JP2014223627A - 微細気泡発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異物が装置内で詰まることを防止しつつ、十分な量の微細気泡を発生させることができる微細気泡発生装置を提供する。
【解決手段】微細気泡発生装置4は、空気導入部5と、微細気泡生成部7とを備え、微細気泡生成部7は、第1旋回流路14を形成する第1流路形成部10、第1流路形成部10の下流に配置された微細気泡発生部11、第2旋回流路19を形成する第2流路形成部12を備え、第1旋回流路14は、流れる水の旋回径が徐々に小さくなるように形成され、第2旋回流路19は、入口が、第1旋回流路14の入口よりも上流側に配置され、第1流路形成部10の周囲に形成され、第1旋回流路14の入口に第1固定翼23が設けられ、第2旋回流路19の入口に第2固定翼26が設けられ、微細気泡発生部11を通る水と第2旋回流路19を通る水とは、同方向に旋回し、第2旋回流路19を通った水は、微細気泡発生部11を通った水と合流するものである。
【選択図】図3

Description

この発明は、水中に微細気泡を発生させるための装置に関するものである。
微細気泡発生装置は、流体内(例えば、水中)に微細気泡を発生させるための装置である。水中に微細気泡を発生させる手段として、例えば、ベンチュリー式、キャビテーション式、加圧溶解式、旋回流式を採用したものが知られている。
ベンチュリー式の発生手段が搭載された装置には、流路にくびれ部分が設けられる。くびれ部分では、水の流速が上がるため、外部から流路内に空気が取り込まれる。くびれ部分の下流側は、流路の径が大きくなる。このため、流路が広がる部分において圧力が上昇し、流路内の気泡が微細化される。
キャビテーション式の発生手段が搭載された装置では、ポンプ内に、気液混合体が送り込まれる。そして、例えば、超音波振動を与えることにより、キャビテーションを利用して気泡を発生させる。
加圧溶解式の発生手段が搭載された装置では、水が流れる配管に、他の配管を介して、空気を加圧するためのポンプ等が接続される。そして、ポンプによって外部の空気を加圧し、加圧した空気を水中に溶解させる。この装置は大型化するものの、大量の空気を水中に溶解させることができるといった利点がある。
旋回流式の発生手段が搭載された装置では、流路内で旋回水流を形成することにより、内部の空気をせん断破壊し、微細な気泡を発生させる。この方式は、水の流量が小さくても微細な気泡を発生させることができる点において、他の方式よりも優れている。
下記特許文献1には、旋回流式の発生手段が搭載された装置が開示されている。
特許第3127536号公報
旋回流式の発生手段が搭載された装置では、空気をせん断破壊して微細な気泡を発生させるため、水の流速を上げなければならない。流速を上げるために流路を細くすると、異物が装置内に堆積してしまうといった問題があった。また、異物の堆積を防止するために流路の径を大きくすると、十分なせん断力が確保できず、少量の気泡しか発生させることができないといった問題があった。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、その目的は、異物が装置内で詰まることを防止しつつ、十分な量の微細気泡を発生させることができる微細気泡発生装置を提供することである。
この発明に係る微細気泡発生装置は、水中に空気を取り込むための空気導入部と、空気導入部によって水中に取り込まれた空気を微細化させる微細気泡生成部と、を備え、微細気泡生成部は、水が旋回しながら下流に流れる第1旋回流路を形成する第1流路形成部と、第1流路形成部の下流に配置され、第1旋回流路を通過してきた水の中に微細気泡を発生させる微細気泡発生部と、水が第1流路形成部の外側を旋回しながら下流に流れる第2旋回流路を形成する第2流路形成部と、を備え、第1旋回流路は、下流に流れる水の旋回径が徐々に小さくなるように形成され、第2旋回流路は、入口が、第1旋回流路の入口よりも上流側に配置され、第1流路形成部の周囲に環状に形成され、第1流路形成部は、第1旋回流路の入口に設けられた第1固定翼を備え、第2流路形成部は、第2旋回流路の入口に設けられた第2固定翼を備え、第1旋回流路及び微細気泡発生部を通過する水と、第2旋回流路を通過する水とは、同じ方向に旋回し、第2旋回流路を通過した水は、微細気泡発生部の下流で、第1旋回流路及び微細気泡発生部を通過した水と合流するものである。
この発明に係る微細気泡発生装置であれば、異物が装置内で詰まることを防止しつつ、十分な量の微細気泡を発生させることができる。
この発明の実施の形態1における微細気泡発生装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態1における微細気泡発生装置の要部を示す断面図である。 この発明の実施の形態2における微細気泡発生装置の要部の構成を示す図である。 この発明の実施の形態2における微細気泡発生装置の要部を示す断面図である。
添付の図面を参照して、本発明を詳細に説明する。各図において、同一又は相当する部分には、同一の符号を付している。重複する説明については、適宜簡略化或いは省略している。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における微細気泡発生装置の構成を示す図である。図2はこの発明の実施の形態1における微細気泡発生装置の要部を示す断面図である。図2は、図1のA−A矢視を示している。
図1及び図2において、1は水流を形成するためのポンプである。2はポンプ1から下流側に延びる配管である。3はポンプ1の上流側に配置された配管である。ポンプ1が駆動することによって水流が形成され、水(或いは、他の流体)が、配管2及び3の内部を、配管3側から配管2側に向けて流れる。
配管3とポンプ1との間に、微細気泡発生装置4が設けられる。上記ポンプ1を微細気泡発生装置4の一部として構成しても良い。微細気泡発生装置4は、水中に微細な気泡を発生させるための装置である。ポンプ1が駆動して水流が形成されていれば、配管3内を流れてきた水の中に、微細気泡を発生させることができる。微細気泡発生装置4によって発生された微細気泡は、水とともに、配管2の内部に送られる。
微細気泡発生装置4は、例えば、空気導入部5、流入管6、微細気泡生成部7を備える。ポンプ1によって水流が形成されると、水は、空気導入部5、流入管6、微細気泡生成部7の順に、微細気泡発生装置4内を通過する。
空気導入部5は、内部を通過する水の中に、外部の空気を取り込むためのものである。空気導入部5は、本体部8、吸気管9を備える。本体部8は、中央部の径が最も小さく、各端部に接近するにつれて径が徐々に大きくなる筒状を呈する。本体部8は、一端部(上流端)が、配管3に接続される。吸気管9は、一端部が、本体部8の中央部に接続される。
ポンプ1によって水流が形成されると、配管3内の水が、本体部8内に、その一端部側から流入する。本体部8は、上述したように、中央部がくびれた形状を呈する。このため、本体部8の内部を通過する水は、本体部8の中央部を通過する際に流速が上がる。本体部8の中央部において水の流速が上がるため、本体部8の内部が負圧になり、吸気管9から本体部8の内部に空気が取り込まれる。本体部8の他端部(下流端)からは、空気が適度に混ざり合った水(水と空気の混合体)が流出する。
流入管6は、空気導入部5から流出した水(空気導入部5によって空気が取り込まれた水)を、微細気泡生成部7に流入させるための管体である。流入管6は、空気導入部5の下流に配置される。流入管6は、一端部(上流端)が、本体部8の他端部に接続される。流入管6の他端部(下流端)は、微細気泡生成部7に接続される。
微細気泡生成部7は、空気導入部5によって水の中に取り込まされた空気を微細化させるためのものである。微細気泡生成部7は、空気導入部5及び流入管6の下流に配置される。微細気泡生成部7は、例えば、第1流路形成部10、微細気泡発生部11、第2流路形成部12、合流部13を備える。
第1流路形成部10は、第1旋回流路14を形成する。第1旋回流路14は、水を旋回させながら下流に流すための流路である。第1流路形成部10は、下流に流れる水の旋回径が徐々に小さくなるように、第1旋回流路14を形成する。第1流路形成部10は、内部に、先端が切り落とされた円錐形の空間が形成される。第1流路形成部10の内部に形成されたこの空間が、第1旋回流路14である。
第1流路形成部10の内部で適切な旋回水流(螺旋水流)を形成するため、流入管6は、水が第1流路形成部10の内部(第1旋回流路14)にその接線方向から流入するように、他端部が第1流路形成部10に接続される。即ち、流入管6からの水は、円錐形の空間を形成する円錐壁15の内面に沿うように、第1流路形成部10の内部に流入する。また、流入管6の他端部は、円錐形の空間の底面を形成する底面壁16に近接する位置で、第1流路形成部10に接続される。
微細気泡発生部11は、第1旋回流路14を通過してきた水の中に、微細気泡を発生させるためのものである。微細気泡発生部11は、第1流路形成部10の下流に配置される。微細気泡発生部11は、全体として一続きの筒状を呈する。
微細気泡発生部11は、例えば、上流側の第1本体部17と、下流側の第2本体部18とから構成される。
第1本体部17は、中央部の径が最も小さく、各端部に接近するにつれて径が徐々に大きくなる筒状を呈する。第1本体部17は、一端部(微細気泡発生部11の一端部(上流端))が、第1流路形成部10の下流端に接続される。第2本体部18は、所定の長さを有する均一径の筒状を呈する。第2本体部18は、一端部(上流端)が、第1本体部17の他端部(下流端)に接続される。第2本体部18の他端部(微細気泡発生部11の他端部(下流端))は、下流側を向いて開口する。
第2流路形成部12は、第2旋回流路19を形成する。第2旋回流路19は、水を、第1旋回流路14(第1流路形成部10)の外側を旋回させながら下流に流すための流路である。第2流路形成部12は、下流に流れる水の旋回径が徐々に小さくなるように、第2旋回流路19を形成する。第2流路形成部12は、内部に、先端が切り落とされた円錐形の空間が形成される。第1流路形成部10は、第2流路形成部12の内部に配置され、その中心軸が第2流路形成部12の中心軸と一致するように配置される。第1流路形成部10の周囲に形成された第2流路形成部12の内側の空間が、第2旋回流路19である。
第1流路形成部10の円錐壁15と第2流路形成部12の円錐壁20との間に適切な旋回水流(螺旋水流)を形成するため、円錐壁15に、開口21が形成される。第1旋回流路14と第2旋回流路19とは、開口21を介して通じている。本実施の形態では、第1旋回流路14と第2旋回流路19とが、開口21のみを介して通じている場合を示している。開口21は、フィルタ22によって覆われている。フィルタ22は、例えば、小石等が通過できるように、φ2mm以上の孔を多数備えたメッシュ状のもので構成される。
合流部13は、第1旋回流路14(及び、微細気泡発生部11の内部)を通過した水と、第2旋回流路19を通過した水とを合流させるものである。合流部13は、所定の長さを有する均一径の筒状を呈する。合流部13は、一端部(上流端)が、第2流路形成部12の下流端に接続される。また、合流部13の内部に、微細気泡発生部11の第2本体部18が配置される。第2本体部18の他端部は、合流部13の内部で開口する。第2本体部18の中心軸と合流部13の中心軸とは、同一直線上に配置される。合流部13の他端部(下流端)は、ポンプ1に接続される。
次に、上記構成を有する微細気泡発生装置4の動作について説明する。
ポンプ1が駆動すると、配管3側から配管2側に流れる水流が発生する。配管3内の水は、空気導入部5に流入する。水が本体部8を通過する際に、空気が水中に取り込まれる。空気導入部5によって空気が取り込まれた水は、流入管6を通過して、第1流路形成部10の内部に流入する。
水と空気との混合体は、円錐壁15の内面に沿うように、第1流路形成部10の内部に流入する。これにより、第1流路形成部10の内部において、旋回水流が形成される。水とともに第1流路形成部10の内部に流入した空気は、旋回水流が形成されることによってその中心部に集まる。
第1流路形成部10の内部は、下流に向かうに従って徐々に径が小さくなる円錐形状を呈する。このため、第1流路形成部10の内部で形成された旋回水流は、下流に向かうに従って加速され、中心部に集まった空気が、負圧によって下流側に誘引される。
第1流路形成部10の内部(第1旋回流路14)を通過した水は、微細気泡発生部11に流入した後も旋回水流を維持する。水が微細気泡発生部11のくびれ部分を通過する際に圧力が開放され、空気が膨張する。この時、膨張した空気が、旋回水流の内側部分に接触して細かくせん断され、微細気泡が生成される。生成された微細気泡は、水とともに第2本体部18を通過し、合流部13の内部に流入する。
一方、第1流路形成部10の内部に流入した水の一部は、開口21を通過して、第1流路形成部10と第2流路形成部12との間に形成された空間(第2旋回流路19)に流入する。本実施の形態における構成では、空気導入部5によって空気が取り込まれた水は、開口21からのみ第2旋回流路19に流入する。
また、水とともに第1流路形成部10の内部に流入したごみ(例えば、繊維ゴミや髪の毛等の大きな異物)は、第1流路形成部10の内部で発生した旋回水流によって旋回し、円錐壁15の内面に押し付けられながら、下流側に進む。そして、異物は、開口21(フィルタ22)を通過して、第2旋回流路19に流入する。
第2旋回流路19に流入した(異物を含む)水は、円錐壁20の内面に沿うように、第2旋回流路19に流入する。これにより、第1流路形成部10の外側(第2旋回流路19)においても、旋回水流が形成される。第2旋回流路19を流れる水は、下流に向かうに従って旋回径が小さくなり、加速される。このため、第2旋回流路19を流れる水は、旋回水流を維持したまま第2旋回流路19を通過し、合流部13の内部に流入する。即ち、第2旋回流路19を通過した水は、微細気泡発生部11の下流において、第1旋回流路14を通過した水と合流する。
上記構成を有する微細気泡発生装置4であれば、水中の異物が微細気泡発生部11に詰まることはなく、長期に渡って微細気泡の生成量を維持することができる。
第1流路形成部10では、内部に発生した旋回水流を、圧力損失を少なくしつつ旋回径を徐々に小さくして、高速化させる必要がある。このため、円錐壁15の内面は、高密度で円滑な湾曲面で形成される。
微細気泡発生部11では、旋回径が小さくなった水流を配管(第1本体部17)内で開放する。旋回水流は、第1本体部17の内面に沿って広がるため、その水流に乱れは生じない。このため、第1本体部17の内部においてせん断される空気の量を増大させることができ、多くの微細気泡を生成することができる。
また、微細気泡発生装置4では、繊維ゴミや髪の毛等の異物は、開口21を介して第2旋回流路19に押し出され、微細気泡発生部11の下流において、第1旋回流路14を通過した水と合流する。第2旋回流路19は、第1旋回流路14から完全に分離されているため、微細気泡発生部11に進入する異物を大幅に低減させることができる。異物が微細気泡発生部11(特に、第1本体部17の中央部)に詰まることを防止でき、微細気泡の生成量が低下することを、長期に渡って防止することができる。
より多くの異物を第2旋回流路19に流入させるためには、安定した旋回水流が形成されている箇所に開口21を設ける必要がある。開口21は、流入管6から第1流路形成部10の内部に流入した水が、第1流路形成部10の内部において180度以上旋回した後に開口21に到達するように、円錐壁15に形成されていることが好ましい。また、異物が第2旋回流路19で詰まることを防止するため、第1流路形成部10の円錐壁15と第2流路形成部12の円錐壁20との間は、5mm以上の間隔が形成されていることが好ましい。
第2旋回流路19に進入した異物を捕捉するためのフィルタ(図示せず)を、第2流路形成部12に設けても良い。フィルタは、例えば、第2旋回流路19の水流方向に対して直交するように配置される。かかる場合、第2流路形成部12は、縮径する形状を呈していなくても良い。第1流路形成部10の円錐壁15と第2流路形成部12の円錐壁20との間に、異物を堆積させるための十分な間隔を形成することが好ましい。
第2旋回流路19にフィルタを配置する場合、例えば、第2流路形成部12を、第1流路形成部10に対して着脱自在に設ける。かかる構成であれば、第2流路形成部12を第1流路形成部10から取り外すことにより、第2旋回流路19を清掃することができ、フィルタに堆積した異物を定期的に除去することができる。
合流部13の内部では、第1旋回流路14を通過してきた水と、第2旋回流路19を通過してきた水とを、同方向に旋回させた状態で合流させることができる。このため、合流時の水流の乱れを抑制することができ、異物を下流側にスムーズに流すことができる。
ポンプ1には、水とともに空気が流入する。このため、ポンプ1は、空気が流入した場合であっても正常に動作する必要がある。ポンプ1は、例えば、空気及び水の双方を搬送することができる過流式ポンプが好適である。更に、異物が回転翼に絡まないように、ポンプ1に異物トラップ機構を備えることが望ましい。
本実施の形態では、自吸式の空気導入部5について説明した。しかし、空気導入部5よりも下流側の圧損が高いと、本体部8において負圧が形成され難くなり、吸気を行うことができなくなる可能性がある。このため、空気導入部5は、送気ポンプによって空気を供給する構成であっても良い。かかる場合、空気導入部5への水の流入を防止するため、送気ポンプと空気導入部5との間に逆支弁を設けることが好ましい。
また、本実施の形態では、水が、微細気泡発生装置4内を空気導入部5、流入管6、微細気泡生成部7の順に通過する場合について説明した。しかし、これは一例を示すものである。空気導入部5は、負圧が形成されるくびれ部分を備えていれば良いため、例えば、空気導入部5を微細気泡発生部11に形成しても良い。即ち、空気導入部5を、微細気泡発生装置4の上流位置に限定する必要はない。
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2における微細気泡発生装置の要部の構成を示す図である。図4はこの発明の実施の形態2における微細気泡発生装置の要部を示す断面図である。図4は、図3のB−B矢視を示している。
本実施の形態における微細気泡発生装置4は、例えば、空気導入部5、流入管6、微細気泡生成部7を備える。ポンプ1によって水流が形成されると、水は、空気導入部5、流入管6、微細気泡生成部7の順に、微細気泡発生装置4内を通過する。微細気泡生成部7は、例えば、第1流路形成部10、微細気泡発生部11、第2流路形成部12、合流部13を備える。
第1流路形成部10は、第1旋回流路14を形成する。第1旋回流路14は、水を旋回させながら下流に流すための流路である。第1流路形成部10は、下流に流れる水の旋回径が徐々に小さくなるように、第1旋回流路14を形成する。第1流路形成部10は、例えば、固定翼23、円筒壁24、円錐壁25を備える。
固定翼23は、流入管6から流れてきた水を旋回させて、旋回水流を形成するためのものである。固定翼23は、第1旋回流路14の入口に設けられる。固定翼23は、例えば、3枚以上の羽根で構成されたプロペラ形状を呈する。固定翼23には、その中心部に、φ2mm以上の径を有する孔が形成される。この孔は、固定翼23に細かいゴミが詰まることを防止するために設けられたものである。
円筒壁24は、筒状を呈する。円筒壁24は、中心軸が、流入管6からの水流の方向と一致するように配置される。円筒壁24の一端部(上流端)に、固定翼23が設けられる。このため、固定翼23によって旋回された水流が、円筒壁24の内部に流入する。
円錐壁25は、一端部(上流端)が円筒壁24の他端部(下流端)に接続される。円錐壁25は、中心軸が、円筒壁24の中心軸に対して一直線状となるように配置される。円錐壁25は、他端部に向かうに従って径が小さくなるように、円筒壁24の他端部から下流側に延びるように設けられる。円錐壁25の他端部(下流端)は、下流側を向いて開口する。
微細気泡発生部11は、円筒壁24と同径の筒状を呈する。微細気泡発生部11は、一端部(上流端)が円筒壁24の他端部に接続される。微細気泡発生部11は、中心軸が、円筒壁24の中心軸に対して一直線状となるように配置される。微細気泡発生部11は、円錐壁25の周囲を覆うように配置され、他端部(下流端)が、円錐壁25の他端部よりも下流において下流側を向いて開口する。
第2流路形成部12は、第2旋回流路19を形成する。第2旋回流路19は、水を、第1旋回流路14(第1流路形成部10)の外側を旋回させながら下流に流すための流路である。第2流路形成部12は、例えば、固定翼26、円筒壁27を備える。
固定翼26は、流入管6から流れてきた水を旋回させて、旋回水流を形成するためのものである。固定翼26は、第2旋回流路19の入口に設けられる。固定翼26は、固定翼23よりも上流側に配置される。固定翼26は、例えば、3枚以上の羽根を有し、その中心部に、円筒壁24と同径の孔が形成される。
円筒壁27は、円筒壁24よりも大きな径の筒状を呈する。円筒壁27は、中心軸が円筒壁24の中心軸と一致するように配置される。このため、第2旋回流路19の入口は、円筒壁24の周囲に環状に形成される。
円筒壁27の一端部(上流端)に、固定翼26が設けられる。固定翼26は、例えば、複数枚の羽根が円筒壁27の内面から内側に突出するように配置される。固定翼26によって旋回された水流は、円筒壁27と円筒壁24との間に形成された空間(即ち、第2旋回流路19)に流入する。円筒壁27は、第1流路形成部10及び微細気泡発生部11の周囲を覆うように配置される。
合流部13は、円筒壁27と同径の筒状を呈する。合流部13は、中心軸が、円筒壁27の中心軸に対して一直線状となるように配置される。合流部13の一端部(上流端)は、円筒壁27の他端部(下流端)に接続される。合流部13の他端部(下流端)は、ポンプ1に接続される。
次に、上記構成を有する微細気泡発生装置4の動作について説明する。
ポンプ1が駆動すると、配管3側から配管2側に流れる水流が発生する。配管3内の水は、空気導入部5に流入する。水が本体部8を通過する際に、空気が水中に取り込まれる。空気導入部5によって空気が取り込まれた水は、流入管6を通過して、微細気泡生成部7に流入する。
微細気泡生成部7に流入した水と空気との混合体は、固定翼26によって所定の方向に旋回される。これにより、水とともに微細気泡生成部7に流入したごみ(例えば、繊維ゴミや髪の毛等の大きな異物)は、生成された旋回水流によって旋回し、円筒壁27の内面に押し付けられながら、下流側に進む。そして、異物は、円筒壁27と円筒壁24との間、即ち、第2旋回流路19に流入する。
一方、円筒壁27の中心部を流れる水と空気との混合体は、固定翼23によって所定の方向(第2旋回流路19で水が旋回する方向と同じ方向)に旋回される。固定翼23によって生成された旋回水流は、円筒壁24の内部を通過し、円錐壁25の内部に流入する。これにより、固定翼23によって生成された旋回水流は、円錐壁25の内部において下流に向かうに従って加速され、中心部に集まった空気が、負圧によって下流側に誘引される。
旋回水流内の空気は、円錐壁25の下流端で圧力が開放され、膨張する。この時、膨張した空気が、旋回水流の内側部分に接触して細かくせん断され、微細気泡が生成される。生成された微細気泡は、水とともに微細気泡発生部11を通過し、合流部13の内部に流入する。これにより、第1旋回流路14を通過した水と第2旋回流路19を通過した水とが、微細気泡発生部11の下流において合流する。
上記構成を有する微細気泡発生装置4であれば、水中の異物が微細気泡発生部11に詰まることはなく、長期に渡って微細気泡の生成量を維持することができる。
第1流路形成部10では、内部に発生した旋回水流を、圧力損失を少なくしつつ旋回径を徐々に小さくして、高速化させる必要がある。このため、円筒壁24の内面及び円錐壁25の内面は、高密度で円滑な湾曲面で形成される。
微細気泡発生部11では、円錐壁25の下流端において旋回径が小さくなった水流を配管(微細気泡発生部11)内で開放する。旋回水流は、微細気泡発生部11の内面に沿って広がるため、水流に乱れは生じない。このため、微細気泡発生部11の内部においてせん断される空気の量を増大させることができ、多くの微細気泡を生成することができる。
また、微細気泡発生装置4では、繊維ゴミや髪の毛等の異物は、固定翼26によって生成された旋回水流によって外側に押しやられ、第2旋回流路19に流入する。そして、第2旋回流路19を通過した異物を含む水は、微細気泡発生部11の下流において、第1旋回流路14を通過した水と合流する。第2旋回流路19は、第1旋回流路14から完全に分離されているため、第1旋回流路14に進入する異物を大幅に低減させることができる。異物が微細気泡発生部11(或いは、第1流路形成部10の下流端)に詰まることを防止でき、微細気泡の生成量が低下することを、長期に渡って防止することができる。
異物が第2旋回流路19で詰まることを防止するため、円筒壁24及び微細気泡発生部11と円筒壁27との間は、5mm以上の間隔が形成されていることが好ましい。
第2旋回流路19に進入した異物を捕捉するためのフィルタ(図示せず)を、第2流路形成部12に設けても良い。フィルタは、例えば、第2旋回流路19の水流方向に対して直交するように配置される。かかる場合、円筒壁24及び微細気泡発生部11と円筒壁27との間に、異物を堆積させるための十分な間隔を形成することが好ましい。
第2旋回流路19にフィルタを配置する場合、例えば、円筒壁24を、第1流路形成部10に対して着脱自在に設ける。かかる構成であれば、円筒壁24を第1流路形成部10から取り外すことにより、第2旋回流路19を清掃することができ、フィルタに堆積した異物を定期的に除去することができる。
合流部13の内部では、第1旋回流路14を通過してきた水と、第2旋回流路19を通過してきた水とを、同方向に旋回させた状態で合流させることができる。このため、合流時の水流の乱れを抑制することができ、異物を下流側にスムーズに流すことができる。
本実施の形態で開示しなった構成については、実施の形態1で開示した構成と同様である。
1 ポンプ、2,3 配管、4 微細気泡発生装置、5 空気導入部、6 流入管、7 微細気泡生成部、8 本体部、9 吸気管、10 第1流路形成部、11 微細気泡発生部、12 第2流路形成部、13 合流部、14 第1旋回流路、15,20,25 円錐壁、16 底面壁、17 第1本体部、18 第2本体部、19 第2旋回流路、21 開口、22 フィルタ、23,26 固定翼、24,27 円筒壁

Claims (3)

  1. 水中に空気を取り込むための空気導入部と、
    前記空気導入部によって水中に取り込まれた空気を微細化させる微細気泡生成部と、
    を備え、
    前記微細気泡生成部は、
    水が旋回しながら下流に流れる第1旋回流路を形成する第1流路形成部と、
    前記第1流路形成部の下流に配置され、前記第1旋回流路を通過してきた水の中に微細気泡を発生させる微細気泡発生部と、
    水が前記第1流路形成部の外側を旋回しながら下流に流れる第2旋回流路を形成する第2流路形成部と、
    を備え、
    前記第1旋回流路は、下流に流れる水の旋回径が徐々に小さくなるように形成され、
    前記第2旋回流路は、入口が、前記第1旋回流路の入口よりも上流側に配置され、前記第1流路形成部の周囲に環状に形成され、
    前記第1流路形成部は、前記第1旋回流路の入口に設けられた第1固定翼を備え、
    前記第2流路形成部は、前記第2旋回流路の入口に設けられた第2固定翼を備え、
    前記第1旋回流路及び前記微細気泡発生部を通過する水と、前記第2旋回流路を通過する水とは、同じ方向に旋回し、
    前記第2旋回流路を通過した水は、前記微細気泡発生部の下流で、前記第1旋回流路及び前記微細気泡発生部を通過した水と合流する微細気泡発生装置。
  2. 前記第2流路形成部は、前記第2旋回流路を流れるゴミを捕捉するためのフィルタを備えた請求項1に記載の微細気泡発生装置。
  3. 前記第2流路形成部は、前記第1流路形成部に対して着脱自在に設けられた請求項2に記載の微細気泡発生装置。
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