JP2014224476A - シール構造及びポンプ装置 - Google Patents

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Takuma Ikenobo
太久磨 池防
悠紀 福田
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悠紀 福田
岩田 健二
Kenji Iwata
健二 岩田
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Abstract

【課題】簡単な構成で、シール部材のはみ出し及びケーシング間の隙間の発生を防止可能なシール構造及びポンプ装置を提供すること。【解決手段】ポンプ装置1に設けられるシール構造17は、円環状に形成されたシール部材92と、ポンプ装置1の互いに接続される一対のケーシング32,14,15,16の一方の端部に設けられた円筒状の第1係合部55、ケーシング32,14,15,16の他方の端部に設けられ、第1係合部55の内周面及び端面55aに当接する第2係合部56、第2係合部56に隣接して設けられ、その軸心方向の長さが、シール部材92の軸心方向の長さよりも長い円筒状の溝部95、並びに、第1係合部55の内周面に設けられ、溝部95の端面95aと対向する端面96aが形成された円環状の突起部96を具備し、第1係合部55の内周面、溝部95及び突起部96により形成された、シール部材92を収納するシール溝91と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ケーシングを密封するシール構造及びポンプ装置に関する。
現在、回転軸を軸受部材で支持するポンプ装置が知られている。例えば、このようなポンプ装置として、深井戸内等の水中で水や温泉水、海水等を揚水する、水中ポンプが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなポンプ装置として、回転軸に所定の間隔で複数のインペラを固定し、これらインペラをケーシング内にそれぞれ収納することで、ポンプ部が多段に連結される、所謂多段ポンプも知られている。
なお、特許文献1に記載される深井戸用水中ポンプは、温泉等のガスを含有する湯水の揚水に用いられるものであり、インペラの回転軸周辺にガス抜き孔を設ける構成である。なお、ガスの含有が少ない水を揚水するポンプとして、ガス抜き孔を有さないものも知られている。
このようなポンプ装置は、増圧した水が外部に漏洩することを防止するために、ケーシング間にOリングパッキン等のシール部材がシール溝に設けるシール構造を用いることで、密閉空間が形成されている。
実開平6−8791号公報
上述した軸受部材を用いたポンプ装置では、以下の問題があった。即ち、上述したポンプ装置は、シール構造を用いてケーシングの密封を行う構成であるが、増圧した水圧が高圧になると、当該圧力によってシール部材がシール溝から抜け出す、所謂はみ出しが発生する虞があった。シール部材のはみ出しが発生すると、ケーシング間に漏洩が発生する、という問題がある。
このようなシール部材のはみ出しを防止するために、硬質な樹脂材料でシール部材を形成し、水圧によりシール部材の変形を極力防止する構成も知られている。しかし、このような硬質のシール部材を用いた場合には、ケーシング間に配置するシール部材が、ケーシングの組立時において変形せず、ケーシングとシール部材とが干渉し、ケーシング間に微小な隙間が発生する虞がある。特に、ポンプ装置が複数のケーシングを有する多段ポンプである場合に、各ケーシング間に隙間が発生すると、当該隙間の累積によって他の構成品との関係にずれが生じる虞がある。
そこで本発明は、簡単な構成で、シール部材のはみ出し及びケーシング間の隙間の発生を防止可能なシール構造及びポンプ装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明のシール構造及びポンプ装置は、次のように構成されている。
本発明の一態様として、シール構造は、円環状に形成されたシール部材と、ポンプ装置の互いに接続される一対のケーシングの一方の端部に設けられた円筒状の第1係合部、前記ケーシングの他方の端部に設けられ、前記第1係合部の内周面及び端面に当接する第2係合部、前記第2係合部に隣接して設けられ、その軸心方向の長さが、前記シール部材の軸心方向の長さよりも長い円筒状の溝部、並びに、前記第1係合部の内周面に設けられ、前記溝部の端面と対向する端面が形成された円環状の突起部を具備し、前記第1係合部の内周面、前記溝部及び前記突起部により形成された、前記シール部材を収納するシール溝と、を備える。
本発明の一態様として、ポンプ装置は、モータに連結された回転軸と、前記回転軸に固定されたインペラと、互いに係合可能な複数のケーシングと、円環状に形成されたシール部材と、前記ケーシングの一方の端部に設けられた円筒状の第1係合部、前記ケーシングの他方の端部に設けられ、前記第1係合部の内周面及び端面に当接する第2係合部、前記第2係合部に隣接して設けられ、その軸心方向の長さが、前記シール部材の軸心方向の長さよりも長い円筒状の溝部、並びに、前記第1係合部の内周面に設けられ、前記溝部の端面と対向する端面が形成された円環状の突起部を具備し、前記第1係合部の内周面、前記溝部及び前記突起部により形成された、前記シール部材を収納するシール溝と、を備える。
本発明によれば、簡単な構成で、シール部材のはみ出し及びケーシング間の隙間の発生を防止可能なシール構造及びポンプ装置を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るポンプ装置の構成を一部断面で示す側面図。 同ポンプ装置の要部構成を示す断面図。 同ポンプ装置に用いられるケーシングの構成を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係るポンプ装置の構成を一部断面で示す側面図。
以下、本発明の一実施の形態に係るシール構造17を用いたポンプ装置1を、図1乃至図3を用いて説明する。
図1は本発明の一実施の形態に係るポンプ装置1の構成を一部断面で示す側面図、図2は同ポンプ装置1の要部構成、具体的にはポンプ装置1に用いられるポンプケーシング32及びシール構造17の構成を示す断面図、図3はシール構造17の構成を拡大して示す断面図である。なお、図1中、Bはボルトを、Nはナットを、Vは井戸を、Wは井戸水を、それぞれ示している。
図1に示すように、ポンプ装置1は、例えば、井戸Vに配置され、少なくともその一部が井戸V内の流体、例えば井戸水Wの水面下に位置する深井戸用水中ポンプである。ポンプ装置1は、水中モータ(モータ)11と、回転軸12と、ポンプ部13と、吸込ケーシング(ケーシング)14と、中間ケーシング(ケーシング)15と、吐出ケーシング(ケーシング)16と、シール構造17と、固定バンド18と、電気ケーブル19と、を備えている。
水中モータ11は、電気ケーブル19を介して外部電源に接続されている。水中モータ11は、井戸水W中に配置され、ポンプ装置1の最下部に配置される。この水中モータ11は、その駆動軸11aが、例えば継手20等を介して回転軸12に接続される。水中モータ11は、駆動軸11aの回転運動を、継手20を介して回転軸12に伝達させることで、回転軸12を駆動可能に形成されている。
回転軸12は、継手20を介して水中モータ11に接続され、吸込ケーシング14及びポンプ部13内に収納される。回転軸12は、後述するポンプ部13のインペラ31を固定可能に形成されている。なお、回転軸12は、例えば、その外周面、又は、固定されたインペラ31を介してポンプ部13の軸受部材34により軸支される。
より具体的には、回転軸12は、その外周面が被覆部により被覆され、この被覆部が実質的な回転軸12の外面を形成する。被覆部は、例えば、スペーサ及び後述するインペラ31の挿入部31a等により構成され、回転軸12の回転に追従して回転可能に、回転軸12の外周面に固定される。
ポンプ部13は、吸込ケーシング14の上部に複数積層され、その内部に回転軸12を収納可能に形成されている。具体的に説明すると、ポンプ部13は、回転軸12に固定された複数のインペラ31と、インペラ31を収納するポンプケーシング(ケーシング)32と、を備えている。また、ポンプ部13は、インペラ31とポンプケーシング32との間に設けられたライナリング33と、回転軸12とポンプケーシング32との間に設けられた軸受部材34と、を備えている。
また、ポンプ部13は、複数、例えば図1においては2つ積層されたポンプ部13のポンプケーシング32間に、中間ケーシング15が配置される。
インペラ31は、ステンレスや樹脂等で成型される。インペラ31は、その中心に、回転軸12に挿入されるとともに、回転軸12の外表面の一部を覆う挿入部31aが形成される。インペラ31は、円板状のベース部、ベース部の一方の主面に設けられた複数の羽根、及び、この羽根を覆い、且つ、その中央部が挿入部31aよりも大径に開口するシュラウド、を備えている。
挿入部31aは、ベース部と一体に設けられると共に、被覆部として回転軸12の外周面の一部を覆う、ベース部及びシュラウド間の長さよりも長い円筒状に形成されている。なお、この挿入部31aの外周面の一部が、軸受部材34と摺動可能に形成されている。
ポンプケーシング32は、有底の円筒状に形成され、吸込ケーシング14、その一次側及び二次側に位置する中間ケーシング15、又は、その一次側及び二次側に位置するポンプケーシング32を、シール構造17を介して積層可能に形成されている。
具体的には、図2に示すように、ポンプケーシング32は、その略円筒の外郭を形成する外郭部51と、外郭部51の軸心方向の一方側に設けられた案内部52と、を備えている。また、ポンプケーシング32は、外郭部51及び案内部52により、インペラ31を収納する空間である収納部53が形成される。
外郭部51は、その一次側に配置される吸込ケーシング14、中間ケーシング15又はポンプケーシング32と接続する第1係合部55と、その二次側に配置される中間ケーシング15、吐出ケーシング16又はポンプケーシング32と接続する第2係合部56と、そのインペラ31と対向する部位に設けられインペラ31と摺動するライナリング33を嵌合固定する嵌合溝57と、を備えている。外郭部51は、第1係合部55及び第2係合部56を互いに係合させることで、ポンプケーシング32を複数積層可能に形成されている。
第1係合部55は、円筒状に形成され、吸込ケーシング14、中間ケーシング15又はポンプケーシング32に形成された第2係合部56と係合可能に形成されている。第1係合部55は、その内径が、第2係合部56の外径と同一径に形成される。第1係合部55は、その内径が、シール構造17後述するシール部材92と当接可能に、シール部材92の外径と同一又はシール部材92の外径よりも若干小径に形成される。
また、第1係合部55は、その端面55aが、その内周面の延設方向、即ちポンプケーシング32の軸心方向と直交する方向に延設される。第1係合部55は、その内周面の一部、及び、端面55aが第2係合部56と当接可能に形成されている。
第2係合部56は、ポンプケーシング32の端部の外周面が円筒状に切欠することで形成された溝部である。第2係合部56は、その外径が、第1係合部55の内径と略同一径、具体的には同一又は若干小径に形成されるとともに、第1係合部55の端面55aと当接する端面56aを備えている。第2係合部56は、第1係合部55に挿入可能、且つ、第1係合部55の内周面の一部及び端面55aと当接可能に形成されている。
案内部52は、インペラ31の外周部から吐出された水の、二次側への流路を形成する複数のガイドベーン71と、ガイドベーン71を支持するとともに、収納部53に対向する仕切部72と、を備えている。
ガイドベーン71は、外郭部51及び仕切部72に一体に形成されることで、ガイドベーン71間に、ポンプケーシング32の外周側から中央部に向う、収納部53から二次側の収納部53への水の流路を形成する。
仕切部72は、隣接する吸込ケーシング14、中間ケーシング15又はポンプケーシング32と、当該仕切部72が設けられているポンプケーシング32の収納部53によって形成されるインペラ31の収納空間の天井面及び底面を構成する。
仕切部72は、その中央が回転軸12を挿通可能、且つ、軸受部材34を固定可能に開口する円板状に形成されている。また、仕切部72は、その外周側及び中央側の略中間位置から中央側に向ってその厚さが漸次増加して形成される。換言すると、仕切部72は、その中央側が二次側に突出して形成される。
仕切部72は、ガイドベーン71に一体に形成されるとともに、その外周縁が外郭部51の内周面と離間して形成される。換言すると、仕切部72は、その外周縁が外郭部51の内周面と離間することで、その外周縁及び外郭部51の内周面との間に、ガイドベーン71間への水の流路となる開口部72aを形成する。
仕切部72は、その中央部に、軸受取付部75を備えている。軸受取付部75は、仕切部72の中央部に形成され回転軸12及び軸受部材34が挿入される挿入孔76と、挿入孔76の周囲に複数形成され、仕切部72間を貫通する孔部77と、仕切部72の一方の主面であって、且つ、挿入孔76の周囲に形成された座面78と、を備えている。
挿入孔76は、その内径が軸受部材34の後述するブシュ81の外径と略同一径に形成される。孔部77は、挿入孔76の軸心、換言すると、挿入孔76に配置される回転軸12の軸心を中心に等間隔(対称)に複数設けられる。孔部77は、ガイドベーン71間の仕切部72に配置される。
座面78は、挿入孔76側の一部に、軸受部材34の後述する鍔部材82の外径と同一径の内径で、鍔部材82の厚さと同一厚さに窪んで形成され、鍔部材82を支持可能に形成される。
ライナリング33は、嵌合溝57に固定され、インペラ31の吸込口側の外周面と摺動することで、インペラ31及びポンプケーシング32間を密封可能に形成されている。
軸受部材34は、ブシュ81と、ブシュ81に設けられた鍔部材82と、鍔部材82をポンプケーシング32に固定する固定部材83と、を備えている。ブシュ81は、ゴム材(H−NBR)等の樹脂材料で形成されている。ブシュ81は、回転する回転軸12の外周面がその内面と摺動可能に形成されている。ブシュ81は、その外形状が、軸受取付部75の挿入孔76に嵌合又は圧入可能な外径を有して形成される。
鍔部材82は、円環状であって、その内周縁から一方側に筒状に突出して形成された、その断面がL字状に形成された金属部材である。この鍔部材82は、その一部であるブシュ81の軸心方向に沿って筒状に突出する部位がブシュ81内に埋設されるとともに、その他部である円環状の部位が、ブシュ81の径方向に突出することでブシュ81の外周面から延設される。
鍔部材82は、ブシュ81と一体に構成されることで、ブシュ81の鍔を形成する。鍔部材82は、ブシュ81から突出する部位が座面78と当接することで、軸受取付部75の挿入孔76に挿入されたブシュ81が軸受取付部75に支持される。
固定部材83は、例えば、リベットであって、孔部77に挿入可能、且つ、挿入することで、鍔部材82を座面78に固定可能に形成されている。
吸込ケーシング14は、水中モータ11の上部に設けられ、ポンプ部13の最下段に接続される。吸込ケーシング14は、略円筒状に形成される。吸込ケーシング14は、その下部に設けられ、水中モータ11とボルトB等により組み付く組付座21と、組付座21の上部に設けられた吸込口22と、上端部(上端側)の外周縁に設けられ、ポンプケーシング32の第2係合部56と同一構成の第2係合部56と、を備えている。
中間ケーシング15は、インペラ31を収納せず、流体の流路を形成可能に形成される。中間ケーシング15は、ポンプ部13間に配置される。中間ケーシング15は、円筒状又は筒状に形成され、その両端に、ポンプケーシング32の第1係合部55及び第2係合部56と同一構成の第1係合部55及び第2係合部56が形成されている。
吐出ケーシング16は、例えば固定バンド18が固定されるとともに、第1係合部55が形成された下部ケーシング16aと、この下部ケーシング16aにボルトB等により結合され、吐出配管200等に接続されるフランジ部を有する上部ケーシング16bと、を備えている。また、吐出ケーシング16は、上部ケーシング16b内に、逆止弁16cを備えている。
シール構造17は、ポンプケーシング32、吸込ケーシング14、中間ケーシング15及び吐出ケーシング16の互いに係合する第1係合部55及び第2係合部56間に設けられる円環状の空間を構成するシール溝91と、シール溝91に設けられるシール部材92と、を備えている。
シール溝91は、二つのケーシング32,14,15,16が係合することで形成される。シール溝91は、その軸心方向に沿った長さが、シール部材92の軸心方向の長さ、換言するとシール部材92の断面直径(厚さ)よりも長く形成される。
シール溝91は、その各ケーシング32,14,15,16の内側に位置する角部の一方が開口して形成される。また、シール溝91は、第1係合部55及び第2係合部56の異なる方向に延設された2面同士、具体的には、第1係合部55の内周面及び第2係合部56の外周面、並びに、端面55a及び端面56a同士が当接することで、シール溝91の開口と対角上の、各ケーシング32,14,15,16の外側に位置する一方の角部が閉塞されることで形成される。
具体的には、図3に示すように、シール溝91は、第1係合部55と、第2係合部56と、第2係合部56に形成され、第2係合部56よりも小径に形成された円筒状の溝部95と、第1係合部56に形成され、第1係合部56よりも小径に形成された円環状の突起部96と、により構成される。
即ち、ケーシング32,15,16は、その端部の一方の内周形状が、第1係合部55及び突起部96により、端部側が大径の二つの異なる内径で形成された二段形状に形成されている。また、同様に、ケーシング32,14,15は、その端部の一方の外周形状が、第2係合部55及び溝部95により、端部側が小径の二つの異なる外径で形成された二段形状に形成されている。
溝部95は、第2係合部56に隣接して設けられ、その外径が第2係合部56の外周面よりも小径であって、且つ、シール部材92と当接可能にシール部材92の内径と略同一径又はシール部材92の内径よりも若干大径に形成されている。溝部95は、第2係合部56よりもケーシング32、吸込ケーシング14及び中間ケーシング15の端部に設けられる。溝部95は、その軸心方向の長さが、シール部材92の軸心方向の長さ、さらに言えばシール部材92の断面直径(太さ)よりも長く形成される。
また、溝部95は、その軸心に対して直交する方向に延設された第2係合部56と連続する端面95aと、その端部の稜部に形成された面取部95bと、を備えている。端面95aは、シール溝91の側面を形成する。なお、ここで、シール溝91の側面とは、シール溝91の軸心方向の端面である。
突起部96は、第1係合部55の内周面に設けられ、その内径が第1係合部55の内周面よりも大径であって、且つ、シール部材92の内径と略同一に形成される。突起部96は、第1係合部55の軸心に対して直交する方向に延設された第1係合部55と連続する端面96aを備えている。
突起部96は、その端面96aが、第1係合部55の、第1係合部55及び第2係合部56の係合時に、溝部95の端部に配置される。換言すると、突起部96は、ケーシング32、吸込ケーシング14及び中間ケーシング15の端面と面一となる位置に配置される。突起部96は、その端面96aと外周面との稜部が溝部95の面取部95bと所定の間隔を有して離間する。端面96aは、第1係合部55及び第2係合部56の係合時に、溝部95の端面95aと離間して対向可能に形成される。
このようなシール溝91は、第1係合部55及び第2係合部56が係合することで、第1係合部55の内周面の一部、溝部95の内周面、溝部95の端面95a、及び、突起部96の端面96aによって形成される。
シール溝91は、溝部95の面取部95bと突起部96の稜部とが離間することで、その軸心方向の一方の端部側であってその内周側の稜部(角部)が開口し、当該開口によってケーシング32,14,15,16内と連続する。また、シール溝91は、軸心方向の長さが、シール部材92の断面直径よりも長く形成されるとともに、その幅方向の長さが、シール部材92と当接可能に、シール部材92の断面直径と同一又は若干短く形成される。
また、シール溝91は、その開口と対角上である、その軸心方向の他方の端部側であって、その外周側の稜部(角部)が、第1係合部55の内周面及び第2係合部56の外周面並びに第1係合部55の端面55a及び第2係合部56の端面56aが当接することによって閉塞される。即ち、シール溝91は、その内周側の稜部の一方が開口し、当該開口と対角上の他方の稜部が、複数の面同士の当接によって閉塞する構成である。
シール部材92は、その断面直径がシール溝91の幅と同一又はシール溝91の幅よりも若干大径に形成されている。シール部材92は、所謂Oリングと呼ばれるパッキンである。シール部材92は、その外径が、シール溝91(第1係合部55)の内径と略同一、より具体的には、シール溝91の内径と同一又はシール溝91の内径よりも若干大径に形成されている。
シール部材92は、その内径が、シール溝91(溝部95)の外径と略同一、より具体的には、シール溝91の外径と同一又はシール溝91の外径よりも若干小径に形成されている。即ち、シール部材92は、シール溝91に配置されたときに、少なくともその外周面及び内周面の一部がシール溝91の内周面及び外周面と当接可能に形成されている。
固定バンド18は、帯状のバンド部18aと、その両端にナットNにより締結可能に形成されたねじ部18bとを有している。この固定バンド18は、その両端のねじ部18bに締結されたナットNによって、吸込ケーシング14、ポンプケーシング32、中間ケーシング15及び吐出ケーシング16を一体に固定可能に形成されている。
電気ケーブル19は、水中モータ11及び外部電源を接続可能に形成され、水中モータ11に電力を供給可能に形成されている。電気ケーブル19は、防水性を有して形成される。
このように構成されたポンプ装置1によれば、シール溝91の軸心方向の長さをシール部材92の断面直径よりも長くすることで、シール溝91に配置されたシール部材92を、シール溝91及びシール部材92の軸心方向で変形させない構成となる。即ち、シール溝91は、その軸心方向、換言すると、ケーシング32,14,15,16の係合方向で、ケーシング32,14,15,16の係合時にシール溝91の側面(端面95a,96a)とシール部材92とが干渉することを防止可能となる。これにより、ケーシング32,14,15,16間にシール部材92が干渉することによるケーシング32,14,15,16間の隙間が発生を防止することが可能となる。
このように、ケーシング32,14,15,16間に隙間が発生することを防止可能とすることで、ポンプ装置1は、各構成品の配置関係を所定の関係とすることが可能となり、結果、組立て時の各構成品の調整が不要となり、容易にポンプ装置1を組立てることが可能となる。
また、ポンプ装置1を、複数のポンプ部13を有する所謂多段ポンプとした場合に、各ケーシング32,14,15,16間に隙間が生じると、隙間の総量が大きくなり、ポンプ装置1の機能の低下となる虞もある。しかし、本実施形態のポンプ装置1は、各ケーシング32,14,15,16間に隙間が生じることを防止可能となり、ポンプ装置1の機能の低下を防止可能となる。
また、ポンプ装置1は、多段ポンプとしても、シール部材92の干渉によるケーシング32,14,15,16間の隙間の発生を防止することで、固定バンド18及びナットNによる締結トルクのトルク管理を容易とすることが可能となる。即ち、シール部材92が干渉して隙間が発生する場合には、シール部材92が変形してケーシング32,14,15,16間の隙間が減少するための、シール部材92が変形する締付トルクにより固定バンド18をナットNで締結する必要がある。しかし、本実施形態のポンプ装置1は、シール部材92の干渉によるケーシング32,14,15,16間の隙間の発生を防止することで、固定バンド18及びナットNのトルク管理は、ナットNが固定バンド18から脱離せず、且つ、各ケーシング32,14,15,16間を固定可能なトルクだけを管理する容易な構成でよい。
シール構造17は、シール溝91を、その内周面及び外周面がシール部材92と当接し、且つ、その対角位置で開口及び閉塞する構成とすることで、第1係合部55及び第2係合部56で係合したケーシング32,14,15,16間は、シール溝91内に配置されたシール部材92により密封される。
また、シール溝91に浸入した水の圧力が高圧の場合には、シール部材92は、水圧によって押圧されて、シール溝91の閉塞部を覆うように、シール溝91の内周面、外周面及び閉塞部に隣接する側面(端面96a)に密着する。これにより、シール溝91に浸入した水の圧力が高圧であっても、第1係合部55及び第2係合部56で係合したケーシング32,14,15,16間は密封される。
また、シール溝91は、その閉塞部が、第1係合部55の内周面及び第2係合部56の外周面、並びに、端面55a及び55bによって、異なる二方向で当接することで閉塞する構成である。このような構成のシール構造17は、第1係合部55及び第2係合部56の互いに当接する面の面積を所定の面積だけ保可能、且つ、異なる方向で当接可能となり、シール部材92が侵入することを極力防止可能となる。また、仮に第1係合部55及び第2係合部56間にシール部材92が侵入しても、当接する方向を二方向とすることで、シール部材92の移動を規制可能となる。
このように、シール構造17は、シール部材92が第1係合部55及び第2係合部56間への侵入を防止可能、且つ、仮に侵入したとしても、第1係合部55及び第2係合部56間から外部に脱離する、所謂シール部材92のはみ出しの防止が可能となる。
また、ポンプ装置1は、各ケーシング32,14,15,16の径方向の位置合せである第1係合部55及び第2係合部56を係合させる簡単な構成で、シール溝91を形成可能であり、容易に組立てすることが可能となる。
上述したように本発明の一実施形態に係るポンプ装置1によれば、シール構造17は、第1係合部55及び第2係合部56を係合させることでシール溝91が形成される簡単な構成でよい。また、ポンプ装置1によれば、シール構造17により、シール部材92のはみ出しを防止可能、且つ、互いに係合するケーシング32,14,15,16間の隙間の発生を防止可能となる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した例では、回転軸12は、その外周面が被覆部であるスペーサ及び挿入部31aにより被覆されている構成としたがこれに限定されない。回転軸12は、被覆部に覆われていない構成であってもよい。この場合には、軸受部材34は、挿入部31aでなく、直接回転軸12を支持する構成であればよい。
また、上述したポンプ装置1は、深井戸用水中ポンプとしてポンプ部13を複数備える多段ポンプを説明したが、これに限定されず、単段ポンプや、陸上に設置されるポンプであってもよい。例えば、図4に示すポンプ装置1Aのように、設置面上に設けられる所謂横置きの単段ポンプであってもよい。以下、図4を用いて、第2の実施形態に係るポンプ装置1Aについて説明する。なお、第2の実施形態に係るポンプ装置1Aのうち、上述した第1の実施形態に係るポンプ装置1と同様の構成には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。図4は、第2の実施形態に係るポンプ装置1Aの構成を一部断面で示す側面図である。
ポンプ装置1Aは、例えば、モータ11と、モータ11の駆動軸11aと継手20を介して接続される回転軸12と、ポンプ部13Aと、シール構造17と、を備えている。ポンプ装置1Aは、所謂横置ポンプであって、設置面に架台10を介してモータ11、回転軸12及びポンプ部13Aが支持される。
ポンプ部13Aは、インペラ31と、インペラ31を収納するポンプ室を構成する一対のケーシング32a,32bにより構成されるポンプケーシング32Aと、を備えている。
ポンプケーシング32Aは、互いに係合する二つのケーシング32a,32b間にシール構造17が設けられる。即ち、ケーシング32a,32bは、一方に第1係合部55及び突起部96が、他方に第2係合部56及び溝部95が、それぞれ設けられ、第1係合部55及び第2係合部56が係合することで、互いに係合する係合部にシール溝91が形成される。このような構成のポンプ装置1Aは、上述したポンプ装置1と同様の効果を有することが可能となる。
また、ポンプ装置は、上述したポンプ装置1,1Aに限定されず、互いに係合する二つ以上のケーシングの係合部にシール構造17が設けられる構成であれば、横置きの多段ポンプであってもよく、また、縦置きの単段ポンプであっても良い。この他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
1…ポンプ装置、11…水中モータ、11a…駆動軸、12…回転軸、13…ポンプ部、14…吸込ケーシング(ケーシング)、15…中間ケーシング(ケーシング)、16…吐出ケーシング(ケーシング)、16a…下部ケーシング(ケーシング)、16b…上部ケーシング、16c…逆止弁、17…シール構造、18…固定バンド、18a…バンド部、19…電気ケーブル、20…継手、22…吸込口、31…インペラ、31a…挿入部、32…ポンプケーシング(ケーシング)、33…ライナリング、34…軸受部材、51…外郭部、52…案内部、53…収納部、55…第1係合部、55a…端面、56…第2係合部、56a…端面、91…シール溝、92…シール部材、95…溝部、95a…端面、95b…面取部、96…突起部、96a…端面、B…ボルト、N…ナット、V…井戸、W…井戸水。

Claims (6)

  1. 円環状に形成されたシール部材と、
    ポンプ装置の互いに接続される一対のケーシングの一方の端部に設けられた円筒状の第1係合部、前記ケーシングの他方の端部に設けられ、前記第1係合部の内周面及び端面に当接する第2係合部、前記第2係合部に隣接して設けられ、その軸心方向の長さが、前記シール部材の軸心方向の長さよりも長い円筒状の溝部、並びに、前記第1係合部の内周面に設けられ、前記溝部の端面と対向する端面が形成された円環状の突起部を具備し、前記第1係合部の内周面、前記溝部及び前記突起部により形成された、前記シール部材を収納するシール溝と、
    を備えることを特徴とするシール構造。
  2. 前記シール溝は、前記溝部及び前記突起部の対向部が開口することを特徴とする請求項1に記載のシール構造。
  3. 前記第1係合部及び第2係合部は、対向する面が当接することを特徴とする請求項1に記載のシール構造。
  4. モータに連結された回転軸と、
    前記回転軸に固定されたインペラと、
    互いに係合可能な複数のケーシングと、
    円環状に形成されたシール部材と、
    前記ケーシングの一方の端部に設けられた円筒状の第1係合部、前記ケーシングの他方の端部に設けられ、前記第1係合部の内周面及び端面に当接する第2係合部、前記第2係合部に隣接して設けられ、その軸心方向の長さが、前記シール部材の軸心方向の長さよりも長い円筒状の溝部、並びに、前記第1係合部の内周面に設けられ、前記溝部の端面と対向する端面が形成された円環状の突起部を具備し、前記第1係合部の内周面、前記溝部及び前記突起部により形成された、前記シール部材を収納するシール溝と、
    を備えることを特徴とするポンプ装置。
  5. 前記シール溝は、前記溝部及び前記突起部の対向部が開口することを特徴とする請求項4に記載のポンプ装置。
  6. 前記第1係合部及び第2係合部は、対向する面が当接することを特徴とする請求項4に記載のポンプ装置。
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