JP2014222369A - Parcor係数量子化方法、装置、プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】PARCOR係数の量子化を行う際に、PARCOR係数が所定ビット数を持つ値として表されているとして、入力されたPARCOR係数の絶対値が大きいほど、最上位ビットから最下位ビットへ向かってより多くの有効ビットを含んで表される値を出力する。
【選択図】図4
Description
従来技術の例としてPARCOR係数を線形量子化した場合を図2に示す。PARCOR係数系列KOに含まれる各PARCOR係数は−1から+1の範囲の実数値を持つ。この各PARCOR係数が16ビットの精度で計算されたとし、各PARCOR係数を32768倍した値を16ビットの符号付き整数で表現すると、各PARCOR係数は-32768から+32767の値を持っていることになる。つまり、-(32768/32768)=-1が16ビットの符号付き整数で表現された-32768に対応し、+(32767/32768)≒+1が16ビットの符号付き整数で表現された+32767に対応する。これら16ビットの符号付き整数表現の値それぞれを4ビットで線形量子化したとする。つまり、PARCOR係数系列KOに含まれる各PARCOR係数を32768倍した値の16ビットの符号付き整数表現を上位4ビットの値だけを残し下位12ビットが0詰めされた値を32768で除算した結果が、量子化済PARCOR係数系列K'Oとなる。量子化済PARCOR係数系列K'Oに含まれる各量子化済PARCOR係数は4ビットの精度の値なので、量子化による誤差は16ビットの精度と比べて大きくなるが、量子化済PARCOR係数系列K'Oに含まれる各量子化済PARCOR係数を表す符号量も4ビットで十分となり、どれだけ粗く量子化するかは量子化誤差と符号量とのトレードオフとなる。
また、本発明は、PARCOR係数の量子化を行う際に、PARCOR係数がRビットの値として表されているとし、Uを1以上{R-(2U-1)}未満を満たす予め定められた整数とし、Vを0以上{R-(2U-1)-U}未満を満たす予め定められた整数として、PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を求め、PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列のうち最上位ビットからUビットを取得し、得られたUビットの値をWとして、PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列のうち最上位ビットから(U+V+W)ビットを取得することを特徴とする。
また、本発明は、PARCOR係数Kの量子化値である量子化済PARCOR係数を得る際に、PARCOR係数KがRビットの値として表されているとし、Uを1以上{R-(2U-1)}未満を満たす予め定められた整数とし、Vを0以上{R-(2U-1)-U}未満を満たす予め定められた整数として、PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を求め、絶対値Lを表すビット列のうちの最上位ビットからUビットの値をWとして、PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列のうち最上位ビットから(U+V+W)ビットが最上位ビットから(U+V+W)ビットであり、その他のビットが0である、量子化済PARCOR係数を得ることを特徴とする。
また、本発明は、PARCOR係数Kの量子化値である量子化済PARCOR係数を得る際に、PARCOR係数KがRビットの値として表されているとし、Uを1以上{R-(2U-1)}未満を満たす予め定められた整数とし、Vを0以上{R-(2U-1)-U}未満を満たす予め定められた整数として、PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を求め、絶対値Lを表すビット列のうちの最上位ビットからUビットの値をWとして、PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を下位方向に(R−U−V−W)ビットシフトし、次いで0詰めで上位方向に(R−U−V−W)ビットシフトして、量子化済PARCOR係数を得ることを特徴とする。
また、本発明は、PARCOR係数Kの量子化値である量子化済PARCOR係数を得る際に、PARCOR係数KがRビットの値として表されているとし、Uを1以上{R-(2U-1)}未満を満たす予め定められた整数とし、Vを0以上{R-(2U-1)-U}未満を満たす予め定められた整数として、PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を求め、絶対値Lを表すビット列のうちの最上位ビットからUビットの値をWとして、PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列と、最上位ビットから(U+V+W)ビットが1でありその他のビットが0であるビット列と、のビット単位のAND演算により量子化済PARCOR係数を得ることを特徴とする。
つまり、本発明では、入力されたPARCOR係数の系列の算出に使われた入力信号の線形予測残差のエントロピーを最小化する基準の下で、PARCOR係数の量子化誤差に起因する当該線形予測残差の符号量の増大を抑圧するように、PARCOR係数の絶対値が大きいほど高い量子化精度でPARCOR係数が量子化される。
本発明の実施形態は図4に示す量子化部100の機能構成を持ち、図4に示すように、量子化部903が量子化部100に変更されていることを除き、符号化処理の全体は図1に示す機能構成と同じ機能構成を持つ。各PARCOR係数が符号付16ビットの精度で求められたPARCOR係数系列KO=(KO(1),KO(2),…,KO(PO))が量子化部100に入力されると、量子化部100は各PARCOR係数KO(i) (i=1, 2, …, PO)を量子化し、量子化済PARCOR係数系列K'O=(K'O(1),K'O(2),…,K'O(PO))を出力する。量子化済PARCOR係数系列K'O=(K'O(1),K'O(2),…,K'O(PO))は係数符号化部909へ送られる。
量子化部100は、入力されたPARCOR係数の絶対値が大きいほど、最上位ビットから最下位ビットへ向かってより多くの有効ビット(2進数の場合、1である。)を含んで表される値を出力する。
P1=3、P2=2、R=16とし、PARCOR係数KO(i)が符号無しRビットで2進数表現されているとする(左端ビットが最上位ビットであるとする。)。つまりPARCOR係数KO(i)のビット列が16ビットのabcd efgh ijkl mnopとすると、量子化部100は、左端に位置する最上位の1ビット("a")が1ならば、上位P1ビット("1bc")を符号化対象として係数符号化部909に送り、最上位1ビット("a")が0ならば上位P2ビット("0b")を符号化対象として係数符号化部909に送る。つまり、最上位の1ビットが1ならば1xxy yyyy yyyy yyyyという16ビットの値が量子化済PARCOR係数となり、最上位1ビットが0ならば0xyy yyyy yyyy yyyyという16ビットの値が量子化済PARCOR係数となる。ここで、xのビット位置の値は元のPARCOR係数KO(i)を表すビット列において対応するビットの値と同じであるが、yのビット位置の値は予め定めた任意の値(例えば0)である。
式(10)や式(11)に表されているように、エントロピー削減効果は底2の対数関数で表されるので、PARCOR係数の感度はその逆関数である2の指数関数のオーダーとなる。よって、2進数表現の場合、最上位ビットに応じた量子化を行えば、エントロピー最小化基準で量子化していることになる。
P1=3、P2=2、R=16とし、PARCOR係数KO(i)が符号付Rビットで2進数表現されているとする(但し、左端ビットが最上位ビットであり、負数は2の補数で表現されるとする。)。つまりPARCOR係数KO(i)のビット列が16ビットのSabc defg hijk lmnoとすると、左端に位置する最上位の1ビット("S")はPARCOR係数の値が正であるか負であるかの符号を表すので、量子化部100は、その次のビット(左から2ビット目の"a")が1ならば、当該ビットの右の(P1−1)ビット分(左から3ビット目の"b"と4ビット目の"c")も含めた(P1+1)ビット("S1bc")を符号化対象として係数符号化部909に送る。最上位ビット("S")の次のビット(左から2ビット目の"a")が0ならば、量子化部100は、当該ビットの右の1ビット分(左から3ビット目の"b")も含めた(P2+1)ビット("S0b")を符号化対象として係数符号化部909に送る。つまり、最上位の次のビットが1ならばS1xx yyyy yyyy yyyyという16ビットの値が量子化済PARCOR係数となり、最上位の次のビットが0ならばS0xy yyyy yyyy yyyyという16ビットの値が量子化済PARCOR係数となる。ここで、Sは符号を表すビットであり、xのビット位置の値は元のPARCOR係数KO(i)を表すビット列において対応するビットの値と同じであるが、yのビット位置の値は予め定めた任意の値(例えば0)である。ただし、負の値の場合には2の補数表現なので、上記量子化部100の説明中の「0ならば」と「1ならば」とを入れ替えた処理を行う。
要は、PARCOR係数KO(i)の符号付Rビットの最上位ビットの次のビット、すなわち、PARCOR係数KO(i)の絶対値を表わす部分の最上位ビットのみにより、PARCOR係数KO(i)の絶対値が大きい側の範囲にあるかPARCOR係数KO(i)の絶対値が小さい側の範囲にあるかの二者択一を行い、PARCOR係数KO(i)の絶対値が大きい側の範囲にある場合には最上位ビットからP1ビットを符号化対象とし、PARCOR係数KO(i)の絶対値が小さい側の範囲にある場合の最上位ビットからP2ビット(ただしP1>P2)を符号化対象とする、ことになる。
R=16とし、PARCOR係数KO(i)が符号付Rビットで表されているとする。つまりPARCOR係数KO(i)のビット列が16ビットのSabc defg hijk lmnoとすると、量子化部100は、PARCOR係数KO(i)の絶対値を求め、符号無し15ビットの0abc defg hijk lmnoに変換する。このとき正負の情報S(例えば正負を表す最上位ビット)はメモリに保持される。符号無し15ビットの0abc defg hijk lmnoについて左端に位置する最上位のビットから2ビット目の"a"が1ならば、量子化部100は、3ビット目の"b"と4ビット目の"c"も保持し、5ビット目以降を破棄する(01xx yyyy yyyy yyyy)。符号無し15ビットの0abc defg hijk lmnoについて左端に位置する最上位のビットから2ビット目の"a"が0ならば、量子化部100は、3ビット目の"b"を保持し、4ビット目以降を破棄する(00xy yyyy yyyy yyyy)。そして量子化部100は、この結果のビット列の最上位ビットに正負の符号Sを付加したS1xx yyyy yyyy yyyyまたはS0xy yyyy yyyy yyyyを係数符号化部909に伝送する。なお、S1xx yyyy yyyy yyyyは最上位4ビットが符号化対象とされる。また、S0
xy yyyy yyyy yyyyは最上位3ビットが符号化対象とされる。ここで、Sは符号を表すビットで、xのビット位置の値は元のPARCOR係数KO(i)を表すビット列において対応するビットの値と同じであるが、yのビット位置の値は予め定めた任意の値(例えば0)である。
R=16とし、PARCOR係数KO(i)が符号付Rビットで表されているとする。つまりPARCOR係数KO(i)のビット列が16ビットのSabc defg hijk lmnoとすると、量子化部100は、PARCOR係数KO(i)の絶対値を求め、符号無し15ビットの0abc defg hijk lmnoに変換する。このとき正負の情報S(例えば正負を表す最上位ビット)は符号化対象として係数符号化部909に送られる。符号無し15ビットの0abc defg hijk lmnoについて左端に位置する最上位のビットから2ビット目の"a"が1ならば、量子化部100は、3ビット目の"b"と4ビット目の"c"も保持し、5ビット目以降を破棄する(01xx yyyy yyyy yyyy)。符号無し15ビットの0abc defg hijk lmnoについて左端に位置する最上位のビットから2ビット目の"a"が0ならば、量子化部100は、3ビット目の"b"を保持し、4ビット目以降を破棄する(00xy yyyy yyyy yyyy)。そして量子化部100は、この結果の01xx yyyy yyyy yyyyまたは00xy yyyy yyyy yyyyを係数符号化部909に伝送する。なお、01xx yyyy yyyy yyyyの場合には3ビットの"1xx"が符号化対象とされる。また、00xy yyyy yyyy yyyyの場合には2ビットの"0x"が符号化対象とされる。ここで、xのビット位置の値は元のPARCOR係数KO(i)を表すビット列において対応するビットの値と同じであるが、yのビット位置の値は予め定めた任意の値である。
上記具体例3を一般化した実施例を説明する。上記具体例1および2についてもこの実
施例2に従って同様の結果を得ることができる。
量子化部100は、第1処理部102、第2処理部104、第3処理部106、付加部108を含む。この例ではPARCOR係数KO(i)がRビットの値として表されているとし、Uを1以上{R-(2U-1)}未満を満たす予め定められた整数とし、Vを0以上{R-(2U-1)-U}未満を満たす予め定められた整数とする。UとVをこのように定める理由は、後述するように0≦W≦2U-1を満たすWを用いて(R-U-V-W)ビットのビットシフト演算を行うことから、R-U-V-W≧0を満たすように、UとVを設定するためである。しかし、例えば、Uを1以上R未満を満たす予め定められた整数とし、Vを0以上R未満を満たす予め定められた整数として、R-U-V-W<0の場合にビットシフト演算で足りなくなる右側のビットを0とみなすようにしてもよい。説明を具体的なものとするため、ここではR=16、U=2、V=1とする。
ab=11つまりW=3の場合、L'(i)として011c def0 0000 0000が得られ、
ab=10つまりW=2の場合、L'(i)として010c de00 0000 0000が得られ、
ab=01つまりW=1の場合、L'(i)として001c d000 0000 0000が得られ、
ab=00つまりW=0の場合、L'(i)として000c 0000 0000 0000が得られる。
ab=11つまりW=3に対応して、S11c def0 0000 0000が得られ、
ab=10つまりW=2に対応して、S10c de00 0000 0000が得られ、
ab=01つまりW=1に対応して、S01c d000 0000 0000が得られ、
ab=00つまりW=0に対応して、S00c 0000 0000 0000が得られる。
このステップS4の処理で得られた16ビットのビット列が量子化済PARCOR係数K'O(i)となる。
次に、実施例2の変形例を説明する。この変形例は、実施例2におけるステップS4の処理を省略する実施例であり、上記具体例4の一般化に対応する。
この変形例では、ステップS1の処理で得られた正負符号S(i)の情報が符号化対象として係数符号化部909へ送られる。
また、ステップ3の処理によって、L'(i)として0xxy yyyz zzzz zzzzというビット列パターンが得られている。そこで、ステップS3の処理で得られた16ビットのビット列を量子化済PARCOR係数K'O(i)とする。上記の例であれば、
ab=11つまりW=3に対応して、K'O(i)として011c def0 0000 0000が得られ、
ab=10つまりW=2に対応して、K'O(i)として010c de00 0000 0000が得られ、
ab=01つまりW=1に対応して、K'O(i)として001c d000 0000 0000が得られ、
ab=00つまりW=0に対応して、K'O(i)として000c 0000 0000 0000が得られる。
シフト演算を多用する実施例2と異なり、メモリ50に記憶されている参照テーブルを利用する実施例3を説明する。参照テーブルの例を図7に示す。この参照テーブルでは、Tが大きな値ほど最上位ビットから最下位ビットへ向かってより多くの有効ビットを含んで表されるビット列が割り当てられている。なお、例示する参照テーブルでは、符号付16ビットのPARCOR係数KO(i)の絶対値を用いた処理に対応する例として、最上位ビットが0となっているビット列がTに対応して割り当てられている。
このステップS4aの処理で得られた16ビットのビット列が量子化済PARCOR係数K'O(i)となる。
シフト演算を利用する実施例2と異なり、ビット単位のAND演算(ビットマスク)を利用する実施例4を説明する。実施例2と異なる部分について説明する。
その値をW(10進数表記)とする。上記の例であれば、U=2なので、16ビットのPARCOR係数KO(i)の絶対値のビット列0abc defg hijk lmnoに対して、15ビット目から右側へ順に各ビットを1とし15-Uビット目から右側へ順に各ビットを0としたビット列0110 0000 0000 0000とビット単位AND演算を行いビット列0ab0 0000 0000 0000を得る。この2進数表記の0abを10進数表記した値がWである。
量子化部100,100aに入力されたPARCOR係数系列KO=(KO(1),KO(2),…,KO(PO))に含まれるPARCOR係数KO(i)のうち一部のみに対して本発明の量子化方法を適用してもよい。本発明の量子化方法が適用されなかった残りのPARCOR係数KO(i)は、例えば従来的な量子化方法で量子化される。
次数POを基準とする場合、入力された1次からP次までのPARCOR係数K(1),K(2),…,K(P)のうち、予め定められた次数以下または当該次数よりも小さい次数のPARCOR係数に対して本発明の量子化方法を適用する。非特許文献4のFig.4に示されるように、一般的に低次数のPARCOR係数は大きい値を持つから、予め定められた次数(例えば3)以下または当該次数よりも小さい次数のPARCOR係数に対して本発明の量子化方法を適用するのである。
PARCOR係数の値を基準とする場合、予め定められた閾値以上または当該閾値よりも大きい値を持つPARCOR係数に対して本発明の量子化方法を適用する。PARCOR係数の値が大きいときにはPARCOR係数の量子化誤差に起因する残差符号CeOの符号量の増大が大きくなるからである。
音響信号ロスレス符号化での従来方法(非特許文献4参照)では理論的に定められた関数ではなく、実験結果の観測から定性的に求めた関数を用いている。このため、1フレームあたりのサンプル数がPARCOR係数の10倍程度のように少ない場合(1フレームあたり、10次のPARCOR係数に対して100サンプル程度)には、残差符号CeOの符号量に比べて係数符号CkOの符号量が非常に少ないわけではないので、PARCOR係数に必要な符号量を無視できず、合成符号CaOの符号量が必ずしも最小化されない。
例えば、PARCOR係数K'O(i)を表すビット数Rは、16に限らず32や8でもよい。また、PARCOR係数K'O(i)の絶対値を求めるシフト演算として右詰15ビットを例に採用したが、左詰でもよい。ビット列において左側のビットがより大きい値を表すビットとして説明したが、右側のビットがより大きい値を表すビットとしてもかまわない(左右反転)。エンディアン(big/little-endian)に応じて8ビット(1バイト)を並び替えてもよい。右側を0詰めとして説明したが1詰めや任意の値を詰めてもよい。また、絶対値を求めず、PARCOR係数を用いて直接表引きにしてもよい。
Claims (25)
- PARCOR係数の量子化を行うPARCOR係数量子化ステップを有するPARCOR係数量子化方法において、
上記PARCOR係数が所定ビット数を持つ値として表されているとして、
上記PARCOR係数量子化ステップでは、
入力された上記PARCOR係数の絶対値が大きいほど、最上位ビットから最下位ビットへ向かってより多くの有効ビットを含んで表される値を出力する
ことを特徴とするPARCOR係数量子化方法。 - PARCOR係数の量子化を行うPARCOR係数量子化ステップを有するPARCOR係数量子化方法において、
上記PARCOR係数がRビットの値として表されているとし、Uを1以上{R-(2U-1)}未満を満たす予め定められた整数とし、Vを0以上{R-(2U-1)-U}未満を満たす予め定められた整数として、
上記PARCOR係数量子化ステップは、
(a)上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を求めるステップと、
(b)上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列のうち最上位ビットからUビットを取得するステップと、
(c)上記ステップ(b)で得られたUビットの値をWとして、上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列のうち最上位ビットから(U+V+W)ビットを取得するステップと
を有することを特徴とするPARCOR係数量子化方法。 - 入力されたPARCOR係数Kに対応する量子化済PARCOR係数を得るPARCOR係数量子化方法において、
上記PARCOR係数KがRビットの値として表されているとし、Uを1以上{R-(2U-1)}未満を満たす予め定められた整数とし、Vを0以上{R-(2U-1)-U}未満を満たす予め定められた整数として、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を求めるステップと、
上記絶対値Lを表すビット列のうちの最上位ビットからUビットの値をWとして、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列のうち最上位ビットから(U+V+W)ビットが最上位ビットから(U+V+W)ビットであり、その他のビットが0である、量子化済PARCOR係数を得るステップと
を含むPARCOR係数量子化ステップ
を有することを特徴とするPARCOR係数量子化方法。 - 入力されたPARCOR係数Kに対応する量子化済PARCOR係数を得るPARCOR係数量子化方法において、
上記PARCOR係数KがRビットの値として表されているとし、Uを1以上{R-(2U-1)}未満を満たす予め定められた整数とし、Vを0以上{R-(2U-1)-U}未満を満たす予め定められた整数として、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を求めるステップと、
上記絶対値Lを表すビット列のうちの最上位ビットからUビットの値をWとして、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列のうち最上位ビットから(U+V+W)ビットの値に対応する量子化済PARCOR係数を参照テーブルから取得するステップと
を含むPARCOR係数量子化ステップ
を有することを特徴とするPARCOR係数量子化方法。 - 入力されたPARCOR係数Kに対応する量子化済PARCOR係数を得るPARCOR係数量子化方法において、
上記PARCOR係数KがRビットの値として表されているとし、Uを1以上{R-(2U-1)}未満を満たす予め定められた整数とし、Vを0以上{R-(2U-1)-U}未満を満たす予め定められた整数として、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を求めるステップと、
上記絶対値Lを表すビット列のうちの最上位ビットからUビットの値をWとして、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を下位方向に(R−U−V−W)ビットシフトし、次いで0詰めで上位方向に(R−U−V−W)ビットシフトして、量子化済PARCOR係数を得るステップと
を含むPARCOR係数量子化ステップ
を有することを特徴とするPARCOR係数量子化方法。 - 入力されたPARCOR係数Kに対応する量子化済PARCOR係数を得るPARCOR係数量子化方法において、
上記PARCOR係数KがRビットの値として表されているとし、Uを1以上{R-(2U-1)}未満を満たす予め定められた整数とし、Vを0以上{R-(2U-1)-U}未満を満たす予め定められた整数として、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を求めるステップと、
上記絶対値Lを表すビット列のうちの最上位ビットからUビットの値をWとして、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列と、最上位ビットから(U+V+W)ビットが1でありその他のビットが0であるビット列と、のビット単位のAND演算により量子化済PARCOR係数を得るステップと
を含むPARCOR係数量子化ステップ
を有することを特徴とするPARCOR係数量子化方法。 - 請求項2に記載のPARCOR係数量子化方法であって、
上記PARCOR係数量子化ステップは、さらに、
(d)上記ステップ(c)で得られた(U+V+W)ビットに、上記PARCOR係数Kの符号ビットを付加するステップ
を有することを特徴とするPARCOR係数量子化方法。 - 請求項3から請求項6のいずれかに記載のPARCOR係数量子化方法であって、
上記PARCOR係数量子化ステップは、さらに、
上記得られた量子化済PARCOR係数のビット列に、上記PARCOR係数Kの符号ビットを付加したものを量子化済PARCOR係数として出力するステップ
を有することを特徴とするPARCOR係数量子化方法。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載のPARCOR係数量子化方法であって、
入力されたPARCOR係数の系列のうち少なくとも一部のPARCOR係数に対して上記PARCOR係数量子化ステップが実行される
ことを特徴とするPARCOR係数量子化方法。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載のPARCOR係数量子化方法であって、
入力された1次からP次までのPARCOR係数の系列K(1),K(2),…,K(P)のうち、予め定められた次数以下または当該次数よりも小さい次数のPARCOR係数に対して上記PARCOR係数量子化ステップが実行される
ことを特徴とするPARCOR係数量子化方法。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載のPARCOR係数量子化方法であって、
入力されたPARCOR係数の系列のうち、予め定められた閾値以上または当該閾値よりも大きい値を持つPARCOR係数に対して上記PARCOR係数量子化ステップが実行される
ことを特徴とするPARCOR係数量子化方法。 - 請求項1から請求項8のいずれかに記載のPARCOR係数量子化方法であって、
入力されたPARCOR係数の系列の算出に使われた信号のサンプル数が、予め定められた閾値以下または当該閾値よりも小さい場合に、入力されたPARCOR係数の系列のうち少なくとも一部のPARCOR係数に対して上記PARCOR係数量子化ステップが実行される
ことを特徴とするPARCOR係数量子化方法。 - PARCOR係数の量子化を行うPARCOR係数量子化部を有するPARCOR係数量子化装置において、
上記PARCOR係数が所定ビット数を持つ値として表されているとして、
上記PARCOR係数量子化部は、
入力された上記PARCOR係数の絶対値が大きいほど、最上位ビットから最下位ビットへ向かってより多くの有効ビットを含んで表される値を出力する
ことを特徴とするPARCOR係数量子化装置。 - PARCOR係数の量子化を行うPARCOR係数量子化部を有するPARCOR係数量子化装置において、
上記PARCOR係数がRビットの値として表されているとし、Uを1以上{R-(2U-1)}
未満を満たす予め定められた整数とし、Vを0以上{R-(2U-1)-U}未満を満たす予め定められた整数として、
上記PARCOR係数量子化部は、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を求める第1処理部と、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列のうち最上位ビットからUビットを取得する第2処理部と、
上記第2処理部によって得られたUビットの値をWとして、上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列のうち最上位ビットから(U+V+W)ビットを取得する第3処理部と
を含むことを特徴とするPARCOR係数量子化装置。 - 入力されたPARCOR係数Kに対応する量子化済PARCOR係数を得るPARCOR係数量子化装置であって、
上記PARCOR係数KがRビットの値として表されているとし、Uを1以上{R-(2U-1)}未満を満たす予め定められた整数とし、Vを0以上{R-(2U-1)-U}未満を満たす予め定められた整数として、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を求め、
上記絶対値Lを表すビット列のうちの最上位ビットからUビットの値をWとして、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列のうち最上位ビットから(U+V+W)ビットが最上位ビットから(U+V+W)ビットであり、その他のビットが0である、量子化済PARCOR係数を得るPARCOR係数量子化部
を含むことを特徴とするPARCOR係数量子化装置。 - 入力されたPARCOR係数Kに対応する量子化済PARCOR係数を得るPARCOR係数量子化装置であって、
上記PARCOR係数KがRビットの値として表されているとし、Uを1以上{R-(2U-1)}未満を満たす予め定められた整数とし、Vを0以上{R-(2U-1)-U}未満を満たす予め定められた整数として、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を求め、
上記絶対値Lを表すビット列のうちの最上位ビットからUビットの値をWとして、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列のうち最上位ビットから(U+V+W)ビットの値に対応する量子化済PARCOR係数を参照テーブルから取得するPARCOR係数量子化部
を含むことを特徴とするPARCOR係数量子化装置。 - 入力されたPARCOR係数Kに対応する量子化済PARCOR係数を得るPARCOR係数量子化装置であって、
上記PARCOR係数KがRビットの値として表されているとし、Uを1以上{R-(2U-1)}未満を満たす予め定められた整数とし、Vを0以上{R-(2U-1)-U}未満を満たす予め定められた整数として、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を求め、
上記絶対値Lを表すビット列のうちの最上位ビットからUビットの値をWとして、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を下位方向に(R−U−V−W)ビットシフトし、次いで0詰めで上位方向に(R−U−V−W)ビットシフトして、量子化済PARCOR係数を得るPARCOR係数量子化部
を含むことを特徴とするPARCOR係数量子化装置。 - 入力されたPARCOR係数Kに対応する量子化済PARCOR係数を得るPARCOR係数量子化装置であって、
上記PARCOR係数KがRビットの値として表されているとし、Uを1以上{R-(2U-1)}未満を満たす予め定められた整数とし、Vを0以上{R-(2U-1)-U}未満を満たす予め定められた整数として、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列を求め、
上記絶対値Lを表すビット列のうちの最上位ビットからUビットの値をWとして、
上記PARCOR係数Kの絶対値Lを表すビット列と、最上位ビットから(U+V+W)ビットが1でありその他のビットが0であるビット列と、のビット単位のAND演算により量子化済PARCOR係数を得るPARCOR係数量子化部
を含むことを特徴とするPARCOR係数量子化装置。 - 請求項14に記載のPARCOR係数量子化装置であって、
上記PARCOR係数量子化部は、さらに、
上記第3処理部で得られた(U+V+W)ビットに、上記PARCOR係数Kの符号ビットを付加する第4処理部
を含むことを特徴とするPARCOR係数量子化装置。 - 請求項15から請求項18のいずれかに記載のPARCOR係数量子化装置であって、
上記PARCOR係数量子化部は、さらに、
上記得られた量子化済PARCOR係数のビット列に、上記PARCOR係数Kの符号ビットを付加したものを量子化済PARCOR係数として出力する
ことを特徴とするPARCOR係数量子化装置。 - 請求項13から請求項20のいずれかに記載のPARCOR係数量子化装置であって、
入力されたPARCOR係数の系列のうち少なくとも一部のPARCOR係数に対して上記PARCOR係数量子化部が実行される
ことを特徴とするPARCOR係数量子化装置。 - 請求項13から請求項20のいずれかに記載のPARCOR係数量子化装置であって、
入力された1次からP次までのPARCOR係数の系列K(1),K(2),…,K(P)のうち、予め定められた次数以下または当該次数よりも小さい次数のPARCOR係数に対して上記PARCOR係数量子化部が実行される
ことを特徴とするPARCOR係数量子化装置。 - 請求項13から請求項20のいずれかに記載のPARCOR係数量子化装置であって、
入力されたPARCOR係数の系列のうち、予め定められた閾値以上または当該閾値よりも大きい値を持つPARCOR係数に対して上記PARCOR係数量子化部が実行される
ことを特徴とするPARCOR係数量子化装置。 - 請求項13から請求項20のいずれかに記載のPARCOR係数量子化装置であって、
入力されたPARCOR係数の系列の算出に使われた信号のサンプル数が、予め定められた閾値以下または当該閾値よりも小さい場合に、入力されたPARCOR係数の系列のうち少なくとも一部のPARCOR係数に対して上記PARCOR係数量子化部が実行される
ことを特徴とするPARCOR係数量子化装置。
- コンピュータを請求項13から請求項24のいずれかに記載されたPARCOR係数量子化装置として機能させるためのプログラム。
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