を操作する前に、ドアを開けた(ドア状態検知手段1がド
アの開状態を検知している)状態をつくれたとしても、そのドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態でリモコン2の所定のキーを操作することができなければ、操作モードに対応する操作有効時間が0分になる。
そのため、この場合は、ドア状態検知手段1がドアの開状態から閉状態への変化を検知するようにドアを開け閉めしてタイマー手段5の計時動作を再スタートさせることができても、図4のSTEP6からSTEP7に進んだ後に、STEP7をYes側に分岐して次のSTEP8をNo側に分岐して次のSTEP10に進み、リモコン2の操作が無効になるので、不正に外部に取り出したリモコン2の操作により、自動販売機内の商品を抜き取られる盗難や、自動販売機の商品の販売価格等の設定条件が変更されるイタズラを防止できる。
以上説明したように本実施の形態の自動販売機の制御装置は、自動販売機のドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間を経過した後に自動販売機のドアが閉められた場合は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2(設定手段)の所定のキーを操作して、タイマー手段5の計時動作を再スタートさせてから、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドアを閉めておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が無効になってしまう。
したがって、悪者は、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間を経過した後に自動販売機のドアが閉められていた場合は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2(設定手段)の所定のキーを操作して、タイマー手段5の計時動作を再スタートさせてから、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドアを閉めておかない限り)、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作しても、リモコン2(設定手段)の操作が無効になるので、価格設定やフリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定を変更することができず、そのため、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作して、自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることができない。
言い換えると、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、作業の最後のリモコン2(設定手段)を操作してから所定時間を経過した後に自動販売機のドアを閉めるようにすれば、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作して自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることを、より確実に防止できる。
また、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアが閉められていた場合であっても、自動販売機のドアが閉められてから、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が無効になってしまう。
したがって、悪者は、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアが閉められてから、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しておかない限り)、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作しても、リモコン2(設定手段)の操作が無効になるので、価格設定やフリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定を変更することができず、そのため
、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作して自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることができない。
そして、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、通常作業で、最後にドアを閉める直前に行うリモコン2(設定手段)の操作(操作モード)が決まっていれば、その最後にドアを閉める直前に行うリモコン2(設定手段)の操作の操作モードに対応する操作有効時間を、比較的短くしておくことにより、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアを閉めた場合における、悪者が、リモコン2(設定手段)を不正操作できる時間を短くすることができる。
または、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、操作有効時間が比較的短いリモコン2(設定手段)の操作(操作モード)を、最後にドアを閉める直前に行うようにすることにより、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアを閉めた場合における、悪者が、リモコン2(設定手段)を不正操作できる時間を短くすることができる。
そして、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアを閉めて作業を終えても、作業を終えるドア閉操作から、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過するまでは、自動販売機を監視可能な場所から離れないようにすれば、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作して自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることを、より確実に防止できる。
また、本実施の形態の自動販売機の制御装置は、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間を経過した後に自動販売機のドアが閉められた場合は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2(設定手段)の所定のキーを操作して、タイマー手段5の計時動作を再スタートさせてから、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドアを閉めておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が(操作者が誰であっても)無効になる。
しかしながら、この所定時間を、予め適切に設定しておけば、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、リモコン2(設定手段)の次の操作を有効にするために、ドア開状態でリモコン2(設定手段)を操作して所定時間の開始時間をリセットする手間などが増えることを防ぐことができ、作業効率の悪化を抑制できる。
また、本実施の形態の自動販売機の制御装置は、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアが閉められた場合は、ドアが閉められてから、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が(操作者が誰であっても)無効になり、また、ドアが閉められた後でリモコン2(設定手段)での最後の有効な操作が行われてから、(ドアを閉めた後のリモコン2(設定手段)の最後の有効な操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が(操作者が誰であっても)無効になる。
しかしながら、操作モード毎の操作有効時間を、通常の作業手順や、通常の作業手順に
おける前回の操作から今回の操作までの間隔を考慮して、予め適切に設定しておけば、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、リモコン2(設定手段)の次の操作を有効にするために、ドアを開け閉めする手間(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作する手間)、操作有効時間を長めに設定し直す手間、操作有効時間の開始時間をリセットするための操作を行う手間などが増えることを防ぐことができ、作業効率の悪化を抑制できる。
したがって、本実施の形態の自動販売機の制御装置は、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間を経過した後に自動販売機のドアが閉められた場合は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2(設定手段)の所定のキーを操作して、タイマー手段5の計時動作を再スタートさせてから、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドアを閉めておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が無効になるように構成したので、実施の形態1よりも自動販売機の管理者(またはサービスマン)のリモコン2(設定手段)の操作の作業効率を若干悪化させる可能性があるが、実施の形態1よりも悪者のリモコン2(設定手段)の不正操作による盗難やイタズラを防止する効果を高めることができる。
なお、所定時間を各操作モードで同一にせずに、操作モード毎に所定時間を、通常の作業手順や、通常の作業手順における前回の操作から今回の操作までの間隔を考慮して、それぞれ予め適切に設定すれば、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、リモコン2(設定手段)の次の操作を有効にするために、ドア開状態でリモコン2(設定手段)を操作して所定時間の開始時間をリセットする手間などが増えることを防ぐことができ、作業効率の悪化を抑制できる。
(実施の形態3)
図5は、本発明の実施の形態3による自動販売機の制御装置の機能ブロック図である。
図6は、同実施の形態の自動販売機の制御装置の動作を示すフローチャートである。
図5に示すように、本実施の形態の自動販売機の制御装置は、自動販売機本体の前面に設けられたドアの開閉状態を検知するドア状態検知手段1と、操作することにより自動販売機の各種設定、設定変更、各種テストを実施することができる設定手段としてのリモコン2と、リモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知する操作モード検知手段3と、操作モード毎の操作有効時間を記憶する操作有効時間記憶手段4と、タイマー手段5と、演算制御部6cと、自動販売機本体または前記ドアから所定範囲内に人がいることを検知する人感センサー7(人検知手段)を備えている。
本実施の形態は、実施の形態1の構成に、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを検知する人感センサー7(人検知手段)を追加し、実施の形態1における演算制御部6aの替わりに、演算制御部6aの機能に加えて、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知している間は、リモコン2の操作を有効とする機能を備えた演算制御部6cを用いたものであり、その他の構成は、実施の形態1と同様である。
本実施の形態における自動販売機は、缶、PETボトル等の容器に入った飲料を販売する一般の飲料自動販売機と同様に、前面を開口した商品収納室に商品を収納する商品収納コラムを多数配設した自動販売機本体と、この自動販売機本体の前面開口部を開閉可能に自動販売機本体の前面にヒンジを回動軸として開閉自在に取り付けられたドアを有している。
そして、ドアの前面には、目視確認し易い箇所に複数の商品見本が並べられた商品展示室、商品見本に対応して配設された商品選択ボタン、比較的右寄りに硬貨投入口と紙幣投入口及び電子マネー用リーダーライター、商品展示室の下方に広告用窓と商品取出口が設けられている。
また、ドアの裏面には、操作することにより自動販売機の各種設定、設定変更、各種テストを実施することができる有線のリモコン2が取り外し可能に取り付けられている。
そして、本実施の形態の自動販売機においても、自動販売機の初期設定をする時や旧商品から新商品に販売する商品を替える時には、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が商品選択ボタンを押すことで、商品収納コラムから払い出した商品が、その商品見本と対応するように、リモコン2を操作して設定作業を行う。
商品選択ボタンと商品収納コラムとの対応関係を設定する作業は、通常、所定のリモコン2の操作を行って、フリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定として、金銭を投入せずに、商品選択ボタンを押して、その商品選択ボタンに対応する商品収納コラムから商品を払い出されているかを確認する。
この作業は、まずドアを開けた状態で、リモコン2を、ドアの裏面から取り外すとともにドアの下部に形成された商品取出口などを通して外部に取り出し、この後、自動販売機のドアを閉じて、商品が商品取出口に払出可能な状態とし、リモコン2から所定の操作を行う。
なお、本実施の形態の自動販売機においても、リモコン2から別の所定の操作を行って、各商品の販売価格を変更したり、ホット商品やコールド商品を収納する商品収納室の冷温設定を変更したり、商品収納室に設けられる商品収納コラムの設定を変更したりすることもできる。
本実施の形態における演算制御部6cは、ドア状態検知手段1がドア開状態を検知している時にリモコン2が操作されたことを検知すると、リモコン2の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し、ドア状態検知手段1によりドアが開状態から閉状態に変わったことを検知した場合は、タイマー手段5が停止状態であれば計時動作をスタートさせ、タイマー手段5が計時動作状態であれば計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。
そして、演算制御部6cは、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した操作モードに対応する操作有効時間に達した後は、ドア閉状態でのリモコン2の操作を無効とする。
また、本実施の形態における演算制御部6cは、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に達する前にドア閉状態でリモコン2が操作されたことを検知すると、リモコン2の今回の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し且つタイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。
また、本実施の形態における演算制御部6cは、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知している間は、リモコン2の操作を有効とする。
以上のように構成された本実施の形態の自動販売機の制御装置について、以下その動作を図6のフローチャートを参照しながら説明する。
自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、リモコン2を用いて自動販売機の各種設定、設定変更、各種テストを実施する場合は、自動販売機のドアのシリンダー錠を開錠した後、ドアを開いて、ドアの裏面に取り付けられた有線のリモコン2をドアから取り外して、リモコン2の複数のキーを、作業に応じた所定の手順で操作する。
ドアが開いている状態で、リモコン2の操作を開始するためのリモコン2の所定のキーを操作すると、図6のSTEP1をYes側に分岐して次のSTEP2に進み、演算制御部6cは、リモコン2のキー操作を有効とすると共に、操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知する。
商品選択操作をした商品選択ボタンに対応する商品収納コラムから正常に商品が払い出されるかテスト(確認)する場合は、ドアの下部に形成された商品取出口などを通してリモコン2を外部に取り出した後で、自動販売機のドアを閉じて、商品が商品取出口に払出可能な状態とし、フリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定となるようにリモコン2から所定の操作を行う。
なお、自動販売機のドアを閉めるのは、リモコン2の操作を開始するためのリモコン2の所定のキーを操作した後、または、別の作業でリモコン2のキー操作をした後とする。
演算制御部6cは、ドア状態検知手段1によりドアが開状態から閉状態に変わったことを検知すると、図6のSTEP3をYes側に分岐して次のSTEP4に進み、タイマー手段5の計時動作をスタートさせる。この時、先に別の作業を行っていてタイマー手段5が計時動作状態であれば計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。そして図6のSTEP5に進む。
そして、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に達する前にドア閉状態でリモコン2が操作された場合は、図6のSTEP5からSTEP6に進んだ後に、STEP6をYes側に分岐して次のSTEP7をYes側に分岐して次のSTEP8に進む。
図6のSTEP8に進んだ場合は、演算制御部6cは、リモコン2の今回の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し且つタイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。そして、図6のSTEP5に戻る。
図6のSTEP8からSTEP5に戻った後で、ドア閉状態でのタイマー手段5の新たに計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に達する前にドア閉状態で再びリモコン2が操作された場合も同様に、図6のSTEP5からSTEP6に進んだ後に、STEP6をYes側に分岐して次のSTEP7をYes側に分岐して次のSTEP8に進み、演算制御部6cは、リモコン2の今回の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し且つタイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。
また、ドア閉状態でリモコン2が操作されない間は、図6のSTEP5をYes側に分
岐して次のSTEP6をNo側に分岐してSTEP5に戻るループを繰り返す。
また、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後で、ドア閉状態でリモコン2が操作された場合は、図6のSTEP5からSTEP6に進んだ後に、STEP6をYes側に分岐して次のSTEP7をNo側に分岐して次のSTEP9に進む。
図6のSTEP9では、演算制御部6cは、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知しているかを確認し、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知していれば、図6のSTEP9をYes側に分岐して次のSTEP8に進み、演算制御部6cは、リモコン2の今回の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し且つタイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。そして、図6のSTEP5に戻る。
図6のSTEP9で、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知していなければ、図6のSTEP9をNo側に分岐して次のSTEP10に進むことになり、リモコン2の操作が無効になる。そして図6のSTEP5に戻る。
図6のSTEP10に進んで、リモコン2の操作が無効になってしまった場合は、ドアを開けた状態で、リモコン2の所定のキーを操作する必要がある(例えば、リモコン2の所定のキーを操作しなければ操作モードに対応する操作有効時間が0分になる)ように構成することが望ましい。
なお、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に対して余裕がある場合で、タイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせたい場合は、ドアを開けてから閉めるまでの間にリモコン2を操作しなくても構わない。この場合は、図6のSTEP5をNo側に分岐して次のSTEP1に戻った後に、STEP2を経由することなくSTEP3をYes側に分岐して次のSTEP4に進む。
そして、ドアが閉じた状態で外部に出したリモコン2を操作する作業が済めば、ドアを再び開けて、リモコン2をドアの裏側に戻し、ドアを開けた状態でのリモコン2を操作する作業も済んでいれば、リモコン2をドアの裏面の所定の取付位置に戻して、ドアを閉め、ドアのシリンダー錠を施錠する。
その後、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後で、悪者が、ドアの一部(例えば、商品展示室の下方に設けられた広告用窓)を破壊して、ドア状態検知手段1がドア開を検知しないようにリモコン2を不正に外部に取り出し、ドア閉状態でリモコン2を操作した場合は、図6のSTEP5からSTEP6に進んだ後に、STEP6をYes側に分岐して次のSTEP7をNo側に分岐して次のSTEP9をNo側に分岐して次のSTEP10に進んで、リモコン2の操作が無効になるので、不正に外部に取り出したリモコン2の操作により、自動販売機内の商品を抜き取られる盗難や、自動販売機の商品の販売価格等の設定条件が変更されるイタズラを防止できる。
また、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後で且つ人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知していない場合は、ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しなければ操作モードに対応する操作有効時間が0分になるように構成していれば、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後では、悪者が、リモコン2を不正に外部に取り出し、ドア閉状態でリモコン2を操作する前に、ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態をつくれたとしても、そのドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態でリモコン2の所定のキーを操作することができなければ、操作モードに対応する操作有効時間が0分になる。
そのため、この場合は、ドア状態検知手段1がドアの開状態から閉状態への変化を検知するようにドアを開け閉めしてタイマー手段5の計時動作を再スタートさせることができても、図6のSTEP5からSTEP6に進んだ後に、STEP6をYes側に分岐して次のSTEP7をNo側に分岐して次のSTEP9をNo側に分岐して次のSTEP10に進み、リモコン2の操作が無効になるので、不正に外部に取り出したリモコン2の操作により、自動販売機内の商品を抜き取られる盗難や、自動販売機の商品の販売価格等の設定条件が変更されるイタズラを防止できる。
以上説明したように本実施の形態の自動販売機の制御装置は、自動販売機のドアが閉められてから、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後で且つ人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から現時点まで連続して検知していない場合は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が無効になってしまう。
したがって、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過したリモコン2の不正操作時まで連続して検知する状況を実現できない悪者は、自動販売機のドアが閉められてから、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しておかない限り)、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作しても、リモコン2(設定手段)の操作が無効になるので、価格設定やフリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定を変更することができず、そのため、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作して自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることができない。
そして、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、通常作業で、最後にドアを閉める直前に行うリモコン2(設定手段)の操作(操作モード)が決まっていれば、その最後にドアを閉める直前に行うリモコン2(設定手段)の操作の操作モードに対応する操作有効時間を、比較的短くしておくことにより、悪者が、リモコン2(設定手段)を不正操作できる時間を短くすることができる。
または、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、操作有効時間が比較的短い設定手段の操作(操作モード)を、最後にドアを閉める直前に行うようにすることにより、悪者が、リモコン2(設定手段)を不正操作できる時間を短くすることができる。
そして、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、作業を終えても、最後にドアを閉めてから、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過するまでは、自動販売機を監視可能な場所から離れず、人感センサー7(人検知手段)の検知範囲に人がいないのを確認してから自動販売機を監視可能な場所から離れるようにすれば、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作して自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることを、より確実に防止できる。
また、本実施の形態の自動販売機の制御装置は、自動販売機のドアが閉められてから、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知していなければ、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が(操作者が誰であっても)無効になり、また、ドアが閉められた後でリモコン2(設定手段)での最後の有効な操作が行われてから、(ドアを閉めた後のリモコン2(設定手段)の最後の有効な操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知していなければ、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が(操作者が誰であっても)無効になる。
しかしながら、操作モード毎の操作有効時間を、通常の作業手順や、通常の作業手順における前回の操作から今回の操作までの間隔を考慮して、予め適切に設定しておけば、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、リモコン2(設定手段)の次の操作を有効にするために、ドアを開け閉めする手間(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作する手間)、操作有効時間を長めに設定し直す手間、操作有効時間の開始時間をリセットするための操作を行う手間などが増えることを防ぐことができ、作業効率の悪化を抑制できる。
また、本実施の形態の自動販売機の制御装置は、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知している間は、ドアが閉められてから、(ドアを閉める前の設定手段(リモコン)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後であっても、リモコン2(設定手段)の操作が有効になるので、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、リモコン2(設定手段)の次の操作を有効にするために、ドアを開け閉めする手間、操作有効時間を長めに設定し直す手間、操作有効時間の開始時間をリセットするための操作を行う手間などが増えることを防ぐことができ、実施の形態1よりも、自動販売機の管理者(またはサービスマン)の作業効率の悪化を抑制できる。
なお、人感センサー7(人検知手段)が人を検知可能な範囲が、自動販売機の管理者(またはサービスマン)の作業範囲を考慮した適切な範囲であれば(適切な範囲にしておけば)、人感センサー7(人検知手段)が、ドアが閉状態になった直後から自動販売機の管理者(またはサービスマン)ではない人を検知してしまったことを原因として、悪者にリモコン2(設定手段)の不正操作による盗難やイタズラをさせてしまうことを、防止でき
る。
なお、ドアが閉状態で有効なリモコン2(設定手段)の操作が行われたことによりタイマー手段5の計時動作を再スタートさせて(図6のSTEP8が行われて)、その後に図6のSTEP9に進む場合は、ドアが閉状態でタイマー手段5の計時動作を再スタートさせた時点から、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、連続して検知していれば、図6のSTEP9をYes側に分岐して、図6のSTEP8に進むようにすれば、更に自動販売機の管理者(またはサービスマン)の作業効率の悪化を抑制できる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4による自動販売機の制御装置の機能ブロック図である。
図8は、同実施の形態の自動販売機の制御装置の動作を示すフローチャートである。
図7に示すように、本実施の形態の自動販売機の制御装置は、自動販売機本体の前面に設けられたドアの開閉状態を検知するドア状態検知手段1と、操作することにより自動販売機の各種設定、設定変更、各種テストを実施することができる設定手段としてのリモコン2と、リモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知する操作モード検知手段3と、操作モード毎の操作有効時間を記憶する操作有効時間記憶手段4と、タイマー手段5と、演算制御部6dと、自動販売機本体または前記ドアから所定範囲内に人がいることを検知する人感センサー7(人検知手段)を備えている。
本実施の形態は、実施の形態2の構成に、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを検知する人感センサー7(人検知手段)を追加し、実施の形態2における演算制御部6bの替わりに、演算制御部6bの機能に加えて、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知している間は、リモコン2の操作を有効とする機能を備えた演算制御部6dを用いたものであり、その他の構成は、実施の形態2と同様である。
本実施の形態における自動販売機は、缶、PETボトル等の容器に入った飲料を販売する一般の飲料自動販売機と同様に、前面を開口した商品収納室に商品を収納する商品収納コラムを多数配設した自動販売機本体と、この自動販売機本体の前面開口部を開閉可能に自動販売機本体の前面にヒンジを回動軸として開閉自在に取り付けられたドアを有している。
そして、ドアの前面には、目視確認し易い箇所に複数の商品見本が並べられた商品展示室、商品見本に対応して配設された商品選択ボタン、比較的右寄りに硬貨投入口と紙幣投入口及び電子マネー用リーダーライター、商品展示室の下方に広告用窓と商品取出口が設けられている。
また、ドアの裏面には、操作することにより自動販売機の各種設定、設定変更、各種テストを実施することができる有線のリモコン2が取り外し可能に取り付けられている。
そして、本実施の形態の自動販売機においても、自動販売機の初期設定をする時や旧商品から新商品に販売する商品を替える時には、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が商品選択ボタンを押すことで、商品収納コラムから払い出した商品が、その商品見本と対応するように、リモコン2を操作して設定作業を行う。
商品選択ボタンと商品収納コラムとの対応関係を設定する作業は、通常、所定のリモコ
ン2の操作を行って、フリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定として、金銭を投入せずに、商品選択ボタンを押して、その商品選択ボタンに対応する商品収納コラムから商品を払い出されているかを確認する。
この作業は、まずドアを開けた状態で、リモコン2を、ドアの裏面から取り外すとともにドアの下部に形成された商品取出口などを通して外部に取り出し、この後、自動販売機のドアを閉じて、商品が商品取出口に払出可能な状態とし、リモコン2から所定の操作を行う。
なお、本実施の形態の自動販売機においても、リモコン2から別の所定の操作を行って、各商品の販売価格を変更したり、ホット商品やコールド商品を収納する商品収納室の冷温設定を変更したり、商品収納室に設けられる商品収納コラムの設定を変更したりすることもできる。
本実施の形態における演算制御部6dは、ドア状態検知手段1がドア開状態を検知している時にリモコン2が操作されたことを検知すると、リモコン2の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し且つタイマー手段5が停止状態であれば計時動作をスタートさせ、タイマー手段5が計時動作状態であれば計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。
そして、本実施の形態における演算制御部6dは、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達した後でドア状態検知手段1によりドアが開状態から閉状態に変わったことを検知した場合は、ドア閉状態でのリモコン2の操作を無効とする。
また、本実施の形態における演算制御部6dは、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドア状態検知手段1によりドアが開状態から閉状態に変わったことを検知した場合は、タイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせ、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に達した後は、ドア閉状態でのリモコン2の操作を無効とする。
また、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に達する前にドア閉状態でリモコン2が操作されたことを検知すると、リモコン2の今回の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し且つタイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。
また、本実施の形態における演算制御部6dは、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知している間は、リモコン2の操作を有効とする。
以上のように構成された本実施の形態の自動販売機の制御装置について、以下その動作を図8のフローチャートを参照しながら説明する。
自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、リモコン2を用いて自動販売機の各種設定、設定変更、各種テストを実施する場合は、自動販売機のドアのシリンダー錠を開錠した後、ドアを開いて、ドアの裏面に取り付けられた有線のリモコン2をドアから取り外して、リモコン2の複数のキーを、作業に応じた所定の手順で操作する。
ドアが開いている状態で、リモコン2の操作を開始するためのリモコン2の所定のキーを操作すると、図8のSTEP1をYes側に分岐して次のSTEP2に進み、演算制御部6dは、リモコン2のキー操作を有効とすると共に、操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し、タイマー手段5の計時動作をスタートさせる。この時、先に別の作業を行っていてタイマー手段5が計時動作状態であれば計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。そして図8のSTEP3に進む。
商品選択操作をした商品選択ボタンに対応する商品収納コラムから正常に商品が払い出されるかテスト(確認)する場合は、ドアの下部に形成された商品取出口などを通してリモコン2を外部に取り出した後で、自動販売機のドアを閉じて、商品が商品取出口に払出可能な状態とし、フリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定となるようにリモコン2から所定の操作を行う。
なお、自動販売機のドアを閉めるのは、リモコン2の操作を開始するためのリモコン2の所定のキーを操作した後、または、別の作業でリモコン2のキー操作をした後とする。
ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドアを閉めた場合は、演算制御部6dが、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドア状態検知手段1によりドアが開状態から閉状態に変わったことを検知して、図8のSTEP3をYes側に分岐後にSTEP4をYes側に分岐して、タイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせ(図8のSTEP5)、図8のSTEP6に進む。
そして(STEP6に進んだ後で)、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に達する前にドア閉状態でリモコン2が操作された場合は、図8のSTEP6からSTEP7に進んだ後に、図8のSTEP7をYes側に分岐して次のSTEP8をYes側に分岐して次のSTEP9に進む。
図8のSTEP9に進んだ場合は、演算制御部6dは、リモコン2の今回の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し且つタイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。そして、図8のSTEP6に戻る。
図8のSTEP9からSTEP6に戻った後で、ドア閉状態でのタイマー手段5の新たに計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に達する前にドア閉状態で再びリモコン2が操作された場合も同様に、図8のSTEP6からSTEP7に進んだ後に、STEP7をYes側に分岐して次のSTEP8をYes側に分岐して次のSTEP9に進み、演算制御部6dは、リモコン2の今回の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し且つタイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。
また、ドア閉状態でリモコン2が操作されない間は、図8のSTEP6をYes側に分岐して次のSTEP7をNo側に分岐してSTEP6に戻るループを繰り返す。
また、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後で、ドア閉状態でリモコン2が操作された場合は、図8のSTEP6から
STEP7に進んだ後に、STEP7をYes側に分岐して次のSTEP8をNo側に分岐して次のSTEP10に進む。
図8のSTEP10では、演算制御部6dは、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知しているかを確認し、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知していれば、図8のSTEP10をYes側に分岐して次のSTEP9に進み、演算制御部6dは、リモコン2の今回の操作を有効とすると共に操作モード検知手段3によりリモコン2がどの操作モードで使用されているかを検知し且つタイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせる。そして、図8のSTEP6に戻る。
図8のSTEP10で、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知していなければ、図8のSTEP10をNo側に分岐して次のSTEP11に進むことになり、リモコン2の操作が無効になる。そして図8のSTEP6に戻る。
図8のSTEP11に進んで、リモコン2の操作が無効になってしまった場合は、ドアを開けた状態で、リモコン2の所定のキーを操作する必要がある(例えば、リモコン2の所定のキーを操作しなければ操作モードに対応する操作有効時間が0分になる)ように構成することが望ましい。
なお、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間に対して余裕がある場合で、タイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせたい場合は、ドアを開けてから閉めるまでの間にリモコン2を操作しなくても構わない。この場合は、図8のSTEP6をNo側に分岐して次のSTEP1に戻った後に、STEP2を経由することなくSTEP3をYes側に分岐して次のSTEP4に進む。
本実施の形態では、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達した後でドア状態検知手段1によりドアが開状態から閉状態に変わったことを検知した場合(図8のSTEP3をYes側に分岐後にSTEP4をNo側に分岐する場合)は、ドア閉状態でリモコン2を操作しても、図8のSTEP12をYes側に分岐後にSTEP13をYes側に分岐してSTEP14に進み、ドア閉状態でのリモコン2の操作は無効になる。
この場合、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達した後でドアを閉めた(図8のSTEP4をNo側に分岐した)ことにより、ドア閉状態でのリモコン2の操作が無効になった後で、ドア閉状態でのリモコン2の操作を有効にするには、ドアを開いて(図8のSTEP12をNo側に分岐させて)、ドアが開いている状態で、リモコン2の所定のキーを操作して(図8のSTEP1をYes側に分岐させて次のSTEP2で)、タイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせてから、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドアを閉める(図8のSTEP3とSTEP4をYes側に分岐させる)必要がある。
そして、ドアが閉じた状態で外部に出したリモコン2を操作する作業が済めば、ドアを再び開けて、リモコン2をドアの裏側に戻し、ドアを開けた状態でのリモコン2を操作する作業も済んでいれば、リモコン2をドアの裏面の所定の取付位置に戻して、ドアを閉め、ドアのシリンダー錠を施錠する。
自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、ドアを閉める前のリモコン2の最後の有効な操作から所定時間を経過した後に自動販売機のドアを閉めた場合は、図8のSTEP4をNo側に分岐するため、悪者が、ドアの一部(例えば、商品展示室の下方に設けられた広告用窓)を破壊して、リモコン2を不正に外部に取り出し、ドア閉状態でリモコン2を操作した場合でも、ドアを開いて(図8のSTEP12をNo側に分岐させて)、ドアが開いている状態で、リモコン2の所定のキーを操作して(図8のSTEP1をYes側に分岐させて次のSTEP2で)、タイマー手段5の計測した時間をリセットして計時動作を再スタートさせてから、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドアを閉めない限り、ドア閉状態でのリモコン2の操作が無効になるので、不正に外部に取り出したリモコン2の操作により、自動販売機内の商品を抜き取られる盗難や、自動販売機の商品の販売価格等の設定条件が変更されるイタズラを防止できる。
また、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、ドアを閉める前のリモコン2の最後の有効な操作から所定時間以内に自動販売機のドアを閉めた場合であっても、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後で、悪者が、ドアの一部(例えば、商品展示室の下方に設けられた広告用窓)を破壊して、ドア状態検知手段1がドア開を検知しないようにリモコン2を不正に外部に取り出し、ドア閉状態でリモコン2を操作した場合は、図8のSTEP6からSTEP7に進んだ後に、STEP7をYes側に分岐して次のSTEP8をNo側に分岐して次のSTEP10をNo側に分岐して次のSTEP11に進んで、リモコン2の操作が無効になるので、不正に外部に取り出したリモコン2の操作により、自動販売機内の商品を抜き取られる盗難や、自動販売機の商品の販売価格等の設定条件が変更されるイタズラを防止できる。
また、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後で且つ人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知していない場合は、ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しなければ操作モードに対応する操作有効時間が0分になるように構成していれば、ドア閉状態でのタイマー手段5の計測した時間が操作有効時間記憶手段4から読み出した(操作モード検知手段3により最近検知した)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後では、悪者が、リモコン2を不正に外部に取り出し、ドア閉状態でリモコン2を操作する前に、ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態をつくれたとしても、そのドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態でリモコン2の所定のキーを操作することができなければ、操作モードに対応する操作有効時間が0分になる。
そのため、この場合は、ドア状態検知手段1がドアの開状態から閉状態への変化を検知するようにドアを開け閉めしてタイマー手段5の計時動作を再スタートさせることができても、図8のSTEP6からSTEP7に進んだ後に、STEP7をYes側に分岐して次のSTEP8をNo側に分岐して次のSTEP10をNo側に分岐して次のSTEP11に進み、リモコン2の操作が無効になるので、不正に外部に取り出したリモコン2の操作により、自動販売機内の商品を抜き取られる盗難や、自動販売機の商品の販売価格等の設定条件が変更されるイタズラを防止できる。
以上説明したように本実施の形態の自動販売機の制御装置は、自動販売機のドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間を経過した後に自動販売機のドアが閉められた場合は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知
手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2(設定手段)の所定のキーを操作して、タイマー手段5の計時動作を再スタートさせてから、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドアを閉めておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が無効になってしまう。
したがって、悪者は、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間を経過した後に自動販売機のドアが閉められていた場合は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2(設定手段)の所定のキーを操作して、タイマー手段5の計時動作を再スタートさせてから、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドアを閉めておかない限り)、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作しても、リモコン2(設定手段)の操作が無効になるので、価格設定やフリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定を変更することができず、そのため、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作して、自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることができない。
言い換えると、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、作業の最後のリモコン2(設定手段)を操作してから所定時間を経過した後に自動販売機のドアを閉めるようにすれば、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作して自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることを、より確実に防止できる。
また、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアが閉められていた場合であっても、自動販売機のドアが閉められてから、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後で且つ人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から現時点まで連続して検知していない場合は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が無効になってしまう。
したがって、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過したリモコン2の不正操作時まで連続して検知する状況を実現できない悪者は、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアが閉められてから、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しておかない限り)、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作しても、リモコン2(設定手段)の操作が無効になるので、価格設定やフリーベンド(金銭投入なしに商品提供許可)設定を変更することができず、そのため、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作して自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることができない。
そして、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、通常作業で、最後にドアを閉める直前に行うリモコン2(設定手段)の操作(操作モード)が決まっていれば、その最後にドアを閉める直前に行うリモコン2(設定手段)の操作の操作モードに対応する操作有効時間を、比較的短くしておくことにより、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアを閉めた場合における、悪者が、リモコン2(設定手段)を不正操作できる時間を短くすることができる。
または、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、操作有効時間が比較的短いリモコン2(設定手段)の操作(操作モード)を、最後にドアを閉める直前に行うようにすることにより、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアを閉めた場合における、悪者が、リモコン2(設定手段)を不正操作できる時間を短くすることができる。
そして、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアを閉めて作業を終えても、作業を終えるドア閉操作から、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過するまでは、自動販売機を監視可能な場所から離れず、人感センサー7(人検知手段)の検知範囲に人がいないのを確認してから自動販売機を監視可能な場所から離れるようにすれば、ドア閉状態でリモコン2(設定手段)を操作して自動販売機内の商品を抜き取る等の盗難やイタズラをすることを、より確実に防止できる。
また、本実施の形態の自動販売機の制御装置は、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間を経過した後に自動販売機のドアが閉められた場合は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2(設定手段)の所定のキーを操作して、タイマー手段5の計時動作を再スタートさせてから、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドアを閉めておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が(操作者が誰であっても)無効になる。
しかしながら、この所定時間を、予め適切に設定しておけば、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、リモコン2(設定手段)の次の操作を有効にするために、ドア開状態でリモコン2(設定手段)を操作して所定時間の開始時間をリセットする手間などが増えることを防ぐことができ、作業効率の悪化を抑制できる。
また、本実施の形態の自動販売機の制御装置は、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間以内に自動販売機のドアが閉められた場合は、ドアが閉められてから、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知していなければ、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が(操作者が誰であっても)無効になり、また、ドアが閉められた後でリモコン2(設定手段)での最後の有効な操作が行われてから、(ドアを閉めた後のリモコン2(設定手段)の最後の有効な操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後は、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知していなければ、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作しておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が(操作者が誰であっても)無効になる。
しかしながら、操作モード毎の操作有効時間を、通常の作業手順や、通常の作業手順における前回の操作から今回の操作までの間隔を考慮して、予め適切に設定しておけば、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、リモコン2(設定手段)の次の操作を有効にするために、ドアを開け閉めする手間(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2の所定のキーを操作する手間)、操作有効時間
を長めに設定し直す手間、操作有効時間の開始時間をリセットするための操作を行う手間などが増えることを防ぐことができ、作業効率の悪化を抑制できる。
したがって、本実施の形態の自動販売機の制御装置は、ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作から所定時間を経過した後に自動販売機のドアが閉められた場合は、再びドアを開く操作をしない限り(ドアを開けた(ドア状態検知手段1がドアの開状態を検知している)状態で、リモコン2(設定手段)の所定のキーを操作して、タイマー手段5の計時動作を再スタートさせてから、ドア開状態でのタイマー手段5の計測する時間が所定時間に達する前にドアを閉めておかない限り)、ドア閉状態でのリモコン2(設定手段)の操作が無効になるように構成したので、実施の形態1よりも自動販売機の管理者(またはサービスマン)のリモコン2(設定手段)の操作の作業効率を若干悪化させる可能性があるが、実施の形態1よりも悪者のリモコン2(設定手段)の不正操作による盗難やイタズラを防止する効果を高めることができる。
なお、所定時間を各操作モードで同一にせずに、操作モード毎に所定時間を、通常の作業手順や、通常の作業手順における前回の操作から今回の操作までの間隔を考慮して、それぞれ予め適切に設定すれば、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、リモコン2(設定手段)の次の操作を有効にするために、ドア開状態でリモコン2(設定手段)を操作して所定時間の開始時間をリセットする手間などが増えることを防ぐことができ、作業効率の悪化を抑制できる。
また、本実施の形態の自動販売機の制御装置は、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、ドアが閉状態になった直後から連続して検知している間は、ドアが閉められてから、(ドアを閉める前のリモコン2(設定手段)の最後の操作の)操作モードに対応する操作有効時間を経過した後であっても、リモコン2(設定手段)の操作が有効になるので、自動販売機の管理者(またはサービスマン)が、リモコン2(設定手段)の次の操作を有効にするために、ドアを開け閉めする手間、操作有効時間を長めに設定し直す手間、操作有効時間の開始時間をリセットするための操作を行う手間などが増えることを防ぐことができ、実施の形態2よりも、自動販売機の管理者(またはサービスマン)の作業効率の悪化を抑制できる。
なお、人感センサー7(人検知手段)が人を検知可能な範囲が、自動販売機の管理者(またはサービスマン)の作業範囲を考慮した適切な範囲であれば(適切な範囲にしておけば)、人感センサー7(人検知手段)が、ドアが閉状態になった直後から自動販売機の管理者(またはサービスマン)ではない人を検知してしまったことを原因として、悪者に設定手段(リモコン)の不正操作による盗難やイタズラをさせてしまうことを防止できる。
なお、ドアが閉状態で有効なリモコン2(設定手段)の操作が行われたことによりタイマー手段5の計時動作を再スタートさせて(図8のSTEP9が行われて)、その後に図8のSTEP10に進む場合は、ドアが閉状態でタイマー手段5の計時動作を再スタートさせた時点から、人感センサー7(人検知手段)が、自動販売機本体またはドアから所定範囲内に人がいることを、連続して検知していれば、図8のSTEP10をYes側に分岐して、図8のSTEP9に進むようにすれば、更に自動販売機の管理者(またはサービスマン)の作業効率の悪化を抑制できる。