JP2014222313A - 波長選択スイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】光接続を確立するための偏向角制御が解除された状態において、意図しないポートへの光信号の混入を防止する。
【解決手段】ポートアレイ11においては、入力ポートと出力ポートを含む複数のポート11a〜11eが第1方向Xに配列されている。偏向素子を駆動しない非動作時においては、偏向素子により偏向された各波長成分光は、ポートアレイ11より第2方向Yにシフトした所定位置11fに導かれる。制御部による制御が解除された場合、偏向光L1は、第2方向Yの速度成分viyが第1方向の速度成分vixよりも大きい初速度viで、所定位置11fへ移動する。
【選択図】図5
【解決手段】ポートアレイ11においては、入力ポートと出力ポートを含む複数のポート11a〜11eが第1方向Xに配列されている。偏向素子を駆動しない非動作時においては、偏向素子により偏向された各波長成分光は、ポートアレイ11より第2方向Yにシフトした所定位置11fに導かれる。制御部による制御が解除された場合、偏向光L1は、第2方向Yの速度成分viyが第1方向の速度成分vixよりも大きい初速度viで、所定位置11fへ移動する。
【選択図】図5
Description
本発明は、波長選択スイッチに関する。
波長分割多重方式光通信の分野においては、再構成可能な光アドドロップマルチプレクサ(ROADM;Reconfigurable optical add drop multiplexer)が知られている。この装置においては、互いに異なる複数の波長成分を含む信号光を分光する分光素子と、分光された波長成分光をそれぞれ異なる方向へ偏向する光偏向素子を備える波長選択スイッチ(WSS;wavelength selective switch)が用いられる。波長選択スイッチは、光ネットワークを構成する各ノードに配置される。
あるノードまたは経路で障害が発生した場合に、波長選択スイッチは、ネットワーク全体の通信が損なわれないように、障害の発生していないノードまたは経路を経由して信号光を伝送する。このとき通信に関与しない、あるいはできないノードに配置された波長選択スイッチにおいては、入力ポートと出力ポートの間の接続を断つことにより、意図しないネットワークの接続状態が発生しないようにする必要がある。
例えば、特許文献1に記載の波長選択スイッチは、入力ポートと出力ポートを含む複数のポートが配列されたポートアレイを備えている。偏向素子を駆動しない非動作時においては、偏向素子により偏向された光は、ポートアレイに入射しない所定位置へ導かれ、入力ポートと出力ポート間の光接続が断たれるように構成されている。
入力ポートと出力ポート間の光接続が確立している状態において、停電や故障等の理由によって波長選択スイッチが非動作状態に陥った場合、光学系の構成は、上記の非動作状態に遷移する。したがって、出力ポートに入射していた偏向光は、上記の所定位置へ自動的に移動する。このとき偏向光の移動経路上に別のポートが位置していると、一時的に意図しないポートへの光信号の混入が発生する。
よって本発明は、光接続を確立するための偏向角制御が解除された状態において、意図しないポートへの信号光の混入を防止しうる技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明がとりうる一態様は、波長選択スイッチであって、
入力ポートと出力ポートを含む複数のポートが第1方向に配列されたポートアレイと、
前記入力ポートより入力された光を、前記第1方向と異なる第2方向に分光する分光素子と、
前記第2方向に配列された複数の偏向部を有し、当該複数の偏向部の各々が前記分光素子により分光された所定の波長成分光を偏向する偏向素子と、
前記複数の偏向部の各偏向角を、前記第1方向と前記第2方向について独立に制御する制御部とを備え、
前記偏向素子を駆動しない非動作時においては、前記複数の偏向部により偏向された各偏向光は、前記ポートアレイより前記第2方向にシフトした所定位置に導かれ、
前記制御部による制御が解除された場合、前記偏向光は、前記第2方向の速度成分が前記第1方向の速度成分よりも大きい初速度で、前記所定位置へ移動する。
入力ポートと出力ポートを含む複数のポートが第1方向に配列されたポートアレイと、
前記入力ポートより入力された光を、前記第1方向と異なる第2方向に分光する分光素子と、
前記第2方向に配列された複数の偏向部を有し、当該複数の偏向部の各々が前記分光素子により分光された所定の波長成分光を偏向する偏向素子と、
前記複数の偏向部の各偏向角を、前記第1方向と前記第2方向について独立に制御する制御部とを備え、
前記偏向素子を駆動しない非動作時においては、前記複数の偏向部により偏向された各偏向光は、前記ポートアレイより前記第2方向にシフトした所定位置に導かれ、
前記制御部による制御が解除された場合、前記偏向光は、前記第2方向の速度成分が前記第1方向の速度成分よりも大きい初速度で、前記所定位置へ移動する。
このような構成によれば、光接続を確立するための偏向角制御が解除された状態において、意図しないポートへの信号光の混入を防止しうる。
本発明に係る実施形態を列記して説明する。
(1):波長選択スイッチであって、
入力ポートと出力ポートを含む複数のポートが第1方向に配列されたポートアレイと、
前記入力ポートより入力された光を、前記第1方向と異なる第2方向に分光する分光素子と、
前記第2方向に配列された複数の偏向部を有し、当該複数の偏向部の各々が前記分光素子により分光された所定の波長帯域の光を偏向する偏向素子と、
前記複数の偏向部の各偏向角を、前記第1方向と前記第2方向について独立に制御する制御部とを備え、
前記偏向素子を駆動しない非動作時においては、前記複数の偏向部により偏向された各偏向光は、前記ポートアレイより前記第2方向にシフトした所定位置に導かれ、
前記制御部による制御が解除された場合、前記偏向光は、前記第2方向の速度成分が前記第1方向の速度成分よりも大きい初速度で、前記所定位置へ移動する。
入力ポートと出力ポートを含む複数のポートが第1方向に配列されたポートアレイと、
前記入力ポートより入力された光を、前記第1方向と異なる第2方向に分光する分光素子と、
前記第2方向に配列された複数の偏向部を有し、当該複数の偏向部の各々が前記分光素子により分光された所定の波長帯域の光を偏向する偏向素子と、
前記複数の偏向部の各偏向角を、前記第1方向と前記第2方向について独立に制御する制御部とを備え、
前記偏向素子を駆動しない非動作時においては、前記複数の偏向部により偏向された各偏向光は、前記ポートアレイより前記第2方向にシフトした所定位置に導かれ、
前記制御部による制御が解除された場合、前記偏向光は、前記第2方向の速度成分が前記第1方向の速度成分よりも大きい初速度で、前記所定位置へ移動する。
制御部による偏向素子の制御が解除される状況としては、停電などにより波長選択スイッチへの電力供給が予期せず絶たれる場合や、各偏向部の偏向角制御を積極的に解除し、各偏向光を上記所定位置へ導こうとする場合が例示されうる。このような場合において、上記の構成によれば、偏向光は先ずポートアレイから離れるように第2方向へ大きく変位し、他のポートを迂回するように所定位置へ移動する。したがって、偏向光と他のポートとの結合を確実に回避することができ、他のポートへの偏向光の混入に伴う不具合を防止することができる。また所定位置の配置自由度も向上する。
(2):(1)に記載の波長選択スイッチであって、
前記複数の偏向部の各々は、前記第2方向への応答速度が前記第1方向への応答速度よりも高い。
前記複数の偏向部の各々は、前記第2方向への応答速度が前記第1方向への応答速度よりも高い。
(1)に記載の偏向光の動きは、このような構成により実現されうる。具体的には、以下の(3)または(4)に示す構成により実現されうる。
(3):(2)に記載の波長選択スイッチであって、
前記複数の偏向部の各々は可動ミラーであり、
前記可動ミラーは、所定の駆動電圧の印加により前記第1方向への変位を許容する第1ねじりばね、および所定の駆動電圧の印加により前記第2方向への変位を許容する第2ねじりばねと接続されており、
前記第2ねじりばねのばね定数は、前記第1方向ねじりばねのばね定数よりも大きい。
前記複数の偏向部の各々は可動ミラーであり、
前記可動ミラーは、所定の駆動電圧の印加により前記第1方向への変位を許容する第1ねじりばね、および所定の駆動電圧の印加により前記第2方向への変位を許容する第2ねじりばねと接続されており、
前記第2ねじりばねのばね定数は、前記第1方向ねじりばねのばね定数よりも大きい。
(4):(2)に記載の波長選択スイッチであって、
前記複数の偏向部の各々は、前記第1方向への偏向を制御する第1制御回路、および前記第2方向への偏向を制御する第2制御回路と接続されており、
前記第1制御回路が含む回路要素は、前記第2制御回路が含む回路要素よりも静電容量が大きい。
前記複数の偏向部の各々は、前記第1方向への偏向を制御する第1制御回路、および前記第2方向への偏向を制御する第2制御回路と接続されており、
前記第1制御回路が含む回路要素は、前記第2制御回路が含む回路要素よりも静電容量が大きい。
(5):(2)から(4)のいずれかに記載の波長選択スイッチであって、
前記入力ポートより入力された光を、前記第1方向と前記第2方向とで異なる倍率となるように変換するアナモルフィック光学系を備え、
前記第2方向への応答速度と前記アナモルフィック光学系の前記第1方向に係る倍率の積は、前記第1方向への応答速度と前記アナモルフィック光学系の前記第2方向に係る倍率の積より大きい。
前記入力ポートより入力された光を、前記第1方向と前記第2方向とで異なる倍率となるように変換するアナモルフィック光学系を備え、
前記第2方向への応答速度と前記アナモルフィック光学系の前記第1方向に係る倍率の積は、前記第1方向への応答速度と前記アナモルフィック光学系の前記第2方向に係る倍率の積より大きい。
このような構成によれば、アナモルフィック光学系を備える波長選択スイッチにおいても、(1)に記載の偏向光の動きを実現することができる。
(6):(1)から(5)のいずれかに記載の波長選択スイッチであって、
前記所定位置は、前記ポートアレイの前記第1方向における中央部に対向する位置である。
前記所定位置は、前記ポートアレイの前記第1方向における中央部に対向する位置である。
(7):(1)から(6)のいずれかに記載の波長選択スイッチであって、
前記複数のポートは、隣接する第1ポート対、および隣接する第2ポート対を含み、
前記第2ポート対は、前記第1ポート対よりも前記ポートアレイの前記第1方向における中央部から離れており、
前記第2ポート対の前記第1方向における間隔は、前記第1ポート対の前記第1方向における間隔よりも広い。
前記複数のポートは、隣接する第1ポート対、および隣接する第2ポート対を含み、
前記第2ポート対は、前記第1ポート対よりも前記ポートアレイの前記第1方向における中央部から離れており、
前記第2ポート対の前記第1方向における間隔は、前記第1ポート対の前記第1方向における間隔よりも広い。
(6)または(7)に記載構成によれば、ポートアレイの端部に位置するポートの中心から所定位置に至る偏向光の最短移動経路を、他のポートから遠ざけることができる。すなわち偏向光の最短移動経路からの迂回度を大きくすることなく、偏向光と他のポートとの結合を避けることが可能となる。
(8):(1)から(7)のいずれかに記載の波長選択スイッチであって、
前記複数のポートは、第1ポートと第2ポートを含み、
前記第2ポートは、前記第1ポートよりも前記第1方向について前記所定位置から離れており、
前記第1ポートは、前記第2ポートよりも前記第2方向について前記所定位置から離れている。
前記複数のポートは、第1ポートと第2ポートを含み、
前記第2ポートは、前記第1ポートよりも前記第1方向について前記所定位置から離れており、
前記第1ポートは、前記第2ポートよりも前記第2方向について前記所定位置から離れている。
このような構成によれば、任意のポートの中心から所定位置に至る偏向光の最短移動経路を、他のポートから遠ざけることができる。すなわち偏向光の最短移動経路からの迂回度を大きくすることなく、偏向光と他のポートとの結合を避けることが可能となる。
(9):(1)から(8)のいずれかに記載の波長選択スイッチであって、
前記複数のポートは、第1ポートと第2ポートを含み、
前記制御部は、前記偏向光が前記第1ポートに入射している状態から前記第2ポートに入射する状態とする場合において、前記偏向光が前記第2方向について前記所定位置に接近するように前記偏向素子を制御する。
前記複数のポートは、第1ポートと第2ポートを含み、
前記制御部は、前記偏向光が前記第1ポートに入射している状態から前記第2ポートに入射する状態とする場合において、前記偏向光が前記第2方向について前記所定位置に接近するように前記偏向素子を制御する。
このような構成によれば、偏向光の結合するポートを切り替える動作中において、停電などの理由により制御部による偏向素子の制御が解除された場合においても、偏向光はポートアレイを横切ることなく所定位置へ移動する。したがって、意図しないポートへの偏向光の混入に起因する不具合を、より確実に回避することができる。
添付の図面を参照しつつ、本発明に係る実施形態のより具体的な例について以下詳細に説明する。なお以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために縮尺を適宜変更している。
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る波長選択スイッチ10は、ポートアレイ11、コリメータ12、アナモルフィック光学系13、分光素子14、集光レンズ15、偏向素子16、および制御部17を備えている図1の(a)は、X方向から見た波長選択スイッチ10の構成を示している。図1の(b)は、Y方向から見た波長選択スイッチ10の構成を示している。
ポートアレイ11は、X方向(第1方向の一例)に配列された複数のポート11a〜11eを備えている。各ポート11a〜11eは、信号光を伝送するための光ファイバを備えており、入力ポートまたは出力ポートとして使用される。入力ポートとして使用されるポートは、外部のノードより波長選択スイッチ10に入力される信号光が通過する。出力ポートとして使用されるポートは、外部のノードへ波長選択スイッチ10から出力される信号光が通過する。
いずれのポートを入力ポートまたは出力ポートに割り当てるかは任意である。図1に示す例においては、ポート11aが入力ポートに、ポート11b、11c、11d、11eが出力ポートに割り当てられている。
コリメータ12は、ポートアレイ11より入力された光を平行光にする光学素子であり、例えば回転対称レンズや、回転対称レンズが各ポート11a〜11eに対応してアレイ状に配置されたレンズアレイである。ポートアレイ11とコリメータ12により、アレイ光学系が構成されている。
アナモルフィック光学系13は、コリメータ12より入力された光を、X方向とY方向(第2方向の一例)とで異なる倍率となるように変換する光学系であり、例えば、一対のプリズム13a、13bからなり、光をY方向に拡大する拡大光学系である。図1に示す例においては、Y方向の倍率がX方向の倍率よりも大きくなるように構成されており、拡大光学系13より出力される光を進行方向から見た断面は、Y方向に扁平な楕円形状となる。
分光素子14は、入力された光をY方向に分光する光学素子であり、例えば透過型の回折格子である。図1に示す例においては、波長λ1、λ2、λ3を含む波長多重光L0が分光素子14を通過することにより、各波長成分の光である、波長λ1を含む光L1、波長λ2を含む光L2、および波長λ3を含む光L3に分光され、それらがY方向について異なる角度で出力されている。
集光レンズ15は、分光素子14と偏向素子16の間に配置されており、分光素子14から出力された各波長成分光を、偏向素子16へ向けて集光するように構成されている。
偏向素子16は、Y方向に配列された複数の偏向部16a〜16eを有し、当該複数の偏向部16a〜16eの各々は、各波長成分の光を独立に偏向可能に構成されている。図1に示す例においては、偏向部16a、16b、16cが、それぞれ波長λ1、λ2、λ3を含む各波長成分の光L1、L2、L3が集光される位置に配置されている。各偏向部16a〜16eは反射面を有しており、当該反射面は、X方向とY方向にその向きを変えることにより、反射光の進行方向を独立に偏向させることが可能とされている。
制御部17は、偏向素子16と通信可能に接続されている。制御部17は、反射光の進行方向を独立に偏向させることができるように、各偏向部16a〜16eの反射面の向きを制御可能に構成されている。
偏向部16a、16b、16cにより反射された各波長成分の光L1、L2、L3は、それぞれ集光レンズ15、分光素子14、アナモルフィック光学系13、およびコリメータ12を通過して、ポートアレイ11に入力される。図1に示す例においては、光L1はポート11cに、光L2はポート11dに、光L3はポート11eに入射する。
すなわち上記の例においては、少なくとも波長λ1、λ2、λ3を含む波長多重光L0(多重化された信号光)が波長選択スイッチ10のポート11aに入力され、波長λ1を含む光L1、波長λ2を含む光L2、および波長λ3を含む光L3(分離された信号光)が、それぞれ波長選択スイッチ10のポート11c、11d、11eより出力される。
図2に示すように、制御部17は、インターフェース71、演算回路72、メモリ73、第1電圧生成部74a、第2電圧生成部74b、第1電圧増幅部75a、第2電圧増幅部75b、第1駆動部76a、および第2駆動部76bを備えている。図2には、偏向部16aを制御するための構成のみを代表して示している。
第1電圧生成部74a、第1電圧増幅部75a、および第1駆動部76aは、第1制御回路77aを構成している。第2電圧生成部74b、第2電圧増幅部75b、および第2駆動部76bは、第2制御回路77bを構成している。図示を省略するが、制御部17は、他の偏向部16b〜16eについても同様の構成を有する制御回路群を備えており、各制御回路は、演算回路72に接続されている。
偏向素子16は、例えばミラーアレイであり、各偏向部16a〜16eは可動ミラーである。この場合、図2に示すように、偏向部16aは、Y方向に延びる第1の軸61と、X方向に延びる第2の軸62を備えている。第1の軸61は、第1駆動部76aと機械的に接続されている。偏向部16aは、第1駆動部76aの動作に応じて、第1の軸61周りにX方向へ回動可能とされている。第2の軸62は、第2駆動部76bと機械的に接続されている。偏向部16aは、第2駆動部76bの動作に応じて、第2の軸62周りにY方向へ回動可能とされている。各可動ミラーは、例えばMEMS(micro-electro-mechanical systems)ミラーである。
演算回路72は、インターフェース71を通じて外部より入力される制御信号に応じ、メモリ73に格納された制御プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)などの演算装置を備えている。制御信号は、例えば偏向部16aの反射面の向きをX方向に角度θだけ、Y方向に角度φだけ変化させる旨の指示を含むものである。
演算回路72は、偏向部16aをX方向に角度θだけ変化させる場合において、角度θに対応する第1の軸61の回転量を演算により求め、第1駆動部76aが第1の軸61を当該回転量だけ回転させるために必要な駆動電圧を示す制御信号を生成する。第1電圧生成部74aは、D/Aコンバータを含んでおり、当該制御信号に対応する電圧のアナログ信号を生成する。第1電圧増幅部75aは、増幅回路を含んでおり、第1電圧生成部74aが生成した信号を増幅して、上記必要な駆動電圧を第1駆動部76aに入力する。
演算回路72は、偏向部16aをY方向に角度φだけ変化させる場合において、角度φに対応する第2の軸62の回転量を演算により求め、第2駆動部76bが第2の軸62を当該回転量だけ回転させるために必要な駆動電圧を示す制御信号を生成する。第2電圧生成部74bは、D/Aコンバータを含んでおり、当該制御信号に対応する電圧のアナログ信号を生成する。第2電圧増幅部75bは、増幅回路を含んでおり、第2電圧生成部74bが生成した信号を増幅して、上記必要な駆動電圧を第2駆動部76bに入力する。
図3の(a)は、Z方向からポートアレイ11を見て、偏向部16aにより偏向された光L1が、ポート11bに入射(結合)している状態を示している。この状態から光L1がポート11eに入射する状態へ遷移させる必要が生じたとする。
制御部17は、先ず図4の(a)に示すように、偏向部16aを第2の軸62周りに角度φだけ回転させ、光L1をY方向に偏向する。これにより、図3の(a)に示すように、光L1はポートアレイ11からY方向に変位し、ポート11bとの結合が解除される。したがって、ポート11aとポート11b間の光接続が絶たれる。
次いで制御部17は、図4の(b)に示すように、偏向部16aを第1の軸62周りに角度θだけ回転させ、光L1をX方向に偏向する。これにより、図3の(a)に示すように、光L1はポート11eの側方へ変位する。
次いで制御部17は、図4の(a)に示した動作とは逆に、偏向部16aを第2の軸61周りに角度−φだけ回転させ、光L1のY方向に係る偏向を元に戻す。これにより、図3の(a)に示すように、光L1はポートアレイ11に向かって変位し、ポート11eと結合される。したがって、ポート11aとポート11e間の光接続が確立する。
偏向部16aの第1の軸61周りの回転と第2の軸62周りの回転は、同時に行なってもよい。すなわち反射光L1のX方向への偏向とY方向への偏向は同時に行なってもよい。この場合における光L1の軌跡を、図3の(a)に一点鎖線で示す。いずれにしても光が結合するポートを切り替える場合においては、切替中にポートアレイ11における他のポートとの結合(他ポートへの光の混入)が生じないように、他のポートを迂回する経路を選択する必要がある。
図3の(b)に示すように、光L1は、ビーム中心からの距離により強度が変化する広がりを持っている。上記の「光の混入」とは、閾値強度(例えば25dB)以上の光が、所望のポート以外のポートに入射する状態を指す。閾値強度と光強度分布曲線の交点より得られる距離BSをビームサイズと定義する。そしてポートの端縁とビーム中心との距離がビームサイズ以下である状態を「結合」と定義する。
本実施形態に係る波長選択スイッチ10は、偏向素子16を駆動しない非動作時(例えば電源オフ時など)においては、各偏向部16a〜16eにより偏向された光が、ポートアレイ11よりY方向にシフトした待機位置11f(所定位置の一例)に導かれるように構成されている。
より具体的には、第1駆動部76aと第2駆動部76bへの電力供給が絶たれることにより、各偏向部16a〜16eの第1の軸61と第2の軸62を所望の回転角に保持する力が解除され、各偏向部16a〜16eの反射面の向きは初期状態となる。この初期状態が待機位置11fに対応するものであり、待機位置11fとは、偏向素子16により反射されて偏向された光(以下、偏向光と称する)がいずれのポートとも結合しないことを保証する位置である。
本実施形態に係る波長選択スイッチ10は、制御部17による偏向素子16の制御が解除された場合、各偏向部16a〜16eにより偏向された光は、Y方向の速度成分がX方向の速度成分よりも大きい初速度で、上記の待機位置11fへ移動するように構成されている。制御部17による偏向素子16の制御が解除される状況としては、停電などにより波長選択スイッチ10への電力供給が予期せず絶たれる場合や、各偏向部16a〜16eの偏向角制御を積極的に解除して、各偏向光を待機位置11fへ導こうとする場合が例示されうる。
例えば、図5に示すように、偏向部16aにより反射された光L1がポート11aと結合している状態において、制御部17による偏向素子16の制御が解除された場合を考える。ポート11aから待機位置11fまで光L1を最短距離で移動させようとすると、図5に破線で示すように、移動の途中で光L1の一部がポート11b上を通過し、ポート11bとの結合すなわちポート11bへの光の混入が生じてしまう。
本実施形態の構成によれば、光L1の待機位置11fへの移動は、Y方向の速度成分viyがX方向の速度成分vixよりも大きい初速度viで開始される。したがって、図5に実線で軌跡を示すように、光L1は先ずポートアレイ11から離れるようにY方向へ大きく変位し、弧を描きながら徐々に待機位置11fに近づいていく。光L1の初期位置と待機位置11fの間に位置する他のポートを迂回するように光L1が移動するため、他のポートとの結合を確実に回避することができる。したがって、他のポートへの偏向光の混入に伴う不具合を防止することができる。
また図3に示すように、待機位置11fの位置は、偏向光が結合するポートをあるポート(第1ポートの一例)から別のポート(第2ポートの一例)に変更する場合において、偏向光がポートアレイ11を迂回して移動する側に配置されている。換言すると、偏向光が第1ポートに入射している状態から第2ポートに入射する状態とする場合において、偏向光がY方向について待機位置11fに接近するように、偏向素子16が制御される。
このような構成によれば、偏向光の結合するポートを切り替える動作中において、停電などの理由により制御部17による偏向素子16の制御が解除された場合においても、偏向光はポートアレイ11を横切ることなく待機位置11fへ移動する。したがって、意図しないポートへの偏向光の混入に起因する不具合を回避することができる。
上記のような偏向光の移動を実現するために、各偏向部16a〜16eは、Y方向への応答速度が、X方向への応答速度よりも高くなるように構成されている。
具体的には、各偏向部16a〜16eの第1の軸61は、所定の駆動電圧の印加によりX方向への変位を許容する第1ねじりばね63と接続されている。また各偏向部16a〜16eの第2の軸62は、所定の駆動電圧の印加によりY方向への変位を許容する第2ねじりばね64と接続されている。ここで第2ねじりばね64のばね定数k2は、第1ねじりばね63のばね定数k1よりも大きく設定されている。
このような構成によれば、制御部17による制御が解除されて偏向素子16への通電が絶たれると、Y方向への変位に関与する第2ねじりばね64の側において、より大きな初期状態への復帰力が発生する。したがって、偏向光の移動開始時における初速度のY方向成分を、X方向成分よりも大きくすることができる。
図6に示す構成を有する制御部17Aによっても、各偏向部16a〜16eのY方向への応答速度を、X方向への応答速度よりも高くすることができる。制御部17Aは、第1制御回路77aにおける第1電圧生成部74aと第1電圧増幅部75aの間にフィルタ回路78が介挿されている点において、図2に示した制御部17と相違する。
フィルタ回路78は、例えばコンデンサを含むローパスフィルタ回路である。すなわち第1制御回路77aが含む回路要素は、第2制御回路77bが含む回路要素よりも静電容量が大きい。
このような構成によれば、第1電圧生成部74aと第2電圧生成部74bを通じた電力供給を演算回路72が中止しても、フィルタ回路78に蓄えられた電圧によって、第1駆動部76aへの電力供給遮断が、第2駆動部76bへの電力供給遮断よりも遅れる。したがって、各偏向部16a〜16eの初期状態への復帰は、Y方向の変位(第2の軸62周りの回転)の方が、X方向の変位(第1の軸61周りの回転)よりも速くなる。
これにより、上記の制御部17と同様に、図5に示す光L1の待機位置11fへの移動は、Y方向の速度成分viyがX方向の速度成分vixよりも大きい初速度viで開始されることとなる。この場合、第1ねじりばね63のばね定数k1と第2ねじりばね64のばね定数k2は等しくてもよい。
なおポートアレイ11における偏向光の移動に関し、Y方向の速度成分viyをX方向の速度成分vixよりも大きくするためには、アナモルフィック光学系13のX方向およびY方向におけるビーム形状変換倍率を考慮する必要がある。具体的には、アナモルフィック光学系のX方向に係る倍率をMx、Y方向に係る倍率をMyとし、制御部17(17A)による制御解除時における各偏向部16a〜16eのX方向に係る応答速度をvrx、Y方向に係る応答速度をvryとしたとき、次式が成り立つように、第1ねじりばね63のばね定数k1および第2ねじりばね64のばね定数k2、あるいはフィルタ回路78の静電容量が定められる。
Mxvry > Myvrx
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上記の実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであって、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく変更・改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは明らかである。
ポートアレイ11が備える複数のポートのうち、入力ポートとして用いるポートの数、および出力ポートとして用いるポートの数は、上記の実施形態について示した数に限られるものではない。入力ポートと出力ポートとして用いられるポートをそれぞれ少なくとも1つ含む限りにおいて、ポートアレイ11が備えるポートの数は任意である。
アナモルフィック光学系13は、一対のプリズムに限られるものではなく、X方向またはY方向にのみ屈折力を有する光学部品(例えば、シリンドリカルレンズやシリンドリカルミラー)を単独もしくは複数個組み合わせることによって構成してもよい。また、X方向に屈折力を有する光学部品を用いて光をX方向に縮小する縮小光学系を用いてもよい。
アナモルフィック光学系13のX方向に係る倍率MxとY方向に係る倍率Myの組合せは、MyがMxよりも大きい限りにおいて任意である。例えば、X方向については光ビーム幅を狭める(Mxが1未満)ように構成してもよい。
分光素子14は、入射した光をY方向に分光しうる限りにおいて、透過型の回折格子を複数個組み合わせて構成してもよいし、リットマン−メトカルフ型の構成を有する回折格子を用いても良い。また、反射型の回折格子やグリズム、スーパープリズム、導波路型回折格子等で構成してもよい。
偏向素子16は、MEMSミラーに限られるものではない。LCOS(Liquid Crystal on Silicon)のような反射型液晶素子や、透過型液晶素子、DMD (Digital Mirror Device)といった、印加する電圧によって光路が切り替えられる素子を用いてもよい。この場合、図6に示した制御部17Aを用い、第1駆動部76aおよび第2駆動部76bが、それぞれX方向、Y方向についての偏向量に応じた電圧を印加する。
待機位置11fのポートアレイ11に対する位置関係は、上記の実施形態について示した配置に限られない。上記の実施形態においては、図7の(a)に示すように、待機位置11fは、ポートアレイ11の配列方向(X方向)における中央部(ポート11c)に対向するように配置されている。
上述のように、偏向光の待機位置11fへの移動は、Y方向の速度成分viyがX方向の速度成分vixよりも大きい初速度viで開始されるため、図7の(b)に示すように待機位置11fをポートアレイ11の端部(ポート11e)に対向するように配置しても、偏向光Lにポートアレイ11を確実に迂回させることができる。したがって、待機位置11fの配置に係る自由度を確保しつつ、意図しないポートへの偏向光Lの混入を防止することができる。
図7の(a)と(b)を比較して明らかなように、待機位置11fをポートアレイ11の配列方向の中央部に対向する位置に配置すれば、ポートアレイ11の端部に位置するポートの中心と待機位置11fを結ぶ直線(すなわち偏向光Lの最短経路)を他のポートから遠ざけることができる。すなわち図7の(a)に示す配置をとることにより、偏向光Lの経路の最短経路からの迂回度を小さくしても、偏向光Lと他のポートとの結合を避けることが可能となる。
ポートアレイ11が含むポート11a〜11eの配列は、上記の実施形態について示したものに限られない。上記の実施形態においては、図8の(a)に示すように、ポート11a〜11eが一定の間隔でX方向に沿って配置されている。
図8の(b)に示すように、隣接するポート同士の間隔が、ポートアレイ11Aの中央部から離れるに従って広くなるようにポート11a〜11eを配列してもよい。具体的には、ポート11bとポート11c(第1ポート対の一例)のX方向における間隔をW1とし、ポート11bとポート11a(第2ポート対の一例)のX方向における間隔をW2としたとき、ポートアレイ11Aの配列方向中央部からより離れているポート11bとポート11aの間隔W2は、ポート11bとポート11cの間隔W1よりも広い。
図8の(a)と(b)を比較して明らかなように、上記のような配置によれば、ポートアレイ11Aの端部に位置するポートの中心と待機位置11fを結ぶ直線(すなわち偏向光Lの最短経路)を他のポートから遠ざけることができる。すなわち図8の(b)に示す配置をとることにより、偏向光Lの経路の最短経路からの迂回度を大きくすることなく、偏向光Lと他のポートとの結合を避けることが可能となる。
偏向光Lの最短経路を他のポートから遠ざけるという観点からは、図8の(c)に示すポートアレイ11Bの配置を採用することもできる。すなわち待機位置11fからX方向について離れているポートほど、Y方向については待機位置11fに近づくように配置されている。例えば、ポート11a(第2ポートの一例)は、X方向についてはポート11b(第1ポートの一例)よりも待機位置11fから離れている。一方、ポート11bは、Y方向についてはポート11aよりも待機位置から離れている。
このような配置によれば、任意のポートの中心と待機位置11fを結ぶ直線(すなわち偏向光Lの最短経路)を他のポートから遠ざけることができる。すなわち図8の(c)に示す配置をとることにより、偏向光Lの経路の最短経路からの迂回度を大きくすることなく、偏向光Lと他のポートとの結合を避けることが可能となる。
10:波長選択スイッチ
11、11A、11B:ポートアレイ
11a〜11e:ポート
11f:待機位置
12:コリメータ
13:アナモルフィック光学系
13a、13b:プリズム
14:分光素子
15:集光レンズ
16:偏向素子
16a〜16e:偏向部
17、17A:制御部
61:第1の軸
62:第2の軸
63:第1ねじりばね
64:第2ねじりばね
71:インターフェース
72:演算回路
73:メモリ
74a:第1電圧生成部
74b:第2電圧生成部
75a:第1電圧増幅部
75b:第2電圧増幅部
76a:第1駆動部
76b:第2駆動部
77a:第1駆動回路
77b:第2駆動回路
78:フィルタ回路
BS:ビームサイズ
k1、k2:ばね定数
L0:波長多重光
L1〜L3:波長成分光
vi:初速度
vix:初速度のX方向成分
viy:初速度のY方向成分
θ、φ:回転角
11、11A、11B:ポートアレイ
11a〜11e:ポート
11f:待機位置
12:コリメータ
13:アナモルフィック光学系
13a、13b:プリズム
14:分光素子
15:集光レンズ
16:偏向素子
16a〜16e:偏向部
17、17A:制御部
61:第1の軸
62:第2の軸
63:第1ねじりばね
64:第2ねじりばね
71:インターフェース
72:演算回路
73:メモリ
74a:第1電圧生成部
74b:第2電圧生成部
75a:第1電圧増幅部
75b:第2電圧増幅部
76a:第1駆動部
76b:第2駆動部
77a:第1駆動回路
77b:第2駆動回路
78:フィルタ回路
BS:ビームサイズ
k1、k2:ばね定数
L0:波長多重光
L1〜L3:波長成分光
vi:初速度
vix:初速度のX方向成分
viy:初速度のY方向成分
θ、φ:回転角
Claims (9)
- 入力ポートと出力ポートを含む複数のポートが第1方向に配列されたポートアレイと、
前記入力ポートより入力された光を、前記第1方向と異なる第2方向に分光する分光素子と、
前記第2方向に配列された複数の偏向部を有し、当該複数の偏向部の各々が前記分光素子により分光された所定の波長成分光を偏向する偏向素子と、
前記複数の偏向部の各偏向角を、前記第1方向と前記第2方向について独立に制御する制御部とを備え、
前記偏向素子を駆動しない非動作時においては、前記複数の偏向部により偏向された各偏向光は、前記ポートアレイより前記第2方向にシフトした所定位置に導かれ、
前記制御部による制御が解除された場合、前記偏向光は、前記第2方向の速度成分が前記第1方向の速度成分よりも大きい初速度で、前記所定位置へ移動する、波長選択スイッチ。 - 前記複数の偏向部の各々は、前記第2方向への応答速度が前記第1方向への応答速度よりも高い、請求項1に記載の波長選択スイッチ。
- 前記複数の偏向部の各々は可動ミラーであり、
前記可動ミラーは、所定の駆動電圧の印加により前記第1方向への変位を許容する第1ねじりばね、および所定の駆動電圧の印加により前記第2方向への変位を許容する第2ねじりばねと接続されており、
前記第2ねじりばねのばね定数は、前記第1方向ねじりばねのばね定数よりも大きい、請求項2に記載の波長選択スイッチ。 - 前記複数の偏向部の各々は、前記第1方向への偏向を制御する第1制御回路、および前記第2方向への偏向を制御する第2制御回路と接続されており、
前記第1制御回路が含む回路要素は、前記第2制御回路が含む回路要素よりも静電容量が大きい、請求項2に記載の波長選択スイッチ。 - 前記入力ポートより入力された光を、前記第1方向と前記第2方向とで異なる倍率となるように変換するアナモルフィック光学系を備え、
前記第2方向への応答速度と前記アナモルフィック光学系の前記第1方向に係る倍率の積は、前記第1方向への応答速度と前記アナモルフィック光学系の前記第2方向に係る倍率の積より大きい、請求項2から4のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。 - 前記所定位置は、前記ポートアレイの前記第1方向における中央部に対向する位置である、請求項1から5のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
- 前記複数のポートは、隣接する第1ポート対、および隣接する第2ポート対を含み、
前記第2ポート対は、前記第1ポート対よりも前記ポートアレイの前記第1方向における中央部から離れており、
前記第2ポート対の前記第1方向における間隔は、前記第1ポート対の前記第1方向における間隔よりも広い、請求項1から6のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。 - 前記複数のポートは、第1ポートと第2ポートを含み、
前記第2ポートは、前記第1ポートよりも前記第1方向について前記所定位置から離れており、
前記第1ポートは、前記第2ポートよりも前記第2方向について前記所定位置から離れている、請求項1から7のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。 - 前記複数のポートは、第1ポートと第2ポートを含み、
前記制御部は、前記偏向光が前記第1ポートに入射している状態から前記第2ポートに入射する状態とする場合において、前記偏向光が前記第2方向について前記所定位置に接近するように前記偏向素子を制御する、請求項1から8のいずれか一項に記載の波長選択スイッチ。
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JP2013102089A JP2014222313A (ja) | 2013-05-14 | 2013-05-14 | 波長選択スイッチ |
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JP2014222313A true JP2014222313A (ja) | 2014-11-27 |
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Family Applications (1)
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JP2013102089A Pending JP2014222313A (ja) | 2013-05-14 | 2013-05-14 | 波長選択スイッチ |
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JP (1) | JP2014222313A (ja) |
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