JP2014217803A - 微細気泡発生装置とその発生方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】直径がナノメートルオーダーの微細気泡を確実に、効率よく発生させることができる微細気泡発生装置とその発生方法の提供。【解決手段】本発明の微細気泡発生装置は、吸い込んだ液体5を所定の圧力に加圧して吐出するためのポンプであって、液体の吸込口の近傍に気体6の供給口を設け、羽根車の回転により、液体内に気体の気泡が混合された気液混合流体7を吐出するための気液混合ポンプ10と、気液混合流体が噴射される噴射ノズルを有する直方体状の箱部材であって、内部に3次元の扁平空間を形成し、気液混合流体が噴射ノズルから扁平空間に噴射されるとき気泡の発生、圧壊を行うキャビテーションを起こすとともに、気液混合流体が噴射された噴流体が揺れながら扁平空間内で渦を巻いて流れる渦流とを発生し、気泡の圧壊によるエネルギーと渦流によるせん断力とで、気泡を微細気泡に微細化する噴流式微細気泡発生部30とからなる。【選択図】図1

Description

本発明は、微細気泡を発生するための微細気泡発生装置とその発生方法に関する。さらに詳しくは、直径がナノメートルオーダーの微細気泡(ナノバブル)を発生するための微細気泡発生装置とその発生方法に関する。
近年、ナノバブル(例えば、直径が1マイクロメートル以下の気泡)、マイクロバブル(例えば、発生時の直径が50マイクロメートル以下の気泡)等と呼ばれている微細気泡は、いろいろな優れた特性があることが見出され、各種分野で活用されようとしている。例えば、ナノバブルの特性を発見して、ナノバブルが各種物体の洗浄、汚濁水の浄化等に利用できることを開示したナノバブルの利用方法及び装置に関する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1には、ナノバブルを電気分解法により生成する方法、装置が開示されている。しかしながら、この装置は、超純水製造装置、超音波発生装置、電気分解用電源装置等が必要とし、もっと簡素な構成の装置の開発が要望されていた。そこで、このような微細気泡を発生するための発生装置及び発生方法についても、種々の提案がされている。
例えば、筒状部材、第1端壁部材、第2端壁部材とによって画定される流体旋回室と、流体旋回室内に接線方向から導入する流体導入孔と、中心線方向から流体を吐出する流体吐出孔とを備える気体旋回剪断装置を有した微細気泡発生装置に関する技術が知られている(例えば、特許文献2、3参照)。さらに、一端側が他端側に向けて突出する円錐形状又は円錐台形状の壁体で閉口され、他端側が開口している円筒形スペースを有する容器本体と、気体導入孔と、接線方向に開設された加圧液体導入口とからなる旋回式微細気泡発生装置に関する技術も知られている(例えば、特許文献4参照)。
特開2004−121962号公報 特許第4129290号公報 特許第4118939号公報 特許第4725707号公報
特許文献2、3に記載された微細気泡発生装置は、円筒状の流体旋回室内に生じる旋回流による剪断力で気体を微細化するものである。また、特許文献4に記載された旋回式微細気泡発生装置は、装置容器の開口部である出口から気体が噴出されるとき、噴出と同時に発生する旋回速度差により、気体渦管部が切断されることにより直径10〜20μmの微細気泡が発生されるものである。
一方、微細気泡は、マイクロバブルよりナノバブルのほうが各種特性が優れていると言われている。また、ナノメートルオーダーの微細気泡でも、直径が数百ナノメートルオーダーの微細気泡より、数十ナノメートルオーダーの微細気泡のほうが、いろいろな特性が優れていると言われている。しかしながら、前述した特許文献2〜4に記載された技術は、このような点、例えば直径が数十ナノメートルオーダーの微細気泡を確実に、効率よく発生させるためには、まだ改良改善の余地が残っているものであった。
そのため、従来の直径がナノメートルオーダーの微細気泡より、さらに直径が微小なナノメートルオーダーの微細気泡を発生する方法、装置の開発が要望されている。
本発明の目的は、直径がナノメートルオーダーの微細気泡を確実に、効率よく発生させることができる微細気泡発生装置とその発生方法を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために次の手段をとる。
本発明1の微細気泡発生装置は、吸い込んだ液体を所定の圧力に加圧して吐出するためのポンプであって、前記液体の吸込口の近傍に気体の供給口を設け、羽根車の回転により、前記液体内に前記気体の気泡が混合された気液混合流体を吐出するための気液混合ポンプと、前記気液混合流体が噴射される噴射ノズルを有する直方体状の箱部材であって、内部に3次元の扁平空間を形成し、前記気液混合流体が前記噴射ノズルから前記扁平空間に噴射されるとき気泡の発生、圧壊を行うキャビテーションを起こすとともに、前記気液混合流体が噴射された噴流流体が揺れながら前記扁平空間内で渦を巻いて流れる渦流とを発生し、前記気泡の圧壊によるエネルギーと前記渦流によるせん断力とで、前記気泡を微細気泡に微細化する噴流式微細気泡発生部とからなっている。
本発明2の微細気泡発生装置は、本発明1において、前記液体は水であり、前記気体は空気であり、前記微細気泡は、直径がナノメートルレベルの微細気泡であることを特徴とする。
本発明3の微細気泡発生装置は、本発明2において、前記噴流式微細気泡発生部は、前記扁平空間が、前記空間の概ねの高さをHで、それの概ねの幅をWで表し、前記噴射口の有効直径をD1で表すと、前記噴流は長さ方向に向いて前記空間の概ねの中心線の方向に噴射され、前記渦流の発生条件として、D1<H、且つ、W/H>4であることを特徴とする。
本発明4の微細気泡発生方法は、吸込口から吸い込んだ液体を所定の圧力に加圧して吐出口から吐出するための気液混合ポンプの前記吸込口の近傍に気体供給口を設け、羽根車を回転させることにより、前記気体供給口から供給される空気と前記液体とを混合するとともに、前記液体と前記空気が混合された気液混合流体を吐出口から吐出する工程と、直方体状の部材であって、内部に3次元の扁平空間が形成された噴流式微細気泡発生部の噴射口から前記扁平空間に前記気液混合流体を噴射する工程と、前記気液混合流体が前記噴射口から前記扁平空間内に噴射されるとき気泡の発生、圧壊を行うキャビテーションを起こす工程と、噴射された前記気液混合流体の噴流流体が揺れながら前記扁平空間内で渦を巻いて流れる渦流を発生する工程と、前記気泡の圧壊時のエネルギーと前記渦流によるせん断力とで、前記気泡を微細気泡に微細化する工程とからなる。
本発明の微細気泡発生装置とその発生方法は、気液混合ポンプで発生させた微細気泡を、噴流発生部におけるキャビテーション現象において、気泡が圧壊するときに生じるエネルギーと、噴流発生室内におけるコアンダ効果等による渦流により生じるせん断力とにより、微細気泡をさらに微細化し、従来の微細気泡より、さらに微細化された直径がナノメートルオーダーの微細気泡を確実に、効率よく発生することができる。また、この微細気泡発生装置は、構成が簡素であり、高品質のナノメートルオーダーの微細気泡を信頼性高く発生することができる。
この微細気泡発生装置とその発生方法で発生させた直径がナノメートルオーダーの微細気泡は、被洗浄物の洗浄を従来のものより効果的に行うことができる。例えば、放射性物質(例えば、放射性セシウム)が付着した被洗浄物の除染を行うと従来のものより放射性物質濃度が低下し、確実に除染を行うことができる。
図1は、本発明の実施の形態の微細気泡発生装置の概要を示す構成図である。 図2は、微細気泡発生装置を構成する気液混合ポンプの構成を示す断面図である。 図3は、微細気泡発生装置を構成する噴流式微細気泡発生部の微細気泡発生室における噴流発生原理を模式的に示した正面図である。 図4は、図3をB−B線で切断した断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施の形態の微細気泡発生装置の概要を示す構成図である。図2は、微細気泡発生装置を構成する気液混合ポンプの構成を示す断面図である。図3は、微細気泡発生装置を構成する噴流式微細気泡発生部の微細気泡発生室における噴流発生原理を模式的に示した正面図、図4は、図3をB−B線で切断した断面図である。
図1に示すように、本発明の微細気泡発生装置1は、液体と空気とを混合して吐出するための気液混合ポンプ(渦流ポンプ)10、微細気泡〔例えば、直径がナノメートル(nm)オーダーの微細気泡〕を発生し、微細気泡を気液混合流体に混合するための噴流式微細気泡発生部30、気液混合ポンプ10の流体吐出部21と噴流式微細気泡発生部30の流体入口部との間に設けられる接続流路41、噴流式微細気泡発生部30の流体出口部33側に設けられる送出流路45等から構成されている。なお、この実施の形態の説明では、液体5を水(例えば、水道水)、気体6を空気として説明を行うが、液体5が他の種類の液体、気体6が他の種類の気体であってもよいことはいうまでもない。
接続流路41には、第1圧力調整バルブ42、第1圧力計43が接続されている。第1圧力調整バルブ42は、接続流路41内を流れる気液混合流体(この形態では、気液混合水)7の圧力を所定の圧力P1(例えば、0.5〜0.2MPa)に調整するためのバルブであり、気液混合流体7の圧力は第1圧力計43で確認することができる。送出流路45には、第2圧力調整バルブ46、第2圧力計47が接続されている。第2圧力調整バルブ46は、送出流路45内を流れる微細気泡含有液体(この形態では、微細気泡含有水)8の圧力を所定の圧力P2(例えば、0.4〜0.1MPa)に調整するためのバルブであり、送出流路45内の微細気泡含有液体8の圧力は、第2圧力計47で確認することができる。気液混合流体7の圧力P1は、微細気泡含有液体8の圧力P2より大きくなるように設定されている。
次に、気液混合ポンプである渦流ポンプ10について、図2に基づいて説明を行う。
図2に示されるように、渦流ポンプ10は、液体吸込口20および流体吐出口21を有するポンプ本体11と、ポンプ本体11内に設けられる羽根車14と、空気供給ノズル22等から構成されている。ポンプ本体11内には、環状の昇圧流路16が形成され、この昇圧流路16の入口部17に液体吸込口20が連通形成されている。昇圧流路16の出口部18には、流体吐出口21が連通形成され、昇圧流路16の入口部17と出口部18との間には隔離部19が形成されている。
ポンプ本体11内には、羽根車14が回転可能に嵌合されている。この羽根車14の外周部には、所定ピッチで形成された径方向の小羽根部12と、これらの小羽根部12間の羽根溝部13が設けられている。羽根車14の中心に嵌着された回転軸15を外部に設けられたモータ(図示せず)などで回転することにより、羽根車14の小羽根部12及び羽根溝部13は、羽根車14と同心円の昇圧流路16内を回転する。この羽根車14の回転により、液体吸込口20から水(液体)5が吸い込まれる。
渦流ポンプ10の液体吸込口20には、空気供給ノズル22が挿入されて固定されている。この空気供給ノズル22から供給される空気(気体)6は、昇圧流路16の入口部17から昇圧流路16に流入するように構成されている。
このように、渦流ポンプ10は、ポンプ本体11内に回転可能に嵌合された羽根車14の周囲に環状の昇圧流路16が形成されている。この昇圧流路16の入口部20には、入口部20に対して、空気6を供給する空気供給ノズル22が挿入、固定されている。
空気6が、空気供給ノズル22から渦流ポンプ10内に供給され、この渦流ポンプ10内で空気(気体)6と水(液体)5とが混合撹拌され、水5と空気6とが混合された気液混合水(気液混合流体)7が流体吐出部21から接続流路41に吐出される。
すなわち、渦流ポンプ10の液体吸込口20に吸い込まれた水(液体)5は、羽根車14と共に昇圧流路16をほぼ一周する間に、羽根車14の各羽根溝13内と昇圧流路16との間で渦流となり、昇圧流路16を進むにつれて昇圧されて流体吐出口21から接続流路41に吐出される。このとき、昇圧流路16の入口部17は負圧になり、この入口部17に水5が吸込まれるとともに、空気供給ノズル22から供給された空気6も吸込まれる。この水5と空気6とは、羽根車14と昇圧流路16との間で生じる渦流によって混合攪拌されながら昇圧流路16を移動するので、この過程で水5の中に多量の空気6が混合される。すなわち、水5と空気6とが混合された気液混合水(気液混合流体)7となって流体吐出口21から吐出される。また、水5に混合された空気6は、渦流によるせん断力を受けて微細化された微細気泡〔例えば、直径がマイクロメートル(μm)オーダーの微細気泡〕となっている。
次に、噴流式微細気泡発生部30について説明する。図3、図4に示すように、噴流式微細気泡発生部30は、扁平の直方体状のものである噴流式微細気泡発生箱(以下、微細気泡発生箱と記載)31を備えている。微細気泡発生箱31は、その長手方向が鉛直になるように配置されている。微細気泡発生箱31の一方の面に設けられた流体入口部には、渦流ポンプ10で加圧されるとともに吐出された気液混合水(気液混合流体)7を微細気泡発生箱31内に噴射する噴射口となる噴射ノズル32が固定されている。噴射ノズル32は、噴射口の断面が円筒の環状空間である。
噴流式微細気泡発生部30の本体部を形成する微細気泡発生箱31には、微細気泡発生室31aと、接続流路41に接続される流体入口部と、送出流路45に接続される流体出口部33等が形成されている。微細気泡発生箱31の内部には、区画された微細気泡発生室31aが形成されている。微細気泡発生室31aの内部空間Vは、3次元の箱状の空間で扁平であり、空間の概ねの水平方向の厚さをH、その空間の概ねの幅をW、鉛直方向の長さをLとし、流体入口部に設けられた噴射ノズル32の開口の有効直径をD1とすると、概略「D1<H」、「W/H>4」、且つ、「W<L」の関係にある。噴射ノズル32から噴射された気液混合水(気液混合流体)7は、噴射速度が増加するのに伴い圧力が低下し、圧力が飽和蒸気圧まで減少した結果、液体成分(水成分)が蒸発して気泡が発生するキャビテーションと呼ばれる現象が生じる。この結果、気液混合水7が噴射ノズル32から噴射された噴流水(噴流流体)に、気液混合水7の気泡等を気泡核として、キャビテーション現象による気泡が発生する。その後、飽和蒸気圧まで低下した圧力が、噴流水の下流側で次第に元の圧力に戻り始めると気泡は圧縮され潰れる。この気泡の圧壊した時に発生する高温、高圧のエネルギーが周囲に放射され、このエネルギーにより噴流水内の気泡、微細気泡が微細化し、直径が極めて微小なナノメートル(nm)オーダーの微細気泡(ナノバブル)が生成される。
噴射ノズル32から噴射された気液混合水(気液混合流体)7は、噴流水(噴流流体)となって微細気泡発生室31a内を流動する。噴流水の主噴流34は、鉛直方向で内部空間Vの概ねの中心線の方向に噴射される。主噴流34、34’は、コアンダ効果(噴流が近くの壁に引き寄せられる効果)により、微細気泡発生室31aの壁面のどちらか一方の側に引き寄せられるように湾曲して流れる。また、隅部でも湾曲するように流れるため、噴流水の主噴流34、34’は、渦を巻いて流れる渦流となる。噴流水の主噴流34、34’は、渦流の回転方向が激しく変化し、図3、4に示す主噴流34、34’のような動きの流れになる。微細気泡発生室31の8隅には、コアンダ効果により低圧渦である付着渦流35、35が発生する。従って、微細気泡発生室31には、例えば、図3又は図4に図示したような矢印の方向に、主噴流34、34’の流れ(渦流)が発生することになる。この主噴流34、34’の流れは、一定で安定したものではなく、幅Wの面内で矢印+w方向または矢印−w方向に、かつ、厚さHの面内で矢印+h方向または矢印−h方向に揺れるとともに、渦流の回転方向が激しく変化するような動きの流れになる。
即ち、主噴流34、34’はキャビテーションを起こし、不安定であり揺れながら流れ、渦流が発生することになる。言い換えると、微細気泡発生室31a内では、攪拌力の強い渦流現象が発生し、この渦流は回転方向が激しく変化している。また、これらの主噴流34、34’、付着渦流35、35等の回転方向が激しく変化する噴流は、気液混合水(気液混合流体)7と微細気泡が混合された噴流水に極めて強いせん断力を与える。このせん断力は、微細気泡と噴流水との混合を促進するとともに、微細気泡をせん断し、直径が極めて微小なナノメートル(nm)オーダーの微細気泡(ナノバブル)を生成させる。このような微細化が行われた微細気泡は、例えば、直径が数十ナノメートル以下の微細気泡となり、噴流水に混合されて含有される。この微細気泡含有水(微細気泡含有液体)8は、送出流路45内を流れて貯留等され、所望の場所、所望の目的等で活用される。
このような直径がナノメートルオーダーの微細気泡は、液体(水)中でブラウン運動しながら浮力の影響を受けず、長時間に亘って液体(水)中に含有される。また、この微細気泡含有水(微細気泡含有液体)8は、洗浄作業等に使用すると、微小な隙間の奥まで入り込み、汚れ等の元となる成分を吸着、剥離することで洗浄効果が大幅に向上する。例えば、この微細気泡含有水8で、放射性物質(例えば、放射性セシウム)が付着した被洗浄物の除染を行うと従来のものより放射性物質濃度が低下し、確実に除染を行うことができる。すなわち、直径がナノメートルオーダーの微細気泡は、被洗浄物の洗浄を従来のものより効果的に行うことができる。
以上、本発明の実施の形態について説明を行ったが、本発明はこの実施の形態に限定されることはなく、本発明の目的、趣旨を逸脱しない範囲内での変更が可能なことはいうまでもない。
1…微細気泡発生装置
5…液体(水)
6…気体(空気)
7…気液混合流体(気液混合水)
8…微細気泡含有液体(微細気泡含有水)
10…気液混合ポンプ(渦流ポンプ)
11…ポンプ本体
14…羽根車
30…噴流式微細気泡発生部
31…噴流式微細気泡発生箱
32…噴射ノズル
33…流体出口部
34、34’…主噴流
35…付着噴流
V…内部空間
W…内部空間の幅
H…内部空間の高さ

Claims (4)

  1. 吸い込んだ液体(5)を所定の圧力に加圧して吐出するためのポンプであって、前記液体の吸込口(20)の近傍に気体(6)の供給口を設け、羽根車の回転により、前記液体内に前記気体の気泡が混合された気液混合流体(7)を吐出するための気液混合ポンプ(10)と、
    前記気液混合流体が噴射される噴射ノズルを有する直方体状の箱部材であって、内部に3次元の扁平空間を形成し、前記気液混合流体が前記噴射ノズルから前記扁平空間に噴射されるとき気泡の発生、圧壊を行うキャビテーションを起こすとともに、前記気液混合流体が噴射された噴流流体が揺れながら前記扁平空間内で渦を巻いて流れる渦流とを発生し、前記気泡の圧壊によるエネルギーと前記渦流によるせん断力とで、前記気泡を微細気泡に微細化する噴流式微細気泡発生部(30)と
    からなる微細気泡発生装置。
  2. 請求項1に記載された微細気泡発生装置において、
    前記液体は水であり、前記気体は空気であり、前記微細気泡は、直径がナノメートルレベルの微細気泡である
    ことを特徴とする微細気泡発生装置。
  3. 請求項1または2に記載された微細気泡発生装置において、
    前記噴流式微細気泡発生部は、前記扁平空間が、前記空間の概ねの高さをHで、それの概ねの幅をWで表し、前記噴射口の有効直径をD1で表すと、前記噴流は長さ方向に向いて前記空間の概ねの中心線の方向に噴射され、前記渦流の発生条件として、D1<H、且つ、W/H>4である
    ことを特徴とする微細気泡発生装置。
  4. 吸込口から吸い込んだ液体を所定の圧力に加圧して吐出口から吐出するための気液混合ポンプの前記吸込口の近傍に気体供給口を設け、羽根車を回転させることにより、前記気体供給口から供給される空気と前記液体とを混合するとともに、前記液体と前記空気が混合された気液混合流体を吐出口から吐出する工程と、
    直方体状の部材であって、内部に3次元の扁平空間が形成された噴流式微細気泡発生部の噴射口から前記扁平空間に前記気液混合流体を噴射する工程と、
    前記気液混合流体が前記噴射口から前記扁平空間内に噴射されるとき気泡の発生、圧壊を行うキャビテーションを起こす工程と、
    噴射された前記気液混合流体の噴流流体が揺れながら前記扁平空間内で渦を巻いて流れる渦流を発生する工程と、
    前記気泡の圧壊時のエネルギーと前記渦流によるせん断力とで、前記気泡を微細気泡に微細化する工程と
    からなる微細気泡発生方法。
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