JP2014221644A - 液体充填装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
液体充填装置は、容器PBに充填される液体Lを貯え、液体Lの液面よりも上方に炭酸ガスが充填される貯液タンク30と、容器PBとの間が封止された状態で、貯液タンク30に貯えられる液体Lを容器PBに充填する充填ノズル1と、液体Lを容器PBに供給することで容器PBから排出される炭酸ガスを貯液タンク30に向けて流す排気路26と、排気路26上に設けられ、開度の調整が可能なオリフィス22とを備える。
【選択図】図2
Description
特許文献1は、計測された充填量に基づいて容器内の液体の液位を特定し、かつ特定された液位に対応する充填流量が得られるように電動シリンダの動作を制御することにより、液位に応じた液体の充填流量を設定する。特許文献1によると、液位に応じた充填流量を設定することで、気泡の巻き込みを生じさせることなく迅速な充填を実現することができる、とされている。
本発明の液体充填装置は、排気路に設けられているオリフィスの開度を調整することで、容器に充填された炭酸液の量に適合して量の炭酸ガスをタンクに戻すことができるので、炭酸液を容器に迅速に充填させることができる。
この液体充填装置によると、炭酸液を充填している最中に計測にされた情報に基づいてオリフィスの開度を特定するので、炭酸液の充填の経過に応じた適切なオリフィスの開度を実現することができる。
前者の場合には、制御部は、特定された液位に対応する充填流量が得られるように、充填ノズルからの炭酸液の充填流量を調整する。
後者の場合には、制御部は、オリフィスの開度を、特定された液位に対応するように調整することで、充填ノズルからの炭酸液の充填流量を調整することができる。後者は充填ノズルの開度を調整するための駆動源を必要としないため、安価な充填ノズルを用いることができるので、液体充填装置のコストを低減できる。
この液体充填装置によると、計測に基づく液位とあらかじめ保持されているデータとを対比することで、オリフィスの開度を迅速に特定することができるので、充填速度の向上に寄与する。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態における飲料充填設備は、供給コンベア01、転送ホイール02、液体充填装置03、転送ホイール04、キャッパ05、排出ホイール06、排出コンベア07を構成要素として備える。
この飲料充填設備では、容器PB(例えばペットボトル)を把持しつつ搬送することができるように、転送ホイール02、液体充填装置03、転送ホイール04、キャッパ05、排出ホイール06のそれぞれは、外周部分に円周方向に沿い等間隔でホルダを備えている。これにより、転送ホイール02〜排出ホイール06は回転しつつ、容器PBを把持して搬送し受け渡しするようになっている。
図2に示す液体充填装置03は、旋回テーブルTが旋回軸心Cを中心として水平面内で回転する。この旋回テーブルTの外周縁には、周方向に沿って等間隔に、複数の充填ノズル1と複数のホルダ20とが対になって配置されている。
充填ノズル1の上方位置には、貯液タンク30が配置されている。この貯液タンク30は、充填ノズル1及び旋回テーブルTと一体となって同期回転する。貯液タンク30と各充填ノズル1は、液体供給管40により接続されている。
充填ノズル1は、容器PBに対する液体Lの充填方向、つまり鉛直方向の相対的な位置関係が維持されながら、その先端から流下する液体Lを容器PB内に注ぐ。液体Lを充填する最中は、充填ノズル1と容器PBとの間は封止される。貯液タンク30の配置は任意であり、旋回テーブルTと分離された位置に置くことを本発明はもちろん許容する。なお充填ノズル1の詳細は後述する。
排気路26Aは、その一端が、充填ノズル1の内部に形成されるガス排気流路16に連通するように充填ノズル1に接続される(図3も参照)。排気路26Aは、他端が、貯液タンク30の貯留されている液体Lの液面よりも上側を占める空間Sに連通するように貯液タンク30に接続されている。排気路26Aは、液体Lの充填時に容器PBから排出される炭酸ガスを空間Sに向けて戻す。排気路26A上には、オリフィス22が設けられている。
排気路26Bは、その一端が、充填ノズル1の内部に形成されるガス排気流路16に連通するように充填ノズル1に接続される(図3も参照)。排気路26Bは、他端が、大気に開放されている。排気路26B上には、スニフト弁24が設けられている。充填処理終了後に行うスニフト処理において、スニフト弁24を開いて容器PB内の気体を系外に排出させ、容器PB内を大気圧まで下げる。
ここで、液体Lを容器PBに充填する間は、貯液タンク30、液体供給管40、充填ノズル1、容器PB及び排気路26Aにより形成される系は密閉された空間となる。この密閉空間内では、充填ノズル1(可動弁体15)から容器PBに液体Lを供給しようとしても、オリフィス22が閉じている(全閉)と、液体Lは容器PBに向けて流れない。一方で、オリフィス22が開いていると、その開度に応じた量の液体Lを容器PBに向けて流すことができる。つまり、オリフィス22の開度は、充填ノズル1から容器PBに液体Lが充填される量を決定する要素の一つとなる。
貯液タンク30の内部には、容器PBに充填すべき飲料等の液体Lが貯留されている。
また、貯液タンク30の内部のうち、空間Sには、液体Lに溶解させている炭酸ガスが貯えられており、この炭酸ガスは液体Lの劣化を防止する。また、炭酸ガスは、所定の圧力で空間Sに封入されているために、貯えられている液体Lには当該圧力が負荷されている。
液体供給管40は、その上端が貯液タンク30に連通しており、その下流端が充填ノズル1の給液パイプ11cに連通して、貯液タンク30と充填ノズル1とを接続している。
図3に示すように、充填ノズル1は、結合構造体2並びに軸継手17により、バルブ本体11が電動シリンダ3(電動機)に連結されている。さらに充填ノズル1には、貯液タンク30からの液体供給管40が給液パイプ11cに接続されている。かつ排気路26が排気ポート19に接続されている。
充填ノズル1は、バルブ本体11の下部の弁吐出口11a、上部の弁軸ガイド11d、中間部の弁取付フランジ11b、並びに給液パイプ11cを備えており、内部には弁軸10、弁体ロッド13、絞り14、可動弁体15が軸方向に移動可能に組み込まれている。また、弁吐出口11aの先端部には、シール12が円環状に設けられている。液体Lの充填時、容器PBはシール12を介して弁吐出口11aと当接され、容器PBの内部が密閉される。なお、弁軸10の上端は、軸継手17により、電動シリンダ3のロッド軸32と緊密に連結されている。
バルブ本体11には、排気路26が接続される排気ポート19が形成されている。排気ポート19は、一端がバルブ本体11の外部に連通し、他端がガス排気流路16に連通する。ガス排気流路16は、一端がバルブ本体11の先端に開口している。ガス排気流路16は、排気ポート19と接続される他端面側から当該先端までは円環状の空隙をなしている。ガス排気流路16は、充填液通路18よりも径方向の外側に形成されている。
液体Lを容器PBに充填する際に、また、スニフト処理時には、容器PBで余剰となった気体がガス排気流路16、排気ポート19を順に通ってから排気路26に送られる。一方、カウンタ処理時には、貯液タンク30の空間Sの炭酸ガスが、排気路26A、排気ポート19を順に通ってガス排気流路16に送られる。各処理の詳細については、後述する。
電動シリンダ3は、シリンダ本体31と、ロッド軸32と、を備えている。シリンダ本体31内には例えば上述したサーボモータが設けられ、このサーボモータの回転運動を直線運動に変換するボールねじとロッド軸32とが緊密に連結される。この電動シリンダ3は、サーボモータの回転位置、速度を制御することにより、ロッド軸32の進退位置、進退速度を制御できる。可動弁体15は弁軸10などを介してロッド軸32に連結されているので、電動シリンダ3は、可動弁体15の進退位置、進退速度を制御できる。後述する制御部50により電動シリンダ3の駆動が制御される。
また、弁体ロッド13は、下端に可動弁体15が、また、上端部には絞り14を備えた軸状の部品であり、例えばねじ止めによって弁軸10に、緊密に連結されている。
制御部50は、可動弁体15の駆動源である電動シリンダ3の動作を調整することで、充填ノズル1から容器PBに充填する液体Lの流量を制御する。さらに、制御部50は、開閉制御部23の動作を介してオリフィス22の開度を調整し、オリフィス22を通過する炭酸ガスの量を制御する。
この制御を実行する制御部50は、演算部51と、データ保持部52と、指示部53と、を備えている。
ここで、容器PBを図5に示すように、容器PBを高さ方向に微小間隔Δhを置いてn等分に分割し、各分割断面を容器PBの下方から、d1、d2、…、dnとする。各断面d1、d2、…、dnは円形の開口を有しており、この開口の面積をa1、a2、…、anとする。そうすると、容器PBの最下面から断面d1までに充填される液体Lの重量W1は図4に示す式(2)により求められ、また、容器PBの最下面から最上位の断面dnまでに充填される容器PBに充填される液体Lの重量Wは図4に示す式(3)により求められる。Δhは、H/nであるから、容器PBの底面から高さ方向の任意の位置(液位)hL(t)までに充填される液体Lの重量W(t)は、図4に示す式(4)により求めることができる。式(4)より、当該位置hL(t)は図4に示す式(5)により表されるところ、容器PBに充填された液体Lの重量W(t)が既知であれば、容器PBにおける液体Lの液位を求めることができる。式(5)において、重量W(t)は式(1)におけるロードセル21からの計測データと等価であり、容器PBに関する部分は図4に示す式(6)のように式(1)の容器仕様データと等価である。この容器仕様データは、データ保持部52に予め保持されている。
以上のように、演算部51は、ロードセル21から容器PBに充填される液体Lの液体重量データ(充填量)を取得することで、データ保持部52が保持している容器仕様データを用いることにより、当該重量に対応する液位の推定値を式(1)に基づいて演算により求めることができる。
データ保持部52に保持される液位−充填流量データの一例を図6に示している。液位−充填流量データは、液位と、当該液位において気泡の巻き込みが生じない液体Lの充填流量と、を対応付けたデータである。図6の液位−充填流量曲線よりもハッチングが施されている下方の領域の充填流量で液体Lを充填すれば、気泡の巻き込みは生じない。特に、液位−充填流量曲線上の充填流量を採用すれば、気泡の巻き込みを生じさせることなく、かつ、最短で充填を完了させることができることになる。
また、データ保持部52は、図13に示す充填流量―開度データを保持している。充填流量―開度データは、充填流量とオリフィス22の開度とが対応付けられている。前述したように、オリフィス22の開度は、充填ノズル1から容器PBに液体Lが充填される量を決定する要素となるから、充填流量―開度データを用いることで、充填流量に対応するオリフィス22の開度を選択できるようにしている。
演算部51は、式(1)に基づいて液位が得られたならば、図6に示す液位−充填流量データと対比し、当該液位に対応する充填流量を特定する。
さらに、指示部53は、電動シリンダ3の動作と連動して、開閉制御部23も動作し、オリフィス22の開度を調整する。そうすると、容器PBに充填された液体Lの液位に適する量の炭酸ガスがオリフィス22を通過して貯液タンク30の空間Sに戻される。
また、指示部53は、1つの容器PBに最終的に充填されるべき液体Lの総重量(設定充填量)に関するデータを保持するとともに、ロードセル21からの液体重量データを取得する。指示部53は、液体重量データを設定充填量と照合することで、容器PBへの液体Lの充填が設定充填量に達するまで行なわれたことを検知すると、電動シリンダ3を動作させて充填ノズル1が所定の時間で閉じるように指示する。
[条件]
容器PB(例えば、容量500mlのペットポトル)に下記する規定の液位までは液面が揺動しない程度の充填流量(例えば、50ml)で液体Lを充填する。
規定の液位=30,50,60,80,100,120mm
規定の液位に達したら、下記する所定の充填流量に増加させる。
所定の充填流量=100〜300ml/secの範囲で25ml/sec刻み
[評価方法]
充填流量を増加させた直後の液位の最大値と最小値を読み取り、下記により液位変動量を求める。
液位変動量=液位最大値−液位最小値
発明者らは、上記評価方法により、液位が低いほど液面変動量が大きくなること、また、増加する充填流量が大きいほど液面変動量が大きくなることを確認している。
図8に示されるように、充填流量を増加した液位及び増加した充填流量について、気泡の巻き込みが生じない境界が存在する。そして、図8は、気泡の巻き込みを生じさせることなく液体Lの充填を最短で完了させるには、当該液位において気泡の巻き込みが生じない最大の充填流量(臨界充填流量)で液体Lを充填すればよいことを示唆している。例えば、液位が30mmの場合には充填流量を100mlとし、液位が60mmの場合には充填流量を150mlとし、さらに液位が100mmの場合には充填流量を175mlとする、という具合に充填流量を制御すれば、気泡の巻き込みを生じさせることなく液体Lの充填を最短で完了させることができる。このようにして、図8より、液位−充填流量データを得ることができ、この液位−充填流量データは、制御部50のデータ保持部52に保持される。なお、臨界充填流量に対応する液位変動量は、図8に示されている通りであり、これを尺度として充填流量を制御することもできる。
液体充填装置03の所定の充填位置(図1 位置P2)に容器PBが搬送され、容器PBの挿入口と充填ノズル1の先端を、シール12を介して密着させてから、容器PBに液体Lを充填する一連の処理が行われる。
流量調整弁5およびオリフィス22を開いて、液体Lの充填が開始される(図9 S101)。液体Lの充填が始まると、制御部50の演算部51は、ロードセル21から出力される液体重量データを取得するとともに、データ保持部52から容器仕様データ及び液位−充填流量データを取得する(図9 S103,S105,S107)。
充填流量が特定されると、データ保持部52から充填流量―開度データに基づき、対応する開度を特定したデータが指示部53に送られる。指示部53は、特定された開度となるように開閉制御部23を動作させ、オリフィス22の開度を調整する。そうすると、容器PB内における液体Lの液位に対応する量の炭酸ガスが、オリフィス22を通過し貯液タンク30に移送される(図9 S113)。
一方、設定された充填重量に達したならば、指示部53は、充填ノズル1およびオリフィス22を閉じるように、電動シリンダ3および開閉制御部23に指示する(図9 S115 Yes,図9 S117)。
こうして液体充填装置03の所定の充填位置(図1 位置P3)まで液体Lが充填された容器PBが搬送されると、液体Lの充填処理が終了する(図9 S119)。
また、本実施形態は、計測された充填量と容器仕様データとに基づいて、容器PBに液体Lを供給しながら液位を演算によって求めるので、充填される容器PBが変更されたとしても、それに対応する容器仕様データを保持しておき、それを選択するだけで、液位を正確に求めることができる。
さらに本実施形態は、液位と、気泡の巻き込みを生じさせることなく液体Lを充填できる充填流量と、が対応付けられた液位−充填流量データに基づいて容器PBに充填する液体Lの充填流量を特定するので、気泡の巻き込みを生じさせることなく迅速な充填をより確実に実現できる。
この場合、演算部51は、充填する液体の密度、流量計41で計測される単位時間当たりの流量、及び、充填時間から算出される、容器PB内の液体重量データを取得する。そして、ロードセル21を使用した場合と同様に、液位―充填流量データに基づいて、液位に対応する充填量を特定することができる。
本実施形態の液体充填装置は、例えばみかんの砂のうを予め詰めた容器PBに炭酸液を充填するのに使用できる。この炭酸液の充填は、充填ノズル1の開度を全開にして行われるが、オリフィス22の開度を調整することで容器PBへの充填流量を制御できる。また、第1実施形態の液体充填装置は、炭酸ガスを含まない液体を容器PBに充填する場合に使用できる。この場合、充填ノズル1の開度を調整することで、容器PBへの液体の充填流量を制御できる。
上述した通り、液体Lを充填する過程では、貯液タンク30、充填ノズル1、容器PB等を含んだ系が密閉状態となる。したがって、流量調整弁5が開いていても、オリフィス22が閉じていれば液体Lを容器PBに充填することができないが、オリフィス22の開度を調整することで容器PBに充填される液体Lの量を調整することができる。そこで、第2実施形態は、オリフィス22の開度を調整するだけで、容器PBへの液体Lの充填流量を制御する方法を説明する。
第2実施形態に係る装置の構成は、第1実施形態と同様であるため、ここでの説明は相違点を中心に説明する。
また、データ保持部52は、液体Lの種類、容器PBの仕様に対応する液位−充填流量データと、充填流量−開度データのみを保持している。
液体充填装置03の所定の充填位置(図1 位置P2)に容器PBが搬送され、カウンタ処理が行われる(図12 S200)。
カウンタ処理後、充填ノズル1およびオリフィス22の間を封止することで、液体Lの充填が開始される(図12 S201)。
そして、演算部51は、ロードセル21から出力される液体重量データを、データ保持部52から容器仕様データ及び液位−充填流量データをそれぞれ取得する(図12 S203,S205,S207)。
一方、設定された充填重量に達したならば、指示部53は、充填ノズル1およびオリフィス22を閉じるように電動シリンダ3および開閉制御部23に指示する(図12 S215 Yes,図12 S217)。
そして、スニフト処理を行うことにより、容器PB内を大気圧まで下げる(図12 S218)。
こうして液体充填装置03の所定の充填位置(図1 位置P3)まで液体Lが充填された容器PBが搬送されると、液体Lの充填処理が終了する(図12 S219)。
また、以上の説明では、液位−充填流量データを参照することで充填流量を求めてから、充填流量−開度データに基づいてオリフィス22の開度を特定したが、液位と開度を関連付けた液位−開度データのみを保持しておき、演算により求められた液位から直接的に開度を特定することもできる。この場合、液位−充填流量データを保持する必要がないことと、充填流量を特定する演算を行なう必要がないので、制御部50の構成を簡易にすることができる。さらに、第2実施形態によると、液体Lを充填する間に流量調整弁5の開度を調整する必要がないので、その分だけ電力の消費を省くことができる。
仮に、処理される容器PBが容器A、容器B、…、容器Nであり、充填される液体Lが液体α、液体β及び液体γとする。データ保持部52は、図10に示すように、容器A、容器B、…、容器Nに対応する容器仕様データを保持する。また、データ保持部52は、液体L(液種)ごとに、容器A、容器B、…、容器Nに対応する液位−充填流量データを保持する。そして、制御部50に容器PB及び液体Lを選択する機能を持たせる。そうすれば、飲料充填装置による処理を行うのに先立って、液体Lが充填される容器PBを容器A、容器B、…、容器Nから選択し、また、充填される液体Lを液体α、液体β、液体γから選択することで、演算部51が取得する容器仕様データ及び液位−充填流量データを容器種、液種に応じて特定することができる。
同様に、充填流量―開度データにおいても、容器種、液種に応じて特定することができる(図13)。
例えば、第1実施形態および第2実施形態では、計測された充填量と容器仕様データに基づいて液位を特定し、液位−充填流量データおよび充填流量−開度データを基に、オリフィス22の開度を特定していたが、これに限定されない。
例えば、液体Lが充填される容器PBの充填量と開度が関連付けられた充填量−開度データをデータ保持部52が予め保持する。充填量−開度データは、例えば図11に示されるように、容器PB毎に、充填量と開度が対応付けられている。演算部51がロードセル21から充填量を取得すると、充填量−開度データを対比して当該充填量における開度を特定することもできる。
充填量−開度データを参照して開度を特定する方法は、データテーブル(例えば図11)から参照するため、演算を行わなくて済むので開度の特定を迅速に行える利点がある。
02 転送ホイール
03 液体充填装置
04 転送ホイール
05 キャッパ
06 排出ホイール
07 排出コンベア
1 充填ノズル
2 結合構造体
3 電動シリンダ
5 流量調整弁
10 弁軸
11 バルブ本体
12 シール
13 弁体ロッド
15 可動弁体
16 ガス排気流路
17 軸継手
18 充填液通路
19 排気ポート
20 ホルダ
21 ロードセル
22 オリフィス
23 開閉制御部
24 スニフト弁
26 排気路
30 貯液タンク
31 シリンダ本体
32 ロッド軸
40 液体供給管
41 流量計
50 制御部
51 演算部
52 データ保持部
53 指示部
C 旋回軸心
P1〜P6 位置
PB 容器
L 液体
S 空間
T 旋回テーブル
Claims (5)
- 容器に充填される炭酸液を貯え、前記炭酸液の液面よりも上方に炭酸ガスが充填されるタンクと、
前記容器との間が封止された状態で、前記タンクに貯えられる前記炭酸液を前記容器に充填する充填ノズルと、
前記炭酸液を前記容器に供給することで前記容器から排出される炭酸ガスを前記タンクに向けて流す排気路と、
前記排気路上に設けられ、開度の調整が可能なオリフィスと、
を備えることを特徴とする液体充填装置。 - 前記充填ノズルから前記容器へ充填される前記炭酸液の充填量を計測する充填量計測部と、
計測された前記充填量に基づいて特定された液位に対応する前記オリフィスの開度を特定し、特定された開度に従って前記オリフィスの開度を制御する制御部と、を備える、
請求項1に記載の液体充填装置。 - 前記充填ノズルは、
前記炭酸液が吐出される吐出口の開度が調整可能であり、
前記制御部は、
特定された前記液位に対応する充填流量が得られるように、前記充填ノズルからの前記炭酸液の充填流量を調整する、
請求項2に記載の液体充填装置。 - 前記充填ノズルは、
前記炭酸液が吐出される吐出口の開度が固定であり、
前記制御部は、
前記オリフィスの開度を、特定された前記液位に対応するように調整することで、前記充填ノズルからの前記炭酸液の充填流量を調整する、
請求項2に記載の液体充填装置。 - 前記制御部は、
前記液位と前記開度とが関連付けられたデータに基づいて、前記オリフィスの開度を制御する、
請求項3又は4に記載の液体充填装置。
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